JP2023529809A - 連続的ガラス搬送式のガラス印刷機 - Google Patents

Abstract

ローディングステーション（１）、視認手段（２）または機械的位置決めシステム、印刷ブリッジ（３）、およびアンローディングステーション（４）を備えた連続的ガラス搬送式のガラス印刷機であって、当該ガラス印刷機は、下位レベル（１０）の上方に位置する上位レベル（９）を備え、一連のキャリッジ（１１）が、リニアモータ（６）により駆動されて、上位レベル（９）では一方向に、下位レベル（１０）では反対方向に、連続的に移動し、このような方向の変更を達成するために、キャリッジ（１１）を下位レベル（１０）から上位レベル（９）に上昇させる第１の垂直駆動部（７）をローディングステーション（１）に有し、キャリッジ（１１）を上位レベル（９）から下位レベル（１０）に下降させる第２の垂直駆動部（８）をアンローディングステーション（４）に有する。０．１ｍｍ未満の精度を有し、大きな荷重に使用可能な印刷機を実現する。【選択図】図１

Description

本発明の対象は、その名称に記載するように、ガラス印刷機であり、０．１ｍｍ未満の精度で位置決めする手段を備えた、連続的ガラス搬送式のガラス印刷機である。

本発明は、回転駆動の利点を、リニア技術に基づく駆動の利点と組み合わせたガラス印刷機の、各要素の独特な設計および構成を特徴とする。デジタル印刷のためのガラス搬送キャリッジのシステムが形成され、当該キャリッジが、「エンドレス」または連続的なシステムにおいて直線的に移動することによって、両方のシステムの利点が得られる。
・リニア駆動：高品質の印刷のための動きの精度、速度、および一定した加速。
・回転駆動：エンドレスのシステムであり、搬送する製品の連続的な前進を、小さな空間において中断することなくもたらし、最適な作業サイクルを達成する。

従って、本発明は、インク印刷システムの分野に属する。

荷重および精度に制限のあるリニア駆動を有した機械は、当業者に公知であるが、いずれのリニア駆動も、ガラス印刷には使用されない。

リニア駆動は、２０Ｋｇ未満という荷重限界を有する一方、それらが達成する精度を改善することが可能である。

更に、ガラス印刷の場合、移動させる製品、即ちガラス板の大きさに起因して、印刷機は、印刷テーブルを１８０°回転させる必要があり、これによって印刷機の動作が複雑になったり、印刷機自体および移動させる製品の寸法が制限されたりする。

従って、本発明の目的は、以下に記載するように、これまで使用されたものよりも大きな荷重を可能にして、０．１ｍｍより高精度で、印刷テーブルの回転の問題を解消させる印刷機または印刷システムを創出することであり、その本質は、最初の請求項に記載されている。

本発明の目的は、連続的なガラス搬送を伴うガラス印刷システムであり、即ち、ガラス搬送プロセスに中断がない。

印刷機は、印刷するガラスを受け取るローディングステーションと、その次の、視認または機械的位置決めシステムと、それに続く印刷システムと、最後の、アンローディングステーションとを備え、キャリッジが、上記の構成要素に沿って上位レベルを移動し、下位レベルを通って起点に戻り、ローディングステーションおよびアンローディングステーションにおけるレベルの変更は、垂直駆動部によって実行される。

キャリッジは、印刷時に、４ミクロン未満の分解能の光学リニアエンコーダを有した駆動部を用いて搬送されるのが好ましいが、これに限定されるものではない。

垂直駆動部は、空気圧式、電気式、および油圧式のいずれかの、任意の既知のタイプのものとすることができる。キャリッジは、それぞれリニアモータによって駆動される。

キャリッジは、下位レベルに移動すると、上位レベルにおける直線運動とは無関係の、ベルト、ラック、スピンドル、または空気圧式のシステムによって駆動され、印刷機の起点に戻る。

キャリッジ、およびそれらを駆動するためのリニアモータの数は、処理しようとするガラスの最大長、および必要とされるサイクルタイムに依存する。

印刷機の入口にあるキャリッジのそれぞれは、ローディングステーションにおいて使用可能な場合、垂直方向の移動によりガラス板を拾い上げることができる。

印刷機の出口にあるキャリッジのそれぞれは、アンローディングステーションで使用可能な場合、垂直方向の移動によりガラスを残して離れることができる。

キャリッジのそれぞれは、位置決めする部品の幾何学的形状に従って構成された一体型機械的位置決めシステムを有することができる。

キャリッジのそれぞれは、ガラスの円滑な移送のために、ローディングベルトシステムまたはアンローディングベルトシステムと一体化して結合されるようにスロットが設けられるか、またはその代わりに、キャリッジ自体が、一体化されたローラ、ベルト、または帯式コンベヤを有することができる。

上位レベルでは、ローディングステーションの後に、各ガラスの位置を知るための視認システムを設けることにより、機械的位置決めシステムの設置を回避することができる。

機械的位置決めシステムまたは視認システムの設置は、顧客のガラスのタイプおよび位置決め精度に依存し、機械的位置決めシステムが最も正確である。

印刷機は、印刷がなされたガラスの取り出し後にキャリッジを洗浄するための洗浄ステーションを備えることが可能であり、インクが飛び散った場合に、次のガラスが汚れないようになる。

これに代えて、支持体を各平面に配置し、当該支持体が、平面の上方に向けて立設されて、クイックカップリングを有することにより、ガラスのタイプに対応する印刷機を構成することができるが、これに限定されるものではない。このようにして、ガラスは、テーブルに接触せず、支持体は、常にガラスの下にあって、インク汚れを回避する。

論理的には、キャリッジ洗浄ステーションを設けるか、ガラスを持ち上げてテーブルに触れないようにする支持体を設けるかのいずれかである。

クリーニングローラの使用により、プロセスの更なる自動化が可能となるが、より多くのメンテナンスが必要となり、印刷機がより高価になる。

立設した支持体を使用する場合、ガラスのタイプを変更するときに調整が必要となる。

上述の特徴により、０．１ｍｍ未満の精度を有する連続的搬送式のガラス印刷システムを得ることが可能となると共に、大きな荷重を取り扱うことが可能となり、これは、実質的に、最新の印刷機と比較して、印刷機の効率および汎用性における大きな進歩である。

特に明記しない限り、本明細書で使用する全ての技術的要素および科学的要素は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解される意味を有する。本発明の実施においては、本明細書に記載されているものと類似または同等の手順および材料を使用することができる。

本明細書および特許請求の範囲において、「備える（comprises）」という単語およびその変形は、それ以外の技術的特徴、付加物、構成要素、または工程の排除を意図するものではない。当業者にとって、本発明の他の目的、利点、および特徴は、ある程度は明細書の説明から、そしてある程度は本発明の実施から推察されるはずである。

本発明の好ましい実際的な実施形態に従い、本明細書においてなされている説明を補足するため、および本発明の特徴の更なる理解を補助する目的で、当該説明は、その不可欠な部分として、例示的かつ非限定的な方法で、以下のものが表された図面一式を伴うものである。
図１は、本発明の印刷機の斜視図である。 図２は、本発明の印刷機の平面図である。 図３は、本発明の印刷機の側面図である。 図４は、キャリッジの移動を伴う印刷機の側面図である。 図５は、洗浄ステーションを示す印刷機の側面拡大図である。 図６は、ガラスがテーブルに接触するのを防止するために使用する、立設した支持体の拡大図である。

以下、図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。

図１～図３は、印刷機の構成を示しており、当該印刷機は、
・印刷をするガラス板を受け取るローディングステーション（１）と、
・ローディングステーションの下流側に配置されるのが好ましい視認手段（２）または機械的位置決めシステムと、
・視認手段または機械的位置決め装置の下流側に配置されるのが好ましい印刷ブリッジ（３）と、
・印刷がなされたガラス板の取り出しを可能にするアンローディングステーション（４）と、
を備え、印刷機は、下位レベル（１０）の上方に位置する上位レベル（９）を備え、一連のキャリッジ（１１）が、上位レベル（９）では一方向に、下位レベル（１０）では反対方向に、連続的に移動し、このような方向の変更を達成するために、キャリッジ（１１）を下位レベル（１０）から上位レベル（９）に上昇させる第１の垂直駆動部（７）をローディングステーション（１）に有し、キャリッジ（１１）を上位レベル（９）から下位レベル（１０）に下降させる第２の垂直駆動部（８）をアンローディングステーション（４）に有する。

第１の垂直駆動部（７）および第２の垂直駆動部（８）は、空気圧式、電気式、もしくは油圧式とするか、またはリニアモータ（６）によって駆動することが可能である。

最初のレベルでは、キャリッジ（１１）が、リニアモータ（６）によって駆動され、キャリッジおよびリニアモータの数は、処理されるガラス板の最大長および必要な時間に依存する。

図３は、複数のローラからなる洗浄ステーション（１２）が下位レベルにあることを示しており、キャリッジ（１１）のそれぞれがこの洗浄ステーションを通過するときに、当該キャリッジが洗浄プロセスを受け、当該キャリッジ上に落下した可能性のある塗料の跡を除去して、その塗料で他のガラス板が汚れるのを防止する。

図４は、キャリッジ（１１）の動きを概略的に示しており、キャリッジ（１１）は、上位レベル（９）において、ローディングステーション（１）からアンローディングステーション（４）へと移動し、下位レベル（１０）において、アンローディングステーション（４）からローディングステーション（１）へと戻り、第１の垂直駆動部（７）および第２の垂直駆動部（８）によってレベルを変更する。

図５は、下位レベル（１０）に配置された洗浄ステーション（１２）の拡大図である。

図６は、洗浄ステーション（９）についての、代替的であるが排他的ではない解決策を示しており、この解決策は、下位レベル（１０）の上方に向けて立設され、クイックカップリングを有して、ガラスがテーブルに接触するのを防止する支持体（１３）からなり、支持体が、常にガラスの下にあることで、インクの汚れを回避するようになっている。

本発明を実施する方法に加え、本発明の本質について十分に説明したが、本発明は、その本質において、その主たる原理が改変、変更、または修正されない限り、例として示したものとは詳細が異なる他の実施形態においても実施し得るものであり、保護が等しく適用されるものである。

Claims (8)

1. 印刷をするガラス板を受け取るローディングステーション（１）と、
   前記ローディングステーション（１）の下流側にある視認手段（２）または機械的位置決めシステムと、
   前記視認手段または機械的位置決めシステムの下流側に配置されるのが好ましい印刷ブリッジ（３）と、
   印刷がなされた前記ガラス板の取り出しを可能にするアンローディングステーション（４）と、
   を備えた連続的ガラス搬送式のガラス印刷機であって、
   前記ガラス印刷機は、下位レベル（１０）の上方に位置する上位レベル（９）を備え、一連のキャリッジ（１１）が、リニアモータにより駆動されて、前記上位レベル（９）では一方向に、前記下位レベル（１０）では反対方向に、連続的に移動し、このような方向の変更を達成するために、前記キャリッジ（１１）を前記下位レベル（１０）から前記上位レベル（９）に上昇させる第１の垂直駆動部（７）を前記ローディングステーション（１）に有し、前記キャリッジ（１１）を前記上位レベル（９）から前記下位レベル（１０）に下降させる第２の垂直駆動部（８）を前記アンローディングステーション（４）に有することを特徴とする、連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
2. 前記第１の垂直駆動部（７）および前記第２の垂直駆動部（８）は、空気圧式、電気式、もしくは油圧式とするか、またはリニアモータによって駆動することが可能であることを特徴とする、請求項１に記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
3. 前記キャリッジ（１１）は、下降すると、前記上位レベル（９）における直線運動とは無関係の、ベルト、ラック、スピンドル、または空気圧式のシステムによって駆動され、前記ガラス印刷機の起点に戻ることを特徴とする、請求項１または２に記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
4. 前記キャリッジと、前記ガラス板を駆動するリニアモータとの数は、処理される前記ガラス板の最大長および必要とされるサイクルタイムに依存することを特徴とする、請求項１～３のいずれかに記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
5. 前記キャリッジのそれぞれは、前記ガラス板の円滑な移送のために、ローディングベルトシステムまたはアンローディングベルトシステムと一体化して結合されるようにスロットが設けられていることを特徴とする、請求項１～４のいずれかに記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
6. 前記キャリッジは、印刷時に、４ミクロン未満の解像度の光学リニアエンコーダを有した駆動部を用いて搬送されることを特徴とする、請求項１～５のいずれかに記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
7. 複数のローラからなる洗浄ステーション（１２）が、前記下位レベルに設けられ、前記キャリッジ（１１）のそれぞれが前記洗浄ステーションを通過するときに、前記キャリッジが洗浄プロセスを受け、前記キャリッジ上に落下した可能性のある塗料の跡を除去するようになっていることを特徴とする、請求項１～６のいずれかに記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。
8. クイックカップリングを有し、前記ガラス板がテーブルに接触するのを防止する支持体（１３）が、前記下位レベル（１０）に設けられていることを特徴とする、請求項１～７のいずれかに記載の連続的ガラス搬送式のガラス印刷機。

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