JP2024005759A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の冷却に伴う容器内の減圧を効果的に吸収するとともに、内容物の高温充填時における容器の径方向外側への不正変形を抑制することが可能な合成樹脂製容器を提供する。【解決手段】本開示の合成樹脂製容器1は、内容物の注出口となる口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えた合成樹脂製容器1であって、胴部4は、少なくとも1つの減圧吸収パネル11を有し、減圧吸収パネル11は、減圧吸収パネル11の上端又は下端の一方に位置する基端部12aから減圧吸収パネル11の上端又は下端の他方に向かって周方向に縮幅しつつ先端部12bまで延在する先細り形状を有する中央凹部12を備え、中央凹部12の周方向に縮幅された高さ位置における周方向両側には、周方向に延びる補助凹部13が設けられることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状の合成樹脂製容器に関し、特に、胴部に減圧吸収パネルが設けられるものに関する。
延伸ポリプロピレン(OPP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製容器は、軽量で取り扱いが容易であること、内容物の保存安定性に優れること、しかもコスト的に安価であることから、飲料用、食品用、化粧料用等の様々な用途に使用されている。
例えば、特許文献1には、平面視で略円形状を有する壜体が開示されている。この壜体は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製の容器であり、胴部には、減圧吸収パネルが陥没状に形成されている。内容物が高温充填された後に口部がキャップで閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じて胴部に大きな変形が生じるおそれがある。この問題に対し胴部に減圧吸収パネルを設けておくことにより、容器内の減圧を減圧吸収パネルの変形により吸収して、壜体が不正に変形することを抑制することができる。
特許第4749952号公報
高温充填後の冷却による減圧を吸収可能な合成樹脂製容器では、特許文献1のように側面視で対称形状を備えた減圧吸収パネルを設けることが一般的である。しかし、特許文献1の構成では、内容物の冷却時に減圧吸収パネルが径方向内側に容易に変位して容器内の減圧を効率よく吸収できる一方、内容物を高温充填したときにも容器内の圧力上昇により減圧吸収パネルが径方向外側に膨出して壜体が不正に変形する場合があったため、この点において改善の余地があった。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物の冷却に伴う容器内の減圧を効果的に吸収するとともに、内容物の高温充填時における容器の径方向外側への不正変形を抑制することが可能な合成樹脂製容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示の合成樹脂製容器は、
[1]
内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
前記胴部は、少なくとも1つの減圧吸収パネルを有し、
前記減圧吸収パネルは、該減圧吸収パネルの上端又は下端の一方に位置する基端部から該減圧吸収パネルの上端又は下端の他方に向かって周方向に縮幅しつつ先端部まで延在する先細り形状を有する中央凹部を備え、
前記中央凹部の周方向に縮幅された高さ位置における周方向両側には、周方向に延びる補助凹部が設けられていることを特徴とする。
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[2]
上記[1]に記載の構成において、前記減圧吸収パネルは、該減圧吸収パネルの外縁部の少なくとも一部を区画形成する矩形凹部を備え、前記中央凹部は、前記矩形凹部の底部から更に径方向内側に凹んでいることが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[3]
上記[1]又は[2]に記載の構成において、前記中央凹部は、前記基端部から前記減圧吸収パネルの中央高さ位置を越えて前記先端部まで延在することが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[4]
上記[1]から[3]のいずれかに記載の構成において、前記中央凹部は、前記基端部から前記先端部に向かって径方向内側への凹み量が漸増することが好ましい。
また、本開示の合成樹脂製容器は、
[5]
上記[1]から[4]のいずれかに記載の構成において、前記補助凹部は、前記減圧吸収パネルの略中央高さ位置に設けられていることが好ましい。
本開示によれば、内容物の冷却に伴う容器内の減圧を効果的に吸収するとともに、内容物の高温充填時における容器の径方向外側への不正変形を抑制することが可能な合成樹脂製容器を提供することができる。
本開示の一実施形態である合成樹脂製容器の正面図である。 図1におけるA-A断面による拡大断面図である。 本開示の一実施形態である合成樹脂製容器の変形例を示す正面図である。
以下、図面を参照して、本開示をより具体的に例示説明する。
図1に示す本開示の一実施形態である合成樹脂製容器1は、例えば果汁飲料やお茶等の飲料、及び醤油、酢、たれ等の調味料を内容物として収容するものであり、当該内容物が所定の温度にまで加熱された高温状態で充填される高温充填に対応したものである。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において、上下方向とは合成樹脂製容器1を水平面上に正立させた状態を基準とし、口部2が位置する側を上方、底部5が位置する側を下方とする。なお、図1中の符号Oは、後述する口部2、肩部3、胴部4及び底部5の共通の中心軸線を示す。径方向外側とは、図1における合成樹脂製容器1の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って中心軸線Oから離れる方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を指すものとする。さらに、周方向とは、図1における合成樹脂製容器1の中心軸線O周りに回転する方向を指すものとする。
この合成樹脂製容器1は、内容物の注出口となる口部2と、口部2の下端に連なり下方に向かって拡径する肩部3と、口部2に肩部3を介して連なる平面視で略円形状を有する胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えたボトル形状に形成されている。
この合成樹脂製容器1は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより所謂ペットボトルとして構成することができる。なお、合成樹脂製容器1は、ポリエチレンテレフタレートに限らず、例えば延伸ポリプロピレン(OPP)等の熱可塑性を有する他の合成樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成されたものとすることもできる。また、合成樹脂製容器1の製法についても、プリフォームを二軸延伸ブロー成形する方法のみならず、例えば樹脂材料を押し出しブロー成形するなど、種々の製法を採用することができる。
口部2の外周面には、図1に示すように雄ねじ2aと、雄ねじ2aの下方において径方向外側に向かって略水平方向に延びるネックリング2bとが形成されており、内容物が高温充填された後、図示しないキャップを口部2の雄ねじ2aにねじ係合することにより口部2を閉塞することができる。また、口部2の外周面に雄ねじ2aを設ける代わりに突起を設け、キャップを打栓により係合することにより口部2を閉塞する構成としてもよい。
ネックリング2bは、例えばプリフォームの延伸ブロー成形により合成樹脂製容器1を成形する際に、ブロー成形用の金型の基準面にネックリング2bの下面を当接させることによって、プリフォームが傾くことなく金型に装着することができる。
胴部4は、平面視で、略円形状を有する。胴部4は、図1に示すように、上周溝4b及び下周溝4cにより上下方向に区画された外周面4aを備えている。図1に示すように外周面4aには、縦長形状を有する減圧吸収パネル11が周方向6か所に等間隔で設けられている。なお、本実施形態では、6枚の減圧吸収パネル11は全て同一形状で構成されている。
減圧吸収パネル11は、図1に示すように、胴部4の外周面4aから径方向内側方向に陥没して形成され、減圧吸収パネル11の外縁部の一部を区画形成する矩形凹部14と、前記矩形凹部14の底部14a(図2参照)から更に径方向内側に凹む中央凹部12と、中央凹部12の周方向両側において周方向に延びる補助凹部13とを備えている。
本実施形態において減圧吸収パネル11は、胴部4において上周溝4bと下周溝4cにより区画形成された外周面4aの略中央高さ位置に設けられており、上端部と比べて下端部における周方向の幅が僅かに狭く構成されている。また、減圧吸収パネル11は、四隅がR面をなすように構成されており、高温充填時及び冷却時に応力集中が生じにくいように構成されている。
上述のように、胴部4の上部及び下部に上周溝4b及び下周溝4cを設けることによって、胴部4における径方向の剛性を高めて容器の不正変形を抑制することができる。
矩形凹部14は、図1に示すように側面視において略矩形形状を備える減圧吸収パネル11の側縁部及び下縁部を区画形成している。矩形凹部14は、図2に示すように、胴部4の外周面4aから径方向内側(図2における左方向)に凹む凹所であり、底部14aが下端部に向けて径方向内側に僅かに傾斜することで凹み量が漸増している。
本実施形態において、中央凹部12は、図1に示すように、減圧吸収パネル11の上端に位置する基端部12aから、減圧吸収パネル11の下端に向かって減圧吸収パネル11の周方向略中央位置を先端部12bまで延在している。中央凹部12は、基端部12aから先端部12bに向かって周方向の幅が縮幅する先細り形状を備えている。中央凹部12は、基端部12aから減圧吸収パネル11の中央高さ位置を越えて先端部12bまで延在しているが、減圧吸収パネル11の下端縁には至っていない。先細り形状は、図1に示すように、下方に向かって周方向の幅が著しく狭くなる急斜部12Sと、下方に向かって周方向の幅が緩やかに狭くなる緩斜部12Lとを備えており、本実施形態では、急斜部12Sの下方に緩斜部12Lが連なる略Y字形状を備えている。図1の例では、緩斜部12Lの中央高さ位置が減圧吸収パネル11の中央高さ位置と概ね一致するように構成されている。
なお、本実施形態における中央凹部12の先細り形状は、基端部12aから先端部12bに向かって周方向幅が縮幅することを意味するが、全ての部位で縮幅していることを必要とせず、部分的に基端部12aから先端部12bに向かって周方向幅が等しいまま延在する部分が存在してもよい。
中央凹部12は、図2に示すように、矩形凹部14の底部14aから更に径方向内側に凹む凹所として形成されている。中央凹部12は、減圧吸収パネル11の上端に位置する基端部12aから減圧吸収パネル11の下端に向かって先端部12bまで延在しており、矩形凹部14の底部14aからの径方向内側への凹み量は、図2に示すように基端部12aから先端部12bに向かって漸増するように構成されている。
また、本実施形態では、図1に示すように基端部12aに対して周方向に縮幅された高さ位置(図1の例では下方に向かって周方向の幅が緩やかに狭くなる緩斜部12Lの高さ位置)における周方向両側に、周方向に延びる補助凹部13が設けられている。補助凹部13における底部14aからの凹み量は、同じ高さ位置で比較した場合に緩斜部12Lにおける底部14aからの凹み量と同等か、又は緩斜部12Lにおける底部14aからの凹み量よりも小さく構成されている。
なお、本実施形態のように、中央凹部12と矩形凹部14との間に、両凹部間を滑らかに接続する略U字状の接続面12dを設けてもよい。このとき、補助凹部13は接続面12dと矩形凹部14を跨ぐように形成してもよい。なお、これらの態様に限定されるものではない。
上述のように、減圧吸収パネル11が径方向内側への立体的な構造を備えることによって、合成樹脂製容器1内に内容物が高温充填された後に胴部4の予期しない場所に生じる不正変形を抑制することができる。すなわち、合成樹脂製容器1内に内容物が高温充填された後に口部2がキャップで閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じる。減圧吸収パネル11は、上述のように、減圧吸収パネル11の外縁部の一部を区画形成する矩形凹部14の底部14aから更に径方向内側に凹む中央凹部12を備えている。このような径方向への立体的形状により、容器内の減圧に対して減圧吸収パネル11が内周側に容易に変形して減圧を吸収し、胴部4の予期しない場所に生じる不正変形を抑制することができる。
すなわち、容器内に減圧が発生すると、減圧吸収パネル11の外縁部を起点に矩形凹部14の底部14aが径方向内側に向かって変位することによって、容器内の内容物の収容空間が減容し、容器内の減圧を吸収する。本実施形態では、上述の矩形凹部14の径方向内側への変形に加えて、中央凹部12がさらに径方向内側に変形する。すなわち、本実施形態では、減圧吸収パネル11の上端に位置する基端部12aから減圧吸収パネル11の下端に向かって周方向に縮幅しつつ先端部12bまで延在する中央凹部12が設けられている。そして、中央凹部12は、図2に示すように、矩形凹部14の底部14aからの径方向内側への凹み量は、図2に示すように基端部12aから先端部12bに向かって漸増するように構成されている。この構成によって、容器内に減圧が発生すると、中央凹部12における凹み量が大きい先端部12bを起点に底部12cが矩形凹部14の底部14aに対して径方向内側に変位し易くなっているため、容器内の減圧をさらに効果的に吸収することができる。
本実施形態では、中央凹部12は、減圧吸収パネル11の中央高さ位置を越えて先端部12bまで延在している。この構成によって、中央凹部12を設けることにより減圧吸収効果を一層高めることができる。
本実施形態では、中央凹部12における周方向の幅が緩やかに狭くなる図1の緩斜部12Lの周方向両側において、周方向に延びる補助凹部13が設けられている。補助凹部13は、減圧吸収パネル11の略中央高さ位置に設けられている。この構成によって、内容物の高温充填時において矩形凹部14が容器の径方向外側へ膨出することを抑制するため、容器に不正変形が生じることを抑制することができる。
なお、本実施形態において、減圧吸収パネル11は、矩形凹部14、中央凹部12及び補助凹部13を備えるように構成したが、この態様には限定されない。
また、中央凹部12は、略Y字形状を備えた急斜部12S及び緩斜部12Lを有するように構成したが、この態様には限定されない。例えば基端部12aから先端部12bに至るまで同一の傾斜角を有するように構成してもよいし、緩斜部12Lの周方向の幅が変化しないように構成してもよい。
図3に、本実施形態の変形例に係る合成樹脂製容器101の正面図を示す。変形例に係る合成樹脂製容器101は、中央凹部12が、減圧吸収パネル11の下端に位置する基端部12aから、減圧吸収パネル11の上端に向かって減圧吸収パネル11の周方向略中央位置を先端部12bまで延在している。中央凹部12は、基端部12aから先端部12bに向かって周方向の幅が縮幅する先細り形状を備えており、基端部12aから減圧吸収パネル11の中央高さ位置を越えて先端部12bまで延在している。先細り形状は、図3に示すように、上方に向かって周方向の幅が著しく狭くなる急斜部12Sと、上方に向かって周方向の幅が緩やかに狭くなる緩斜部12Lとを備えており、本実施形態では、急斜部12Sの上方に緩斜部12Lが連なる逆Y字形状を備えている。
なお、この変形例では、中央凹部12が、減圧吸収パネル11の下端に位置する基端部12aから、減圧吸収パネル11の上端に向かって先端部12bまで延在しているほかは、本実施形態(図1及び図2)の構成と近似しているため、ここでの更なる説明は省略する。
以上のように、本実施形態の合成樹脂製容器1では、内容物の注出口となる口部2と、口部2に肩部3を介して連なる胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えた合成樹脂製容器1であって、胴部4は、少なくとも1つの減圧吸収パネル11を有し、減圧吸収パネル11は、減圧吸収パネル11の上端又は下端の一方に位置する基端部12aから減圧吸収パネル11の上端又は下端の他方に向かって周方向に縮幅しつつ先端部12bまで延在する先細り形状を有する中央凹部12を備え、中央凹部12の周方向に縮幅された高さ位置における周方向両側には、周方向に延びる補助凹部13が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、径方向内側に凹む中央凹部12を設けて、内容物の冷却時における減圧吸収効果を高めつつ、内容物の高温充填時における容器の径方向外側への不正変形を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、減圧吸収パネル11は、減圧吸収パネル11の外縁部の少なくとも一部を区画形成する矩形凹部14を備え、中央凹部12は、矩形凹部14の底部14aから更に径方向内側に凹むように構成した。このような構成の採用によって、内容物の高温充填時における容器の径方向外側への不正変形を抑制しつつ、矩形凹部14と中央凹部12という2つの凹部を径方向に組み合わせることによって高い減圧吸収効果を得ることができる。
また、本実施形態では、中央凹部12は、基端部12aから減圧吸収パネル11の中央高さ位置を越えて先端部12bまで延在するように構成した。このような構成の採用によって、中央凹部12を設けることによる減圧吸収効果を一層高めることができる。
また、本実施形態では、中央凹部12は、基端部12aから先端部12bに向かって径方向内側への凹み量が漸増するように構成した。このような構成の採用によって、比較的径方向に変位し易い減圧吸収パネル11の上下方向(長手方向)中央位置において中央凹部12の凹み量を大きくすることができるので、内容物の冷却時における中央凹部12による減圧吸収効果をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、補助凹部13は、減圧吸収パネル11の略中央高さ位置に設けられるように構成した。このような構成の採用によって、容器の不正変形を効果的に抑制することができる。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本実施形態では、6枚の減圧吸収パネル11は、同一形状及び同一サイズを備えるように構成したが、この態様には限定されず、減圧吸収パネル11はそれぞれ異なる形状又は大きさを有していてもよい。また、減圧吸収パネル11の外形は、略矩形形状の他、様々な形態を採用することが可能である。そして、減圧吸収パネル11の数は6枚に限定されず、必要な減圧吸収効果を得られる限りにおいて、5枚以下、又は7枚以上としてもよい。
また、本実施形態では、上周溝4bと下周溝4cとを1本ずつ設けるように構成したが、この態様には限定されない。上周溝4bと下周溝4cは、いずれか一方のみを設けてもよいし、いずれも設けない構成としてもよい。また、上周溝4b又は下周溝4cの少なくとも一方を異なる高さ位置に複数設けるようにしてもよい。
また、合成樹脂製容器1に充填される内容物は、果汁飲料やお茶等の飲料、及び醤油、酢、たれ等の調味料に限らず、他の食品や化粧料等であってもよい。
1 合成樹脂製容器
2 口部
2a 雄ねじ
2b ネックリング
3 肩部
4 胴部
4a 外周面
4b 上周溝
4c 下周溝
5 底部
11 減圧吸収パネル
12 中央凹部
12a 基端部
12b 先端部
12c 底部
12d 接続面
12L 緩斜部
12S 急斜部
13 補助凹部
14 矩形凹部
14a 底部
101 合成樹脂製容器
O 中心軸線

Claims (5)

  1. 内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えた合成樹脂製容器であって、
    前記胴部は、少なくとも1つの減圧吸収パネルを有し、
    前記減圧吸収パネルは、該減圧吸収パネルの上端又は下端の一方に位置する基端部から該減圧吸収パネルの上端又は下端の他方に向かって周方向に縮幅しつつ先端部まで延在する先細り形状を有する中央凹部を備え、
    前記中央凹部の周方向に縮幅された高さ位置における周方向両側には、周方向に延びる補助凹部が設けられている、合成樹脂製容器。
  2. 前記減圧吸収パネルは、該減圧吸収パネルの外縁部の少なくとも一部を区画形成する矩形凹部を備え、
    前記中央凹部は、前記矩形凹部の底部から更に径方向内側に凹んでいる、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
  3. 前記中央凹部は、前記基端部から前記減圧吸収パネルの中央高さ位置を越えて前記先端部まで延在する、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記中央凹部は、前記基端部から前記先端部に向かって径方向内側への凹み量が漸増する、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
  5. 前記補助凹部は、前記減圧吸収パネルの略中央高さ位置に設けられている、請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
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