JP2023545196A - 三複素環誘導体、その医薬組成物及び使用 - Google Patents

三複素環誘導体、その医薬組成物及び使用 Download PDF

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Abstract

三複素環誘導体、その医薬組成物及び使用である。前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、以下の構造を有する。前記三複素環誘導体は、インビボ及びインビトロにおいてATRレベルを阻害する優れた効果を有し、さらに前記三複素環誘導体は、ATRレベルの異常に起因する疾患、例えば、がんを効果的に治療することもできる。【化1】TIFF2023545196000051.tif63170

Description

発明の詳細な説明
本出願は出願日が2020年10月16日である中国特許出願CN202011107416.5、出願日が2021年1月25日である中国特許出願CN202110097827.9、出願日が2021年8月13日である中国特許出願CN202110929213.2の優先権を主張する。本出願は上記中国特許出願の全文を引用する。
[技術分野]
本発明は、三複素環誘導体、その医薬組成物、及びその治療剤、特にがん治療剤としての使用に関する。
[背景技術]
ヒトの細胞は毎日何千ものDNA損傷を受けており、DNA損傷の原因には、正常な細胞機能(例えば酸化代謝産物)、DNA代謝産物(例えば転写、複製過程におけるDNAの自発的なエラー)、及び環境要因(例えば紫外線、電離放射線、遺伝子毒素など)などが含まれる。上記損傷が正しく修復されないと細胞や生体の活性が失われ、DNA損傷の蓄積はゲノムの安定性と完全性にも影響を与え、がんの形成を促進する可能性がある。DNA損傷は、DNA塩基の酸化又はアルキル化、DNA塩基のミスマッチと二量体、DNAバックボーンの切断と不連続、鎖内/鎖間DNA架橋、及びDNA構造の一般的な変化によって発生する可能性がある。細胞ゲノムの安定性と完全性を確保するために、細胞には複雑な一連のDNA損傷応答(DDR)メカニズムがあり、細胞周期の特定の部分でこれらの特定のタイプのDNA損傷を認識して処理し、ゲノムの完全性と細胞生存率を維持することができる。研究により、健康な細胞には複数のDDRメカニズムが存在し、且つこれらの修復メカニズムはDNA修復過程で互いに補償できることが分かった。(Jackson SP, Nature, 2009, 461(7267), 1071-1078)。しかし、多くのがん細胞は、複数のDNA修復経路に欠陥が存在するため、損傷していないDNA修復経路に対してより大きな依存性を示している。
毛細血管拡張性運動失調症突然変異遺伝子及びRad関連キナーゼATR(ataxia telangiectasia mutated and Rad3-related、ATRであって、FRAP-Related Protein 1、FRP1、MEC1、SCK1、SECKL1とも呼ばれる)は、ホスファチジルイノシトール-3キナーゼの関連キナーゼ(PIKK)タンパク質ファミリーの一員であり、DNA損傷後に細胞応答を活性化させ、更に細胞周期の進行を停止させ、且つ複製フォークを安定させ、DNAを修復し、それによってアポトーシスを回避するための重要なキナーゼである(Cimprich K.A., Nature Rev. Mol. Cell Biol., 2008, 9:616-627)。ATRは、停止した複製フォークを安定させることによって作用し、細胞周期チェックポイントの活性化及びDNA損傷修復を調節する。ATRが活性化されると、その下流の調節因子(主にChk1、WRN、及びFANCIを含む)を調節することによって3つのシグナル伝達経路が活性化されて、細胞周期の進行を停止させ、DNA修復を促進し、複製フォークを安定させる。RPAでコーティングされた一本鎖DNAの存在はATR活性化の共通の特徴であるが、場合によっては、ATRは、DNAヘリカーゼとポリメラーゼの脱共役のない場合、たとえばUV照射、プラチナ化学療法、又はアルキル化剤などによって活性化されることができる。
腫瘍細胞におけるDNA修復は、複数の突然変異の存在により欠陥がある可能性があるため、損傷していないDNA修復経路に対してより大きな依存性を示している。したがって、合成致死性の理論を使用して、健康な細胞を維持しながら特定の腫瘍細胞を殺すことができる。化学療法や電離放射線を含む現在のがん治療は、DNA損傷と複製フォークの停止を誘発する可能性があり、それによって細胞周期チェックポイントが活性化され、且つ細胞周期停止につながる。この応答メカニズムは、がん細胞が治療から生き残るのを助ける重要なメカニズムである。切断された二本鎖DNA又は複製ストレスはATRを急速に活性化することができ、対応するATRはChk1(ATR基質)、p53、DNAトポイソメラーゼ2結合タンパク質(TopBP1)などの一連の下流の標的を起動でき、そしてDNA修復と細胞周期停止をもたらす。ATR遺伝子はめったに変異しないため、がんの化学療法中に容易に活性化される。また、ATRを阻害することにより、いくつかの合成致死相互作用(synthetic lethal interactions)、特にATM/p53経路との相互作用を生じることができる。p53は最も一般的な腫瘍抑制遺伝子突然変異であり、ATM/p53遺伝子欠損又は突然変異を有する細胞のDNA修復は、ATRの活性化により依存している(Reaper, P. M., Nat. Chem. Biol., 2011, 7, 428-430)。
研究により、X線損傷修復交差相補遺伝子1(XRCC1)、除去修復交差相補遺伝子1(ERCC1)などの特定のDNA修復タンパク質の損失も、腫瘍細胞がATR阻害に対してより敏感になることが示されている(Sultana R, PLoS One, 2013, 8(2): e57098)。さらに、低酸素腫瘍細胞は複製ストレスを引き起こす可能性があり、ATR阻害に対してより敏感になる可能性があり、ATRを阻害することにより、電離放射線及び化学療法に対する腫瘍細胞の感受性を選択的に高めて、複製ストレスに対する腫瘍細胞の感受性を高めることができ、その増加レベルは正常細胞の何倍にもなる(Lecona E, Exp Cell Res, 2014, 329(1): 26-34)。さらに、ATRはテロメアの相同組換えを維持するために不可欠であるため、テロメアの代替伸長経路に依存してDNA損傷修復を行う腫瘍細胞は、ATR阻害に対してもより敏感である。
DNA損傷応答メカニズムとして、ATR経路は腫瘍細胞の生存に重要な役割を果たす。その重要因子であるATRの阻害はATR経路に依存する悪性腫瘍細胞の死亡を誘導することができ、正常細胞への影響が小さく、低毒性で高効率の標的薬を開発する理想的な標的であり、現在、VX970とAZD6738の2つの小分子実体が臨床第II相試験に入り、ATR経路に関してWO2015/084384、WO2017/180723、WO2016/061097、WO2014/140644、WO2007/015632、WO2017/123588、WO2007/046426という多くの特許に開示されたが、まだ対応する薬物が発売されておらず、本発明の三複素環誘導体は、ATR阻害剤の開発に新しい構想を提供する。
[発明の概要]
本発明が解決しようとする技術的課題は、新規な三複素環誘導体、その医薬組成物及び使用を提供することにある。本発明の三複素環誘導体は、良好なATR阻害効果を有し、ATRが介在する様々な関連疾患、例えば、悪性腫瘍を効果的に治療及び/又は緩和することができる。
本発明は、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 2023545196000002
ここで、
XはCR又はNRであり、XはCR3a、CR3a4a又はNR5aであり、XはCR3b、CR3b4b又はNR5bであり、Xは連結結合、CR3c、CR3c4c又はNR5cであり、
UはN又はCHであり、
及びUはそれぞれ独立してN又はCであり、また、U及びUは同時にNではなく、
VはNR又はCRであり、VはN、NR6a又はCR7aであり、VはN、NR6b又はCR7bであり、Vは連結結合、N、NR6c又はCR7cであり、
は水素又はC1-6アルキルであり、
はメチルであり、
、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)N(R)OR、-C(O)NRS(O)、-C(=NH)R、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRS(O)、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R、-S(O)(=NR)R又は-NRS(O)NRであり、ここで、前記C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、ニトロ、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)NRS(O)、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-NRS(O)、-NRS(O)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
4a、R4b及びR4cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシであり、
、R5a、R5b及びR5cそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)N(R)OR、-C(O)NRS(O)、-C(=NH)R、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R或-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、ニトロ、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)NRS(O)、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-NRS(O)、-NRS(O)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
、R6a、R6b及びR6cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルであり、ここで、前記C6-10アリール又は5~10員のヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
、R7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルであり、ここで、前記C6-10アリール又は5~10員のヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
各R、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、フェニルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルであり、前記R、R、R及びRは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル及びC2-6アルキニルから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
以下に記載される式(I)で表されるすべての実施形態、及び任意の実施形態の組み合わせは、本発明の式(I)で表される構造式の範囲に含まれる。
いくつかの実施形態では、Rは水素又はメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは水素又はメチルである。
いくつかの実施形態では、Rは水素であり、Rはメチルである。
いくつかの実施形態では、各R、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、フェニルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルであり、前記R、R、R及びRは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル及びC2-6アルキニルから選択される一つ又は複数の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが共通に結合されるN原子とともに3~8員のヘテロシクロアルキルを形成する。
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが共通に結合されるN原子とともに3~8員のヘテロシクロアルキルを形成する。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、又は3~8員のヘテロシクロアルキルであり、前記Rは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、Rは、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシである。
いくつかの実施形態では、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して水素である。
いくつかの実施形態では、R4a、R4b及びR4cはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、R4a、R4b及びR4cはそれぞれ独立して水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、R5a、R5b及びR5cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルキル又はC3-8シクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、R5a、R5b及びR5cはそれぞれ独立して水素である。
いくつかの実施形態では、前記R及びRはそれぞれ独立して5~6員のヘテロアリールであり、前記5~6員ヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、前記R及びRはそれぞれ独立してピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。
いくつかの実施形態では、前記R及びRは、それぞれ独立してピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルである。
いくつかの実施形態では、前記R及びRは、それぞれ独立してピラゾリルである。
いくつかの実施形態では、前記R6a、R6b及びR6cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、前記R6a、R6b及びR6cはそれぞれ独立して水素である。
いくつかの実施形態では、前記R7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシである。
いくつかの実施形態では、前記R7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素である。
いくつかの実施形態では、XはCR、N、O、S、SO、S(O)(NH)、CR又はNRであり、XはCR3a、N、O、S、SO、S(O)(NH)、CR3a4a又はNR5aであり、XはCR3b、N、O、S、SO、S(O)(NH)、CR3b4b又はNR5bであり、Xは連結結合、CR3c、N、O、S、SO、S(O)(NH)、CR3c4c又はNR5cであり、Rは水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシである。
いくつかの実施形態では、XはCR、N、O、S、CR又はNRであり、XはCR3a、N、O、S、CR3a4a又はNR5aであり、XはCR3b、N、O、S、CR3b4b又はNR5bであり、Xは連結結合、CR3c、N、O、S、CR3c4c又はNR5cであり、Rは水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシである。
いくつかの実施形態では、XはNRであり、XはCR3a、CR3a4a又はNR5aであり、XはCR3b、CR3b4b又はNR5bであり、Xは連結結合である。
いくつかの実施形態では、VはN、NR又はCRであり、VはN、NR6a又はCR7aであり、VはN、NR6b又はCR7bであり、Vは連結結合、N、NR6c又はCR7cである。
いくつかの実施形態では、VはNR又はCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、Vは連結結合、N又はCR7cである。
いくつかの実施形態では、UはNである。
いくつかの実施形態では、U及びUはCである。
いくつかの実施形態では、前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩における特定の基の定義は、以下に記載された通りであってもよく、記載されていない基は、上記いずれかの形態に記載された通りであってもよく、
ここで、基
Figure 2023545196000003
は以下の構造のいずれか一つである:
Figure 2023545196000004
いくつかの実施形態では、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(II)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
Figure 2023545196000005
ここで、U及びUはそれぞれCであり、VはNRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
又は、UはCであり、UはNであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
又は、UはNであり、UはCであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
、R、U、X、X、X、R、R、R7a及びR7bの定義は上記に記載された通りである。
いくつかの実施形態では、U及びUはそれぞれCであり、VはNRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
UはNであり、Rはピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
7a及びR7bはそれぞれ独立して水素であり、
及びRはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
Figure 2023545196000006
ここで、
Figure 2023545196000007
は二重結合又は単結合であり、
、X、V、V及びRの定義は、上記に記載された通りである。
いくつかの実施形態では、X及びXはそれぞれ独立してN又はCHである。
いくつかの実施形態では、X及びXはそれぞれ独立してCHである。
いくつかの実施形態では、V及びVはそれぞれ独立してN又はCHである。
いくつかの実施形態では、Rは、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
各Rは独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(III)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
Figure 2023545196000008
ここで、U及びUはそれぞれ独立してCであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、VはN又はCR7cであり、
、R、U、X、X、X、R、R7a、R7b及びR7cの定義は上記に記載された通りである。
いくつかの実施形態では、UはNであり、Rはピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素であり、
及びRはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
Figure 2023545196000009
ここで、
Figure 2023545196000010
は二重結合又は単結合であり、
、X、V、V、V及びRの定義は、上記に記載された通りである。
いくつかの実施形態では、X及びXはそれぞれ独立してN又はCHである。
いくつかの実施形態では、X及びXはそれぞれ独立してCHである。
いくつかの実施形態では、V、V及びVはそれぞれ独立してN又はCHである。
いくつかの実施形態では、VはNであり、V及びVはそれぞれ独立してCHである。
いくつかの実施形態では、Rは、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
各Rは独立して水素又はC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、以下の化合物から任意に選択され:
Figure 2023545196000011
Figure 2023545196000012
、又はその薬学的に許容される塩である。
本発明はまた、以下のいずれか一つの方法である、前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩の製造方法を提供する:
方法1:
Figure 2023545196000013
方法1において、X、X、X、X、R及びRの定義は、上記に記載された通りである。ステップ1:溶媒中(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド)で、IV-1をオキシ塩化リンの作用下で反応させてIV-2を得るか、又はIV-1をウロトロピン/トリフルオロ酢酸系で反応させてIV-2を得る。ステップ2:溶媒中(例えば、エタノール)で、IV-2を適切な有機ヒドラジン(例えば、ヘテロアリールヒドラジン)と反応させてIV-3を得る。ステップ3:溶媒中(例えば、N-メチルピロリドン)で、IV-3を高温条件下で閉環させ、式IVで表される化合物を得る。
方法2:
Figure 2023545196000014
方法2において、Levは脱離基であり、好ましくはハロゲンであり、より好ましくは塩素及び臭素である。X、X、X、X、V、V、V、R及びRの定義は上記に記載された通りである。溶媒中(例えば、1,4-ジオキサン/水)で、塩基性条件下(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム又は炭酸セシウム)、触媒の存在下(例えば、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム)、V-1はカップリング反応により、式Vで表される化合物を得る。
方法3:
Figure 2023545196000015
方法3において、X、X、V、V、V、V、U、U、U、R及びRの定義は、上記に記載された通りである。
1)Rが置換又は非置換のC1-6アルキル、置換又は非置換のC3-8シクロアルキルC1-6アルキル、置換又は非置換の3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、置換又は非置換の5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2又は-S(O)NRである場合、Dはハロゲン(好ましくは塩素、臭素又はヨウ素)である。VI-1及びR-Dは塩基性条件下、求核置換反応により式VIで表される構造を得る。
2)Rが置換又は非置換のフェニル或いは置換又は非置換の5~6員のヘテロアリールである場合、Dはハロゲン(好ましくは塩素又は臭素)である。塩基性(例えば、炭酸カリウム又は炭酸セシウム)条件下、触媒(例えば:メタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’)-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)(2-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)の存在下、VI-1及びR-Dはカップリング反応により、式VIで表される化合物を得る。
3)Rが置換又は非置換のC3-8シクロアルキル或いは置換又は非置換の3~8員のヘテロシクロアルキルである場合、Dはボロン酸基又はボロン酸エステル基である。塩基性条件下(例えば、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)、触媒(例えば、酢酸銅)の存在下、VI-1及びR-Dはカップリング反応により、式VIで表される化合物を得る。
上記方法1、2又は3において、X、X、X、X、V、V、V、V、-R、-R又は-Rにアミノ、ヒドロキシル又はカルボキシルが存在する場合、当該アミノ、ヒドロキシル又はカルボキシルは、任意の副反応を避けるために保護基によって保護することができる。上記アミノ保護基、ヒドロキシル保護基又はカルボキシル保護基が存在する場合、式IV、V又はVIで表される化合物を得るために、その後の脱保護工程が必要である。任意の適切なアミノ保護基、例えば、tert-ブトキシカルボニル(Boc)又はベンジルオキシカルボニル(Cbz)は、いずれもアミノ基を保護するために使用されることができる。保護基としてBocを使用する場合、その後の脱保護反応は、標準的な条件下、例えば、p-トルエンスルホン酸/メタノール系、ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸系、塩化水素の有機溶液系(有機溶液は、エーテル溶液、1,4-ジオキサン溶液、メタノール溶液、エタノール溶液、イソプロパノール溶液を含むが、これらに限定されない)又はトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート/2,6-ジメチルピリジン/ジクロロメタン系で実施することができる。Cbz保護基は、パラジウム炭素/水素系を使用して脱保護することができる。任意の適切なヒドロキシル保護基、例えば、ベンジル、メトキシメチル(MOM)、2-テトラヒドロピラニル(THP)、(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)、有機ケイ素基(tert-ブチルジメチルシリル、トリメチルシリルを含むが、これらに限定されない)をヒドロキシル保護として使用することができ、その後の脱保護反応は標準条件、例えば、ベンジルはパラジウム炭素/水素系で脱保護でき、MOM保護基は塩化水素の有機溶液系(有機溶液は、エーテル溶液、1,4-ジオキサン溶液、メタノール溶液、エタノール溶液、イソプロパノール溶液を含むが、これらに限定されない)で脱保護でき、THP保護基及びSEM保護基は、トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン系で脱保護することができ、有機ケイ素基はフッ化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン系で脱保護することができる。任意の適切なカルボキシル保護基、例えばカルボキシレート基(例えば、カルボン酸メチル、カルボン酸エチル)を形成することは、カルボキシル基を保護することができ、その後の脱保護反応は標準条件、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムをテトラヒドロフラン、水及び/又はメタノール溶媒中で脱保護することができる。上記脱保護反応は、好ましくは最後のステップで行われる。
前記三複素環誘導体(I)の薬学的に許容される塩は、一般的な化学的方法によって合成することができる。
一般に、塩は、遊離塩基又は酸を化学当量もしくは過剰量の酸(無機酸又は有機酸)又は塩基(無機塩基又は有機塩基)と適切な溶媒又は溶媒組成物中で反応させることによって製造することができる。
本発明は、治療有効量の活性成分及び薬学的に許容される賦形剤を含み、前記活性成分は、三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩のうちの一つ又は複数を含む医薬組成物をさらに提供する。
前記医薬組成物において、前記活性成分は、ATRレベルの異常に起因する関連疾患の他の治療剤をさらに含んでもよい。
前記医薬組成物において、前記薬学的に許容される賦形剤は、薬学的に許容される担体、希釈剤及び/又は賦形剤を含んでもよい。
治療目的に応じて、医薬組成物は、錠剤、丸剤、粉末、液体、懸濁液、乳液、顆粒剤、カプセル、坐剤及び注射剤(溶液及び懸濁剤)などの各種の投与単位剤形とすることができ、好ましくは液体、懸濁液、乳液、坐剤及び注射剤(溶液及び懸濁液)などである。
医薬組成物を錠剤の形態に成形するために、当技術分野で公知で広く使用されている任意の賦形剤を使用することができる。例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース及びケイ酸などの担体、水、エタノール、プロパノール、プレーンシロップ、ブドウ糖溶液、デンプン溶液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、シェラック、メチルセルロース及びリン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの接着剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天粉末及び昆布粉末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリエチレンデヒドロソルビトールの脂肪酸エステル、ドデシルNaSO、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン及び乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン酸トリグリセリド、ヤシ油及び硬化油などの崩壊防止剤、第四級アンモニウム塩基、ドデシルNaSOなどの吸着促進剤、グリセリン、デンプンなどの湿潤剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト及びコロイド状ケイ酸などの吸着剤、純粋なタルク、ステアリン酸塩、ホウ酸粉末及びポリエチレングリコールなどの潤滑剤である。また、必要に応じて通常のコーティング材料を用いて糖衣錠、ゼラチンコーティング錠、腸溶錠、フィルムコーティング錠、二層錠及び多層錠にすることもできる。
医薬組成物を丸剤の形態に成形するために、当技術分野において公知で広く使用されている任意の賦形剤、例えば、乳糖、デンプン、ヤシ油、硬化植物油、カオリン及びタルクなどの担体、アラビアガム粉末、トラガントガム粉末、ゼラチン及びエタノールなど結合剤、寒天及び昆布粉末などの崩壊剤を使用することができる。
医薬組成物を坐剤の形態に成形するために、当技術分野において公知で広く使用されている任意の賦形剤、例えば、ポリエチレングリコール、ナツ油、高級アルコール、高級アルコールのエステル、ゼラチン及び半合成グリセリドなどを使用することができる。
医薬組成物を注射剤の形態に製造するために、溶液又は懸濁液を滅菌した後(好ましくは適量の塩化ナトリウム、ブドウ糖又はグリセリンなどを添加する)、血液と等張圧である注射剤にすることができる。注射剤を製造する場合、当技術分野で通常使用される任意の担体も使用することができる。例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシル化イソステアリルアルコール及びポリエチレンソルビタンの脂肪酸エステルなどである。また、通常の溶解剤、緩衝剤及び鎮痛剤などを添加することもできる。
本発明において、医薬組成物における前記組成物の含有量は特に限定されず、広い範囲で選択することができ、通常は5~95質量%であり、好ましくは30~80質量%である。
本発明において、前記医薬組成物の投与方法は特に限定されない。患者の年齢、性別、その他の条件及び症状に応じて、さまざまな剤形を選択して投与することができる。例えば、錠剤、丸剤、溶液、懸濁液、乳液、顆粒剤又はカプセルは経口投与され、注射剤は単独で投与されるか、又は注射用送達液(ブドウ糖溶液及びアミノ酸溶液など)と混合して静脈内注射されてもよく、坐剤は直腸に投与される。
本発明は、ATR阻害剤の製造における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。前述ATR阻害剤は、ATRの活性又は発現(ATRの異常な活性又は過剰発現を含む)を阻害することができる。
本発明によって提供される前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物は、腫瘍細胞の増殖に抵抗し、腫瘍細胞のアポトーシスを促進し、及び/又は腫瘍細胞の浸潤に抵抗する効果を有する。前記腫瘍細胞のアポトーシスを促進する効果は、ATR活性を阻害することによって実現される。
本発明は、ATRが介在する関連疾患を治療、緩和及び/又は予防するための薬物の製造における、前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明は、がんを治療及び/又は緩和するための薬物の製造における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明は、哺乳動物体内において増殖に抵抗する効果を有する薬物の製造における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明は、哺乳動物体内においてアポトーシスを促進する効果を有する薬物の製造における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明はまた、哺乳動物体内においてがん細胞浸潤に抵抗する効果を有する薬物の製造における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用を提供する。
本発明は、治療有効量の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、或いは式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を哺乳動物に投与することを含む、がんの治療及び/又は緩和における前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の使用をさらに提供する。
本発明は、ATRが介在する関連疾患の治療、緩和及び/又は予防における、前記三複素環誘導体(I)、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は前記医薬組成物及び一つ又は複数の他の種類の治療剤及び/又は治療方法の併用をさらに提供する。
本発明において、前記ATRが介在する関連疾患は、ATRレベルの異常に起因する関連疾患であり、好ましくは増殖性疾患であり、より好ましくはがんである。
本発明において、前記ATRが介在する関連疾患の他の治療剤は、好ましくは、他の種類のがんを治療するための治療剤である。
本発明において、前記他の種類のがんを治療するための治療剤は、前記三複素環誘導体(I)と単回投与の治療剤形にしてもよいし、又はそれぞれ逐次投与の治療剤形にしてもよい。
本発明において、前記他の種類のがんを治療するための治療剤には、アルキル化剤、トポイソメラーゼI/II阻害剤、有糸***阻害剤、代謝拮抗薬、ホルモン及びホルモン類似体、抗腫瘍抗生物質、低分子キナーゼ阻害剤、低分子免疫調節剤、インターフェロン、アロマターゼ阻害剤、PARP阻害剤、抗腫瘍ワクチン、サイトカイン、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)、モノクローナル抗体及び放射線療法のうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記アルキル化剤は、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、ナイトロジェンマスタード、N-オキシド-ナイトロジェンマスタード塩酸塩、シクロブチル酸ナイトロジェンマスタード、ウラシルナイトロジェンマスタード、シクロホスファミド、イソシクロホスファミド、チオテパ、カルボコン、トリアジコン、インプロスルファントシルレート、マンノスルファン、トレオスルファン、ブスルファン、ニムスチン塩酸塩、ジブロモマンニトール、メルファラン、ダカルバジン、ラニムスチン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾトシン、テモゾロミド、プロカルバジン、エチレンイミン誘導体、メタンスルホン酸エステル類、ニトロソウレア類、トリアゼン類のうちの一つ又は複数から選択されてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記トポイソメラーゼI/II阻害剤は、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、エダルビシン、イリノテカン、トポテカン、ルビテカン、ベロテカン、エトポシド、チニポシド、アドリアマイシン及びデクスラゾキサン、カンプトテシンのうちの一つ又は複数から選択されてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記有糸***阻害剤には、パクリタキセル、ドセタキセル、パクリタキセルポリグルメックス、ロイロキシジン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビンゾリジン、エトポシド、テニポシド、イクサベピロン、ラロタキセル、オルタタキセル、テセタキセル、トコサル及びイスピネシブのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記代謝拮抗薬は、葉酸アンタゴニスト、ピリミジン類似体、プリン類似体、アデノシンデアミナーゼ阻害剤、例えば、メトトレキサート、5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン及びゲムシタビンのうちの一つ又は複数から選択されてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記ホルモン治療剤は、ホスフェストロール、ジエチルスチルベストロール、クロロトリシン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテロン、ダナゾール、ジエノゲスト、アリルエストレノール、ゲストリノン、ノメゲストロール、タデナン、メパルトリシン、ラロキシフェン、オルメロキシフェン、レボルメロキシフェン、アミノグルテチミド、テストラクトン、抗エストロゲン類、LH-RH誘導体、アロマターゼ阻害剤、抗アンドロゲン類、副腎コルチコステロイド、アンドロゲン合成阻害剤、レチノイン酸、及びレチノイン酸代謝を遅らせる薬物のうちの一つ又は複数から選択されてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記抗腫瘍抗生物質には、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ブレオマイシン、ペロマイシン、マイトマイシンC、アクラルビシン、ピラルビシン、エピルビシン、ジノスタチンスチマラマー、イダルビシン、シロリムス、及びバルルビシンのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記低分子キナーゼ阻害剤には、エルロチニブ、イマチニブ、アパチニブ、ニロチニブ、クリゾチニブ、ダサチニブ、パゾパニブ、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ボスチニブ、ゲフィチニブ、アファチニブ、アキシチニブ、ダブラフェニブ、ダコミチニブ、ニンテダニブ、レンバチニブ、マシチニブ、ミドスタウリン、ネラチニブ、ポナチニブ、ラドチニブ、トラメチニブ、ブリバニブアラニネート、セディラニブ、リンゴ酸カボザンチニブ、イブルチニブ、イコチニブ、シパチニブ、コビメチニブ、イデラリシブ、ポナチニブ、アリセルチブ、ジナシクリブ、リンシチニブ、オランチニブ、リゴセルチブ、チピファルニブ、チボザニブ、ピマセルチブ、ブパリシブ及びフェドラチニブのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記抗腫瘍ワクチンには、合成ペプチド、DNAワクチン、及び組換えウイルスが含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記サイトカイン療法には、IL2及びGM-CSFが含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記モノクローナル抗体には、アレムツズマブ、ブレンツキシマブ、セツキシマブ、リツキシマブ、デノスマブ、イピリムマブ、オファツムマブ、モノクローナル、パニツムマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ベバシズマブ、ペルツズマブ、カツマクマブ、エロツズマブ、エプラツズマブ、ネシツズマブ、ニモツズマブ、トシリズマブ、マツズマブ、ザルツムマブ、アテゾリズマブ、ラムシルマブ、ニボルマブ、モガムリズマブ、オカラツズマブ、オレゴボマブ、ダロツズマブ、オナルツズマブのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記低分子免疫調節剤には、TLR7アゴニスト、TLR8アゴニスト、TLR9アゴニスト、IDO阻害剤、CD73阻害剤、STING阻害剤、A2ARアンタゴニストのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記がん治療用のインターフェロンには、インターフェロンα、インターフェロンα-2a、インターフェロンα-2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ-1a又はインターフェロンγ-n1などが含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記アロマターゼ阻害剤には、アナストロゾール、アミノグルテチミド、エキセメスタン、ファドロゾール、レトロゾールのうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記PARP阻害剤には、オラパリブ、ニラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブ、SC10914のうちの一つ又は複数が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、前記がんには、転移性及び非転移性のがんが含まれ、家族遺伝性及び散発性のがんも含まれ、固形腫瘍及び非固形腫瘍がさらに含まれてもよい。
本発明において、前記固形腫瘍の具体例としては、眼、骨、肺、胃、膵臓、***、前立腺、脳(神経膠芽腫及び髄芽腫を含む)、卵巣(上皮細胞から生じる基質細胞、生殖細胞及び間質細胞を含む)、膀胱、精巣、脊髄、腎臓(腺がん、ウィルムス腫瘍を含む)、口、唇、喉、口腔(扁平上皮がんを含む)、鼻腔、小腸、結腸、直腸、副甲状腺、胆嚢、胆管、子宮頸部、心臓、下咽頭腺、気管支、肝臓、尿管、膣、肛門、喉頭腺、甲状腺(甲状腺がん及び髄様がんを含む)、食道、鼻咽頭下垂体、唾液腺、副腎腺、頭頸部上皮内腫瘍(ボーエン病及びパジェット病を含む)、肉腫(平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、骨肉腫を含む)、皮膚(黒色腫、カポジ肉腫、基底細胞がん及び扁平上皮がんを含む)などの関連腫瘍が含まれてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記固形腫瘍は、好ましくはヒトの眼がん、骨がん、胃がん、膵臓がん、乳がん、前立腺がん、脳がん(悪性神経膠腫、髄芽腫を含むが、これらに限定されない)、卵巣がん、膀胱がん、子宮頸がん、精巣がん、腎臓がん(腺がん、ウィルムスがんを含むが、これらに限定されない)、口腔がん(扁平上皮がんを含む)、舌がん、喉頭がん、鼻咽頭がん、頭頸部がん、結腸がん、小腸がん、直腸がん、副甲状腺がん、甲状腺がん、食道がん、胆嚢がん、胆管がん、宮頸がん、肝臓がん、肺がん(小細胞肺がん、非小細胞肺がんを含むが、これらに限定されない)、絨毛がん、骨肉腫、ユーイング腫瘍、軟部肉腫及び皮膚がんのうちの一つ又は複数である。
本発明において、前記非固形腫瘍(血液腫瘍を含む)の具体例としては、リンパ性白血病(リンパ芽球性白血病、リンパ腫、骨髄腫、慢性リンパ性白血病(T細胞慢性リンパ性白血病、B細胞慢性リンパ性白血病)、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫を含む)、骨髄関連白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病を含む)及びAIDs関連白血病のうちの一つ又は複数が含まれてもよいが、これらに限定されない。
本発明において、前記がんは、好ましくは、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、胃がん、食道がん、黒色腫、結腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、脳がん、膀胱がん、腎臓がん、骨髄腫、肝臓がん、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病及びリンパ腫のうちの一つ又は複数である。
本発明において、前記哺乳動物は、好ましくはヒトである。
本発明において、前記「腫瘍」及び「がん」は同じ意味を有する。
本発明において、特に明記しない限り、「一つ又は複数の基により任意の位置で置換される」という用語は、基上で指定された一つ又は複数の原子の任意の一つ又は複数の水素原子が、指定された基によって置換されることを意味し、指定された原子の通常の原子価を超えず、前記置換はすべて当技術分野で一般的な合理的な置換であることを条件とする。例えば、Rが選択的に1~3個の基に任意の位置で置換されるとは、Rが1、2又は3個の同一又は異なる置換基により任意の位置で合理的に置換できることを意味する。
本発明において、変数の任意の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。例えば、VはNR又はCRである。VはN、NR6a又はCR7aである。VはN、NR6b又はCR7bである。Vが連結結合、N、NR6c又はCR7cである場合、V、V、V及びVは、以下の任意の安定な組み合わせを含む:1)VはNR、VはN又はCR7a、VはN又はCR7b、Vは連結結合である。2)VはCR、VはN又はCR7a、VはN又はCR7b、Vは連結結合である。3)VはCR、VはN又はCR7a、VはN又はCR7b、VはN又はCR7cである。4)VはCR、VはN又はCR7a、VはNR6b、Vは連結結合である。又は5)VはCR、VはNR6a、VはN又はCR7b、Vは連結結合である。
本発明において、任意の変数が化合物の組成又は構造において一回以上出現する場合、その定義はそれぞれの場合において独立している。
本発明において、特に明記しない限り、環状基に「
Figure 2023545196000016
」が含まれることは、この環状基が芳香環又は非芳香環であることを意味する。環状基に「
Figure 2023545196000017
」が含まれることは、この環状基が芳香環であることを意味する。例えば、基
Figure 2023545196000018
は5~6員の芳香環又は5~6員の非芳香環であり、X、X、X及びXの定義は上記に記載された通りである。基
Figure 2023545196000019
は5~6員の芳香環であり、X、X、X及びXの定義は上記に記載された通りである。
特に明記しない限り、本明細書及び特許請求の範囲に現れる以下の用語は、以下の意味を有する:
「アルキル」という用語は、1~20個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、より好ましくは1~8個、1~6個、又は1~4個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味し、アルキルの代表的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1-エチル-2-メチルプロピル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、2-エチルブチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、4,4-ジメチルペンチル、2-メチルヘキシル、3-メチルヘキシル、4-メチルヘキシル、5-メチルヘキシル、2,3-ジメチルペンチル、2,4-ジメチルペンチル、2,2-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2-エチルペンチル、3-エチルペンチル、2,2,4-トリメチルペンチル、ウンデシル、ドデシル、及びそれらの各種異性体などが含まれるが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」という用語は、3~20個の炭素原子を含む飽和又は部分不飽和(1又は2個の二重結合を含む)の単環式又は縮合環基を意味する。「単環式シクロアルキル」は、好ましくは3~10員の単環式アルキルであり、より好ましくは3~8又は3~6員の単環式アルキルである。前記シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロドデシル、シクロヘキセニル、2,3-ジヒドロ-1-H-インデン、デカヒドロナフタレンなどが含まれるが、これらに限定されない。前記シクロアルキルは、環上の任意の炭素原子を介して親分子に結合されてもよい。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、炭素原子と、窒素、酸素又は硫黄から選択されるヘテロ原子とからなる飽和又は部分不飽和(1又は2個の二重結合を含む)の3~20員の非芳香族環状基を意味し、この環状基は単環式又は縮合環基であってもよく、本発明において、ヘテロシクロアルキルのヘテロ原子の数は、好ましくは1、2、3又は4であり、ヘテロシクロアルキルの窒素、炭素又は硫黄原子は任意に選択されて酸化されてもよい。窒素原子は、任意に選択されてさらに他の基で置換されて、第三級アミン又は第四級アンモニウム塩を形成することができる。前記ヘテロシクロアルキルは、好ましくは3~10員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、より好ましくは3~6員の単環式ヘテロシクロアルキルである。前記ヘテロシクロアルキルの例としては、アジリジニル、テトラヒドロフラン-2-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、チオモルホリン-S-オキシド-4-イル、ピペリジン-1-イル、N-アルキルピペリジン-4-イル、ピロリジン-1-イル、N-アルキルピロリジン-2-イル、ピペラジン-1-イル、4-アルキルピペラジン-1-イルなどが含まれるが、これらに限定されない。前記ヘテロシクロアルキルは、環上の任意の環原子を介して親分子に結合されてもよい。上記環原子とは、具体的には環骨格を構成する炭素原子及び/又は窒素原子を意味する。
「非芳香族基」又は「非芳香環」という用語は、上記シクロアルキル及び/又はヘテロシクロアルキルの定義を含む、「シクロアルキル」及び/又は「ヘテロシクロアルキル」を意味する。
「シクロアルキルアルキル」という用語は、シクロアルキルと母核構造との間がアルキルを介して結合することを意味する。したがって、「シクロアルキルアルキル」には、上記アルキル及びシクロアルキルの定義が含まれる。
「ヘテロシクロアルキルアルキル」という用語は、ヘテロシクロアルキルと母核構造との間がアルキルを介して結合することを意味する。したがって、「ヘテロシクロアルキルアルキル」には、上記アルキル及びヘテロシクロアルキルの定義が含まれる。
「アルコキシ」という用語は、アルキルオキシ、シクロアルキルオキシ及びヘテロシクロアルキルオキシを含む、オキソブリッジを介して結合した、前記炭素原子の数を有する環状又は非環状アルキルを意味する。したがって、「アルコキシ」には、上記アルキル、ヘテロシクロアルキル及びシクロアルキルの定義が含まれる。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素-炭素二重結合を含む直鎖、分枝鎖又は環状の非芳香族炭化水素基を意味する。その中には1~3個の炭素-炭素二重結合があってもよく、好ましくは1個の炭素-炭素二重結合があってもよい。「C2-4アルケニル」という用語は、2~4個の炭素原子を有するアルケニル基を意味し、「C2-6アルケニル」という用語は、ビニル、プロペニル、ブテニル、2-メチルブテニル及びシクロヘキセニルを含む、2~6個の炭素原子を有するアルケニル基を意味する。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素-炭素三重結合を含む直鎖、分枝鎖又は環状の炭化水素基を意味する。その中には1~3個の炭素-炭素三重結合があってもよく、好ましくは1個の炭素-炭素三重結合があってもよい。「C2-6アルキニル」という用語は、エチニル、プロピニル、ブチニル及び3-メチルブチニルを含む、2~6個の炭素原子を有するアルキニル基を意味する。
「アリール」という用語は、任意の安定な6~10員の単環式又は縮合芳香族基を意味し、ここで、前記縮合芳香族基の少なくとも一つの環はベンゼン環であり、残りの環はベンゼン環、単環式シクロアルキル又は単環式ヘテロシクロアルキルであってもよい。前記アリールには、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、2,3-ジヒドロインデニル、ビフェニル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、インドリニル、イソインドリニル、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、2,3-ジヒドロベンゾ[b]チエニル、ベンゾピラニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリル、2,2-ジオキソ-1,3-ジヒドロベンゾ[c]イソチアゾリル、1,1-ジオキソジヒドロベンゾチオピラニル、1,1-ジオキソ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チオフェニル、1-イミノ-1-オキソ-2,3-ジヒドロベンゾ[b]チエニル、2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾリルが含まれるが、これらに限定されない。。
「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも一つの環上の炭素原子が、窒素、酸素、又は硫黄から選択されるヘテロ原子で置換されることによって形成される芳香族環基を意味し、5~7員単環構造又は7~12員縮合環構造であってもよく、ここで、前記縮合環構造の少なくとも一つの環はヘテロアリールであり、残りの環は任意に選択されて芳香環、ヘテロ芳香環、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキルであってもよい。本発明において、ヘテロ原子の数は、好ましくは1、2、3又は4であり、ヘテロアリール基中の窒素原子は任意に選択されて酸化されてもよい。前記ヘテロアリールは、好ましくは5~10員のヘテロアリールであり、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジン-3(2H)-ケト、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル、4H-1,2,4-トリアゾリル、1H-1,2,3-トリアゾリル、1H-テトラゾリル、1H-インダゾリル、1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジル、1H-ピラゾロ[3,4-c]ピリジル、1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジル、1H-インドリル、1H-ベンゾイミダゾリル、1H-ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、1H-ピロロ[3,2-c]ピリジル、1H-ピロロ[2,3-c]ピリジル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル、2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジル、2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル、7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジニル又は7-オキソ-6,7-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジルが含まれるが、これらに限定されない。
「芳香族基」又は「芳香環」という用語は、上記アリール及び/又はヘテロアリールの定義を含む、「アリール」及び/又は「ヘテロアリール」を意味する。
「アリールアルキル」という用語は、アリールと母核構造との間がアルキルを介して結合することを意味する。したがって、「アリールアルキル」には、上記アルキル及びアリールの定義が含まれる。
「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロシクロアルキルと母核構造との間がアルキルを介して結合することを意味する。したがって、「ヘテロアリールアルキル」には、上記アルキル及びヘテロアリールの定義が含まれる。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
「ハロアルキル」という用語は、ハロゲンで任意に置換されたアルキルを意味する。したがって、「ハロアルキル」には、上記ハロゲン及びアルキルの定義が含まれる。
「ハロアルコキシ」という用語は、ハロゲンで任意に置換されたアルコキシを意味する。したがって、「ハロアルコキシ」には、上記ハロゲン及びアルコキシの定義が含まれる。
「アミノ」という用語は-NHを意味し、「アルキルアミノ」という用語は、アミノ基上の少なくとも1個の水素原子がアルキルによって置換されていることを意味し、-NHCH、-N(CH、-NHCHCH、-N(CHCH、-N(CH)(CHCH)が含まれるが、これらに限定されない。したがって、「アルキルアミノ」には、上記アルキル及びアミノの定義が含まれる。
「ニトロ」という用語は、-NOを意味する。
「シアノ」という用語は、-CNを意味する。
「カルボキシル」という用語は、-C(O)OHを意味する。
記号「=」は二重結合を示す。
本発明に記載の「室温」とは、15~30℃を意味する。
本発明に記載の「薬学的に許容される塩」は、Berge,et al.,“Pharmaceutically acceptable salts”,J. Pharm. Sci., 66, 1-19(1977)に議論されており、記載の塩は基本的に非毒性であり、所望の薬物動態特性、嗜好性、吸収、分布、代謝又は***などを提供できることは、医薬化学者にとって自明である。本発明に記載の化合物は、酸性基、塩基性基又は両性基を有してもよく、典型的な薬学的に許容される塩には、本発明の化合物と酸とを反応させて調製される塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリン酸塩、カプリル酸塩、ギ酸塩、アクリル酸塩、イソ酪酸塩、ヘキサン酸塩、ヘプタン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、安息香酸塩、メチル安息香酸塩、フタル酸塩、マレイン酸塩、メシレート、p-トルエンスルホン酸塩、(D,L)-酒石酸、クエン酸、マレイン酸、(D,L)-リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、コハク酸塩、乳酸塩、トリフラート、ナフタレン-1-スルホン酸塩、マンデル酸塩、ピルビン酸塩、ステアリン酸塩、アスコルビン酸塩、サリチル酸塩が含まれる。本発明の化合物が酸性基を含む場合、その薬学的に許容される塩としては、さらに、ナトリウム塩又はカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニア、アルキルアンモニウム、ヒドロキシアルキルアンモニウム、アミノ酸(リジン、アルギニン)、N-メチルグルカミンなどと形成された塩などの有機塩基塩が含まれてもよいが、これらに限定されない。
本発明に記載の「異性体」とは、本発明における式(I)の化合物が不斉中心とラセミ体、ラセミ混合物と個々のジアステレオマーを有してもよいことを意味し、立体異性体、幾何異性体、アトロプ異性体を含むこれらすべての異性体が本発明に含まれる。本発明において、式(I)の化合物又はその塩が立体異性体の形態(例えば、一つ又は複数の不斉炭素原子を含む)で存在する場合、個々の立体異性体(エナンチオマー及びジアステレオマー)及びそれらの混合物が本発明の範囲に含まれる。本発明は、式(I)で表される化合物又は塩の個々の異性体、及び一つ又は複数のキラル中心が反転した異性体との混合物をさらに含む。本発明の範囲には、立体異性体の混合物、及び精製のエナンチオマー又はエナンチオマー/ジアステレオマー豊富な混合物が含まれる。本発明は、すべてのエナンチオマー、及びジアステレオマーのすべての可能な異なる組み合わせにおける立体異性体の混合物を含む。本発明は、上記定義されたすべての特定の基の立体異性体のすべての組み合わせ及びサブセットを含む。本発明は、式(I)の化合物又はその塩の幾何異性体をさらに含み、前記幾何異性体はシス-トランス異性体を含む。
前記各好ましい条件は、当分野の通常の知識を違反しない限り、任意に組み合わせて、本発明の各々の好ましい実施例を得ることができる。
本発明で使用される試薬及び原料は市販品として入手できる。
OCI-LY19ヒトB細胞リンパ腫マウス皮下移植腫瘍モデルにおける化合物2(5mg/kg、10mg/kg、20mg/Kg、p.o.)及び陽性対照AZD6738(20mg/kg、p.o.)の腫瘍体積の変化曲線である。
[具体的な実施形態]
以下、実施例を通じて本発明を更に説明するが、本発明は、それによって前記実施例の範囲内に限定されるものではない。以下の実施例において、具体的な条件が記載されていない実験方法は、通常の方法及び条件、或いは商品の説明書に従って選ばれる。
本発明の実施例で使用される略語の意味は以下の通りである。
本発明のすべての化合物の構造は、核磁気共鳴(H NMR)及び/又は質量分析(MS)によって同定することができる。
H NMR化学シフト(δ)はPPM(10-6)で記録される。NMRはBruker AVANCE-400分光器によって行われる。適切な溶媒は、重水素化クロロホルム(CDCl)、重水素化メタノール(CDOD)、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)であり、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準とする。
低分解能質量スペクトル(MS)は、Utimate 3000 HPLC-MSQ Plus MS質量分析装置によって測定され、Kinetex 2.6u C18 100A(50×4.6mm)LCMS-02-001、ESIソースを使用し、勾配溶出条件は、95%の溶媒A及び5%の溶媒B(1.5分未満又は3分を超える)、次に5%の溶媒A及び95%の溶媒B(1.5分~3分)であり、パーセンテージは、全溶媒体積に占める特定の溶媒の体積パーセンテージである。溶媒A:10mM NHHCO(aq)、溶媒B:アセトニトリル。
本発明の化合物及び中間体は、通常の分取シリカゲルプレート又はクイックセパレーターを使用して精製することができ、溶出系は、EtOAc/PE系又はDCM/MeOH系であってもよい。また、分取HPLCを使用して分離できる。
高速液体クロマトグラフィー(prep-HPLC)は、SHIMADZU LC-20を使用して液体クロマトグラフィーを製造し、カラムは、waters xbridge Pre C18、10um、19×260mmである。アルカリ条件での溶出勾配、移動相B:15~70%(v/v%)、溶出時間20分、移動相A:10mM NHHCO(aq)、移動相B:アセトニトリル。酸性条件でのグラジエント溶出移動相B:15%~55%(v/v%)、溶出時間20分、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液、移動相B:アセトニトリル。検出波長:214nm、及び/又は254nm、及び/又は262nm、流速:10.0mL/分。
本発明の実施例に記載のマイクロ波反応は、Biotage(登録商標) Initiator+Microwave System EU(356006)タイプのマイクロ波反応器を使用する。本発明に特に明記しない限り、全ての実施例における反応は窒素雰囲気下又はアルゴン雰囲気下で行われる。
薄層シリカゲルプレート(prep-TLC)は、煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートである。
クイックセパレーター(フラッシュカラムクロマトグラフィー)(flash system/CheetahTM)は、Agela Technologies MP200を使用し、対応する分離カラムはFlash columm Silica-CS(80g)、Cat No. CS140080-0である。
本発明の水素雰囲気は、1)反応系を約1Lの容量の水素バルーンに接続すること、2)常圧下、反応系に水素を直接かつ連続的に導入すること、3)閉管で水素置換した後、密閉することによって実現できる。
本発明に特に明記しない限り、全ての実施例における反応は窒素又はアルゴンの保護下で行われる。
実施例1:(R)-3-メチル-4-(1-(メチルスルホニル)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1,6-ジヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)モルホリントリフルオロアセテート(化合物1)の合成
Figure 2023545196000020
ステップ1:-70℃で、2、6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(1.0g、4.15mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にリチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶液(2.0M、2.2mL、4.46mmol)を滴下し、反応系をこの温度で30分間攪拌し、ギ酸メチル(412mg、5.58mmol)を上記反応系に加えて1時間攪拌を続けた。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離して減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/4)で精製し、化合物1.1(300mg、収率:27%)を黄色固体として得た。
ステップ2:化合物1.1(250mg、0.93mmol)のエタノール(95%、5mL)溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(91mg、0.93mmol)を加え、反応液を室温で2時間撹拌した。氷水浴下、反応系に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をゆっくり加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離して減圧下で濃縮し、化合物1.2(130mg、収率:40%)を黄色固体として得た。
ステップ3:化合物1.2(130mg、0.37mmol)のN-メチルピロリドン(2mL)溶液を200℃で15分間マイクロ波反応させた。反応液を水に直接注ぎ、ろ過した。ろ過ケーキを真空乾燥させた後、化合物1.3(150mg、粗生成物)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 330.0。
ステップ4:化合物1.3(80mg、0.24mmol)のジメチルスルホキシド(3mL)溶液に(R)-3-メチルモルホリン(48mg、0.48mmol)を加え、反応液を145℃で1時間撹拌した。次に、反応液を水に注ぎ、ろ過した。ろ過ケーキを乾燥させた後、化合物1.4(70mg、収率:71%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 411.0。
ステップ5:氷浴条件下、化合物1.4(130mg、0.32mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%、14mg、0.35mmol)を加え、反応液を0℃で30分間攪拌し、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(73mg、0.44mmol)を上記反応液に加えて室温で2時間攪拌し、反応を水でクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離して減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/3)で精製し、化合物1.5(90mg、収率:52%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 541.3。
ステップ6:化合物1.5(26mg、0.05mmol)の1,4-ジオキサン(3mL)溶液に、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(26mg、0.25mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(9mg、0.01mmol)、S-(+)-1,1’-ビナフチル-2,2’-ビスジフェニルホスフィン(6mg、0.01mmol)及び炭酸セシウム(32.5mg、0.1mmol)を順次に加えた。反応系を窒素で置換した後、窒素雰囲気下、120℃で3時間攪拌した。反応液をそのまま減圧濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物1.6(40mg、収率:78%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 518.2。
ステップ7:氷浴条件下、化合物1.6(150mg、0.29mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、三フッ化ホウ素エチルエーテル(62mg、0.44mmol)を加え、反応液を0℃で30分間撹拌した後、反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1/3)で精製し、化合物1.7(17mg、収率:13%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 454.2。
ステップ8:氷浴条件下、化合物1.7(17mg、0.04mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%、2.4mg、0.06mmol)を加え、反応液を0℃で30分間攪拌し、メタンスルホニルクロリド(6.8mg、0.06mmol)を上記反応液に加えて室温で2時間攪拌した。反応を水でクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて減圧下で濃縮し、化合物1.8(20mg、粗生成物)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 532.2。
ステップ9:氷浴条件下、化合物1.8(20mg、粗生成物)のジクロロメタン(0.7mL)溶液に、トリエチルシラン(33mg、0.29mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、反応液を室温で1時間撹拌した後、そのまま減圧下で濃縮した。残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物1(1.16mg、2段階収率:6%)を灰色固体として得た。m/z: [M+H] 402.1; H NMR (400 MHz, CDCl): δ 8.32 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.4Hz, 1H), 7.56 (d, J = 3.6Hz, 1H), 7.12 (d, J = 4.0Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.4Hz, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 3.98- 3.95 (m, 2H), 3.81-3.53 ( m, 7H), 1.26 (d, J = 6.8Hz, 3H)。
実施例2:(R)-3-メチル-4-(1-(メチルスルホニル)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)モルホリントリフルオロアセテート(化合物2)の合成
Figure 2023545196000021
ステップ1:2,6-ジフルオロ-4-ヨードピリジン(4.0g、16.6mmol)と(R)-3-メチルモルホリン(1.68g、16.6mmol)のジメチルスルホキシド(30mL)溶液を100℃で5時間攪拌した。室温まで冷却した後、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~3/2)で精製し、化合物2.1(4.4g、収率:82%)を無色油状物として得た。m/z: [M+H] 323.0。
ステップ2:化合物2.1(4.4g、13.6mmol)、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(7.2g、68.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(576mg、0.68mmol)、S-(+)-1,1’-ビナフチル-2,2’-ジフェニルホスフィン(396mg、0.63mmol)、炭酸セシウム(5.9g、18.2mmol)及び1,4-ジオキサン(30mL)の混合物を窒素で3回置換し、反応系を窒素雰囲気下、100℃で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物2.2(3.0g、収率:74%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H]300.2。
ステップ3:-10℃で、化合物2.2(3.0g、10.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を、三塩化アルミニウム(5.3g、40.0mmol)のジクロロメタン(40mL)懸濁液に加え、-10℃で20分間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/3)で精製し、化合物2.3(1.56g、収率:66%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 236.2。
ステップ4:化合物2.3(2.8g、11.8mmol)の酢酸(25mL)溶液にシアノホウ素水素化ナトリウム(1.49g、23.7mmol)を加え、得られた混合物を室温で9時間攪拌し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にゆっくりと注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/4)で精製し、化合物2.4(1.65g、収率:59%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 238.2。
ステップ5:氷浴条件下、化合物2.4(1.6g、6.72mmol)のピリジン(5.0mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(1.0mL)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物2.5(1.7g、収率:80%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 316.2。
ステップ6:化合物2.5(1.86g、5.9mmol)のトリフルオロ酢酸(20mL)溶液にウロトロピン(3.3g、23.5mmol)を加え、混合物を70℃で1時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物2.6(0.24g、収率:12%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 344.2。
ステップ7:化合物2.6(0.24g、0.7mmol)のエタノール(95%、5mL)溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(0.34g、3.49mmol)を加え、反応液を室温で20分間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物2.7(0.3g、粗生成物)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 424.2。
ステップ8:化合物2.7(0.3g、粗生成物)のN-メチルピロリドン(4mL)溶液を、180℃で20分間マイクロ波反応させた。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物2(136mg、2段階収率:38%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 404.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 8.24 (s, 1H), 7.84 (d, J = 4.0Hz, 1H), 6.83 (d, J = 4.0Hz, 1H), 4.20-4.02 (m, 3H), 3.94-3.88 (m, 1H), 3.76-3.66 (m, 3H), 3.41-3.28 (m, 2H), 3.24-3.10 (m, 5H), 1.18 (d, J = 8.0Hz, 3H)。
実施例3:(R)-N,N-ジメチル-4-(3-メチルモルホリン)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)ピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-1(6H)-スルホンアミドトリフルオロアセテート(化合物3)の合成
Figure 2023545196000022
化合物1の合成方法を利用し、ステップ8のメタンスルホニルクロリドをジメチルアミノスルホニルクロリドに置き換え、化合物3を灰白色固体として得た。m/z: [M+H]431.2; H NMR (400 MHz, CDCl): δ 8.55 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.60-7.56 (m, 1H), 7.04-7.02(m, 2H), 4.65 (m, 1H), 4.05-4.03 (m, 2H), 3.95-3.91 (m, 1H), 3.81-3.78 (m, 4H), 2.89 (s, 6H), 1.41 (d, J = 6.4Hz, 3H)。
実施例4:(R)-N,N-ジメチル-4-(3-メチルモルホリン)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,3-ジヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-1(6H)-スルホンアミドトリフルオロアセテート(化合物4)の合成
Figure 2023545196000023
ステップ1:氷浴条件下、化合物2.3(0.4g、1.7mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に水素化ナトリウム(136mg、3.4mmol)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。次に、ジメチルアミノスルホニルクロリド(0.4g、3.4mmol)を上記反応液に加え、混合物を室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物4.1(0.45g、収率:77%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 343.2。
ステップ2:化合物4.1(0.45g、1.3mmol)をボランテトラヒドロフラン複合体(5mL、5.0mmol)に加え、混合物を80℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した後、メタノール(5mL)を加え、次に、反応系を48時間還流撹拌した。反応液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/1)で精製し、化合物4.2(0.1g、収率:22%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 345.2。
ステップ3:氷浴条件下、オキシ塩化リン(0.5mL)をN,N-ジメチルホルムアミド(2.0mL)にゆっくりと滴下し、反応液を30分間攪拌し、次に化合物4.2(80mg、0.23mmol)を上記反応液を加え、反応系を80℃で2時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物4.3(39mg、収率:44%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 373.2。
ステップ4:化合物4.3(38mg、0.1mmol)のエタノール(95%、3mL)溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(50mg、0.51mmol)を加え、反応液を室温で20分間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物4.4(38mg、粗生成物)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 453.2。
ステップ5:化合物4.4(38mg、粗生成物)のN-メチルピロリドン(2mL)溶液を、180℃で20分間マイクロ波反応させた。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物4(5.2mg、2段階収率:9%)を淡黄色固体として得た。m/z: [M+H] 433.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 8.39 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 4.25-3.97 (m, 4H), 3.75-3.55 (m, 5H), 3.32-3.12 (m, 2H), 2.96 (s, 6H), 1.26 (d, J = 8.0Hz, 3H)。
実施例5:(R)-4-(3-メチルモルホリン)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,3-ジヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-1(6H)-スルホンアミド(化合物5)の合成
Figure 2023545196000024
ステップ1:氷浴条件下、化合物2.4(238mg、1.0mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に水素化ナトリウム(80mg、2.0mmol)を加え、反応系をこの温度で0.5時間攪拌し、次にクロロギ酸ベンジル(340mg、2.0mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌し、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物5.1(250mg、収率:67%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 372.2。
ステップ2:化合物5.1(150mg、0.4mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)にオキシ塩化リン(0.5mL)をゆっくりと滴下し、反応液を80℃で一晩攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物5.2(100mg、収率:63%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 400.2。
ステップ3:化合物5.2(100mg、0.25mmol)のジクロロメタン(1mL)とエタノール(1mL)混合溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(75mg、0.75mmol)を加え、反応液を室温で1時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、化合物5.3(167mg、粗生成物)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 480.2。
ステップ4:化合物5.3(167mg、粗生成物)のN-メチルピロリドン(3mL)溶液を、180℃で2時間マイクロ波反応させた。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=0~3/100)で精製し、化合物5.4(60mg、2段階収率:52%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 460.2。
ステップ5:化合物5.4(60mg、0.13mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(52mg、0.4mmol)、(Boc)O(44mg、0.2mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(3mg)を加え、反応液を室温で5時間攪拌した後、そのまま減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物5.5(40mg、収率:55%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 560.2。
ステップ6:化合物5.5(40mg、0.07mmol)のメタノール(4mL)溶液にPd/C(10%、40mg)を加え、反応系を水素で置換した後、水素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物5.6(30mg、収率:100%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 426.2。
ステップ7:化合物5.6(60mg、0.14mmol)のピリジン(10mL)溶液にN-(tert-ブトキシカルボニル)スルホニルクロリド(27mg、0.12mmol)を加え、反応液を室温で2時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、化合物5.7(20mg、収率:24%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 605.2。
ステップ8:化合物5.7(20mg、0.03mmol)のジクロロメタン(0.5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(0.5mL)を加えた。反応液を室温で3時間攪拌した後、そのまま減圧下で濃縮した。残留物をprep-HPLC(塩基性条件)で精製し、化合物5(2mg、収率:16%)を灰色固体として得た。m/z: [M+H] 405.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 13.18-12.44 (br. s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.82 (d, J = 2.4Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.4Hz, 1H), 4.10-3.85 (m, 5H), 3.74-3.70 (m, 1H), 3.63-3.54 (m, 4H), 3.22-3.07 (m, 3H), 1.15 (d, J = 6.4Hz, 3 H)。
実施例6:(R)-4-(6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1-((トリフルオロメチル)スルホニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)-3-メチルモルホリントリフルオロ酢酸(化合物6)の合成
Figure 2023545196000025
ステップ1:氷浴条件下、化合物5.4(0.54g、1.17mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に水素化ナトリウム(94mg、2.35mmol)を加え、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.39g、2.35mmol)を上記反応液に加え、得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物6.1(360mg、収率:52%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H]590.2。
ステップ2:化合物6.1(360mg、0.61mmol)のメタノール(5mL)溶液にPd/C(10%、120mg)を加え、反応系を水素で置換した後、水素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物6.2(280mg、収率:100%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H]456.2。
ステップ3:化合物6.2(34mg、0.08mmol)のピリジン(2mL)溶液にトリフルオロメタンスルホニルクロリド(25.2mg、0.15mmol)を加え、反応液を室温で1時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物6.3(55mg、粗生成物)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H]588.2。
ステップ4:化合物6.3(55mg、粗生成物)のトリフルオロ酢酸(1mL)とジクロロメタン(1mL)混合溶液にトリエチルシラン(73.1mg、0.63mmol)を加え、得られた反応液を室温で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物6(12mg、2段階収率:26%)を淡黄色固体として得た。m/z: [M+H]458.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 12.97 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.50-4.32 (m, 2H), 4.24-4.18 (m, 1H), 4.02-3.86 (m, 1H), 3.76-3.52 (m, 7H), 1.34 (d, J = 8.0Hz, 3H)。
実施例7:(R)-4-(3-メチルモルホリニル)-1-(メチルスルホニル)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-8-カルボニトリル(化合物7)の合成
Figure 2023545196000026
ステップ1:化合物2.6(0.51g、1.48mmol)、ヒドラジン水和物(3mL)及びエチレングリコールジメチルエーテル(5mL)の混合物を室温で5時間攪拌し、次に反応液をそのまま減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~3/2)で精製し、化合物7.1(270mg、収率:54%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H]338.2。
ステップ2:窒素保護下、化合物7.1(0.27g、0.8mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.5mL)の溶液にN-ヨードスクシンイミド(0.27g、1.2mmol)を加えた。反応液を40℃で16時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/1)で精製し、化合物7.2(120mg、収率:32%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H]464.2。
ステップ3:化合物7.2(100mg、0.22mmol)、3-フルオロ-N,N-ジメチル-1H-ピラゾール-1-スルホンアミド(84mg、0.44mmol)、炭酸セシウム(215mg、0.66mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)の混合物を100℃で10時間撹拌し、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~3/2)で精製し、化合物7.3(30mg、収率:21%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H]637.2。
ステップ4:窒素保護下、化合物7.3(30mg、47μmol)、亜鉛粉末(1.6mg、24μmol)、シアン化亜鉛(16.5mg、0.14mmol)、ヨウ化第一銅(9mg、47μmol)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(7mg、0.01mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.5mL)混合物を窒素で置換した後、120℃で5時間マイクロ波反応させた。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~3/2)で精製し、化合物7.4(15mg、収率:60%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H]536.2。
ステップ5:化合物7.4(15mg、28μmol)のトリフルオロ酢酸(0.2mL)とジクロロメタン(1mL)混合物溶液を室温で1時間撹拌し、反応液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(塩基性条件)で精製し、化合物7(1.55mg、収率:13%)を淡黄色固体として得た。m/z: [M+H]429.2。
実施例8:(R)-3-メチル-4-(1-(メチルスルホニル)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1H-ピロロ[3,2-c][1,7]ナフチリジン-4-イル)モルホリン(化合物8)の合成
Figure 2023545196000027
ステップ1:(R)-8-クロロ-2-(3-メチルモルホリニル)-1,7-ナフチリジン-4-オール(6g、21.4mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.5g、42.8mmol)及びN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(9.2g、25.7mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した後、そのまま減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/3)で精製し、化合物8.1(8g、収率:91%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 412.2。
ステップ2:化合物8.1(3.6g、8.6mmol)の1,4-ジオキサン(100mL)溶液に、2,2-ジメトキシエチルアミン(1.2g、10.3mmol)、トリス(ジベンジリデンインデンアセトン)ジパラジウム(394mg、0.43mmol)、キサントホス(249mg、0.43mmol)及びリン酸カリウム(3.6g、17.2mmol)を加え、反応系を窒素で3回置換し、次に110℃で窒素保護下で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、そのまま減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/3)で精製し、化合物8.2(2.2g、収率:70%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 367.2。
ステップ3:化合物8.2(2.1g、5.7mmol)のアセトニトリル(30mL)溶液に三フッ化ホウ素エチルエーテル(2g、14.2mmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応をクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~7/10)で精製し、化合物8.3(1g、収率:58%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 303.2。
ステップ4:氷浴条件下、化合物8.3(100mg、0.3mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に水素化ナトリウム(36mg、0.9mmol)を加え、反応系を0℃で0.5時間攪拌した。次に、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(140mg、0.9mmol)を加え、反応液を室温で一晩撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/3)で精製し、化合物8.4(120mg、収率:92%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 433.2。
ステップ5:化合物8.4(100mg、0.24mmol)の1、4-ジオキサン(4mL)と水(1mL)の混合溶液に、1-(2-テトラヒドロピラニル)-1H-ピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(68mg、0.34mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(16mg、0.02mmol)及び炭酸セシウム(79mg、0.24mmol)を順次に加え、反応系を窒素で置換した後、120℃で0.5時間マイクロ波反応させた。反応系を室温まで冷却した後、減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン=0~3/100)で精製し、化合物8.5(60mg、収率:46%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 549.2。
ステップ6:化合物8.5(60mg、0.1mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M、0.8mL)を加え、反応液を50℃で6時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=0~3/100)で精製し、化合物8.6(40mg、収率:95%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 419.2。
ステップ7:氷水浴下、化合物8.6(40mg、0.1mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に水素化ナトリウム(12mg、0.3mmol)を加え、反応系を0℃で0.5時間攪拌した。次にメタンスルホニルクロリド(34mg、0.3mmol)を加え、反応液を室温で3時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応をクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物8.7(30mg、収率:60%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 497.2。
ステップ8:化合物8.7(30mg、0.06mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1ml)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応をクエンチし、水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(塩基性条件)で精製し、化合物8(17mg、収率:68%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 413.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 13.41 (s, 1H), 8.56-8.51 (m, 2H), 7.96 (d, J = 3.6Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.21 (d, J = 3.6Hz, 1H), 4.63-4.55 (m, 1H), 4.06-4.03 (m, 1H), 3.95-3.86 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.76 -3.62 (m, 3H), 1.27 (d, J = 6.8Hz, 3H)。
実施例9:(R)-3-メチル-4-(1-(メチルスルホニル)-7-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,3,4,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-h][1,6]ナフチリジン-5-イル)モルホリントリフルオロアセテート(化合物9)の合成
Figure 2023545196000028
ステップ1:5,7-ジクロロ-1,6-ナフチリジン(4.4g、22.1mmol)のジメチルスルホキシド(73mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.57g、66.3mmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(2.46g、24.3mmol)を加え、反応系を110℃で一晩撹拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、氷水で反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物9.1(5.1g、収率:87%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 264.2。
ステップ2:化合物9.1(1.5g、5.69mmol)、ジメチルスルホキシド(20mL)及びフッ化セシウム(1.73g、11.4mmol)を閉管に順次に加え、反応系を145℃で3日間攪拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、氷水で反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物9.2(0.9g、収率:64%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 248.2。
ステップ3:化合物9.2(0.85g、3.44mmol)のメタノール(50mL)溶液にパラジウム炭素(10%、0.85g)を加えた。反応系を水素で置換した後、水素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。次に、反応混合物を珪藻土でろ過し、ろ過ケーキをメタノールで洗浄し、ろ液を合わせた後、減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物9.3(0.64g、収率:74%)を無色油状物として得た。m/z:[M+H] 252.2。
ステップ4:氷浴条件下、化合物9.3(0.53g、2.11mmol)の無水ピリジン(7mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(2.8mL)を加え、反応液を閉管中で40℃で2時間攪拌した後、そのまま減圧下で濃縮した。残留物を水に注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物9.4(0.33g、収率:48%)を黄色油状物として得た。m/z: [M+H] 330.2。
ステップ5:窒素保護下、化合物9.4(0.33g、1mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液にオキシ塩化リン(0.38g、2.5mmol)を滴下し、反応系を80℃で4時間攪拌した。次に、水を加えて反応をクエンチして1時間撹拌し、水相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7~8に調整した後で酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/1)で精製し、化合物9.5(221mg、収率:62%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 358.2。
ステップ6:化合物9.5(0.25g、0.7mmol)のエタノール(95%、5mL)溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(0.27g、2.8mmol)を加え、反応系を室温で20分間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物に水(5mL)を加え、水相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7~8に調整し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して化合物9.6(0.3g、収率:98%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 438.2。
ステップ7:化合物9.6(0.3g、0.69mmol)をN-メチルピロリドン(3mL)に溶解させ、反応系を窒素で3回置換した後、180℃で20分間マイクロ波反応させた。次に、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後で減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物9(103mg、収率:28%)をオフホワイトの固体として得た。m/z:[M+H] 418.2; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 8.13 (s, 1H), 7.86 (d, J = 2.4Hz, 1H), 6.81 (d, J = 2.4Hz, 1H), 3.84-3.70 (m, 6H), 3.68-3.62 (m, 1H), 3.49-3.42 (m, 1H), 3.34-3.27 (m, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.03-2.93 (m, 1H), 2.88-2.77 (m, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.12-2.00 (m, 1H), 1.88-1.75 (m, 1H), 1.02 (d, J = 6.4Hz, 3H)。
実施例10:(R)-3-メチル-4-(9-(メチルスルホニル)-3-(1H-ピラゾール-3-イル)-3H-ピラゾロ[3,4-c]イソキノリン-5-イル)モルホリントリフルオロアセテート(化合物10)の合成
Figure 2023545196000029
ステップ1:1,3-ジクロロイソキノリン(10g、50.5mmol)のアセトニトリル(250mL)溶液にそれぞれ濃硫酸(10mL)とN-ブロモスクシンイミド(10.8g、60.6mmol)を加え、反応系を室温で3日間撹拌した。ろ過し、ろ過ケーキを真空乾燥させ、化合物10.1(7.4g、収率:53%)を白色固体として得た。m/z:[M+H] 275.8。
ステップ2:化合物10.1(6.39g、23.1mmol)のジメチルスルホキシド(96mL)溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.95g、69.2mmol)及び(R)-3-メチルモルホリン(3.27g、32.3mmol)を加え、反応系を110℃で一晩撹拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、氷水で反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4/1)で精製し、化合物10.2(6.13g、収率:78%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 341.0。
ステップ3:化合物10.2(3g、8.78mmol)のジメチルスルホキシド(75mL)溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(3.59g、35.1mmol)及びヨウ化第一銅(6.69g、35.1mmol)を加え、反応系を窒素保護下で120℃で6時間攪拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2)で精製し、化合物10.3(1.8g、収率:60%)を黄色固体として得た。m/z: [M+H] 341.0。
ステップ4:化合物10.3(1.8g、5.29mmol)、ジメチルスルホキシド(25mL)及びフッ化セシウム(2.41g、15.9mmol)を閉管に順次に加え、反応系を150℃で5時間攪拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、氷水で反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=0~1/2)で精製し、化合物10.4(1.03g、収率:60%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 325.0。
ステップ5:オキシ塩化リン(0.5mL)のN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液を室温で10分間攪拌し、次に化合物10.4(100mg、0.31mmol)を上記反応液に加え、反応系を80℃で3時間攪拌し、室温まで冷却し、反応液を氷水(20mL)に注ぎ、1時間攪拌した。酢酸エチル(10mL)を加えて飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に調整した。3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(100mg、1.02mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(10mL)を加え、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-TLC(ジクロロメタン/メタノール=10/1)で精製し、化合物10.5(70mg、収率:52%)を黄色油状物として得た。m/z:[M+H] 433.2。
ステップ6:化合物10.5(70mg、0.16mmol)のN-メチルピロリドン(2.1mL)溶液を閉管中で180℃で20分間マイクロ波反応させた。反応液を室温まで冷却し、水(10mL)を加えて反応をクエンチした。水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物10(10mg、収率:15%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 413.2; H NMR (400 MHz, CDCl) δ 9.05-9.07 (m, 1H), 8.61-8.68 (m, 2H), 7.76-7.78 (m, 1H), 7.67-7.71 (m, 1H), 7.10- 7.12 (m, 1H), 4.05- 4.08 (m, 3H), 3.91-3.95 (m, 1H), 3.68-3.72 (m, 2H), 3.35-3.38 (m, 1H), 3.31 (s , 3H), 1.22-1.24 (m, 3H)。
実施例11:(R)-4-(1-シクロプロピル-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)-3-メチルモルホリン(化合物11)の合成
Figure 2023545196000030
ステップ1:窒素保護下、化合物2.4(250mg、1.05mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(180mg、2.1mmol)、酢酸銅(191mg、1.05mmol)及び炭酸ナトリウム(223mg、2.1mmol)を順次に加え、反応系を70℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物11.1(220mg、収率:75%)を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 278.2。
ステップ2:窒素保護下、化合物11.1(220mg、0.8mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)溶液にオキシ塩化リン(0.3g、2.01mmol)を加え、反応系を80℃で4時間攪拌し、室温まで冷却した後、氷水を加えて反応をクエンチし、攪拌を2時間続けた。水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/1)で精製し、化合物11.2(230mg、収率:94%)を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 306.2。
ステップ3:化合物11.2(0.15g、0.49mmol)のエタノール(95%、6mL)溶液に3-ヒドラジノ-1H-ピラゾール(0.2g、2.0mmol)を加え、反応系を室温で0.5時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7~8に調整し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水で洗浄し、有機相を分離して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して化合物11.3(0.18g、粗生成物)を黄色固体として得た。
ステップ4:化合物11.3(0.18g、粗生成物)のN-メチルピロリドン(3mL)溶液を窒素で3回置換した後、180℃で1時間マイクロ波反応させた。次に、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた後で減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(塩基性条件)で精製し、化合物11(22.3mg、収率:12%)を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 366.2; H NMR (400 MHz, CDCl): δ 8.19 (s, 1H), 7.60 (d, J = 4.0Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.20-3.98 (m, 2H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.70-3.48 (m, 6H), 3.16-2.98 (m, 2H), 2.68-2.60 (m, 1H),1.34 (d, J = 8.0Hz, 3H) , 0.92-0.80 (m, 4H)。
実施例12:(R)-3-メチル-4-(1-メチル-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)モルホリン(化合物12)の合成
Figure 2023545196000031
ステップ1:氷浴条件下、化合物2.4(200mg、0.84mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に水素化ナトリウム(67.4mg、1.7mmol)を加え、反応系を0℃で0.5時間攪拌した後、ヨードメタン(470mg、3.4mmol)を加えた。反応液を室温で0.5時間撹拌した後、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~1/2)で精製し、化合物12.1(170mg、収率:81%)を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 252.2。
ステップ2~4:化合物11のステップ2~4の合成方法を参照し、化合物12.1から化合物12を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 340.2; H NMR (400 MHz, CDCl): δ 8.02 (s, 1H), 7.60 (d, J = 4.0Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.14-3.98 (m, 2H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.70-3.48 (m, 6H), 3.16-2.98 (m, 5H), 1.34 (d, J = 8.0Hz, 3H)。
実施例13:(R)-4-(6-(1H-ピラゾール-3-イル)-1-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-4-イル)-3-メチルモルホリントリフルオロアセテート(化合物13)の合成
Figure 2023545196000032
ステップ1:化合物2.4(300mg、1.26mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に、3-ヨードピリジン(310mg、1.51mmol)、メタンスルホン酸(2-ビシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)(2-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(158mg、0.19mmol)及び炭酸セシウム(820mg、2.52mmol)を順次に加え、反応系を窒素で3回置換した後、窒素雰囲気下、110℃で16時間攪拌した。反応系を室温まで冷却した後、そのまま減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0~2/3)で精製し、化合物13.1(190mg、収率:48%)を黄色固体として得た。m/z:[M+H] 314.8。
ステップ2~4:化合物11のステップ2~4の合成方法を参照し、化合物13.1から化合物13を淡黄色固体として得た。m/z:[M+H] 402.8; H NMR (400 MHz, DMSO-d): δ 8.81 (d, J = 2.4Hz, 1H), 8.58-8.54 (m, 1H), 8.10-8.05 (m, 1H), 7.92-7.88 (m, 1H), 7.78-7.72 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 6.91 (d, J = 2.4Hz, 1H), 4.35-4.15 (m, 4H), 4.01-3.94 (m, 1H), 3.82-3.78 (m, 2H), 3.74-3.63 (m, 4H), 1.26 (d, J = 6.4Hz, 3H)。
実施例14:(R)-2-(4-(3-メチルモルホリニル)-6-(1H-ピラゾール-3-イル)-2,3-ジヒドロピラゾロ[3,4-b]ピロロ[2,3-d]ピリジン-1(6H)-イル)エタノールトリフルオロアセテート(化合物14)の合成
Figure 2023545196000033
ステップ1:化合物5.4(0.20g、0.44mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリエチルアミン(66mg、0.65mmol)、(Boc)O(95.2mg、0.44mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(2.4mg、0.02mmol)を順次に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌した。水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=1/2)で精製し、化合物14.1(150mg、収率:61%)を黄色固体として得た。
ステップ2:化合物14.1(400mg、0.94mmol)のメタノール(5mL)溶液にPd/C(10%、120mg)を加え、反応系を水素で置換した後、水素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物14.2(300mg、収率:71%)を淡黄色泡状固体として得た。
ステップ3:化合物14.2(300mg、0.71mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液に水素化ナトリウム(56.4mg、1.4mmol、60%)を加え、反応液を室温で0.5時間攪拌した。2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(295mg、1.4mmol)を上記反応系に加え、得られた混合物を室温で撹拌を6時間続け、水を加えて反応をクエンチし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した後、化合物14.3(200mg、収率:51%)を黄色油状物として得た。
ステップ4:化合物14.3(50mg、0.09mmol)のトリフルオロ酢酸(1mL)とジクロロメタン(2mL)混合溶液を室温で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮し、残留物をprep-HPLC(酸性条件)で精製し、化合物14(1.7mg、収率:4%)を淡黄色固体として得た。m/z: [M+H]370.2; H NMR (400 MHz, CDOD): δ 8.07 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.32 (t, J = 4.0Hz, 2H), 3.95-4.00 (m, 6H), 3.76 (d, J = 12.0Hz, 1H), 3.34-3.74 (m, 4H), 3.26-3.30 (m, 1H), 1.28-1.38 (m, 3H)。
生物学的実施例
実施例1:ATR酵素試験
本実験では、HTRF技術によって基質タンパク質P53(Eurofins、14-952)のリン酸化レベルを検出し、ATR/ATRIP(Eurofins、14-953)キナーゼの活性を測定した。事前に反応バッファー(25mM HEPES pH8.0、0.01% Brij-35、1%グリセロール、5mM DTT、1mg/mL BSA)、停止バッファー(12.5mM HEPES pH8.0、0.005%Brij-35、0.5%グリセロール、250mM EDTA)及びアッセイバッファー(50mM HEPES pH7.0、150mM NaCl、267mM KF、0.1%コール酸ナトリウム、0.01%Tween20)を調製した。ATR/ATRIPを反応バッファーで2ng/μLの作業溶液に希釈し、基質タンパク質P53を反応バッファーで80nMの作業溶液に希釈し、反応バッファーで4nMのATP(Sigma、A2383)作業溶液(40mM MnClを含む)を調製した。化合物をDMSOで3倍勾配で希釈し、次に反応バッファーで希釈して作業溶液とし、2.5μL/ウェルで384ウェルプレートに加え、1500rpmで40秒間遠心分離した。次に、2.5μLのATR/ATRIP作業溶液、P53作業溶液及びATP作業溶液を384ウェルプレートに加え1500rpmで40秒間遠心分離し、室温で30分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLの停止バッファーを加え、1500rpmで40秒間遠心分離した。アッセイバッファーで0.083μg/mL anti-phospho-p53(Ser15)-K(CisBio、cat.61P08KAE)及び5μg/ml anti-GST-d2(CisBio、cat.61GSTDLA)を含む抗体作業溶液を調製し、5μL/ウェルで384ウェルプレートに加え、1500rpmで40秒間遠心し、室温で一晩反応させた。マイクロプレートリーダー(Tecan、Infinite M1000 Pro)でTR-FRETを検出し、データをGraphpadソフトウェアで分析し、4パラメーターロジスティック曲線を当てはめ、阻害剤のIC50値を計算した(表1)。
Figure 2023545196000034
実施例2:細胞増殖試験
本発明では、細胞アッセイを用いて化合物の生物学的活性を評価した。LOVO(Nanjing Kebai Biotechnology Co., Ltd.)、ヒト結腸がん細胞株、細胞をDulbecco’s Modified Eagle’s培地96ウェルプレートで培養し、10%のウシ胎児血清及び1%のP/Sを添加し、培養環境は37℃及び5%COであった。化合物濃度の範囲は、4.5nM~30μMであった。試験する化合物のストック溶液をDMSOに溶解させ、指示された濃度の培地に添加し、72時間インキュベートした。陰性対照細胞はvehicleのみで処理した。一部の実験では、既知のATR阻害剤を陽性対照として加えた。製品マニュアルの指示に従ってCell titer glo kit(CTG、Promega)を使用して細胞活性を評価した。Graphpadソフトウェアを使用してデータを分析し、IC50値及び化合物のフィッティング曲線を得た(表2)。
Figure 2023545196000035
実施例3:シトクロムオキシダーゼP450阻害効果試験
LC-MS/MS法を使用して、CYP2C19、2D6、及び3A4アイソフォームに対する化合物の阻害効果を評価した。当該方法では、試験化合物とCYPモデル基質を含むヒト肝ミクロソームの溶液とを混合し、NADPHを添加する条件下で共同でインキュベートし、反応液中のモデル基質の代謝物量を測定することにより、CYP2C19、2D6及び3A4に対する化合物の阻害IC50を計算した。具体的な実験方法は以下のとおりである。
試験する化合物をDMSOで10mM濃度の保存液に調製し、その後、アセトニトリル溶液で4mMに希釈した。同時に、CYPサブタイプに対応する参照阻害剤溶液を調製し、例えば参照阻害剤はケトコナゾール(Ketoconazole)であり、両者を別々に調製し(阻害剤DMSO保存液8mL+アセトニトリル12mL)、上記条件で調製した試料は400X濃度である。次に、上記溶液をDMSO/アセトニトリル混合液(v/v:40/60)で3倍勾配で希釈して最終試験溶液を調製し、各試験化合物について7つの濃度点を設定し、最初の試験最終濃度は10μMとする。NADPH、CYP酵素モデル基質及びヒト肝ミクロソーム溶液を、予熱したリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.4)で適切な濃度に希釈する。ここで、ヒト肝ミクロソーム溶液は、BD Gentestから購入した(20mg/mL、Corning、製品番号#452161)。
96ウェルプレートの試験化合物の各ウェルに400mLのヒト肝ミクロソーム溶液(0.2mg/mL)を加え、次に上記のように勾配希釈して調製した試験化合物の最終試験試料2mlを加えた。各ウェルに対応する参照阻害物については、200mLのヒト肝ミクロソーム溶液(0.2mg/mL)と1mLの最終試験試料を加えた。調製した対応するモデル基質ウェルごとに15mLを96ウェルプレートに分注し、ミクロソーム溶液を均等に混合した後、試験化合物/参照阻害物-ヒト肝ミクロソーム混合液30mLを取り、基質が添加された96ウェルプレートに移し、よく混ぜて37℃で5分間予熱し、その後、37℃で予熱した8mM NADPH溶液15mLを加えて反応を開始した。各試験にはダブルウェル対照が設けられ、同時に試験物質の添加のない空白対照が設けられている。総容量60mLの反応液を含む96ウエルプレートを37℃でインキュベートし、インキュベーション終了後、内部標準を含む冷たいアセトニトリル溶液120μLを各ウェルに加えて反応を終了させ、その後、96ウエルプレートをマイクロプレートシェーカーで5分間振とう(600rpm/min)し、遠心分離機に入れて6000rpm、4度、20分間遠心分離した。次に、各ウェルから40μLの上清を取って別の96ウェルプレートに移し、各ウェルに80μLの超純水を加え、シェーカーに入れて5分間混合し(600rpm/min)、遠心分離機に入れて6000rpm、4度、20分間遠心分離した。次に、LC-MS/MS検出を実行した。各試験濃度と試験物質を添加しない場合のモデル基質代謝物の量を比較することにより阻害率を決定し、GraphPad Prism5.0ソフトウェアでは、試験濃度の対数を横軸、阻害率を縦軸として非線形回帰(sigmoidal(non-linear)dose-response model)分析を行い、試験化合物のIC50値を得た。結果は以下の表3に示された通りである。
Figure 2023545196000036
実施例4:心臓安全性評価-hERG試験
本実験では、hERG cDNAで安定にトランスフェクトされ、p15のhERGチャネルを発現するCHO細胞株を使用した。細胞を37℃で5%COを含む加湿インキュベーターで、培地(Ham’SF12、10%v/vFBS、100μg/mLハイグロマイシンB、100μg/mLジェネティシン)(Invitrogen由来)で培養した。上記条件下で細胞を増殖させ、約80~90%のコンフルエンスを達成した。細胞をDetachin(Genlantis)で3~5分間処理した。37℃で培地で15~20回滴下した後、HEPES(25mM)で緩衝化したCHO-S-SFMII培地(無血清培地、Invitrogen)に細胞を再懸濁した。QPatch研究に使用する細胞は、以下の基準を満たす必要がある:顕微鏡検査でほとんどの懸濁細胞は単一で、分離している。生存率は95%を超えている。QPatch混合チャンバーに適用する前、最終懸濁液の細胞密度は3~8×10細胞/mLの範囲である。上記条件を満たす細胞は、収穫後4時間以内の記録に使用できる。
試験する化合物は、10mM DMSOストック溶液にした。6つの用量(30、10、3、1、0.3及び0.1μM)を選択し、フィッティング曲線とIC50を得た。最終的なDMSOの濃度は0.1%以下である。陽性対照シサプリドのIC50推定用量は、それぞれ3、1、0.3、0.1、0.03及び0.01μMである。電気生理学的記録の内部溶液組成:CaCl 2mM、MgCl 1mM、KCl 4mM、NaCl 145mM、Glucose 10mM、HEPES 10mM、pH7.4(NaOH)、外部溶液組成:CaCl 374mM、MgCl 1.75mM、KCl 120mM、HEPES 10mM、EGTA 5mM、Na-ATP 4mM、pH7.25(KOH)(使用するすべての試薬はsigma由来である)。
全細胞記録は、自動化されたQPatch(Sophion Biosciences、デンマーク)を使用して実行された。電流の安定性を評価するため、細胞を120秒間記録した。その後、全プロセス中15秒ごとに上記電圧を細胞に適用した。記録パラメータが閾値を超える安定した細胞のみが、薬物試験手順に入ることを許された。全ての実験は約25℃で行われた。0.1%DMSO(ベクター)を含む外部溶液を細胞に適用して、ベースラインを確立した。電流を3分間安定させた後、試験化合物を試験した。化合物溶液を加え、化合物の効果が安定状態に達するまで、最大4分間、細胞を試験溶液中に維持した。用量―反応測定では、化合物を低濃度から高濃度まで累積的に細胞に適用した。化合物を試験した後、外部溶液で洗い流した。
Sophion Assayソフトウェア(測定ソフトV5.0)、Microsoft Excel及びGraphpad Prism5.0を用いてデータを解析し、化合物のIC50を求めた。結果は以下の表4に示された通りである。
Figure 2023545196000037
実施例5:OCI-LY19ヒトB細胞リンパ腫マウス皮下移植腫瘍モデルのin vivo薬効実験
細胞培養:ヒトB細胞リンパ腫OCI-LY19細胞を、37℃、5%COを含む恒温インキュベーターで、10%ウシ胎児血清を含むMEM-α培地で単層で維持した。腫瘍細胞は週に2回継代培養した。指数増殖期の細胞を採取し、接種のために計数した。
実験動物:BALB/cヌードマウス、6~8週齢、19~22g、Beijing Weitong Lihua Laboratory Animal Technology Co.、Ltd.から購入した。
以下の表5に示すように、Vehicle、陽性対照(AZD6738、CAS 番号:1352226-88-0)及び化合物2について、合計6つの実験グループを設定した。
Figure 2023545196000038
実験方法:OCI-LY19細胞株(3.0×10個/匹)を実験用マウスの右背部皮下に接種し、接種量は1匹あたり0.1mLとし、定期的に腫瘍の増殖を観察し、腫瘍の増殖が約100mmに達した時点で、腫瘍サイズと体重に応じてマウスをランダムにグループ分けし、表5に示す投与スケジュールに従って投与し、全実験中、マウスの体重と腫瘍サイズは週に2回測定した。
腫瘍サイズ計算式:腫瘍体積(mm)=0.5×(腫瘍長径×腫瘍短径)。
実験結果は表6及び図1に示された通りである。
Figure 2023545196000039
結果は、陽性対照AZD6738と比較して、本発明の化合物がOCI-LY19ヒトB細胞リンパ腫マウス皮下移植腫瘍モデルにおいて、より優れた薬効を示すことができることを示している。

Claims (20)

  1. 式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
    Figure 2023545196000040
    (ここで、
    XはCR又はNRであり、XはCR3a、CR3a4a又はNR5aであり、XはCR3b、CR3b4b又はNR5bであり、Xは連結結合、CR3c、CR3c4c又はNR5cであり、
    UはN又はCHであり、
    及びUはそれぞれ独立してN又はCであり、また、U及びUは同時にNではなく、
    VはNR又はCRであり、VはN、NR6a又はCR7aであり、VはN、NR6b又はCR7bであり、Vは連結結合、N、NR6c又はCR7cであり、
    は水素又はC1-6アルキルであり、
    はメチルであり、
    、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)N(R)OR、-C(O)NRS(O)、-C(=NH)R、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRS(O)、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R、-S(O)(=NR)R又は-NRS(O)NRであり、ここで、前記C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、ニトロ、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)NRS(O)、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-NRS(O)、-NRS(O)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    4a、R4b及びR4cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシであり、
    、R5a、R5b及びR5cそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)N(R)OR、-C(O)NRS(O)、-C(=NH)R、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C2-6アルケニル、C6-10アリール、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C6-10アリールC1-6アルキル、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、ニトロ、-SR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)OR、-OC(O)NR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-C(O)NRS(O)、-NR、-NRC(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-NRC(=NH)R、-NRC(=NH)NR、-NRS(O)、-NRS(O)NR、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    、R6a、R6b及びR6cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルであり、ここで、前記C6-10アリール又は5~10員のヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    、R7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルであり、ここで、前記C6-10アリール又は5~10員のヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    各R、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、C6-10アリール、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、フェニルC1-6アルキル又は5~6員のヘテロアリールC1-6アルキルであり、前記R、R、R及びRは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルコキシ、C2-6アルケニル及びC2-6アルキニルから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換される。)
  2. UはNであり、
    及び/又は、Rは水素であり、Rはメチルであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  3. は、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    及び/又は、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシであり、
    及び/又は、R4a、R4b及びR4cはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルであり、
    及び/又は、Rは、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    及び/又は、R5a、R5b及びR5cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル、ハロゲン化C1-6アルキル又はC3-8シクロアルキルであり、
    及び/又は、R及びRはそれぞれ独立して5~6員のヘテロアリールであり、前記5~6員のヘテロアリールは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    及び/又は、R6a、R6b及びR6cはそれぞれ独立して水素、C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルキルであり、
    及び/又は、R7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロゲン化C1-6アルキル又はハロゲン化C1-6アルコキシであり、
    及び/又は、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルであり、前記Rは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    及び/又は、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、
    及び/又は、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    及び/又は、各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  4. 及びRはそれぞれ独立してピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換されることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。

  5. Figure 2023545196000041
    は以下の構造のいずれか一つであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
    Figure 2023545196000042
  6. 3a、R3b、R4a及びR4bはそれぞれ独立して水素であり、
    及び/又は、R7a及びR7bはそれぞれ独立して水素であり、
    及び/又は、R及びRは、それぞれ独立してピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであることを特徴とする、請求項5に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  7. 前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(II)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2023545196000043
    ここで、U及びUはそれぞれCであり、VはNRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
    又は、UはCであり、UはNであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
    又は、UはNであり、UはCであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
    、R、U、X、X、X、R、R、R7a及びR7bの定義は請求項1に記載された通りであり、
    又は、前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(III)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2023545196000044
    ここで、U及びUはそれぞれ独立してCであり、VはCRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、VはN又はCR7cであり、
    、R、U、X、X、X、R、R7a、R7b及びR7cの定義は請求項1に記載された通りであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  8. 式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(II)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、ここで、U及びUはそれぞれCであり、VはNRであり、VはN又はCR7aであり、VはN又はCR7bであり、
    UはNであり、Rはピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    7a及びR7bはそれぞれ独立して水素であり、
    及びRはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルであり、
    又は、式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(III)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、ここで、UはNであり、Rはピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルであり、前記ピロリル、ピラゾリル又はイソオキサゾリルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、シアノ、-R、-OR、-NR、-N(CN)R、-N(OR)R、-S(O)0-2、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-C(NH)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)NR、-NRS(O)及び-OC(O)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    7a、R7b及びR7cはそれぞれ独立して水素であり、
    及びRはそれぞれ独立して水素又はC1-6アルキルであることを特徴とする、請求項7に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  9. 前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2023545196000045
    ここで、
    Figure 2023545196000046
    は二重結合又は単結合であり、
    、X、V、V及びRの定義は、請求項1、2、3、4、7又は8のいずれか一項に記載された通りであり、
    又は、前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、
    Figure 2023545196000047
    ここで、
    Figure 2023545196000048
    は二重結合又は単結合であり、
    、X、V、V、V及びRの定義は、請求項1、2、3、4、7又は8のいずれか一項に記載された通りであることを特徴とする、請求項1、2、3、4、7又は8のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  10. 及びXはそれぞれ独立してN又はCHであり、
    又は、X及びXはそれぞれ独立してCHであることを特徴とする、請求項9に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  11. は、C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル、3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキル、5~6員のヘテロアリールC1-6アルキル、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R又は-S(O)(=NR)Rであり、ここで、前記C1-6アルキル、フェニル、C3-8シクロアルキル、3~8員のヘテロシクロアルキル、5~6員のヘテロアリール、C3-8シクロアルキルC1-6アルキル又は3~8員のヘテロシクロアルキルC1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、-CN、-SR、-OR、-C(O)OR、-C(O)R、-C(O)NR、-NR、-NRC(O)R、-NRS(O)、-S(O)1-2、-S(O)NR、-S(O)(=NCN)R及び-S(O)(=NR)Rから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは非置換であるか、又は選択的にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ、ハロゲン化C1-6アルキル及びハロゲン化C1-6アルコキシから選択される1~3個の置換基により任意の位置で置換され、
    各Rは独立して水素又はC1-6アルキルであることを特徴とする、請求項9に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  12. 式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、ここで、V及びVはそれぞれ独立してN又はCHであることを特徴とする、請求項9に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  13. 式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、式(IIIA)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩であり、ここで、V、V及びVはそれぞれ独立してN又はCHであることを特徴とする、請求項9に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
  14. 式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩は、以下の構造のいずれか一つであることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩。
    Figure 2023545196000049
    Figure 2023545196000050
    、又はその薬学的に許容される塩。
  15. 治療有効量の活性成分及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物であって、前記活性成分は、請求項1~14のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物。
  16. ATR阻害剤の薬物の製造における、請求項1~14のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は請求項15に記載の医薬組成物の使用。
  17. ATRレベルの異常に起因する関連疾患を治療及び/又は緩和するための薬物の製造における、請求項1~14のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は請求項15に記載の医薬組成物の使用。
  18. ATRレベルの異常に起因する関連疾患はがんであることを特徴とする、請求項17に記載の使用。
  19. がんを治療するための薬物の製造における、請求項1~14のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は請求項15に記載の医薬組成物の使用。
  20. がんを治療するための薬物の製造における、請求項1~14のいずれか一項に記載の式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩、又は請求項15に記載の医薬組成物の使用であって、ここで、前記式(I)で表される化合物、その立体異性体又は薬学的に許容される塩又はその医薬組成物及び一つ又は複数の他の種類のがんを治療するための治療剤及び/又は治療方法と併用する、使用。
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