JP2023132600A - 電子機器、画像形成装置および電子機器の電源制御方法 - Google Patents

電子機器、画像形成装置および電子機器の電源制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023132600000001
【課題】プロセッサが実行するプログラムを介在させることなく、電源生成部に適切な電圧を生成させる。
【解決手段】電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されるプログラムが記憶され、前記プロセッサから有効レベルのクロックイネーブル信号を受けている間、クロック信号に同期して動作するメモリと、前記クロックイネーブル信号が有効レベルに設定される頻度を検出する頻度検出部と、電圧を生成し、前記頻度検出部が検出した前記頻度が低いときの前記電圧を、前記頻度が高いときの前記電圧に比べて低く設定する電源生成部と、前記電源生成部が生成した前記電圧により動作する機能部と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器、画像形成装置および電子機器の電源制御方法に関する。
例えば、画像形成装置は、プリントエンジンを駆動する通常モード時に動作するメイン電源部と、通常モード時およびプリントエンジンを駆動しない省エネモード時に動作するサブ電源部とを有する。そして、動作モードに応じてメイン電源部を動作または停止させることにより、負荷への電源供給能力が切り替えられる。
上述した画像形成装置等の電子機器では、例えば、制御基板に搭載されるプロセッサが実行する制御プログラムにより、メイン電源部による電圧の生成と生成の停止とが切り替えられ、機能部に供給される電圧の値が変更される。しかしながら、制御プログラムを介在させることなく、機能部に供給される電圧の値を、機能部の動作状態に応じて適切に変更する手法は提案されていない。
上記の課題に鑑み、本発明は、プロセッサが実行するプログラムを介在させることなく、電源生成部に適切な電圧を生成させることを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態の電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されるプログラムが記憶され、前記プロセッサから有効レベルのクロックイネーブル信号を受けている間、クロック信号に同期して動作するメモリと、前記クロックイネーブル信号が有効レベルに設定される頻度を検出する頻度検出部と、電圧を生成し、前記頻度検出部が検出した前記頻度が低いときの前記電圧を、前記頻度が高いときの前記電圧に比べて低く設定する電源生成部と、前記電源生成部が生成した前記電圧により動作する機能部と、を有することを特徴とする。
プロセッサが実行するプログラムを介在させることなく、電源生成部に適切な電圧を生成させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置の動作モードの遷移の一例を示す状態遷移図である。 図1の画像形成装置の要部のハードウェア構成の概要を示す回路ブロック図である。 図3の電源生成部の一例を示す回路ブロック図である。 図3の電源制御部が生成する選択信号と電圧生成部が生成する直流電圧の設定値との関係の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部のハードウェア構成の概要を示す回路ブロック図である。 図6の電源制御部および電源生成部の一例を示す回路ブロック図である。 図7のROMに保持されるFB電圧用の設定値の一例を示す説明図である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。以下では、信号等の情報が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。また、電圧が伝達される電圧線には、電圧名と同じ符号を使用する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<画像形成装置の全体構成図>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す全体構成図である。画像形成装置100は、コピー機能、FAX機能、プリント機能、スキャナ機能等を含む複合機(MFP:Multi-Function Printer)である。画像形成装置100は、電子機器の一例である。画像形成装置100は、入力画像を保存する機能または入力画像を配信する機能等を有してもよい。例えば、入力画像は、スキャナ機能により読み取られた原稿、またはFAX機能により入力された画像等である。
画像形成装置100は、PC(Personal Computer)等の外部装置と通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じて動作することもできる。なお、実施形態において、画像形成装置100で処理される画像は、画像を含む画像データだけでなく、画像が含まれないテキストデータを含んでもよい。
画像形成装置100は、いわゆる電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置100は、帯電された感光体表面を選択的に露光することにより静電潜像を形成し、形成した静電潜像にトナーを付着させ、付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写し、定着させる。
画像形成装置100は、図1に示すように、操作部10と、起動スイッチ20と、制御基板51と、読取部40と、エンジン制御部79と、プリンタ部6と、給紙カセット7A、7Bと、搬送部8と、電源装置1とを有する。なお、制御基板51と、エンジン制御部79と、プリンタ部6と、給紙カセット7A、7Bと、搬送部8とは、画像形成装置100の内部に設けられるが、図1においては内部を透視した状態が示される。
操作部10は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、図示しない表示部に各種の情報を表示する。例えば、操作部10に表示される情報は、入力を受け付けた操作を示す情報、画像形成装置100の動作状況を示す情報、または、画像形成装置100の設定状態を示す情報などである。
例えば、操作部10は、タッチパネル機能を有する液晶表示装置(LCD:Liquid Cristal Display)を含んでもよい。あるいは、操作部10は、タッチパネル機能を有する有機EL(Electro-Luminescence)表示装置を含んでもよい。さらに、操作部10は、タッチパネル機能を有する表示装置に加えて、ハードウェアキー等の操作部およびランプ等の表示部の少なくともいずれかを有してもよい。
起動スイッチ20は、画像形成装置100の電源を起動するスイッチである。画像形成装置100は、電源のオフ状態中に起動スイッチ20が押下されると起動され、起動中に起動スイッチ20が押下されるとオフ状態になる。なお、画像形成装置100の電源のオン/オフは、起動スイッチ20の操作に限定されず、外部装置からの起動指示または終了指示に基づいて行われてもよい。
制御基板51には、画像形成装置100の全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等のコントローラを含む複数の電子部品が搭載される。例えば、制御基板51に搭載される電子部品は、描画処理、通信処理および操作部10からの入力等を制御する。例えば、制御基板51に搭載される電子部品は、操作部10で受け付けた操作に基づいて、画像形成装置100を制御し、コピー動作等を実施する。
また、制御基板51に搭載される電子部品は、PC等の外部機器から受け付けた指示に基づいて、画像形成装置100を制御してもよい。さらに、制御基板51に搭載される電子部品は、起動スイッチ20の押下が検知された場合、または、画像形成装置100の異常が検知された場合等に、予め決められた動作を画像形成装置100に実行させてもよい。
なお、制御基板51には、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサの代わりに、SoC(System on Chip)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の半導体チップが搭載されてもよい。あるいは、制御基板51には、CPUとともにSoCまたはFPGAが搭載されてもよい。SoCまたはFPGAが制御基板51に搭載されることで、制御基板51のサイズを小さくすることができる。
読取部40は、例えば、ADF(Auto Document Feeder)41とスキャナ部42とを有する。ADF41は、ADF41上に置かれた原稿を順次スキャナ部42に搬送し、原稿を光学的に読み取ることで、画像データを生成する。スキャナ部42は、透明な原稿台の上に載置された原稿を光学的に読み取ることで、画像データを生成する。
エンジン制御部79は、読取部40により生成された画像データに基づき、プリンタ部6、スキャナ部42および搬送部8等を制御する制御信号を生成する。例えば、エンジン制御部79は、画像データに基づき制御信号を生成するための回路が搭載された回路基板の形態を有してもよい。
プリンタ部6は、画像を形成する画像形成部として機能する。プリンタ部6は、感光体ドラム61と、帯電部62と、書込みユニット63と、現像部64と、搬送ベルト65と、定着部66とを有する。帯電部62は、感光体ドラム61の外周面を帯電させる。書き込みユニット63は、読取部40により読み取られた画像データに基づいて、帯電された感光体ドラム61上を露光して、感光体ドラム61上に静電潜像を書き込む。現像部64は、感光体ドラム61上に書き込まれた潜像をトナーで現像する。搬送ベルト65は、トナー画像を形成する記録媒体を搬送する。定着部66は、記録媒体上のトナーを記録媒体に定着させ、記録媒体上にトナー画像を形成する。
給紙カセット7A、7Bは、トナー画像が形成される前の用紙等の記録媒体を収納する。例えば、給紙カセット7A、7Bは、サイズが互いに異なる記録媒体を収納可能である。なお、図1では、2つの給紙カセット7A、7Bが画像形成装置100に設けられる例が示されるが、給紙カセットの数は、1つでもよく、3つ以上でもよい。
搬送部8は、各種ローラを有し、給紙カセット7Aまたは給紙カセット7Bに収納された記録媒体をプリンタ部6に搬送する。なお、図1における矢印Cは、記録媒体の搬送方向を示している。電源装置1は、例えば、商用電源等の交流電源に基づいて複数種の直流電圧を生成し、生成した直流電圧を、画像形成装置100の各構成部に供給する。
画像形成装置100は、ユーザにより操作部10の機能切替キー等が操作され、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能またはファクシミリ機能等が選択されることで、各機能が動作可能な状態になる。画像形成装置100の動作モードは、ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなる。また、画像形成装置100の動作モードは、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリ機能の選択時にはファクシミリモードとなる。
以下に、画像形成装置100がコピーモードに設定された場合の画像形成の動作の例が説明される。なお、以下では、プリンタ部6がモノクロの電子写真方式によって画像を形成する例が説明されるが、カラーの電子写真方式またはインクジェット方式などによって画像が形成されてもよい。さらに、画像形成方式は、これらに限定されない。
コピーモードにおいて画像形成装置100は、コピーする各原稿の画像情報を読取部40により読み取り、画像データを生成する。画像形成装置100は、感光体ドラム61の外周面を、暗中にて帯電部62により一様に帯電させる。次に、画像形成装置100は、図1の点線矢印Aで示す書込みユニット63からの照射光により感光体ドラム61上を露光して、感光体ドラム61の外周面上に静電潜像を形成する。図1の矢印Bは、感光体ドラム61の回転方向を示している。
画像形成装置100は、現像部64を動作させ、静電潜像をトナーにより可視像化させる。これにより、感光体ドラム61上にトナー画像が形成される。次に、画像形成装置100は、感光体ドラム61上に形成されたトナー画像を、搬送ベルト65上の記録媒体に転写する。そして、画像形成装置100は、記録媒体上のトナー画像を形成しているトナーを定着部66のヒータ等で加熱溶融し、記録媒体にトナー画像を定着させる。そして、画像形成装置100は、トナー画像を定着させた記録媒体を排出する。
なお、操作部10は、制御基板51によって制御されてもよいし、制御基板51とは別の制御回路により制御されてもよい。その場合、制御基板51の制御回路と操作部10の制御回路とは、相互に通信可能に接続される。そして、制御基板51は、操作部10を含む画像形成装置100の全体を制御する。
<画像形成装置の状態遷移の例>
図2は、図1の画像形成装置100の動作モードの遷移の一例を示す状態遷移図である。画像形成装置100の動作モードの遷移は、例えば、図1の制御基板51に搭載されるCPU等により制御される。画像形成装置100は、電源スイッチのオンにより起動されたとき、待機モードに設定される。
画像形成装置100は、待機モード中に、操作部10を介してユーザからコピーまたはスキャン等の指示を受けた場合、アクティブモードに遷移し、コピー動作(すなわち、プリント動作)またはスキャン動作を実施する(図4(a))。画像形成装置100は、コピー動作またはスキャン動作が終了した後、待機モードに戻る(図4(b))。
一方、画像形成装置100は、待機モードにおいて、無操作状態が所定時間継続した場合、待機モードから省エネモード(省エネルギーモード)に遷移する(図4(c))。画像形成装置100は、例えば、省エネモード中にADF41が開かれた場合などに、動作モードを省エネモードから待機モードに移行する(図4(d))。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図3は、図1の画像形成装置100の要部のハードウェア構成の概要を示す回路ブロック図である。画像形成装置100は、制御部110、電源ユニット120、エンジン制御部79および操作部10を有する。
制御部110は、例えば、図1の制御基板51に対応し、制御基板51に搭載されたCPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、電源制御部114および電源生成部115を有する。CPU111は、メモリコントローラ111aおよび内部メモリ111bを有する。
電源ユニット120は、商用電源等の交流電源を使用して、直流電圧DC24(例えば、24V)および直流電圧DC5(例えば、5V)を生成する。直流電圧DC24は、プリンタ部6およびスキャナ部42を含むエンジン機構に供給され、直流電圧DC5は、制御部110の電源生成部115に供給される。
エンジン制御部79は、画像を紙媒体等にプリントする動作を制御するプリンタ回路部79aと、原稿等をスキャンする動作を制御するスキャナ回路部79bを有する。CPU111は、ROM112、RAM113、プリンタ回路部79a、スキャナ回路部79bおよび操作部10等に接続される。
CPU111は、アクティブモード中および待機モード中、RAM113に保持された制御プログラムを実行することで、画像形成装置100の全体の動作を制御する。また、CPU111は、省エネモード中、省エネモードから待機モードへの復帰の契機を検出するために内部メモリ111bに保持された監視プログラムを実行する。CPU111は、プロセッサの一例である。内部メモリ111bは、例えば、CPU111に搭載されるRAMまたはキャッシュのいずれかである。
例えば、CPU111は、プリンタ回路部79aを制御することでプリント動作を実行し、スキャナ回路部79bを制御することでスキャン動作を実行する。また、CPU111は、操作部10を制御することで、ユーザの操作を受け付け、画像形成装置100の動作状態等を操作部10の図示しない表示部に表示する。
ROM112は、例えば、eMMC(embedded Multi Media Card)またはフラッシュメモリ等のデータを電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。ROM112には、ブートプログラムおよび画像形成装置100の動作で使用する各種パラメータ等が格納されてもよい。RAM113は、例えば、周期的にリフレッシュ動作が必要なSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であり、クロック信号CLKに同期して動作する。
RAM113とCPU111とは、データ信号線DQ、アドレス信号線AD、各種コマンド信号線CMD、クロック信号線CLKおよびクロックイネーブル信号線CKEを介して接続される。例えば、コマンド信号線CMDは、チップセレクト信号線、ライトイネーブル信号線、ロウアドレスストローブ信号線、カラムアドレスストローブ信号線等を含む。RAM113は、メモリの一例である。
RAM113は、CPU111のメモリコントローラ111aからハイレベルのクロックイネーブル信号CKEを受けている間に動作する。クロックイネーブル信号CKEのハイレベルは、有効レベルの一例である。そして、RAM113は、メモリコントローラ111a(すなわち、CPU111)から受信するクロック信号CLK、アドレス信号ADおよび各種コマンド信号CMDに応じて、読み出し動作、書き込み動作またはリフレッシュ動作を実行する。以下では、クロックイネーブル信号CKEは、CKE信号とも称される。
例えば、RAM113は、メモリコントローラ111aからロウレベルのCKE信号を受けている間、クロック信号CLKの受け付けを停止することで動作を停止する。但し、RAM113は、CKE信号の立ち下がりエッジに所定の論理レベルのコマンド信号CMDを受けた場合、セルフリフレッシュモードに移行する。RAM113は、セルフリフレッシュモード中、記憶しているデータを保持するために、周期的にリフレッシュ動作を実行する。
例えば、CPU111は、消費電力を削減する省エネモード中に、エンジン制御部79よるエンジン機構の動作を停止する。CPU111は、省エネモード中、メモリコントローラ111aを介してCKE信号をロウレベルに設定し、RAM113に保持された制御プログラムのフェッチを停止し、内部メモリ111bに保持された監視プログラムを実行する。RAM113は、省エネモード中、セルフリフレッシュモードに移行される。
例えば、監視プログラムは、省エネモード中に操作部10の操作等に応答して発生する割り込みを監視する簡易なプログラムであり、ROM112等の外部デバイスのアクセスは実行しない。CPU111は、監視プログラムにより操作部10の操作等を検出した場合、メモリコントローラ111aを介してCKE信号をロウレベルからハイレベルに変化させる。そして、CPU111は、RAM113に保持された制御プログラムのフェッチを開始し、動作モードを省エネモードから待機モードに移行する。
CPU111からRAM113へのメモリアクセス要求は、メモリコントローラ111aの図示しないアクセスキューに保持される。CPU111が発行するメモリアクセス要求は、制御プログラムまたはデータをRAM113から読み出す読み出しアクセス要求、および、データをRAM113に書き込む書き込みアクセス要求である。
メモリコントローラ111aは、アクセスキューに保持されたメモリアクセス要求をRAM113に順次発行する。メモリコントローラ111aは、アクセスキューにメモリアクセス要求が保持されている場合、CKE信号をハイレベルに設定し、アクセスキューに保持されているメモリアクセス要求をRAM113に順次発行する。メモリコントローラ111aは、アクセスキューにメモリアクセス要求が保持されていない場合、CKE信号をロウレベルに設定し、RAM113をセルフリフレッシュモードに移行させる。
このように、この実施形態では、メモリコントローラ111aは、CPU111による制御を受けることなく、セルフリフレッシュモードへの移行と、セルフリフレッシュモードからの解除を自動的に実行する(オートセルフリレッシュ機能)。換言すれば、CPU111が実行する制御プログラムを介在させることなく、CPU111の動作頻度に応じてメモリコントローラ111aにより自動的にCKE信号を出力することができる。なお、メモリコントローラ111aは、CKE信号をハイレベルに設定している間、リフレッシュコマンドをRAM113に周期的に発行する。また、CKE信号の出力を制御する回路は、メモリコントローラ111a以外であってもよい。
電源制御部114は、メモリコントローラ111aがCKE信号をハイレベルに設定する頻度を検出する頻度検出部1140を有する。CKE信号のハイレベルの頻度は、RAM113のアクセス頻度を示し、CPU111の動作頻度を示す。
CKE信号のハイレベルの頻度が高い場合、CPU111の動作頻度は高く、CPU111の消費電力は大きくなる。また、CPU111によるROM112およびRAM113のアクセス頻度が高くなることで、ROM112およびRAM113の消費電力は大きくなる。
一方、CKE信号のハイレベルの頻度が低い場合、CPU111の動作頻度は低く、CPU111の消費電力は小さくなる。また、CPU111によるROM112およびRAM113のアクセス頻度が低くなることで、ROM112およびRAM113の消費電力は小さくなる。
例えば、CKE信号がハイレベルに設定される頻度は、所定期間におけるCKE信号のハイレベル期間の比率、または、所定期間におけるCKE信号の遷移エッジの数により示すことが可能である。遷移エッジの数は、立ち上がりエッジの数または立ち下がりエッジの数である。
電源制御部114は、頻度検出部1140が検出したCKE信号のハイレベルの頻度に基づいて、選択信号SEL3、SEL2、SEL1、SEL0のいずれかを有効レベル(例えば、ハイレベル)に設定し、他を無効レベル(例えば、ロウレベル)に設定する。選択信号SEL3-SEL0は、電源生成部115に出力される。以下では、選択信号SEL3-SEL0を区別なく説明する場合、選択信号SELと称される。
例えば、RAM113のアクセス頻度が、高い順に頻度A、頻度B、頻度C、頻度Dであるとする。なお、頻度Dは、アクセス頻度を判定する所定の周期にCKE信号がロウレベルに固定されている状態を含む。
頻度検出部1140は、RAM113のアクセス頻度が頻度Aのとき、選択信号SEL3を有効レベルに設定し、RAM113のアクセス頻度が頻度Bのとき、選択信号SEL2を有効レベルに設定する。頻度検出部1140は、RAM113のアクセス頻度が頻度Cのとき、選択信号SEL1を有効レベルに設定し、RAM113のアクセス頻度が頻度Cのとき、選択信号SEL0を有効レベルに設定する。
所定の周期毎にCKE信号のハイレベル期間の比率を頻度として検出する場合、頻度検出部1140は、例えば、DAC(Digital-to-Analog Converter)と平滑化回路と、比較回路とを有してもよい。DACは、CKE信号の論理レベルを電圧に変換する。平滑化回路は、DACの出力電圧を平滑化し、所定の周期におけるCKE信号の平均電圧を示す電圧VCKEを生成する。電圧VCKEは、値が高いほどCKE信号のハイレベルの頻度が高いことを示す。
比較回路は、電圧VCKEを複数の閾値電圧とそれぞれ比較することで、選択信号SEL3-SEL1のいずれかを有効レベルに設定する。したがって、CKE信号のハイレベルの頻度を示す電圧VCKEを生成することで、電圧VCKEの値に応じて選択信号SEL3-SEL1のいずれかを電源生成部115に出力することができる。
一方、所定の周期毎にCKE信号の遷移エッジの数を頻度として検出する場合、頻度検出部1140は、例えば、カウンタと比較回路とを有する。カウンタは、CLK信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに同期してカウント動作し、所定の周期毎にリセットされる。カウンタが生成するカウント値CNTは、大きいほどCKE信号のハイレベルの頻度が高いことを示す。比較回路は、リセットされる直前のカウント値CNTを複数の閾値とそれぞれ比較することで、選択信号SEL3-SEL1のいずれかを有効レベルに設定する。したがって、所定の周期毎にCKE信号の遷移エッジの数を頻度として検出することで、カウント値に応じて選択信号SEL3-SEL1のいずれかを電源生成部115に出力することができる。
電源生成部115は、電源ユニット120から供給される直流電圧DC5を使用して、選択信号SEL3-SEL0に応じて複数種の直流電圧DC33、DC18、DC12、DC105を生成する。そして、電源制御部114および電源生成部115により画像形成装置100(電子機器)の電源制御方法が実行される。
以下では、直流電圧DC33、DC18、DC12、DC105は、単に電圧DC33、DC18、DC12、DC105とも称される。また、電源生成部115は、選択信号SELに応じて電圧DC33、DC18、DC12、DC105の電圧値をそれぞれ調整する機能を有する。
例えば、電圧DC33の標準値は、3.3Vであり、電圧DC18の標準値は、1.8Vである。例えば、電圧DC12の標準値は、1.2Vであり、電圧DC105の標準値は、1.05Vである。特に限定されないが、電圧DC33、DC18は、例えば、ROM112を動作させるための電源電圧である。電圧DC12は、例えば、RAM113を動作させるための電源電圧である。電圧DC105は、例えば、CPU111を動作させるための電源電圧である。CPU111、ROM112およびRAM113のそれぞれは、電源生成部115が生成する電圧により動作する機能部の一例である。
<電源生成部の回路ブロック>
図4は、図3の電源生成部115の一例を示す回路ブロック図である。電源生成部115は、電源ユニット120から供給される直流電圧DC5と電源制御部114から出力される選択信号SEL3-SEL0とを受けて動作する。例えば、電源生成部115は、電圧DC33、DC18、DC12、DC105をそれぞれ生成する4つの電源生成部1153、1152、1151、1150を有する。
電源生成部1153は、電圧値が互いに異なる3つの電圧DC33をそれぞれ生成する電源生成回路G34、G33、G32を有する。例えば、電源生成回路G34、G33、G32は、DC/DCコンバータである。電源生成回路G34は、ハイレベルの選択信号SEL3を受けているときに動作し、3.4Vの電圧DC33を出力する。
電源生成回路G33は、ハイレベルの選択信号SEL2を受けているときに動作し、3.3Vの電圧DC33を出力する。電源生成回路G32は、ハイレベルの選択信号SEL1を受けているときに動作し、3.2Vの電圧DC33を出力する。
電源生成部1152は、電圧値が互いに異なる3つの電圧DC18をそれぞれ生成する電源生成回路G19、G18、G17を有する。例えば、電源生成回路G19、G18、G17は、DC/DCコンバータである。電源生成回路G19は、ハイレベルの選択信号SEL3を受けているときに動作し、1.9Vの電圧DC18を出力する。
電源生成回路G18は、ハイレベルの選択信号SEL2を受けているときに動作し、1.8Vの電圧DC18を出力する。電源生成回路G17は、ハイレベルの選択信号SEL1を受けているときに動作し、1.7Vの電圧DC18を出力する。
電源生成部1151は、電圧値が互いに異なる3つの電圧DC12をそれぞれ生成する電源生成回路G13、G12a、G12b、G11を有する。例えば、電源生成回路G13、G12a、G12b、G11は、DC/DCコンバータである。電源生成回路G13は、ハイレベルの選択信号SEL3を受けているときに動作し、1.3Vの電圧DC12を出力する。
電源生成回路G12aは、ハイレベルの選択信号SEL2を受けているときに動作し、1.2Vの電圧DC12を出力する。電源生成回路G12bは、ハイレベルの選択信号SEL1を受けているときに動作し、1.2Vの電圧DC12を出力する。すなわち、電源生成部1151は、選択信号SEL2および選択信号SEL1を受けているときに1.2Vの電圧DC12を出力する。電源生成回路G11は、ハイレベルの選択信号SEL0を受けているときに動作し、1.1Vの電源電圧DC12を出力する。
電源生成部1150は、電圧値が互いに異なる4つの電圧DC105をそれぞれ生成する電源生成回路G125、G115、G105、G10とを有する。例えば、電源生成回路G125、G115、G105、G10は、DC/DCコンバータである。電源生成回路G125は、ハイレベルの選択信号SEL3を受けているときに動作し、1.25Vの電圧DC105を出力する。
電源生成回路G115は、ハイレベルの選択信号SEL2を受けているときに動作し、1.15Vの電圧DC105を出力する。電源生成回路G105は、ハイレベルの選択信号SEL1を受けているときに動作し、1.05Vの電圧DC105を出力する。電源生成回路G10は、ハイレベルの選択信号SEL0を受けているときに動作し、1.0Vの電圧DC105を出力する。
以上より、電源生成部115は、ハイレベルの選択信号SEL3を受けている期間、3.4Vの電圧DC33と、1.9Vの電圧DC18と、1.3Vの電圧DC12と、1.25Vの電圧DC105とを出力する。電源生成部115は、ハイレベルの選択信号SEL2を受けている期間、3.3Vの電圧DC33と、1.8Vの電圧DC18と、1.2Vの電圧DC12と、1.15Vの電圧DC105とを出力する。
電源生成部115は、ハイレベルの選択信号SEL1を受けている期間、3.2Vの電圧DC33と、1.7Vの電圧DC18と、1.2Vの電圧DC12と、1.05Vの電圧DC105とを出力する。電源生成部115は、ハイレベルの選択信号SEL0を受けている期間、1.1Vの電圧DC12と、1.0Vの電圧DC105とを出力し、電圧DC33および電圧DC18の出力を停止する。以下では、直流電圧DCを区別なく説明する場合、単に電圧DCとも称される。
このように、CPU111の動作頻度が高く、CKE信号のハイレベルの頻度が高くなり、CPU111の消費電力が増加するとき、CPU111に供給される電圧DCは高く設定される。CPU111の動作頻度が高いとき、ROM112およびRAM113の動作頻度も高くなり、ROM112およびRAM113の消費電力は増大する。ROM112およびRAM113の消費電力が増大するとき、ROM112およびRAM113に供給される電圧DCは高く設定される。これにより、CPU111、ROM112およびRAM113の消費電力の増大による電圧DCの低下を抑制することができる。
また、CPU111の動作頻度が低く、CKE信号のハイレベルの頻度が低くなり、CPU111の消費電力が減少するとき、CPU111に供給される電圧DCは低く設定される。CPU111の動作頻度が低いとき、ROM112およびRAM113の動作頻度も低くなり、ROM112およびRAM113の消費電力は減少する。ROM112およびRAM113の消費電力が減少するとき、ROM112およびRAM113に供給される電圧DCは低く設定される。これにより、CPU111、ROM112およびRAM113に無駄な電圧DCが供給されることを抑制することができる。
電源制御部114による直流電圧DCを調整する制御は、CPU111が実行する制御プログラムを介在することなく実施することができる。そして、CPU111が実行する制御プログラムを介在することなく、CPU111の動作頻度に応じて、CPU111、ROM112およびRAM113に適切な電圧DC(すなわち、電力)をそれぞれ供給することができる。
図5は、図3の電源制御部114が生成する選択信号SELと電源生成部115が生成する直流電圧の設定値との関係の一例を示す説明図である。図5では、頻度検出部1140がCKE信号のハイレベルの頻度を示す電圧VCKE(CKE信号の平均電圧)を生成する例が示される。
電源制御部114は、電圧VCKEが0Vのとき、選択信号SEL0を出力し、電圧VCKEが0Vより大きく0.6V以下のとき、選択信号SEL1を出力する。電源制御部114は、電圧VCKEが0.6Vより大きく1.2V以下のとき、選択信号SEL2を出力し、電圧VCKEが1.2Vより大きいとき、選択信号SEL3を出力する。0V、0.6V、および1.2Vは、電圧VCKEと比較される閾値電圧の一例である。そして、選択信号SEL3-SEL0に応じて、図4に示した所定の電源生成回路(G34、G33等)が選択され、電圧DC33、DC18、DC12、DC1.05の値がそれぞれ設定される。
なお、頻度検出部1140がCKE信号の遷移エッジの数を検出する場合、図5の平均電圧VCKEの代わりに、カウンタがカウントする遷移エッジの数が使用される。そして、比較器は、カウンタがカウントした遷移エッジの数を3つの閾値とそれぞれ比較することで選択信号SEL3-SEL1のいずれかを出力する。
以上、この実施形態では、RAM113に記憶される制御プログラムを実行するCPU111がRAM113に出力するCKE信号のハイレベルの頻度に応じて、電源生成部1150は、CPU111に供給する直流電圧DC105の値を調整する。これにより、CPU111が実行する制御プログラムを介在させることなく、CPU111の動作頻度に応じて、CPU111に供給する適切な直流電圧DC105(すなわち、電力)を電源生成部115に生成させることができる。
また、この実施形態では、例えば、1.25V、1.15V、1.05Vおよび1.0Vをそれぞれ生成する電源生成回路G125、G115、G105、G10のいずれかを選択信号SEL3-SEL0に応じて動作させる。これにより、論理信号である選択信号SELを使用して、電源生成部1150が出力する直流電圧DC105の値を調整することができる。同様に、他の電源生成部1153、1152、1151は、論理信号である選択信号SELを使用して、直流電圧DC33、DC18、DC12の値をそれぞれ調整することができる。
以上より、CPU111、ROM112およびRAM113に、動作頻度に応じた適切な直流電圧DCを供給することができる。すなわち、CPU111、ROM112およびRAM113に、過剰な電力が供給されることを抑制することができる。また、CPU111、ROM112およびRAM113に供給される電力が不足することを抑制することができる。この結果、CPU111、ROM112およびRAM113を安定して動作させることができ、画像形成装置100の信頼性の低下を抑制することができる。
また、頻度検出部1140によるCKE信号がハイレベルに設定される頻度の検出は、画像形成装置100の動作モードによらず、常に実施される。このため、例えば、動作モードが省エネモードから待機モードを経由してアクティブモードに遷移される場合、電源生成部115が生成する各直流電圧DCを高くすることができる。換言すれば、電源生成部115が生成する各直流電圧DCを動作モードを跨いで調整することができる。この結果、画像形成装置100の消費電力の適正化と安定動作とを両立させることができる。
例えば、電源制御部114は、頻度検出部1140によりCKE信号のハイレベルの頻度を示す電圧VCKEを生成し、電圧VCKEの値に応じて選択信号SEL3-SEL1のいずれかを電源生成部115に出力することができる。あるいは、電源制御部114は、頻度検出部1140によりCKE信号の遷移エッジの数をCKE信号のハイレベルの頻度としてカウントし、カウント値に応じて選択信号SEL3-SEL1のいずれかを電源生成部115に出力することができる。
また、電源生成部1153、1152は、CKE信号のハイレベルの頻度に応じて、ROM112に供給する直流電圧DC33、DC18をそれぞれ生成する。電源生成部1151は、CKE信号のハイレベルの頻度に応じて、RAM113に供給する直流電圧DC12を生成する。これにより、CPU111が実行する制御プログラムを介在させることなく、CPU111の動作頻度に応じて、ROM112およびRAM113のそれぞれに供給する適切な直流電圧DCを電源生成部115に生成させることができる。
さらに、この実施形態では、アクセスキューにメモリアクセス要求が保持されているときにCKE信号をハイレベルに設定するメモリコントローラ111aが、CPU111に設けられる。これにより、CPU111が実行する制御プログラムを介在させることなく、CPU111の動作頻度に応じてメモリコントローラ111aにより自動的にCKE信号を出力することができる。
<第2の実施形態の画像形成装置の要部のハードウェア構成>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の要部のハードウェア構成の概要を示す回路ブロック図である。図3と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図6に示す画像形成装置100Aは、図3の電源制御部114および電源生成部115の代わりに電源制御部124および電源生成部125を有する。画像形成装置100Aのその他の構成は、図3の画像形成装置100の構成と同様である。
電源制御部124は、頻度検出部1240、ROM1243および4つのFB設定部1244を有する。例えば、ROM1243は、電気的に書き換え可能なフラッシュメモリ等でもよい。頻度検出部1240は、所定の周期におけるCKE信号の平均電圧を示す電圧VCKEをCKE信号がハイレベルの頻度を示す頻度情報として生成する。頻度検出部1240の例は、図7に示される。
ROM1243は、電圧VCKEと、4つのFB設定部1244がそれぞれ出力する調整電圧FB3、FB2、FB1、FB0との対応関係を示す対応情報を保持する。以下では、調整電圧FB3、FB2、FB1、FB0を区別なく説明する場合、調整電圧FBと称される。ROM1243は、保持部の一例である。ROM1243に保持される電圧VCKEと調整電圧FBとの対応関係を示す対応情報の例は、図8に示される。
4つのFB設定部1244は、ROM1243に保持された電圧VCKEと調整電圧FBとの対応関係を示す対応情報を参照して、頻度検出部1240から受ける電圧VCKEに対応する調整電圧FB3-FB0の値をそれぞれ決定する。そして、4つのFB設定部1244は、決定した値の調整電圧FB3-FB0を、例えば、直流電圧DC5を降圧することでそれぞれ生成し、生成した調整電圧FB3-FB0を電源生成部125に出力する。
例えば、4つのFB設定部1244は、決定した調整電圧FB3-FB0の値に応じて、直流電圧DC5から調整電圧FB3-FB0を生成する分割回路の抵抗分割比を変更する。FB設定部1244は、CKE信号のハイレベルの頻度に応じた調整電圧FBを生成する調整電圧生成部の一例である。
電源生成部125は、調整電圧FB3に応じて、直流電圧DC33を生成し、調整電圧FB2に応じて、直流電圧DC18を生成する。また、電源生成部125は、調整電圧FB1に応じて、直流電圧DC12を生成し、調整電圧FB0に応じて、直流電圧DC1.05を生成する。そして、電源制御部124および電源生成部125により画像形成装置100A(電子機器)の電源制御方法が実行される。電源生成部125の例は、図7に示される。
<電源制御部および電源生成部の回路ブロック>
図7は、図6の電源制御部124および電源生成部125の一例を示す回路ブロック図である。例えば、頻度検出部1240は、DAC1241と平滑化回路1242を有する。DAC1241は、CKE信号の論理レベルを電圧に変換する。平滑化回路1242は、DAC1241の出力電圧を平滑化し、所定の周期におけるCKE信号の平均電圧を示す電圧VCKEを生成する。
なお、頻度検出部1240は、所定の周期毎にCKE信号の遷移エッジの数をカウントするカウンタと、カウンタがカウントしたカウント値に応じて電圧VCKEを生成するDACを有してもよい。
各FB設定部1244は、電圧VCKEと、調整電圧FB3-FB0毎にROM1243に保持された対応情報とに基づいて、調整電圧FB3-FB0のいずれかを生成する。
電源生成部125は、直流電圧DC5に応じて直流電圧DC33、DC18、DC12、DC105をそれぞれ生成する4つの電源生成回路G33A、G18A、G12A、G105Aを有する。例えば、電源生成回路G33A、G18A、G12A、G105Aは、DC/DCコンバータである。電源生成回路G33Aは、電圧調整端子FB(フィードバック端子)で受ける調整電圧FB3に応じて、ROM112に供給する直流電圧DC33の値を調整可能である。
電源生成回路G18Aは、電圧調整端子FBで受ける調整電圧FB2に応じて、ROM112に供給する直流電圧DC18の値を調整可能である。電源生成回路G12Aは、電圧調整端子FBで受ける調整電圧FB1に応じて、RAM113に供給する直流電圧DC12の値を調整可能である。電源生成回路G105Aは、電圧調整端子FBで受ける調整電圧FB0に応じて、CPU111に供給する直流電圧DC105の値を調整可能である。
<ROM1243に保持される対応情報>
図8は、図7のROM1243に保持されるFB電圧用の設定値の一例を示す説明図である。ROM1243には、CKE信号のハイレベルの頻度を示す電圧VCKE(CKE信号の平均電圧)の所定範囲毎に、調整電圧FB3-FB0の設定値VSETが保持される。図8中の符号OFFは、対応する設定値VSETが存在しないことを示す。なお、図8に示す対応情報は、テーブル構造で示されるが、数値列または文字列で示されてもよい。
ROM1243には、電圧VCKEが0Vのときに対応して、調整電圧FB1、FB0の設定値VSET11、VSET10が保持される。設定値VSET11は、直流電圧DC12を1.1Vに調整する調整電圧FB1を示す。設定値VSET10は、直流電圧DC105を1.0Vに調整する調整電圧FB0を示す。電圧VCKEが0Vのとき、直流電圧DC33、DC18は生成されないため、調整電圧FB3、FB2用の設定値VSETは、ROM1243に保持されない。
ROM1243には、電圧VCKEが0Vより大きく0.6V以下のときに対応して、調整電圧FB3-FB0の設定値VSET32、VSET17、VSET12、VSET105が保持される。設定値VSET32は、直流電圧DC33を3.2Vに調整する調整電圧FB3を示す。設定値VSET17は、直流電圧DC18を1.7Vに調整する調整電圧FB2を示す。設定値VSET12は、直流電圧DC12を1.2Vに調整する調整電圧FB1を示す。設定値VSET105は、直流電圧DC105を1.05Vに調整する調整電圧FB0を示す。
ROM1243には、電圧VCKEが0.6Vより大きく1.2V以下のときに対応して、調整電圧FB3-FB0の設定値VSET33、VSET18、VSET12、VSET115が保持される。設定値VSET33は、直流電圧DC33を3.3Vに調整する調整電圧FB3を示す。設定値VSET18は、直流電圧DC18を1.8Vに調整する調整電圧FB2を示す。設定値VSET12は、直流電圧DC12を1.2Vに調整する調整電圧FB1を示す。設定値VSET115は、直流電圧DC105を1.15Vに調整する調整電圧FB0を示す。
図8に示す調整電圧FB1用の設定値において、電圧VCKEが0Vより大きく1.2V以下のとき、FB設定部1244は、設定値VSET12に基づいて、RAM113に供給される直流電圧DC12を1.2Vに調整する調整電圧FB1を生成する。電圧VCKEが0Vより大きい場合、RAM113は、ある頻度でハイレベルのCKE信号を受け、アクセス動作を実施している。この場合、電圧VCKEが0.6V以下の場合にも設定値VSETをVSET12とすることで、RAM113に十分な直流電圧DC12を供給することができ、RAM113の動作マージンが低下することを抑制することができる。
ROM1243には、電圧VCKEが1.2Vより大きいときに対応して、調整電圧FB3-FB0の設定値VSET34、VSET19、VSET13、VSET125が保持される。設定値VSET34は、直流電圧DC33を3.4Vに調整する調整電圧FB3を示す。設定値VSET19は、直流電圧DC18を1.9Vに調整する調整電圧FB2を示す。設定値VSET13は、直流電圧DC12を1.3Vに調整する調整電圧FB1を示す。設定値VSET125は、直流電圧DC105を1.25Vに調整する調整電圧FB0を示す。
ROM1243に電圧VCKEと調整電圧FB3-FB0との対応関係を示す対応情報を保持することで、各FB設定部1244は、電圧VCKEの所定範囲毎に設定される調整電圧FB3-FB0の設定値VSETを容易に参照することができる。したがって、各FB設定部1244による調整電圧FB3-FB0の生成制御を容易にすることができる。
なお、例えば、CPU111が動作可能な直流電圧DC105の最小値が予め分かっている場合、設定値VSET11は、この最小値に合わせて設定されてもよい。ROM1243が動作可能な直流電圧DC33、DC18の各々の最小値が予め分かっている場合、設定値VSET32、VSET17のそれぞれは、これら最小値のそれぞれに合わせて設定されてもよい。
同様に、RAM113が動作可能な直流電圧DC12の最小値が予め分かっている場合、設定値VSET11は、この最小値に合わせて設定されてもよい。ここで、直流電圧DCの最小値は、各デバイスの電気的仕様で設定された最小動作電圧ではなく、各デバイスの実力値である。これにより、デバイスの実力値に応じて、消費電力を抑制しつつ、適切な直流電圧DCを設定することができる。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、CPU111が実行する制御プログラムを介在させることなく、CPU111、ROM112およびRAM113に、動作頻度に応じた適切な直流電圧DCを供給することができる。この結果、CPU111、ROM112およびRAM113を安定して動作させることができ、画像形成装置100の信頼性の低下を抑制することができる。
さらに、この実施形態では、直流電圧DC33の値を、電圧調整端子FBに供給する調整電圧FB3により調整することで、1つの電源生成回路G33Aにより、CKE信号のハイレベルの頻度に応じた直流電圧DC33を生成することができる。直流電圧DC18の値を、電圧調整端子FBに供給する調整電圧FB2により調整することで、1つの電源生成回路G18Aにより、CKE信号のハイレベルの頻度に応じた直流電圧DC18を生成することができる。
同様に、直流電圧DC12の値を、電圧調整端子FBに供給する調整電圧FB1により調整することで、1つの電源生成回路G12Aにより、CKE信号のハイレベルの頻度に応じた直流電圧DC12を生成することができる。直流電圧DC105の値を、電圧調整端子FBに供給する調整電圧FB0により調整することで、1つの電源生成回路G105Aにより、CKE信号のハイレベルの頻度に応じた直流電圧DC105を生成することができる。この結果、電源生成部125の回路規模を図4に示した電源生成部115の回路規模に比べて低減することができ、制御部110を実現する制御基板51を小さくすることができる。この結果、画像形成装置100Aのコストを削減することができる。
ROM1243に電圧VCKEと調整電圧FB3-FB0との対応関係を示す対応情報を保持することで、電圧VCKEの所定範囲毎に設定される調整電圧FB3-FB0の設定値VSETを容易に参照することができる。したがって、各FB設定部1244による調整電圧FB3-FB0の生成制御を容易にすることができる。
なお、上述した実施形態は、複合機等の画像形成装置100、100Aに限定されることなく、例えば、単体のプリンタ、スキャナ、ファクシミリ、または電子黒板、プロジェクター、ドライブデコーダー等の電子機器に適用可能である。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 電源装置
6 プリンタ部
10 操作部
20 起動スイッチ
40 読取部
41 ADF
42 スキャナ部
51 制御基板
79 エンジン制御部
79a プリンタ回路部
79b スキャナ回路部
100、100A 画像形成装置
110 制御部
111 CPU
111a メモリコントローラ
111b 内部メモリ
112 ROM
113 RAM
114 電源制御部
115 電源生成部
120 電源ユニット
124 電源制御部
125 電源生成部
1140 頻度検出部
1150、1151、1152、1153 電源生成部
1240 頻度検出部
1241 DAC
1242 平滑化回路
1243 ROM
1244 FB設定部
AD アドレス信号
CKE クロックイネーブル信号
CLK クロック信号
CMD コマンド信号
CNT カウント値
DC105、DC12、DC18、DC33 直流電圧
DC5、DC24 直流電圧
DQ データ信号
G10、G105、G105A、G115、G125 電源生成回路
G11、G12a、G12b、G12A、G13 電源生成回路
G17、G18、G18A、G19 電源生成回路
G32、G33、G33A、G34 電源生成回路
SEL(SEL1-SEL3) 選択信号
VCKE 電圧
VSET 設定値
特開2012-114973号公報

Claims (10)

  1. プロセッサと、
    前記プロセッサにより実行されるプログラムが記憶され、前記プロセッサから有効レベルのクロックイネーブル信号を受けている間、クロック信号に同期して動作するメモリと、
    前記クロックイネーブル信号が有効レベルに設定される頻度を検出する頻度検出部と、
    電圧を生成し、前記頻度検出部が検出した前記頻度が低いときの前記電圧を、前記頻度が高いときの前記電圧に比べて低く設定する電源生成部と、
    前記電源生成部が生成した前記電圧により動作する機能部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記電源生成部は、互いに異なる前記電圧を生成する複数の電源生成回路を有し、前記頻度に応じて前記複数の電源生成回路のいずれかを動作させることで、前記機能部に供給する前記電圧の値を調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記頻度に応じた調整電圧を生成する調整電圧生成部を有し、
    前記電源生成部は、前記調整電圧に応じて前記機能部に供給する前記電圧の値を調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記頻度と前記調整電圧との対応関係を保持する保持部を有し、
    前記調整電圧生成部は、前記保持部を参照して前記頻度に対応する前記調整電圧を決定し、決定した前記調整電圧を前記電源生成部に出力すること
    を特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記頻度検出部は、所定の周期毎に前記クロックイネーブル信号の平均電圧を前記頻度として検出すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記頻度検出部は、所定の周期毎に前記クロックイネーブル信号の遷移エッジの数を前記頻度として検出すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 電圧値が互いに異なる複数種の電圧によりそれぞれ動作する複数の前記機能部と、
    前記頻度に基づいて前記複数種の電圧をそれぞれ生成する複数の前記電源生成部と、を有し、
    前記プロセッサは、前記複数の機能部の1つであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記プロセッサは、前記メモリに発行するメモリアクセス要求を保持するアクセスキューを含むメモリコントローラを有し、
    前記メモリコントローラは、前記アクセスキューに前記メモリアクセス要求が保持されているときに前記クロックイネーブル信号を有効レベルに設定し、前記アクセスキューに前記メモリアクセス要求が保持されていないときに前記クロックイネーブル信号を無効レベルに設定すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部の動作を制御するプログラムを実行するプロセッサと、
    前記プログラムが記憶され、前記プロセッサから有効レベルのクロックイネーブル信号を受けている間、クロック信号に同期して動作するメモリと、
    前記クロックイネーブル信号が有効レベルに設定される頻度を検出する頻度検出部と、
    電圧を生成し、前記頻度検出部が検出した前記頻度が低いときの前記電圧を、前記頻度が高いときの前記電圧に比べて低く設定する電源生成部と、
    前記電源生成部が生成した前記電圧により動作する機能部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. プロセッサと、
    前記プロセッサにより実行されるプログラムが記憶され、前記プロセッサから有効レベルのクロックイネーブル信号を受けている間、クロック信号に同期して動作するメモリと、電圧を生成する電源生成部と、前記電源生成部が生成した前記電圧により動作する機能部と、を有する電子機器の電源制御方法であって、
    前記クロックイネーブル信号が有効レベルに設定される頻度を検出し、
    前記電源生成部に、検出した前記頻度が低いときの前記電圧を、前記頻度が高いときの前記電圧に比べて低く設定させること
    を特徴とする電子機器の電源制御方法。
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