JP2023141370A - ドアビームのキャッチャー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、車両の側突時にキャッチャー機構の係合が外れることを効果的に防止できるドアビームのキャッチャー構造を提供する。【解決手段】キャッチャー機構(50)は、ドアビーム(40)の後端部(40b)に連結された係合フック(60)と、車体側の部材であるセンターピラー(17)の下端部(17a)に設けられた挿入穴(70)とで構成されている。ドア(14A)を閉じた状態で、ドアビーム(40)の後端部(40b)とキャッチャー機構(50)の係合フック(60)及び挿入穴(70)とが車幅方向から見て互いに重なる位置に配置されており、係合フック(60)は、ドアビーム(40)の後端部(40b)から車幅方向の内側に向かって突出する突出部(61)を含み、挿入穴(70)は、車幅方向の外側を向いて開口している。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用のドアが備えるドアビームの端部と車体側とを接続するドアビームのキャッチャー構造に関する。
特許文献1には、車両用のドアに設けたドアビームの端部と車体側とを接続するドアビームのキャッチャー構造として、リヤドア内に設置されたドアビーム(リヤドアロアビーム)の後端部がCピラー(リヤピラー)の下部に設けられたキャッチャー機構(リヤドアキャッチャ機構)を介してリヤクォータ部(車体側)に係合された構造が開示されている。このキャッチャー機構は、引用文献1の図3に示すように、リヤドアを構成する金属製板材の後端部から車両後方に向けて突出する嵌入部材と、Cピラーの下部に設けられた受け部材とで構成される。
特許文献1に記載のキャッチャー機構によれば、例えば、車両の側方からの衝突(側突)による荷重がリヤドアにかかることでドアビームが車幅方向の内側(車室側)へ押し込まれて変形すると、キャッチャー機構に車両前後方向への引張力が作用する。その場合、キャッチャー機構の係合部が嵌合溝に係合していることでそれらの相対移動が規制される。これにより、ドアビームの車両前後方向への移動が規制される。
特許第6832762号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来構造では、キャッチャー機構の嵌入部材(フック)がリヤドアの後端部から後方に向かって延びているため、ドアビームの長手方向の中間部が側突の荷重で車室側に押し込まれたときに、嵌入部材がリヤドアの後端部を中心に外側へ向けて回転する方向へ移動するおそれがあり、それにより、嵌入部材と受け部材との嵌合が外れてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、車両の側突時にキャッチャー構造の係合が外れることを効果的に防止でき、車両による交通の安全性を向上させながら、交通の円滑性の低下を抑制することができるドアビームのキャッチャー構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかるドアビームのキャッチャー構造は、車体(10)に開閉可能に取り付けられたドア(14A)と、ドア(14A)を閉じた状態で当該ドア(14A)と車体側の部材(17a)とを接続するためのキャッチャー機構(50)と、を備え、ドア(14A)は、車幅方向における内側と外側のそれぞれに設けたインナパネル(20)及びアウタパネル(22)と、車幅方向におけるインナパネル(20)とアウタパネルとの間に配置されて車体の前後方向に延びる長尺状のドアビーム(40)と、を備え、キャッチャー機構(50)は、ドアビーム(40)の端部(40b)に連結された係合部材(60)と、車体側の部材(17a)に設けられて係合部材(60)を係合させる被係合部(70)とで構成されており、ドア(14A)を閉じた状態でドアビーム(40)の端部(40b)とキャッチャー機構(50)の係合部材(60)及び被係合部(70)とが車幅方向から見て互いに重なる位置に配置されていることを特徴とする。
また、このキャッチャー構造では、係合部材(60)は、ドアビーム(40)の端部(40b)から車幅方向の内側に向かって突出する突出部(62)を含み、被係合部(70)は、車幅方向の外側を向いて開口して突出部(62)が挿入される挿入穴(70)を含んでいてよい。
本発明にかかるドアビームのキャッチャー構造によれば、車両の側方からの衝突(側突)による荷重がドアビームに入力したとき、当該荷重により車幅方向の内側(車室側)に向けて変位するドアビームによって係合部材が被係合部に押し込まれる方向へ変位するので、係合部材の突出部が被係合部の挿入穴から抜け出るおそれを効果的に低減することができる。これにより、簡単な構成で、車両の側突時にキャッチャー構造の係合が外れることを防止できる。したがって、ドアビームにその長手方向への引張力をより確実に付与できるので、車両の側突による荷重でドアビームが車幅方向の内側(車室側)へ撓むことを効果的に抑制できる。
また、このキャッチャー構造では、係合部材(60)の突出部(62)は、その長手方向(L1)がドアビーム(40)の長手方向(L2)と交差する方向に延びる長尺状であってよい。
この構成によれば、車両の側突による荷重でドアビームの長手方向の中央部分が両端部よりも車室側に押し込まれるように変形することで、係合部材がドアビームの長手方向の中央側に向かって変位した場合、係合部材の突出部が挿入穴のドアビーム側の内側面に面状に当接(いわゆる面当たり)することで、当該突出部が挿入穴から抜け出すことをより効果的に抑制できる。すなわち、係合部材の突出部は、その長手方向がドアビームの長手方向と交差する方向に延びる長尺状であることで、突出部の長手方向の側面が対向する挿入穴の内側面に面状に当接するので、これら突出部と挿入穴との当接部分の接触抵抗(摩擦抵抗)を向上させることができる。また、突出部と挿入穴との当接部分にかかる荷重を効果的に分散して受け止めることが可能となるので、大きな荷重に対してもキャッチャー機構の係合が外れることをより効果的に防止できる。
また、このキャッチャー構造では、ドアビーム(40)の端部(40b)をインナパネル(20)に取り付けるブラケット(80)を備え、係合部材(60)は、ブラケット(80)に固定されていてよい。
この構成によれば、ブラケットを介してドアビームの端部に係合部材が固定されているため、ドアビームと係合部材との相対変位を防止できる。したがって、ドアビームにその長手方向への引張力をより確実に付与できるので、ドアビームの長手方向の中央部が車幅方向の内側(車室側)へ変位(変形)することをより効果的に抑制できる。
また、この構成によれば、加工が比較的に容易な板状部材で構成されたブラケットを介してドアビームの端部に係合部材を固定していることで、ドアビームの端部に係合部材を直接固定する場合などと比較して、車両(車体)の製造工程の容易化や、製造効率の向上、低コスト化などを図ることができる。
また、このキャッチャー構造では、ブラケット(80)は、ドアビーム(40)の端部(40b)に対する長手方向と交差する方向の両側(後述する実施形態における上側及び下側)でドアビーム(40)の長手方向に延びる一対の延在部(82,82)を備え、係合部材(60)は、ブラケット(80)の一対の延在部(82,82)に固定されていてよい。
この構成によれば、ドアビームの端部を跨いだ両側(上側と下側)それぞれに設けたブラケットの延在部に係合部材が固定されていることで、車両の側突時に係合部材がドアビームに対して長手方向と交差する方向の両側(上側及び下側)に倒れる方向へ移動することを防止できる。
また、このキャッチャー構造では、係合部材(60)は、ドア(14A)に取り付けられる第1取付部(61a)と、該第1取付部(61a)から車幅方向の内側に向かって延びる第1突出部(62a)とを有する断面略L字型の板状部材からなる第1部材(60A)と、ドア(14A)に取り付けられる第2取付部(61b)と、該第2取付部(61b)から車幅方向の内側に向かって延びる第2突出部(61b)とを有する断面略L字型の板状部材からなる第2部材(60B)と、で構成されており、第1部材(60A)の第1突出部(62a)と第2部材(60B)の第2突出部(62b)とが互いに重ね合わされており、第1部材(60A)の第1取付部(61a)と第2部材(60B)の第2取付部(61b)とが互いに異なる方向に延びていてよい。
この構成によれば、係合部材を構成する第1部材及び第2部材を折り曲げ加工で形成できるので、車体の生産性が向上する。また、第1突出部と第2突出部を重ね合わせ、かつ第1取付部と第2取付部を互いに異なる方向に延ばしたことで、第1突出部及び第2突出部の倒れ(第1突出部及び第2突出部が傾く方向に第1部材及び第2部材が変位すること)を防止できるので、係合部材の突出部と挿入穴との係合が外れることをより確実に防止することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における対応する構成要素の図面参照番号を参考のために示すものである。
本発明にかかるドアビームのキャッチャー構造によれば、簡単な構成で、車両の側突時にキャッチャー構造の係合が外れることを効果的に防止でき、、車両による交通の安全性を向上させながら、交通の円滑性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るドアビームのキャッチャー構造が適用された車体の側面の一部を示す図である。 フロントドアの後方下端部を表側から見た図で、ドアビームの後端部及びその近傍を示す図である。 フロントドアの後方下端部を裏側から見た図で、キャッチャー機構の係合部材を示す図である。 フロントドア開口部の後方下端部を示す図で、車体側に設けたキャッチャー機構の挿入穴を示す図である。 図3のA-A矢視に対応する位置の断面を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明で前又は後というときは、後述する車体(車両)の前進方向である前側、又は後進方向である後側を示すものとする。また、左、右というときはそれぞれ車体(車両)の前進方向(前側)を向いた状態での車幅方向の左、右を示すものとする。また、上、下というときは車体(車両)の上下方向(鉛直上下方向)を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態にかかるドアビームのキャッチャー構造が適用された車体の側面の一部を示す図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係るドアビームのキャッチャー構造を備えた車両は、車体10に設けられたサイドドア14を備えて構成されている。サイドドア14は、フロントドア14Aとリヤドア14Bとによって構成されている。また、車体10には、サイドドア14が開閉可能に装着されるドア開口部16が設けられている。ドア開口部16は、フロントドア開口部16Aとリヤドア開口部16Bとを有する。なお、以下の説明では、サイドドア14及びドア開口部16のうちフロントドア14Aとフロントドア開口部16Aについてのみ説明し、リヤドア14B及びリヤドア開口部16Bについては説明を省略する。
フロントドア14Aは、フロントドア開口部16Aを開閉する扉体14aによって構成されている。このフロントドア14Aの扉体14aは、車幅方向の内側に設けられるインナパネル20と、インナパネル20に対して車幅方向の外側に設けられるアウタパネル(図示せず)と、車幅方向におけるインナパネル20とアウタパネルとの間に設けられるドアビーム40とを備える。インナパネル20及びアウタパネルは、金属製の板状の部材であり、ドアビーム40は金属製の長尺状(棒状)の部材である。
ドアビーム40は、フロントドア14Aの扉体14a内に配設され、車体10の前後方向(詳細には、前側から後側に向かって上から下に傾斜する斜めの前後方向)に沿って延びる中空円形の断面を有する円筒状の部材である。
ドアビーム40の前端部40aは、インナパネル20の前側の上部20aに固定されている。また、ドアビーム40の後端部40bは、インナパネル20の後側の下部20bに固定されている。すなわち、ドアビーム40は、フロントドア14Aの前側の上部(前上側の角部近傍)から後側の下部(後下側の角部近傍)に向かって斜めに延びている。
そして、本実施形態の車体10は、フロントドア14Aを閉じた状態で当該フロントドア14Aと車体側の部材であるセンターピラー17とを接続するためのキャッチャー機構50を備えている。図2は、フロントドア14Aの後方下端部を表側から見た図で、ドアビーム40の後端部40b及びその近傍を示す図である。また、図3は、フロントドア14Aの後方下端部を裏側から見た図で、キャッチャー機構50の係合フック60を示す図である。図4は、フロントドア開口部16Aの後方下端部を示す図で、車体10側に設けたキャッチャー機構50の挿入穴70を示す図である。図5は、図3のA-A矢視に対応する位置の断面を示す図である。なお、図5では、フロントドア14Aの断面のほか、車体10(センターピラー17及びフロントドア開口部16A)側の断面も図示している。
キャッチャー機構50は、ドアビーム40の後端部40bに連結された係合フック(係合部材)60と、車体10におけるフロントドア開口部16Aの周囲(センターピラー17の下端部17aの近傍)に設けられた挿入穴(被係合部)70とを備えて構成されている。挿入穴70は係合フック60が挿入されて係合する穴である。そして、フロントドア14Aを閉じた状態で、ドアビーム40の後端部40bとキャッチャー機構50の係合フック60及び挿入穴70とが車幅方向から見て互いに重なる位置(前後方向及び上下方向の略同じ位置)に配置されている。
図2に示すように、ドアビーム40の後端部40bをインナパネル20に取り付けるブラケット80が設けられている。ドアビーム40の後端部40bは、ブラケット80を介してインナパネル20の表面(車幅方向における外側の面)20cに固定されている。そして、係合フック60は、ブラケット80に固定されている。すなわち、インナパネル20の裏面(車幅方向における内側の面)20dに取り付けられた係合フック60は、ブラケット80にボルト85の締結で固定されている。つまり、インナパネル20を貫通するボルト85の締結で該インナパネル20の表面20cに取り付けたブラケット80と裏面20dに取り付けた係合フック60とが連結固定されている。なお、インナパネル20の裏面20dと係合フック60との間には、金属製の板状部材である補強部材87が介在している。
また、図2に示すように、ブラケット80は、金属製の板材を曲げ加工して形成した部材であって、ドアビーム40の後端部40bを固定するビーム固定部81と、ビーム固定部81の上側(ドアビーム40の長手方向L2と交差する方向の一方側)及び下側(ドアビーム40の長手方向L2と交差する方向の他方側)でドアビーム40の長手方向L2に沿って延びる一対の延在部82,82と、を備えている。ビーム固定部81は、ブラケット80を構成する板材をドアビーム40の後端部40bの外面(円柱面)に沿うように湾曲面状に曲げ加工した部分で、当該ビーム固定部81でドアビーム40の後端部40bが挟持されている。そして、ボルト85は、ブラケット80の一対の延在部82,82に設けたボルト穴(図示せず)に挿通されて固定されている。したがって、係合フック60は(ボルト85を介して)ブラケット80の一対の延在部82,82に固定されている。
係合フック60は、金属製の板状の部材を折り曲げて構成した第1部材60Aと第2部材60Bとで構成されている。第1部材60Aは、フロントドア14A(インナパネル20及びブラケット80)に取り付けられる第1取付部(取付面)61aと、第1取付部61aの端部から車幅方向の内側(車室側)に向かって延びる第1突出部(挿入部)62aとを有する断面略L字型の板状部材である。また、第2部材60Bは、フロントドア14A(インナパネル20及びブラケット80)に取り付けられる第2取付部(取付面)61bと、該第2取付部61bから車幅方向の内側(車室側)に向かって延びる第2突出部(挿入部)62bとを有する断面略L字型の板状部材である。
そして、第1部材60Aの第1突出部62aと第2部材60Bの第2突出部62bとが互いに重ね合わされている。図3に示すように、これら第1突出部62aと第2突出部62bは、それらの長手方向(図3の矢印L1の方向)がドアビーム40の長手方向(図3の矢印L2の方向)と交差する方向である上下方向(詳細には、上から下に向かって後側から前側に傾斜する斜めの上下方向)に延びる長尺状の部分である。また、図5などに示すように、第1部材60Aの第1取付部61aは、第1突出部62aの根本部分から車体10の前側に向かって延びており、第2部材60Bの第2取付部61bは、第2突出部62bの根本部分から車体10の後側に向かって延びており、これらは互いが異なる方向に延びている。すなわち、係合フック60の第1部材60Aと第2部材60Bはいずれも断面略L字型の板状部材であって、それらを互いが背合わせとなるように逆向きにして突き合わせ、その状態で、フロントドア14Aのインナパネル20の裏面20dに取り付けられている。
また、挿入穴70は、車体10におけるセンターピラー17の下端部17aの近傍、かつ、フロントドア開口部16Aの後側の下部の近傍において、車幅方向の外側を向いて開口し、かつ車幅方向の内側(車室側)に窪んでいる有底の凹部として形成されている。この挿入穴70は、フロントドア14Aを閉じた状態で、車幅方向から見て係合フック60の突出部62(第1突出部62a及び第2突出部62b)と重なる位置に設けられており、フロントドア14Aを閉じると係合フック60の突出部62が挿入されて係合するようになっている。また、図5に示すように、係合フック60の突出部62が挿入穴70に挿入された状態で、係合フック60の突出部62の面(第1突出部62aの前側の面)と挿入穴70の前側の内側面70aとが互いに略平行な面となっており、それらの面が対向して配置されている。
以上説明したように、本実施形態のドアビームのキャッチャー構造は、車体10に開閉可能に取り付けられたフロントドア14Aと、フロントドア14Aを閉じた状態で当該フロントドア14Aと車体側の部材であるセンターピラー17の下端部17aとを接続するためのキャッチャー機構50とを備えている。フロントドア14Aは、車体10の車幅方向における内側と外側のそれぞれに設けたインナパネル20及びアウタパネルと、車幅方向におけるインナパネル20とアウタパネルとの間に配置されて車体10の前後方向に延びる長尺状のドアビーム40とを備えている。そして、キャッチャー機構50は、ドアビーム40の後端部40bに連結された係合フック(係合部材)60と、センターピラー17の下端部17aに設けられて係合フック60を係合させる(係合フック60が挿入される)挿入穴(被係合部)70とで構成されており、フロントドア14Aを閉じた状態でドアビーム40の後端部40bとキャッチャー機構50の係合フック60及び挿入穴70とが車幅方向から見て互いに重なる位置に配置されている。
また、キャッチャー機構50の係合フック60は、ドアビーム40の後端部40bから車幅方向の内側に向かって突出する突出部62(第1突出部62a及び第2突出部62b)を有しており、挿入穴70は、車幅方向の外側を向いて開口する穴であり、当該挿入穴70に突出部62が挿入されて係合するようになっている。
本実施形態のキャッチャー構造によれば、車両の側方からの衝突(側突)による荷重がドアビーム40に入力したとき、当該荷重により車幅方向の内側(車室側)に向けて変位するドアビーム40によって係合フック60(突出部62)が挿入穴70に押し込まれる(より深く挿入される)方向に変位することになるので、係合フック60の突出部62が挿入穴70から抜け出るおそれを低減することができる。これにより、簡単な構成で、車両の側突時にキャッチャー機構50の係合が外れることを効果的に防止できる。したがって、ドアビーム40に長手方向の引張力をより確実に付与できるので、ドアビーム40が側突の荷重で車幅方向の内側(車室側)へ撓むことを効果的に抑制できる。
また、本実施形態のキャッチャー構造では、係合フック60の突出部62は、その長手方向L1がドアビーム40の長手方向L2と交差する方向に延びる長尺状である。
この構成によれば、車両の側突による荷重でドアビーム40の長手方向の中央部分が両端部40a,40bよりも車室側に押し込まれるように変形することで、係合フック60の突出部62がドアビーム40の長手方向の中央側に向かって変位した場合、係合フック60の突出部62の面(第1突出部62aの前側の面)が挿入穴70のドアビーム40側の内側面70a(図5参照)に面状に当接(いわゆる面当たり)することで、係合フック60の突出部62が挿入穴70から抜け出すことをより効果的に抑制できる。すなわち、係合フック60の突出部62は、その長手方向L1がドアビーム40の長手方向L2と交差する方向に延びる長尺状であることで、突出部62の面が挿入穴70の内側面70aに対して面状に当接するので、これら突出部62と挿入穴70との当接部分の接触抵抗(摩擦抵抗)を向上させることができる。また、突出部62と挿入穴70との当接部分にかかる荷重を効果的に分散して受け止めることが可能となるので、大きな荷重に対してもキャッチャー機構50の係合が外れることをより効果的に防止できる。
また、本実施形態のキャッチャー構造では、ドアビーム40の後端部40bをインナパネル20に取り付けるブラケット80を備え、係合フック60は、ブラケット80に固定されている。
この構成によれば、ブラケット80を介してドアビーム40の後端部40bに係合フック60が固定されているため、ドアビーム40と係合フック60との相対変位を防止できる。したがって、ドアビーム40にその長手方向への引張力をより確実に付与できるので、ドアビーム40の長手方向の中央部が車幅方向の内側(車室側)へ変位(変形)することをより効果的に抑制できる。
また、この構成によれば、加工が比較的に容易な板状部材で構成されたブラケット80を介してドアビーム40の後端部40bに係合フック60を固定していることで、ドアビーム40の後端部40bに係合フック60を直接固定する場合などと比較して、車両(車体)の製造工程の容易化や、製造効率の向上、低コスト化などを図ることができる。
また、本実施形態のキャッチャー構造では、ブラケット80は、ドアビーム40の後端部40bの上側及び下側(ドアビーム40の長手方向L2と交差する方向の両側)でドアビーム40の長手方向L2に延びる一対の延在部82,82を備え、係合フック60は、ブラケット80のこれら一対の延在部82,82に固定されている。
この構成によれば、ドアビーム40の後端部40bを跨いだ両側(上側と下側)それぞれに設けたブラケット80の延在部82,82に係合フック60が固定されていることで、車両の側突時に係合フック60がドアビーム40に対して長手方向と交差する方向の両側(上側及び下側)に倒れる方向へ移動することを防止できる。
また、本実施形態のキャッチャー構造では、係合フック60は、フロントドア14Aに取り付けられる第1取付部(取付面)61aと、該第1取付部61aから車幅方向の内側(車室側)に向かって延びる第1突出部(挿入部)62aとを有する断面略L字型の板状部材からなる第1部材60Aと、フロントドア14Aに取り付けられる第2取付部(取付面)61bと、該第2取付部61bから車幅方向の内側(車室側)に向かって延びる第2突出部(挿入部)62bとを有する断面略L字型の板状部材からなる第2部材60Bとで構成されており、第1部材60Aの第1突出部62aと第2部材60Bの第2突出部62bとが互いに重ね合わされており、第1部材60Aの第1取付部61aと第2部材60Bの第2取付部61bとが互いに異なる方向に延びている。
この構成によれば、係合フック60を構成する第1部材60A及び第2部材60Bを折り曲げ加工で形成できるので、車体の生産性が向上する。また、第1突出部62aと第2突出部62bを重ね合わせ、かつ第1取付部61aと第2取付部61bを互いに異なる方向に延ばしたことで、第1突出部62a及び第2突出部62bの倒れ(第1突出部62a及び第2突出部62bが傾く方向に第1部材60A及び第2部材60Bが変位すること)を防止できるので、係合フック60の突出部62と挿入穴70との係合が外れることをより確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明のキャッチャー構造をフロントドア14Aに適用した場合を示したが、本発明のキャッチャー構造はリヤドア14Bや他のドアにも適用が可能である。
10 車体
14 サイドドア
14A フロントドア
14B リヤドア
14a 扉体
16 ドア開口部
16A フロントドア開口部
16B リヤドア開口部
17 センターピラー
17a 下端部
20 インナパネル
20a 前側の上部
20b 後側の下部
20c 表面
20d 裏面
40 ドアビーム
40a 前端部
40b 後端部
50 キャッチャー機構
60 係合フック(係合部材)
60A 第1部材
60B 第2部材
61a 第1取付部
61b 第2取付部
62 突出部
62a 第1突出部
62b 第2突出部
70 挿入穴(被係合部)
70a 内側面
80 ブラケット
81 ビーム固定部
82,82 延在部
85 ボルト
87 補強部材
L1 突出部の長手方向
L2 ドアビームの長手方向

Claims (6)

  1. 車体に開閉可能に取り付けられたドアと、前記ドアを閉じた状態で当該ドアと前記車体側の部材とを接続するためのキャッチャー機構と、を備え、
    前記ドアは、車幅方向における内側と外側のそれぞれに設けたインナパネル及びアウタパネルと、車幅方向における前記インナパネルと前記アウタパネルとの間に配置されて車体の前後方向に延びる長尺状のドアビームと、を備え、
    前記キャッチャー機構は、前記ドアビームの端部に連結された係合部材と、前記車体側の部材に設けられて前記係合部材を係合させる被係合部とで構成されており、
    前記ドアを閉じた状態で前記ドアビームの前記端部と前記キャッチャー機構の前記係合部材及び前記被係合部とが車幅方向から見て互いに重なる位置に配置されている
    ことを特徴とするドアビームのキャッチャー構造。
  2. 前記係合部材は、前記ドアビームの前記端部から車幅方向の内側に向かって突出する突出部を含み、前記被係合部は、車幅方向の外側を向いて開口して前記突出部が挿入される挿入穴を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアビームのキャッチャー構造。
  3. 前記係合部材の前記突出部は、その長手方向が前記ドアビームの長手方向と交差する方向に延びる長尺状である
    ことを特徴とする請求項2に記載のドアビームのキャッチャー構造。
  4. 前記ドアビームの前記端部を前記インナパネルに取り付けるブラケットを備え、
    前記係合部材は、前記ブラケットに固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドアビームのキャッチャー構造。
  5. 前記ブラケットは、前記ドアビームの前記端部に対する長手方向と交差する方向の両側で前記ドアビームの長手方向に延びる一対の延在部を備え、
    前記係合部材は、前記ブラケットの前記一対の延在部に固定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のドアビームのキャッチャー構造。
  6. 前記係合部材は、
    前記ドアに取り付けられる第1取付部と、該第1取付部から車幅方向の内側に向かって延びる第1突出部とを有する断面略L字型の板状部材からなる第1部材と、
    前記ドアに取り付けられる第2取付部と、該第2取付部から車幅方向の内側に向かって延びる第2突出部とを有する断面略L字型の板状部材からなる第2部材と、で構成されており、
    前記第1部材の前記第1突出部と前記第2部材の前記第2突出部とが互いに重ね合わされており、
    前記第1部材の前記第1取付部と前記第2部材の前記第2取付部とが互いに異なる方向に延びている
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のドアビームのキャッチャー構造。
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