JP2023120871A - シート材処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材処理装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023120871A
JP2023120871A JP2022023983A JP2022023983A JP2023120871A JP 2023120871 A JP2023120871 A JP 2023120871A JP 2022023983 A JP2022023983 A JP 2022023983A JP 2022023983 A JP2022023983 A JP 2022023983A JP 2023120871 A JP2023120871 A JP 2023120871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
adhesive
adhesion
sheet
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022023983A
Other languages
English (en)
Inventor
道広 堀田
Michihiro Hotta
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2022023983A priority Critical patent/JP2023120871A/ja
Publication of JP2023120871A publication Critical patent/JP2023120871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】シート材の詰まりを防止でき、シート材の揃え精度が良好で、シート材のダメージを低減できるシート材処理装置を提供する。【解決手段】シート材積載部125、整合手段、接着ユニット126を備えたシート材処理装置133である。接着ユニットは、シート材に接着剤250を付与する接着剤付与部203と、他のシート材に接着剤が付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部215と、を有する。接着補助部は、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能である。接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行い、該動作位置から前記待機位置に戻った後に、次のシート材に接着剤を付与する。【選択図】図6

Description

本発明は、シート材処理装置及び画像形成装置に関する。
シート材に対して、針を用いて綴じる技術、圧着機構を用いて綴じる技術、接着剤を用いて綴じるシート材処理装置や画像形成装置が知られている。
例えば、特許文献1では、一組の用紙が離ればなれにならないよう接着剤で束ねる構成が開示されている。特許文献1によれば、ファクシミリ装置で受信者の用紙捜索確認回数の減少と用紙紛失防止を図ることができるとしている。
特許文献2では、シート枚数が多ければ多いほど、糊付け対象領域の領域数を増やすことが開示されている。特許文献2では、綴じられたシート束の糊付け箇所が糊自身の厚みによって他の箇所よりも厚くなることを防ぐことができるとしている。
特許文献3では、針を用いた用紙処理装置と用紙排出位置との間であり、搬送路の上流側に針無し綴じ処理装置を設けることが開示されている。特許文献3によれば、異なる枚数の用紙束を複数群毎に綴じ作業を行えるようにすることで手作業により仕分けを不要にできるとしている。
しかしながら、従来技術においては、シート材の詰まりを防止でき、シート材の揃え精度が良好で、シート材のダメージを低減できることについて、いまだ十分ではなく、更なる向上が求められている。
従来の技術では、シート材を数枚綴じるときに、シート材の綴じズレが起こることがあり、揃え精度の確保が必要である。また、従来の技術では、接着剤を付与した後、次のシート材が搬送される際に、搬送する過程で次のシート材が接着剤に接触(貼り付く)ことがあった。次のシート材が接着剤に接触すると、シート材が移動する際に抵抗となり、シート材の詰まりやシート材へのダメージが懸念される。シート材の詰まりやシート材へのダメージは、シート形態(特にバックカール)によって発生頻度が高くなり、シート形態に十分に対応できることも求められる。また、接着剤を付与する際に、接着機が次のシート材を跳ね上げるように上昇(退避)するため、シート材へのダメージが生じることが懸念される。
そこで本発明は、接着剤を用いてシート材に接着処理を行う技術において、シート材の詰まりを防止でき、シート材の揃え精度が良好で、シート材のダメージを低減できるシート材処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシート材処理装置は、シート材を積載するシート材積載部と、前記シート材積載部に搬送された搬送されたシート材を整合する整合手段と、シート材に接着処理を行う接着ユニットと、を備えたシート材処理装置であって、前記接着ユニットは、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有し、前記接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能であるとともに、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能であり、前記接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行い、該動作位置から前記待機位置に戻った後に、次のシート材に接着剤を付与することを特徴とする。
本発明によれば、接着剤を用いてシート材に接着処理を行う技術において、シート材の詰まりを防止でき、シート材の揃え精度が良好で、シート材のダメージを低減できるシート材処理装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の一例を説明するための概略図である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図である。 接着補助部を有する第1接着補助ユニットの一例を説明するための概略図(A)及び(B)である。(A)は待機位置の一例であり、(B)は動作位置の一例である。 接着剤付与部を有する第2接着補助ユニットの一例を説明するための概略図(A)~(C)である。(A)は平面概略図、(B)は待機位置の一例を示す概略図、(C)は動作位置の一例を示す概略図である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、接着補助部が待機位置にある場合の一例を示す図である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、図5から接着補助部が動作位置に移った場合の一例を示す図である。 接着補助部の一例を説明するための概略図(A)~(D)である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、図6から接着補助部が待機位置に戻った場合の一例を示す図である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、図8から接着剤付与部が動作位置に移った場合の一例を示す図である。 本発明のシート処理装置の一例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、図9から接着剤付与部が待機位置に戻った場合の一例を示す図である。 接着補助部の他の例を説明するための概略図(A)及び(B)である。 接着補助部の他の例を説明するための概略図(A)及び(B)である。 本発明のシート処理装置の他の例を説明するための平面概略図(A)及び要部拡大概略図であり、ステープル手段を備える場合の一例を示す図である。 本発明のシート処理装置の他の例を説明するための概略図(A)及び要部拡大概略図であり、接着補助部が動作位置にある状態で接着剤の付与を行う場合の一例を示す図である。
以下、本発明に係るシート材処理装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明のシート材処理装置は、シート材を積載するシート材積載部と、前記シート材積載部に搬送された搬送されたシート材を整合する整合手段と、シート材に接着処理を行う接着ユニットと、を備えたシート材処理装置であって、前記接着ユニットは、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有し、前記接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能であるとともに、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能であり、前記接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行い、該動作位置から前記待機位置に戻った後に、次のシート材に接着剤を付与することを特徴とする。
図1は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す図である。本実施形態の画像形成装置100は、本実施形態のシート材処理装置133を備えている。また、図示するように、本実施形態の画像形成装置100は、例えば、画像形成部130、自動原稿送り装置131、中継ユニット132を備えている。
図1は画像形成装置の例であるとしているが、例えば複写システムの例としてもよい。また、本発明では、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を複合して有するデジタル複合機等の画像形成装置を提供できる。本発明の画像形成装置は、本発明のシート材処理装置を備えているため、シート材の詰まりを防止でき、シート材の揃え精度が良好で、シート材のダメージを低減できる等の効果が得られる。
図2は、本実施形態のシート材処理装置133の概略図である。
シート材処理装置133の搬送経路としては、例えば、導入経路101と、上搬送経路110と、下搬送経路120とを有する。導入経路101は、画像形成部130から排出された画像形成済みのシート材を受け入れる。図中の矢印は、シート材の搬送方向を模式的に示している。
上搬送経路110と下搬送経路120は、導入経路101から分岐する2つの経路である。上搬送経路110は、プルーフトレイ111へ向かう経路であり、下搬送経路120は、シフトトレイ121へ向かう経路である。
導入経路101には、入口ローラ102が配置されている。入口ローラ102の下流には、シート穿孔手段200が配置されており、シート穿孔手段200により、シート材に穴をあけることが可能である。シート穿孔手段200の下流には、搬送ローラ103が配置され、搬送ローラ103の下流に分岐爪104が配置されている。
分岐爪104は、導入経路101の終端部の分岐部分に位置しており、回動することにより、上搬送経路110又は下搬送経路120にシート材の搬送経路を仕分ける。上搬送経路110に仕分けられるシート材は、最下流に配置されたプルーフトレイ111に排紙される。
下搬送経路120に仕分けられるシート材は、ストレート搬送時は、搬送ローラ122と排紙ローラ123により、最下流のシフトトレイ121に排紙され、順次スタックされる。搬送ローラ122はシフト機構を有し、駆動手段により、シート材の搬送中に搬送方向と直交する方向に搬送ローラ122が一定量移動することによって、シート材は一定量シフトする。これにより、ストレート搬送を行うか、以下のステープルトレイ125の方向への搬送を行うかを選択することができる。
下搬送経路120に仕分けられるシート材は、ストレート搬送ではなく、ステープルトレイ125の方向への搬送も可能である。ステープル処理時において、シート材は搬送ローラ122の下流に配置されたステープルトレイ125(シート材積載部)に搬送される。ステープルトレイ125の端部には、接着ユニット126が配置されている。接着ユニット126は、例えば、シート材の搬送方向と直交する方向へ進退することができる。
下搬送経路120に搬送されてきたシート材は、シート材の後端が搬送ローラ122を抜けると、ステープルトレイ125へ落下する。ステープルトレイ125に落下したシート材は、接着ユニット126の位置まで搬送される。次いで、接着ユニット126は、シート材に接着処理を行う。これにより、シート材は綴じられて束にされ、シート材の束は排紙ローラ123によりシフトトレイ121に排紙される。
なお、接着処理を行うシート材の箇所としては、特に制限されるものではなく、適宜選択することができ、例えばシート材の下縁部が挙げられる。接着ユニット126は、シート材に接着剤の付与や、シート材を綴じる処理(ステープル処理などと称してもよい)を行う。ステープル処理では、針を用いてもよいし、針を用いなくてもよい。
シフトトレイ121の上には、フィラー124が設けられている。フィラー124は例えば、排紙口の上方付近に設けられ、シフトトレイ121にスタックされた時のシート材(又はシート材の束)の中央付近の位置に回動自由に配置される。フィラー124の先端は、シフトトレイ121上のシート材の上面に接する。フィラー124が設けられていることにより、例えば以下のようにしてシフトトレイ121の高さの制御をすることができる。
フィラー124の根元部分には、ここでは図示を省略しているが、上面検知センサが配置されている。上面検知センサは、フィラー124の先端の高さを検知し、シフトトレイ121にスタックされたシート材の上面の高さを検知する。シフトトレイ121上に堆積されたシート材の枚数が増えることにより、シート材の高さが上昇する。シート材の高さが所定の高さになったとき、上面検知センサがオンになり、制御部はシフトトレイ121を上下動させる駆動手段を制御してシフトトレイ121を下降させる。シフトトレイ121が下降し、上面検知センサがオフになると、シフトトレイ121の下降を停止する。
上記のようにシフトトレイ121の高さを調整することで、排紙ローラ123の挟持部からシフトトレイ121のシート積載部までの距離を一定に保つことができる。これにより、排紙ローラ123から排紙されるシート材とシフトトレイ121の接触角度を一定にし、シフトトレイ121に積載されるシート材の揃え品質を安定にさせることができる。また、シフトトレイ121の高さを調整することで、積載枚数を増やすことができる。
シフトトレイ121の上昇や下降を繰り返し、シフトトレイ121が規定のトレイ満杯高さまで達すると、シート処理装置から制御部に停止信号を出し、画像形成動作が停止される。
本実施形態のシート材処理装置は、シート材を積載するシート材積載部(例えば上記のステープルトレイ125)と、前記シート材積載部に搬送されたシート材を整合する整合手段と、シート材に接着処理を行う接着ユニット126と、を備えている。
接着ユニット126は、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有している。
接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能である。また、接着補助部は、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能である。
図3は、本実施形態における接着補助部の一例を説明するための図である。図3(A)は待機位置の一例であり、図3(B)は動作位置の一例である。
本実施形態では、第1接着補助ユニット230が接着補助部215を有する構成を例として説明する。本実施形態のシート材処理装置133は、シート材積載部(シフトトレイ121)と、接着ユニット126を備え、接着ユニット126は、接着剤付与部203と、接着補助部215とを有する。そのため、本実施形態における接着ユニット126は、第1接着補助ユニット230を有し、第1接着補助ユニット230は接着補助部215を有しているともいえる。第1接着補助ユニット230は、接着補助部215を有し、更にその他の部材を有している。
図3(A)に示す第1接着補助ユニット230では、駆動モータ218のプーリとカムギヤ213が噛み合っており、カムギヤ213とカム部217が接触している。カム部217は接着補助部215に設けられており、軸216を介して接着補助部215を動かすことができる。駆動モータ218が回転すると、軸216を支点として接着補助部215が回転する構成となっている。
駆動モータ218は、例えばステッピングモーターを用い、シート材に対し、接着補助部215が指定した位置まで動作するようにパルス制御を行う。これにより、例えば図3(B)の矢印に示すように、接着補助部215はシート材の接着部(接着剤が付与されている箇所)を覆う方向に回転する。
シート材の搬送が完了すると、接着補助部215は、例えば図3(B)に示す動作位置から図3(A)に示す待機位置に戻る。
なお、後に述べるが、第1接着補助ユニット230は、シート材の搬送方向と、シート材の搬送方向に直交する方向との両方に、指定した位置まで動作できるようにパルス制御を行うことも可能である。この場合、接着補助部215がシート材の接着部を覆う位置を自由に設定することも可能になる。
図4は、本実施形態における接着剤付与部の一例を説明するための図である。図4(A)は接着剤付与部203を含む構成を上から見た場合の上面図であり、図4(B)及び図4(C)は図4(A)を側面から見た場合の側面図である。また図4(B)は待機位置の一例であり、図4(C)は動作位置の一例である。
本実施形態では、第2接着補助ユニット233が接着剤付与部203を有する構成を例として説明する。そのため、本実施形態における接着ユニット126は、第2接着補助ユニット233を有し、第2接着補助ユニット233は接着剤付与部203を有しているともいえる。補足すると、本実施形態における接着ユニット126は、第1接着補助ユニット230と第2接着補助ユニット233を有し、第1接着補助ユニット230が接着補助部215を有し、第2接着補助ユニット233が接着剤付与部203を有しているといえる。第2接着補助ユニット233は、接着剤付与部203を有し、更にその他の部材を有している。
図4に示すように、本実施形態における接着剤付与部203は、保持板232に固定され、保持板232にはラック205を設けている。フレーム234には駆動モータ207が固定され、駆動モータ207はベルトを介してプーリ206と噛み合い、更にプーリ206はラック205と噛み合った状態になっている。
なお、図4(A)に示されるフレーム234は、フレーム234の内部を図示できるように透過させて模式的に図示している。
駆動モータ207は、例えばステッピングモーターを用い、パルス制御により、駆動軸204に沿って接着剤付与部203を指定した位置まで動かすことができる。接着剤付与部203が指定された位置まで動作することにより、接着剤付与部203がシート材まで移動し、接着剤を付与することができる。例えば、図4(C)では、図4(B)の状態から接着剤付与部203が矢印の方向に移動し、これによりシート材に対して接着剤250を付与することができる。接着剤250の付与が完了すると、接着剤付与部203は再び図4(B)の待機位置に戻る。
なお、上記では、図4(C)は動作位置を表す図であると説明したが、これに限られず、接着剤付与位置などと称してもよい。また、図4(B)及び図4(C)に図示される接着剤250は模式的に示すものであり、本実施形態で用いられる接着剤としては、特に制限はなく、固形であってもよいし、液状であってもよい。また、接着剤としては、例えば接着糊であってもよいし、この他にも例えば両面テープなどであってもよい。
図4(A)に示す例において、第2接着補助ユニット233は、ベルト212と固定され、ベルト211は、フレーム231に固定されたプーリ210と噛み合っている。なお、フレーム231の対面側も同様に、図示しないフレームとプーリに固定されており、図示しないプーリがベルト211と噛み合っている。なお、ベルト211、212やプーリ等の部材を第2接着補助ユニット233に含めてもよいし、含めなくてもよい。
プーリ210は、ここでは図示を省略している駆動モータと噛み合っており、パルス制御を行うことで、第2接着補助ユニット233、特に接着剤付与部203の位置を制御することができる。この駆動モータにより、接着剤付与部203を、シート材の搬送方向と直交する方向に移動させることができ、接着剤を付与する位置を自由に設定することが可能である。
また、図4(A)に示す例では、フレーム231にラック209が固定され、ラック209は駆動モータ208を保持する。駆動モータ208は、図示しないピニオンギヤと噛み合っている。駆動モータ208は、例えばステッピングモーターが用いられ、パルス制御が行われることにより、第2接着補助ユニット233がシート材の搬送方向に指定した位置まで動作できる。これにより、第2接着補助ユニット233、特に接着剤付与部203は、シート材の搬送方向に対する位置を自由に設定することも可能である。
図5は、本実施形態のシート材処理装置133を説明するための他の側面概略図である。図5(A)は、第1接着補助ユニット230及び第2接着補助ユニット233がシート材処理装置133に搭載された場合の例を説明する概略図であり、図5(B)は、図5(A)のaにおける要部拡大概略図である。
図5(A)は、待機状態(待機位置)にある場合の例であり、第1接着補助ユニット230及び第2接着補助ユニット233は待機状態になっている。そのため、接着補助部215は、シート材201を押圧せず、かつ、接着剤250の付着を防止しない位置である待機位置に移行した状態である。
また、図5(A)では、シート材201a、201bがステープルトレイ125(シート材積載部)に積載されており、次のシート材201cが搬送されてきている状態を示している。なお、積載をスタックなどと称してもよい。
積載されたシート材のうちで最も上にあるシート材201bの表面には、接着剤付与部203により接着剤250が付与されている(図5(B)も参照)。搬送されてきたシート材201cは、付与された接着剤250と接触(貼り付き)することで抵抗となり、シート材の詰まりやシート材へのダメージが生じてしまう。シート材の形態(特にバックカール)によっては、より発生頻度が高くなる。そのため、本実施形態では、図5の処理の後に下記の図6の処理を行う。
図6(A)は、図5に示す例において、待機位置から動作位置に移行した場合の例を示す側面概略図である。図6(B)は、図6(A)のaにおける要部拡大概略図である。なお、待機位置にある状態を待機状態などと称してもよいし、動作位置にある状態を動作状態などと称してもよい。
図6(A)は、例えば図3に示す例と同様の動きをした場合の例であり、前述したように、動作位置では、第1接着補助ユニット230における接着補助部215が回転する。これにより、積載されたシート材における最上部のシート材201bの表面に付与された接着剤250は接着補助部215により少なくとも一部が覆われる。これにより、搬送されてきたシート材201cは、シート材201bに付与された接着剤250に接触することがないため、シート材の詰まりやシート材へのダメージを防止できる。従って、本実施形態によれば、シート材201bに付与された接着剤が該シート材201bの上に積載される他のシート材201cに付着することを防止できる。
また本実施形態では、付与された接着剤の箇所(接着部)が接着補助部215により覆われるため、シート材の詰まり等が発生しやすいシート材の形態に対しても、シート材の詰まり等を防止できる。例えばバックカールとなったシート材など、端部が平坦ではないシート材に対しても接着剤が接触することを抑制できる。なお、図5はバックカールが生じているといえる。
図6(A)では、接着補助部215が接着剤250に接触しているように見えるが、ここに示す例では、接着補助部215と接着剤250は接触していない。後述の図7(C)、(D)で説明するように、本実施形態における接着補助部215は、付与された接着剤の周囲の少なくとも一部と上部とを覆う形状にすることが好ましい。このように、接着補助部215が、接着剤250が付与される箇所(接着部とも称する)を覆うことで、接着補助部215は接着剤250と接触しないようにすることができる。これを表現するため、図6(B)では、シート材201bに付与された接着剤250を破線で示している。
また、接着補助部215はシート材の表面を押圧可能であり、接着補助部215が接着部を覆う動作は、シート材を押圧することも兼ねている。図6に示す例では、接着補助部215はシート材201bに対して押圧している。これにより、シート材201aとシート材201bの間に介在する接着剤250の結束力を上げることができ、シート材を良好に接着することができる。
なお、接着補助部215が動作位置でシート材を押圧せず、接着剤を覆うことのみを行ってもよいが、動作位置ではシート材の押圧を行うことが好ましい。接着補助部215が動作位置で押圧を行うことで、押圧が介在する接着剤の結束力を上げることにつながる。接着補助部215が押圧を行わない場合、接着剤付与部203がシート材の押圧を兼ねてもよい。接着補助部215は、動作位置でシート材を押圧しない場合であっても、動作位置でシート材に付着した接着剤を覆うことが好ましい。
図6に示す例では、接着補助部215は接着剤250とは接触せず、シート材201bとは接触する。このように、接着補助部215は、シート材に付与された接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能である。
図5の処理を行った後、図6の処理を行うといった具合に、接着補助部215は、シート材に付与された接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着する前に動作位置に移ることが好ましい。これにより、付与された接着剤が次のシート材に接触することを防止でき、シート材の詰まり等を防ぐことができる。
接着補助部215が1つのシート材に対して押圧する回数としては、特に制限されるものではないが、接着補助部215は、1つのシート材に対して複数回押圧することが好ましい。複数回押圧することで、シート材の間に介在する接着剤の結束力をより上げることができる。
本実施形態のシート材処理装置133は、ステープルトレイ125(シート材積載部)に搬送されたシート材を整合する整合手段を有している。整合手段を有することにより、シート材の接着位置がずれることや、良好に接着を行えないことを抑制できる。前記整合手段としては、制限されるものではなく、適宜選択することができる。例えば整合手段は、前記シート材積載部の端部側に設けられたシート材止め部を有し、搬送されたシート材の端部が前記シート材止め部に突き当たることによりシート材が整合されるようにすることができる。このような構成である場合、簡易な構成でシート材を整合させることができる。
シート材止め部としては、例えば基準フェンス236を用いることができる。基準フェンス236は、ステープルトレイ125の端部側に設けられ、シート材の搬送方向の端部に設けられる。ステープルトレイ125に搬送されてきたシート材が基準フェンス236に突き当たることで、シート材の先端の位置を揃えることができる。
またこのようにするには、例えば図3や図5等のように、ステープルトレイ125を水平から傾けることが好ましい。この場合、搬送ローラ122を抜けたシート材がステープルトレイ125に落下した後、ステープルトレイ125上を搬送され、基準フェンス236に突き当たることができる。これにより、シート材の先端の位置を揃えることができる。ステープルトレイ125上の搬送には、搬送ローラ等の部材を用いてもよいし、このような部材を用いなくてもよい。
図6に示すように、接着補助部215が動作位置でシート材を押圧した後、接着補助部215が待機位置に戻るタイミングとしては、制限されるものではなく、適宜選択することができる。例えば、図6に示す状態から、シート材201cの端部が基準フェンス236に突き当たったら接着補助部215が待機位置に戻るようにすることができる。すなわち、接着補助部215は、動作位置にあるときに、搬送されたシート材の端部がシート材止め部に突き当たった場合、待機位置に戻ることが好ましい。この場合、時間短縮を図ることができる。
なお、上記では、接着補助部215が待機位置に戻ると説明しているが、これに限られるものではなく、例えば第1接着補助ユニット230が待機位置に戻ると称してもよい。
接着補助部215の形状としては、制限されるものではなく、適宜変更することができる。接着補助部215の一例を説明するための図を図7に示す。図7(A)~(C)は、図5及び図6に示す接着補助部215の他の図である。
図7(A)は接着補助部215の側面図であり、図7(B)は図7(A)のb方向から見た場合の図であり、図7(C)は図7(B)において接着部の位置を模式的に示した図である。図7(D)は要部の斜視概略図であり、カム部217側は省略している。接着補助部215は、例えば図6及び図7に示すような、シート材を掬い上げる形状であることが好ましい。シート材を掬い上げる形状である場合、シート材を受け入れやすくなり、シート材のダメージを低減できる。
図7に示すように、接着補助部215は、側面視(図7(A)や図6等)において、シート材の搬送元の側を先端側としたとき、先端側に斜面215aを有し、前記動作位置(例えば図6)であるときに搬送されるシート材を斜面215aで掬い上げる形状であることがより好ましい。この場合、シート材積載部に搬送されてくるシート材を受け入れやすくなり、シート材のダメージを低減できる。
図7に示すように、接着補助部215が動作位置に移り、シート材と接触する箇所を符号235で示している。図7(C)に示すように、本実施形態における接着補助部215は、動作位置でシート材に接触したとき、付与された接着剤(接着部251)の周囲の少なくとも一部を覆う形状である。このようにすることで、接着補助部215が接着剤と接触することを防止し、シート材の接着位置がずれる等を防止できる。
また、接着補助部215は、図6や図7に示すように、付与された接着剤の上部を覆う形状であることが好ましい。これにより、接着剤が付与されていないシート材が接着剤に接触することをより抑制できる。
上記を考慮すると、接着補助部215は、前記動作位置に移ったとき、付与された接着剤の周囲の少なくとも一部と上部とを覆うとともに、積載されたシート材を押圧することが好ましい。このようにすることで、次のシート材201cがいかなる形態であっても、積載されたシート材201bに付与された接着剤が、次のシート材201cに接触することを防止できる。このため、シート材の詰まりやダメージ等をより抑制できる。
図8は、図6に示す動作位置から待機位置に戻った状態を示す図である。図6と同様に、図8(A)は、待機位置の一例を示す側面概略図であり、図8(B)は、図8(A)のaにおける要部拡大概略図である。図8に示すように、本実施形態によれば、接着剤250をシート材201bに付与した後、シート材の詰まり等の不具合が生じることなく、次のシート材201cを積載することができる。
図6に示す動作位置から図8に示す待機位置に戻る際、接着補助部215が回転動作を行うことにより、シート材201cの端部が持ち上がる。しかし、本実施形態では、接着剤が付与される箇所(接着部)の面積は小さく、そのため接着補助部215の長さ、換言すると接着部を覆う箇所は大きく(長く)する必要はない。このため、接着補助部215が待機位置に戻る際、シート材201cが持ち上がる高さは小さく、接着補助部215が待機位置に戻る動作によっても、シート材の積載状態が乱れることがない、もしくは乱れを小さくできる。そのため、シート材の接着性やシート材の揃え精度に影響を及ぼすことがない、もしくは影響を小さくできる。
次に、接着剤付与部203が接着剤を付与する場合の例について説明する。
図9は、図8に示す待機位置から動作位置に移行し、接着剤を付与する処理の一例を説明するための図である。図8と同様に、図9(A)は、動作位置の一例を示す側面概略図であり、図9(B)は、図9(A)のaにおける要部拡大概略図である。
図9(A)及び図9(B)に示すように、シート材201cが搬送された後、図中の矢印の方向に接着剤付与部203が移動し、接着剤付与部203はシート材201cに対して接着剤250を付与する。ここでは例えば、接着剤付与部203が動作位置に移行すると説明しているが、この他にも、第2接着補助ユニット233が動作位置に移行すると称してもよい。また、接着剤を付与する際の動作位置を、接着剤付与位置などと称してもよい。
本実施形態において、接着剤付与部203は、接着補助部215が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の表面を押圧し、該動作位置から前記待機位置に戻った後に、次のシート材に接着剤を付与する。この一連の処理の流れは、例えば図5、図6、図8、図9の順になる。このようにすることで、次のシート材がいかなる形態であってもシート材の詰まりを防止でき、シート材のダメージを低減できる。
図10は、図9に示す動作位置から待機位置に移行した場合の一例を説明するための図である。図9と同様に、図10(A)は、待機位置の一例を示す側面概略図であり、図10(B)は、図10(A)のaにおける要部拡大概略図である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、接着剤付与部203がシート材201cに接着剤250を付与した後、図中の矢印の方向に接着剤付与部203が移動し、待機位置に戻る。上記と同様に、接着剤付与部203が待機位置に戻るとしてもよいし、第2接着補助ユニット233が待機位置に戻るとしてもよい。図10の処理をした後、例えば図6の処理を行う。
本実施形態では、ステープルトレイ125にシート材201が搬送されるたびに、例えば図5、図6、図8、図9、図10に示した処理を繰り返す。第1接着補助ユニット230と第2接着補助ユニット233は、別体で構成されており、どちらもシート材201を跳ね上げる動作はしないため、シート材201にダメージを与えることを防止できる。また、シート材201を跳ね上げる動作はしないため、シート材201の積載状態が乱れることなく接着を行うことができる。
本実施形態において、接着補助部215は、シート材積載部に積載される最終シート材に対しても押圧し、接着剤付与部203は、最終シート材に対して接着剤を付与しないことが好ましい。接着補助部215がシート材積載部に積載される最終シート材に対しても押圧することで、最終シート材を確実に接着することができる。また、最終シート材に対して接着剤を付与しないことにより、不要な接着剤の付与を防止でき、例えば複数のシート材の束を作製する際に、一のシート材の束と他のシート材の束とが接着されてしまうことを防止できる。
上記のように、本実施形態では、接着剤を用いて接着処理をしているため、針を用いる必要がなく、得られたシート材の束はそのままシュレッダーにかけることができる。また、本実施形態では、シート材の詰まりを抑制でき、シート材の揃え精度を良好にできるため、接着処理を行うシート材の枚数を多くすることができる。
また、本実施形態における接着剤の付与の態様によれば、シート材の揃え精度を低下させることなく、シート材に対してダメージを与えることを抑制できる。例えば、従来技術では、接着剤を付与する際に、接着機がシート材を跳ね上げるように上昇して接着剤を付与するため、シート材の積載状態が乱れることがあることに加え、シート材に損傷が生じる場合があった。シート材の積載状態に乱れが生じると、シート材が揃った状態になりにくく、例えばファイリングする際にファイルから突出するシート材が生じる。本実施形態によれば、品質の良いシート材の束を得ることができる。
次に、接着補助部215の他の例について図11及び図12を用いて説明する。
図11は、接着補助部215の他の例を説明するための図であり、この接着補助部215の例では、シート材と接触する箇所が弾性体である。図11(A)は、本例の接着補助部215の側面概略図であり、図11(B)は、図11(A)のb方向から見た場合の平面概略図である。
図11に示すように、シート材と接触する箇所を弾性体237にすることで、シート材の表面にかかる負荷を低減でき、シート材に対してダメージを与えにくくすることができる。弾性体237としては、特に制限されるものではなく、公知の弾性体を用いることができ、例えばゴムを用いることができる。
なお、上記の説明では、シート材と接触する箇所を弾性体237にするとしているが、別の表現も可能である。例えば、接着補助部215におけるシート材の表面と接触して押圧する部分の面に弾性体237を設けるとしてもよい。
また、図11に示す例においても、接着補助部215は、先端側に斜面215aを有し、動作位置であるときに搬送されるシート材を斜面215aで掬い上げる形状であることが好ましく、そのように図示されている。このようにすることで、上記の効果、例えばシート材をスムーズに受け入れやすくなる等の効果が得られる。
図12は、接着補助部215の更に他の例を説明するための図であり、この接着補助部215の例では、先端側の斜面215aは、樹脂シート238からなる。図12(A)は、本例の接着補助部215の側面概略図であり、図12(B)は、図12(A)のb方向から見た場合の平面概略図である。
図12に示す例において、接着補助部215は、先端側に斜面215aを有し、動作位置であるときに搬送されるシート材を斜面215aで掬い上げる形状となっている。図12に示すように、接着補助部215の先端側の斜面215aは樹脂シート238で構成されている。これにより、安価な構成で、かつ、シート材をスムーズに受け入れやすくなり、シート材のダメージを低減できる。樹脂シート238としては、特に制限されるものではなく、公知の樹脂を用いることができる。
本実施形態のシート材処理装置は、接着剤を用いずにシート材を綴じる処理を行うステープル手段を備えていてもよい。本実施形態において、接着剤を用いずにシート材を綴じる処理は、針を用いてシート材を綴じてもよいし、針を用いずにシート材を綴じてもよい。ステープル手段を備えた場合、本実施形態のシート材処理装置は、接着ユニットによる接着処理を行うか、又は、前記ステープル手段によるシート材を綴じる処理を行うかを選択可能である。
図13は、ステープル手段を備える場合のシート材処理装置の一例を示す概略図である。図13(A)は、本例のシート材処理装置を上から見た場合の全体要部概略図であり、図13(B)は、図13(A)の要部拡大概略図である。なお、ステープル手段をステープラなどと称してもよい。
図13では、本例のシート材処理装置が接着ユニット126とステープル手段260を備えていることが図示されている。接着ユニット126とステープル手段260は、回転板219に固定されている。移動板220は、回転板219が回転できるような構成で回転板219を支持している。移動板220には、ベルト224が固定され、ベルト224は2対のフレーム226に設けたプーリ225と噛み合っている。
プーリ225は、ここでは図示を省略している駆動モータを用いて駆動させることで、移動板220をシート材201の搬送方向(図13(A)の矢印)と直交した方向に自由に移動させることが可能である。この駆動モータとしては、例えばステッピングモーターを用いることができ、パルス制御により、移動板220を指定した位置まで自由に移動させることが可能である。
移動板220を移動させることが可能な構成にすることで、任意の位置で接着剤の付与面積を増やすことができ、結束力を向上させることができる。付与面積を増やすには、例えば、シート材の搬送方向と直交する方向に対して、接着剤を付与する幅を増やす方法が挙げられる。また、このように接着剤の付与面積を増やすことで、シート材が例えば厚紙である場合にも良好な結束力を得ることができる。
回転板219にはプーリ239が固定されている。移動板220には駆動モータ222が固定されており、駆動モータ222はベルト221を介してプーリ239と噛み合っている。駆動モータ222は、例えばステッピングモーターを用いることができ、パルス制御により、接着ユニット126やステープル手段260を所定の位置まで回転させることができる。回転を制御することで、接着ユニット126やステープル手段260は、シート材の押圧、接着剤の付与、シート材を綴じる処理について、これらの処理を行う位置を変えることができ、所期の箇所で処理を行うことができる。
また、駆動モータ222により、接着ユニット126とステープル手段260を回転させることで、接着ユニット126による接着処理を行うか、又は、ステープル手段260によるシート材を綴じる処理を行うかを選択可能になる。シート材201に対する処理方法として、接着剤により束ねる処理や、ステープル手段260により綴じる処理等を選択することができ、ユーザーの使用目的にあった処理方法の選択が可能となる。
また、本実施形態では、ステープル手段260による処理において、接着ユニット126により接着剤を付与してからステープル処理(綴じる処理)を行うようにすることも可能になる。この場合、多数枚のシート材をステープル処理する際に、綴じズレを抑制でき、揃え精度を向上させることができる。
フレーム226には、ラック228が固定されており、ラック228は、ここでは図示を省略しているピニオンギヤと噛み合っている。ピニオンギヤは例えば駆動モータ227に設けられる。駆動モータ227は、例えばステッピングモーターを用いることができ、パルス制御により、フレーム226をシート材の搬送方向に移動させることができる。これにより、接着ユニット126とステープル手段260をシート材の搬送方向に対して移動させることができ、接着剤を付与する位置やステープル処理を行う位置等を自由に設定することも可能である。
フレーム226を移動させることが可能な構成にすることで、任意の位置で接着剤の付与面積を増やすことができ、結束力を向上させることができる。付与面積を増やすには、例えば、シート材の搬送方向に対して、接着剤を付与する幅を増やす方法が挙げられる。また、このように接着剤の付与面積を増やすことで、シート材が例えば厚紙である場合にも良好な結束力を得ることができる。
本実施形態では、図4や図13等で説明したように、接着ユニット126は、シート材がシート材積載部(ステープルトレイ125)に搬送される方向(シート材の搬送方向)に対して直交する方向に移動可能であることが好ましい。このようにすることで、シート材の任意の位置に接着剤を付与することができ、また任意の位置で接着剤の付与面積を増やすことができ、結束力をより向上させることができる。また、本実施形態では、上述したように、接着ユニット126がシート材の搬送方向に移動可能であることが好ましく、この場合、シート材の任意の位置に接着剤を付与することができ、上記と同様の効果が得られる。また、ユーザーの目的に沿った使用が可能になる。
更に本実施形態では、ステープル手段260を有する場合、ステープル手段260は、シート材の搬送方向に移動可能であることが好ましく、またシート材の搬送方向と直交するに移動可能であることが好ましい。このようにすることで、ステープル処理を任意の位置で行うことができ、ユーザーの目的に沿った使用が可能になる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。上記の実施形態と同様の事項については説明を省略する。上記の実施形態において適用可能な構成は、本実施形態においても適用可能である。
上記の実施形態で説明した例では、接着剤を付与する際、図6の処理を行った後、図8の処理を行う例であった。すなわち、接着補助部215が待機位置に戻った後、接着剤の付与を行っていた。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、本実施形態のように、接着補助部215が待機位置に戻る前に、接着剤を付与してもよい。
本実施形態のシート材処理装置は、シート材を積載するシート材積載部と、前記シート材積載部に搬送されたシート材を整合する整合手段と、シート材に接着処理を行う接着ユニットと、を備えたシート材処理装置であって、前記接着ユニットは、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有し、前記接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能であるとともに、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能であり、前記接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行った後、該動作位置から前記待機位置に戻る前に、次のシート材に接着剤を付与することを特徴とする。
図14は、本実施形態のシート材処理装置の処理を説明するための概略図である。図14は、図6の後の処理を説明するための図であり、図14(A)は、側面概略図であり、図14(B)は、図14(A)のaにおける要部拡大概略図である。
本実施形態では、図14に示すように、接着補助部215が動作位置から待機位置に戻る前に、次のシート材201cに接着剤250を付与している。換言すると、次のシート材201cが接着補助部215上に載った状態のまま、接着剤付与部203により接着剤の付与がなされている。
接着補助部215が待機位置に戻るタイミングは、適宜選択することができる。例えば、接着補助部215は、動作位置でシート材を押圧した後、次のシート材が搬送されて接着剤付与部203が該次のシート材に接着剤を付与した後に、待機位置に戻るようにすることが好ましい。この場合、接着補助部215が接着剤付与部203に衝突することを避けることができる。
本実施形態では、接着剤の付与が完了するまでの時間短縮を図ることができる。本実施形態では、例えば、接着剤付与部203により接着剤がシート材201cに付与された後、接着剤付与部203が待機位置に戻り始めたときに、接着補助部215も待機位置に戻り始める。これにより、接着剤の付与が完了するまでの時間を短縮できる。
上述したように、本実施形態においては上記実施形態で説明した構成を適用することができる。例えば、接着補助部215、接着剤付与部203、ステープル手段260などの構成や好ましい構成を適用することができる。また、本実施形態においても、接着補助部215は、シート材積載部に積載される最終シート材に対しても押圧し、接着剤付与部203は、最終シート材に対して接着剤を付与しないことが好ましい。この場合、本実施形態では、最終シート材の1つ手前のシート材に対して押圧した後、接着補助部215が待機位置に戻り、最終シート材が搬送された後、最終シート材に押圧を行う。そのため、この2つのシート材に対しては連続して押圧することになる。
100 画像形成装置
125 ステープルトレイ
126 接着ユニット
130 画像形成部
133 シート処理装置
201、201a、201b、201c シート材
203 接着剤付与部
215 接着補助部
230 第1接着補助ユニット
233 第2接着補助ユニット
236 基準フェンス
250 接着剤
251 接着部
260 ステープル手段
特開平1-303270号公報 特開2015-063394号公報 特開2014-105066号公報

Claims (14)

  1. シート材を積載するシート材積載部と、
    前記シート材積載部に搬送されたシート材を整合する整合手段と、
    シート材に接着処理を行う接着ユニットと、を備えたシート材処理装置であって、
    前記接着ユニットは、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有し、
    前記接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能であるとともに、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能であり、
    前記接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行い、該動作位置から前記待機位置に戻った後に、次のシート材に接着剤を付与することを特徴とするシート材処理装置。
  2. 前記接着補助部は、シート材に付与された接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着する前に前記動作位置に移ることを特徴とする請求項1に記載のシート材処理装置。
  3. シート材を積載するシート材積載部と、
    前記シート材積載部に搬送されたシート材を整合する整合手段と、
    シート材に接着処理を行う接着ユニットと、を備えたシート材処理装置であって、
    前記接着ユニットは、シート材の一方の面であってシート材の少なくとも一部に接着剤を付与する接着剤付与部と、シート材に付与された接着剤の少なくとも一部を覆い、該接着剤が該シート材の上に積載される他のシート材に付着することを防止可能であるとともに、シート材の表面を押圧可能な接着補助部と、を有し、
    前記接着補助部は、当該接着補助部の少なくとも一部が前記シート材積層部上に位置することが可能であるとともに、シート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行う動作位置と、シート材の押圧及び接着剤の付着防止の両方を行わない待機位置と、に移行可能であり、
    前記接着剤付与部は、前記接着補助部が前記待機位置から前記動作位置に移り、該動作位置でシート材の押圧及び接着剤の付着防止のうちの少なくとも一方を行った後、該動作位置から前記待機位置に戻る前に、次のシート材に接着剤を付与することを特徴とするシート材処理装置。
  4. 前記接着補助部は、前記動作位置でシート材を押圧した後、次のシート材が搬送されて前記接着剤付与部が該次のシート材に接着剤を付与した後に、前記待機位置に戻ることを特徴とする請求項3に記載のシート材処理装置。
  5. 前記接着補助部は、前記動作位置に移ったとき、付与された接着剤の周囲の少なくとも一部と上部とを覆うとともに、積載されたシート材を押圧することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のシート材処理装置。
  6. 前記接着補助部は、1つのシート材に対して複数回押圧することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のシート材処理装置。
  7. 前記接着補助部は、前記シート材積載部に積載される最終シート材に対しても押圧し、
    前記接着剤付与部は、最終シート材に対して接着剤を付与しないことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のシート材処理装置。
  8. 前記接着補助部は、シート材と接触する箇所が弾性体であることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のシート材処理装置。
  9. 前記接着補助部は、側面視において、シート材の搬送元の側を先端側としたとき、先端側に斜面を有し、前記動作位置であるときに搬送されるシート材を前記斜面で掬い上げる形状であることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のシート材処理装置。
  10. 前記先端側の斜面は、樹脂シートからなることを特徴とする請求項9に記載のシート材処理装置。
  11. 前記接着ユニットは、シート材が前記シート材積載部に搬送される方向に対して直交する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のシート材処理装置。
  12. 接着剤を用いずにシート材を綴じる処理を行うステープル手段を備え、
    前記接着ユニットによる接着処理を行うか、又は、前記ステープル手段によるシート材を綴じる処理を行うかを選択可能であることを特徴とする請求項1~11のいずれかに記載のシート材処理装置。
  13. 前記整合手段は、前記シート材積載部の端部側に設けられたシート材止め部を有し、
    搬送されたシート材の端部が前記シート材止め部に突き当たることによりシート材が整合されることを特徴とする請求項1~12のいずれかに記載のシート材処理装置。
  14. 請求項1~13のいずれかに記載のシート材処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2022023983A 2022-02-18 2022-02-18 シート材処理装置及び画像形成装置 Pending JP2023120871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022023983A JP2023120871A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 シート材処理装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022023983A JP2023120871A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 シート材処理装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023120871A true JP2023120871A (ja) 2023-08-30

Family

ID=87797290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022023983A Pending JP2023120871A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 シート材処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023120871A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3786561B2 (ja) シート後処理装置
CN111392483B (zh) 纸张处理装置及具备纸张处理装置的图像形成装置
US7661669B2 (en) Sheet post-processing apparatus, image forming apparatus, and image forming system
JP3667999B2 (ja) 用紙処理装置
US7934714B2 (en) Sheet post-processing apparatus, image forming apparatus, and image forming system
JP3641189B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JP2007186299A (ja) 用紙後処理装置
JP3721841B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JPH07172672A (ja) シート整合装置
JP5315896B2 (ja) 画像形成システム
US20060012099A1 (en) Sheet processing apparatus and method
CN109422123B (zh) 片材处理装置
JP2023120871A (ja) シート材処理装置及び画像形成装置
JPH0717302B2 (ja) 用紙処理装置
JP4437099B2 (ja) シート処理装置
JP3602930B2 (ja) 用紙後処理装置
JP2007076898A (ja) シート後処理装置
JP6726943B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JP5092899B2 (ja) 中継搬送装置及び後処理装置
US11104539B1 (en) Postprocessing apparatus and image processing system
JPH09240909A (ja) シート後処理装置
JP4229883B2 (ja) シート処理装置
JP4777843B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP4806304B2 (ja) シート材後処理装置
JP6552339B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置