JP2023137647A - 食品取分け装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を目標の重量だけ正確に取分けることができる技術を提供する。【解決手段】食品取分け装置1は、不定形状の食品21の一部を掴んで把持するグリッパ11と、取分けの最終目標値に基づいて算出される、1回に把持動作で取分ける食品の重量の第1目標値を決定し、撮影された画像に基づいて、第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定する決定手段(313、314)と、第1ピッキング位置まで把持部11を移動させて食品21の取分けを実行する制御手段とを有する。グリッパ11による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が第1目標値を満たす場合、決定手段は、次の1回の把持動作にて取分ける食品の重量の第2目標値を決定し、第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定する。【選択図】図9

Description

本発明は、食品取分け装置およびプログラムに関する。
飲食店における業務やサービスの効率化のため、食品を取分けて個別に盛り付ける作業を自動化したいという要望がある。例えば、非特許文献1には、コンテナからサラダやハーブを、グリッパを用いて目標重量だけピッキングすることが記載されている。
Prabhakar Ray and Matthew J. Howard, "Robotic Untangling of Herbs and Salads with Parallel Grippers," in 2020 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems (IROS), October 25-29, 2020, Las Vegas, NV, USA (Virtual).
非特許文献1には、グリッパを食品が入った容器へ挿入する深さやグリッパの把持機構(開口部の幅など)を調整することにより、食品が載せられたトレーなどからから予め設定した目標重量の食品をピッキングして小分けにすることが記載されている。しかしながら、把持機構の面積や体積を調整しても、対象物に密度が不均一であったり、対象物内に空隙があったりする場合、目標重量を正確にピッキングする(取分ける)ことが困難となる。
本発明は、目標重量の食品を正確に取分けることができることを目的とする。
本発明は、一の態様において、不定形状の食品の一部を掴んで把持する把持部と、前記把持部を移動させる移動機構と、前記把持部によって掴まれた食品の重量を計測する計量部と、掴んだ食品の重量を計測する計量部と、前記食品の表面形状を撮影する撮影部と、取分けの最終目標値に基づいて算出される、1回に把持動作で取分ける食品の重量の第1目標値を決定し、前記撮影部により撮影された画像に基づいて、当該第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定する決定手段と、前記第1ピッキング位置まで前記移動機構により前記把持部を移動させて前記食品の取分けを実行する制御手段とを有し、前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たす場合、前記決定手段は、次の1回の把持動作にて取分ける食品の重量の第2目標値を決定し、前記決定手段は、当該第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定し、前記制御手段は、前記第2ピッキング位置まで前記把持部を移動して前記食品の取分けを実行する一方、前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たなかった場合、前記決定手段は、前記第1目標値を再決定し、前記制御手段は該再決定された第1目標値での前記食品の把持を実行する食品取分け装置を提供する。
本発明によれば、食品を目標の重量だけ正確に取分けることができる。
好ましい態様において、前記把持部は、前記食品が把持された状態において先端が窄まっている形状となることとしてもよい。
本態様によれば、把持する食品の重量の目標値が小さい場合ほど、把持された食品の重量の目標値に対する誤差量を小さくすることができる
好ましい態様において、前記第1目標値および前記第2目標値に応じて、前記把持部の形状が変化することとしてもよい。
本態様によれば、把持する食品の重量の目標値が小さい場合ほど、把持された食品の重量の目標値に対する誤差量を小さくすることができる
好ましい態様において、前記決定手段は、食品ごとに、実行する把持動作の回数および各把持動作において取分ける食品の重量の目標値を決定することとしてもよい。
本態様によれば、取分けの対象となる食品の特性(粘性、密度等)に応じて、把持動作における条件を変更することができる。
好ましい態様において、前記決定手段は、食品ごとに、ピッキング位置において前記把持部により把持された食品の重量の計測データと、当該ピッキング位置の画像データとを学習した学習モデルを生成し、前記学習モデルを用いて前記第1ピッキング位置および前記第2ピッキング位置を決定することとしてもよい。
本態様によれば、把持する重量の目標値に応じたピッキング位置を適切に決定することができる。
好ましい態様において、前記食品の密度は不均一であり、前記決定手段は、前記画像に基づいて算出される密度にさらに基づいて、前記第1ピッキング位置および前記第2ピッキング位置を決定することとしてもよい。
本態様によれば、食品の密度の不均一性を考慮したピッキング位置の決定を行うことができる。
また本発明は、他の態様において、コンピュータを、不定形状の食品の一部を取分ける際の取分け量の最終目標値に基づいて算出される、1回の把持動作で取分ける食品の重量の第1目標値を決定し、撮影された画像に基づいて、当該第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定する決定手段と、前記食品の一部を掴んで把持する把持部を前記第1ピッキング位置まで移動させて前記食品の取分けを実行する制御手段として機能させるためのプログラムであって、前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たす場合、前記決定手段は、次の1回の把持動作にて取分ける食品の重量の第2目標値を決定し、当該第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定し、前記制御手段は、前記第2ピッキング位置まで前記把持部を移動させて前記食品の取分けを実行する一方、前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たなかった場合、前記決定手段は、前記第1目標値を再決定し、前記制御手段は該再決定された第1目標値での前記食品の把持を実行するプログラムを提供する。
一実施形態に係る食品取分け装置の構成を示した図。 一実施形態に係る食品取分け装置のハードウェア構成を示したブロック図。 一実施形態に係る食品取分け装置の機能的構成を示したブロック図。 一実施形態に係る食品取分け装置のグリッパの構成を示した図。 一実施形態に係る食品取分け装置のグリッパによる食品の把持を説明するための図。 一実施形態に係る食品取分け装置のグリッパによる食品の把持を説明するための図。 一実施形態に係る食品取分け装置の回転機構の構成を示した図。 一実施形態に係る食品取分け装置のグリッパに対する回転制御を説明するための図。 一実施形態に係る食品取分け装置における処理のフローチャートを示した図。 一実施形態に係る食品取分け装置におけるピッキング制御のフローチャートを示した図。 変形例に係る食品取分け装置のグリッパによる食品の把持を説明するための図。 変形例に係るコンテナを説明するための図。
[実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る食品取分け装置を説明する。図面および以下の説明においては、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X、Y、Zで示す方向又は示す側をそれぞれ、右方、後方、上方、又は、右側、後側、上側とし、それらの反対方向又は反対側をそれぞれ、左方、前方、下方、又は、左側、前側、下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は、一実施形態に係る食品取分け装置1の構成を示した図である。食品取分け装置1は、グリッパ11、ロボットアーム12、回転機構13、重量計14、撮影装置15、台秤16を備えている。
グリッパ11は、ロボットアーム12の先端部に設けられ、ロボットアーム12の動作により移動し、コンテナ20内に入れられた不定形状の食品21の一部を掴んで把持することができる。すなわち、グリッパ11は、不定形状の食品21の一部を掴んで把持する把持部の例である。
不定形状の食品とは、一般的に、固有の形状を有するとは認識されない食品あるいは実質的に連続体と認識される食品であって、取分ける際に、その食品を構成する要素の個数ではなく重量で管理されるものである。例えば、ポテトサラダ・マカロニサラダ・スパゲッティサラダ等の高粘度練サラダ、千切りキャベツ、ひじきの煮物等が該当する。
ロボットアーム12は、先端部に取り付けられてグリッパ11を移動させ、グリッパ11が食品21の一部を掴んで把持することができる位置にグリッパ11を移動させる。また、グリッパ11が食品21の一部を掴んで把持した状態において、グリッパ11を後述する容器22が配置された台秤16の位置まで移動させる。ロボットアーム12は、グリッパ11をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のいずれの方向にも移動させることができる。ロボットアーム12は、把持部であるグリッパ11を移動させる移動機構の例である。
回転機構13は、ロボットアーム12の先端部とグリッパ11との間に設けられ、グリッパ11をZ軸方向(上下方向)に沿った回転軸を中心にして回転させる機構である。回転機構13は、把持部であるグリッパ11を回転させる回転機構の例である。
重量計14は、グリッパ11の上方に設けられ、グリッパ11の重量を計測する。グリッパ11が食品21を掴んで把持することによりグリッパ11の重量が増加する。そのため、その増加量を検出することによりグリッパ11が掴んで把持している食品21に重量を計測することができる。重量計14は、把持部であるグリッパ11が掴んだ食品の重量を計測する計量部の例である。
撮影装置15は、コンテナ20の上方に設置され、コンテナ20内の食品の表面形状を示す画像を上方から撮影するカメラである。撮影装置15は、撮影対象物までの距離を計測する機能を有しており、コンテナ20内の食品の各部分のZ軸方向の高さを計測することができる。撮影装置15は、食品の表面形状を撮影する撮影部の例である。
台秤16は、コンテナ20の外側に設置され、上部に食品21が取分けられる容器が置かれる。そして、台秤16は、グリッパ11により把持された食品21が容器22に取分けられた状態で重量を計測する。
コンテナ20は、上方が開口した箱体であり、矩形状の底面板の四辺に上方に向かって壁となる側面板が設けられている。コンテナ20の内側には、食品21が配置されている。本実施形態においては、食品21としては、ポテトサラダ等の粘性が大きく不定形状の食品を対象として説明するが、これに限定されることはない。
容器供給機23は、コンテナ20の外部に設置され、台秤16に隣接して設置される。容器供給機23の内部には、複数の容器22が格納されており、そのうちの1つの容器22を取り出し、台秤16上に搬送して設置する。台秤16上の容器22への食品21の取分けが終了すると、台秤16上の容器22を押し出して搬送機24上へ移動させる。
搬送機24は、コンテナ20の外部に設置され、台秤16に対して容器供給機23と反対側の位置に設置される。搬送機24は、ベルトコンベヤ等により構成されている。台秤16から押し出された食品21が盛り付けられた容器22がベルトコンベヤ上に載せられ、搬送される。
図2は、食品取分け装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。食品取分け装置1は、重量計14、撮影装置15、台秤16からの情報を取得し、グリッパ11、ロボットアーム12、回転機構13、容器供給機23の動作を制御するための制御装置30を備える。制御装置30を設置する位置は特に限定されないが、例えばロボットアーム12に隣接して設置してもよい。
制御装置30は、プロセッサ301、メモリ302、入出力インタフェース303を有するコンピュータである。これらの構成は、例えばバスで、互いに通信可能に接続されている。
プロセッサ301は、メモリ302に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)を読み出して実行することにより食品取分け装置1の各部を制御する。プロセッサ301は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。メモリ302は、プロセッサ301に読み込まれるオペレーティングシステム、各種のプログラム、データ等を記憶する記憶装置である。
メモリ302は、主記憶装置および補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置は、ソリッドステートドライブ又はハードディスクドライブを含む。入出力インタフェース303は、プロセッサ301とグリッパ11、ロボットアーム12、回転機構13、重量計14、撮影装置15、台秤16、容器供給機23との間の信号を中継する。
図3は、食品取分け装置1の機能的構成を示すブロック図である。食品取分け装置1の制御装置30は、プロセッサ301がメモリ302に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像取得部311、重量取得部312、目標値決定部313、位置決定部314、移動制御部315、回転制御部316として機能する。目標値決定部313および位置決定部314は、決定手段の一例である。移動制御部315および回転制御部316は、制御手段の一例である。
画像取得部311は、撮影装置15で撮影された食品21の表面形状の画像を示す画像データおよび食品21の表面までの距離を示す距離データを取得する。そして、距離データより食品21の表面各部の高さを示す高さデータを算出する。
重量取得部312は、重量計14で計測された、グリッパ11が把持している食品21の重量を示す重量データを取得する。また、重量取得部312は、台秤16で計測された、容器22に取分けられた食品21の重量を示す重量データを取得する。
目標値決定部313は、グリッパ11で食品21を掴んで把持する際の、把持する食品21の重量の目標値を決定する。目標値としては、最終目標値、第1目標値、第2目標値(場合によっては、第3目標値)が決定される。
最終目標値は、最終的に容器22に取分けるべき食品21の重量である。本実施形態では、この最終目標値に達する重量の食品21を容器22に取分けるために、グリッパ11による食品21の把持動作を複数回実施することができるようになっている。
第1目標値は、グリッパ11による1回目の把持により取得する食品21の重量の目標値であり、最終目標値以下の値である。第2目標値は、グリッパ11による2回目の把持により取得する食品21の重量の目標値である。第2目標値は、最終目標値から1回目の把持により実際に把持して容器22に入れられた食品21の重量を減じた値である。
1回目、2回目の把持により取得した食品21の合計重量が最終目標値に達しない場合は、目標値決定部313は、第3目標値を決定することとなる。そして、3回目の把持が行われる。
位置決定部314は、画像取得部311で取得した画像データおよび高さデータに基づいて、目標値決定部313で決定された重量の食品21をグリッパ11で掴むことができる位置であるピッキング位置を決定する。ピッキング位置は複数箇所が候補として選択され、そのうちの1つの位置に決定される。ピッキング位置は、グリッパ11の所定部分(例えば先端部分)位置のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各々の座標値によって示される。
移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することにより、グリッパ11を位置決定部314により決定されたピッキング位置まで移動させる。次に、移動制御部315は、グリッパ11を制御して食品21の一部を掴んで把持させ、把持させた状態で台秤16の上方の位置までグリッパ11を移動させる。そして、移動制御部315は、グリッパ11を制御して把持している食品21を台秤16の上に配置されている容器22内に落下させる。
回転制御部316は、移動制御部315の制御によりグリッパ11がピッキング位置において食品21の把持の動作を終了した時点において、その位置でグリッパ11をグリッパ11のZ軸方向に沿ったグリッパ11の中心線を回転軸として回転させる制御を行う。
なお、この回転制御部316による回転制御の実行中に、移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することにより、回転軸をXY平面(X軸、Y軸を含む平面)に沿った方向に移動させる制御を行う。すなわち、グリッパ11は、回転しながらXY平面に沿って移動することとなる。
図4は、グリッパ11の構成を示した図である。図4(A)は、グリッパ10の先端の把持部材であるグリッパ爪部111が閉じた状態を示した外観図、図4(B)は、グリッパ10の先端のグリッパ爪部111が開いた状態を示した外観図、図4(C)は、グリッパ11の内部構造を示した断面図である。
グリッパ11は、グリッパ爪部111、連結部112、基体113とから構成されている。グリッパ11の下方の先端部には、食品21を掴んで把持するための4つのグリッパ爪部111が設けられている。各々のグリッパ爪部111は、半球体(あるいは球形の一部分)を4つに等分割した一片のような形状であり、図4(A)に示すように、4つのグリッパ爪部111が閉じた状態では、4つのグリッパ爪部111により半球形状が形成される。
図4(A)の状態(以下、閉状態という)では、4つのグリッパ爪部111によって形成される半球形状の内部に掴んだ食品21を把持することができる。なお、本実施形態では、グリッパ爪部111は、4つ設けるものとしたが、半球形状を複数個に分割した形状とすれば4つ以外の複数を設けてもよい。
図4(B)は、4つのグリッパ爪部111が上方に移動し、半球形状が開いた状態(以下、開状態という)を示している。この開状態は、ピッキング位置に移動し、直下にある食品21を掴む前の状態であり、この開状態から図4(A)の閉状態へと移行し、直下にある食品21が掴み取られる。また、図4(A)の閉状態で、グリッパ爪部111内に把持された食品21は、図4(B)の開状態に移行することにより、下方に落下させることができる。グリッパ爪部111が開状態のときは、図4(B)に示すように、内部拭き取り部材116が露出する。
グリッパ爪部111の内側に設けられた内部拭き取り部材116は、グリッパ爪部111が食品21を把持した閉状態から開状態へと移行するときに、外周部がグリッパ爪部111の内側面に擦れることにより、グリッパ爪部111の内側面に付着した食品21を剥がし落とすことができる。
図4(C)において、グリッパ爪部111、内部拭き取り部材116の上方側には連結部112、連結部112の上方側には基体113が設けられている。内部拭き取り部材116の内側には、払い落とし部材117が設けられており、内部拭き取り部材116は払い落とし部材117に固定されている。連結部112は、連結ギヤ1121、回転軸1122、支持部材1123が設けられており、基体113には、モータ1131が設けられている。
回転軸1122は、一端側でモータ1131と連結されており、他端側で払い落とし部材117と連結されている。そのため、払い落とし部材117は、モータ1131の回転により回転軸1122とともに回転し、払い落とし部材117に固定された内部拭き取り部材116を回転させる。この回転動作により、グリッパ爪部111の内側面に付着した食品21を剥がし落とす際に内部拭き取り部材116に付着する食品21を払い落とすことができる。
回転軸1122には、ピニオンギヤが設けられており、連結ギヤ1121と噛み合っている。連結ギヤ1121は円弧状であり、図4(C)には1本しか記載されていないが、4本設けられている。4本の連結ギヤ1121は各々4つの支持部材1123と連結されている。さらに4つの支持部材1123は各々4つのグリッパ爪部111と連結しグリッパ爪部111を支持している。
図4(C)は、図4(A)と同様に、グリッパ爪部111が閉状態の場合を示している。この状態において、連結ギヤ1121は上方側の位置で回転軸1122のピニオンギヤと噛み合っている。この状態で、モータ1131が回転することにより、回転軸1122が回転する。回転軸1122の回転により、回転軸1122に設けられたピニオンギヤと噛み合う連結ギヤ1121は、円弧形状に沿って移動し、図4(C)における連結ギヤ1121の下方部分が回転軸1122と噛み合う位置の方向である上方へと移動する。
連結ギヤ1121の移動により、支持部材1123も上方へと移動し、支持部材1123と連結されたグリッパ爪部111も上方へ移動する。その結果、図4(B)に示すようなグリッパ爪部111が開状態へと移行する。
グリッパ爪部111開状態において、モータ1131を逆方向に回転させることにより、連結ギヤ1121を図4(C)に示す位置へと戻すように移動させることができ、グリッパ爪部111を閉状態とすることができる。
図5は、グリッパ11のグリッパ爪部111による食品21の把持を説明するための図である。図5(A)は、比較的大きい量の食品21-1を把持する場合を示した図であり、図5(B)は、比較的小さい量の食品21-2を把持する場合を示した図である。
図5(A)に示すように、大きい量の食品21-1を把持する場合は、グリッパ爪部111を食品21の表面位置に対してZ軸方向のより下方の位置まで移動させてグリッパ爪部111を閉状態とする。この場合、グリッパ爪部111の先端部が食品21の深い位置まで達するので、より大きい量の食品21-1をグリッパ爪部111内に把持することができる。
図5(B)に示すように、小さい量の食品21-2把持する場合は、グリッパ爪部111を食品21の表面位置に対して図5(A)の場合と比べてZ軸方向の上方の位置まで移動させてグリッパ爪部111を閉状態とする。この場合、グリッパ爪部111の先端部が図5(A)の場合と比べて食品21の浅い位置までしか達しないので、小さい量の食品21-2をグリッパ爪部111内に把持することができる。
図5(A)におけるグリッパ爪部111により把持可能な食品21の範囲である面積S1は、図5(B)におけるグリッパ爪部111により把持可能な食品21の範囲である面積S2より大きい。なお、面積S1、S2は、図5中では幅として示されているが、実際にはY軸方向後方にも延びる面で示される範囲である。
本実施形態においては、前述のように、最終目標値の重量の食品21を取分けるために、グリッパ11による食品21の把持を複数回実施することを前提としている。図5(A)に示すような比較的大きい量の食品21-1を把持する動作は、1回目の把持の際に行う。そして、図5(B)に示すような比較的小さい量の食品21-2を把持する動作は、2回目以降の把持の際に行う。
図5(A)のように、食品21の表面の比較的大きい面積S1の範囲を把持した場合、図5(B)のような比較的小さい面積S2の範囲を把持する場合と比べて、把持した食品21-1の重量は、目標値に対して誤差の重量が大きくなる。これは、食品21の表面の凹凸の影響を受けやすいためである。
例えば、図5(A)のように把持を行う場合の目標値が50gである場合、実際に把持した重量は45g~55g程度となり、誤差の範囲が±5gであるとする。そして、例えば、図5(B)のように把持を行う場合の目標値が10gである場合、実際に把持した重量は9g~11g程度となり、誤差の範囲は±1gとなり、図5(A)の場合の±5gより小さくなる。
そこで、1回目の把持で、図5(A)に示すような比較的大きい量の食品21-1を把持して最終目標値に近い重量を取得し、2回目以降に最終目標値に達するための残りの小さい量の食品21-2を把持する。2回目以降の目標値に対する把持した重量の誤差を小さくすることができ、最終目標値の重量の食品21を、2回目ないし3回目(あるいは場合によってはそれ以上の回数であってもよい)の把持動作で確実に取得することができる。
以上のように、本実施形態のグリッパ11のグリッパ爪部111は、閉状態において、先端が窄まっている形状となっている。このため、小さい量の食品21を把持する場合ほど目標値に対する把持した重量の誤差を小さくすることができる。
図6は、グリッパ11のグリッパ爪部111による食品21の把持を説明するための図である。図6において、食品21Pは、X軸方向の所定範囲ごとの表面の高さ位置(Z軸方向位置)のグラフとして示されている。図6は、X軸方向の沿った断面を示しているが、食品21Pは、Y軸方向にも広がるグラフとして表すことができる。
図6に示すような、食品21Pの高さ方向位置を示すグラフは、制御装置30の画像取得部311が撮影装置15からの食品21の表面形状の画像を示す画像データ、および食品21の表面各部の高さを示す高さデータを取得することにより生成することができる。
制御装置30の位置決定部314は、画像取得部311が取得した画像データ、高さデータに基づいて、図6に示すようなX軸方向(およびY軸方向)における食品21の各位置における高さを示すグラフ(食品21P)を生成する。
そして、位置決定部314は、グラフに基づいて、目標値決定部313で決定された目標値である重量の食品21が把持できる位置を選定する。制御装置30においては、食品21の平均的な密度データが予め設定されており、位置決定部314は、目標値である重量と設定された密度データに基づいて、把持すべき食品Pの体積を算出する。
位置決定部314は、グリッパ爪部111が閉じた状態での形状と、食品21Pの各部の高さデータ、設定された密度データとから、目標値の重量に相当する体積の食品21を把持できるグリッパ爪部111の位置(X軸座標、Y軸座標、Z軸座標)を選定する。
図6に示すように、グリッパ爪部111内に把持される食品21P-1の体積は、グリッパ爪部111の形状(既知である)と、グリッパ爪部111のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向各々の位置と、食品21Pの表面形状(高さ分布)と、食品21Pの密度(予め設定されている)とにより決定される。
位置決定部314は、目標値の重量に相当する体積を把持可能と予測されるXY平面内の複数の位置において、所望の体積の食品21を把持可能となるZ軸方向の把持位置を算出することにより、複数の把持位置(ピッキング位置)を決定する。
図7は、食品取分け装置1の回転機構13の構成を示した図である。図7に示すように、ロボットアーム12の先端部には、グリッパ11、回転機構13、重量計14が設けられている。回転機構13は、連結部131、モータ132、モータ回転軸133を備えている。
連結部131は、回転機構13の下方に設けられるグリッパ11、重量計14と回転機構13とを連結するための部材である。グリッパ11が重量計14に取り付けられ、重量計14が連結部131に取り付けられ固定されている。
モータ回転軸133は、モータ132によって回転する。モータ132はロボットアーム12に固定されている。モータ回転軸133は、連結部131に固定されており、モータ回転軸133が回転することにより、連結部131、重量計14、グリッパ11は一体的に回転する。モータ回転軸133は、グリッパ11(およびグリッパ爪部111)の中心線Lと一致するように設けられている。モータ回転軸133の回転によりグリッパ11(およびグリッパ爪部111)は中心線Lに対して対称な形状であり、この中心線Lを回転中心として回転する。以下、中心線Lをグリッパ回転軸Lともいう。
図8は、グリッパ11のグリッパ爪部111の回転制御を説明するための図である。図8(A)は、グリッパ爪部111が食品21-1を把持した状態での、グリッパ爪部111の回転制御を説明するための平面図である。図8(B)および図8(C)は、それぞれ、グリッパ爪部111が食品21-1を把持した状態で、グリッパ爪部111の回転軸(すなわちグリッパ回転軸L)の位置を変化させる制御例を説明するための断面図および平面図である。
図8(A)は、グリッパ11のグリッパ爪部111が食品21のピッキング位置に挿入され、グリッパ爪部111を閉状態として食品21-1を把持している状態を示している。この状態で、制御装置30の回転制御部316は、グリッパ11を回転させる制御を実行する。グリッパ11を回転させることにより、グリッパ爪部111も同様に回転する。
グリッパ11の回転は、グリッパ回転軸Lを中心として行われる。グリッパ爪部111の閉状態における外形状は、グリッパ回転軸Lに対して対称な形状となっている。グリッパ11全体を中心線Lに対して対称な形状とすることが好ましい。
回転制御部316による回転制御は、図8(A)における矢印A方向(以下、正回転方向という)へ回転させた後、矢印B方向(以下、逆回転方向という)へ回転させる。正回転方向および逆回転方向の回転角は、それぞれ45度~135度であることが好ましい。なお、矢印B方向を正回転方向、矢印A方向を逆回転方向としてもよい。すなわち、矢印B方向へ回転させた後、矢印A方向へ回転させてもよい。以上のような回転制御は、回転制御部316が回転機構13を制御することにより行われる。
図8(B)に示すように、回転制御部316がグリッパ11の回転制御を行っている状態のとき、すなわちグリッパ11およびグリッパ爪部111の回転中に、移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することにより、グリッパ11をグリッパ回転軸Lと交差する面内(例えば、回転軸と直交するXY面内あるいは水平面内)の矢印C方向、あるいは矢印C方向と逆方向の矢印D方向に移動させる。すなわち、グリッパ11の回転制御は、グリッパ回転軸L(あるいはモータ回転軸133)の位置を第1方向(矢印C方向)、あるいは第2方向(矢印D方向)に変化させながら行われる。
例えば、グリッパ爪部111が正方向に回転している間は、グリッパ回転軸Lを矢印C方向に移動させる一方、グリッパ爪部111が逆方向に回転している間、グリッパ回転軸Lを矢印D方向に移動させてもよいし、その逆でもよい。すなわち、グリッパ回転軸Lは、回転の方向に連動して、XY面内内で直線往復運動を行う。
図8(C)は、回転制御部316によるグリッパ11の回転中に行うグリッパ回転軸L(図中、L1~L4で示している)の位置の移動の別の例を示している。図8(C)においては、グリッパ回転軸Lの位置が中心軸R(Z軸方向に沿った軸)を中心としてXY平面内に円形の軌跡を描くように、グリッパ爪部111を移動させる。
図8(C)における点L1と円Gは、食品21-1を把持した時点におけるグリッパ回転軸Lとグリッパ爪部111の外周位置を示している。L2、L3、L4は、グリッパ回転軸Lの中心軸Rを中心とした移動軌跡上の各位置を示している。円G2、G3、G4は、グリッパ回転軸LがL2。L3、L4の各々の位置にあるときのグリッパ11のグリッパ爪部111の外周位置を示している。
グリッパ回転軸Lの位置の移動は、矢印E方向、あるいは矢印E方向と反対方向の矢印F方向に行われる。図8(C)におけるグリッパ回転軸Lの移動制御は図8(B)の場合と同様に、制御装置30の移動制御部315がロボットアーム12を駆動制御することにより行われる。
例えば、グリッパ爪部111が正方向に回転中は、グリッパ回転軸Lを矢印E方向に移動させ、グリッパ爪部111が逆方向に回転中は、グリッパ回転軸Lを矢印F方向に移動させてもよいし、その逆でもよい。図8(C)においては、グリッパ回転軸Lは、全円形に近い軌跡の範囲(360度に近い)で移動するものとしているが、半円形(180度回転)の範囲としてもよいし、180度未満である1/4円形(90度回転)の範囲としてもよい。
以上のように、グリッパ11を回転させながら、グリッパ回転軸Lの位置を移動させる制御を行うことにより、グリッパ爪部111の外側面を周囲にある食品21に押し付ける。こうすることで、グリッパ爪部111の外側面に付着した食品21は、周囲にある食品21側に擦り付けられる(なすりつけられる)ことで、グリッパ爪部111の外側面から除去される。
また、図8(A)に示すように、グリッパ11を回転させながら、かつ、図8(B)(C)に示すように、グリッパ回転軸Lを移動させることにより、グリッパ11のグリッパ爪部111の外周面のいずれの位置に付着した食品21もまんべんなく周囲の食品21に擦り付けることができる。
図9は、食品取分け装置1の制御装置30における処理のフローチャートを示した図である。制御装置30のプロセッサ301がメモリ302に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、図9に示す処理が実行される。
まず、制御装置30の目標値決定部313は、容器22に取分ける食品21の重量の最終目標値を取得する(ステップS601)。この最終目標値は、ユーザによって予め設定されており、制御装置30のメモリ302に格納されている。
続いて、目標値決定部313は、グリッパ11による1回目の把持動作において把持する食品21の重量の目標値である第1目標値を決定する(ステップS602)。例えば、ステップS601で取得した最終目標値が75gであるとする。最終目標値の誤差を+3gまで許容する場合、最終目標値は75~78gとなる。1回目の把持動作における第1目標値は、例えば、最終目標値以下である35g~75gの範囲とする。第1目標値(の下限)を設けている理由は、把持した量が最終目標値に対して相当程度かけ離れている場合(例えば最終目標値の50%以下)、把持した量を廃棄して把持動作を最初からやり直した方が、最終的な把持動作の回数ないし取分けた食品の合計が最終目標値まで到達に要する時間が短くなる可能性が高いことを考慮している。
続いて、画像取得部311は、撮影装置15から食品21の表面形状を示す画像データと表面各部の高さを示す高さデータを取得する(ステップS603)。位置決定部314は、目標値決定部313で決定された第1目標値の重量と、予め設定された食品21の密度データとから把持すべき食品21の体積を算出する。第1目標値は上述のように35g~75gであるので、ここでは35g~75gの間の値である例えば60gを基準として把持すべき食品21の体積を算出する。そして、位置決定部314は、当該体積の食品21が把持することが可能と予測されるグリッパ11のピッキング位置(X軸座標、Y軸座標、Z軸座標)を複数決定する(ステップS604)。続いて、移動制御部315、回転制御部316により、ピッキング制御が実行される(ステップS605)。
図10は、制御装置30の移動制御部315、回転制御部316によるピッキング制御のフローチャートを示した図である。制御装置30のプロセッサ301がメモリ302に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、図10に示す処理が実行される。以下、図10に示すピッキング制御の説明をする。
まず、移動制御部315は、位置決定部314により決定された複数のピッキング位置のうちの1つを選択して、そのピッキング位置が示すX座標値、Y座標値の位置へとグリッパ11を移動させる(ステップS651)。この移動は、ロボットアーム12を駆動制御することにより行われる。なお、この移動時は、グリッパ11のグリッパ爪部111は開状態としておく。なお、グリッパ11が食品21の表面に接触することがないように、グリッパ11のZ軸方向位置は、食品21の表面の高さに対して十分に高い位置に移動させておく。
ピッキング位置が示すX座標値、Y座標値の位置へとグリッパ11への移動が完了すると、移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することによりグリッパ11を下方へ移動させ、ピッキング位置が示すZ軸座標値の位置へと移動させる(ステップS652)。
続いて、移動制御部315は、グリッパ11のグリッパ爪部111を閉状態とする制御を行う(ステップS653)。この制御により、閉じられたグリッパ爪部111内に食品21が把持された状態となる。以後、把持された食品21を食品21-1と記載する場合もある。
続いて、回転制御部316は、回転機構13を駆動制御することにより、グリッパ11を回転させる制御を行う(ステップS654)。このとき、グリッパ11の回転中に、移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することにより、グリッパ回転軸LをXY平面内(水平面内)で移動させる制御(なすりつけ動作)を行う。すなわち、図8(A)に示した回転制御を行うとともに、図8(B)あるいは図8(C)に示したグリッパ回転軸Lの移動制御を行う。
続いて、移動制御部315は、ロボットアーム12を駆動制御することによりグリッパ11を上方に移動させ、食品21の表面の高さに対して十分に高い位置に移動させる(ステップS655)。
図9に戻って説明すると、グリッパ11のグリッパ爪部111内に食品21-1を把持した状態で、重量取得部312は、重量計14からグリッパ爪部111が把持している食品21-1の重量計測値を取得する(ステップS606)。そして、重量取得部312は、取得した重量計測値が、第1目標値を満たすか否か、すなわち、第1目標値の範囲内(35g~75g)であるか否かを判断する(ステップS607)。
取得した重量計測値が第1目標値を満たさない場合(ステップS607:No)、すなわち、把持している重量が小さすぎる場合(35g未満の場合)、あるいは把持している重量が大きすぎる場合(75gを超える場合)は、移動制御部315は、グリッパ11のグリッパ爪部111を開状態とする制御を行う。この場合、把持された食品21-1は落下し、コンテナ20内に戻される(ステップS608)。
続いて、目標値決定部313は、第1目標値を再決定する(ステップS609)。第1目標値は、前回設定した値と同一として再決定してもよいし、前回設定した値と異なる値を第1目標値として再決定してもよい。例えば、前回の第1目標値に対して、重量計測値が大きかった場合は、第1目標値を前回より小さい値に決定してもよい。また、前回の第1目標値に対して、重量計測値が小さかった場合は、第1目標値を前回より大きい値に決定してもよい。
そして、ステップS604に戻って再決定された第1目標値による把持の処理を再度繰り返す。ステップS604におけるピッキング位置の決定においては、前回の処理で複数箇所のピッキング位置が決定されているので、前回とは異なるピッキング位置での把持処理を行う。
なお、ステップS607での判断において、把持している重量が大きすぎる場合については、最終目標値(ここでは例えば75g)に対する誤差を考慮してもよい。すなわち、最終目標値として例えば3gの誤差が許容されるのであれば、78g以下であれば、次のステップS610の処理へ進んでもよい。
取得した重量計測値が、第1目標値を満たす場合(ステップS607:Yes)、すなわち、35g~75gの範囲である場合、移動制御部315は、グリッパ11を台秤16の位置へ移動させる(ステップS610)。
移動制御部315は、グリッパ11を台秤16の上方の位置に移動させると、グリッパ11のグリッパ爪部111を開状態とし、把持していた食品21-1を台秤16の上に置かれている容器22内に落下させる(ステップS611)。
続いて、重量取得部312は、台秤16で計測された容器22内の食品21-1の重量計測値を取得する(ステップS612)。そして、重量取得部312は、重量計測値が最終目標値未満であるか否かを判断する(ステップS613)。
重量計測値が最終目標値に達している場合(ステップS613:No)、食品取分け処理は完了したことになるので、制御装置30は、処理終了のための制御を行う。例えば、制御装置30は、容器供給機23に対して、取分け完了を示す信号を出力して処理を終了する。そして、容器供給機23は、台秤16上の食品21-1が取分けられた容器22を搬送機24に押し出して、次の容器22を台秤16上に搬送する。次の容器22が台秤16上に置かれたことを認識し、制御装置30は、図9のフローチャートに示す処理を再度開始する。
重量計測値が最終目標値未満である場合(ステップS613:Yes)、すなわち、台秤16の容器22内の食品21-1の重量計測値が最終目標値である75gに達していない場合、目標値決定部313は、次回(2回目)の把持動作における第2目標値を決定する。
この第2目標値は、最終目標値から、ステップS612で取得した重量計測値(台秤16による重量計測値)を減じた値とする(ステップS614)。例えば、ステップS612で取得した重量計測値は65gであった場合は、第2目標値は、最終目標値の75gから65gを減じた10gとなる。そして、ステップS602へ戻って、2回目の把持動作を行う。
ステップS602~S614の処理は、ステップS613において、重量計測値が最終目標値に達するまで繰り返される。すなわち、2回目の把持動作の後、3回目以降の把持動作が行われる場合もある。
以上のように、本実施形態においては、1回目の把持動作において比較的大きい重量である目標値を決定してグリッパ11による把持動作を行う。大きい重量を把持する場合、目標値に対する実際に把持した重量の誤差は大きめとなる。しかしながら、2回目以降の把持動作においては、目標値が1回目より小さくなるため、目標値に対する実際の把持した重量の誤差は小さくなる。従って、2回目あるいは3回目(あるいはそれ以上回数の)動作を行うことにより、食品21を高い精度で最終目標値の重量に取分けることができる。例えば、法令や業界慣行や最終目標値において許容される誤差が小さい場合であっても、取分けを実現することができる。
[変形例]
上述した実施形態は様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。なお、上述した実施形態および以下に示す変形例は適宜組み合わされてもよい。
(1)上述した実施形態においては、グリッパ11は、複数のグリッパ爪部111により、食品21を把持した閉状態において半球形となり、この結果、小さい量の食品21を把持する場合ほど目標値に対する把持した重量の誤差を小さくものとした。しかし、グリッパ11の先端部の構成はこれに限定されない。
例えば、閉状態において球形となる構成の場合において、グリッパ爪部の数や形状は上述した例に限らない。また、球形以外としては、例えば、錐形(円錐や角錐)であってもよい。要するに、Z軸方向(食品に挿入する方向;深さ方向)に対して先端が徐々に窄んでいるような形状であることが好ましい。
また、取分け対象の物品の性質によっては、把持している状態において、球体や錐体などの閉空間が形成されない(換言すると、各爪部の先端同士が接触しない)構造であってもよい。
図11は、変形例に係るグリッパ51のグリッパ爪部511の模式的な形状、およびに食品21の把持を説明するための図である。図11(A)は、比較的大きい量の食品21-3を把持する場合を示した図であり、図11(B)は、比較的小さい量の食品21-4を把持する場合を示した図である。
同図に示すように、グリッパ51の先端部には、把持部材である複数(同図の例では2つ)の平板状のグリッパ爪部511がそれぞれ内側(中心側)に傾けられた状態で対向して設けられている。グリッパ51を下降させて、グリッパ爪部511を食品21内に挿入し、2つのグリッパ爪部511の互いに内側へと移動させる(グリッパ爪部511の間隔を短くする)ことにより、2つのグリッパ爪部511の間にある食品21-3あるいは食品21-4を挟むように把持する。
図11に示すように、グリッパ51は、2つのグリッパ爪部511間の距離を変化させることができる。図11(A)における2つのグリッパ爪部511間の距離は、図11(B)における2つのグリッパ爪部511間の距離よりも長い。なお、図11(A)、図11(B)において、グリッパ爪部511のZ軸方向(上下方向)の長さは変化しない。
図11(A)のように2つのグリッパ爪部511間の距離を長くすることにより、把持可能な食品21の範囲である面積S3を大きくすることができる。また、図11(B)のように2つのグリッパ爪部511間の距離を短くすることにより、把持可能な食品21の範囲である面積S4を小さくすることができる。
上述の実施形態における図5(A)(B)と同様に、図11(A)のように食品21の表面の比較的大きな面積S3の範囲を把持した場合、図11(B)のような比較的小さな面積S4の範囲を把持する場合と比べて、把持した食品21-3の重量は、目標値に対して誤差の重量が大きくなる。
そこで、目標値が比較的大きい1回目の把持で、図11(A)に示すような比較的大きい量の食品21-3を把持して最終目標値に近い重量を取得し、目標値が比較的小さくなる2回目以降に小さい量の食品21-4を把持する。このようにすることで、2回目以降の目標値に対する把持した重量の誤差を小さくすることができ、最終目標値の重量の食品21を2回目、あるいは3回目の把持で取得することができる。
(2)上述の実施形態においては、食品21を入れるコンテナ20は、底面板の四辺に壁となる側面板が設けられているものとしたが、壁となる側面板がない構成としてもよい。
図12は、変形例に係るコンテナ20Aを説明するための図である。図12(A)は、上述の実施形態によるコンテナ20を用いた食品21の把持動作を示した図であり、図12(B)は変形例によるコンテナ20Aを用いた食品21の把持動作を示した図である。
図12(A)において、コンテナ20は、底面板201と側面板202とから構成されている。グリッパ11によりコンテナ20内の食品21の把持動作を行う際に、図8(B)(C)で説明したように、グリッパ爪部111で食品21の一部を把持した状態でグリッパ爪部111を水平方向に移動させて周囲の食品21に押し付け、グリッパ爪部111の外側面に付着した食品21を周囲の食品21に擦り付ける動作を行う。
このような把持動作をコンテナ20内で繰り返すと、コンテナ20の外周側の側面板202に近い位置でも把持動作を行うことになる。その場合、図12(A)に示すように、側面板202に近い位置の食品21は、側面板202へと押し付けられることになり、しだいに側面板202の表面に食品21が付着していく。
側面板202の表面に食品21が付着した食品21は、グリッパ爪部111で把持することが困難である。また、側面板202に近い位置でグリッパ11による把持動作を行うと、グリッパ11のグリッパ爪部111より上方にある外周部に側面板202に付着した食品21が接触して、グリッパ11に付着してしまう場合がある。このようにグリッパ11のグリッパ爪部111以外の部分に付着した食品21は、払い落とすことが困難であり、重量計14での計測の精度にも影響が及ぶ可能性がある。
図12(B)のコンテナ20Aにおいては、側面板202がなく、底面板201の上に食品21が載せられている。このような構成においては、コンテナ21A内でグリッパ11による食品21の把持動作を繰り返し行うと、食品21はコンテナ20Aの外周側へ広がっていく。しかしながら、図12(A)のように側面板がないので、グリッパ11のグリッパ爪部111以外の部分に食品21が付着することはない。
また、グリッパ11による把持動作を、コンテナ20Aの外周側にある食品21から順に行っていくことにより、コンテナ20Aの側面板202の外部へ食品21を押し出すことを防止し、食品21を内側へと寄せていくことができる。
(3)上述の実施形態においては、グリッパ11での把持動作における把持する食品の重量の目標値はユーザが任意に設定するものとしたが、制御装置30において、食品の物性(粘性など)や種類、あるいは把持回数ないし時間的制約、最終目標重量において許容される誤差などを考慮して、目標値を設定してもよい。
また、上述の実施形態では、把持動作は複数回行うことを前提としているが、把持する回数(取分け動作の回数)の上限値を予め設定しておき、上限値に基づいて各回の目標値を決定するものとしてもよい。
(4)上述の実施形態においては、ピッキング位置の決定は、目標値の重量に対応する食品の体積を算出し、撮影装置15からの食品の画像データ、高さデータに基づいて、算出した体積の食品が把持可能な位置を決定するものとしたが、制御装置30において、予め学習モデルを生成しておき、その学習モデルを用いて、ピッキング位置を決定してもよい。
例えば、上述の実施形態に係る食品取分け装置1を用いて、食品の種類ことに、予め複数のピッキング位置において、グリッパ11で食品を把持し、把持されている食品の重量を重量計14あるいは台秤16により計測する。それらの計測データと、撮影装置15で撮影した各々のピッキング位置の画像データとを学習した学習モデルを制御装置30により生成しておく。
実際の食品の取分け処理において、制御装置30の目標値決定部313は、対象の食品の種類に応じた学習モデルを用いて、把持する重量の目標値と撮影装置15からの食品の画像データとから、ピッキング位置(1回目の把持動作のピッキング位置および2回目以降の把持動作のピッキング位置)を決定する。
(5)上述の実施形態においては、制御装置30の位置決定部314は、予め設定されている食品21の平均的な密度データに基づいて、目標値の重量に相当する体積の食品21を把持可能なピッキング位置を決定するものとした。これに代えて、位置決定部314は、撮影装置15からの食品21の画像データに基づいて算出した食品21の各部における密度により、ピッキング位置を決定するものとしてもよい。
例えば、食品21がポテトサラダである場合、画像データを用いた画像認識により、ポテトサラダを構成している食材であるポテト、キュウリ、ニンジンの分布、すなわち、各部における各食材の占める割合により、各部の密度を推定することができる。それらの密度の推定値を用いてピッキング位置候補における把持可能な体積を推定することにより、ピッキング位置を決定することができる。以上のようにして、密度が不均一な食品であっても、適切にピッキング位置を決定することができる。
(6)上述の実施形態においては、食品21-1を把持した状態でのグリッパ11の回転制御中に、図8(B)および(C)に示したようにグリッパ11のグリッパ爪部111をXY平面内(水平面内)で移動させる移動制御を行うものとしたが、この移動制御に加えて、又はこの移動制御に代えて、グリッパ爪部111をグリッパ回転軸L方向の下方(Z軸の下方向;コンテナの底に向かう方向)に移動させる制御を行ってもよい。この移動制御は、図8(B)および(C)の移動制御と同様に、制御装置30の移動制御部315がロボットアーム12を駆動制御することにより行うことができる。
このように、グリッパ11を回転させながら、あるいは、グリッパ回転軸Lの位置を移動させる制御を行いながら、グリッパ爪部111を下方に移動させることにより、グリッパ爪部111の外側面を下側にある食品21に押し付けることができ、グリッパ爪部111の下側面に付着した食品21を、下側にある食品21側に擦り付けることで除去することができる。
同様に、グリッパ11を回転させながら、あるいはグリッパ回転軸Lの位置を移動させる制御を行いながら、グリッパ爪部111を上方に移動させてもよい。すなわち、図8のステップS655において、回転動作および/またはXY面内での移動動作を行いながら、グリッパ爪部111を引き上げることにより、グリッパ爪部111に付着した食品を周囲の食品に擦り付けるまたは振り払うことができる。
(7)上述の実施形態においては、食品21の把持後にグリッパ11のグリッパ回転軸Lを中心とした回転制御を行う際に、その回転角度は任意に設定するものとしたが、食品21の粘性に応じて、回転角度を設定してもよい。例えば、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、回転角度を大きくするように決定してもよい。
また、回転角度を設定するのに代えて、回転速度を設定してもよい。例えば、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、回転速度を大きくするように決定してもよい。
また、図8(B)に示したグリッパ回転軸Lの水平方向への移動制御に関しても、食品21の粘性に応じて、移動距離あるいは移動速度を設定してもよい。例えば、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、グリッパ回転軸Lの水平方向への移動距離を大きくするように決定してもよい。また、例えば、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、グリッパ回転軸Lの水平方向への移動速度を大きくするように決定してもよい。
また、図8(C)に示したグリッパ回転軸Lの中心軸Rを中心とした回転制御に関しても、食品21の粘性その他の物性に応じて、回転角度あるいは回転速度を設定してもよい。例えば、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、グリッパ回転軸Lの中心軸Rを中心とした回転角度を大きくするように決定してもよい。また、粘性の大きい食品21を把持する場合ほど、グリッパ回転軸Lの中心軸Rを中心とした回転速度を大きくするように決定してもよい。同様に、食品21の物性に応じて、グリッパ爪部111のZ軸方法の移動速度を設定してもよいし、グリッパ回転軸LのXY面内における移動の速度、移動量(距離)、経路を設定してもよい。
(8)上述の実施形態においては、食品を対象としたが、把持することが可能な物体であれば、食品以外の任意の物体に対して本発明を適用することができる。本発明の装置は、不定形状で、特に粘性のある物品の取分け処理に特に好適である。
(9)上述の実施形態においては、食品21は容器22に取分けるものとしたが、レストラン等での顧客向けの料理の食材を取分ける場合は、皿等の食器に取分けるものとしてもよい。その場合、容器供給機23に代えて、食器供給機を設置すればよい。
要するに、本発明に係る取分け方法においては、物体の一部を取分ける際の取分け量の最終目標値に基づいて算出される、1回の把持動作で取分ける物体の重量の第1目標値を決定するステップと、撮影された画像に基づいて、当該第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定するステップと、前記物体の一部を掴んで把持する把持部を前記第1ピッキング位置まで移動させて前記物体の取分けを実行するステップが実行される。そして、一回の把持動作によって取分けられた物体の重量が前記目標値を満たす場合、次の1回の把持動作にて取分ける物体の重量の第2目標値を決定し、当該第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定し、前記第2のピッキング位置まで前記把持部を移動させて前記物体の取分けを実行する一方、前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた物体の重量が前記第1目標値を満たなかった場合、前記第1目標値を再決定し、該再決定された第1目標値での前記物体の把持を実行する。
1・・食品取分け装置、11・・グリッパ、12・・ロボットアーム、13・・回転機構、14・・重量計、15・・撮影装置、16・・台秤、20・・コンテナ、21・・食品、22・・容器、23・・容器供給機、24・・搬送機、30・・制御装置、51・・グリッパ、111・・グリッパ爪部、112・・連結部、113・・基体、116・・内部拭き取り部材、117・・払い落とし部材、201・・底面板、202・・側面板、301・・プロセッサ、302・・メモリ、303・・入出力インタフェース、311・・画像取得部、312・・重量取得部、313・・目標値決定部、314・・位置決定部、315・・移動制御部、316・・回転制御部、511・・グリッパ爪部、1121・・連結ギヤ、1122・・回転軸、1123・・支持部材、1131・・モータ。

Claims (7)

  1. 不定形状の食品の一部を掴んで把持する把持部と、
    前記把持部を移動させる移動機構と、
    前記把持部によって掴まれた食品の重量を計測する計量部と、
    前記食品の表面形状を撮影する撮影部と、
    取分けの最終目標値に基づいて算出される、1回に把持動作で取分ける食品の重量の第1目標値を決定し、前記撮影部により撮影された画像に基づいて、当該第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定する決定手段と、
    前記第1ピッキング位置まで前記移動機構により前記把持部を移動させて前記食品の取分けを実行する制御手段と
    を有し、
    前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たす場合、前記決定手段は、次の1回の把持動作にて取分ける食品の重量の第2目標値を決定し、前記決定手段は、当該第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定し、前記制御手段は、前記第2ピッキング位置まで前記把持部を移動して前記食品の取分けを実行する一方、
    前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たなかった場合、前記決定手段は、前記第1目標値を再決定し、前記制御手段は該再決定された第1目標値での前記食品の把持を実行する
    食品取分け装置。
  2. 前記把持部は、前記食品が把持された状態において先端が窄まっている形状となる
    請求項1に記載の食品取分け装置。
  3. 前記第1目標値および前記第2目標値に応じて、前記把持部の形状が変化する
    請求項1に記載の食品取分け装置。
  4. 前記決定手段は、食品ごとに、実行する把持動作の回数および各把持動作において取分ける食品の重量の目標値を決定する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の食品取分け装置。
  5. 前記決定手段は、食品ごとに、ピッキング位置において前記把持部により把持された食品の重量の計測データと、当該ピッキング位置の画像データとを学習した学習モデルを生成し、前記学習モデルを用いて前記第1ピッキング位置および前記第2ピッキング位置を決定する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の食品取分け装置。
  6. 前記食品の密度は不均一であり、
    前記決定手段は、前記画像に基づいて算出される密度にさらに基づいて、前記第1ピッキング位置および前記第2ピッキング位置を決定する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の食品取分け装置。
  7. コンピュータを、
    不定形状の食品の一部を取分ける際の取分け量の最終目標値に基づいて算出される、1回の把持動作で取分ける食品の重量の第1目標値を決定し、撮影された画像に基づいて、当該第1目標値に対応する第1ピッキング位置を決定する決定手段と、
    前記食品の一部を掴んで把持する把持部を前記第1ピッキング位置まで移動させて前記食品の取分けを実行する制御手段と
    して機能させるためのプログラムであって、
    前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たす場合、
    前記決定手段は、次の1回の把持動作にて取分ける食品の重量の第2目標値を決定し、当該第2目標値に対応する第2ピッキング位置を決定し、
    前記制御手段は、前記第2ピッキング位置まで前記把持部を移動させて前記食品の取分けを実行する一方、
    前記把持部による1回の把持動作によって取分けられた食品の重量が前記第1目標値を満たなかった場合、前記決定手段は、前記第1目標値を再決定し、前記制御手段は該再決定された第1目標値での前記食品の把持を実行する
    プログラム。
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