JP2023178983A - 充電制御装置、システム、充電制御装置の制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

充電制御装置、システム、充電制御装置の制御方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

Figure 2023178983000001
【課題】複数の電気自動車等を公平且つ効率的に充電する充電制御装置を提供する。
【解決手段】充電制御装置は、受信手段と、充電器制御手段と、を備える。受信手段は、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する。充電器制御手段は、充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した第1の充電器による充電を中断する。充電器制御手段は、第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに第2の充電器による充電を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、充電制御装置、システム、充電制御装置の制御方法及び記憶媒体に関する。
近年、環境に配慮した電気自動車の開発が進められている。電気自動車は、バッテリやキャパシタなどの蓄電装置と、インバータとインバータによって駆動されるモータのような動力源と、を備える。
特許文献1には、電気自動車の充電に関する技術が開示されている。特許文献1には、充電に用いられる商用電力の生成過程を含めて環境保護に貢献し得る充電装置および電動車両を提供する、と記載されている。
特開2007-185083号公報
電気自動車の普及が進むと、多くの住民が電気自動車を所有することになる。多くの住民が電気自動車を所有すると、同時に多くの電気自動車を充電できることが求められる。また、複数の電気自動車を充電する際、公平の観点から、利用者が電気自動車の充電開始を指示した順番に電気自動車の充電が開始することが求められる。即ち、複数台の電気自動車を公平且つ効率的に充電するシステムが求められる。
なお、特許文献1に開示された技術を適用しても、複数の電気自動車を公平且つ効率的に充電することはできない。特許文献1では複数の電気自動車を同時に充電することを想定していない。
本発明は、複数の電気自動車等を公平且つ効率的に充電することに寄与する、充電制御装置、システム、充電制御装置の制御方法及び記憶媒体を提供することを主たる目的とする。
本発明の第1の視点によれば、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、を備える、充電制御装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、複数の充電器と、充電制御装置と、を含み、前記充電制御装置は、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、を備える、システムが提供される。
本発明の第3の視点によれば、充電制御装置において、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信し、前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電制御装置の制御方法が提供される。
本発明の第4の視点によれば、充電制御装置に搭載されたコンピュータに、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する処理と、前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する処理と、を実行させるためのプログラムが提供される。
本発明の各視点によれば、複数の電気自動車等を公平且つ効率的に充電することに寄与する、充電制御装置、システム、充電制御装置の制御方法及び記憶媒体が提供される。なお、本発明の効果は上記に限定されない。本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。 図2は、一実施形態の動作を示すフローチャートである。 図3は、第1の実施形態に係る充電システムの概略構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る充電システムの動作を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る充電システムの動作を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る充電システムの動作を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の処理構成の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図12は、第1の実施形態に係る充電制御装置の処理構成の一例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る充電器管理データベースの一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、第1の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図16は、第1の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図17は、第1の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図18は、第1の実施形態に係る充電器制御部の動作を説明するための図である。 図19は、第1の実施形態に係る充電器の処理構成の一例を示す図である。 図20は、第1の実施形態に係る充電システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図21は、第2の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図22は、第2の実施形態に係る端末の表示の一例を示す図である。 図23は、第2の実施形態に係る充電器管理データベースの一例を示す図である。 図24は、第2の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図25は、第2の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図26は、第2の実施形態に係る充電器制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 図27A及び図27Bは、第2の実施形態に係る充電器制御部の動作を説明するための図である。 図28は、本願開示に係る充電制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、特段の釈明がない場合には、各図面に記載されたブロックはハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表す。各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
一実施形態に係る充電制御装置100は、受信手段101と、充電器制御手段102と、を備える(図1参照)。受信手段101は、同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する(図2のステップS1)。充電器制御手段102は、充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した第1の充電器による充電を中断する(ステップS2)。充電器制御手段102は、第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに第2の充電器による充電を開始する(ステップS3)。
充電制御装置100は、複数台の電気自動車を充電する際、各充電器の充電期間が予め定めた期間に到達すると、当該充電器によるバッテリの充電を一時的に中断すると共に、他の充電器による充電を開始する。当該構成により、最初に充電開始を指示した利用者(第1の充電器に充電開始を指示した利用者)は優遇されると共に、その後に充電を開始した利用者(第2の充電器に充電開始を指示した利用者)が不当に扱われることもない。さらに、充電制御装置100は、2つの充電器の動作を切り替える際、インターバルを設けずに当該切替を実現する。その結果、充電システムの効率が向上する。このように、充電制御装置100は、複数の電気自動車等を公平且つ効率的に充電できる。
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
[システムの構成]
図3は、第1の実施形態に係る充電システムの概略構成の一例を示す図である。図3に示すように、充電システムは、サーバ装置10と、充電制御装置20と、複数の充電器30-1~30-4と、を含む。
以降の説明において、充電器30-1~30-4を区別する特段の理由がない場合には、単に「充電器30」と表記する。他の要素についても同様に、ハイフンより左側の符号に当該要素を代表して表記する。
第1の実施形態では、本願開示の充電システムがマンション等の集合住宅にて用いられる場合について説明する。ただし、充電システムの適用先を集合住宅に限定する趣旨ではない。例えば、商業施設における電気自動車の充電に本願開示の充電システムが適用されてもよい。
マンションの住人は、マンションの管理会社等と契約することで駐車場を利用できる。図3の例では、契約が完了した住民は、駐車場40-1~40-4のうち管理会社等から指定された駐車場40を利用できる。
各駐車場40に対応するように充電器30が設置されている。充電器30は、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)のようなバッテリを搭載した電気自動車の充電を行う。充電器30は、電力を供給する電力線(商業系統又は蓄電装置のような電力源と接続された電力線)に接続される。充電器30は、各種コネクタを介して充電対象の電気自動車と接続され、電気自動車のバッテリを充電する。
サーバ装置10は、充電システムを利用する利用者(マンションの住民)の事前登録や当該利用者の認証を行う装置である。サーバ装置10は、マンションの管理会社の建物内に設置されていてもよいし、ネットワーク上(クラウド上)に設置されていてもよい。
充電制御装置20は、少なくとも1つ以上の充電器30と接続され、充電器30の充電動作を制御する。充電制御装置20は、サーバ装置10から取得する情報に基づいて各充電器30のオン/オフ(充電、非充電)を制御する。充電制御装置20は、マンションの管理会社の建物内に設置されていてもよいし、ネットワーク上(クラウド上)に設置されていてもよい。
図3に示す各装置は相互に接続されている。具体的には、サーバ装置10、充電制御装置20及び充電器30は、有線又は無線の通信手段により接続され、相互に通信が可能となるように構成されている。
図3に示す充電システムの構成は例示であって、その構成を限定する趣旨ではない。例えば、充電システムには複数のサーバ装置10や複数の充電制御装置20が含まれていてもよい。また、充電システムには、少なくとも1以上の充電器30が含まれていればよい。
[概略動作]
続いて、第1の実施形態に係る充電システムの概略動作について説明する。
<充電システムの利用申請>
充電システム(充電器30付きの駐車場40)の利用が許可された利用者(マンションの住民)は、事前に充電システムの利用申請を行う(図4参照)。
具体的には、利用者は、任意の手段を用いて充電システムの利用に必要な情報をサーバ装置10に登録する。例えば、利用者は、所持する端末50を操作してサーバ装置10が提供するWEB(ウェブ)ページにアクセスする。利用者は、当該WEBページを介して上記充電システムの利用に必要な情報をサーバ装置10に登録する。
利用者は、自身の氏名、生年月日、住所(部屋番号)、口座情報(例えば、銀行口座番号、クレジットカード情報)、認証情報(ユーザID、パスワード)、マンションの管理会社等から使用が許可された充電器30の識別情報等をサーバ装置10に登録する。以降の説明において、充電器30の識別情報を充電器IDと表記する。
サーバ装置10は、マンションの管理会社等から、充電システムの利用が許可された住民を特定する情報(例えば、氏名又は氏名と生年月日の組み合わせ)と利用許可した充電器30の充電器IDを事前に取得する。
サーバ装置10は、管理会社等から事前に取得した情報と住民からの利用申請により取得した情報を照合し、住民の利用申請が正当な場合には、当該住民の利用者登録を行う。利用者は、充電器30の充電器IDをシステム登録することで、充電システムの利用権を取得する。
サーバ装置10は、上記利用申請により取得した氏名、認証情報、充電器ID等を対応付けて利用者情報データベースに記憶する。利用者情報データベースの詳細は後述する。
<充電開始の指示>
充電システムの利用申請が完了した利用者は、電気自動車のバッテリを充電することができる。電気自動車の充電を希望する利用者は、使用が許可された駐車場40に電気自動車を駐車する。利用者は、電気自動車と充電器30を、所定の規格に準拠したケーブル(急速充電器用コネクタ付きケーブル)を介して接続する(図5参照)。
各充電器30には、対応する充電器IDを情報として含む2次元バーコードが貼り付けられている。また、当該2次元バーコードは、充電システムのポータルサイト(サーバ装置10が提供するWEBサイト)に関するURL(Uniform Resource Locator)を含む。
利用者は、端末50を操作して電気自動車を接続した充電器30に貼付された2次元バーコードを撮影する。端末50は、2次元バーコードから上記ポータルサイトのURLを取得する。端末50は、取得したURLにアクセスする。その際、端末50は、2次元バーコードから得られる充電器IDをサーバ装置10に送信する。
利用者は、ポータルサイトに認証情報(ユーザID、パスワード)を入力する。サーバ装置10は、認証情報及び充電器IDを使って利用者を認証する。認証に成功すると、サーバ装置10は、利用者がポータルサイトにログインすることを許可する。利用者は、ポータルサイト上で、電気自動車の充電開始をサーバ装置10に指示する。
充電開始の指示を取得したサーバ装置10は、充電器IDを充電制御装置20に送信する。充電制御装置20は、受信した充電器IDに対応する充電器30を充電制御の対象として管理する。
<充電制御>
充電制御装置20は、充電器30(充電器ID)を「充電待機順列」により管理する。充電制御装置20は、当該充電待機順列(待ち行列)を用いて各充電器30の充電動作を制御する(図6参照)。
ここで、1カ所の充電施設(1カ所のマンションに構築された充電システム)で利用可能な電力の上限は予め定められている。そのため、充電制御装置20は、充電システムに含まれる全ての充電器30を同時にオン(活性化)することはできない。例えば、図3の例では、4台の電気自動車のバッテリを同時に充電することはできない。同時に充電できる電気自動車の台数は、充電施設に供給される電力の上限により定まる。
例えば、図3において、充電システムに供給可能な電力の上限が「20kWh」、各充電器30の出力容量が「6kW」の場合を考える。この場合、同時に充電できる電気自動車の台数は「3」となる。
充電制御装置20は、電力線から供給される電力の範囲内で各充電器30を制御する。例えば、3台の電気自動車が対応する各充電器30に接続されている場合であっても、充電制御装置20は、1度に充電できる電気自動車の台数が2台までの場合には、充電の時間帯などをずらして充電する。
充電制御装置20は、上記のような制限の下、公平、且つ、なるべく早く電気自動車のバッテリが満充電となるように充電器30を制御する。
具体的には、充電制御装置20は、利用者が充電開始を指示した順番で充電器30による充電を開始する。充電制御装置20は、所定時間内に当該充電器30による充電により電気自動車のバッテリが満充電とならない場合には、他の充電器30による充電を開始する。充電待機順列に登録された充電器30による充電が一巡すると(各充電器30それぞれが所定時間充電を行うと)、充電制御装置20は、最初に充電待機順列に追加された充電器30による充電を再び開始する。
以降の説明において、上記充電制御装置20による制御を「ゼロインターバル制御」又は「ゼロインターバル方式」と表記する。ゼロインターバル方式のより詳細な説明は後述する。
続いて、第1の実施形態に係る充電システムに含まれる各装置の詳細について説明する。
[サーバ装置]
図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図7を参照すると、サーバ装置10は、通信制御部201と、申請処理部202と、利用者管理部203と、記憶部204と、を備える。
通信制御部201は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部201は、充電制御装置20からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部201は、充電制御装置20に向けてデータを送信する。通信制御部201は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部201は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部201を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部201は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
申請処理部202は、上述の利用申請(充電システムの利用申請、利用者登録)に関する処理を行う手段である。
申請処理部202は、マンションの管理会社等から住民による利用申請の適否を判断するための情報を取得する。具体的には、申請処理部202は、管理会社(管理組合)の職員等から、充電システムの利用が許可された住民を特定する情報(例えば、氏名又は氏名と生年月日の組み合わせ)と利用を許可した充電器30に対応する充電器IDを取得する。
申請処理部202は、住民を特定する情報(例えば、氏名又は氏名と生年月日の組み合わせ)と充電器IDを対応付けて記憶する。
申請処理部202は、充電システムの利用を希望する利用者からシステムの利用に必要な情報を取得する。より具体的には、申請処理部202は、利用者の氏名、充電器ID、口座情報等を任意の手段により取得する。
例えば、申請処理部202は、利用者が端末50を操作して、WEBサイト上で所定の動作を行うと、当該利用者が充電システムを利用するために必要な情報を取得する。例えば、申請処理部202は、利用者がWEBサイトの所定のボタン(例えば、利用申請ボタン又は利用登録ボタン)を押下すると、上記必要な情報を取得するためのGUI(Graphical User Interface)を端末50に表示する。
例えば、申請処理部202は、図8に示すようなGUIを端末50に表示する。利用者は、端末50を操作して、個人情報(氏名、生年月日、口座情報等)、認証情報(ユーザID、パスワード)、充電器ID等を入力する。
住民による充電システムの利用申請を受け付けると、申請処理部202は、管理会社等から事前に取得した氏名等と充電器IDの組み合わせのなかに、利用申請者の氏名等と充電器IDが含まれるか否か判定する。
利用申請者の組み合わせが事前に取得した組み合わせのなかに含まれなければ、申請処理部202は、利用者(マンションの住民)による充電システムの利用申請を拒否する。この場合、申請処理部202は、充電システムの利用は不可である旨を利用者に通知する。
利用申請の組み合わせが事前に取得した組み合わせのなかに含まれれば、申請処理部202は、利用者(マンションの住民)による充電システムの利用申請を受け付ける。この場合、申請処理部202は、充電システムの利用申請が正常に処理された旨を利用者に通知する。
また、利用申請を受け入れた場合、申請処理部202は、利用者の個人情報(氏名、住所、生年月日、口座情報等)、認証情報(ユーザID、パスワード)、充電器IDを対応付けて利用者情報データベースに記憶する(図9参照)。なお、図9に示す利用者情報データベースは例示であって、記憶する項目等を限定する趣旨ではない。例えば、利用者の生体情報(例えば、顔画像や当該顔画像から生成された特徴量)が利用者情報データベースに登録されていてもよい。
利用者管理部203は、充電システムの利用者に関する種々の管理を行う手段である。端末50が、充電器30に貼付された2次元バーコードに従い所定のURL(ポータルサイトのURL)にアクセスすると、利用者管理部203は、端末50から充電器IDを取得する。
端末50が所定のURLにアクセスしたことに応じて、利用者管理部203は、図10に示すようなGUIを表示する。図10において、利用者が認証情報(ユーザID、パスワード)を入力し「ログイン」ボタンを押下すると、利用者管理部203は、認証情報を取得する。利用者管理部203は、取得した認証情報をキーとして利用者情報データベースを検索し、対応する利用者を特定する。
利用者が特定されると、利用者管理部203は、当該特定された利用者に使用が許可されている充電器30の充電器ID(利用者情報データベースに記憶された充電器ID)と、端末50から取得した充電器IDと、を比較する。
2つの充電器IDが一致しない、又は、上記認証情報を用いた検索に失敗した場合、利用者管理部203は、利用者の認証に失敗したと判定する。この場合、利用者管理部203は、利用者がポータルサイトへログインすることを拒否する(ログイン失敗)。
利用者の認証に失敗した場合、利用者管理部203は、充電器30(利用者が撮影した2次元バーコードが貼付された充電器30)の利用はできない旨を端末50に通知する。例えば、利用者が、他人に使用許可がなされている充電器30の2次元バーコードを撮影した場合などに、充電器30の利用が拒否される。
2つの充電器IDが一致した場合、利用者管理部203は、利用者の認証に成功したと判定する。この場合、利用者管理部203は、利用者がポータルサイトへログインすることを許可する(ログイン成功)。
ログインに成功すると、利用者は、ポータルサイト上で充電システムの設定、充電開始の指示、充電履歴の確認等を行える。ログインに成功すると、利用者管理部203は、図11に示すようなメニュー画面を表示する。
利用者が充電開始を指示すると(図11に示すメニュー画面にて「充電開始」ボタンが押下されると)、利用者管理部203は、端末50から取得した充電器IDを含む「充電開始指示」を充電制御装置20に送信する。
また、充電開始を指示すると、利用者管理部203は、対応する利用者の状態フィールド(利用者情報データベースのフィールド)に「充電中」を設定し、開始日時フィールドに充電開始を指示した日時を設定する。
利用者管理部203は、充電制御装置20から「充電完了通知」を受信する。充電完了通知には、充電器IDと充電の詳細情報(充電開始日時、充電終了日時、充電時間、充電量等)が含まれる。利用者管理部203は、充電器IDをキーとして利用者情報データベースを検索し、対応する利用者(エントリ)を特定する。利用者管理部203は、特定した利用者の状態を初期化する。利用者管理部203は、特定したエントリの充電履歴フィールドに取得した充電の詳細情報を追記する。
利用者管理部203は、利用者からの要求に応じて充電履歴を当該利用者に提供する。例えば、図11に示すメニュー画面において「充電履歴」ボタンが押下されると、利用者管理部203は、対応する利用者の履歴情報(利用者情報データベースの充電履歴フィールドに記憶された情報)を読み出し、当該読み出した履歴情報を端末50に送信する。
記憶部204は、サーバ装置10の動作に必要な情報を記憶する手段である。記憶部204には、利用者情報データベースが構築される。
[充電制御装置]
図12は、第1の実施形態に係る充電制御装置20の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図12を参照すると、充電制御装置20は、通信制御部301と、充電器制御部302と、記憶部303と、を備える。
通信制御部301は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部301は、サーバ装置10からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部301は、サーバ装置10に向けてデータを送信する。通信制御部301は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部301は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部301を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部301は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
通信制御部301は、同時に動作できる充電器30の台数(同時にオンできる充電器30の台数)に制限がある充電システムに含まれる、充電器30に対する充電開始の指示をサーバ装置10から受信する。
充電器制御部302は、各充電器30を制御する手段である。
充電器制御部302は、充電システムの制限に起因して第1の充電器30から第2の充電器30に充電動作する充電器30を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した第1の充電器30による充電を中断する。充電器制御部302は、第1の充電器30による充電の中断からインターバルを設けずに第2の充電器30による充電を開始する。
充電器制御部302は、サーバ装置10から充電開始の指示を受け付けた順に、指定された充電器30による充電を開始する。その際、充電器制御部302は、即座に充電を開始できない充電器30(充電の開始を待機している充電器30)を「充電待機順列」を用いて管理する。
充電器制御部302は、各充電器30の状態等を、充電器管理データベースを用いて管理する(図13参照)。図13に示すように、充電器管理データベースは、充電器30の状態、充電開始日時、充電終了日時、充電時間(累積充電時間)、充電量(累積充電量)を記憶する。
充電器制御部302は、充電施設(充電システム)に設定された制限の下でゼロインターバル方式により充電器30による電気自動車の充電を制御する。例えば、同時に充電できる電気自動車の台数(同時充電台数)、1台の充電器30で連続して充電する時間(ラウンドロビン間隔)といった条件が充電システムには設定される。
充電制御装置20に接続されている充電器30の情報(例えば、充電器ID)や同時充電台数、ラウンドロビン間隔といった充電システムに設定される条件は、予め充電制御装置20に設定される。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、各充電器30の状態を取得する。具体的には、充電器制御部302は、各充電器30に対して「状態通知要求」を送信する。充電器制御部302は、状態通知要求に対する応答(無接続、待機中、充電中、充電完了)を受信する。充電器制御部302は、各充電器30の状態を充電器管理データベースに反映する。
図14乃至図17は、第1の実施形態に係る充電器制御部302の動作の一例を示すフローチャートである。図14乃至図17を参照し、充電器制御部302の動作を説明する。
サーバ装置10からの充電開始指示を受信すると、充電器制御部302は、充電システムに充電余力があるか否か判定する(図14のステップS101)。具体的には、充電器制御部302は、充電動作中の充電器30の台数と同時充電台数を比較する。充電器制御部302は、充電中の充電器30の台数が同時充電台数よりも少なければ、充電余力があると判定する。
充電余力があれば(ステップS101、Yes分岐)、充電器制御部302は、充電開始指示に含まれる充電器IDに対応する充電器30に充電開始を指示する(ステップS102)。具体的には、充電器制御部302は、対応する充電器30に対し、充電器IDを含む「充電開始指示」を送信する。なお、充電器制御部302は、待機中の充電器30に対して「充電開始指示」を送信する。
充電余力がなければ(ステップS101、No分岐)、充電器制御部302は、充電開始指示に含まれる充電器IDを充電待機順列の最後尾に追加する(ステップS103)。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、充電待機順列に要素(充電器ID)が存在するか否か判定する(図15のステップS201)。
充電待機順列に要素が存在しなければ(ステップS201、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
充電待機順列に要素が存在すれば(ステップS201、Yes分岐)、充電器制御部302は、充電システムに充電余力があるか否か判定する(ステップS202)。
充電余力がなければ(ステップS202、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
充電余力があれば(ステップS202、Yes分岐)、充電器制御部302は、充電待機順列の先頭に格納されている充電器IDに対応する充電器30に対して充電開始を指示する(ステップS203)。
その後、充電器制御部302は、充電待機順列の先頭に格納された充電器IDを削除する(ステップS204)。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、各充電器30の状態を確認する。充電器30の状態を確認した際、充電器制御部302は、充電が完了した充電器30が存在するか否か判定する(図16のステップS301)。
充電が完了した充電器30が存在しなければ(ステップS301、No分岐)、充電器制御部302は、特段の処理を行わない。
充電が完了した充電器30が存在すれば(ステップS301、Yes分岐)、充電器制御部302は、サーバ装置10に充電が完了した旨を報告する(ステップS302)。
その際、充電器制御部302は、充電器管理データベースに充電終了日時を記録すると共に、充電時間を計算する。充電器制御部302は、充電終了日時と充電開始日時の差分と、充電器管理データベースの充電時間フィールドの設定値と、を加算することで充電時間(充電時間の合計)を計算する。また、充電器制御部302は、当該計算した充電時間と充電器30の充電出力を乗算することで充電量(充電量の合計)を計算する。
充電器制御部302は、サーバ装置10に対し、充電が完了した充電器30の詳細情報を含む「充電完了通知」を送信する。具体的には、充電器制御部302は、充電が完了した充電器30の充電器ID、充電開始日時、充電終了日時、充電時間、充電量等をサーバ装置10に通知する。
充電完了通知を送信すると、充電器制御部302は、対応する充電器30のエントリ(充電器管理データベースのエントリ)を初期化する。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、充電中の充電器30による充電が所定期間行われたか否か判定する(図17のステップS401)。具体的には、充電器制御部302は、充電器管理データベースを参照し、充電動作中の充電器30に関する充電開始日時と現在時刻を用いて充電期間がラウンドロビン間隔に到達しているか否か判定する。
充電器30による充電が所定期間継続していなければ(ステップS401、No分岐)、充電器制御部302は、特段の処理を行わない。
充電器30の充電が所定期間継続していれば(ステップS401、Yes分岐)、充電器制御部302は、当該充電器30の充電を中断する(ステップS402)。この場合、充電器制御部302は、中断を指示する充電器30に対して充電器IDを含む「充電中断指示」を送信する。
また、充電器制御部302は、対応する充電器30の充電時間(充電器管理テーブルの充電時間フィールド)にラウンドロビン間隔を加算する。充電器制御部302は、ラウンドロビン間隔と充電器30の充電出力を乗算することで充電量を計算する。充電器制御部302は、計算した充電量と充電器管理データベースの充電量フィールドに記憶されている充電量を加算し、合計値を当該充電量フィールドに設定する。さらに、充電器制御部302は、対応する充電器30の充電開始日時と充電終了日時を初期化する。
充電を中断すると、充電器制御部302は、当該充電を中断した充電器30の充電器IDを充電待機順列の最後尾に追加する(ステップS403)。
このように、充電器制御部302は、充電システムの制限に起因して充電開始の指示を受けた充電器30による充電を開始できない場合には、当該充電を開始できない充電器30の充電器IDを第1の順列(充電待機順列)に格納する。また、充電器30の充電を中断する際には、充電器制御部302は、当該充電を中断した充電器30の充電器IDを第1の順列の最後尾に格納する。充電器制御部302は、充電システムに充電余力が生じた際、第1の順列の先頭に格納されている充電器IDに対応する充電器30による充電を開始する。
続いて、充電器30による電気自動車の充電に関する具体的な状況を想定し、充電器制御部302の動作を説明する。ここでは、充電器30の台数を「6」、同時充電台数を「3」、ラウンドロビン間隔を「3時間」として充電器制御部302の動作を説明する。
図18は、第1の実施形態に係る充電器制御部302の動作を説明するための図である。図18において1マスは30分に相当する。また、図18に示す三角の記号は利用者がサーバ装置10に充電開始を指示したタイミングを示す。
図18に示すように、充電器IDが「No1」の充電器30は、時刻t02にて充電を開始する。同様に、「No2」の充電器30は、時刻t04にて充電を開始し、「No4」の充電器30は、時刻t05で充電を開始する。当該タイミングにおいて、充電中の充電器30の台数は3台となり同時充電台数に到達している。
時刻t06において、「No3」の充電器30に関し、利用者はサーバ装置10に充電開始を指示する。この場合、充電中の充電器30の台数は同時充電台数に到達しているので、「No3」の充電器IDは充電待機順列に格納される。充電待機順列の要素は{No3}である。
その後、時刻t07のタイミングで、「No5」の充電器30に対する充電開始が指示される。この場合にも、「No5」の充電器IDは充電待機順列に格納される。充電待機順列の要素は{No3、No5}である。
時刻t08のタイミングで、「No1」の充電器30はラウンドロビン間隔である3時間の充電を終える。「No1」の充電器30は、充電を中断する。充電が中断したので、「No1」の充電器IDは充電待機順列の最後尾に格納される。当該タイミングにおける、充電待機順列の要素は{No3、No5、No1}である。
「No1」の充電器30による充電が中断されたことに伴い、新たな充電器30による充電が可能となる。充電器制御部302は、充電待機順列の先頭に格納されている「No3」の充電器30による充電を開始する。当該タイミングにおける、充電待機順列の要素は{No5、No1}である。
時刻t10のタイミングで、「No2」の充電器30は中断状態に遷移する。充電が中断したので、「No2」の充電器IDは充電待機順列の最後尾に格納される。当該タイミングにおける、充電待機順列の要素は{No5、No1、No2}である。また、当該タイミングで、充電待機順列の先頭に格納されている「No5」の充電器30による充電が開始する。当該タイミングにおける、充電待機順列の要素は{No1、No2}である。
時刻t11のタイミングで、「No4」の充電器30は充電を中断する。当該中断に伴い、充電待機順列の先頭に格納されている「No1」の充電器30による充電が開始する。
このように、充電器制御部302は、各充電器30の充電期間が予め定めた期間(ラウンドロビン間隔)に到達すると、当該充電器30による充電を一時的に中断する。さらに、充電器制御部302は、認証が早い(充電開始の指示が早い)順に充電器30による充電を即座に開始する。即ち、充電を待機している充電器30が存在する場合には、充電中の充電器30の台数は同時充電台数に一致する。換言すれば、充電台数に余裕がありつつ充電が行われていない期間(インターバル期間)は本願開示の充電システムには実質的に存在しない。そのため、システムの充電効率が向上する。なお、充電システムに含まれる各装置の構成や処理に起因し、充電器30の切替に短いインターバル期間が発生することもある。即ち、本願開示の充電システムにおいて、上記のような短いインターバル期間は生じ得る。
また、充電器制御部302は、充電待機順列を用いて新規に充電開始が指示された充電器30や一時的に充電を中断した充電器30を管理する。その結果、充電が指示された順番で充電器30による充電が行われるので、利用者間に不公平が生じることもない。即ち、充電器制御部302は、マンションの各住民にとって公平な充電を提供できる。
記憶部303は、充電制御装置20の動作に必要な情報を記憶する手段である。
[充電器]
図19は、第1の実施形態に係る充電器30の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図19を参照すると、充電器30は、通信制御部401と、充電制御部402と、記憶部403と、を備える。
通信制御部401は、他の装置との間の通信を制御する手段である。例えば、通信制御部401は、充電制御装置20からデータ(パケット)を受信する。また、通信制御部401は、充電制御装置20に向けてデータを送信する。通信制御部401は、他の装置から受信したデータを他の処理モジュールに引き渡す。通信制御部401は、他の処理モジュールから取得したデータを他の装置に向けて送信する。このように、他の処理モジュールは、通信制御部401を介して他の装置とデータの送受信を行う。通信制御部401は、他の装置からデータを受信する受信部としての機能と、他の装置に向けてデータを送信する送信部としての機能と、を備える。
充電制御部402は、電気自動車のバッテリの充電に関する制御を行う手段である。充電制御部402は、スイッチ(図示せず)とセンサ(図示せず)を用いて電気自動車のバッテリの充電を制御する。スイッチは、電力源(商用系統又は蓄電装置)と電気自動車との間の接続を制御する。センサは、電力源から電気自動車に供給される電流を計測する。
充電制御部402は、電気自動車と充電器30が所定のケーブルで接続されると、当該ケーブルを介して検出信号を受信する。充電制御部402は、当該検出信号に基づき電気自動車が充電器30に接続されたことを検出する。
充電制御部402は、充電器30の状態を管理する。
充電制御部402は、充電器30と電気自動車が接続されていない状態(初期状態)を「無接続」として管理する。
充電制御部402は、充電器30と電気自動車が接続され、且つ、充電が行われていない状態を「待機中」として管理する。
充電制御部402は、充電器30と電気自動車が接続され、且つ、充電が行われている状態を「充電中」として管理する。
充電制御部402は、充電器30と電気自動車が接続され、且つ、充電が完了している状態を「充電完了」として管理する。
充電制御部402は、電気自動車の接続を検出すると、自装置の状態を「待機中」に設定する。
充電制御部402は、充電制御装置20から「充電開始指示」を受信する。充電開始指示を受信すると、充電制御部402は、当該充電開始指示に含まれる充電器IDと自装置に設定された充電器IDを比較する。2つの充電器IDが一致すれば、充電制御部402は、電気自動車のバッテリの充電を開始する。
具体的には、充電制御部402は、電力源と電気自動車のバッテリを接続するように上述のスイッチを制御する。
充電制御部402は、定期的又は所定のタイミングで、センサからの出力信号を取得する。充電制御部402は、出力信号に基づいて、所定値以上の電流が所定期間に亘り流れていると判定した場合には、自装置の状態を「充電中」に設定する。
充電制御部402は、電力源と電気自動車が接続されているにも関わらず、所定値以上の電流が所定期間に亘り流れていないと判定した場合には、自装置の状態を「充電完了」に設定する。この場合、充電制御部402は、電力源と電気自動車の接続を切断するようにスイッチを制御する。
充電制御部402は、電気自動車からケーブルが外されると(ケーブルから検出信号を取得できないと)、自装置の状態を「無接続」に設定する。
充電制御部402は、充電制御装置20から「充電中断指示」を受信する。充電中断指示を受信すると、充電制御部402は、電力源と電気自動車の接続を切断するようにスイッチを制御する。また、充電制御部402は、自装置の状態を「待機中」に設定する。
充電制御部402は、充電制御装置20から「状態通知要求」を受信する。充電制御部402は、自装置の充電器ID及び状態(無接続、待機中、充電中、充電完了)を状態通知要求の応答として充電制御装置20に送信する。
記憶部403は、充電器30の動作に必要な情報を記憶する手段である。
[端末]
端末50には、スマートフォン、携帯電話機、ゲーム機、タブレット等の携帯端末装置が例示される。端末50は、利用者の操作を受け付け、サーバ装置10等と通信可能であれば任意の機器、デバイスとすることができる。また、端末50の構成等は当業者にとって明らかであるので、詳細な説明を省略する。
[システムの動作]
続いて、第1の実施形態に係る充電システムの動作について説明する。
図20は、第1の実施形態に係る充電システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図20を参照し、第1の実施形態に係る充電システムの動作を説明する。
サーバ装置10は、ポータルサイト上における利用者の指示に応じて、充電開始指示を充電制御装置20に送信する(ステップS01)。
充電制御装置20は、充電システムに充電余力があれば、対応する充電器30に充電開始指示を送信する(ステップS02)。充電制御装置20は、充電余力がなければ、充電器IDを充電待機順列に格納する。
充電開始指示の受信に応じて、充電器30は、電気自動車の充電を開始する(ステップS03)。
充電制御装置20は、定期的又は所定のタイミングで、充電器30の状態を取得する。充電制御装置20は、状態通知要求を充電器30に送信する(ステップS04)。
充電器30は、自装置の状態(無接続、充電中、待機中、充電完了)を充電制御装置20に送信する(ステップS05)。
充電器30の状態が充電完了であれば、充電制御装置20は、充電完了通知をサーバ装置10に送信する(ステップS06)。
充電完了通知の受信に応じて、サーバ装置10は、対応する利用者の充電履歴(利用者情報データベースの履歴情報)を更新する(ステップS07)。
以上のように、第1の実施形態に係る充電制御装置20は、ゼロインターバル方式を用いて複数の充電器30による充電を制御する。具体的には、充電制御装置20は、充電器30の充電時間がラウンドロビン間隔に到達すると、当該充電器30によるバッテリの充電を一時的に中断する。その後、充電制御装置20は、実質的なインターバルを設けずに他の充電器30による充電を開始する。このように、充電制御装置20は、先に充電が指示された充電器30による充電を所定期間(ラウンドロビン間隔)実施した後に、後に充電が指示された充電器30による充電を開始する。その結果、公平な充電システムの利用がマンションの住民に提供される。
ここで、同時に動作できる充電器30の台数に制限があるシステムに適用可能な制御方法として、各充電器30の充電時間を予め割り当てる「時間予約方式」を用いることが想定される。時間予約方式では、各充電器30に割り当てられた時間(充電時間)が経過した後に、他の充電器30の充電が開始する。しかし、当該方式では、予め確保した時間のなかで充電器30の充電が早く終了しても他の充電器30の充電は開始しない。時間予約方式では、充電余力を残したまま充電器30が動作していない期間が存在する。従って、当該方式の効率は、第1の実施形態に係る充電システムの効率よりも劣る。即ち、第1の実施形態に係る充電制御装置20は、2つの充電器30の動作を切り替える際、実質的なインターバルを設けずに当該切替を実現する。当該構成により、充電システムの効率が向上する。
また、第1の実施形態に係る充電システムは、利用者の認証を行う装置(サーバ装置10)と充電器30の制御を行う装置(充電制御装置20)が分離している構成を備える。当該構成により、充電制御装置20は、サーバ装置10から受けた指示を独力で進めることができる。即ち、充電制御装置20は、サーバ装置10から指示を受けた後は、2つの装置間のネットワークが不通であっても充電器30による充電を制御できる。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第2の実施形態では、充電システムが環境に配慮した充電を行う場合について説明する。
なお、第2の実施形態に係る充電システムの構成は第1の実施形態と同一とすることができるので図3に相当する説明を省略する。また、第2の実施形態に係るサーバ装置10、充電制御装置20、充電器30の処理構成も第1の実施形態と同一とすることができるので、その説明を省略する。
以下、第1の実施形態と第2の実施形態の相違点を中心に説明する。
第2の実施形態に係る充電システムは、利用者(マンションの住民)に複数の充電モードによる充電方式を提供する。
第1のモードは、第1の実施形態で説明したように、なるべく早く電気自動車のバッテリを満充電にするモード(急速充電モード)である。以降の説明において、第1のモードを「通常充電モード」と表記する。
第2のモードは、地球環境に配慮して電気自動車のバッテリを充電するモードである。第2のモードでは、直接的又は間接的に排出される二酸化炭素をより少なくしつつ電気自動車のバッテリが充電される。以降の説明において、第2のモードを「環境配慮モード」と表記する。
環境配慮モード(カーボンゼロ充電モード)は、環境に配慮した電源を用いて電気自動車の充電を行うモードである。例えば、環境配慮モードでは、日中の太陽光発電により得られる電力や夜間の余剰電力を利用して電気自動車の充電が行われる。環境配慮モードで充電が行われる所定の時間帯(例えば、日中、深夜)を「カーボンゼロ時間帯」と表記する。カーボンゼロ時間帯の情報は充電システムに予め設定されている。
通常充電モードは、時間帯によらず充電が可能である。対して、環境配慮モードでは、上述のとおりカーボンゼロ時間帯に限り充電が可能である。
第2の実施形態に係るサーバ装置10の利用者管理部203は、利用者がポータルサイトにログインすると、図21に示すようなメニュー画面を表示する。利用者は、「通常充電モード」で電気自動車を充電するか、「環境配慮モード」で電気自動車を充電するか選択可能である。
通常充電モードによる充電が選択された場合には、充電システムは、第1の実施形態で説明した動作を行う。具体的には、図21に示す通常充電開始ボタンが押下された場合には、利用者管理部203は、充電モード(通常充電モード)と充電器IDを充電制御装置20に送信する。
環境配慮モードによる充電が選択された場合には、利用者管理部203は、環境配慮モードに関するより詳細な設定を可能とするGUIを端末50に表示する。例えば、利用者管理部203は、図22に示すようなGUIを表示し環境配慮モードの設定情報を取得する。
具体的には、利用者管理部203は、環境配慮モードの設定情報として、利用者が希望する充電完了日時と必要な充電量を取得する。図22の例では、利用者は、2022年7月1日の7時までに20kWh以上の充電を希望している。このように、利用者管理部203は、環境配慮モードによる充電を希望する利用者から、充電の完了日時と充電量の下限(最低限充電したい充電量)を取得する。
利用者管理部203は、利用者が希望する充電モード(通常充電モード、環境配慮モード)を利用者情報データベースに記憶する。利用者が環境配慮モードを選択した場合には、利用者管理部203は、環境配慮モードの設定情報を利用者情報データベースに記憶する。
利用者が充電開始を指示すると(図22に示す充電開始ボタンが押下されると)、利用者管理部203は、充電モード(環境配慮モード)、環境配慮モードの設定情報及び充電器IDを充電制御装置20に送信する。
充電制御装置20の充電器制御部302は、サーバ装置10から取得した充電器IDの情報(充電モード、環境配慮モード時の設定情報)を充電器管理データベースに記憶する(図23参照)。図23に示すように、充電器管理データベースは、充電器ID、充電器30の状態、充電モード、設定情報、後述する切替期限等を対応付けて記憶する。
充電制御装置20は、各利用者の希望(通常充電モード、環境配慮モード)に応じて、各利用者の電気自動車に接続された充電器30による充電を制御する。
充電器制御部302は、第1の実施形態と同様に、通常充電モードに設定された充電器30を制御する。充電器制御部302は、通常充電モードに設定された充電器30(充電器ID)を、充電待機順列を使って管理する。
環境配慮モードに設定された充電器30に関しては、充電器制御部302は、当該充電器30を、充電待機順列とは異なる順列で管理する。充電器制御部302は、「環境配慮充電待機順列」を用いて環境配慮モードに設定された充電器30を管理する。以降の説明において、環境配慮充電待機順列を「環境配慮順列」と表記する。
充電器制御部302は、2つの充電モードに設定された充電器30が混在している場合には、通常充電モードの充電器30を優先して充電する。即ち、充電待機順列に充電器IDが格納されている場合には、充電器制御部302は、現在時刻が「カーボンゼロ時間帯」に含まれる場合であっても、通常充電による充電器30の充電を優先する。
充電器制御部302は、通常充電モードに設定された充電器30が存在せず、且つ、現在時刻がカーボンゼロ時間帯であれば、環境配慮モードに設定された充電器30により電気自動車を充電する。充電器制御部302は、当該カーボンゼロ時間帯で充電する充電器30の順番を環境配慮順列で管理する。
このように、充電器制御部302は、通常充電モードに設定された充電器30が存在する場合には、当該充電器30による電気自動車の充電を優先する。充電器制御部302は、通常充電モードに設定された充電器30が存在せず、且つ、カーボンゼロ時間帯であれば、環境配慮モードに設定された充電器30により電気自動車を充電する。
充電器制御部302は、環境配慮モードに設定された充電器30の充電開始の指示を受けると、当該充電器30の充電器IDを環境配慮待機順列の最後尾に格納する。充電器制御部302は、カーボンゼロ時間帯が到来すると、充電開始が指示された順に環境配慮待機順列に充電器IDが格納された充電器30による充電を開始する。即ち、充電器制御部302は、環境配慮待機順列の先頭に充電器IDが格納されている充電器30から順番に充電開始を指示する。
充電器制御部302は、環境配慮モードで充電が指示された際、カーボンゼロ時間帯であって充電システムに余力があれば、当該新たに充電が指示された充電器30による充電を開始する。あるいは、充電器制御部302は、環境配慮モードで充電が指示された際、カーボンゼロ時間帯であっても充電システムに充電余力がなければ、当該環境配慮モードに設定された充電器30の充電器IDを環境配慮順列の最後尾に追加する。
なお、充電器制御部302は、カーボンゼロ時間帯における充電器30による充電もゼロインターバル方式で制御する。
ここで、充電器制御部302による上記のような制御だけでは、環境配慮モードに設定された充電器30による電気自動車の充電が利用者の希望する条件(充電完了日時、必要充電量)を満たさない可能性がある。例えば、カーボンゼロ時間帯に想定よりも多くの通常充電が行われた場合など、上記条件が満たされないことがあり得る。
そこで、充電器制御部302は、環境配慮モードに設定された充電器30による充電が利用者の希望どおりに完了するための制御を行う。具体的には、充電器制御部302は、環境配慮モードに設定された充電器30を通常充電モードで充電を開始しなければ利用者の要望を満たせないと判断される期限(切替期限)を計算する。
例えば、上記の例(充電完了日時;2022年7月1日の7時、必要充電量;20kWh)が設定された充電器30に関し、充電器制御部302は、2022年の6月30日の12:00といった切替期限を設定する。
充電器制御部302は、当該切替期限を下記の式(1)により計算する。
Figure 2023178983000002
・・・(1)
式(1)において、総充電器台数は充電システムに含まれる充電器30の台数である。同時充電台数は同時にオンできる充電器30の台数である。例えば、総充電器台数は「6」、同時充電台数は「3」といった値である。必要充電量は利用者が設定する充電量の下限値である。上記の例では、「20kWh」が必要充電量に相当する。充電実績は、切替期限の計算時に充電されている充電量である。充電出力は、充電器30の出力容量である。例えば、「6kW」といった数値が充電出力に相当する。
充電器制御部302は、環境配慮モードに設定された充電器30による充電の開始指示を受け付けると、当該充電器30について上記切替期限を計算する。充電器制御部302は、計算した切替期限を充電器管理データベースに反映する。
ここで、ゼロカーボン時間帯に充電が行われると(環境配慮モードに設定された充電器30により電気自動車の充電が行われると)、上記式(1)の充電実績が変化する。そこで、充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで切替期限を再計算する。その結果、ゼロカーボン時間帯で充電が行われると、切替期限は充電完了日時の方向に移動する(切替期限は充電完了日時に近づく)。
図24乃至図26は、第2の実施形態に係る充電器制御部302の動作の一例を示す図である。図24乃至図26を参照し、第2の実施形態に係る充電器制御部302の動作を説明する。
充電器制御部302は、充電開始指示を受信すると、充電モードを確認する(図24のステップS501)。
充電モードが通常充電モードであれば(ステップS501、Yes分岐)、充電器制御部302は、第1の実施形態で説明したゼロインターバル方式により充電器30を制御する。具体的には、充電器制御部302は、図14のステップS101以降の処理と同等の処理を行う。
充電モードが環境配慮モードであれば(ステップS501、No分岐)、充電器制御部302は、現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属するか否か判定する(ステップS502)。
現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属さない場合(ステップS502、No分岐)、充電器制御部302は、充電開始指示に含まれる充電器IDを環境配慮順列の最後尾に追加する(ステップS503)。
現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属する場合(ステップS502、Yes分岐)、充電器制御部302は、第1の実施形態で説明したゼロインターバル方式により充電器30を制御する(ステップS504)。具体的には、充電器制御部302は、図14に示す動作と同等の動作により充電器30を制御する。
このように、通信制御部301(受信部)は、充電をなるべく早く完了させる第1の充電モード(通常充電モード)による充電開始の指示、又は、環境に配慮して充電を行う第2の充電モード(環境配慮モード)による充電開始の指示を受信する。充電器制御部302は、第1の時間帯(カーボンゼロ時間帯)において、第2の充電モード(環境配慮モード)で充電することが指示された充電器30による充電を開始する。また、充電器制御部302は、第2の時間帯(カーボンゼロ時間帯以外の時間帯)において第2の充電モード(環境配慮モード)による充電開始が指示された場合、当該充電開始が指示された充電器30の充電器IDを第2の順列の最後尾に格納する。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、充電待機順列の状態を確認する(図25のステップS601)。
充電待機順列に要素が存在すれば(ステップS601、Yes分岐)、充電器制御部302は、図15のステップS202以降の処理を実行する。
充電待機順列に要素が存在しなければ(ステップS601、No分岐)、充電器制御部302は、現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属するか否か判定する(ステップS602)。
現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属さない場合(ステップS602、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
現在時刻がカーボンゼロ時間帯に属する場合(ステップS602、Yes分岐)、充電器制御部302は、環境配慮順列の状態を確認する(ステップS603)。
環境配慮順列に要素が存在しなければ(ステップS603、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
環境配慮順列に要素が存在すれば(ステップS603、Yes分岐)、充電器制御部302は、充電システムに充電余力が存在するか否か判定する(ステップS604)。
充電余力がなければ(ステップS604、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
充電余力があれば(ステップS604、Yes分岐)、充電器制御部302は、環境配慮順列の先頭に格納されている充電器IDに対応する充電器30に対して充電開始を指示する(ステップS605)。
その後、充電器制御部302は、環境配慮順列の先頭に格納された充電器IDを削除する(ステップS606)。
このように、充電器制御部302は、第1の時間帯(カーボンゼロ時間帯)において、第1の順列(充電待機順列)に充電器IDが格納されていない場合に、第2の順列(環境配慮順列)に格納された充電器IDに対応する充電器30による充電を開始する。
カーボンゼロ時間帯においても、充電器制御部302は、図17に示す動作と同等の動作を行う。充電器制御部302は、ラウンドロビン間隔に達した充電器30が存在すれば、当該充電器30の充電を中断する。充電器制御部302は、当該中断した充電器30の充電器IDを環境配慮順列の最後尾に追加する。
充電器制御部302は、定期的又は所定のタイミングで、環境配慮モードに設定された充電器30の切替期限が到来しているか否か判定する(図26のステップS701)。
切替期限が到来していなければ(ステップS701、No分岐)、充電器制御部302は、特段の動作を行わない。
切替期限が到来していれば(ステップS701、Yes分岐)、充電器制御部302は、当該充電器30の充電モードを通常充電モードに切り替える(ステップS702)。
充電器制御部302は、充電システムに充電余力が存在するか否か判定する(ステップS703)。
充電余力があれば(ステップS703、Yes分岐)、充電器制御部302は、通常充電モードに切り替えられた充電器30の充電開始を指示する(ステップS704)。
充電余力がなければ(ステップS703、No分岐)、充電器制御部302は、通常充電モードに切り替えられた充電器30の充電器IDを充電待機順列の最後尾に追加する(ステップS705)。
このように、通信制御部301は、第2の充電モード(環境配慮モード)で充電する充電器30による充電完了の日時であって、利用者が希望した充電完了日時を受信する。充電器制御部302は、充電完了日時までに第2の充電モードで充電することが指示された充電器30による充電を、第1の充電モード又は第2の充電モードを用いて完了する。その際、充電器制御部302は、第2の充電モードに設定された充電器30に関し、当該充電器30を第1の充電モード(通常充電モード)で充電を開始しなければ充電完了日時までに充電が完了できない切替期限を計算する。充電器制御部302は、切替期限が到来した充電器30の充電モードを第1の充電モードに設定する。さらに、充電器制御部302は、第2の充電モードに設定された充電器30の切替期限を定期的又は所定のタイミングで再計算する。
続いて、図27A及び図27Bを参照しつつ、充電モードの切替期限に関する具体例について説明する。図27A及び図27Bにおいて、縦軸は電気自動車のバッテリの残充電量を示す。
図27A及び図27Bにおいて、時刻t00において、充電器30と電気自動車が接続される。また、時刻t01において、利用者が当該電気自動車を環境配慮モードで充電することを指示する。また、時刻t06は、利用者が設定した充電完了日時である。図27A及び図27Bに示す残充電量p01は、利用者が設定した必要充電量である。
時刻t01のタイミングにおいて、充電器制御部302は、環境配慮モードに設定された充電器30の切替期限を計算する。図27Aの例では、時刻t04が切替期限として設定される。
時刻t04のタイミングで充電器30による充電(環境配慮モードによる充電)が完了していなければ、充電器制御部302は、当該充電器30の充電モードを通常充電モードに切り替える。時刻t04のタイミングで充電モードが切り替えられることで、充電器30による電気自動車(電気自動車のバッテリ)の充電は利用者が望む充電完了日時までに終了する。
図27Aに示す残充電量の変化は環境配慮モードでの充電が行われない場合である。環境配慮モードでの充電が行われると、環境配慮モードに設定された充電器30が対象とするバッテリの残充電量は図27Bに示すように変化する。
図27Bの時刻t02のタイミングで、環境配慮モードに設定された充電器30による充電が開始される。当該充電は時刻t03まで継続する。時刻t01における残充電量p01と時刻t03における残充電量p02の差分が充電実績に相当する。
環境配慮モードで充電が行われたことで、通常充電モードで充電する必要がある電力量が減少する。充電器制御部302は、当該充電器30の充電実績を用いて切替期限を再計算する。その結果、当初の切替期限(時刻t04の切替期限)は、時刻t05に移動する。即ち、通常充電モードで充電する必要のある充電量が減少する。
このように、充電器制御部302は、切替期限に達した充電器30に関しては、充電モードを切り替えて利用者の要望を満たせるようにする。
以上のように、第2の実施形態に係る充電システムは、充電制御装置20が2つの順列を用いて充電器30の制御を行う。より具体的には、充電制御装置20は、カーボンゼロ時間帯で電気自動車を充電する充電器30を環境配慮順列で管理する。充電制御装置20は、当該カーボンゼロ時間帯において、充電待機順列に格納された充電器IDがなければ、環境配慮順列に格納された充電器IDに対応する充電器30により電気自動車のバッテリを充電する。また、充電制御装置20は、環境配慮モードで充電動作することが指示された充電器30に関し、切替期限を計算する。充電制御装置20は、切替期限に達した充電器30は、通常充電モードに切り替え、当該充電器30の充電器IDを充電待機順列の最後尾に格納する。このように、充電制御装置20は、利用者が望む条件(充電完了日時、必要充電量)を満たしつつ、可能な限り環境に配慮した電源を用いて電気自動車の充電を行う。即ち、環境に対する配慮と利用者の利便性が両立する充電システムが提供される。
続いて、充電システムを構成する各装置のハードウェアについて説明する。図28は、充電制御装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
充電制御装置20は、情報処理装置(所謂、コンピュータ)により構成可能であり、図28に例示する構成を備える。例えば、充電制御装置20は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
但し、図28に示す構成は、充電制御装置20のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。充電制御装置20は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、充電制御装置20に含まれるプロセッサ311等の数も図28の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311が充電制御装置20に含まれていてもよい。
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)等を備える。
充電制御装置20の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
なお、サーバ装置10等も充電制御装置20と同様に情報処理装置により構成可能であり、その基本的なハードウェア構成は充電制御装置20と相違する点はないので説明を省略する。
情報処理装置である充電制御装置20は、コンピュータを搭載し、当該コンピュータにプログラムを実行させることで充電制御装置20の機能が実現できる。また、充電制御装置20は、当該プログラムにより充電制御装置20の制御方法を実行する。
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明した充電システムの構成、動作等は例示であって、システムの構成等を限定する趣旨ではない。
サーバ装置10は、各利用者に対して、電気料金の請求を行ってもよい。具体的には、サーバ装置10は、各利用者の充電履歴に基づいて請求金額を計算する。サーバ装置10は、計算した請求金額を利用者申請時に取得した銀行口座、クレジットカード口座等に請求する。
サーバ装置10は、充電器30が付属した駐車場40の利用契約を締結した利用者に関し、定額の使用料を請求してもよい。例えば、サーバ装置10は、毎月の駐車場使用料をマンションの管理費と共に各利用者に請求してもよい。あるいは、サーバ装置10は、利用者間の公平の観点から、定額で充電できる充電量を予め定めておいてもよい。この場合、サーバ装置10は、毎月の充電量が所定の充電量に到達した利用者のさらなる充電は拒否してもよい。また、サーバ装置10は、所定の充電量に到達していない利用者に関しては、未充電の充電量を翌月に繰り越すようにしてもよい。
上記実施形態では、カーボンゼロ時間帯は予め定められている場合を想定して説明を行った。しかし、当該カーボンゼロ時間帯は、季節、天候等により変化してもよい。この場合、サーバ装置10は、定期的又は所定のタイミングで、カーボンゼロ時間帯を充電制御装置20に通知してもよい。例えば、サーバ装置10は、翌日のカーボンゼロ時間帯を事前に充電制御装置20に通知してもよい。充電制御装置20は、通知されたカーボンゼロ時間帯を用いて充電器30の充電動作を制御してもよい。
上記実施形態では、利用者の認証を行う装置(サーバ装置10)と充電器30の制御を行う装置(充電制御装置20)が異なる場合について説明した。しかし、これらの装置は1つの装置により実現されてもよい。例えば、サーバ装置10が、充電制御装置20の機能を備えていてもよい。即ち、サーバ装置10が、各充電器30に対して直接、充電開始等の指示を行ってもよい。
上記実施形態では、サーバ装置10は、ユーザIDとパスワードを用いて利用者を認証する場合について説明した。サーバ装置10は、他の手段を用いて利用者を認証してもよい。例えば、サーバ装置10は、生体認証を用いて利用者の認証を行ってもよい。この場合、利用者は、利用者申請の際、自身の生体情報(例えば、顔画像)をサーバ装置10に登録する。さらに、充電器30は、利用者の生体情報と充電器IDを含む認証要求をサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、事前に登録された生体情報と充電器30から取得した生体情報を用いて利用者を認証してもよい。
上記第2の実施形態では、充電制御装置20は、ゼロインターバル方式を用いて各充電器30を制御する場合について説明した。しかし、充電制御装置20は、当該方式以外の任意の方式により充電器30を制御できる。例えば、充電制御装置20は、上述の時間予約方式を用いて各充電器30を制御してもよい。
サーバ装置10の利用者管理部203は、利用者がポータルサイトにログインした際、充電システムの状況を当該ポータルサイトにログインして利用者に提供してもよい。例えば、利用者管理部203は、同時充電台数に関する情報、充電中の充電器30に関する情報、充電システム利用の順番に関する情報等をポータルサイト上に表示してもよい。
上記実施形態では、電気自動車を例に取り充電システムの動作について説明した。しかし、本願開示の充電システムは他の装置、デバイスを充電対象とすることもできる。例えば、電動バイク、電動自転車等の車両やスマートフォン等のデバイス等が充電対象であってもよい。本願開示の充電システムは、バッテリを備える任意の装置、デバイスを充電対象とすることができる。
上記実施形態では、利用者が充電器30の充電モード(通常充電モード、環境配慮モード)を選択する場合について説明した。しかし、サーバ装置10が、充電モードを選択してもよい。例えば、サーバ装置10が、季節、時間帯、充電システムの状況(充電動作中の充電器30の台数、充電を待機している充電器30の台数)等に応じて、各充電器30について最適な充電モードを選択してもよい。
上記実施形態では、利用者(マンションの住民)が充電システムの利用申請を行う際、当該利用者はマンションの管理会社等から通知された充電器30の識別情報(充電器ID)をサーバ装置10に登録する場合について説明した。しかし、サーバ装置10は、利用者からの充電システム利用申請を受け付けた際、利用登録されていない充電器の一覧を申請者に提示し、申請者が一覧のなかから利用する充電器30(駐車場40)を選択するインターフェイスを提供してもよい。
サーバ装置10は、1つの充電器30に対して複数の利用者による利用者申請を認めてもよい。例えば、自家用車を複数の利用者が運転(例えば、夫婦それぞれが電気自動車を運転)する場合、サーバ装置10は、各利用者の認証情報(例えば、メールアドレスとパスワード)と1つの充電器30の充電器IDを対応付けて記憶してもよい。
あるいは、サーバ装置10は、1人の利用者による、複数の充電器30の利用申請を認めてもよい。即ち、マンションの住民が複数台の電気自動車を所有している場合、サーバ装置10は、各電気自動車それぞれについて充電器30の利用を認めてもよい。サーバ装置10は、1つの認証情報(メールアドレス、パスワード)と複数の充電器30の充電器IDを対応付けて記憶してもよい。
上記実施形態では、充電制御装置20の内部に充電器管理データベースが構成される場合について説明したが、当該データベースは外部のデータベースサーバ等に構築されてもよい。即ち、充電制御装置20の一部の機能は別のサーバに実装されていてもよい。より具体的には、上記説明した「充電器制御部(充電器制御手段)」等がシステムに含まれるいずれかの装置に実装されていればよい。
各装置(例えば、サーバ装置10、端末50)間のデータ送受信の形態は特に限定されないが、これら装置間で送受信されるデータは暗号化されていてもよい。これらの装置間では、個人情報等が送受信され、これらの情報を適切に保護するためには、暗号化されたデータが送受信されることが望ましい。
上記説明で用いた流れ図(フローチャート、シーケンス図)では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
上記の実施形態は本願開示の理解を容易にするために詳細に説明したものであり、上記説明したすべての構成が必要であることを意図したものではない。また、複数の実施形態について説明した場合には、各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。例えば、実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることや、実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、実施形態の構成の一部について他の構成の追加、削除、置換が可能である。
上記の説明により、本発明の産業上の利用可能性は明らかであるが、本発明は、電気自動車等の充電を行う充電システムなどに好適に適用可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、
前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、
を備える、充電制御装置。
[付記2]
前記充電器制御手段は、前記充電開始の指示を受け付けた順に、前記充電器による充電を開始する、付記1に記載の充電制御装置。
[付記3]
前記充電器制御手段は、前記充電システムの制限に起因して前記充電開始の指示を受けた充電器による充電を開始できない場合には、前記充電を開始できない充電器の充電器IDを第1の順列に格納する、付記2に記載の充電制御装置。
[付記4]
前記充電器制御手段は、前記充電システムの制限に起因して充電を中断した第1の充電器の充電器IDを前記第1の順列の最後尾に格納する、付記3に記載の充電制御装置。
[付記5]
前記充電器制御手段は、前記充電システムに充電余力が生じた際、前記第1の順列の先頭に格納されている前記充電器IDに対応する充電器による充電を開始する、付記4に記載の充電制御装置。
[付記6]
前記受信手段は、充電をなるべく早く完了させる第1の充電モードによる充電開始の指示、又は、環境に配慮して充電を行う第2の充電モードによる充電開始の指示を受信し、
前記充電器制御手段は、第1の時間帯において、前記第2の充電モードで充電することが指示された充電器による充電を開始する、付記3に記載の充電制御装置。
[付記7]
前記充電器制御手段は、前記第1の時間帯とは異なる第2の時間帯において前記第2の充電モードによる充電開始が指示された場合、前記第2の時間帯に前記第2の充電モードによる充電開始が指示された充電器の充電器IDを第2の順列の最後尾に格納する、付記6に記載の充電制御装置。
[付記8]
前記充電器制御手段は、前記第1の時間帯において、前記第1の順列に充電器IDが格納されていない場合に、前記第2の順列に格納された充電器IDに対応する充電器による充電を開始する、付記7に記載の充電制御装置。
[付記9]
前記受信手段は、前記第2の充電モードで充電する充電器による充電完了の日時であって、利用者が希望した充電完了日時を受信し、
前記充電器制御手段は、前記充電完了日時までに前記第2の充電モードで充電することが指示された充電器による充電を、前記第1の充電モード又は前記第2の充電モードを用いて完了する、付記8に記載の充電制御装置。
[付記10]
前記充電器制御手段は、前記第2の充電モードで充電開始が指示された充電器に関して、前記第2の充電モードで充電開始が指示された充電器を前記第1の充電モードで充電を開始しなければ前記充電完了日時までに充電が完了できない切替期限を計算し、前記切替期限が到来した充電器の充電モードを前記第1の充電モードに設定する、付記9に記載の充電制御装置。
[付記11]
前記充電器制御手段は、前記第2の充電モードに設定された充電器の前記切替期限を定期的又は所定のタイミングで再計算する、付記10に記載の充電制御装置。
[付記12]
複数の充電器と、
充電制御装置と、
を含み、
前記充電制御装置は、
同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、
前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、
を備える、システム。
[付記13]
充電制御装置において、
同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信し、
前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電制御装置の制御方法。
[付記14]
充電制御装置に搭載されたコンピュータに、
同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する処理と、
前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する処理と、
を実行させるためのプログラム。
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。即ち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 サーバ装置
20 充電制御装置
30 充電器
30-1 充電器
30-2 充電器
30-3 充電器
30-4 充電器
40 駐車場
40-1 駐車場
40-2 駐車場
40-3 駐車場
40-4 駐車場
50 端末
100 充電制御装置
101 受信手段
102 充電器制御手段
201 通信制御部
202 申請処理部
203 利用者管理部
204 記憶部
301 通信制御部
302 充電器制御部
303 記憶部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス
401 通信制御部
402 充電制御部
403 記憶部

Claims (14)

  1. 同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、
    前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、
    を備える、充電制御装置。
  2. 前記充電器制御手段は、前記充電開始の指示を受け付けた順に、前記充電器による充電を開始する、請求項1に記載の充電制御装置。
  3. 前記充電器制御手段は、前記充電システムの制限に起因して前記充電開始の指示を受けた充電器による充電を開始できない場合には、前記充電を開始できない充電器の充電器IDを第1の順列に格納する、請求項2に記載の充電制御装置。
  4. 前記充電器制御手段は、前記充電システムの制限に起因して充電を中断した第1の充電器の充電器IDを前記第1の順列の最後尾に格納する、請求項3に記載の充電制御装置。
  5. 前記充電器制御手段は、前記充電システムに充電余力が生じた際、前記第1の順列の先頭に格納されている前記充電器IDに対応する充電器による充電を開始する、請求項4に記載の充電制御装置。
  6. 前記受信手段は、充電をなるべく早く完了させる第1の充電モードによる充電開始の指示、又は、環境に配慮して充電を行う第2の充電モードによる充電開始の指示を受信し、
    前記充電器制御手段は、第1の時間帯において、前記第2の充電モードで充電することが指示された充電器による充電を開始する、請求項3に記載の充電制御装置。
  7. 前記充電器制御手段は、前記第1の時間帯とは異なる第2の時間帯において前記第2の充電モードによる充電開始が指示された場合、前記第2の時間帯に前記第2の充電モードによる充電開始が指示された充電器の充電器IDを第2の順列の最後尾に格納する、請求項6に記載の充電制御装置。
  8. 前記充電器制御手段は、前記第1の時間帯において、前記第1の順列に充電器IDが格納されていない場合に、前記第2の順列に格納された充電器IDに対応する充電器による充電を開始する、請求項7に記載の充電制御装置。
  9. 前記受信手段は、前記第2の充電モードで充電する充電器による充電完了の日時であって、利用者が希望した充電完了日時を受信し、
    前記充電器制御手段は、前記充電完了日時までに前記第2の充電モードで充電することが指示された充電器による充電を、前記第1の充電モード又は前記第2の充電モードを用いて完了する、請求項8に記載の充電制御装置。
  10. 前記充電器制御手段は、前記第2の充電モードで充電開始が指示された充電器に関して、前記第2の充電モードで充電開始が指示された充電器を前記第1の充電モードで充電を開始しなければ前記充電完了日時までに充電が完了できない切替期限を計算し、前記切替期限が到来した充電器の充電モードを前記第1の充電モードに設定する、請求項9に記載の充電制御装置。
  11. 前記充電器制御手段は、前記第2の充電モードに設定された充電器の前記切替期限を定期的又は所定のタイミングで再計算する、請求項10に記載の充電制御装置。
  12. 複数の充電器と、
    充電制御装置と、
    を含み、
    前記充電制御装置は、
    同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する、受信手段と、
    前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電器制御手段と、
    を備える、システム。
  13. 充電制御装置において、
    同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信し、
    前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する、充電制御装置の制御方法。
  14. 充電制御装置に搭載されたコンピュータに、
    同時に動作できる充電器の台数に制限がある充電システムに含まれる、充電器に対する充電開始の指示を受信する処理と、
    前記充電システムの制限に起因して第1の充電器から第2の充電器に充電動作する充電器を切り替える必要がある場合、充電動作が所定期間継続した前記第1の充電器による充電を中断し、前記第1の充電器による充電の中断から実質的なインターバルを設けずに前記第2の充電器による充電を開始する処理と、
    を実行させるためのプログラム。
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