JP2023126109A - アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置 - Google Patents

アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置 Download PDF

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朋史 市丸
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真輝 泉山
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Abstract

Figure 2023126109000001
【課題】ユーザに不快感を与えることなく、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理することができる、アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置を提供すること。
【解決手段】電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高が、前記後払いの利用上限額以上であるか否かを判定し、前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させない、アプリケーションプログラム。
【選択図】図1

Description

本発明は、アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置に関する。
従来、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理する技術が知られている。例えば、特許文献1には、電子決済サービスにおける購入金額が、ユーザによって設定された支払い限度額を超える場合に、当該購入金額に係る購入処理を制限する技術が開示されている。
特開2013-250822号公報
特許文献1に記載の技術は、ユーザが購入手続きを進めた後に、購入金額が支払い限度額を超える場合に購入処理を制限するものである。しかしながら、ユーザが購入手続きを進めた後に購入処理を制限することは、購入手続きの円滑性を阻害し、ユーザに不快感を与える場合がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、ユーザに不快感を与えることなく、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理することができる、アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高が、前記後払いの利用上限額以上であるか否かを判定し、前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させない、アプリケーションプログラム。
本発明の一態様によれば、ユーザに不快感を与えることなく、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理することができる、アプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置を提供することができる。
第1実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。 電子決済の大まかな流れを例示した図である。 第1実施形態に係る利用者端末装置10と決済サーバ100の構成図である。 利用者情報172の内容の一例を示す図である。 BNPL設定情報176の内容の一例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の一例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。 決済アプリ20と決済サーバ100とによって実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態の変形例に係る表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の一例を示す図である。 第2実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。 BNPL設定情報176Bの内容の一例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示される個別BNPL決済および包括BNPL決済の表示態様の一例を示す図である。 表示制御機能22によって決済方法の候補として表示される個別BNPL決済および包括BNPL決済の表示態様の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、システム、情報処理方法、および情報処理装置について説明する。アプリケーションプログラムは、一以上のプロセッサにより実行される。アプリケーションプログラムは、電子決済サービスを利用する利用者の利用者端末装置に搭載され、電子決済サービスを提供する決済サーバと連携して、電子決済サービスに係る処理を実行する。アプリケーションプログラムは、さらに、電子決済が実行される際に適用される支払い方法に関する表示を制御する。電子決済サービスは、実店舗又はオンラインショッピングサイトにおける商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。以下、第1実施形態は、電子決済サービスが実店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスであるものとし、第2実施形態は、電子決済サービスがオンラインショッピングサイトにおける商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスであるものとする。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、および一以上の店舗端末装置50のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。以下の説明において、利用者端末装置10を主語として実行される処理は、決済アプリ20を主語として実行される処理として読み替えることもできる。
店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。決済サーバ100は、さらに、電子決済を実行する際に、利用者による代金の支払いを所定期間(例えば、1ヶ月)猶予し、所定期間後に、利用者から決済金額の支払いを受けることによって清算を行う後払い決済(BNPL; Buy Now Pay Later、以下「BNPL決済」と称する場合がある)機能を利用者端末装置10に提供する。この場合、電子決済サービスの運営者は、電子決済が実行された店舗に対して決済金額を立て替えて支払い、所定期間後に、チャージ残高からの引き落とし、口座振替、請求書払いなどの方法によって利用者から決済金額の支払いを受けることによって、最終的な清算を行う。BNPL決済は、例えば、クレジットカード決済などの従来の後払い決済手段に比して、利用にあたっての本人確認や審査手続きが簡略化されたものである。例えば、外部信用機関による与信調査が必須となるクレジットカード決済とは異なり、BNPL決済では、与信調査を実施することなく、ユーザに与信が提供されてもよい。また、BNPL決済は、従来の後払い決済手段に比して、返済手段も柔軟に設定されるものである。例えば、クレジットカード決済では、毎月の所定日に口座振替によって返済が実行されるのに比して、BNPL決済では、口座振替に加えて、請求書払いやチャージ残高払いなどの返済手段も提供される。これら返済手段の詳細については後述する。
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を店舗端末装置50に翳す(提示する)。店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、アカウントID等の情報を取得する。そして、店舗端末装置50は、アカウントID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ユーザの電子決済口座から店舗の電子決済口座に決済金額を移動させて決済処理を完了させる。
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額と支払い方法(例えば、チャージ残高決済又はBNPL決済)を利用者端末装置10に入力する。決済金額と支払い方法が入力された状態で、利用者が支払いボタンを押下すると、利用者端末装置10は、アカウントID、決済金額、支払い方法、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。本実施形態では、少なくともパターン2の方法で電子決済が行われるものとする。また、図2で説明する「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。
[決済サーバ]
図3は、第1実施形態に係る利用者端末装置10と決済サーバ100の構成図である。利用者端末装置10に搭載される決済アプリ20は、プログラムモジュールとして実装される表示制御機能22と、後払い判定機能24と、返済受付機能26と、を有する。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部122と、BNPL処理部124と、記憶部170とを備える。決済コンテンツ提供部120と、決済処理部122と、BNPL処理部124とは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、BNPL設定情報176などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。なお、決済コンテンツ情報174に基づくコンテンツには、電子決済サービスへのログイン状態で提供されるコンテンツと、非ログイン状態で提供されるコンテンツがある。非ログイン状態のコンテンツにおいて、決済サーバ100は、各種案内情報を提供したり、新規登録や電話番号の変更申し込みを受け付けたりする。
決済処理部122は、利用者端末装置10または店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部122は、以下で説明する利用者情報172およびBNPL設定情報176を参照しながら決済処理を行う。
図4は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、例えば、アカウントIDに対して、電子決済サービスへの新規登録時に最低限必要な電話番号およびパスワードの他、メールアドレス、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、本人確認の有無、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報などの情報が対応付けられたものである。電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は任意設定情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。なお登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。本人確認の有無は、利用者が、例えば、運転免許証などの本人確認書類の画像を電子決済サービスにアップロードすることによって、当該利用者本人であることの確認を実施したか否かを示す情報である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。
BNPL処理部124は、電子決済サービスにおけるBNPL決済を実現するために必要な様々なサーバサイド処理を実行する。BNPL処理部124は、例えば、決済アプリ20からの依頼に応じて、BNPL決済の利用設定を行ったり、決済アプリ20の起動に応じて(又はBNPL決済の選択に応じて)、利用者がBNPL決済を行うことができる利用可能額を通知したりする。BNPL処理部124は、以下で説明するBNPL設定情報176を参照しながら、このようなBNPL決済に係るサーバサイド処理を実行する。
図5は、BNPL設定情報176の内容の一例を示す図である。BNPL設定情報176は、例えば、アカウントIDに対して、BNPL決済の利用設定、利用上限額、利用残高、返済設定、返済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。BNPL決済の利用設定は、電子決済サービスの利用者がBNPL決済の利用申し込みを行った結果、BNPL決済の利用が有効化された否かを示す情報である。電子決済サービスの利用者がBNPL決済を利用するためには、少なくとも、利用者情報172に格納される本人確認の有無が「確認済み」であることが求められる。
利用上限額は、所定期間(例えば、一ヵ月)ごとに利用者がBNPL決済を利用することが可能な上限金額を示す情報である。利用残高は、所定期間中に、利用者がBNPL決済を利用した(未返済の)残高金額を示す情報である。利用可能額は、利用上限額から利用残高を減算した金額を示す情報であり、利用者が、現在の期間中に、BNPL決済を利用することができる金額を意味する。
返済設定は、利用者がBNPL決済を利用した利用残高の返済方法を示す情報である。返済設定には、例えば、毎月の所定日(例えば、毎月27日)にチャージ残高から利用残高分の金額を引き落とす残高清算、利用者情報172に登録された銀行口座から利用残高分の金額を引き落とす口座振替、利用者情報172に登録された住所に送付された請求書に記載された利用残高分の金額を、例えば、コンビニエンスストアで支払う請求書払いなどが含まれる。返済履歴情報は、利用者が所定期間ごとに利用残高を返済したか否か(及び/又はその返済金額)を示す情報である。これに加えて、返済履歴情報は、利用者が、ある期間分のBNPL決済の利用残高を期限内に返済しなかった場合、期限内に返済しなかった旨の情報を合わせて格納してもよい。
表示制御機能22は、電子決済サービスにおける代金の決済時に、利用者端末装置10上における決済方法の表示に関する様々な制御を実行する。例えば、表示制御機能22は、電子決済サービスにおける代金の決済時に、利用者端末装置10上に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させる。
図6は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の一例を示す図である。図6は、図2に示すパターン2の電子決済が行われる場面を前提としている。まず、利用者が決済アプリ20を起動させると、決済アプリ20は、起動を示す通知を利用者のアカウントIDを含めて決済サーバ100に送信する。BNPL処理部124は、決済アプリ20の起動を示す通知を受信すると、当該アカウントIDをキーにしてBNPL設定情報176を参照し、利用者に対応するレコード(少なくともBNPL決済の利用設定および利用可能額を含む)を取得する。BNPL処理部124は、取得したレコードを決済アプリ20に送信する。決済アプリ20の起動が完了すると、次に、決済アプリ20は、図6の左部に示す通り、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。決済アプリ20が店舗コード画像60をデコードすると、図6の右部に示す通り、表示制御機能22は、店舗に支払う決済金額を入力するための領域A1と合わせて、支払い方法を選択するための領域A2を利用者端末装置10に表示させる。このとき、表示制御機能22は、当該利用者について、BNPL設定情報176におけるBNPL決済の利用設定が有効化されていた場合、領域A2に、BNPL払いを選択するための選択項目を表示させる。図6に示される通り、表示制御機能22は、BNPL設定情報176を参照して、利用者が現在の期間中にBNPL決済を利用することができる利用可能額を合わせて表示させてもよい。
利用者が、BNPL決済を選択して、支払いボタンB1を押下すると、決済アプリ20は、決済金額および支払い方法を含む情報を決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、当該情報を受信し、支払い方法がBNPL決済を示していた場合、BNPL処理部124はBNPL決済を実行する。より具体的には、BNPL処理部124は、領域A1に入力された決済金額に相当する金額を、店舗コード画像60に紐づく実店舗の口座に振り込むと同時に、BNPL設定情報176における利用残高を、決済金額分、増加させる(同時に、利用可能額は、決済金額分、減算される)。その後、所定期間が経過して、利用残高の清算日になると、BNPL処理部124は、返済設定に設定された返済方法を用いて、BNPL決済の清算を行う(例えば、利用者のチャージ残高から決済金額分を減算する)。BNPL処理部124は、BNPL決済の清算に成功した場合、その旨の情報(及び/又は返済金額)をBNPL設定情報176の返済履歴情報に記録する。
このように、電子決済サービスの利用者は、BNPL決済を利用することによって、チャージ残高が決済金額に満たない場合であっても、電子決済を実行することができる。しかしながら、上述した通り、BNPL決済には、所定期間ごとに利用上限額が設定されており、利用者の現在における利用可能額によっては、BNPL決済を実行できない場合がある。この場合、利用者は、利用可能額が決済金額に満たないことに気づかず、BNPL決済の実行を試みてエラーが発生したり、購入したい物品やサービスを入手できないことになる。第1実施形態は、そのような課題に対処するものである。
図7は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図7は、BNPL決済における利用者の利用可能額が0円、すなわち、利用残高が利用上限額に達した状況を表している。後払い判定機能24は、利用者によるBNPL決済の利用可能額が0円であるか否か(すなわち、利用残高が利用上限額以上であるか否か)を判定する。利用可能額が0円であると判定された場合、表示制御機能22は、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させないように動作する。ここで、「表示させない」とは、非表示にすることに加えて、BNPL決済が可能ではないことを視認可能に表示させることを含む。図7の例では、表示制御機能22は、BNPL決済の選択項目をグレースケールで表示することによって、BNPL決済が可能ではないことを利用者に視認可能に表示させている。これにより、BNPL決済のエラーが発生することに起因して、利用者が不快感を持つことを防止することができる。
さらに、表示制御機能22は、利用者がBNPL決済を利用することによって、利用可能額が0円になった場合(すなわち、利用残高が利用上限額に達した場合)、利用残高が利用上限額に達した旨を示す情報を、例えば、決済アプリ20のホーム画面に表示させてもよい。また、例えば、表示制御機能22は、利用残高が利用上限額に達した旨を示す情報をプッシュ通知などの機能によって通知してもよい。
図8は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図8は、BNPL決済における利用者の利用可能額が0円ではないが、利用者によって入力された決済金額が利用可能額を超過する状況を表している。後払い判定機能24は、利用者によって入力された決済金額が当該利用者の利用可能額を超えるか否か(換言すると、決済金額と利用残高の合計が利用上限額を超えるか否か)を判定する。表示制御機能22は、後払い判定機能24によって、利用者によって入力された決済金額が当該利用者の利用可能額を超えると判定された場合、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させないように動作する。これにより、BNPL決済のエラーが発生することに起因して、利用者が不快感を持つことを防止することができる。
図9は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図9は、図7と同様に、BNPL決済における利用者の利用可能額が0円、すなわち、利用残高が利用上限額に達した状況を表している。図9の左部に示す通り、表示制御機能22は、利用残高が利用上限額に達した場合、利用残高の返済を受け付けるためのボタンB2を利用者端末装置10に表示させてもよい。利用者がボタンB2を押下すると、利用者端末装置10は、利用残高の返済を受け付けるための画面に遷移する。
図9の右部において、符号A3は、利用者が利用残高の返済方法を選択するための領域を示し、符号A4は返済金額を入力するための領域を示し、符号B3は、選択した返済方法による利用残高の返済を実行するためのボタンを示す。利用残高の返済方法は、例えば、チャージ残高から利用残高分の金額を引き落とす残高返済、利用者情報172に登録された銀行口座から利用残高分の金額を引き落とす口座返済、利用者情報172に登録された住所に送付された請求書に記載された利用残高分の金額を、例えば、コンビニエンスストアで支払う請求書返済などを含む。図9に示す通り、表示制御機能22は、返済方法と合わせて、当該返済方法による返済を実行した際に再びBNPL決済が可能になるまで(すなわち、表示制御機能22によってBNPL決済の選択項目が再表示されるまで)の見込み時間を表示してもよい。
利用者が利用残高の返済方法および返済金額を指定して返済ボタンB3を押下すると、返済受付機能26は、当該選択を受け付け、受付情報を決済サーバ100に送信する。決済サーバ100が受付情報を受信すると、BNPL処理部124は、選択された返済方法による利用残高の返済を実行し、BNPL決済の利用可能額を更新する(すなわち、増加させる)。BNPL処理部124は、更新後の利用可能額を決済アプリ20に送信し、表示制御機能22は、利用可能額がゼロより大きい場合(すなわち、利用残高が利用上限額を下回った場合)、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として再表示させる。これにより、利用残高の返済日前にBNPL決済を復帰させることができ、利用者の利便性を高めることができる。
図9において説明した処理は、利用者が利用残高の返済を前倒しすることによって、BNPL決済を復帰させるものである。すなわち、そのために、利用者は返済のための現金を事前に用意する必要がある。しかしながら、利用者は、常にそのような金銭的余裕を持っているとは限らないため、BNPL決済の復帰のために返済のみの手段を提供することは、利用者にとっての利便性が低くなる。そのため、以下で説明する処理は、利用者が返済のための現金を事前に用意していない場合であっても、BNPL決済の復帰のための手段を利用者に与えるものである。
図10は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図10において、符号B4は、利用者が、BNPL決済の利用上限額の継続的な引き上げを希望するためのリクエストボタンを示す。ここで、「継続的な引き上げ」とは、一度、引き上げられた利用上限額が、その後、永続的に(より具体的には、電子決済サービスの提供が終了するか、又は利用者が電子決済サービスの登録を解除するまで)維持されることを意味する。例えば、表示制御機能22は、利用残高と利用上限額との差が閾値以内である場合(すなわち、利用可能額が閾値以内である場合)、利用者端末装置10に、リクエストボタンB4を表示させる。
利用者がリクエストボタンB4を押下すると、決済アプリ20は、利用者が利用上限額の継続的な引き上げを希望する旨の情報を決済サーバ100に送信する。BNPL処理部124は、決済アプリ20から、利用者が利用上限額の継続的な引き上げを希望する旨の情報を受信すると、利用者による電子決済サービスの利用履歴に基づいて、当該利用者の与信スコアを算出し、与信スコアが閾値以上である場合に、利用上限額を継続的に引き上げると判定する。ここで、利用履歴とは、利用者情報172に記録された決済履歴情報と、BNPL設定情報176に記録された返済履歴情報とのうちの少なくとも一方を含む。例えば、BNPL処理部124は、利用者の月ごとの平均決済金額が高ければ高いほど、より高い与信スコアを算出してもよい。また、例えば、BNPL処理部124は、利用者が、期限通りに利用残高を清算した期間が長ければ長いほど、より高い与信スコアを算出してもよい。
図11は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図11において、符号B5は、利用者が、BNPL決済の利用上限額の一時的な引き上げを希望するためのリクエストボタンを示す。ここで、「一時的な引き上げ」とは、利用上限額を期間限定(例えば、数日や1ヶ月)で引き上げることを意味する。例えば、表示制御機能22は、利用残高と利用上限額との差が閾値以内である場合(すなわち、利用可能額が閾値以内である場合)、利用者端末装置10に、リクエストボタンB5を表示させる。利用者がリクエストボタンB5を押下すると、決済アプリ20は、利用者が利用上限額の継続的な引き上げを希望する旨の情報を決済サーバ100に送信する。BNPL処理部124は、決済アプリ20から、利用者が利用上限額の継続的な引き上げを希望する旨の情報を受信すると、図10の場合と同様に、利用者による電子決済サービスの利用履歴に基づいて、当該利用者の与信スコアを算出し、与信スコアが閾値以上である場合に、利用上限額を一時的に引き上げると判定する。なお、一時的な利用上限額の引き上げは、継続的な利用上限額の引き上げに比して、電子決済サービスの運営者が引き受ける与信リスクはより小さくなる。そのため、一時的な利用上限額の引き上げを許可するための閾値は、継続的な利用上限額の引き上げを許可するための閾値よりも小さい値に設定されてもよい。これにより、高い与信スコアを持たない利用者に対しても、可能な限り、BNPL決済の復帰機会を提供することができる。
図12は、決済アプリ20と決済サーバ100とによって実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、決済アプリ20は、例えば、利用者のボタン操作に応じて起動する(ステップS10)。決済アプリ20は起動すると、利用者のアカウントIDを少なくとも含む起動情報を決済サーバ100に送信する(ステップS12)。
決済サーバ100は、起動情報を受信すると、起動情報に含まれるアカウントIDをキーにして、BNPL設定情報176を参照し、当該アカウントIDに対応するレコードを取得する(ステップS14)。次に、決済サーバ100は、取得したBNPL設定情報176のレコードを決済アプリ20に送信する(ステップS16)。これにより、決済アプリ20は、利用者に対してBNPL決済が有効化されているか否か、および、BNPL決済が有効化されている場合には、当該利用者に設定された利用可能額を少なくとも取得する。
次に、決済アプリ20は、実店舗での決済時に、当該実店舗に設置された店舗コード画像60をデコードすると、料金の支払い先となる実店舗を特定する(ステップS18)。決済アプリ20は、特定された実店舗に支払う決済金額を入力するための領域と決済方法を選択するための領域とを利用者端末装置10に表示させる(ステップS20)。このとき、決済アプリ20は、BNPL決済が有効化されている場合、決済方法の候補として、BNPL決済および利用可能額を表示させる。BNPL決済の表示態様は、図6から図11を参照して説明した通りである。
次に、決済アプリ20は、利用者によって決済金額および決済方法が入力されると、これらの入力情報を含む決済情報を決済サーバ100に送信する(ステップS22)。決済サーバ100は、入力された決済方法に応じた電子決済を実行する(ステップS24)。すなわち、決済情報にBNPL決済が指定されていた場合、決済サーバ100は、BNPL処理部124を用いて、BNPL決済を実行する。これにより、本シーケンス図の処理は終了する。
以上説明した第1実施形態によれば、決済アプリは、利用残高が利用上限額以上であると判定した場合、利用者端末装置に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させず、BNPL決済のエラーが発生することに起因して、利用者が不快感を持つことを防止することができる。さらに、決済アプリは、BNPL決済の利用可能額が閾値以内である場合、利用上限額を引き上げるための機会を利用者に提供する。これにより、ユーザに不快感を与えることなく、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理することができる。
なお、上記で説明した第1実施形態では、表示制御機能22によるBNPL決済の表示態様を個別に示している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、図6から図11を参照して説明した表示態様は、相互に組み合わされてもよい。例えば、BNPL決済の利用残高が利用上限額に達した場合、表示制御機能22は、図9に示す返済ボタンB2と、図10に示す、利用上限額を継続的に引き上げることを希望するリクエストボタンB4とを合わせて表示させてもよい。また、例えば、表示制御機能22は、図10に示す、利用上限額を継続的に引き上げることを希望するリクエストボタンB4と、図11に示す、利用上限額を一時的に引き上げることを希望するリクエストボタンB5とを合わせて表示させ、利用者は、自身の希望に応じて、利用上限額を継続的に引き上げるか一時的に引き上げるかを判断できるようにしてもよい。
さらに、上記で説明した第1実施形態では、一例として、利用者端末装置10が店舗コード画像60をデコードした際に(すなわち、電子決済が実行される際に)、表示制御機能22によってBNPL決済の表示が制御される場合について説明している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、例えば、決済アプリ20の設定画面を通じて、デフォルトの決済設定を行う際に、表示制御機能22は、上述した表示制御を行ってもよい。例えば、利用者が、デフォルトの決済方法としてBNPL決済を設定する際に、利用残高が利用上限額に達していた場合、図9に示した返済ボタンB2や図10に示したリクエストボタンB4を当該設定画面に表示させてもよい。
さらに、上記で説明した第1実施形態では、決済方法の表示に係る処理を、決済アプリ20に含まれる表示制御機能22、後払い判定機能24、および返済受付機能26などのプログラムモジュールが相互に連携することによって実現している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、表示制御機能22、後払い判定機能24、および返済受付機能26などの機能部は、それぞれ表示制御部、後払い判定部、および返済受付部として決済サーバ100に実装されてもよい。その場合、電子決済サービスは、例えば、Webアプリケーションとして実装され、決済アプリ20は、Webブラウザを介して、決済サーバ100にアクセスし、電子決済およびBNPL決済に係る処理結果を表示させることとなる。
<第1実施形態の変形例>
上記で説明した第1実施形態では、後払い判定機能24は、利用者によるBNPL決済の利用可能額が0円であるか否か(すなわち、利用残高が利用上限額以上であるか否か)を判定し、利用可能額が0円であると判定された場合、表示制御機能22は、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させないように動作している。しかしながら、現実の決済においては、BNPL決済の利用可能額が0円に一致することは稀であり、購入可能な物品の数が少なくなる程度に小さな金額(例えば、20円)に利用可能額が落ち着くことが一般的である。その場合、第1実施形態の構成では、購入可能な物品がほとんど存在しないにも関わらず、利用可能額が0円よりも大きいがために、BNPL決済が、決済方法の候補として表示され続けることになる。すなわち、このような構成は、利用者にとっての利便性を損ねる場合がある。
上記の事情を背景にして、第1実施形態の変形例では、記憶部170は、利用者ごとに、BNPL決済の利用上限額を超えて一度のみBNPL決済の利用を許可する追加金額枠を保持する。追加金額枠は、例えば、BNPL処理部124が、利用者による電子決済サービスの利用履歴に基づいて、事前に算出しておく。例えば、追加金額枠は、利用者による毎月の決済金額が高ければ高いほど、大きい値に設定される。
BNPL処理部124は、利用者が決済アプリ20上で決済金額を入力すると、決済アプリ20から入力された決済金額を受信し、決済金額が、利用可能額と追加金額枠との合計を超えるか否かを判定する。決済金額が利用可能額と追加金額枠との合計を超えないと判定された場合、BNPL処理部124は、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させる。
図13は、第1実施形態の変形例に係る表示制御機能22によって決済方法の候補として表示されるBNPL決済の表示態様の一例を示す図である。図13において、例えば、BNPL決済の利用可能額は90円に設定され、決済金額は300円が入力されている。このとき、BNPL処理部124は、決済金額(300円)が、利用可能額(90円)と追加金額枠(例えば、500円)との合計を超えないと判定し、利用者端末装置10に、BNPL決済を決済方法の候補として表示させる。追加金額枠の利用は一度のみ有効であるため、利用者が図13の場面でBNPL決済を実行した場合、利用可能額は0円となり、以後の電子決済では、BNPL決済は、決済方法の候補として表示されない。このように、BNPL決済の利用上限額を超えて一度のみBNPL決済の利用を許可することにより、購入可能な物品がほとんど存在しないにも関わらず、BNPL決済が、決済方法の候補として表示され続ける不都合を解消することができる。
なお、決済金額が利用可能額と追加金額枠との合計を超えるか否かの判定は、決済アプリ20側で実行されても良い。その場合、決済アプリ20は、例えば、起動時に、決済サーバ100から、利用可能額と追加金額枠の値を受信し、電子決済の実行時に、後払い判定機能24は、入力された決済金額が利用可能額と追加金額枠との合計を超えるか否かを判定する。
<第2実施形態>
上記で説明した第1実施形態は、利用者が実店舗での電子決済を行う場合にBNPL決済の表示態様を制御するものである。一方、本発明は、利用者が、例えば、オンラインショッピングサイトにおいて電子決済を行う場合にも適用することができる。以下、第2実施形態に係る電子決済サービスについて、第1実施形態と異なる構成に重点をおいて説明を行う。
図14は、第2実施形態に係る電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。第2実施形態に係る電子決済サービスは、利用者端末装置10と、決済サーバ100Bとによって実現される。決済サーバ100Bは、第1実施形態に係る決済サーバ100の機能に加えて、利用者端末装置10に、オンラインショッピングサイトにおいて物品やサービスを購入するための機能を提供する。利用者は、利用者端末装置10の決済アプリ20を介して決済サーバ100Bにアクセスし、当該オンラインショッピングサイトにおいて物品やサービスを購入する。なお、オンラインショッピングサイトに関する機能を提供するサーバは、決済サーバ100Bとは別個に設けられていてもよい。
図15は、第2実施形態に係る決済サーバ100Bの構成図である。第1実施形態に係る決済サーバ100の構成とは異なり、決済サーバ100Bは、BNPL設定情報176とは異なる構成を有するBNPL設定情報176Bを含む。具体的には、第2実施形態において、決済サーバ100Bは、利用者端末装置10に異なる複数のタイプのBNPL決済機能を提供し、BNPL設定情報176Bは、これら複数のタイプのBNPL決済に関する設定情報を格納するものである。なお、決済サーバ100Bが提供するオンラインショッピングサイトの機能に関する構成は、既知のものを採用することができるため、図15においては、その機能部の記載を省略している。
図16は、BNPL設定情報176Bの内容の一例を示す図である。BNPL設定情報176Bは、例えば、アカウントIDに対して、個別BNPL決済の利用設定、利用上限額1、利用残高1、利用可能額1、包括BNPL決済の利用設定、利用上限額2、利用残高2、利用可能額2、返済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。個別BNPL決済は、「第1タイプの後払い」の一例であり、包括BNPL決済は、「第2タイプの後払い」の一例である。包括BNPL決済は、第1実施形態に係るBNPL決済と同様の形式の決済方法であるため、その説明を省略する。
個別BNPL決済は、オンラインショッピングサイトにおける商品の購入ごとに後払いを許可する方式の後払い決済手段である。図16において、個別BNPL決済の利用設定は、電子決済サービスの利用者が個別BNPL決済の利用申し込みを行った結果、個別BNPL決済の利用が有効化された否かを示す情報である。すなわち、個別BNPL決済の利用が「有効」に設定された場合、利用者はオンラインショッピングサイトで商品又はサービスを購入する際に、決済方法として、個別BNPL決済を選択することができる。利用者が個別BNPL決済を選択すると、BNPL処理部124は、購入される商品又はサービスごとに、当該利用者に対して、個別BNPL決済を許可するか否かを判定する。包括BNPL決済と異なり、個別BNPL決済の利用を有効にするためには、本人確認を必要としないため、利用上限額1は、利用上限額2よりも低い金額に設定される。
図17は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示される個別BNPL決済および包括BNPL決済の表示態様の一例を示す図である。図17は、利用者が、利用者端末装置10を用いてオンラインショッピングサイトにアクセスし、テレビを購入するために支払い方法を選択する場面を表している。図17において、符号A5は、チャージ残高から商品の価格に相当する金額を引き落とす残高決済を選択するための項目を示し、符号A6は、個別BNPL決済を選択するための項目を示し、符号A7は、包括BNPL決済を選択するための項目を示す。一般的に、包括BNPL決済とは異なり、表示制御機能22は、個別BNPL決済の利用可能額を利用者端末装置10に表示させない。そのため、包括BNPL決済に比べて、個別BNPL決済は、決済時のエラーをより頻繁に発生させやすいという問題がある。
そのため、BNPL処理部124は、利用者がオンラインショッピングサイトの購入ページに遷移した際に、BNPL設定情報176Bを参照して、当該利用者による個別BNPL決済の利用可能額(すなわち、利用可能額1)がゼロであるか否かを判定する。表示制御機能22は、BNPL処理部124によって、利用可能額1がゼロであると判定された場合、利用者端末装置10に、個別BNPL決済を決済方法の候補として表示させないように動作する。
図18は、表示制御機能22によって決済方法の候補として表示される個別BNPL決済および包括BNPL決済の表示態様の別の例を示す図である。図18は、BNPL処理部124が利用者による個別BNPL決済の利用可能額がゼロであると判定したことに応じて、表示制御機能22が、個別BNPL決済の選択項目をグレースケールで表示している場面を表している。これにより、個別BNPL決済のエラーが発生することに起因して、利用者が不快感を持つことを防止することができる。
図9から図11に示した表示制御機能22による動作は、個別BNPL決済にも同様に適用することができる。例えば、表示制御機能22は、図9の場合と同様に、利用者による個別BNPL決済の利用残高が利用上限額に達した場合、利用残高の返済を受け付けるためのボタンを利用者端末装置10に表示させてもよい。また、例えば、表示制御機能22は、図10及び図11の場合と同様に、利用者による個別BNPL決済の利用可能額が閾値以内(又はゼロ)である場合、利用可能額を継続的又は一時的に引き上げるためのボタンを利用者端末装置10に表示させてもよい。この場合も、利用可能額を引き上げるか否かの判定は、利用者による決済履歴情報や返済履歴情報に基づいて計算された与信スコアを用いて実行されることとなる。
以上説明した第2実施形態によれば、決済アプリは、個別BNP決済の利用残高が利用上限額以上であると判定された場合、利用者端末装置に、個別BNP決済を決済方法の候補として表示させず、個別BNPL決済のエラーが発生することに起因して、利用者が不快感を持つことを防止することができる。さらに、決済アプリは、個別BNPL決済の利用可能額が閾値以内である場合、利用上限額を引き上げるための機会を利用者に提供する。これにより、ユーザに不快感を与えることなく、電子決済サービスにおける支払い限度額を管理することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
22 表示制御機能
24 後払い判定機能
26 返済受付機能
50 店舗端末装置
60 店舗コード画像
100、100B 決済サーバ
110 通信部
120 決済コンテンツ提供部
122 決済処理部
170 記憶部
172 利用者情報
174 決済コンテンツ情報
176、176B BNPL設定情報

Claims (13)

  1. 電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高が、前記後払いの利用上限額以上であるか否かを判定し、前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させない、
    アプリケーションプログラム。
  2. 実店舗での購買に係る電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置が、前記実店舗の識別情報を読み取ることによって前記実店舗に紐づけて決済金額を入力する際に、
    前記決済金額が、後払いの利用上限額から前記後払いの利用残高を減算することによって算出される前記後払いの利用可能額を超えるか否かを判定し、前記決済金額が前記利用可能額を超えると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを決済方法の候補として表示させない、
    アプリケーションプログラム。
  3. 実店舗での購買に係る電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置が、前記実店舗の識別情報を読み取ることによって前記実店舗に紐づけて決済金額を入力する際に、
    前記利用者ごとに設定された、後払いの利用上限額を超えて一度のみ前記後払いの利用が許可される追加金額枠に基づいて、前記決済金額が、前記後払いの利用上限額から前記後払いの利用残高を減算することによって算出される前記後払いの利用可能額と前記追加金額枠との合計を超えるか否かを判定し、前記決済金額が前記利用可能額と前記追加金額枠との合計を超えないと判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを決済方法の候補として表示させる、
    アプリケーションプログラム。
  4. 電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高と、前記後払いの利用上限額との差が閾値以内である場合、前記利用者端末装置に、前記利用者が前記利用上限額を継続的に増加させることを希望するか否かを示す選択肢を表示させる、
    アプリケーションプログラム。
  5. 電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高と、前記後払いの利用上限額との差が閾値以内である場合、前記利用者端末装置に、前記利用者が前記利用上限額を一時的に増加させることを希望するか否かを示す選択肢を表示させる、
    アプリケーションプログラム。
  6. 前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを決済方法として利用できない旨を示す情報を通知する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
  7. 前記利用者端末装置から、前記後払いの利用残高の返済を受け付け、
    前記利用残高の返済が受け付けられた結果、前記利用残高が前記利用上限額を下回った場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させる、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
  8. 前記利用者端末装置に、前記返済から前記表示までの見込み期間を表示させる、
    請求項7に記載のアプリケーションプログラム。
  9. 前記利用者端末装置に、前記利用上限額から前記利用残高を減算することによって算出される前記後払いの利用可能額を表示させる、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
  10. 前記後払いは、前記電子決済サービスにおける購入ごとに利用を許可する第1タイプの後払いと、前記電子決済サービスにおける購入の回数および内容に関わらず、前記利用上限額の範囲内における利用を許可する第2タイプの後払いとを含み、
    前記利用者端末装置に、前記第1タイプの後払いと前記第2タイプの後払いとを前記決済方法の候補として表示させるものである、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
  11. 請求項4又は5に記載のアプリケーションプログラムを搭載する前記利用者端末装置と、
    前記電子決済サービスを提供するサーバ装置と、を備え、
    前記サーバ装置は、前記利用者端末装置から、前記利用上限額を継続的又は一時的に増加させることを希望する旨の情報を受信した場合、前記電子決済サービスの利用履歴に基づいて、前記利用上限額を継続的又は一時的に増加させるか否かを判定する、
    システム。
  12. コンピュータが、
    電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させるに当たって、前記後払いの利用残高が、前記後払いの利用上限額以上であるか否かを判定し、前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させない、
    情報処理方法。
  13. 電子決済サービスにおける代金の決済時に、前記電子決済サービスの利用者の利用者端末装置に、後払いを決済方法の候補として表示させる表示制御部と、
    前記後払いの利用残高が、前記後払いの利用上限額以上であるか否かを判定する後払い判定部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記後払い判定部によって、前記利用残高が前記利用上限額以上であると判定された場合、前記利用者端末装置に、前記後払いを前記決済方法の候補として表示させない、
    情報処理装置。
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