JP2023104530A - 複合印刷機及び複合印刷方法 - Google Patents

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亮 森川
Ryo Morikawa
浩充 岩藤
Hiromitsu Iwato
好司 岩本
Koji Iwamoto
徹 磯崎
Toru Isozaki
啓治 片岡
Keiji Kataoka
貴弘 丹生谷
Takahiro Nibuya
怜志 熊谷
Reiji Kumagai
真一 松永
Shinichi Matsunaga
徹 村上
Toru Murakami
寛次 久保
Kanji Kubo
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Abstract

【課題】インクジェット印刷ユニットとグラビア印刷ユニットとを備える複合印刷機において、精度よく効率的にインクジェット印刷とグラビア印刷との印刷ピッチ合せ行うことができる複合印刷機及び複合印刷方法を提供する。【解決手段】複合印刷機1は、ウエブWにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷されるピッチ調整用マークを印刷するインクジェット印刷ユニット20と、ウエブWにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニット30と、ピッチ調整用マークを検出する検出部41と、印刷ピッチを制御する制御部と、を備える。制御部は、検出部41で検出されたピッチ調整用マークに基づいてインクジェット印刷ユニット20のインクジェット印刷ピッチを算出し、グラビア印刷ユニット30のグラビア印刷ピッチとインクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷ピッチを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、複合印刷機及び複合印刷方法に関する。
従来、多色印刷を行う印刷機として、版胴を用いて高品質な印刷を行うことができるグラビア印刷装置と、版胴を用いず低コストで印刷を行うことができるインクジェット印刷装置とを備える複合印刷機が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2014-166713号公報
特許文献1では、インクジェット印刷によって先に印刷された絵柄(図柄)合せマークと、グラビア印刷によって後に印刷された絵柄合せマークとをマークセンサで感知し、グラビア印刷の版胴の回転速度を制御して絵柄合せを行うこととしている。
しかしながら、グラビア印刷の版胴の回転速度の制御によって、インクジェット印刷による絵柄とグラビア印刷による絵柄との見当合せ及び印刷ピッチ合せの両方を精度よく行うことは難しい。また、版胴の回転速度を制御することによって印刷ピッチ合せを行う場合、版胴の回転速度とウエブの送り速度との関係が変化することにより、グラビア印刷の印刷精度が低下するおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、インクジェット印刷ユニットとグラビア印刷ユニットとを備える複合印刷機において、精度よく効率的にインクジェット印刷とグラビア印刷との印刷ピッチ合せを行うことができる複合印刷機及び複合印刷方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の第1の観点に係る複合印刷機は、
ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷されるピッチ調整用マークを印刷するインクジェット印刷ユニットと、
前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットと、
前記ピッチ調整用マークを検出する検出部と、
印刷ピッチを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記検出部で検出された前記ピッチ調整用マークに基づいて前記インクジェット印刷ユニットの印刷ピッチであるインクジェット印刷ピッチを算出し、
前記グラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量に基づいて、前記インクジェット印刷ピッチを制御する。
また、前記ウエブの送り速度を計測する計測部を備え、
前記制御部は、前記計測部で計測された前記送り速度に所定の係数を乗じてインクの吐出タイミングを調整して絵柄の送り方向長さを調整することにより、前記インクジェット印刷ピッチを制御する、
こととしてもよい。
また、前記計測部は、前記インクジェット印刷ユニットに前記ウエブを搬送するインフィードロールのエンコーダである、
こととしてもよい。
また、前記制御部は、前記ピッチずれ量に基づいて、前記インクジェット印刷ユニットの絵柄データを調整して絵柄の送り方向長さを調整することにより、前記インクジェット印刷ピッチを制御する、
こととしてもよい。
また、前記グラビア印刷ピッチは、版胴径に基づいて算出される、
こととしてもよい。
この発明の第2の観点に係る複合印刷方法は、
ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷されるピッチ調整用マークを印刷するピッチ調整用マーク印刷ステップと、
前記ピッチ調整用マークを検出してインクジェット印刷ピッチを算出し、前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量を算出するピッチずれ量演算ステップと、
前記ピッチずれ量に基づいて前記インクジェット印刷ピッチを制御するピッチ制御ステップと、を含む。
この発明の第3の観点に係る複合印刷方法は、
ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷される見当合せマークを印刷するインクジェット見当マーク印刷ステップと、
前記ウエブにグラビア印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷される見当合せマークを印刷するグラビア見当マーク印刷ステップと、
前記インクジェット見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークを検出してインクジェット印刷ピッチを算出し、前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量を算出するピッチずれ量演算ステップと、
前記インクジェット見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークと前記グラビア見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークとを検出して、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当ずれ量を算出する見当ずれ量演算ステップと、
前記ピッチずれ量に基づいて前記インクジェット印刷ピッチを制御するとともに、前記見当ずれ量に基づいてインクジェット印刷による印刷位置を制御して、印刷開始時の見当合せを行う初期見当合せステップと、を含む。
本発明の複合印刷機及び複合印刷方法によれば、グラビア印刷の印刷ピッチを基準として、インクジェット印刷されたピッチ調整用のマークを検出して算出される印刷ピッチに基づいて、インクジェット印刷の印刷ピッチを制御することによりピッチ合せを行うので、精度よく効率的にピッチ合せを行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る複合印刷機の概略図である。 実施の形態1に係るグラビア印刷ユニットの構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る制御ユニットの機能ブロック図である。 実施の形態1に係るピッチ制御の流れを示すフローチャートである。 絵柄及び見当合せマークの例を示す図である。 実施の形態2に係る制御ユニットの機能ブロック図である。 実施の形態2に係るピッチ制御の流れを示すフローチャートである。 変形例に係るピッチ制御の流れを示すフローチャートである。 実施の形態3に係る制御ユニットの機能ブロック図である。 実施の形態3に係るピッチ制御の流れを示すフローチャートである。
以下、図を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置とグラビア印刷装置とを備える複合印刷機及び複合印刷方法について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る複合印刷機1は、図1の概略図に示すように、ロール状態のウエブWを巻き出す巻出装置11、巻出装置11から巻き出されたウエブWを印刷機へ送出するインフィードロール12、巻出装置11から送出されたウエブWにインクジェット印刷を行うインクジェット印刷ユニット20、インクジェット印刷されたウエブWをグラビア印刷ユニット30へ搬送する中間フィードロール13、中間フィードロール13から搬送されたウエブWにグラビア印刷を行うグラビア印刷ユニット30、グラビア印刷されたウエブWを巻取装置15へ搬送するアウトフィードロール14、印刷されたウエブWを巻き取る巻取装置15、ピッチ合せ及び見当合せのためのマークを検出する検出部41,42、図示しない制御ユニット50を備える。
ウエブWは、長尺の印刷媒体である。ウエブWの材質は特に限られないが、本実施の形態に係るウエブWは、食品包装用フィルム等で一般的に用いられる二軸延伸ポリプロピレン(OPP:biaxial Oriented PolyproPylene)、ポリエチレンテレフタレート(PET:PolyEthylene Terephthalate)等のプラスチックフィルムである。プラスチックフィルムであるウエブWは、環境温度、張力変動等の影響により伸縮し易く、一般的に見当ずれ、ピッチずれ等の不具合を生じ易いという特性を有する。
巻出装置11は、ロール状態でセットされたウエブWをインクジェット印刷ユニット20へ送出する装置である。
インフィードロール12は、巻出装置11から巻き出されたウエブWをインクジェット印刷ユニット20へ搬送する。インフィードロール12は駆動装置を備え、設定された送り速度でウエブWを搬送する。
インクジェット印刷ユニット20は、プレコート部21、プレコート乾燥部22、インクジェット印刷部23、サクションロール24、インクジェット印刷乾燥部25を備える。
プレコート部21は、巻出装置11から巻き出されたウエブWの塗工面にプレコート液を塗布して当該塗工面にプレコート層を形成する。
プレコート乾燥部22は、ウエブWの搬送方向に関してプレコート部21の下流側に配置されている。プレコート乾燥部22は、プレコート部21においてウエブWの塗工面に塗布されたプレコ-ト液を乾燥させる。
インクジェット印刷部23は、ウエブWの搬送方向に関してプレコート乾燥部22の下流側に配置される。インクジェット印刷部23は、色ごとに印刷を行う複数の印刷ヘッド231を備える。インクジェット印刷部23は、ウエブWの塗工面(詳細には、塗工面に形成されたプレコート層)に、印刷ヘッド231から吐出されるインクを付着させて絵柄を形成する。
本実施の形態に係るインクジェット印刷部23は、4つの印刷ヘッド231を備え、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色の絵柄及び見当合せマークRM(カラコンマーク)をウエブWに印刷する。見当合せマークRMは、各色の印刷のずれを検出し、補正するために用いられる。
インクジェット印刷されたウエブWは、サクションロール24によって下流工程であるインクジェット印刷乾燥部25へ搬送される。サクションロール24は、ウエブWを吸引して搬送するので、印刷面に接触することなく安定してウエブWを搬送することができる。また、インフィードロール12とサクションロール24との回転速度等を調整することにより、インクジェット印刷部23を通るウエブWの張力を制御することができる。
インクジェット印刷乾燥部25では、ウエブWが内部を通過することにより、ウエブW表面のインクが乾燥される。乾燥されたウエブWは、インクジェット印刷乾燥部25から送出される。
検出部41は、制御ユニット50と接続され、インクジェット印刷乾燥部25の下流側に配置される。本実施の形態に係る検出部41は、スキャニングヘッドであり、ウエブWにインクジェット印刷された見当合せマークRMを検出し、検出信号を制御ユニット50へ送信する。制御ユニット50は、見当合せマークRMの検出時刻とウエブWの送り速度からインクジェット印刷された絵柄のピッチ(以下、インクジェット印刷ピッチPiという。)を算出する。
中間フィードロール13は、インクジェット印刷ユニット20の下流側に配置され、インクジェット印刷されたウエブWをグラビア印刷ユニット30へ搬送する。中間フィードロール13は駆動装置を備え、設定された送り速度でウエブWを搬送する。
グラビア印刷ユニット30は、絵柄等の印刷を行うグラビア印刷部31、印刷されたインクを乾燥させるグラビア印刷乾燥部32を備える。本実施の形態に係るグラビア印刷ユニット30は、1つのグラビア印刷部31を備え、白色の印刷を行う。これにより、インクジェット印刷では濃度の確保が難しい白色の絵柄を、グラビア印刷によって行うことができる。したがって、白色以外の版の製作にかかる時間、費用を削減するとともに、高品質な印刷を行うことができる。
図2は、グラビア印刷部31を含むグラビア印刷ユニット30の詳細な構成を示す図である。図2に示すように、グラビア印刷部31は、版胴311、ファニッシャロール312、圧胴313、インクパン314、ドクターブレード315を備える。
グラビア印刷ユニット30のグラビア印刷部31では、版胴311のインクがウエブWに転写されることにより、絵柄が印刷される。版胴311は、外周面にグラビア印刷部31の印刷色に対応する絵柄が彫られたロールであり、図示しない駆動部(モータ)の駆動力によって回転する。版胴311の回転軸には版胴311の回転角度を測定するためのエンコーダが設置されている。
検出部42は、制御ユニット50と接続され、グラビア印刷部31の下流側に配置される。本実施の形態に係る検出部42は、スキャニングヘッドであり、ウエブWにインクジェット印刷された見当合せマークRM(以下、見当合せマークRMiともいう。)とグラビア印刷された見当合せマークRM(以下、見当合せマークRMgともいう。)とを検出し、検出信号を制御ユニット50へ送信する。制御ユニット50は、受信した検出信号に基づいて見当ずれ量を算出する。
アウトフィードロール14は、グラビア印刷ユニット30の下流側に配置される。アウトフィードロール14は、インクジェット印刷ユニット20及びグラビア印刷ユニット30で印刷されたウエブWを巻取装置15へ搬送する。
巻取装置15は、アウトフィードロール14によって送り出されたウエブWを巻き取る装置である。
制御ユニット50は、図3に示すように、制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54を備える。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されており、複合印刷機1全体の動作を制御する。また、制御部51は、検出部41,42によって検出される見当合せマークRMに基づいてインクジェット印刷とグラビア印刷とのピッチずれ、見当ずれ等の制御を行う。
制御部51は、制御部51のROM、記憶部52等に記憶されている各種動作プログラム及びデータをRAMに読み込んでCPUを動作させることにより、図3に示される制御部51の各機能を実現させる。
制御部51は、検出部41,42で検出された見当合せマークRMの検出情報を取得するセンサ情報取得部511、取得したセンサ情報からピッチずれ量、見当ずれ量を算出する演算部512、算出されたピッチずれ量に基づいて印刷ピッチを調整するピッチ制御部513、算出された見当ずれ量に基づいて見当ずれを調整する見当制御部514を備える。
記憶部52は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、検出部41,42で見当合せマークRMを検出した時刻、ウエブWの送り速度等の情報からピッチずれ量、見当ずれ量を算出するプログラム等を記憶する。
表示部53は、制御ユニット50に備えられた表示用デバイスであり、例えば液晶モニタである。表示部53は、算出されたピッチずれ量、見当ずれ量、それぞれのずれ量に基づく調整値(制御量)等の情報を表示する。
入力部54は、複合印刷機1の各種設定値等を入力するための入力デバイスである。入力部54は、制御ユニット50に備えられたキーボード、タッチパネル、マウス等である。
続いて、本実施の形態に係る複合印刷機1における印刷ピッチの制御方法を含む複合印刷方法について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
複合印刷機1の動作が開始されると、ウエブWは、巻出装置11から巻き出され、インフィードロール12によってインクジェット印刷ユニット20へ送られる。そして、予め記憶部52に記憶されている絵柄がウエブWにインクジェット印刷される。一般的に、インクジェット印刷で印刷される絵柄のデータは、種々のアプリケーション等から入力されたベクトルデータの画像データをラスタデータに変換することによって作成される。そして、インクジェット印刷部23は、作成されたラスタデータに基づいて印刷ヘッド231からインクを吐出して、ウエブWに絵柄を印刷する。
インクジェット印刷部23は、ピッチ調整用マーク印刷ステップとして、上記絵柄を印刷するとともに、見当合せマークRMを印刷する(ステップS11)。見当合せマークRMは、多色印刷において生じる印刷位置のずれを検出する指標であり、インクジェット印刷部23及びグラビア印刷部31で印刷される(図5)。
また、見当合せマークRMは印刷ピッチを示すピッチ調整用マークであり、図5に示すように、印刷ピッチ、すなわち1絵柄ごとに印刷される。見当合せマークRMは、インクジェット印刷部23、グラビア印刷部31でそれぞれ印刷されるものであり、本実施の形態では、インクジェット印刷に係る印刷ピッチ(インクジェット印刷ピッチPi)を検出するため、少なくともインクジェット印刷部23で印刷されることとする。
インクジェット印刷ピッチPiの検出に用いられる見当合せマークRMiはインクジェット印刷の印刷色のうち、どの色で印刷された見当合せマークRMiであってもよいが、例えば、インフィードロール12に最も近い第1色目で印刷される見当合せマークRMiとすればよい。これにより、ウエブWの搬送に伴う張力変動、ねじれ等の影響の小さいインクジェット印刷ピッチPiを計測することができる。
インクジェット印刷部23でCMYKの4色の絵柄が印刷されたウエブWは、サクションロール24によってインクジェット印刷乾燥部25へ搬送される。インクジェット印刷乾燥部25で表面上のインクが乾燥したウエブWは、インクジェット印刷ユニット20からグラビア印刷ユニット30へ送出される。
続いて、ピッチずれ量演算ステップとして、制御部51のセンサ情報取得部511は、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30との間に配置された検出部41を制御して、ウエブWに印刷された見当合せマークRMiを検出する(ステップS12)。演算部512は、見当合せマークRMiを検出したタイミングと、ウエブWの送り速度とに基づいて、インクジェット印刷ピッチPiを算出する(ステップS13)。ウエブWの送り速度は、複合印刷機1の送り速度として予め設定された速度を用いてもよく、計測値を用いてもよい。計測値は、例えば、インクジェット印刷部23にウエブWを搬送するインフィードロール12に設置されたエンコーダの測定値に基づいて計測される値である。
また、演算部512は、予め入力されて記憶部52に記憶されているグラビア印刷部31の版胴径に基づいて、グラビア印刷された絵柄のピッチ(以下、グラビア印刷ピッチPgという。)を算出する(ステップS14)。グラビア印刷ピッチPgは、版胴311の径から算出される円周長、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に基づいて算出される。グラビア印刷ピッチPgは、複合印刷機1の動作開始時に一度算出すればよいので、以降は、算出され、記憶部52に記憶されているグラビア印刷ピッチPgの値を用いることとすればよい。また、グラビア印刷ピッチPgは、設定された版胴径、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に対応する値として予め記憶部52に記憶されているテーブルから読み出されることとしてもよい。
さらに、演算部512は、ステップS13で算出されたインクジェット印刷ピッチPiとステップS14で算出されたグラビア印刷ピッチPgとの差をピッチずれ量として算出する(ステップS15)。
続いて、ピッチ制御ステップとして、制御部51のピッチ制御部513は、算出したピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷ピッチPiを制御する(ステップS16)。具体的には、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の送り方向長さを調整することにより、インクジェット印刷ピッチPiを制御する。
制御部51は、インクジェット印刷ユニット20へウエブWを搬送するインフィードロール12のエンコーダである計測部121(不図示)から取得した計測値に基づいて、ウエブWの送り速度を計測する。そして、ピッチ制御部513は、ウエブWの送り速度を示す計測部121のパルス数に所定の係数を乗じてインクの吐出タイミングを調整する。所定の係数は、ピッチずれ量に基づいて設定される。これにより、ウエブWの送り速度とインクの吐出タイミングとの関係を調整して、ウエブWに印刷される絵柄の送り方向長さを調整することができる。
上述のように、本実施の形態に係る印刷ピッチの調整は、グラビア印刷ピッチPgを基準として、インクジェット印刷ピッチPiを調整することにより行われる。したがって、より安定したピッチで印刷することができるグラビア印刷部31の印刷ピッチに基づいて、インクジェット印刷部23の印刷ピッチを調整できるので、印刷ピッチを容易に精度よく制御することが可能である。
インクジェット印刷されたウエブWは、中間フィードロール13によって、インクジェット印刷ユニット20からグラビア印刷ユニット30へと搬送される。グラビア印刷部31は、ウエブWにグラビア印刷により絵柄を印刷する。グラビア印刷部31では、白色の絵柄を印刷する。また、グラビア印刷部31は、絵柄とともに見当合せマークRMgを印刷する(ステップS17)。
グラビア印刷部31の下流側に配置された検出部42は、グラビア印刷後のウエブWから、インクジェット印刷された見当合せマークRMiとグラビア印刷された見当合せマークRMgとを検出する。これにより、演算部512は、インクジェット印刷とグラビア印刷との間の見当ずれ量を算出する(ステップS18)。
見当ずれ量の算出には、公知の方法を用いることができる。例えば、インクジェット印刷部23で印刷される見当合せマークRMiと、グラビア印刷部31で印刷される見当合せマークRMgとが、予め定められた所定の間隔(例えば20mm)で印刷されるように設定されており、スキャニングヘッドである検出部42に備えられた2つのセンサが、見当合せマークRMi,RMgの間隔と同じ間隔で配置されている。そして、検出部42の各センサが見当合せマークRMi,RMgを検出するタイミングのずれと、ウエブWの送り速度とに基づいて、見当ずれ量を算出することができる。
見当制御部514は、算出された見当ずれ量に基づいて、見当制御を行う(ステップS19)。見当制御は、例えばグラビア印刷部31の版胴311を回転駆動する版胴モータの位相角を調整することにより行われる。より詳細には、中間フィードロール13を駆動する中間フィードモータと、版胴311を駆動する版胴モータとは、同期制御されて回転している。そして、算出された見当ずれ量から見当ずれが生じていることが検出されると、見当制御部514は、見当ずれ量に対応するように版胴モータの位相角をずらす。これにより、インクジェット印刷部23のウエブWの張力への影響を抑制しつつ、グラビア印刷される絵柄の送り方向位置を調整し、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当合せを行うことができる。
ウエブWは、検出部42を通過した後、グラビア印刷乾燥部32へ搬送される。グラビア印刷乾燥部32を通過することにより、グラビア印刷によってウエブWに転写されたインクは乾燥される。乾燥されたウエブWは、アウトフィードロール14によって巻取装置15へ送られ、巻取装置15によって巻き取られる。
上述の印刷ピッチ制御、見当合せ制御は、絵柄の印刷ピッチごとに行われ、印刷が終了するまで継続される。
以上、詳細に説明したように、本実施の形態に係る複合印刷機1によれば、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30とを組み合わせた複合印刷機1において、グラビア印刷の印刷ピッチを基準として、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の送り方向長さを調整する。具体的には、ウエブWの送り速度に所定の係数を乗じてインクの吐出タイミングを制御することにより、絵柄の送り方向長さを調整する。したがって、機械的な張力調整装置を用いて絵柄の送り方向長さを制御する場合と比較して、効率的にピッチ制御を行うことができる。また、より印刷ピッチが安定しているグラビア印刷の印刷ピッチを基準としてピッチ合せを行うので、精度よくピッチ制御を行うことができる。
また、例えば、インクジェット印刷ピッチPiを、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30との間に設置されたダンサーロール、中間フィードロール13等を用いて調整する場合、張力変動の影響がインクジェット印刷部23だけでなくグラビア印刷部31にも及び、グラビア印刷ピッチPgが変動することとなる。したがって、更なる張力調整が必要となり、ピッチ制御の収束に時間を要する。これに対し、本実施の形態に係る絵柄調整によるピッチ制御では、グラビア印刷ピッチPgに変動を生じないので、ピッチ制御の収束性を向上させることができる。
また、見当制御と印刷ピッチ制御とを独立して行うことにより、精度よくインクジェット印刷とグラビア印刷との見当制御及び印刷ピッチ制御を行うことができる。
本実施の形態では、ピッチ調整用マークとして、インクジェット印刷部23の所定の色で印刷される見当合せマークRMiを用いることとしたが、これに限られない。例えば、インクジェット印刷部23の各色の印刷ヘッド231ごとにウエブWに印刷される見当合せマークRMiを用い、印刷される色ごとに送り速度に乗じる係数を設定して絵柄の送り方向長さを制御することとしてもよい。これにより、インクジェット印刷とグラビア印刷とのピッチ合せとともに、グラビア印刷の各色のピッチ合せを独立して行うことができるので、より高品質な印刷を行うことができる。
本実施の形態では、見当合せマークRMを検出する検出部41,42として、スキャニングヘッドを用いることとしたがこれに限られず、カメラを用いることとしてもよい。具体的には、複合印刷機1は、スキャニングヘッドに代わるカメラを備える。そして、制御ユニット50の画像解析部は、検出部41であるカメラで撮影された見当合せマークRMiの画像を解析し、見当合せマークRMiの検出時刻、ウエブWの送り速度等に基づいてインクジェット印刷ピッチPiを算出する。また、制御部51は、グラビア印刷部31の版胴の円周長等に基づいてグラビア印刷ピッチPgを算出し、インクジェット印刷ピッチPi及びグラビア印刷ピッチPgに基づいてピッチずれ量を算出して、印刷ピッチを制御すればよい。また、検出部42であるカメラで撮影された見当合せマークRMi,RMgの画像を制御ユニット50の画像解析部で解析することにより、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当ずれを検出することとしてもよい。これにより、汎用的なカメラを用いて見当ずれ、印刷ピッチずれを検出することができる。
また、本実施の形態では、見当合せマークRMを用いて見当制御及び印刷ピッチ制御を行うこととしたが、これに限られない。例えば、インクジェット印刷部23は、見当合せマークRMと異なるピッチ合せマークPMを印刷し、制御部51はピッチ合せマークPMを用いて印刷ピッチ制御を行うこととしてもよい。ピッチ合せマークPMの形態は、特に限定されない。また、ピッチ合せマークPMは、印刷ピッチ測定を目的として印刷されるマークであってもよいし、ウエブWの切断位置を示すマーク等の他の目的を有するマークであってもよい。
(実施の形態2)
上述の実施の形態1では、計測されたウエブWの送り速度に所定の係数を乗じてインクの吐出タイミングを調整することとしたが、他の方法によってインクジェット印刷に係る絵柄の送り方向長さを調整し、印刷ピッチを制御することもできる。本実施の形態では、インクジェット印刷に係る絵柄のデータを調整して印刷ピッチを制御する方法について説明する。
本実施の形態では、絵柄の送り方向長さを調整する方法が実施の形態1と異なり、その他の部分に関する複合印刷機1’の構成等は、実施の形態1に係る複合印刷機1と同様であるので、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図6は、本実施の形態に係る制御ユニット50’の機能ブロック図である。図6に示すように、制御ユニット50’の制御部51’は、絵柄データ調整部515を備え、インクジェット印刷部23で印刷される絵柄のデータを調整する。
以下、本実施の形態に係る複合印刷機1’における印刷ピッチの制御方法を含む複合印刷方法について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。実施の形態1と同様に、巻出装置11から巻き出されたウエブWは、インフィードロール12によってインクジェット印刷ユニット20へ搬送される。
続いてピッチ調整用マーク印刷ステップとして、インクジェット印刷ユニット20のインクジェット印刷部23は、ウエブWにCMYKの4色の絵柄、ピッチ調整用マークである見当合せマークRMiを印刷する(ステップS21)。そして、ウエブWは、サクションロール24でインクジェット印刷乾燥部25へ搬送され、インクジェット印刷乾燥部25で乾燥された後、グラビア印刷ユニット30へ送出される。
続いてピッチずれ量演算ステップとして、制御部51’のセンサ情報取得部511は、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30との間に配置された検出部41を制御して、ウエブWに印刷された見当合せマークRMiを検出する(ステップS22)。演算部512は、見当合せマークRMiを検出したタイミングと、ウエブWの送り速度とに基づいて、インクジェット印刷部23の印刷ピッチであるインクジェット印刷ピッチPiを算出する(ステップS23)。ウエブWの送り速度は、複合印刷機1’の送り速度として予め設定された速度を用いてもよく、計測値を用いてもよい。計測値は、例えば、インクジェット印刷部23にウエブWを搬送するインフィードロール12に設置されたエンコーダの測定値に基づいて計測される値である。
また、演算部512は、予め入力されて記憶部52に記憶されているグラビア印刷部31の版胴径に基づいて、グラビア印刷ピッチPgを算出する(ステップS24)。グラビア印刷ピッチPgは、版胴311の径から算出される円周長、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に基づいて算出される。グラビア印刷ピッチPgは、複合印刷機1’の動作開始時に一度算出すればよいので、以降は、算出され、記憶部52に記憶されているグラビア印刷ピッチPgの値を用いることとすればよい。また、グラビア印刷ピッチPgは、設定された版胴径、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に対応する値として予め記憶部52に記憶されているテーブルから読み出されることとしてもよい。
さらに、演算部512は、ステップS23で算出されたインクジェット印刷ピッチPiとステップS24で算出されたグラビア印刷ピッチPgとの差をピッチずれ量として算出する(ステップS25)。
続いてピッチ制御ステップとして、制御部51’の絵柄データ調整部515は、算出したピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の送り方向長さを調整することにより、インクジェット印刷ピッチPiを制御する(ステップS26)。
具体的には、絵柄データ調整部515は、ステップS25で算出されたピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷部23で印刷される絵柄の送り方向長さを調整するように、データを修正する。例えば、インクジェット印刷ピッチPiがグラビア印刷ピッチPgに比べて長い場合、絵柄データ調整部515は、記憶部52に予め記憶されている各色の絵柄データのラスタデータを送り方向に縮小するようにデータ修正を行う。また、インクジェット印刷ピッチPiがグラビア印刷ピッチPgに比べて短い場合、絵柄データ調整部515は、記憶部52に予め記憶されている各色の絵柄データのラスタデータを送り方向に拡大するようにデータ修正を行う。そして、絵柄データ調整部515は、修正された絵柄データに基づいてインクジェット印刷部23を制御して絵柄を印刷させる。
上述のように、本実施の形態に係る印刷ピッチの制御は、グラビア印刷ピッチPgを基準として、インクジェット印刷ピッチPiを調整することにより行われる。したがって、より安定したピッチで印刷することができるグラビア印刷部31の印刷ピッチに基づいて、インクジェット印刷部23の印刷ピッチを調整できるので、印刷ピッチを容易に精度よく制御することが可能である。
インクジェット印刷されたウエブWは、中間フィードロール13によって、インクジェット印刷ユニット20からグラビア印刷ユニット30へ搬送される。そして、実施の形態1と同様に、インクジェット印刷された見当合せマークRMiとグラビア印刷された見当合せマークRMgとに基づいて、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当制御が行われる(ステップS27)。
インクジェット印刷及びグラビア印刷が行われたウエブWは、アウトフィードロール14によって巻取装置15へと送られ、巻取装置15によって巻き取られる。上述の印刷ピッチ制御、見当制御は、絵柄の印刷ピッチごとに行われ、印刷が終了するまで継続される。
以上、説明したように、本実施の形態に係る複合印刷機1’は、ピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷部23で印刷される絵柄のデータを修正することにより、インクジェット印刷ピッチPiを調整する。これにより、インクジェット印刷において、ウエブWの送り速度に対して適切なインクの吐出タイミングを維持しつつ、絵柄の送り方向長さを調整することができる。したがって、エンコーダの計測値に基づいてインクの吐出タイミングを制御する場合と比較して、より精細な絵柄を印刷することが可能となる。
また、見当制御と印刷ピッチ制御とを独立して行うことにより、精度よくインクジェット印刷とグラビア印刷との見当制御及び印刷ピッチ制御を行うことができる。
本実施の形態では、制御部51’は、ピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷に用いるラスタライズされたデータを修正することとしたが、これに限られない。例えば、制御部51’は、算出されたピッチずれ量に基づいて、複合印刷機1’へ入力されたラスタライズ前の画像データの送り方向長さを調整し、調整後の画像データをラスタデータへ変換してインクジェット印刷部23で印刷することとしてもよい。これにより、元画像データを用いて絵柄の送り方向長さの調整を行って、印刷ピッチ制御を行うことができるので、ラスタライズ後のデータについて送り方向長さの調整を行う場合と比較して、より精細で高品質な印刷を行うことが可能となる。
本実施の形態では、ピッチ調整用の見当合せマークRMiは、インクジェット印刷部23の所定の色で印刷されることとしたが、これに限られない。例えば、インクジェット印刷部23の各色の印刷ヘッド231ごとにウエブWに印刷される見当合せマークRMiを用いて、印刷される色ごとに絵柄データを調整して絵柄の送り方向長さを制御することとしてもよい。これにより、インクジェット印刷とグラビア印刷とのピッチ合せとともに、グラビア印刷の各色のピッチ合せを独立して行うことができるので、より高品質な印刷を行うことができる。
(変形例)
上記実施の形態1及び実施の形態2では、主に印刷運転中の複合印刷機1,1’における印刷ピッチ制御、見当合せ制御を想定して説明したが、印刷開始時の初期見当合せとして印刷ピッチ制御、見当合せ制御を行うこともできる。以下、本発明に係る初期見当合せの方法について、図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、初期設定として、巻出装置11にウエブWを設置し、入力部54等から各種設定データ、インクジェット印刷用の印刷データ等を入力する(ステップS31)。続いて、複合印刷機1を動作させ、インクジェット見当マーク印刷ステップとして、実施の形態1と同様にインクジェット印刷ユニット20で絵柄及び見当合せマークRMiをウエブWに印刷する(ステップS32)。また、グラビア見当マーク印刷ステップとして、グラビア印刷ユニット30で絵柄及び見当合せマークRMgをウエブWに印刷する(ステップS33)。
制御ユニット50は、ピッチずれ量演算ステップとして、実施の形態1と同様に見当合せマークRMiを検出部41で検出してインクジェット印刷ピッチPiを算出する(ステップS34)。また、制御ユニット50は、予め入力されて記憶部52に記憶されているグラビア印刷部31の版胴径に基づいて、グラビア印刷ピッチPgを算出する(ステップS35)。さらに、制御ユニット50は、インクジェット印刷ピッチPiとグラビア印刷ピッチPgとの差であるピッチずれ量を算出する(ステップS36)。
また、制御ユニット50は、見当ずれ量演算ステップとして、インクジェット見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークRMiとグラビア見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークRMgとを検出部42で検出して、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当ずれ量を算出する(ステップS37)。
制御ユニット50は、初期見当合せステップとして、実施の形態1又は実施の形態2と同様に、算出したピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の送り方向長さを調整することにより、インクジェット印刷ピッチPiを制御する(ステップS38)。また、制御ユニット50は、算出した見当ずれ量に基づいて、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の印刷位置、すなわち印刷タイミングを制御して、印刷開始時の見当合せを行う(ステップS39)。
以上、説明したように、本変形例によれば、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30とを組み合わせた複合印刷機1において、グラビア印刷の印刷ピッチを基準として、インクジェット印刷ユニット20で印刷される絵柄の送り方向長さを調整することにより、印刷開始時の印刷ピッチ制御を行う。また、グラビア印刷の見当合せマークRMgを基準として、インクジェット印刷ユニット20の絵柄の印刷位置を調整することにより、印刷開始時の見当制御を行う。したがって、複雑な調整を要する初期見当合せを、インクジェット印刷ユニット20の調整で行うことができるので、容易に精度よく初期見当合せを行うことができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態1及び実施の形態2では、インクジェット印刷部23における絵柄の送り方向長さを調整することにより印刷ピッチを制御することとしたが、他の方法によって印刷ピッチを制御することもできる。本実施の形態では、インクジェット印刷に係る張力を調整して印刷ピッチを制御する方法について説明する。
本実施の形態では、複合印刷機2の制御部51’’が張力制御部516を備える点で実施の形態1の複合印刷機1と異なり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図9は、複合印刷機2の制御ユニット50’’の機能ブロック図である。制御ユニット50’’の制御部51’’は、張力制御部516を備える。張力制御部516は、張力調整部であるインフィードロール12及びサクションロール24の回転速度を制御することにより、インクジェット印刷ユニット20で印刷されるウエブWの張力を調整して、インクジェット印刷ピッチPiを調整する。
以下、本実施の形態に係る複合印刷機2における印刷ピッチの制御方法を含む複合印刷方法について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。実施の形態1と同様に、巻出装置11から巻き出されたウエブWは、インフィードロール12によってインクジェット印刷部23へ搬送される。そして、ピッチ調整用マーク印刷ステップとして、インクジェット印刷部23は、ウエブWにCMYKの4色の絵柄、見当合せマークRMを印刷する(ステップS41)。そして、ウエブWは、サクションロール24でインクジェット印刷乾燥部25へ搬送され、インクジェット印刷乾燥部25で乾燥された後、グラビア印刷ユニット30へ送出される。
続いてピッチずれ量演算ステップとして、制御部51’’のセンサ情報取得部511は、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30との間に配置された検出部41を制御して、ウエブWに印刷されたピッチ調整用の見当合せマークRMiを検出する(ステップS42)。演算部512は、ピッチ調整用の見当合せマークRMiを検出したタイミングと、ウエブWの送り速度とに基づいて、インクジェット印刷部23の印刷ピッチであるインクジェット印刷ピッチPiを算出する(ステップS43)。ウエブWの送り速度は、複合印刷機2の送り速度として予め設定された速度を用いてもよく、計測値を用いてもよい。計測値は、例えば、インクジェット印刷部23にウエブWを搬送するインフィードロール12に設置されたエンコーダの測定値に基づいて計測される値である。
また、演算部512は、予め入力されて記憶部52に記憶されているグラビア印刷部31の版胴径に基づいて、グラビア印刷ピッチPgを算出する(ステップS44)。グラビア印刷ピッチPgは、版胴311の径から算出される円周長、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に基づいて算出される。グラビア印刷ピッチPgは、複合印刷機2の動作開始時に一度算出すればよいので、以降は、算出され、記憶部52に記憶されているグラビア印刷ピッチPgの値を用いることとすればよい。また、グラビア印刷ピッチPgは、設定された版胴径、ウエブWの材料、ウエブWにかかる張力等に対応する値として予め記憶部52に記憶されているテーブルから読み出されることとしてもよい。
さらに、演算部512は、ステップS43で算出されたインクジェット印刷ピッチPiとステップS44で算出されたグラビア印刷ピッチPgとの差をピッチずれ量として算出する(ステップS45)。
続いてピッチ制御ステップとして、制御部51’’の張力制御部516は、算出したピッチずれ量に基づいて、インクジェット印刷ピッチPiを制御する(ステップS46)。具体的には、張力制御部516は、予め記憶部52に記憶されている対応テーブルから、算出されたピッチずれ量に対応する張力を読み出し、インフィードロール12及びサクションロール24の少なくともいずれかの回転速度を制御する。これにより、グラビア印刷部31のウエブWにかかる張力を制御して、印刷される絵柄の送り方向長さを調整することにより印刷ピッチの制御を行う。
上述のように、本実施の形態に係る印刷ピッチの制御は、グラビア印刷ピッチPgを基準として、インクジェット印刷ピッチPiを調整することにより行われる。したがって、より安定したピッチで印刷することができるグラビア印刷部31の印刷ピッチに基づいて、インクジェット印刷部23の印刷ピッチを調整できるので、印刷ピッチを効率的に精度よく制御することが可能である。
インクジェット印刷されたウエブWは、中間フィードロール13によって、インクジェット印刷ユニット20からグラビア印刷ユニット30へと搬送される。そして、実施の形態1と同様に、インクジェット印刷された見当合せマークRMiとグラビア印刷された見当合せマークRMgとに基づいて、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当制御が行われる(ステップS47)。
インクジェット印刷及びグラビア印刷が行われたウエブWは、アウトフィードロール14によって巻取装置15へと送られ、巻取装置15によって巻き取られる。上述の印刷ピッチ制御、見当制御は、絵柄の印刷ピッチごとに行われ、印刷が終了するまで継続される。
以上、説明したように、本実施の形態に係る複合印刷機2は、制御部51’’で算出されたピッチずれ量に基づいて、グラビア印刷に係るウエブWの張力を制御することにより、インクジェット印刷ピッチPiを調整する。これにより、印刷絵柄の調整に係る演算負荷を低減し、単純な制御で応答性のよい印刷ピッチ制御を行うことができる。また、インフィードロール12及びサクションロール24の回転速度の調整によって張力制御を行うので、インクジェット印刷ユニット20とグラビア印刷ユニット30との間に配置され、グラビア印刷ユニット30へウエブWを搬送する中間フィードロール13、ダンサーロール等を用いて張力制御を行う場合と比較して、グラビア印刷部31に張力制御の影響を与えることがないので、収束性がよく安定した張力制御を行うことができる。
また、見当制御と印刷ピッチ制御とを独立して行うことにより、精度よくインクジェット印刷とグラビア印刷との見当制御及び印刷ピッチ制御を行うことができる。
1,1’,2 複合印刷機、11 巻出装置、12 インフィードロール、121 計測部、13 中間フィードロール、14 アウトフィードロール、15 巻取装置、20 インクジェット印刷ユニット、21 プレコート部、22 プレコート乾燥部、23 インクジェット印刷部、231 印刷ヘッド、24 サクションロール、25 インクジェット印刷乾燥部、30 グラビア印刷ユニット、31 グラビア印刷部、311 版胴、312 ファニッシャロール、313 圧胴、314 インクパン、315 ドクターブレード、32 グラビア印刷乾燥部、41,42 検出部、50,50’,50’’ 制御ユニット、51,51’,51’’ 制御部、511 センサ情報取得部、512 演算部、513 ピッチ制御部、514 見当制御部、515 絵柄データ調整部、516 張力制御部、52 記憶部、53 表示部、54 入力部、RM 見当合せマーク、W ウエブ

Claims (7)

  1. ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷されるピッチ調整用マークを印刷するインクジェット印刷ユニットと、
    前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットと、
    前記ピッチ調整用マークを検出する検出部と、
    印刷ピッチを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記検出部で検出された前記ピッチ調整用マークに基づいて前記インクジェット印刷ユニットの印刷ピッチであるインクジェット印刷ピッチを算出し、
    前記グラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量に基づいて、前記インクジェット印刷ピッチを制御する、
    ことを特徴とする複合印刷機。
  2. 前記ウエブの送り速度を計測する計測部を備え、
    前記制御部は、前記計測部で計測された前記送り速度に所定の係数を乗じてインクの吐出タイミングを調整して絵柄の送り方向長さを調整することにより、前記インクジェット印刷ピッチを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合印刷機。
  3. 前記計測部は、前記インクジェット印刷ユニットに前記ウエブを搬送するインフィードロールのエンコーダである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の複合印刷機。
  4. 前記制御部は、前記ピッチずれ量に基づいて、前記インクジェット印刷ユニットの絵柄データを調整して絵柄の送り方向長さを調整することにより、前記インクジェット印刷ピッチを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合印刷機。
  5. 前記グラビア印刷ピッチは、版胴径に基づいて算出される、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の複合印刷機。
  6. ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷されるピッチ調整用マークを印刷するピッチ調整用マーク印刷ステップと、
    前記ピッチ調整用マークを検出してインクジェット印刷ピッチを算出し、前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量を算出するピッチずれ量演算ステップと、
    前記ピッチずれ量に基づいて前記インクジェット印刷ピッチを制御するピッチ制御ステップと、を含む、
    ことを特徴とする複合印刷方法。
  7. ウエブにインクジェット印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷される見当合せマークを印刷するインクジェット見当マーク印刷ステップと、
    前記ウエブにグラビア印刷により絵柄及び絵柄ごとに印刷される見当合せマークを印刷するグラビア見当マーク印刷ステップと、
    前記インクジェット見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークを検出してインクジェット印刷ピッチを算出し、前記ウエブにグラビア印刷により絵柄を印刷するグラビア印刷ユニットの印刷ピッチであるグラビア印刷ピッチと前記インクジェット印刷ピッチとの差であるピッチずれ量を算出するピッチずれ量演算ステップと、
    前記インクジェット見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークと前記グラビア見当マーク印刷ステップで印刷された見当合せマークとを検出して、インクジェット印刷とグラビア印刷との見当ずれ量を算出する見当ずれ量演算ステップと、
    前記ピッチずれ量に基づいて前記インクジェット印刷ピッチを制御するとともに、前記見当ずれ量に基づいてインクジェット印刷による印刷位置を制御して、印刷開始時の見当合せを行う初期見当合せステップと、を含む、
    ことを特徴とする複合印刷方法。
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