JP2023505453A - データ処理装置、方法、基地局及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
本願の実施例は、データ処理装置、方法、基地局及び記憶媒体を提供する。該装置は、アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定されるプロセッサであって、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるプロセッサと、前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリと、前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器と、を含む。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本願は無線通信ネットワークに関し、具体的にはデータ処理装置、方法、基地局及び記憶媒体に関する。
Massive MIMO(大規模アンテナ技術、Large Scale MIMOとも呼ばれる)は第五世代移動通信(5G)におけるシステム容量及びスペクトル利用率を向上させる重要な技術である。Massive MIMO技術の応用により、5G環境における通信帯域幅は指数関数的に増加している。例えば、単一の5G設備(基地局又は端末)について言えば、そのスペクトル帯域幅は単一のLTE設備に対して数倍から数十倍増加し、アンテナデータも数倍から数十倍増加し、それにより、通信帯域幅が数十倍ひいては百倍増加する。そのため、Massive MIMO技術に関わる行列演算の演算規模も非常に膨大になり、関連技術における演算方式は上記の演算要件を満たすことができない。
本願の実施例は、データ処理装置、方法、基地局及び記憶媒体を提供する。
本願の実施例は、
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定されるプロセッサであって、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるプロセッサと、
前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器と、
を含むデータ処理装置を提供する。
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定されるプロセッサであって、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるプロセッサと、
前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器と、
を含むデータ処理装置を提供する。
本願の実施例は、
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定するステップと、
各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化し記憶するステップと、
前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるステップと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するステップと、
を含むデータ処理方法を提供する。
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定するステップと、
各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化し記憶するステップと、
前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるステップと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するステップと、
を含むデータ処理方法を提供する。
本願の実施例は、
本願の実施例のうちいずれかに記載のデータ処理装置を含む基地局。
本願の実施例のうちいずれかに記載のデータ処理装置を含む基地局。
本願の実施例は、
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に本願の実施例のうちいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
本願の以上の実施例、その他の態様、及びその実施形態についての詳細を、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、及び特許請求の範囲に基づいて、説明する。
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に図面を参照しながら、本願の実施例を詳細に説明する。なお、本願における実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに任意に組み合わせることができる。
図1はMassive MIMOにおけるアップリンクの動作概略図である。図1に示すように、基地局はUE(ユーザ端末)のアップリンクパイロット情報を取得し、該アップリンクパイロット情報に基づいてチャンネル推定を行い、アンテナとユーザ端末との間の空間チャンネル情報を得て、チャンネル推定行列Wとして示す。アップリンクMassive MIMO処理は該チャンネル推定行列とアンテナデータ行列を用いて行列演算を行い、最初に送信されたユーザデータを取得することを含む。その後、ユーザデータに対してデジタル復調、デインターリーブ及び復号等の処理を行う。
ここで、dinはアンテナデータ行列を表し、mは帯域幅内のサブキャリア数を表し、kはアンテナ数を表す。lはユーザ数を表す。LTE及び5Gシステムにおいて、RB(Resource Block、リソースブロック)を単位としてリソース割り当てを行い、各RBは12個のRE(Resource Element、リソースユニット)であり、各REは1つのサブキャリアに対応し、異なるRBのデータは異なるW行列を乗算する必要があり、それにより異なるビームポインティングを生成する。N個のRBがあると仮定し、ここでRBnのアンテナデータはSnであり、チャンネル推定行列はWnであり、ユーザデータを含むユーザ行列AnはAn=Sn×Wnと表すことができ、ここで、0≦n≦N-1である。
ここで、kはアンテナ数を表し、lはユーザ数を表す。乗数は12*kのアンテナデータ行列Sであり、行数が12(即ち1つのRB)で、列数がkであるアンテナデータ行列を表す。被乗数がk*lのチャンネル推定行列Wであり、行数がkで、列数がlである重みデータの行列を表す。行列演算結果は12*lのユーザ行列Aであり、代表行数は12(即ち1つのRB)で、列数はlのユーザデータの行列である。各RBに対応するチャンネル推定行列は異なる。
例えば、アンテナデータ行列の第1行とチャンネル推定行列の第1列の行列演算結果を計算し、ユーザ0のRE0、即ち、
を取得する。アンテナデータ行列の第1行とチャンネル推定行列の第2列の行列演算結果を計算し、ユーザ1のRE0、即ち、
を取得する。
を取得する。アンテナデータ行列の第1行とチャンネル推定行列の第2列の行列演算結果を計算し、ユーザ1のRE0、即ち、
を取得する。
順次類推し、反復して全てのユーザのRE0を取得する。引き続きユーザ0のRE1を計算し、即ちアンテナデータ行列の第2行とチャンネル推定行列の第1列の行列演算結果を計算する。アンテナデータ行列の第2行とチャンネル推定行列の第2列の行列演算結果を計算し、ユーザ1のRE1を取得する。順次類推し、反復して全てのユーザのRE1を取得する。同じ方式で反復して全てのユーザのRE2からRE11を計算するが、本願の実施例は1つずつ列挙しない。
5G環境において、上記行列演算の演算規模はLTE環境よりはるかに大きい。LTEの典型的なシステムである4ユーザ8アンテナの環境と、5Gの典型的なシステムである32ユーザ64アンテナの環境を例として、アップリンクMassive MIMOにおける周波数領域データ処理の演算量を比較する。5Gシステムは各サブキャリアの演算量を計算すると、LTEシステムの各サブキャリアの演算量の(32×64)/(4×8)=64倍である。
また、5Gの典型的なシステムの帯域幅は100Mであるが、LTEの典型的な帯域幅は20Mであり、5Gの典型的なシステムの帯域幅はLTEの典型的な帯域幅の5倍である。従って、アップリンクMassive MIMOの周波数領域データ処理において、5Gの典型的なシステムの演算密度はLTEの典型的なシステムの演算密度の64×5=320倍である。
5Gの典型的なシステムに要求される性能は以下のとおりである。1シンボル長の中で32ユーザ64アンテナの100M帯域幅の全てのデータを処理し終えると、1シンボルの演算量は273*64*32*12=6394752複素乗算(100M帯域幅の最大RB数が273であると仮定、1RB=12RE)であり、また、1シンボル長は35.4マイクロ秒である。
従って、演算の並行性は、6394752/35.4複素乗算量/マイクロ秒=180複素乗算量/ナノ秒であり、即ち、ナノ秒毎に180×4=720回のスカラー乗算が完了する。よってLTEの典型的なシステムは720/320=3乗算/ナノ秒を完了する必要がある。
以上から分かるように、LTEの典型的なシステムは周波数領域データ処理の並行性が低く、実現できる複雑さの程度が低く、大量の演算リソースを占有できない。しかしながら、5Gの典型的なシステムにおける周波数領域データ処理において、演算に要求される並行能力及び演算密度はいずれもLTEの典型的なシステムをはるかに超えているため、並行処理能力が高いデータ処理方法を提供することは早急に解決すべき課題である。
図2は本願の実施例が提供するデータ処理方法のフローチャートであり、該方法はデータ処理装置によって実行することができ、該装置はソフトウェア及び/又はハードウェアによって実現することができ、且つ一般的に基地局内に設置される。図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ110では、アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定する。
ステップ120では、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化し記憶する。
ステップ130では、前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定し、ここで、前記ターゲットアンテナは前記アンテナデータにおける一部のデータである。
ステップ140では、前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算する。
なお、ステップ110とステップ120との間には前後の順序がなく、まずステップ110を実行してから、ステップ120を実行してもよく、又はステップ120を実行してから、次にステップ110を実行してもよく、又は両者を並行して実行し又は交替して実行してもよく、本願の実施例は具体的に限定しない。
本願の実施例において、アンテナ数はアンテナの配置情報である。基地局を設置した後、アンテナの配置情報は固定であり、例えば、基地局の関連設定ファイルを読み取る方式によってアンテナ数を取得することができる。
パイロット情報はアンテナとユーザ端末との間の空間チャンネル情報を決定するために用いられる。ユーザ端末はパイロット情報を基地局に送信し、基地局は該パイロット情報を解析してアンテナと該ユーザ端末との間の空間チャンネル情報、即ちチャンネル推定行列を取得する。このため、各ユーザ端末に対応するチャンネル推定行列は異なる。なお、異なるパイロット情報に対して、アンテナデータとチャンネル推定行列の行列演算の計算粒度又は複雑さの程度も異なる。
本願の実施例においては、パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定することができる。ここで、推定精度は各ユーザの各RBに対応する重みデータの数によって表すことができ、即ちチャンネル推定行列におけるデータは各RBの各REに対応する重みデータである。
例えば、各RBに含まれる12個のREの重みデータがいずれも同じであるように設定すれば、各RBは、1組の重みデータに対応することができる。又は、各REに1組の重みデータを設定した場合、各RBは12組の重みデータに対応する。又は、2つのRE毎に1組の重みデータを設定した場合、各RBは6組の重みデータに対応する。又は、3つのRE毎に1組の重みデータを設定した場合、各RBは4組の重みデータに対応する。又は、4つのRE毎に1組の重みデータを設定した場合、各RBは3組の重みデータに対応する。又は、6つのRE毎に1組の重みデータを設定した場合、各RBは2組の重みデータに対応する。なお、各RBに対応する重みデータの数が多いほど、チャンネル推定の効果が高くなるが、演算量も増える。
本願の実施例において、演算並行性は毎回の繰り返し操作において、各ユーザの各RBにおけるREを並行処理する数であると理解でき、これにより、演算並行性に基づいて1回の演算並行処理のターゲットアンテナデータを決定することができる。5Gの典型的なシステムにおける32ユーザ64アンテナ100M帯域幅を例とすると、各シンボルの各ユーザの各REにおける演算量は64回の複素乗算である。従って、180演算量/ナノ秒の要件を満たすためには、ナノ秒毎に180÷64≒3つのREを計算する必要がある。クロック周期が1GHzであれば、各クロック周期は3つのREの演算を完了する必要があり、即ち各複素乗算の演算並行性は3である。
例として、1つの実現方式は3つのユーザの同じREを並行計算し、即ちアンテナデータ行列から同じ行を取得し、チャンネル推定行列から3列を取得して、行列演算を行い、ユーザ行列における同じ行の3列のデータを取得するものである。
別の実現方式は同じユーザの3つのREを並行計算し、即ちアンテナデータ行列から3行を取得し、チャンネル推定行列から1列を取得して、行列演算を行い、ユーザ行列における同じ列の3行のデータを取得するものである。
図3は本発明の実施例が提供するメモリ内のユーザデータのデータフォーマット概略図である。図3に示すように、各ユーザが帯域幅全体内の全てのRBデータを連続的に記憶する必要があると仮定する。なお、図3におけるデータフォーマットはユーザデータの記憶方式の一例に過ぎず、これに限定されない。
第一の実現方式を用いると、同時に出力される3つのREが異なるアドレスに記憶され、3つの書き出しコマンドを送信することではじめて1回の並行出力が完了し、書き出しコマンドが毎回出力するデータが非常に小さく、インタフェースの帯域幅利用率が非常に低い。該問題を回避するためには、全てのユーザのデータを一定のデータ量までキャッシュした後、一番目のユーザのデータを出力し、次いで二番目のユーザのデータを出力するという逆の順序で出力しなければならないが、これは全てのユーザのデータをキャッシュする要件を満たすために、必然的に十分な記憶空間を用意しなければならず、実現コストが増加する。
第二の実現方式を用いると、同時に出力される3つのREは同じユーザに属し、それ自体が連続的に記憶されており、1つの書き出しコマンドを送信するだけで1回の並行出力を完了することができる。従って、インタフェースの帯域幅利用率を保証することができる。ある状況で、行列はRBを単位として計算するため、各ユーザの各RBにおける12個のREの重み値がいずれも同じであれば、連続する4つのクロック周期で該アンテナの1つのRBの演算を完了させ、1つの書き出しコマンドを送信するだけでこのRBのデータを全て出力することができ、インタフェースの利用率をさらに向上させる。
一番目のユーザの一番目のRBを処理した後、同じ方式で二番目のユーザの一番目のRBを処理し、以下同様に、反復して全てのユーザの一番目のRBを取得する。同じ方式で全てのユーザの二番目のRBデータを計算し、以下同様に、反復して全てのユーザの全てのRBデータを取得する。
又は、1つのクロック周期内で、全てのユーザの一番目のRBにおけるRE0~RE2を並行処理し、隣接する次のクロック周期内で、全てのユーザの一番目のRBにおけるRE3~RE5を並行処理し、隣接する次のクロック周期内で、全てのユーザの一番目のRBにおけるRE6~RE8を並行処理し、隣接する次のクロック周期において、全てのユーザの一番目のRBにおけるRE9~RE11を並行処理する。同じ方式で全てのユーザの二番目のRBデータを計算し、以下同様に、反復して全てのユーザの全てのRBデータを取得する。
一例では、アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定することは以下の方式を含んでもよい。
アンテナ数に基づいて演算並行性を決定する。例えば、アンテナ数が減少した場合、本方法がサポートできる帯域幅を向上させるために、一度により多くのREを計算することができ、同時に物理的実現の複雑差の程度を軽減するために、3RE/6REの並行性のみを考慮することができる。即ち33~64アンテナの場合、3REをステップサイズとしてユーザデータを並行計算し、1~32アンテナの場合、6REをステップサイズとしてユーザデータを並行計算する。なお、アンテナ数の違いによるアップリンクMassive MIMOにおける行列演算の演算並行性の違いは、本願の革新性及び保護範囲に影響しない。
又は、パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定し、且つ推定精度に基づいて演算並行性を決定してもよい。例えば、各RBが12組の重みデータに対応する場合、演算並行性は1REとなる。又は、各RBが6組の重みデータに対応する場合、演算並行性は2REとなる。又は、各RBが4組の重みデータに対応する場合、演算並行性は3REとなる。又は、各RBが3組の重みデータに対応する場合、演算並行性は4REとなる。又は、各RBが2組の重みデータに対応する場合、演算並行性は6REとなる。
なお、パイロット情報の違いによるアップリンクMassive MIMOにおける行列演算の演算並行性の違いも、本願の革新性及び保護範囲に影響しない。
又は、アンテナ数に基づいて第1基準演算並行性を決定し、パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定し、前記第1基準演算並行性と第2基準演算並行性のうち小さい方を演算並行性とする。当然のことながら、演算並行性を決定する方式は様々であり、上記は例示に過ぎず、限定するものではない。
一例では、1つのRBのアンテナデータを読み込む毎に、それをメモリにキャッシュする。それに応じて、該RBに対応するチャンネル推定行列における重みデータを読み込み、且つそれをメモリにキャッシュした後、さらに行列演算を行う。一番目のユーザの一番目のRBの計算を完了した後、二番目のユーザの一番目のRBを処理し、以下同様に、反復して全てのユーザの全てのRBを取得することができ、アンテナデータ行列を繰り返し読み取る必要がなく、帯域幅及び消費電力の浪費を回避することができる。
一例では、複数のRBを1つのBLOCKと定義し、まず一人のユーザの1つのBLOCKを読み込んで演算を完了した後、他のユーザの該BLOCKの演算を順次完了する。BLOCKが大きいほど、記憶リソースの消費が多くなるが、インタフェースの利用率が高くなる。本願の実施例において設定可能なBLOCKサイズは1RB、2RB、4RB、8RB及び16RB等を含む。
具体的には、BLOCKサイズは予め設定されており、1つのBLOCKに含まれるRBの最大数はアンテナ数によって決定される。なお、帯域幅全体における各ユーザのRB数及びBLOCKの大きさに基づき、帯域幅全体におけるBLOCK数を決定することができる。BLOCK数と処理遅延時間との積は、1シンボル長未満である必要がある。ここで、処理遅延時間は、アンテナデータの読み込み操作開始時刻とユーザデータの書き出し操作開始時刻との時間差である。ユーザ数、帯域幅、アンテナ数及び予め設定されたリソースブロック数に基づいて処理遅延時間を決定することができる。なお、処理遅延時間は人為的に設定されてもよく、本願の実施例は具体的に限定しない。
図4は本願の実施例が提供するBLOCK方式を用いてデータ処理を行うパイプライン処理の概略図である。図4に示すように、1つのBLOCKの読み込み操作の開始時間と書き出し操作の開始時間の時間差が即ち処理遅延時間である。ここで、読み込まれるのはアンテナデータ及び重みデータであり、書き出されるのはユーザデータである。このように処理遅延をシンボルレベルからBLOCKレベルに低減し、分割された時間内に分割後のデータ量を読み込むこができ、インタフェースの帯域幅の均一化に役立つ。
一例では、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をメモリに記憶することは以下を含んでもよい。予め設定されたリソースブロック数に基づいてアンテナデータ及びチャンネル推定行列における重みデータを分割して読み取り、且つアンテナデータ及び重みデータをキャッシュする。例えば、各分割データは1つのBLOCKデータに対応し、1つのBLOCKは複数のRB(即ちリソースブロック)を含む。
図5は本発明の実施例が提供する外部メモリにおけるアンテナデータのデータフォーマット概略図である。図5に示すアンテナデータのデータフォーマットに基づき、アンテナ0の1つのBLOCKデータ(例えばRE0~RE2)を読み取り、アンテナ1の1つのBLOCKデータ(例えばRE0~RE2)を読み取り、以下同様に、反復して各アンテナの1つのBLOCKデータを読み取る。続けてアンテナ0の1つのBLOCKデータ(例えばRE3~RE5)を読み取り、アンテナ1の1つのBLOCKデータ(例えばRE3~RE5)を読み取り、以下同様に、各アンテナの全てのBLOCKデータを読み取るまで行う。なお、図5におけるデータフォーマットはアンテナデータの記憶方式の一例に過ぎず、これに限定されない。
図6は本発明の実施例が提供する外部メモリ内のチャンネル推定行列における重みデータのデータフォーマット概略図である。図6に示す重みデータのデータフォーマットに基づき、RB0の全てのユーザにおける全てのアンテナの重みデータを読み取り、RB1の各ユーザにおける全てのアンテナの重みデータを読み取り、以下同様に、反復して1つのBLOCK内の全てのRBの重みデータを取得する。
なお、図6におけるデータフォーマットは重みデータの記憶方式の一例に過ぎず、これに限定されない。
一例では、アンテナデータ及び重みデータをメモリに記憶することは以下を含んでもよい。予め設定されたグループ化記憶ルールに基づき、アンテナデータ及び重みデータに対してグループ化を行い、且つグループ化の結果に基づいて前記アンテナデータ及び重みデータを関連付けて記憶し、データが直接演算されて線路の交差点が存在するようになり、回路設計時の配線難易度を高めることを回避する。
ここで、アンテナ数及び回路設計の配線レイアウト等の面を考慮して、予め設定されたグループ化記憶ルールを策定する。
例示的に、32ユーザ64アンテナの5G環境において、100M帯域幅を実現するために、本願の実施例において64×3=192グループの複素乗算器を用い、1グループの複素乗算器は4グループの実数乗算器に対応し、従って、本願の実施例において192×4=768グループの実数乗算器を用いる。アンテナデータと加重値データの実部と虚部がいずれも16bitであり、各組の乗算器の入力が16x16であると仮定すると、このように大規模な行列演算は、必然的に多くの接続線及び交差を導入することになり、回路設計のレイアウトや配線の難易度を高める。行列演算式からも分かるように、各ユーザ出力データはいずれも各アンテナ入力データと直接関連しているため、交差接続線は必然的に多い。本願の実施例においては、5G周波数領域データの記憶及びMassive MIMOにおける演算の特徴に基づき、グループ化の方式を用いて192グループの複素乗算に対してパイプライン処理を行う。16のアンテナ毎に3REを1グループとし、合計4グループであり、そのグループ化ルールは以下の式である。
grpi,j
但し、i={ant0-15,ant16-31,ant32-47,ant48-63},
j={RE0-2,RE3-5,又はRE6-8,RE9-11}
但し、i={ant0-15,ant16-31,ant32-47,ant48-63},
j={RE0-2,RE3-5,又はRE6-8,RE9-11}
グループ毎に行列演算を行い、ユーザデータを得る。一例として、64アンテナに対して、演算並行性が3である応用シーンは、16のアンテナ毎に1組とすることができ、各組は3つのREを含む。第1グループを例として、アンテナant0-15は各アンテナのRE0~RE2と1グループを構成し、アンテナデータグループ0と命名し、又はアンテナグループ0と略称する。RE0に対して、16個のアンテナは16個の重みデータを有し、2つの重みグループに分けることができ、即ち1つのアンテナグループと2つの重みグループを1グループとする形式で、アンテナデータ及び重みデータをグループ化し関連付けて記憶する。
図7は本発明の実施例が提供するアンテナデータと重みデータのグループ化の概略図である。図7に示すように、ant0-15をアンテナグループ0と表記し、2つの重みグループを用いてアンテナグループ0に対応する取得値データを記憶し、即ちアンテナグループ0及び重みグループ0、重みグループ4を1グループとして記憶する。
同様に、ant16-31をアンテナグループ1と表記し、アンテナグループ1と重みグループ1、重みグループ5を1グループとして記憶する。同様に、ant32-47をアンテナグループ2と表記し、アンテナグループ2と重みグループ2、重みグループ6を1グループとして記憶する。ant48-63をアンテナグループ3と表記し、アンテナグループ3と重みグループ3、重みグループ7を1グループとして記憶する。
なお、上記グループ化の例は限定されておらず、アンテナ数の変化に伴って新たなグループ化方式が現れる。
一例において、前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するステップは、前記演算並行性に基づいて1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定するステップと、前記リソースユニット数に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するステップとを含む。好ましくは、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、ここで、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられる。
例えば、演算並行性が2であることを例として、ユーザ0のRE0~RE2については、ターゲットアンテナデータはアンテナグループ0に対応するRE0~RE2アンテナデータであり、重みデータはアンテナデータに対応し、さらに、プロセッサはデータ読み取りコマンドを生成し、データ読み取りコマンドをメモリに送信し、メモリにアンテナグループ0及び重み値グループ0、重み値グループ4に対応するデータを読み取らせ演算器に送る。
図8は本願の実施例が提供するユーザデータ演算の概略図である。図8に示すように、GRP0~GRP4は上記4つのアンテナグループに対応し、それぞれ9つの乗算器グループ、3つの16入力加算器グループ及び3つの4入力加算器を含む。GRP0を例として、各乗算器グループは1つのREの乗算処理に用いられ、演算結果を16入力加算器グループに出力し、16入力加算器群を介して加算を行い、加算結果を3つの4入力加算器に出力し、4入力加算器の演算結果はアンテナグループ0のRE0~RE2のユーザデータとする。GRP0~GRP4により、グループ内のアンテナデータと重みデータとの乗算を実現し、次いで、グループ内の全ての乗算結果の和を計算した後、全てのグループ内の和を加算して全てのアンテナのRE0~RE2のユーザデータを取得する。
アンテナデータ及び重みデータをグループ化することにより、接続線の交差を減少させ、グループとグループの間のデータを直接演算することを回避し、それによりグループとグループの間の大規模な接続線の交差を回避する。まずグループ内のデータを集約して計算した後、ビット幅が小さいデータを取得し、各グループが3つのREを取得した後、他のグループとの計算を行い、グループとグループとの間は3つのREの交差演算のみを有し、接続線の混雑度を大幅に減少させ、バックエンド実現のリスクを低下させる。演算ユニットと入力バッファとの間のデータ交差を減少させるために、入力データバッファもグループ化しなければならない。
本願の実施例はアンテナ数及びパイロット情報によって演算並行性を決定し、演算並行性に基づいて1回の演算並行処理のターゲットアンテナデータを決定し、ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列に対して行列演算を行い、アンテナデータの並行処理を実現し、基地局におけるデータ処理の並行性を向上させることができ、並行性が高く、遅延が小さい等の特徴を有し、行列演算の演算要件を満たす。
いくつかの例では、BLOCK方式によってデータの読み込み、計算及び書き出し操作を行い、処理遅延をシンボルレベルからBLOCKレベルに低減し、分割された時間内に分割後のデータ量を読み込むこができ、インタフェースの帯域幅の均一化に役立つ。
いくつかの例において、アンテナデータと重みデータとをグループ化する方式により、計算における複素乗算に対してオーバーフロー処理を行い、回路設計における接続線の交差を減少させ、グループとグループとの間のデータを直接演算することを回避し、それによりグループとグループとの間の大規模な接続線の交差を回避し、接続線の混雑度を減少させる。
図9は本願の実施例が提供するデータ処理装置の構造ブロック図である。該装置は本願の実施例が提供するデータ処理方法を実行することにより、基地局におけるデータ処理の並行性を向上させる。図9に示すように、該装置は、
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定され、ここで、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるプロセッサ910と、
前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリ920と、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器930と、
を含む。
アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定され、ここで、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるプロセッサ910と、
前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリ920と、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器930と、
を含む。
本願の実施例はデータ処理装置を提供し、プロセッサはアンテナ数及びパイロット情報によって演算並行性を決定し、演算並行性に基づいてプロセッサは1回の演算並行処理のターゲットアンテナデータを決定し、且つプロセッサにおいてアンテナデータを並行処理し、基地局におけるデータ処理の並行性を向上させることができ、プロセッサの演算リソースの占有を減少させ、並行性が高く、遅延が小さい等の特徴を有し、行列演算の演算要件を満たす。
一実施形態において、プロセッサ910は、外部メモリ940からアンテナデータ及びチャンネル推定行列の重みデータを分割して読み取り、且つメモリ920にキャッシュする。
プロセッサ910は演算並行性に基づいて演算器930が1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定し、該リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み出しコマンドを生成し、データ読み出しコマンドをメモリ920に送信することにより、メモリ920はターゲットアンテナデータ及び該ターゲットアンテナデータに対応する取得値データを演算器930に出力し、演算器930はメモリ920からターゲットアンテナデータ及び対応する重みデータを読み取り、ユーザデータを演算することにより、ユーザデータを外部メモリ940に書き込んでキャッシュし、プロセッサ910は外部メモリ940からユーザデータを取得することができる。
一実施形態では、前記プロセッサは、
アンテナ数に基づいて第1基準演算並行性を決定するように設定される第1決定モジュールと、
パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される第2決定モジュールと、
前記第1基準演算並行性と第2基準演算並行性のうち小さい方を演算並行性とするように設定される第3決定モジュールと、
を含む。
アンテナ数に基づいて第1基準演算並行性を決定するように設定される第1決定モジュールと、
パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される第2決定モジュールと、
前記第1基準演算並行性と第2基準演算並行性のうち小さい方を演算並行性とするように設定される第3決定モジュールと、
を含む。
一実施形態では、前記第2決定モジュールは、
前記パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定し、前記推定精度に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される。
前記パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定し、前記推定精度に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される。
一実施形態において、推定精度は各ユーザの各リソースブロックに対応する重みデータの数を含む。
一実施形態では、前記プロセッサは、
予め設定されたリソースブロック数に基づいて各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列における重みデータを分割して読み取り、予め設定されたグループ化記憶ルールに基づいて、前記アンテナデータ及び重みデータに対してグループ化を行い、且つグループ化の結果に基づいて前記アンテナデータ及び重みデータを関連付けてメモリに記憶するように設定される。
予め設定されたリソースブロック数に基づいて各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列における重みデータを分割して読み取り、予め設定されたグループ化記憶ルールに基づいて、前記アンテナデータ及び重みデータに対してグループ化を行い、且つグループ化の結果に基づいて前記アンテナデータ及び重みデータを関連付けてメモリに記憶するように設定される。
一実施形態では、単一ユーザのリソースユニット数まで、
前記リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、ここで、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられる。
前記リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、ここで、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられる。
一実施形態において、図10は本願の実施例が提供する別のデータ処理装置の構造ブロック図である。図10に示すように、本願の実施例のデータ処理装置はアンテナデータ入力モジュール1001、重みデータ入力モジュール1002、アンテナデータ記憶モジュール1003、重みデータ記憶モジュール1004、複素乗算ユニット1005及び加算ツリー1006を含む。
ここで、複素乗算ユニットは192入力の複素乗算グループである。加算ツリーは4×48入力の加算器グループである。アンテナデータ入力モジュール1001は図5に示すデータフォーマットに従って、外部メモリからアンテナ0の分割されたアンテナデータ(BLOCKを実行ユニットとする)を読み込み、次いでアンテナ1の分割されたアンテナデータを読み込み、全てのアンテナの分割されたアンテナデータを読み込むまで、繰り返し行う。
重みデータ入力モジュール1002はRB0の全てのユーザにおける全てのアンテナの重みデータを読み込み、次に、RB1の全てのユーザにおける全てのアンテナの重みデータを読み込み、現在のBLOCK内の全てのRBの重みデータを読み込むまで、繰り返し行う。次のBLOCKを現在のBLOCKとして、上記操作を実行する。図11は本出願の実施例が提供する演算パイプラインの概略図である。
図11に示すように、横軸は時間、縦軸は操作タイプであり、アンテナ0、アンテナ1...等のアンテナの各BLOCKのアンテナデータを時間に沿って順次読み込む。各BLOCKについて、RB0からRBxの順に読み込む。
アンテナ数に基づき、読み込んだアンテナデータ及び重みデータをグループ化して記憶する。演算並行性(例えば、1アンテナ~32アンテナの場合、毎回単一ユーザ6REを並行計算し、33アンテナ~64アンテナの場合、毎回単一ユーザ3REを並行計算する)に応じて、それぞれメモリからアンテナデータと重みデータを読み込み、複素乗算ユニット1005と加算ツリー1006に送信して行列演算を行う。例えば、まずユーザ0のBLOCK内のRBデータを計算して取得し、次いでユーザ1のBLOCK内のRBデータを計算して取得し、全てのユーザのBLOCK内のRBデータを計算して取得するまで繰り返し行い、加算ツリー1006は各ユーザのBLOCK内の全てのRBデータを出力する。
本願の実施例は、本願の実施例に記載のデータ処理装置を含む基地局を提供する。上記提供する基地局は上記の任意の実施例が提供するデータ処理方法を実行するように設定することができ、対応する機能及び有益な効果を有する。
本願の実施例はさらに実行可能なコマンドの記憶媒体を提供し、コンピュータで実行可能なコマンドはコンピュータプロセッサによって実行される時にデータ処理方法を実行するように設定され、該方法は、アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定し、ここで、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるステップと、前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するステップとを含む。
前述したように、本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。
通常、本願の各実施例は、ハードウェア、専用回路、ソフトウェア、論理回路、又はこれらの任意の組み合わせによって実現される。構成要件は一部がハードウェアで実現され、その他の部分が、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他の演算装置により実行されることが可能なファームウェア又はソフトウェアによって実現されることができる。なお、本出願はそれに限定されない。
本願の図面におけるなんらかの論理フローのブロック図はプログラムステップ、相互に接続される論理回路、モジュール及びその機能、プログラムステップ及びその論理回路、モジュール及びその機能の組み合わせのいずれかを示すことができる。メモリ内にコンピュータプログラムを記憶することができる。
メモリは局所的技術環境に好適な任意のタイプを有し、且つ、これに対応する任意のデータ記憶技術で実現することができ、例えば、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光学メモリデバイス及びシステム(デジタル多用途ディスク(DVD)又はコンパクトディスク(CD))等で実現することができる。コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。
プロセッサは局所的技術環境に好適な任意のタイプを有し、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(FGPA)及びマルチコアプロセッサ構造に基づくプロセッサを含むが、これらに限定されない。
一実施形態では、前記プロセッサは、
前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定し、
前記リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、ここで、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられる。
前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定し、
前記リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、ここで、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられる。
Claims (14)
- アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定し、各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化してメモリに記憶し、前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するように設定されるプロセッサであって、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータである、プロセッサと、
前記アンテナデータ及びチャンネル推定行列をグループ化して記憶し、前記ターゲットアンテナデータ及びチャンネル推定行列を演算器に出力するように設定されるメモリと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するように設定される演算器と、を含む、データ処理装置。 - 前記プロセッサは、
アンテナ数に基づいて第1基準演算並行性を決定するように設定される第1決定モジュールと、
パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される第2決定モジュールと、
前記第1基準演算並行性と第2基準演算並行性のうち小さい方を演算並行性とするように設定される第3決定モジュールと、を含む、請求項1に記載の装置。 - 前記第2決定モジュールは具体的に、
前記パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定し、前記推定精度に基づいて第2基準演算並行性を決定するように設定される、請求項2に記載の装置。 - 前記推定精度は各ユーザの各リソースブロックに対応する重みデータの数を含む、請求項3に記載の装置。
- 前記プロセッサは具体的に、
予め設定されたリソースブロック数に基づいて各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列における重みデータを分割して読み取り、
予め設定されたグループ化記憶ルールに基づいて、前記アンテナデータ及び重みデータに対してグループ化を行い、且つグループ化の結果に基づいて前記アンテナデータ及び重みデータを関連付けてメモリに記憶するように設定される、請求項1に記載の装置。 - 前記プロセッサは具体的に、
前記演算並行性に基づいて演算器が1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定し、
前記リソースユニット数に基づいてターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータに基づいてデータ読み取りコマンドを生成し、前記データ読み取りコマンドをメモリに送信し、前記データ読み取りコマンドは、ターゲットアンテナデータ及び前記ターゲットアンテナデータに対応する重みデータを演算器に出力するように前記メモリに指示するために用いられるように設定される、請求項1に記載の装置。 - アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定するステップと、
各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化し記憶するステップと、
前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定し、前記ターゲットアンテナデータは前記ユーザの一部のアンテナデータであるステップと、
前記ターゲットアンテナデータ及び前記チャンネル推定行列に基づいてユーザデータを計算するステップと、を含む、データ処理方法。 - アンテナ数及びパイロット情報に基づいて演算並行性を決定する前記ステップは、
アンテナ数に基づいて第1基準演算並行性を決定するステップと、
パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定するステップと、
前記第1基準演算並行性と第2基準演算並行性のうち小さい方を演算並行性とするステップと、を含む、請求項7に記載の方法。 - パイロット情報に基づいて第2基準演算並行性を決定する前記ステップは、
前記パイロット情報に基づいてチャンネル推定行列の推定精度を決定し、前記推定精度に基づいて第2基準演算並行性を決定するステップを含む、請求項8に記載の方法。 - 前記推定精度は各ユーザの各リソースブロックに対応する重みデータの数を含む、請求項9に記載の方法。
- 各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列を取得し、且つ前記アンテナデータ及び前記チャンネル推定行列をグループ化し記憶する前記ステップは、
予め設定されたリソースブロック数に基づいて各ユーザのアンテナデータ及びチャンネル推定行列における重みデータを分割して読み取るステップと、
予め設定されたグループ化記憶ルールに基づき、前記アンテナデータ及び重みデータに対してグループ化を行い、且つグループ化の結果に基づいて前記アンテナデータ及び重みデータを関連付けて記憶するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。 - 前記演算並行性に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定する前記ステップは、
前記演算並行性に基づいて1回の演算後に取得する単一ユーザのリソースユニット数を決定するステップと、
前記リソースユニット数に基づいて1回の演算で並行処理するターゲットアンテナデータを決定するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のデータ処理装置を含む、基地局。
- コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に請求項7から12のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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