JP2023103681A - 窒化物半導体装置の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体装置の製造方法 Download PDF

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亮 田中
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信也 高島
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【課題】高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域を実現可能な窒化物半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】窒化物半導体装置の製造方法は、窒化物半導体にアクセプタ元素をイオン注入して、窒化物半導体におけるアクセプタ元素の濃度を1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下にする工程と、窒化物半導体においてアクセプタ元素がイオン注入された領域上に第1保護膜を形成する工程と、第1保護膜が形成された窒化物半導体に第1熱処理を施して、窒化物半導体にP型領域を形成する工程と、を備える。第1保護膜は、窒化物半導体の表層部に電子を誘起させるような分極を有する結晶性の膜である。【選択図】図4

Description

本発明は、窒化物半導体装置の製造方法に関する。
縦型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)構造を有する窒化物半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、窒化物半導体装置では、マグネシウム(Mg)をドーパントとして用いることによりP型の伝導度制御が可能である(例えば、特許文献2参照)。
窒化物半導体装置において、良好なオーミック接触を実現するためには、高濃度のP型領域を窒化物半導体に選択的に形成する必要がある。P型領域を選択形成する手法としては、コスト、生産性、信頼性の観点でイオン注入が望ましい。しかし、窒化物半導体に対してMgを高濃度にイオン注入し、Mgを活性化させるために高温度で熱処理を施すと、Mgがロッド状に高密度に偏析する。Mgがロッド状に高密度に偏析すると、偏析が生じている領域以外の領域でMg濃度は低下する。このため、高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域をイオン注入で形成することは難しかった(例えば、非特許文献1参照)。
特開2019-096744号公報 特開2014-086698号公報
Kumar et.al.,J.Appl.Phys.126(2019)235704.
窒化物半導体装置において、高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域を実現することが望まれている。
本発明は上記課題に着目してなされたものであって、高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域を実現可能な窒化物半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る窒化物半導体装置の製造方法は、窒化物半導体にアクセプタ元素をイオン注入して、前記窒化物半導体における前記アクセプタ元素の濃度を1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下にする工程と、前記窒化物半導体において前記アクセプタ元素がイオン注入された領域上に第1保護膜を形成する工程と、前記第1保護膜が形成された前記窒化物半導体に第1熱処理を施して、前記窒化物半導体にP型領域を形成する工程と、を備える。前記第1保護膜は、前記窒化物半導体の表層部に電子を誘起させるような分極を有する結晶性の膜である。
本発明によれば、高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域を実現可能な窒化物半導体装置の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の構成例を示す平面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の構成例を示す断面図である。 図3Aは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Bは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Cは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Dは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図3Eは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。 図5は、第1保護膜の分極と、GaN基板の表層部に誘起される電子とを模式的に示す断面図である。 図6は、GaN基板において単結晶のAlN膜と接する表層部のバンド図であって、アクセプタ元素を活性化するための熱処理前と、熱処理後と、熱処理後であってAlN膜を除去した後と、におけるフェルミ準位Efを示す図である。 図7は、GaNにおけるMgアクセプタの形成エネルギー等とGaNのフェルミ準位との関係を示すグラフである。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の文言を用いて、方向を説明する場合がある。例えば、X軸方向及びY軸方向は、後述のGaN基板10の表面10aに平行な方向である。X軸方向及びY軸方向を水平方向ともいう。また、Z軸方向は、GaN基板10の表面10aと垂直に交わる方向である。X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに直交する。
また、以下の説明では、Z軸の正方向を「上」と称し、Z軸の負方向を「下」と称する場合がある。「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、領域、層、膜及び基板等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、紙面を180度回転すれば「上」が「下」に、「下」が「上」になることは勿論である。
また以下の説明において、導電型を示すPやNに付す+や-は、+及び-が付記されていない半導体領域に比して、それぞれ相対的に不純物濃度が高い又は低い半導体領域であることを意味する。ただし同じPとP(または、NとN)とが付された半導体領域であっても、それぞれの半導体領域の不純物濃度が厳密に同じであることを意味するものではない。
<実施形態>
(構成例)
図1は、本発明の実施形態に係る窒化ガリウム半導体装置(本発明の「窒化物半導体装置」の一例;以下、GaN半導体装置)100の構成例を示す平面図である。図2は、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置100の構成例を示す断面図である。図2は、図1に示す平面図をX軸方向に平行なX-X´線で切断した断面を示しており、縦型MOSFET1の繰り返しの単位構造を示している。なお、図1では、縦型MOSFET1の繰り返し構造を示すため、ゲートパッド112及びソースパッド114(図2参照)の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、GaN半導体装置100は、縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)1を複数備える。GaN半導体装置100では、縦型MOSFET1がY軸方向に繰り返し設けられている。1つの縦型MOSFET1が繰り返しの単位構造であり、この単位構造が一方向(例えば、X軸方向)に並んで配置されている。
図1及び図2に示すように、縦型MOSFET1は、GaN基板10(本発明の「窒化物半導体」の一例)に設けられたN-型のドリフト領域12、P型のウェル領域14、P+型のコンタクト領域16(本発明の「P型領域」の一例)及びN+型のソース領域18と、GaN基板10の表面10a上に設けられたゲート絶縁膜21と、ゲート絶縁膜21上に設けられたゲート電極23と、GaN基板10の表面10a側に設けられてコンタクト領域16及びソース領域18と電気的に接続するソース電極25と、GaN基板10の裏面10b側に設けられてドリフト領域12に電気的に接続するドレイン電極27と、を有する。
GaN基板10は、N+型のGaN単結晶基板11と、GaN単結晶基板11上にエピタキシャル成長されたN-型のGaN層(以下、エピタキシャル層ともいう)とを含む。
GaN基板10に含まれるドナー(N型不純物)は、Si(シリコン)、Ge(ゲルマニウム)、及びO(酸素)の一種類以上の元素であってよい。また、GaN基板10に含まれるアクセプタ元素(P型不純物)は、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Be(ベリリウム)及びZn(亜鉛)の一種類以上の元素であってよい。
GaN単結晶基板11は、貫通転位密度が1×10cm-2未満である低転位自立基板であってもよい。GaN単結晶基板11が低転位自立基板であることにより、GaN基板10に大面積のパワーデバイスが形成される場合でも、パワーデバイスにおけるリーク電流を少なくすることができる。これにより、パワーデバイスを高い良品率で製造することが可能となる。また、縦型MOSFET1の製造工程に含まれる熱処理において、イオン注入された不純物が転位に沿って深く拡散することを防止することができる。
GaN基板10のエピタキシャル層に、ドリフト領域12、ウェル領域14、コンタクト領域16及びソース領域18がそれぞれ設けられている。ウェル領域14、コンタクト領域16及びソース領域18は、それぞれ、GaN基板10の表面10aから所定の深さに不純物がイオン注入され、熱処理により不純物が活性化された領域である。
例えば、ウェル領域14の表面側にコンタクト領域16が設けられている。ウェル領域14はP型の領域であり、コンタクト領域16はP+型の領域である。ウェル領域14よりもコンタクト領域16の方が、P型の不純物濃度が高い。ウェル領域14及びコンタクト領域16は、アクセプタ元素として、Mg及びBeの少なくとも一方を含む。
例えば、ウェル領域14及びコンタクト領域16は、アクセプタ元素として、Mgを含む。ウェル領域14におけるMgの濃度は、1×1016cm-3以上3×1018cm-3以下である。コンタクト領域16におけるMgの濃度は、1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下である。
ドリフト領域12はN-型の領域であり、ソース領域18はN+型の領域である。ドリフト領域12よりもソース領域18の方が、N型の不純物濃度が高い。ドリフト領域12及びソース領域18は、N型の不純物として、例えばSiを含む。例えば、ドリフト領域12のN型の不純物濃度は、GaN基板10のエピタキシャル層と同じである。この場合、ドリフト領域12には、N型の不純物がイオン注入されていなくてもよい。ドリフト領域12におけるSiの濃度は、1×1015cm-3以上1×1017cm-3以下である。
ソース領域18はウェル領域14の表面側に設けられている。ソース領域18は、ウェル領域14の表面側にSiがイオン注入され、熱処理によりSiが活性化されることにより形成される。ソース領域18におけるSiの濃度は、1×1019cm-3以上1×1022cm-3以下である。
ソース領域18の上部は、GaN基板10の表面10aに露出している。ソース領域18は、X軸方向における一方の側部と、X軸方向において一方の反対側に位置する他方の側部とを有する。ソース領域18の一方の側部と底部はウェル領域14に接し、ソース領域18の他方の側部がコンタクト領域16に接している。ソース領域18の一方の側部は、縦型MOSFET1のチャネルが形成される領域(以下、チャネル領域)141側に位置する。なお、縦型MOSFET1のチャネルは、ウェル領域14に形成される。
コンタクト領域16は、GaN基板10の表面10aに露出している。コンタクト領域16は、X軸方向における両側部がソース領域18に接し、底部がウェル領域14に接している。ウェル領域14、コンタクト領域16及びソース領域18は、Y軸方向に延伸するストライプ形状を有する。
ドリフト領域12は、ドレイン電極27とチャネル領域141との間の電流経路として機能する。コンタクト領域16は、ウェル領域14と電極(例えば、ソース電極25)とのコンタクトを取るための領域である。コンタクト領域16は、ゲートオフ時の正孔引き抜き経路としても機能する。
ゲート絶縁膜21は、例えばシリコン酸化膜(SiO膜)である。ゲート絶縁膜21は、例えば平坦な表面10a上に設けられる。
ゲート電極23は、ゲート絶縁膜21を介してチャネル領域141の上方に設けられている。例えば、ゲート電極23は、平坦なゲート絶縁膜21上に設けられたプレーナ型である。ゲート電極23は、ゲートパッド112と異なる材料で形成されている。ゲート電極23は不純物をドープしたポリシリコンで形成され、ゲートパッド112はAl又はAl‐Siの合金で形成されている。
ソース電極25は、GaN基板10の表面10a上に設けられている。ソース電極25は、ソース領域18の一部とコンタクト領域16とに接している。ソース電極25は、図示しない層間絶縁膜を介してゲート電極23上にも設けられてもよい。層間絶縁膜は、ゲート電極23とソース電極25とが電気的に接続しないように、ゲート電極23の上部及び側部を覆ってもよい。
ソース電極25は、ソースパッド114と同一の材料で構成されている。例えば、Al又はAl-Siの合金からなるソース電極25が、ソースパッド114を兼ねている。ソース電極25は、GaN基板10の表面10aとAl(または、Al-Si)との間にバリアメタル層を有してもよい。バリアメタル層の材料としてチタン(Ti)を使用してもよい。ドレイン電極27は、GaN基板10の裏面10b側に設けられており、裏面10bに接している。ドレイン電極27もソース電極25と同様の材料で構成されている。
図2において、ゲート端子、ソース端子及びドレイン端子を、それぞれG、D及びSで示す。例えば、ゲート端子Gを介してゲート電極23に閾値電圧以上の電位が与えられると、チャネル領域141に反転層が形成される。チャネル領域141に反転層が形成されている状態で、ドレイン電極27に所定の高電位が与えられ、かつ、ソース電極25に低電位(例えば、接地電位)が与えられると、ドレイン端子Dからソース端子Sへ電流が流れる。また、ゲート電極23に閾値電圧よりも低い電位が与えられるとチャネル領域141に反転層は形成されず、電流は遮断される。これにより、縦型MOSFET1は、ソース端子S及びドレイン端子D間における電流をスイッチングすることができる。
図1及び図2に示すGaN半導体装置100において、コンタクト領域16は、Mg偏析の少ない表層部を有する。表層部とは、表面及びその近傍の部位のことである。表層部の表面10aからの深さは、例えば1nm以上30nm以下である。コンタクト領域16の表層部におけるMg偏析の密度は、コンタクト領域16において表層部よりも深い部位(以下、深部)におけるMg偏析の密度よりも低くなっている。
これは、後述するように、コンタクト形成領域16´にイオン注入されたMgを熱処理で活性化する際に、予め、コンタクト形成領域16´の表面を結晶性の第1保護膜60で覆うことで実現される。第1保護膜60の分極(自発分極)により、コンタクト形成領域16´の表層部に電子を誘起させ、表層部におけるフェルミ準位を伝導帯に近づける。これにより、コンタクト領域16の表層部のMg偏析を抑制している。
(製造方法)
次に、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置100の製造方法について説明する。図3Aから図3Eは、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置100の製造方法を工程順に示す断面図である。図4は、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置100の製造方法を工程順に示すフローチャートである。なお、図3Aから図3Eは、X軸方向に繰り返し配置される複数の縦型MOSFET1のうちの、1つの縦型MOSFET1について、その製造方法を工程順に示している。また、GaN半導体装置100は、成膜装置、露光装置、エッチング装置、イオン注入装置、熱処理装置など、各種の装置によって製造される。以下、これらの装置を、製造装置と総称する。
図3Aにおいて、GaN基板10には、例えば、N-型のドリフト領域12と、P型のウェル領域14と、N+型のソース領域18とが形成されている。製造装置は、GaN基板10の表面10a側であって、N+型のソース領域18に隣接する位置にP型のコンタクト領域16(図2参照)を形成する。図4に示すステップST1からST6が、P型のコンタクト領域16を形成するための工程である。
まず、製造装置は、GaN基板10の表面10a上にマスクM1を形成する。マスクM1は、GaN基板10に対して選択的に除去可能なSiO膜又はフォトレジストである。マスクM1は、コンタクト領域16が形成される領域(以下、コンタクト形成領域)16´の上方を開口し、他の領域の上方を覆う形状を有する。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10a側であって、マスクM1から露出しているコンタクト形成領域16´にアクセプタ元素としてMgをイオン注入する(ステップST1)。このステップST1のイオン注入工程では、コンタクト形成領域16´のMg濃度が1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下となるように、Mgのドーズ量及び注入エネルギー(加速電圧)等のイオン注入条件を設定する。
例えば、このイオン注入工程では、GaN基板10の表面10aから注入ピーク位置までの深さが例えば1nm以上30nm以下となるように、注入エネルギーが設定される。また、このイオン注入工程では、イオン注入されるMgについて、注入ピーク位置におけるMg濃度が1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下となるように、Mgのドーズ量が設定される。
または、このイオン注入工程では、注入ピーク位置だけでなく、コンタクト形成領域16´全体におけるMg濃度が1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下となるように、Mgの注入エネルギーとドーズ量とが設定されてもよい。このイオン注入工程は、注入エネルギーが1条件である一段イオン注入で行ってもよいし、注入エネルギーが複数条件ある多段イオン注入で行ってもよい。
このイオン注入工程では、Mgのイオン注入により、コンタクト形成領域16´の結晶構造に欠陥(ダメージ)が生じる。図3Aでは、この欠陥を注入ダメージ層DLとして模式的に示している。イオン注入後、製造装置は、GaN基板10上からマスクM1を除去する。
次に、製造装置は、GaN基板10に熱処理(本発明の「第2熱処理」の一例)を施して、Mgイオン注入によりコンタクト形成領域16´の表面側に生じたダメージを回復させる。図3Bに示すように、この熱処理により、コンタクト形成領域16´に生じていた注入ダメージ層DL(図3A参照)を除去する(ステップST2)。
ステップST2の熱処理の最高温度は、後述の活性化熱処理(ステップST6)の最高温度よりも低く、例えば600℃以上1300℃未満である。ステップST2の熱処理の条件について、一例を示すと、1気圧のN雰囲気下で、最高温度は800℃、最高温度での処理時間は5分である。なお、ステップST2の熱処理の雰囲気は、Nに限定されない。この熱処理は、N以外の他の不活性ガスを含む雰囲気(例えば、Ar雰囲気)下であってもよい。
なお、本発明の実施形態では、ステップST2の熱処理工程から、次に説明するステップST3の洗浄工程まで、GaN基板10をN等の不活性ガス雰囲気下で搬送することが好ましい。これにより、GaN基板10の表面10aが酸素(O)に晒されることを抑制することができ、GaN基板10の表面10aに自然酸化膜が形成されることを抑制することができる。
次に、製造装置は、GaN基板10の表面10aを洗浄する(ステップST3)。この洗浄処理は、N等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。これにより、GaN基板10の洗浄中に、GaN基板10の表面10aが酸素(O)に晒されることを抑制することができ、GaN基板10の表面に自然酸化膜が形成されることを抑制することができる。
なお、本発明の実施形態では、ステップST3の洗浄工程から、次に説明するステップST4の第1保護膜60の形成工程まで、GaN基板10をN等の不活性ガス雰囲気下で搬送することが好ましい。これにより、GaN基板10の表面10aが酸素(O)に晒されることを抑制することができ、GaN基板10の表面10aに自然酸化膜が形成されることを抑制することができる。自然酸化膜を極力介さずに、GaN基板10の表面10aに第1保護膜60を直接形成することが容易となる。
次に、図3Cに示すように、製造装置は、GaN基板10の表面10a上に第1保護膜60を形成する(ステップST4)。GaN基板10の表面10aに直に接するように第1保護膜60を形成する。第1保護膜60は、GaN基板10の表面10a及びその近傍(すなわち、表層部)に電子を誘起させるような分極(自発分極)を有する結晶性の膜である。図3C及び図3Dでは、第1保護膜60の自発分極によってGaN基板10の表層部に誘起された電子を、誘起電子層ELとして模式的に示している。
第1保護膜60は、GaNよりも大きな分極を有し、後述の活性化熱処理(ステップST6)の最高温度においても、GaNよりも大きな分極を有する。このような特性を有する第1保護膜60として、単結晶のAlN膜が挙げられる。また、第1保護膜60は、c軸方向に配向し、面内で多結晶であるAlN膜であってもよい。
なお、本発明の実施形態において、第1保護膜60は、AlN膜に限定されるものではない。第1保護膜60は、AlN膜、AlGaN膜、又は、AlInN膜を含んでもよい。すなわち、第1保護膜60は、AlN膜とGaN膜との混晶からなるAlGaN膜、又は、AlN膜とInN膜との混晶からなるAlInN膜であってもよい。或いは、第1保護膜60は、GaN基板10側からAlGaN膜とAlN膜とがこの順で積層された積層膜、又は、GaN基板10側からAlInN膜とAlN膜とがこの順で積層された積層膜であってもよい。第1保護膜60がAlGaN膜又はAlInN膜を含むことで、GaN基板10と第1保護膜60とを格子整合させることが容易となる場合がある。
第1保護膜60の膜厚は、良好な結晶性と分極特性を有する観点から、厚さが薄いことが好ましい。第1保護膜60を薄く形成する方法として、ALD(Atomic Layer Deposition)法が挙げられる。ALD法により、第1保護膜60として、単結晶のAlN膜を2nm以上50nm以下の薄膜に形成することが可能である。
AlN膜の形成は450℃以上の高温で行うことで、結晶性に優れた(すなわち、配向性を保った)AlN膜をGaN上に成長させることが可能である。
また、AlN膜の形成は、低温で行う場合でも、layer-by-layerで(すなわち、原子層を1層ずつ成長させながら)プラズマ処理を行うことで、GaN基板10との界面に高濃度な二次元電子ガス(2DEG)を生じさせるAlN膜を成長させることが可能である。例えば、GaN基板10との界面にシートキャリアが1×1013cm-2以上の2DEGを生じさせるAlN膜を成長させることが可能である。
AlN膜は、その結晶性(配向性)の指標として、GaNのc面に相当する結晶面のX線回折ピークの半値幅が、320arcsec以下であることが好ましい。
次に、図3Dに示すように、製造装置は、第1保護膜60上に、第1保護膜60上に第2保護膜65を形成する(ステップST5)。第2保護膜65は、第1保護膜60の膜厚以上の厚さに形成する。例えば、第2保護膜65はアモルファスのALN膜である。このAlNの膜厚は100nm以上500nm以下であり、その形成方法はスパッタ法又はALD法である。
なお、第2保護膜65は、AlN膜に限定されない。第2保護膜65は、B、Al、Si、Ga、Ti、Y、Zr、Hf、Ta、Wを少なくとも1つ含む窒化膜、酸化膜、酸窒化膜、又は、W若しくはTaを含む高融点金属膜であってもよい。
次に、製造装置は、第1保護膜60及び第2保護膜65が形成されたGaN基板10に熱処理(本発明の「第1熱処理」の一例)を施して、コンタクト形成領域16´にイオン注入されたMgを活性化させる(ステップST6)。この熱処理の最高温度は、例えば1300℃以上2000℃以下である。これにより、図3Eに示すように、GaN基板10の表面10a側にP+型のコンタクト領域16が形成される。
上述したように、第1保護膜60は、例えば単結晶のAlNである。第1保護膜60は、結晶性の膜であるため、厚膜に形成することは難しい。第1保護膜60は薄膜であるため、その機械的強度は高くない。しかし、本発明の実施形態では、第1保護膜60上に第2保護膜65を形成することにより、第1保護膜60を補強している。この補強した状態でステップST6の活性化熱処理を行うことによって、(第2保護膜65が無い場合と比べて)第1保護膜60に割れ等が生じる可能性を低減している。
また、本発明の実施形態では、第1保護膜60上に第2保護膜65を形成し、保護膜全体の厚みを増すことによって、ステップST6の活性化熱処理の際に、GaN基板10の表面10aから窒素元素(N)が抜けることを抑制している。
次に、製造装置は、第2保護膜65及び第1保護膜60をGaN基板10の表面10a上から順次除去する(ステップST7)。これにより、GaN基板10の表層部に誘起された電子(誘起電子層EL)は解消される。
次に、製造装置は、GaN基板10上にゲート絶縁膜21(図2参照)を形成する。次に、製造装置は、ゲート電極23(図2参照)とソース電極25(図2参照)とを形成する。次に、製造装置は、ゲート電極23とソース電極25とが覆わるようにGaN基板10の表面10a上に層間絶縁膜(図示せず)を形成する。次に、製造装置は、ゲート電極23に電気的に接続するゲートパッド112(図2参照)と、ソース電極25に電気的に接続するソースパッド114(図2参照)とを形成する。その後、製造装置は、GaN基板10の裏面10bにドレイン電極27(図2参照)を形成する。このような工程を経て、縦型MOSFET1を備えるGaN半導体装置100が完成する。
(電子の誘起)
図5は、第1保護膜60の分極と、GaN基板10の表層部に誘起される電子とを模式的に示す断面図である。第1保護膜60は、例えば単結晶のAlN膜であり、GaNよりも大きな分極を有する。これにより、図5に示すように、第1保護膜60がGaN基板10の表面10aと接すると、GaN基板10の表層部に電子eが誘起される。単結晶のAlN膜は、図4のステップST6の活性化熱処理の最高温度においても、GaNよりも大きな分極を有し、GaN基板10の表層部に電子eを誘起させる。
(GaN基板の表層部のフェルミ準位)
図6は、GaN基板において単結晶のAlN膜と接する表層部のバンド図であって、アクセプタ元素を活性化するための熱処理前と、熱処理後と、熱処理後であってAlN膜を除去した後と、におけるフェルミ準位Efを示す図である。なお、図6に示すGaNにはアクセプタ元素としてMgがイオン注入されている。
図6の熱処理前Ef(AlN膜有り)は、Mgを活性化する熱処理前であって、GaN基板の表面が単結晶のAlN膜と接触しているときのGaN基板の表層部のフェルミ準位Efを示している。この状態では、単結晶のAlN膜の分極により、GaN基板の表層部には電子が誘起されているので、GaN基板のフェルミ準位Efは伝導帯Ecに近い側に位置する。
図6の熱処理後Ef(AlN膜有り)は、Mgを活性化する熱処理後であって、GaN基板の表面が単結晶のAlN膜と接触しているときのGaN基板の表層部のフェルミ準位Efを示している。この状態では、Mgの活性化によりGaN基板はP型となるため、GaN基板のフェルミ準位Efは価電子帯Evに近づく。
図6の熱処理後Ef(AlN膜除去後)は、Mgを活性化する熱処理後であって、GaN基板の表面から単結晶のAlN膜を除去した後のGaN基板の表層部のフェルミ準位Efを示している。この状態では、AlN膜の分極による電子の誘起は解消されるため、GaN基板のフェルミ準位Efは価電子帯Evにさらに近づく。
(フェルミ準位の制御によるMg偏析の抑制)
図7は、GaNにおけるMgアクセプタの形成エネルギー等とGaNのフェルミ準位との関係を示すグラフである。このグラフは、第一原理計算で算出されたデータである。図7の横軸はフェルミ準位Ef(eV)を示し、図7の縦軸はエネルギー(eV)を示す。図7の実線(a)は、Mgアクセプタの形成エネルギー(すなわち、GaNのGaサイトにMgを入れるために要するエネルギー)と、GaNのフェルミ準位Efとの関係を示している。図7の破線(b)は、GaNの格子間にGaが入るのに要するエネルギーと、GaNのフェルミ準位Efとの関係を示す。
図7において、フェルミ準位Efが0(eV)に近づくほど(すなわち、フェルミ準位Efが価電子帯に近づき、GaNの導電型がP型に近づくほど)、Mgアクセプタの形成エネルギーは大きくなる。また、フェルミ準位Efが0(eV)に近づくほど、GaNの格子間にGaが入るのに要するエネルギーは小さくなる。
図7のグラフから、GaNのフェルミ準位Efが価電子帯に近づき、GaNの導電型がP型に近づくほど、Mgは活性化され難くなり、アクセプタとして機能し難くなることがわかる。換言すると、GaNのフェルミ準位Efが伝導帯に近づき、GaNの導電型がN型に近づくほど、Mgは活性化され易くなり、アクセプタとして機能し易くなることがわかる。
本発明の実施形態では、Mgを活性化するための熱処理を行う際に、コンタクト形成領域16´の表面は、GaN基板10の表面10a及びその近傍(すなわち、表層部)に電子を誘起させるような分極を有する結晶性の第1保護膜60と接触している。第1保護膜60の分極により、コンタクト形成領域16´の表層部には電子が誘起され、フェルミ準位Efは伝導帯Ecに近い側に位置する。この状態で、Mgを活性化するための熱処理を行うため、コンタクト領域16の表層部では、Mgは活性化され易くなり、アクセプタとして機能し易くなる。
(実施形態の効果)
以上説明したように、本発明の実施形態に係るGaN半導体装置100の製造方法は、GaN基板10にMgをイオン注入して、GaN基板10におけるMg濃度を1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下にする工程と、GaN基板10においてMgがイオン注入されたコンタクト形成領域16´上に第1保護膜60を形成する工程と、第1保護膜60が形成されたGaN基板10にMg活性化の熱処理を施して、GaN基板10にP+型のコンタクト領域16を形成する工程と、を備える。第1保護膜60は、GaN基板10の表層部に電子を誘起させるような分極を有する結晶性の膜(例えば、単結晶のAlN膜)である。
これによれば、第1保護膜60の分極により、コンタクト形成領域16´の表層部に電子が誘起され、フェルミ準位Efは伝導帯に近づく。また、コンタクト形成領域16´の表面10aからの深さが十分に浅い場合は、コンタクト形成領域16´の表層部だけでなく、コンタクト形成領域16´の深さ方向の全域に電子が誘起され、この深さ方向の全域においてフェルミ準位Efは伝導帯に近づく。
これにより、コンタクト形成領域16´において、Mgは活性化され易くなり、アクセプタとして機能し易くなるので、Mgの偏析が抑制される。偏析によるMg濃度のばらつきを抑制することができる。これにより、高濃度で、濃度のばらつきが小さいコンタクト領域16を実現することができる。
すなわち、本発明の実施形態では、第1保護膜60として、AlNなどの分極をもつ結晶をGaN(Ga面)の表面に成長させる。AlNとGaNとの分極差から、AlNとGaNとの界面に電子キャリアが誘起される。これは、GaNの表層部のフェルミ準位が伝導帯側に保たれることに相当し、GaNの表層部ではGaサイトを置換したMgが安定化される。これにより、第1保護膜60の伝導性制御を行うことなく、Mgの偏析を抑制し、高濃度MgによるP+型のコンタクト領域16の形成が可能になる。
本発明の比較例として、GaNのエピタキシャル成長後に、MOCVD法などでGaN上にAlNを連続的に成長させ、AlN層をスルー膜としてGaNにMgを高濃度にイオン注入する方法が考えられる。この比較例の方法では、AlN成長後にMgのイオン注入を行うため、AlNの結晶がダメージを受ける。結晶にダメージを受けたAlNは、Mgを活性化させる熱処理時に、GaNの表層部に電子を誘起させることができないため、Mgの偏析を抑制することは困難である。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態及びその変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、変形例が明らかとなろう。
例えば、上記の実施形態では、GaN半導体装置100がプレーナ構造の縦型MOSFET1を備える場合を説明した。しかしながら、縦型MOSFETはプレーナ構造に限定されない。縦型MOSFETはトレンチゲート構造であってもよい。また、GaN半導体装置100が備えるMOSFETはGaN基板の垂直方向に電流が流れる縦型ではなく、GaN基板の水平方向に電流が流れる横型のMOSFETであってもよい。
また、本発明のGaN半導体装置100において、高濃度で、濃度のばらつきが小さいP型領域(例えば、コンタクト領域16)を有する素子は、MOSFETに限定されず、MOSFET以外の他の素子(例えば、バイポーラトランジスタ、PNダイオード、キャパシタ、抵抗体など)であってもよい。GaN半導体装置100は、電源回路、インバータなどであってもよい。
このように、本技術はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。上述した実施形態及び変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
1 縦型MOSFET
10 GaN基板
10a 表面
10b 裏面
11 GaN単結晶基板
12 ドリフト領域
14 ウェル領域
16 コンタクト領域
16´ コンタクト形成領域
18 ソース領域
21 ゲート絶縁膜
23 ゲート電極
25 ソース電極
27 ドレイン電極
60 第1保護膜
65 第2保護膜
100 GaN半導体装置
112 ゲートパッド
114 ソースパッド
141 チャネル領域
D ドレイン端子
DL 注入ダメージ層
Ec 伝導帯
Ef フェルミ準位
EL 誘起電子層
eV フェルミ準位
Ev 価電子帯
G ゲート端子
M1 マスク
S ソース端子

Claims (13)

  1. 窒化物半導体にアクセプタ元素をイオン注入して、前記窒化物半導体における前記アクセプタ元素の濃度を1×1019cm-3以上1×1021cm-3以下にする工程と、
    前記窒化物半導体において前記アクセプタ元素がイオン注入された領域上に第1保護膜を形成する工程と、
    前記第1保護膜が形成された前記窒化物半導体に第1熱処理を施して、前記窒化物半導体にP型領域を形成する工程と、を備え、
    前記第1保護膜は、前記窒化物半導体の表層部に電子を誘起させるような分極を有する結晶性の膜である、窒化物半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1保護膜の膜厚は2nm以上50nm以下である、請求項1に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1保護膜は、GaNのc面に相当する結晶面のX線回折ピークの半値幅が320arcsec以下である、請求項1又は2に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1熱処理の最高温度は1300℃以上2000℃以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1保護膜は、前記第1熱処理の最高温度において、前記窒化物半導体よりも大きな分極を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1保護膜は、AlN膜、AlGaN膜、又は、AlInN膜を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1保護膜をALD法で形成する、請求項1から6のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1保護膜上に第2保護膜を形成する工程をさらに含み、
    前記第2保護膜は、B、Al、Si、Ga、Ti、Y、Zr、Hf、Ta、Wを少なくとも1つ含む窒化膜、酸化膜、酸窒化膜、又は、W若しくはTaを含む高融点金属膜であり、
    前記第1熱処理は、前記第1保護膜及び前記第2保護膜が形成された前記窒化物半導体に対して行う、請求項1から7のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1保護膜を形成する前に、前記アクセプタ元素がイオン注入された前記窒化物半導体に、前記第1熱処理よりも最高温度が低い第2熱処理を施す工程、をさらに含む請求項1から8のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2熱処理は、不活性ガス雰囲気化で行う、請求項9に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1保護膜を形成する前に、前記窒化物半導体を不活性ガス雰囲気下で洗浄する工程、をさらに含む請求項1から10のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  12. 前記窒化物半導体を洗浄する工程から前記第1保護膜を形成する工程まで、前記窒化物半導体を不活性ガス雰囲気下で搬送する、請求項11に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
  13. 前記アクセプタ元素は、Mg及びBeの少なくとも一方を含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の窒化物半導体装置の製造方法。
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