JP2023526039A - 高温用途用メカニカルシール構造 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1のシール面(3a)を有する回転シールリング(3)と、第2のシール面(4a)を有する固定シールリング(4)とを備えるメカニカルシール(2)と、2つのスライドリングのうちの1つに軸方向(X-X)にプレテンションをかけるプレテンション装置(6)と、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側(40)に配置された二次シール部材(7)であって、前記プレテンション装置(6)は、二次シール部材(7)を介して前記軸方向にプレテンションされるスライドリングにプレテンションをかける二次シール部材(7)と、二次シール部材(7)の半径方向内側に配置されたスリーブ(8)とを備え、二次シール部材(7)は軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側(40)に配置され、二次シール部材(7)は、軸方向(X-X)において二次シール部材(7)から軸方向にプレテンションされるスライドリングに向かって突出する、周方向に環状に閉じたシールエッジ(70)を有し、シールエッジ(70)は、前記軸方向にプレテンションされるシールリングの後側(40)に対してシールをし、二次シール部材(7)は、更に、内周面(73)でスリーブ(8)の外周に対してシールをすることを特徴とするメカニカルシール装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、高温用途用の、特にシール対象の気体媒体の温度が200℃を超える、特に800℃を超える高温用途用メカニカル―ル装置に関する。
メカニカルシール装置は、先行技術により様々な実施形態において知られている。200℃を超える、特に500℃を超える温度を用いる高温用途においては、最も高い要求がメカニカルシール装置の構成要素に対し課される。これは、特に二次シールに当てはまり、二次シールは、恐らくもはやポリテトラフルオロエチレ(PTFE)で作成されたり、高温用途向けの弾性材料のOリングとして作成されたりしていないであろう。そのため、そのような高温用途では、通常、いくつかのメカニカルシール装置を直列に接続する必要があり、そのような機械をシールするためのコストが大幅に増加する結果となっている。更に、メカニカルシール装置のこの直列接続では、シール対象の回転部品に対して大きな軸方向空間要件が必要となるが、これはそのような機械の軸方向長さを増大するため望ましくない。そのため、これまで高温用途には非常に高価で製造が複雑な金属ベローズが使用されてきた。これらのベローズは、高温だけでなく高圧にも耐えるために強化する必要があり、更に高価なものとなる。
高温用途における別の問題領域は、通常の非常に高い圧力に起因するものであり、特に二次シールを使用する場合に、漏れという追加的な問題を引き起こす可能性がある。
従って、本発明の目的は、シール対象の気体媒体の確実な高温シールを可能にし、簡素で廉価な設計を有するメカニカルシール装置を提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有するメカニカルシール装置を提供することによって達成され、従属請求項は本発明の好ましい更なる実施形態を示す。
対照的に、請求項1の特徴を有する本発明に係るメカニカルシール装置は、200℃、特に500℃、更に特に800℃より高い温度と、特に80×105Pa、更に特に250×105Paより高い高圧を伴う高温用途においてさえ、シールリングの摺動面同士と既存の二次シールの両方で確実なシールが可能であるという利点を有する。本発明によれば、これは、第1の摺動面を備えた回転シールリングと、第2の摺動面を備えた固定シールリングとを有し、これらの間にシールギャップを画定するメカニカルシールを備えるメカニカルシール装置を使用することによって達成される。更に、2つのシールリングのうちの1つにメカニカルシール装置の軸方向X-Xにプレテンションをかけるためのプレテンション装置が設けられる。更に、二次シール部材が、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側に配置される。好ましくは、固定シールリングに、軸方向にプレテンションがかけられる。更に、メカニカルシール装置は、二次シール部材の半径方向内側に配置されたスリーブを有する。本発明によれば、スリーブは、分離型のスリーブ形状の中空円筒状部品、或いは、例えばハウジング部品のスリーブ形状延長部であると理解される。二次シール部材は、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側に配置されており、環状に閉じた、すなわち周方向に閉じたシールエッジを有する。シールエッジは、二次シール部材の軸方向にプレテンションされるスライドリングに対向する側で軸方向X-Xに突出し、軸方向にプレテンションされるスライドリングの背面に対してシールをする。その結果、シールエッジを使用して、二次シール部材と軸方向にプレテンションされるスライドリングとの間で環状シールを達成することができる。また、二次シール部材は、更に、内周面でスリーブの外周に対してシールをする。このように、二次シール部材は2つのシール領域を有し、その一方は、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側に向けられたシールエッジであり、他方は、二次シール部材の内周面である。プレテンション装置は、軸方向にプレテンションされるスライドリングへの軸方向のプレテンションが二次シール部材を介して生じるように配置される。これにより、二次シール部材のシールエッジによって、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側で確実なシールを行うことができる。このように、プレテンション装置のプレテンション力は、軸方向X-Xにおいて、二次シール部材を介して軸方向にプレテンションされるスライドリングに向けて付与される。
好ましくは、二次シール部材は、2000HV以上のビッカース硬度HVを有する硬質材料で作成される。これにより、高温及び/又は高圧に対して必要とされる二次シール部材の堅牢性が確保される。更に、軸方向にプレテンションされるスライドリングに、二次シール部材を介して確実にプレテンションがかけられる。特に好ましくは、二次シール部材は、セラミック材料から形成される。好ましくは、二次シール部材は、シリコンカーバイド(SiC)又はタングステンカーバイド(WC)から形成される。このように、二次シール部材はエラストマーを含有せず、非弾性であるため、スライドリングに軸方向のプレテンションをかける際に、二次シール部材を介してプレテンション装置から軸方向にプレテンションされるスライドリングへの力の確実な伝達が可能になる。
特に好ましくは、二次シール部材の硬度は、軸方向にプレテンションされるスライドリングの硬度と少なくとも等しい。好ましくは、二次シール部材の硬度は、軸方向にプレテンションされるスライドリングの硬度よりも高い。本発明の別の実施形態によれば、軸方向にプレテンションされるスライドリングと二次シール部材は同じ材料で作成される。更に好ましくは、軸方向にプレテンションされるスライドリング、二次シール部材、及びスリーブは、同じ材料、特にシリコンカーバイドで作成される。
軸方向にプレテンションされるスライドリングと二次シール部材が互いに接触する表面、及び、二次シール部材とスリーブが互いに接触する表面は、特に研削及び/又は研磨等の精密機械加工プロセスを用いて、構成要素間の接触面における粗さが可能な限り低くなるように機械加工を施すことが更に好ましい。
特に好ましくは、二次シール部材は、シールエッジの一方の端面に第1のコーティングを有する。この場合、コーティングは、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側と接触するコーティングの粗さが可能な限り低くなるように設計されることが好ましい。好ましくは、コーティングは、ダイヤモンド又は二硫化タングステンで作成される。更に好ましくは、二次シール部材は、スリーブに接触する内周面に第2のコーティングを有する。第2のコーティングは、好ましくは第1のコーティングと同じ材料で形成され、更に好ましくは同じコーティング厚さを有する。
本発明の他の好ましい実施形態によると、スリーブは、その外周に第3のコーティングを有する。更に好ましくは、軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側も第4のコーティングを有する。好ましくは、第3のコーティングと第4のコーティングは、第1のコーティング及び/又は第2のコーティングと同じ材料で設けられ、特に好ましくはダイヤモンド又は二硫化タングステンで設けられる。全てのコーティングが同じ材料で作成され、同じ厚さであることが好ましい。
一方では二次シール部材の組み立てを可能な限り容易にし、他方では内周面での二次シール部材のシールを特に良好なものとするために、二次シール部材は複数のセグメントに分割されている。好ましくは、分割は3つの個別セグメントとして実施される。互いに隣接して配置されるセグメントは、対応する重なり領域を有しており、そこでセグメント同士が軸方向及び/又は半径方向に重なり合っている。
二次シール部材にセグメント化設計を用いる場合、セグメントに半径方向のプレテンションをかける装置が更に好ましい。この装置は、例えば、セグメントに対し半径方向内側の方向のプレテンションをかける環状バネ又は複数の個別バネである。その結果、セグメントはスリーブの外周に非常に接近して配置され、内周面での二次シール部材のシールを更に強化する。
シールエッジの製造を最大限に容易にし、特に、シールエッジと軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側との間に十分な接触面積を確保するために、シールエッジは、好ましくは正方形の断面、特に長方形の断面を有する。好ましくは、シールエッジにおいて、半径方向の高さHは軸方向の長さL以上である。
好ましくは、シールエッジは、二次シール部材の軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側に面する側の半径方向内側に位置するコーナー領域に配置される。これにより、大幅に緩和されたメカニカルシールが提供可能となる。
更に好ましくは、二次シール部材は、二次シール部材の内周面に配置された追加的なシールエッジを更に有する。軸方向にプレテンションされるメカニカルシールリングの後側に向かって突出するシールエッジと半径方向内側に突出する別のシールエッジの幾何学的形状は、両方のシールエッジが同じ断面を有するようにすることが好ましい。
メカニカルシール装置は、気体媒体をシールするように設計される。本発明に係る設計は、高温用途及び非常に高い圧力下においてさえ、いくつかのメカニカルシールを直列に接続する必要がないことを意図する。
以下、本発明の好適な実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図面は以下のとおりである。
本発明の第1の実施形態に係るメカニカルシール装置の概略断面図である。 図1のメカニカルシール装置の二次シール部材の概略部分断面図である。 図2の二次シール部材の概略上面図である。 図3の二次シール部材の概略部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るメカニカルシール装置の概略断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るメカニカルシール装置の概略断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るメカニカルシール装置の概略断面図である。 図7の二次シール部材の軸方向の概略図である。 本発明の第5の実施形態によるメカニカルシール装置の概略断面図である。
以下、本発明の第1の好ましい実施形態に係るメカニカルシール装置1を図1~図4を参照し詳細に説明する。
図1から分かるように、メカニカルシール装置1は、第1の摺動面3aを有する回転スライドリング3と、第2の摺動面4aを有する固定スライドリング4とを有するメカニカルシール2を備える。シールリング3、4の摺動面間にシールギャップ5が形成される。
メカニカルシール2は、大気領域11から製品領域10をシールする。
更に、メカニカルシール装置1はプレテンション装置6を備えており、プレテンション装置6は、図1から分かるように、メカニカルシール2に軸方向X-Xのプレテンションをかける、円周に沿って配置された複数のコイルスプリング(図1には1つのコイルスプリングのみが示される)を含む。
更に、メカニカルシール装置1は、軸方向にプレテンションされるスライドリング(例示的な本実施形態では固定シールリング4)の後側40に配置される二次シール部材7を備える。
プレテンション装置6は、二次シール部材7とハウジング12との間に配置される。従って、固定シールリング4は、プレテンション装置6を使用して二次シール部材7を介して軸方向X-Xのプレテンションをかけられる。プリテンション力は、図1の矢印Vで示される。
更に、メカニカルシール装置1は、固定配置された中空円筒形のスリーブ8を備える。スリーブ8は、例えば、ハウジング12に接続される。スリーブ8は、二次シール部材7の半径方向内側に配置される。
回転シールリング3は、シールリングキャリア30を用いて回転シャフト9に接続される。
図2~図4は、二次シール部材7を詳細に示す。特に、図3に示すように、二次シール部材7は、周方向に環状に閉じられた第1のシールエッジ70を備える。この場合、シールエッジ70は、軸方向X-Xにおいて、二次シール部材7から軸方向にプレテンションされるスライドリングの方向に突出している。図1から分かるように、シールエッジ70は、固定スライドリング4の後側40に当接することにより、第1のシール領域13をシールする。
このように、図1から分かるように、二次シール部材7は、固定スライドリング4に対するシールが行われるシールエッジ70に第1のシール領域13を有し、二次シール部材7とスリーブ8の外周との間のシールが行われる内周面73に第2のシール領域14を有する。ここで、シールエッジ70の第1のシール領域における接触面積は、内周面73とスリーブ8との間の第2のシール領域における接触面積よりもはるかに小さい。
更に図2から分かるように、シールエッジ70は、半径方向Rの高さHが、軸方向X-Xのシールエッジの長さLよりも大きくなるように形成される。
更に図3及び図4から分かるように、二次シール部材7は、周方向に沿う複数のセグメントS1、S2、S3から作成されており、各セグメントはピッチ円形状を有する。例示的な本実施形態では、3つのセグメントS1、S2及びS3が備えられる。このようにして、図4に詳細に示す3つのオーバーラップ領域74が、セグメントS1、S2、S3間のそれぞれの移行部に形成される。セグメントS1、S2、S3同士が部分的に重なる各オーバーラップ領域74にはセグメントギャップ75が設けられる。
二次シール部材7は、硬質材料、例えばセラミック材料、特にSiCで作成される。このように、メカニカルシール装置1は、エラストマーを含有せず、更に、二次シール部材に一般的に使用される別の弾性材料、特にPTFEで作成された構成要素を有しない。従って、メカニカルシール装置1は、200℃より高い温度の高温用途及び80×105Paより高い圧力の高圧用途向けに設計されている。
更に、二次シール部材7は、シールエッジ70の端面に第1のコーティング71を有し、内周面73に第2のコーティング72を有する。
更に、スリーブ8は、その外周に第3のコーティング80を有する。これらのコーティングは、好ましくは、ダイヤモンド又は二硫化タングステンで設けられる。
本願においては、特に、これらのコーティングにより、構成要素間、すなわち、二次シール部材7と固定スライドリング4の間、及び、二次シール部材7とスリーブ8の間のシール領域13、14において可能な限り滑らかな接触面が実現可能となる。特に、これらのコーティングは、二次シール部材7のシールエッジ70及び内周面73の2つのシール領域13、14において互いに接触する面の後処理工程を省略するためのものである。
図2に示す第1及び第2のコーティング71、72は、実際には、はるかに小さく、特に10分の数ミリメートルであり、図2では明確にするためにより広く描かれている。
更に、メカニカルシール装置1は環状ばね17を含む。環状ばね17は、セグメント化された二次シール部材7にばね力Fで半径方向内側にプリテンションをかける。これにより、一方では、3つのセグメントS1、S2、S3からなる二次シール部材7が合わさった状態で保持され、他方では、二次シール部材7の内周面73とスリーブ8の間に最小限のギャップが実現される。その結果、二次シール部材7とスリーブ8の間の第2のシール領域14におけるシールが改善されることになる。
このようにして、軸方向に移動可能な固定スライドリング4、すなわち非回転スライドリング4の後側40で動的シールを実現することができる。このような状況において、動的シールは、特に好ましくは、800℃までの温度及び250×105Paまでの非常に高い圧力において実現可能である。特に、シール用のベローズ要素の使用も省くこともできる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るメカニカルシール装置1を示す。同一又は機能的に同一の部分は、例示的な第1の実施形態と同じ参照符号で示す。
図5から分かるように、例示的な第1の実施形態とは対照的に、例示的な第2の実施形態の固定スライドリング4は、後側40に凹部41を有する。更に、二次シール部材7は、軸方向X-Xに突き出す軸方向環状フランジ76を有する。
図5から分かるように、軸方向環状フランジ76は、凹部41の半径方向内側に配置される。例示的な第1の実施形態と比較すると、本実施形態は、製品領域10内に位置し、高圧下にあるシール対象の媒体による負荷の減少を実現する。このようにすることで、特に、プレテンションに必要なプレテンション装置6のプレテンション力Vの低減を目的とする緩和されたメカニカルシールを設けることができる。その他の点については、例示的な本実施形態は、例示的な前述の実施形態に対応するため、前述の実施形態で記載した説明を参照されたい。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るメカニカルシール装置1を示しており、同一又は機能的に同一の部分は、例示的な先行の実施形態と同じ参照符号で示されている。
図6から分かるように、例示的な第3の実施形態では、二次シール部材7の内周面73に凹部77が設けられている。凹部77により、二次シール部材7の第2のシール領域14における二次シール部材7とスリーブ8の間のシール面積が減少する。
更に、例示的な第3の実施形態では、シールエッジ70は、半径方向の更に内側、つまり内周面73の方向にずらして配置される。これにより、例示的な第2の実施形態と比べて、より大幅に負荷がかかるメカニカルシール2が提供される。これは、シールエッジ70の位置決めにより流体圧受け面が大幅に減少するため、メカニカルシールの負荷係数(スライドリング3、4間の摺動面に対する流体圧受け面の割合として定義される)が、例示的な第2の実施形態と比べて大幅に減少するからである。その他の点については、例示的な本実施形態は、例示的な前述の実施形態に対応するため、前述の実施形態で記載した説明を参照されたい。
図7及び図8は、本発明の第4の実施形態に係るメカニカルシール装置1を示す。同一又は機能的に同一の部分は、例示的な先行の実施形態と同じ参照符号で示す。
図7から分かるように、二次シール部材7は、異なる設計を有する。ここで、二次シール部材7は、二次シール部材7の内周面の最も内側の半径部にシールエッジ70を有する。これに関し、シールエッジ70もまた第1のコーティング71を有する。更に、第2のシール領域14は、二次シール部材7の固定スライドリング4に対向する領域のみにおいて、二次シール部材7とハウジング12に接続されたスリーブ形状延長部8’の間に設けられる。ここで、第2のコーティング72は、この第2のシール領域14に形成される。このように、先行する例と同様に例示的な第4の実施形態で形成された分離型のスリーブの代わりに、スリーブ形状延長部8’が形成される。
図7及び図8から更に分かるように、二次シール7は、更に、第2のシール領域14を画定する内周面73上に環状溝78を含む。更に、特に図8から分かるように、複数の軸方向チャネル79が内周領域に設けられる。こうすることで、軸方向チャネル79により製品領域10と環状溝78とが接続される。二次シール部材7の軸方向チャネル79間の中間領域は、スリーブ形状延長部8上で二次シール部材7を支持するためのものである。
シールエッジ70はここでは二次シール部材7の半径方向の最も内側の領域に配置されているので、大幅に負荷が緩和されたメカニカルシールを設けることができる。例示的な第4の実施形態では、二次シール部材7の軸方向及び半径方向のシールは、固定スライドリング4に面するコーナー領域に集中している。もちろん、例示的な前述の実施形態と同様に、第3のコーティングをスリーブ形状延長部8’に施してもよいことに留意されたい。その他の点については、例示的な本実施形態は、例示的な先行の実施形態に対応するため、先行の実施形態で記載した説明を参照されたい。
図9は、本発明の例示的な第5の実施形態に係るメカニカルシール装置1を示しており、同一又は機能的に同一の部分は、同じ参照符号で示されている。
例示的な第5の実施形態は本質的に例示的な第4の実施形態に対応し、例示的な第4の実施形態と同様に、二次シール7に環状溝78と複数の軸方向チャネル79を含む。例示的な第4の実施形態と異なり、例示的な第5の実施形態では、図9に示すように、半径方向内側に向けられた第1のシールエッジ70の隣に第2のシールエッジ70’が形成される。第2のシールエッジ70’は、ハウジング12と一体的に形成されたスリーブ形状延長部8’に対してシールをする。固定スライドリング4の後側40に対向する第1のシールエッジ70は、後側40に対してシールをする。例示的な本実施形態においてもまた、特に緩和されたシールを設けることができる。好ましくは、上述したようなコーティングがシールエッジ70、70’の両方のシール面にそれぞれ設けられる。固定スライドリング4の後側40に対してシールをする第1のシールエッジ70は、二次シール7の可能な限り半径方向内側に配置されることに留意されたい。この場合、シールエッジ70は、図9から明らかなように、環状溝78の底部よりも半径方向内側に配置される。
その他の点については、例示的な本実施形態は、例示的な前述の実施形態に対応するため、前述の実施形態で記載した説明を参照されたい。
1 メカニカルシール装置
2 メカニカルシール
3 回転シールリング
3a 回転シールリングの第1の摺動面
4 固定シールリング(軸方向にプレテンションされるスライドリング)
4a 固定シールリングの第2の摺動面
5 シールギャップ
6 プリテンション装置
7 二次シール部材
8 スリーブ
8’ スリーブ形状延長部
9 シャフト
10 製品領域
11 大気領域
12 ハウジング
13 第1のシール領域
14 第2のシール領域
17 環状ばね
30 回転シールリングキャリア
40 固定用シールリングの裏面
41 後側40の凹部
70 第1のシールエッジ
70’ 第2のシールエッジ
71 第1のコーティング
72 第2のコーティング
73 内周面
74 オーバーラップ領域
75 セグメントギャップ
76 軸方向リングフランジ
77 二次シール部材の凹部
78 環状溝
79 軸方向チャンネル
80 スリーブ8の外周の第3のコーティング
F 環状ばねのばね力
H 半径方向の高さ
L 軸方向の長さ
R 半径方向
S1 第1セグメント
S2 第2セグメント
S3 第3セグメント
V プリテンション装置のプリテンション力
X-X 軸方向

Claims (14)

  1. 第1の摺動面(3a)を有する回転スライドリング(3)と、第2の摺動面(4a)を有する固定スライドリング(4)とを備え、それらの間にシールギャップ(5)を画定するメカニカルシール(2)と、
    前記2つのスライドリングのうち1つに軸方向(X-X)にプレテンションをかけるためのプレテンション装置(6)と、
    前記軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側(40)に配置された二次シール部材(7)であって、前記プレテンション装置(6)は、前記二次シール部材(7)を介して前記軸方向にプレテンションされるスライドリングにプレテンションをかける前記二次シール部材(7)と、
    前記二次シール部材(7)の半径方向内側に配置されたスリーブ(8)と、を備え、
    前記二次シール部材(7)は、前記二次シール部材(7)から前記軸方向にプレテンションされるスライドリングに向かって前記軸方向(X-X)に突出する、周方向に環状に閉じたシールエッジ(70)を有し、
    前記シールエッジ(70)は、前記軸方向にプレテンションされるスライドリングの後側(40)に対してシールをし、
    前記二次シール部材(7)は、更に、内周面(73)でスリーブ(8)の外周に対してシールをすることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記二次シール部材(7)は、2000HV以上の硬度を有する硬質材料で作成されることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記二次シール部材(7)は、セラミック材料、特に、シリコンカーバイド又はタングステンカーバイドで作成されることを特徴とする請求項2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記二次シール部材(7)の硬度は、前記軸方向にプレテンションされるスライドリングの硬度と少なくとも等しいことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記軸方向にプレテンションされるスライドリング及び前記二次シール部材(7)は、同じ材料で作成される、又は、
    前記軸方向にプレテンションされるスライドリング、前記二次シール部材(7)及びスリーブ(8)は、同じ材料で作成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記二次シール部材(7)は前記シールエッジ(70)の端面に第1のコーティング(71)を有し、及び/又は、
    前記二次シール部材(7)は前記内周面(73)に第2のコーティング(72)を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  7. 前記スリーブ(8)は、その外周に第3のコーティング(80)を有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  8. 前記第1のコーティング(71)及び/又は前記第2のコーティング(72)及び/又は前記第3のコーティング(80)は、同じ材料で作成され、これらのコーティングはすべて同じ厚さで作成されることを特徴とする請求項6又は7に記載のメカニカルシール装置。
  9. 前記二次シール部材(7)は、周方向に複数のセグメント(S1、S2、S3)に分割されることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  10. 前記二次シール部材(7)は、プリテンション要素(17)を用いて、半径方向内側にプリテンションされることを特徴とする請求項9に記載のメカニカルシール装置。
  11. 前記シールエッジ(70)は四角形の断面を有することを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  12. 前記シールエッジ(70)の半径方向(R)の高さ(H)は、前記シールエッジ(70)の軸方向(X-X)の長さ(L)よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載のメカニカルシール装置。
  13. 前記シールエッジ(70)は、前記二次シール部材(7)の半径方向内側のコーナー領域に配置されることを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
  14. 前記二次シール部材(7)の前記内周面(73)に配置される別のシール部(70’)を更に備えることを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載のメカニカルシール装置。
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