〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年09月29日に中国特許局で提出された、出願番号が202011051161.5であり、発明名称が「ネットワーク切り替え方法、装置と機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
本出願は、通信分野に関し、特にネットワーク切り替え方法、装置と機器に関する。
移動通信システム、例えばロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとニューラジオ(New Radio、NR)システムなどにおいて、ユーザ機器(User Equipment、UE、端末機器、ユーザ端末、移動端末などと呼ばれてもよい)は、一種のネットワークから別のネットワークに切り替える必要がある場合、ネットワークカバーでの複数のセルの複数の同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)を測定する必要がある可能性があり、比較的に時間と労力がかかり、ネットワーク切り替えの効率に影響を与える。
本出願の実施例は、ネットワーク切り替え効率が低いという問題を解決できるネットワーク切り替え方法、装置と機器を提供する。
第一の態様によれば、ネットワーク切り替え方法を提供し、前記方法は、端末機器が、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを含む。
第二の態様によれば、端末機器に用いられるネットワーク切り替え装置を提供し、前記装置は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定するための決定モジュールであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含む決定モジュールと、前記第二の信号を測定するための測定モジュールとを含む。
第三の態様によれば、端末機器を提供し、この端末機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第五の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第六の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末機器又はネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
ここで説明される図面は、本出願のさらなる理解を提供するためのものであり、本出願の一部を構成し、本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願の不当な限定を構成しない。図面において、
本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え方法のフローチャートである。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替えアーキテクチャの組成概略図である。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置の構造概略図である。
本出願の実施例における通信機器の構造概略図である。
本出願の実施例における端末機器の構造概略図である。
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しており、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6thGeneration、6G)通信システムにも適用できる。
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle UE、VUE)、歩行者端末(Pedestrian UE、PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法を詳細に説明する。
図2に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク切り替え方法を提供し、この方法は以下のフローステップを含む。
ステップ201:端末機器は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、ここで、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号(Reference Signal、RS)と同期信号(Synchronization Signal、SS)とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、前記第一の信号又は前記第二の信号は、CSI-RS、トラッキングリファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、ポジショニングリファレンス信号(Positioning Reference Signal、PRS)又は他のリファレンス信号を含む。
選択的に、前記第一のネットワークは、端末機器がネットワーク切り替えを行う前に在圈していたネットワークであり、つまり、ステップ201の前に、前記端末機器は前記第一のネットワークに在圈する。
さらに選択的に、前記第一の信号は前記第一のネットワークに対応する信号品質が最も強い信号であり、前記信号品質はリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)、リファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、信号対干渉雑音比(Signal-to-Noise and Interference Ratio、SINR)と受信信号強度指示(Received Signal Strength Indication、RSSI)などのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は相互に関連しており、つまり、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は、地理的領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、地理的領域が完全に重なるか又は部分的に重なることと、カバー領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、カバー領域が完全に重なるか又は部分的に重なることとのうちの少なくとも一つの条件を満たす。
ステップ203:前記端末機器は前記第二の信号を測定する。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークのカバレッジ範囲は、前記第二のネットワークのカバレッジ範囲よりも広い。一例では、図3に示すように、1つの第一類のノード(マクロ基地局)301から配備構成される第一のネットワーク、及び5つの第二類のノード(小型基地局)303から配備構成される第二のネットワークであり、ここで、第一のネットワークは4つの同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)を有し、第二のネットワークは計8つのSSBを有する。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークは、制御層ネットワーク又は感知層ネットワークであり、前記第二のネットワークは、データ層ネットワーク又は伝送層ネットワークである。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、以下の少なくとも一つをさらに含んでもよい。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了する。端末機器が第二の信号を測定するとともに、第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了すると理解されてもよい。
(2)前記端末機器が、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取りとブロードキャストメッセージ読み取りとのうちの少なくとも一つを完了する。端末機器が、第二の信号の測定を完了した後、第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取り及び/又はブロードキャストメッセージ読み取りを完了すると理解されてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークに対応する前記第一の信号が複数ある場合に、上記ステップ203は、具体的に、
前記端末機器が、複数の前記第一の信号に対応する複数の前記第二の信号の積集合又は和集合を測定することを実行してもよく、ここで、複数の前記第二の信号は、前記第一のネットワークに対応する複数の前記第一の信号に基づいて決定される。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法は、異なるシナリオに適用され、異なる条件をそれぞれ満たすネットワーク間の切り替えを実現することがき、以下のうちの一つを含むが、それらに限らない。
(1)前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは第二の条件を満たすネットワークである。つまり、本出願の実施例は、第一の条件を満たすネットワークから第二の条件を満たすネットワークへの切り替え又は再選択を実現することができる。
(2)前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、前記第一の条件を満たすネットワークである。つまり、本出願の実施例は、第二の条件を満たすネットワークから第一の条件を満たすネットワークへの切り替え戻し又は再選択を実現することができる。
さらに選択的に、上記第一の条件は、単一周波数ネットワークSFN伝送を採用することと、第一の周波数を使用することと、第一のアンテナ高さを有することと、第一の下りリンク発射パワーを使用することと、マクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第二の条件は、非SFN伝送を採用することと、第二の周波数を使用することと、第二のアンテナ高さを有することと、第二の下りリンク発射パワーを使用することと、小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含む。ここで、前記第一の周波数は前記第二の周波数よりも低く、前記第一のアンテナ高さは前記第二のアンテナ高さよりも高く、前記第一の下りリンク発射パワーは前記第二の下りリンク発射パワーよりも低い。本出願の実施例のいくつかの具体的な例では、
例1:単一周波数ネットワーク(Single-Frequency Network、SFN)伝送を採用する第一のネットワーク、非SFN伝送を採用する第二のネットワーク、又はその逆である。この例では、第一のネットワークと第二のネットワークを構成する基地局、TRP、アクセスポイント(Access Point、AP)又はアンテナは、同じであってもよく異なってもよく、この第一のネットワークに対応する周波数点と第二のネットワークに対応する周波数点とは、同じであってもよく異なってもよい。
ここで、SFN伝送は、複数のセル又は複数のTRPが同じ信号を送信し、異なるセル間に同一周波数干渉がなく、且つ複数の信号がSINR、伝送品質とカバー効果を向上させることができることを指してもよい。SFNを構成する複数のセルは、一つのセル識別子(cell ID)、即ちsupercell IDを共有してもよい。複数のセルは、SFN伝送の方式で信号を送信してもよく、例えば各セルはワイドビームで送信し、ある時刻に端末機器は複数のセルから送信されたワイドビームを受信することによって、ダイバーシティ利得を獲得することができる。SFN伝送方案では、端末機器はセル間で頻繁にセルの再選択又は切り替えを行う必要がない。
例2:相対的低周波数を使用する第一のネットワークと相対的高周波数を使用する第二のネットワーク、又はその逆である。例えば、第一のネットワークに対応する周波数点は700MHzであり、第二のネットワークの周波数点は4.8GHzである。
例3:アンテナ高さが相対的に比較的高い第一のネットワークとアンテナ高さが相対的に比較的低い第二のネットワーク、又はその逆である。例えば、第一のネットワークの基地局、TRP、AP又はアンテナは、第二のネットワークの基地局、TRP、AP又はアンテナよりも相対的に高く、さらに例えば、第一のネットワークのアンテナは、高高度気球、ドローン、飛行船又は衛星上に置かれ、第二のネットワークのアンテナは地上局上に置かれ、また例えば、第一のネットワークのアンテナは高さ100メートルの鉄塔上に置かれ、第二のネットワークのアンテナは高さ10mの屋根上に置かれる。
例4:マクロ基地局配備を使用する第一のネットワークと小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用する第二のネットワーク、又はその逆である。
説明すべきこととして、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、上記異なるシナリオは単独で使用されてもよく、二つ以上のシナリオは結合して使用されてもよい。例えば、第一のネットワークは相対的低周波数のSFN方式を使用するマクロ基地局であり、第二のネットワークは相対的高周波数の非SFN方式を使用する小型基地局である。上記第一のネットワークと第二のネットワークとの間の切り替えは、より多くのネットワーク間、例えば3層ネットワーク間の切り替えに拡張してもよい。
選択的に、本出願の実施例における上記各シナリオにおいて、上記ステップ201は、具体的に、以下の内容を実行してもよい。
ステップa、前記端末機器が、前記第一の信号に対応する第一の情報に基づいて、前記第二の信号に対応する第二の情報を決定する。
ステップb、前記端末機器が前記第二の情報に基づいて前記第二の信号を決定する。
ここで、前記第一の情報と前記第二の情報は、それぞれセル識別子ID(Identifier)と、伝送ポイントTRP IDと、同期信号ブロックSSB関連情報と、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI Reference Signal、CSI-RS)関連情報と、伝送配置指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)情報と、疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)情報と、端末機器の位置関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、上記端末機器の位置関連情報は、端末機器のポジショニング情報又は端末機器の位置領域情報を含み、具体的に、端末機器の経緯度情報、高さ情報、角度情報と伝送遅延情報などの少なくとも一つを含んでもよい。ここで、角度情報はネットワーク側機器又は固定参照物に対する端末機器の角度情報であってもよい。
理解できるように、異なるネットワークにそれぞれ対応する上記情報によって、優先的に測定される必要がある第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することを効率的に支援し、
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、上記ステップaは、異なる具体的な実施例によって実現されてもよく、以下の実施例を含むが、それらに限らない。
具体的な実施例1
この具体的な実施例1では、上記ステップaは、具体的に、前記端末機器が前記第一の情報に基づいて、前記第一の情報と前記第二の情報との間の対応関係が含まれる第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得することを実行してもよい。つまり、マッピングテーブルを調べるという形式で第二の信号に対応する第二の情報を効率的に決定し、さらに第二の信号を効率的に決定してもよい。
選択的に、上記第一の情報と第二の情報との間の対応関係は、直接の対応関係と間接の対応関係を含む。
一例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報との間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、SSB関連情報として表現され、第二の情報が、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表1を参照してもよい。
説明すべきこととして、上記表1における第一の情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
別の例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するセルIDとの間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、セルIDとして表現され、第二の情報が、具体的に、セルID及び/又はSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表2を参照してもよい。
また一例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するTRP IDとの間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、TRP IDとして表現され、第二の情報が、具体的に、セルID及び/又はSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には上記表2を参照してもよく、表2における第二の情報は、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現される。
説明すべきこととして、上記表2における第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
さらに一例では、第一の情報と第二の情報との間に間接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係、及び前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、SSB関連情報として表現され、第二の情報は、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現され、且つ第一の情報と第二の情報との間が、端末機器の位置関連情報によって関連付けられていると理解されてもよく、具体的には下記表3を参照してもよい。
説明すべきこととして、上記表3における第一の情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
選択的に、具体的な実施例1では、このネットワーク切り替え方法は、上記ステップaの前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第一のマッピングテーブルが運ばれている第一のシグナリングを受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
具体的な実施例2
この具体的な実施例2では、上記ステップaは、具体的に、前記端末機器が前記端末機器の位置関連情報に基づいて第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得することを実行してもよく、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二の情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。つまり、マッピングテーブルを調べるという形式で第二の信号に対応する第二の情報を効率的に決定し、さらに第二の信号を効率的に決定してもよい。
一例では、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。この例では、第二の情報が、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表4を参照してもよい。
選択的に、上記端末機器の位置関連情報は、端末機器のポジショニング情報又は端末機器の位置領域情報を含み、具体的に、端末機器の経緯度情報、高さ情報、角度情報と伝送遅延情報などの少なくとも一つを含んでもよい。ここで、角度情報はネットワーク側機器又は固定参照物に対する端末機器の角度情報であってもよい。
説明すべきこととして、上記表4におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、Cell IDはTRP ID又はAP IDであってもよい。
選択的に、具体的な実施例2では、このネットワーク切り替え方法は上記ステップaの前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第二のマッピングテーブルが運ばれている第二のシグナリングを受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記第二のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、上記いずれか一つの具体的な実施例では、上記SSB関連情報は、SSBのチャネルラスター(channelraster)と、SSBの同期ラスター(syncraster)と、SSBの時間情報、例えば周期とオフセットと、SSBシーケンス関連情報と、SSBの個数と、SSBインデックス(index)と、SSB時間領域リソース情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、上記いずれか一つの具体的な実施例では、上記CSI-RS関連情報は、CSI-RS周期と、CSI-RS持続時間と、CSI-RSオフセットと、CSI-RSの符号分割多重化(Code Division Multiplexing、CDM)タイプと、CSI-RSポート数と、CSI-RSモードと、CSI-RSリソースマッピングと、CSI-RS密度と、CSI-RSの周波数領域リソース情報と、CSI-RSのタイプとのうちの少なくとも一つを含む。
さらに選択的に、上記CSI-RSのタイプは、トラッキングのためのCSI-RSと、層1リファレンス信号受信パワーを計算するためのCSI-RSと、モビリティのためのCSI-RSと、ゼロパワーのCSI-RSと、非ゼロパワーのCSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法の異なるシナリオにおいて、異なるトリガー条件に基づいて端末機器が第二の信号を測定するようにトリガーしてもよい。
シナリオ1において、前記第一のネットワークは上記第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークは上記第二の条件を満たすネットワークであり、この場合、上記ステップ203は、具体的に、前記端末機器が第一のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第一のトリガー条件を満たせば、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを実行してもよい。
ここで、前記第一のトリガー条件は、以下の少なくとも一つを含む。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第一の切り替えシグナリングを受信し、前記第一の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられる。選択的に、この第一の切り替えシグナリングは、ページング(paging)シグナリングを含むが、それに限らない。
(2)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が、第一の信号品質閾値よりも低い。選択的に、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。
(3)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率(Channel Occupancy Rate、COR)が第一のCOR閾値よりも高い。
(4)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT)が第一のCOT閾値よりも高い。
(5)前記端末機器がスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)を送信する。
さらに、このシナリオ1において、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記端末機器が前記第一のネットワークに対応するリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを測定することをさらに含んでもよい。このように、上記測定結果に基づいて第一のネットワークに対応する第一の信号を決定することができ、この第一の信号は信号品質が最も強いリファレンス信号及び/又は同期信号であってもよく、さらに、履歴測定ウィンドウにおける信号品質が最も強いか又は最近の一回の測定における信号品質が最も強いリファレンス信号及び/又は同期信号であってもよい。
シナリオ2において、前記第一のネットワークは上記第二の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークは上記第一の条件を満たすネットワークであり、この場合、上記ステップ203は、具体的に、前記端末機器が第二のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第二のトリガー条件を満たせば、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを実行してもよい。
ここで、前記第二のトリガー条件は、以下の少なくとも一つを含む。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第二の切り替えシグナリングを受信し、前記第二の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられる。選択的に、この第二の切り替えシグナリングは、少なくともRRCシグナリングを含んでもよい。
(2)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワーク(又は第一のネットワークの隣接領域)に対応する信号品質が第二の信号品質閾値よりも低い。選択的に、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。
(3)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが第二のCOR閾値よりも高い。
(4)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが第二のCOT閾値よりも高い。
(5)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信されたRRC接続リリースメッセージを受信した。
(6)前記端末機器が接続状態からアイドル(idle)状態又は非アクティブ化(inactive)状態に切り替える。
(7)前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高い。選択的に、信号品質は、リファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つに対応し、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。さらに選択的に、前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高いことは、前記第一のネットワークの信号品質と第二のネットワークの信号品質との差が第三の信号品質閾値よりも高いと理解されてもよい。
以上から分かるように、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、第一のネットワークから第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークのcell ID、SSBなどの情報により、それに関連する第二のネットワークのcell ID、SSB情報を決定して優先的に測定することで、測定時間を短縮し、測定されるcell/SSBの個数を減少し、第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了することができる。
説明すべきこととして、本出願の実施例による端末機器によって実行されるネットワーク切り替え方法では、実行本体はネットワーク切り替え装置、又は、このネットワーク切り替え装置におけるネットワーク切り替え方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、ネットワーク切り替え装置がネットワーク切り替え方法を実行することを例にして、本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置を説明する。
図4に示すように、本出願の実施例は、端末機器に用いられるネットワーク切り替え装置400を提供し、このネットワーク切り替え装置400は、決定モジュール401と測定モジュール403とを含む。
ここで、前記決定モジュール401は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定するために用いられ、ここで、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含み、前記測定モジュール403は、前記第二の信号を測定するために用いられる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、第二の条件を満たすネットワークであり、又は前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、前記第一の条件を満たすネットワークであり、ここで、第一の条件は、単一周波数ネットワークSFN伝送を採用することと、第一の周波数を使用することと、第一のアンテナ高さを有することと、第一の下りリンク発射パワーを使用することと、マクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第二の条件は、非SFN伝送を採用することと、第二の周波数を使用することと、第二のアンテナ高さを有することと、第二の下りリンク発射パワーを使用することと、小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の周波数は前記第二の周波数よりも低く、前記第一のアンテナ高さは前記第二のアンテナ高さよりも高く、前記第一の下りリンク発射パワーは前記第二の下りリンク発射パワーよりも低い。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記決定モジュール401は、具体的に、第一の決定ユニットと第二の決定ユニットとを含んでもよい。
ここで、前記第一の決定ユニットは、前記第一の信号に対応する第一の情報に基づいて、前記第二の信号に対応する第二の情報を決定するために用いられ、前記第二の決定ユニットは、前記第二の情報に基づいて前記第二の信号を決定するために用いられ、ここで、前記第一の情報と前記第二の情報は、それぞれセル識別子IDと、伝送ポイントTRP IDと、同期信号ブロックSSB関連情報と、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS関連情報と、伝送配置指示TCI情報と、疑似コロケーションQCL情報と、端末機器の位置関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記第一の決定ユニットは、具体的に、前記第一の情報に基づいて、前記第一の情報と前記第二の情報との間の対応関係が含まれる第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得するために用いられてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報との間の対応関係と、前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係、及び前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係と、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するセルIDとの間の対応関係と、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するTRP IDとの間の対応関係とのうちの一つが含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記第一の情報に基づいて前記第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得する前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第一のマッピングテーブルが運ばれている第一のシグナリングを受信するための第一の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記第一の決定モジュール401は、具体的に、前記端末機器の位置関連情報に基づいて第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得するために用いられてもよく、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二の情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記端末機器の位置関連情報に基づいて前記第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得する前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第二のマッピングテーブルが運ばれている第二のシグナリングを受信するための第二の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、前記第二のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記SSB関連情報は、SSBのチャネルラスターと、SSBの同期ラスターと、SSBの時間情報と、SSBシーケンス関連情報と、SSBの個数と、SSBインデックスと、SSB時間領域リソース情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記CSI-RS関連情報は、CSI-RS周期と、CSI-RS持続時間と、CSI-RSオフセットと、CSI-RSの符号分割多重化CDMタイプと、CSI-RSポート数と、CSI-RSモードと、CSI-RSリソースマッピングと、CSI-RS密度と、CSI-RSの周波数領域リソース情報と、CSI-RSのタイプとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記CSI-RSのタイプは、トラッキングのためのCSI-RSと、層1リファレンス信号受信パワーを計算するためのCSI-RSと、モビリティのためのCSI-RSと、ゼロパワーのCSI-RSと、非ゼロパワーのCSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第一のネットワークに対応するリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを測定するためにも用いられてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが第二の条件を満たすネットワークである場合に、第一のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第一のトリガー条件を満たせば、前記第二の信号を測定することとに用いられてもよく、ここで、前記第一のトリガー条件は、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第一の切り替えシグナリングを受信し、前記第一の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられることと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が、第一の信号品質閾値よりも低いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが、第一のCOR閾値よりも高いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが、第一のCOT閾値よりも高いことと、前記端末機器がスケジューリング要求SRを送信することとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが前記第一の条件を満たすネットワークである場合に、第二のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第二のトリガー条件を満たせば、前記第二の信号を測定することとに用いられてもよく、ここで、前記第二のトリガー条件は、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第二の切り替えシグナリングを受信し、前記第二の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられることと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が第二の信号品質閾値よりも低いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが第二のCOR閾値よりも高いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが第二のCOT閾値よりも高いことと、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信されたRRC接続リリースメッセージを受信したことと、前記端末機器が接続状態からアイドル状態又は非アクティブ化状態に切り替えることと、前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高いこととのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークに対応する前記第一の信号が複数ある場合に、複数の前記第一の信号に対応する複数の前記第二の信号の積集合又は和集合を測定するために用いられてもよく、ここで、複数の前記第二の信号は、前記第一のネットワークに対応する複数の前記第一の信号に基づいて決定される。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークのカバレッジ範囲は、前記第二のネットワークのカバレッジ範囲よりも広い。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークは、制御層ネットワーク又は感知層ネットワークであり、前記第二のネットワークは、データ層ネットワーク又は伝送層ネットワークである。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は、地理的領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、地理的領域が完全に重なるか又は部分的に重なることと、カバー領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、カバー領域が完全に重なるか又は部分的に重なることとのうちの少なくとも一つの条件を満たす。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、処理モジュールをさらに含んでもよく、前記処理モジュールは、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了することと、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取りとブロードキャストメッセージ読み取りとのうちの少なくとも一つを完了することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するために用いられる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定する前に、前記第一のネットワークに在圈するための在圈モジュールをさらに含んでもよい。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、装置であってもよく、端末機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
選択的に、図5に示すように、本出願の実施例は、通信機器500をさらに提供し、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶されており、且つ前記プロセッサ501上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器500が端末機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記図2に対応するネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
図6は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
ここで、プロセッサ610は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記第二の信号を測定することとに用いられる。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末機器のプログラム又は命令を運行し、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年09月29日に中国特許局で提出された、出願番号が202011051161.5であり、発明名称が「ネットワーク切り替え方法、装置と機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
本出願は、通信分野に関し、特にネットワーク切り替え方法、装置と機器に関する。
移動通信システム、例えばロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとニューラジオ(New Radio、NR)システムなどにおいて、ユーザ機器(User Equipment、UE、端末機器、ユーザ端末、移動端末などと呼ばれてもよい)は、一種のネットワークから別のネットワークに切り替える必要がある場合、ネットワークカバーでの複数のセルの複数の同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)を測定する必要がある可能性があり、比較的に時間と労力がかかり、ネットワーク切り替えの効率に影響を与える。
本出願の実施例は、ネットワーク切り替え効率が低いという問題を解決できるネットワーク切り替え方法、装置と機器を提供する。
第一の態様によれば、ネットワーク切り替え方法を提供し、前記方法は、端末機器が、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを含む。
第二の態様によれば、端末機器に用いられるネットワーク切り替え装置を提供し、前記装置は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定するための決定モジュールであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含む決定モジュールと、前記第二の信号を測定するための測定モジュールとを含む。
第三の態様によれば、端末機器を提供し、この端末機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第五の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
第六の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
ここで説明される図面は、本出願のさらなる理解を提供するためのものであり、本出願の一部を構成し、本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願の不当な限定を構成しない。図面において、
本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え方法のフローチャートである。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替えアーキテクチャの組成概略図である。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置の構造概略図である。
本出願の実施例における通信機器の構造概略図である。
本出願の実施例における端末機器の構造概略図である。
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しており、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6thGeneration、6G)通信システムにも適用できる。
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle UE、VUE)、歩行者端末(Pedestrian UE、PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法を詳細に説明する。
図2に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク切り替え方法を提供し、この方法は以下のフローステップを含む。
ステップ201:端末機器は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、ここで、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号(Reference Signal、RS)と同期信号(Synchronization Signal、SS)とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、前記第一の信号又は前記第二の信号は、CSI-RS、トラッキングリファレンス信号(Tracking Reference Signal、TRS)、復調リファレンス信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、ポジショニングリファレンス信号(Positioning Reference Signal、PRS)又は他のリファレンス信号を含む。
選択的に、前記第一のネットワークは、端末機器がネットワーク切り替えを行う前に在圈していたネットワークであり、つまり、ステップ201の前に、前記端末機器は前記第一のネットワークに在圈する。
さらに選択的に、前記第一の信号は前記第一のネットワークに対応する信号品質が最も強い信号であり、前記信号品質はリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)、リファレンス信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、信号対干渉雑音比(Signal-to-Noise and Interference Ratio、SINR)と受信信号強度指示(Received Signal Strength Indication、RSSI)などのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は相互に関連しており、つまり、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は、地理的領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、地理的領域が完全に重なるか又は部分的に重なることと、カバー領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、カバー領域が完全に重なるか又は部分的に重なることとのうちの少なくとも一つの条件を満たす。
ステップ203:前記端末機器は前記第二の信号を測定する。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークのカバレッジ範囲は、前記第二のネットワークのカバレッジ範囲よりも広い。一例では、図3に示すように、1つの第一類のノード(マクロ基地局)301から配備構成される第一のネットワーク、及び5つの第二類のノード(小型基地局)303から配備構成される第二のネットワークであり、ここで、第一のネットワークは4つの同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)を有し、第二のネットワークは計8つのSSBを有する。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークは、制御層ネットワーク又は感知層ネットワークであり、前記第二のネットワークは、データ層ネットワーク又は伝送層ネットワークである。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、以下の少なくとも一つをさらに含んでもよい。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了する。端末機器が第二の信号を測定するとともに、第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了すると理解されてもよい。
(2)前記端末機器が、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取りとブロードキャストメッセージ読み取りとのうちの少なくとも一つを完了する。端末機器が、第二の信号の測定を完了した後、第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取り及び/又はブロードキャストメッセージ読み取りを完了すると理解されてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記第一のネットワークに対応する前記第一の信号が複数ある場合に、上記ステップ203は、具体的に、
前記端末機器が、複数の前記第一の信号に対応する複数の前記第二の信号の積集合又は和集合を測定することを実行してもよく、ここで、複数の前記第二の信号は、前記第一のネットワークに対応する複数の前記第一の信号に基づいて決定される。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法は、異なるシナリオに適用され、異なる条件をそれぞれ満たすネットワーク間の切り替えを実現することがき、以下のうちの一つを含むが、それらに限らない。
(1)前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは第二の条件を満たすネットワークである。つまり、本出願の実施例は、第一の条件を満たすネットワークから第二の条件を満たすネットワークへの切り替え又は再選択を実現することができる。
(2)前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、前記第一の条件を満たすネットワークである。つまり、本出願の実施例は、第二の条件を満たすネットワークから第一の条件を満たすネットワークへの切り替え戻し又は再選択を実現することができる。
さらに選択的に、上記第一の条件は、単一周波数ネットワークSFN伝送を採用することと、第一の周波数を使用することと、第一のアンテナ高さを有することと、第一の下りリンク発射パワーを使用することと、マクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第二の条件は、非SFN伝送を採用することと、第二の周波数を使用することと、第二のアンテナ高さを有することと、第二の下りリンク発射パワーを使用することと、小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含む。ここで、前記第一の周波数は前記第二の周波数よりも低く、前記第一のアンテナ高さは前記第二のアンテナ高さよりも高く、前記第一の下りリンク発射パワーは前記第二の下りリンク発射パワーよりも低い。本出願の実施例のいくつかの具体的な例では、
例1:単一周波数ネットワーク(Single-Frequency Network、SFN)伝送を採用する第一のネットワーク、非SFN伝送を採用する第二のネットワーク、又はその逆である。この例では、第一のネットワークと第二のネットワークを構成する基地局、TRP、アクセスポイント(Access Point、AP)又はアンテナは、同じであってもよく異なってもよく、この第一のネットワークに対応する周波数点と第二のネットワークに対応する周波数点とは、同じであってもよく異なってもよい。
ここで、SFN伝送は、複数のセル又は複数のTRPが同じ信号を送信し、異なるセル間に同一周波数干渉がなく、且つ複数の信号がSINR、伝送品質とカバー効果を向上させることができることを指してもよい。SFNを構成する複数のセルは、一つのセル識別子(cell ID)、即ちsupercell IDを共有してもよい。複数のセルは、SFN伝送の方式で信号を送信してもよく、例えば各セルはワイドビームで送信し、ある時刻に端末機器は複数のセルから送信されたワイドビームを受信することによって、ダイバーシティ利得を獲得することができる。SFN伝送方案では、端末機器はセル間で頻繁にセルの再選択又は切り替えを行う必要がない。
例2:相対的低周波数を使用する第一のネットワークと相対的高周波数を使用する第二のネットワーク、又はその逆である。例えば、第一のネットワークに対応する周波数点は700MHzであり、第二のネットワークの周波数点は4.8GHzである。
例3:アンテナ高さが相対的に比較的高い第一のネットワークとアンテナ高さが相対的に比較的低い第二のネットワーク、又はその逆である。例えば、第一のネットワークの基地局、TRP、AP又はアンテナは、第二のネットワークの基地局、TRP、AP又はアンテナよりも相対的に高く、さらに例えば、第一のネットワークのアンテナは、高高度気球、ドローン、飛行船又は衛星上に置かれ、第二のネットワークのアンテナは地上局上に置かれ、また例えば、第一のネットワークのアンテナは高さ100メートルの鉄塔上に置かれ、第二のネットワークのアンテナは高さ10mの屋根上に置かれる。
例4:マクロ基地局配備を使用する第一のネットワークと小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用する第二のネットワーク、又はその逆である。
説明すべきこととして、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、上記異なるシナリオは単独で使用されてもよく、二つ以上のシナリオは結合して使用されてもよい。例えば、第一のネットワークは相対的低周波数のSFN方式を使用するマクロ基地局であり、第二のネットワークは相対的高周波数の非SFN方式を使用する小型基地局である。上記第一のネットワークと第二のネットワークとの間の切り替えは、より多くのネットワーク間、例えば3層ネットワーク間の切り替えに拡張してもよい。
選択的に、本出願の実施例における上記各シナリオにおいて、上記ステップ201は、具体的に、以下の内容を実行してもよい。
ステップa、前記端末機器が、前記第一の信号に対応する第一の情報に基づいて、前記第二の信号に対応する第二の情報を決定する。
ステップb、前記端末機器が前記第二の情報に基づいて前記第二の信号を決定する。
ここで、前記第一の情報と前記第二の情報は、それぞれセル識別子ID(Identifier)と、伝送ポイントTRP IDと、同期信号ブロックSSB関連情報と、チャネル状態情報リファレンス信号(CSI Reference Signal、CSI-RS)関連情報と、伝送配置指示(Transmission Configuration Indicator、TCI)情報と、疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)情報と、端末機器の位置関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、上記端末機器の位置関連情報は、端末機器のポジショニング情報又は端末機器の位置領域情報を含み、具体的に、端末機器の経緯度情報、高さ情報、角度情報と伝送遅延情報などの少なくとも一つを含んでもよい。ここで、角度情報はネットワーク側機器又は固定参照物に対する端末機器の角度情報であってもよい。
理解できるように、異なるネットワークにそれぞれ対応する上記情報によって、優先的に測定される必要がある第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することを効率的に支援し、
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、上記ステップaは、異なる具体的な実施例によって実現されてもよく、以下の実施例を含むが、それらに限らない。
具体的な実施例1
この具体的な実施例1では、上記ステップaは、具体的に、前記端末機器が前記第一の情報に基づいて、前記第一の情報と前記第二の情報との間の対応関係が含まれる第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得することを実行してもよい。つまり、マッピングテーブルを調べるという形式で第二の信号に対応する第二の情報を効率的に決定し、さらに第二の信号を効率的に決定してもよい。
選択的に、上記第一の情報と第二の情報との間の対応関係は、直接の対応関係と間接の対応関係を含む。
一例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報との間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、SSB関連情報として表現され、第二の情報が、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表1を参照してもよい。
説明すべきこととして、上記表1における第一の情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
別の例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するセルIDとの間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、セルIDとして表現され、第二の情報が、具体的に、セルID及び/又はSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表2を参照してもよい。
また一例では、第一の情報と第二の情報との間に直接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するTRP IDとの間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、TRP IDとして表現され、第二の情報が、具体的に、セルID及び/又はSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には上記表2を参照してもよく、表2における第二の情報は、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現される。
説明すべきこととして、上記表2における第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
さらに一例では、第一の情報と第二の情報との間に間接の対応関係を有し、上記第一のマッピングテーブルには、前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係、及び前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれてもよい。この例では、第一の情報が、具体的に、SSB関連情報として表現され、第二の情報は、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現され、且つ第一の情報と第二の情報との間が、端末機器の位置関連情報によって関連付けられていると理解されてもよく、具体的には下記表3を参照してもよい。
説明すべきこととして、上記表3における第一の情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、第二の情報におけるCell IDは、TRP ID又はAP IDであってもよく、第二の情報におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよい。
選択的に、具体的な実施例1では、このネットワーク切り替え方法は、上記ステップaの前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第一のマッピングテーブルが運ばれている第一のシグナリングを受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
具体的な実施例2
この具体的な実施例2では、上記ステップaは、具体的に、前記端末機器が前記端末機器の位置関連情報に基づいて第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得することを実行してもよく、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二の情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。つまり、マッピングテーブルを調べるという形式で第二の信号に対応する第二の情報を効率的に決定し、さらに第二の信号を効率的に決定してもよい。
一例では、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。この例では、第二の情報が、具体的に、セルIDとSSB関連情報として表現されると理解されてもよく、具体的には下記表4を参照してもよい。
選択的に、上記端末機器の位置関連情報は、端末機器のポジショニング情報又は端末機器の位置領域情報を含み、具体的に、端末機器の経緯度情報、高さ情報、角度情報と伝送遅延情報などの少なくとも一つを含んでもよい。ここで、角度情報はネットワーク側機器又は固定参照物に対する端末機器の角度情報であってもよい。
説明すべきこととして、上記表4におけるSSB関連情報は、CSI-RS関連情報、DMRS関連情報、PRS関連情報、TRS関連情報、他の信号関連情報、TCI情報又はQCL情報などであってもよく、Cell IDはTRP ID又はAP IDであってもよい。
選択的に、具体的な実施例2では、このネットワーク切り替え方法は上記ステップaの前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第二のマッピングテーブルが運ばれている第二のシグナリングを受信することをさらに含んでもよく、ここで、前記第二のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、上記いずれか一つの具体的な実施例では、上記SSB関連情報は、SSBのチャネルラスター(channelraster)と、SSBの同期ラスター(syncraster)と、SSBの時間情報、例えば周期とオフセットと、SSBシーケンス関連情報と、SSBの個数と、SSBインデックス(index)と、SSB時間領域リソース情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、上記いずれか一つの具体的な実施例では、上記CSI-RS関連情報は、CSI-RS周期と、CSI-RS持続時間と、CSI-RSオフセットと、CSI-RSの符号分割多重化(Code Division Multiplexing、CDM)タイプと、CSI-RSポート数と、CSI-RSモードと、CSI-RSリソースマッピングと、CSI-RS密度と、CSI-RSの周波数領域リソース情報と、CSI-RSのタイプとのうちの少なくとも一つを含む。
さらに選択的に、上記CSI-RSのタイプは、トラッキングのためのCSI-RSと、層1リファレンス信号受信パワーを計算するためのCSI-RSと、モビリティのためのCSI-RSと、ゼロパワーのCSI-RSと、非ゼロパワーのCSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法の異なるシナリオにおいて、異なるトリガー条件に基づいて端末機器が第二の信号を測定するようにトリガーしてもよい。
シナリオ1において、前記第一のネットワークは上記第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークは上記第二の条件を満たすネットワークであり、この場合、上記ステップ203は、具体的に、前記端末機器が第一のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第一のトリガー条件を満たせば、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを実行してもよい。
ここで、前記第一のトリガー条件は、以下の少なくとも一つを含む。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第一の切り替えシグナリングを受信し、前記第一の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられる。選択的に、この第一の切り替えシグナリングは、ページング(paging)シグナリングを含むが、それに限らない。
(2)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が、第一の信号品質閾値よりも低い。選択的に、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。
(3)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率(Channel Occupancy Rate、COR)が第一のCOR閾値よりも高い。
(4)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間(Channel Occupancy Time、COT)が第一のCOT閾値よりも高い。
(5)前記端末機器がスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)を送信する。
さらに、このシナリオ1において、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、前記端末機器が前記第一のネットワークに対応するリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを測定することをさらに含んでもよい。このように、上記測定結果に基づいて第一のネットワークに対応する第一の信号を決定することができ、この第一の信号は信号品質が最も強いリファレンス信号及び/又は同期信号であってもよく、さらに、履歴測定ウィンドウにおける信号品質が最も強いか又は最近の一回の測定における信号品質が最も強いリファレンス信号及び/又は同期信号であってもよい。
シナリオ2において、前記第一のネットワークは上記第二の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークは上記第一の条件を満たすネットワークであり、この場合、上記ステップ203は、具体的に、前記端末機器が第二のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第二のトリガー条件を満たせば、前記端末機器が前記第二の信号を測定することとを実行してもよい。
ここで、前記第二のトリガー条件は、以下の少なくとも一つを含む。
(1)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第二の切り替えシグナリングを受信し、前記第二の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられる。選択的に、この第二の切り替えシグナリングは、少なくともRRCシグナリングを含んでもよい。
(2)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワーク(又は第一のネットワークの隣接領域)に対応する信号品質が第二の信号品質閾値よりも低い。選択的に、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。
(3)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが第二のCOR閾値よりも高い。
(4)前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが第二のCOT閾値よりも高い。
(5)前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信されたRRC接続リリースメッセージを受信した。
(6)前記端末機器が接続状態からアイドル(idle)状態又は非アクティブ化(inactive)状態に切り替える。
(7)前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高い。選択的に、信号品質は、リファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つに対応し、信号品質は、RSRP、RSRQ、SINRとRSSIなどのうちの少なくとも一つを指してもよい。さらに選択的に、前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高いことは、前記第一のネットワークの信号品質と第二のネットワークの信号品質との差が第三の信号品質閾値よりも高いと理解されてもよい。
以上から分かるように、本出願の実施例のネットワーク切り替え方法では、第一のネットワークから第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークのcell ID、SSBなどの情報により、それに関連する第二のネットワークのcell ID、SSB情報を決定して優先的に測定することで、測定時間を短縮し、測定されるcell/SSBの個数を減少し、第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了することができる。
説明すべきこととして、本出願の実施例による端末機器によって実行されるネットワーク切り替え方法では、実行本体はネットワーク切り替え装置、又は、このネットワーク切り替え装置におけるネットワーク切り替え方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、ネットワーク切り替え装置がネットワーク切り替え方法を実行することを例にして、本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置を説明する。
図4に示すように、本出願の実施例は、端末機器に用いられるネットワーク切り替え装置400を提供し、このネットワーク切り替え装置400は、決定モジュール401と測定モジュール403とを含む。
ここで、前記決定モジュール401は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定するために用いられ、ここで、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含み、前記測定モジュール403は、前記第二の信号を測定するために用いられる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、第二の条件を満たすネットワークであり、又は前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第二のネットワークは、前記第一の条件を満たすネットワークであり、ここで、第一の条件は、単一周波数ネットワークSFN伝送を採用することと、第一の周波数を使用することと、第一のアンテナ高さを有することと、第一の下りリンク発射パワーを使用することと、マクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第二の条件は、非SFN伝送を採用することと、第二の周波数を使用することと、第二のアンテナ高さを有することと、第二の下りリンク発射パワーを使用することと、小型基地局又はマイクロ基地局配備を使用することとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の周波数は前記第二の周波数よりも低く、前記第一のアンテナ高さは前記第二のアンテナ高さよりも高く、前記第一の下りリンク発射パワーは前記第二の下りリンク発射パワーよりも低い。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記決定モジュール401は、具体的に、第一の決定ユニットと第二の決定ユニットとを含んでもよい。
ここで、前記第一の決定ユニットは、前記第一の信号に対応する第一の情報に基づいて、前記第二の信号に対応する第二の情報を決定するために用いられ、前記第二の決定ユニットは、前記第二の情報に基づいて前記第二の信号を決定するために用いられ、ここで、前記第一の情報と前記第二の情報は、それぞれセル識別子IDと、伝送ポイントTRP IDと、同期信号ブロックSSB関連情報と、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS関連情報と、伝送配置指示TCI情報と、疑似コロケーションQCL情報と、端末機器の位置関連情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記第一の決定ユニットは、具体的に、前記第一の情報に基づいて、前記第一の情報と前記第二の情報との間の対応関係が含まれる第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得するために用いられてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報との間の対応関係と、前記第一のネットワークに対応するSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係、及び前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係と、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するセルIDとの間の対応関係と、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報のうちの少なくとも一つと前記第一のネットワークに対応するTRP IDとの間の対応関係とのうちの一つが含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記第一の情報に基づいて前記第一のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得する前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第一のマッピングテーブルが運ばれている第一のシグナリングを受信するための第一の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、前記第一のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記第一の決定モジュール401は、具体的に、前記端末機器の位置関連情報に基づいて第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得するために用いられてもよく、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二の情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第二のマッピングテーブルには、前記第二のネットワークに対応するセルIDとSSB関連情報と前記端末機器の位置関連情報との間の対応関係が含まれる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記端末機器の位置関連情報に基づいて前記第二のマッピングテーブルから前記第二の情報を取得する前に、ネットワーク側機器から送信された、前記第二のマッピングテーブルが運ばれている第二のシグナリングを受信するための第二の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、前記第二のシグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング又はブロードキャストシグナリングを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記SSB関連情報は、SSBのチャネルラスターと、SSBの同期ラスターと、SSBの時間情報と、SSBシーケンス関連情報と、SSBの個数と、SSBインデックスと、SSB時間領域リソース情報とのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記CSI-RS関連情報は、CSI-RS周期と、CSI-RS持続時間と、CSI-RSオフセットと、CSI-RSの符号分割多重化CDMタイプと、CSI-RSポート数と、CSI-RSモードと、CSI-RSリソースマッピングと、CSI-RS密度と、CSI-RSの周波数領域リソース情報と、CSI-RSのタイプとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記CSI-RSのタイプは、トラッキングのためのCSI-RSと、層1リファレンス信号受信パワーを計算するためのCSI-RSと、モビリティのためのCSI-RSと、ゼロパワーのCSI-RSと、非ゼロパワーのCSI-RSとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが第二の条件を満たすネットワークである場合に、前記第一のネットワークに対応するリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを測定するためにも用いられてもよい。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークが第一の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが第二の条件を満たすネットワークである場合に、第一のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第一のトリガー条件を満たせば、前記第二の信号を測定することとに用いられてもよく、ここで、前記第一のトリガー条件は、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第一の切り替えシグナリングを受信し、前記第一の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられることと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が、第一の信号品質閾値よりも低いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが、第一のCOR閾値よりも高いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが、第一のCOT閾値よりも高いことと、前記端末機器がスケジューリング要求SRを送信することとのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークが前記第二の条件を満たすネットワークであり、前記第二のネットワークが前記第一の条件を満たすネットワークである場合に、第二のトリガー条件を満たすかどうかを検出することと、前記第二のトリガー条件を満たせば、前記第二の信号を測定することとに用いられてもよく、ここで、前記第二のトリガー条件は、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信された第二の切り替えシグナリングを受信し、前記第二の切り替えシグナリングが、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替えることを指示するために用いられることと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応する信号品質が第二の信号品質閾値よりも低いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有率CORが第二のCOR閾値よりも高いことと、前記端末機器によって測定された前記第一のネットワークに対応するチャネル占有時間COTが第二のCOT閾値よりも高いことと、前記端末機器が、前記第一のネットワークから送信されたRRC接続リリースメッセージを受信したことと、前記端末機器が接続状態からアイドル状態又は非アクティブ化状態に切り替えることと、前記第一のネットワークの信号品質が前記第二のネットワークの信号品質よりも高いこととのうちの少なくとも一つを含む。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、上記測定モジュール403は、具体的に、前記第一のネットワークに対応する前記第一の信号が複数ある場合に、複数の前記第一の信号に対応する複数の前記第二の信号の積集合又は和集合を測定するために用いられてもよく、ここで、複数の前記第二の信号は、前記第一のネットワークに対応する複数の前記第一の信号に基づいて決定される。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークのカバレッジ範囲は、前記第二のネットワークのカバレッジ範囲よりも広い。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークは、制御層ネットワーク又は感知層ネットワークであり、前記第二のネットワークは、データ層ネットワーク又は伝送層ネットワークである。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400では、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間は、地理的領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、地理的領域が完全に重なるか又は部分的に重なることと、カバー領域が完全に同じであるか又は部分的に同じであることと、カバー領域が完全に重なるか又は部分的に重なることとのうちの少なくとも一つの条件を満たす。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、処理モジュールをさらに含んでもよく、前記処理モジュールは、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応する下りリンク同期を完了することと、前記第一のネットワークから前記第二のネットワークに切り替え又は再選択し、且つ前記第二のネットワークに対応するシステムメッセージ読み取りとブロードキャストメッセージ読み取りとのうちの少なくとも一つを完了することとのうちの少なくとも一つの操作を実行するために用いられる。
選択的に、本出願の実施例のネットワーク切り替え装置400は、前記第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定する前に、前記第一のネットワークに在圈するための在圈モジュールをさらに含んでもよい。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、装置であってもよく、端末機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
選択的に、図5に示すように、本出願の実施例は、通信機器500をさらに提供し、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶されており、且つ前記プロセッサ501上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器500が端末機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記図2に対応するネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
図6は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
ここで、プロセッサ610は、第一のネットワークに対応する第一の信号に基づいて、第二のネットワークに対応する第二の信号を決定することであって、前記第一の信号と前記第二の信号は、それぞれリファレンス信号と同期信号とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記第二の信号を測定することとに用いられる。
本出願の実施例では、端末機器は、第一のネットワークからその関連する第二のネットワークに切り替えるプロセスにおいて、第一のネットワークに対応する第一の信号により、この第二のネットワークに対応する第二の信号を決定し、且つこの第二の信号を優先的に測定してもよく、ここで、この第一の信号と第二の信号は、いずれも少なくともリファレンス信号及び/又は同期信号を含んでもよい。このように、測定すべき信号の数を減少し、測定時間を短縮することができ、それによって第一のネットワークから第二のネットワークへの切り替えをより迅速に完了し、ネットワーク切り替え効率を向上させることができる。
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末機器のプログラム又は命令を運行し、上記ネットワーク切り替え方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。