JP2023142381A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶着によりギャザーシートがセンターシートに接合される吸収性物品において、着用感を向上する。【解決手段】使い捨て吸収性物品1において、センターシート31と一対のギャザーシート32とが圧縮接合領域4において圧力を伴う溶着により接合される。圧縮接合領域4は、縦方向に関して中央の範囲に位置する中央接合領域41と、縦方向に関して両端部の範囲に位置する端部接合領域42とを含む。端部接合領域42は、幅方向においてギャザーシート32の弾性部材3222,3223の外側に存在する外側接合領域432と、幅方向において弾性部材3222,3223の内側に存在する内側接合領域431とを含み、弾性部材3221~3223とは重ならない。これにより、端部接合領域42が弾性部材3221~3223により着用者側へと強く湾曲することが防止され、吸収性物品1の着用感が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、着用者からの***物を受ける使い捨て吸収性物品に関連する。
従来より、不織布同士を接合する際に、熱や超音波振動を利用しつつ圧力を加える溶着により接合する技術が知られている。このような手法で接合された部位は、「エンボス」とも呼ばれる。特許文献1では、表面シートの両側部を覆うようにサイドシートが配置された生理用ナプキンにおいて、表面シートとサイドシートとが前後方向に伸びるエンボス部にて接合されたものが開示されている。エンボス部は、生理用ナプキンの前後部では幅が広く、中央部では幅が狭い。
特許文献2では、表面シートと防漏部との接合部が、生理用ナプキンの前後部よりも中央部で幅方向の外側に位置する構造が開示されている。
特開2008-289622号公報 特開2003-24384号公報
ところで、エンボスが形成された領域は相対的に硬くなっている。したがって、特許文献1のようにエンボスが形成された領域が吸収性物品の前後において左右に大きく離れて存在する場合、吸収性物品の前後の部位の左右において不快感が生じる。特に、使い捨ておむつ、あるいは、おむつやおむつ状のカバー等の内側に配置される使い捨ての補助吸収具のように、漏れを防止するギャザーシートが着用時に腹側および背側に広く存在する場合、ギャザーシートをエンボスを利用して(すなわち、溶着により)センターシートに固定しようとすると不快感が生じやすい。特許文献1では、弾性部材を有するギャザーシートを設ける場合に吸収性物品の前後の部位の左右において生じる不快感についても考慮されていない。なお、特許文献1の生理用ナプキンでは、エンボス部がほぼ縦方向に直線状に存在し、ギャザーを大きく起立させる構造とはなっていない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、圧力を伴う溶着によりギャザーシートがセンターシートに接合される吸収性物品において、着用感を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの***物を受ける使い捨て吸収性物品であって、トップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に位置する吸収性コアとを備え、前記トップシートが、センターシートと、縦方向を向く中心線から前記縦方向に対して垂直な幅方向の両側に離間して前記センターシートに固定される一対のギャザーシートとを備え、前記一対のギャザーシートのそれぞれが、前記縦方向に長いサイドシートと、前記サイドシートの前記幅方向の内側の領域に固定され、前記縦方向に伸びる弾性部材とを備え、前記センターシートと前記一対のギャザーシートとは、圧縮接合領域において圧力を伴う溶着により接合されており、前記センターシートと各ギャザーシートとの間の前記圧縮接合領域は、前記縦方向に関して中央の範囲に位置し、前記弾性部材から前記幅方向の外側に離間する中央接合領域と、前記縦方向に関して両端部の範囲に位置し、前記弾性部材と重ならない端部接合領域とを含み、前記端部接合領域は、前記幅方向において前記弾性部材よりも外側に存在する外側接合領域と、前記幅方向において前記弾性部材よりも内側に存在する内側接合領域とを含む。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記中央接合領域と前記外側接合領域とが前記縦方向において連続している。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記端部接合領域の前記幅方向の外側エッジが、前記中央接合領域の前記幅方向の内側エッジよりも前記幅方向の内側に位置する。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記圧縮接合領域が、多数のドット状の接合要素の集合であり、前記端部接合領域の前記幅方向の外側エッジと内側エッジとの間における接合要素の存在割合が、前記中央接合領域の前記幅方向の外側エッジと内側エッジとの間における接合要素の存在割合よりも小さい。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記弾性部材を含む複数の弾性部材を備え、前記複数の弾性部材のうち前記幅方向において最も内側に位置する弾性部材が、前記内側接合領域よりも前記幅方向の内側に位置する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の使い捨て吸収性物品であって、前記複数の弾性部材のうち前記幅方向において内側から2番目に位置する弾性部材が、前記幅方向において前記内側接合領域と前記外側接合領域との間に位置する。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記外側接合領域が、前記縦方向に伸びる複数の線状領域を含む。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記圧縮接合領域が、前記トップシートの前記縦方向の全長に亘って存在し、前記圧縮接合領域の前記幅方向における圧縮接合の合計長さの最大値が、最小値の1.25倍以上4倍以下である。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、前記端部接合領域の前記縦方向の中央側のエッジが、不連続な線であり、前記エッジは、前記幅方向の外側に向かうに従って前記縦方向の中央側へと傾斜し、前記エッジが途切れた範囲の前記幅方向の外側または内側に、追加された接合領域が存在する。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、おむつまたはおむつ状のカバー内に配置される。
本発明によれば、圧力を伴う溶着によりギャザーシートがセンターシートに接合される吸収性物品において、着用感を向上することができる。
吸収性物品の構成を示す平面図である。 吸収性物品の自由な状態の1つを示す斜視図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の断面図である。 ギャザーシート近傍を拡大して示す断面図である。 中央接合領域と端部接合領域との境界近傍を拡大して示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る使い捨て吸収性物品1(以下、単に「吸収性物品1」という。)の構成を示す平面図である。図1では、吸収性物品1を平面状に広げた状態を示している。吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品の内側(すなわち、着用者側)に配置されて着用者からの***物を受ける補助吸収具である。外装物品は、使い捨てのおむつ、使い捨てではないおむつ、おむつ状のカバー等である。吸収性物品1は、例えば、病院や介護施設にて介護を受ける人に使用される。図1では、吸収性物品1の着用者に接する側の面を手前にして描いている。以下の説明では、図1の上下方向を「縦方向」と呼び、縦方向に対して垂直な左右方向を「幅方向」と呼ぶ。吸収性物品1は左右対称であり、図1では縦方向を向く中心線に符号11を付す。
図2は、吸収性物品1の自由な状態の1つを示す斜視図である。後述するように、吸収性物品1は弾性部材を含み、弾性部材の収縮により全体が湾曲した状態となる。
図3は、吸収性物品1を図1中に示すIII-IIIの位置で縦方向に垂直な面で切断した断面図である。ただし、図2に示すように、弾性部材の収縮力により後述のギャザーシートのギャザーが起立することから、図3では、ギャザーが起立した状態を描いている。図4は、吸収性物品1を図1中に示すIV-IVの位置で縦方向に垂直な面で切断した断面図である。
図1ないし図4に示すように、吸収性物品1は、トップシート21と、吸収性コア22と、バックシート23とを備える。吸収性コア22は、トップシート21とバックシート23との間に位置する。トップシート21は、センターシート31と、一対のギャザーシート32とを備える。一対のギャザーシート32は、センターシート31の両側部上(すなわち、幅方向の両側に離間した位置)に固定され、縦方向に延びる。各ギャザーシート32は、センターシート31の縦方向の全長に亘って存在する。換言すれば、各ギャザーシート32の縦方向の長さは吸収性物品1の縦方向の長さと実質的に同じである。一対のギャザーシート32の幅方向の内側の部位であるギャザーは、吸収性物品1の着用時に着用者に向かって起立する。
吸収性物品1のうち、図1中の上側の部位および下側の部位はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する前方部および後方部である。吸収性物品1のうち、前方部と後方部との間にて前方部および後方部から連続する部位は、着用者の股間部に対向する中央部である。前方部と中央部との境界、および、後方部と中央部との境界は、明確に定められる必要はない。吸収性物品1では、前方部、中央部および後方部が縦方向に順に並ぶ。図1に示す例では、吸収性物品1は平面視において略矩形状であり、前方部、中央部および後方部の幅方向の幅(すなわち、着用時における左右方向の幅であり、以下、単に「幅」ともいう。)は実質的に同じである。換言すれば、吸収性物品1の幅は、縦方向の全長に亘って略一定である。上述の図3および図4はそれぞれ、中央部および前方部における吸収性物品1の断面図である。吸収性物品1の後方部の断面は、図4に示す前方部の断面と実質的に同様である。吸収性物品1の幅は一定である必要はなく、例えば、後方部の幅が前方部の幅よりも大きくてもよい。
図1、図3および図4に示すように、吸収性コア22は、トップシート21とバックシート23との間に挟まれる。トップシート21とバックシート23とは、吸収性コア22の周囲において接着剤を用いて接合される。図1では、吸収性コア22の輪郭を細い破線にて描く。図3および図4では、図の理解を容易にするために、吸収性物品1を厚さ方向(すなわち、図3および図4における上下方向)において実際によりも大きく描いており、また、実際には接触している、あるいは、接合されている吸収性物品1の構成要素を、厚さ方向に適宜離間して描いている。
トップシート21のセンターシート31は、着用者からの***物の水分を速やかに捕捉して吸収性コア22へと移動させる。吸収性コア22は、センターシート31を透過した水分を吸収して速やかに固定する。バックシート23は、主にセンターシート31および吸収性コア22を透過してバックシート23に到達した***物の水分等が、吸収性物品1の外側にしみ出すことを防止する。図3に示す例では、吸収性コア22がセンターシート31およびバックシート23に接するが、吸収性コア22とセンターシート31との間に台紙(例えば、ティッシュペーパー)が配置されてもよく、吸収性コア22とバックシート23との間に台紙が配置されてもよい。吸収性コア22は、他のシートで包まれていてもよく、吸収性コア22は複数の吸収性コアが重ねられたものであってもよい。すなわち、吸収性コア22およびその周辺構造には、公知の様々な構造が採用されてよい。
トップシート21およびバックシート23の縦方向の長さは、吸収性コア22の長さよりも長い。トップシート21およびバックシート23の幅方向の幅は、吸収性コア22の幅よりも大きい。トップシート21の両側部(すなわち、幅方向の両側の部位)は、全長に亘ってバックシート23の両側部と直接的または介在物を介して間接的に接合される。センターシート31の幅はバックシート23の幅よりも小さくてもよく、この場合、ギャザーシート32の幅方向の外側の端部がバックシート23に接合されてもよい。吸収性物品1の縦方向の端部では、トップシート21の縦方向の端部とバックシート23の縦方向の端部とが直接的または間接的に接合される。トップシート21とバックシート23とは、吸収性コア22の周囲全体に亘って接合されており、これにより、吸収性コア22の全体がトップシート21とバックシート23とにより囲まれる。トップシート21とバックシート23との接合には、例えば、ホットメルト接着剤が用いられる。トップシート21とバックシート23との接合は、ホットメルト接着剤以外の様々な方法により行われてもよい。
センターシート31としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。なお、センターシート31として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
バックシート23は、好ましくは、複数のシートが積層された積層構造を有する。例えば、バックシート23は、撥液性もしくは不透液性の不織布またはプラスチックフィルムに不織布を積層した構造を有する。バックシート23がプラスチックフィルムを含む場合、プラスチックフィルムは吸収性コア22に対向して配置される。プラスチックフィルムは、好ましくは、透湿性(通気性)を有する。これにより、バックシート23の耐水性を向上することができるとともに、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上することができる。プラスチックフィルムに積層される不織布としては、例えば、撥液性または不透液性のものが利用される。これにより、バックシート23の手触りや肌触り等の感触を良くすることができる。不織布は、例えば、疎水性繊維にて形成されたスパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥液処理が施される。
吸収性コア22は、厚さが長さおよび幅よりも小さい略シート状の部材である。吸収性コア22は、吸収性物品1の前方部、中央部および後方部に亘って設けられる。すなわち、吸収性コア22は、着用者の腹側、股下および背側に位置する。吸収性コア22の平面視における形状は、様々に変更されてよい。例えば、吸収性コア22の後方部の幅は、前方部の幅よりも大きくてもよい。あるいは、吸収性コア22の中央部の幅は、前方部および後方部の幅よりも小さくてもよい。
吸収性コア22は、例えば、シート状の繊維集合体に高吸収性材料が分散されたものである。繊維集合体は、例えば、パルプ繊維および/または合成繊維の集合体である。高吸収性材料は、例えば、粒状のSAP(Super Absorbent Polymer)、または、繊維状のSAF(Super Absorbent Fiber)である。吸収性コア22は、高吸収性材料を含まないシート状の繊維集合体であってもよい。あるいは、吸収性コア22は、パルプ繊維等の繊維を実質的に含まず、透液性の2枚のシート部材(例えば、不織布)の間に高吸収性材料がホットメルト接着剤等により固定されたものであってもよい。
各ギャザーシート32は、図1および図3に示すように、サイドシート321と、弾性部材3221~3223とを備える。図1および図3では、右側のギャザーシート32のみに符号321,3221~3223を付している。サイドシート321は、縦方向に長い略帯状のシート部材である。本実施の形態では、左右のギャザーシート32のそれぞれに、3つの弾性部材3221~3223が設けられる。各弾性部材3221~3223は、縦方向に伸びる線状であり、サイドシート321の幅方向の内側の領域に固定される。吸収性物品1が平らに広げられた図1に示す状態では、弾性部材3221~3223は伸張しており、弾性部材3221~3223が収縮することにより、図2に示すようにギャザーシート32が縮んで吸収性物品1は略カップ状に湾曲する。これにより、図3に示すようにギャザーシート32の幅方向の内側の部位がセンターシート31から起立する。
図5は、図3の右側のギャザーシート32近傍を拡大して示す図である。左側のギャザーシート32も同構造である。図5に示すように、サイドシート321は1枚のシートを折り返すことにより、内側シート331と外側シート332とが重なる構造を有する。折り返し位置は、ギャザーシート32の幅方向の内側のエッジ333である。3つの弾性部材3221~3223は、内側シート331と外側シート332との間に配置される。以下、3つの弾性部材3221~3223を、幅方向の内側から外側に向かって順に、「第1弾性部材3221」、「第2弾性部材3222」、「第3弾性部材3223」とも呼ぶ。第1弾性部材3221は、ギャザーシート32のエッジ333の近傍において当該エッジに沿って配置される。第2、第3弾性部材3222,3223は、第1弾性部材3221から幅方向の外側に離間して配置される。
サイドシート321としては、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布等)が利用され、必要に応じて撥液処理が施される。弾性部材3221~3223としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用される。
サイドシート321は、センターシート31上に固定される。図1、図3および図4では、センターシート31とサイドシート321との間の接合領域、すなわち、センターシート31とギャザーシート32との間の接合領域に平行斜線を付す。本実施の形態では、センターシート31と一対のギャザーシート32とは、圧力を伴う溶着により接合されている。以下、この接合領域を「圧縮接合領域4」という。「圧力を伴う溶着」とは、熱を与えながら押圧する熱溶着、超音波振動を与えながら押圧する超音波溶着などであり、いわゆる、「エンボス加工」である。圧力により圧縮されることから、「圧力を伴う溶着」は「圧縮を伴う溶着」と捉えることもできる。なお、センターシート31とギャザーシート32との間の接合は、他の接合方向、例えば、ホットメルト接着剤を用いる方法が併用されてもよい。
圧縮接合領域4は、縦方向に関して中央の範囲に位置する中央接合領域41と、縦方向に関して両端部の範囲に位置する端部接合領域42とを含む。図1に示すように、1つの吸収性物品1において、2つの中央接合領域41と、4つの端部接合領域42が存在する。各中央接合領域41は、3つの弾性部材3221~3223から幅方向の外側に離間する。各端部接合領域42は、3つの弾性部材3221~3223とは重ならない。図1に示すように、各中央接合領域41は、縦方向に細長い。各端部接合領域42は、縦方向に伸びる3つの線状領域を含む。以下、3つの線状領域を幅方向の内側から外側に向かって順に「第1線状領域421」、「第2線状領域422」および「第3線状領域423」と呼ぶ。図1では右上の部分のみに符号421~423を付す。また、第2線状領域422および第3線状領域423は、幅方向において第2および第3弾性部材3222,3223よりも外側に存在することから、これらをまとめて「外側接合領域432」と呼び、幅方向において第2および第3弾性部材3222,3223よりも内側に存在する第1線状領域421を「内側接合領域431」とも呼ぶ。
内側接合領域431と外側接合領域432とは、幅方向に離間している。第2および第3弾性部材3222,3223の幅方向の位置は、内側接合領域431と外側接合領域432の間に位置する。最も内側の第1弾性部材3221の幅方向の位置は、内側接合領域431よりも幅方向の内側に位置する。すなわち、3つの弾性部材3221~3223が配置される幅方向の位置は、内側接合領域431および外側接合領域432のいずれの幅方向の存在範囲とも重ならない。
吸収性物品1が製造される際には、複数の吸収性物品1に相当する連続したトップシート21と連続したバックシート23との間に複数の吸収性コア22が挟まれ、その後、この積層連続体から個々の吸収性物品1が切断されて得られるが、3つの弾性部材3221~3223と端部接合領域42とが重ならないことにより、切断後、3つの弾性部材3221~3223の端部はギャザーシート32内にて自由に縮んだ状態となる。したがって、切断後は端部接合領域42はいずれの弾性部材3221~3223からも力を受けない。その結果、圧縮接合により硬くなった端部接合領域42が弾性部材3221~3223からの力を受けて内側、すなわち、着用者側へと強く湾曲することが防止され、吸収性物品1の着用感を向上することができる。なお、図1では、端部接合領域42の縦方向の存在範囲と弾性部材3221~3223の縦方向の存在範囲とは重なるが、これらの存在範囲は重ならなくてもよい。
第2線状領域422と第3線状領域423とは、縦方向の内側において繋がっている。外側接合領域432を第2線状領域422と第3線状領域423とに分けることにより、吸収性物品1の前方部および後方部の幅方向の外側の領域において吸収性物品1の柔軟性を高めることができる。その結果、前方部および後方部の幅方向の外側の領域がおむつ(おむつ状のカバーを含む。以下同様)の内面や着用者の体に沿い易くなり、着用感を向上することができる。また、端部接合領域42における通気性も向上する。
図6は、図1の右上における中央接合領域41と端部接合領域42との境界近傍を拡大して示す図である。図6の多数のドット40のそれぞれは、圧縮接合領域の1片、すなわち、1つのドット状のエンボスであり、1つの窪んだ領域である。以下、ドット40を「接合要素40」という。圧縮接合領域4は多数の接合要素40にて形成されるが、接合要素40の間隔は小さく、接合要素40の間の領域を含めて圧縮接合領域4を捉えるものとする。
図6の上部の引出線にて示すように、端部接合領域42の幅方向の外側エッジ(の幅方向の位置443)は、中央接合領域41の幅方向の内側エッジ(の幅方向の位置442)よりも幅方向の内側に位置する。このように、端部接合領域42が中央接合領域41よりも幅方向の内側に位置することにより、吸収性物品1の前方部および後方部の幅方向の外側の領域において圧縮接合により硬くなった部位が存在せず、柔軟性が向上する。その結果、前方部および後方部の幅方向の外側の領域がおむつ内面や着用者の体に沿い易くなり、着用感を向上することができる。中央接合領域41を端部接合領域42よりも幅方向の外側に位置させることにより、ギャザーを大きく起立させることが可能となり、***物の横漏れを効果的に防止することができる。また、好ましくは、端部接合領域42の幅方向の大きさ、すなわち、端部接合領域42の外側エッジの位置443と端部接合領域42の内側エッジの位置444との間の距離は、中央接合領域41の幅方向の大きさ、すなわち、中央接合領域41の外側エッジの位置441と内側エッジの位置442との間の距離よりも大きい。
ここで、中央接合領域41と外側接合領域432とは縦方向において連続する。これにより、吸収性物品1が受ける***物が、中央接合領域41と外側接合領域432との間から漏れ出すことを防止することができる。既述のように、接合要素40の間隔は、***物が漏れない程度に狭くなっている。さらに好ましくは、圧縮接合領域4は、トップシート21の縦方向の全長に亘って存在する。これにより、圧縮接合領域4が超音波振動を利用して形成される場合、超音波振動が圧縮接合領域4を形成するロール(いわゆる、エンボスロール)の突起に連続的に作用する。その結果、超音波振動が安定してエンボスロールの突起に作用し、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。圧縮接合領域4を熱溶着にて形成する場合においても、圧縮接合領域4が形成されるシートを挟む一対のロール間に生じる線圧の変動が抑制され、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。
さらに好ましくは、圧縮接合領域4の幅方向における圧縮接合の合計長さの最大値は、最小値の1.25倍以上4倍以下である。ここで、「圧縮接合の合計長さ」とは、幅方向に伸びる直線を想定した場合、この直線上において接合要素40等により実際に圧縮接合されている範囲の合計の長さ(範囲が1つの場合はその範囲の長さ)を意味する。圧縮接合の合計長さは、より好ましくは、1.5倍以上3倍以下である。これにより、超音波振動が安定してエンボスロールの突起に作用し、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。圧縮接合領域4を熱溶着にて形成する場合においても、圧縮接合領域4が形成されるシートを挟む一対のロール間に生じる線圧の変動が抑制され、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。
端部接合領域42の縦方向の中央側のエッジ(図6において符号445を付す線において、端部接合領域42のエッジ部分は実線で、エッジ以外の部分は破線にて示す。)は、第2および第3弾性部材3222,3223の位置で途切れる不連続な線であり、エッジは幅方向の外側に向かうに従って縦方向の中央側へと傾斜する。なお、エッジは直線には限定されず、曲線でもよい。エッジが途切れた範囲(図6にて符号446を付す。)の幅方向の外側に、追加された接合領域401が存在する。これにより、エンボスロールの回転時に超音波振動が作用するエンボスロールの突起の範囲の変動が低減され、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。圧縮接合領域4を熱溶着にて形成する場合においても、一対のロール間に生じる線圧の変動が抑制され、溶着接合の強度の変動が低減される。また、エンボスロールが有する突起の摩耗が抑制されてエンボスロールの寿命を向上することができる。なお、「追加された接合領域」は、端部接合領域42において周囲の形状から本来直線的に存在すべきエッジの歪みや、孤立して存在する接合領域等として把握することができる。追加された接合領域401は、エッジが途切れた範囲446の幅方向の内側に設けられてもよい。
ここで、便宜上、中央接合領域41の幅方向の最も外側の接合要素40の外側の位置441に対応する中央接合領域41のエッジを「外側エッジ441」、幅方向の最も内側の接合要素40の内側の位置442に対応する中央接合領域41のエッジを「内側エッジ442」と呼び、端部接合領域42の幅方向の最も外側の接合要素40の外側の位置443に対応する端部接合領域42のエッジを「外側エッジ443」、幅方向の最も内側の接合要素40の内側の位置444に対応する端部接合領域42のエッジを「内側エッジ444」と呼ぶと、端部接合領域42の外側エッジ443と内側エッジ444との間における接合要素40の存在割合は、中央接合領域41の外側エッジ441と内側エッジ442との間における接合要素40の存在割合よりも小さい。ここで、「接合要素40の存在割合」とは、幅方向に伸びる直線で圧縮接合領域4を切断した際の、圧縮接合領域4の幅に対する接合要素40の個数の割合または接合要素40の存在範囲の合計長さの割合である。なお、「接合要素40の存在割合」は、対象となる領域全体の面積に対する接合要素40の面積の割合でもよい。
端部接合領域42における接合要素40の存在割合を中央接合領域41における接合要素40の存在割合よりも小さくすることにより、端部接合領域42において接合要素40が疎に分散され、吸収性物品1の前方部および後方部の領域、特に、前方部および後方部の幅方向の外側の領域において、吸収性物品1の柔軟性を高めることができる。その結果、前方部および後方部の領域で着用感を向上することができる。一方、中央接合領域41では、ギャザーシート32をセンターシート31に強固に固定することができ、***物の横漏れを防止することができる。
図6に示すように、幅方向において最も内側に位置する第1弾性部材3221は、内側接合領域431(第1線状領域421)よりも幅方向の内側に位置する。これにより、ギャザーシート32の内側のエッジ333まで襞を形成しつつ、第1線状領域421の幅方向の内側に第1弾性部材3221による不要な力が作用することが防止される。
ギャザーシート32の圧縮接合領域4よりも幅方向の内側の部位は、センターシート31上には固定されていない。ギャザーシート32の当該部位は、センターシート31から上方(すなわち、吸収性物品1の着用時における着用者側)に離間可能である。図1および図3に示すように、各サイドシート321の内側のエッジ333の近傍には、第1弾性部材3221が、ホットメルト接着剤等の接着剤により縦方向に伸ばした伸長状態にて接合される。第2および第3弾性部材3222,3223は、第1弾性部材3221から幅方向の外側に離間してホットメルト接着剤等の接着剤により縦方向に伸ばした伸長状態にて接合される。第2弾性部材3222と第3弾性部材3223も互いに幅方向に離間する。吸収性物品1の着用時には、各ギャザーシート32において弾性部材3221~3223が収縮することにより、中央接合領域41よりも幅方向の内側の部位が、図3に示すようにセンターシート31から上方に離間し、着用者側へと起立する。また、弾性部材3221~3223の収縮により、ギャザーシート32の中央接合領域41よりも幅方向の内側の部位にギャザーが形成される。これにより、吸収性物品1では、脚周りからの尿等の漏出が防止される。なお、サイドシート321と弾性部材3221~3223との接合は、接着剤以外の手法により行われてよく、例えば、超音波振動や熱を利用する溶着により行われてもよい。
吸収性物品1は様々に変更されてよい。例えば、バックシート23は、1枚のシートには限定されない。複数のシートが重ねられてもよいし、縦方向または幅方向に複数のシートが接合されたシートであってもよい。バックシート23は、吸収性コア22の液体が吸収性物品1の外側に漏れることを防止する機能を有すればよい。典型的には、バックシート23は、微細な孔が無数に形成されたプラスチックフィルムと、当該プラスチックフィルムの外面に接着された不織布とを有する。バックシート23という表現は、吸収性コア22の下面、すなわち、着用者とは反対側の面を覆うシートを意味する。
トップシート21という表現は、吸収性コア22の上面、すなわち、着用者と対向する面を覆うシートを意味する。上記吸収性物品1では、トップシート21はセンターシート31とギャザーシート32とを含むが、これらのシート以外のシートをさらに含んでもよい。センターシート31は透液性を有する。ただし、センターシート31の全体が透液性を有する必要はない。センターシート31も1枚のシートには限定されず、複数のシートが重ねられてもよいし、縦方向または幅方向に複数のシートが接合されたシートであってもよい。
ギャザーシート32は、着用者の鼠径部に向かって立ち上がるギャザーを有するシートを意味し、ギャザーシート32の構造および形状は上記のものには限定されない。ギャザーシート32はセンターシート31の下面に圧力を伴う溶着により接合されてもよい。この場合、例えば、中央接合領域41ではギャザーシート32がセンターシート31の下面に接合され、センターシート31のエッジで上側に折り返されたギャザーシート32の部位が、端部接合領域42にてセンターシート31の上面に接合されてもよい。
ギャザーシート32のサイドシート321は、1枚のシートを折り返したものには限定されず、複数のシートが重ねられてもよいし、縦方向または幅方向に複数のシートが接合されたシートであってもよい。ギャザーシート32は、***物が幅方向の外側に漏れることを防止し、少なくともギャザーの内側は疎水性である。図3では、ギャザーシート32は、幅方向の外側から内側に向かって立ち上がるが、中央接合領域41で幅方向の外側に折り返されてから着用者の鼠径部に向かって立ち上がってもよい。
ギャザーシート32の弾性部材の数は1でもよいし、2でもよいし、4以上でもよい。すなわち、ギャザーシート32には、少なくとも1つの弾性部材が設けられる。弾性部材は、好ましくは線状である。「線状」という表現には、「細い糸状」、「断面が扁平な糸状」、「断面が平らなテープ状」が含まれる。いずれの場合であっても、好ましくは、少なくとも1つの弾性部材は、端部接合領域42とは重ならない。正確には、少なくとも1つの弾性部材の幅方向の位置は、端部接合領域42の幅方向における存在範囲とは重ならない。これにより、少なくとも1つの弾性部材の収縮力が端部接合領域42に作用することが抑制される。好ましくは、1つの弾性部材は、サイドシート321の幅方向の内側のエッジ333の近傍においてエッジ333に沿って配置される。弾性部材は、超音波振動や熱を利用する溶着によりサイドシート321に固定されてもよい。
弾性部材の数が1の場合は、外側接合領域432は、弾性部材の幅方向の外側に存在する領域である。内側接合領域431は、弾性部材の幅方向の内側に存在する領域である。弾性部材の数が2以上の場合は、外側接合領域432は、いずれかの弾性部材の幅方向の外側に存在する領域である。内側接合領域431は、当該いずれかの弾性部材の幅方向の内側に存在する領域である。より一般的に表現すれば、外側接合領域432は、少なくとも1つの弾性部材のうち、いずれかの弾性部材(当該いずれかの弾性部材の数は1つでも複数でもよい。)の幅方向の外側に存在する領域であり、内側接合領域431は、当該いずれかの弾性部材の幅方向の内側に存在する領域である。端部接合領域42がいずれの弾性部材とも重ならないことにより、端部接合領域42が弾性部材から直接的に力を受けることはなく、圧縮接合により硬くなった端部接合領域42が内側(図1では紙面の手前側)、すなわち、着用者側へと強く湾曲することが防止され、吸収性物品1の着用感を向上することができる。換言すれば、端部接合領域42と弾性部材とが重なる場合と比べて吸収性物品1の着用時の不快感を低減することができる。
内側接合領域431と外側接合領域432とを設け、幅方向におけるこれらの領域の間に1つ以上(好ましくは上記実施の形態のように2つ)の弾性部材を配置することにより、ギャザーシート32のギャザーが形成される部位が起立しやすくなる。内側接合領域431と外側接合領域432との間に少なくとも1つの弾性部材を設けることにより、ギャザーの全体形状を安定させることができる。ギャザーシート32では、ギャザーの先端を安定して起立させるために、複数の弾性部材のうち幅方向において最も内側に位置する弾性部材が、内側接合領域431よりも幅方向の内側に位置することが好ましい。また、内側接合領域431をできるだけ内側に位置させるために、複数の弾性部材のうち幅方向において内側から2番目に位置する弾性部材は、幅方向において内側接合領域431と外側接合領域432との間に位置することが好ましい。すなわち、内側接合領域431よりも幅方向の内側に位置する弾性部材の数は1であることが好ましい。
少なくとも1つの弾性部材はギャザーシート32において様々に設けられてよいが、いずれの場合においても、縦方向における弾性部材の存在範囲と縦方向における端部接合領域42の存在範囲とは重なっても重ならなくてもよい。
上記実施の形態では、圧縮接合領域4は、多数のドット状の接合要素40であるが、多数の線状の接合要素やメッシュ状の接合形状であってもよい。もちろん、圧縮接合領域4の全体において、センターシート31とギャザーシート32とが隙間無く溶着されてもよい。いずれも場合も圧縮接合領域4の幅方向における圧縮接合の合計長さの最大値は、最小値の1.25倍以上4倍以下であることが好ましい。より好ましくは、上記合計長さの最大値は、最小値の1.5倍以上3倍以下である。
好ましくは、圧縮接合領域4は前方の端部接合領域42から後方の端部接合領域42まで連続して存在する。さらに好ましくは、圧縮接合領域4は、トップシート21の縦方向の全長に亘って存在する。ここで、圧縮接合領域4が「連続して存在する」とは、***物が漏れない範囲で接合要素40が離間している場合を含む。また、圧縮接合領域4は必ずしも連続して存在する必要はなく、圧縮接合領域4が存在しない位置にて接着剤を用いてセンターシート31とギャザーシート32とが接合されてもよい。上記実施の形態では、端部接合領域42は内側接合領域431と外側接合領域432とに分かれているが、内側接合領域431は省略可能である。この場合、外側接合領域432と端部接合領域42とは一致し、好ましくは、外側接合領域432と中央接合領域41とが縦方向において連続することにより、圧縮接合領域4の全体が縦方向に連続する。
上記実施の形態では、端部接合領域42の幅方向の外側のエッジ443が、中央接合領域41の幅方向の内側のエッジ442よりも幅方向の内側に位置するが、端部接合領域42の幅方向の外側のエッジ443が、中央接合領域41の幅方向の外側のエッジ441よりも幅方向の内側に位置するのみでもよい。この場合も、吸収性物品1の前方部および/または後方部の幅方向の外側の部位の柔軟性を向上することができる。なお、圧縮接合領域4はドット状の接合要素40の集合の場合もあるため、上記の通りエッジ441~444は、圧縮接合領域4の外側または内側に接する線を意味する。エッジ441~444が曲線の場合は、一方のエッジが他方のエッジに対して「幅方向の内側に位置する」とは、原則として、一方のエッジの全体が他方のエッジの全体に対して幅方向の内側に位置することを意味するが、一方のエッジの極一部または他方のエッジの極一部が上記定義を満たさない場合も含む。
上記実施の形態では、外側接合領域432は、縦方向に伸びる第2線状領域422および第3線状領域423からなるが、3以上の線状領域から構成されてもよい。また、これらの線状領域は繋がっていなくてもよい。この場合、最も外側の線状領域が外側接合領域432と捉えられてよい。端部接合領域42を線状の領域の集合とすることにより、端部接合領域42の柔軟性を向上するとともに端部接合領域42における通気性を向上することができる。少なくとも端部接合領域42の縦方向の端部側の部位が、縦方向に伸びる複数の線状の領域の集合であることが好ましい。
好ましくは、センターシート31と一対のギャザーシート32とは、圧縮接合領域4のみにおいて接合される。すなわち、これらは溶着のみにより接合され、これらの間には接着剤は存在しない。もちろん、必要に応じてセンターシート31と一対のギャザーシート32との接合に接着剤が補助的に用いられてもよい。
上記吸収性物品1は例示に過ぎず、上記実施の形態にて説明したセンターシート31とギャザーシート32との溶着による接合は、パンツ型の使い捨ておむつ、テープにより胴回りを固定するオープン型の使い捨ておむつ、おむつやおむつ状のカバー内に配置される補助吸収具、尿取りパッド、その他、着用者からの***物を受ける様々な吸収性物品に利用することができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 吸収性物品
4 圧縮接合領域
11 中心線
21 トップシート
22 吸収性コア
23 バックシート
31 センターシート
32 ギャザーシート
40 接合要素
41 中央接合領域
42 端部接合領域
321 サイドシート
401 追加された接合領域
421 第1線状領域
422 第2線状領域
423 第3線状領域
431 内側接合領域
432 外側接合領域
441 (中央接合領域の)外側エッジ(の位置)
442 (中央接合領域の)内側エッジ(の位置)
443 (端部接合領域の)外側エッジ(の位置)
444 (端部接合領域の)内側エッジ(の位置)
445 (端部接合領域の中央側のエッジに沿う)線
3221 第1弾性部材
3222 第2弾性部材
3223 第3弾性部材

Claims (10)

  1. 着用者からの***物を受ける使い捨て吸収性物品であって、
    トップシートと、
    バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に位置する吸収性コアと、
    を備え、
    前記トップシートが、
    センターシートと、
    縦方向を向く中心線から前記縦方向に対して垂直な幅方向の両側に離間して前記センターシートに固定される一対のギャザーシートと、
    を備え、
    前記一対のギャザーシートのそれぞれが、
    前記縦方向に長いサイドシートと、
    前記サイドシートの前記幅方向の内側の領域に固定され、前記縦方向に伸びる弾性部材と、
    を備え、
    前記センターシートと前記一対のギャザーシートとは、圧縮接合領域において圧力を伴う溶着により接合されており、
    前記センターシートと各ギャザーシートとの間の前記圧縮接合領域は、
    前記縦方向に関して中央の範囲に位置し、前記弾性部材から前記幅方向の外側に離間する中央接合領域と、
    前記縦方向に関して両端部の範囲に位置し、前記弾性部材と重ならない端部接合領域と、
    を含み、
    前記端部接合領域は、
    前記幅方向において前記弾性部材よりも外側に存在する外側接合領域と、
    前記幅方向において前記弾性部材よりも内側に存在する内側接合領域と、
    を含むことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記中央接合領域と前記外側接合領域とが前記縦方向において連続していることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記端部接合領域の前記幅方向の外側エッジが、前記中央接合領域の前記幅方向の内側エッジよりも前記幅方向の内側に位置することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記圧縮接合領域が、多数のドット状の接合要素の集合であり、
    前記端部接合領域の前記幅方向の外側エッジと内側エッジとの間における接合要素の存在割合が、前記中央接合領域の前記幅方向の外側エッジと内側エッジとの間における接合要素の存在割合よりも小さいことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記弾性部材を含む複数の弾性部材を備え、
    前記複数の弾性部材のうち前記幅方向において最も内側に位置する弾性部材が、前記内側接合領域よりも前記幅方向の内側に位置することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記複数の弾性部材のうち前記幅方向において内側から2番目に位置する弾性部材が、前記幅方向において前記内側接合領域と前記外側接合領域との間に位置することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記外側接合領域が、前記縦方向に伸びる複数の線状領域を含むことを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記圧縮接合領域が、前記トップシートの前記縦方向の全長に亘って存在し、前記圧縮接合領域の前記幅方向における圧縮接合の合計長さの最大値が、最小値の1.25倍以上4倍以下であることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    前記端部接合領域の前記縦方向の中央側のエッジが、不連続な線であり、前記エッジは、前記幅方向の外側に向かうに従って前記縦方向の中央側へと傾斜し、
    前記エッジが途切れた範囲の前記幅方向の外側または内側に、追加された接合領域が存在することを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の使い捨て吸収性物品であって、
    おむつまたはおむつ状のカバー内に配置されることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
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