JP2023146586A - 車両用ドア - Google Patents
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Abstract
【課題】ドアパネルに対する窓ガラスの組み付け作業性に優れる車両用ドアを提供する。【解決手段】本体部とサッシュ部とを有するドアパネルと、前記サッシュ部の内周縁に沿って設けられたガラスランと、前記ガラスランに沿って昇降可能に支持される窓ガラスとを備え、前記ドアパネルは、アウタパネルとインナパネルとを備え、前記サッシュ部は、前記本体部から上方向に延びる縦辺部を有し、前記縦辺部の前記インナパネルは、外側領域と、前記外側領域に着脱自在に設けられた内側領域とを備え、前記外側領域は、当該外側領域の内周縁に開口する切欠き部と、前記内側領域の取付座とを有し、前記内側領域は、前記ガラスランが取り付けられるフランジ部と、前記切欠き部に差し込まれることで前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置された第一片と、前記取付座の車室内側の面に取り付けられた第二片とを有する、車両用ドア。【選択図】図4
Description
本発明は、車両用ドアに関する。
特許文献1は、ドアパネルに窓用開口が設けられた自動車用ドアを開示する。このドアパネルは、アウタパネルとインナパネルによって形成されたドアパネル本体と、ドアパネル本体の上部に設けられた上側ドアサッシュと、ドアパネル本体内に設けられた下側ドアサッシュとを備える。ドアパネルの窓用開口には、昇降するドアガラスが取り付けられる。上側ドアサッシュは、窓用開口にドアガラスをガイドする。下側ドアサッシュは、ドアパネル本体内にドアガラスをガイドする。以下の説明では、ドアガラスを窓ガラス、ドアパネル本体を本体部、上側ドアサッシュをサッシュ部とそれぞれ呼ぶ。
ドアパネルに窓ガラスを組み付ける作業は、次のように行われる。サッシュ部の内周縁に沿ってガラスランを取り付けた後、窓用開口から本体部内に窓ガラスを挿入する。窓用開口から本体部内に窓ガラスを入れる際、窓ガラスがサッシュ部と干渉して入れ難い。
本発明の目的の一つは、ドアパネルに対する窓ガラスの組み付け作業性に優れる車両用ドアを提供することにある。
本発明の一態様に係る車両用ドアは、
本体部とサッシュ部とを有するドアパネルと、
前記サッシュ部の内周縁に沿って設けられたガラスランと、
前記ガラスランに沿って昇降可能に支持される窓ガラスと、
を備え、
前記ドアパネルは、中空部を形成するように接合されたアウタパネルとインナパネルとを備え、
前記サッシュ部は、前記本体部から上方向に延びる縦辺部を有し、
前記縦辺部の前記インナパネルは、前記縦辺部の外周縁を含む外側領域と、前記縦辺部の内周縁を含むと共に前記外側領域に着脱自在に設けられた内側領域とを備え、
前記外側領域は、当該外側領域の内周縁に開口する切欠き部と、前記内側領域の取付座とを有し、
前記内側領域は、前記ガラスランが取り付けられるフランジ部と、前記切欠き部に差し込まれることで前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置された第一片と、前記取付座の車室内側の面に取り付けられた第二片とを有する。
本体部とサッシュ部とを有するドアパネルと、
前記サッシュ部の内周縁に沿って設けられたガラスランと、
前記ガラスランに沿って昇降可能に支持される窓ガラスと、
を備え、
前記ドアパネルは、中空部を形成するように接合されたアウタパネルとインナパネルとを備え、
前記サッシュ部は、前記本体部から上方向に延びる縦辺部を有し、
前記縦辺部の前記インナパネルは、前記縦辺部の外周縁を含む外側領域と、前記縦辺部の内周縁を含むと共に前記外側領域に着脱自在に設けられた内側領域とを備え、
前記外側領域は、当該外側領域の内周縁に開口する切欠き部と、前記内側領域の取付座とを有し、
前記内側領域は、前記ガラスランが取り付けられるフランジ部と、前記切欠き部に差し込まれることで前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置された第一片と、前記取付座の車室内側の面に取り付けられた第二片とを有する。
上記の車両用ドアは、ドアパネルに対する窓ガラスの組み付け作業性に優れる。上記の車両用ドアによれば、サッシュ部における縦辺部のインナパネルが外側領域と内側領域とで構成される共に、内側領域が外側領域に着脱自在に設けられている。この構造により、内側領域が取り付けられていない状態で、窓用開口から本体部内に窓ガラスを入れる際に窓ガラスがサッシュ部と干渉することを回避できる。そのため、窓ガラスの挿入作業が容易である。更に、外側領域の切欠き部に内側領域が差し込まれることで、内側領域が外側領域に一時的に保持された状態となる。そのため、内側領域にガラスランを取り付けたり、内側領域を取付座に固定したりする作業を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る車両用ドアの具体例を、図面を参照して説明する。各図において、同一又は相当する部分には同じ符号を付している。図中、「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「LH」は車両の左方、「RH」は車両の右方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方を示す。以下、単に、前方、後方などと呼ぶ。以下の説明では、車両用ドアを単に「ドア」と呼ぶ場合がある
図1から図7を参照して、実施形態に係るドア1を説明する。本実施形態のドア1は、車両の側部に設けられたサイドドアである。図1に示すドア1は、右側のサイドドアである。図1は、ドア1を車室内側から見た図である。ドア1の車室内側は車両の左側である。
本実施形態のドア1は、図1に示すように、ドアパネル2と、ガラスラン3と、窓ガラス4とを備える。ドアパネル2は、本体部10と、サッシュ部20とを有する。窓ガラス4は、サッシュ部20に昇降可能に支持される。サッシュ部20は、縦辺部20vを有する。本実施形態のドア1の特徴の一つは、図2、図3に示すように、縦辺部20vのインナパネル2iが、外側領域50と、外側領域50に着脱自在に設けられた内側領域60とを備える点にある。外側領域50は、図3に示すように、切欠き部51と、内側領域60の取付座52とを有する。内側領域60は、図4に示すように、切欠き部51に差し込まれることで、インナパネル2iに対して保持される。
以下、ドア1の構成を詳しく説明する。
以下、ドア1の構成を詳しく説明する。
(ドアパネル)
ドアパネル2は、図1に示すインナパネル2iとアウタパネル2e(図5参照)とで構成されている。インナパネル2iは車室内側に配置される。アウタパネル2eは車室外側に配置される。アウタパネル2eとインナパネル2iとは、中空部を形成するように接合されている。つまり、図5に示すように、アウタパネル2eとインナパネル2iとの間には空間2gが設けられている。
ドアパネル2は、図1に示すインナパネル2iとアウタパネル2e(図5参照)とで構成されている。インナパネル2iは車室内側に配置される。アウタパネル2eは車室外側に配置される。アウタパネル2eとインナパネル2iとは、中空部を形成するように接合されている。つまり、図5に示すように、アウタパネル2eとインナパネル2iとの間には空間2gが設けられている。
ドアパネル2は、図1、図2に示すように、窓ガラス4により開閉される窓用開口5が設けられている。図1では、窓用開口5が窓ガラス4により閉じられた状態を示している。図2では、窓ガラス4の図示は省略している。本体部10は、窓用開口5の下端よりも下の部分である。サッシュ部20は、本体部10の上側に設けられている。窓用開口5は、本体部10の上端とサッシュ部20とで囲まれる領域である。サッシュ部20は、窓ガラス4の前縁部、上縁部、及び後縁部に沿うように枠状に形成されている。サッシュ部20は、前サッシュ21と、上サッシュ22と、後サッシュ23とを有する。前サッシュ21は窓ガラス4の前縁部に沿うように設けられている。上サッシュ22は窓ガラス4の上縁部に沿うように設けられている。後サッシュ23は窓ガラス4の後縁部に沿うように設けられている。本実施形態は、後サッシュ23の構成に特徴がある。具体的な構成は後述する。
(ガラスラン)
ガラスラン3は、サッシュ部20の内周縁に沿って設けられている。詳細な図示は省略するが、ガラスラン3は、サッシュ部20の内周縁におけるアウタパネル2eとインナパネル2iとの間を跨ぐように設けられる。ガラスラン3は、前サッシュ21、上サッシュ22、及び後サッシュ23のそれぞれの内周縁に取り付けられる。ガラスラン3は、窓ガラス4の前縁部、上縁部、及び後縁部を挟み込むことによって、窓ガラス4とサッシュ部20との間をシールすると共に、昇降する窓ガラス4を案内する。ガラスラン3の材質は、例えばゴムである。
ガラスラン3は、サッシュ部20の内周縁に沿って設けられている。詳細な図示は省略するが、ガラスラン3は、サッシュ部20の内周縁におけるアウタパネル2eとインナパネル2iとの間を跨ぐように設けられる。ガラスラン3は、前サッシュ21、上サッシュ22、及び後サッシュ23のそれぞれの内周縁に取り付けられる。ガラスラン3は、窓ガラス4の前縁部、上縁部、及び後縁部を挟み込むことによって、窓ガラス4とサッシュ部20との間をシールすると共に、昇降する窓ガラス4を案内する。ガラスラン3の材質は、例えばゴムである。
(窓ガラス)
窓ガラス4は、ガラスラン3に沿って昇降可能に支持される。窓ガラス4は昇降時、ガラスラン3に沿って案内される。窓ガラス4は下降することで本体部10に収納される。
窓ガラス4は、ガラスラン3に沿って昇降可能に支持される。窓ガラス4は昇降時、ガラスラン3に沿って案内される。窓ガラス4は下降することで本体部10に収納される。
<サッシュ部の構成>
サッシュ部20は、本体部10から上方向に延びる縦辺部20vを有する。本実施形態では、縦辺部20vは後サッシュ23である。この縦辺部20vも、インナパネル2iとアウタパネル2eとで構成されている(図5参照)。後サッシュ23のインナパネル2iは、図2に示すように、外側領域50と内側領域60とで構成されている。外側領域50は後サッシュ23の外周縁を含む領域である。内側領域60は後サッシュ23の内周縁を含む領域である。
サッシュ部20は、本体部10から上方向に延びる縦辺部20vを有する。本実施形態では、縦辺部20vは後サッシュ23である。この縦辺部20vも、インナパネル2iとアウタパネル2eとで構成されている(図5参照)。後サッシュ23のインナパネル2iは、図2に示すように、外側領域50と内側領域60とで構成されている。外側領域50は後サッシュ23の外周縁を含む領域である。内側領域60は後サッシュ23の内周縁を含む領域である。
〈外側領域〉
外側領域50は、後サッシュ23のインナパネル2iの一部である。外側領域50は、図3に示すように、切欠き部51と、取付座52とを有する。切欠き部51は、外側領域50の内周縁に開口している。外側領域50の内周縁は、後サッシュ23の内周縁から外周縁に向かって窪んだ凹部を有する。その凹部の大半に内側領域60が重ねられる。取付座52は、図2に示す内側領域60が固定される部分である。取付座52は、インナパネル2iの車室内側の面に設けられている。取付座52の数は少なくとも一つあればよい。取付座52が複数あることで、内側領域60を外側領域50に安定して取り付けられる。本実施形態では、取付座52は、後サッシュ23の上部、中間部、下部の三箇所に設けられている。切欠き部51は、後サッシュ23の上部に位置する取付座52よりも上方に設けられている。切欠き部51の形状はスリット状である。内側領域60は、図2に示すように、例えばボルト70によって取付座52(図3参照)に固定されることで、外側領域50に取り付けられている。図3では、内側領域60、ガラスラン3及び窓ガラス4の図示は省略している。
外側領域50は、後サッシュ23のインナパネル2iの一部である。外側領域50は、図3に示すように、切欠き部51と、取付座52とを有する。切欠き部51は、外側領域50の内周縁に開口している。外側領域50の内周縁は、後サッシュ23の内周縁から外周縁に向かって窪んだ凹部を有する。その凹部の大半に内側領域60が重ねられる。取付座52は、図2に示す内側領域60が固定される部分である。取付座52は、インナパネル2iの車室内側の面に設けられている。取付座52の数は少なくとも一つあればよい。取付座52が複数あることで、内側領域60を外側領域50に安定して取り付けられる。本実施形態では、取付座52は、後サッシュ23の上部、中間部、下部の三箇所に設けられている。切欠き部51は、後サッシュ23の上部に位置する取付座52よりも上方に設けられている。切欠き部51の形状はスリット状である。内側領域60は、図2に示すように、例えばボルト70によって取付座52(図3参照)に固定されることで、外側領域50に取り付けられている。図3では、内側領域60、ガラスラン3及び窓ガラス4の図示は省略している。
〈内側領域〉
内側領域60は、外側領域50に着脱自在に設けられた部材である。内側領域60は、外側領域50、即ちインナパネル2iとは別体である。内側領域60は、図2に示すように、ガラスラン3が取り付けられるフランジ部61を有する。フランジ部61は縦辺部20vの内周縁を構成する。内側領域60は、図4に示すように、切欠き部51に差し込まれた状態で外側領域50に保持されるように構成されている。図4では、ガラスラン3及び窓ガラス4の図示は省略している。
内側領域60は、外側領域50に着脱自在に設けられた部材である。内側領域60は、外側領域50、即ちインナパネル2iとは別体である。内側領域60は、図2に示すように、ガラスラン3が取り付けられるフランジ部61を有する。フランジ部61は縦辺部20vの内周縁を構成する。内側領域60は、図4に示すように、切欠き部51に差し込まれた状態で外側領域50に保持されるように構成されている。図4では、ガラスラン3及び窓ガラス4の図示は省略している。
内側領域60の構成を、図4から図7を参照して説明する。図6は、内側領域60を車室内側から見た図である。図7は、内側領域60を車両の前方から見た図である。内側領域60は、第一片621と、第二片622とを有する。図4に示すように内側領域60が切欠き部51に差し込まれることで、第一片621は、図5に示すように、アウタパネル2eとインナパネル2iとの間に配置された状態となる。また、第二片622は、インナパネル2iの車室内側に配置された状態となる。第二片622は、図4に示すように、取付座52(図3参照)の車室内側の面に取り付けられる。本実施形態では、内側領域60の上部に、屈曲部62を挟んで第一片621と第二片622とが設けられている。第一片621は屈曲部62の上側に位置し、第二片622は屈曲部62の下側に位置する。第二片622と取付座52の各々には、ボルト孔が設けられている。重ねられた両方のボルト孔にボルト70を挿通してナット(図示せず)で締め付けることで、内側領域60は外側領域50に取り付けられている。
〈内側領域の取り付け方法〉
外側領域50への内側領域60の取り付け方法を説明する。図4は、内側領域60が外側領域50に取り付けられた状態であって、ガラスラン3が取り付けられる前の状態を示す。図4に示すように、外側領域50の内周縁側から切欠き部51に内側領域60を差し込む。切欠き部51が外側領域50の内周縁に開口するスリット状であれば、内側領域60を差し込み易く、差し込み後に内側領域60の位置を微調整し易い。第一片621が切欠き部51に差し込まれることで、図5に示すように、第一片621がアウタパネル2eとインナパネル2iとの間に配置される。加えて、第二片622を取付座52(図3参照)に重ね、第二片622がインナパネル2iの車室内側に配置された状態とする。第一片621が切欠き部51に差し込まれただけでは、屈曲部62が切欠き部51の下縁に引っ掛かることで、内側領域60が外側領域50に一時的に保持された状態になる。この状態では、第二片622は、取付座52(図3参照)の車室内側の面に固定されていない。以下、この状態を仮保持状態と呼ぶ。一般に、サッシュ部20は上方に向かって車室内側へ傾斜する。そのため、仮保持状態では、図5の二点鎖線で示すように、内側領域60の上部が屈曲部62を中心にして、第一片621がアウタパネル2eと接触する方向に回動する。第一片621の長さや角度は、内側領域60の上部が回動したときにアウタパネル2eと接触するように設定されていることが好ましい。第一片621がアウタパネル2eと接触することで、内側領域60がぐらつき難くなる。作業者が内側領域60を手で支えていなくても、外側領域50に内側領域60がより安定して保持される。最後に、第二片622を取付座52(図3参照)の車室内側の面と接触させて、内側領域60を取付座52にボルト70とナットで固定する。
外側領域50への内側領域60の取り付け方法を説明する。図4は、内側領域60が外側領域50に取り付けられた状態であって、ガラスラン3が取り付けられる前の状態を示す。図4に示すように、外側領域50の内周縁側から切欠き部51に内側領域60を差し込む。切欠き部51が外側領域50の内周縁に開口するスリット状であれば、内側領域60を差し込み易く、差し込み後に内側領域60の位置を微調整し易い。第一片621が切欠き部51に差し込まれることで、図5に示すように、第一片621がアウタパネル2eとインナパネル2iとの間に配置される。加えて、第二片622を取付座52(図3参照)に重ね、第二片622がインナパネル2iの車室内側に配置された状態とする。第一片621が切欠き部51に差し込まれただけでは、屈曲部62が切欠き部51の下縁に引っ掛かることで、内側領域60が外側領域50に一時的に保持された状態になる。この状態では、第二片622は、取付座52(図3参照)の車室内側の面に固定されていない。以下、この状態を仮保持状態と呼ぶ。一般に、サッシュ部20は上方に向かって車室内側へ傾斜する。そのため、仮保持状態では、図5の二点鎖線で示すように、内側領域60の上部が屈曲部62を中心にして、第一片621がアウタパネル2eと接触する方向に回動する。第一片621の長さや角度は、内側領域60の上部が回動したときにアウタパネル2eと接触するように設定されていることが好ましい。第一片621がアウタパネル2eと接触することで、内側領域60がぐらつき難くなる。作業者が内側領域60を手で支えていなくても、外側領域50に内側領域60がより安定して保持される。最後に、第二片622を取付座52(図3参照)の車室内側の面と接触させて、内側領域60を取付座52にボルト70とナットで固定する。
<窓ガラスの組み付け方法>
ドアパネル2への窓ガラス4の組み付け方法を説明する。後サッシュ23のインナパネル2iに内側領域60を取り付ける前の状態(図3参照)で、サッシュ部20の内周縁に沿ってガラスラン3を取り付ける。この時点では、後サッシュ23の内周縁のうち、アウタパネルにガラスラン3が取り付けられている。ガラスラン3を取り付けた後、窓ガラス4を車室内側の窓用開口5から本体部10(図1参照)の内部に窓ガラス4を挿入する。この時点では、内側領域60が取り付けられていないため、窓用開口5から窓ガラス4を入れる際に窓ガラス4がサッシュ部20と干渉することを回避できる。次に、後サッシュ23に取り付けたガラスラン3を外す。次に、上述したように、外側領域50の切欠き部51に内側領域60の第一片621を差し込む。屈曲部62が切欠き部51に引っ掛けられることで、内側領域60が外側領域50に保持される。内側領域60が外側領域50に仮保持された状態で、後サッシュ23にガラスラン3を取り付け直す。この時点で、後サッシュ23のアウタパネルと内側領域60のフランジ部61の双方にガラスラン3が取り付けられている。仮保持状態では、第一片621がアウタパネル2eと接触することで、内側領域60が外側領域50に安定して保持される。最後に、内側領域60を取付座52にボルト70とナットで固定することで、内側領域60を外側領域50に取り付ける。
ドアパネル2への窓ガラス4の組み付け方法を説明する。後サッシュ23のインナパネル2iに内側領域60を取り付ける前の状態(図3参照)で、サッシュ部20の内周縁に沿ってガラスラン3を取り付ける。この時点では、後サッシュ23の内周縁のうち、アウタパネルにガラスラン3が取り付けられている。ガラスラン3を取り付けた後、窓ガラス4を車室内側の窓用開口5から本体部10(図1参照)の内部に窓ガラス4を挿入する。この時点では、内側領域60が取り付けられていないため、窓用開口5から窓ガラス4を入れる際に窓ガラス4がサッシュ部20と干渉することを回避できる。次に、後サッシュ23に取り付けたガラスラン3を外す。次に、上述したように、外側領域50の切欠き部51に内側領域60の第一片621を差し込む。屈曲部62が切欠き部51に引っ掛けられることで、内側領域60が外側領域50に保持される。内側領域60が外側領域50に仮保持された状態で、後サッシュ23にガラスラン3を取り付け直す。この時点で、後サッシュ23のアウタパネルと内側領域60のフランジ部61の双方にガラスラン3が取り付けられている。仮保持状態では、第一片621がアウタパネル2eと接触することで、内側領域60が外側領域50に安定して保持される。最後に、内側領域60を取付座52にボルト70とナットで固定することで、内側領域60を外側領域50に取り付ける。
本実施形態のドア1は次の作用効果を有する。後サッシュ23のインナパネル2iが外側領域50と内側領域60とで構成される共に、内側領域60が外側領域50に着脱自在に設けられている。この構造により、内側領域60が取り付けられていない状態で、窓用開口5から窓ガラス4を入れる際に窓ガラス4がサッシュ部20と干渉することを回避できる。そのため、窓ガラス4の挿入作業が容易である。
外側領域50の内周縁側から切欠き部51に内側領域60の第一片621が差し込まれることで、屈曲部62が切欠き部51に引っ掛けられ、内側領域60が外側領域50に仮保持された状態になる。仮保持状態では、第一片621がアウタパネル2eと接触することが好ましい。これにより、内側領域60が外側領域50により安定して保持される。また、切欠き部51は外側領域50の内周縁に開口しているため、内側領域60を外側領域50の内周縁側から差し込むだけであるので、内側領域60を動かし易い。そのため、ガラスラン3を取り付けたり、内側領域60を取付座52にボルトで固定したりする作業を容易に行うことができる。外側領域50への内側領域60の取り付け構造は、簡易な構成で安価に実現できる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、本実施形態では、ドア1がサイドドアである例を説明したが、昇降可能な窓ガラスを備えるドアであれば、バックドアなどでもよい。
本実施形態では、内側領域60の上端に第一片621を設けたが、上端の第一片621の代わりに、又は上端の第一片621に加えて、下端に第一片を設けてもよい。その場合、外側領域50の下部に、内側領域60の下端の第一片に対応した切欠き部を設ければよい。
1 ドア
2 ドアパネル
2e アウタパネル、2i インナパネル
2g 空間
3 ガラスラン
4 窓ガラス
5 窓用開口
10 本体部
20 サッシュ部
20v 縦辺部
21 前サッシュ、22 上サッシュ、23 後サッシュ
50 外側領域
51 切欠き部、52 取付座
60 内側領域
61 フランジ部、62 屈曲部
621 第一片、622 第二片
70 ボルト
2 ドアパネル
2e アウタパネル、2i インナパネル
2g 空間
3 ガラスラン
4 窓ガラス
5 窓用開口
10 本体部
20 サッシュ部
20v 縦辺部
21 前サッシュ、22 上サッシュ、23 後サッシュ
50 外側領域
51 切欠き部、52 取付座
60 内側領域
61 フランジ部、62 屈曲部
621 第一片、622 第二片
70 ボルト
Claims (1)
- 本体部とサッシュ部とを有するドアパネルと、
前記サッシュ部の内周縁に沿って設けられたガラスランと、
前記ガラスランに沿って昇降可能に支持される窓ガラスと、
を備え、
前記ドアパネルは、中空部を形成するように接合されたアウタパネルとインナパネルとを備え、
前記サッシュ部は、前記本体部から上方向に延びる縦辺部を有し、
前記縦辺部の前記インナパネルは、前記縦辺部の外周縁を含む外側領域と、前記縦辺部の内周縁を含むと共に前記外側領域に着脱自在に設けられた内側領域とを備え、
前記外側領域は、当該外側領域の内周縁に開口する切欠き部と、前記内側領域の取付座とを有し、
前記内側領域は、前記ガラスランが取り付けられるフランジ部と、前記切欠き部に差し込まれることで前記アウタパネルと前記インナパネルとの間に配置された第一片と、前記取付座の車室内側の面に取り付けられた第二片とを有する、
車両用ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022053836A JP2023146586A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 車両用ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022053836A JP2023146586A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 車両用ドア |
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ID=88286570
Family Applications (1)
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2022
- 2022-03-29 JP JP2022053836A patent/JP2023146586A/ja active Pending
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