JP2023147414A - 宅配ボックス - Google Patents

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惠 濱田
Megumi Hamada
智章 北野
Tomoaki Kitano
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Abstract

【課題】内部から容易に解錠することによって、閉じ込めを防止できる、宅配ボックスを提供する。【解決手段】宅配ボックスは、筐体と筐体の開口を開閉する下扉を含み、下扉の施錠機構では、アングルによって錠40を下扉に取り付ける。ラッチ42が突出した第1位置において筐体の側板の前端部に形成された係合穴に係合して、下扉に施錠される。アングルに下扉の内面と平行な回転軸82を設け、その回転軸に解錠レバー76の基端部を固着する。解錠レバーの自由端側を下扉に向かってに押すと、それに伴って回転軸が回転し、その回転軸に固着された第1のL字状片88が内面と平行な面内で回転し、第1のL字状片の第2辺88Bに第1辺98Aが係合している第2のL字状片98が同じ面内で回転する。第2L字状片の回転によって、それの第2辺98Bが、錠の操作部56が動かされ、操作部とラッチが一体的に動いて没入した第2位置に戻され、解錠される。【選択図】図9

Description

この発明は、宅配ボックスに関し、特にたとえば、扉に施錠できる、宅配ボックスに関する。
特許文献1では、この種の宅配ボクスにおいて幼児等が遊びなどで中に入って間違って施錠されてしまったとき、内側から解錠できる技術を提案している。
特許文献1では、扉4の内面に回動板71の基端部を固定し、その自由端が内面に対して接離可能とされている。回動板71の扉側への一定角度の回動操作に連動して、ロック解除用カム75がラッチ6のロック状態を解除するとともに、ラッチ引き込み用カム76が、解錠状態とされたラッチ6を内方へ引き込むようにしている。
特許第3145858号公報 [E05B 65/10, 65/02]
特許文献1の技術では、回動板の回動によってスライドするカム構造であるため、動きがスムーズではなく、誤動作の可能性もある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、宅配ボックスを提供することである。
この発明の他の目的は、簡単な構造でスムーズに内部から容易に解錠できる、宅配ボックスを提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、1つの側面が開口している筐体、開口を開閉するように筐体に取り付けられる扉、および扉に取り付けられて開口を閉じた状態で扉を筐体にロックする錠を備える宅配ボックスであつて、錠は、ハウジングと、ばねによって付勢されてハウジングから突出した第1位置において筐体と係合するラッチと、内側において移動可能であり、ばねの付勢に抗してラッチをハウジング内に没入して第2位置に移動させる操作部とを含み、さらに扉の内面と平行な方向に延びる軸、軸に基端部が支持されて自由端が扉の内面に対して接離する方向に回動できる解錠レバー、および解錠レバーの回動に連動して軸に直交する面内で回転し、操作部を移動させる回転部材を備える、宅配ボックスである。
第1の発明では、宅配ボックス(10:実施例において対応する部分を例示する参照符号。ただし、限定を意味しない。以下同じ。)は、1つの側面が開口している筐体(12)を含み、その開口を開閉するように扉(34)が筐体に取り付けられる。この扉に錠(40)が取り付けられて、開口を閉じた状態で扉(34)を筐体(12)にロックする。錠(40)は、ハウジング(44)と、ばねによって付勢されてハウジング(44)から突出した第1位置において筐体(12)と係合するラッチ(42)と、内側において移動可能であり、ばねの付勢に抗してラッチ(42)をハウジング(44)内に没入して第2位置に移動させる操作部(56)とを含む。したがって、操作部(56)を筐体内部から動かせば、それと一体に動くラッチが第2位置に没入する。宅配ボックス(10)には、扉(34)の内面と平行な方向に延びる軸(82)を設け、さらにこの軸(82)に解錠レバー(76)の基端部が回動可能に支持される。解錠レバー(76)の自由端は扉の内面に対して接離する方向に回動でき、この解錠レバー(76)の回動に連動して、回転部材(88、98)が軸(82)に直交する面内で回転し、操作部(56)を移動させる。
第1の発明によれば、解錠レバー(76)に連動して回転する回転部材(88、98)によって操作部を動かすので、容易に解錠することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属する宅配ボックスであって、回転部材は、それぞれが第1辺および第2辺を有する、第1および第2のL状片を含み、第1のL字状片が解錠レバーの回動と連動することによって面内で回転し、第1のL字状片の第2辺がその回転を第2のL字状片に伝達するように第2のL字状片の第1辺に係合し、第2L字状片の第2辺が操作部に係合する。
第2の発明では、回転部材(88、98)は第1および第2のL状片(88、98)を含み、この第1および第2のL状片(88、98)はそれぞれ、第1辺(88A、98A)および第2辺(88B、98B)を有する。第1のL字状片(88)が解錠レバー(76)の回動と連動することによって面内で回転する。第1のL字状片(88)の第2辺(88B)が第2のL字状片(98)の第1辺(98A)に係合しているので、第1のL字状片(88)の回転が第2のL字状片(98)に伝達される。それに応じて、第2のL字状片(98)が同じ面内で回転し、それの第2辺(98B)が操作部(76)に係合して、操作部(56)を動かし、この操作部(56)に一体的に形成されているラッチ(42)が没入して錠(40)が解錠される。
第2の発明によれば、解錠レバーに連動する第1および第2のL字状片を設けるだけでよいので、構造が簡単で、故障の可能性を抑制することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する宅配ボックスであって、錠を扉に取り付けるためのアングルをさらに備え、軸はアングルに支持される。
第3の発明では、アングル(58)が錠(40)を扉(34)に取り付けるために利用されるだけでなく、軸(82)を扉の内面に平行な方向に設けるためにも使用される。
第3の発明によれば、錠の取付けと軸の設置とを同じアングルで行えるので、錠や軸の設置が簡単である。
第4の発明は、第3の発明に従属する宅配ボックスであって、軸はアングに回転軸として支持され、解錠レバーの基端部は回転軸に固着され、さらに第1のL字状片が回転軸に固着されて解錠レバーの回動と連動する。
第4の発明では、軸(82)はアング(58)に回転軸として支持され、その回転軸(82)に解錠レバー(76)の基端部が固着される。さらに第1のL字状片(88)が回転軸(82)に固着され。したがって、解錠レバー(76)の回動と連動して第1のL字状片(88)が回転し、第2のL字状片(98)によって、操作部(76)が移動される。
第4の発明では、回転軸に解錠レバーと第1のL字状片を固着したので、第1のL字状片が解錠レバーに確実に連動する。
この発明によれば、解錠レバーを押すことによって連動する回転部材で操作部を動かしてラッチを引き込めるようにしているため、確実に解錠することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例の宅配ボックスを示す斜視図である。 図2は図1実施例の施錠機構に利用可能な錠の一例を示す図解図であり、図2(A)は前面を示し、図2(B)は側面を示し、図2(C)は背面を示す。 図3は図1実施例の施錠機構に用いるアングルの一例を示す斜視図である。 図4は図1実施例に示す施錠機構を扉に取り付けるときの状態を示す分解斜視図である。 図5は図4実施例で用いる2つの回転軸および2つのL字状片の関係を例示する分解斜視図である。 図6は図4実施例のようにして施錠機構を扉に取り付けた状態を示す側面図である。 図7は図4実施例のようにして施錠機構を扉に取り付けた状態を示す斜視図である。 図8は図4に示す実施例における内部構造を示す、一部省略斜視図を示す。 図9はこの実施例において施錠機構を内部から解錠するときの動作を示す図解図であり、図9(A)は解錠前の状態を示し、図9(B)は解錠時の状態を示す。
図1を参照して、この発明の一実施例の宅配ボックス10は、たとえば戸建ての住宅等に設置され、配達先の配送物を施錠可能に収納するもので、宅配ロッカー等と呼ばれることもある。
宅配ボックス10は、この実施例では、縦長の前面開口の筐体12を含み、この筐体12は、後面(見えない)を含む3つの側板14、底板16および天板18を、たとえば溶接またはねじ止めで接合して組み立てられる。
筐体12の内部は仕切板20によって、上下の収容部22および24に区分される。上収容部22の前面開口は上扉28によって開閉される。つまり、上扉28は蝶番30によって右側の側板14の前部に取り付けられ、その蝶番30によって開閉自在とされる。上扉28の左端(蝶番30の反対側)には、その上扉28を筐体12の左側の側板14に対してロックするための施錠機構38が設けられる。
下収容部24の前面開口は下扉34によって開閉される。つまり、下扉34は蝶番36によって右側の側板14の前部に取り付けられ、その蝶番36によって開閉自在とされる。下扉34の左端(蝶番36の反対側)にはその下扉34を筐体12の左側の側板14に対してロックするための施錠機構38が設けられる。
上収容部22は高い位置にありかつ小さいので幼児等が入り込む危険性はほとんどない。幼児等の閉じ込めの危険を防止することを目的とする実施例は、下収容部24の下扉34とその施錠機構38に向けられるものである。
下扉34の施錠機構38は、図2に示すラッチ42を有する錠40を、図3に示すアングル58を用いて下扉34に取り付ける。
この実施例の錠40としては、一例として、タキゲン製造株式会社製のラッチ錠「CP‐578」を用いる。ただし、この実施例で使用可能な錠としては、この特定的な錠に限られるものではなく、後述の操作部56に相当する、内側からラッチ42をその没入位置(第2位置)に動かすための部材を有する錠なら利用可能である。
内部構造の詳しい説明は公知のため省略するが、錠40は、図2に示すように、縦方向(使用時における横方向)に長手のハウジング44を含む。このハウジング44の前面には前面部46が設けられる。ハウジング44の後面(前面部46とは反対側の面)には、アングル58を用いて錠40を下扉34に取り付けるための雌ねじを形成している、ねじ穴48が設けられる。前面部46の外形寸法はハウジング44の外形寸法より大きく設定されているので、錠40を下扉34に取り付けたとき、この前面部46によって固定される。
ラッチ42は、ハウジング44の内部においてばね(図示せず)によって弾発されていて、定常的にはハウジング44の横方向前端から突出する。このラッチ42は、よく知られているように、ばねに押されて突出した状態(第1位置)で筐体12の側板14の前端の対応する位置に形成された係合穴ないしラッチ穴(図示せず)に係合することによって、下扉34の閉状態を保持する。
前面部46に設けたつまみ50は、ロック位置またはオープン位置の2つの位置に廻すことができる。つまみ50をロック位置にして下扉34を閉めると、ラッチ42が係合穴に係合したオートロック状態(施錠状態)となる。
その状態では、つまみ50をオープン位置に廻した上で、前面に設けられた鍵穴52に鍵(図示せず)を差し込んで廻せば、ばね(図示せず)に抗してラッチ42を、没入した第2位置に移動させることができる。つまり、鍵穴52に差し込んだ鍵を廻すと、ラッチ42を第2位置(突出していない(没入している)位置)に戻して解錠することができる。
しかしながら、下収容部24(図1)に閉じ込められたヒトは、外から鍵を使うこともできず、つまみ50を廻すこともできず、閉じ込められた状態から脱することができない。
一方、前述したロック位置またはオープン位置を切り替えることができるサムターンつまみ54が錠40のハウジング44から内方(図2(B)では右側)突出して設けられている。さらに、ハウジング44から内方突出するように、非常解錠機構である操作部56が設けられている。この操作部56は、ラッチ42と一体的に形成されていて、それを動かすと、連動してラッチ42を上記の第1位置から第2位置へ強制的に移動させることができる。したがって、サムターンつまみ54がオープン位置にあるときは、操作部56を内側から操作して移動させれば、内側から解錠することができる。
しかしながら、下収容部24に閉じ込められたヒトが幼児等の子供であれば、操作部56操作することは、ほぼ不可能であり、閉じ込められたままとなってしまう。また、下扉34が閉じられた状態では下収容部24内はほぼ暗闇であり、閉じ込められたヒトが大人であっても、操作部56を操作して下扉34を開放することは不可能に近い。
そこで、この実施例では、このような閉じ込め状態を幼児等でも容易に解消できる施錠機構38を有する宅配ボクス10を提供する。
錠40を下扉34に取り付けるための取付けアングル58は、図3に示すように、たとえば1枚の鉄板をプレス成型し、全体として、横断面「凸」字状に形成される。
アングル58は、錠40のハウジング44の幅A(図2(C))に相当する内寸法AAを隔てて対向する対向板部60を有する。この対向板部60は、それぞれ、錠40の厚みB(図2(B))より高い高さBBで90°内側に折り曲げられて、対向板部60に続く一定幅の平板部62が形成される。平板部62から90°さらに上方に折り曲げられて、それぞれが所定高さのレバー取付け板部64が形成される。レバー取付け板部64はカバー板部66で連結される。
両方の平板部62にはそれぞれ2個の錠取付け用の透孔68が形成される。さらに、レバー取付け板部64には、それぞれの一方端側の対応する位置に、第1軸支持孔70が形成され、それぞれの他方端側のそれぞれ対応する位置に第2軸支持孔72が形成される。ただし、図3で示すように、第1軸支持孔70は第2軸支持孔72より少し低い位置(平板部62に近い位置)に形成される。
このような錠40とアングル58および解錠レバー76(後述)を用いて、図4‐図7に示すように、施錠機構38を構成する。
図4に部分的に示す下扉34に形成した横長の取付け孔(図示せず)に、下扉34の前面側から錠40のハウジング44を、前面部46が下扉34の前面に当たるまで、挿入する。
そして、図4および図6‐図7に示すように、アングル58の対向板部60で錠40のハウジング44の両側を挟むように、アングル58をハウジング44に被せる。平板部62に形成した透孔68を通して、錠40のハウジング44の後面に形成されたねじ穴48にねじ74をそれぞれ螺入して締め付ける。そうすると、錠40がアングル58の平板部62に固着される。一方で、図6‐図7に示すように、対向板部60の下端60aが下扉34の裏面に当接する。錠40は、このようにして前面部46と対向板部60とで下扉34を挟み込むことによって、下扉34に固定的に取り付けられる。その後、アングル58に解錠レバー76および2つのL字状片88および98を取付ける。
解錠レバー76は、たとえば1枚の鉄板のプレス加工によって成形され、平板部78を有する。平板部78の先端側(錠40のラッチ42の側)に平板部78から続いて平板部78の両側から90°に折り曲らけれた2つの側板部80が形成される。側板部80には、回転軸82が挿通される透孔84がそれぞれ対応する位置に形成される。平板部78に形成される開口86は、サムターンつまみ54を操作するための開口である。
このような解錠レバー76をアングル58のレバー取付け板部64に取り付けるとき、まず、解錠レバー76の上側の(図4において)側板部80の透孔84に回転軸82の先端を通し、次いで回転軸82を上側の(図4において)レバー取付け板部64の第1軸支持孔70を挿通させる。回転軸82の先端が2つのレバー取付け板部64の中(間)に至る。2つのレバー取付け板部64の間で回転軸82を第1のL字状片88の透孔90に挿通する。そして、回転軸82に位置調整用のスペーサ92Aおよび92Bを被せ、回転軸82の先端を下側のレバー取付け板部64の第1軸支持孔70に挿通し、次いで解錠レバー76の下側の側板部80の透孔84に挿通する。その状態で回転軸82の先端にEリング94を嵌め、回転軸82を抜けないように固定する。
さらに、図4において上側のレバー取付け板部64の第2軸支持孔72、に固定軸96を先端から挿入する。固定軸96の先端が2つのレバー取付け板部64の中(間)に至る。2つのレバー取付け板部64の間で固定軸96の先端を第2のL字状片98の透孔100に挿通する。そして、固定軸96に位置調整用のスペーサ92Aを被せ、固定軸96の先端を下側のレバー取付け板部64の第2軸支持孔72に挿通する。その状態で回転軸82の先端にEリング94を嵌め、回転軸82を抜けないように固定する。
このようにして、第1軸支持孔70を用いて回転軸82を支持するとともに、この回転軸82と一体的に第1のL字状片88および解錠レバー76が回転するように取り付けられる。そして、第2軸支持孔72を用いて固定軸96を支持するとともに、この固定軸96が第2のL字状片98を回転可能に支持する。
この実施例によれば、アングル58を、錠40を下扉34へ取り付けるために使用するだけでなく、回転軸82および固定軸96を下扉34の内面に平行な方向に設置するためにも使用するので、部品点数が少なく簡単な構造でかつそれぞれの取付け工程が簡単である。
図4からよくわかるように、解錠レバー76の側板部80に形成されている透孔84は、円の一部が切られた「D」字形に形成される。それに応じて、回転軸82も、図5において点線で示すように、断面が「D」字状に形成されている。さらに、第1のL字状88の透孔90も「D」字形状とされている。したがって、解錠レバー76、回転軸82および第1のL字状片88が、空回りすることなく、一体的に回転する。つまり、回転軸82に解錠レバー76と第1のL字状片88を固着したので、第1のL字状片88が解錠レバー76と確実に連動する。
これに対して、固定軸96は断面円形であり、第2のL字状片98の透孔100も円形であり、したがって第2のL字状片98は固定軸96上を回転する。
図5はさらに、2つのレバー取付け板部64の間に設けた2つのL字状片88および98の位置関係を図示している。
すなわち、回転軸82は、レバー取付け板部64の間で、第1のL字状片88の透孔90に挿通される。第1のL字状片88は第1辺88Aと第1辺88Aに対してほぼ直角に連結される第2辺88Bを含む。回転軸82は、第1のL字状片88の連結部に設けた透孔90を挿通するので、解錠レバー76と一体の回転軸82の回転に伴って、回転軸82に直交する面内すなわち下扉34の内面に平行な面内において、回転ないし回動する。
アングル58のレバー取付け板部64の第2軸支持孔72に回転軸82が挿通され、その回転軸82に第2のL字状片98が固着される。第2のL字状片98は、固定軸96の軸方向において、第1のL字状片88に対応する位置に設けられる。スペーサ92Aおよび92Bは、そのような位置調整のために用いている。
第2のL字状片98は、第1辺98Aと第1辺98Aに対してほぼ直角に連結される第2辺98Bを含む。固定軸96は、第2のL字状片98はその連結部の透孔100を挿通する。ただし、第2のL字状片98は、固定軸96に対して回転可能に設けられている。
特に図8からよくわかるように、この第2のL字状片98の第2辺98Bは、錠40の操作部56の外側すなわちラッチ42が突出する側において、この操作部56と係合するなお、第1のL字状片88の第2辺88Bと第2のL字状片98の第1辺98Aは、図8では離れているが、実際には図5に示すように接近している。
以上のような構成の施錠機構38において、定常時、すなわち、つまみ50やサムターンつまみ54がオープン位置にあって、ラッチ42が第1位置に突出している状態においては、図9(A)に示すように、解錠レバー76は下扉34の内面と平行な状態にある。そのために、第1のL字状片88および第2のL字状片98は、第2辺88Bおよび第1辺98Aがともに下扉34の内面と平行な状態にある。したがって、操作部56が移動することなく、ラッチ42は第1位置にあって、筐体12の係合穴(図示せず)に挿入されている状態である。そのため、下扉34はそのまま外に向かって押しても、開かない。
図9(B)に示すように、解錠レバー76の自由端が押されて矢印C方向に回動したとき、その基端部を固着している回転軸82が矢印D方向に回転し、回転軸82に固着されている第1のL字状片88も矢印D方向に、下扉34の内面に平行な面内で、回転する。そのため、第1のL字状片88の第2辺88Bと係合している第2L字状片98の第1辺98Aが第2辺88Bに押されるので、第2のL字状片98が、第1のL字状片88が回転する同じ面内で、矢印E方向に回転する。
その結果、第2のL字状片98の第2辺98Bが係合している操作部56がこの第2辺98Bの変位に押されて、矢印F方向に移動される。したがって、この操作部56と一体的に動くラッチ42が第2位置に没入する。そのため、ラッチ42と係合穴との係合が外れて、下扉34を内から押すと、そのまま開くことかできる。したがって、もしこの下収容部24(図1)に子供など人が閉じ込められても、その状態を速やかに脱することができる。
このように、この実施例によれば、解錠レバー76の自由端を下扉34の方向に押すだけで解錠できるので、子供でも直感的に解錠レバー76をその方向に押して下扉34を開くことができる。
さらに、解錠レバー76に連動する第1および第2のL字状片88および98を設けるだけでよいので、構造が簡単で、故障の可能性を抑制することができる。
上述のように、錠40の操作部56が第2のL字状片98の第2辺98Bに押されて、下扉34の内面に平行な矢印F方向に移動するため、もし、操作部56の移動ストロークが長い場合、操作部56の先端が第1のL字状片88と干渉するかもしれない。その場合には図9(A)に示すように、錠40のハウジング44と第1のL字状片88との間に、操作部56が通過できるだけの間隔Gを形成することが考えられる。そうすれば、移動する操作部56が第1のL字状片88によってその移動が阻害されることはない。
この間隔Gを形成するために、図3で説明したように、第1軸支持孔70と第2軸支持孔72の高さ(下扉34からの距離)を違えている。つまり、第2軸支持孔72の方が第1軸支持孔70に比べて下扉34から遠いので、その違いによって間隔Gを形成している。
さらに、この実施例の施錠機構38では、解錠レバー76の自由端を下扉34の方向に押すと、その解錠レバー76の動き(変位)と連動して回転部材を構成する第1および第2のL字状片88および98が同じ面内で回転し、その回転に伴ってラッチ42を第2位置に移動させるので、背景技術のように摺動カムによる場合に比べて、確実にラッチ42を解錠位置(第2位置)に動かすことができる。
なお、上述の実施例では、解錠レバー76と第1のL字状片88を支持する軸82を回転軸とし、解錠レバー76と第1のL字状片88を回転軸82に固着し、解錠レバー76を押したとき回転軸82が回転し、それに連動して第1のL字状片88が回転するようにした。しかしながら、回転軸82を固定軸とし、その固定軸が解錠レバー76および第1のL字状片88を回転可能に枢支するようにしてもよい。この場合、たとえば解錠レバー76の基端部に第1のL字状片88の第1辺88Aを係合させ、解錠レバー76を押したら連動して第1のL字状片88が上述のように矢印E方向に回転するようにすればよい。
さらに、上述の実施例では、解錠レバー76に連動する回転部材として2つのL字状片88および84を用いたが、この構成に限るものではない。たとえば、アングル58のレバー取付け板部64の高さを大きくして、外周縁に切欠きを形成した円板(半円板)を採用し、その切欠きを操作部56に係合させるようにするなどの変形が考えられる。
10 …宅配ボックス
12 …筐体
32 …下扉
32、38 …施錠機構
40 …錠
42 …ラッチ
56 …操作部
58 …アングル
76 …解錠レバー
82 …回転軸
88 …第1のL字状片
96 …固定軸
98 …第2のL字状片

Claims (4)

  1. 1つの側面が開口している筐体、前記開口を開閉するように前記筐体に取り付けられる扉、および前記扉に取り付けられて前記開口を閉じた状態で前記扉を前記筐体にロックする錠を備える宅配ボックスであつて、
    前記錠は、ハウジングと、ばねによって付勢されて前記ハウジングから突出した第1位置において前記筐体と係合するラッチと、内側において移動可能であり、前記ばねの付勢に抗して前記ラッチを前記ハウジング内に没入させて第2位置に移動させる操作部とを含み、さらに
    前記扉の内面と平行な方向に延びる軸、
    前記軸に基端部が支持されて自由端が前記扉の内面に対して接離する方向に回動できる解錠レバー、および
    前記解錠レバーの回動に連動して前記軸に直交する面内で回転し、前記操作部を移動させる回転部材を備える、宅配ボックス。
  2. 前記回転部材は、それぞれが第1辺および第2辺を有する、第1および第2のL状片を含み、
    前記第1のL字状片が前記解錠レバーの回動と連動することによって前記面内で回転し、前記第1のL字状片の前記第2辺がその回転を前記第2のL字状片に伝達するように前記第2のL字状片の前記第1辺に係合し、前記第2L字状片の前記第2辺が前記操作部に係合する、請求項1記載の宅配ボックス。
  3. 前記錠を前記扉に取り付けるためのアングルをさらに備え、
    前記軸はアングルに支持される、請求項1または2記載の宅配ボックス。
  4. 前記軸は前記アングに回転軸として支持され、前記解錠レバーの前記基端部は前記回転軸に固着され、さらに前記第1のL字状片が前記回転軸に固着されて前記解錠レバーの回動と連動する、請求項3記載の宅配ボックス。
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