JP2023129010A - 車両用電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機の適正な操作による制御を適切に行うことが可能な技術を提供すること。【解決手段】車両用電子キーシステム1では、車載器5と携帯機7との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信か否かを判定する。そして、不正な通信であると判定されると、電子キー9から送信されたRF信号の情報が、車載通信機17から照合ECU13に送信されないようする。さらに、電子キー9からの信号の送信が禁止されている場合に、ユーザによって電子キー9のマニュアルでの施錠や開錠等の操作が行われたときには、上述した送信の禁止を解除する。これにより、電子キー9がマニュアルで操作された場合に、施錠や開錠等を実施することができる。【選択図】図1

Description

本開示は、車両に搭載された車載器とユーザによって携帯される携帯機とが無線通信を行う車両用電子キーシステムの技術に関する。
従来、車両に搭載された車載器とユーザによって携帯される携帯機とが無線通信によるコード照合を実施し、当該コード照合が成立したことに基づいて、車載器が車両ドアの施開錠やエンジン始動等の車両制御を実行する車両用電子キーシステムが知られている。
例えば、車載器から発信されるLF信号(即ち、低周波信号)を携帯機が受信し、携帯機から応答発信されるRF信号(即ち、高周波信号)を車載器が受信することで、車両の開錠/施錠やエンジン操作などを行う技術が知られている。
この種の車両用電子キーシステムにおいては、車載器が送信する無線信号の到達範囲は車両周辺の近距離に制限されている。これは、車載器と携帯機との間でのコード照合に基づく認証処理が実行される状況を、携帯機が車両近傍に存在する場合に限定するためである。
しかしながら、このような車両用電子キーシステムでは、悪意を持った第3者が、中継器を用いて携帯機と車載器との通信を間接的に実現させることでコード照合を成立させること(例えば、リレーアタック)が懸念される。リレーアタックでは、正規のユーザが意図しないにも関わらず、コード照合を成立させて車両ドアの開錠やエンジン始動等の車両制御を可能にしてしまう。
一方、このようなリレーアタックを防ぐための構成も、種々提案されている。例えば特許文献1には、携帯機と車載器との間の距離を電波の送受信に要する時間から算出し、両者の間の距離が所定以上の異常な値の場合には、電波の送受信は不正な行為によりなされたとみなして、車両の開錠/施錠やエンジン操作などを禁止する技術が開示されている。つまり、リレーアタックを検知した場合には、車両の開錠/施錠やエンジン操作などを無効化する技術が開示されている。
特開2019-191049号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、従来の技術について、下記のような課題が見出された。
具体的には、携帯機がマニュアルにて操作された場合には、携帯機からRKE信号(即ち、リモートキーレスエントリーシステムにおいて携帯機の操作によって送信される信号)が送信される。その場合、通常では、RKE信号はコード照合用の電子制御装置(即ち、照合ECU)に送信され、その照合用EUCにてRKE信号のコードが適正であると認証されると、携帯機の操作に応じた制御が実施される。
また、リレーアタックを検知した場合には、RKE信号を照合用UCUに送信することを禁止して、車両の開錠/施錠やエンジン操作などを無効化することが可能である。
ところが、車載器において、RKE信号を受信するタイミングが、上述した車両の開錠/施錠やエンジン操作を無効化したタイミングと重複した場合には、RKE信号がコード照合ECUに送信されない。そのため、正規のユーザによる適正な携帯機の操作にもかからず、車両の開錠/施錠等を行うことができないという問題がある。
つまり、上述のような不正な行為がなされたと判断されて、車両の開錠/施錠等の動作が禁止されている場合には、正規のユーザが適正に携帯機を操作して車両の開錠/施錠等の操作を行おうとしても、車両の開錠/施錠等を行うことができないという問題がある。
本開示の一局面は、ユーザの適正な携帯機の操作による制御を適切に行うことが可能な技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、車両(3)に搭載される車載器(5)とユーザに携帯される携帯機(7)との間での無線通信を行い、車載器と携帯機の電子キー(9)との間のID照合が成立したことに基づいて、車両に対して所定の制御処理が可能な車両用電子キーシステム(1)である。
この車両用電子キーシステムは、通信判定部(5A)を備えており、通信判定部は、車載器と携帯機との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信であるか否かを判定するように構成されている。
さらに、携帯機は、信号送信部(7A)を備えており、信号送信部は、少なくとも、電子キーを特定するID情報を含むID信号と、電子キーのマニュアルでの操作内容を示す操作情報を含む操作信号と、を送信可能に構成されている。
さらに、車載器は、処理禁止部(5B)と情報判定部(5C)と禁止解除部(5D)とを備えている。
処理禁止部は、通信判定部によって通信が所定の正常の条件を満たさないと判定された場合には、電子キーから車載器に送信される情報に基づいて実施される所定の処理を行うことを禁止するように構成されている。
情報判定部は、電子キーから送信された信号が、操作信号であるか否かを判定するように構成されている。
禁止解除部は、処理禁止部にて所定の処理を行うことが禁止されている場合に、情報判定部によって電子キーから送信された信号が操作信号であると判定されたときには、処理禁止部による所定の処理の禁止を解除するように構成されている。
このような構成によって、本開示では、正規のユーザの適正な携帯機の操作による制御を適切に行うことができる。
具体的には、本開示では、まず、車載器と携帯機との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信か否かを判定する。例えば、リレーアタックのような不正な通信かどうかを判定する。そして、不正な通信であると判定されると、例えば、電子キーと車載器との通信による施錠/開錠やエンジン操作等の処理ができないようにしている。
例えば、電子キーから受信したID信号等の信号(従って、ID情報等の情報)が、ID照合を行って施錠/開錠やエンジン操作等を可能にする処理を行う装置(例えば、照合用EUC)に送信されないようにしている(即ち、送信を禁止している)。
しかし、このように、電子キーからの信号の送信の禁止している場合に、正規のユーザ
によって電子キーのマニュアルでの適正な施錠や開錠等の操作が行われたときには、正規のユーザによる適正な操作にもかかわらず、施錠や開錠等を実施することができない。
そこで、本開示では、上述した所定の処理(例えば、電子キーからの信号を照合ECUに送信する処理)を禁止している場合に、ユーザによって電子キーのマニュアルでの施錠や開錠等の操作が行われたときには、前記所定の処理の禁止を解除して、施錠や開錠等を行うことができるようにしている。
それによって、正規のユーザの適正な携帯機の操作による制御を適切に行うことができるという顕著な効果を奏する。
なお、前記電子キーは、無線通信により遠隔で車両の動作の指示が可能な鍵(即ち、リモートキー)である。また、前記ID照合とは、電子キー側のIDコード(即ち、識別符号)と車両側のIDコードとを電子的に照合して、電子キーが当該車両に対して決められた鍵(即ち、車両を操作するための正規の鍵)であることを確認することである。
また、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の車両用電子キーシステムの構成を示すブロック図である。 車両用電子キーシステムを機能的に示すブロック図である。 車両用電子キーシステムの処理のうち主に信号処理の無効化を示すフローチャートである。 車両用電子キーシステムの処理のうち主に無効化を解除する処理を示すフローチャートである。 ロジックICの入出力の関係表を示す説明図である。 車両用電子キーシステムの処理の手順を示すタイミングチャートである。 RKE信号の取得状態を示す説明図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
本実施形態では、車両(例えば、自動車)に適用される車両用電子キーシステムについて説明する。
[1-1.全体構成]
図1に示すように、本実施形態の車両用電子キーシステム1は、車両3に搭載される車載器5と、車両3のユーザが携帯する携帯機7と、を備えている。
携帯機7は、電子キー9と、モバイル通信機11と、を備えている。なお、携帯機7は、電子キー9とモバイル通信機11とを一体に備えたものであってもよく、或いは、電子キー9に別体のモバイル通信機11を着脱可能に装着するようにしてもよい。
車載器5は、照合ECU13と、RFチューナ15と、車載通信機17と、を備えている。ECUは、電子制御装置(即ち、Electronic Control Unit)の略である。なお、車載器5には、複数の車載通信機17が搭載されていてもよい。
また、車載器5には、周知のタッチセンサ19、スタートボタン21、ボディECU23、エンジンECU25等が、通信線を介して接続されている。
[1-2.機能]
次に、車両用電子キーシステム1の機能について説明する。
<基本的な機能>
まず、車両用電子キーシステム1の基本的な機能について説明する。
車載器5と携帯機7(詳しくは、電子キー9)は、それぞれ、周知のリモートキーレスエントリー(以降、RKE:Remote Keyless Entry)システムを実現するための機能を有している。
具体的には、携帯機7は、ユーザによって操作される電子キー9の複数のスイッチ10を備えており、ユーザによって操作されたスイッチ10に応じたコマンド信号(即ち、RKE信号)を車載器5に送信する。
車載器5は、電子キー9から送信されたRKE信号を受信すると、その受信したRKE信号に応じた車両制御を実行する。例えば、車載器5は、電子キー9から送信されてきたRKE信号に基づいて、車両ドアの施錠状態(即ち、施錠/開錠)を制御する。
また、車載器5と携帯機7(詳しくは、電子キー9)は、それぞれ、互いに所定の周波数帯の電波を用いた無線通信を実施することで、周知のスマートエントリーシステムを実現するための機能を有している。
具体的には、車載器5は、車両周辺の所定範囲(以降、無線通信エリア)に向けて所定の低周波(LF:Low Frequency)帯の信号(即ち、LF信号)送信する機能と、電子キー9から送信される所定の高周波(RF:Radio Frequency)帯の信号(即ち、RF信号)を受信する機能を有する。また、電子キー9は、車載器5から送信されるLF信号を受信する機能と、車載器5に対して所定のRF信号を返送する機能を有する。
なお、LF帯はとしては、20kHzから200kHzまでの周波数帯を採用でき、RF帯としては、300MHzから400MHzまでの周波数帯を採用できるが、周波数の範囲は適宜設計されれば良い。
このような構成において車載器5は、電子キー9が無線通信エリアに存在する場合、電子キー9と無線通信による照合処理(即ち、ID照合)を実施し、照合が成立したことに基づいて、ドアの施開錠やエンジンの始動の許可等を実施するための種々の制御を実行する。なお、IDは、特定すること(即ち、identification)の略である。
なお、ここでの照合処理とは、車載器5が、自分自身と無線通信を実施している電子キー9が、当該車載器5と対応付けられている電子キー9(即ち、正規の電子キー9)であることを確認する処理である。照合が成立したということは、正規の電子キー9であると認証したことに相当する。
車載器5が無線通信によって電子キー9を認証することにより、例えば、電子キー9(従って、携帯機7)を携帯したユーザは、遠隔にて(即ち、リモートにて)、ドアの施錠/開錠、エンジンの始動/停止の許可などを実現することができる。
<特徴的な機能>
次に、本実施形態における特徴的な機能について説明する。
図2に示すように、本実施形態の車両用電子キーシステム1は、携帯機7側の機能と車載器5側の機能とを有している。
携帯機7は、機能的に、信号送信部7Aを備えている。信号送信部7Aは、少なくとも、電子キー9を特定するID情報を含むID信号と、電子キー9のマニュアルでの操作内容を示す操作情報を含む操作信号(即ち、RKE信号)と、を送信可能に構成されている。なお、RKE信号には、操作内容だけでなくID情報も含まれている。
車載器5は、機能的に、通信判定部5Aと処理禁止部5Bと情報判定部5Cと禁止解除部5Dとを備えている。
通信判定部5Aは、車載器5と携帯機7との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信であるか否かを判定する(即ち、リレーアタックのような不正な通信ではないことを判断する)ように構成されている。
処理禁止部5Bは、通信判定部5Aによって、前記通信が所定の正常の条件を満たさないと判定された場合には、車載器5と携帯機7との間での無線通信によるID照合を禁止するように構成されている。
情報判定部5Cは、電子キー9から送信された信号が、前記操作信号であるか否かを判定するように構成されている。
禁止解除部5Dは、処理禁止部5BにてID照合が禁止されている場合に、通信判定部5Aによって電子キー9から送信された信号が操作信号であると判定されたときには、処理禁止部5Bにて禁止されたID照合が可能となるように構成されている。
[1-3.携帯機の構成]
次に、上述した機能を実現するための構成のうち、携帯機7側の構成について、図1に基づいて詳細に説明する。
携帯機7は、上述したように、電子キー9とモバイル通信機11とを備える。
<電子キー>
電子キー9は、無線通信により遠隔で車両の動作(例えば、開錠/施錠等)の指示が可能な鍵(即ち、リモートキー)である。
電子キー9は、ユーザがマニュアルにて操作するスイッチ10として、例えば、施錠を指示するための施錠スイッチ10aと開錠を指示するための開錠スイッチ10bとを備えている。なお、それ以外に、図示しないが、トランクを開けることを指示するスイッチや、エンジンの始動を指示するスイッチ等を設けてもよい。
また、電子キー9は、キーLF通信部9aと、キーRF通信部9bと、キー制御部9cと、を備えている。
キーLF通信部9aは、車載器5の照合ECU13の車LF通信部13aから送信されるLF帯の信号(即ち、LF信号)を受信する通信装置である。
キーRF通信部9bは、車載器5のRFチューナ15の車RF通信部15aに対してRF帯の信号(即ち、RF信号)を送信する通信装置である。
キー制御部9cは、電子キー9の動作を制御する電子制御装置であり、周知のCPUやメモリを有するマイクロコンピュータ(図示せず)等を備えている。なお、メモリには、電子キー9を特定するID情報や通信を暗合化するための情報等が記憶されている。
<モバイル通信機>
モバイル通信機11は、後述するように、携帯機7と車載器5との間の距離測定するために用いられる装置である。
モバイル通信機11は、MoLF通信部11aと、MoUWB通信部11bと、Mo制御部11cと、を備える。
MoLF通信部11aは、車載器5の照合ECU13の車LF通信部13aから送信されるLF信号を受信する通信装置である。
MoUWB通信部11bは、車載器5の車載通信機17の車UWB通信部17aとの間で、超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)での信号(即ち、UWB信号)の送受信を行う通信装置である。
なお、UWBを用いた通信としては、例えば、UWB-IR(Ultra Wide Band - Impulse Radio)方式の無線通信を採用できる。このUWB-IRでは、公知のインパルス状の電波(即ち、インパルス信号)を用いることができる。
Mo制御部11cは、モバイル通信機11の動作を制御する電子制御装置であり、周知のCPUやメモリを有するマイクロコンピュータ(図示せず)等を備えている。
[1-4.車載器の構成]
次に、上述した機能を実現するための構成のうち、車載器5等の車両3側の構成について、図1に基づいて詳細に説明する。
車両3側の構成として、車載器5は、照合ECU13と、RFチューナ15と、車載通信機17と、を備えている。また、車載器5は、通信線を介して、タッチセンサ19と、スタートボタン21と、ボディECU23と、エンジンECU25等と、に接続されている。以下、各構成について説明する。
<照合ECU>
照合ECU13は、上述したスマートエントリーシステムやキーレスエントリーシステム(即ち、RKEシステム)等を実現するための種々の処理を実行する電子制御装置である。
照合ECU13は、車LF通信部13aと照合制御部13bとを備える。
車LF通信部13aは、電子キー9のキーLF通信部9aとモバイル通信機11のMoLF通信部11aとに対して、LF信号を送信する通信装置である。なお、このLF信号としては、送信するLF信号に対して受信した旨の返信を求めるAck信号が挙げられる。
照合制御部13bは、周知のCPUやメモリを有するマイクロコンピュータ(図示せず)を備えている。この照合制御部13bは、後述するように、例えば、電子キー9から送信されたID情報と自身のメモリに記憶された車両3のID情報との照合等の処理を行う。つまり、電子キー9が車両3に対応した正規の鍵であるか否かの判定等を行う。なお、RKE信号を受信した場合に、電子キー9が正規な鍵であることが認証された場合には、RKE信号に含まれる電子キー9の操作情報に応じた制御(例えば、施錠/開錠)が可能となる。
<RFチューナ>
RFチューナ15は、車RF通信部15aを備える。車RF通信部15aは、電子キー9のキーRF通信部9bから送信されるRF信号を受信する通信装置である。RF信号としては、電子キー9のID情報を含む信号や、電子キー9のスイッチ10をマニュアルにて操作した場合に出力される操作信号(即ち、RKE信号)等が挙げられる。
ここで、RKE信号の構成について説明する。
RKE信号は、後述するように、例えば4つのフレーム(例えば、各フレームは256bit)から構成される信号であり、各フレームには同様な情報が含まれている。つまり、各フレームには、それぞれ、電子キー9のID情報と、電子キー9のスイッチ10をマニュアルにて操作した場合の操作に対応する操作情報が含まれている。従って、例えば照合ECU13にて、1フレーム分の情報のみを取得した場合でも、電子キー9の操作に対応する処理(即ち、施錠や開錠等の処理)が可能である。
つまり、RKE信号には、上述したID照合に用いられるID情報も含まれているので、RKE信号を受信した照合ECU13では、ID照合を実施して適正な電子キー9であることを認証した上で、上述した電子キー9の操作に対応する処理を実施することが可能となる。
<車載通信機>
車載通信機17は、車UWB通信部17aと通信制御部17bとを備えている。
車UWB通信部17aは、モバイル通信機11のMoUWB通信部11bとの間で、UWBの信号(即ち、UWB信号)の送受信を行う通信装置である。UWB信号としては、携帯機7と車載器5との間の距離を測定するための信号等が挙げられる。
通信制御部17bは、周知のCPUやメモリを有するマイクロコンピュータ(図示せず)を備えている。この通信制御部17bは、後述するように、例えば、下記の(1)~(3)の処理等を行う。
(1)車UWB通信部17aとMoUWB通信部11bとの間で通信を行って、その通信時間から携帯機7と車載器5との間の距離を測定する処理(即ち、距離測定処理)。
(2)携帯機7と車載器5との間の距離に基づいて、その距離が適正な距離であるか否かを判定し、適正な距離でない場合には、電子キー9から送信されたID情報等を含むRF信号を、車載通信機17から照合ECU13に送信することを禁止する処理(即ち、照合禁止処理)。
(3)電子キー9から送信されたRF信号がRKE信号か否かを判定し、RKE信号である場合には、RKE信号を車載通信機17から照合ECU13に送信する処理(即ち、照合許可処理)。
なお、上述したキー制御部9c、Mo制御部11c、照合制御部13b、通信制御部7b等の各制御部における各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、メモリには、各種のプログラムを実行する際に使用される各種のデータ(例えば、ID情報)等が記憶されている。
前記各制御部を構成するマイコンの数は1つでも複数でもよい。また、各制御部が有する各種機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
<その他の構成>
タッチセンサ19は、車両3の各ドアハンドルに装備されて、ユーザがそのドアハンドルを触れていることを検出する。各タッチセンサ19の検出結果は、車載器5に逐次出力
される。
スタートボタン21は、ユーザがエンジンを始動させるためのプッシュスイッチである。スタートボタン21は、ユーザによってプッシュ操作がされると、その旨を示す制御信号を車載器5に出力する。例えば、ユーザが携帯機7を携帯し、ブレーキペダルを踏んだ状態で、スタートボタン21を押すことにより、エンジンを始動することができる。
ボディECU23は、車両3に搭載された種々のアクチュエータを制御する電子制御装置である。例えば、ボディECU23は、照合ECU13からの指示に基づき、車両3に設けられたドアの施開錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力し、各ドアの施開錠を行う。
エンジンECU25は、エンジンの動作を制御する電子制御装置である。例えば、エンジンECU25は、照合ECU13からエンジンの始動を指示する始動指示信号を取得すると、エンジンを始動させる。
[1-5.制御処理]
次に、車両用電子キーシステム1にて実施される制御処理について、図3~図6に基づいて説明する。
<距離対応処理>
距離対応処理は、車両用電子キーシステム1にて実施される基本的な処理であり、前記距離測定処理及び前記照合禁止処理を含む。
この距離対応処理では、車UWB通信部17aとMoUWB通信部11bとの間で通信を行って、その通信時間から携帯機7と車載器5との間の距離を測定し、その距離の結果に対応した処理(例えば、スマートエントリーシステムやキーレスエントリーシステムの動作を無効化する処理等)を行う。以下、具体的に説明する。
図3に示すように、照合ECU13にて、RCO ON(オン)となった場合に、以下の処理が実施される。
ここで、RCO ONとは、RFチューナ15がON(即ち、RF信号を受信する状態)を示している。なお、RCO OFF(オフ)とは、RFチューナ15がOFF(即ち、RF信号を受信しない状態)を示している。つまり、RCO ONの場合に、車載通信機17のUWBの受信待ちが開始され、RCO OFFの場合に、UWBの受信待ち受けが中止される。
(1)まず、ステップ(以下、S)100にて、照合ECU13の車LF通信部13aから、LF信号(即ち、Wake信号)を送信する。
(2)それと同時に、車載通信機17にて、UWB信号の受信待ちの状態となる(S110)。なお、RCO ONの間、待ち受け継続となる。
(3)S100にて送信されたLF信号は、モバイル通信機11にて受信される(S120)。
また、S100にて送信されたLF信号は、電子キー9にて受信されると、その応答信号として、電子キー9からLF信号(Ack信号)が送信される(S130)。
さらに、照合ECU13では、電子キー9からAck信号を受信すると、LF信号(即ち、Challenge信号)を送信する(S140)。このChallenge信号とは、電子キー9に対して、RF信号(即ち、Response信号)の送信を要求する信
号である。なお、Response信号とは、ID照合のためのID情報等を含む信号である。
(4)S100にて送信されたLF信号が、モバイル通信機11にて受信されると、モバイル通信機11と車載通信機17とにより、モバイル通信機11と車載通信機17との間の距離(即ち、携帯機7と車載器5との間の距離)を測定する処理が実施される。
具体的には、モバイル通信機11からUWB測距開始信号が送信されると(S150)、車載通信機17では、UWB測距開始信号を受信したか否かを判定する(S160)。そして、UWB測距開始信号を受信した場合には(S160:YES)、携帯機7と車載器5との間の距離を測定する(S170)。
なお、UWB測距開始信号を受信しない場合には(S160:NO)、RCO OFFか否かを判定する(S180)。RCO OFFの場合には(S180:YES)、車載通信機17におけるUWB信号の受信待ち受けを終了する(S230)。一方、RCO OFFではない場合には(S180:NO)、前記S110に戻る。
ここで、携帯機7と車載器5との間の距離を測定する方法について説明する。なお、この方法は公知であるので、簡単に説明する。
例えば、車載通信機17からモバイル通信機11に対して、距離の測定に用いる応答要求信号を送信する。モバイル通信機11は応答要求信号を受信すると、車載通信機17に対して応答信号を返信する。車載通信機17では、応答要求信号の送信から応答信号の受信までの経過時間を計測する。この経過時間は、車載通信機17とモバイル通信機11との間の距離に対応しているので、経過時間から車載通信機17とモバイル通信機11との間に距離(従って、携帯機7と車載器5との間の距離)を求めることができる。
(5)車載通信機17では、前記携帯機7と車載器5との間の距離(即ち、測距離)を取得すると(S190)、前記距離の測定が可能な状態であるか否かを判定する(S200)。例えば、測定結果の値が、技術的に考えられる値であるか否か等によって、前記距離の測定が可能な状態であるか否かを判定する。
ここで、距離の測定が可能な状態であると判断されると(S200:YES)、測定された距離が、正常な距離の範囲を判定するための閾値(即ち、距離閾値)以上であるか否かを判定する。即ち、携帯機7と車載器5との間の距離が、リレーアタックによる異常な距離(即ち、正常な距離よりも長い距離)であるか否かを判定する(S210)。
そして、S210にて、測定された距離が距離閾値以上(即ち、適正な範囲でない)と判断された場合には(S210:YES)、開錠や施錠やエンジンの始動等の操作を無効化する(S220)。
ここで、無効化の処理について説明する。
無効化が行われない通常の動作時には、RFチューナ15にて受信したRF信号に含まれる情報は、車載通信機17を介して照合ECU13に送信される。なお、RF信号は、例えば通信制御部17bにてデジタル化され、照合ECU13に送信される。
詳しくは、前記RF信号に含まれる情報、即ち、「0」、「1」の組み合わせで表現されるID情報や電子キー9の操作に関する情報等が、照合ECU13に送信される。
例えば、通信制御部17bに公知のロジックIC(図示せず)を備えている場合には、ある入力端子(例えば、DATA_CTRL(A))と、他の入力端子(例えば、DATA_IN(B))に、図5に示すようにデジタル信号が入力したときには、出力端子(例
えば、DATA OUT)から、同図に示すような出力が得られるように構成できる。
具体的には、例えば、DATA_IN(B)には、RF信号を入力し、DATA_CTRL(A)には、電波延長の判定結果(即ち、電波延長ありの場合は「0」、電波延長なしの場合は「1」)を入力するようにすれば、電波延長があった場合には、DATA OUTの出力を常に「0」に設定することができる。
照合制御部13bでは、そのようにして受信したID情報や電子キー9の操作情報等に基づいて、ID照合や電子キー9の操作に応じた処理等が行われる。
従って、上述のように、ロジックICが単一の値のみ(例えば、「0」)を出力するように、電波延長の判定結果に応じて入力を設定することにより、上述した無効化を行うことができる。
つまり、出力が同じ値であれば、車載通信機17から照合ECU13に、実際に意味のある情報が送信されないので、照合ECU13では、車載通信機17から送信される情報に基づいて、ID照合だけではなく、開錠や施錠やエンジンの始動等のための処理ができないことになる。
(6)図3に戻り、前記S210にて、測定された距離が距離閾値以上では無い(即ち、距離が適正な範囲)と判断された場合には(S210:NO)、開錠や施錠やエンジンの始動等の操作を無効化することなく、S230に進んで、車載通信機17におけるUWB信号の受信待ち受けを終了する(S230)。このとき、照合ECU13において、RCO OFFとなる。
また、前記S200で、距離の測定が可能な状態ではないと判断されると(S200:NO)、何からの異常が発生したとみなして、S220に進み、開錠や施錠やエンジンの始動等の操作を無効化する。
なお、電子キー9からは、通常、照合ECU13からのChallenge信号に応じて、Response信号が送信されるが、本実施形態では、Response信号の送信のタイミングより前に、上述した距離の判定(S210)や無効化の処理(S220)が行われるように設定されている。
<電子キー操作処理>
電子キー操作処理は、本実施形態の要部の処理であり、前記照合許可処理を含んでいる。なお、本処理は、車載通信機17にて実施される。
この電子キー操作処理では、前記図3のS220にて開錠や施錠やエンジンの始動等の操作が無効化されている場合に、その無効化を解除して、電子キー9によるマニュアルでのスイッチ操作を有効とする処理である。
また、この電子キー操作処理は、前記図3に示す距離対応処理とは並列に実施されるものであり、RFチューナ15にて、RF信号を受信した場合に実施される。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、RFチューナ15にて、RF信号を受信した場合に、以下の処理が実施される。
S300では、車載通信機17において、RFチューナ15にて受信したRF信号を、所定期間、通信制御部17bのメモリに記憶する。なお、この場合、メモリに記憶する期間としては、例えば256bit以上等の情報量を記憶できるように、例えば、RKE信
号の少なくとも1フレーム分を受信して記憶することができる期間に設定することができる。つまり、1フレーム分の記憶量を記憶するように設定することができる。
続くS310では、RF信号がRKE信号であるか否かを判定する。詳しくは、前記記憶しているRF信号の情報をもとに、RF信号がRKE信号の少なくとも1フレーム分含むか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS320に進み、一方否定判断されるとS360に進む。なお、RF信号がRKE信号か否かを判定する方法については、後に説明する。
前記S320では、RF信号がRKE信号であるので、記憶したRKE信号から1フレーム分を復元する。
続くS330では、開錠や施錠やエンジンの始動等の操作を無効化する処理が行われていたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS340に進み、一方否定判断されるとS360に進む。
例えば、DATA_CTRL(A)の値が「0」となるように設定されている場合には、無効化が設定されていると判定できる。或いは、無効化を設定する場合に、無効化フラグを設定し、その無効化フラグの有無によって、無効化の設定の有無を判定するようにしてもよい。
また、例えば、復元した1フレームが照合ECU13へ伝達されていたか否かによって、上述した無効化の有無を判定することができる。つまり、復元した1フレームが照合ECU13へ伝達されている場合には、無効化の処理が行われていないことになる。
S340では、既に、開錠や施錠やエンジンの始動等の操作を無効化する処理が行われているので、無効化を解除する処理を行う。つまり、照合ECU13にRF信号(例えば、RKE信号)を伝達できる状態にする処理を行う。
具体的には、例えば、DATA_CTRL(A)の値を、電波延長がないことを示す「1」に設定する。
続くS350では、復元したRKE信号の1フレーム分を照合ECU13に送信する処理を行う。
続くS360では、記憶していたRF信号を破棄する処理を行って、一旦本処理を終了する。
[1-5-1.RKE信号の判定方法]
次に、RF信号がRKE信号か否かを判定する方法について説明する。
この判定方法としては、例えば、既存の「スタートフレームチェック処理」及び「固定ビット位置チェック処理」を採用できる。
RKE信号は一度に複数フレーム送信されるが、受信側はこれらをバッファリングして、1フレーム切り出せるかをチェックすることにより、RKE信号か否か判定する。つまり、受信側は、複数フレーム送信されてきたものをバッファリングして、1フレーム切り出せるかをチェックすることで、RKE信号か否か判定する。
具体的には、RKE信号のフレームには、先頭に規定のデータAが含まれているので、「スタートフレームチェック処理」では、この規定のデータAを探索する処理を行う。
スタートフレームチェック処理で前記規定のデータAが見つかったら、「固定ビット位置チェック処理」を行う。つまり、RKE信号のフレームには、所定の位置に規定のデータBが含まれているので、この規定のデータBを探索する処理を行う。この規定のデータ
Bが見つかった場合に、1フレームの切り出しが完了したとする。
このようにして1フレーム切り出せた場合には、受信したRF信号が、RKE信号であると判定する。
[1-5-2.タイミングチャート]
ここで、図6のタイミングチャートに基づいて、上述した各信号のON、OFFや、送受信のタイミングについて、まとめて説明する。
図6に示すように、照合ECU13では、RCOは、公知のように、所定の条件に応じて、ON、OFFに切り替わる。なお、RCO ONの期間とは、電子キー9から送信されるRF信号を監視するRF信号受信監視の期間である。
また、照合ECU13からは、上述のように、Wake信号やChallenge信号のLF信号が、所定のタイミングで送信され、また、RDAにて示されるように、電子キー9から送信されるAck信号やResponse信号が受信される。
また、モバイル通信機11では、照合ECU13からのWake信号を受信する(Wake ON)と、車載通信機17との間でUWBを用いて信号の送受信を行う。なお、Txは送信結果を示し、Rxは受信結果を示す。
さらに、車載通信機17では、RDA ENがONの場合には、RFチューナ15で受信したRF信号を照合ECU13に送信することが許可される(即ち、無効化ではない状態)。一方、RDA ENがOFFの場合では、RFチューナ15で受信したRF信号を照合ECU13に送信することが禁止される(即ち、無効化の状態)。
例えば、リレーアタックのような不正の恐れがある場合には、RDA ENがOFFとなって、上述した無効化の状態となる。
そして、本実施形態では、上述したように、無効化の状態であっても、電子キー9から送信されたRKE信号を1フレーム分でも受信した場合には、その無効化が解除される。
[1-6.効果]
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態では、車載器5と携帯機7との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信か否かを判定する。例えば、車載器5と携帯機7との間の距離が、適正な範囲内であるか否かによって、リレーアタックのような不正な通信かどうかを判定する。
そして、不正な通信であると判定されると、電子キー9から送信されてRFチューナ15で受信されたRF信号の情報が、車載通信機17から照合ECU13に送信されないようにしている。
しかし、このように、電子キー9からの信号(従って、情報)の照合ECU13への送信を禁止している場合に、ユーザによって電子キー9のマニュアルでの適正な施錠や開錠等の操作が行われたときには、正規のユーザによる適正な操作にもかかわらず、施錠や開錠等を実施することができない。
そこで、本実施形態では、上述した電子キー9からの信号の照合ECU13への送信が禁止されている場合に、ユーザによって電子キー9のマニュアルでの施錠や開錠等の操作が行われたときには、上述した照合ECU13への送信の禁止を解除している。これにより、上述した照合ECU13への送信の禁止を解除して、施錠や開錠等を行うことができ
ようにしている。
つまり、電子キー9のマニュアルで操作された場合に送信されるRKE信号を、車載通信機17から照合ECU13に送信することを許可することにより、ユーザの電子キー9のマニュアルで操作に対応した施錠や開錠等を実施することができる。
それによって、リレーアタックのような不正な通信が行われて上述した情報の送信が禁止されている場合でもあっても、ユーザの電子キー9のマニュアルでの操作に対応した施錠や開錠等を実施することができるという効果を奏する。
詳しくは、本実施形態では、既存のスマートシステムに変更を加えずに、電波による測距機能をアドオンすることで、セキュリティ性向上を実現することができるとともに、更にRKE信号の判定機能を追加することで、正規ユーザの電子キー9のワイヤレス操作の利便性を損なわない状態を保つという顕著な効果を奏する。
このように、本実施形態では、正規のユーザの適正な携帯機7の操作による制御を適切に行うことができるという顕著な効果を奏する。
(1b)本実施形態では、車載通信機17では、電子キー9から送信された信号を、少なくともRKE信号(即ち、操作信号)の1フレーム分の期間を含むように所定期間記憶することができる。
なお、電子キー9から車載器5のRFチューナ15に、RKE信号(即ち、操作信号)としてID情報をそれぞれ含む複数(例えば4つ)のフレームを送信することができる。
また、記憶した信号に基づいて、電子キー9から送信された信号中にRKE信号の1フレーム分の情報を含むか否かを判定することができる。さらに、電子キー9から送信された信号中にRKE信号の1フレーム分の情報を含むと判定された場合には、電子キー9から送信された信号中からRKE信号の1フレーム分の情報を抽出して、照合ECU13に送信することができる。
例えば、RKE信号を所定期間記憶しない構成の場合には、図7に示すように、RDA
ENがONのときに、1フレーム分の情報を受信できない場合(例えば、P1~P3参照)がある。この場合には、照合ECU13に照合ECU13における処理に必要なRKE信号を送信できない。しかし、本実施形態では、RKE信号を少なくとも1フレーム分記憶するので、照合ECU13の処理に必要なRKE信号を送信することができる。
従って、このRKE信号の1フレーム分の情報を受信した照合ECU13では、RKE信号に対応した処理(即ち、電子キー9のマニュアルでの操作に対応した施錠や開錠等を実施するための処理)を行うことができる。
[1-7.対応関係]
次に、本実施形態と本開示との関係について説明する。
車両用電子キーシステム1は車両用電子キーシステムに対応し、車両3は車両に対応し、車載器5は車載器に対応し、携帯機7は携帯機に対応し、電子キー9は電子キーに対応し、通信判定部5Aは通信判定部に対応し、信号送信部7Aは信号送信部に対応し、処理禁止部5Bは処理禁止部に対応し、情報判定部5Cは情報判定部に対応し、禁止解除部5Dは禁止解除部に対応する。
また、車載通信機17は送信部に対応し、照合ECU13は制御部に対応する。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるこ
となく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)例えば、車両としては、動力源としてエンジンのみを備えるエンジン車、動力源としてエンジンとモータを備える、いわゆるハイブリッド車、モータのみを動力源として備える電気自動車等が挙げられる。なお、エンジンECUは、動力源の動作を制御するECUに相当する。
(2b)モバイル通信機としては、電子キーと一体に構成されていてもよい。または、電子キーと別体に構成されて、電子キーに対して後付で装着可能に構成されていてもよい。
(2c)携帯機と車載器との間の通信が適正であるか否かは、例えば、携帯機と車載器との間の距離が適正な範囲(所定以下の正常な範囲)であるか否かによって判定することができるが、他の方法を採用することも可能であり、特に限定はない。
(2d)本開示に記載の車両用電子キーシステムの各制御部の制御およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。
あるいは、本開示に記載の車両用電子キーシステムの各制御部およびその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。
もしくは、本開示に記載の車両用電子キーシステムの各制御部およびその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。
また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。動作制御装置に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(2e)上述した車両用電子キーシステムの各制御部の他、当該各制御部を構成要素とするシステム、当該各制御部のコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移有形記録媒体、制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
1…車両用電子キーシステム、3…車両、5…車載器、7…携帯機、9…電子キー、11…モバイル通信機、13…照合ECU、15…RFチューナ、17…車載通信機

Claims (6)

  1. 車両(3)に搭載される車載器(5)とユーザに携帯される携帯機(7)との間での無線通信を行い、前記車載器と前記携帯機の電子キー(9)との間のID照合が成立したことに基づいて、前記車両に対して所定の制御処理が可能な車両用電子キーシステム(1)であって、
    前記車載器と前記携帯機との間で行われる無線通信が、所定の正常の条件を満たす通信であるか否かを判定するように構成された通信判定部(5A)を備え、
    前記携帯機は、
    少なくとも、前記電子キーを特定するID情報を含むID信号と、当該電子キーのマニュアルでの操作内容を示す操作情報を含む操作信号と、を送信可能に構成された信号送信部(7A)を備え、
    前記車載器は、
    前記通信判定部によって前記通信が前記所定の正常の条件を満たさないと判定された場合には、前記電子キーから前記車載器に送信される情報に基づいて実施される所定の処理を行うことを禁止するように構成された処理禁止部(5B)と、
    前記電子キーから送信された信号が、前記操作信号であるか否かを判定するように構成された情報判定部(5C)と、
    前記処理禁止部にて前記所定の処理を行うことが禁止されている場合に、前記情報判定部によって前記電子キーから送信された信号が前記操作信号であると判定されたときには、前記処理禁止部による前記所定の処理の禁止を解除するように構成された禁止解除部(5D)と、
    を備えた車両用電子キーシステム。
  2. 請求項1に記載の車両用電子キーシステムであって、
    前記車載器は、前記所定の処理を行うことが禁止されている場合に、前記電子キーから前記操作信号が受信されたときには、前記操作信号に含まれる前記操作情報に基づいた制御を実施可能にするように構成された、
    車両用電子キーシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用電子キーシステムであって、
    前記車載器は、前記電子キーから送信された情報を取得して制御部(13)に送信する通信部(17)と、前記通信部から送信された前記情報に基づいた処理を行う前記制御部と、
    を備え、
    前記所定の処理として、前記電子キーから送信された情報を前記通信部から前記制御部に送信する処理を行うように構成された、
    車両用電子キーシステム。
  4. 請求項3に記載の車両用電子キーシステムであって、
    前記通信部は、
    前記電子キーから送信された信号を、少なくとも前記操作信号の期間を含むように所定期間記憶する構成と
    前記記憶した信号に基づいて、前記電子キーから送信された信号中に前記操作情報を含むか否かを判定する構成と、
    前記電子キーから送信された信号中に前記操作情報を含むと判定された場合には、前記電子キーから送信された信号中から前記操作情報を抽出して、前記制御部に送信する構成と、
    を備えた車両用電子キーシステム。
  5. 請求項4に記載の車両用電子キーシステムであって、
    前記電子キーから前記車載器に、前記操作信号として前記ID情報をそれぞれ含む複数のフレームを送信する場合に、前記車載器にて受信した信号から少なくとも1フレームを抽出したときには、当該少なくとも1フレームの情報を、前記通信部から前記制御部に送信するように構成された、
    車両用電子キーシステム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用電子キーシステムであって、
    前記所定の正常の条件とは、前記車載器と前記携帯機との間の距離が所定の適正な範囲を示す条件である、
    車両用電子キーシステム。
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