JP2023146396A - データ管理システム,管理方法,管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】建物の環境状況の変化を、建物の竣工時のデータに反映させるデータ管理をすることを目的とする。
【解決手段】
上記目的のために、管理システム(1)は、建物の竣工部材に関し、少なくとも、部材IDと、部材座標を記憶した竣工データベース(3)と、竣工後の前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む、前記建物の環境状況に関し、少なくとも、環境取得結果IDと、環境取得座標を記憶した環境データベース(4)と、取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出し、前記運用部材の運用モデルを作成する運用モデル作成部(5)と、前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を記憶する運用データベース(8)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】
上記目的のために、管理システム(1)は、建物の竣工部材に関し、少なくとも、部材IDと、部材座標を記憶した竣工データベース(3)と、竣工後の前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む、前記建物の環境状況に関し、少なくとも、環境取得結果IDと、環境取得座標を記憶した環境データベース(4)と、取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出し、前記運用部材の運用モデルを作成する運用モデル作成部(5)と、前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を記憶する運用データベース(8)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、竣工後の建物を維持管理するためのシステム,方法,およびプログラムに関する。
近年、建築の分野では、BIM(Building Information Modeling)と呼ばれる3Dモデルの活用が進んでいる。BIMは、コンピューター上に再現される建物の3Dモデルであって、一つ一つの部材の3Dモデルを作成可能である。BIMは、建物の設計現場(企画,意匠設計,設備設計,設計分析,実施設計,施工計画,および部品製作)において活用が進んでいるが、建物の施工現場では、活用が遅れていると言われている。これに対し、出願人は、以下の通り、施工現場の場面でBIMを活用する技術を提案している。特許文献1~4によれば、設計BIMに施工過程の情報を反映した3Dモデル(以降、「施工モデル」とする。)を作成することができる。
しかしながら、BIMの活用は、建物の施工時だけでなく、建物の竣工後においても、遅れていると思われる。竣工後は、建物を維持管理して、建物が適切に運用できているかどうかを定期的に点検する必要があるが、このような点検に、建物の竣工時の図面やデータを使って計画の作成が行われることがあり、建物の現在の環境状況が、竣工図と一致せず、計画を立てるのが困難または誤った計画を立ててしまう問題が、しばしば生じていた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、建物の環境状況の変化を、建物の竣工時のデータに反映させるデータ管理をすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の管理システムは、建物の竣工部材に関し、少なくとも、部材IDと、部材座標を記憶した竣工データベースと、竣工後の前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む、前記建物の環境状況に関し、少なくとも、環境取得結果IDと、環境取得座標を記憶した環境データベースと、取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出し、前記運用部材の運用モデルを作成する運用モデル作成部と、前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を記憶する運用データベースと、を備えることを特徴とする。
上記態様において、さらに、通信部とトリガースイッチを有する工具と、通信部と測距部と測角部と追尾部を有するトータルステーションと、通信部とステレオカメラと姿勢検出装置と制御部とプリズムを有するカメラと、を備える工具作業管理システムを備え、前記工具作業管理システムによって得られた、前記工具の先端位置の座標を、前記環境取得座標として取得し、前記環境データベースに記憶するのも好ましい。
上記態様において、前記環境データベースの前記環境取得座標を取得し、変更有無を確認したい前記竣工部材を変更点確認部材として選択して、前記環境取得座標のうち前記変更確認部材の部材形状の部材範囲に入らない座標を、変更有として抽出する変更点抽出部と、前記変更点抽出部で変更有とされた前記環境取得座標に関し、変更確認IDと、前記部材IDと、前記環境取得座標と、変更有無と、が関連付けて記憶された変更確認テーブルを、さらに備えた前記環境データベース、を備えるのも好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明のある態様の管理方法は、建物の竣工部材に関し少なくとも部材IDと部材座標を記憶した竣工データベースと、前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む前記建物の環境状況に関し少なくとも環境取得結果IDと環境取得座標を記憶した環境データベースと、と情報の送受信を行って、(A)前記環境データベースから前記環境状況を取得するステップと、(B)前記ステップ(A)で取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出するステップと、(C)前記運用部材に関し、前記竣工データベースから作成される竣工モデルを前記環境状況のデータを用いて形状修正した運用モデルを作成するステップと、(D)前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を、運用データベースに記憶するステップと、を有することを特徴とする。
上記態様において、さらに、通信部とトリガースイッチを有する工具と、通信部と測距部と測角部と追尾部を有するトータルステーションと、通信部とステレオカメラと姿勢検出装置と制御部とプリズムを有するカメラと、を備える工具作業管理システムと情報の送受信を行って、(E)前記ステップ(A)において、前記工具作業管理システムから、前記工具の先端位置の座標を、前記環境取得座標として受信して前記環境データベースに記憶するステップと、前記ステップ(C)またはステップ(F)前記工具作業管理システムが取得した前記環境取得座標から、前記竣工部材の部材形状を模した形状モデルを作成し、前記運用部材の運用モデルとする。によって、前記運用モデルを作成するのも好ましい。
上記態様において、(G)前記竣工データベースから竣工モデルを作成するステップと、(H)前記環境データベースから前記環境取得座標を取得するステップと、(I)前記竣工モデルから変更有無を確認したい前記竣工部材を変更確認部材として選択するステップと、(J)前記変更確認部材の部材形状を取得するステップと、(K)前記環境取得座標のうち前記変更確認部材の部材形状の部材範囲に入らない座標を、変更有として抽出するステップと、(L)前記ステップ(K)で変更有とされた前記環境取得座標に関し、変更確認IDと、前記部材IDと、前記環境取得座標と、変更有無と、を関連付けた変更確認テーブルを作成し、前記環境データベースに記憶するステップと、を有するのも好ましい。
上記態様において、(M)前記変更確認テーブルから、前記変更有として記憶された前記環境状況を抽出し、管理者に提示するステップ、を有するのも好ましい。
上記態様に記載の管理方法を、コンピュータプログラムで記載し、それを実行可能にしたことを特徴とする管理プログラムも好ましい。
本発明のデータ管理システム,管理方法,管理プログラムによれば、建物の環境状況の変化を、建物の竣工時のデータに反映させるデータ管理ができる。
次に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
<第一の実施形態>
(管理システムの構成)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る管理システム1の構成ブロック図である。管理システム1は、入出力装置2と、竣工データベース3と、環境データベース4と、運用モデル作成部5と、運用データベース8と、を備える。
(管理システムの構成)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る管理システム1の構成ブロック図である。管理システム1は、入出力装置2と、竣工データベース3と、環境データベース4と、運用モデル作成部5と、運用データベース8と、を備える。
入出力装置2は、少なくとも演算部、記録部、通信部、表示部、操作部を備える汎用パーソナルコンピュータやタブレット端末等であり、管理者からの操作が可能である。
運用モデル作成部5(以降、機能部とも言う。)は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)などの電子回路により構成される。機能部は、入出力装置2内に、または他の外部ハードウェア/ソフトウェアのいずれかで、構成されてもよい。後者の場合、機能部は、入出力装置2と、通信ネットワークを通じて情報の送受信を行える。
竣工データベース3、環境データベース4、および運用データベース8は、通信ネットワークを介して通信可能に構成された、同一または異なるサーバコンピュータに記憶されている。サーバコンピュータ(ら)は、機能部と通信が可能であり、機能部と情報の送受信を行える。
竣工データベース3には、管理対象となる建物の、竣工時の建築部材(以降、「竣工部材」とする。)のデータが記憶されている。竣工データベース3は、少なくとも、図2に示すように、竣工部材に関し、竣工部材の識別情報(部材ID)と,竣工部材の座標(部材座標)とを関連付けた、竣工部材テーブル31を備える。竣工部材テーブル31は、竣工時の図面に記載された座標を読み取って作成されてもよいし、竣工時の建物をスキャナ等の計測機器で計測した座標データを利用して作成されてもよい。
または、竣工部材テーブル31は、特許文献1で開示する「設計修正データベース」または特許文献2で開示する「修正施工計画データベース」の座標データを利用して作成されるのも好ましい。特許文献1および特許文献2の座標データが用いられた場合は、施工モデルの情報を引き継げるので、「竣工モデル」(竣工時の施工モデル。コンピューター上に再現される、竣工時の建物の3Dモデルであって、一つ一つの竣工部材を3Dモデルで作成可能なデータ。3Dモデルには面,線,点の形状も含まれる。)を作成することができる。
或いは、竣工部材テーブル31は、出願人が提案する、特開2021‐173727号公報に開示の作業管理システム(以下、「工具作業管理システム」とする。)と、特開2022‐6508号公報に開示の施工モデル作成システム(以下、「工具施工モデル作成システム」とする。)から作成されるのも好ましい。図2の符号32~37は、工具施工モデル作成システムに関連しており、詳細は後述する。
環境データベース4には、管理対象となる建物の竣工後の、「環境状況」のデータが随時記憶されていく。本明細書では、竣工後の竣工部材、および、竣工部材に関連する対象(竣工部材以外で、竣工部材と座標で関わりを持つあらゆる物。)をまとめて、「環境状況」とする。環境データベース4は、少なくとも、図3に示すように、環境状況の識別情報(環境取得結果ID)と、環境状況の座標(環境取得座標)とを関連付けた、環境状況テーブル41を備える。環境状況テーブル41は、カメラ、スキャナ、トータルステーション等の計測機器による座標データ(座標情報をレジストレーションした点群データ,点データ、計測地点の座標情報を保持する画面データ,建築部材の施工誤差に関するデータ等)を利用して作成される。
好ましくは、環境状況テーブル41は、上記計測機器の別による情報抽出を可能とするために、環境状況の取得を行った計測機器(カメラ/スキャナ/トータルステーション/工具等)についての情報(「環境取得処理」)を、記憶していてもよい。また、時刻による情報抽出を可能とするために、環境状況を取得した時刻についての情報(「作業時刻」)を、記憶していてもよい。また、環境状況の要素属性による情報抽出を可能とするために、環境状況の名称、または座標に竣工部材テーブル31の部材IDが割り付けられていればその部材IDを、「要素属性情報」として、記憶していてもよい。要素属性情報は、竣工部材の属性情報だけでなく、竣工部材に関連する対象(障害物/移動体(人/機械等)等)の属性情報も含まれる。
運用データベース8には、取得した環境状況に関連する竣工部材(すなわち、環境状況の変更により、竣工後に変更が生じた可能性のある竣工部材。以降、「運用部材」とする。)に関するデータが、随時記録されていく。運用データベース8は、少なくとも、図4に示すように、運用部材の識別情報(運用部材ID)と、運用部材となった竣工部材の部材ID(竣工部材テーブル31と紐づく)と、運用部材の座標(運用部材座標)と、運用部材の形状(運用部材形状)とが関連付けられた、運用部材テーブル81を記憶している。
運用モデル作成部5は、竣工データベース3と環境データベース4のデータから、「運用モデル」(後述する)を作成し、運用データベース8を作成する。詳細は次に記載する管理方法において説明する。
(管理方法)
図5は本発明の第一の実施形態に係る管理方法のフロー図である。管理処理が開始されると、まず、ステップS101で、環境状況が取得される。次に、S102に移行して、取得した環境状況に関連する運用部材が抽出される。次に、S103に移行して、運用部材の「運用モデル」(後述する)が作成される。次に、ステップS104に移行して、運用モデルに基づいて、運用データベース8が更新される。運用データベース8が更新されると、管理処理を終了する。
図5は本発明の第一の実施形態に係る管理方法のフロー図である。管理処理が開始されると、まず、ステップS101で、環境状況が取得される。次に、S102に移行して、取得した環境状況に関連する運用部材が抽出される。次に、S103に移行して、運用部材の「運用モデル」(後述する)が作成される。次に、ステップS104に移行して、運用モデルに基づいて、運用データベース8が更新される。運用データベース8が更新されると、管理処理を終了する。
具体的に、ステップS101で、運用モデル作成部5は、環境データベース4にアクセスし、環境状況テーブル41を読み出して、環境状況のデータを取得する。運用モデル作成部5は、環境状況テーブル41に変更があった場合、または管理者が入出力装置2を介して環境データベース4にアクセスした時に、機能する。環境状況のデータは、前回の管理処理から追加されたもの、前回の管理処理で管理されなかったもの、または管理者が選択したものが、取得される。
次に、S102に移行して、運用モデル作成部5は、ステップS101で取得した環境状況の要素属性情報に部材IDが有れば、竣工部材テーブル31で該当する竣工部材を、運用部材として抽出する。要素属性情報が無ければ、入出力装置2に、環境状況の環境取得座標を表示して、座標を基に、管理者に運用部材を抽出させる。
次に、S103に移行して、運用モデル作成部5は、「運用モデル」(コンピューター上に再現される、建物の環境状況が反映された、建物の3Dモデルであって、一つ一つの運用部材を3Dモデル形状で作成可能なデータ。3Dモデルには面,線,点の形状も含まれる)を作成する。
運用モデル作成部5は、環境状況のデータから運用部材の形状が取れている場合は、例えば、図6の符号6-1に示すように、運用部材の竣工モデルを、環境状況の座標データに基づく形状に修正して、運用モデルを作成する。または、環境状況のデータから運用部材の形状に関する一部の情報(面、線,点)が取れている場合は、図6の符号6-2に示すように、運用部材の竣工モデルの配置座標,回転,または傾きを修正して、運用モデルを作成する。
次に、ステップS104に移行して、運用モデル作成部5は、運用部材に運用部材IDを付し、運用モデルに基づいて、運用部材となった竣工部材の部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を、運用部材テーブル81に記憶し、運用部材テーブル81を更新する。
以上、本形態の管理システム1および管理方法によれば、運用モデルの作成により、建物の竣工後の環境状況の変化(座標を基にした変化)を、建物の竣工時のデータに反映させて管理することができる。建物の竣工後は、建物が適切に運用できているかどうかを点検する必要がある。このような点検に、環境状況に変更のあった竣工部材の現在の状態が反映されている運用モデルを使って計画の作成が行われれば、誤った点検がされるのを防ぐことができる。また、建物の維持管理は、施工者から建物の所有者に権限が移り、BIMの引継ぎが途切れ、建物の所有者によってアナログで管理されることが多かったと思われるが、本形態の管理システム1および管理方法を用いれば、建物の維持管理の場面にもBIMを活用することができる。
<第二の実施形態>
(管理システムの構成)
図7は、本発明の第二の実施形態に係る管理システム1´の構成図である。本形態の管理システム1´は、先の工具作業管理システムと、工具施工モデル作成システムを、第一の実施形態の管理システム1(図1)に組み合わせたものである。工具作業管理システムは、施工時の作業を管理するシステムとして開示しているが、本形態では、竣工後の環境状況をモニタリングし、環境状況テーブル41を自動で作成するシステムとなる。工具施工モデル作成システムは、施工時の作業結果に基づいて施工モデルを作成するシステムとして開示しているが、本形態では、環境状況テーブル41の情報に基づいて、運用モデルを作成するシステムとなる。
(管理システムの構成)
図7は、本発明の第二の実施形態に係る管理システム1´の構成図である。本形態の管理システム1´は、先の工具作業管理システムと、工具施工モデル作成システムを、第一の実施形態の管理システム1(図1)に組み合わせたものである。工具作業管理システムは、施工時の作業を管理するシステムとして開示しているが、本形態では、竣工後の環境状況をモニタリングし、環境状況テーブル41を自動で作成するシステムとなる。工具施工モデル作成システムは、施工時の作業結果に基づいて施工モデルを作成するシステムとして開示しているが、本形態では、環境状況テーブル41の情報に基づいて、運用モデルを作成するシステムとなる。
図7で、符号91は通信ネットワーク、符号92はカメラ、符号93はトータルステーション、符号94は工具である。工具94は、通信部(図示略)とトリガースイッチ941を備える。カメラ92は、通信部(図示略)と、ステレオカメラ921と、IMU等の姿勢検出装置(図示略)と、CPUを備える制御部(図示略)と、プリズム922を備える。トータルステーション93は、測距光の送受光でプリズム922を測距する測距部(931)と、通信部(図示略)と、画像でプリズム922を自動追尾する追尾部(図示略)と、エンコーダ等の測角部(図示略)を備える。カメラ92、トータルステーション93、工具94は、工具作業管理システム9に関連する要素であり、それぞれの構成の詳細は、工具作業管理システムの記載を引用できるものとする。管理システム1´は、工具作業管理システム9と、運用モデル作成部5を有するサーバコンピュータ10を備える。サーバコンピュータ10は、竣工データベース3と、環境データベース4と、運用データベース8と有線または無線で通信可能である。運用モデル作成部5は、工具施工モデル作成システムの施工モデル作成方法を運用モデルの作成のために実行でき、方法の詳細は、工具施工モデル作成システムの記載を引用できるものとする。
図7の建物では、竣工時には無かった矩形の意匠棚Shが、工具94を用いて取り付けられている。工具作業管理システム9によれば、カメラ92は、工具94のトリガースイッチのON/OFFを検出すると、自身の姿勢情報と、工具94の工具画像と、トータルステーション93で測定されたプリズムPの位置座標と、トータルステーション93から見たカメラ92の方位情報を集めて、工具94の先端位置の座標を求める。カメラ92は、工具94の先端位置の座標と工具情報(工具の種別,工具ID,工具の形状情報,工具の先端位置と定義する位置の情報)を含む情報を、「環境取得情報」として、サーバコンピュータ10に送信する。サーバコンピュータ10は、工具作業管理システム9から環境取得情報を受信すると、この作業に対して、環境取得結果IDを付し、工具94の先端位置の座標を環境取得座標とし、工具94(ドライバー/インパクトレンチ/溶接機/鉄筋拘束機等)の情報を環境取得処理とし、作業時刻と、要素属性情報(壁A、棚)を、環境状況テーブル41に記憶する。なお、要素属性情報の割り付けは、管理者が手作業で割り当ててもよいが、特許文献3で開示する、計測機器で取得された座標(対象点)が形状算出部材の座標かどうかを判定する技術を利用して、工具94の先端位置の座標が竣工部材(壁A)の座標かどうかが判定され、部材IDが自動で割り当てられるのも好ましい。または、要素属性情報の割り付けは、公知の画像識別手段(機械学習型分類器等)を用いて、竣工部材名または竣工部材に関連する対象名が自動で識別されるのも好ましい。
(管理方法)
第二の実施形態に係る管理方法のフローは、第一の実施形態に係る管理方法のフロー図(図5)と同様であるため、引用して説明する。管理システム1´において、管理処理が開始されると、ステップS101で、運用モデル作成部5は、管理システム1´が環境状況テーブル41を更新した時に機能し、環境状況テーブル41に変更があった環境状況のデータを取得する。
第二の実施形態に係る管理方法のフローは、第一の実施形態に係る管理方法のフロー図(図5)と同様であるため、引用して説明する。管理システム1´において、管理処理が開始されると、ステップS101で、運用モデル作成部5は、管理システム1´が環境状況テーブル41を更新した時に機能し、環境状況テーブル41に変更があった環境状況のデータを取得する。
次に、S102に移行して、運用モデル作成部5は、ステップS101で取得した環境状況の要素属性情報に部材IDが有れば、竣工部材テーブル31から該当する竣工部材を、運用部材として抽出する。要素属性情報が無ければ、入出力装置2に、環境状況の環境取得座標を表示して、座標を基に、管理者に運用部材を抽出させる。
次に、S103に移行して、運用モデル作成部5は、工具施工モデル作成システムの施工モデル作成方法を利用して運用モデルを作成する。
工具施工モデル作成システムでは、工具の先端位置の座標と施工部材の部材形状パターンから、施工部材の部材形状を模した形状モデル(線分モデル、四角形モデル、円形モデル)を作成することができる。工具施工モデル作成システムの「施工モデルデータベース」の、「頂点モデルテーブル」、「直線モデルテーブル」、「四角形モデルテーブル」、「円形モデルテーブル」、「部材形状パターンテーブル」、および「施工部材構成要素テーブル」の情報は、それぞれ、竣工部材テーブル31の部材座標と紐づけられて、竣工部材頂点モデルテーブル32、竣工部材直線モデルテーブル33、竣工部材四角形モデルテーブル34、竣工部材円形モデルテーブル35、竣工部材形状パターンテーブル36、および竣工部材構成要素テーブル37として、竣工データベース3に記憶されている(図2参照)。竣工部材頂点モデルテーブル32には、竣工モデルの頂点ごとに、識別情報と頂点座標が記憶される。竣工部材直線モデルテーブル33には、竣工モデルの直線ごとに、識別情報と、直線の始点と、直線の終点またはベクトル情報が記憶される。竣工部材四角形モデルテーブル34には、竣工モデルの四角形モデルごとに、識別番号と頂点座標が記憶される。竣工部材円形モデルテーブル35には、竣工モデルの円形モデルごとに、識別情報と、中心点座標と、直径または半径が記憶される。竣工部材形状パターンテーブル36には、竣工部材の部材形状パターンの識別情報(形状パターンID)と形状情報が記憶される。竣工部材構成要素テーブル37には、竣工部材の要素種別(主筋/帯筋/あばら筋…等)が、部材IDと形状パターンIDと関連付けて記憶される。
例えば、運用モデル作成部5は、直線形状の運用部材の部材形状を模した線分モデルを作成したいときは、ステップS102で抽出された環境取得座標のなかから、座標が一番小さい点を「作業起点」として選択し、作業起点から座標が近い三点を、「候補点1,候補点2,候補点3」として選択し、作業起点と候補点1,2,3を結ぶ線分を、「候補線分1,候補線分2,候補線分3」として選択し、直交する線分は「確定線分」と判断し、直交しない線分は、直線上にある線分だけ「確定線分」と判断する。この作業を全ての環境取得座標に対して行って、「確定線分」と判断された線分を、上記運用部材の線分モデル、すなわち、運用モデルとする。矩形形状の運用部材の部材形状を模した四角形モデルを作成したいときは、ステップS102で抽出された環境取得座標のなかから、座標が一番小さい点を「仮起点」として選択し、環境取得座標のなかから、仮起点とx,y座標が同一の点を、「候補点」として選択し、候補点の中でxyz軸の原点から最近方の点を「作業起点1」とし、作業起点1から最近方の候補点を「仮候補点」として選択し、作業起点1と仮候補点を通る直線上にあり、作業起点1から最遠方の候補点を、「作業起点2」として選択し、作業起点1と仮候補点を通る直線と直交し、作業起点1(T1)を通り、作業起点1から最遠方の候補点を、「作業起点3」として選択し、作業起点1と仮候補点を通る直線と直交し、作業起点2(T2)を通り、作業起点2から最遠方の候補点を、「作業起点4」として選択し、作業起点1~4(T1~T4)を通る線分の集合を、上記運用部材の四角形モデル、すなわち、運用モデルとする。円形状の運用部材の部材形状を模した円形モデルを作成したいときは、ステップS102で抽出された環境取得座標をxy平面に垂直な面に投影し、z座標が一定距離内の点をグループ化し、グループ化した点から任意の二点を二組選択し、各点を通る線分と直交し線分の中間を通る法線を作成し、法線が交わる点を「中心点」として算出し、中心点と任意の点のxy平面上の距離(半径)の二倍して直径を算出し、これを、運用部材を模した円形モデル、すなわち、運用モデルとする。図7の棚Sh(運用部材)であれば、上記の線分モデルの集合または四角形モデルのどちらかで、棚Shの運用モデルが作成される。
次に、ステップS104に移行して、運用モデル作成部5は、運用部材に運用部材IDを付し、運用モデルに基づいて、運用部材となった竣工部材の部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を、運用部材テーブル81に記憶し、運用部材テーブル81を更新する。
以上、本形態の管理システム1´および管理方法によれば、第一の実施形態と同様の効果が得られるとともに、工具作業管理システム9との組み合わせにより、建物の環境状況の変化(座標を基にした変化)が自動で取得され、環境状況テーブル41が自動で作成される。また、工具作業管理システム9を利用すれば、環境状況テーブル41に、環境取得座標だけではなく、環境取得処理、作業時刻、属性情報の項目も備えることができるから、運用モデル作成部5が工具施工モデルシステムを利用することができ、管理システム1´をより効果的に使用することができる。
<第三の実施形態>
(管理システムの構成)
図8は、本発明の第三の実施形態に係る管理システム1″の構成図である。本形態の管理システム1″は、第一の実施形態の管理システム1に、さらに変更点抽出部6を備える。変更点抽出部6は先の機能部として構成される。変更点抽出部6は、環境状況による変更有無を抽出および確認する。詳細は次に記載する管理方法において説明する。
(管理システムの構成)
図8は、本発明の第三の実施形態に係る管理システム1″の構成図である。本形態の管理システム1″は、第一の実施形態の管理システム1に、さらに変更点抽出部6を備える。変更点抽出部6は先の機能部として構成される。変更点抽出部6は、環境状況による変更有無を抽出および確認する。詳細は次に記載する管理方法において説明する。
また、本形態の管理システム1″では、環境データベース4は、さらに、環境確認テーブル42を備える。環境確認テーブル42は、変更のあった環境状況に関するデータが、随時記録されていく。環境確認テーブル42は、変更があった環境状況に対する新たな識別情報(変更確認ID)と、竣工部材テーブル31と紐づく部材IDと、変更があった環境状況の環境取得座標と、変更有無と、変更を確認した日時(確認日時)が関連付けて記憶される。環境確認テーブル42は、変更点抽出部6によって作成される。また、本形態の管理システム1″では、竣工データベース3は、竣工部材頂点モデルテーブル32、竣工部材直線モデルテーブル33、竣工部材四角形モデルテーブル34、竣工部材円形モデルテーブル35、竣工部材形状パターンテーブル36、および竣工部材構成要素テーブル37(図2参照)を備えている。
(管理方法:変更有無抽出)
図9は本発明の第三の実施形態に係る管理方法のフロー図であり、変更有無を抽出する場面のフローである。
図9は本発明の第三の実施形態に係る管理方法のフロー図であり、変更有無を抽出する場面のフローである。
管理システム1″において、管理処理(変更有無抽出)が開始されると、ステップS301で、変更点抽出部6は、竣工データベース3にアクセスし、竣工部材テーブル31を読み出して、竣工モデルを作成する。
次に、S302に移行して、変更点抽出部6は、環境データベース4にアクセスし、環境状況テーブル41を読み出して、環境取得座標を取得する。環境取得座標は、前回の管理処理から追加されたもの、前回の管理処理で管理されなかったもの、または管理者が選択したものが、全て取得される。
次に、S303に移行して、変更点抽出部6は、竣工モデルを入出力装置2に表示するなどして、変更有無を確認したい竣工部材(以降、「変更点確認部材」とする。)を一つ、管理者に選択させる。
次に、S304に移行して、変更点抽出部6は、竣工データベース3(竣工部材頂点モデルテーブル32、竣工部材直線モデルテーブル33、竣工部材四角形モデルテーブル34、竣工部材円形モデルテーブル35、竣工部材形状パターンテーブル36、竣工部材構成要素テーブル37の、いずれかまたは組み合わせ)から、S303で選択された変更点確認部材の部材形状のデータを取得する。
次に、S305に移行して、変更点抽出部6は、管理者に、環境取得座標のなかから変更有無を確認する点(以降、「確認点」とする。)を一つ選択させ、確認点の座標が変更点確認部材の部材範囲に入るか判定する。確認点が変更点確認部材のものであればステップS307に移行し(YES)、確認点が変更点確認部材のものでなければステップS306に移行する(NO)。なお、変更点抽出部6が自動で確認点を選択する場合は、予め定められたルールに従って重複の無いように選択する。一例として、環境取得結果ID(図3参照)が番号で識別されている場合は、環境取得結果IDを降順に並べ、上から順に選択する。また、確認点が変更点確認部材の部材範囲に入るかの判定は、確認点の座標が完全に変更点確認部材に内包されるものだけではなく、予め設定した許容誤差範囲以内に入る点は変更点確認部材のものであると判定してもよい。確認点が変更点確認部材の部材範囲に入るかの判定は、特許文献3の「部材範囲内判定部」の処理が行われてよい。
ステップS306に移行した場合は、確認点は変更確認部材のものでは無いので、変更点抽出部6は、確認点について、新たな識別情報(変更確認ID)を付け、変更確認IDと、確認点の環境取得座標を、変更点確認部材の部材ID(竣工部材テーブル31と紐づく)とともに環境確認テーブル42に記憶し、かつ、変更有無:「あり」として、ステップS307に移る。
ステップS307に移行すると、変更点抽出部6は、確認点について、竣工モデルにあるすべての竣工部材について確認を終えたか判定する。まだ確認していない竣工部材がある場合は、ステップS303に戻り、別の竣工部材を変更確認部材に選択して、フローを繰り返す。全ての竣工部材について確認した場合は、ステップS308に移行する。
ステップS308に移行すると、変更点抽出部6は、S302で取得した全ての環境取得座標について確認を終えたか判定する。まだ確認していない座標がある場合は、ステップS302に戻り、別の座標を確認点に選択して、フローを繰り返す。全ての座標について確認した場合は、管理処理を終了する。
(管理方法:変更点確認)
図10は本発明の第三の実施形態に係る管理方法のフロー図であり、変更点を確認する場面のフローである。管理システム1″において、管理処理(変更点確認)が開始されると、ステップS401で、変更点抽出部6は、環境データベース4にアクセスし、環境確認テーブル42を読み出して、変更有無「あり」と割り付けされた環境状況を抽出する。次に、S402に移行して、変更点抽出部6は、ステップS401の環境状況の部材IDおよび環境取得座標に基づいて、竣工部材テーブル31、環境状況テーブル41、および運用部材テーブル81を読み出し、変更があった竣工部材または対象について、要素属性情報や運用モデルを入出力装置2の表示部などに提示して、管理者が確認できるようにする。
図10は本発明の第三の実施形態に係る管理方法のフロー図であり、変更点を確認する場面のフローである。管理システム1″において、管理処理(変更点確認)が開始されると、ステップS401で、変更点抽出部6は、環境データベース4にアクセスし、環境確認テーブル42を読み出して、変更有無「あり」と割り付けされた環境状況を抽出する。次に、S402に移行して、変更点抽出部6は、ステップS401の環境状況の部材IDおよび環境取得座標に基づいて、竣工部材テーブル31、環境状況テーブル41、および運用部材テーブル81を読み出し、変更があった竣工部材または対象について、要素属性情報や運用モデルを入出力装置2の表示部などに提示して、管理者が確認できるようにする。
以上、本形態の管理システム1″および管理方法によれば、竣工時からの環境状況の変更、すなわち、竣工部材の変位や、竣工時に存在しなかった要素を抽出することができる。
なお、環境確認テーブル42に、確認属性(確認済/未確認)をさらに設け、上記ステップS402で管理者が確認したものには「確認済」を割り付け、ステップS401で、変更有無「あり」かつ確認属性「未確認」のものが抽出されるようにするのも好ましい。確認済とされた場合は、その確認日時も記憶されるのが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施の形態および変形例を述べたが、各形態および各変形を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
なお、実施の形態および変形例では、建物の竣工後の環境状況の変化を“建物の竣工時のデータ”に反映させる管理システムおよび方法として説明しているが、本発明は、建物の環境状況の変化を前回作成した運用モデルに反映させて、継続的に運用モデルを更新し、管理できるシステムおよび方法でもある。このため、建物の設計企画から修繕まで、建物のライフサイクル全ての業務でBIMを活用させることができる。
1,1′,1″ 管理システム
2 入出力装置
3 竣工データベース
31 竣工部材テーブル
4 環境データベース
41 環境状況テーブル
42 変更確認テーブル
5 運用モデル作成部
6 変更点抽出部
7 変更点確認部
8 運用データベース
81 運用部材テーブル
9 工具作業管理システム
91 ネットワーク
92 カメラ
921 ステレオカメラ
922 プリズム
93 トータルステーション
94 工具
941 トリガースイッチ
10 サーバコンピュータ
2 入出力装置
3 竣工データベース
31 竣工部材テーブル
4 環境データベース
41 環境状況テーブル
42 変更確認テーブル
5 運用モデル作成部
6 変更点抽出部
7 変更点確認部
8 運用データベース
81 運用部材テーブル
9 工具作業管理システム
91 ネットワーク
92 カメラ
921 ステレオカメラ
922 プリズム
93 トータルステーション
94 工具
941 トリガースイッチ
10 サーバコンピュータ
Claims (8)
- 建物の竣工部材に関し、少なくとも、部材IDと、部材座標を記憶した竣工データベースと、
竣工後の前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む、前記建物の環境状況に関し、少なくとも、環境取得結果IDと、環境取得座標を記憶した環境データベースと、
取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出し、前記運用部材の運用モデルを作成する運用モデル作成部と、
前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を記憶する運用データベースと、
を備えることを特徴とする管理システム。
- 建物の竣工部材に関し少なくとも部材IDと部材座標を記憶した竣工データベースと、前記竣工部材または前記竣工部材に関連する対象を含む前記建物の環境状況に関し少なくとも環境取得結果IDと環境取得座標を記憶した環境データベースと、と情報の送受信を行って、
(A)前記環境データベースから前記環境状況を取得するステップと、
(B)前記ステップ(A)で取得した前記環境状況に関連する前記竣工部材を、運用部材として抽出するステップと、
(C)前記運用部材に関し、前記竣工データベースから作成される竣工モデルを前記環境状況のデータを用いて形状修正した運用モデルを作成するステップと、
(D)前記運用モデルに基づいて、前記運用部材に関し、運用部材IDと、前記部材IDと、運用部材座標と、運用部材形状を、運用データベースに記憶するステップと、
を有することを特徴とする管理方法。
- さらに、通信部とトリガースイッチを有する工具と、通信部と測距部と測角部と追尾部を有するトータルステーションと、通信部とステレオカメラと姿勢検出装置と制御部とプリズムを有するカメラと、を備える工具作業管理システムを備え、
前記工具作業管理システムによって得られた、前記工具の先端位置の座標を、前記環境取得座標として取得し、前記環境データベースに記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
- さらに、通信部とトリガースイッチを有する工具と、通信部と測距部と測角部と追尾部を有するトータルステーションと、通信部とステレオカメラと姿勢検出装置と制御部とプリズムを有するカメラと、を備える工具作業管理システムと情報の送受信を行って、
(E)前記ステップ(A)において、前記工具作業管理システムから、前記工具の先端位置の座標を、前記環境取得座標として受信して前記環境データベースに記憶するステップと、
前記ステップ(C)または、次のステップ(F)によって、前記運用モデルを作成することを特徴とする、請求項2に記載の管理方法。
(F)前記工具作業管理システムが取得した前記環境取得座標から、前記竣工部材の部材形状を模した形状モデルを作成し、前記運用部材の運用モデルとする。
- 前記環境データベースの前記環境取得座標を取得し、変更有無を確認したい前記竣工部材を変更点確認部材として選択して、前記環境取得座標のうち前記変更確認部材の部材形状の部材範囲に入らない座標を、変更有として抽出する変更点抽出部と、
前記変更点抽出部で変更有とされた前記環境取得座標に関し、変更確認IDと、前記部材IDと、前記環境取得座標と、変更有無と、が関連付けて記憶された変更確認テーブルを、さらに備えた前記環境データベース、
を備えることを特徴とする請求項1または3に記載の管理システム。
- (G)前記竣工データベースから竣工モデルを作成するステップと、
(H)前記環境データベースから前記環境取得座標を取得するステップと、
(I)前記竣工モデルから変更有無を確認したい前記竣工部材を変更確認部材として選択するステップと、
(J)前記変更確認部材の部材形状を取得するステップと、
(K)前記環境取得座標のうち前記変更確認部材の部材形状の部材範囲に入らない座標を、変更有として抽出するステップと、
(L)前記ステップ(K)で変更有とされた前記環境取得座標に関し、変更確認IDと、前記部材IDと、前記環境取得座標と、変更有無と、を関連付けた変更確認テーブルを作成し、前記環境データベースに記憶するステップと、
を、さらに有することを特徴とする請求項2または4に記載の管理方法。
- (M)前記変更確認テーブルから、前記変更有として記憶された前記環境状況を抽出し、管理者に提示するステップと、
を有することを特徴とする請求項6に記載の管理方法。
- 請求項2,4、6、7のいずれかに記載の管理方法を、コンピュータプログラムで記載し、それを実行可能にしたことを特徴とする管理プログラム。
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