JP2023114851A - 画像処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像からスジを適切に除去することが可能な画像処理装置等を提供すること。【解決手段】原稿の画像を入力する入力部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記画像から第1の方法によりスジを除去し、前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去し、前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、画像処理装置等に関する。
複合機等の画像処理装置において、原稿が、原稿自動送り装置(SPF、Single Pass Feeder)により搬送され、当該原稿の画像が読み取られることがある。画像処理装置の原稿カバーや原稿押さえ等の部材がグレーである場合、原稿外の背景がグレーの状態で原稿が読み取られる。このとき、原稿読取面に付着した汚れや板金の色ムラに起因して、読み取られた画像(スキャン画像)において、原稿外の領域に、スジ状のノイズが含まれることがある。このようなスキャン画像に対して原稿範囲が検出される場合、ノイズを含んだ領域を含んで原稿範囲が検出されることがある。これにより、スジ状のノイズを含むスキャン画像に対して、通常通りに原稿がクロップされると、原稿外の背景部分を含んだ状態でクロップ処理が実行される。この結果、背景部分を含む画像(出力画像)が得られ、ユーザにとって不都合な自体が生じることとなる。
上述した例について、図29を参照して説明する。図29(a)はスキャン画像P900の例を示す図である。図29(a)において、P1は原稿が読み取られる方向(主走査方向)を示し、P2は原稿が送られる方向(副走査方向)を示す。ここで、図29(a)のE900及びE902に示すように、スキャン画像にスジ状のノイズが生じることがある。なお、一般的に、原稿を送る方向にスジ状のノイズが生じるので、スジの方向は既知である。図29(b)は、スキャン画像P900に基づき検出された原稿範囲L910を示す図である。図29(b)に示すように、原稿範囲L910はスジ状のノイズにより、背景部分を含んで検出される。このように、スジ状のノイズが、原稿範囲の検出に悪影響を与え、原稿範囲が誤検知されることがある。また、誤検知された原稿範囲に基づきクロップされた画像により、白紙判定等の画像処理が適切に実行されない場合がある。
このような問題に対し、スキャン画像からスジ状のノイズの検出や補正を実現する技術が提案されている。例えば、主走査方向における画素位置毎に輝度値に基づきスジ候補であるか否かの判定を実施し、スジ候補と判断された画素の数を副走査方向にカウントすることで、各画素位置における画素がスジであるか否かを判定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、スジ検出するエリアを切り出した画像データに対して、主走査方向における位置毎に、そのラインを構成する画素の画素値の平均値(ライン信号値)を取得し、当該ライン信号値に用いてスジを検出する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、ラインを構成する画素値の情報を用いる技術として、1ライン毎に、当該ラインに含まれる画素の画素値に基づき、画素がシート画素であるか背景画素であるかを判定し、1ライン毎に媒体ラインか背景ラインかを判定する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2019-29762号公報 特許第6566794号公報 特開2019-208136号公報
ここで、従来の技術では、スジ状のノイズを構成するエッジ画素と原稿のエッジ画素とが適切に区別されていない等、適切にスジを除去できない場合があった。例えば、特許文献1では、原稿内/原稿外の判定には、ガイド板領域に対応する画素値レベルに対し、規定値以下の画素値の部分を影と判定することで、検出した影を用いて原稿内/原稿外の判定を行うことが記載されている。しかし、原稿の状態や搬送状況によっては、影が発生しない場合があり、スジが、原稿内/原稿外の何れに生じたかを区別できない状況が発生していた。そのため、本来残すべき原稿のエッジ画素まで、誤って除去される場合があった。また、エッジ画素をカウントする方法では、スジが原稿のエッジ画素に重なっている場合に、原稿のエッジ画素を削除する場合があった。例えば、図30(a)に示すスキャン画像P920のように、原稿の画像の領域E920と原稿外の背景部分の領域E922とを含む画像に、原稿のエッジと重なるスジ状のノイズE924が含まれることがある。図30(b)は、スキャン画像P920に対応する縦方向の差分画像P930を示す図である。図30(a)のスジ状のノイズE924は、差分画像P930においてエッジ画素E930として表れている。差分画像P930に基づきエッジ画素E930を削除すると、図30(c)に示す差分画像に示すように、原稿の下辺を構成するエッジまで除去される。このように、原稿のエッジ画素が失われた状態でクロップ処理等の画像処理が行われることで、ユーザが望まない画像が出力されてしまうという課題があった。
本開示は上述した課題に鑑み、画像から適切にスジを除去することが可能な画像処理装置等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本開示の画像処理装置は、原稿の画像を入力する入力部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記画像から第1の方法によりスジを除去し、前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去し、前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行することを特徴とする。
本開示の制御方法は、画像処理装置の制御方法であって、入力された画像から第1の方法によりスジ除去するステップと、前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジ除去するステップと、前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理実行するステップと、含むこと特徴とする。
本開示のプログラムは、コンピュータに、入力された画像から第1の方法によりスジを除去する機能と、前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去する機能と、前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行する機能と、を実現させることを特徴とする。
本開示によれば、画像から適切にスジを除去することが可能な画像処理装置等を提供することができる。
第1実施形態における画像形成装置の全体構成を示した図である。 第1実施形態における画像形成装置の機能構成を示した図である。 第1実施形態におけるパラメータ情報のデータ構造を示した図である。 第1実施形態におけるスジ位置情報のデータ構造を示した図である。 第1実施形態におけるエッジ画素集計情報のデータ構造を示した図である。 第1実施形態におけるメイン処理の流れを示したフロー図である。 第1実施形態における第1スジ検出処理の流れを示したフロー図である。 第1実施形態における第1スジ除去処理の流れを示したフロー図である。 第1実施形態における第2スジ検出処理の流れを示したフロー図である。 第1実施形態における第2スジ除去処理の流れを示したフロー図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第1実施形態における動作例を示した図である。 第2スジ検出処理の別の処理の流れを示したフロー図である。 第2スジ除去処理の別の処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態におけるパラメータ情報のデータ構造を示した図である。 第2実施形態におけるメイン処理の流れを示したフロー図である。 第2実施形態における動作例を示した図である。 第3実施形態におけるメイン処理の流れを示したフロー図である。 従来の例を示した図である。 従来の例を示した図である。
以下、図面を参照して、本開示を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した発明の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
[1.第1実施形態]
はじめに、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、本開示の画像処理装置を画像形成装置10に適用した場合について説明する。画像形成装置10は、コピー機能、スキャン機能、文書のプリント機能等を有する情報処理装置であり、MFP(Multi-Function Printer/Peripheral、複合機)とも呼ばれる。
[1.1 機能構成]
本実施形態の画像形成装置10の機能構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、画像形成装置10の外観斜視図であり、図2は、画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置10は、図2に示すように、制御部100と、画像入力部120と、画像形成部130と、表示部140と、操作部150と、記憶部160と、通信部190とを備えて構成される。
制御部100は、画像形成装置10の全体を制御するための機能部である。制御部100は、記憶部160に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU(Central Processing Unit))等により構成される。また、制御部100は、以下に説明する機能のうち、複数の機能を有するSoC(System on a Chip)として構成されてもよい。
制御部100は、記憶部160に記憶されたプログラム実行することにより、画像処理部102、エッジ検出部104、原稿範囲検出部106、スキュー判定部108として機能する。
画像処理部102は、各種画像に関する処理を行う。例えば、画像処理部102は、画像入力部120によって入力された画像(以下、「入力画像」という)に対して、鮮鋭化処理や、階調変換処理を実行する。
エッジ検出部104は、入力原稿からエッジを検出する。例えば、エッジ検出部104は、入力画像の各画素を注目画素として選択し、注目画素毎に、当該注目画素の明度と、当該注目画素に隣接する画素との明度の差分を取得する。この場合、エッジ検出部104は、差分が所定の閾値を超えたとき、注目画素をエッジを構成する画素(以下、「エッジ画素」という)として検出する。また、エッジ検出部104は、エッジ画素を白の画素とし、エッジ以外の画素を黒の画素とした差分画像を生成してもよい。すなわち、差分画像は、画素値(明度)が0又は1である画素により構成される二値画像であったり、画素値(明度)が0から255までの何れかの値である画素により構成されるグレースケール画像であったりする。なお、本実施形態では、差分画像は、白の画素を明度が255とし、黒の画素を明度が0の画素としたグレースケール画像であるとして説明する。
本実施形態では、主走査方向に隣接する画素の明度の差分に基づいて生成された差分画像(主走査方向の差分画像)を縦方向の差分画像という。縦方向の差分画像により、左右方向に伸びるエッジ(スジと原稿上辺と原稿下辺に対応するエッジ)が検出される。なお、本実施形態において、スジ(異常画素)とは、入力画像に含まれるエッジであって、原稿の画像の外(原稿外)の領域に含まれるエッジをいう。また、本実施形態では、副走査方向に隣接する画素の明度の差分に基づいて生成された差分画像(副走査方向の差分画像)を横方向の差分画像という。横方向の差分画像により、上下方向に伸びるエッジ(原稿左辺と原稿右辺に対応するエッジ)が検出される。
なお、エッジ検出部104は、入力画像に対して、PrewittフィルタやSobelフィルタ等のエッジ検出フィルタを用いて差分画像を生成してもよい。例えば、エッジ検出部104は、入力画像に対してエッジ検出フィルタを縦方向(主走査方向)に適用することで縦方向の差分画像を生成し、入力画像に対してエッジ検出フィルタを横方向(副走査方向)に適用することで横方向の差分画像を生成してもよい。また、エッジ検出部104は、差分画像に対して二値化処理したり、ハイパスフィルタを適用したりすることで、差分画像におけるエッジ画素が白の画素となるように差分画像を修正してもよい。このように、エッジ検出部104は、既知の手法を用いて、差分画像を生成すればよい。
原稿範囲検出部106は、入力画像から、原稿の画像が表れている範囲(原稿範囲)を検出する。原稿範囲検出部106は、例えば 、特許文献2に記載された手法を用いて原稿範囲を検出する。なお、原稿範囲検出部106は、入力画像から検出されたエッジのうち、入力画像の端に最も近いエッジを原稿の端に対応するエッジとし、当該原稿の端に対応するエッジに接する矩形領域を原稿範囲として検出してもよい。すなわち、原稿範囲検出部106は、既存の手法を用いて、原稿範囲を検出すればよい。
スキュー判定部108は、原稿にスキューが生じたか否かを判定したり、読み取られた原稿の角度を判定したりする。例えば、原稿押さえ部や原稿カバーにおいて主走査方向に複数の発光APS(Auto Paper Selector)センサを設け、原稿面側に発光APSセンサの光を受光する受光APSセンサを設けた画像形成装置10において、スキュー判定部108は、センサを用いて原稿にスキューが生じたか否かを判定する。例えば、スキュー判定部108は、受光APSセンサにおける光の検出時間に差が生じている場合、原稿にスキューが生じていると判定する。
なお 、スキュー判定部108は、入力画像から検出されたエッジに基づいて原稿にスキューが生じたか否かを判定してもよい。例えば、スキュー判定部108は、原稿範囲検出部106によって検出された原稿範囲に基づき原稿の角度を取得したり、原稿の角度が所定の角度を超えた場合、原稿にスキューが生じたと判定したりしてもよい。
画像入力部120は、画像を画像形成装置10に入力する。例えば、画像入力部120は、原稿台に載置された原稿を読み取るスキャナ装置等により構成される。なお、画像入力部120は、原稿自動送り装置(SPF、Single pass Feeder)及び当該原稿自動送り装置により搬送された原稿の画像を読み取るスキャナ装置等により構成されてもよい。スキャナ装置は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等のイメージセンサによって画像を電気信号に変換し、電気信号を量子化及び符号化する装置である。スキャナ装置により原稿の画像が読み取られることで、原稿の画像は、デジタルデータとして画像形成装置10に入力される。
画像形成部130は、記録用紙等の記録媒体に対して画像を形成(印刷)する。画像形成部130は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等の印刷装置により構成される。画像形成部130は、例えば、図1の給紙トレイ132から記録用紙を給紙し、記録用紙の表面に画像を形成し、記録用紙を排紙トレイ134から排紙する。
表示部140は、各種情報を表示する。表示部140は、例えば、LCD(Liquid crystal display)、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置により構成される。
操作部150は、画像形成装置10を使用するユーザによる操作指示を受け付ける。操作部150は、キースイッチ(ハードキー)やタッチセンサ等の入力装置により構成される。タッチセンサにおいて接触(タッチ)による入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、画像形成装置10には、表示部140と、操作部150とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
記憶部160は、画像形成装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部160は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成される。
記憶部160は、記憶領域として、入力画像を記憶する入力画像記憶領域162と、差分画像を記憶する差分画像記憶領域164と、パラメータ情報記憶領域166と、スジ位置情報記憶領域168と、エッジ画素集計情報記憶領域170とを確保する。
パラメータ情報記憶領域166は、パラメータ名と当該パラメータ名に対応するパラメータ値とを対応付けた情報(パラメータ情報)を記憶する。パラメータ情報は、例えば、図3のように、パラメータ名(例えば、「ROW_STREAK_MAXSIZE」)と、当該パラメータ名に対応するパラメータ値(例えば、「10」)とを含む。
本実施形態では、パラメータ情報記憶領域166に、以下のパラメータが記憶される。
(1)ROW_STREAK_MAXSIZE
ROW_STREAK_MAXSIZEは、入力画像に存在するスジの許容数の閾値を示す。
(2)SEARCH_MAX
SEARCH_MAXは、後述する第1スジ検出処理において、スジを構成するエッジ画素が差分画像の画像端から探索されるときにおける、探索画素数の閾値を示す。
(3)SEARCH_STOP
SEARCH_STOPは、後述する第1スジ除去処理において、入力画像からスジが除去されるときにおける、スジの除去を取り止める画素数の閾値を示す。
(4)HIST_MAX
HIST_MAXは、後述する第2スジ除去処理において、注目している行において、スジが存在すると判定するときの当該行に含まれるエッジ画素の数の閾値を示す。
なお、上述したパラメータ名に対応するパラメータ値は数値で示されてもよいし、「CMAXの1%」等の割合で示されてもよい。パラメータ値は、予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定可能であってもよい。
また、CMAXは、縦方向の差分画像の列番号の最大値(列幅)である。列番号は、画像の左上の画素を原点(0,0)として、原点から注目している画素までに含まれる横方向の画素数である。つまり、列番号は、原点から注目している画素までに含まれる横方向の画素数をx、縦方向の画素数をyとして、画像に含まれる画素の位置を座標(x,y)で示したときのxに相当する。なお、行番号は、座標(x,y)のyに相当する。
また、以下の説明では、パラメータ名「ROW_STREAK_MAXSIZE」に対応するパラメータ値を、ROW_STREAK_MAXSIZEと記載する。同様にして、パラメータ名「ROW_STREAK_MAXSIZE」に対応するパラメータ値をROW_STREAK_MAXSIZEと記載する。また、パラメータ名「SEARCH_STOP」に対応するパラメータ値をSEARCH_STOPと記載する。また、パラメータ名「HIST_MAX」に対応するパラメータ値をHIST_MAXと記載する。
スジ位置情報記憶領域168は、スジが存在する行(位置)に関する情報(スジ位置情報)を記憶する。スジ位置情報は、例えば、図4に示すように、インデックス番号(例えば、「0」)と、行番号(例えば、「259」)とを含む。
インデックス番号は、スジ位置情報を識別するために付与される連番である。インデックス番号は、例えば、0以上の整数である。また、本実施形態では、行とは、行番号が等しい画素の集合(画素群)であり、副走査方向と同じ方向に連続する画素群。行番号が「259」である行は、座標が(0,259)から(CMAX,259)までの何れかである画素群を示す。
エッジ画素集計情報記憶領域170は、入力画像の行毎に、注目している行に含まれるエッジ画素の数を集計した情報(エッジ画素集計情報)を記憶する。エッジ画素集計情報は、例えば、図5に示すように、行番号(例えば、「0」)と、エッジ画素数(例えばm「0」)とを含む。
通信部190は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)を介して外部の装置と通信を行う。通信部190は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC(Network Interface Card)等の通信装置や通信モジュールにより構成される。
[1.2 処理の流れ]
図6から図10までを参照して、本実施形態における画像形成装置10が実行する処理の流れを説明する。図6から図10までに示した処理は、制御部100が、記憶部160に記憶されたプログラムを読み出すことにより実行される。また、図6から図10に示した処理は、ユーザにより、コピージョブやスキャンジョブといった、原稿を読み取るジョブの実行を開始させる操作がされた場合に実行される。
[1.2.1 メイン処理]
はじめに、図6を参照して、メイン処理の流れを説明する。制御部100は、画像入力部120を制御することで、原稿を読み取り、当該原稿のスキャン画像(入力画像)を取得する(ステップS100)。このとき、制御部100は、入力画像を、入力画像記憶領域162に記憶する。
なお、画像形成装置10は、原稿カバーや原稿押さえといった部材をグレーにすることにより、原稿の読み取り時の原稿外の背景部分がグレーで読み取られるようにしてもよい。また、画像入力部120は、原稿が載置された領域よりも読取範囲を大きくすることで、原稿の外側を含めて、原稿及び原稿の外側(背景部分)を読み取ってもよい。このように、画像形成装置10は、原稿の読み取り背景をグレーとし、読み取り範囲を大きくすることにより、原稿内/原稿外の境界部分のエッジの検出が適切に行える条件で、当該原稿の画像の読み取りを行うことができる。
つづいて、制御部100(エッジ検出部104)は、入力画像のエッジを検出する(ステップS102)。このとき、エッジ検出部104は、差分画像を生成し、当該差分画像を、差分画像記憶領域164に記憶する。
つづいて、制御部100は、入力画像から第1の方法スジを除去するために、第1スジ検出処理と、第1スジ除去処理とを実行する(ステップS104→ステップS106)。なお、本実施形態では、第1の方法が、入力画像において主走査方向に平行な辺の付近で検出されたエッジをスジとして検出し、検出した当該スジを除去する方法であり、縦方向の差分画像と横方向の差分画像とを併用してスジを除去する方法であるとして説明する。
さらに、制御部100は、第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去するために、第2スジ検出処理と、第2スジ除去処理とを実行する(ステップS108→ステップS110)。なお、本実施形態では、第2の方法が、エッジ画素の画素数ヒストグラムを利用し、エッジ画素の画素数が閾値であるHIST_MAXよりも大きい行に含まれる画素をスジとして検出し、検出した当該スジを除去する方法であるとして説明する。
このように、制御部100は、2種類の方法により、入力画像からスジを検出し、それぞれの方法により検出されたスジを、入力画像から除去する。なお、第1スジ検出処理、第1スジ除去処理、第2スジ検出処理、第2スジ除去処理の詳細については、後述する。
つづいて、制御部100(原稿範囲検出部106)は、スジが除去された入力画像から原稿範囲を検出する(ステップS112)。また、制御部100(スキュー判定部108)は、スキュー判定を行う(ステップS114)。例えば、スキュー判定部108は、原稿にスキューが生じたか否かを判定したり、原稿の角度を取得したりする。
つづいて、制御部100(画像処理部102)は、スジが除去された入力画像に対して、スキュー補正やクロップ処理を行う(ステップS116)。例えば、画像処理部102は、ステップS114において、原稿にスキューが生じたと判定した場合、入力画像を、原稿の角度の分だけ、傾いている方向と逆方向に回転させることで、原稿のスキューを解消する。また、画像処理部102は、ステップS112において検出した原稿範囲に基づき、入力画像をクロップする。
つづいて、制御部100は、スキュー補正及びクロップ処理がされた入力画像を出力する(ステップS118)。例えば、制御部100は、画像形成部130を制御することにより、補正された入力画像を形成することにより出力する。なお、制御部100は、補正された入力画像のデータを記憶部160記憶することで出力したり、他の装置に送信することにより出力したりしてもよい。
[1.2.2 第1スジ検出処理]
つづいて、第1スジ検出処理の流れについて、図7を参照して説明する。第1スジ検出処理は、縦方向の差分画像に基づき、スジが生じた行(位置)を検出する処理である。なお、以下の説明では、P[r,c]は、縦方向の差分画像におけるr行c列の画素(座標(c,r)の画素)を示す。
はじめに、制御部100は、変数R及び変数tmpに0を代入する(ステップS200)。また、制御部100は、変数Cに0を代入する(ステップS202)。
つづいて、制御部100は、P[R,C]とP[R,CMAX-C]とにアクセス(参照)する(ステップS204)。さらに、制御部100は、P[R,C]の画素値とP[R,CMAX-C]の画素値との何れかが255に等しいか否か、すなわち、エッジ画素であるか否かを判定する(ステップS206)。
制御部100は、P[R,C]の画素値とP[R,CMAX-C]の画素値との何れかが255に等しい場合、スジ位置情報として、変数Rの値を、スジ位置情報記憶領域168に記憶する(ステップS206;Yes→ステップS208)。例えば、制御部100は、変数tmpの値をインデックス番号とし、変数Rの値を行番号としたスジ位置情報を生成し、当該スジ位置情報をスジ位置情報記憶領域168に記憶する。
このように、制御部100は、ステップS204及びステップS206における処理を実行することで、縦方向の差分画像を用いて、主走査方向に平行な辺(縦方向の差分画像の左端及び右端)の付近からエッジを検出する。具体的には、制御部100は、縦方向の差分画像の左端及び右端から副走査方向にC画素分だけ離れた画素にアクセスし、アクセスした2画素のうち、1画素でもエッジ画素であれば、当該エッジ画素をスジとして検出する。そして、制御部100は、スジを含む行を、スジ位置情報として記憶する。
つづいて、制御部100は、変数tmpの値が、ROW_STREAK_MAXSIZEに等しいか否かを判定する(ステップS210)。制御部100は、変数tmpの値がROW_STREAK_MAXSIZEに等しい場合は、エラー処理を実行する(ステップS210;Yes)。例えば、制御部100は、エラー処理として、表示部140に、エラーを示すメッセージを表示したり、図7に示した処理及び図6に示したステップS106以降の処理を終了したりしてもよい。このようにして、制御部100は、入力画像からROW_STREAK_MAXSIZE以上のスジを検出した場合、ユーザに対して、異常が生じている等の情報を通知することができる。
一方、制御部100は、変数tmpの値が、ROW_STREAK_MAXSIZEに等しくない場合、変数tmpの値に1を足した値を、変数tmpに代入する(ステップS210;No→ステップS212)。すなわち、制御部100は、変数tmpをインクリメントする。
また、制御部100は、ステップS206において、P[R,C]の画素値及びP[R,CMAX-C]の画素値が、何れも255ではない場合、変数Cの値がSEARCH_MAXに等しいか否かを判定する(ステップS206;No→ステップS214)。制御部100は、変数CがSEARCH_MAXに等しくない場合、変数Cをインクリメントし、ステップS204に戻る(ステップS214;No→ステップS216→ステップS204)。このように、制御部100は、変数CをインクリメントしながらステップS204及びステップS206の処理を実行することで、縦方向の差分画像の左端及び右端から、副走査方向に向かって、エッジ画素を探索することができる。
制御部100は、ステップS212の処理の実行後又はステップS214において変数Cの値がSEARCH_MAXに等しいと判定した場合(ステップS214;Yes)、変数Rの値がRMAXに等しいか否かを判定する(ステップS218)。RMAXは、縦方向の差分画像の行番号の最大値(行幅)である。
制御部100は、変数Rの値がRMAXに等しい場合は、図7に示した処理を終了する(ステップS218;Yes)。一方、制御部100は、変数Rの値がRMAXに等しくない場合、変数Rをインクリメントし、ステップS202に戻る(ステップS218;No→ステップS220→ステップS202)。
[1.2.3 第1スジ除去処理]
つづいて、第1スジ除去処理の流れについて、図8を参照して説明する。第1スジ除去処理とは、第1スジ検出処理により検出されたスジを、縦方向の差分画像と横方向の差分画像とを併用して除去する処理である。なお、以下の説明では、画素P[R,C]は、縦方向の差分画像におけるR行C列の画素を示し、画素Q[R,C]は、横方向の差分画像におけるR行C列の画素を示す。
はじめに、制御部100は、変数tmpに0を代入する(ステップS300)。また、制御部100は、スジ位置情報記憶領域168から、インデックス番号がtmpであるスジ位置情報を取得し(ステップS302)、取得したスジ位置情報に含まれる行番号の値を、変数Rに代入する(ステップS304)。
つづいて、制御部100は、変数Cに0を代入し(ステップS306)、画素P[R,C]にアクセスする(ステップS308)。さらに、制御部100は、画素Q[R,C]にアクセスし、画素Q[R,C]の画素値が、255に等しいか否か、すなわち、エッジ画素であるか否かを判定する(ステップS310)。
制御部100は、画素Q[R,C]の画素値が、255に等しくない場合、画素P[R,C]の画素値に0を代入する(ステップS310;No→ステップS312)。すなわち、制御部100は、R行C列の画素を、エッジ画素以外の画素に置換する。
このとき、制御部100は、入力画像記憶領域162から、ステップS100において取得した入力画像を読み出し、当該入力画像のR行C列の位置の画素を、周囲の画素の色に基づく色の画素に置換する。例えば、制御部100は、入力画像のR行C列の位置の画素の画素値に、入力された原稿の下地の色に対応する画素値や、周囲の画素値の平均値を代入することで、入力画像の位置の画素の色を置換する。これにより、制御部100は、入力画像のR行C列の位置の画素がエッジ画素であったとしても、当該エッジ画素の色を置換することにより、当該エッジ画素を除去することができる。
なお、制御部100は、縦方向の差分画像において、R行C列の位置の画素が255である場合(エッジ画素である場合)に、入力画像のR行C列の位置の画素の画素値を変更してもよい。このようにすることで、制御部100は、入力画像のR行C列の画素がエッジ画素である場合のみ、当該エッジ画素の色を置換することができる。
つづいて、制御部100は、変数Cの値をインクリメントし(ステップS314)、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しいか否かを判定する(ステップS316)。制御部100は、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しくない場合、ステップS308に戻る(ステップS316;No→ステップS308)。
このように、制御部100は、変数Cの値をインクリメントしながら、ステップS310において、画素Q[R,C]の画素値が255に等しいか判定する。ここで、画素Q[R,C]の画素値が255である場合、当該画素は、原稿左辺に対応するエッジであると考えられる。したがって、制御部100は、ステップS310の処理により、横方向の差分画像の端部(左端)に最も近い位置にあるエッジ画素を、原稿の左側の端部の画素として検出する。また、制御部100は、原稿の左側の端部を検出するまで、ステップS312を繰り返し実行することで、スジを含むR行目の画素のうち、主走査方向に平行な辺(左端)から原稿の端部(左端)の位置までに含まれる画素を他の画素に置換する。これにより、制御部100は、入力画像の左側部分において、原稿外の画素のみを、他の画素に置換することができる。
一方、制御部100は、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しい場合は、変数Cに0を代入する(ステップS316;Yes→ステップS318)。なお、制御部100は、ステップS310において、Q[R,C]の画素値が、255に等しいと判定した場合も、ステップS316における処理を実行する(ステップS310;Yes→ステップS318)。
つづいて、制御部100は、画素P[R,CMAX-C]にアクセスする(ステップS320)。また、制御部100は、画素Q[R,CMAX-C]にアクセスし、画素Q[R,CMAX-C]の画素値が255に等しいか否かを判定する(ステップS322)。
制御部100は、画素Q[R,CMAX-C]の画素値が255に等しくない場合、画素P[R,CMAX-C]の画素値に0を代入する(ステップS322;No→ステップS324)。ステップS324における処理は、ステップS312における処理と同様の処理である。
つづいて、制御部100は、変数Cの値をインクリメントし(ステップS326)、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しいか否かを判定する(ステップS328)。制御部100は、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しくない場合、ステップS320に戻る(ステップS328;No→ステップS320)。
このように、制御部100は、変数Cの値をインクリメントしながら、ステップS322において画素Q[R,CMAX-C]の画素値が255に等しいか判定する。これにより、制御部100は、横方向の差分画像の端部(右端)に最も近いエッジ画素を、原稿の右側の端部の画素として検出する。また、制御部100は、原稿の右側の端部を検出するまでステップS324を繰り返し実行するため、スジを含むR行目の画素のうち、主走査方向に平行な辺(右端)から原稿の端部(右端)の位置までに含まれる画素を他の画素に置換する。これにより、制御部100は、入力画像の右側部分において、原稿外の画素のみを、他の画素に置換することができる。また、制御部100は、入力画像の左側部分と右側部分とで、それぞれ原稿の端部を検出するまで画素を置換する処理を行うことで、入力画像の左側部分と右側部分とで、原稿の端部の位置が異なっていても、適切に原稿外のスジを除去することができる。
一方、制御部100は、変数Cの値が、SEARCH_STOPに等しい場合、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しいか否かを判定する(ステップS328;Yes→ステップS330)。なお、制御部100は、ステップS322において、画素Q[R,CMAX-C]の画素値が255に等しいと判定した場合も、ステップS330における処理を実行する(ステップS322;Yes→ステップS330)。
制御部100は、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しい場合、図8に示す処理を終了する(ステップS330;Yes)。一方、制御部100は、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しくない場合、変数tmpをインクリメントして、ステップS302に戻る(ステップS330;No→ステップS332→ステップS302)。
[1.2.4 第2スジ除去処理]
つづいて、第2スジ検出処理の流れについて、図9を参照して説明する。第2スジ検出処理は、行毎のエッジ画素の画素数のヒストグラムを生成する処理である。なお、以下の説明では、画素P[R,C]は、縦方向の差分画像におけるR行C列の画素を示す。
はじめに、制御部100は、変数Rに0を代入する(ステップS400)。また、制御部100は、変数Cに0を代入し、変数tmpに0を代入する(ステップS402)。
つづいて、制御部100は、画素P[R,C]にアクセスし(ステップS404)、画素P[R,C]の画素値が255に等しいか否かを判定する(ステップS406)。
制御部100は、画素P[R,C]の画素値が255に等しい場合、変数tmpをインクリメントする(ステップS406;Yes→ステップS408)。なお、制御部100は、画素P[R,C]の画素値が255に等しくない場合、ステップS408における処理を省略する(ステップS406;No)。すなわち、制御部100は、縦方向の差分画像から検出されたエッジ画素の数を、副走査方向の位置(行)毎に集計する。
つづいて、制御部100は、変数Cをインクリメントし(ステップS410)、変数Cの値がCMAXに等しいか否かを判定する(ステップS412)。制御部100は、変数Cの値がCMAXに等しくない場合は、ステップS404に戻る(ステップS412;No→ステップS404)。
一方、制御部100は、変数Cの値がCMAXに等しい場合、エッジ画素集計情報として、tmpの値を、エッジ画素集計情報記憶領域170に記憶する(ステップS414)。例えば、制御部100は、変数Rの値を行番号とし、変数tmpの値をエッジ画素数としたエッジ画素集計情報を生成し、当該エッジ画素集計情報を、エッジ画素集計情報記憶領域170に記憶する。このようにすることで、行毎のエッジ画素の数がエッジ画素集計情報として記憶される。また、エッジ画素集計情報記憶領域170に記憶されたエッジ画素集計情報が、エッジ画素の画素数のヒストグラムを示す情報となる。
つづいて、制御部100は、変数Rをインクリメントし(ステップS416)、変数Rの値がRMAXに等しいか否かを判定する(ステップS418)。制御部100は、変数Rの値がRMAXに等しい場合、図9に示した処理を終了する(ステップS418;Yes)。一方、制御部100は、変数Rの値がRMAXに等しくない場合、ステップS402に戻る(ステップS418;No→ステップS402)。
[1.2.5 第2スジ除去処理]
つづいて、第2スジ除去処理の流れについて、図10を参照して説明する。第2スジ除去処理は、第2スジ検出処理により生成したヒストグラムに基づき、スジが生じた行(位置)を検出し、当該検出したスジを除去する処理である。なお、以下の説明では、画素P[R,C]は、縦方向の差分画像におけるR行C列の画素を示す。
はじめに、制御部100は、制御部100は、変数Rに0を代入する(ステップS500)。また、制御部100は、変数Cに0を代入する(ステップS502)。
つづいて、制御部100は、R行目のエッジ画素数が、HIST_MAXより大きいか否かを判定する(ステップS504)。制御部100は、R行目のエッジ画素数が、HIST_MAXより大きい場合、入力画像のR行目にスジが生じているとして、当該R行目に含まれる画素を、スジとして検出する。
制御部100は、R行目のエッジ画素数が、HIST_MAXより大きい場合、画素P[R,C]にアクセスする(ステップS504;Yes→ステップS506)し、画素P[R,C]の画素値に0を代入する(ステップS508)。なお、ステップS508における処理は、図8のステップS312における処理と同様の処理である。さらに、制御部100は、変数Cをインクリメントする(ステップS510)。
つづいて、制御部100は、変数Cの値が、CMAXと等しいか否かを判定する(ステップS512)。制御部100は、変数Cの値が、CMAXの値と等しくない場合、ステップS506に戻る(ステップS512;No→ステップS506)。
このように、制御部100は、ステップS506からステップS510までの処理を繰り返し実行することで、スジを検出した行に対し、当該行に含まれる画素を、他の画素に置換することができる。これにより、制御部100は、スジを検出した行に含まれる画素がエッジ画素であったとしても、当該エッジ画素の色を置換することにより、当該エッジ画素を除去することができる。
なお、制御部100は、ステップS504において、R行目のエッジ画素数が、HIST_MAX以下であると判定した場合、上述したステップS506からステップS512までの処理を省略する(ステップS504;No)。
つづいて、制御部100は、変数Rをインクリメントし(ステップS514)、変数Rの値がRMAXの値に等しいか否かを判定する(ステップS516)。制御部100は、変数Rの値がRMAXの値に等しい場合、図10に示した処理を終了する(ステップS516;Yes)。一方、制御部100は、変数Rの値がRMAXの値に等しくない場合、ステップS502に戻る(ステップS516;No→ステップS502)。
[1.3 動作例]
つづいて、本実施形態の動作例について説明する。なお、動作例の説明においては、入力画像として、図27(a)に示したスキャン画像P900が取得された場合について説明する。
図11は、入力画像の差分画像を示す図である。図11(a)は、スキャン画像P900の縦方向の差分画像P100である。図11(a)のE100及びE102は、スキャン画像P900に生じたスジ状のノイズであるE900及びE902のエッジ画素を示す。このように、入力画像に生じたスジ状のノイズは、縦方向の差分画像においてはエッジ画素として示される。縦方向の差分画像におけるエッジ画素に基づき、スジが生じた行(位置)が検出される。
図11(b)は、スキャン画像P900の横方向の差分画像P110である。図11(b)の領域R110及び領域R112は、原稿のエッジ画素が含まれる範囲である。本実施形態では、スジが検出された行に対応する横方向の差分画像の画素(図11(b)のE100及びE102における画素)の状態に応じて、除去されるエッジ画素(スジ)の範囲が決定される。
図12(a)は、図11(a)に示した縦方向の差分画像P100における、エッジ画素を含む領域E110を示す図である。なお、図12(a)におけるpRは行の方向を示し、pCは列の方向を示す。また、以下の説明において、注目する画素の行番号をrとし、注目する画素の列番号をcとする。ここで、図12(a)に示すように、c=0の位置は、縦方向の差分画像の左端の位置であり、c=CMAXの位置は、縦方向の差分画像の右端の位置である。
図12(b)は、第1スジ検出処理の動作例を示す図である。注目している行がR行目(r=R)であるとき、図12(b)のE120に含まれる画素(R行目の画素群)からエッジ画素が探索される。このとき、変数Cの値が0からSEARCH_MAXまで変化しながら、画素P[R,C]及び画素P[R,CMAX-C]にアクセスされる。これにより、縦方向の差分画像の左端(c=0)の画素からP3の方向へのエッジ画素が探索され、併せて、縦方向の差分画像の右端(c=CMAX)からP4の方向へのエッジ画素の探索がされる。例えば、注目している列がC列目(c=C)であるとき、R行目において、C列目に位置する画素P120と、(CMAX-C)を列目に位置する画素P122とが、エッジ画素であるか否かが判定される。また、変数Cの値が0からSEARCH_MAXまで変化する間にエッジ画素が検出された場合、当該エッジ画素が存在する行番号(変数Rの値)が、スジ位置情報として記憶される。
図13は、第1スジ除去処理において、エッジ画素(スジ)を削除する範囲を決定する動作の例を示す図である。図13(a)は、図11(b)に示した横方向の差分画像P110と、図12(a)に示した領域E110に対応する位置を示した図である。なお、図13(a)におけるpRは行の方向を示し、pCは列の方向を示す。また、c=0の位置は、横方向の差分画像の左端の位置であり、c=CMAXの位置は、横方向の差分画像の右端の位置である。なお、c=0の位置とc=CMAXの位置は、縦方向の差分画像と横方向の差分画像とで同じである。
図13(b)は、図13(a)に示した領域E110を拡大した図である。第1スジ除去処理において、エッジ画素が存在する行の画素に対して、P5の方向にエッジ画素が探索される。例えば、エッジ画素が存在する行がR行目(r=R)であるとき、図13(b)のE130に含まれる画素(R行目の画素群)から、エッジ画素が探索される。
はじめに、変数Cの値が0からSEARCH_STOPまで変化することにより、横方向の差分画像の左端(c=0)の画素からP5の方向へ、エッジ画素の探索が行われる。このとき、エッジ画素が見つかるまで、入力画像中のR行C列の画素が、周囲の画素の色に基づく色の画素に置き換えられる。図13(b)の例では、c=6の位置にエッジ画素がある。そのため、入力画像において、R行目のc=0からc=5までに位置する画素が、周囲の画素の色に基づく色の画素に置き換えられる。
つづいて、変数Cの値が0からSEARCH_STOPまで変化することにより、横方向の差分画像の左端(c=CMAX)の画素からP6の方向へ、エッジ画素の探索が行われる。このとき、エッジ画素が見つかるまで、入力画像中のR行(CMAX-C)列の画素が、周囲の画素の色に基づく色の画素に置き換えられる。図13(b)の例では、c=CMAXの位置からc=CMAX-SEARCH_STOPの位置までにエッジ画素が無い。そのため、入力画像において、R行目のc=CMAXからc=CMAX-SEARCH_STOPまでに位置する画素が、周囲の画素の色に基づく色の画素に置き換えられる。
図14は、第1スジ除去処理の動作例を示した図である。図14のE120及びE124は、縦方向の差分画像の例を示す。また、図14のE122及びE126は、横方向の差分画像を示す。また、E120及びE122は、第1スジ除去処理が実行される前の差分画像を示し、E124及びE126は、第1スジ除去処理が実行された後の差分画像を示す。
E120に示すように、縦方向の差分画像では、r=Rの行において、c=0からc=3の位置まで、エッジ画素が含まれている。そのため、r=Rの行において、スジが検出される。一方、E122に示すように、横方向の差分画像では、r=Rの行において、c=6の列にエッジ画素が表れている。そのため、r=Rの行においては、c=0からc=5までに表れるエッジ画素が除去される。
これにより、図14のE124に示すように、r=Rの行において、c=0からc=5までに存在するエッジ画素が除去される。なお、横方向の差分画像は、スジの除去に参照されるだけなので、E122及びE126に示すように、スジの除去の前後において、変化はない。
図15は、第2スジ検出処理の動作例を示した図である。図15の(a)は、入力画像P130の例を示す図である。また、図15(b)の差分画像P132は、入力画像P130の縦方向の差分画像を示す図である。ここで、差分画像P132のE132に示すように、入力画像の一端から他端まで、横方向にエッジ画素が表れている。
図15(c)は、差分画像P132に対して、行毎のエッジ画素の数を示したヒストグラムである。ヒストグラムの縦軸は行番号を示し、横軸は行番号に対応する行に含まれる画素数を示す。また、図15(c)における点線は、HIST_MAXに対応する画素数を示す。ここで、E134に示すように、図15(b)のE132に示した行におけるエッジ画素の画素数は、HIST_MAXよりも大きい。そのため、図15(b)のE132に対応する行から、スジが検出される。
図16は、第2スジ除去処理の動作例を示した図である。図16は、図15(b)のE132の部分を拡大した図である。ここで、第2スジ検出処理において、画素数がHIST_MAXよりも大きい行の行番号がRであったとする。この場合、R行目に含まれる画素群(図16のE136)のうち、エッジ画素が一括で除去される。
図17は、2つのスジ検出方法を用いることについての利点を示す図である。図17(a)は、第1スジ検出処理では検出されないが、第2スジ除去処理では検出されるスジの例を示した図である。図17(a)は、入力画像P150の例を示す図である。入力画像P150には、スジR150が表れている。しかし、スジの発生部分は、図17のE150及びE151に示すように、入力画像(スキャナ画像)の端から、SEARCH_MAX以上離れている。この場合、第1スジ検出処理では、スジR150は検出されない。
一般的に、スキャナの特性上、スジは、入力画像の端から発生することが多いが、スキャナの光学的条件によって、まれに入力画像の端から離れたところからスジが発生することがある。この場合、第1スジ検出処理のように、スジのエッジを入力画像の端から探索しても、スジの位置が検出されず、結果的にスジが除去されなくなってしまう。しかし、第2スジ検出処理のように、ヒストグラムを用いた手法を用いることにより、スジが入力画像の端から発生していなくても、スジの位置を検出することができる。このようにして検出されたスジは、第2スジ除去処理により除去される。
また、第1スジ検出処理によってスジのエッジを入力画像の端から探索することにより、原稿のエッジを除去することなく、スジのエッジのみを除去することができる。また、原稿のエッジとスジとが重なった場合であっても、原稿のエッジを残すことができる。
例えば、図17(b)は、図30(b)に示した縦方向の差分画像に対して、第1スジ除去処理及び第2スジ除去処理を実行した後の縦方向の差分画像P152を示す図である。図30(b)のE930に生じたスジは、第1スジ除去処理において、入力画像の端から、原稿のエッジ画素の位置又はSEARCH_STOPの位置までのエッジ画素が除去される。このとき、E930に生じたスジについて、最大で、SEARCH_STOP×2の数のエッジ画素が除去される。つづいて、第2スジ検出処理によってスジが検出されるが、E930におけるエッジ画素の数(最大でCMAX-SEARCH_STOP×2)が、HIST_MAX未満であれば、E930の行(位置)からはスジが検出されない。この結果、第2スジ除去処理後の差分画像は、図17(b)のE152に示すように、原稿の下辺のエッジ画素を一部残した状態となる。原稿のエッジ画素が残ることにより、その後の画像処理に悪影響が及ばなくなる。
図18は、本実施形態における画像形成装置10の処理の例を示す。入力画像P160の端にスジが生じている。このとき、エッジ検出処理により、縦方向の差分画像P162及び横方向の差分画像P164が得られる。第1スジ検出処理により、スジE160及びスジE161の位置が検出され、当該スジは、横方向の差分画像P164に基づき除去される。すなわち、スジを除去する範囲を探索するために、横方向の差分画像P164が間接的に活用される。これにより、原稿外に生じたスジが除去され、縦方向の差分画像P166が得られる。ここで、縦方向の差分画像P166には、HIST_MAX以上のエッジ画素を含む行がない。そのため、第2スジ検出処理ではスジが検出されず、第2スジ除去処理の実行後、縦方向の差分画像P168が得られる。このようにして、入力画像P160から、原稿外に生じたスジE160及びスジE161が除去される。
図19は、本実施形態における画像形成装置10の処理の別の例を示す。入力画像P170にスジE170が生じている。このとき、エッジ検出処理により、縦方向の差分画像P172及び横方向の差分画像P174が得られる。ここで、図20に示すように、R行目の画素群(図20のE179に含まれる画素)において、以下の(1)及び(2)を満たす場合がある。
(1)スジの左端の画素であるエッジ画素P179aの位置が、SEARCH_MAXよりも右の位置であること。すなわち、エッジ画素P179aの横方向の位置を示すcの値が、SEARCH_MAXよりも大きい値であること。
(2)スジの右端の画素であるエッジ画素P179bの位置が、(CMAX-SEARCH_MAX)よりも左の位置であること。すなわち、エッジ画素P179bの横方向の位置を示すcの値が、(CMAX-SEARCH_MAX)未満の値であること。
このような場合、R行目に生じたスジは、第1スジ除去処理により除去されない。
第1スジ検出処理により、スジE170が除去されなかった場合、縦方向の差分画像P176が得られる。ここで、縦方向の差分画像P176において、スジE170が生じた行には、HIST_MAX以上のエッジ画素が含まれている。そのため、第2スジ検出処理ではE170に対応するスジの位置が検出され、第2スジ除去処理の実行後、縦方向の差分画像P178が得られる。縦方向の差分画像P178には、E178に示すように、スジが除去されている。このようにして、入力画像P170から、スジE170が除去される。すなわち、スジの端の画素の位置が、SEARCH_MAXよりも大きく、かつ、(CMAX-SEARCH_MAX)未満であるときは、第1スジ除去処理によって、図19のスジE170は除去されない。しかし、このような場合であっても、第2スジ除去処理により、スジが生じた行におけるエッジ画素の総数がHIST_MAX以上であれば、当該スジは除去される。
図21は、本実施形態における画像形成装置10の処理の別の例を示す。入力画像P180には、スジE180が生じている。このとき、エッジ検出処理により、縦方向の差分画像P182及び横方向の差分画像P184が得られる。ここで、スジE180は、入力画像の端から、SEARCH_MAX以上離れている。この場合、第1スジ検出処理では、スジE180が検出されない。そのため、第1スジ除去処理の実行後、縦方向の差分画像P186が得られる。ここで、縦方向の差分画像P186において、スジE180が残っている。スジE180は、第2スジ検出処理により検出される。これにより、第2スジ除去処理によりスジE180が除去され、第2スジ除去処理の実行後、縦方向の差分画像P188が得られる。縦方向の差分画像P188には、E188に示すように、スジが除去されている。このようにして、入力画像P180から、スジE180が除去される。
図22は、本実施形態における画像形成装置10の処理の別の例を示す。入力画像P190には、原稿P191の下辺のエッジに重なるように、スジE190が生じている。このとき、エッジ検出処理により、縦方向の差分画像P192及び横方向の差分画像P194が得られる。第1スジ検出処理によりスジE190が検出され、当該スジE190は、第1スジ除去処理により、一部が削除される。例えば、第1スジ除去処理後の縦方向の差分画像P196のE196及びE197に示すように、原稿の端からSEARCH_STOPまでの範囲に表れるエッジ画素が除去される。
つづいて、第2スジ検出処理により、エッジ画素の画素数がHIST_MAX以上となる位置が検出される。ここで、一部が削除されたスジE190の位置は検出されない。この結果、第2スジ除去処理の実行後、縦方向の差分画像P198が得られる。例えば、縦方向の差分画像P198には、エッジ画素の一部が残る。このエッジ画素は、原稿の下辺のエッジ画素である。つまり、入力画像P190から、原稿の下辺のエッジ画素が全て削除されることなく、スジE190の一部が除去される。
なお、上述した説明以外であっても、矛盾のない範囲において、ステップの順番を変更したり、一部のステップを省略したりしても構わない。例えば、制御部100は、第1スジ検出処理及び第2スジ検出処理を実行した後に、第1スジ除去処理及び第2スジ除去処理を実行してもよい。また、制御部100は、第2スジ検出処理及び第2スジ除去処理を実行した後に、第1スジ検出処理及び第1スジ除去処理を実行してもよい。また、第1スジ検出処理及び第1スジ除去処理と、第2スジ検出処理及び第2スジ除去処理とを並行して実行してもよい。
また、制御部100は、第2スジ検出処理において、スジが生じた行を検出してもよい。この場合、制御部100は、第2スジ検出処理として、図9に記載した処理の代わりに、図23に記載した処理を実行する。なお、図10に記載した処理と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
図23に示した処理では、制御部100は、ステップS400からステップS418までの処理を実行することで、エッジ画素集計情報(エッジ画素のヒストグラムの情報)を記憶する。つづいて、制御部100は、スジ位置情報記憶領域168からスジ位置情報を削除し(ステップS450)、変数Rに0を代入する(ステップS452)。
つづいて、制御部100は、R行目のエッジ画素数がHIST_MAXよりも大きい場合は、スジ位置情報として変数Rの値を記憶する(ステップS454;Yes→ステップS456)。ステップS454の処理は、図7のステップS208の処理と同様の処理である。このように記憶されたスジ位置情報は、第2の方法である、エッジ画素の画素数ヒストグラムに基づき検出されたスジを含む行(位置)を示す情報である。なお、制御部100は、変数tmpの値がHIST_MAX以下である場合は、ステップS454の処理を省略する(ステップS454;No)。
つづいて、制御部100は、変数Rをインクリメントし(ステップS458)、変数Rの値がRMAXに等しいか否かを判定する(ステップS460)。制御部100は、変数Rの値がRMAXに等しい場合は図23に示した処理を終了し(ステップS460;Yes)、変数Rの値がRMAXに等しくない場合は、ステップS454に戻る(ステップS460;No→ステップS454)。
制御部100は、図23に記載した第2スジ検出処理を実行した場合、第2スジ除去処理として、図10に記載した処理の代わりに、図24に記載した処理を実行する。なお、図11に記載した処理と同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
はじめに、制御部100は、制御部100は、変数tmpに0を代入する(ステップS550)。また、制御部100は、スジ位置情報記憶領域168から、インデックス番号がtmpであるスジ位置情報を取得し(ステップS552)、取得したスジ位置情報に含まれる行番号の値を、変数Rに代入する(ステップS554)。
つづいて、制御部100は、ステップS502及びステップS506からステップS512までの処理を実行する。制御部100は、変数Cの値が、CMAXと等しい場合、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しいか否かを判定する(ステップS556)。制御部100は、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しい場合、図24に示す処理を終了する(ステップS556;Yes)。一方、制御部100は、変数tmpの値に1を足した値が、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報の総数に等しくない場合、変数tmpをインクリメントして、ステップS552に戻る(ステップS556;No→ステップS558→ステップS502)。
このように、制御部100は、図23及び図24に記載した処理を実行した場合であっても、エッジ画素数のヒストグラムに基づき、入力画像からスジを除去できる。
また、制御部100は、横方向の差分画像において、主走査方向に伸びるエッジ画素を主走査方向に膨張させてもよい。つまり、制御部100は、上下方向に伸びるエッジを延長させる。このようにすることで、制御部100は、原稿のエッジ画素のうち、原稿の角部分におけるエッジ画素を、第1スジ検出処理のステップS308やステップS318において、検出しやすくすることができる。
また、情報の記憶方法は、適宜変更してもよい。例えば、スジ位置情報は、スジに該当する画素が存在する行番号を格納する可変長配列として記憶されてもよい。例えば、制御部100は、図7のステップS208において、可変長配列ROW_Streakのtmp番目の要素として、Rの値を代入してもよい(ROW_Streak[tmp]←R)。また、エッジ画素集計情報は、縦方向の差分画像の画素P[r、c]の、r行目に存在するエッジ画素の数を格納する配列として記憶されてもよい。例えば、制御部100は、図9のステップS414において、配列histのR番目の要素として、tmpの値を代入してもよい(hist[R]←tmp)。
また、上述した説明では、スジであるか否かを、縦方向の差分画像における注目画素の画素値が255であるか否かに基づいて判定したが、注目画素の画素値が予め定められた閾値以上である場合にスジであると判定されてもよい。例えば、制御部100は、図7のステップS206において、画素P[R,C]又は画素P[R,CMAX-C]の何れか一方の画素値が、予め定められた閾値以上である場合、ステップS206における条件を満たすと判定してもよい。同様に、制御部100は、図9のステップS406において、画素P[R,C]の画素値が、予め定められた閾値以上である場合、ステップS406における条件を満たすと判定してもよい。なお、同様にして、制御部100は、図8のステップS308において、横方向の差分画像における注目画素の画素値が予め定められた閾値以上である場合に、ステップS308における条件を満たすと判定してもよい。すなわち、制御部100は、エッジを検出する場合における条件を、画素値が255であるという条件以外の条件としてもよい。
また、上述した第1の方法及び第2の方法は一例であって、制御部100は、他の方法により入力画像からスジを除去してもよい。
このように、本実施形態の画像形成装置は、原稿のエッジを除去せずに、スジのエッジだけを除去することができる。特に、本実施形態では、2つのスジ検出処理及びスジ除去処理を実行することにより、スジのエッジが入力画像の端から離れている場合や、原稿端と一致している場合等、様々な状態のスジに対応してスジの検出及び除去が可能である。
このように、本実施形態の画像形成装置は、縦方向/横方向の差分画像を併用するスジ検出方法と、ヒストグラム方式によるスジ検出方法との2つの方法を併用することにより、スジの除去の確実性を高めることができる。すなわち、本実施形態の画像形成装置は、従来のスキュー補正/クロップ処理に加え、2種類のスジ検出/除去処理を実行する。これにより、画像形成装置は、入力画像に基づく画像を適切に出力することができる。また、本実施形態の画像形成装置は、スジ除去方式として、原稿内/原稿外を区別し、確実に切り分けて処理することで、エッジ画素のうち、原稿外のエッジ画素のみを除去することができる。このようにして、本実施形態の画像形成装置は、原稿外のエッジ画素を除去することで、原稿のエッジをできるだけ残すことができる。この結果、本実施形態の画像形成装置は、クロップ処理におけるエッジ(原稿のエッジ)を正確に検出することができ、ユーザにとって不都合な自体が生させることなく、適切な画像処理を実行し、処理後の画像を出力することができる。
[2.第2実施形態]
つづいて第2実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態と異なり、複数の原稿の画像が取得される場合、1枚目の原稿に対して検出したスジの情報に基づき、2枚目以降の原稿において探索する範囲を限定する実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態の図3を図25に、図6を図26にそれぞれ置き換えたものである。なお、同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
本実施形態では、パラメータ情報記憶領域166には、第1実施形態において説明したパラメータ情報の加えて、パラメータ名「Streak_Buf」に対応するパラメータ値(例えば、「10」)を含むパラメータ情報が記憶される。Streak_Bufは、2枚目以降の原稿の画像に対するスジ検出及びスジ除去の処理範囲を示す値である。なお、以下の説明では、パラメータ名「Streak_Buf」に対応するパラメータ値を、Streak_Bufと記載する。
図26を参照して、本実施形態におけるメイン処理の流れを説明する。本実施形態では、ステップS102において差分画像を生成したあと、ステップS100において読み取った原稿が2枚目以降の原稿であるか否かを判定する(ステップS600)。
制御部100は、2枚目以降の原稿である場合、1枚目の原稿から検出したスジの位置に基づき、第1スジ検出処理、第1スジ除去処理、第2スジ検出処理、第2スジ除去処理を実行する対象となる範囲(処理範囲)を縮小する(ステップS600;Yes→ステップS602)。例えば、制御部100は、処理範囲を、スジの位置の前後Streak_Buf行分だけにする。この場合、制御部100は、スジの位置(行番号)がRであるとき、処理範囲を(R-Streak_Buf)行目から(R+Streak_Buf)行目までにする。これにより、制御部100は、2枚目以降の前記原稿の画像からスジを検出したりスジを除去したりする場合、1枚目の原稿の画像から検出したスジの位置の周辺から、スジを検出したりスジを除去したりすることができる。
なお、制御部100は、読み取った原稿が2枚目以降の原稿ではない場合、すなわち、1枚目の原稿である場合は、ステップS202における処理を省略する(ステップS602;No)。この場合、第1スジ除去処理、第2スジ検出処理、第2スジ除去処理を実行する対象の範囲は、入力画像の全ての行となる。
また、本実施形態では、制御部100は、第1スジ検出処理を実行する前に、スジ位置情報記憶領域168に記憶されたスジ位置情報を削除する。これにより、制御部100は、処理対象の原稿以外の原稿から検出されたスジの情報に基づき、処理対象の原稿の入力画像からエッジ画素を除去することを防ぐ。
つづいて、制御部100は、ステップS110において第2スジ除去処理を実行したあと、ステップS100において読み取った原稿が1枚目の原稿であるか否かを判定する(ステップS604)。
制御部100は、読み取った原稿が1枚目の原稿である場合、ステップS104からステップS110までの処理において検出したスジの位置の情報(例えば、行番号)を記憶部160に記憶する(ステップS604;Yes→ステップS606)。なお、制御部100は、1枚目の原稿から検出したスジの位置の情報は、ステップS602において読み出すことで、1枚目の原稿のスジの位置の情報を取得すればよい。
一方、制御部100は、読み取った原稿が1枚目の原稿ではない場合、ステップS606における処理を省略する(ステップS604;No)。
また、制御部100は、ステップS108において画像を出力したら、全ての原稿を読み取ったか否かを判定する(ステップS608)。制御部100は、全ての原稿を読み取った場合、図26に示す処理を終了する(ステップS608;Yes)。一方、制御部100は、全ての原稿を読み取っていない場合、ステップS100に戻る(ステップS608;No→ステップS100)
図27を参照して、本実施形態の動作例を説明する。図27(a)は、1枚目の原稿に対応する入力画像P200を示す図である。ここで、入力画像P200において、スジE200が検出されたとする。本実施形態の画像形成装置10は、1枚目の原稿の入力画像P200から検出されたスジE200の位置が記憶される。
図27(b)は、2枚目の原稿に対応する入力画像P210を示す図である。画像形成装置10は、2枚目以降の原稿の入力画像については、1枚目の原稿の入力画像P200から検出されたスジE200の行(位置)の前後Streak_Buf行に対応する行(E210)だけを、スジ検出及びスジ除去の処理範囲とする。
3枚目以降の原稿の入力画像についても、同様にして、画像形成装置10は、スジE200の位置の前後Streak_Buf行に対応する行(図27(b)に示したE210に対応する行)だけを、スジ検出及びスジ除去の処理範囲とする。
このように、本実施形態の画像形成装置は、1枚目の原稿で検出したスジの位置を、2枚目以降の原稿の入力画像に対するスジの検出及び除去に利用する。具体的には、画像形成装置は、2枚目以降の原稿の入力画像に対しては、1枚目の原稿で検出したスジの位置の前後数行分を処理範囲として、1枚目の原稿の入力画像に対するスジ検出処理及びスジ検出処理と同様の処理を実行する。これにより、画像形成装置は、スジ検出の処理及びスジ除去の処理に必要となる処理時間の短縮を実現することができる。
[3.第3実施形態]
つづいて第3実施形態について説明する。第3実施形態は第1実施形態と異なり、縮小した差分画像に基づき、スジの検出及び除去を行う実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態の図6を図28に置き換えたものである。なお、同一の機能部及び処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
図28を参照して、本実施形態におけるメイン処理の流れを説明する。本実施形態では、制御部100は、差分画像を生成した後、当該差分画像を縮小する(ステップS700)。例えば、制御部100は、差分画像の縦の長さ及び横の長さを、何れも四分の一に縮小することで、差分画像全体の大きさを、四分の一(25%)に縮小する。
また、本実施形態では、第1スジ検出処理、第1スジ除去処理、第2スジ検出処理、第2スジ除去処理を、縮小した差分画像を用いて実行する。
四分の一の大きさに縮小した差分画像を用いた場合を一例として説明する。制御部100は、第1スジ検出処理において、縮小された差分画像に基づきスジの位置を検出する。このとき、制御部100は、入力画像に対する差分画像の縮小率を考慮して、入力画像におけるスジの発生位置を算出する。具体的には、制御部100は、縮小された差分画像のR行目からスジを検出した場合、入力画像の(4×R)行目から(4×R+3)行目にスジが生じていると判定する。また、制御部100は、第1スジ除去処理において、縮小された横方向の差分画像に対して、c=0の位置からエッジ画素を探索した場合、c=Cの位置の画素がエッジ画素であるとき、入力画像におけるエッジの削除範囲を、0列目から(4×C)列目までとする。
また、制御部100は、第2スジ除去処理も同様に、R行目のエッジ画素の数がHIST_MAX以上である場合、入力画像の(4×R)行目から(4×R+3)行目にスジが生じていると判定し、当該行からエッジ画素を除去する。このようにして、制御部100は、入力画像からスジを検出及び除去する場合、入力画像に対する差分画像の縮小率を考慮して、スジが発生した行や、スジを除去する範囲を決定する。
このように、本実施形態の画像形成装置は、差分画像のサイズを小さくした上で、スジ検出処理及びスジ除去処理を実行する。これにより、画像形成装置は、処理速度の向上や、使用するメモリ量の削減を実現することができる。
[4.変形例]
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、画像形成装置は、縮小した差分画像に基づきスジ検出処理及びスジ除去処理を実行し、また、2枚目以降の原稿の入力画像においては、1枚目の原稿から検出したスジの位置に基づき、処理範囲を縮小する。これにより、画像形成装置は、入力画像からスジを除去する処理の処理時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、本開示に係る画像処理装置を画像形成装置として構成した場合について説明した。しかし、本開示に係る画像処理装置は、スキャナ等の画像読取装置に適用されてもよいし、画像の補正を行うプログラムやプラグイン等に適用されてもよい。また、本開示に係る画像処理装置がサーバ装置に適当されることにより、画像を補正するサービスとして提供されてもよい。この場合、画像形成装置や画像読取装置は、原稿の画像を読み取った後、当該読み取った画像を入力画像として、画像を補正するサービスに送信する。画像を補正するサービスでは、受信した入力画像に対して、エッジ検出処理、第1スジ検出処理、第1スジ除去処理、第2スジ検出処理、第2スジ除去処理を実行し、実行後の入力画像を、入力画像を送信した画像形成装置や画像読取装置に送信する。その後、画像形成装置や画像読取装置では、画像を補正するサービスから受信した画像に対して、スキュー処理やクロップ処理等の画像処理を行えばよい。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disk) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
10 画像形成装置
100 制御部
102 画像処理部
104 エッジ検出部
106 原稿範囲検出部
108 スキュー判定部
120 画像入力部
130 画像形成部
140 表示部
150 操作部
160 記憶部
162 入力画像記憶領域
164 差分画像記憶領域
166 パラメータ情報記憶領域
168 スジ位置情報記憶領域
170 エッジ画素集計情報記憶領域
190 通信部

Claims (12)

  1. 原稿の画像を入力する入力部と、制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記画像から第1の方法によりスジを除去し、
    前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去し、
    前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の方法として、前記画像において主走査方向に平行な辺の付近で検出されたエッジをスジとして検出し、検出した当該スジを除去することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記画像において、主走査方向に隣接した画素の画素値の差分に基づき検出したエッジ画素を、前記エッジとして検出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記画像において前記主走査方向に平行な辺の付近で検出した前記スジを含む行を構成する画素のうち、当該主走査方向に平行な辺から前記原稿の端部までに含まれる画素を置換することにより、当該スジを除去することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、前記画像において、副走査方向に隣接した画素の画素値の差分に基づき検出したエッジ画素のうち、当該前記主走査方向に平行な辺に対して、最も近い位置にあるエッジ画素を、前記原稿の端部の画素として検出することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第2の方法として、前記画像において、行毎に、その行に含まれるエッジ画素の画素数を集計し、前記エッジ画素の画素数が所定の閾値よりも大きい行に含まれる画素をスジとして検出し、検出した当該スジを除去することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記エッジ画素の数が所定の閾値を超えた行に含まれる画素を置換することにより、前記エッジ画素の数が所定の閾値を超えた行に含まれるスジを除去することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御部は、
    主走査方向に隣接した画素の画素値の差分に基づく主走査方向の差分画像と、副走査方向に隣接した画素の画素値の差分に基づく副走査方向の差分画像とを生成し、
    前記主走査方向の差分画像及び前記副走査方向の差分画像を用いて、前記スジを除去することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記制御部は、縮小した前記主走査方向の差分画像及び縮小した前記副走査方向の差分画像を用いて、前記スジを除去することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記制御部は、
    複数の前記原稿の画像を入力する場合であって、2枚目以降の前記原稿の画像から前記スジを除去する場合、1枚目の前記原稿の画像から検出した前記スジを含む行の周辺の行から前記スジを検出し、当該検出したスジを除去する
    ことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 画像処理装置の制御方法であって、
    入力された画像から第1の方法によりスジを除去するステップと、
    前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去するステップと、
    前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行するステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  12. コンピュータに、
    入力された画像から第1の方法によりスジを除去する機能と、
    前記画像から前記第1の方法とは異なる第2の方法によりスジを除去する機能と、
    前記スジが除去された前記画像に対してクロップ処理を実行する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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