JP2023103628A - 空気供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの空気供給源から複数の工作機械に空気を供給する空気供給システムにおいて、工作機械同士の空気使用タイミングが重なることによる供給空気圧の低下を防止する。【解決手段】空気供給システムは、各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、一の工作機械への供給空気圧が所定圧力を下回っている場合に、該一の工作機械にて実行中の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作が他の工作機械にて現在実行中又は今後実行予定となる重複空気使用状況が発生しているか否かを判定し(ステップSA103及びSA105)、該重複空気使用状況が発生していると判定した場合(ステップSA103でYES又はSA105でYESの場合)には、当該状況を回避するべく、前記一の工作機械又は前記他の工作機械における空気使用動作の実行タイミングを補正する(ステップSA104又はSA106)。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の工作機械に対して共通に設けられた1つの空気供給源と、該各工作機械に接続され、前記空気供給源から供給される空気を該各工作機械に供給する空気供給路と、該各空気供給路に設けられ、前記各工作機械に供給される供給空気の圧力調整を行う圧力調整弁とを備えた空気供給システムに関する。
従来より、工場内に設けられたコンプレッサーなどの空気供給源から工作機械に圧縮空気を供給する空気供給システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。工作機械に供給された圧縮空気は、例えば空圧シリンダを使用した扉開閉装置やエアーブロー装置などの空気使用機器に利用される。空気供給源と工作機械の空気使用機器とを接続する空気供給路には通常、圧力調整弁が設けられている。空気供給源から供給された高圧の圧縮空気は、この圧力調整弁を通過することにより設定圧力に減圧(調整)される。
特開平11-019846号公報
特許文献1の空気供給システムでは、1つの空気供給源に1つの工作機械を接続した空気供給システムが開示されているが、実際の工場内では、1つの空気供給源に複数の工作機械を接続する場合がある。この場合、複数の工作機械同士で空気の使用タイミングが重なると、各工作機械への供給空気量が不足してしまう。各工作機械への供給空気量が不足すると、空気使用機器への供給空気圧が低下し、この結果、空気使用機器の正常な作動が妨げられるという問題が生じる。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであって、工作機械同士の空気使用タイミングが重なることによる供給空気圧の低下を防止可能な空気供給システムを提供することを、その目的とする。
前記課題を解決するための本発明の一局面では、
複数の工作機械に対して共通に設けられた1つの空気供給源と、該各工作機械に接続され、前記空気供給源から供給される空気を該各工作機械に供給する空気供給路と、該各空気供給路に設けられ、前記各工作機械に供給される供給空気の圧力調整を行う圧力調整弁とを備えた空気供給システムであって、
前記各工作機械は、それぞれが記憶している自動運転プログラムに基づいて自動運転可能に構成され、
前記各空気供給路のそれぞれに対して設けられ、前記各工作機械に供給される前記圧力調整後の供給空気の圧力を検出する圧力検出部と、
前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を取得する実行状況取得部と、
一の工作機械における前記圧力検出部により検出された前記供給空気の圧力が所定圧力を下回っている場合に、前記実行状況取得部により取得された前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、前記一の工作機械が前記供給空気を使用した空気使用動作を実行中であるか否かを判定する空気使用判定部と、
前記空気使用判定部によって前記一の工作機械が前記空気使用動作を実行中であると判定された場合に、前記実行状況取得部により取得された前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、前記一の工作機械にて実行中の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作が他の工作機械にて現在実行中又は今後実行予定となる重複空気使用状況が発生しているか否かを判定する空圧状況判定部と、
前記空圧状況判定部により前記重複空気使用状況が発生していると判定された場合に、前記一の工作機械と前記他の工作機械との間における前記空気使用動作の実行時間帯の重なりを回避するべく、前記一の工作機械又は前記他の工作機械における前記空気使用動作の実行タイミングを補正する補正処理を実行する補正処理部とを有している空気供給システムに係る。
この空気供給システムによれば、工作機械同士の空気の使用タイミングの重なりが生じることにより、一の工作機械において圧力調整弁による圧力調整後の供給空気圧が所定圧力を下回った場合には、該工作機械にて空気使用動作を実行中であるか否かが空気使用判定部にて判定される。そして、空気使用判定部にて前記一の工作機械にて空気使用動作が実行中であると判定された場合には、該一の工作機械にて実行中の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作が他の工作機械にて現在実行中又は今後実行予定となる重複空気使用状況が発生しているか否かが空圧状況判定部にて判定される。空圧状況判定部による該判定処理は、実行状況取得部により取得された各工作機械の自動運転プログラム(例えばNCプログラム)の実行状況を基に行われる。そして、空圧状況判定部にて、前記重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、空気使用動作の実行時間帯の重なりを回避するべく補正処理部による補正処理が実行される。この補正処理では、一の工作機械、又は他の工作機械における空気使用動作の実行タイミングを補正する。この補正処理は、後述するように、例えば空気使用動作の実行タイミングをスキップしたり遅延したりすることで実現可能である。この補正処理が実行されると、一の工作機械と他の工作機械との間で現在又は今後生じる空気使用動作の重なりが回避される。これにより、一の工作機械への供給空気圧の低下を回避することができる。
尚、空気使用動作の補正処理を、一の工作機械と他の工作機械とのいずれに対して実行するかは、予め決めておいてもよいし、後述するように空気使用動作の実行優先度に応じて決定するようにしてもよい。
前記補正処理部は、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が他の工作機械において今後実行予定の動作である場合には、当該空気使用動作の実行をスキップするスキップ処理、又は、当該空気使用動作の実行開始時期を遅延させるタイミング変更処理を前記補正処理として実行するように構成されていることが好ましい。
これによれば、一の工作機械にて空気使用動作を実行中にその供給空気圧力が所定圧力を下回っている場合には、補正処理部による制御の下、他の工作機械にて今後実行予定の空気使用動作のスキップ処理又はタイミング変更処理が実行される。スキップ処理では、実行予定の空気使用動作をスキップし、タイミング変更処理では、当該空気使用動作の実行開始時期が遅延される。したがって、一の工作機械と他の工作機械とで空気使用動作の実行時間帯が重なることを未然に防止して供給空気圧のさらなる低下を防止することができる。尚、スキップ処理では、空気使用動作をスキップすることで迅速な処理が可能になるという利点を有し、タイミング変更処理では、サイクルタイムは延びるものの必要な空気使用動作を確実に実行できるという利点を有している。
前記補正処理部は、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が現在実行中の動作である場合には、当該空気使用動作を途中で中止してその残りをスキップするスキップ処理、又は、当該空気使用動作を一旦中断し、中断せずに継続中の他の空気使用動作が終了した後に、中断中の空気使用動作を再開させるタイミング変更処理を前記補正処理として実行するように構成されていることが好ましい。
すなわち、一の工作機械と他の工作機械とで空気使用動作が同時に実行されている場合には、一の工作機械又は他の工作機械にて現在実行中の空気使用動作に対して補正処理部による補正処理が実行される。そして、この補正処理は、現在実行中の空気使用動作を中止してスキップするスキップ処理、又は、現在実行中の空気使用動作を一旦中断した後、他の空気使用動作の終了後に再開するタイミング変更処理によって実現される。この補正処理によって、一の工作機械と他の工作機械とが空気使用動作を同時に実行する状況が早期に解消され、供給空気圧の回復を図ることができる。尚、スキップ処理及びタイミング変更処理のそれぞれの利点は上述した通りである。
前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、前記補正処理部は、前記補正処理を実行する際には、前記記憶部に記憶された優先度情報を基に該補正処理の対象となる空気使用動作の実行優先度を特定し、特定した実行優先度が所定レベル未満である場合には、該補正処理として前記スキップ処理を実行し、特定した実行優先度が前記所定レベル以上である場合には、該補正処理として前記タイミング変更処理を実行するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、補正処理部により補正処理を実行する際には、記憶部に記憶された優先度情報を基に、補正処理の対象となる空気使用動作の実行優先度が特定され、この特定された実行優先度が所定レベル未満である場合には補正処理としてスキップ処理が実行され、実行優先度が所定レベル以上である場合には補正処理としてタイミング変更処理が実行される。したがって、実行優先度が低い空気使用動作についてはスキップして処理の迅速化を図りつつ、実行優先度が高い空気使用動作についてはスキップせずに実行タイミングの遅延又は一時中断(タイミング変更処理)を図ることで、供給空気圧の回復を図りつつ当該空気使用動作を確実に実行することができる。
前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、前記補正処理部は、実行優先度が所定レベル以上である空気使用動作については前記補正処理の実行対象から除外し、実行優先度が所定レベル未満の空気使用動作を前記補正処理の実行対象とするように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、補正処理部による補正処理の実行対象は、実行優先度が所定レベル未満の場合に限定され、実行優先度が所定レベル以上の空気使用動作については、スキップ処理やタイミング変更処理などの補正処理が実行されることはない。よって、実行優先度の高い空気使用動作がスキップされるなどして工作機械の作動に悪影響が及ぶのを防止することができる。
前記複数の空気使用動作は、前記各工作機械の加工エリアの開閉扉を空気アクチュエータによって駆動する扉開閉動作と、各工作機械にて実行されるエアーブロー動作とを含み、前記扉開閉動作の実行優先度は、前記所定レベル以上であり、前記エアーブロー動作の実行優先度は、前記所定レベル未満であることが好ましい。
これによれば、扉開閉動作の実行優先度は、エアーブロー動作に比べて高く設定されているので、重複空気使用状況が発生した場合であっても扉開閉動作は極力実行される。一方、エアーブロー動作は実行優先度が低いので、重複空気使用動作が発生した場合にはスキップされるなどして供給空気圧の回復が優先される。
前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、前記補正処理部は、前記空圧状況判定部により前記重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、前記記憶部に記憶された優先度情報を基に、前記一の工作機械と前記他の工作機械とのそれぞれにおいて実行時間帯の重なりを生じさせる空気使用動作の実行優先度を特定し、特定した各空気使用動作の実行優先度を比較して、該比較を基に、前記一の工作機械と前記他の工作機械とのいずれの空気使用動作に対して前記補正処理を実行するかを決定するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、空圧状況判定部により一の工作機械と他の工作機械との間で重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、前記一の工作機械と前記他の工作機械とのそれぞれにおいて実行時間帯の重なりを生じさせる空気使用動作の実行優先度が補正処理部により特定される。そして、補正処理部において、一の工作機械と他の工作機械とのそれぞれの空気使用動作の実行優先度が比較され、該比較を基に補正処理の実行対象が決定される。この決定処理の一例として、例えば実行優先度が最も低い空気使用動作を補正処理の対象として決定することが考えられる。このように空気使用動作の実行優先度を考慮して、補正処理部による補正処理の対象となる空気使用動作を決定することで、実行優先度が高い空気使用動作に対してスキップ処理やタイミング変更処理が実行されて工作機械全体の作動に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
以上のように、本発明に係る空気供給システムによれば、各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、一の工作機械への供給空気圧が所定圧力を下回っている場合に、該一の工作機械にて実行中の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作が他の工作機械にて現在実行中又は今後実行予定となる重複空気使用状況が発生しているか否かを判定し、該重複空気使用状況が発生していると判定した場合には、当該状況を回避するべく、前記一の工作機械又は前記他の工作機械における前記空気使用動作の実行タイミングを補正するようにしたことで、工作機械同士の空気使用タイミングが重なることに起因する供給空気圧の低下を防止することができる。
実施形態に係る空気供給システムを示す概略構成図である。 監視サーバにて生成される空圧状況情報の一例を示す図である。 監視サーバにて実行される各工作機械の空圧監視制御の一例を示すフローチャートである。 各工作機械の補正制御部にて実行される補正制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態2を示す図4相当図である。 実施形態3及び4を示す図1相当図である。 実施形態3及び4の空気供給システムにおいて優先度記憶部に記憶された優先度データの一例を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1について説明する。図1に示すように、本例の空気供給システム1は、複数(本例では3つ)の工作機械10に接続されていて、各工作機械10に搭載された空気使用機器11に空気を供給する。図1では、空気使用機器11の一例として、切屑などのエアーブローを行うエアーブロー装置11aと、空圧シリンダ(空気アクチュエータの一例)を用いて工作機械10の加工エリアの開閉扉を駆動する扉開閉装置11bとを開示しているが、これに限定されない。また、各工作機械10は、例えばマシニングセンタやターニングセンタなどにより構成されるが、これに限定されない。
前記空気供給システム1は、3つの工作機械10に対して共通に設けられた1つの空気供給源2と、空気供給源2に接続された1つの供給管3と、該供給管3から分岐して各工作機械10に接続される分岐管4と、各分岐管4の途中に設けられ、供給空気を予め設定した設定圧力(所定圧力の一例)に調整する圧力調整弁5(圧力検出部の一例)と、圧力調整弁5の下流側に設けられ、圧力調整後の供給空気圧を計測する圧力センサ6と、各工作機械10を制御するNC(Numerical Control)装置12と、各NC装置12に接続された監視サーバ20とを有している。
空気供給源2は、例えばエアコンプレッサにより構成されていて、吸引した外気を圧縮して前記供給管3内に供給する。供給管3内に供給された空気は、3つの分岐管4に流入する。各分岐管4に流入した空気は、圧力調整弁5を通過することで設定圧力に調整される。圧力調整弁5と空気使用機器11との間には、ソレノイド等を使用した電磁式の流路切替弁7が設けられており、後述するNC装置12により流路切替弁7の作動を制御することで各空気使用機器11への空気の供給制御が実行される。尚、供給空気圧の変動を抑制するために流路の途中にアキュムレータを配置するなどしてもよい。
前記NC装置12は、プログラム記憶部12a、加工制御部12b、実行状況取得部12c、空圧状況判定部12d、及び補正処理部12eを有している。NC装置12は、CPU、ROM及びRAMを有するコンピュータからなり、プログラム記憶部12aは、ROMや磁気記憶装置などの不揮発性記憶媒体により構成され、その他の機能部はコンピュータプログラムによってその機能が実現される。
プログラム記憶部12aには、工作機械10を自動運転させる際に実行されるNCプログラム(自動運転プログラムの一例)が記憶されている。このNCプログラムは、送り機構部及び主軸駆動部(いずれも図示省略)を駆動するためのコードの他に、前記エアーブロー装置11a及び扉開閉装置11bなどの補助機器を作動させるためのコードが含まれている。
加工制御部12bは、不図示の操作盤に設けられた運転開始ボタンが押されると、プログラム記憶部12aに記憶されたNCプログラムを実行する。加工制御部12bは、NCプログラムに規定された送り機構部及び主軸駆動部に関する動作指令を抽出し、抽出した動作指令に対応する駆動信号を該送り駆動部及び主軸駆動部に出力する。そうして、加工制御部12bは、主軸に装着された工具とワークとの相対位置を送り駆動部により変化させてワークを所定形状に加工する。また、加工制御部12bは、NCプログラムに規定されたエアーブロー装置11aや扉開閉装置11bなどの補助機器の動作指令を抽出して、これらの補助機器に対して動作信号を出力する。
実行状況取得部12cは、プログラム記憶部12aに記憶されたNCプログラムの実行状況を取得する。
空圧状況判定部12dは、後述する監視サーバ20から受信した空圧状況情報I(図2参照)と、実行状況取得部12cにより取得したNCプログラムの実行状況とを基に、重複空気使用状況が発生しているか否かを判定する。ここで、重複空気使用状況とは、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作を現在実行しているか又は今後実行予定の状況を意味する。
補正処理部12eは、空圧状況判定部12dにより重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、他の工作機械10との間における空気使用動作の実行時間帯の重なりを回避するべく、加工制御部12bによる制御下で現在実行中又は今後実行予定の空気使用動作の実行タイミングを補正する補正処理を実行する。本例では、この補正処理は、後述するように空気使用動作の実行をスキップするスキップ処理とされている。
前記監視サーバ20は、前記3つの工作機械10に搭載された各NC装置12に通信可能に接続されている。また、監視サーバ20は、各工作機械10への供給空気圧を計測する圧力センサ6からの圧力信号を受信可能に構成されている。監視サーバ20は、各NC装置12と通信を行うことにより各工作機械10の作動状況を監視する。また、監視サーバ20は、各圧力センサ6から受信した圧力信号を基に、各工作機械10への供給空気圧を監視する。そして、監視サーバ20は、これらの監視結果に基づいて空圧状況情報I(後述する図2参照)を生成し、生成した空圧状況情報Iを各工作機械10のNC装置12に送信する。
具体的には、監視サーバ20は、実行状況取得部21、空気使用判定部22、及び空圧情報生成部23を有している。監視サーバ20は、CPU、ROM及びRAMを有するコンピュータからなり、各機能部はコンピュータプログラムによってその機能が実現される。
実行状況取得部21は、各工作機械10のNC装置12におけるNCプログラムの実行状況を取得する。この実行状況取得部21は、全ての工作機械10の実行状況を取得する点で、各工作機械10に設けられた実行状況取得部12cとは異なっている。
空気使用判定部22は、各圧力センサ6から受信した圧力信号を基に各工作機械10への供給空気の圧力を算出し、算出した供給空気圧が前記設定圧力を下回っているか否かを判定する。そして、空気使用判定部22は、実行状況取得部21により取得された各工作機械10のNCプログラムの実行状況を基に、供給空気圧が設定圧力を下回った工作機械10において空気使用機器11による空気使用動作が実行中であるか否かを判定し、実行中であると判定した場合には当該工作機械10の空気不足フラグをオンにする。ここで、空気不足フラグは、例えばNCプログラム中において各工作機械10のそれぞれに割り当てられており、空気不足フラグがオンとなっている工作機械10は、供給空気圧が設定圧力を下回った状態で空気使用動作が実行されていることを意味する。
空圧情報生成部23は、各工作機械10の空気不足フラグのオン/オフ情報を含む空圧状況情報Iを生成する。図2は、この空圧状況情報Iの一例である。この図の例では、空圧状況情報Iは、4列のテーブルデータからなり、1列目がMC番号n(予め各工作機械10に割り当てられた識別番号)、2列目が空圧不足フラグのオン/オフ情報、3列目が現在実行中の空気使用動作、4列目が空気使用動作の終了までの予測時間とされている。尚、実行中の空気使用動作及び当該空気使用動作の終了までの予測時間(3列目及び4列面のデータ)は、各工作機械10におけるNCプログラムの実行状況を基に特定することができる。
次に、図3を参照して、監視サーバ20にて実行される各工作機械10の空圧監視制御の一例を説明する。
ステップS1では、実行状況取得部21が、各工作機械10のNC装置12からそれぞれのNCプログラムの実行状況を取得する。
ステップS2では、空気使用判定部22が、各圧力センサ6からの圧力信号を受信し、受信した圧力信号を基に各工作機械10への供給空気圧を取得(算出)する。
ステップS3では、空気使用判定部22が、MC番号nを1として仮設定する。尚、本例では、工作機械10の台数は3台であるため、各工作機械10には1~3のMC番号が通し番号で割り当てられている。
ステップS4では、空気使用判定部22が、MC番号nの工作機械10への供給空気圧が前記圧力調整弁5の設定圧力未満であるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップS5に進む。
ステップS5では、ステップS1で実行状況取得部21が取得した各工作機械10のNCプログラムの実行状況を基に、MC番号nの工作機械10において空気使用動作を実行中であるか否かを空気使用判定部22が判定する。この判定がNOである場合にはステップS7に進む一方、YESである場合にはステップS6に進む。
ステップS6では、空圧情報生成部23が、MC番号nの工作機械10の空圧不足フラグをオンに設定し、現時点のMC番号nと、空圧不足フラグがオンであるとの情報と、実行中の空気使用動作と、当該空気使用動作の終了までの予測時間とを対応付けて空圧状況情報Iを生成する(図2参照)。
ステップS5の判定がNOである場合に進むステップS7では、空圧情報生成部23が、MC番号nの工作機械10の空圧不足フラグをオフに設定し、同様のデータ形式で空圧状況情報Iを生成する。
ステップS8では、空気使用判定部22が、MC番号nを1繰り上げて(n=n+1)として、新たなMC番号nの工作機械10を判定対象に設定する。
ステップS9では、新たなMC番号nが工作機械10の総数(本例では3)を超えるか否かを空気使用判定部22が判定し、この判定がNOである場合にはステップS4に戻る一方、YESである場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、空圧情報生成部23が、ステップS6及びS7で生成した空圧状況情報Iを各工作機械10に送信し、しかる後にリターンする。
次に、図4を参照して、監視サーバ20にて生成された空圧状況情報Iを基に、各工作機械10のNC装置12にて実行される補正制御処理の一例を説明する。
ステップSA101では、空圧状況判定部12dが、各工作機械10の空圧状況情報Iを監視サーバ20より受信する。
ステップSA102では、空圧状況判定部12dが、ステップSA101で受信した空圧状況情報Iを基に、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10が自機以外に存在するか否かを判定し、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップSA103に進む。
ステップSA103では、空圧状況判定部12dが、ステップSA101で受信した空圧状況情報Iを基に、空圧不足フラグがオンとなっている自機以外の工作機械10を特定し、特定した工作機械10の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作を自機にて現在実行中の状況(重複空気使用状況)にあるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSA105に進む一方、YESである場合にはステップSA104に進む。
ステップSA104では、補正処理部12eが、加工制御部12bにて現在実行中の空気使用動作を途中で中止して残りの空気使用動作をスキップするスキップ処理(補正処理の一例)を実行する。このスキップ処理の実行後はリターンする。
ステップSA103の判定がNOである場合に進むステップSA105では、空圧状況判定部12dが、ステップSA101で受信した空圧状況情報Iを基に、空圧不足フラグがオンとなっている自機以外の工作機械10を特定し、特定した工作機械10の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作を自機にて今後実行予定であるか否かを判定し(重複空気使用状況が発生しているか否かを判定し)、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップSA106に進む。
ステップSA106では、補正処理部12eがスキップフラグをオンに設定し、しかる後にリターンする。スキップフラグは、加工制御部12bが、空気使用機器11に空気使用動作を実行させる際に参照するフラグであり、加工制御部12bは、スキップフラグがオンになっている場合には、予定される空気使用動作の実行タイミングが到来したとしても、当該空気使用動作をスキップしてNCプログラムに規定される次の動作を実行する。
以上説明したように、本実施形態では、3つの工作機械10のうち空圧不足フラグがオンになっている工作機械10が存在する場合には、他の工作機械10にて空気使用動作の実行時間帯が重ならないように補正処理(図4の2点鎖線内の処理)が実行されるので、空圧不足フラグがオンの工作機械10への供給空気圧の低下を抑制することができる。延いては、該工作機械10に搭載された空気使用機器11への供給空気量を十分に確保して、空気使用機器11の作動不良を回避することができる。
また、本実施形態では、補正処理部12eにより実行される補正処理は、空気使用動作の実行をスキップするスキップ処理とされている。
これによれば、他の工作機械10におけるサイクルタイムを増加させることなく空圧不足を迅速に解消することができる。
具体的には、補正処理部12eは、他の工作機械10において補正対象である空気使用動作が現在実行中の動作である場合には、空気使用動作を途中で中止してその残りをスキップするように構成されている(ステップSA104)。
これによれば、現在実行中の空気使用動作が中止されることにより、空圧不足フラグがオンの工作機械10への空気供給量を増加させて空圧不足を解消することができる。
一方、補正処理部12eは、補正対象である空気使用動作が今後実行予定の動作である場合には、当該空気使用動作の実行をスキップするように構成されている(ステップSA106)。
これによれば、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10と他の工作機械10との間で空気使用動作の実行時間帯に重なりが生じるのを未然に防止することができる。よって、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10への空気供給量が、他の工作機械10との空気使用動作の重なりによってさらに低下するのを防止することができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2を示している。この実施形態では、各工作機械10のNC装置12にて実行される補正処理(図中の2点鎖線で囲む部分の処理)の内容が実施形態1とは異なっている。尚、以下の説明において、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、本実施形態のNC装置12により実行される補正制御処理の一例を示すフローチャートである。
ステップSB101~SB103の処理は、実施形態1のステップSA101~SA103の処理と同じであるため詳細な説明を省略する。
ステップSB104では、補正処理部12eが、加工制御部12bによる制御下で自機にて現在実行中の空気使用動作を途中で中断させる処理を実行する。
ステップSB105では、補正処理部12eが、圧力センサ6からの信号を基に、空圧不足フラグがオンとなっている前記工作機械10にて空気使用動作(中断せずに継続中の他の空気使用動作)が終了したか否かを判定し、この判定がNOである場合にはステップSB104に戻る一方、YESである場合にはステップSB106に進む。
ステップSB106では、補正処理部12eが、現在中断中の空気使用動作を再開させる処理を実行し、しかる後にリターンする。
ステップSB103の判定がNOである場合に進むステップSB107では、実施形態1のステップSA105と同様に、空圧状況判定部12dが、ステップSB101で受信した空圧状況情報Iを基に、空圧不足フラグがオンとなっている自機以外の工作機械10を特定し、特定した工作機械10の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作を今後実行予定の状況(重複空気使用状況)にあるか否かを判定し、この判定がNOである場合にはリターンする一方、YESである場合にはステップSB108に進む。
ステップSB108では、補正処理部12eが、空気使用動作の実行時間帯の重なりを生じないように今後実行予定の空気使用動作の実行タイミングを遅延させる設定を行う。この設定は、例えばNCプログラム内の遅延時間の長さを変更することで行われる。遅延時間の長さは、例えば、前記空圧状況情報Iに含まれる空気使用動作の終了予測時間よりもやや長く設定すればよい。また、遅延時間は、予め定めた固定時間であってもよい。この固定時間は、最も長い時間を要する空気使用動作の実行時間よりも長く設定することが好ましい。そうして、本ステップSB108の処理が終了した後はリターンする。
以上説明したように本実施形態2では、実施形態1と同様に、3つの工作機械10のうち空圧不足フラグがオンになっている工作機械10が存在する場合には、他の工作機械10にて空気使用動作の実行時間帯が重ならないように補正処理(図5の2点鎖線内の処理)が実行されるので、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、補正処理部12eにより実行される補正処理は、空気使用動作の実行タイミングを遅延させるタイミング変更処理とされている。
これによれば、空圧不足フラグがオンの工作機械10以外の他の工作機械10では、空気使用動作の実行時間帯が重ならないように空気使用動作の実行タイミングが遅延される。したがって、空気使用動作の実行をスキップする場合に比べて、空気使用動作の実行機会を失うことなく供給空気圧の低下を抑制することができる。
補正処理部12eは、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が現在実行中の動作である場合には、当該空気使用動作を一旦中断して、空圧不足フラグがオンの工作機械10における空気使用動作が終了した後に、中断中の空気使用動作を再開させるように構成されている(ステップSB104~ステップSB106)。
これによれば、空圧不足フラグがオンの工作機械10とは異なる他の工作機械において、現在実行中の空気使用動作が一旦中断されることにより、空圧不足フラグがオンの工作機械10への空気供給量を増加させて空圧不足を改善することができる。
また、補正処理部12eは、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が今後実行予定の動作である場合には、当該空気使用動作の実行開始時期を遅延させるように構成されている(ステップSB108)。
これによれば、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10と他の工作機械10との間で空気使用動作の実行時間帯に重なりが生じるのを未然に防止することができる。よって、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10への空気供給量が、他の工作機械10との空気使用動作の重なりによってさらに低下するのを防止することができる。
(実施形態3)
図6は、実施形態3を示している。この実施形態では、各工作機械10のNC装置12には優先度記憶部12fが設けられており、この優先度記憶部12fに記憶された各空気使用動作の実行優先度に応じて補正処理部12eによる補正処理の内容を決定する点が前記各実施形態とは異なる。
優先度記憶部12fには、図7に示す優先度データ(優先度情報に相当)が予め記憶されている。優先度記憶部12fは、例えばROMやハードディスク等の不揮発性記憶媒体により構成される。
図7に示すように、優先度データは、3列のテーブルデータからなり、空気使用動作の種別と、当該空気使用動作のNCプログラムにおける指令コードと、当該空気使用動作の実行優先度とを対応付けて構成されている。
図7では、空気使用動作の種別の一例として、扉開閉装置11bの空気シリンダによる扉開閉動作と、エアーブロー装置11aによるエアーブロー動作とを開示しているが、これらに限定されない。
ここで、実行優先度とは、工作機械10によるワークの加工を行う際の動作の必須度であって、本例では、作業者が操作盤を介して「高」、「中」、「低」の3段階で設定可能になっている。尚、実行優先度の表し方はこれに限定されず、例えば数値の大小で表してもよい。図7では、扉開閉動作の優先度が「高」に設定され、エアーブロー動作の優先度が「低」に設定されており、扉開閉動作の方がエアーブロー動作に比べて実行優先度(必須度)が高いことがわかる。
そして、補正処理部12eは、空圧状況判定部12dにて上述の重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、優先度記憶部12fに記憶された優先度データを基に、空気不足フラグがオンの工作機械10と他の工作機械10との間で実行時間帯の重なりを生じさせるそれぞれの空気使用動作の実行優先度を特定し、特定した実行優先度が、「中」よりも低い空気使用動作については前記補正処理としてスキップ処理(実施形態1で説明した図4の二点鎖線内と同様の処理)を実行し、特定した実行優先度が「中」以上の空気使用動作については前記補正処理としてタイミング変更処理(実施形態2で説明した図5の二点鎖線内と同様の処理)を実行するように構成されている。
したがって、重複空気使用状況が発生した際に、実行優先度が低い空気使用動作(本例ではエアーブロー動作)についてはスキップして処理の迅速化を図りつつ、実行優先度が高い空気使用動作(本例では扉開閉動作)についてはスキップせずに実行タイミングの遅延又は一時中断(タイミング変更処理)を図ることで、供給空気圧の低下を抑制しながら当該空気使用動作を確実に実行することができる。
尚、本実施形態3の変形例として、補正処理部12eは、実行優先度が「中」以上の空気使用動作については前記補正処理の実行対象から除外し、実行優先度が「中」未満の空気使用動作を前記補正処理の実行対象とするように構成されていてもよい。
この構成によれば、補正処理部12eによる補正処理の実行対象は、実行優先度が「中」未満の場合に限定され、実行優先度が「中」以上の空気使用動作については、スキップ処理やタイミング変更処理などの補正処理が実行されることはない。よって、実行優先度の高い空気使用動作は、仮に供給空気圧が不足していても確実に実行して工作機械10の作動に悪影響が及ぶのを防止することができる。
(実施形態4)
実施形態4は、実施形態3と同様に優先度データ(図7参照)を記憶した優先度記憶部12f(図6参照)を有しているが、この優先度データに規定された空気使用動作の実行優先度に基づいて補正処理の対象となる空気使用動作を決定する点が前記実施形態3とは異なっている。
すなわち、前記実施形態1及び2では、補正処理部12eは、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10とは異なる他の工作機械10の空気使用動作に対して前記補正処理を実行するようにしているが、本実施形態は、各工作機械10が実行する空気使用動作の実行優先度に応じて前記補正処理を行う空気使用動作を決定するようにしている。
具体的には、本実施形態の補正処理部12eは、実行状況取得部12cにより重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、優先度記憶部12fに記憶された優先度データを基に、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10と他の工作機械10とのそれぞれにおいて実行時間帯の重なりを生じさせる空気使用動作の実行優先度を特定する。そして、補正処理部12eは、特定した各空気使用動作の実行優先度を比較して、該比較を基に、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10と他の工作機械10とのいずれの空気使用動作に補正処理を実行するかを決定するように構成されている。本例では、補正処理部12eは、空圧不足フラグがオンとなっている工作機械10における空気使用動作の実行優先度と、他の工作機械10の空気使用動作の実行優先度と比較して、実行優先度が最も低い工作機械10の空気使用動作を補正対象として決定する。尚、決定手順はこれに限ったものではなく、例えば実行優先度が所定レベル以下の空気使用動作全てを補正対象として決定してもよい。
このように空気使用動作の実行優先度を考慮して、補正処理部12eにおける補正処理の対象となる空気使用動作を決定することで、実行優先度が高い空気使用動作に対してスキップ処理やタイミング変更処理が実行されて工作機械10全体の作動に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
(他の実施形態)
前記各実施形態では、3つの工作機械10の動作状況を監視する監視サーバ20を別途設けるようにしているが、これに限ったものではない。例えば監視サーバ20を廃止して、各工作機械10のNC装置12同士で通信を行うことにより各NC装置12に上述した監視サーバ20の機能を持たせるようにしてもよい。
前記各実施形態では、所定圧力の一例として、圧力調整弁5の設定圧力を採用しているが、これに限ったものではなく、例えば圧力調整弁5の設定圧力よりも低い圧力(例えば設定圧力の70%~80%)であってもよい。
前記各実施形態では、空気使用動作の一例として、扉開閉装置11bのエアシリンダによる扉開閉動作と、エアーブロー装置11aによるエアーブロー動作とを挙げて説明したが、これに限ったものではなく、例えば、空圧式のワークチャック機構の駆動動作などであってもよい。
前記実施形態2では、空圧不足フラグがオンの工作機械10の空気使用動作(中断せずに継続中の他の空気使用動作)が終了した後に(ステップSB105でYES)、中断中の空気使用動作を再開するようにしているが(ステップSB106)、これに限ったものではなく、例えば、空圧不足フラグがオンの工作機械10にて供給空気圧が設定圧力に回復した後に、中断中の空気使用動作を再開するようにしてもよい。
尚、上述した実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
1 空気供給システム
2 空気供給源
5 圧力調整弁
6 圧力センサ(圧力検出部)
10 工作機械
11 空気使用機器
11a エアーブロー装置(空気使用機器)
11b 扉開閉装置(空気使用機器)
12d 空圧状況判定部
12e 補正処理部
12f 優先度記憶部(記憶部)
21 実行状況取得部
22 空気使用判定部

Claims (7)

  1. 複数の工作機械に対して共通に設けられた1つの空気供給源と、該各工作機械に接続され、前記空気供給源から供給される空気を該各工作機械に供給する空気供給路と、各空気供給路に設けられ、前記各工作機械に供給される供給空気の圧力調整を行う圧力調整弁とを備えた空気供給システムであって、
    前記各工作機械は、それぞれが記憶している自動運転プログラムに基づいて自動運転可能に構成され、
    前記各空気供給路のそれぞれに対して設けられ、前記各工作機械に供給される前記圧力調整後の供給空気の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を取得する実行状況取得部と、
    一の工作機械における前記圧力検出部により検出された前記供給空気の圧力が所定圧力を下回っている場合に、前記実行状況取得部により取得された前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、前記一の工作機械が前記供給空気を使用した空気使用動作を実行中であるか否かを判定する空気使用判定部と、
    前記空気使用判定部によって前記一の工作機械が前記空気使用動作を実行中であると判定された場合に、前記実行状況取得部により取得された前記各工作機械の自動運転プログラムの実行状況を基に、前記一の工作機械にて実行中の空気使用動作と実行時間帯が重なる空気使用動作が他の工作機械にて現在実行中又は今後実行予定となる重複空気使用状況が発生しているか否かを判定する空圧状況判定部と、
    前記空圧状況判定部により前記重複空気使用状況が発生していると判定された場合に、前記一の工作機械と前記他の工作機械との間における前記空気使用動作の実行時間帯の重なりを回避するべく、前記一の工作機械又は前記他の工作機械における前記空気使用動作の実行タイミングを補正する補正処理を実行する補正処理部とを有していることを特徴とする空気供給システム。
  2. 前記補正処理部は、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が他の工作機械において今後実行予定の動作である場合には、当該空気使用動作の実行をスキップするスキップ処理、又は、当該空気使用動作の実行開始時期を遅延させるタイミング変更処理を前記補正処理として実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気供給システム。
  3. 前記補正処理部は、実行タイミングの補正を行う空気使用動作が現在実行中の動作である場合には、当該空気使用動作を途中で中止してその残りをスキップするスキップ処理、又は、当該空気使用動作を一旦中断し、中断せずに継続中の他の空気使用動作が終了した後に、中断中の空気使用動作を再開させるタイミング変更処理を前記補正処理として実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の空気供給システム。
  4. 前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、
    前記補正処理部は、前記補正処理を実行する際には、前記記憶部に記憶された優先度情報を基に該補正処理の対象となる空気使用動作の実行優先度を特定し、特定した実行優先度が所定レベル未満である場合には、該補正処理として前記スキップ処理を実行し、特定した実行優先度が前記所定レベル以上である場合には、該補正処理として前記タイミング変更処理を実行するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の空気供給システム。
  5. 前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、
    前記補正処理部は、実行優先度が所定レベル以上である空気使用動作については前記補正処理の実行対象から除外し、実行優先度が所定レベル未満の空気使用動作を前記補正処理の実行対象とするように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の空気供給システム。
  6. 前記複数の空気使用動作は、前記各工作機械の加工エリアの開閉扉を空気アクチュエータによって駆動する扉開閉動作と、各工作機械にて実行されるエアーブロー動作とを含み、
    前記扉開閉動作の実行優先度は、前記所定レベル以上であり、
    前記エアーブロー動作の実行優先度は、前記所定レベル未満であることを特徴とする請求項4又は5記載の空気供給システム。
  7. 前記各工作機械が実行可能な複数の空気使用動作と、予め定めた該各空気使用動作の実行優先度とを対応付けて優先度情報として記憶する記憶部をさらに備え、
    前記補正処理部は、前記空圧状況判定部により前記重複空気使用状況が発生していると判定された場合には、前記記憶部に記憶された優先度情報を基に、前記一の工作機械と前記他の工作機械とのそれぞれにおいて実行時間帯の重なりを生じさせる空気使用動作の実行優先度を特定し、特定した各空気使用動作の実行優先度を比較し、該比較を基に、前記一の工作機械と前記他の工作機械とのいずれの空気使用動作に対して前記補正処理を実行するかを決定するように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の空気供給システム。
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