JP2023131042A - ジョイスティックシステム - Google Patents

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健太 村上
Kenta Murakami
匠 甲原
Takumi Kohara
秀喜 川口
Hideki Kawaguchi
修一 富岡
Shuichi Tomioka
泰三 中尾
Taizo Nakao
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Abstract

【課題】操作性が高いジョイスティックシステムを提供する。【解決手段】ロボットRの姿勢の変更を指示するためのジョイスティックシステム100であって、スティック20と、スティック20の一端側に設けられるセンサ10と、ロボットRの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部21と、を備え、姿勢変更モード選択部21は、スティック20の他端側に設けられることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ジョイスティックシステムに関する。
ロボットを操作する手段として、ジョイスティック型コントローラによる操作が用いられている。
特許文献1では、マニピュレータのハンド部の位置または速度を選択的に指令する装置が開示されている。この装置では、ジョイスティックを傾けるように操作する。
特許文献2では、複数の作動系の制御を行う装置が開示されている。この装置のジョイスティックには、複数の操作領域が設けられている。この装置は、複数の操作領域のうち、いずれの操作領域に操作力が及ぼされたかを検出する。この装置は、及ぼされた操作力等の大きさも検出する。この装置は、それらの検出された操作位置及び操作力等によって、作動系への制御信号を得る。
特開昭63-288687号公報 特開2001-138276号公報
前記従来のジョイスティックシステムでは、操作性を向上させることに改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、操作性が高いジョイスティックシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るジョイスティックシステムは、ロボットの姿勢の変更を指示するためのジョイスティックシステムであって、スティックと、前記スティックの一端側に設けられるセンサと、前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、を備え、前記姿勢変更モード選択部は、前記スティックの他端側に設けられることを特徴とする。
この発明によれば、センサは、スティックの一端側に設けられる。姿勢変更モード選択部は、スティックの他端側に設けられる。これにより、ユーザが姿勢変更モード選択部に接触した状態でスティックに加えた力は、センサまわりの力のモーメントとしてセンサに伝達される。したがって、センサは、この力のモーメントを検知して、ロボットの姿勢の変更の指示として処理することができる。よって、例えば、ロボットの姿勢を傾けたい時、ユーザは、スティックを傾けるように力を加えることで、ロボットの姿勢の変更を指示することができる。
センサ及び姿勢変更モード選択部が、それぞれスティックの両端に設けられていることで、センサと姿勢変更モード選択部との間に十分な距離を設けることができる。よって、センサまわりの力のモーメントを、より少ない力で効率的に発生させることできる。よって、より軽い力でジョイスティックシステムを操作することができる。
また、前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部、を備え、前記平面内位置変更モード選択部は、前記スティックの一端側に設けられることを特徴としてもよい。
この発明によれば、平面内位置変更モード選択部は、スティックの一端側に設けられる。つまり、平面内位置変更モード選択部は、スティックにおいて、姿勢変更モード選択部よりもセンサの近くに配置される。これにより、ユーザが平面内位置変更モード選択部に接触した状態でスティックに加えた力は、水平力としてセンサに伝達される。したがって、センサは、この水平力を検知して、ロボットの位置の変更の指示として処理することができる。よって、例えば、ロボットの位置を並進方向に移動させたい時、ユーザは、スティックを並進方向に押すように力を加えることで、ロボットの位置の変更を指示することができる。
また、前記平面内位置変更モード選択部は、第1平面内位置変更モード選択部と、第2平面内位置変更モード選択部と、を含み、前記第1平面内位置変更モード選択部、及び、前記第2平面内位置変更モード選択部は、前記センサの側から、前記第1平面内位置変更モード選択部、前記第2平面内位置変更モード選択部、の順に配置され、前記第1平面内位置変更モード選択部は、前記スティックの長手方向に沿って見て、前記第2平面内位置変更モード選択部より大きいことを特徴としてもよい。
この発明によれば、平面内位置変更モード選択部は、センサの側から、第1平面内位置変更モード選択部、第2平面内位置変更モード選択部、の順に配置される。つまり、第2平面内位置変更モード選択部と姿勢変更モード選択部との距離は、第1平面内位置変更モード選択部と姿勢変更モード選択部との距離よりも短い。これにより、ユーザは、第2平面内位置変更モード選択部と、姿勢変更モード選択部との間において、手の移動をスムーズに行うことができる。よって、ロボットの位置の変更を第2平面内位置変更モード選択部によって行う場合、第1平面内位置変更モード選択部を用いる場合と比較して、ロボットの姿勢の変更及び位置の変更の切り替えをより効率的に行うことができる。
第1平面内位置変更モード選択部は、スティックの長手方向に沿って見て、第2平面内位置変更モード選択部より大きい。これにより、第1平面内位置変更モード選択部は、第2平面内位置変更モード選択部よりも、ユーザによって水平力を加えやすくすることができる。
ところで、センサに水平力を伝達するためには、力を加えた部位とセンサとの間の距離を短くすることで、水平力によるモーメントを生じにくくすることが好ましい。ここで、第1平面内位置変更モード選択部とセンサとの距離は、第2平面内位置変更モード選択部とセンサとの距離よりも短い。したがって、第1平面内位置変更モード選択部からスティックに力を加えた場合は、第2平面内位置変更モード選択部からスティックに力を加えた場合と比較して、より小さい力で効率的に水平力をセンサに伝達することができる。よって、例えば、ユーザの力が比較的小さい場合であっても、ロボットの位置の変更を容易に行うことができる。
また、前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部、を更に備え、前記垂直方向位置変更モード選択部は、前記スティックの部分であって前記姿勢変更モード選択部と前記平面内位置変更モード選択部との間の部分に設けられる、ことを特徴としてもよい。
ここで、姿勢変更モード選択部は、力のモーメントを効率的にセンサに伝達するために、センサから遠い位置にあることが好ましい。平面内位置変更モード選択部は、水平力をセンサに伝達するために、センサから近い位置にあることが好ましい。また、垂直方向位置変更モード選択部は、スティックの軸方向に力を加えやすくするために、ユーザが手の指全体で握れる位置に配置されることが好ましい。
垂直方向位置変更モード選択部は、スティックの部分であって姿勢変更モード選択部と平面内位置変更モード選択部との間の部分に設けられる。よって、上述の好適な配置を保ちつつ、スティックに垂直方向位置変更モード選択部を配置することができる。また、垂直方向位置変更モード選択部がスティックのいずれかの端部に位置していると、ユーザが垂直方向位置変更モード選択部を握った時、ユーザが手の指全体で垂直方向位置変更モード選択部を握ることができない。結果として、いずれかの指がスティックから外れることがある。上述の位置(スティックの端部ではない位置)に垂直方向位置変更モード選択部を配置することで、ユーザは、手の指の全体で垂直方向位置変更モード選択部を握りやすくすることができる。よって、垂直方向位置変更モード選択部によるロボットの操作をしやすくすることができる。
また、前記垂直方向位置変更モード選択部の前記一端側、及び、前記垂直方向位置変更モード選択部の前記他端側、のそれぞれには、突部が設けられることを特徴としてもよい。
この発明によれば、垂直方向位置変更モード選択部の一端側、及び、垂直方向位置変更モード選択部の他端側、のそれぞれには、突部が設けられる。これにより、垂直方向位置変更モード選択部を操作する際、ユーザの指を、突部に引っ掛けることができる。よって、より垂直方向位置変更モード選択部によるロボットの操作をしやすくすることができる。
また、ダイヤル盤、を更に備え、前記ロボットには、アタッチメントが設けられ、前記アタッチメントは、前記所定平面と垂直な方向に沿って移動し、前記ダイヤル盤は、前記アタッチメントの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられ、前記ダイヤル盤は、前記垂直方向位置変更モード選択部の近傍に設けられる、ことを特徴としてもよい。
この発明によれば、ダイヤル盤は、アタッチメントの位置であって所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられる。これにより、スティックによるロボットの姿勢及び位置の操作と、ダイヤル盤によるアタッチメントの操作と、を同時に行うことができる。
ここで、アタッチメントの、所定平面と垂直な方向における位置(以下、垂直方向位置)は、アタッチメント自体の垂直方向位置だけではなく、ロボットの垂直方向位置によっても決定される。したがって、アタッチメントの垂直方向位置を調整するためには、アタッチメントの垂直方向位置の変更を指示するだけでなく、ロボットの垂直方向位置の変更も指示する必要がある。これに対し、ダイヤル盤は、垂直方向位置変更モード選択部の近傍に設けられる。これにより、ユーザは、スティックの垂直方向位置変更モード選択部及びダイヤル盤を片手で同時に操作することができる。よって、ユーザが、アタッチメントの先端の垂直方向位置を調整しやすくすることができる。
また、前記ダイヤル盤は、ユーザが前記スティックを握った時、ユーザの手の親指が届く位置に設けられる、ことを特徴としてもよい。
この発明によれば、ダイヤル盤は、ユーザがスティックを握った時、ユーザの手の親指が届く位置に設けられる。これにより、ユーザは、スティックから手を離すことなく、親指のみでダイヤル盤を操作することができる。よって、よりロボットとアタッチメントの操作を同時に行うことを容易にすることができる。
また、前記ロボットの位置及び姿勢の両方の変更を指示するための位置姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する位置姿勢変更モード選択部、を更に備え、前記位置姿勢変更モード選択部は、前記スティックの部分であって前記姿勢変更モード選択部と前記垂直方向位置変更モード選択部との間の部分に設けられる、ことを特徴としてもよい。
この発明によれば、位置姿勢変更モード選択部は、スティックの部分であって姿勢変更モード選択部と垂直方向位置変更モード選択部との間の部分に設けられる。
つまり、位置姿勢変更モード選択部は、垂直方向位置変更モード選択部よりも、スティックの他端側に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部とセンサとの間の距離を、位置姿勢変更モード選択部に力を加えた時、センサまわりの力のモーメントを発生させるために十分な距離とすることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部からスティックを傾けるように力を加えると、センサまわりの力のモーメントを発生させることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部によってロボットの姿勢を変更することができる。
また、位置姿勢変更モード選択部は、スティックにおける、姿勢変更モード選択部よりもセンサに近い部位に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部に水平力を加えたとき、センサに対して、水平力を伝達させやすくすることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部によってロボットの位置を変更することができる。
このように、位置姿勢変更モード選択部が上述の部位に位置することで、位置姿勢変更モード選択部のみによって、ロボットの姿勢の変更及び位置の変更をすることができる。
この態様は、ロボットの姿勢及び位置の変更の際に精度を必要としない場合において顕著な作用効果をもたらす。具体的には、例えば、対象物に対して詳細な位置合わせをする前に、単に対象物にロボットを接近させようとした場合において、手軽にロボットを移動させることができる。
また、前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部、及び、前記位置姿勢変更モード選択部のそれぞれは、タッチセンサを含むことを特徴としてもよい。
この発明によれば、姿勢変更モード選択部、平面内位置変更モード選択部、垂直方向位置変更モード選択部、及び、位置姿勢変更モード選択部のそれぞれは、タッチセンサを含む。これにより、上述の各モードの選択を、ユーザがタッチセンサに触れることのみで行うことができる。よって、ユーザは、複雑な操作を必要とせず、各モードを選択することができる。
ここで、センサ(例えば、力覚センサ)は、一般的に、付加された並進力や力のモーメントをアナログ値で処理する。言い換えれば、センサには、ON、OFFの概念がない。このため、並進力や力のモーメントの閾値の設定によっては、ジョイスティックシステムが誤動作する原因となるおそれがある。これに対し、タッチセンサを用いることで、各モードの切り替えを確実にすることができる。つまり、センサに対する入力の有効及び無効を確実に切り替えることができる。よって、ジョイスティックシステムによるロボットの操作をより安全にすることができる。
また、前記スティックの他端部に設けられるボタン、を更に備え、前記ボタンが押下されているか否かに応じ、前記ロボットの位置及び姿勢それぞれを、前記スティックの操作により、変更させる量を異ならせることを特徴としてもよい。
この発明によれば、ボタンが押下されているか否かに応じ、ロボットの位置及び姿勢それぞれを、スティックの操作により、変更させる量を異ならせる。
例えば、ボタンが押下されている場合に、ロボットの位置及び姿勢を変更させる量が増加する場合は、スティックの操作によるロボットの移動速度を速くすることができる。したがって、より早くロボットを対象物に接近させることができる。
例えば、ボタンが押下されている場合に、ロボットの位置及び姿勢を変更させる量が減少する場合は、スティックの操作によるロボットの移動速度を遅くすることができる。したがって、よりロボットの詳細な位置合わせをしやすくすることができる。
いずれの場合であっても、ボタンを押下し、または、押下せずに、移動速度が増加している状態で、ロボットを対象物に接近させた後、ボタンを押下せずに、または、押下し、移動速度が低下している状態で、よりロボットの詳細な位置合わせをしやすくする、ということができる。
また、本発明に係るジョイスティックシステムの第2態様は、ロボットの位置及び姿勢の両方を指示するためのジョイスティックシステムであって、スティックと、前記スティックに設けられるセンサと、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部と、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部と、前記ロボットに設けられ、且つ、前記所定平面と垂直な方向に沿って移動するアタッチメントと、を備え、前記センサは、前記アタッチメントの所定位置に設けられ、前記センサ、前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部は、前記所定位置から、前記センサ、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部、前記姿勢変更モード選択部、の順に配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、センサは、アタッチメントの所定位置に設けられる。つまり、センサが設けられたスティックは、ロボットに設けられたアタッチメントに取り付けられる。したがって、スティックを操作してロボット及びアタッチメントを移動させると、スティックも同様に移動する。したがって、ユーザは、スティックを用いて、ロボットを、直接手動で移動させるかのように操作することができる。よって、よりロボットの操作を直感的に行うことができる。
また、本発明に係るジョイスティックシステムの第3態様は、ロボットの位置及び姿勢の両方を指示するためのジョイスティックシステムであって、第1部分と、第2部分と、第3部分と、を含むスティックと、前記スティックに設けられるセンサと、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部と、前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部と、前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、及び、前記垂直方向位置変更モード選択部のそれぞれと、前記第1部分、前記第2部分、及び前記第3部分のそれぞれと、を対応付ける設定部と、を備える、ことを特徴とする。
この発明によれば、姿勢変更モード選択部、平面内位置変更モード選択部、及び、垂直方向位置変更モード選択部のそれぞれと、第1部分、第2部分、及び第3部分のそれぞれと、を対応付ける設定部を備える。これにより、設定部によって、上述の各モード選択部の位置を、それぞれ第1部分、第2部分、及び第3部分のいずれかに配置するかを選択することができる。つまり、設定部を設けることにより、スティックの形状やロボットの形状に応じ、各選択部の配置を改善することができる。よって、スティックを用いた上述の各モードの選択を、よりユーザの要望に合わせやすくすることができる。よって、よりジョイスティックシステムの利便性を向上することができる。
本発明によれば、操作性が高いジョイスティックシステムを提供することができる。
本発明に係るジョイスティックシステムの概要図である。 ジョイスティックシステムとロボット及びアタッチメントの関係を示すブロック図である。 スティックに付加する力及び力を付加する部位を可視化した図である。 ユーザがジョイスティックシステムを手で操作する際の概要図である。 ジョイスティックシステムの変形例である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るジョイスティックシステム100を説明する。
本実施形態に係るジョイスティックシステム100は、例えば、ロボットRを遠隔操作するために用いられる。
ロボットRは、例えば、六軸の垂直多関節ロボットである。すなわち、アームを備え、前記アームの先端を、三次元の直交座標系における3軸方向の方向へ移動させたり、前記3軸のそれぞれを回転中心として回転させたりすることができるものである。本実施形態において、ロボットRのアームの先端には、アタッチメントAが取付けられる。
アタッチメントAは、例えば、対象物Oに直接触れる部位である。アタッチメントAは、ロボットRのアームによって対象物Oの付近まで移動する。アタッチメントAは、所定平面と垂直な方向に沿って移動する。第1実施形態において、所定平面とは、ロボットRのアームの先端を原点とした相対座標における、アームの先端の軸方向に直交する平面をいう。つまり、アタッチメントAは、アームの先端の軸方向に沿って移動する。具体的には、アタッチメントAは、例えば、一方の端部がロボットRに取り付けられ、他方の端部が伸縮するように移動する。つまり、本実施形態において、アタッチメントAは、1軸方向に移動が可能である。これにより、アタッチメントAは、対象物Oに接近及び接触する。
(ジョイスティックシステム100について)
本実施形態に係るジョイスティックシステム100は、例えば、ロボットRの姿勢の変更を指示するために用いられる。ここで、アタッチメントAの姿勢とは、三次元の直交座標系の各軸を回転中心とした、アタッチメントAの回転角をいう。ジョイスティックシステム100は、ロボットRの所定平面における位置の変更を指示するために用いられてもよい。ジョイスティックシステム100は、ロボットRの所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられてもよい。ジョイスティックシステム100は、アタッチメントAの姿勢の変更、アタッチメントAの位置の変更、及びアタッチメントAを所定平面と垂直な方向に沿って移動させる指示をするために用いられてもよい。
(ジョイスティックシステム100の制御モードについて)
ジョイスティックシステム100は、ロボットRを操作するための制御モードとして、姿勢変更モードと、平面内位置変更モードと、垂直方向位置変更モードと、位置姿勢変更モードと、を備える。ジョイスティックシステム100において、上述のいずれかの制御モードが選択されている間は、例えば、その他の制御モードは機能しないように制御される。ジョイスティックシステム100において、上述のいずれかの制御モードが選択されている間、その他の制御モードが同時に機能するように制御しても良い。
姿勢変更モードは、ロボットRの姿勢の変更を指示するための制御モードである。具体的には、姿勢変更モードは、アタッチメントAの姿勢の変更を指示するモードである。
平面内位置変更モードは、ロボットRの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための制御モードである。具体的には、平面内位置変更モードは、アタッチメントAの、所定平面における位置の変更を指示するモードである。
垂直方向位置変更モードは、ロボットRの位置であって所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための制御モードである。具体的には、垂直方向位置変更モードは、アタッチメントAの、所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するモードである。
位置姿勢変更モードは、ロボットRの位置及び姿勢の両方の変更を指示するための制御モードである。具体的には、位置姿勢モードは、アタッチメントAの位置及び姿勢の両方の変更を指示するモードである。
ジョイスティックシステム100は、上述の各制御モードを、以下の構成によって適宜選択して作動させることで、ロボットRを操作する。
(ジョイスティックシステム100の構成部品について)
ジョイスティックシステム100は、図1、図2及び図3に示すように、制御部Cと、センサ10と、スティック20と、ダイヤル盤30と、を備える。ジョイスティックシステム100は、図4に示すように、ユーザUがスティック20を手で握った状態で使用する。
制御部Cは、ジョイスティックシステム100を制御する。制御部Cは、ユーザUによるスティック20又はダイヤル盤30への入力を適宜処理することで、ジョイスティックシステム100を制御する。制御部Cは、例えば、スティック20及びダイヤル盤30から離れた位置に配置されてもよいし、スティック20及びダイヤル盤30の内部に内蔵されていてもよい。
制御部Cは、例えば、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとメモリとを備え、予め構成された制御プログラムを実行することで、ジョイスティックシステム100を制御する。また、制御部Cは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
センサ10は、スティック20の一端側に設けられる。センサ10は、ユーザUがスティック20へ加えた力を検出する。センサ10は、例えば、公知の力覚センサである。センサ10は、公知のポテンショメータであってもよい。図3に示すように、検出点10aを含む。検出点10aは、ユーザUがスティック20へ加えた力を検出する際の基準となる点である。センサ10は、例えば、検出点10aにおいて、水平力FLと、垂直力FVと、モーメントFMと、を検出する。
図3に示すように、水平力FLは、スティック20に対し、第1軸直方向X及び第2軸直方向Yを含む平面において、いずれかの方向から入力される並進力である。垂直力FVは、スティック20の軸方向Zから入力される並進力である。モーメントFMは、センサ10まわりの力のモーメントである。モーメントFMは、スティック20の軸方向Zにおいてセンサ10から離れた箇所に水平力FLを付加することで発生する。
スティック20は、ユーザUがロボットRを操作するために使用する棒状の部材である。図1及び図3に示すように、スティック20は、姿勢変更モード選択部21と、平面内位置変更モード選択部22と、垂直方向位置変更モード選択部23と、突部25と、位置姿勢変更モード選択部24と、ボタン26と、を備える。
姿勢変更モード選択部21、平面内位置変更モード選択部22、垂直方向位置変更モード選択部23、及び、位置姿勢変更モード選択部24のそれぞれは、タッチセンサを含む。制御部Cは、ユーザUが前記タッチセンサに触れたことを検知することで、上述の各制御モードを選択する。
(姿勢変更モード選択部21について)
姿勢変更モード選択部21は、ユーザUがアタッチメントAの姿勢の変更を指示する際に使用する。制御部Cは、ユーザUが姿勢変更モード選択部21に接触した場合に、姿勢変更モードを選択する。これにより、アタッチメントAの姿勢の変更が可能となる。
ユーザUは、アタッチメントAの姿勢を変更する際、姿勢変更モード選択部21を握った状態で、スティック20を軸方向Zに直交する方向に押す、又は引くようにして、並進力を加える。この時に生じる水平力FLにより、モーメントFMを発生させる。この時、センサ10は、水平力FLが付加された方向と、水平力FLによって発生するモーメントFMの大きさと、を検知する。
水平力FLが付加された方向は、例えば、ロボットRのアームによるアタッチメントAの回転方向に反映される。例えば、ロボットRは、ユーザUから見て、水平力FLが付加された方向と同じ方向に、アタッチメントAの先端を回転中心として移動させるように、アタッチメントAを回転させる。例えば、モーメントFMが第1軸直方向Xに向かって発生した場合、ロボットRは、アタッチメントAの先端を回転中心とし、ユーザUから見て第1軸直方向Xに向かって円弧を描くように、アタッチメントAを回転させる。モーメントFMが第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって発生した場合、ロボットRは、アタッチメントAの先端を回転中心とし、ユーザUから見て第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって円弧を描くように、アタッチメントAを回転させてもよい。
モーメントFMの大きさは、例えば、アタッチメントAの回転速度に反映される。例えば、ロボットRは、モーメントFMの大きさが比較的小さい場合に、アタッチメントAの回転速度を遅くする。ロボットRは、モーメントFMの大きさが比較的大きい場合に、アタッチメントAの回転速度を速くしてもよい。回転速度を変更する際のモーメントFMの大きさの閾値は、例えば、ユーザUがスティック20を操作する力に合わせて適宜変更可能であってもよい。
図1に示すように、姿勢変更モード選択部21は、スティック20の他端側に設けられる。このことで、姿勢変更モード選択部21とセンサ10との間の距離を大きくする。すると、姿勢変更モード選択部21に力を付加した際により大きなモーメントFMが発生する。これにより、センサ10が、よりモーメントFMを検知しやすくすることに寄与する。
(平面内位置変更モード選択部22について)
平面内位置変更モード選択部22は、ユーザUがロボットRの位置であって所定平面における位置の変更を指示する際に使用する。制御部Cは、ユーザUが平面内位置変更モード選択部22に接触した場合に、平面内位置変更モードを選択する。これにより、アタッチメントAの所定平面における位置の変更が可能となる。
ユーザUは、アタッチメントAの位置を変更する際、平面内位置変更モード選択部22を握った状態で、スティック20を軸方向Zに直交する方向に押す、又は引くようにして、並進力を加える。これにより、水平力FLを発生させる。この時、センサ10は、水平力FLが付加された方向と、水平力FLの大きさと、を検知する。
水平力FLが付加された方向は、例えば、ロボットRのアームによるアタッチメントAの移動方向に反映される。例えば、ロボットRは、ユーザUから見て、水平力FLが付加された方向と同じ方向に、アタッチメントAを移動させる。例えば、水平力FLが第1軸直方向Xに向かって付加された場合、ロボットRは、アタッチメントAをユーザUから見て第1軸直方向Xに向かって移動させる。水平力FLが第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって付加された場合、ロボットRは、アタッチメントAをユーザUから見て第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって移動させてもよい。
水平力FLの大きさは、例えば、アタッチメントAの移動速度に反映される。例えば、ロボットRは、水平力FLの大きさが比較的小さい場合に、アタッチメントAの移動速度を遅くする。ロボットRは、水平力FLの大きさが比較的大きい場合に、アタッチメントAの移動速度を速くしてもよい。移動速度を変更させる際の水平力FLの大きさの閾値は、例えば、ユーザUがスティック20を操作する力に合わせて適宜変更可能であってもよい。
図1に示すように、平面内位置変更モード選択部22は、スティック20の一端側に設けられる。これにより、水平力FLによってモーメントFMを発生させにくくすることで、センサ10に水平力FLを伝達しやすくする。
平面内位置変更モード選択部22は、第1平面内位置変更モード選択部22aと、第2平面内位置変更モード選択部22bと、を含む。
第1平面内位置変更モード選択部22a、及び、第2平面内位置変更モード選択部22bは、センサ10の側から、第1平面内位置変更モード選択部22a、第2平面内位置変更モード選択部22b、の順に配置される。
これにより、第1平面内位置変更モード選択部22aは、第2平面内位置変更モード選択部22bよりも、軸方向Zにおいてセンサ10に近い位置に配置される。このことで、第1平面内位置変更モード選択部22aは、センサ10に水平力FLを伝達しやすくすることが好ましい。
また、第2平面内位置変更モード選択部22bは、第1平面内位置変更モード選択部22aよりも姿勢変更モードに近い側に配置される。このことで、第2平面内位置変更モード選択部22bと、スティック20において、第2平面内位置変更モード選択部22bより他端側に位置する部位との間において、ユーザUの手の移動をスムーズにしやすくすることが好ましい。
図1及び図3に示すように、第1平面内位置変更モード選択部22aは、スティック20の長手方向に沿って見て、第2平面内位置変更モード選択部22bより大きい。これにより、第1平面内位置変更モード選択部22aは、第2平面内位置変更モード選択部22bよりもユーザUの手によって掴みやすくする。このことで、第1平面内位置変更モード選択部22aは、ユーザUによって水平力FLを加えやすくすることが好ましい。
(垂直方向位置変更モード選択部23について)
垂直方向位置変更モード選択部23は、ユーザUがロボットRの位置であって所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示する際に使用する。制御部Cは、ユーザUが垂直方向位置変更モード選択部23に接触した場合に、垂直方向位置変更モードを選択する。これにより、アタッチメントAの所定平面と垂直な方向における位置の変更が可能となる。
ユーザUは、アタッチメントAの位置を変更する際、垂直方向位置変更モード選択部23を握った状態で、スティック20を軸方向Zの一端側又は他端側に押す、又は引くようにして、並進力を加える。これにより、垂直力FVを発生させる。この時、センサ10は、垂直力FVが付加された方向と、垂直力FVの大きさと、を検知する。
垂直力FVが付加された方向は、例えば、ロボットRのアームによるアタッチメントAの移動方向に反映される。例えば、ロボットRは、ユーザUから見て、垂直力FVが付加された方向と同じ方向に、アタッチメントAを移動させる。例えば、垂直力FVがスティック20の一端側に付加された場合、アタッチメントAをユーザUから見てスティック20の一端側に移動させる。垂直力FVがスティック20の他端側に付加された場合、アタッチメントAをユーザUから見てスティック20の他端側に移動させてもよい。
垂直力FVの大きさは、例えば、アタッチメントAの移動速度に反映される。例えば、ロボットRは、垂直力FVの大きさが比較的小さい場合に、アタッチメントAの移動速度を遅くする。ロボットRは、垂直力FVの大きさが比較的大きい場合に、アタッチメントAの移動速度を速くしてもよい。移動速度を変更させる際の垂直力FVの大きさの閾値は、例えば、ユーザUがスティック20を操作する力に合わせて適宜変更可能であってもよい。
垂直方向位置変更モード選択部23は、図1及び図3に示すように、スティック20の部分であって姿勢変更モード選択部21と平面内位置変更モード選択部22との間の部分に設けられる。これにより、スティック20における姿勢変更モード選択部21及び平面内位置変更モード選択部22の好適な配置を保つことが好ましい。
ここで、姿勢変更モード選択部21又は平面内位置変更モード選択部22に並進力を付加する際、ユーザUは、スティック20のいずれかの方向からのみ手を触れるようにすればよい。これに対し、垂直方向位置変更モード選択部23に並進力を付加する際、ユーザUは、手全体で垂直方向位置変更モード選択部23を握り込む必要がある。上述の位置に垂直方向位置変更モード選択部23を配置することで、ユーザUが、手の指の全体で垂直方向位置変更モード選択部23を握りやすくすることが好ましい。
(位置姿勢変更モード選択部24について)
位置姿勢変更モード選択部24は、ユーザUがロボットRの位置及び姿勢の両方の変更を指示する際に使用する。制御部Cは、ユーザUが位置姿勢変更モード選択部24に接触した場合に、位置姿勢変更モードを選択する。これにより、アタッチメントAの位置及び姿勢の両方の変更が可能となる。
ユーザUは、アタッチメントAの姿勢を変更する際、位置姿勢変更モード選択部24を握った状態で、スティック20を軸方向Zに直交する方向に押す、又は引くようにして、並進力を加える。この時に生じる水平力FLにより、モーメントFMを発生させる。この時、センサ10は、水平力FLが付加された方向と、水平力FLによって発生するモーメントFMの大きさと、を検知する。
水平力FLが付加された方向は、例えば、ロボットRのアームによるアタッチメントAの回転方向に反映される。例えば、ロボットRは、ユーザUから見て、水平力FLが付加された方向と同じ方向に、アタッチメントAの先端を回転中心として移動させるように、アタッチメントAを回転させる。例えば、モーメントFMが第1軸直方向Xに向かって発生した場合、ロボットRは、アタッチメントAの先端を回転中心とし、ユーザUから見て第1軸直方向Xに向かって円弧を描くように、アタッチメントAを回転させる。モーメントFMが第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって発生した場合、ロボットRは、アタッチメントAの先端を回転中心とし、ユーザUから見て第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって円弧を描くように、アタッチメントAを回転させてもよい。
モーメントFMの大きさは、例えば、アタッチメントAの回転速度に反映される。例えば、ロボットRは、モーメントFMの大きさが比較的小さい場合に、アタッチメントAの回転速度を遅くする。ロボットRは、モーメントFMの大きさが比較的大きい場合に、アタッチメントAの回転速度を速くしてもよい。回転速度を変更する際のモーメントFMの大きさの閾値は、例えば、ユーザUがスティック20を操作する力に合わせて適宜変更可能であってもよい。
ユーザUは、アタッチメントAの位置を変更する際、位置姿勢変更モード選択部24を握った状態で、スティック20を軸方向Zに直交する方向に押す、又は引くようにして、並進力を加える。これにより、水平力FLを発生させる。この時、センサ10は、水平力FLが付加された方向と、水平力FLの大きさと、を検知する。
水平力FLが付加された方向は、例えば、ロボットRのアームによるアタッチメントAの移動方向に反映される。例えば、ロボットRは、ユーザUから見て、水平力FLが付加された方向と同じ方向に、アタッチメントAを移動させる。例えば、水平力FLが第1軸直方向Xに向かって付加された場合、ロボットRは、アタッチメントAをユーザUから見て第1軸直方向Xに向かって移動させる。水平力FLが第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって付加された場合、ロボットRは、アタッチメントAをユーザUから見て第2軸直方向Y又はその他の方向に向かって移動させてもよい。
水平力FLの大きさは、例えば、アタッチメントAの移動速度に反映される。例えば、ロボットRは、水平力FLの大きさが比較的小さい場合に、アタッチメントAの移動速度を遅くする。ロボットRは、水平力FLの大きさが比較的大きい場合に、アタッチメントAの移動速度を速くしてもよい。移動速度を変更させる際の水平力FLの大きさの閾値は、例えば、ユーザUがスティック20を操作する力に合わせて適宜変更可能であってもよい。
位置姿勢変更モード選択部24は、スティック20の部分であって姿勢変更モード選択部21と垂直方向位置変更モード選択部23との間の部分に設けられる。
つまり、位置姿勢変更モード選択部24は、垂直方向位置変更モード選択部23よりも、スティック20の他端側に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部24とセンサ10と間の距離を、位置姿勢変更モード選択部24に力を加えた時、センサ10まわりの力のモーメントFMを発生させるために十分な距離とする。
また、位置姿勢変更モード選択部24は、スティック20における、姿勢変更モード選択部21よりもセンサ10に近い部位に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部24に水平力FLを加えたとき、センサ10に対して、水平力FLを伝達させやすくする。
このように、位置姿勢変更モード選択部24が上述の部位に位置することで、位置姿勢変更モード選択部24のみによって、アタッチメントAの姿勢の変更及び位置の変更をすることができるようにする。
位置姿勢変更モード選択部24は、アタッチメントAの姿勢及び位置の変更の際に精度を必要としない場合において好適に用いられる。具体的には、例えば、対象物Oに対して詳細な位置合わせをする前に、単に対象物OにアタッチメントAを接近させようとした場合において、手軽にロボットRを移動させる際に好適に用いられる。
(突部25について)
突部25は、スティック20における、スティック20の軸直方向に突出した部位である。図1及び図3に示すように、突部25は、第1突部25aと、第2突部25bと、第3突部25cと、第4突部25dと、を含む。
第1突部25aは、スティック20における垂直方向位置変更モード選択部23の一端側に設けられる。具体的には、第1突部25aは、第2平面内位置変更モード選択部22bと垂直方向位置変更モード選択部23との間に設けられる。
第2突部25bは、スティック20における垂直方向位置変更モード選択部23の他端側に設けられる。具体的には、第2突部25bは、垂直方向位置変更モード選択部23と位置姿勢変更モード選択部24との間に設けられる。
第3突部25cは、スティック20における位置姿勢変更モード選択部24の他端側に設けられる。具体的には、第3突部25cは、位置姿勢変更モード選択部24と姿勢変更モード選択部21との間に設けられる。
第4突部25dは、スティック20における姿勢変更モード選択部21の他端側に設けられる。
ユーザUは、垂直方向位置変更モード選択部23を操作する際、指を第1突部25a又は第2突部25bに引っ掛けるようにすることが好ましい。すると、ユーザUは、スティック20に対して垂直力FVを付加しやすくなる。これにより、ユーザUにとって、より垂直方向位置変更モード選択部23によるロボットRの操作をしやすくすることが好ましい。
ユーザUは、位置姿勢変更モード選択部24を操作する際、指を第2突部25b及び第3突部25cに引っ掛けるようにすることが好ましい。
ユーザUは、姿勢変更モード選択部21を操作する際、指を第3突部25c及び第4突部25dに引っ掛けるようにすることが好ましい。あるいは、ユーザUは、姿勢変更モード選択部21を操作する際、指の一部のみを姿勢変更モード選択部21に接触させ、第4突部25dを手全体で掴むようにして操作してもよい。
ユーザUが、上述のようにしてスティック20を握ることで、スティック20によるロボットRの操作を行いやすくすることが好ましい。なお、上記に限らず、ユーザUは、手の大きさに合わせ、スティック20を操作する際に指を引っ掛ける突部25を適宜選択してもよい。
(ボタン26について)
ボタン26は、図1及び図3に示すように、スティック20の他端部に設けられる。ジョイスティックシステム100は、ボタン26が押下されているか否かに応じ、ロボットRの位置及び姿勢それぞれを、スティック20の操作により、変更させる量を異ならせる。これにより、ユーザUによるロボットRの操作の利便性を向上する。例えば、より対象物Oに対して迅速にロボットRのアタッチメントAを接近させたり、対象物Oに対するアタッチメントAの詳細な位置合わせをしやすくしたりする。
具体的には、例えば、ユーザUが、上述の各制御モードによってロボットRの位置の変更を指示する際に、ボタン26を押下する。ジョイスティックシステム100は、ボタン26の押下に基づき、ロボットRの移動速度を速くする。ジョイスティックシステム100は、ボタン26の押下に基づき、ロボットRの移動速度を遅くしてもよい。
また、ユーザUは、上述の各制御モードによってロボットRの姿勢の変更を指示する際に、ボタン26を押下してもよい。ジョイスティックシステム100は、ボタン26の押下に基づき、ロボットRの回転速度を速くしてもよい。ジョイスティックシステム100は、ボタン26の押下に基づき、ロボットRの回転速度を遅くしてもよい。
(ダイヤル盤30について)
ダイヤル盤30は、アタッチメントAの位置であって所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられる。ダイヤル盤30は、例えば、図1に示すように円盤状の部材である。ダイヤル盤30は、外周縁に沿って、ユーザUが指を引っ掛けるための凹凸を備えていることが好ましい。
ダイヤル盤30は、軸方向Zに直交するいずれかの方向に延びる軸を回転軸として回転可能である。アタッチメントAは、例えば、ユーザUがダイヤル盤30を一方の方向へ回転させたとき、アタッチメントAの先端を対象物Oに接近させる。アタッチメントAは、ユーザUがダイヤル盤30を他方の方向へ回転させたとき、アタッチメントAの先端を対象物Oから遠ざからせてもよい。
ダイヤル盤30は、垂直方向位置変更モード選択部23の近傍に設けられる。これにより、ユーザUが1本の指のみでダイヤル盤30を操作できるようにすることが好ましい。ここで、ユーザUは、スティック20を握る時、まず手のひらをスティック20に当てる。そして、親指以外の4本の指を曲げて、スティック20を包むようにして握る。ダイヤル盤30は、例えば、上述のようにユーザUがスティック20を握った状態のまま、ユーザUの手の親指が届く位置に設けられることが好ましい。
ダイヤル盤30は、回転軸方向(厚さ方向)の側面がスティック20に面するように配置される。ダイヤル盤30は、例えば、少なくともスティック20からダイヤル盤30の回転軸の方向に80mm以下の距離にあることが好ましく、50mm以下の距離にあることがより好ましい。また、ダイヤル盤30の径方向の側面、すなわちユーザUがダイヤル盤30を操作する際に親指を掛ける面は、例えば、第1軸直方向Xから見て、スティック20の側面と重なるように配置されることが好ましい。このような配置とすることで、例えば、図4に示すように、ユーザUが親指のみによってダイヤル盤30を操作し、その他の指で同時にスティック20を操作できるようにすることが好ましい。
図4において、ダイヤル盤30は、ユーザUから見てスティック20の左側に配置されている。このため、ユーザUは右手でスティック20を握っている。これに限らず、ダイヤル盤30は、左手で操作できるようにユーザUから見てスティック20の右側に配置されてもよい。ダイヤル盤30は、いずれの手でも操作できるように、位置の変更が可能であってもよい。又は、ダイヤル盤30は、スティック20の両脇にそれぞれ設けられてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るジョイスティックシステム100によれば、センサ10は、スティック20の一端側に設けられる。姿勢変更モード選択部21は、スティック20の他端側に設けられる。これにより、ユーザUが姿勢変更モード選択部21に接触した状態でスティック20に加えた力は、センサ10まわりの力のモーメントとしてセンサ10に伝達される。したがって、センサ10は、この力のモーメントを検知して、ロボットRの姿勢の変更の指示として処理することができる。よって、例えば、ロボットRの姿勢を傾けたい時、ユーザUは、スティック20を傾けるように力を加えることで、ロボットRの姿勢の変更を指示することができる。
センサ10及び姿勢変更モード選択部21が、それぞれスティック20の両端に設けられていることで、センサ10と姿勢変更モード選択部21との間に十分な距離を設けることができる。よって、センサ10まわりの力のモーメントを、より少ない力で効率的に発生させることできる。よって、より軽い力でジョイスティックシステム100を操作することができる。
また、平面内位置変更モード選択部22は、スティック20の一端側に設けられる。つまり、平面内位置変更モード選択部22は、スティック20において、姿勢変更モード選択部21よりもセンサ10の近くに配置される。これにより、ユーザUが平面内位置変更モード選択部22に接触した状態でスティック20に加えた力は、水平力としてセンサ10に伝達される。したがって、センサ10は、この水平力を検知して、ロボットRの位置の変更の指示として処理することができる。よって、例えば、ロボットRの位置を並進方向に移動させたい時、ユーザUは、スティック20を並進方向に押すように力を加えることで、ロボットRの位置の変更を指示することができる。
また、平面内位置変更モード選択部22は、センサ10の側から、第1平面内位置変更モード選択部22a、第2平面内位置変更モード選択部22b、の順に配置される。つまり、第2平面内位置変更モード選択部22bと姿勢変更モード選択部21との距離は、第1平面内位置変更モード選択部22aと姿勢変更モード選択部21との距離よりも短い。これにより、ユーザUは、第2平面内位置変更モード選択部22bと、姿勢変更モード選択部21との間において、手の移動をスムーズに行うことができる。よって、ロボットRの位置の変更を第2平面内位置変更モード選択部22bによって行う場合、第1平面内位置変更モード選択部22aを用いる場合と比較して、ロボットRの姿勢の変更及び位置の変更の切り替えをより効率的に行うことができる。
第1平面内位置変更モード選択部22aは、スティック20の長手方向に沿って見て、第2平面内位置変更モード選択部22bより大きい。これにより、第1平面内位置変更モード選択部22aは、第2平面内位置変更モード選択部22bよりも、ユーザUによって水平力を加えやすくすることができる。
ところで、センサ10に水平力を伝達するためには、力を加えた部位とセンサ10との間の距離を短くすることで、水平力によるモーメントを生じにくくすることが好ましい。ここで、第1平面内位置変更モード選択部22aとセンサ10との距離は、第2平面内位置変更モード選択部22bとセンサ10との距離よりも短い。したがって、第1平面内位置変更モード選択部22aからスティック20に力を加えた場合は、第2平面内位置変更モード選択部22bからスティック20に力を加えた場合と比較して、より小さい力で効率的に水平力をセンサ10に伝達することができる。よって、例えば、ユーザUの力が比較的小さい場合であっても、ロボットRの位置の変更を容易に行うことができる。
ここで、姿勢変更モード選択部21は、力のモーメントを効率的にセンサ10に伝達するために、センサ10から遠い位置にあることが好ましい。平面内位置変更モード選択部22は、水平力をセンサ10に伝達するために、センサ10から近い位置にあることが好ましい。また、垂直方向位置変更モード選択部23は、スティック20の軸方向に力を加えやすくするために、ユーザUが手の指全体で握れる位置に配置されることが好ましい。
垂直方向位置変更モード選択部23は、スティック20の部分であって姿勢変更モード選択部21と平面内位置変更モード選択部22との間の部分に設けられる。よって、上述の好適な配置を保ちつつ、スティック20に垂直方向位置変更モード選択部23を配置することができる。また、垂直方向位置変更モード選択部23がスティック20のいずれかの端部に位置していると、ユーザUが垂直方向位置変更モード選択部23を握った時、ユーザUが手の指全体で垂直方向位置変更モード選択部23を握ることができない。結果として、いずれかの指がスティック20から外れることがある。上述の位置(スティック20の端部ではない位置)に垂直方向位置変更モード選択部23を配置することで、ユーザUは、手の指の全体で垂直方向位置変更モード選択部23を握りやすくすることができる。よって、垂直方向位置変更モード選択部23によるロボットRの操作をしやすくすることができる。
また、垂直方向位置変更モード選択部23の一端側、及び、垂直方向位置変更モード選択部23の他端側、のそれぞれには、突部25が設けられる。これにより、垂直方向位置変更モード選択部23を操作する際、ユーザUの指を、突部25に引っ掛けることができる。よって、より垂直方向位置変更モード選択部23によるロボットRの操作をしやすくすることができる。
また、ダイヤル盤30は、アタッチメントAの位置であって所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられる。これにより、スティック20によるロボットRの姿勢及び位置の操作と、ダイヤル盤30によるアタッチメントAの操作と、を同時に行うことができる。
ここで、アタッチメントAの、所定平面と垂直な方向における位置(以下、垂直方向位置)は、アタッチメントA自体の垂直方向位置だけではなく、ロボットRの垂直方向位置によっても決定される。したがって、アタッチメントAの垂直方向位置を調整するためには、アタッチメントAの垂直方向位置の変更を指示するだけでなく、ロボットRの垂直方向位置の変更も指示する必要がある。これに対し、ダイヤル盤30は、垂直方向位置変更モード選択部23の近傍に設けられる。これにより、ユーザUは、スティック20の垂直方向位置変更モード選択部23及びダイヤル盤30を片手で同時に操作することができる。よって、ユーザUが、アタッチメントAの先端の垂直方向位置を調整しやすくすることができる。
また、ダイヤル盤30は、ユーザUがスティック20を握った時、ユーザUの手の親指が届く位置に設けられる。これにより、ユーザUは、スティック20から手を離すことなく、親指のみでダイヤル盤30を操作することができる。よって、よりロボットRとアタッチメントAの操作を同時に行うことを容易にすることができる。
また、位置姿勢変更モード選択部24は、スティック20の部分であって姿勢変更モード選択部21と垂直方向位置変更モード選択部23との間の部分に設けられる。
つまり、位置姿勢変更モード選択部24は、垂直方向位置変更モード選択部23よりも、スティック20の他端側に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部24とセンサ10との間の距離を、位置姿勢変更モード選択部24に力を加えた時、センサ10まわりの力のモーメントを発生させるために十分な距離とすることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部24からスティック20を傾けるように力を加えると、センサ10まわりの力のモーメントを発生させることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部24によってロボットRの姿勢を変更することができる。
また、位置姿勢変更モード選択部24は、スティック20における、姿勢変更モード選択部21よりもセンサ10に近い部位に位置する。これにより、位置姿勢変更モード選択部24に水平力を加えたとき、センサ10に対して、水平力を伝達させやすくすることができる。したがって、位置姿勢変更モード選択部24によってロボットRの位置を変更することができる。
このように、位置姿勢変更モード選択部24が上述の部位に位置することで、位置姿勢変更モード選択部24のみによって、ロボットRの姿勢の変更及び位置の変更をすることができる。
この態様は、ロボットRの姿勢及び位置の変更の際に精度を必要としない場合において顕著な作用効果をもたらす。具体的には、例えば、対象物に対して詳細な位置合わせをする前に、単に対象物にロボットRを接近させようとした場合において、手軽にロボットRを移動させることができる。
また、姿勢変更モード選択部21、平面内位置変更モード選択部22、垂直方向位置変更モード選択部23、及び、位置姿勢変更モード選択部24のそれぞれは、タッチセンサを含む。これにより、上述の各モードの選択を、ユーザUがタッチセンサに触れることのみで行うことができる。よって、ユーザUは、複雑な操作を必要とせず、各モードを選択することができる。
ここで、センサ10(例えば、力覚センサ)は、一般的に、付加された並進力や力のモーメントをアナログ値で処理する。言い換えれば、センサ10には、ON、OFFの概念がない。このため、並進力や力のモーメントの閾値の設定によっては、ジョイスティックシステム100が誤動作する原因となるおそれがある。これに対し、タッチセンサを用いることで、各モードの切り替えを確実にすることができる。つまり、センサ10に対する入力の有効及び無効を確実に切り替えることができる。よって、ジョイスティックシステム100によるロボットRの操作をより安全にすることができる。
また、ボタン26が押下されているか否かに応じ、ロボットRの位置及び姿勢それぞれを、スティック20の操作により、変更させる量を異ならせる。
例えば、ボタン26が押下されている場合に、ロボットRの位置及び姿勢を変更させる量が増加する場合は、スティック20の操作によるロボットRの移動速度を速くすることができる。したがって、より早くロボットRを対象物に接近させることができる。
例えば、ボタン26が押下されている場合に、ロボットRの位置及び姿勢を変更させる量が減少する場合は、スティック20の操作によるロボットRの移動速度を遅くすることができる。したがって、よりロボットRの詳細な位置合わせをしやすくすることができる。
いずれの場合であっても、ボタン26を押下し、または、押下せずに、移動速度が増加している状態で、ロボットRを対象物に接近させた後、ボタン26を押下せずに、または、押下し、移動速度が低下している状態で、よりロボットRの詳細な位置合わせをしやすくする、ということができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の第2ジョイスティックシステム200を、図5を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る第2ジョイスティックシステム200は、ロボットRの位置及び姿勢の両方を指示する。
第2ジョイスティックシステム200は、センサ10と、スティック20と、ダイヤル盤30と、第2ロボット210(ロボット)と、第2アタッチメント220(アタッチメント)と、を備える。
第2ジョイスティックシステム200は、第2ロボット210及び第2アタッチメント220が構成の一部として備えられている点で、第1実施形態に係るジョイスティックシステム100と相違する。
センサ10、スティック20及びダイヤル盤30は、第1実施形態に係るジョイスティックシステム100と同一の構成であるが、下記の点で相違する。
すなわち、例えば、センサ10は、第2アタッチメント220の所定位置に設けられる。前記所定位置は、図5に示すように、第2アタッチメント220の上面である。つまり、センサ10及びスティック20は、第2アタッチメント220の上面に取り付けられている。
つまり、センサ10及びスティック20は、第2アタッチメント220に直接設けられる。したがって、スティック20を用いて第2アタッチメント220を移動させると、スティック20も連動して移動する。この点で、スティック20によってロボットR及びアタッチメントAを遠隔操作する構成であるジョイスティックシステム100と相違する。
センサ10、姿勢変更モード選択部21、平面内位置変更モード選択部22、垂直方向位置変更モード選択部23は、所定位置から、センサ10、平面内位置変更モード選択部22、垂直方向位置変更モード選択部23、姿勢変更モード選択部21、の順に配置されている。
第2ロボット210は、例えば、第2アタッチメント220を所定平面に沿って移動させる。第2実施形態において、所定平面とは、アタッチメントの軸方向に直交する平面をいい、例えば、水平面である。
第2アタッチメント220は、ロボットRに設けられる。アタッチメントAの先端は、所定平面と垂直な方向に沿って移動する。
第2ジョイスティックシステム200において、ロボットRは、アタッチメントAを対象物Oの真上に移動させる。その後、第2アタッチメント220の先端を所定平面と垂直な方向に沿って移動させる。これにより、アタッチメントAの先端が対象物Oに接近及び接触する。
以上説明したように、本実施形態に係る第2ジョイスティックシステム200によれば、センサ10は、第2アタッチメント220の所定位置に設けられる。つまり、センサ10が設けられたスティック20は、第2ロボット210に設けられた第2アタッチメント220に取り付けられる。したがって、スティック20を操作して第2ロボット210及び第2アタッチメント220を移動させると、スティック20も同様に移動する。したがって、ユーザUは、スティック20を用いて、第2ロボット210を、直接手動で移動させるかのように操作することができる。よって、より第2ロボット210の操作を直感的に行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の第3ジョイスティックシステムを説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る第3ジョイスティックシステムは、ロボットR及びアタッチメントAの位置及び姿勢の両方を指示する。第3ジョイスティックシステムは、第2ロボット210及び第2アタッチメント220の位置及び姿勢の両方を指示してもよい。つまり、第3ジョイスティックシステムの構成は、ジョイスティックシステム100に適用されてもよいし、第2ジョイスティックシステム200に適用されてもよい。
第3ジョイスティックシステムは、センサ10と、第2スティック(スティック)と、設定部と、を備える。第3ジョイスティックシステムは、第2スティックと設定部とを備える点で、第1実施形態に係るジョイスティックシステム100及び第2実施形態に係る第2ジョイスティックシステム200と相違する。
センサ10は、第2スティックに設けられる。第2スティックは、第1部分と、第2部分と、第3部分と、を含む。
第2スティックは、姿勢変更モード選択部21と、平面内位置変更モード選択部22と、垂直方向位置変更モード選択部23と、を少なくとも備える。これらの構成は、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成である。
設定部は、姿勢変更モード選択部21、平面内位置変更モード選択部22、及び、垂直方向位置変更モード選択部23のそれぞれと、第1部分、第2部分、及び第3部分のそれぞれと、を対応付ける。つまり、第3ジョイスティックシステムは、設定部によって、スティック20における上述の各モード選択部の位置を変更可能である。
設定部は、例えば、ユーザUの設定指示を記録する記録装置と、前記記録に基づき適宜制御モードの適用を切り替え可能な処理部と、を少なくとも備える。本実施形態において、これらの構成は、例えば、制御部Cの内部に設けられる。
ユーザUによる前記設定指示は、例えば、記録装置に外部装置を接続することによって記録装置に記録される。これに限らず、ユーザUが前記設定指示を行うためのインターフェースを、第3ジョイスティックシステムに別途備えてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る第3ジョイスティックシステムによれば、姿勢変更モード選択部21、平面内位置変更モード選択部22、及び、垂直方向位置変更モード選択部23のそれぞれと、第1部分、第2部分、及び第3部分のそれぞれと、を対応付ける設定部を備える。これにより、設定部によって、上述の各モード選択部の位置を、それぞれ第1部分、第2部分、及び第3部分のいずれかに配置するかを選択することができる。つまり、設定部を設けることにより、スティック20の形状やロボットRの形状に応じ、各選択部の配置を改善することができる。よって、第2スティックを用いた上述の各モードの選択を、よりユーザUの要望に合わせやすくすることができる。よって、より第3ジョイスティックシステムの利便性を向上することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態において、ロボットRは3軸方向に移動可能であり、アタッチメントAが1軸方向に移動可能であるものとして説明したが、これに限らない。本実施形態に係る各ジョイスティックシステムは、例えば、その他の任意の自由度を有するロボットに適用されてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 センサ
20 スティック
21 姿勢変更モード選択部
22 平面内位置変更モード選択部
22a 第1平面内位置変更モード選択部
22b 第2平面内位置変更モード選択部
23 垂直方向位置変更モード選択部
24 位置姿勢変更モード選択部
25 突部
26 ボタン
30 ダイヤル盤
100 ジョイスティックシステム
200 第2ジョイスティックシステム
A アタッチメント
R ロボット
U ユーザ

Claims (12)

  1. ロボットの姿勢の変更を指示するためのジョイスティックシステムであって、
    スティックと、
    前記スティックの一端側に設けられるセンサと、
    前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、
    を備え、
    前記姿勢変更モード選択部は、前記スティックの他端側に設けられる、
    ことを特徴とするジョイスティックシステム。
  2. 前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部、
    を備え、
    前記平面内位置変更モード選択部は、前記スティックの一端側に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイスティックシステム。
  3. 前記平面内位置変更モード選択部は、
    第1平面内位置変更モード選択部と、
    第2平面内位置変更モード選択部と、
    を含み、
    前記第1平面内位置変更モード選択部、及び、前記第2平面内位置変更モード選択部は、前記センサの側から、前記第1平面内位置変更モード選択部、前記第2平面内位置変更モード選択部、の順に配置され、
    前記第1平面内位置変更モード選択部は、前記スティックの長手方向に沿って見て、前記第2平面内位置変更モード選択部より大きい、
    ことを特徴とする請求項2に記載のジョイスティックシステム。
  4. 前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部、
    を更に備え、
    前記垂直方向位置変更モード選択部は、前記スティックの部分であって前記姿勢変更モード選択部と前記平面内位置変更モード選択部との間の部分に設けられる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のジョイスティックシステム。
  5. 前記垂直方向位置変更モード選択部の前記一端側、及び、前記垂直方向位置変更モード選択部の前記他端側、のそれぞれには、突部が設けられる、
    ことを特徴とする請求項4に記載のジョイスティックシステム。
  6. ダイヤル盤、
    を更に備え、
    前記ロボットには、アタッチメントが設けられ、
    前記アタッチメントは、前記所定平面と垂直な方向に沿って移動し、
    前記ダイヤル盤は、前記アタッチメントの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するために用いられ、
    前記ダイヤル盤は、前記垂直方向位置変更モード選択部の近傍に設けられる、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のジョイスティックシステム。
  7. 前記ダイヤル盤は、ユーザが前記スティックを握った時、ユーザの手の親指が届く位置に設けられる、
    ことを特徴とする請求項6に記載のジョイスティックシステム。
  8. 前記ロボットの位置及び姿勢の両方の変更を指示するための位置姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する位置姿勢変更モード選択部、
    を更に備え、
    前記位置姿勢変更モード選択部は、前記スティックの部分であって前記姿勢変更モード選択部と前記垂直方向位置変更モード選択部との間の部分に設けられる、
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のジョイスティックシステム。
  9. 前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部、及び、前記位置姿勢変更モード選択部のそれぞれは、タッチセンサを含む、
    ことを特徴とする請求項8に記載のジョイスティックシステム。
  10. 前記スティックの他端部に設けられるボタン、
    を更に備え、
    前記ボタンが押下されているか否かに応じ、前記ロボットの位置及び姿勢それぞれを、前記スティックの操作により、変更させる量を異ならせる、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のジョイスティックシステム。
  11. ロボットの位置及び姿勢の両方を指示するためのジョイスティックシステムであって、
    スティックと、
    前記スティックに設けられるセンサと、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部と、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部と、
    前記ロボットに設けられ、且つ、前記所定平面と垂直な方向に沿って移動するアタッチメントと、
    を備え、
    前記センサは、前記アタッチメントの所定位置に設けられ、
    前記センサ、前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部は、前記所定位置から、前記センサ、前記平面内位置変更モード選択部、前記垂直方向位置変更モード選択部、前記姿勢変更モード選択部、の順に配置されている、
    ことを特徴とするジョイスティックシステム。
  12. ロボットの位置及び姿勢の両方を指示するためのジョイスティックシステムであって、
    第1部分と、第2部分と、第3部分と、を含むスティックと、
    前記スティックに設けられるセンサと、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの姿勢の変更を指示するための姿勢変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する姿勢変更モード選択部と、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって所定平面における位置の変更を指示するための平面内位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する平面内位置変更モード選択部と、
    前記スティックに設けられ、且つ、前記ロボットの位置であって前記所定平面と垂直な方向における位置の変更を指示するための垂直方向位置変更モードを、ユーザから接触された場合に、選択する垂直方向位置変更モード選択部と、
    前記姿勢変更モード選択部、前記平面内位置変更モード選択部、及び、前記垂直方向位置変更モード選択部のそれぞれと、前記第1部分、前記第2部分、及び前記第3部分のそれぞれと、を対応付ける設定部と、
    を備える、
    ことを特徴とするジョイスティックシステム。
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