JP2023145153A - 液体吐出装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの搬送方向の下流側と上流側とで、シートの搬送方向に沿った端にある余白のサイズの差を小さくする手段を提供する。【解決手段】プリンタ10の制御部40は、シートに記録される画像から、画像がパス間で連続している連続部分を取得する。制御部40は、連続部分の搬送方向の中央部分について、基準タイミングでヘッド32のノズル33からインクを吐出させ、連続部分のうち中央部分よりも上側部分ついて、シート上の記録位置が左右方向9に沿ったある向きにずれるように、基準タイミングとは異なるタイミングでノズル33からインクを吐出させ、連続部分のうち中央部分よりも下側部分について、シート上の記録位置が左右方向9に沿った逆の向きにずれるように、基準タイミングとは異なるタイミングでノズル33からインクを吐出させる。【選択図】図4
Description
本発明は、シートに対して液体を吐出する液体吐出装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、ノズルの配列方向又は記録用紙の搬送方向が副走査方向に対して傾いている場合に、記録用紙の画像記録領域の中央部については、基準タイミングでインクを吐出させ、中央部よりも搬送方向の上流側の部分及び下流側の部分については、吐出タイミングを基準タイミングよりも早く又は遅くして、インクの着弾位置を主走査方向にずらすインクジェットプリンタが開示されている。
このインクジェットプリンタによれば、先行パスで画像が記録される部分の搬送方向の上流端と後続パスで画像が記録される部分の搬送方向の下流端との間でインクの着弾位置を一致させて、ノズルの配列方向又は記録用紙の搬送方向が副走査方向に対して傾いている場合に、記録される画像の画質を向上できる。
上記従来のインクジェットプリンタでは、各パスで画像が記録される部分が、主走査方向に沿った特定の向きに順にずれていく。このため、記録用紙の搬送方向の下流端付近において画像が記録される部分と、記録用紙の搬送方向の上流端付近において画像が記録される部分との間で、主走査方向の位置の差が大きくなる。したがって、記録用紙の搬送方向の下流端付近では左側の余白(画像が記録されない部分)が大きいのに、記録用紙の搬送方向の上流端付近では右側の余白が大きい状態や、その逆の状態が起こり得る。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズルの配列方向又はシートの搬送方向がキャリッジの移動方向と直交していない場合に、シートに記録された画像の画質を向上しながら、シートの搬送方向の下流側と上流側とで、シートの搬送方向に沿った端にある余白のサイズの差を小さくする技術を提供することである。
(1) 本発明の液体吐出装置は、第1方向に並んだ複数のノズルを有するヘッドと、上記ヘッドを搭載し、上記第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジと、上記第2方向と交差する搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部と、を備えている。上記ヘッドは、上記キャリッジが上記第2方向に沿った向きに1回移動する間に、上記シートに1パス分の画像記録を行うものである。上記制御部は、上記シートに記録される画像から、当該画像がパス間で連続している連続部分を取得する取得処理と、上記連続部分の上記搬送方向の中央部分について、基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の下流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第1向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の上流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第2向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させる吐出制御処理と、を実行する。
上記の液体吐出装置によれば、画像の連続部分を取得し、画像の連続部分ごとにノズルからの液体の吐出タイミングを制御することにより、第1方向又は搬送方向が第2方向と直交していない場合に、シートに記録された画像の画質を向上しながら、シートの搬送方向の下流側と上流側とで、シートの搬送方向に沿った端にある余白のサイズの差を小さくできる。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記画像の画像データをパスごとに受信する受信処理をさらに実行し、上記制御部は、あるパスの画像データを用いて上記取得処理を実行する前に、上記受信処理において、当該パスより後の複数のパスの画像データを受信してもよい。
(3) 好ましくは、上記制御部は、上記シートの上記搬送方向のサイズが所定値以上であることに応じて、上記吐出制御処理を実行し、上記サイズが上記所定値未満であることに応じて、上記シートの全体について上記基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させる第2吐出制御処理を実行してもよい。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記吐出制御処理において、上記ヘッドにおける上記ノズルの上記第1方向の位置に応じて、上記ノズルから液体が吐出されるタイミングを制御してもよい。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記取得処理において、上記画像の画像データのうち、先行パスで上流端部分に画像を記録するときの第1画像データと、上記先行パスに続く後続パスで下流端部分に画像を記録するときの第2画像データとの両方が、有効なデータを含まない場合に、上記先行パスと上記後続パスとの間で画像が連続していないと判断し、画像が連続していないと判断した位置を境界として上記画像から上記連続部分を取得してもよい。
(6) 本発明のプログラムは、第1方向に並んだ複数のノズルを有するヘッドと、上記ヘッドを搭載し、上記第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジと、上記第2方向と交差する搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部と、を備え、上記ヘッドは、上記キャリッジが上記第2方向に沿った向きに1回移動する間に、上記シートに1パス分の画像記録を行う液体吐出装置のプログラムである。上記プログラムは、上記制御部に、上記シートに記録される画像から、当該画像がパス間で連続している連続部分を取得する取得処理と、上記連続部分の上記搬送方向の中央部分について、基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の下流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第1向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の上流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第2向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させる吐出制御処理と、を実行させる、
本発明によれば、第1方向又は搬送方向が第2方向と直交していない場合に、シートに記録された画像の画質を向上しながら、シートの搬送方向の下流側と上流側とで、シートの搬送方向に沿った端にある余白のサイズの差を小さくできる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、プリンタ10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、プリンタ10の開口13が形成された面を前面として前後方向8が定義され、プリンタ10を前面から視て左右方向9が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、互いに直交している。
[プリンタ10の概要]
本実施形態に係るプリンタ10は、インクジェット印刷方式でシートに対して液体を吐出する液体吐出装置の一例である。プリンタ10は、シートにブラックのインク(液体の一例)を吐出するモノクロプリンタである。プリンタ10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの機能を有する、いわゆる「複合機」であってもよい。
本実施形態に係るプリンタ10は、インクジェット印刷方式でシートに対して液体を吐出する液体吐出装置の一例である。プリンタ10は、シートにブラックのインク(液体の一例)を吐出するモノクロプリンタである。プリンタ10は、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能などの機能を有する、いわゆる「複合機」であってもよい。
プリンタ10は、概ね直方体形状の筐体11を有する。図1及び図2に示されるように、筐体11の内部には、給送トレイ14と、給送ローラ21と、搬送ローラ22と、キャリッジ31と、キャリッジ31に搭載され、複数のノズル33を有するヘッド32と、ヘッド32に対面するプラテン23と、排出ローラ24と、排出トレイ15と、サブタンク35と、カートリッジ37を装着可能な装着ケース36と、装着ケース36に装着されたカートリッジ37及びヘッド32を連通させるチューブ34とが位置している。ヘッド32において、複数のノズル33は前後方向8に並んでいる。
プリンタ10は、給送ローラ21及び搬送ローラ22を駆動して、給送トレイ14に支持されたシートを搬送路(図2において一点鎖線で示される経路)に沿ってプラテン23の位置まで搬送する。次に、プリンタ10は、装着ケース36に装着されたカートリッジ37からサブタンク35及びチューブ34を経由して供給されるインクを、ヘッド32のノズル33から吐出させる。これにより、プラテン23に支持されたシートにインクが着弾して、記録すべき画像がシート上に印刷される。プリンタ10は、排出ローラ24を駆動して、画像が印刷されたシートを排出トレイ15に排出する。
キャリッジ31は、左右方向9に延伸する2本のガイドレール(図示せず)によって支持されており、前後方向8と交差する左右方向9に往復移動する。プリンタ10は、キャリッジ31が左右方向9に移動する間に、ヘッド32のノズル33からインクを吐出させる。これにより、ヘッド32に対面するシートの一部の領域に画像が記録される。ヘッド32は、キャリッジ31が左右方向9に沿った向き(左向き又は右向き)に1回移動する間に、シートに1パス分の画像記録を行う。次に、プリンタ10は、次に画像が記録されるべき領域がヘッド32に対面するように、搬送ローラ22にシートを搬送させる。これらの処理を交互に繰り返し実行させることにより、シート上に画像が記録される。
図1に示されるように、筐体11は、筐体11の前面12で且つ左右方向9の右端部にカバー18を備える。カバー18の位置には、開口(図示せず)が形成されている。カバー18は、開口を閉塞させる位置(図1に示される位置)と、開口を開放する位置との間を回動可能である。開口の奥に広がる筐体11内部の収容空間には、1個の装着ケース36が位置している。装着ケース36には、ブラックのインクを貯留したカートリッジ37が装着される。
カートリッジ37は、インクを貯留可能な液室38(図2参照)を有する。カートリッジ37が装着ケース36に装着されると、液室38に貯留されたインクは、液室38とサブタンク35とを連通するインク流路39を経由してサブタンク35に流入する。サブタンク35は、流入したインクを一時的に貯留する。サブタンク35に貯留されたインクは、チューブ34を経由してヘッド32に供給される。
[制御部40]
筐体11の内部には、図3に示される制御部40が位置している。制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、EEPROM44、及びASIC45を備えている。ROM42は、CPU41が各種の処理を実行するためのプログラムなどを記憶している。RAM43は、CPU41がプログラムを実行する際に用いるデータや信号などを一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM44は、電源オフ後も保持すべき情報を記憶している。
筐体11の内部には、図3に示される制御部40が位置している。制御部40は、CPU41、ROM42、RAM43、EEPROM44、及びASIC45を備えている。ROM42は、CPU41が各種の処理を実行するためのプログラムなどを記憶している。RAM43は、CPU41がプログラムを実行する際に用いるデータや信号などを一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM44は、電源オフ後も保持すべき情報を記憶している。
ASIC45は、給送ローラ21、搬送ローラ22、排出ローラ24、及びヘッド32を動作させるためのものである。制御部40は、ASIC45を通じてモータ(図示せず)を駆動させることによって、給送ローラ21、搬送ローラ22、及び排出ローラ24を回転させる。制御部40は、ASIC45を通じてヘッド32の駆動素子(図示せず)に駆動信号を出力することによって、ヘッド32のノズル33からインクを吐出させる。ASIC45は、ノズル33から吐出すべきインクの量に応じた駆動信号を出力する。
ASIC45には、ディスプレイ16と、操作パネル17とが接続されている。ディスプレイ16は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。ディスプレイ16は、例えば、プリンタ10の状態を画面に表示する。操作パネル17は、ユーザによる操作に応じた操作信号を制御部40に出力する。操作パネル17は、例えば、押ボタンを有していてもよく、ディスプレイ16に重畳されたタッチセンサを有していてもよい。
ASIC45には、通信インタフェース46が接続されている。通信インタフェース46は、プリンタ10と他の機器との間で通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース46は、例えば、USB、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)などの無線又は有線通信インタフェースである。プリンタ10は、通信インタフェース46を制御することにより、プリンタ10に接続された他の機器との間で通信を行う。
図2に示される給送ローラ21、搬送ローラ22、及び排出ローラ24は、シートを左右方向9と交差する搬送方向に搬送する搬送部として機能する。プリンタ10は、複数のノズル33を有するヘッド32と、前後方向8と交差する左右方向9に移動するキャリッジ31と、左右方向9と交差する搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部40と、を備えている。複数のノズル33の配列方向は、第1方向の一例である。左右方向9は、第2方向の一例である。複数のノズル33の配列方向や、シートの搬送方向は、本来、いずれも前後方向8と平行となるべきものである。しかしながら、複数のノズル33の配列方向や、シートの搬送方向は、実際には、前後方向8に対して傾いていることがある。
[コンピュータ100]
図3に示されるプリントシステムでは、プリンタ10にコンピュータ100が接続されている。コンピュータ100は、プリンタ10に接続可能な任意の種類のコンピュータである。コンピュータ100は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話などである。コンピュータ100は、CPU101、RAM102、記憶部103、入力部104、表示部105、及び通信インタフェース106を備えている。CPU101、RAM102、及び記憶部103は、コンピュータ100の制御部110として機能する。記憶部103は、例えば、ハードディスクやSSDドライブなどである。記憶部103は、CPU101が各種の処理を実行するためのプログラムなどを記憶している。記憶部103に記憶されているプログラムには、プリンタ10を制御するプリンタドライバが含まれる。RAM102は、CPU101がプログラムを実行する際に用いるデータや信号などを一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。通信インタフェース106は、プリンタ10との間で通信を行うためのインタフェースである。
図3に示されるプリントシステムでは、プリンタ10にコンピュータ100が接続されている。コンピュータ100は、プリンタ10に接続可能な任意の種類のコンピュータである。コンピュータ100は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話などである。コンピュータ100は、CPU101、RAM102、記憶部103、入力部104、表示部105、及び通信インタフェース106を備えている。CPU101、RAM102、及び記憶部103は、コンピュータ100の制御部110として機能する。記憶部103は、例えば、ハードディスクやSSDドライブなどである。記憶部103は、CPU101が各種の処理を実行するためのプログラムなどを記憶している。記憶部103に記憶されているプログラムには、プリンタ10を制御するプリンタドライバが含まれる。RAM102は、CPU101がプログラムを実行する際に用いるデータや信号などを一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。通信インタフェース106は、プリンタ10との間で通信を行うためのインタフェースである。
プリンタ10の制御部40は、CPU41がRAM43に記憶されているプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。コンピュータ100の制御部110は、CPU101がRAM102に記憶されているプログラムを実行することにより、各種の処理を実行する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体に記憶されたものでもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスク、SSDドライブなどの他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
[プリンタ10による印刷処理]
制御部40は、シートに記録される画像の画像データを受信したことに応じて、図4に示される印刷処理を行う。以下、印刷処理の各パスには、実行順に1から順に番号が付されているとする。シートに記録される画像は、複数のパスに対応して、複数の部分に分割される。
制御部40は、シートに記録される画像の画像データを受信したことに応じて、図4に示される印刷処理を行う。以下、印刷処理の各パスには、実行順に1から順に番号が付されているとする。シートに記録される画像は、複数のパスに対応して、複数の部分に分割される。
制御部40は、図4に示される印刷処理において、取得処理、及び吐出制御処理を行う。取得処理は、シートに記録する画像のうち、画像がパス間で連続している連続部分を取得する処理である。吐出制御処理は、取得された連続部分について、ノズル33からインクを吐出させる処理である。制御部40は、吐出制御処理において、インクの吐出タイミングを基準タイミングより早く又は遅くする制御を行う。
制御部40は、印刷処理において、2個の変数N、Aを使用する。変数Nは、上記実行順に付与された番号であって、処理対象となるパスの番号を示す。変数Aは、連続部分に対応するパスの個数を示す。
制御部40は、印刷処理において、まず、変数Nの値を1に設定する(S11)。次に、制御部40は、変数Aの値を1に設定する(S12)。次に、制御部40は、N番目のパスと(N+1)番目のパスとの間で画像が連続している否かを判断する(S13、詳細は後述)。制御部40は、画像が連続していると判断したことに応じて(S13:Yes)、S14へ進む。この場合、制御部40は、変数Nの値と変数Aの値にそれぞれ1を加算し(S14)、S13へ進む。
制御部40は、S13において画像が連続していないと判断したことに応じて(S13:No)、S15へ進む。ここで、変数Nが1ページのシートに記録される画像の最終パスの番号を示す値であれば、S13においてNoと判断される。制御部40がS15に到達した時点で、シートに記録される画像のうち、(N-A+1)番目からN番目のパスで印刷される部分が連続部分として取得されている。制御部40は、S12からS14において、シートに記録される画像から連続部分を取得する。
制御部40は、S15において、変数Aの値が1であるか否かを判断する(S15)。制御部40は、変数Aの値が1であると判断したことに応じて(S15:Yes)、S16へ進む。この場合、連続部分には、シートに記録される画像のうち、N番目のパスで印刷される部分だけが含まれている。制御部40は、S16において、基準タイミングに従いノズル33からインクを吐出させることにより、N番目のパスの印刷を行う。
制御部40は、S15において変数Aの値が1でないと判断したことに応じて(S15:No)、S17へ進む。この場合、連続部分には、シートに記録される画像のうち、(N-A+1)番目からN番目のパスで印刷される部分が含まれている。制御部40は、S17において、インクの吐出タイミングを制御しながらノズル33からインクを吐出させることにより、(N-A+1)番目からN番目のパスの印刷を行う。S17の詳細は後述される。
制御部40は、S16又はS17を実行した後、S18に進む。制御部40は、S18において、変数Nの値に1を加算する。次に、制御部40は、すべてのパスを処理したか否かを判断する(S19)。制御部40は、すべてのパスを処理していないと判断したことに応じて(S19:No)、S12へ進む。この場合、制御部40は、S12以降の処理を再び実行する。
制御部40は、S19においてすべてのパスを処理したと判断したことに応じて(S19:Yes)、印刷処理を終了する。なお、図4に示される印刷処理のうち、S12からS14は取得処理の一例であり、S15からS17は、吐出制御処理の一例である。
[S13の詳細]
以下、図5が参照されて、S13の詳細が説明される。図5において、Piは、シートSにおいて、i番目のパスで画像が記録される範囲を示す。Pi+1は、シートSにおいて、(i+1)番目のパスで画像が記録される範囲を示す。2つの範囲Pi、Pi+1は、境界50を挟んで上下方向に隣接する。下端部分51は、範囲Piのうち境界50から所定の距離(以下、dとする)以内にある部分である。上端部分52は、範囲Pi+1のうち境界50から距離d以内にある部分である。距離dは、例えば、約数mmである。
以下、図5が参照されて、S13の詳細が説明される。図5において、Piは、シートSにおいて、i番目のパスで画像が記録される範囲を示す。Pi+1は、シートSにおいて、(i+1)番目のパスで画像が記録される範囲を示す。2つの範囲Pi、Pi+1は、境界50を挟んで上下方向に隣接する。下端部分51は、範囲Piのうち境界50から所定の距離(以下、dとする)以内にある部分である。上端部分52は、範囲Pi+1のうち境界50から距離d以内にある部分である。距離dは、例えば、約数mmである。
制御部40は、画像データが有効なデータを含むか否かに基づいて、画像が連続しているか否かを判断する。制御部40は、例えば、白データを無効なデータとし、それ以外のデータを有効なデータとする。或いは、制御部40は、シートの色のデータ、又はシート上で認識されにくい色のデータを無効なデータとし、それ以外のデータを有効なデータとしてもよい。
制御部40は、S13において、下端部分51に画像を記録するときの第1画像データ、及び上端部分52に画像を記録するときの第2画像データの両方が有効なデータを含まない場合に、i番目のパスと(i+1)番目のパスとの間で画像が連続していないと判断し、第1画像データ及び第2画像データの少なくとも一方が有効なデータを含む場合に、i番目のパスと(i+1)番目のパスとの間で画像が連続していると判断する。その上で、制御部40は、画像が連続していないと判断した位置を境界として、シートに記録される画像から連続部分を取得する。なお、i番目のパスは先行パスの一例であり、(i+1)番目のパスは後続パスの一例である。下端部分51は上流端部分の一例であり、上端部分52は下流端部分の一例である。
[S17の詳細]
以下、S17の詳細が説明される。制御部40は、S17において、S12からS14で取得された連続部分を中央部分、上側部分、及び下側部分に分類する。連続部分は、(N-A+1)番目からN番目までのA個のパスに対応する。パスの個数Aが奇数である場合、制御部40は、M=N-(A-1)/2とし、M番目のパスで印刷される部分を中央部分、(N-A+1)番目から(M-1)番目のパスで印刷される部分を上側部分、(M+1)番目からN番目のパスで印刷される部分を下側部分に分類する。
以下、S17の詳細が説明される。制御部40は、S17において、S12からS14で取得された連続部分を中央部分、上側部分、及び下側部分に分類する。連続部分は、(N-A+1)番目からN番目までのA個のパスに対応する。パスの個数Aが奇数である場合、制御部40は、M=N-(A-1)/2とし、M番目のパスで印刷される部分を中央部分、(N-A+1)番目から(M-1)番目のパスで印刷される部分を上側部分、(M+1)番目からN番目のパスで印刷される部分を下側部分に分類する。
パスの個数Aが偶数である場合、制御部40は、M1=N-A/2、M2=N-A/2+1とし、M1番目のパス及びM2番目のパスで印刷される部分を中央部分、(N-A+1)番目から(M1-1)番目のパスで印刷される部分を上側部分、(M2+1)番目からN番目のパスで印刷される部分を下側部分に分類する。
なお、パスの個数Aが偶数である場合、制御部40は、上記M1及びM2のいずれか一方をMとし、M番目のパスで印刷される部分を中央部分、(N-A+1)番目から(M-1)番目のパスで印刷される部分を上側部分、(M+1)番目からN番目のパスで印刷される部分を下側部分に分類してもよい。
プリンタ10では、先行パスで画像が記録される部分の下端と後続パスで画像が記録される部分の上端との間で、画像の記録位置を一致させるために、先行パスと後続パスとの間で画像の記録位置を左右方向9にずらす量(以下、ずらし量Xと称される)が決定されている。後続パスでは先行パスより画像の記録位置を左向きにずらす場合、ずらし量Xは、例えば負の値となる。後続パスでは先行パスより画像の記録位置を右向きにずらす場合、ずらし量Xは、例えば正の値となる。ずらし量Xは、例えば、プリンタ10でテスト画像を印刷した結果に基づき、予め決定されている。
具体的には、EEPROM44には、複数のノズル33の配列方向、及び搬送ローラ22によるシートの搬送方向の前後方向8に対する傾きが記憶されている。上述されたように、複数のノズル33の配列方向や、シートの搬送方向は、本来、いずれも前後方向8と平行となるべきものである。しかしながら、複数のノズル33の配列方向や、シートの搬送方向は、実際には、プリンタ10を構成する部品の公差や、プリンタ10の製造時の部品の取り付け誤差などにより、前後方向8に対して傾いていることがある。そして、EEPROM44には、複数のノズル33の配列方向、及びシートの搬送方向の前後方向8に対する角度がそれぞれ記憶されている。なお、複数のノズル33の配列方向や、シートの搬送方向の前後方向8に対する角度は、例えば、プリンタ10の製造時に、シートに上下方向に延びる線分を含むテスト画像を記録することによって取得することができる。
制御部40は、シートの位置を取得する。具体的には、制御部40は、シートが搬送ローラ22により搬送された距離などから、シートのどの部分がヘッド32と対向しているかを取得する。制御部40は、EEPROM44に記憶された複数のノズル33の配列方向、シートの搬送方向の傾き、及び、取得されたシートの位置に基づいて、ずらし量Xを決定する。
制御部40は、連続部分のうち中央部分については、基準タイミングでヘッド32のノズル33からインクを吐出させる。基準タイミングとは、ノズル33の配列方向及びシートの搬送方向がキャリッジ31の移動方向と直交している場合のタイミングである。制御部40は、連続部分のうち上側部分については、シート上の記録位置が左右方向9に沿ったある向き(左向き及び右向きの一方)にずれるように、中央部分からの距離に応じて、基準タイミングとは異なるタイミングでノズル33からインクを吐出させる。制御部40は、連続部分のうち下側部分については、シート上の記録位置が左右方向9に沿った逆の向き(左向き及び右向きの他方)にずれるように、中央部分からの距離に応じて、基準タイミングとは異なるタイミングでノズル33からインクを吐出させる。なお、左向き及び右向きの一方は第2方向に沿った第1向きの一例であり、左向き及び右向きの他方は第2方向に沿った第2向きの一例である。
インクの吐出タイミングを時間Tだけ早く又は遅くすると、シート上の記録位置が左向き又は右向きにずらし量Xだけずれるとする。制御部40は、連続部分の上側部分又は下側部分に含まれる、あるパスで印刷される部分が、連続部分の中央部分からIパス分だけ離れている場合、その部分のシート上の記録位置を中央部分の記録位置から距離(I×X)ずらすために、インクの吐出タイミングを基準タイミングから時間(I×T)だけ早く又は遅くする。
より詳細には、ずらし量Xが負の値を有する場合、制御部40は、キャリッジ31が右向きに移動して上側部分を印刷する間、及びキャリッジ31が左向きに移動して下側部分を印刷する間は、インクの吐出タイミングを時間(I×T)だけ遅くし、キャリッジ31が左向きに移動して上側部分を印刷する間、及びキャリッジ31が右向きに移動して下側部分を印刷する間は、インクの吐出タイミングを時間(I×T)だけ早くする。
ずらし量Xが正の値を有する場合、制御部40は、キャリッジ31が右向きに移動して上側部分を印刷する間、及びキャリッジ31が左向きに移動して下側部分を印刷する間は、インクの吐出タイミングを時間(I×T)だけ早くし、キャリッジ31が左向きに移動して上側部分を印刷する間、及びキャリッジ31が右向きに移動して下側部分を印刷する間は、インクの吐出タイミングを時間(I×T)だけ遅くする。
[印刷結果の例]
図6から図8が参照されて、プリンタ10による印刷結果の例が説明される。図6は、ノズル33の配列方向や、シートSの搬送方向が、いずれも前後方向8と平行となる理想的な状態において、1番目から14番目のすべてのパスにわたって画像を基準タイミングで印刷した印刷結果の例を示す。図6に示される例では、シートSに印刷される画像は、3つの連続部分R1、R2、R3を有する。連続部分R1は、1番目から5番目のパスで印刷される部分を含んでいる。連続部分R2は、6番目から10番目のパスで印刷される部分を含んでいる。連続部分R3は、11番目から14番目のパスで印刷される部分を含んでいる。図6には、ノズルの配列方向及びシートの搬送方向がキャリッジの移動方向と直交している場合の理想状態が記載されている。以下、ノズルの配列方向又はシートの搬送方向がキャリッジの移動方向と直交していない場合について説明される。
図6から図8が参照されて、プリンタ10による印刷結果の例が説明される。図6は、ノズル33の配列方向や、シートSの搬送方向が、いずれも前後方向8と平行となる理想的な状態において、1番目から14番目のすべてのパスにわたって画像を基準タイミングで印刷した印刷結果の例を示す。図6に示される例では、シートSに印刷される画像は、3つの連続部分R1、R2、R3を有する。連続部分R1は、1番目から5番目のパスで印刷される部分を含んでいる。連続部分R2は、6番目から10番目のパスで印刷される部分を含んでいる。連続部分R3は、11番目から14番目のパスで印刷される部分を含んでいる。図6には、ノズルの配列方向及びシートの搬送方向がキャリッジの移動方向と直交している場合の理想状態が記載されている。以下、ノズルの配列方向又はシートの搬送方向がキャリッジの移動方向と直交していない場合について説明される。
上記従来のインクジェットプリンタでは、上記の画像は、図7に示されるようにシートSに印刷される。このプリンタでは、1番目から14番目のパスのうち、シートSに記録される画像全体の中央部分を印刷する7番目のパスでは基準タイミングで画像が印刷され、画像全体の上側部分を印刷する1番目から6番目のパスでは、それぞれ後続パスに対して右方向にずれた位置で画像が印刷され、画像全体の下側部分を印刷する7番目から14番目のパスでは、それぞれ先行パスに対して左方向にずれた位置で画像が記録される。また、シートSに記録される画像の全体で、先行パスで画像が記録される部分の下端と後続パスで画像が記録される部分の上端との間で、画像の記録位置が一致する。このため、図7では、シートSに記録された画像の上側は元の位置から右にずれており、下側は元の位置から左にずれている。
図7では、シートSの上端付近における左側の余白SL11、及びシートの下端付近における右側の余白SR12のサイズは、シートSの上端付近における右側の余白SR11、及びシートの下端付近における左側の余白SL12のサイズより大きい。このようにシートSの上端付近では左側の余白SL11が大きいのに、シートSの下端付近では右側の余白SR12が大きい状態となる。
本実施形態に係るプリンタ10では、上記の画像は、図8に示されるようにシートSに印刷される。プリンタ10では、1番目から14番目のパスのうち、画像の連続部分R1、R2、R3それぞれの中央部分を印刷する3、8、12、13番目のパスでは基準タイミングで画像が印刷され、画像の連続部分R1、R2、R3それぞれの上側部分を印刷する1、2、6、7、11番目パスでは、画像の連続部分R1、R2、R3の中央部分に対して右方向にずれた位置で画像が印刷され、画像の連続部分R1、R2、R3それぞれの下側部分を印刷する4、5、8、10、14番目のパスでは画像の連続部分R1、R2、R3の中央部分に対して左方向にずれた位置で画像が記録される。また、シートSに記録される画像の連続部分R1、R2、R3ごとに、先行パスで画像が記録される部分の下端と後続パスで画像が記録される部分の上端との間で、画像の記録位置が一致する。このため、シートSの上端付近における左側の余白SL1とシートSの下端付近における左側の余白SL2とのサイズの差、及びシートSの上端付近における右側の余白SR1とシートSの下端付近における右側の余白SR2とのサイズの差は、上記従来のプリンタより小さくなる。このように、本実施形態に係るプリンタ10では、シートSの搬送方向の上端側と下端側とで、シートSの左端にある余白のサイズの差、及びシートSの右端にある余白のサイズの差は小さくなる。
[実施形態の作用効果]
以上に示されるように、本実施形態に係るプリンタ10は、前後方向8に並んだ複数のノズル33を有するヘッド32と、ヘッド32を搭載し、左右方向9に移動するキャリッジ31と、搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部40と、を備えている。ヘッド32は、キャリッジ31が左向き又は右向きに1回移動する間に、シートに1パス分の画像記録を行う。制御部40は、上述された取得処理と吐出制御処理とを実行する。
以上に示されるように、本実施形態に係るプリンタ10は、前後方向8に並んだ複数のノズル33を有するヘッド32と、ヘッド32を搭載し、左右方向9に移動するキャリッジ31と、搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部40と、を備えている。ヘッド32は、キャリッジ31が左向き又は右向きに1回移動する間に、シートに1パス分の画像記録を行う。制御部40は、上述された取得処理と吐出制御処理とを実行する。
このようなプリンタ10によれば、画像の連続部分を取得し、画像の連続部分ごとにノズル33からのインクの吐出タイミングを制御することにより、ノズル33の配列方向又はシートの搬送方向がキャリッジ31の移動方向と直交していない場合に、シートに記録された画像の画質を向上しながら、シートの上端側と下端側とで、シートの左右の端にある余白のサイズの差を小さくできる。この効果は、シートの搬送方向のサイズが長い場合、例えば、長尺印刷やロール紙印刷を行う場合に特に顕著になる。
また、制御部40は、取得処理において、画像データのうち、先行パスで下端部分51に画像を記録するときの第1画像データと、後続パスで上端部分52に画像を記録するときの第2画像データとの両方が、有効なデータを含まない場合に、先行パスと後続パスとの間で画像が連続していないと判断し、シートに記録される画像から、画像が連続していないと判断した位置を境界として連続部分を取得する。したがって、画像データに基づいて画像が連続していない部分を検知し、画像の連続部分を取得できる。
[変形例]
本実施形態に係るプリンタ10については、各種の変形例を構成できる。第1変形例に係るプリンタでは、制御部40は、シートに記録される画像の画像データをパスごとに受信する受信処理を実行する。制御部40は、あるパスの画像データを用いて取得処理を実行する前に、受信処理において、当該パスより後の複数のパスの画像データを受信する。第1変形例に係るプリンタによれば、必要な画像データを予め受信しておくことにより、取得処理をスムーズに実行できる。
本実施形態に係るプリンタ10については、各種の変形例を構成できる。第1変形例に係るプリンタでは、制御部40は、シートに記録される画像の画像データをパスごとに受信する受信処理を実行する。制御部40は、あるパスの画像データを用いて取得処理を実行する前に、受信処理において、当該パスより後の複数のパスの画像データを受信する。第1変形例に係るプリンタによれば、必要な画像データを予め受信しておくことにより、取得処理をスムーズに実行できる。
第2変形例に係るプリンタでは、制御部40は、シートの搬送方向のサイズが所定値以上であることに応じて、上述された取得処理及び吐出制御処理を実行し、シートの搬送方向のサイズが所定値未満であることに応じて、上述された取得処理及び吐出制御処理に代えて、シートの全体について基準タイミングでノズル33からインクを吐出させる第2吐出制御処理を実行する。第2変形例に係るプリンタによれば、シートの搬送方向のサイズが小さい場合に、制御部40の処理を簡略化できる。
第3変形例に係るプリンタでは、制御部40は、吐出制御処理において、ヘッド32におけるノズル33の前後方向8の位置に応じて、ノズル33からインクが吐出されるタイミングを制御する。例えば、制御部40は、前後方向8に並んだ複数のノズル33を前後方向8に2つ以上のグループに分割し、あるグループに含まれるノズル33と他のグループに含まれるノズル33との間で、インクの吐出タイミングを切り替える。第3変形例に係るプリンタによれば、ノズル33の配列方向又はシートの搬送方向がキャリッジ31の移動方向と直交していない場合に、シートに記録される画像の画質をさらに向上できる。
本実施形態に係るプリンタ10では、制御部40は、S13において、先行パスで下端部分に画像を記録するときの第1画像データ、及び後続パスで上端部分に画像を記録するときの第2画像データの両方が有効なデータを含まない場合に、先行パスと後続パスとの間で画像が連続していないと判断することとした。変形例に係るプリンタでは、制御部40は、上記以外の方法で、先行パスと後続パスとの間で画像が連続するか否かを判断してもよい。
[他の変形例]
上記実施形態に係るプリンタ10は、サブタンク35を有することとした。変形例に係るプリンタは、サブタンク35を有していなくてもよい。プリンタ10では、カートリッジ37は、キャリッジ31外の装着ケース36に装着されることとした。変形例に係るプリンタでは、カートリッジ37は、キャリッジ31上の装着ケースに装着されてもよい。また、プリンタ10は、装着ケース36にカートリッジ37を着脱するカートリッジ方式のプリンタであることとした。変形例に係るプリンタは、タンクを備え、タンクにインクを注入するタンク方式のプリンタでもよい。また、上記実施形態に係るプリンタ10は、ブラックのインクを吐出するモノクロプリンタであることとした。変形例に係るプリンタは、複数色のインクを吐出するカラープリンタであってもよい。
上記実施形態に係るプリンタ10は、サブタンク35を有することとした。変形例に係るプリンタは、サブタンク35を有していなくてもよい。プリンタ10では、カートリッジ37は、キャリッジ31外の装着ケース36に装着されることとした。変形例に係るプリンタでは、カートリッジ37は、キャリッジ31上の装着ケースに装着されてもよい。また、プリンタ10は、装着ケース36にカートリッジ37を着脱するカートリッジ方式のプリンタであることとした。変形例に係るプリンタは、タンクを備え、タンクにインクを注入するタンク方式のプリンタでもよい。また、上記実施形態に係るプリンタ10は、ブラックのインクを吐出するモノクロプリンタであることとした。変形例に係るプリンタは、複数色のインクを吐出するカラープリンタであってもよい。
10・・・プリンタ(液体吐出装置)
21・・・給送ローラ(搬送部の一部)
22・・・搬送ローラ(搬送部の一部)
24・・・排出ローラ(搬送部の一部)
31・・・キャリッジ
32・・・ヘッド
33・・・ノズル
40・・・制御部
51・・・下端部分(上流端部分)
52・・・上端部分(下流端部分)
21・・・給送ローラ(搬送部の一部)
22・・・搬送ローラ(搬送部の一部)
24・・・排出ローラ(搬送部の一部)
31・・・キャリッジ
32・・・ヘッド
33・・・ノズル
40・・・制御部
51・・・下端部分(上流端部分)
52・・・上端部分(下流端部分)
Claims (6)
- 第1方向に並んだ複数のノズルを有するヘッドと、
上記ヘッドを搭載し、上記第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジと、
上記第2方向と交差する搬送方向にシートを搬送する搬送部と、
制御部と、を備え、
上記ヘッドは、上記キャリッジが上記第2方向に沿った向きに1回移動する間に、上記シートに1パス分の画像記録を行うものであり、
上記制御部は、
上記シートに記録される画像から、当該画像がパス間で連続している連続部分を取得する取得処理と、
上記連続部分の上記搬送方向の中央部分について、基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の下流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第1向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の上流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第2向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させる吐出制御処理と、を実行する、液体吐出装置。 - 上記制御部は、上記画像の画像データをパスごとに受信する受信処理をさらに実行し、
上記制御部は、あるパスの画像データを用いて上記取得処理を実行する前に、上記受信処理において、当該パスより後の複数のパスの画像データを受信する請求項1に記載の液体吐出装置。 - 上記制御部は、上記シートの上記搬送方向のサイズが所定値以上であることに応じて、上記吐出制御処理を実行し、上記サイズが上記所定値未満であることに応じて、上記シートの全体について上記基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させる第2吐出制御処理を実行する請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
- 上記制御部は、上記吐出制御処理において、上記ヘッドにおける上記ノズルの上記第1方向の位置に応じて、上記ノズルから液体が吐出されるタイミングを制御する請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記制御部は、上記取得処理において、上記画像の画像データのうち、先行パスで上流端部分に画像を記録するときの第1画像データと、上記先行パスに続く後続パスで下流端部分に画像を記録するときの第2画像データとの両方が、有効なデータを含まない場合に、上記先行パスと上記後続パスとの間で画像が連続していないと判断し、画像が連続していないと判断した位置を境界として上記画像から上記連続部分を取得する請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 第1方向に並んだ複数のノズルを有するヘッドと、上記ヘッドを搭載し、上記第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジと、上記第2方向と交差する搬送方向にシートを搬送する搬送部と、制御部と、を備え、上記ヘッドは、上記キャリッジが上記第2方向に沿った向きに1回移動する間に、上記シートに1パス分の画像記録を行う液体吐出装置のプログラムであって、
上記制御部に、
上記シートに記録される画像から、当該画像がパス間で連続している連続部分を取得する取得処理と、
上記連続部分の上記搬送方向の中央部分について、基準タイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の下流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第1向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させ、上記連続部分のうち上記中央部分よりも上記搬送方向の上流部分について、シート上の記録位置が上記第2方向に沿った第2向きにずれるように、上記基準タイミングとは異なるタイミングで上記ノズルから液体を吐出させる吐出制御処理と、を実行させる、プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022052474A JP2023145153A (ja) | 2022-03-28 | 2022-03-28 | 液体吐出装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022052474A JP2023145153A (ja) | 2022-03-28 | 2022-03-28 | 液体吐出装置及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023145153A true JP2023145153A (ja) | 2023-10-11 |
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Family Applications (1)
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JP2022052474A Pending JP2023145153A (ja) | 2022-03-28 | 2022-03-28 | 液体吐出装置及びプログラム |
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