JP2023533807A - 自己免疫疾患の処置のためのヒドロイソキノリン又はヒドロナフチリジン化合物 - Google Patents

自己免疫疾患の処置のためのヒドロイソキノリン又はヒドロナフチリジン化合物 Download PDF

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    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

本発明は、式(I)の化合物であって、TIFF2023533807000127.tif69165式中、R1、R2、R3a、R3b、R4、Q、Z及びYが本明細書に記載されるとおりである化合物、及びその薬学的に許容され得る塩、及び該化合物を含む組成物、及び該化合物を使用する方法に関する。

Description

本発明は、哺乳動物における療法及び/又は予防に有用な有機化合物、特に全身性エリテマトーデス又はループス腎炎を処置するのに有用なTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9のアンタゴニストに関する。
[技術分野]
自己免疫性結合組織病(CTD)は、全身性エリテマトーデス(SLE)、原発性シェーグレン症候群(pSjS)、混合性結合組織病(MCTD)、皮膚筋炎/多発性筋炎(DM/PM)、関節リウマチ(RA)、及び全身性強皮症(SSc)など、プロトタイプの自己免疫症候群を含む。RAを除き、患者にとって実際に有効かつ安全な療法は、利用可能ではない。SLEは、有病率が100,000例当たり20~150例であるプロトタイプのCTDであり、皮膚及び関節における通常観察される症状から、腎不全、肺不全(lung failure)、又は心不全まで、異なる器官における広範な炎症及び組織損傷を生じる。従来、SLEは、非特異的な抗炎症薬又は免疫抑制薬を用いて処置されてきた。しかしながら、免疫抑制薬、例えばコルチコステロイドの長期使用は、部分的にしか有効ではなく、望ましくない毒性及び副作用を伴う。ベリムマブは、ここ50年間においてループスに対する唯一のFDA認可薬であるが、その有効性は一部のSLE患者においてのみ中等度かつ遅延している(Navarra,S.V.et al Lancet 2011,377,721)。抗CD20 mAb、特定のサイトカインに対するmAb又は該サイトカインの可溶性受容体など、他の生物製剤は、ほとんどの臨床試験において失敗してきた。したがって、より大きな比率の患者群において持続した改善を提供し、かつ多くの自己免疫疾患及び自己炎症疾患における長期的な使用にとってより安全である、新規の療法が必要とされる。
Toll様受容体(TLR)は、多種多様な免疫細胞において広範な免疫応答を開始することができるパターン認識受容体(PRR)の重要なファミリーである。天然の宿主防御センサとして、エンドソームTLR7、8及び9は、ウイルス、細菌に由来する核酸を認識し、具体的には、TLR7/8及びTLR9はそれぞれ、一本鎖RNA(ssRNA)及び一本鎖CpG-DNAを認識する。しかしながら、TRL7、8、9の異常な核酸検出は、幅広い自己免疫性疾患及び自己炎症性疾患において重要なノードとして考えられる(Krieg,A.M.et al.Immunol.Rev.2007,220,251.Jimenez-Dalmaroni,M.J.et al Autoimmun Rev.2016,15,1.Chen,J.Q.,et al.Clinical Reviews in Allergy&Immunology 2016,50,1.)。抗RNA抗体及び抗DNA抗体は、十分に確立されたSLE診断マーカーであり、これらの抗体は、自己RNA及び自己DNAの両方をエンドソームへ送達することができる。自己RNA複合体が、TLR7及びTLR8によって認識され得るのに対し、自己DNA複合体は、TLR9の活性化を引き起こし得る。実際、血液及び/又は組織からの自己RNA及び自己DNAのクリアランスの欠陥は、SLE(全身性エリテマトーデス)患者において明白である。TLR7及びTLR9は、SLE組織において上方調節され、それぞれループス腎炎の慢性化及び活性と相関していると報告されてきた。SLE患者のB細胞において、TLR7発現は、抗RNP抗体産生と相関しているのに対し、TLR9発現は、IL-6レベル及び抗二本鎖DNA抗体レベルと相関している。一貫して、ループスマウスモデルにおいて、TLR7は、抗RNA抗体に必要とされ、TLR9は、抗ヌクレオソーム抗体に必要とされる。その一方で、マウスにおけるTLR7又はヒトTLR8の過剰発現は、自己免疫及び自己炎症を促進する。その上、TLR8の活性化は、mDC/マクロファージの炎症性サイトカイン分泌、好中球ネトーシス、Th17細胞の誘導、及びTreg細胞の抑制に特異的に寄与する。B細胞の自己抗体産生を促進する上で記載されたTLR9の役割に加えて、pDCにおける自己DNAによるTLR9の活性化はまた、I型IFN及び他の炎症性サイトカインの誘導をもたらす。pDC及びB細胞の両方におけるTLR9のこれらの役割を考慮すると、自己免疫疾患の病理発生に対する重要な寄与因子としても、自己免疫疾患に罹患している多くの患者においてTLR9を容易に活性化し得る自己DNA複合体の広範な存在としても、TLR7及びTLR8の経路の阻害の頂点における自己DNA介在性TLR9経路をさらに遮断することはさらに有益かもしれない。まとめると、TLR7、8、及び9の経路は、有効なステロイド非含有及び非細胞毒性の経口薬が存在しない自己免疫疾患及び自己炎症性疾患の処置用の新たな治療標的を表しており、これらの経路全てを最上流から阻害することは、満足のいく治療効果をもたらすかもしれない。したがって、本発明者らは、自己免疫疾患及び自己炎症性疾患の処置のための、TLR7、TLR8及びTLR9を標的とし、抑制する経口化合物を発明した。
本発明は、式(I)の新規の化合物であって、
Figure 2023533807000002

ここで、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、H又はC1-6アルキルであり;
3bは、H又はC1-6アルキルであり;
は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
(ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタニル、
4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
ピペラジニル、
ピペラジニルC1-6アルコキシ、
ピペリジニル、
ピペリジニルオキシ、又は
ピロリジニルであり、
ここで、
ピペラジニルは、非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されており、
ピペリジニルは、ハロゲン、アミノ、アミノ(ヒドロキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)アミノ、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されており、
ピロリジニルは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
Q及びZは、CH及びNから独立して選択され;
Yは、CHである;化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の他の目的は、式(I)又は(Ia)の新規化合物に関する。その製造、本発明による化合物に基づく医薬及びその生産、並びにTLR7及びTLR8及びTLR9アンタゴニストとしての式(I)又は(Ia)の化合物の使用、及び全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための使用。式(I)又は式(Ia)の化合物は、優れたTLR7及びTLR8及びTLR9のアンタゴニズム活性を示す。加えて、式(I)又は式(Ia)の化合物はまた、良好な細胞毒性、可溶性、hPBMC、ヒトミクロソーム安定性、及びSDPKプロファイル、並びに低いCYP阻害も示す。
ノバルティス特許国際公開第2018047081号は、本発明の化合物と同じピラゾロ[3,4-b]ピリジニル部分を有する化合物を開示したが、4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジンの中心二環式コア及びビシクロ[2,2,2]オクタン/ビシクロ[1,1,1]ペンタン部分による末端置換は、ノバルティス特許に開示されている情報に基づいてTLR7/8/9活性に必須であり、これもまた本発明の化合物と比較して主な構造的差異と考えられた。一方、国際公開第2018047081号の化合物のほとんどは、TLR9活性が低かった。残念なことに、最良のTLR9活性を有するN79(実施例79として)などの比較的改善されたTLR9活性を有する化合物はほとんどなく、依然としてヒト肝臓ミクロソーム安定性が悪く(表5参照)、したがって不十分なPKプロフィールを有する。
別のノバルティス特許国際公開第2019220390号は、化合物N8の多形を開示し(国際公開第2018047081号の実施例8として)、これは、そのシリーズのリード化合物と考えられ、TLR9活性がはるかに低く、ヒト肝臓ミクロソーム安定性が同様に低いことが判明した(表5参照)。
Figure 2023533807000003

化合物N8(hPBMC TLR7/8/9アンタゴニストIFNαアッセイIC50(μM):0.004/0.166/4.28)
Figure 2023533807000004

化合物N79(hPBMC TLR7/8/9アンタゴニストIFNαアッセイIC50(μM):0.004/0.136/0.064)
定義
「C1-6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含有する飽和直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを示す。特定の「C1-6アルキル」基は、メチル、エチル、及びn-プロピルである。
「C1-6アルコキシ」という用語は、C1-6アルキル-O-を示す。
「オキシ」という用語は、-O-を意味する。1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシなどの例は、1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニル-O-を指す。
「オキソ」という用語は=Oを表す。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを示す。
「アリール」という用語は、5~12個の環原子の芳香族炭化水素単環式又は二環式環系を示す。アリールの例としては、フェニル及びナフチルが挙げられるが、これらに限定されない。アリールは、限定されないが、C1-6アルキル、3,4,4a,5,7,7a-ヘキサヒドロ-2H-ピロロ[3,4-b][1,4]オキサジニル、1,4-ジアゼパニル;C1-6アルキルで置換された2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、アミノ-1,4-オキサゼパニル、アミノ及びC1-6アルキルから独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたアゼチジニル、非置換又はC1-6アルキルで置換されたピペラジニル、及びアミノ、C1-6アルコキシ及びハロゲンから独立して選択される1つ又は2つの置換基で置換されたピロリジニルを含む置換基によってさらに置換されていてもよい。
「シス」及び「トランス」という用語は、分子又は部分の相対的な立体化学を示す。例えば:実施例17の出発物質、シス-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[3,4-c]ピロール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル
Figure 2023533807000005

は、
Figure 2023533807000006

の混合物を指し;同様に、実施例29の出発物質、トランス-tert-ブチルN-[3-ヒドロキシ-4-ピペリジル]カルバメート
Figure 2023533807000007

は、

の混合物を指す。相対的な立体化学を示す方法はまた、最終化合物にも適用される。
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、生物学的に又は他の点で望ましくないものではない塩を意味する。薬学的に許容され得る塩は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。
「薬学的に許容され得る酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸などの無機酸、並びにギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸などの、脂肪族類、脂環式類、芳香族類、アリール基含有脂肪族(araliphatic)類、複素環式類、カルボン酸類、及びスルホン酸類の有機酸から選択される有機酸で形成される薬学的に許容され得る塩を表す。
「薬学的に許容され得る塩基付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容され得る塩を意味する。許容され得る無機塩基の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩が挙げられる。薬学的に許容され得る有機非毒性塩基から得られる塩は、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂など、第一級アミン、第二級アミン、及び第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂の塩を含む。
「医薬として活性のある代謝産物」という用語は、特定の化合物又はその塩の本体において代謝を経て生成される薬理学的に活性のある生成物を表す。体内に入った後、ほとんどの薬物は化学反応の基質となり、該化学反応は、該基質の物理的特性及び生物学的効果を変化させることができる。これらの代謝的転化は、通常、本発明の化合物の極性に影響を与え、薬物が体内に分配されて体内から***される方法を変える。しかしながら、場合によっては、治療効果のために薬物の代謝が必要とされる。
「治療有効量」という用語は、対象へ投与されると、(i)特定の疾患、容態若しくは障害を処置する若しくは予防する、(ii)特定の疾患、容態若しくは障害のうちの1つ以上の症状を減弱させる、寛解させる、若しくは除去する、又は(iii)本明細書に説明する特定の疾患、容態若しくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防する若しくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置される疾患の状態、処置される疾患の重症度、対象の齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形式、担当の医師又は獣医の判断、並びに他の因子によって変わることになる。
「薬学的組成物」という用語は、該薬学的組成物を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトへ投与されるべき薬学的に許容され得る賦形剤とともに治療有効量の活性のある医薬成分を含む、合剤又は液剤を表す。
TLR7及びTLR8及びTLR9のアンタゴニスト
本発明は、(i)式(I)の化合物であって、
Figure 2023533807000009

ここで、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、H又はC1-6アルキルであり;
3bは、H又はC1-6アルキルであり;
は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
(ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタニル、
4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
ピペラジニル、
ピペラジニルC1-6アルコキシ、
ピペリジニル、
ピペリジニルオキシ、又は
ピロリジニルであり、
ここで、
ピペラジニルは、非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されており、
ピペリジニルは、ハロゲン、アミノ、アミノ(ヒドロキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)アミノ、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されており、
ピロリジニルは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
Q及びZは、CH及びNから独立して選択され;
Yは、CHである;化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の別の実施形態は、(ii)式(Ia)の化合物であって、
Figure 2023533807000010

ここで、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、H又はC1-6アルキルであり;
3bは、H又はC1-6アルキルであり;
は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
(ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタニル、
4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
ピペラジニル、
ピペラジニルC1-6アルコキシ、
ピペリジニル、
ピペリジニルオキシ、又は
ピロリジニルであり、
ここで、
ピペラジニルは、非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されており、
ピペリジニルは、ハロゲン、アミノ、アミノ(ヒドロキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)アミノ、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されており、
ピロリジニルは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
Q及びZは、CH及びNから独立して選択され;
Yは、CHである;化合物、
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(i)若しくは(ii)による式(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、QはCH又はNであり;ZはCH又はNであり;YはCHであり;但しQ及びZは同時にNではない。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(i)~(iii)のいずれか1つによる式(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが、(1-C1-6アルキルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム-1-イル、(1-ホルミルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イルオキシ、2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-イル、2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル、3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2-イル、3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル、3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-2-イル、4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、4-ピペリジルアゼチジン-3-イルオキシ、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、ピペラジン-1-イル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-7-イル-ピペラジン-1-イル、(1-C1-6アルキルイミダゾール-4-イルC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、C1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、(モルホリン-2-イルカルボニル)ピペラジン-1-イル、(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、ピペリジン-4-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-2-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-3-イルスルホニル-ピペラジン-1-イル、(C1-6アルコキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イルC1-6アルコキシ、ピペラジン-2-イルC1-6アルコキシ、(3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、(4-アミノ-3-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)-1-ピペリジニル、4-ヒドロキシ-4-((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル-1-ピペリジニル、ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル、アミノ-1-ピペリジニル、4-アミノ-4-C1-6アルキル-1-ピペリジニル、(C1-6アルキル)アミノ-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-メトキシ-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-ハロ-1-ピペリジニル、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ハロ-ピロリジン-1-イル又は4-アミノ-3-ヒドロキシ-3-C1-6アルキル-ピロリジン-1-イルである。
本発明のさらなる実施形態は、(v)(i)~(iv)のいずれか1つによる式(I)若しくは(Ia)の化合物であり、式中、Rが、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-C1-6アルコキシ-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(i)~(v)のいずれか1つによる、式(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)(i)~(vi)のいずれか1つによる式、(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)(i)~(vii)のいずれか1つによる式、(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、Rが3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(ix)(i)~(viii)のいずれか1つに記載の式(I)又は(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、R3bがHである。
本発明のさらなる実施形態は、(x)(i)~(ix)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、R3aがC1-6アルキルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xi)(i)~(x)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、R3aがメチルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xii)(i)~(xi)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、Rがメチルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xiii)(i)~(xii)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、C1-6アルキルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-C1-6アルコキシ-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
Qは、CH又はNであり;
Zは、CH又はNであり;
Yは、CHであり;
但し、Q及びZは同時にNではない、化合物;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xiv)(i)~(xiii)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はメチルであり;
は、メチルであり;
3aは、メチルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
Qは、CH又はNであり;
Zは、CH又はNであり;
Yは、CHであり;
但し、Q及びZは同時にNではない、化合物;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xv)(i)~(xiv)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、C1-6アルキルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
Qは、CH又はNであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xvi)(i)~(xv)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はメチルであり;
は、メチルであり;
3aは、メチルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
Qは、CH又はNであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明は、(i’)式(I)の化合物であって、
Figure 2023533807000011

ここで、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、H又はC1-6アルキルであり;
3bは、H又はC1-6アルキルであり;
は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
(ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
ピペラジニル(非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されている)、
ピペラジニルC1-6アルコキシ、
ピペリジニル(アミノ(C1-6アルコキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されている)、
ピロリジニル(アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
Q、Z及びYは、CH及びNから独立して選択される)、化合物;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の別の実施形態は、(ii’)式(Ia)の化合物であって、
Figure 2023533807000012

ここで、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、H又はC1-6アルキルであり;
3bは、H又はC1-6アルキルであり;
は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
(ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
ピペラジニル(非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されている)、
ピペラジニルC1-6アルコキシ、
ピペリジニル(アミノ(C1-6アルコキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されている)、
ピロリジニル(アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
Q、Z及びYは、CH及びNから独立して選択される)、化合物;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii’)QがCHであり、ZがCHであり、YがCHである、(i’)又は(ii’)に記載の式(I)又は式(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iv’)(i’)~(iii’)のいずれか1つによる式(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが、(1-C1-6アルキルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム-1-イル、(1-ホルミルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イルオキシ、2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-イル、2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル、3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2-イル、3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル、3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-2-イル、4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、4-ピペリジルアゼチジン-3-イルオキシ、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、ピペラジン-1-イル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-7-イル-ピペラジン-1-イル、1-C1-6アルキルイミダゾール-4-イル-ピペラジン-1-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、C1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、(モルホリン-2-イルカルボニル)ピペラジン-1-イル、(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、ピペリジン-4-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-2-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-3-イルスルホニル-ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イルC1-6アルコキシ、ピペラジン-2-イルC1-6アルコキシ、(3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、(4-アミノ-3-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)-1-ピペリジニル、4-ヒドロキシ-4-((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル-1-ピペリジニル、ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル又は4-アミノ-3-ヒドロキシ-3-C1-6アルキル-ピロリジン-1-イルである。
本発明のさらなる実施形態は、(v’)(i’)~(iv’)のいずれか1つによる式(I)若しくは(Ia)の化合物であり、式中、Rが、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(vi’)(i’)~(v’)のいずれか1つによる、式(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(vii’)(i’)~(vi’)のいずれか1つによる式、(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(viii’)(i’)~(vii’)のいずれか1つによる式、(I)若しくは(Ia)の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rが3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである。
本発明のさらなる実施形態は、(ix’)(i’)~(viii’)のいずれか1つに記載の式(I)又は(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、R3bがHである。
本発明のさらなる実施形態は、(x’)(i’)~(ix’)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、R3aがC1-6アルキルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xi’)(i’)~(x’)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、R3aがメチルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xii’)(i’)~(xi’)のいずれか1つに記載の式(I)若しくは(Ia)の化合物又はその薬学的に許容され得る塩であり、式中、Rがメチルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xiii’)(i’)~(xii’)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はC1-6アルキルであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、C1-6アルキルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
Qは、CHであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xiv’)(i’)~(xiii’)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、H又はメチルであり;
は、メチルであり;
3aは、メチルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
Qは、CHであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xv’)(i’)~(xiv’)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、Hであり;
は、C1-6アルキルであり;
3aは、C1-6アルキルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
Qは、CHであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(xvi’)(i’)~(xv’)のいずれか1つに記載の式(I)又は式(Ia)の化合物であって、式中、
は、Hであり;
は、メチルであり;
3aは、メチルであり;
3bは、Hであり;
は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
Qは、CHであり;
Zは、CHであり;
Yは、CHであり;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の別の実施形態は、以下から選択される式(I)又は(Ia)の化合物:
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
3-[4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
3-[2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
3-[4,4-ジメチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
4-ピペリジル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
ピロリジン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
7-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピロリジン-3-アミン;
モルホリン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール;
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール;
(4R)-4-メチル-6-(3-メチルピペラジン-1-イル)-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-オン;
シス-5-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-4-オン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン;
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(4R)-2-(1-エチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン;
(8aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン;
(8aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン;
3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン;
(4R)-6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]アゼチジン-3-アミン;
トランス-4-アミノ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピペリジン-3-オール;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピロリジン-3-イルスルホニルピペラジン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
6-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-オン;
3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-オン;
(3R,4R)-4-アミノ-3-メチル-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
(4R)-4-メチル-6-[4-[(1-メチルイミダゾール-4-イル)メチル]ピペラジン-1-yl]-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
N,N-ジメチル-2-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]エタンアミン;
(4R)-6-(4,4-ジメチルピペラジン-4-イウム-1-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリンクロリド;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[1-(4-ピペリジル)アゼチジン-3-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
(2S)-2-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルバルデヒド;
トランス-4-アミノ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
トランス-4-アミノ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
2-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
[(2R)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
[(2S)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
(5S)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
(5R)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
シス-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
(3aS,7aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
(3aR,7aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
4-メチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
N,N-ジメチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-オール;
(8S)-8-メチル-6-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン;
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-ピペリジルオキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
(3S,4S)-3-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
2-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3S,4R)-4-フルオロ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン;
8-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(8R)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
(3S,4S)-3-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
(4R)-6-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピロリジン-3-アミン;
2-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
(3R,4R)-3-フルオロ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン;及び
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[(3R)-3-(メトキシメチル)ピペラジン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
又はその薬学的に許容され得る塩である。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物並びにそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及び実施例に示されている。全ての置換基、特に、R、R、R3a、R3b、R、Q、Z及びYは、別段示されない限り、上に定義される通りである。さらに、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
式(I)又は式(Ia)の化合物を調製するための一般的な合成経路を以下に示す。
スキーム1
Figure 2023533807000013

式中、Xはハロゲンであり;Rは、保護基を有するR又はRであり、保護基は、Boc、Cbz、アシル、スルホニル、アルキル又はアリールから選択することができる。
式(II)と(III)の化合物のカップリングは、DIPEA又はCsFなどの塩基の存在下、高温で直接カップリングすることによって達成することができ、式(IV)の化合物が得られる。続いて、式(IV)の化合物とR-Hとのカップリングは、Buchwald-Hartwig C-N又はC-O結合形成条件下(参照:Acc.Chem.Res.1998,31,805-818;Chem.Rev.2016,116,12564-12649;Topics in Current Chemistry,2002,219,131-209;及びそこで引用されている参考文献)で、RuPhos Pd G2、[Pd(アリル)Cl]/JackiePhos、Pd[P(o-tol)/CyPF-t-Buなどの触媒及びCsCO又はt-BuONaなどの塩基と直接カップリングさせることによって達成することができ、式(I)の化合物が得られる。いくつかの実施形態では、式(IV)の化合物とR-Hとのカップリングにより、R-Hに由来する保護基、例えばBoc又はCbzを含有する生成物が生じる場合がある。この保護基を除去した後に、式(I)の最終化合物を得ることになる。また、いくつかの他の実施形態では、末端第二級アミンを有する式(I)の化合物に、アシル基、スルホニル基、アルキル基又はアリール基をさらに導入して、式(I)の最終化合物を得る。
本発明の化合物は、ジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として取得することができ、該ジアステレオマー又はエナンチオマーは、当技術分野で周知の方法、例えば、(キラル)HPLC又はSFCによって分離することができる。
本発明はまた、式(I)又は式(Ia)の化合物を調製するプロセスに関し、プロセスは、以下の:
a)Buchwald-Hartwig C-N又はC-O結合の形成であって、式(IV)の化合物
Figure 2023533807000014

とR-Hの、触媒及び塩基の存在下での形成を含み、
ここで、
工程a)において、触媒は、例えば、RuPhos Pd G2、[Pd(アリル)Cl]/JackiePhos、Pd[P(o-tol)/CyPF-t-Buであることができ、塩基は、例えば、CsCO又はt-BuONaであることができる。
式(I)の化合物はまた、上記の方法によって製造される場合、本発明の目的となる。
適応症及び処置方法
本発明は、TLR7並びに/又はTLR8並びに/又はTLR9のアンタゴニストとして使用することができる化合物を提供し、該アンタゴニストは、TLR7及び/若しくはTLR8及び/若しくはTLR9を経た経路の活性化、並びに全種類のサイトカイン及び全形態の自己抗体の産生を経て媒介される先天免疫応答及び適応免疫応答を含むがこれらに限定されない個々の下流の生物学的事象を阻害する。したがって、本発明の化合物は、形質細胞様樹状細胞、B細胞、T細胞、マクロファージ、単球、好中球、ケラチノサイト、上皮細胞を含むがこれらに限定されないTLR7及び/又はTLR8及び/又はTLR9を発現する全種類の細胞においてこのような受容体(複数可)を遮断するのに有用である。このようなものとして、該化合物は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎のための治療薬又は予防薬として使用することができる。
本発明は、全身性エリテマトーデス及びループス腎炎の処置又は予防を必要とする患者における該処置又は予防のための方法を提供する。
別の実施形態は、このような処置を必要とする哺乳動物における全身性エリテマトーデス及びループス腎炎を処置又は予防する方法を含み、該方法は、該哺乳動物に、治療有効量の式(I)の化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ又は薬学的に許容され得る塩を投与することを含む。
実施例1及び中間体Aのキラル配置を決定するために使用した、実施例1のタンパク質TLR8との共結晶構造(実施例1の構造のみを示した)。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより充分に理解される。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
略語
本発明は、以下の実施例を参照することによってより充分に理解される。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下のとおりである:
ACN:アセトニトリル
BINAP:(1,1’-ビナフタレン-2,2’-ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)
BocO:二炭酸ジ-tertブチル
CbzCl:クロロギ酸ベンジル
CyPF-t-Bu:[(R)-1-[(S)-2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチル]ジ-tert-ブチルホスフィン
DCE:ジクロロエタン
DEA:ジエチルアミン
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA:ジメチルアセトアミド
DMFDMA:N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
DMSO:ジメチルスルホキシド
EDTA エチレンジアミン四酢酸
EtOAc又はEA:酢酸エチル
FA:ギ酸
HLM ヒト肝ミクロソーム
IC50:50%阻害濃度
JackiePhos:ビス(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)(2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン
LCMS:液体クロマトグラフィ質量分析
DMEM:ダルベッコ改変イーグル培地
MS:質量分析法
[Pd(allyl)Cl]:アリルパラジウム(II)クロリド二量体
Pd[P(o-tol):ビス(トリ-o-トリルホスフィン)パラジウム
PE:石油エーテル
prep-HPLC:分取高速液体クロマトグラフィ
rt:室温
RuPhos Pd G2:クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)第2世代
SFC:超臨界流体クロマトグラフィ
TEA:トリメチルアミン
TFA:トリフルオロ酢酸
TfO:トリフルオロメタンスルホン酸無水物
v/v:体積比
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad12/25Cartridgeモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機。シリカゲルブランド及び孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、XBridge(商標)Prep-C18(5μm、OBDTM30×100mm)カラム、SunFire(商標)Prep-C18(5μm、OBD商標30×100mm)カラム、Phenomenex Synergi-C18(10μm、25×150mm)又はPhenomenex Gemini-C18(10μm、25×150mm)を用いる逆相カラム上での分取HPLCによって精製した。Waters AutoP精製システム(サンプルマネージャ2767、ポンプ2525、検出器:Micromass ZQ及びUV 2487、溶媒系:アセトニトリル及び0.1%水酸化アンモニウム水溶液;アセトニトリル及び水中0.1% FA又はアセトニトリル及び水中0.1% TFA)。又はGilson-281精製システム(ポンプ322、検出器:UV 156、溶媒系:アセトニトリル及び水中0.05%水酸化アンモニウム;アセトニトリル及び水中0.225% FA;アセトニトリル及び水中0.05% HCl;アセトニトリル及び水中0.075% TFA;又はアセトニトリル及び水)。
SFCキラル分離について、中間体を、キラルカラム(Daicel chiralpak IC、5μm、30×250mm)、AS(10μm、30×250mm)又はAD(10μm、30×250mm)によって、Mettler Toledo Multigram IIIシステムSFC、Waters 80Q分取SFC又はThar80分取SFC、溶媒システム:CO及びIPA(IPA中の0.5%TEA)又はCO及びMeOH(MeOH中の0.1%NH・HO)、背圧100バール、254又は220nmの検出紫外線を用いて分離した。
化合物のLC/MSスペクトルは、LC/MS(Waters(商標)Alliance 2795-Micromass ZQ、Shimadzu Alliance 2020-Micromass ZQ又はAgilent Alliance 6110-Micromass ZQ)を用いて取得し、LC/MS条件は、以下のとおりとした(試行時間3分又は1.5分)。
酸性条件I:A:HO中の0.1%TFA、B:アセトニトリル中の0.1%TFA、
酸性条件II:A:HO中の0.0375%TFA、B:アセトニトリル中の0.01875%TFA、
酸性条件I:A:HO中の0.1% NH・HO;B:アセトニトリル;
酸性条件II:A:HO中の0.025% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:H;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):概して、親質量を示すイオンのみが報告されており、別段の記載がない限り、引用される質量イオンは、正の質量イオン(MH)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator Sixtyマイクロ波合成装置において実施した。空気感受性試薬を包含する反応はすべて、アルゴン雰囲気下又は窒素雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、さらに精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
以下の例は、本発明の意味を説明するために企図されているが、決して、本発明の意味の範囲内での制限であるものではない。
中間体A
(4R)-6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン
Figure 2023533807000015

中間体B
(4S)-6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン
Figure 2023533807000016
表題化合物を、キラルSFC(勾配:CO中20%イソプロパノール(0.1% NHO)、カラム:IG、内径250×20mm、5μm)によって6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(中間体AとBの混合物、CAS:73037-81-7、ベンダー:Bepharm)から分離した。中間体Aの配置は、実施例1のタンパク質TLR8との共結晶構造によって確認された(図1)。
中間体C
(8S)2-クロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000017
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000018
工程1:6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(化合物C2)の調製
2-クロロ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン塩酸塩(化合物C1、CAS:766545-20-4、ベンダー:Bepharm、40.0g、195.0mmol)をDCM(500mL)に懸濁した。次いで、トリエチルアミン(27.0mL、195.0mmol)を添加し、酢酸(11.7g、195.0mmol)でpHを5に調整した。ベンズアルデヒド(23.8mL、234.0mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(62.0g、292.5mmol)を混合物に添加し、これを25°Cで16時間撹拌した。得られた溶液を5% NaHCO水溶液(500mL)及びブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(0%から20%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物C2(40.0g)を淡黄色固体として得た。MS:計算値259(MH)、測定値259(MH)。
工程2:6-ベンジル-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(化合物C3)の調製
6-ベンジル-2-クロロ-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(化合物C2、35.0g、135.3 mmol)のTHF(350mL)中溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)のTHF(101.5mL、202.9mmol)中溶液を窒素下-70°Cで添加し、混合物を-70°Cで1時間撹拌した。次いで、ヨードメタン(11.0mL、175.9mmol)を-70°Cで混合物に滴下し、これを-70°Cで3時間撹拌し続けた。飽和塩化アンモニウム溶液(350mL)を添加することによって反応をクエンチし、EA(150mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(10%から30%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物C3(23.0g)を黄色油状物として得た。MS:計算値273(MH)、測定値273(MH)。
工程3:tert-ブチル2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物C4)の調製
6-ベンジル-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン(化合物C3、23.0g、84.3mmol)を含むトルエン(115mL)の溶液に、クロロギ酸1-クロロエチル(11.0mL、101.2mmol)を添加した。混合物を80°Cで16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して溶媒を除去し、残渣をメタノール(230mL)に溶解し、混合物を80°Cで2時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をジイソプロピルエーテル(30mL)に添加した。得られた固体を濾過により回収し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。
得られた固体とジ-t-ブチルジカーボネート(23.9g、109.6mmol)を含むTHF(115mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(1N、114.7mL、114.7mmol)の混合物を25°Cで16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去し、EA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(0%から20%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物C4(20.7g)を白色固体として得た。MS:計算値283(MH)、測定値283(MH)。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ=7.36(d,J=8.19 Hz,1H),7.15(d,J=8.07 Hz,1H),4.83-4.36(m,2H),3.76-3.53(m,2H),3.06(br d,J=4.52 Hz,1H),1.50(s,9H),1.33(d,J=6.97 Hz,3H).
工程4:tert-ブチル(8S)-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物C5)の調製
化合物C5(より速く溶出)を、キラルSFC(勾配:CO中10%エタノール(0.1% NHO)、カラム:AD、250×20mm I.D.、5μm)によってtert-ブチル2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物C4)から分離した。MS:計算値283(MH)、測定値283(MH)。
工程5:(8S)-2-クロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン(中間体C)の調製
DCM(2.5mL)中のtert-ブチル(8S)-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物C5、460mg、1.6mmol)の溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を次の工程の反応に直接使用した。MS:計算値183(MH)、測定値183(MH)。
中間体D
(8R)2-クロロ-8-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000019
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000020
中間体Cの調製と同様に、tert-ブチル(8S)-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物C5)の代わりにtert-ブチル(8R)-2-クロロ-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-6-カルボキシレート(化合物D1、化合物C4から分離された他方の異性体(より遅く溶出))を用い、表題化合物を調製した。中間体Dを黄色油状物として得て、次の工程の反応に直接使用した。MS:計算値183(MH)、測定値183(MH)。
中間体E
(4R)-6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000021
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
工程1:N-[(4,6-ジクロロ-3-ピリジル)メチル]-1-フェニル-メタンアミン(化合物E2)の調製
4,6-ジクロロピリジン-3-カルバルデヒド(化合物E1、CAS:1060811-62-2、ベンダー:PharmaBlock、30.0g、170.5mmol)のメタノール(150mL)溶液に、0°Cでベンジルアミン(28.0mL、255.7mmol)及び酢酸(5.1g、85.2mmol)を添加した。混合物を窒素雰囲気下、20°Cで3時間撹拌した後、再度0°Cまで冷却した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(16.1g、255.7mmol)を溶液に添加した。反応物を20°Cに加温し、窒素下、20°Cでさらに15時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、濃縮した。この混合物を、EA(500mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、減圧中で濃縮して、化合物E2(50.0g)を淡黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。MS計算値267(MH);測定値267(MH).
工程2:メチル3-[ベンジル-[(4,6-ジクロロ-3-ピリジル)メチル]アミノ]-3-オキソ-プロパノエート(化合物E3)の調製
N-[(4,6-ジクロロ-3-ピリジル)メチル]-1-フェニル-メタンアミン(化合物E2、30.0g、112.3mmol)のDCM(450mL)中の溶液を0°Cに冷却した。この溶液にトリエチルアミン(100mL、561.5mmol)を加えた後、メチルマロニルクロリド(15.6mL、146.0mmol)のDCM(50mL)溶液を0°Cで滴下した。反応物を室温に加温させ、窒素雰囲気下にて25°Cで16時間撹拌した。混合物を氷水(2000mL)に添加し、DCM(1000mL)で3回抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(0%から25%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物E3(134.8g)を淡黄色固体として得た。MS:計算値367(MH)、測定値367(MH)。
工程3:メチル2-ベンジル-6-クロロ-3-オキソ-1,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-カルボキシレート(化合物E4)の調製
メチル3-[ベンジル-[(4,6-ジクロロ-3-ピリジル)メチル]アミノ]-3-オキソ-プロパノエート(化合物E3、28.0g、73.4mmol)のDMF(800mL)中攪拌溶液に、NaH(7.3g、183.6mmol)(鉱油中60% w/w)を0°Cで添加した。次いで、得られた混合物を120°Cまで加温し、窒素雰囲気下にて120°Cで2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いで、氷水浴で飽和NHCl水溶液(800mL)に注いだ。この混合物を、EA(1500mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して、化合物E4(20.0g)を褐色固体として得た。MS:計算値331(MH)、測定値331(MH)。
工程4:メチル2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3-オキソ-1H-2,7-ナフチリジン-4-カルボキシレート(化合物E5)の調製
ACN(825mL)中のメチル2-ベンジル-6-クロロ-3-オキソ-1,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-4-カルボキシレート(化合物E4、55.0g、166.3mmol)の溶液に、KCO(57.5g、415.7mmol)を加えた。混合物を20°Cで1時間撹拌した。次いで、MeI(14.0mL、216.2mmol)を混合物に添加し、反応物を70°Cで15時間撹拌した。室温に冷却した後、NH・HO(300mL)を添加することによって反応をクエンチし、反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去し、EA(500mL)で3回抽出した。この有機層を、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(20%から35%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物E5(25.0g)を淡褐色固体として得た。MS:計算値345(MH)、測定値345(MH)。
工程5:2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-1,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-オン(化合物E6)の調製
メチル2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3-オキソ-1H-2,7-ナフチリジン-4-カルボキシレート(化合物E5、10.0g、29.0mmol)の混合物。HCl(100.0mL)を100°Cで15分間加熱した。反応混合物を冷却し、5°Cで飽和NaHCO溶液を用いてpHを8~9に調整した。この混合物を、EA(800mL)で3回抽出した。有機層を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(5%から50%)の勾配で溶出するフラッシュカラムにより精製して、化合物E6(22.0g)を褐色油状物として得た。MS:計算値287(MH)、測定値287(MH)。
工程6:2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E7)の調製
2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-1,4-ジヒドロ-2,7-ナフチリジン-3-オン(化合物E6、5.0g、17.4mmol)を三口フラスコに入れ、窒素ガスでパージした。BH・THF(150.0mL、150mmol)(THF溶液中1M)を、カニューレを介して0°Cでフラスコに滴下した。反応物を20°Cで30分間撹拌し、次いで、70°Cで15時間加熱した。室温まで冷却した後、反応溶液にメタノール(100mL)を滴下した。混合物を20°Cで30分間撹拌し、次いで、1N HCl(50mL)を滴下した。混合物を20°Cで30分間撹拌し、70°Cで2時間加熱した後、濃縮して有機溶媒を除去した。残渣を0°Cに冷却し、氷水浴で飽和NaHCO水溶液に注いだ。この混合物を、EA(50mL)で3回抽出した。この有機層を、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。その残渣をフラッシュカラムにより精製して、化合物E7(2.0g)を淡黄色固体として得た。MS:計算値273(MH)、測定値273(MH)。
工程7:(4S)-2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E8)及び(4R)-2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E9)の調製
表題化合物を、キラルSFC(勾配:CO中5%-40メタノール(0.05% DEA)、カラム:Chiralpak AD-3、50×4.6mm I.D.、3μm)によって2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E7、6.4g)から分離した。(4S)-2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E8、より速く溶出、2.8g)及び(4R)-2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E9、より遅く溶出、2.8g)を淡黄色固体として得た。MS:計算値273(MH)、測定値273(MH)。
工程8:(4R)-6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,7-ナフチリジン(中間体E)の調製
(4R)-2-ベンジル-6-クロロ-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン(化合物E9、2.8g、10.3mmol)及びDIEA(5.4mL、30.9mmol)を含む0°CのDCE(60mL)の溶液に、クロロギ酸1-クロロエチル(4.4mL、40.7mmol)を滴下した。反応混合物を0°Cで15分間撹拌し、1時間で25°Cに加温し、次いで、70°Cで2時間加熱した。溶媒を除去し、メタノール(30mL)を添加した。反応混合物を70°Cで2時間加熱し、次いで、濃縮し、残渣をEA(50mL)及び飽和NaHCO水溶液(60mL)に溶解させた。この混合物を、EA(40mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(0%から100%)及びMeOH/DCM(10%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、中間体E(1.2g)を淡褐色油状物として得た。MS:計算値183(MH)、測定値183(MH)。
実施例1
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000023
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
工程1:(4R)-6-クロロ-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(化合物1b)の調製
4-クロロ-1-メチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(化合物1a、CAS:1268520-92-8、ベンダー:PharmaBlock、77mg、461μmol)を含むDMSO(2mL)の溶液に、(4R)-6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(中間体A、50mg、231μmol)及びCsF(175mg、1.15mmol)を添加した。反応混合物を130 Cで一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEA(50mL)で希釈し、水(30mL)で4回洗浄し、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。その残渣を、EA(10% MeOHを含む)/PE(0%から50%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製することにより、化合物1bを得た。MS:計算値313(MH)、測定値313(MH)。
工程2:tert-ブチル4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物1d)の調製
(4R)-6-クロロ-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(化合物1b、28mg、90μmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:57260-71-6、ベンダー:Accela、化合物1c、33mg、179μmol)、RuPhos Pd G2(14mg、18μmol)及びCsCO(88mg、269μmol)を含む1,4-ジオキサン(5mL)の混合物にNを装入し、混合物を110 Cに一晩加熱した。室温に冷却した後、固体を濾別し、EA(10mL)で2回洗浄した。合わせた混合物を濃縮し、EA/PE(0%から100%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、化合物1dを得た。MS:計算値463(MH)、測定値463(MH)。
工程3:(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(実施例1)の調製
化合物1dをDCM(5mL)及びTFA(1mL)に溶解し、室温で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLCによって精製して、実施例1(25mg)を黄色固体として得た。MS:計算値363(MH)、測定値363(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.5 Hz,1H),7.31(d,J=8.4 Hz,1H),7.01(d,J=2.2 Hz,1H),6.98(d,J=8.6 Hz,1H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.19-5.04(m,1H),5.00-4.95(m,1H),4.09(s,3H),4.04(br dd,J=4.6,16.3 Hz,1H),3.89(br dd,J=6.7,12.2 Hz,1H),3.49-3.36(m,8H),3.34-3.28(m,1H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).立体中心の配置は、タンパク質TLR8との共結晶構造によって確認した。
実施例2
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000025

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例2(15mg)を黄色固体として得た。MS:計算値377(MH)、測定値377(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.48(br s,1H),7.30(d,J=8.2 Hz,1H),7.02-6.96(m,2H),6.71(s,1H),5.19-5.01(m,1H),5.01-4.91(m,1H),4.08(s,3H),4.07-3.97(m,1H),3.93-3.81(m,1H),3.47-3.42(m,4H),3.42-3.36(m,4H),3.29-3.24(m,1H),2.66(s,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例3
2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000026

中間体Aの代わりに6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(CAS:226942-29-6、ベンダー:Shuya)を用い、SAr反応においてCsFをDIPEAに置き換えることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例3(35mg)を黄色固体として得た。MS:計算値349(MH)、測定値349(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.51(s,1H),8.07(d,J=7.2 Hz,1H),7.30(d,J=8.3 Hz,1H),7.02-6.95(m,2H),6.81(d,J=7.3 Hz,1H),5.01-4.94(m,2H),4.08(s,3H),4.07-4.03(m,2H),3.46-3.41(m,4H),3.40-3.36(m,4H),3.33(br s,1H),3.17-3.11(m,2H).
実施例4
3-[4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 2023533807000027

中間体A及び1cの代わりに6-ブロモ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン塩酸塩(CAS:2227205-04-9、ベンダー:PharmaBlock)及びtert-ブチル3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート(CAS:173405-78-2、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例4(12mg)を黄色のゴムとして取得した。MS:計算値431(MH)、測定値431(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.58(s,1H),8.09(d,J=7.5 Hz,1H),7.48-7.41(m,1H),7.40-7.26(m,2H),6.88(d,J=7.5 Hz,1H),5.25-5.14(m,1H),5.07-4.97(m,1H),4.09(s,3H),4.07(br d,J=6.7 Hz,1H),3.90(dd,J=7.0,12.2 Hz,1H),3.55-3.42(m,4H),3.42-3.34(m,1H),3.27-3.21(m,4H),1.97-1.80(m,8H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例5
3-[2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 2023533807000028

中間体Aの代わりに6-クロロ-4-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(CAS:73037-81-7、ベンダー:Bepharm)を用い、化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物1cの代わりにtert-ブチル3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート(CAS:173405-78-2、ベンダー:PharmaBlock)を用い、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例5(20mg)を黄色固体として得た。MS:計算値445(MH)、測定値445(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.50(s,1H),7.52-7.46(m,1H),7.46-7.43(m,1H),7.41-7.35(m,1H),6.74(s,1H),5.24-5.12(m,1H),5.07-4.96(m,1H),4.13-4.01(m,4H),3.93-3.82(m,1H),3.59-3.50(m,4H),3.39-3.33(m,1H),3.27-3.19(m,4H),2.67(s,3H),2.00-1.93(m,4H),1.92-1.81(m,4H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例6
3-[4,4-ジメチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 2023533807000029

中間体Aの代わりに6-ブロモ-4,4-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-イソキノリン塩酸塩(CAS:1203684-61-0、ベンダー:Bepharm)を用い、化合物1cの代わりにtert-ブチル3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボキシレート(CAS:173405-78-2、ベンダー:PharmaBlock)を用い、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例6(19mg)を黄色固体として得た。MS:計算値445(MH)、測定値445(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.66(s,1H),8.14(d,J=7.5 Hz,1H),7.71(d,J=2.0 Hz,1H),7.61-7.54(m,2H),6.98(d,J=7.5 Hz,1H),5.28(s,2H),4.13(s,3H),3.97(s,2H),3.71-3.59(m,4H),3.31-3.23(m,4H),2.05(br t,J=5.6 Hz,4H),1.96-1.89(m,4H),1.48(s,6H).
実施例7
4-ピペリジル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン
Figure 2023533807000030

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000031

工程1:4-ピペリジル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン(実施例7)の調製
フラスコに、(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン塩酸塩(実施例1のHCl塩、50mg、125μmol)、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボン酸(化合物7a、CAS:84358-13-4、ベンダー:Accela、43mg、188μmol)、EDCI(36mg、188μmol)、DIPEA(88μL、501μmol)及びDCM(5mL)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮後、混合物を、EA(10% MeOHを含む)/PE(0%から70%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、黄色油状物を得、これをDCM(5mL)及びTFA(2mL)に再溶解し、室温で2時間撹拌した。濃縮後、混合物を、ACN/水(0.05% TFAを含む)(0から30%)の勾配で溶出する逆フラッシュカラムによって精製して、実施例7(30mg)を黄色固体として得た。MS:計算値474(MH)、測定値474(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.27(d,J=8.2 Hz,1H),6.99-6.93(m,2H),6.85(d,J=7.3 Hz,1H),5.11(br dd,J=1.3,16.7 Hz,1H),4.98-4.90(m,1H),4.08(s,3H),4.07-4.01(m,1H),3.88(br dd,J=7.2,12.7 Hz,1H),3.81-3.73(m,4H),3.49-3.42(m,2H),3.26-3.17(m,4H),3.17-3.05(m,4H),2.02-1.89(m,4H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例8
ピロリジン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン
Figure 2023533807000032

1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボン酸(化合物7a)の代わりに1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-2-カルボン酸(CAS:59433-50-0、ベンダー:Accela)を用い、実施例7の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例8(30mg)を黄色固体として得た。MS:計算値460(MH)、測定値460(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.28(d,J=8.6 Hz,1H),7.00-6.94(m,2H),6.84(d,J=7.5 Hz,1H),5.11(br d,J=15.8 Hz,1H),4.97-4.92(m,1H),4.70(dd,J=7.5,8.6 Hz,1H),4.08(s,3H),4.05-4.02(m,1H),3.88(br dd,J=6.9,12.5 Hz,1H),3.81(td,J=5.2,8.0 Hz,2H),3.75-3.65(m,2H),3.50-3.40(m,1H),3.40-3.33(m,2H),3.28-3.22(m,4H),2.58-2.50(m,1H),2.15-2.04(m,2H),2.04-1.95(m,1H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例9
7-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000033
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。

工程1:7-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン(実施例9)の調製
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン塩酸塩(実施例1のHCl塩、50mg、125μmol)、tert-ブチル7-クロロ-3,4-ジヒドロ-1H-2,6-ナフチリジン-2-カルボキシレート(51mg、188μmol)、RuPhos Pd G2(10mg、13μmol)及びCsCO(163mg、501μmol)を含む1,4-ジオキサン(5mL)の混合物にNを装入し、混合物を110 Cに一晩加熱した。室温に冷却した後、固体を濾別し、EA(10mL)で2回洗浄した。合わせた有機溶媒を濃縮し、EA(10% MeOHを含む)/PE(0%から70%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、黄色油状物を得、これをDCM(5mL)及びTFA(2mL)に再溶解し、室温で2時間撹拌した。濃縮後、混合物を、ACN/水(0.05% TFAを含む)(0から30%)の勾配で溶出する逆フラッシュカラムによって精製して、実施例9(51mg)を黄色固体として得た。MS:計算値495(MH)、測定値495(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.5 Hz,1H),8.03(s,1H),7.30(d,J=8.3 Hz,1H),7.17(br s,1H),7.04-6.97(m,2H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.20-5.05(m,1H),5.01-4.94(m,1H),4.46(s,2H),4.09(s,3H),4.07-3.98(m,1H),3.89(br dd,J=6.7,12.0 Hz,1H),3.85-3.73(m,4H),3.53(t,J=6.3 Hz,2H),3.45-3.39(m,4H),3.37-3.33(m,1H),3.07(t,J=6.2 Hz,2H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例10
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000035

化合物1cの代わりにtert-ブチル4-(4-ピペリジル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:205059-24-1、ベンダー:Bepharm)を使用することにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例10(5mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値446(MH)、測定値446(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.27(s,1H),8.09(d,J=5.9 Hz,1H),7.17(d,J=8.2 Hz,1H),6.91(s,2H),6.45(d,J=6.0 Hz,1H),4.82(br s,1H),4.73-4.61(m,1H),3.99(s,3H),3.87-3.72(m,4H),3.22-3.13(m,1H),2.93(br t,J=4.9 Hz,4H),2.76-2.60(m,6H),2.46-2.34(m,1H),2.00(br d,J=12.3 Hz,2H),1.73-1.60(m,2H),1.38(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例11
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000036
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000037
工程1:ベンジル4-[(3R,4R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物11c)の調製
ベンジル4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(化合物11a、CAS:19099-93-5、ベンダー:Accela、270mg、1.16mmol)を含むエタノール(15mL)の溶液に、tert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11b、CAS:1932066-52-8、ベンダー:PharmaBlock、250mg、1.16mmol)及び酢酸(33μL、557μmol)を添加した。混合物を50°Cで1時間撹拌した。次いで、NaBHCN(CAS:25895-60-7、ベンダー:Accela、145mg、2.31mmol)を添加した。混合物を50°Cで一晩撹拌した。室温に冷却した後、飽和NaHCO(10mL)水溶液を添加することによって反応をクエンチした。その混合物をEA(10mL)によって3回抽出し、有機相をブライン(20mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。その残渣をフラッシュカラムにより精製して、化合物11c(160mg)を得た。MS:計算値434(MH)、測定値434(MH)。
工程2:tert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシ-1-(4-ピペリジル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11d)の調製
MeOH(15mL)中のベンジル4-[(3R,4R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物11c、160mg、369μmol)の溶液に、水酸化パラジウム(炭素上20%、約50%水で湿潤化)(CAS:12135-22-7、Vendor:TCI、52mg、369μmol)を加えた。混合物を水素でフラッシュし、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して粗化合物11d(110mg)を得て、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。MS:計算値300(MH)、測定値300(MH)。
工程3:(3R,4R)-4-メトキシ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピロリジン-3-アミン(実施例11)の調製
化合物1cの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシ-1-(4-ピペリジル)ピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11d)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例11(10mg)を白色固体として得た。MS:計算値476(MH)、測定値476(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.26(s,1H),8.09(d,J=5.9 Hz,1H),7.16(d,J=8.2 Hz,1H),6.94-6.84(m,2H),6.44(d,J=6.0 Hz,1H),4.81(s,1H),4.73-4.62(m,1H),3.99(s,3H),3.87-3.64(m,4H),3.58(td,J=3.2,6.4 Hz,1H),3.35(s,3H),3.29-3.24(m,1H),3.21-3.13(m,1H),3.07(dd,J=7.0,9.4 Hz,1H),2.93(dd,J=6.5,10.5 Hz,1H),2.80-2.67(m,3H),2.33(dd,J=6.1,9.5 Hz,1H),2.28-2.17(m,1H),2.00(br d,J=11.9 Hz,2H),1.62(dt,J=3.2,11.7 Hz,2H),1.38(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例12
モルホリン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン
Figure 2023533807000038
1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-カルボン酸(化合物7a)の代わりに4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-2-カルボン酸(CAS:189321-66-2、ベンダー:Accela)を用いることにより、実施例7の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例12(26mg)を黄色固体として得た。MS:計算値476(MH)、測定値476(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.27(d,J=8.3 Hz,1H),7.00-6.91(m,2H),6.84(d,J=7.5 Hz,1H),5.17-5.03(m,1H),4.96-4.91(m,1H),4.80-4.76(m,1H),4.08(s,3H),4.07-3.82(m,7H),3.77-3.60(m,2H),3.49-3.42(m,1H),3.41-3.35(m,2H),3.35-3.32(m,2H),3.26-3.10(m,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例13
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール
Figure 2023533807000039
化合物1cの代わりに4-[(ジメチルアミノ)メチル]ピペリジン-4-オール二塩酸塩(CAS:695145-47-2、ベンダー:J&K Scientific)を使用することによって、化合物1dの調製と同様に表題化合物を調製した。実施例13(15mg)を黄色固体として得た。MS:計算値435(MH)、測定値435(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.09(d,J=7.5 Hz,1H),7.39(d,J=8.4 Hz,1H),7.28-7.19(m,2H),6.87(d,J=7.5 Hz,1H),5.21-5.11(m,1H),4.99(br d,J=15.5 Hz,1H),4.13-4.02(m,4H),3.89(dd,J=7.0,12.4 Hz,1H),3.62-3.53(m,2H),3.51-3.42(m,2H),3.38-3.32(m,1H),3.30-3.26(m,2H),3.01(s,6H),2.07-1.92(m,4H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例14
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール
Figure 2023533807000040
化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物1cの代わりに4-[(ジメチルアミノ)メチル]ピペリジン-4-オール二塩酸塩(CAS:695145-47-2、ベンダー:J&K Scientific)を用いることによって、化合物1dの調製と同様に表題化合物を調製した。実施例14(2mg)を黄色固体として得た。MS:計算値449(MH)、測定値449(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.48(br s,1H),7.33-7.25(m,1H),7.11-7.00(m,2H),6.71(s,1H),5.16-5.04(m,1H),5.00-4.93(m,1H),4.11-3.96(m,4H),3.91-3.80(m,1H),3.52(br d,J=12.5 Hz,2H),3.25(s,3H),3.00(s,7H),2.66(s,3H),2.00-1.79(m,5H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例15
(4R)-4-メチル-6-(3-メチルピペラジン-1-イル)-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000041
化合物1cの代わりにtert-ブチル2-メチルピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:120737-78-2、ベンダー:Accela)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例15(10mg)を黄色固体として得た。MS:計算値377(MH)、測定値377(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.54(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.30(d,J=8.4 Hz,1H),7.03-6.96(m,2H),6.83(d,J=7.3 Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.94(br d,J=15.7 Hz,1H),4.08(s,3H),4.05-3.99(m,1H),3.84(br d,J=15.3 Hz,3H),3.57-3.46(m,2H),3.35-3.32(m,1H),3.28(br s,1H),3.08-2.98(m,1H),2.81(dd,J=10.6,13.1 Hz,1H),1.42(t,J=6.9 Hz,6H).
実施例16
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-オン
Figure 2023533807000042
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000043

(4R)-6-クロロ-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(化合物1b、70mg、224μmol)、tert-ブチル3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(化合物16a、CAS:169206-67-1、ベンダー:PharmaBlock、85mg、336μmol)、JackiePhos(CAS:1160861-60-8、ベンダー:J&K Scientific)(18mg、23μmol)、アリルパラジウム(II)クロリドダイマー(CAS:12012-95-2、ベンダー:Sigma-Aldrich)(9mg、23μmol)及びCsCO(219mg、671μmol)のトルエン(10mL)中溶液を130 Cで一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEA(10% MeOH含有)(20mL)で希釈した。混合物を濾過し、濃縮した。残渣を、MeOH/DCM(0%から15%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製することにより、中間体tert-ブチル3-オキソ-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレートを得て、これをDCM(1mL)及びTFA(2mL)と混合した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、実施例16を淡黄色固体(60mg)として得た。MS:計算値431(MH)、測定値431(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.09(d,J=7.3 Hz,1H),7.69-7.69(m,1H),7.53-7.51(m,1H),7.41(d,J=8.3 Hz,1H),6.86-6.86(m,1H),5.18(d,J=15.8 Hz,1H),5.08-4.93(m,1H),4.14-4.04(m,4H),3.95-3.82(m,3H),3.39-3.31(m,3H),3.29-3.20(m,2H),2.67(s,2H),1.98(br t,J=5.1 Hz,4H),1.44(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例17
シス-5-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-4-オン
Figure 2023533807000044

化合物16aの代わりにシス-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[3,4-c]ピロール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(CAS:1251003-89-0、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例17(12mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値403(MH)、測定値403(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.30(s,1H),8.12(d,J=5.9 Hz,1H),7.72-7.64(m,1H),7.56-7.48(m,1H),7.37(d,J=8.4 Hz,1H),6.49(d,J=6.0 Hz,1H),4.96(br s,1H),4.77(s,1H),4.33-4.20(m,1H),4.01(s,3H),3.93-3.86(m,1H),3.85-3.75(m,2H),3.72-3.51(m,4H),3.29-3.22(m,3H),1.42(dd,J=1.8,6.9 Hz,3H).
実施例18
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000045
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000046

(4R)-6-クロロ-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(化合物1b、100mg、320μmol)、tert-ブチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物18a、CAS:278788-66-2、Vendor:Bepharm、104mg、480μmol)、ビス(トリ-o-トリルホスフィン)パラジウム(CAS:69861-71-8、ベンダー:Alfa Aesar、19mg、26μmol)及び[(R)-1-[(S)-2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチル]ジ-tert-ブチルホスフィン(CAS:158923-11-6、ベンダー:Sigma-Aldrich、15mg、26μmol)のジオキサン(10mL)中の混合物に、NaOt-Bu(138mg、1.44mmol)を添加した。混合物に窒素を2分間装入し、次いで、120 Cで一晩加熱した。室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(235μL、1.6mmol)を加えてクエンチした。混合物を30分間撹拌し、次いで、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけた。濾液を濃縮し、残渣を、MeOH/DCM(0%から20%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、中間体tert-ブチル(3R)-3-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルボキシレートを得、これをDCM(1mL)及びTFA(2mL)と混合した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、実施例18を白色固体(13mg)として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.35(d,J=8.4 Hz,1H),7.04(d,J=2.2 Hz,1H),6.97(dd,J=2.5,8.4 Hz,1H),6.85(d,J=7.3 Hz,1H),5.14(d,J=15.4 Hz,1H),4.97(d,J=15.3 Hz,1H),4.36-4.21(m,2H),4.11-4.04(m,4H),3.94-3.80(m,2H),3.76-3.57(m,3H),3.51-3.32(m,4H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例19
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000047

化合物18aの代わりにtert-ブチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:314741-40-7、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例19(32mg)を白色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.35(d,J=8.4 Hz,1H),7.04(s,1H),6.98(br d,J=8.3 Hz,1H),6.85(d,J=7.5 Hz,1H),5.14(d,J=15.4 Hz,1H),4.97(d,J=15.3 Hz,1H),4.36-4.20(m,2H),4.12-4.02(m,4H),3.98-3.78(m,2H),3.76-3.58(m,3H),3.48-3.32(m,4H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例20
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000048

化合物1cの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11b)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例20(52mg)を黄色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.50(s,1H),8.07(d,J=7.2 Hz,1H),7.23(d,J=9.0 Hz,1H),6.78(d,J=7.1 Hz,1H),6.65-6.57(m,2H),5.05(d,J=15.2 Hz,1H),4.89(d,J=15.2 Hz,1H),4.16-4.10(m,1H),4.07(s,3H),4.00(dd,J=4.1,12.3 Hz,1H),3.93-3.81(m,3H),3.67(dd,J=6.3,10.7 Hz,1H),3.50-3.44(m,4H),3.34-3.25(m,2H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例21
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン
Figure 2023533807000049

化合物1cの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレート(CAS:1251005-61-4、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例21(45mg)を黄色固体として得た。MS:計算値405(MH)、測定値405(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.53(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.22(d,J=8.2 Hz,1H),6.83(d,J=7.5 Hz,1H),6.52-6.44(m,2H),5.12-5.01(m,1H),4.96-4.88(m,1H),4.08(s,3H),4.06-3.99(m,3H),3.95(dd,J=4.0,5.8 Hz,2H),3.83-3.74(m,3H),3.53(s,2H),3.29-3.23(m,3H),1.41(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例22
(4R)-2-(1-エチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000050
表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000051

工程1:4-クロロ-1-エチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(化合物22b)の調製
4-クロロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(化合物22a、CAS:29274-28-0、Vendor:Bepharm、500mg、3.26mmol)を含むDMF(20mL)の溶液に、CsCO(1.59g、4.88mmol)を添加した。混合物を0 Cに冷却し、次いで、ヨードエタン(CAS:75-03-6、ベンダー:J&K Scientific、609mg、3.91mmol)を滴下した。添加後、混合物を室温までゆっくり加温し、5時間撹拌した。混合物を氷水(20mL)に注ぎ、次いで、EA(20mL)で2回抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。その残渣を、EA/PE(10%から15%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製することにより、化合物22b(400mg)を得た。MS:計算値182(MH)、測定値182(MH)。
工程2:(4R)-2-(1-エチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(実施例22)の調製
化合物1aの代わりに4-クロロ-1-エチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(化合物22b)を用い、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例22(45mg)を黄色固体として得た。MS:計算値377(MH)、測定値377(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.58(s,1H),8.07-8.07(m,1H),7.31(d,J=8.3 Hz,1H),7.03-6.96(m,2H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.18-5.06(m,1H),4.96(br d,J=15.5 Hz,1H),4.47(q,J=7.2 Hz,2H),4.10-3.98(m,1H),3.95-3.86(m,1H),3.49-3.37(m,8H),3.35-3.31(m,1H),1.51(t,J=7.3 Hz,3H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例23
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000052

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物1cの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11b)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例23(45mg)を黄色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.45(s,1H),7.22(d,J=8.8 Hz,1H),6.68(s,1H),6.64-6.58(m,2H),5.09-4.98(m,1H),4.92-4.87(m,1H),4.16-4.11(m,1H),4.08(s,3H),4.03-3.95(m,1H),3.93-3.78(m,3H),3.67(dd,J=6.2,10.6 Hz,1H),3.52-3.44(m,4H),3.34-3.31(m,1H),3.29-3.22(m,1H),2.65(s,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例24
(8aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン
Figure 2023533807000053

化合物16aの代わりにtert-ブチル(8aS)-3-オキソ-1,2,5,6,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-カルボキシレート(合成手順は特許US20150252057A1を参照)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例24(28mg)を黄色固体として得た。MS:計算値418(MH)、測定値418(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.09(d,J=7.5 Hz,1H),7.65(d,J=2.0 Hz,1H),7.48-7.43(m,1H),7.40-7.34(m,1H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.16(br d,J=15.6 Hz,1H),5.01(s,1H),4.18-4.03(m,7H),3.87(dd,J=7.2,12.5 Hz,1H),3.73-3.66(m,1H),3.55(dd,J=2.6,12.3 Hz,1H),3.42(dd,J=3.2,12.5 Hz,1H),3.36-3.32(m,1H),3.30-3.27(m,1H),3.17-3.07(m,2H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例25
(8aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン
Figure 2023533807000054

化合物16aの代わりにtert-ブチル(8aR)-3-オキソ-1,2,5,6,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-カルボキシレート(合成手順は特許US20150252057A1を参照)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例25(29mg)を黄色固体として得た。MS:計算値418(MH)、測定値418(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.09(d,J=7.5 Hz,1H),7.65(d,J=2.0 Hz,1H),7.46(dd,J=2.3,8.4 Hz,1H),7.40-7.35(m,1H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.16(br d,J=15.5 Hz,1H),5.06-4.92(m,1H),4.17-4.04(m,7H),3.87(dd,J=7.2,12.3 Hz,1H),3.75-3.67(m,1H),3.55(dd,J=2.7,12.3 Hz,1H),3.42(dd,J=3.2,12.5 Hz,1H),3.37-3.32(m,1H),3.30-3.26(m,1H),3.15-3.05(m,2H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例26
3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン
Figure 2023533807000055

化合物16aの代わりにtert-ブチル2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(CAS:169206-55-7、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例26(20mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値433(MH)、測定値433(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.09(d,J=7.2 Hz,1H),7.65(d,J=2.1 Hz,1H),7.52-7.47(m,1H),7.44-7.39(m,1H),6.84(d,J=7.3 Hz,1H),5.23-5.12(m,1H),5.06-4.96(m,1H),4.11-4.01(m,6H),3.88(dd,J=7.0,12.4 Hz,1H),3.48-3.33(m,5H),2.35-2.24(m,2H),2.22-2.13(m,2H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例27
(4R)-6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000056

化合物1cの代わりにtert-ブチル3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート(CAS:201162-53-0、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例27(64mg)を黄色固体として得た。MS:計算値389(MH)、測定値389(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.29(d,J=8.3 Hz,1H),6.94-6.83(m,3H),5.15-5.06(m,1H),4.94(br d,J=15.5 Hz,1H),4.49(br d,J=2.1 Hz,2H),4.09(s,3H),4.06-3.99(m,1H),3.89(dd,J=6.8,12.4 Hz,1H),3.35(br d,J=12.7 Hz,2H),3.30-3.26(m,1H),3.13(br d,J=12.6 Hz,2H),2.32-2.23(m,2H),2.11-2.04(m,2H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例28
1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]アゼチジン-3-アミン
Figure 2023533807000057

化合物11bの代わりにtert-ブチルN-(アゼチジン-3-イル)カルバメート(CAS:91188-13-5、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例11の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例28(8mg)を黄色固体として得た。MS:計算値432(MH)、測定値432(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.5 Hz,1H),7.27(d,J=8.3 Hz,1H),7.04-6.93(m,2H),6.85(d,J=7.3 Hz,1H),5.16-5.06(m,1H),4.94(br d,J=14.9 Hz,1H),4.60-4.51(m,2H),4.44-4.34(m,3H),4.09(s,3H),4.07-3.99(m,1H),3.91-3.81(m,3H),3.50-3.41(m,1H),3.30-3.25(m,1H),2.84(br t,J=11.6 Hz,2H),2.13(br d,J=12.3 Hz,2H),1.66(dq,J=4.1,11.7 Hz,2H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例29
トランス-4-アミノ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピペリジン-3-オール
Figure 2023533807000058

化合物11bの代わりにトランス-tert-ブチルN-[3-ヒドロキシ-4-ピペリジル]カルバメート(CAS:859854-66-3、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例11の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例29(8mg)を黄色固体として得た。MS:計算値476(MH)、測定値476(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.27(d,J=8.3 Hz,1H),7.03-6.95(m,2H),6.85(d,J=7.5 Hz,1H),5.11(br d,J=15.9 Hz,1H),4.96(br s,1H),4.09(s,3H),4.06-3.82(m,5H),3.75-3.62(m,2H),3.48(tt,J=3.6,12.1 Hz,1H),3.30(br s,3H),3.07-2.97(m,1H),2.87(br t,J=11.7 Hz,2H),2.36(br dd,J=3.6,14.4 Hz,1H),2.29-2.17(m,2H),2.05-1.86(m,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例30
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000059

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例30(29mg)を白色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.48(s,1H),7.34(d,J=8.4 Hz,1H),7.03(d,J=2.3 Hz,1H),6.97(dd,J=2.4,8.4 Hz,1H),6.71(s,1H),5.11(br d,J=14.9 Hz,1H),5.00-4.90(m,1H),4.35-4.21(m,2H),4.12-4.01(m,4H),3.97-3.87(m,1H),3.84-3.69(m,2H),3.68-3.58(m,2H),3.51-3.26(m,4H),2.66(s,3H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例31
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000060

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物18aの代わりにtert-ブチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:314741-40-7、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例31(23mg)を白色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.48(s,1H),7.34(d,J=8.4 Hz,1H),7.04(d,J=2.3 Hz,1H),6.97(dd,J=2.5,8.4 Hz,1H),6.71(s,1H),5.16-5.07(m,1H),5.00-4.90(m,1H),4.36-4.22(m,2H),4.12-4.01(m,4H),3.98-3.89(m,1H),3.85-3.72(m,2H),3.69-3.60(m,2H),3.50-3.32(m,4H),2.66(s,3H),1.43(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例33
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピロリジン-3-イルスルホニルピペラジン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000061

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000062

(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン塩酸塩(実施例1のHCl塩、30mg、75μmol)、tert-ブチル3-クロロスルホニルピロリジン-1-カルボキシレート(化合物33a、CAS:935845-20-8、ベンダー:Bide Pharmatech、30mg、113μmol)及びTEA(52μL、376μmol)のDCM(10mL)中の混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、混合物を、EA(10% MeOHを含む)/PE(0%から100%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、黄色油状物を得、これをDCM(10mL)及びTFA(2mL)に再溶解し、室温で2時間撹拌した。濃縮後、混合物を、ACN/水(0.05% TFAを含む)(0から30%)の勾配で溶出する逆フラッシュカラムによって精製して、実施例33(16mg)を黄色固体として得た。MS:計算値496(MH)、測定値496(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.07(d,J=7.3 Hz,1H),7.27(d,J=8.3 Hz,1H),6.98(s,1H),6.95(d,J=8.0 Hz,1H),6.85(d,J=7.3 Hz,1H),5.11(br d,J=15.2 Hz,1H),4.96(br s,1H),4.18(td,J=6.9,13.8 Hz,1H),4.09(s,3H),4.08-4.01(m,1H),3.88(dd,J=6.8,12.3 Hz,1H),3.74-3.62(m,2H),3.57-3.47(m,6H),3.45-3.34(m,1H),3.29-3.26(m,4H),2.52-2.42(m,2H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例34
6-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-オン
Figure 2023533807000063

化合物16aの代わりにtert-ブチル6-オキソ-2,7-ジアザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボキシレート(CAS:1234616-51-3、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例34(84mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値403(MH)、測定値403(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.09(d,J=7.5 Hz,1H),7.66(d,J=1.8 Hz,1H),7.53-7.48(m,1H),7.45-7.40(m,1H),6.87(d,J=7.5 Hz,1H),5.23-5.13(m,1H),5.03(br s,1H),4.29-4.19(m,6H),4.14-4.05(m,4H),3.88(dd,J=7.2,12.5 Hz,1H),3.38-3.32(m,1H),3.04(s,2H),1.44(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例35
3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-オン
Figure 2023533807000064

化合物16aの代わりにtert-ブチル2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-7-カルボキシレート(CAS:1642899-83-9、ベンダー:Sigma-Aldrich)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例35(8mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値419(MH)、測定値419(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.09(d,J=7.3 Hz,1H),7.66(d,J=1.8 Hz,1H),7.53-7.47(m,1H),7.46-7.41(m,1H),6.86(d,J=7.3 Hz,1H),5.22-5.13(m,1H),5.01(br d,J=15.5 Hz,1H),4.35-4.27(m,2H),4.12-4.04(m,4H),3.89(dd,J=7.2,12.4 Hz,1H),3.81(dd,J=1.7,13.1 Hz,1H),3.68-3.61(m,1H),3.58-3.52(m,2H),3.40-3.34(m,1H),2.65-2.55(m,1H),2.45-2.35(m,1H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例36
(3R,4R)-4-アミノ-3-メチル-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール
Figure 2023533807000065

化合物1cの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-3-イル]カルバメート(合成手順は特許WO2019233941A1を参照)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例36(41mg)を黄色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.53(s,1H),8.06(d,J=7.5 Hz,1H),7.22(d,J=9.0 Hz,1H),6.82(d,J=7.3 Hz,1H),6.58-6.53(m,2H),5.12-5.02(m,1H),4.92(br s,1H),4.08(s,3H),4.05-3.99(m,1H),3.85(td,J=5.3,10.6 Hz,2H),3.67(dd,J=2.9,5.8 Hz,1H),3.59(d,J=10.4 Hz,1H),3.49(dd,J=2.9,10.7 Hz,1H),3.36(d,J=10.4 Hz,1H),3.30-3.24(m,1H),1.49(s,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例37
(4R)-4-メチル-6-[4-[(1-メチルイミダゾール-4-イル)メチル]ピペラジン-1-yl]-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000066

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000067

工程1:(4R)-4-メチル-6-[4-[(1-メチルイミダゾール-4-イル)メチル]ピペラジン-1-yl]-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(実施例37)の調製
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン塩酸塩(実施例1のHCl塩、50mg、125μmol)、4-(クロロメチル)-1-メチル-イミダゾール塩酸塩(CAS:17289-30-4、ベンダー:Bepharm、21mg、125μmol)及び炭酸カリウム(87mg、627μmol)のアセトニトリル(5mL)中の混合物を80 Cに一晩加熱した。室温に冷却した後、固体を濾別し、EA(10mL)で2回洗浄した。合わせた混合物を濃縮し、分取HPLCによって精製して、実施例37(1.5mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値457(MH)、測定値457(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.27(s,1H),8.09(d,J=6.0 Hz,1H),7.55(s,1H),7.17(d,J=8.2 Hz,1H),7.05(s,1H),6.90-6.85(m,2H),6.45(d,J=6.0 Hz,1H),4.84-4.82(m,1H),4.74-4.66(m,1H),3.99(s,3H),3.85-3.73(m,2H),3.72(s,3H),3.56(s,2H),3.23-3.15(m,5H),2.74-2.64(m,4H),1.38(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例38
N,N-ジメチル-2-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]エタンアミン
Figure 2023533807000068

4-(クロロメチル)-1-メチル-イミダゾール塩酸塩(化合物37a)の代わりに2-ブロモ-N,N-ジメチル-エタンアミン塩酸塩(CAS:2862-39-7、ベンダー:Accela)を用いることにより、実施例37の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例38(2.5mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値434(MH)、測定値434(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.27(s,1H),8.09(d,J=5.9 Hz,1H),7.18(d,J=8.2 Hz,1H),6.91-6.86(m,2H),6.44(d,J=6.0 Hz,1H),4.84(d,J=15.0 Hz,1H),4.69(d,J=14.9 Hz,1H),3.99(s,3H),3.86-3.71(m,2H),3.20(br d,J=5.1 Hz,5H),2.71-2.64(m,4H),2.62-2.54(m,4H),2.31(s,6H),1.38(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例39
(4R)-6-(4,4-ジメチルピペラジン-4-イウム-1-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリンクロリド
Figure 2023533807000069

4-(クロロメチル)-1-メチル-イミダゾール塩酸塩(化合物37a)の代わりにヨードメタン(CAS:74-88-4、ベンダー:Sinopharm)を使用し、反応温度を80 Cから室温に変更することによって、実施例37の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例39(3mg)を黄色固体として得た。MS:計算値391(M-Cl)、測定値391(M-Cl)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.70-8.40(m,1H),8.08(br s,1H),7.40-7.25(m,1H),7.11-6.98(m,2H),6.95-6.83(m,1H),5.33-5.10(m,1H),5.05-4.89(m,1H),4.30-4.04(m,4H),3.96-3.82(m,2H),3.69-3.63(m,3H),3.60(br d,J=5.5 Hz,3H),3.40-3.23(m,7H),3.20-3.04(m,1H),1.53-1.36(m,3H).
実施例40
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000070

化合物18aの代わりにtert-ブチル4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:77279-24-4、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例40(22mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.32(d,J=8.4 Hz,1H),6.98(d,J=2.4 Hz,1H),6.93(dd,J=2.6,8.4 Hz,1H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.19-5.08(m,1H),5.03-4.92(m,1H),4.31(t,J=5.0 Hz,2H),4.12-4.03(m,4H),3.83(dd,J=7.5,12.3 Hz,1H),3.49-3.42(m,4H),3.35-3.31(m,7H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例41
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[1-(4-ピペリジル)アゼチジン-3-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000071

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000072

工程1:tert-ブチル4-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物41b)の調製
1-(ピペリジン-4-イル)アゼチジン-3-オール二塩酸塩(化合物41a、CAS:1537465-19-2、Vendor:Bepharm、200mg、873μmol)を含むDCM(4mL)及び水(0.4mL)の溶液に、トリエチルアミン(600μL、4.3mmol)及びジ-tertブチルジカーボネート(243μL、1.05mmol)を室温で添加した。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。その残渣を、EA(10% MeOHを含む)/PE(80%から100%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製することにより、化合物41b(200mg)を得た。MS:計算値257(MH)、測定値257(MH)。
工程2:(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[1-(4-ピペリジル)アゼチジン-3-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン(実施例41)の調製
化合物18aの代わりにtert-ブチル4-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(化合物41b)を用いることにより、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例41(13mg)を緑色固体として得た。MS:計算値433(MH)、測定値433(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.55(s,1H),8.08(d,J=7.5 Hz,1H),7.39-7.33(m,1H),6.89(d,J=2.4 Hz,1H),6.87-6.80(m,2H),5.25-5.17(m,1H),5.16-5.10(m,1H),4.96(br d,J=15.7 Hz,1H),4.73(br dd,J=6.4,11.9 Hz,2H),4.33(br d,J=9.4 Hz,2H),4.12-4.02(m,4H),3.85(dd,J=7.3,12.4 Hz,1H),3.65-3.54(m,3H),3.36-3.32(m,1H),3.07(dt,J=2.6,13.1 Hz,2H),2.31(br d,J=13.3 Hz,2H),1.82-1.71(m,2H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例42
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000073

化合物18aの代わりにtert-ブチル(7R,8aS)-7-ヒドロキシ-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピペラジン-2-カルボキシレート(CAS:1204603-42-8、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例18の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例42(25mg)を白色固体として得た。MS:計算値419(MH)、測定値419(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.5 Hz,1H),7.31(d,J=8.4 Hz,1H),6.89(d,J=2.3 Hz,1H),6.88-6.82(m,2H),5.13(br d,J=15.2 Hz,1H),5.08-5.00(m,1H),4.97-4.93(m,1H),4.15-4.02(m,4H),3.88-3.79(m,2H),3.57(br d,J=11.0 Hz,1H),3.42(br d,J=12.8 Hz,1H),3.37-3.27(m,2H),3.18(dt,J=3.7,12.4 Hz,1H),2.98-2.82(m,2H),2.73(dt,J=3.1,12.3 Hz,1H),2.63(dd,J=4.4,10.4 Hz,1H),2.21-2.12(m,1H),2.09-1.99(m,1H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例43
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000074

表題化合物は、以下のスキームによって調製した。
Figure 2023533807000075

tert-ブチル(3R)-3-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルボキシラート(実施例18による中間体、90mg、183μmol)を含むエタノール(15mL)の溶液に、パラホルムアルデヒド(CAS:30525-89-4、ベンダー:TCI chemicals、28mg、933μmol)及び3滴の酢酸を添加した。混合物を密封し、50°Cで1時間撹拌し、次いで、NaBHCN(CAS:25895-60-7、ベンダー:Accela、23mg、365μmol)を添加した。混合物を50°Cで一晩撹拌した。室温に冷却した後、飽和NaHCO(10mL)水溶液を添加することによって混合物をクエンチした。混合物をEA(10mL)で3回抽出し、合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。残渣を、EA(10% MeOHを含む)/PE(50%から100%)の勾配で溶出するフラッシュカラムによって精製して、中間体tert-ブチル(3R)-4-メチル-3-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルボキシレートを得、これをDCM(1mL)及びTFA(2mL)と混合した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、濃縮した。残渣を逆相フラッシュカラムによって精製して、実施例43(5mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.35(d,J=8.4 Hz,1H),7.04(d,J=2.3 Hz,1H),6.97(dd,J=2.6,8.4 Hz,1H),6.86(d,J=7.3 Hz,1H),5.14(br d,J=15.4 Hz,1H),4.97(br d,J=15.7 Hz,1H),4.44(dd,J=3.4,11.2 Hz,1H),4.32-4.25(m,1H),4.12-4.03(m,4H),3.83(dd,J=7.5,12.4 Hz,1H),3.77-3.68(m,1H),3.63-3.42(m,5H),3.35-3.31(m,1H),3.26-3.16(m,1H),2.83(s,3H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例44
(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン
Figure 2023533807000076

tert-ブチル(3R)-3-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルボキシレート(実施例19による中間体)の代わりにtert-ブチル(3S)-3-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルボキシレート(実施例18による中間体)を使用することによって、実施例43の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例44(18mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値407(MH)、測定値407(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.56(s,1H),8.08(d,J=7.3 Hz,1H),7.34(d,J=8.3 Hz,1H),7.03(d,J=2.4 Hz,1H),6.96(dd,J=2.6,8.4 Hz,1H),6.86(d,J=7.5 Hz,1H),5.14(br d,J=15.3 Hz,1H),4.96(br d,J=15.4 Hz,1H),4.40(dd,J=3.9,11.0 Hz,1H),4.26(dd,J=2.8,10.9 Hz,1H),4.11-4.05(m,4H),3.83(dd,J=7.5,12.3 Hz,1H),3.68(br d,J=12.3 Hz,1H),3.55(br d,J=13.3 Hz,1H),3.51-3.32(m,5H),3.16-3.03(m,1H),2.76(s,3H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例45
(2S)-2-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルバルデヒド
Figure 2023533807000077

実施例19の分取HPLC精製(添加剤として0.1%ギ酸)中に表題化合物が得られた。実施例45(10mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値421(MH)、測定値421(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.72-8.40(m,1H),8.15(d,J=9.2 Hz,1H),8.09(br d,J=6.0 Hz,1H),7.36(br s,1H),7.08(br s,1H),7.04-6.98(m,1H),6.88(br d,J=7.3 Hz,1H),5.33-4.91(m,2H),4.56-4.43(m,1H),4.42-4.35(m,1H),4.28(dd,J=6.1,10.8 Hz,1H),4.16-4.06(m,4H),4.04-3.94(m,1H),3.89-3.68(m,2H),3.64-3.50(m,2H),3.36-3.31(m,2H),3.24-3.16(m,1H),1.45(br d,J=6.2 Hz,3H).
実施例46
トランス-4-アミノ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール
Figure 2023533807000078

化合物1cの代わりにトランス-tert-ブチルN-(4-ヒドロキシピロリジン-3-イル)カルバメート(CAS:870632-89-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例46(10mg)を黄色固体として得た。MS:計算値379(MH)、測定値379(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.53(s,1H),8.06(d,J=7.3 Hz,1H),7.23(d,J=8.9 Hz,1H),6.82(d,J=7.5 Hz,1H),6.63-6.56(m,2H),5.13-5.03(m,1H),4.95-4.87(m,1H),4.50-4.43(m,1H),4.08(s,3H),4.02(br dd,J=3.8,12.1 Hz,1H),3.88-3.80(m,2H),3.78-3.73(m,2H),3.48-3.42(m,1H),3.30-3.22(m,2H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例47
トランス-4-アミノ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール
Figure 2023533807000079

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物1cの代わりにトランス-tert-ブチルN-(4-ヒドロキシピロリジン-3-イル)カルバメート(CAS:870632-89-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例47(10mg)を黄色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.45(br s,1H),7.22(d,J=8.8 Hz,1H),6.68(s,1H),6.62-6.56(m,2H),5.09-4.98(m,1H),4.94-4.88(m,1H),4.49-4.44(m,1H),4.08(s,3H),4.04-3.93(m,1H),3.83(dd,J=5.9,10.5 Hz,2H),3.78-3.72(m,2H),3.48-3.41(m,1H),3.33-3.22(m,2H),2.65(s,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例48
2-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン
Figure 2023533807000080

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、化合物1cの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレート(CAS:1251005-61-4、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例48(27mg)を黄色固体として得た。MS:計算値419(MH)、測定値419(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.36(s,1H),7.11(d,J=8.2 Hz,1H),6.59(s,1H),6.45-6.35(m,2H),4.94(br d,J=14.7 Hz,1H),4.85-4.78(m,1H),4.01-3.89(m,6H),3.87-3.82(m,2H),3.73-3.64(m,3H),3.43(s,2H),3.19-3.12(m,3H),2.55(s,3H),1.31(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例49
[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール
Figure 2023533807000081

化合物1cの代わりにtert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:205434-75-9、ベンダー:Accela)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例49(7mg)を白色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.28(s,1H),8.09(d,J=5.9 Hz,1H),7.19(d,J=8.1 Hz,1H),6.97-6.83(m,2H),6.45(d,J=5.9 Hz,1H),4.96-4.89(m,1H),4.75-4.67(m,1H),4.00(s,3H),3.89-3.74(m,2H),3.68-3.50(m,4H),3.23-3.09(m,2H),3.03-2.93(m,2H),2.80-2.70(m,1H),2.48(t,J=11.0 Hz,1H),1.39(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例50
[(2R)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール
Figure 2023533807000082

化合物1cの代わりにtert-ブチル(2R)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:169448-87-7、ベンダー:Bepharm)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例50(10mg)を白色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.28(s,1H),8.10(d,J=5.9 Hz,1H),7.20(d,J=8.2 Hz,1H),6.96-6.86(m,2H),6.46(d,J=6.0 Hz,1H),4.88-4.83(m,1H),4.76-4.66(m,1H),4.00(s,3H),3.88-3.72(m,2H),3.68-3.53(m,4H),3.24-3.14(m,2H),3.08-2.96(m,2H),2.77(dt,J=2.9,11.6 Hz,1H),2.52(dd,J=10.7,11.4 Hz,1H),1.39(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例51
[(2S)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール
Figure 2023533807000083

化合物1cの代わりにtert-ブチル(2S)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:1030377-21-9、ベンダー:Accela)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例51(5mg)を白色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.28(s,1H),8.10(d,J=5.9 Hz,1H),7.20(d,J=8.2 Hz,1H),6.95-6.87(m,2H),6.46(d,J=6.0 Hz,1H),4.88-4.83(m,1H),4.75-4.67(m,1H),4.00(s,3H),3.88-3.76(m,2H),3.68-3.56(m,4H),3.23-3.14(m,2H),3.08-2.98(m,2H),2.83-2.74(m,1H),2.57-2.49(m,1H),1.39(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例52
2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン
Figure 2023533807000084

化合物16aの代わりにtert-ブチル8-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-カルボキシレート(CAS:1251009-03-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例52(5mg)を白色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.29(s,1H),8.11(d,J=5.7 Hz,1H),7.60(s,1H),7.45(br d,J=8.3 Hz,1H),7.40-7.30(m,1H),6.48(d,J=5.9 Hz,1H),4.95(br s,1H),4.82-4.74(m,1H),4.07-3.94(m,5H),3.89(br dd,J=4.0,12.1 Hz,1H),3.82-3.72(m,1H),3.53-3.40(m,4H),3.28-3.21(m,1H),2.88-2.68(m,2H),2.30-2.15(m,2H),1.42(br d,J=6.8 Hz,3H).
実施例53及び実施例54
(5S)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン及び(5R)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン
Figure 2023533807000085

表題化合物を実施例52のキラルSFC(勾配:CO中50%メタノール(0.1% NHO)、カラム:AY、250×20mm、5μm)によって分離した。
実施例53(より速く溶出、36mg)を緑色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.54(s,1H),8.09(d,J=7.2 Hz,1H),7.66(d,J=2.0 Hz,1H),7.52-7.46(m,1H),7.44-7.39(m,1H),6.82(d,J=7.2 Hz,1H),5.21-5.12(m,1H),5.03-4.95(m,1H),4.10-4.02(m,5H),3.99-3.94(m,1H),3.87(dd,J=7.1,12.5 Hz,1H),3.52-3.47(m,2H),3.46-3.38(m,2H),3.37-3.32(m,1H),2.87-2.80(m,1H),2.78-2.70(m,1H),2.31-2.17(m,2H),1.44(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例54(より遅く溶出、46mg)を黄色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.09(d,J=7.3 Hz,1H),7.67(d,J=2.0 Hz,1H),7.49(d,J=2.2 Hz,1H),7.45-7.39(m,1H),6.86(d,J=7.3 Hz,1H),5.23-5.13(m,1H),5.07-4.97(m,1H),4.11-4.05(m,4H),4.05-3.94(m,2H),3.89(dd,J=7.2,12.5 Hz,1H),3.52-3.47(m,2H),3.43(d,J=7.3 Hz,2H),3.38-3.32(m,1H),2.87-2.71(m,2H),2.30-2.16(m,2H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例55
シス-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン
Figure 2023533807000086

化合物16aの代わりにシス-tert-ブチル3-オキソ-2,3a,4,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-5-カルボキシレート(化合物55a)を用いることにより、実施例16の調製と同様に表題化合物を調製した。化合物41aの代わりにcis-1,2,3a,4,5,6,7,7a-オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン(CAS:868551-69-3、ベンダー:PharmaBlock)を使用することにより、化合物41bの調製と同様にして化合物55aを調製した。実施例55(10mg)を白色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.29(s,1H),8.11(d,J=5.9 Hz,1H),7.67(dd,J=1.8,11.7 Hz,1H),7.47(dt,J=2.1,8.1 Hz,1H),7.33(d,J=8.4 Hz,1H),6.48(d,J=5.9 Hz,1H),4.96-4.90(m,1H),4.80-4.70(m,1H),4.08-3.97(m,4H),3.92-3.85(m,1H),3.81-3.72(m,1H),3.50-3.38(m,2H),3.27-3.19(m,1H),2.97-2.86(m,2H),2.74-2.52(m,3H),1.89-1.78(m,1H),1.50-1.36(m,4H).
実施例56及び実施例57
(3aS,7aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン及び(3aR,7aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン
Figure 2023533807000087

表題化合物を実施例55のキラルSFC(勾配:CO中40%イソプロパノール(0.1% NHO)、カラム:OD、250×20mm、5μm)によって分離した。
実施例56(より速く溶出、16mg)を緑色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.10(d,J=7.2 Hz,1H),7.74(d,J=2.0 Hz,1H),7.58(dd,J=2.2,8.3 Hz,1H),7.43(d,J=8.4 Hz,1H),6.86(d,J=7.3 Hz,1H),5.23-5.14(m,1H),5.01(br d,J=15.7 Hz,1H),4.15(dd,J=5.5,10.0 Hz,1H),4.11-4.03(m,4H),3.90(dd,J=7.1,12.5 Hz,1H),3.81(d,J=13.4 Hz,1H),3.57(d,J=10.0 Hz,1H),3.40-3.31(m,3H),3.18-3.11(m,1H),3.03(dt,J=2.7,13.0 Hz,1H),2.82(qd,J=6.1,11.9 Hz,1H),2.16-2.05(m,1H),1.75-1.61(m,1H),1.46(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例57(より遅く溶出、26mg)を緑色固体として得た。MS:計算値417(MH)、測定値417(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.57(s,1H),8.10(d,J=7.3 Hz,1H),7.76(d,J=1.8 Hz,1H),7.56(dd,J=2.1,8.3 Hz,1H),7.43(d,J=8.4 Hz,1H),6.86(d,J=7.3 Hz,1H),5.24-5.13(m,1H),5.02(br d,J=15.7 Hz,1H),4.15(dd,J=5.4,10.0 Hz,1H),4.13-4.04(m,4H),3.94-3.77(m,2H),3.56(d,J=10.0 Hz,1H),3.41-3.31(m,3H),3.14(br t,J=6.0 Hz,1H),3.03(dt,J=2.6,13.0 Hz,1H),2.82(qd,J=6.0,11.9 Hz,1H),2.18-2.06(m,1H),1.77-1.62(m,1H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例58
1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000088

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)、中間体Aの代わりに中間体C、化合物1cの代わりにtert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメート(CAS:73874-95-0、ベンダー:Accela)を使用し、Buchwaldカップリング反応条件をRuPhos Pd G2、CsCO、1,4-ジオキサンからPd(dba)、BINAP、NaOt-Bu、トルエンに変更することによって、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例58(15mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値392(MH)、測定値392(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.18(s,1H),7.46(d,J=8.7 Hz,1H),6.76(d,J=8.7 Hz,1H),6.39(s,1H),4.69(d,J=10.9 Hz,2H),4.49(br d,J=12.8 Hz,2H),4.04-3.92(m,4H),3.74(br d,J=7.0 Hz,1H),3.37(br s,1H),3.13(br d,J=4.5 Hz,1H),2.94(br t,J=13.0 Hz,2H),2.54(s,3H),2.06(br d,J=10.9 Hz,2H),1.63(br dd,J=3.8,12.1 Hz,2H),1.41(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例59
4-メチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000089

tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルN-(4-メチル-4-ピペリジル)カルバメート(CAS:163271-08-7、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例59(16mg)を白色固体として得た。MS:計算値406(MH)、測定値406(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.18(s,1H),7.42(d,J=8.7 Hz,1H),6.70(d,J=8.7 Hz,1H),6.42-6.36(m,1H),4.76-4.61(m,2H),4.01-3.92(m,4H),3.80-3.67(m,3H),3.55-3.45(m,2H),3.17-3.07(m,1H),2.53(s,3H),1.68-1.55(m,4H),1.39(d,J=7.0 Hz,3H),1.21(s,3H).
実施例60
N,N-ジメチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000090

Boc脱保護反応を行わずに、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにN,N-ジメチルピペリジン-4-アミン(CAS:50533-97-6、ベンダー:Accela)を使用することによって、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例60(7mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値420(MH)、測定値420(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.16(s,1H),7.40(d,J=8.6 Hz,1H),6.68(d,J=8.7 Hz,1H),6.36(s,1H),4.75-4.60(m,2H),4.49-4.39(m,2H),4.03-3.90(m,4H),3.72(dd,J=6.8,12.8 Hz,1H),3.10(br d,J=4.6 Hz,1H),2.86-2.71(m,2H),2.52(s,3H),2.40(br s,1H),2.30(s,6H),1.94(br d,J=12.5 Hz,2H),1.53-1.42(m,2H),1.38(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例61
4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-オール
Figure 2023533807000091

Boc脱保護反応を行わずに、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりに4-[(ジメチルアミノ)メチル]ピペリジン-4-オール二塩酸塩(CAS:695145-47-2、ベンダー:J&K Scientific)を使用することによって、表題化合物を実施例58の調製と同様に調製した。実施例61(15mg)を白色固体として得た。MS:計算値450(MH)、測定値450(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.18(s,1H),7.42(d,J=8.6 Hz,1H),6.70(d,J=8.7 Hz,1H),6.38(s,1H),4.76-4.61(m,2H),4.04-3.92(m,6H),3.75(dd,J=6.7,12.7 Hz,1H),3.37-3.32(m,2H),3.16-3.07(m,1H),2.57-2.51(m,3H),2.38-2.30(m,8H),1.70-1.60(m,4H),1.40(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例62
(8S)-8-メチル-6-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000092

4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジンの代わりに4-クロロ-1-メチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(化合物1a)を用い、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(化合物1c)を用いることにより、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例62(16mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値364(MH)、測定値364(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.60(s,1H),8.12(d,J=7.3 Hz,1H),7.64(d,J=8.7 Hz,1H),6.92(d,J=7.5 Hz,1H),6.89(d,J=8.7 Hz,1H),5.19-5.02(m,2H),4.22(dd,J=4.2,12.9 Hz,1H),4.12(s,3H),3.96(dd,J=7.5,13.0 Hz,1H),3.91-3.83(m,4H),3.36(br d,J=5.4 Hz,4H),3.31-3.26(m,1H),1.46(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例63
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000093

tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバミン酸の代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11b)を用いることにより、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例63(50mg)を白色固体として得た。MS:計算値408(MH)、測定値408(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.15(s,1H),7.37(d,J=8.6 Hz,1H),6.39-6.32(m,2H),4.70(d,J=15.0 Hz,1H),4.59(d,J=14.9 Hz,1H),3.97(s,3H),3.90-3.73(m,4H),3.67(dd,J=6.0,10.5 Hz,1H),3.53-3.49(m,1H),3.46(dd,J=2.6,10.9 Hz,1H),3.42(s,3H),3.30-3.26(m,1H),3.15-3.07(m,1H),2.52(s,3H),1.38(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例64
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-ピペリジルオキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000094

表題化合物を、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(CAS:109384-19-2、ベンダー:Accela)を使用することによって、実施例58の調製と同様に調製した。実施例64(18mg)を白色固体として得た。MS:計算値393(MH)、測定値393(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.53(s,1H),7.70(d,J=8.4 Hz,1H),6.83-6.75(m,2H),5.42(tt,J=3.1,6.3 Hz,1H),5.20-5.08(m,1H),5.07-5.00(m,1H),4.23(br dd,J=4.1,13.0 Hz,1H),4.11(s,3H),3.94(dd,J=7.5,12.9 Hz,1H),3.43(br s,2H),3.32-3.23(m,3H),2.69(s,3H),2.32-2.21(m,2H),2.13(ddd,J=3.3,7.1,10.6 Hz,2H),1.47(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例65
(3S,4S)-3-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000095

tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレート(CAS:2253105-33-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例65(30mg)を白色固体として得た。MS:計算値422(MH)、測定値422(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.17(s,1H),7.43(d,J=8.6 Hz,1H),6.72(d,J=8.6 Hz,1H),6.37(s,1H),4.83-4.61(m,3H),4.29-4.18(m,1H),4.02-3.93(m,4H),3.71(ddd,J=2.6,7.1,12.7 Hz,1H),3.52(s,3H),3.17-3.07(m,1H),2.99-2.83(m,2H),2.78-2.69(m,1H),2.56-2.46(m,4H),1.95-1.86(m,1H),1.50-1.35(m,4H).
実施例66
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000096

表題化合物を、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(化合物1c)を使用することによって実施例58の調製と同様に調製した。実施例66(45mg)を白色固体として得た。MS:計算値378(MH)、測定値378(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.52(s,1H),7.65(d,J=8.7 Hz,1H),6.91(d,J=8.7 Hz,1H),6.78(s,1H),5.16-5.01(m,2H),4.24-4.14(m,1H),4.11(s,3H),4.02-3.92(m,1H),3.92-3.85(m,4H),3.40-3.34(m,4H),3.32-3.25(m,1H),2.68(s,3H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例67
(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000097

Boc脱保護反応を行わずに、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりに1-メチルピペラジン(CAS:109-01-3、ベンダー:TCI)を使用することにより、表題化合物を実施例58の調製と同様に調製した。実施例67(7mg)を黄色固体として得た。MS:計算値392(MH)、測定値392(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.52(s,1H),7.63(d,J=8.6 Hz,1H),6.89(d,J=8.6 Hz,1H),6.77(s,1H),5.08(br s,2H),4.58(br s,2H),4.25-4.17(m,1H),4.11(s,3H),3.97-3.87(m,1H),3.63(br d,J=1.1 Hz,2H),3.32-3.12(m,5H),2.98(s,3H),2.68(s,3H),1.45(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例68
2-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン
Figure 2023533807000098

表題化合物を、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレート(CAS:1251005-61-4、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例58の調製と同様に調製した。実施例68(13mg)を白色固体として得た。MS:計算値420(MH)、測定値420(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.10(s,1H),7.36(d,J=8.6 Hz,1H),6.29(s,1H),6.26(d,J=8.4 Hz,1H),4.71-4.64(m,1H),4.57-4.50(m,1H),3.92-3.80(m,6H),3.74(dt,J=3.5,8.6 Hz,3H),3.62-3.55(m,2H),3.09-3.01(m,1H),2.90(s,2H),2.75-2.67(m,2H),2.44(s,3H),1.28(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例69
(3S,4R)-4-フルオロ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000099

tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルN-[(3S,4R)-4-フルオロピロリジン-3-イル]カルバメート(CAS:1033718-89-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例69(39mg)を白色固体として得た。MS:計算値396(MH)、測定値396(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.32(s,1H),7.53(d,J=8.6 Hz,1H),6.54(s,1H),6.48(d,J=8.6 Hz,1H),5.58-5.41(m,1H),4.91(br s,1H),4.82-4.74(m,1H),4.19-4.09(m,2H),4.09-3.99(m,4H),3.95-3.76(m,3H),3.62-3.53(m,1H),3.25-3.17(m,1H),2.60(s,3H),1.44(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例70
8-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン
Figure 2023533807000100

表題化合物を、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート(CAS:1251011-05-8、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例58の調製と同様に調製した。実施例70(14mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値420(MH)、測定値420(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.40(s,1H),7.50(d,J=8.7 Hz,1H),6.74(d,J=8.6 Hz,1H),6.66(s,1H),5.04-4.94(m,1H),4.88(br d,J=16.5 Hz,1H),3.99(s,8H),3.86(br dd,J=7.1,13.0 Hz,1H),3.79-3.73(m,3H),3.72-3.67(m,1H),3.44-3.37(m,2H),3.19-3.14(m,1H),2.56(s,3H),1.35(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例72
(8R)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン
Figure 2023533807000101

中間体Cの代わりに中間体Dを使用し、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(化合物1c)を使用することによって、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例72(8mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値378(MH)、測定値378(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.21(s,1H),7.48(d,J=8.6 Hz,1H),6.71(d,J=8.6 Hz,1H),6.41(s,1H),4.77-4.65(m,2H),4.05-3.96(m,4H),3.78(dd,J=6.7,12.8 Hz,1H),3.59-3.48(m,4H),3.20-3.10(m,1H),3.01-2.91(m,4H),2.56(s,3H),1.42(d,J=7.0 Hz,3H).
実施例73
(3S,4S)-3-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000102

化合物1aの代わりに4-クロロ-1,6-ジメチル-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(CAS:19867-78-8、ベンダー:PharmaBlock)を用い、中間体Aの代わりに中間体Eを用い、化合物1cの代わりにtert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレート(CAS:2253105-33-6、ベンダー:PharmaBlock)を用いることにより、実施例1の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例73(23mg)を黄色固体として得た。MS:計算値422(MH)、測定値422(MH)。
H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.52(s,1H),8.18(s,1H),7.28(s,1H),6.74(s,1H),5.20(br d,J=15.4 Hz,1H),4.82-4.72(m,1H),4.42-4.31(m,1H),4.13(s,4H),3.84(br dd,J=8.0,12.3 Hz,1H),3.60(s,3H),3.53-3.40(m,2H),3.38-3.32(m,2H),3.31-3.20(m,1H),2.96(dd,J=10.3,13.1 Hz,1H),2.70(s,3H),2.31-2.20(m,1H),1.84(dq,J=4.4,12.6 Hz,1H),1.52(d,J=6.9 Hz,3H).
実施例74
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000103

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(化合物1c)を使用することによって、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例74(19mg)を黄色固体として得た。MS:計算値378(MH)、測定値378(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.50(s,1H),8.19(s,1H),6.97(s,1H),6.72(s,1H),5.12(br d,J=15.2 Hz,1H),4.95-4.90(m,1H),4.12-4.04(m,4H),3.88-3.76(m,5H),3.38-3.30(m,5H),2.67(s,3H),1.46(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例75
(4R)-6-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000104

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチル4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート(CAS:674792-08-6、ベンダー:Accela)を使用することにより、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例75(1.2mg)を白色固体として得た。MS:計算値404(MH)、測定値404(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.22(s,1H),8.06(s,1H),6.74(s,1H),6.38(s,1H),4.81(s,1H),4.73-4.67(m,1H),4.01(s,3H),3.88(dd,J=4.3,12.2 Hz,1H),3.75-3.64(m,1H),3.58-3.51(m,2H),3.41(s,2H),3.26-3.16(m,1H),3.06-3.00(m,2H),2.56(s,3H),1.43(d,J=7.0 Hz,3H),0.66(s,4H).
実施例76
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000105

中間体Cの代わりに中間体Eを使用し、tert-ブチルN-(4-ピペリジル)カルバメートの代わりにtert-ブチル(7R,8aS)-7-ヒドロキシ-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピペラジン-2-カルボキシレート(CAS:1204603-42-8、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例58の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例76(14.5mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値434(MH)、測定値434(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.39(br s,1H),8.06(s,1H),6.74(s,1H),6.62(s,1H),5.55-5.38(m,1H),5.04(br d,J=15.0 Hz,1H),4.00(s,4H),3.94(dd,J=6.5,11.6 Hz,1H),3.65-3.54(m,2H),3.44(td,J=2.7,13.2 Hz,2H),3.37-3.21(m,4H),3.12-2.97(m,2H),2.91(br dd,J=3.8,11.6 Hz,1H),2.57(s,3H),2.29-2.19(m,1H),2.18-2.06(m,1H),1.35(d,J=6.8 Hz,3H).
実施例77
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000106

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチル4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:77279-24-4、ベンダー:Bepharm)を使用することによって、表題化合物を実施例73の調製と同様に調製した。実施例77(45.9mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値422(MH)、測定値422(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.51(br s,1H),8.19(s,1H),6.91(s,1H),6.74(s,1H),5.17(br d,J=14.8 Hz,1H),4.88-4.57(m,3H),4.12(s,4H),3.74-3.56(m,11H),3.41-3.33(m,1H),2.69(s,3H),1.48(d,J=6.9 Hz,3H).
実施例78
(3R,4R)-4-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピロリジン-3-アミン
Figure 2023533807000107

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-4-メトキシピロリジン-3-イル]カルバメート(化合物11b)を用いることにより、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例78(10.0mg)を黄色固体として得た。MS:計算値408(MH)、測定値408(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=8.51(s,1H),8.13(s,1H),6.99(s,1H),6.73(s,1H),5.21(br d,J=15.2 Hz,1H),4.98(br s,1H),4.31(br d,J=2.4 Hz,1H),4.20-4.03(m,7H),3.89(br d,J=9.7 Hz,1H),3.83-3.73(m,2H),3.55-3.46(m,4H),2.75-2.64(m,3H),1.54(d,J=6.7 Hz,3H).
実施例79
2-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン
Figure 2023533807000108

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチル5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-8-カルボキシレート(CAS:1251005-61-4、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例79(4.0mg)を白色固体として得た。MS:計算値420(MH)、測定値420(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.21(s,1H),8.01(s,1H),6.43(s,1H),6.37(s,1H),4.80(s,1H),4.74-4.66(m,1H),4.03-3.98(m,5H),3.91(dd,J=4.3,12.0 Hz,1H),3.85(d,J=8.8 Hz,2H),3.75-3.68(m,2H),3.64(dd,J=7.5,12.1 Hz,1H),3.26-3.17(m,1H),3.02(s,2H),2.86-2.78(m,2H),2.56(s,3H),1.44(d,J=6.9 Hz,3H).
実施例80
(3R,4R)-3-フルオロ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン
Figure 2023533807000109

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチルN-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]カルバメート(CAS:1523530-29-1、ベンダー:PharmaBlock)を用いて、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例80(22.3mg)を淡黄色固体として得た。MS:計算値410(MH)、測定値410(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.50(s,1H),8.17(s,1H),7.11(s,1H),6.73(s,1H),5.15(br d,J=15.2 Hz,1H),4.83-4.72(m,2H),4.64(dt,J=5.2,9.8 Hz,1H),4.37(br d,J=12.4 Hz,1H),4.11(s,4H),3.81(br dd,J=7.9,12.3 Hz,1H),3.66-3.56(m,1H),3.45-3.35(m,1H),3.23-3.02(m,2H),2.69(s,3H),2.35-2.19(m,1H),1.82(dq,J=4.4,12.6 Hz,1H),1.49(d,J=6.9 Hz,3H).
実施例81
(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[(3R)-3-(メトキシメチル)ピペラジン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン
Figure 2023533807000110

tert-ブチルN-[(3S,4S)-3-メトキシピペリジン-4-イル]カルバメートヘミオキサレートの代わりにtert-ブチル(2R)-2-(メトキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(CAS:1023301-73-6、ベンダー:PharmaBlock)を使用することによって、実施例73の調製と同様に表題化合物を調製した。実施例81(11.1mg)を黄色固体として得た。MS:計算値422(MH)、測定値422(MH)。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ=8.51(s,1H),8.20(s,1H),7.00(s,1H),6.83-6.71(m,1H),5.13(br d,J=15.2 Hz,1H),4.99-4.95(m,1H),4.50-4.37(m,2H),4.18-4.04(m,4H),3.84-3.72(m,2H),3.69-3.58(m,2H),3.51(br s,4H),3.40-3.35(m,1H),2.74-2.65(m,3H),3.32-3.17(m,3H),1.48(d,J=6.9 Hz,3H).
実施例82
以下の試験は、HEK293-Blue-hTLR-7/8/9細胞アッセイにおいて式(I)及び(Ia)の化合物の活性を測定するために行った。
HEK293-Blue-hTLR-7細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-7細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr7、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化を監視することによってヒトTLR7の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、R848(Resiquimod)などのリガンドの刺激下でTLR7アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,California,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR7細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20μM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を、180μLのQuanti-blue基質溶液で37 C の下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR7活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、そのため、同様のレポーターアッセイを、TLR7アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-8細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-8細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr8、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化を監視することによってヒトTLR8の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR8細胞をTLR8リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、R848などのリガンドの刺激下でTLR8アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,California,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR8細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の60μM R848の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を、180μLのQuanti-blue基質溶液で37Cの下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR8活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、そのため、同様のレポーターアッセイを、TLR8アンタゴニストを評価するために改変した。
HEK293-Blue-hTLR-9細胞アッセイ:
安定HEK293-Blue-hTLR-9細胞株をInvivoGen(カタログ番号:hkb-htlr9、米国カリフォルニア州サンディエゴ市)から購入した。これらの細胞はもともと、NF-κBの活性化を監視することによってヒトTLR9の刺激を研究するために設計された。SEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子は、5つのNF-κB及びAP-1結合部位に融合したIFN-ベータ最小プロモーターの制御下に置いた。SEAPを、HEK-Blue hTLR9細胞をTLR9リガンドで刺激することを介して、NF-κB及びAP-1を活性化することによって誘導した。したがって、レポーターの発現は、20時間のインキュベーションのために、ODN2006(カタログ番号:tlrl-2006-1,Invivogen,San Diego,California,USA)などのリガンドの刺激下でTLR9アンタゴニストによって低減された。細胞培養上清のSEAPレポーターの活性は、QUANTI-Blue(商標)キット(カタログ番号:rep-qb1、Invivogen(San Diego,California,USA))を用いて、波長640nmで測定され、検出媒体は、アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色に変化した。
HEK293-Blue-hTLR9細胞を、4.5g/Lグルコース、50U/mLペニシリン、50mg/mLストレプトマイシン、100mg/mLノルモシン、2mM L-グルタミン、10%(v/v)熱不活化ウシ胎児血清を含み、1%の最終DMSO及び10μLの上記DMEM中の20μM ODN2006の存在下で連続希釈した20μLの試験化合物を加えたダルベッコ変法イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagle’s medium:DMEM)の96ウェルプレートに、170μLの体積で250,000~450,000細胞/mLの密度にてインキュベートして、COインキュベーター内で37℃の下で20時間インキュベーションを行った。その後、各ウェルからの20μLの上清を、180μLのQuanti-blue基質溶液で37 Cの下で2時間インキュベートし、分光光度計を使用して、620~655nmにおける吸光度を読み取った。TLR9活性化が下流のNF-κB活性化をもたらすシグナル伝達経路は、広範に受け入れられてきており、そのため、同様のレポーターアッセイを、TLR9アンタゴニストを評価するために改変した。
式(I)又は(Ia)の化合物は、ヒトTLR7及び/又はTLR8阻害活性(IC50値)が0.5μM未満である。その上、いくつかの化合物はまた、ヒトTLR9阻害活性が0.5μM未満である。本発明の化合物の活性データを表2に示した。
Figure 2023533807000111

Figure 2023533807000112
実施例83
hERGチャネル阻害アッセイ:
hERGチャネル阻害アッセイは、インビボでの心臓毒性に関連するhERG阻害を呈する化合物を同定する非常に高感度な測定である。hERG Kチャネルは、ヒトにおいてクローン化されており、CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞株において安定して発現した。CHOhERG細胞をパッチクランプ(電圧クランプ、全細胞)実験に使用した。細胞を電圧パターンによって刺激して、hERGチャネルを活性化し、IKhERG電流(hERGチャネルの迅速遅延した外向き整流器カリウム電流)を伝導した。細胞を数分間安定させた後、IKhERGの振幅及び動態を刺激周波数0.1Hz(6bpm)で記録した。その後、試験化合物を、濃度を上昇させながら調製物に添加した。各濃度について、定常状態の効果に到達するための試みを行い、これは、通常3~10分以内に達成され、その時点で、次に高い濃度が適用された。IKhERGの振幅及び動態は、薬剤の各濃度において記録して、これを対照値(100%とする)と比較した。(参考文献:Redfern WS,Carlsson L,Davis AS,Lynch WG,MacKenzie I,Palethorpe S,Siegl PK,Strang I,Sullivan AT,Wallis R,Camm AJ,Hammond TG.2003;Relationships between preclinical cardiac electrophysiology,clinical QT interval prolongation and torsade de pointes for a broad range of drugs:evidence for a provisional safety margin in drug development.Cardiovasc.Res.58:32-45,Sanguinetti MC,Tristani-Firouzi M.2006;hERG potassium channels and cardiac arrhythmia.Nature 440:463-469,Webster R,Leishman D,Walker D.2002;Towards a drug concentration effect relationship for QT prolongation and torsades de pointes.Curr.Opin.Drug Discov.Devel.5:116-26)。
hERGの結果を表3に示す。30よりも大きな安全比(hERG IC20/EC50)は、潜在的なhERG関連心臓毒性からTLR7/8/9経路を抑制することによって、薬理学を識別するのに十分なウィンドウを示唆している。hERG易罹病性を評価するために早期選択性指数として機能する、hERG IC20/TLR7/8/9 IC50を下回る計算によると明確に基準化合物ER-887258、ER-888285、ER-888286、R1、及びR2は、本発明の化合物と比較して安全性ウィンドウが非常に狭い。
Figure 2023533807000113
実施例84
ヒトPBMC細胞ベースのアッセイ
HEKレポーター細胞株とは異なり、ヒト末梢血単核細胞(human peripheral blood mononuclear cell:PBMC)は、主にリンパ球、単球、樹状細胞からなる血液中の初代ヒト免疫細胞を表す。これらの細胞は、TLR7、TLR8、又はTLR9を発現するため、それぞれのリガンド刺激に対する天然のレスポンダである。これらのTLRが活性化すると、PBMCはインビトロ及びインビボで同様のサイトカイン及びケモカインを分泌するため、ヒトPBMCにおけるTLR7/8/9アンタゴニストのインビトロの効力は、インビボでの薬力学的応答に容易に変換可能である。
新たに採取したリチウムヘパリン化(リチウムヘパリンプラス採血管、BD Vacutainer(登録商標))健康ドナー全血から、密度勾配(Ficoll-PaqueTM PLUS、GE Healthcare life Sciences)によってヒト末梢血単核細胞(PBMC)が単離された。簡単に説明すると、50mLの血液を、多孔質バリア付きの50mL円すい管(Leucosep tube,Greiner bio-one)において、25mL PBS(Ca2+、Mg2+非含有)で希釈し、回転後に15.5mLのFicoll-Paqueを水平に寝かせた。ブレーキをオフ位置にした状態で、管を800×g(1946rpm)で20分間遠心分離し、PBMCをバフィーコートから収集した。次に、細胞をPBSで2回洗浄し、赤血球を2mLの懸濁液(Red Blood Cell Lysis Buffer、Alfa Aesar)によって室温で5~10分間溶解させた。PBSでの最終洗浄後、10%ウシ胎児血清(Sigma)を補充したGlutaMAXTM(Gibco)を含むRPMI-1640培地において、最終濃度2×10細胞/mLでPBMCを再懸濁させ、組織培養処理した丸底96ウェルプレート(Corning Incorporated)において、150μL/ウェル(3×10細胞/ウェル)でプレーティングした。
可溶化され、100%DMSOにおいて連続希釈されたアンタゴニスト化合物(本発明の化合物)を細胞に2回添加して、1%DMSO(v/v)の最終濃度を得た。PBMCを、アンタゴニスト化合物とともに37°C、5%COで30分間インキュベートした後、(最終濃度を示す)以下のように、ウェルあたり48μLの完全培地に多様なTLRアゴニスト試薬を添加した。TLR9の場合、1μMのCpG ODN 2216(InvivoGen)、TLR8の場合、1μg/mLのORN 06/LyoVec(InvivoGen)、TLR7及びTLR8の場合、1μg/mLのR848(InvivoGen)。PBMCを、5%COで37°Cで一晩インキュベートした。細胞培養上清を収集し、Luminexアッセイ(ProcartaPlexTM Multiplex Immunoassay,Invitrogen)又は製造元の推奨プロトコル(eBioscience,ThermoFisher Scientific)に従ったELISA手順によってさまざまなヒトサイトカインのレベルを評価した。細胞の生存率もまたCell Viability Assay(CellTiter Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assay,Promega)によって確認された。
Figure 2023533807000114
実施例85
ヒトミクロソーム安定性アッセイ
ヒト肝ミクロソームにおける試験化合物の代謝安定性の事前評価を行うために、ヒトミクロソーム安定性アッセイを使用する。
ヒト肝ミクロソーム(カタログ番号:452117、Corning、USA;カタログ番号:H2610、XenoTech、USA)を、試験化合物と100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中、37℃で10分間プレインキュベートした。この反応を、NADPH再生系を添加することによって開始した。最終的なインキュベーション混合物は、1μMの試験化合物、0.5mg/mLの肝臓ミクロソームタンパク質、1mM MgCl、1mM NADP、1単位/mLイソクエン酸脱水素酵素、及び6mMイソクエン酸を100mMのリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)中で含有していた。37℃で、0、3、6、9、15、及び30分のインキュベーション時間後に、300μLの冷アセトニトリル(内部標準物質を含む)を100μLのインキュベーション混合物に加えて、この反応を終止させた。沈殿及び遠心分離の後、サンプル中に残存している化合物の量を、LC-MS/MSによって決定した。0及び30分でNADPH再生系がない対照も調製及び分析した。本発明の化合物は、上述のアッセイにおいて測定された良好なヒト肝ミクロソーム安定性を示した。結果を以下の表5に示す。
Figure 2023533807000115

Figure 2023533807000116
実施例86
3T3インビトロ光毒性アッセイ
光毒性は、特定の化学物質を皮膚に最初の曝露し、その後に光に曝露した後に誘発される毒性反応、又は化学物質を全身に投与した後の皮膚に照射にすることで同様に誘発される毒性反応として定義されている。本研究で使用したアッセイは、Balb/c 3T3マウス線維芽細胞を用いた簡便なインビトロ細胞毒性アッセイを使用して、化学物質の光毒性の可能性を検出するように設計されている。この試験の原理は、非毒性用量のUVA光に曝露した場合とそうでない場合の化学物質の細胞毒性を比較することがである。細胞毒性は、処理の1日後に生体色素であるニュートラルレッドの取り込みによって測定される、細胞の増殖率の用量依存性の低下として表される。
1.方法
試験項目のストック溶液の調製と投与量
細胞の曝露を開始する直前に、少量の物質を秤量し、DMSOに新たに配合した。このストック溶液又はDMSOによる適切な希釈液を細胞懸濁液に加えて、必要な最終濃度を得た。すべての溶液は、一般的にエッペンドルフキャップで調製し、使用後に廃棄した。
参照物質
クロルプロマジン(HCL)(Sigma、バッチ/ロット番号:120M1328V)、試験濃度:300μg/mL、溶媒:PBS/3%DMSO
eUV吸収スペクトルの測定
吸収スペクトルそのもの、又はUV-A若しくはUV-B前照射との吸収スペクトルを、Lambda-2 分光光度計(Perkin Elmer)を用いて240nmから400nmの間で記録した。
Figure 2023533807000117
光毒性の測定
この研究では、Borenfreund及びPuerner(Borenfreund,E,Puerner JA.Toxicity determined in vitro by morphological alterations and Neutral Red absorption.Toxicology Lett.1985;24:119-124.)のニュートラルレッド取り込み(NRU)アッセイを、INVITTOXプロトコルNo 78(ERGATT/FRAME data bank of in vitro techniques in toxicology.INVITTOX PROTOCOL No 78.3T3 NRU Phototoxicity Assay.March 1994)に従って修正したものを、試験項目の可能性のある光毒性の可能性を調べるために適合させた。このアッセイは、培養マウス線維芽細胞のリソソームへのニュートラルレッド色素の能動的取り込みに基づいている。リソソーム膜は多くの光毒性化合物の作用部位であることが知られているため、このアッセイは光毒性損傷の可能性の基準を提供することができる。
細胞培養の調製
マウス線維芽細胞クローンA31(ATCC番号CCL163-継代番号108)を、sDMEM(10%ウシ胎児血清、2mM L-グルタミン、100単位/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトアビジンを補充した、ダルベッコの最小必須培地)を含む175cmの組織培養グレードフラスコ中で6%COの加湿雰囲気において37℃で培養した。細胞がコンフルエンスに近づく前に、トリプシン処理によってフラスコから取り出した。アッセイで使用する前に、細胞を100μlの容量のsDMEM中で1×10細胞/ウェルの濃度で96ウェルマイクロタイタープレートに移し、24時間付着させた。
試験項目への曝露
マウス線維芽細胞とのインキュベーションのために、試験項目をPBS/3%DMSOで希釈した(詳細な濃度は結果を参照)。
培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、GlutaMAX(Gibco Ref 21885-025)、10%ウシ胎児血清(FBS)(Gibco Ref 10270-106)、100IU/mlペニシリン及び100μg/mLストレプトマイシン(Gibco Ref 15140-122))をウェルから除き、マウス線維芽細胞をPBSで洗浄した。その後、試験項目を含む100μLのPBS/3%DMSOを添加し、標的細胞を6%COで37℃にて1時間インキュベーションした。
UV曝露
各試験項目について、マイクロタイタープレートを表6に従って調製した。「UVAプレート」は、約5J/cmのUVA光に曝露し、「ダークプレート」は暗所に保管し、細胞毒性対照として機能した。塩酸クロルプロマジンを含むプレートは、陽性対照として機能した。UVフラックスは、UVメーター(Dr.GroebelRM21)で測定した。
UV照射後、試験項目をウェルから取り出し(PBSによる1回の洗浄ステップ)、sDMEMと交換した。次いで、標的細胞を6%CO中で37℃にて一晩インキュベーションした。
各プレートには、標準細胞生存率曲線の計算のために、ニュートラルレッド溶液(0%標準-S1)でインキュベートされていないか、又はニュートラルレッド(100%標準-S2)で染色された細胞と溶媒を含むウェルを含んでいたが、試験項目は含めていなかった。U01~U08でラベル付けされたウェルには、異なるテスト項目の濃度が含まれていた。
ニュートラルレッドの取り込み
すぐに使用可能なニュートラルレッド(NR)染色液は、次のように新たに調製した。
0.4%のストック水溶液を遮光し、使用前にフィルタにかけてNR結晶を除去した。
次いで、1:40希釈のストック溶液をsDMEMで調製し、細胞に加えた。
インキュベーション後、アッセイするウェルにニュートラルレッドを含む100μLのsDMEMを入れた。標的細胞をNRと共に6%CO中で37℃にて3時間インキュベーションした。
ニュートラルレッドの取り込みの測定
混入しなかったニュートラルレッドを標的細胞から除去し、少なくとも100μLのPBSでウェルを洗浄した。次いで、150μLのニュートラルレッド脱着溶液(1%氷酢酸、aqua bidest中50%エタノール)を加えて、混入した色素を定量的に抽出した。ニュートラルレッドが細胞から抽出されて均一な溶液を形成するまで、マイクロタイタープレートシェーカー上でプレートを少なくとも10分間激しく振とうした後、得られる着色溶液の吸収を、540nmでSPECTRAmax PLUSマイクロタイタープレートリーダー(Molecular Devices)を用いて測定した。
細胞生存率の計算
細胞生存率は、SOFTmax Proソフトウェアパッケージ(Molecular Devices)を用いて計算した。まず、次の式に基づいて、プログラムの線形曲線フィットオプションを用いて2点標準曲線(0%及び100%の生存率)を計算した。
Y=A+(B×X)
(A=線のy切片;B=線の傾き;
0%の細胞生存率=溶媒を含むが、試験項目とニュートラルレッドを含まない細胞。
100%の細胞生存率=溶媒とニュートラルレッドを含むが、試験項目を含まない細胞)
これにより、試験化学物質の濃度を高めながらインキュベートした細胞の生存率を計算した。クロルプロマジン(HCl)は、実験の陽性対照ルとして機能した。
IC50値の算出
すべての計算は、SOFTmax Pro分析ソフトウェアパッケージを使用して行った。
(分子デバイス-詳細については、http://www.mbl.edu/jbpc/files/2014/05/SoftMax_Pro_User_Guide.pdfを参照されたい。)
光毒性の識別係数の計算
光毒性の可能性を評価するために、UV曝露を行った場合とそうでない場合のIC50値を比較した。
係数=IC50(-UV)/IC50(+UV)
光毒性試験化学物質と非光毒性試験化学物質とを区別するために、>5のカットオフ係数を適用した(Liebsch M,Spielmann H,Balls M,Brand M,Doring B,Dupuis J,Holzhuter HG,Klecak G,L.Eplattenier H,Lovell W,Maurer T,Moldenhauer F,Moore L,Pape W,Pfannenbecker U,Potthast JM,De Silva O,Steiling W,Willshaw A.First results of the EC/COLIPA Validation Project.In Vitro Phototoxicity Testing.In:In Vitro Skin Toxicology:Irritation,Phototoxicity,Sensitization;Vol.10.Alternative Methods in Toxicology,-Eds.Rougier A,Maibach HI,Goldberg AM;Mary Ann Liebert Publ.:New York,USA 1994,pp.243-251)。
試験した最高濃度であってもマウス線維芽細胞に対して細胞毒性はないが、UV曝露後に細胞生存率の用量依存性の強い低下を示す試験項目も光毒性と見なされる(Spielmann H,Balls M,Dupuis J,Pape WJW,Pechovitch G,Silva DeO,Holzhutter,HG,Clothier R,Desolle P,Gerberick F,Liebsch M,Lowell WW,Maurer T,Pfannenbecker U,Potthast JM,Csato M,Sladowski D,Steiling W,Brantom P.The international EU/COLIPA in vitro phototoxicity validation study:Results of phase II(blind trial).Part 1:The 3T3 NRU phototoxicity test.Toxicology in Vitro 1998,12:305-327)。
試験結果を以下に示すが、本発明の化合物は非常に良好な光毒性プロファイルを示した。
Figure 2023533807000119
実施例87
胚性幹細胞試験
インビトロマウス胚性幹細胞試験(mEST)アッセイは、Rocheで実施される日常的アッセイである。最初のESTは、マウス129株に由来する胚盤胞由来の永久胚性マウスESC(mESC)D3細胞株に基づいて、胚毒性をスクリーニングするためのインビトロモデルとして1997年にHorst Spielmann及び彼のグループによって開発され、欧州動物実験代替法評価センター(ECVAM)によって検証された。
本発明者らは、医薬化合物へのアッセイの適用を可能にするアプローチをさらに最適化及び修正した。
生物学的エンドポイント及びエンドポイント測定:
10日間の物質処置後の分化細胞を表す3T3線維芽細胞の細胞傷害性(成長の阻害)及び未分化胚性幹細胞(D3)の細胞傷害性は、2つのアッセイのエンドポイントとして役立つ。これは、生細胞の無傷のミトコンドリアに存在して黄色可溶性基質3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を暗青の不溶性ホルマザン生成物に変換するデヒドロゲナーゼ酵素の使用によって決定され、これは細胞内に捕捉され、細胞膜を可溶化した後に吸光度リーダー(570nm)を使用して定量的に検出される。
3番目のエンドポイントは、10日間の処置後の、心筋細胞であるミオカードへのES細胞の分化の阻害である。この細胞の拍動を顕微鏡法によって評価する。
材料及び試薬
mESC細胞:ES-D3[D3](ATCC(登録商標)CRL-1934(商標))
マウス線維芽細胞:BALB/3T3クローンA31(ATCC(登録商標)CCL-163(商標))
Balb/c 3T3細胞クローンA31:American Type Culture Collection(ATCC)カタログ番号CCL-163
ES-D3(D3):American Type Culture Collection(ATCC)カタログ番号CRL-1934
m-LIF:Sigma、カタログ番号L5158-5UG
NEAA(100x):Gibco、カタログ番号11140-035
トリパンブルー0.04%:Gibco、カタログ番号T10282
MTT:Tocris Bioscience、カタログ番号5224/500
5-フルオロウラシル:Sigma、カタログ番号F-6627-5G
ペニシリン/ストレプトマイシン:Gibco、カタログ番号15140-122
PBS(-CaCl/-MgCl):Gibco、カタログ番号14190-094
FCS:Hyclone、カタログ番号SH 30070.03
グルコース、グルタミン、NaHCOを含むDMEM:Gibco、カタログ番号41966-029
方法
製剤
培地及びエンドポイントアッセイ溶液
Figure 2023533807000120
β-メルカプトエタノール(β-ME)(10mM)
17.5μLのβ-MEを25mLのPBSに添加
4°Cで最大1週間保存
FCS
水浴(37°C)によってFCSを一度解凍し、100mL、50mL及び25mLのアリコートを作製する。
多重解凍を回避する
-20°Cで保存
MTT溶液
5mg MTT/ml PBS
Millipore製の滅菌フィルタを使用し、8mL及び4mLのアリコートを作製する
-20°Cで保存
MTT-Desorb溶液
水/DMFに溶解した20% SDS、1:1、酢酸でpHを4.5に調整
試験化合物
原液:200mM
溶媒100% DMSO
分化アッセイ
0日目
1)D3細胞のためのトリプシン0.05%EDTAによる細胞継代。
2)細胞懸濁液の組み立て:50mLファルコンチューブ中18 ml培地(各試験について)で細胞を2.5×10/mLに希釈する。
3)ペトリ皿(PD)を準備する:5~10 mLの滅菌ダルベッコのPBS(Gibco)を各皿底部に添加し、皿全体に分散させる。
4)エッペンドルフチューブでの一連の試験化合物の希釈:5μLの化合物(1:400希釈)及び5μLの対照溶液(DMSO)を2mLの細胞懸濁液に添加し、ボルテックスする。
5)ペトリ皿における懸滴の調製:ボルテックスチューブ、自動ピペットで懸濁液を吸引し、ペトリ皿の蓋に20μLの液滴をマルチ分配し、液滴の同心円内に合計2mLを添加する(約100液滴);カバーを素早く、しかし滑らかに回転させてPDを装着する;37°C/5% COで3日間インキュベートする。
3日目
1)化合物の14mL PPチューブへの希釈系列
濃度用の6本のチューブ;5mLアッセイ培地で満たす
DMSO(溶媒対照)用の1本のチューブに5mLアッセイ培地を満たす
2)エッペンドルフチューブでの一連の化合物の希釈
12.5μLの化合物(1:400希釈)及び12.5μLの対照溶液を添加し、ボルテックスする
3)細菌ペトリ皿への胚様体の移行
PDの蓋を慎重に回し、液滴の真菌汚染をチェックする
調製した溶液5mLで液滴を数回すすぐ
細菌ペトリ皿へ移す
37°C/5% COで3日間インキュベートする
5日目
1)化合物の50mLチューブへの希釈系列
濃度用の6本のチューブ;25mLアッセイ培地で満たす
DMSO(溶媒対照)用の1本のチューブに25mL培地を満たす
2)化合物の1.5mLチューブへの希釈系列
62.5μLの化合物(1:400希釈)及びの対照溶液(DMSO)を添加し、ボルテックスする
3)96ウェルプレートの調製
各化合物について2つのプレート(化合物プレートの配置を参照)
96ウェル全てに220μLの培地/化合物/溶媒混合物を添加する
低濃度で開始
4)胚様体のピペッティング
ペトリ皿内の胚様体を視覚的に制御する
25μLチップを用いて、各ウェル中の胚様体を1つピペットで移す。
プレートを視覚的にチェックして、各ウェルに少なくとも1つの胚様体が存在することを確実にする
37°C/5% COで3日間インキュベートする
10日目
心筋細胞を拍動させるために顕微鏡で各ウェルを可視化する
アッセイ培地及びDMSO対照は、拍動している心筋細胞の少なくとも80%を示すべきである(許容基準を参照)。
細胞傷害性アッセイ
全ての物質について0.2mol/Lの濃度の原液を作成する。試験物質をDMSO溶液に希釈する。
0日目
1 D3及び3T3細胞株のための細胞懸濁液を作製する
2) 3T3については2.5×10個/mL、D3細胞については1.5×10個/mL
3) 96ウェルマルチウェルプレートの外側ウェルへの200μL培地のピペッティング(ブランク)
4) 50μL細胞懸濁液を96ウェルマルチウェルプレートの残りの内側ウェルに添加する(サンプル)
5) 37°C/5% COで2時間インキュベートして、細胞を接着させる
6) 試験物質又はDMSO対照のピペッティング 5mLチューブ中に2mL培地及び6.67μL試験物質の濃度を作成する
7) 150μL/ウェルの溶液をサンプルウェルへ添加(合計200μL/ウェル)
8) 37°C/5% COで3日間インキュベートする
3、5及び7日目
1) 2mLの培地(3T3又はD3細胞培地)を、mLチューブにおいて5μLの試験物質(又はDMSO対照)(1:400)を添加して希釈した。
2) 底部の細胞層を損傷することなく、真空ポンプで培地を除去する。
3) 200μLの希釈した試験物質(及びDMSO対照)を適切なサンプルウェルに添加する
インキュベーション:
3日目:37°C/5% COで2日間
5日目:37°C/5% COで2日間
7日目37°C/5% COで3日間
10日目
細胞の変化、物質の沈殿、又は任意のその他の効果を光学顕微鏡下で視覚的に予備的に観察する
MTT測定:
1) 4mLのMTTを40mLのDMEMに添加し、37°Cまで加温して最終的なMTT溶液を作成する
2) 培地を慎重に廃棄することによって96ウェルプレートから培地を除去する
3) マルチウォールピペットを用いて、200μLのMTT溶液を各ウェルに添加する。
4) プレートを37°C/5% COで3時間インキュベートする
5) MTT-Desorb溶液を37°Cに加温する
6) MTT溶液を慎重に除去する
7) 130μLのMTT-Desorb溶液を各ウェルに添加し、プレートをインキュベーター内で37°Cで30分間インキュベートし、次いでプレートをプレートシェーカー上に少なくとも2~3時間置く。
8) プレートリーダーで570nmの吸収を測定する。
許容基準
分化エンドポイント:有効なアッセイの許容に必要な全アッセイにおいて拍動している心筋細胞の少なくとも80%
細胞傷害性エンドポイント:
DMSO制御及びPOS制御の許容され得る範囲並びにD3(約1.8~2.2)及び3T3(0.8~1.0)のOD値の決定は、それらの適切な範囲内にあるべきである。
データ解析
分化エンドポイント:
拍動している心筋細胞の総数(ウェルあたり少なくとも1つの拍動心筋細胞=1つの陽性数、ウェルあたり拍動心筋細胞なし=陰性数)の決定、陽性DMSO対照への正規化
細胞傷害性エンドポイント:
ブランクのOD570の平均値の決定(値は、プラスチック材料への染料の付着及び媒体の残留量を示す)。サンプル値からこの値を減算し、補正された値で計算を続ける。
処理されたサンプルウェルのOD570の平均値の決定。溶媒対照ウェルのOD570の平均値の決定は100%に設定される。生存率は、DMSO溶媒対照に対して正規化された%で計算される。
予測モデル
マイクロプレートリーダーによって生成された光学密度(OD570)のデータファイルをEXCELスプレッドシートにコピーした。平均OD値、標準偏差及び生存率を自動的に計算した。アッセイからの以下のエンドポイントは、スプレッドシートの濃度応答曲線からグラフで計算することができた。
IC50 D3-D3細胞の50%が死滅した試験物質の濃度
IC50 3T3-3T3細胞の50%が死滅した試験物質の濃度。
ID50 D3-D3細胞の収縮心筋細胞への分化が50%減少する試験物質の濃度。
細胞傷害性アッセイからのD3及び3T3細胞のIC50値及びD3分化アッセイのID50を、Scholzら1999aによって使用された改変予測モデルから開発された統計的評価に入れた:

D12_3<0.5は、「陰性」を意味する。
D12_3>0.6は、「陽性」を意味する。
0.5から0.6の間の予測スコアは、境界線の結果とラベル付けされている。
例えば、溶解度が、1つ又は複数の用量応答曲線についてIC50又はID50値を決定することができない程度に試験された用量範囲を制限する場合、決定的でない結果も可能である(Withlow et al.2007)。
Figure 2023533807000122
実施例88
雄Wistar-Hanラットにおける単回用量薬物動態(PK)研究
選択した化合物の薬物動態特性を、雄Wistar-Hanラット(ベンダー:Beijing Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.)における単回用量PK研究によって評価した。簡潔には、2群の動物に、単回用量のそれぞれの化合物を2mg/kgで静脈内(IV、ボーラス)又は10mg/kgで経口(PO、強制栄養)投与した。血液サンプル(約150μL)を、投与の5分後(IVの場合のみ)、15分後、30分後、1時間後、2時間後、4時間後、7時間後及び24時間後に頸静脈を介して収集した。血液サンプルをEDTA-K2抗凝固剤を含むチューブに入れ、4°Cで15分間3000 rpmで遠心分離して、サンプルから血漿を分離した。遠心分離後、得られた血漿をLC/MS/MSによる生物分析のために清浄なチューブに移した。ノンコンパートメント解析を用いて薬物動態パラメータを算出した。分布容積(Vss)、半減期(T1/2)及びクリアランス(CL)を、IV投与後の血漿濃度-時間曲線に基づいて得た。ピーク濃度(Cmax)は、PO投与後の実験観察から直接記録した。血漿濃度-時間曲線下面積(AUC0-最終)は、最終の検出可能な濃度まで線形台形則を使用して計算した。バイオアベイラビリティ(F)は、IV及びPO投与後の用量正規化AUC0-最終に基づいて計算した。
薬物のVssは、薬物が血漿ではなく体組織に分布する程度を表す。Vssは、組織に分布する薬物の量に正比例する。Vssが高いほど、組織分布の量が多いことを示す。
IV及びPO投与後のPKパラメータの結果を表9に示す。
Figure 2023533807000123

Claims (27)

  1. 式(I)の化合物であって、
    Figure 2023533807000124

    ここで、
    は、H又はC1-6アルキルであり;
    は、C1-6アルキルであり;
    3aは、H又はC1-6アルキルであり;
    3bは、H又はC1-6アルキルであり;
    は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
    (C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
    (ホルミルピペラジニル)C 1-6アルコキシ、
    1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
    2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
    2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
    3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
    3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
    3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
    3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
    3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
    3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
    4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタニル、
    4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
    4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
    5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
    7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
    ピペラジニル、
    ピペラジニルC1-6アルコキシ、
    ピペリジニル、
    ピペリジニルオキシ、又は
    ピロリジニルであり、
    ここで、
    ピペラジニルは、非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されており、
    ピペリジニルは、ハロゲン、アミノ、アミノ(ヒドロキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)アミノ、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されており、
    ピロリジニルは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
    Q及びZは、CH及びNから独立して選択され;
    Yは、CHである;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  2. 式(Ia)の化合物であって、
    Figure 2023533807000125

    ここで、
    は、H又はC1-6アルキルであり;
    は、C1-6アルキルであり;
    3aは、H又はC1-6アルキルであり;
    3bは、H又はC1-6アルキルであり;
    は、(C1-6アルキルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
    (C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム(iumyl)、
    (ホルミルピペラジニル)C1-6アルコキシ、
    1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジニルオキシ、
    2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
    2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
    3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタニル、
    3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカニル、
    3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジニル、
    3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナニル、
    3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカニル、
    3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジニル、
    4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタニル、
    4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル、
    4-ピペリジニルアゼチジニルオキシ、
    5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナニル、
    7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタニル、
    ピペラジニル、
    ピペラジニルC1-6アルコキシ、
    ピペリジニル、
    ピペリジニルオキシ、又は
    ピロリジニルであり、
    ここで、
    ピペラジニルは、非置換であるか、又は(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジニル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルキル、C1-6アルキルイミダゾリルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル若しくはピロリジニルスルホニルで置換されており、
    ピペリジニルは、ハロゲン、アミノ、アミノ(ヒドロキシ)ピペリジニル、アミノ(C1-6アルコキシ)ピロリジニル、アミノアゼチジニル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)アミノ、ヒドロキシ、((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル及びピペラジニルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されており、
    ピロリジニルは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシから独立して選択される置換基によって2回又は3回置換されており;
    Q及びZは、CH及びNから独立して選択され;
    Yは、CHである;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  3. QがCH又はNであり;ZがCH又はNであり;かつYがCHであり;但しQ及びZが同時にNではない、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、(1-C1-6アルキルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)ピペラジン-4-イウム-1-イル、(1-ホルミルピペラジン-2-イル)C1-6アルコキシ、1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イルオキシ、2-オキソ-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-イル、2-オキソ-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3-イル、3-オキソ-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-2-イル、3-オキソ-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-イル、3-オキソ-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、3-オキソ-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-2-イル、4-オキソ-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、4-ピペリジルアゼチジン-3-イルオキシ、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、7-オキソ-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、ピペラジン-1-イル、1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン-7-イル-ピペラジン-1-イル、(1-C1-6アルキルイミダゾール-4-イルC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、C1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、(モルホリン-2-イルカルボニル)ピペラジン-1-イル、(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル-ピペラジン-1-イル、ピペリジン-4-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-2-イルカルボニル-ピペラジン-1-イル、ピロリジン-3-イルスルホニル-ピペラジン-1-イル、(C1-6アルコキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イルC1-6アルコキシ、ピペラジン-2-イルC1-6アルコキシ、(3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル)-1-ピペリジニル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、(4-アミノ-3-ヒドロキシ-1-ピペリジニル)-1-ピペリジニル、4-ヒドロキシ-4-((C1-6アルキル)アミノ)C1-6アルキル-1-ピペリジニル、ピペラジン-1-イル-1-ピペリジニル、アミノ-1-ピペリジニル、4-アミノ-4-C1-6アルキル-1-ピペリジニル、(C1-6アルキル)アミノ-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-メトキシ-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-ハロ-1-ピペリジニル、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノ-4-ハロ-ピロリジン-1-イル又は4-アミノ-3-ヒドロキシ-3-C1-6アルキル-ピロリジン-1-イルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-C1-6アルコキシ-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである、請求項4に記載の化合物。
  6. が、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである、請求項5に記載の化合物。
  7. が、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシである、請求項5に記載の化合物。
  8. が、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシである、請求項7に記載の化合物。
  9. 3bがHである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 3aがC1-6アルキルである、請求項9に記載の化合物。
  11. 3aがメチルである、請求項10に記載の化合物。
  12. がメチルである、請求項10又は11に記載の化合物。
  13. 請求項1又は2に記載の化合物であって、式中、
    は、H又はC1-6アルキルであり;
    は、C1-6アルキルであり;
    3aは、C1-6アルキルであり;
    3bは、Hであり;
    は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、3-アミノアゼチジン-1-イル-1-ピペリジニル、4-アミノ-3-C1-6アルコキシ-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、(ヒドロキシC1-6アルキル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
    Qは、CH又はNであり;
    Zは、CH又はNであり;
    Yは、CHである;化合物、
    但し、Q及びZは同時にNではない;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  14. 請求項13に記載の化合物であって、式中、
    は、H又はメチルであり;
    は、メチルであり;
    3aは、メチルであり;
    3bは、Hであり;
    は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル、4-アミノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-イル、4-(3-アミノアゼチジン-1-イル)-1-ピペリジニル、5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
    Qは、CH又はNであり;
    Zは、CH又はNであり;
    Yは、CHである;化合物、
    但し、Q及びZは同時にNではない;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  15. 請求項1又は2に記載の化合物であって、式中、
    は、H又はC1-6アルキルであり;
    は、C1-6アルキルであり;
    3aは、C1-6アルキルであり;
    3bは、Hであり;
    は、3-アミノ-4-C1-6アルコキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルC1-6アルコキシであり;
    Qは、CH又はNであり;
    Zは、CHであり;
    Yは、CHである;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  16. 請求項15に記載の化合物であって、式中、
    は、H又はメチルであり;
    は、メチルであり;
    3aは、メチルであり;
    3bは、Hであり;
    は、3-アミノ-4-メトキシ-ピロリジン-1-イル又はピペラジン-2-イルメトキシであり;
    Qは、CH又はNであり;
    Zは、CHであり;
    Yは、CHである;
    化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  17. 以下:
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    3-[4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
    3-[2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
    3-[4,4-ジメチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-1,3-ジヒドロイソキノリン-6-イル]-3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン;
    4-ピペリジル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
    ピロリジン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
    7-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,6-ナフチリジン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピペラジン-1-イル-1-ピペリジル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (3R,4R)-4-メトキシ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピロリジン-3-アミン;
    モルホリン-2-イル-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]メタノン;
    4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール;
    4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペリジン-4-オール;
    (4R)-4-メチル-6-(3-メチルピペラジン-1-イル)-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-3-オン;
    シス-5-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,2,3,3a,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-4-オン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン;
    2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
    (4R)-2-(1-エチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (3R,4R)-4-メトキシ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-アミン;
    (8aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン;
    (8aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1,5,6,7,8,8a-ヘキサヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-オン;
    3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-オン;
    (4R)-6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]アゼチジン-3-アミン;
    トランス-4-アミノ-1-[1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-4-ピペリジル]ピペリジン-3-オール;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2R)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(2S)-ピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(4-ピロリジン-3-イルスルホニルピペラジン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    6-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-7-オン;
    3-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-1-オキサ-3,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-2-オン;
    (3R,4R)-4-アミノ-3-メチル-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
    (4R)-4-メチル-6-[4-[(1-メチルイミダゾール-4-イル)メチル]ピペラジン-1-イル]-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    N,N-ジメチル-2-[4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-1-イル]エタンアミン;
    (4R)-6-(4,4-ジメチルピペラジン-4-イウム-1-イル)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリンクロリド;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[1-(4-ピペリジル)アゼチジン-3-イル]オキシ-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2R)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-6-[[(2S)-1-メチルピペラジン-2-イル]メトキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン;
    (2S)-2-[[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]オキシメチル]ピペラジン-1-カルバルデヒド;
    トランス-4-アミノ-1-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
    トランス-4-アミノ-1-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピロリジン-3-オール;
    2-[(4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
    [4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
    [(2R)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
    [(2S)-4-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]ピペラジン-2-イル]メタノール;
    2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
    (5S)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
    (5R)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-2,7-ジアザスピロ[4.4]ノナン-3-オン;
    シス-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
    (3aS,7aS)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
    (3aR,7aR)-2-[(4R)-4-メチル-2-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-6-イル]-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピリジン-3-オン;
    1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
    4-メチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
    N,N-ジメチル-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
    4-[(ジメチルアミノ)メチル]-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-オール;
    (8S)-8-メチル-6-(1-メチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
    (3R,4R)-4-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン;
    (8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-ピペリジルオキシ)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
    (3S,4S)-3-メトキシ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピペリジン-4-アミン;
    (8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
    (8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
    2-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
    (3S,4R)-4-フルオロ-1-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]ピロリジン-3-アミン;
    8-[(8S)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン-2-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
    (8R)-6-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-8-メチル-2-ピペラジン-1-イル-7,8-ジヒドロ-5H-1,6-ナフチリジン;
    (3S,4S)-3-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-ピペラジン-1-イル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
    (4R)-6-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[[(7R,8aS)-1,2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-7-イル]オキシ]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
    (3R,4R)-4-メトキシ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピロリジン-3-アミン;
    2-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]-5-オキサ-2,8-ジアザスピロ[3.5]ノナン;
    (3R,4R)-3-フルオロ-1-[(5R)-7-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-5-メチル-6,8-ジヒドロ-5H-2,7-ナフチリジン-3-イル]ピペリジン-4-アミン;及び
    (4R)-2-(1,6-ジメチルピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)-4-メチル-6-[(3R)-3-(メトキシメチル)ピペラジン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-2,7-ナフチリジン;
    から選択される化合物、
    又はその薬学的に許容され得る塩。
  18. 請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物を調製するための方法であって、以下の工程:
    a) Buchwald-Hartwig C-N又はC-O結合の形成であって、式(IV)の化合物
    Figure 2023533807000126

    とR-Hの、触媒及び塩基の存在下での形成を含み、
    式中、Rは、R又は保護基を有するRであり、前記保護基は、Boc、Cbz、アシル、スルホニル、アルキル又はアリールから選択され;R、R、R3a、R3b、R、Q、Z及びYは、請求項1~16のいずれか一項に規定されるとおりであり;前記触媒は、RuPhos Pd G2、[Pd(アリル)Cl]/JackiePhos及びPd[P(o-tol)/CyPF-t-Buから選択され;前記塩基は、CsCO及びt-BuONaから選択される、方法。
  19. 治療活性物質として使用するための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物また薬学的に許容され得る塩。
  20. 請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物と、治療不活性担体とを含む、医薬組成物。
  21. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  22. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための医薬の調製のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  23. TLR7及びTLR8及びTLR9アンタゴニストのための医薬の調製のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  24. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容され得る塩。
  25. 請求項18に記載の方法により調製される場合の、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、又は薬学的に許容され得る塩。
  26. 全身性エリテマトーデス又はループス腎炎の処置又は予防のための方法であって、治療有効量の請求項1~17のいずれか一項において規定される化合物を投与することを含む、方法。
  27. 本明細書で上述した発明。
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