JP2023114678A - サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザが画像形成装置から離れていても、外部装置から画像形成装置に投入されたプリントジョブの実行状況をユーザに知らせることができるサーバ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成システムにおいて、チャットサーバーは、ネットワークを介してＭＦＰによって実行されたプリントジョブに関する情報を、モバイル端末上で動作するチャットアプリケーションに通知する。チャットサーバーは、ＭＦＰにユーザＢの留め置きプリントジョブが投入され、且つ、ＭＦＰがユーザＡの留め置きプリントジョブを実行中である場合、ユーザＡの留め置きプリントジョブを実行中であるためユーザＢのプリントジョブを実行できない旨を示すメッセージを、ユーザＢが使用するモバイル端末の操作パネルに表示させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びプログラムに関する。

プリントジョブを実行する画像形成装置が知られている。ユーザは、画像形成装置が備える操作パネル等を介して、待機中や実行中といったプリントジョブの実行状況を確認可能である。また、画像形成装置において、外部装置から投入されたプリントジョブを即座に実行せずに、当該プリントジョブを投入したユーザの印刷指示に従って、上記プリントジョブの印刷処理を開始する留め置き印刷と呼ばれる機能がある。

また、サーバ装置が、画像形成装置が受信したＦＡＸ情報を、チャットアプリを備える通信端末に対話形式でリアルタイムに通知するシステムが提案されている（例えば、特許文献１参照）。これにより、ユーザは、画像形成装置から離れていても、通信端末を用いて、画像形成装置が受信したＦＡＸ情報を確認することができる。

特開２０２１－６４９１９号公報

しかしながら、上述した特許文献１の技術では、外部装置から画像形成装置に投入されたプリントジョブの実行状況が通信端末に通知されない。このため、ユーザは、プリントジョブを投入し、画像形成装置の前に移動して初めて、他のユーザによって投入された他のプリントジョブが実行中のため、自身が投入したプリントジョブが実行されていないことに気付くこととなり、非常に不便である。

本発明は、ユーザが画像形成装置から離れていても、外部装置から画像形成装置に投入されたプリントジョブの実行状況をユーザに知らせることができるサーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明のサーバ装置は、画像形成装置によって実行されたプリントジョブに関する情報を通信端末のアプリケーションに通知するサーバ装置であって、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブのステータス情報を取得する取得手段と、前記ステータス情報に基づいて所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させる制御手段とを備え、外部装置から前記画像形成装置に一のプリントジョブが投入され且つ前記画像形成装置が一のプリントジョブと異なる他のプリントジョブを実行中である場合、前記制御手段は、前記他のプリントジョブを実行中であるため前記一のプリントジョブを実行できない旨を示すメッセージを前記通信端末の表示部に表示させることを特徴とする。

本発明によれば、ユーザが画像形成装置から離れていても、外部装置から画像形成装置に投入されたプリントジョブの実行状況をユーザに知らせることができる。

本実施の形態に係るサーバ装置を含む画像形成システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図１のＭＦＰのハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 図１のチャットサーバーのハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 図１のモバイル端末のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。 図１のＭＦＰのソフトウェア構成を概略的に示すブロック図である。 図１のチャットサーバー上で動作するチャットボットプログラムの構成を概略的に示すブロック図である。 図１のモバイル端末上で動作するチャットアプリケーションの構成を概略的に示すブロック図である。 図１のＭＦＰによって実行されるプリントジョブ制御処理の手順を示すフローチャートである。 図１のチャットサーバーによる通知制御処理の手順を示すフローチャートである。 図１のチャットサーバーによって管理される管理テーブルの一例を示す図である。 図１のチャットサーバーによって管理されるチャット情報管理テーブルの一例を示す図である。 図９のステップＳ９１５のチャットメッセージデータの生成に用いられるメッセージテンプレートの一例を示す図である。 図１のチャットサーバーによって実行されるボタンイベント制御処理の手順を示すフローチャートである。 図１のモバイル端末によって実行されるメッセージ表示制御処理の手順を示すフローチャートである。 図１の画像形成システムによって行われるチャット通知の一例を示すシーケンス図である。 図４の操作パネルに表示されるチャット画面の一例を示す図である。 図１の画像形成システムによって行われるチャット通知の他の例を示すシーケンス図である。 図４の操作パネル４０１に表示されるチャット画面の一例を示す図である。 図９のステップＳ９１３のメッセージ通知判別処理の別の手順を示すフローチャートである。 図１９のステップＳ１９０４～Ｓ１９０８の判別を行うか否かを設定するための設定画面の一例を示す図である。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。

図１は、本実施の形態に係るサーバ装置を含む画像形成システム１の構成を概略的に示すブロック図である。図１において、画像形成システム１は、ＭＦＰ１０、ＭＦＰ１１、サーバ装置としてのチャットサーバー２０、情報処理装置３０、情報処理装置３１、モバイル端末４０、モバイル端末４１、ワイヤレスアクセスポイント５０から構成される。これらはネットワーク６０を介して互いに接続され、通信可能である。なお、ＭＦＰは、Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌの略称である。

ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１は、情報処理装置３０、情報処理装置３１、モバイル端末４０、モバイル端末４１から受信したプリントジョブを印刷する機能を持つ画像形成装置である。なお、本実施の形態では、一例として、２台のＭＦＰがネットワーク６０に接続される構成について説明するが、この構成に限られず、例えば、１台又は３台以上のＭＦＰがネットワーク６０に接続される構成であっても良い。

チャットサーバー２０は、チャットボットとして、モバイル端末とＭＦＰとの間のチャットサービスを提供するサーバである。例えば、チャットサーバー２０は、ネットワーク６０を介してＭＦＰ１０等からプリントジョブの情報を受信し、モバイル端末４０やモバイル端末４１上で動作する後述する図７のチャットアプリケーション７０１にプリントジョブの実行状況を通知する。また、チャットサーバー２０は、後述するチャットアプリケーション７０１から後述するチャット情報を受信し、このチャット情報に基づいてプリントジョブに関する指示をＭＦＰ１０やＭＦＰ１１へ送る。

情報処理装置３０及び情報処理装置３１は、パーソナルコンピュータ等の装置である。ユーザは、情報処理装置３０や情報処理装置３１を用いて、印刷対象となる文書データをＭＦＰ１０やＭＦＰ１１へプリントジョブとして送信することができる。なお、本実施の形態では、一例として、２台の情報処理装置がネットワーク６０に接続される構成について説明するが、この構成に限られず、例えば、１台又は３台以上の情報処理装置がネットワーク６０に接続される構成であっても良い。

モバイル端末４０及びモバイル端末４１は、スマートフォンやタブレット端末等といった通信端末である。なお、本実施の形態では、一例として、モバイル端末４０及びモバイル端末４１がスマートフォンやタブレットＰＣ等の装置として説明するが、モバイル端末４０及びモバイル端末４１は、このような装置に限られない。モバイル端末４０及びモバイル端末４１は、ネットワークに接続可能な装置であれば、スマートフォンやタブレットＰＣ以外の種類の装置であっても良い。

モバイル端末４０及びモバイル端末４１は、ワイヤレスアクセスポイント５０を介して、ネットワーク６０に接続し、チャットサーバー２０と通信することができる。なお、本実施の形態では、一例として、２台のモバイル端末がワイヤレスアクセスポイント５０に接続される構成について説明するが、この構成に限れらず、１台又は３台以上のモバイル端末がワイヤレスアクセスポイント５０に接続される構成であっても良い。ユーザは、モバイル端末４０やモバイル端末４１上で動作する後述する図７のチャットアプリケーション７０１によって、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１におけるプリントジョブの実行状況を確認し、当該プリントジョブに対する指示を行うことができる。ワイヤレスアクセスポイント５０は、モバイル端末４０やモバイル端末４１と無線通信を行い、モバイル端末４０、モバイル端末４１と、ネットワーク６０との接続を可能とする無線装置である。

次に、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１のハードウェア構成について説明する。なお、本実施の形態では、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１は同様のハードウェア構成であり、以下では、一例として、ＭＦＰ１０を用いてそのハードウェア構成を説明する。

図２は、図１のＭＦＰ１０のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。図２において、ＭＦＰ１０は、コントローラユニット１００、操作部１１１、スキャナ１１２、及びプリンタ１１３を備える。コントローラユニット１００は、操作部１１１、スキャナ１１２、及びプリンタ１１３と接続されている。

コントローラユニット１００は、ＣＰＵ１０１、ＲＡＭ１０２、ＲＯＭ１０３、ＨＤＤ１０４、操作部Ｉ／Ｆ１０５、ネットワークＩ／Ｆ１０６、スキャナＩ／Ｆ１０７、及びプリンタＩ／Ｆ１０８を備える。これらはシステムバス１１０を介して互いに接続されている。

ＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０３に格納されているブートプログラムに基づいてＭＦＰ１０を起動する。また、ＣＰＵ１０１は、ＨＤＤ１０４に格納されている制御プログラムを読み出し、ＲＡＭ１０２をワークエリアとして使用して所定の処理を実行する。ＨＤＤ１０４には、コピー機能やプリント機能等といったＭＦＰ１０が備える機能を実現するための制御プログラムが格納されている。操作部Ｉ／Ｆ１０５は、操作部１１１へのデータ入出力通信制御を行う。ネットワークＩ／Ｆ１０６は、ネットワーク６０に接続され、ネットワーク６０を介した情報の入出力制御を行う。スキャナＩ／Ｆ１０７は、スキャナ１１２から画像データを取得すると共に、スキャナ制御データの入出力を行う。プリンタＩ／Ｆ１０８は、プリンタ１１３へ出力画像データを出力すると共に、プリンタ制御データの入出力を行う。

操作部１１１は、ユーザから指示を受け付け、また、各種情報を表示するインターフェースである。操作部１１１は、タッチパネルやハードキー等の入力装置と、ＬＣＤやＬＥＤ等の表示装置とを備える。スキャナ１１２は、ＣＣＤ等の光学的な読み取り装置を備え、紙媒体を光学的に走査して、電子的な画像データとして読み取る機能を持つ。プリンタ１１３は、電子的な画像データを、用紙等の記録媒体上に画像として形成する機能を持つ。

ＭＦＰ１０は、情報処理装置３０や情報処理装置３１からネットワークＩ／Ｆ１０６を介して受信したプリントジョブをプリンタ１１３にて印刷するプリント機能を持つ。また、ＭＦＰ１０は、受信したプリントジョブをＨＤＤ１０４に一時的に保存し、操作部１１１や外部装置からのユーザの印刷指示を受けて、プリンタ１１３にて印刷する留め置きプリントの機能を持つ。更にＭＦＰ１０は、プリントジョブに関する処理を実行した際に、当該プリントジョブのステータス情報をＨＤＤ１０４に保存する。ＨＤＤ１０４に保存されたプリントジョブのステータス情報は、ネットワークＩ／Ｆ１０６を介して、情報処理装置３０、情報処理装置３１、モバイル端末４０、モバイル端末４１等の外部装置に送信される。

図３は、図１のチャットサーバー２０のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。チャットサーバー２０は、制御部１２０、操作表示部１２８、及び操作入力部１２９を備える。制御部１２０は、操作表示部１２８及び操作入力部１２９と接続されている。制御部１２０は、ＣＰＵ１２１、ＲＡＭ１２２、ＲＯＭ１２３、ＨＤＤ１２４、操作部Ｉ／Ｆ１２５、及びネットワークＩ／Ｆ１２６を備える。これらはシステムバス１２７を介して互いに接続されている。

ＣＰＵ１２１は、各種制御プログラムを実行し、チャットサーバー２０の全体の動作を制御する。ＲＯＭ１２３には、各種制御プログラムが格納されている。例えば、ＲＯＭ１２３には、モバイル端末４０やモバイル端末４０にチャットサービスを提供するための後述する図６のチャットボットプログラム６０１が格納されている。ＣＰＵ１２１は、ＲＯＭ１２３やＨＤＤ１２４に格納されている制御プログラムを読み出し、ＲＡＭ１２２をワークエリアとして使用して所定の処理を実行する。ネットワークＩ／Ｆ１２６は、ネットワーク６０を介した情報の入出力制御を行う。操作部Ｉ／Ｆ１２５は、操作表示部１２８へのデータ出力通信制御及び操作入力部１２９とのデータ入出力通信制御を行う。操作表示部１２８は、ユーザへの表示インターフェースであり、ＬＣＤやＬＥＤ等の表示装置を備える。操作入力部１２９は、ユーザからの指示入力インターフェースであり、キーボードやマウス等の入力装置を備える。

次に、モバイル端末４０及びモバイル端末４１のハードウェア構成について説明する。なお、本実施の形態では、モバイル端末４０及びモバイル端末４１は同様のハードウェア構成であり、以下では、一例として、モバイル端末４０を用いてそのハードウェア構成を説明する。

図４は、図１のモバイル端末４０のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。図４において、モバイル端末４０は、操作パネル４０１、ＣＰＵ４０２、ＲＯＭ４０３、ＲＡＭ４０４、ＨＤＤ４０５、ＮＦＣ通信部４０７、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信部４０８、及び無線ＬＡＮ通信部４０９を備える。これらは互いに接続されている。

ＣＰＵ４０２は、ＲＯＭ４０３が記憶している制御プログラムやＨＤＤ４０５に保存されている各種情報をＲＡＭ４０４に読み出して、モバイル端末４０の動作を制御するための様々な処理を実行する。ＲＯＭ４０３は、制御プログラムを記憶する。例えば、ＲＯＭ４０３は、後述する図７のチャットアプリケーション７０１を動作させる制御プログラムを記憶する。ＲＡＭ４０４は、ＣＰＵ４０２の主メモリとして、また、ＣＰＵ４０２のワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。ＨＤＤ４０５は、写真や電子文書等の様々なデータを記憶する。

操作パネル４０１は、ユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル機能を備え、ＯＳやチャットアプリケーションが提供する各種画面を表示する。ユーザは、操作パネル４０１にタッチすることで、モバイル端末４０に所望の操作指示を入力することができる。モバイル端末４０は、ＮＦＣ通信部４０７、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信部４０８、無線ＬＡＮ通信部４０９を介して各種周辺機器とデータの授受を行う。ワイヤレスアクセスポイント５０との通信も無線ＬＡＮ通信部４０９を介して行われる。

次に、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１のソフトウェア構成について説明する。なお、本実施の形態では、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１は同様のソフトウェア構成であり、以下では、一例として、ＭＦＰ１０を用いてそのソフトウェア構成を説明する。

図５は、図１のＭＦＰ１０のソフトウェア構成を概略的に示すブロック図である。図５において、ＭＦＰ１０は、ソフトウェアモジュールとして、ネットワーク通信制御モジュール５０１、ジョブ制御モジュール５０２、及びプリンタ制御モジュール５０３を備える。ＭＦＰ１０は、更にＵＩ制御モジュール５０４、ユーザ管理モジュール５０５、プリントジョブ保存モジュール５１０、及びプリント実行キュー５１１を備える。上述したモジュールによる処理は、ＭＦＰ１０のＣＰＵ１０１がＲＯＭ１０３等に記憶されたプログラムを実行することによって実現される。

ネットワーク通信制御モジュール５０１は、ネットワークＩ／Ｆ１０６を制御して外部装置とのデータの入出力を制御する。例えば、プリントジョブやプリントジョブに関する情報の通信は、ネットワーク通信制御モジュール５０１によって制御される。ジョブ制御モジュール５０２は、プリントジョブのジョブ制御やプリントジョブのステータス管理を行う。プリンタ制御モジュール５０３は、プリンタＩ／Ｆ１０８を制御してプリンタ１１３に印刷処理を実行させる。ＵＩ制御モジュール５０４は、操作部１１１による画面の表示制御を行い、また、操作部１１１にて受け付けたユーザ操作を処理する。ユーザ管理モジュール５０５は、ＭＦＰ１０を使用するユーザ情報を管理する。プリントジョブ保存モジュール５１０は、ＭＦＰ１０が受信したプリントジョブを保管する処理を行う。プリント実行キュー５１１は、プリンタ制御モジュール５０３が処理するプリントジョブを記録する。ＭＦＰ１０では、プリント実行キューに先に記録されたプリントジョブから順次印刷処理が実行される。

図６は、図１のチャットサーバー２０上で動作するチャットボットプログラム６０１の構成を概略的に示すブロック図である。図６において、チャットボットプログラム６０１は、プリントジョブステータス管理モジュール６０２、チャットアプリユーザー管理モジュール６０３、及びチャット管理モジュール６０４を含む。チャットボットプログラム６０１は、更にチャットアプリ通信モジュール６０５、ＭＦＰデータ通信モジュール６０６、及びＭＦＰユーザ管理モジュール６０７を含む。

プリントジョブステータス管理モジュール６０２は、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１から受信した後述するプリントジョブステータス（ステータス情報）を管理する。チャットアプリユーザー管理モジュール６０３は、後述する図７のチャットアプリケーション７０１を利用するユーザに関する情報（以下、「ユーザ情報」という。）を管理する。チャット管理モジュール６０４は、後述するプリントジョブステータスやユーザ情報に基づいて後述するチャットアプリケーション７０１との対話を制御する。チャットアプリ通信モジュール６０５は、後述するチャットアプリケーション７０１との通信制御を行い、後述するチャットアプリケーション７０１とのメッセージのやり取りを行う。ＭＦＰデータ通信モジュール６０６は、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１との通信制御を行う。ＭＦＰユーザ管理モジュール６０７は、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１にログインを許可されたユーザのユーザ情報を管理する。

次に、モバイル端末４０及びモバイル端末４１のソフトウェア構成について説明する。なお、本実施の形態では、モバイル端末４０及びモバイル端末４１は同様のソフトウェア構成であり、以下では、一例として、モバイル端末４０を用いてそのソフトウェア構成を説明する。

図７は、図１のモバイル端末４０上で動作するチャットアプリケーション７０１の構成を概略的に示すブロック図である。図７において、チャットアプリケーション７０１は、チャット表示モジュール７０２、ＵＩ操作モジュール７０３、及びチャットサーバ通信モジュール７０４で構成される。これらのモジュールによる処理は、モバイル端末４０のＣＰＵ４０２がＲＯＭ４０３等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。

チャット表示モジュール７０２は、操作パネル４０１にチャット画面を表示する制御を行う。ＵＩ操作モジュール７０３は、ユーザが操作パネル４０１に入力したチャットアプリケーション７０１に対する指示を処理する。チャットサーバ通信モジュール７０４は、無線ＬＡＮ通信部４０９を介してチャットサーバー２０と通信を行う。

次に、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１によるプリントジョブの実行について説明する。なお、本実施の形態では、ＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１は同様の手順でプリントジョブを実行するので、以下では、一例として、ＭＦＰ１０がプリントジョブを実行する場合について説明する。

図８は、図１のＭＦＰ１０によって実行されるプリントジョブ制御処理の手順を示すフローチャートである。図８のプリントジョブ制御処理は、ＭＦＰ１０のＣＰＵ１０１がＲＯＭ１０３等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。

図８において、ＣＰＵ１０１はジョブ制御モジュール５０２により、プリントジョブを受信したか否かを判別する（ステップＳ８０１）。本実施の形態では、ＭＦＰ１０は、ネットワーク通信制御モジュール５０１により、情報処理装置３０、情報処理装置３１、モバイル端末４０、モバイル端末４１等からネットワーク６０を介してプリントジョブを受信する。なお、ＭＦＰ１０は、プリントジョブとして、留め置きプリントジョブ及び通常のプリントジョブの何れかを受信する。留め置きプリントジョブは、受信したプリントジョブをＨＤＤ１０４に一時的に保存し、操作部１１１や外部装置からのユーザの印刷指示に従ってプリンタ１１３による印刷処理を開始するプリントジョブである。通常のプリントジョブは、受信したプリントジョブをＨＤＤ１０４に保存することなく、プリンタ１１３による印刷処理を即座に開始するプリントジョブである。

ステップＳ８０１において、プリントジョブを受信しないと判別された場合、処理は後述するステップＳ８０５へ進む。ステップＳ８０１において、プリントジョブを受信したと判別された場合、ＣＰＵ１０１は、受信したプリントジョブをプリントジョブ保存モジュール５１０に保存する（ステップＳ８０２）。次いで、ＣＰＵ１０１は、受信したプリントジョブが留め置きプリントジョブであるか否かを判別する（ステップＳ８０３）。

ステップＳ８０３において、受信したプリントジョブが留め置きプリントジョブであると判別された場合、処理は後述するステップＳ８０５へ進む。ステップＳ８０３において、受信したプリントジョブが留め置きプリントジョブでないと判別された場合、受信したプリントジョブは通常のプリントジョブである。この場合、ＣＰＵ１０１は、受信したプリントジョブをプリント実行キュー５１１に移動する（ステップＳ８０４）。プリント実行キュー５１１に移動したプリントジョブは、プリンタ制御モジュール５０３により順次処理されプリンタ１１３によって印刷処理が行われる。次いで、ＣＰＵ１０１は、プリントジョブ保存モジュール５１０に保存されている留め置きプリントジョブに対する印刷指示を受け付けたか否かを判別する（ステップＳ８０５）。

ステップＳ８０５において、留め置きプリントジョブに対する印刷指示を受け付けないと判別された場合、処理は後述するステップＳ８０７へ進む。ステップＳ８０５において、留め置きプリントジョブに対する印刷指示を受け付けたと判別された場合、ＣＰＵ１０１は、プリントジョブ保存モジュール５１０に保存されているプリントジョブをプリント実行キュー５１１に移動する（ステップＳ８０６）。これにより、プリントジョブ保存モジュール５１０に保存されていた留め置きプリントジョブが、プリンタ制御モジュール５０３により順次処理されプリンタ１１３によって印刷処理が行われる。次いで、ＣＰＵ１０１は、実行しているプリントジョブに対するキャンセル指示を受け付けたか否かを判別する（ステップＳ８０７）。本実施の形態では、ユーザは、印刷指示と同様に、操作部１１１や、ネットワーク６０を介して接続された外部装置から、キャンセル指示を行うことができる。

ステップＳ８０７において、実行しているプリントジョブに対するキャンセル指示を受け付けないと判別された場合、処理は後述するステップＳ８０９へ進む。ステップＳ８０７において、実行しているプリントジョブに対するキャンセル指示を受け付けたと判別された場合、ＣＰＵ１０１はジョブ制御モジュール５０２により、実行しているプリントジョブの中止処理を行う（ステップＳ８０８）。次いで、ＣＰＵ１０１は、ＭＦＰ１０にて処理しているプリントジョブの状態を示すプリントジョブステータスをチャットサーバー２０に送信する（ステップＳ８０９）。プリントジョブステータスは、後述する図１０の管理テーブル１０００に設定される各種情報を含む。その後、処理はステップＳ８０１に戻る。このようにＭＦＰ１０及びＭＦＰ１１では、上述したステップＳ８０１～Ｓ８０９の処理が繰り返し実行され、プリントジョブの状態の変化に応じて更新されたプリントジョブステータスが、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１からチャットサーバー２０へ送信される。

図９は、図１のチャットサーバー２０による通知制御処理の手順を示すフローチャートである。図９の通知制御処理は、チャットサーバー２０のＣＰＵ１２１がＲＯＭ１２３に格納されたチャットボットプログラム６０１を実行することによって実現される。図９の通知制御処理では、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１から受信したプリントジョブステータスに基づいて、モバイル端末４０やモバイル端末４１で動作するチャットアプリケーション７０１にメッセージが通知される。図９の通知制御処理は、例えば、チャットサーバー２０がＭＦＰ１０やＭＦＰ１１からプリントジョブステータスを受信したタイミングで実行される。

図９において、まず、ＣＰＵ１２１は、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１からプリントジョブステータスを取得する（ステップＳ９０１）。ＣＰＵ１２１は、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１等の装置から取得したプリントジョブステータスを図１０の管理テーブル１０００に登録する。管理テーブル１０００は、ＨＤＤ１２４等に格納されている。管理テーブル１０００は、発生時刻１００１、ユーザＩＤ１００２、画像形成装置ＩＤ１００３、ジョブＩＤ１００４、ファイル名１００５、及びジョブ種別１００６を含む。管理テーブル１０００は、更にジョブ状態１００７、ジョブ受付時刻１００８、印刷開始時刻１００９、印刷終了時刻１０１０を含む。

発生時刻１００１には、プリントジョブのステータスの変化が発生した時刻が設定される。ユーザＩＤ１００２には、プリントジョブの投入を指示したユーザを示すＩＤが設定される。画像形成装置ＩＤ１００３には、プリントジョブを投入されたＭＦＰを示すＩＤが設定される。ジョブＩＤ１００４には、プリントジョブを投入されたＭＦＰにおいて当該プリントジョブを識別するためのＩＤが設定される。ファイル名１００５には、プリントジョブにて設定された文書データや画像データのファイル名が設定される。

ジョブ種別１００６には、プリントジョブの種別を示す情報、例えば、通常のプリントジョブを示す「通常プリント」や、留め置きプリントジョブを示す「留め置きプリント」が設定される。ジョブ状態１００７には、プリントジョブの状態を示す情報、例えば、「待機中」、「印刷開始待ち」、「印刷中」、「印刷終了」、「キャンセル」が設定される。「待機中」は、留め置きプリントジョブがプリント実行キュー５１１に移されておらず、プリントジョブ保存モジュール５１０に保存されたままの状態であることを示す。「印刷開始待ち」は、プリントジョブがプリント実行キュー５１１に移されているが、プリンタ１１３による印刷処理が開始されていない状態を示す。「印刷中」は、プリンタ１１３がプリントジョブの印刷処理を実行中であることを示す。「印刷終了」、は、プリンタ１１３がプリントジョブの印刷処理を完了した状態であることを示す。「キャンセル」は、ユーザによるキャンセル指示に従ってプリントジョブを中止した状態であることを示す。

ジョブ受付時刻１００８には、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１等の装置がプリントジョブを受信した時刻が設定される。印刷開始時刻１００９には、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１等の装置がプリントジョブの印刷処理を開始した時刻が設定される。印刷終了時刻１０１０には、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１等の装置がプリントジョブの印刷処理を終了した時刻が設定される。

次いで、ＣＰＵ１２１は、管理テーブル１０００に登録された複数のプリントジョブステータスの中から１つのプリントジョブステータスを取得する。ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスのジョブ状態を取得する（ステップＳ９０２）。次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態を判別し（ステップＳ９０３）、当該ジョブ状態に基づいて処理を振り分ける。

ステップＳ９０３において、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態が「待機中」であると判別された場合、処理はステップＳ９０４へ進む。ステップＳ９０４では、ＣＰＵ１２１は、画像形成装置ＩＤが同じであってジョブ状態が「印刷中」である他のプリントジョブステータスが管理テーブル１０００に登録されているか否かを判別する。

ステップＳ９０４において、画像形成装置ＩＤが同じであってジョブ状態が「印刷中」である他のプリントジョブステータスが管理テーブル１０００に登録されていると判別された場合、ＣＰＵ１２１はメッセージＩＤを「１」に決定する（ステップＳ９０５）。メッセージＩＤは、チャットアプリケーション７０１に通知するメッセージを生成するためのメッセージテンプレートのＩＤである。なお、メッセージテンプレートの詳細について後述する。次いで、処理は後述するステップＳ９１１へ進む。

ステップＳ９０４において、画像形成装置ＩＤが同じであってジョブ状態が「印刷中」である他のプリントジョブステータスが管理テーブル１０００に登録されてないと判別された場合、ＣＰＵ１２１はメッセージＩＤを「２」に決定する（ステップＳ９０６）。次いで、処理は後述するステップＳ９１１へ進む。

ステップＳ９０３において、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態が「印刷開始待ち」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、メッセージＩＤを「３」に決定する（ステップＳ９０７）。次いで、処理は後述するステップＳ９１１へ進む。

ステップＳ９０３において、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態が「印刷中」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、メッセージＩＤを「４」に決定する（ステップＳ９０８）。次いで、処理は後述するステップＳ９１１へ進む。

ステップＳ９０３において、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態が「印刷終了」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、メッセージＩＤを「５」に決定する（ステップＳ９０９）。次いで、処理は後述するステップＳ９１１へ進む。

ステップＳ９０３において、ステップＳ９０２にて取得したジョブ状態が「キャンセル」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、メッセージＩＤを「６」に決定する（ステップＳ９１０）。次いで、ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報が図１１のチャット情報管理テーブル１１００に登録済みであるか否かを判別する（ステップＳ９１１）。チャット情報管理テーブル１１００は、ＨＤＤ１２４等に格納されている。チャット情報管理テーブル１１００は、チャット管理ＩＤ１１０１、登録時刻１１０２、ユーザＩＤ１１０３、画像形成装置ＩＤ１１０４、及びジョブＩＤ１１０５を含む。チャット情報管理テーブル１１００は、更にジョブ種別１１０６、通知済みメッセージＩＤ１１０７、受信済みボタン１１０８、チャット状況１１０９を含む。

チャット管理ＩＤ１１０１には、チャット情報管理テーブル１１００にチャット情報が登録された際に当該チャット情報に対して割り当てられたＩＤが設定される。登録時刻１１０２には、チャット情報管理テーブル１１００にチャット情報が登録された時刻が設定される。ユーザＩＤ１１０３には、プリントジョブステータスのユーザＩＤ１００２から取得された情報が設定される。画像形成装置ＩＤ１１０４には、プリントジョブステータスの画像形成装置ＩＤ１００３から取得された情報が設定される。ジョブＩＤ１１０５には、プリントジョブステータスのジョブＩＤ１００４から取得された情報が設定される。

ジョブ種別１１０６には、プリントジョブステータスのジョブ種別１００６から取得された情報が設定される。通知済みメッセージＩＤ１１０７には、上述したステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかにて決定されたメッセージＩＤが設定される。受信済みボタン１１０８には、チャットアプリケーション７０１から受信したボタンイベントの種類が設定される。本実施の形態では、チャットサーバー２０は、ボタンイベントとして、例えば、「印刷実行ボタン」、「ジョブキャンセルボタン」、「通知ＯＦＦボタン」を受信する。これらは、それぞれチャットアプリケーション７０１のチャット画面にてユーザに押下されたボタンの種類を示している。チャット状況１１０９には、プリントジョブに関するチャットアプリケーション７０１とのチャット状況を示す情報が設定される。例えば、プリントジョブに関するチャットアプリケーション７０１とのチャットが終了した場合、当該プリントジョブに対応するチャット状況１１０９には、その旨を示す「終了」が設定される。

ステップＳ９１１では、取得したプリントジョブステータスと同じ画像形成装置ＩＤ及びジョブＩＤを含むチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に登録されている場合、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に登録済みであると判別される。一方、取得したプリントジョブステータスと同じ画像形成装置ＩＤ及びジョブＩＤを含むチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に登録されていない場合、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に未登録であると判別される。

ステップＳ９１１において、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に登録済みであると判別された場合、処理は後述するステップＳ９１３へ進む。ステップＳ９１１において、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報がチャット情報管理テーブル１１００に未登録であると判別された場合、処理は後述するステップＳ９１２へ進む。

ステップＳ９１２では、ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報をチャット情報管理テーブル１１００に登録する。次いで、ＣＰＵ１２１は、メッセージ通知判別処理を実行する（ステップＳ９１３）。メッセージ通知判別処理では、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報の受信済みボタン１１０８が「通知ＯＦＦボタン」である場合、ＣＰＵ１２１は、当該プリントジョブがメッセージの通知対象でない旨を設定する。一方、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブに対するチャット情報の受信済みボタン１１０８が「通知ＯＦＦボタン」でない場合、ＣＰＵ１２１は、当該プリントジョブがメッセージの通知対象である旨を設定する。次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ９１３における設定に基づいて、チャットアプリケーション７０１にメッセージを通知するか否かを判別する（ステップＳ９１４）。

ステップＳ９１４において、チャットアプリケーション７０１にメッセージを通知しないと判別された場合、処理は後述するステップＳ９１８へ進む。ステップＳ９１４において、チャットアプリケーション７０１にメッセージを通知すると判別された場合、処理はステップＳ９１５へ進む。ステップＳ９１５では、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかにて決定されたメッセージＩＤに基づいてチャットメッセージデータを生成する。

図１２は、図９のステップＳ９１５のチャットメッセージデータの生成に用いられるメッセージテンプレートの一例を示す図である。メッセージテンプレートは、チャットアプリケーション７０１に通知するメッセージを生成するためのテンプレートである。本実施の形態では、メッセージＩＤ毎に異なるメッセージテンプレートが準備され、メッセージＩＤ毎に通知するメッセージの内容が変更される。メッセージＩＤ１２０１は、ステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかにて決定されるメッセージＩＤに対応している。メッセージフォーマット１２０２は、チャットアプリケーション７０１に通知するメッセージのもととなるテンプレート情報である。＃や｛｝の箇所には、プリントジョブステータスの情報が埋め込まれる。例えば、図１０における発生時刻「２０２１／１１／１１ １：１１：００」のプリントステータスに対し、ステップＳ９０５にてメッセージＩＤが「１」に決定された場合、「留め置きプリント（ジョブＩＤ：０００３,文書名：請求書Ａ）を受け付けました。現在、他のユーザが印刷中のため、しばらく印刷を実行できない可能性があります。」といったメッセージが生成される。チャットメッセージデータには、このようなメッセージが含まれる。

また、チャットメッセージデータには、上記メッセージに対する返信指示を行う操作ボタンに関する情報である返信用ボタン情報１２０３も含まれる。ＣＰＵ１２１は、返信用ボタン情報１２０３もメッセージテンプレートから取得することができる。例えば、メッセージＩＤが「１」であってジョブ種別が「留め置きプリント」である場合、返信用ボタン情報は、「ジョブキャンセルボタン」、「印刷実行ボタン、「通知ＯＦＦボタン」となる。

更にチャットメッセージデータには、チャット情報管理テーブル１１００のチャット管理ＩＤ１１０１と画像形成装置ＩＤ１１０４が含まれる。なお、本実施の形態では、チャットサーバー２０がステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかにて決定されたメッセージＩＤに基づいてチャットメッセージデータを生成する構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、チャットサーバー２０がステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかにて決定されたメッセージＩＤをモバイル端末４０やモバイル端末４１に送信する構成であっても良い。モバイル端末４０やモバイル端末４１が、受信したメッセージＩＤと上述したメッセージテンプレートとに基づいてチャットメッセージデータを生成する。

次いで、ＣＰＵ１２１は、チャットメッセージデータの送信先を決定する（ステップＳ９１６）。送信先の決定には、チャットアプリログインユーザ情報が用いられる。チャットアプリログインユーザ情報は、モバイル端末４０やモバイル端末４１から送られてくるユーザ情報であり、チャットアプリユーザー管理モジュール６０３によって管理されている。

下記表１はチャットアプリログインユーザ情報の一例である。

ユーザＩＤは、ユーザを識別するためのＩＤである。ユーザＩＤには、プリントジョブステータスのユーザＩＤと同じＩＤが設定される。使用端末ＩＤは、モバイル端末４０やモバイル端末４１等のチャットアプリケーション７０１を備える装置であってユーザが使用する装置を識別するためのＩＤである。ログイン状態は、チャットアプリケーション７０１が起動してチャットサーバー２０と通信可能な状態であるか否かを示す情報である。ログイン状態における「ログイン中」は、モバイル端末４０やモバイル端末４１等の装置においてチャットアプリケーション７０１が起動して当該装置がチャットサーバー２０と通信可能な状態であることを示す。ログイン状態における「ログアウト中」は、モバイル端末４０やモバイル端末４１等の装置においてチャットアプリケーション７０１が起動しておらず当該装置がチャットサーバー２０と通信不可能な状態であることを示す。

ステップＳ９１６では、ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスと同じユーザＩＤを含むチャットアプリログインユーザ情報であってログイン状態が「ログイン中」であるチャットアプリログインユーザ情報を特定する。ＣＰＵ１２１は、特定したチャットアプリログインユーザ情報の使用端末ＩＤが示す装置を送信先に決定する。

次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ９１５にて生成されたチャットメッセージデータをステップＳ９１６にて決定した送信先に送信する（ステップＳ９１７）。次いで、ＣＰＵ１２１は、プリントジョブを終了したか否かを判別する（ステップＳ９１８）。ステップＳ９１８では、取得したプリントジョブステータスのジョブ状態が「キャンセル」又は「印刷終了」である場合、ＣＰＵ１２１はプリントジョブを終了したと判別する。一方、取得したプリントジョブステータスのジョブ状態が「キャンセル」及び「印刷終了」の何れでもない場合、ＣＰＵ１２１はプリントジョブを終了しないと判別する。

ステップＳ９１８において、プリントジョブを終了しないと判別された場合、処理は後述するステップＳ９２０へ進む。ステップＳ９１８において、プリントジョブを終了したと判別された場合、処理はステップＳ９１９へ進む。ステップＳ９１９では、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００において、取得したプリントジョブステータスに対応するチャット情報のチャット状況１１０９を「終了」に更新する。次いで、ＣＰＵ１２１は、管理テーブル１０００に登録された全てのプリントジョブステータスを処理したか否かを判別する（ステップＳ９２０）。

ステップＳ９２０において、管理テーブル１０００に登録された何れかのプリントジョブステータスを処理しないと判別された場合、処理はステップＳ９０２に戻る。ステップＳ９２０において、管理テーブル１０００に登録された全てのプリントジョブステータスを処理したと判別された場合、ＣＰＵ１２１は、本処理を終了する。

上述した図９の通知制御処理により、プリントジョブの実行を指示したユーザが使用するモバイル端末４０、モバイル端末４１に対し、プリントジョブのステータスに応じたメッセージがリアルタイムに通知することができる。

なお、本実施の形態では、図９の通知制御処理の実行タイミングは、チャットサーバー２０がＭＦＰ１０やＭＦＰ１１からプリントジョブステータスを受信したタイミングとして説明したが、このタイミングに限られない。例えば、図９の通知制御処理は、所定の間隔で定期的に実行されても良い。

図１３は、図１のチャットサーバー２０によって実行されるボタンイベント制御処理の手順を示すフローチャートである。図１３のボタンイベント制御処理は、チャットサーバー２０のＣＰＵ１２１がＲＯＭ１２３に格納されたチャットボットプログラム６０１を実行することによって実現される。図１３のボタンイベント制御処理は、例えば、図９の通知制御処理と並列で実行される。

図１３において、ＣＰＵ１２１は、モバイル端末４０やモバイル端末４１で動作するチャットアプリケーション７０１からボタンイベントを受信する（ステップＳ１３０１）。本実施の形態では、上述したようにチャットサーバー２０は、ボタンイベントとして、例えば、「印刷実行ボタン」、「ジョブキャンセルボタン」、「通知ＯＦＦボタン」を受信する。次いで、ＣＰＵ１２１は、受信したボタンイベント及び当該ボタンイベントの送信元の情報に基づいて、押下されたボタンとチャット管理ＩＤ１１０１を特定する（ステップＳ１３０２）。次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「ジョブキャンセルボタン」であるか否かを判別する（ステップＳ１３０３）。

ステップＳ１３０３において、Ｓ１３０２にて特定されたボタンが「ジョブキャンセルボタン」でないと判別された場合、処理は後述するステップＳ１３０７へ進む。ステップＳ１３０３において、Ｓ１３０２にて特定されたボタンが「ジョブキャンセルボタン」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、ジョブキャンセルボタン受付処理を実行する（ステップＳ１３０４）。ジョブキャンセルボタン受付処理では、ＣＰＵ１２１は、ボタンイベントの送信元に対し、ジョブキャンセルボタンの操作指示を受け付けた旨のメッセージ通知を行う。次いで、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００において、ステップＳ１３０２にて特定されたチャット管理ＩＤに対応するチャット情報の受信済みボタン１１０８に「キャンセルボタン」を追記する（ステップＳ１３０５）。次いで、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００におけるステップＳ１３０２にて特定されたチャット管理ＩＤに対応するチャット情報の画像形成装置ＩＤ１１０４が示すＭＦＰに、当該チャット情報のジョブＩＤ１１０５が示すプリントジョブのキャンセルを通知する（ステップＳ１３０６）（プリントジョブ中止制御手段）。次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「印刷実行ボタン」であるか否かを判別する（ステップＳ１３０７）。

ステップＳ１３０７において、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「印刷実行ボタン」でないと判別された場合、処理は後述するステップＳ１３１１へ進む。ステップＳ１３０７において、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「印刷実行ボタン」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、印刷実行ボタン受付処理を実行する（ステップＳ１３０８）。印刷実行ボタン受付処理では、ＣＰＵ１２１は、ボタンイベントの送信元に対し、印刷実行ボタンの操作指示を受け付けた旨のメッセージ通知を行う。次いで、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００において、ステップＳ１３０２にて特定されたチャット管理ＩＤに対応するチャット情報の受信済みボタン１１０８に「印刷実行ボタン」を追記する（ステップＳ１３０９）。次いで、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００におけるステップＳ１３０２にて特定されたチャット管理ＩＤに対応するチャット情報の画像形成装置ＩＤ１１０４が示すＭＦＰに、当該チャット情報のジョブＩＤ１１０５が示すプリントジョブの印刷指示を通知する（ステップＳ１３１０）（プリントジョブ実行制御手段）。次いで、ＣＰＵ１２１は、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「通知ＯＦＦボタン」であるか否かを判別する（ステップＳ１３１１）。

ステップＳ１３１１において、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「通知ＯＦＦボタン」でないと判別された場合、処理はステップＳ１３０１へ戻る。ステップＳ１３１１において、ステップＳ１３０２にて特定されたボタンが「通知ＯＦＦボタン」であると判別された場合、ＣＰＵ１２１は、通知ＯＦＦボタン受付処理を実行する（ステップＳ１３１２）。通知ＯＦＦボタン受付処理では、ＣＰＵ１２１は、ボタンイベントの送信元に対し、通知ＯＦＦボタンの操作指示を受け付けた旨のメッセージ通知を行う。次いで、ＣＰＵ１２１は、チャット情報管理テーブル１１００において、ステップＳ１３０２にて特定されたチャット管理ＩＤに対応するチャット情報の受信済みボタン１１０８に「通知ＯＦＦボタン」を追記する（ステップＳ１３１３）。その後、処理はステップＳ１３０１へ戻る。

図１３のボタンイベント制御処理により、ユーザがモバイル端末４０やモバイル端末４１を操作して入力した指示がチャットサーバー２０を介して、プリントジョブを実行するＭＦＰ１０やＭＦＰ１１に出力される。つまり、ユーザは、モバイル端末４０やモバイル端末４１を操作することで、ＭＦＰ１０やＭＦＰ１１に対し、留め置きプリントジョブの実行や実行中のプリントジョブのキャンセルを指示することができる。また、プリントジョブに対するメッセージの通知が不要である場合には、ユーザは、モバイル端末４０やモバイル端末４１を操作することで、当該メッセージの通知をＯＦＦすることができる。

次に、モバイル端末４０及びモバイル端末４０によるメッセージの表示について説明する。なお、本実施の形態では、モバイル端末４０及びモバイル端末４０は同様の手順でメッセージを表示するので、以下では、一例として、モバイル端末４０がメッセージを表示する場合について説明する。

図１４は、図１のモバイル端末４０によって実行されるメッセージ表示制御処理の手順を示すフローチャートである。図１４のメッセージ表示制御処理は、ＣＰＵ４０２がＲＯＭ４０３等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、図１４のメッセージ表示制御処理では、モバイル端末４０において、チャットアプリケーション７０１が既に起動していることとする。

図１４において、ＣＰＵ４０２は、チャットサーバー２０にログインするためのログイン処理を行う（ステップＳ１４０１）。具体的に、ＣＰＵ４０２は、モバイル端末４０を所持するユーザを示すユーザＩＤ、モバイル端末４０を示す使用端末ＩＤ、及びログイン要求等を含むユーザ情報をチャットサーバー２０に送信する。チャットサーバー２０は、受信したユーザ情報を表１のように管理する。次いで、ＣＰＵ４０２は、チャットサーバー２０からチャットメッセージデータを受信したか否かを判別する（ステップＳ１４０２）。

ステップＳ１４０２において、チャットサーバー２０からチャットメッセージデータを受信しないと判別された場合、処理は後述するステップＳ１４０４へ進む。ステップＳ１４０２において、チャットサーバー２０からチャットメッセージデータを受信したと判別された場合、ＣＰＵ４０２は、受信したチャットメッセージデータに基づいて操作パネル４０１に表示された画面を更新する（ステップＳ１４０３）。なお、操作パネル４０１に表示された画面の詳細について後述する。次いで、ＣＰＵ４０２は、ステップＳ１４０３にて操作パネル４０１に表示されたボタンが押下されたか否かを判別する（ステップＳ１４０４）。

ステップＳ１４０４において、ステップＳ１４０３にて操作パネル４０１に表示されたボタンが押下されないと判別された場合、処理は後述するステップＳ１４０７へ進む。ステップＳ１４０４において、ステップＳ１４０３にて操作パネル４０１に表示されたボタンが押下されたと判別された場合、処理はステップＳ１４０５へ進む。ステップＳ１４０５では、ＣＰＵ４０２は、押下されたボタンの種別を示すボタン情報と、チャットメッセージデータに含まれていたチャット管理ＩＤとをボタンイベントとしてチャットサーバー２０に送信する。次いで、ＣＰＵ４０２は、操作パネル４０１の表示された画面を、押下されたボタンの種別に対応する表示内容に更新する（ステップＳ１４０６）。次いで、ＣＰＵ４０２は、チャットアプリケーション７０１が終了したか否かを判別する（ステップＳ１４０７）。

ステップＳ１４０７において、チャットアプリケーション７０１が終了しないと判別された場合、処理はステップＳ１４０２に戻る。ステップＳ１４０７において、チャットアプリケーション７０１が終了したと判別された場合、ＣＰＵ４０２は、チャットサーバー２０からログアウトするためのログアウト処理を行う（ステップＳ１４０８）。具体的に、ＣＰＵ４０２は、モバイル端末４０を所持するユーザを示すユーザＩＤ、モバイル端末４０を示す使用端末ＩＤ、及びログアウト要求等を含むユーザ情報をチャットサーバー２０に送信する。このユーザ情報を受信したチャットサーバー２０は、このユーザ情報に対応するログイン状態を「ログアウト中」に更新する。次いで、本処理は終了する。

図１５は、図１の画像形成システム１によって行われるチャット通知の一例を示すシーケンス図である。なお、図１５では、ユーザＢが使用するモバイル端末４０がチャットサーバー２０にログインし、ユーザＡが使用するモバイル端末４１がチャットサーバー２０にログインしていないことを前提とする。

図１５において、ユーザＡが情報処理装置３１を操作して、情報処理装置３１からＭＦＰ１０に対して留め置きプリントジョブを投入する（ステップＳ１５０１）。この留め置きプリントジョブを受信したＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「待機中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１５０２）。次いで、ユーザＡがＭＦＰ１０の操作部１１１を操作して、ステップＳ１５０１にて投入した留め置きプリントジョブの印刷指示を行う（ステップＳ１５０３）。この印刷指示を受けたＭＦＰ１０は、ステップＳ１５０１にて投入された留め置きプリントジョブの印刷処理を開始する。また、ＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「印刷中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１５０４）。

その後、ユーザＢが情報処理装置３０を操作して、情報処理装置３０からＭＦＰ１０に対して留め置きプリントジョブを投入する（ステップＳ１５０５）。この留め置きプリントジョブを受信したＭＦＰ１０は、ステップＳ１５０１にて投入された留め置きプリントジョブを実行中であるのでジョブ状態１００７が「待機中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１５０６）。チャットサーバー２０は、受信したプリントジョブステータスに基づいて、ユーザＢが使用するモバイル端末４０のチャットアプリケーション７０１に対してチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１５０７）。このチャットメッセージデータを受信したチャットアプリケーション７０１は、プリントジョブを受け付けたが他のユーザが印刷中である旨の図１６のメッセージ１６０１を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１５０８）。また、操作パネル４０１には、受信したチャットメッセージデータに含まれるボタン情報に基づいて、印刷実行ボタン、ジョブキャンセルボタン、通知ＯＦＦボタンを含むボタン群１６０２が表示される。

その後、ステップＳ１５０３におけるユーザＡの印刷指示に従って実行されていた留め置きプリントジョブの印刷処理が終了すると、処理はステップＳ１５０９へ進む。ステップＳ１５０９では、ＭＦＰ１０は、チャットサーバー２０に対して、ジョブ状態１００７が「印刷終了」であるプリントジョブステータスを送信する。このプリントジョブステータスを受信したチャットサーバー２０は、ユーザＢが使用するモバイル端末４０に対し、待機中の留め置きプリントジョブを実行可能である旨のメッセージを含むチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１５１０）。このチャットメッセージデータを受信したチャットアプリケーション７０１は、待機中の留め置きプリントジョブを実行可能である旨のメッセージ１６０３を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１５１１）。これにより、ユーザは、ＭＦＰ１０から離れていても、ＭＦＰ１０が当該ユーザによって投入された留め置きプリントジョブを実行可能な状態であることを知ることができる。また、操作パネル４０１には、受信したチャットメッセージデータに含まれるボタン情報に基づいて、印刷実行ボタン、ジョブキャンセルボタン、通知ＯＦＦボタンを含むボタン群１６０４が表示される。

次いで、ユーザＢがモバイル端末４０の操作パネル４０１に表示された「印刷実行ボタン」を押下すると、モバイル端末４０は押下されたボタンが「印刷実行ボタン」であることを示す「印刷実行」といったメッセージ１６０５を操作パネル４０１に表示させる。これにより、ユーザは、押下したボタンが「印刷実行ボタン」であることを容易に知ることができる。また、モバイル端末４０のチャットアプリケーション７０１は、チャットサーバー２０に対してボタンイベントを送信する（ステップＳ１５１２）。このボタンイベントは、押下された「印刷実行ボタン」を示す情報を含む。このボタンイベントを受信したチャットサーバー２０は、印刷実行ボタンの操作指示を受け付けた旨のメッセージを含むチャットメッセージデータをモバイル端末４０に送信する（ステップＳ１５１３）。また、チャットサーバー２０は、ＭＦＰ１０に対して、ステップＳ１５０５にて投入された留め置きプリントジョブの印刷指示を行う（ステップＳ１５１４）。

ステップＳ１５１３にてチャットサーバー２０から送信されたチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、印刷実行ボタンの操作指示を受け付けた旨のメッセージ１６０６を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１５１５）。

一方、チャットサーバー２０から印刷指示を受けたＭＦＰ１０は、ステップＳ１５０５にて投入された留め置きプリントジョブの印刷処理を開始する。また、ＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「印刷中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１５１６）。このプリントジョブステータスを受信したチャットサーバー２０は、チャットアプリケーション７０１を使用中のユーザＢのモバイル端末４０に対して、印刷中のメッセージを含むチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１５１７）。このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、印刷中を示すメッセージ１６０７を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１５１８）。これにより、ユーザは、ＭＦＰ１０から離れていても、当該ユーザによって投入された留め置きプリントジョブが実行中であることを知ることができる。

その後、ステップＳ１５１４における印刷指示に従って実行されていた留め置きプリントジョブの印刷処理が終了すると、処理はステップＳ１５１９へ進む。ステップＳ１５１９では、ＭＦＰ１０は、チャットサーバー２０に対して、ジョブ状態１００７が「印刷終了」であるプリントジョブステータスを送信する。このプリントジョブステータスを受信したチャットサーバー２０は、モバイル端末４０に対して、印刷終了を示すメッセージを含むチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１５２０）。このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、印刷終了を示すメッセージ１６０７を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１５２１）。これにより、ユーザは、ＭＦＰ１０から離れていても、当該ユーザによって投入された留め置きプリントジョブが終了したことを知ることができる。

このように、本実施の形態では、チャットサーバー２０は、当該チャットサーバー２０にログインしているモバイル端末４０に対し、図１６に示す各種メッセージを表示するためのチャットメッセージデータを送信する。一方、チャットサーバー２０は、当該チャットサーバー２０にログインしていないモバイル端末４１に対し、上記チャットメッセージデータを送信しない。

上述した実施の形態によれば、ＭＦＰ１０にユーザＢの留め置きプリントジョブが投入され且つＭＦＰ１０がユーザＡの留め置きプリントジョブを実行中である場合、ユーザＡの留め置きプリントジョブを実行中であるためユーザＢのプリントジョブを実行できない旨を示すメッセージ１６０１がモバイル端末４０の操作パネル４０１に表示される。これにより、ユーザＢがＭＦＰ１０から離れていても、ＭＦＰ１０に投入されたユーザＢの留め置きプリントジョブの実行状況をユーザＢに知らせることができる。

また、上述した実施の形態では、モバイル端末４０の操作パネル４０１に表示されたメッセージ１６０３に対してユーザＢが印刷実行ボタンを押下したことに従って、ＭＦＰ１０に投入されたユーザＢの留め置きプリントジョブをＭＦＰ１０に実行させる。これにより、ユーザＢがＭＦＰ１０から離れていても、ＭＦＰ１０に投入されたユーザＢの留め置きプリントジョブの実行指示を行うことができる。

上述した実施の形態では、外部装置からＭＦＰ１０に投入されたプリントジョブ毎に、メッセージをモバイル端末４０やモバイル端末４１等の装置の操作パネルに表示させるか否かが制御される。これにより、メッセージの表示機能について、ＭＦＰ１０に投入されたプリントジョブ毎にユーザの意思を反映させることができ、もって、メッセージの表示機能を使い易くすることができる。

図１７は、図１の画像形成システム１によって行われるチャット通知の他の例を示すシーケンス図である。なお、図１７では、ユーザＢが使用するモバイル端末４０とユーザＡが使用するモバイル端末４１とがチャットサーバー２０にログインしていることを前提とする。また、以下では、モバイル端末４０の各構成要素の符号に’を付したものをモバイル端末４１の構成要素とする。

図１７において、ユーザＡが情報処理装置３１を操作して、情報処理装置３１からＭＦＰ１０に対して留め置きプリントジョブを投入する（ステップＳ１７０１）。この留め置きプリントジョブを受信したＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「待機中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１７０２）。このプリントジョブステータスを受信したチャットサーバー２０は、ユーザＡが使用するモバイル端末４１に対して、待機中であり印刷実行可能である旨のメッセージを含むチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１７０３）。このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４１は、待機中であり印刷実行可能である旨のメッセージ図１８（ａ）のメッセージ１８０１をモバイル端末４１の操作パネル４０１’に表示させる（ステップＳ１７０４）。また、操作パネル４０１’には、受信したチャットメッセージデータに含まれるボタン情報に基づいて、印刷実行ボタン、ジョブキャンセルボタン、通知ＯＦＦボタンを含むボタン群１８０２が表示される。次いで、ユーザＡが操作パネル４０１’に表示された「通知ＯＦＦボタン」を押下すると、モバイル端末４１は、押下されたボタンが「通知ＯＦＦボタン」であることを示す「通知ＯＦＦ」といったメッセージ１８０３を操作パネル４０１’に表示させる。また、モバイル端末４１のチャットアプリケーション７０１’は、チャットサーバー２０に対して、ボタンイベントを送信する（ステップＳ１７０５）。このボタンイベントには、ユーザＡに押下された「通知ＯＦＦボタン」を示す情報が含まれる。

このボタンイベントを受信したチャットサーバー２０は、モバイル端末４１に対するチャット通知機能をＯＦＦに設定し、その旨のメッセージを含むチャットメッセージデータをモバイル端末４１に送信する（ステップＳ１７０６）。このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４１は、チャット通知機能がＯＦＦに設定された旨のメッセージ１８０４を操作パネル４０１’に表示させる（ステップＳ１７０７）。その後、ユーザＡがＭＦＰ１０の操作部１１１を操作して、ステップＳ１７０１にて投入された留め置きプリントジョブの印刷指示を行う（ステップＳ１７０８）。この印刷指示を受けたＭＦＰ１０は、ステップＳ１７０１にて投入された留め置きプリントジョブの印刷処理を開始する。また、ＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「印刷中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１７０９）。なお、上述したようにモバイル端末４１に対するチャット通知機能がＯＦＦに設定されているため、チャットサーバー２０は、受信したプリントジョブステータスに対する応答としてのチャットメッセージデータをモバイル端末４１へ送信しない。このように本実施の形態では、ユーザは、チャットサーバー２０にログインしているモバイル端末から、チャット通知機能をＯＦＦに設定することが可能である。

その後、ユーザＢが情報処理装置３０を操作して、情報処理装置３０からＭＦＰ１０に対して留め置きプリントジョブを投入する（ステップＳ１７１０）。この留め置きプリントジョブを受信したＭＦＰ１０は、ステップＳ１７０１にて投入された留め置きプリントジョブを実行中であるのでジョブ状態１００７が「待機中」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０へ送信する（ステップＳ１７１１）。チャットサーバー２０は、受信したプリントジョブステータスに基づいて、ユーザＢが使用するモバイル端末４０のチャットアプリケーション７０１に対してチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１７１２）。このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、プリントジョブを受け付けたが他のユーザが印刷中である旨の図１８（ｂ）のメッセージ１８０５を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１７１３）。また、操作パネル４０１には、受信したチャットメッセージデータに含まれるボタン情報に基づいて、印刷実行ボタン、ジョブキャンセルボタン、通知ＯＦＦボタンを含むボタン群１８０６が表示される。

その後、ユーザＢが操作パネル４０１に表示された「ジョブキャンセルボタン」を押下すると、モバイル端末４０は、メッセージ１８０７を操作パネル４０１に表示させる。メッセージ１８０７は、押下されたボタンが「ジョブキャンセルボタン」であることを示す「ジョブキャンセル」といったメッセージである。また、モバイル端末４０のチャットアプリケーション７０１は、チャットサーバー２０に対してボタンイベントを送信する（ステップＳ１７１４）。このボタンイベントには、ユーザＢに押下された「ジョブキャンセルボタン」を示す情報が含まれる。このボタンイベントを受信したチャットサーバー２０は、「ジョブキャンセルボタン」の操作指示を受け付けた旨のメッセージを含むチャットメッセージデータをモバイル端末４０に送信する（ステップＳ１７１５）。また、チャットサーバー２０は、ＭＦＰ１０に対し、ステップＳ１７１０にて投入された留め置きプリントジョブのキャンセル指示を行う（ステップＳ１７１６）。

ステップＳ１７１５にてチャットサーバー２０から送信されたチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、「ジョブキャンセルボタン」の操作指示を受け付けた旨のメッセージ１８０８を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１７１７）。

一方、チャットサーバー２０からキャンセル指示を受けたＭＦＰ１０は、ステップＳ１７１０にて投入された留め置きプリントジョブのキャンセル処理を行う。このように本実施の形態では、ユーザは、チャットサーバー２０にログインしているモバイル端末から、プリントジョブの実行状況を確認するだけでなく、当該プリントジョブのキャンセル指示を行うことができる。また、ＭＦＰ１０は、ジョブ状態１００７が「キャンセル」であるプリントジョブステータスをチャットサーバー２０に送信する（ステップＳ１７１８）。このプリントジョブステータスを受信したチャットサーバー２０は、ユーザＢのモバイル端末４０に対してチャットメッセージデータを送信する（ステップＳ１７１９）。このチャットメッセージデータは、ステップＳ１７１０にて投入された留め置きプリントジョブがキャンセルされたことを示すメッセージを含む。

このチャットメッセージデータを受信したモバイル端末４０は、ステップＳ１７１０にて投入された留め置きプリントジョブがキャンセルされたことを示すメッセージ１８０９を操作パネル４０１に表示させる（ステップＳ１７２０）。これにより、ユーザは、チャットサーバー２０にログインしているモバイル端末からキャンセル指示が受け付けられたことを容易に確認することができる。

その後、ステップＳ１７０８におけるユーザＡの印刷指示に従って実行されていた留め置きプリントジョブの印刷処理が終了すると、処理はステップＳ１７２１へ進む。ステップＳ１７２１では、ＭＦＰ１０は、チャットサーバー２０に対して、ジョブ状態１００７が「印刷終了」であるプリントジョブステータスを送信する。その後、本処理は終了する。

以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ステップＳ９１３のメッセージ通知判別処理において、チャット情報の受信済みボタン１１０８以外（操作ボタン以外）の情報に基づいて、チャットアプリケーション７０１にメッセージを通知するか否かを制御しても良い。

図１９は、図９のステップＳ９１３のメッセージ通知判別処理の別の手順を示すフローチャートである。図１９のメッセージ通知判別処理は、チャットサーバー２０のＣＰＵ１２１がＲＯＭ１２３に格納されたチャットボットプログラム６０１を実行することによって実現される。

図１９において、ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスのプリントジョブのチャットにおいて通知ＯＦＦボタンが押下されたか否かを判別する（ステップＳ１９０１）。ステップＳ１９０１では、例えば、上記プリントジョブに対するチャット情報の受信済みボタン１１０８が「通知ＯＦＦボタン」である場合、ＣＰＵ１２１は、プリントジョブのチャットにおいて通知ＯＦＦボタンが押下されたと判別する。一方、上記プリントジョブに対するチャット情報の受信済みボタン１１０８が「通知ＯＦＦボタン」でない場合、ＣＰＵ１２１は、プリントジョブのチャットにおいて通知ＯＦＦボタンが押下されないと判別する。

ステップＳ１９０１において、上記プリントジョブのチャットにおいて通知ＯＦＦボタンが押下されたと判別された場合、ＣＰＵ１２１は、上記プリントジョブがメッセージの通知対象でない旨を設定し（ステップＳ１９０２）、本処理を終了する。

ステップＳ１９０１において、上記プリントジョブのチャットにおいて通知ＯＦＦボタンが押下されないと判別された場合、処理はステップＳ１９０３へ進む。ステップＳ１９０３では、ＣＰＵ１２１は、上記チャット情報におけるチャット状況に基づいて上記プリントジョブのチャットが終了しているか否かを判別する。

ステップＳ１９０３において、上記プリントジョブのチャットが終了していると判別された場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。これにより、印刷処理が既に完了したプリントジョブについて、繰り返しメッセージが通知されるのを防止することができる。

ステップＳ１９０３において、上記プリントジョブのチャットが終了していないと判別された場合、ＣＰＵ１２１は、上記プリントジョブを投入したユーザが、上記プリントジョブの投入先のＭＦＰにログイン中であるか否かを判別する（ステップＳ１９０４）。本実施の形態では、ＭＦＰユーザ管理モジュール６０７が、下記表２のように、各ＭＦＰに対するユーザのログイン状態を管理している。ＣＰＵ１２１は、この情報に基づいて、ステップＳ１９０４の判別を行う。

ステップＳ１９０４において、上記プリントジョブを投入したユーザが、上記プリントジョブの投入先のＭＦＰにログイン中であると判別された場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。ここで、プリントジョブの投入先のＭＦＰにログインしているユーザは、当該ＭＦＰの操作部から当該プリントジョブの状況を把握可能であるので、このようなユーザが使用するモバイル端末に上述したようなチャットによるメッセージを通知する必要がない。これに対し、本実施の形態では、上記プリントジョブを投入したユーザが、上記プリントジョブの投入先のＭＦＰにログイン中であると判別された場合、メッセージの通知対象でない旨が設定される。これにより、ユーザがプリントジョブの投入先のＭＦＰにログインしている場合に、当該ユーザが使用するモバイル端末に対し、不要なメッセージが通知されるのを抑制することができる。

ステップＳ１９０４において、上記プリントジョブを投入したユーザが、上記プリントジョブの投入先のＭＦＰにログイン中でないと判別された場合、処理はステップＳ１９０５へ進む。ステップＳ１９０５では、ＣＰＵ１２１は、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了であるか否かを判別する。なお、図１９では、他のプリントジョブを「先行ジョブ」と記載している。ステップＳ１９０５では、例えば、上記プリントジョブと同じユーザＩＤ及び画像形成装置ＩＤであって上記プリントジョブよりジョブ受付時刻が前の時刻であってジョブ状態が「印刷終了」以外のプリントジョブステータスが管理テーブル１０００に登録されている場合、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了であると判別される。一方、このような条件に該当するプリントジョブステータスが管理テーブル１０００に登録されていない場合、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了でないと判別される。

ステップＳ１９０５において、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了であると判別された場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。ここで、例えば、先に投入した他のプリントジョブに対し、他のユーザが印刷中である旨のメッセージをチャットによって通知されたユーザにとって、当該プリントジョブより後に投入したプリントジョブに対して、同様のメッセージの通知は不要である。これに対し、本実施の形態では、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了である場合、メッセージの通知対象でない旨が設定される。これにより、チャットによる過剰なメッセージの通知を抑制することができる。

ステップＳ１９０５において、上記プリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブより前に投入された他のプリントジョブが未完了でないと判別された場合、処理はステップＳ１９０６へ進む。ステップＳ１９０６では、ＣＰＵ１２１は、上記プリントジョブの受付時刻からの経過時間が所定時間以内であるか否かを判別する。具体的には、ＣＰＵ１２１は、取得したプリントジョブステータスのジョブ受付時刻からの経過時間が所定時間以内であるか否かを判別する。

ステップＳ１９０６において、上記プリントジョブの受付時刻からの経過時間が所定時間以内である場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。例えば、印刷を急いでいるユーザは、印刷物を即座に受け取るために、プリントジョブを投入した直後に投入先のＭＦＰまで移動して当該ＭＦＰの状態を直接確認するので、上述したチャットによるメッセージを確認しない可能性が極めて高い。むしろ、このようなユーザにとって、上記プリントジョブの受付時刻の直後に上述したチャットによるメッセージが通知されると、煩わしさを感じる懸念がある。これに対し、本実施の形態では、上記プリントジョブの受付時刻からの経過時間が所定時間以内である場合、メッセージの通知対象でない旨が設定される。これにより、チャットによる過剰なメッセージの通知を抑制することができる。

ステップＳ１９０６において、上記プリントジョブの受付時刻からの経過時間が所定時間以内でない場合、処理はステップＳ１９０７へ進む。ステップＳ１９０７では、ＣＰＵ１２１は、上述した印刷実行ボタン以外の手段による印刷指示に従って留め置きプリントジョブが実行されているかを判別する。なお、本実施の形態では、印刷指示が印刷実行ボタンの押下であることは、上記チャット情報の受信済みボタンに「印刷実行ボタン」が含まれていることで判別される。

ステップＳ１９０７において、上述した印刷実行ボタン以外の手段による印刷指示に従って留め置きプリントジョブが実行されている場合、ユーザがＭＦＰ本体の操作部１１１から直接印刷指示を行った場合に他ならない。このような場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。これにより、直接操作可能な程ＭＦＰの近くにいるユーザに対し、チャットによる不要な通知が行われるのを防止することができる。

ステップＳ１９０７において、上述した印刷実行ボタン以外の手段による印刷指示に従って留め置きプリントジョブが実行されていない場合、処理はステップＳ１９０８へ進む。ステップＳ１９０８では、ＣＰＵ１２１は、通知予定のメッセージがチャットアプリケーション７０１に通知済みのメッセージであるか否かを判別する。具体的には、ＣＰＵ１２１は、上述したステップＳ９０５～ステップＳ９１０の何れかで決定されたメッセージＩＤが上記チャット情報に含まれているか否かを判別する。上記決定されたメッセージＩＤが上記チャット情報に含まれている場合、通知予定のメッセージがチャットアプリケーション７０１に通知済みのメッセージであると判別される。一方、上記決定されたメッセージＩＤが上記チャット情報に含まれていない場合、通知予定のメッセージがチャットアプリケーション７０１に通知済みのメッセージでないと判別される。

ステップＳ１９０８において、通知予定のメッセージがチャットアプリケーション７０１に通知済みのメッセージである場合、処理はステップＳ１９０２へ進む。これにより、ユーザに同じ内容のメッセージが通知されるのを防止することができる。

ステップＳ１９０８において、通知予定のメッセージがチャットアプリケーション７０１に通知済みのメッセージでない場合、ＣＰＵ１２１は、メッセージの通知対象である旨を設定し（ステップＳ１９０９）、本処理を終了する。

このように上述した図１９のメッセージ通知判別処理により、チャットによる不要な通知を削減することが可能となる。

また、上述した実施の形態では、ステップＳ１９０４～Ｓ１９０８の判別を行うか否かについて、管理者やユーザが設定可能な構成であっても良い。

図２０は、図１９のステップＳ１９０４～Ｓ１９０８の判別を行うか否かを設定するための設定画面の一例を示す図である。図２０の設定画面は、チェックボックス２００１～チェックボックス２００５で構成される。

チェックボックス２００１は、ステップＳ１９０４の判別の有効無効を切り替えるためのチェックボックスである。チェックが入っていない場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０４の判別が行われる。一方、チェックが入っている場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０４の判別が行われずに、処理はステップＳ１９０５に進む。

チェックボックス２００２は、ステップＳ１９０５の判別の有効無効を切り替えるためのチェックボックスである。チェックが入っていない場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０５の判別が行われる。一方、チェックが入っている場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０５の判別が行われずに、処理は、他のプリントジョブの状況に関わらずにステップＳ１９０６に進む。

チェックボックス２００３は、ステップＳ１９０６の判別の有効無効を切り替えるためのチェックボックスである。チェックが入っていない場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０６の判別が行われる。一方、チェックが入っている場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０６の判別が行われずに、処理は、プリントジョブを投入してからの経過時間に関わらずにステップＳ１９０７に進む。

チェックボックス２００４は、ステップＳ１９０７の判別の有効無効を切り替えるためのチェックボックスである。チェックが入っていない場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０７の判別が行われる。一方、チェックが入っている場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０７の判別が行われずに、処理は、ＭＦＰ本体で印刷実行ボタンが押下されたか否かに関わらずステップＳ１９０８に進む。

チェックボックス２００５は、ステップＳ１９０８の判別の有効無効を切り替えるためのチェックボックスである。チェックが入っていない場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０８の判別が行われる。一方、チェックが入っている場合、図１９のメッセージ通知判別処理においてステップＳ１９０８の判別が行われずに、処理は、通知済みのメッセージであるか否かに関わらずステップＳ１９０９に進む。

このようにステップＳ１９０４～Ｓ１９０８の判別を行うか否かについてユーザが設定可能な構成とすることにより、ユーザは、利用環境に適したチャットによる通知設定を行うことができる。

本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

１０ ＭＦＰ
１１ ＭＦＰ
２０ チャットサーバー
４０ モバイル端末
４１ モバイル端末
１２１ ＣＰＵ
４０１ 操作パネル

Claims (18)

1. 画像形成装置によって実行されたプリントジョブに関する情報を通信端末のアプリケーションに通知するサーバ装置であって、
   外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブのステータス情報を取得する取得手段と、
   前記ステータス情報に基づいて所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させる制御手段とを備え、
   外部装置から前記画像形成装置に一のプリントジョブが投入され且つ前記画像形成装置が一のプリントジョブと異なる他のプリントジョブを実行中である場合、前記制御手段は、前記他のプリントジョブを実行中であるため前記一のプリントジョブを実行できない旨を示すメッセージを前記通信端末の表示部に表示させることを特徴とするサーバ装置。
2. 前記所定のメッセージは、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブを実行可能な状態であることを示すメッセージを含むことを特徴とする請求項１に記載のサーバ装置。
3. 前記所定のメッセージは、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブを実行中であることを示すメッセージを含むことを特徴とする請求項１又は２に記載のサーバ装置。
4. 前記所定のメッセージは、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブを終了したことを示すメッセージを含むことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載のサーバ装置。
5. 前記所定のメッセージは、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブを中止したことを示すメッセージを含むことを特徴とする請求項１乃至４の何れか１項に記載のサーバ装置。
6. 前記通信端末の表示部に表示されたメッセージに対してユーザが前記通信端末に入力した指示に従って、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブを前記画像形成装置に中止させるプリントジョブ中止制御手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載のサーバ装置。
7. 前記通信端末の表示部に表示されたメッセージに対してユーザが前記通信端末に入力した指示に従って、外部装置から前記画像形成装置に投入された留め置きプリントジョブを前記画像形成装置に実行させるプリントジョブ実行制御手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に記載のサーバ装置。
8. 前記制御手段は、外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブ毎に、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させるか否かを制御することを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載のサーバ装置。
9. 前記制御手段は、ユーザが前記通信端末に入力した指示に従って、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至８の何れか１項に記載のサーバ装置。
10. 前記制御手段は、チャットによるメッセージを前記通信端末の表示部に表示させることを特徴とする請求項１乃至９の何れか１項に記載のサーバ装置。
11. 前記制御手段は、前記通信端末とのチャットを終了した場合、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１０に記載のサーバ装置。
12. 前記制御手段は、前記通信端末を操作するユーザが前記画像形成装置にログインしている場合、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至１１の何れか１項に記載のサーバ装置。
13. 前記制御手段は、前記画像形成装置にプリントジョブを投入したユーザによって当該プリントジョブの前に投入された他のプリントジョブが未完了である場合、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至１２の何れか１項に記載のサーバ装置。
14. 前記制御手段は、前記画像形成装置に投入されたプリントジョブの受付時刻から所定の時間が経過するまで、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至１３の何れか１項に記載のサーバ装置。
15. 前記通信端末の表示部には、前記画像形成装置に投入されたプリントジョブの実行指示を受け付けるための操作ボタンが表示され、
    前記制御手段は、前記操作ボタン以外の手段による指示に従って前記画像形成装置に投入されたプリントジョブが実行された場合、前記所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至１４の何れか１項に記載のサーバ装置。
16. 前記制御手段は、前記ステータス情報に同じメッセージを前記通信端末の表示部に表示させないように制御することを特徴とする請求項１乃至１５の何れか１項に記載のサーバ装置。
17. 画像形成装置によって実行されたプリントジョブに関する情報を通信端末のアプリケーションに通知するサーバ装置の制御方法であって、
    外部装置から前記画像形成装置に投入されたプリントジョブのステータス情報を取得する取得工程と、
    前記ステータス情報に基づいて所定のメッセージを前記通信端末の表示部に表示させる制御工程とを有し、
    外部装置から前記画像形成装置に一のプリントジョブが投入され且つ前記画像形成装置が一のプリントジョブと異なる他のプリントジョブを実行中である場合、前記制御工程は、前記他のプリントジョブを実行中であるため前記一のプリントジョブを実行できない旨を示すメッセージを前記通信端末の表示部に表示させることを特徴とするサーバ装置の制御方法。
18. 請求項１乃至１６の何れか１項に記載のサーバ装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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