JP2024000427A - エンジンの運転状態表示装置 - Google Patents

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紘明 岡田
Hiroaki Okada
雅英 市川
Masahide Ichikawa
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Abstract

【課題】ドライバの意図に応じたエンジンの運転状態を表示できる、エンジンの運転状態表示装置を提供する。【解決手段】変速モードに応じて、エンジン12の運転状態(エンジン回転速度Ne)の表示の応答性を変更するように構成されているため、例えばスポーツモードのような変速応答性を優先する変速モードの場合には、表示の応答性についても高められるなどすることで、運転者の意図に応じた運転状態の表示を実現することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの運転状態表示装置に関する。
エンジンの運転状態を検出して表示装置に表示する、エンジンの運転状態表示装置が知られている。例えば特許文献1に記載の運転状態表示装置がそれである。特許文献1には、例えば手動変速操作やパドルシフト操作による変速時には、自動変速時と比較して表示の応答性を高めることが記載されている。
特開2006-242760号公報
ところで、例えばスポーツモードなど複数の変速モードに変更可能な車両が知られている。このような車両では、変速モードに応じて変速機の変速特性が異なるが、従来技術では、変速特性の差異に応じた表示装置の表示に関する記載がなく、運転者の意図に応じた表示装置に表示について改善の余地があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ドライバの意図に応じたエンジンの運転状態を表示できる、エンジンの運転状態表示装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)エンジンと変速機とを備え、前記変速機は、運転者によって選択される変速モードに応じて変速態様を切替可能に構成されている車両に適用され、前記変速機の変速中における前記エンジンの運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態の検出結果を表示する表示制御部と、を備える、エンジンの運転状態表示装置であって、(b)前記表示制御部は、前記変速モードに応じて、前記検出結果の表示の応答性を変更するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、変速モードに応じて、エンジンの運転状態の表示の応答性を変更するように構成されているため、例えばスポーツモードのような変速応答性を優先する変速モードの場合には、表示の応答性についても高められるなどすることで、運転者の意図に応じた運転状態の表示を実現することができる。
本発明が適用された車両の全体構造を簡略的に示す図である。 変速レンジおよび変速モード毎の変速中におけるエンジン回転速度の変化と変速時間との関係を示す図である。 各変速レンジおよび各変速モードに対するゲインの関係を示す図である。 Mレンジで走行中における、自動変速機の変速過渡期のエンジン回転速度に対する表示エンジン回転速度を示す図である。 電子制御装置の制御作動を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両10の全体構造を簡略的に示す図である。車両10は、動力源としてのエンジン12と、駆動輪14との間に、動力伝達装置16を備えている。動力伝達装置16は、エンジン12側から駆動輪14に向かって順番に、トルクコンバータ18(T/C)、自動変速機20(A/T)、及びデファレンシャル装置22(DIFF)等を備えている。
エンジン12は、公知の内燃機関から構成されている。トルクコンバータ18は、流体を介してエンジン12の動力を駆動輪14に伝達するよく知られた流体伝動装置である。自動変速機20は、一組又は複数組の遊星歯車装置と、複数個の油圧式摩擦係合装置(以下、係合装置CB)と、を含んで構成される有段式の自動変速機である。デファレンシャル装置22は、左右の車軸の回転速度差を許容可能に構成された差動歯車装置である。エンジン12、トルクコンバータ18、自動変速機20、およびデファレンシャル装置22は、何れも公知の技術であるため、その説明を省略する。
車両10は、車両10の走行制御を含む各種制御を実行する電子制御装置40を備えている。電子制御装置40は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置40は、必要に応じてエンジン制御用、変速制御用など複数の制御装置から構成される。
電子制御装置40には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ42、入力軸回転速度センサ44、出力軸回転速度センサ46、アクセル開度センサ50、ブレーキスイッチ52、シフトポジションセンサ54、スポーツモード選択スイッチ56、エコモード選択スイッチ58、スノーモード選択スイッチ60、アップシフトスイッチ62、ダウンシフトスイッチ64など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン12のエンジン回転速度Ne、自動変速機20の入力軸の回転速度である入力軸回転速度Ni、自動変速機20の出力軸の回転速度である出力軸回転速度No、運転者によるアクセルペダル66の操作量に相当するアクセル開度θacc、ブレーキペダル68が運転者によって踏み込まれたことを示すブレーキ信号Bon、シフト操作装置70のシフトレバー72の操作位置であるシフトポジションPsh、運転者によってスポーツモードが選択されたことを示す信号Ssport、運転者によってエコモードが選択されたことを示す信号Seco、運転者によってスノーモードが選択されたことを示す信号Ssnow、ステアリングホイール74に設けられたアップ用パドルシフトレバー76が操作されたことを示すアップシフト信号Sup、ステアリングホイール74に設けられたダウン用パドルシフトレバー78が操作されたことを示すダウンシフト信号Sdnなど)が、それぞれ供給される。電子制御装置40は、出力軸回転速度Noに基づいて車速Vを随時算出する。
電子制御装置40からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン制御装置80、表示用ディスプレイ82など)に各種指令信号(例えばエンジン12を制御するためのエンジン制御指令信号Se、自動変速機20を制御するための変速制御指令信号Sat、表示用ディスプレイ82の表示を制御するための表示指令信号Sindiなど)が、それぞれ出力される。なお、電子制御装置40および表示用ディスプレイ82を含んで、本発明のエンジンの運転状態表示装置が構成される。
表示用ディスプレイ82は、スピードメータ82aおよびタコメータ82bなど含んで構成され、例えば車速Vやエンジン回転速度Neなどの表示に関わる表示指令信号Sindiが出力されると、その表示指令信号Sindiに応じて、スピードメータ82aの指針やタコメータ82bの指針が駆動させられる。なお、表示用ディスプレイ82には、実際の車速Vではなく、実際の車速Vが表示用に処理された、メータ表示用の表示車速Vindiが出力される。同じく、表示用ディスプレイ82には、実際のエンジン回転速度Neではなく、実際のエンジン回転速度Neが表示用に処理された、メータ表示用の表示エンジン回転速度Neindiが出力される。
電子制御装置40は、エンジン制御用のエンジン制御部90と、自動変速機20の制御用の変速制御部92と、自動変速機20の変速中におけるエンジン12の運転状態を検出する運転状態検出部94と、前記運転状態の検出結果を表示用ディスプレイ82に表示させる表示制御部96と、を機能的に備えている。
エンジン制御部90は、要求駆動力に相当するアクセル開度θaccが増加するほどエンジン出力が増大するようにエンジン制御装置80(電子スロットル弁、燃料噴射装置、点火装置など)を制御して、エンジン12の出力制御を実行する。
変速制御部92は、自動変速機20の変速制御を主に行うものであり、例えば車速Vおよびアクセル開度θaccからなる予め設定されている変速マップから、実際の車速Vおよびアクセル開度θaccを参照することで変速すべき変速段を決定し、その変速段への変速制御を実行する。変速制御部92は、変速制御の際には、変速中に解放される係合装置CB(以下、解放側係合装置CB1)を解放するとともに、変速中に係合される係合装置CB(以下、係合側係合装置CB2)を係合してトルクの受け渡しを行う、所謂クラッチツゥクラッチ変速を実行する。このとき、変速制御部92は、解放側係合装置CB1の変速過渡期の解放側係合圧PRcb1、および、係合側係合装置CB2の変速過渡期の係合側係合圧PRcb2、を適切な油圧に制御することで、ショックを低減しつつ変速応答性を確保する。
また、変速制御部92は、自動変速機20の変速レンジに応じて、変速過渡期の解放側係合装置CB1の解放側係合圧PRcb1(指示圧)、および、係合側係合装置CB2の係合側係合圧PRcb2(指示圧)を異ならせることができる。自動変速機20は、前進走行中に変速が実行される変速レンジとして、走行状態に応じて自動変速される前進変速レンジ(以下、Dレンジ)、シフトレバー72の操作に応じて変速されるマニュアルレンジ(以下、Mレンジ)、ステアリングホイール74のアップ用パドルシフトレバー76およびダウン用パドルシフトレバー78の操作に応じて変速されるパドルシフトレンジ(以下、Dパドレンジ)を有している。なお、Mレンジは、シーケンシャルレンジ(Sレンジ)ともいう。
変速制御部92は、自動変速機20の変速を実行するに当たって、現在の変速レンジが、Dレンジであるか否か、Dレンジでない場合にはMレンジであるか否かを判定する。なお、前進走行可能な変速レンジとしてDレンジおよびMレンジでない場合には、Dパドレンジと判断される。
Dレンジは、通常の走行時に選択され、車両10の走行状態に応じて自動変速機20が自動変速される変速レンジである。Mレンジ(またはSレンジ)およびDパドレンジは、運転者の変速操作に応じて変速される変速レンジである。MレンジやDパドレンジでは、一般に、変速中に発生するショックよりも変速応答性が優先される。従って、MレンジおよびDパドレンジは、変速指示が出力された時点から変速が完了するまでにかかる変速時間tshiftがDレンジよりも短くなるように、変速過渡期における解放側係合圧PRcb1(指示圧)および係合側係合圧PRcb2(指示圧)が設定される。また、MレンジとDパドレンジとの間においても、変速時間tshiftに差異が生じるように、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が異ならされる。例えば、Mレンジの方がDパドレンジに比べて、変速時間tshiftが短くなるように、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が設定される。
また、車両10は、通常の変速モードであるノーマルモードの他、スポーツモードなど複数の変速モードに切替可能に構成されており、変速モードに応じて変速時間tshiftが異なるように設定されている。例えば、車両10は、スポーツモード選択スイッチ56によって、スポーツモードに切替可能に構成されている。スポーツモード選択スイッチ56は、第1スポーツモードSPORTに加えて、第1スポーツモードSPORTよりもさらに走行性能を優先させた第2スポーツモードSPORT+を選択可能に構成されている。第1スポーツモードSPORTは、スポーツモード選択スイッチ56が選択されないノーマルモードNORMALに比べて変速時間tshiftが短くなるように、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が設定される。さらに、第2スポーツモードSPORT+は、第1スポーツモードSPORTよりも一層、変速時間tshiftが短くなるように、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が設定される。その結果、変速モードに応じて、自動変速機20の変速態様が切り替えられる。
図2は、変速レンジおよび変速モードに応じた、自動変速機20の変速中におけるエンジン回転速度Neの変化と変速時間tshiftとの関係を示す図である。図2には、一例として、実線で示すDレンジにおけるノーマルモード(以下、「D_NORMAL」モード)でのエンジン回転速度Ne(D_NOL)、破線で示すDパドレンジにおけるノーマルモード(以下、「Dパド_NORMAL」モード)でのエンジン回転速度Ne(DP_NOL)、一点鎖線で示すDパドレンジにおける第2スポーツモード(以下、「Dパド_SPORT+」モード)でのエンジン回転速度Ne(DP_SP+)が示されている。また、各モードのエンジン回転速度Neの左側に記載されている二点鎖線は、それぞれのエンジン回転速度(Ne(D_NOL)、Ne(DP_NOL)、Ne(DP_SP+))に対応する、各表示エンジン回転速度(Neindi(D_NOL)、Neindi(DP_NOL)、Neindi(DP_SP+))に対応する。
図2のt1時点は、変速指示が出力された時間を示している。変速時間tshift1は、「D_NORMAL」モードにおける、変速指示時点(t1時点)から変速終了までにかかる時間を示している。変速時間tshift2は、「Dパド_NORMAL」モードにおける、変速指示時点(t1時点)から変速終了までにかかる時間を示している。変速時間tshift3は、「Dパド_SPORT+」モードにおける、変速指示時点(t1時点)から変速終了までにかかる時間を示している。
図2に示すように、「D_NORMAL」モードでの変速時間tshift1が、これら3つのモードの中で最も長くなっている。「Dパド_NORMAL」モードでの変速時間tshift2は、「D_NORMAL」モードでの変速時間tshift1に比べて短くなっている。「Dパド_SPORT+」モードでの変速時間tshift3は、これら3つのモードの中で変速時間tshiftが最も短くなっている。図2において、変速レンジで比べると、例えばDパドレンジは、Dレンジに比べて変速時間tshiftが短くなっている。また、変速モードで比べると、例えば第2スポーツモードSPORT+は、ノーマルモードNORMALに比べて変速時間tshiftが短くなっている。このように、変速レンジおよび変速モードに応じて変速時間tshiftを異ならせ、運転者が応答性を優先させる変速レンジおよび変速モードであるほど変速時間tshiftを短くすることで、変速レンジおよび変速モードに応じた変速の応答性が得られる。
運転状態検出部94は、自動変速機20の変速中におけるエンジン12の運転状態としてのエンジン回転速度Neを検出する。エンジン回転速度Neは、エンジン回転速度センサ42によって随時検出される。
表示制御部96は、運転状態検出部94によって検出される、エンジン12の運転状態の検出結果としてのエンジン回転速度Neを、表示用ディスプレイ82のタコメータ82bに表示させる表示指令信号Sindiを出力する。例えば、表示制御部96は、自動変速機20の変速中において、エンジン回転速度Neに公知のゲイン処理を施すことで、エンジン回転速度Neをメータ表示用の表示エンジン回転速度Neindiに変換し、その表示エンジン回転速度Neindiをタコメータ82bに表示させる表示指令信号Sindiを出力する。
ところで、上述したように、変速レンジおよび変速モードに応じて変速の応答性が異なるが、これに伴い、タコメータ82bに表示されるエンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの表示の応答性についても、変速レンジおよび変速モードに応じて変更されることが望ましい。これに対して、表示制御部96は、タコメータ82bに表示されるエンジン回転速度Neである表示エンジン回転速度Neindiの応答性を、変速レンジおよび変速モードに応じて変更する機能を有している。具体的には、表示制御部96は、エンジン回転速度Neをゲイン処理するときに使用されるゲインGを、変速レンジおよび変速モードに応じて変更することで、エンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの応答性を変更する。
図3は、各変速レンジおよび各変速モードに対するゲインGの関係を示す図である。図3では、Dレンジ、Dパドレンジ、およびMレンジ(またはSレンジ)の3つの変速レンジに区分されている。これらのレンジは、何れも走行中に自動変速機20の変速が実行される前進走行レンジである。さらに、各レンジ(Dレンジ、Dパドレンジ、Mレンジ)毎に、ノーマルモードNORMAL、第1スポーツモードSPORT、第2スポーツモードSPORT+の3つモードに区分されている。
Dレンジでは、何れの変速モードであっても、変速過渡期における解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が同じ値に設定される。これに関連して、Dレンジでは、変速の応答性は変速モードに拘わらず同じであるため、エンジン回転速度Neにゲイン処理を施して表示エンジン回転速度Neindiを算出するときに適用されるゲインA1は、何れの変速モードでも同じ値とされている。
Dパドレンジでは、ノーマルモードNOMAL、第1スポーツモードSPORT、第2スポーツモードSPORT+毎に、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が異なることで、変速過渡期の変速特性が異なる。具体的には、第2スポーツモードSPORT+の変速時間tshiftが最も短くなるように設定され、次いで第1スポーツモードSPORTの変速時間tshiftが短く、ノーマルモードNOMALの変速時間tshiftが最も長くなるように設定されている。
ここで、スポーツモード(第1スポーツモードSPORT、第2スポーツモードSPORT+)は、変速過渡期の演出等を考慮すると、ノーマルモードNORMALに比べて、エンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの応答性が高い方が望ましい。さらに、第2スポーツモードSPORT+は、第1スポーツモードSPORTよりも一層スポーツ指向が高いため、第1スポーツモードSPORTよりもエンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの応答性が高い方が望ましい。これに伴い、第2スポーツモードSPORT+のゲインB3が、第1スポーツモードSPORTのゲインB2およびノーマルモードNORMALのゲインB1よりも高い値とされ、第1スポーツモードSPORTのゲインB2が、ノーマルモードNORMALのゲインB1よりも高くされている。
その結果、第2スポーツモードSPORT+における表示エンジン回転速度Neindiは、他の2つのモードに比べて、エンジン回転速度Neの変化に対する応答性が高くなる。その結果、変速中にタコメータ82bに表示される表示エンジン回転速度Neindiが機敏に変化し、運転者の意図に応じたメータ表示になる。また、第1スポーツモードSPORTにおける表示エンジン回転速度Neindiについても、ノーマルモードNORMALに比べてエンジン回転速度Neの変化に対する応答性が高くなる。その結果、第2スポーツモードSPORT+と同様に、変速過渡期の表示エンジン回転速度Neindiが機敏に変化し、運転者の意図に応じたメータ表示を実現させることができる。
Mレンジについても、ノーマルモードNORMAL、第1スポーツモードSPORT、第2スポーツモードSPORT+毎に、変速過渡期の解放側係合圧PRcb1および係合側係合圧PRcb2が異なることで、変速過渡期の変速特性が異なる。変速モード毎の具体的な変速特性については、前述したDパドレンジと同じであるためその説明を省略する。
また、Mレンジにおける各変速モード毎のゲインG(C1、C2、C3)についても、第2スポーツモードSPORT+のゲインC3が、第1スポーツモードSPORTのゲインC2およびノーマルモードNORMALのゲインC1よりも高い値とされ、第1スポーツモードSPORTのゲインC2が、ノーマルモードNORMALのゲインC1よりも高くされている。その結果、Dパドレンジと同じく、第2スポーツモードSPORT+や第1スポーツモードSPORTでは、変速過渡期のエンジン回転速度Neの変化に対して表示エンジン回転速度Neindiが機敏に変化することで、運転者の意図に応じたメータ表示を実現させることができる。
図4は、Mレンジで走行中における、自動変速機20の変速過渡期のエンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiを示している。図2において、なだらかに変化する実線は、実際のエンジン回転速度Neに対応し、直線的に変化する実線は、変速過渡期における目標回転速度Netgtに対応する。目標回転速度Netgtは、変速指令が出力されるt1時点において変速後の目標回転速度Netgtにステップ的に変化する。また、破線、一点鎖線、および二点鎖線は、各モード毎の表示エンジン回転速度Neindiである。具体的には、破線はノーマルモードNORMALでの表示エンジン回転速度Neindi(NORMAL)、一点鎖線は第1スポーツモードSPORTでの表示エンジン回転速度Neindi(SPORT)、二点鎖線は第2スポーツモードSPORT+での表示エンジン回転速度Neindi(SPORT+)を、それぞれ示している。
図4に示すように、スポーツ指向の高いモード(第2スポーツモードSPORT+、第1スポーツモードSPORT)であるほど、ゲインGが高い値に設定されることで、スポーツ指向の高いモードであるほど表示エンジン回転速度Neindiの変化勾配が急となっている。その結果、スポーツ指向の高いモードであるほど、変速過渡期におけるメータ表示の応答性が高くなる。このように、自動変速機20の変速過渡期におけるエンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの応答性が、変速レンジだけでなく、変速モードによっても変更されることで、運転者が違和感を感じないメータ表示を実現することができる。
図5は、電子制御装置40の制御作動を説明するためのフローチャートであり、自動変速機20の変速中において運転者の意図に応じたメータ表示を実現することができる制御作動を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、自動変速機20の変速中において繰り返し実行される。
先ず、変速制御部92の制御機能に対応するステップ(以下、ステップを省略)S10において、変速レンジがDレンジか否かが判定される。S10の判定が肯定された場合、表示制御部96の制御機能に対応するS70において、Dレンジにおける表示エンジン回転速度Neindiが算出され(メータ表示回転速度算出処理)、その後は、算出された表示エンジン回転速度Neindiをタコメータ82bに出力させる表示指令信号Sindiが出力される。このときの、ゲインGは、基準ゲインとしてのゲインA1(図3参照)が適用される。
S10の判定が否定された場合、変速制御部92の制御機能に対応するS20において、変速レンジがMレンジであるか否かが判定される。S20の判定が肯定された場合、変速制御部92の制御機能に対応するS30において、Mレンジにおける、選択中の変速モード(ノーマルモードNORMAL、第1スポーツモードSPORT、第2スポーツモードSPORT+)に応じた解放側係合装置CB1の解放側係合圧PRcb1(指示圧)、および、係合側係合装置CB2の係合側係合圧PRcb2(指示圧)が設定される(Mレンジ時変速モード算出処理)。次いで、表示制御部96の制御機能に対応するS40では、図3に基づいて、選択中の変速モードに応じたゲインG(C1-C3の何れか)が設定される(変速モード別ゲイン算出処理1)。次いで、S70において、S40で設定されたゲインGに基づいて、表示エンジン回転速度Neindiが算出される。
S20の判定が否定された場合、変速レンジがDパドレンジと判断され、変速制御部92の制御機能に対応するS50において、変速レンジがDパドレンジにおける、選択中の変速モードに応じた解放側係合装置CB1の解放側係合圧PRcb1(指示圧)、および、係合側係合装置CB2の係合側係合圧PRcb2(指示圧)が設定される(Dパドレンジ時変速モード算出処理)。次いで、表示制御部96の制御機能に対応するS60では、選択中の変速モードに応じたゲインG(B1-B3の何れか)が設定される(変速モード別ゲイン算出処理2)。次いで、S70において、S60で設定されたゲインGに基づいて、表示エンジン回転速度Neindiが算出される。
上述のように、本実施例によれば、変速モードに応じて、エンジン12の運転状態(エンジン回転速度Ne)の表示の応答性を変更するように構成されているため、例えばスポーツモードのような変速応答性を優先する変速モードの場合には、表示の応答性についても高められるなどすることで、運転者の意図に応じた運転状態の表示を実現することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、変速モードとして、ノーマルモードNORMAL、第1スポーツモードSPORT、および第2スポーツモードSPORT+毎にゲインGが変更されて、表示エンジン回転速度Neindiが算出されるものであったが、本発明は、必ずしも上記態様に限定されない。例えば、エコモードやスノーモードについても、ゲインGが変更され、エコモードやスノーモードに応じて、エンジン回転速度Neに対する表示エンジン回転速度Neindiの応答性が適宜変更されても構わない。
また、前述の実施例では、Dレンジでは、変速モードに拘わらずゲインGが一定であったが、Dレンジにおいても、各変速モード毎に解放側係合圧PRcb1(指示圧)および係合側係合圧PRcb2(指示圧)が異なる場合には、ゲインA1の値が変速モード毎に異なるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、自動変速機20のアップシフトが一態様として示されていたが、本発明は必ずしもアップシフトに限定されず、ダウンシフトにおいても適用することができる。
また、前述の実施例では、自動変速機20は、有段式の自動変速機であったが、本発明は、有段式の自動変速機に限定されず、例えばベルト式無段変速機など無段式の自動変速機であっても適用することができる。具体的には、マニュアルシフトモードを備えた無段式の自動変速機であれば、本発明を適用することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両 12:エンジン 20:自動変速機(変速機) 40:電子制御装置(運転状態表示装置) 82:表示用ディスプレイ(運転状態表示装置) 94:運転状態検出部 96:表示制御部

Claims (3)

  1. エンジンと変速機とを備え、前記変速機は、運転者によって選択される変速モードに応じて変速態様を切替可能に構成されている車両に適用され、前記変速機の変速中における前記エンジンの運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態の検出結果を表示する表示制御部と、を備える、エンジンの運転状態表示装置であって、
    前記表示制御部は、前記変速モードに応じて、前記検出結果の表示の応答性を変更するように構成されている
    ことを特徴とするエンジンの運転状態表示装置。
  2. 前記エンジンの運転状態は、前記エンジンのエンジン回転速度である
    ことを特徴とする請求項1のエンジンの運転状態表示装置。
  3. 前記変速モードは、ノーマルモードの他、スポーツモードを少なくとも含み、
    前記表示制御部は、前記スポーツモードの場合には、前記ノーマルモードに比べて前記検出結果の表示の応答性を高くする
    ことを特徴とする請求項1または2のエンジンの運転状態表示装置。
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