JP2023132783A - フィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置 - Google Patents

フィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置 Download PDF

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Seiji Nishimoto
喜之 池上
Yoshiyuki Ikegami
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Abstract

【課題】小型化に好適なフィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置を提供する。【解決手段】フィルタ26は、光触媒60が添着された少なくとも一重のフィルタ用濾材23を有し、フィルタ用濾材23に照射される光Lによって光触媒60がフィルタ用濾材23に付着した抗原または有機物を分解する。【選択図】図7

Description

本発明は、フィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置に関する。
換気装置、空気浄化装置、空調機装置等を使用して、部屋、車室等の空間に空気を導入するとき、その空気には人体の健康に影響を与えうる物質が含まれることがある。例えば、抗原類(花粉症抗原、カビ菌、ウイルス、微生物類等)、ダスト(塵埃、PM(Particulate Matter)等)、臭気類(VOC(Volatile Organic Compounds)、排気ガス等)等の物質が含まれうる。
これらの物質を除去するために、特許文献1では、吸着剤に活性炭を使用した空気浄化装置用のフィルタユニットが開示されている。
特開2020-203242号公報
特許文献1に記載のフィルタユニットは、ハニカム構造の隔壁内に吸着剤を収容して、隔壁の両端を繊維質濾材で挟んだフィルタブロックで構成されている。吸着剤を隔壁内に収容するために、フィルタブロック内の隔壁の高さが必要となるので、このフィルタブロックで構成されたフィルタユニットが大型化してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小型化に好適なフィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るフィルタは、
光触媒が添着された少なくとも一重のフィルタ用濾材を有し、
前記フィルタ用濾材に照射される光によって前記光触媒が前記フィルタ用濾材に付着した抗原または有機物を分解する。
本発明によれば、フィルタ、空気浄化機構および空気浄化装置を小型化できる。
(a)は、実施形態に係る空気浄化機構が自動車の空気浄化装置、又は空気調和装置に取り付けられた状態を示す側面図、(b)は、(a)の斜視図である。 実施形態に係る空気浄化機構の分解斜視図である。 実施形態に係るフィルタユニットの正面図である。 (a)は、実施形態に係る他のフィルタユニットの正面図、(b)は、(a)の平面断面図、(c)は、(b)の濾材部分の拡大断面図である。 (a)は、実施形態に係る照射ユニットの斜視図、(b)は、(a)の一部分解斜視図、(c)は、(a)の正面図である。 照射部と反射鏡との位置関係を示す図である。 紫外線の照射状況を示す図である。 安全スイッチの解除方法を示す斜視図である。 実施形態に係る空気浄化機構の組み立て方法を示す図であり、(a)は、照射ユニットをハウジングに収容した状態を示す斜視図、(b)は、他のフィルタユニットをハウジングに収容した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る空気浄化機構について、図面を参照して説明する。図面には、相互に直交するXYZ座標軸を設定し、適宜参照する。図1(a)、(b)に示すように、XYZ座標のX軸方向は、フィルタユニット10,20等のフィルタの幅方向と同一の方向である。Y軸方向は、フィルタユニット10,20等のフィルタの高さ方向と同一の方向である。Z軸方向は、ハウジング5内でフィルタユニット10,20等のユニットが重ねられた方向(およびハウジング5内を流体が流れる方向)と同一の方向である。
本発明の実施形態に係る空気浄化機構1は、自動車の空気浄化装置(又は空気調和装置)2に取り付けられ、車室内の空気を浄化する。図1(a)、(b)に示すように、空気浄化機構1は、アドオンアダプタ3を介して空気浄化装置2の外気導入孔4に取り付けられている。アドオンアダプタ3を他のアドオンアダプタに取り換えることで、空気浄化機構1は、様々な車種の空気浄化装置に取り付けることができる。
図2に示すように、アドオンアダプタ3は、空気浄化機構1のフィルタユニット10,20等を収容するハウジング5の後述するアダプタ嵌合部52に嵌合されるハウジング嵌合部71と、空気浄化装置2の外気導入孔4に嵌合される空気浄化装置嵌合部72と、を備える。ハウジング嵌合部71および空気浄化装置嵌合部72には、空気浄化機構1で浄化された流体を空気浄化装置2に送気する通気路73が形成されている。
空気浄化機構1は、フィルタユニット10、フィルタユニット20、照射ユニット30を収容するハウジング5と、大きな塵等を捕捉するフィルタユニット10と、フィルタユニット10を通過した小さな塵等を捕捉するフィルタユニット20と、フィルタユニット20に紫外線を照射する照射ユニット30と、を備える。
ハウジング5は、樹脂製、例えば耐候性向上剤を添加したポリプロピレン製の200mm×200mm×60mmの角筒状の筐体51と、アダプタ嵌合部52と、を有する。アダプタ嵌合部52の送気口53にアドオンアダプタ3が嵌合され、筐体51のユニット出入口54からフィルタユニット10、フィルタユニット20、照射ユニット30が挿入される。ハウジング5の内部をユニット出入口54から送気口53へ向けて流体が流れる。また、ハウジング5には、照射ユニット30に取り付けられた後述する照明部33への電力の供給をON/OFFすることができる安全スイッチ55が取り付けられている。安全スイッチ55には、ボタン56が配置されている。ボタン56が押圧されたとき、照明部33に電力が供給される。さらに、ハウジング5には、車両からの電力を取り込むためのコネクタ57が着脱可能に取り付けられ、図示しない基盤等が取り付けられている。基盤には、安全スイッチ55、コネクタ57、照明部33、車両から供給される電源の安定化素子、制御素子等が電気的に接続されている。
図3に示すように、フィルタユニット10は、正面視で200mm×200mmの外形寸法のフレーム11と、フレーム11内部に張設されたメッシュ12と、を有する。フィルタユニット10は、メッシュ12の汚れの程度に応じてハウジング5から取り出して水洗い等の洗浄を行い、乾燥後、再度使用することができる。
フレーム11は、正面視で、正方形状または矩形状の枠体であり、ハウジング5にフィルタユニット10を係止させる係止部13と、安全スイッチ55のボタン56を押圧する突起部14と、を備える。メッシュ12は、例えば、ポリプロピレンインサート成型メッシュであり、埃、虫等を捕捉する。係止部13は、平面視で、フレーム11の両側面から外側(X軸方向)へ向けて突出している。突起部14は、フレーム11の上部からZ軸方向に突出しており、フィルタユニット10がハウジング5内に正しく配置されたときに、安全スイッチ55のボタン56を押圧する位置に配置されている。また、フレーム11には、縦方向(Y軸方向)の中央に縦補強枠15および横方向(X軸方向)の中央に横補強枠16が取り付けられている。
図4(a)に示すように、フィルタユニット20は、平面視コ字状の上部フレーム21と、上部フレーム21と接合される下部フレーム22と、フィルタ用濾材23と、を有する200×200×40mmの外形寸法の部材である。フィルタユニット20は、1年毎程度で交換する。
上部フレーム21は、正面視で、逆U字状の200mm×130mmの枠体である。上部フレーム21は、U字部分の両端が、下部フレーム22の両端と接合される。下部フレーム22は、U字状の枠体でありフィルタ用濾材23を支持しつつ上部フレーム21等と共にフィルタ用濾材23を接合する。
図4(b)に示すように、フィルタ用濾材23は、空気浄化機構1内を流体が流れる方向(Z軸方向)に沿ってプリーツが形成されるように、フィルタユニット20の流体が出てくる側に山折り部41が形成され、フィルタユニット20の流体が入ってくる側に谷折り部42が形成されている。図4(c)に示すように、山折り部41および谷折り部42の、「山折り」、「谷折り」は、後述する光触媒60が添着された主面40を基準にしている。フィルタ用濾材23は、フィルタユニット10で濾過できなかったもののうち、花粉、PM2.5、黄砂、球菌、桿菌、らせん菌等の0.5μm以上の抗原や有機物等の微粒子を捕捉できるフィルタの濾材として硼珪酸ガラスのガラスファイバー製濾材を使用する。
フィルタ用濾材23の流体が流出する側の主面40には、光触媒60がスプレー、転写、含浸等による塗布によって添着されている。ガラスファイバーは、光触媒60の保持に必要な表面積を確保し、光触媒60の適切な担持量を確保でき、必要な通気性を維持しつつ、照明部33が発する紫外線による材質劣化が極めて少なく、紫外線照射時の光触媒60の高い反応性も確保できる。なお、照明部33が発する後述するUV-Cはフィルタ用濾材23に対する透過率が極めて低いため、光触媒60は、フィルタ用濾材23の主面40に添着されていれば足りる。なお、照明光に波長の長いUV-A等を使用する場合は、この限りではなく、フィルタ用濾材23の内部まで添着されるようにする。光触媒60は、例えば、ルチル型二酸化チタンである。光触媒60は、後述する照明部33からの紫外線の照射により、フィルタ用濾材23の内部に浸透した、或いはフィルタ用濾材23に捕捉された各種抗原、有機物質等を分解する。
一重のフィルタ用濾材23を所定の位置で曲折箇所を形成し、切断し、接着し、流体が流出する側の主面40に光触媒60を添着することにより、蛇腹構造を有するフィルタ26が形成されている。フィルタ26は、フィルタ用濾材23を蛇腹構造に構成し、蛇腹構造を構成するフィルタ用濾材23の曲折箇所である山折り部41および谷折り部42のうちの一方がフィルタ用濾材23に流体が入ってくる側に形成され、他方がフィルタ用濾材23から流体が排出される側に形成され、主面40に光触媒60が添着されている。従って、フィルタ26は、XY平面上の光触媒60の密度を高くできるので、流体に効率よく光触媒60を作用させることができる。側方固定部24は、上部フレーム21、下部フレーム22の間のX軸方向両端に圧入され、フィルタ用濾材23のX軸方向両端を上部フレーム21、下部フレーム22に固定する。エンドプレート25は、フィルタ用濾材23の流体が入ってくる側のY軸方向の両端部を上部フレーム21、下部フレーム22に固定する。エンドプレート25は、例えば樹脂製で、上部フレーム21、下部フレーム22の端部に接着されている。これにより、フィルタユニット20は、フィルタユニット10同様に、平面視で200mm×200mmの正方形状に構成されている。
図5(a)、(b)、(c)に示すように、照射ユニット30は、ハウジング5の内法寸法より僅かに小さい外形寸法のフレーム31と、フレーム31内に立設された照明配置部32と、紫外線を照射する照明部33と、フレーム31内に格子状に配置された反射鏡配置部34と、照明部33の光を反射する反射鏡35と、を備える。照射ユニット30は、ハウジング5から取り出して水洗い等の洗浄を行い、乾燥後、再度使用することができる。
フレーム31は、平面視で、200mm×200mmの正方形状の枠体であり、流体が入ってくる側に照明配置部32が配置され、流体が排出される側に反射鏡配置部34が配置される。
照明配置部32は、熱伝導性の高い金属製、例えば、アルミニウム合金製であり、照明部33が流体の流れ方向と同方向に向けて取り付けられている。照明配置部(放熱部)32は、照明部33の電気的接合部(図示省略)で発生する熱を熱伝導により照明配置部32の熱容量として吸収し、フレーム31内を流れる流体によって照明部33の熱伝達による冷却 (放冷)を促進することにより、照明部33の温度劣化、UV照射特性の変化等を抑制する。フレーム31も、照明配置部32と同様に照明部33の温度劣化、UV照射特性の変化等を抑制する。照明部33は、例えば、細菌、ウイルス等に対して特に活性低減効果が高い波長265nmのUV-C(UltraViolet-C、深紫外線)を、図7に示す、主面40の広い範囲の光触媒60をUV照射強度の低下を防ぐために短距離で十分に照射できるように、指向角R=120°で照射(または放射)する防水対応のLED(Light Emitting Diode)4個によって構成されている。照明部33は、図示しない配線、コネクタ等を介して基盤まで電気的に接続されている。
反射鏡配置部34は、金属製、例えば、アルミニウム合金製であり、流体が流入する側に4つの反射鏡35が設置(または形成)されている。反射鏡35は、例えば、アルミニウム合金製凸面鏡である。図6、図7に示すように、反射鏡35は、照明部33とZ軸方向に所定の間隔を空けて対向して配置され、照明部33がフィルタユニット20とZ軸方向に反対の方向に向けて照射するUV-Cを反射するので、小さなスペースで効率よく拡散してフィルタ用濾材23の主面40に広く照射する。また、照明部33は、流体の送気される方向に向けて配置されており、流入する流体と対向していないので、流体による汚れの付着量(または照明部33の曇り)を低減させることができ、照射量の低下および光触媒60の働きの低下を抑制することができ、メンテナンスの手間、頻度等を低減することができる。
(空気浄化機構の構造)
図2に示すように、空気浄化機構1は、ハウジング5内に、外気導入孔4側から見て、照射ユニット30,フィルタユニット20,フィルタユニット10の順に並んで収容されている。照射ユニット30は、図7に示すように、照明配置部32、照明部33がフィルタユニット20側に、図9(a)に示すように、反射鏡配置部34、反射鏡35がアダプタ嵌合部52(外気導入孔4)側になるようにハウジング5内に配置されている。フィルタユニット20は、エンドプレート25がフィルタユニット10側に、光触媒60が添着されたフィルタ用濾材23の主面50が照射ユニット30側になるようにハウジング5内に配置されている。これにより、照明部33から照射(または放射)されたUV-Cが反射鏡35に反射、拡散されて、フィルタ用濾材23の主面40に添着された光触媒60を照射することができる。また、照明部33から照射(または放射)されたUV-Cは、フィルタ用濾材23を透過しないため、ユニット出入口54からUV-Cが漏れることを抑制できる。
図8に示すように、ハウジング5内には、フィルタユニット10がハウジング5に正しく取り付けられた際に、安全スイッチ55のボタン56がフィルタユニット10の突起部14に押圧される位置に配置されている。また、図1(b)に示すように、コネクタ57がフィルタユニット10,20の間に取り付けられているので、コネクタ57をハウジング5から取り外してハウジング5内への電源の供給が断たれないとフィルタユニット20をハウジング5から取り外すことができない構成になっている。
(空気浄化機構の組立・取付方法)
まず、照射ユニット30を、反射鏡35側から先に、ハウジング5のユニット出入口54からアダプタ嵌合部52に向けて収容し、図9(a)に示す状態にする。
次に、フィルタユニット20を、主面40を照射ユニット30に向けた状態(エンドプレート25を出入口54に向けた状態)で、ハウジング5のユニット出入口54から照射ユニット30に向けて収容し、図9(b)に示す状態にする。
その後、コネクタ57をハウジング5内の所定の位置に取り付ける。
図8に示すように、突起部14が安全スイッチ55のボタン56を押圧可能な向きにしたユニット10を、ハウジング5に収容し、係止部13をユニット出入口54に係止させて、空気浄化機構1が組み立てられる。
続いて、空気浄化機構1の送気口53にアドオンアダプタ3のハウジング嵌合部71を嵌合させる。
最後に、アドオンアダプタの空気浄化装置嵌合部72を空気浄化装置2の外気導入孔4に嵌合させて、図1(a)、(b)に示すように、空気浄化機構1が空気浄化装置2に取り付けられる。
以上のように、本発明の実施形態に係る空気浄化機構1では、主面40に光触媒60が添着された一重のフィルタ用濾材23でフィルタ26が構成されており、フィルタ26は小さなスペースに配置できる。また、光触媒60にUV-Cが照射されているため、フィルタ用濾材23に浸透した、或いは捕捉された抗原、有機物等を分解できる。従って、空気浄化機構1を小型化(薄型化)および高性能化できる。また、光触媒60にはフィルタ用濾材23を透過できないUV-Cが照射されるため、フィルタ用濾材23は、UV-Cが照射される主面40側に光触媒60が添着されていれば足りる。さらに、フィルタ用濾材23は、蛇腹構造に構成されているため、光触媒60の添着量を疑似的に(投影面積で)高くすることができ、小さなスペースで大きな分解能力を有することができる。従って、空気浄化機構1を小型化および高性能化できる。また、単位面積当たりの添着量を増やすとコストがかかるところ、蛇腹構造であれば、フィルタとして必要な面積を基準に光触媒60の添着量を決め、薄く添着すればよいので、コストを低減させることができる。
また、空気浄化機構1は、外気導入孔4の側(フィルタ用濾材23の主面40と逆側)を向けて配置され、指向角120°でUV-Cを照射(または放射)する照明部33と、照明部33のUV-Cをフィルタ用濾材23の主面40に向けて反射、拡散する反射鏡35と、を備えている。このため、照明部33とフィルタ用濾材23との距離を小さく、照明部33の照明器具の個数を少なく、UV照射強度の低下を防ぐことができ、空気浄化機構1の小型化および高性能化に貢献している。さらに、照明部33は、流体の送気される方向に向けて配置されており、流入する流体と対向していないため、汚れの付着量を低減させることができ、照射量の低下を抑制することができる。従って、空気浄化機構1の性能の低下を抑制できる。また、指向性のある光源を用いた場合、照射範囲を広げるには距離が必要だが、反射鏡35を用いることで、照射範囲、照射強度をコントロールし、短い距離(Z軸方向)で実現できる。従って、空気浄化機構1を小型化できる。
照明部33が発する光は、波長265nmのUV-Cであるので、UV-Cによる細菌、ウイルス、バクテリア等の活性を低減させる能力が最大化されている。このため、ユニット10をハウジング5から取り外す際には、安全スイッチ55によって車両から照明部33への電力の供給が断たれる構成にしている。さらに、ユニット20をハウジング5から取り外す際には、先にコネクタ57をハウジング5から取り外す必要があり、車両からハウジング5への電力の供給も絶たれ、UV-Cに対する二重の安全対策を施している。
また、フィルタ用濾材23は、ガラスファイバーであるので、光触媒60の保持材に必要な表面積を確保し、光触媒60の適切な担持量を確保でき、必要な通気性を維持しつつ、照明部33が発する紫外線による材質劣化が極めて少なく、紫外線照射時の光触媒60の高い反応性も確保できる。従って、空気浄化機構1の高性能化に好適である。
(変形例)
上記実施形態では、空気浄化機構1は、空気浄化装置2に使用されていたが、換気装置、空気調和機等に使用してもよいし、装置等には接続されていない単独の空気導入孔、排出口に使用してもよい。
上記実施形態では、光触媒60は、ルチル型二酸化チタンであったが、アタナーゼ型二酸化チタンであってもよいし、酸化タングステンであってもよいし、他の物質、例えば、タンタル酸カリウム等であってもよい。
また、上記実施形態では、フィルタ用濾材23には、ガラスファイバー製の濾材を使用したが、他の素材、例えば、綿、麻、ウール、合成繊維、再生繊維、パルプ等による不織布を使用したフィルタ用濾材を使用してもよいし、通気性が高く光触媒の反応の妨げが小さくUV-Cによる材質劣化が少ない他のフィルタ用濾材を使用してもよい。但し、ガラスファイバー製以外の素材の使用に際しては、材質劣化までの使用時間制限等を考慮すべきである。
上記実施形態では、空気浄化機構1には、フィルタユニット10,20,照射ユニット30が使用されていたが、他のフィルタユニット(或いは照射ユニット)、例えば、活性炭を使用するフィルタユニットを追加、或いはフィルタユニット10(或いはフィルタユニット20)から変更する等、ユニットの組み合わせを変更してもよい。また、フィルタユニット10,20,照射ユニット30は、ハウジング5に収容されていたが、一部がハウジング5の外部に突出するように保持されていてもよい。
上記実施形態では、照明部33は、4個のLEDによって構成されていたが、5個以上や3個以下のLEDで構成されていてもよいし、波長や出力も上記以外の数値であっても光触媒が作用する光が発せられていればよく、例えば、265nm以外の紫外線、400-600nmの可視光等を照射(または放射)する光源であってもよく、LED以外の光源であってもよい。このとき、反射鏡の個数および配置も照明部の個数に対応させる。反射鏡の形状も、凸面だけでなく、多角錘、ポリゴンミラー等であってもよい。また、反射板の表面は、鏡面や半鏡面、ブラスト面、梨地状など、光の反射状態を変更する表面加工処理やメッキ、蒸着などの表面処理を施してもよい。或いは、ハウジング5等に、400-600nmの空気浄化機構1の周囲の可視光を、例えば、反射鏡を複数個利用する等して、主面40に照射できる構造を設けることにより照明部の設置を省略してもよい。因みに、可視光を光源とする場合には、可視光応答型の光触媒を使用する必要がある。
上記実施形態では、フィルタ26の形状は、蛇腹構造に形成されていたが、例えば、XY平面に沿った平面状に形成されていてもよいし、XZ平面視でU字状に形成されていてもよいし、半球状に形成されていてもよく、他の形状に形成されていてもよい。また、フィルタ26の形状は、一重のフィルタ用濾材23によって形成されていたが、二重以上のフィルタ用濾材23によって形成されていてもよい。
上記実施形態では、照明部33は、反射鏡35に反射された後にフィルタ用濾材23の主面40を照射する構成になっていたが、例えば、空気浄化機構を配置可能なスペースが広い等の場合には、反射鏡を使用せずに、例えば、石英ガラス製のレンズ等を用いて照明部が直接、フィルタ用濾材23の主面40を照射する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、空気浄化機構1は、アドオンアダプタ3を介して空気浄化装置2に取り付けられていたが、アドオンアダプタを介すること無く直接空気浄化装置2等に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、フィルタユニット20は、複数個の枠を組み立てる構成であったが、一体型の枠であってもよく、フィルタ用濾材23を接着等でフィルタユニットに固定できる構成であればよい。
上記実施形態では、光触媒60は、スプレー、転写、含浸等による塗布によってフィルタ用濾材23に添着されていたが、コーティング、ディッピング等の他の方法により添着されてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1 空気浄化機構
2 空気浄化装置
3 アドオンアダプタ
4 外気導入孔
5 ハウジング
10,20 フィルタユニット
11,31 フレーム
12 メッシュ
13 係止部
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 フィルタ用濾材
24 側方固定部
25 エンドプレート
26 フィルタ
30 照射ユニット
32 照明配置部
33 照明部
34 反射鏡配置部
35 反射鏡
40 主面
41 山折り部
42 谷折り部
60 光触媒

Claims (8)

  1. 光触媒が添着された少なくとも一重のフィルタ用濾材を有し、
    前記フィルタ用濾材に照射される光によって前記光触媒が前記フィルタ用濾材に付着した抗原または有機物を分解する、
    フィルタ。
  2. 前記光触媒は、少なくとも前記フィルタ用濾材の光に照射される側の主面に添着されている、
    請求項1に記載のフィルタ。
  3. 前記フィルタ用濾材は、
    前記フィルタ用濾材の曲折箇所である山折り部および谷折り部のうちの一方が前記フィルタ用濾材に気体が入ってくる側に形成され、他方が前記フィルタ用濾材から前記気体が排出される側に形成された蛇腹構造を備える、
    請求項1または2に記載のフィルタ。
  4. 請求項3に記載のフィルタと、
    前記フィルタを保持し、気体の流入口および流出口が形成されたハウジングと、
    前記ハウジングで、前記フィルタよりも前記流出口の近くに配置され、前記光を前記光触媒に向けて照射する照明部と、
    を備える空気浄化機構。
  5. 前記光を反射し、前記照明部よりも前記流出口の近くに配置された反射鏡をさらに備え、
    前記照明部は、前記反射鏡と対向するように配置され、
    前記光は、前記反射鏡に反射されることにより、前記光触媒に照射される、
    請求項4に記載の空気浄化機構。
  6. 前記照明部に熱的に接続され、前記ハウジングの前記照明部よりも前記流入口に近い位置に配置された放熱部をさらに備え、
    前記放熱部は、前記ハウジングの前記流入口より流入した気体が衝突することにより放熱され、且つ、流入した気体が前記照明部に直接接触することを防止する、
    請求項4または5に記載の空気浄化機構。
  7. 前記光は、深紫外線であり、
    前記フィルタ用濾材は、ガラス繊維である、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の空気浄化機構。
  8. 請求項4から7のいずれか1項に記載の空気浄化機構と、
    前記空気浄化機構を取り付けるためのアダプタと、
    を有する空気浄化装置。
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