JP2023102919A - 電力供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】突入電流を抑制可能な電力供給装置を提供すること。【解決手段】電力供給装置20は、直流電力が供給される正極配線Lpと負極配線Lnとの間に設けられたコンデンサ22及び抵抗素子23と、正極配線Lp及び負極配線Lnに接続された双方向の電圧変換回路25と、蓄電装置10を接続可能なコネクタ30と、電圧変換回路25とコネクタ30の端子31との間に設けられたリレー28と、リレー28と並列に接続された抵抗素子27と、制御回路40と、を備え、制御回路40は、蓄電装置10がコネクタ30に接続されたことに応じて、電圧センサ24によって検出された検出電圧、抵抗素子23の抵抗値、及び抵抗素子27の抵抗値に基づいて、蓄電装置10の蓄電電圧を算出し、コンデンサ22の充電電圧が蓄電電圧よりも大きくなるように、コンデンサ22を充電する。【選択図】図1

Description

本開示は、電力供給装置に関する。
突入電流を防止するためにコンデンサを予備充電するプリチャージ回路が知られている。例えば、特許文献1には、平滑コンデンサを所定電圧まで充電する電源装置が開示されている。
特開平10-164709号公報
このようなプリチャージ回路は、蓄電装置を充電するための電力供給装置にも適用され得る。しかしながら、電力供給装置には任意の蓄電装置が接続されるので、接続される蓄電装置によって蓄電装置の電圧が変化し得る。この場合、突入電流を十分に抑制することができないおそれがある。
本開示は、突入電流を抑制可能な電力供給装置を説明する。
本開示の一側面に係る電力供給装置は、交流電力を直流電力に変換する交流直流変換回路と、交流直流変換回路に接続され、直流電力が供給される正極配線及び負極配線と、正極配線と負極配線との間に設けられた第1コンデンサと、正極配線と負極配線との間に設けられた第1抵抗素子と、正極配線と負極配線との間の電圧を検出する電圧センサと、正極配線及び負極配線に接続された双方向の電圧変換回路と、蓄電装置を接続可能なコネクタであって、蓄電装置の正極端子が接続される第1端子及び蓄電装置の負極端子が接続される第2端子を有するコネクタと、電圧変換回路と第1端子との間に設けられたリレーと、リレーと並列に接続された第2抵抗素子と、交流直流変換回路を制御することにより第1コンデンサを充電する制御回路と、を備える。制御回路は、蓄電装置がコネクタに接続されたことに応じて、電圧センサによって検出された検出電圧、第1抵抗素子の抵抗値、及び第2抵抗素子の抵抗値に基づいて、蓄電装置の電圧である蓄電電圧を算出し、第1コンデンサの充電電圧が蓄電電圧よりも大きくなるように、第1コンデンサを充電し、第1コンデンサの充電が終了した後、リレーをオフ状態からオン状態に切り替える。
この電力供給装置では、リレーは、第1コンデンサの充電が終了した後、オフ状態からオン状態に切り替えられるため、蓄電装置がコネクタに接続された後、第1コンデンサが充電されるまでは、蓄電装置から第2抵抗素子を介して電流が流れ得る。したがって、突入電流を抑制することができる。そして、蓄電装置がコネクタに接続されたことに応じて、電圧センサによって検出された検出電圧、第1抵抗素子の抵抗値、及び第2抵抗素子の抵抗値に基づいて、コネクタに接続された蓄電装置の蓄電電圧が算出され、第1コンデンサの充電電圧が蓄電電圧よりも大きくなるように、第1コンデンサが充電される。これにより、蓄電装置の蓄電電圧よりも第1コンデンサの充電電圧を大きくすることができる。したがって、リレーをオン状態に切り替えたとしても、蓄電装置からの突入電流を抑制することが可能となる。
いくつかの実施形態では、電圧変換回路は、正極配線と負極配線との間に直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、第1スイッチング素子と並列に接続された第1ダイオードと、第2スイッチング素子と並列に接続された第2ダイオードと、一端が第1スイッチング素子と第2スイッチング素子との接続点に接続されたインダクタと、インダクタの他端と負極配線との間に設けられた第2コンデンサと、を備えてもよい。第1ダイオードのカソードは、正極配線に接続されてもよく、第2ダイオードのアノードは、負極配線に接続されてもよい。この構成においては、蓄電装置がコネクタに接続された際に、蓄電装置から、第2抵抗素子又はリレー、インダクタ、及び第1ダイオードを順に通って第1コンデンサに電流が流れ得る。この構成においても、蓄電装置からの突入電流を抑制することが可能となる。
いくつかの実施形態では、制御回路は、蓄電電圧が所定電圧よりも低い電圧である場合、充電電圧が目標電圧となるように、第1コンデンサを充電してもよい。目標電圧は、交流直流変換回路の変換効率が最大となる電圧であってもよい。所定電圧は、電圧変換回路によって目標電圧を電圧変換することで得られる電圧の上限値であってもよい。この場合、交流直流変換回路の変換効率を最大化することができる。したがって、蓄電装置からの突入電流を抑制しつつ、蓄電装置の充電効率を向上させることが可能となる。
いくつかの実施形態では、制御回路は、蓄電電圧が所定電圧以上である場合、充電電圧が、電圧変換回路によって蓄電装置を充電するために必要となる電圧を出力可能な電圧となるように、第1コンデンサを充電してもよい。この場合、蓄電装置からの突入電流を抑制しつつ、蓄電装置の充電を実施することが可能となる。
本開示によれば、突入電流を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る電力供給装置を含む電力システムの概略構成図である。 図2は、図1に示される制御回路が行う予備充電方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら一実施形態に係る電力供給装置を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1を参照しながら、一実施形態に係る電力供給装置を含む電力システムの概略構成を説明する。図1は、一実施形態に係る電力供給装置を含む電力システムの概略構成図である。図1に示される電力システム1は、蓄電装置10を充電するシステムである。電力システム1は、蓄電装置10と、電力供給装置20と、を含む。
蓄電装置10は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、及び電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられ得る。蓄電装置10は、電池11と、電池リレー12と、BMS(Battery Management System)13と、を含む。
電池11は、充放電可能な二次電池である。電池11の例としては、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、及びニッケル水素電池が挙げられる。電池11は、複数の電池セルを含む電池モジュールであってもよい。電池11の正極は、電池リレー12を介して蓄電装置10の正極端子10aに接続されている。電池リレー12は、その両端の電気的な接続状態を導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)との間で切り替え可能な回路素子である。電池11の負極は、蓄電装置10の負極端子10bに接続されている。BMS13は、蓄電装置10を管理する装置である。BMS13は、電池リレー12のオンオフを制御してもよい。電池リレー12は、コネクタ30に蓄電装置10が接続されていない状態においてオフ状態に設定されている。BMS13は、蓄電装置10の通信端子10cを介して電力供給装置20の制御回路40(後述)と通信を行う。
蓄電装置10の種類等に応じて、蓄電装置10の電池電圧Vbat(蓄電電圧)は異なり得る。電池電圧Vbatは、蓄電装置10の開放電圧である。つまり、電池電圧Vbatは、正極端子10aと負極端子10bとの間の電圧である。
電力供給装置20は、蓄電装置10に電力を供給する装置である。言い換えると、電力供給装置20は、蓄電装置10を充電する充電装置である。電力供給装置20は、蓄電装置10に蓄えられた電力を電源PSに供給することもできる。電力供給装置20は、AC/DC変換回路21(交流直流変換回路)と、コンデンサ22(第1コンデンサ)と、抵抗素子23(第1抵抗素子)と、電圧センサ24と、電圧変換回路25と、電圧センサ26と、抵抗素子27(第2抵抗素子)と、リレー28と、コネクタ30と、制御回路40と、正極配線Lpと、負極配線Lnと、を含む。
コネクタ30は、蓄電装置10を接続可能に構成されている。コネクタ30は、端子31(第1端子)と、端子32(第2端子)と、端子33と、を含む。端子31は、抵抗素子27及びリレー28と接続され、蓄電装置10と電力供給装置20のコネクタ30とが接続された時には、蓄電装置10の正極端子10aと接続される。端子32は、負極配線Lnと接続され、蓄電装置10と電力供給装置20のコネクタ30とが接続された時には、蓄電装置10の負極端子10bと接続される。端子33は、蓄電装置10と電力供給装置20のコネクタ30とが接続された時には、蓄電装置10の通信端子10cと接続される。蓄電装置10は、ケーブルを介してコネクタ30に接続されてもよく、コネクタ30に直接接続されてもよい。なお、図1に示される例では、説明の便宜上、蓄電装置10と電力供給装置20とが離間している。
AC/DC変換回路21は、電源PSから供給される交流電力を直流電力に変換する回路である。AC/DC変換回路21の例としては、DAB(Dual Active Bridge)マトリクスコンバータが挙げられる。電源PSは、例えば、系統電源である。AC/DC変換回路21には、正極配線Lp及び負極配線Lnが接続されており、正極配線Lp及び負極配線Lnには直流電力が供給される。
コンデンサ22は、大容量の平滑コンデンサである。コンデンサ22は、正極配線Lpと負極配線Lnとの間に設けられている。具体的には、コンデンサ22の一端は正極配線Lpに接続され、コンデンサ22の他端は負極配線Lnに接続されている。抵抗素子23は、コンデンサ22を放電するための抵抗素子である。抵抗素子23は、正極配線Lpと負極配線Lnとの間に設けられ、コンデンサ22と並列に接続されている。具体的には、抵抗素子23の一端は正極配線Lpに接続され、抵抗素子23の他端は負極配線Lnに接続されている。電圧センサ24は、正極配線Lpと負極配線Lnとの間の電圧(コンデンサ22の充電電圧)を検出する回路である。電圧センサ24は、検出電圧Vdet1を制御回路40に出力する。
電圧変換回路25は、正極配線Lp及び負極配線Lnに接続された双方向の電圧変換回路である。言い換えると、電圧変換回路25は、入力電力の電圧を異なる電圧に電圧変換するDC/DC変換回路であり、昇圧動作及び降圧動作を実施可能に構成されている。電圧変換回路25は、スイッチング素子51(第1スイッチング素子)と、スイッチング素子52(第2スイッチング素子)と、ダイオード53(第1ダイオード)と、ダイオード54(第2ダイオード)と、インダクタ55と、コンデンサ56(第2コンデンサ)と、抵抗素子57と、を含む。
スイッチング素子51及びスイッチング素子52は、正極配線Lpと負極配線Lnとの間に直列に接続されている。各スイッチング素子は、その両端の電気的な接続状態を導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)との間で切り替え可能な回路要素である。スイッチング素子の例としては、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)及び絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)が挙げられる。各スイッチング素子のゲートに、制御回路40からゲート電圧が印加されることによって、スイッチング素子の接続状態がオン状態とオフ状態との間で切り替えられる。
スイッチング素子51のドレインは、正極配線Lpに接続されている。スイッチング素子51のソースとスイッチング素子52のドレインとは、接続点Pcにおいて互いに接続され、インダクタ55を介してコンデンサ56の一端に接続されている。スイッチング素子52のソースは、負極配線Lnに接続されている。コンデンサ56の他端は、負極配線Lnに接続されている。つまり、コンデンサ56は、インダクタ55の他端と負極配線Lnとの間に設けられている。
ダイオード53は、スイッチング素子51と並列に接続された還流ダイオードである。具体的には、ダイオード53のカソードは正極配線Lpに接続され、ダイオード53のアノードは接続点Pcに接続されている。ダイオード54は、スイッチング素子52と並列に接続された還流ダイオードである。具体的には、ダイオード54のカソードは接続点Pcに接続され、ダイオード54のアノードは負極配線Lnに接続されている。
抵抗素子57は、コンデンサ56を放電するための抵抗素子である。抵抗素子57は、コンデンサ56と並列に接続されている。具体的には、抵抗素子57の一端はインダクタ55の他端に接続され、抵抗素子57の他端は負極配線Lnに接続されている。
このように構成された電圧変換回路25は、スイッチング素子51,52が周期的にオンオフ制御されることによって、直流電力の電圧変換を行う。具体的には、スイッチング素子51がオン状態に設定されるとともにスイッチング素子52がオフ状態に設定されるパターンと、スイッチング素子51がオフ状態に設定されるとともにスイッチング素子52がオン状態に設定されるパターンとが交互に実施される。これにより、電圧変換回路25は、AC/DC変換回路21から供給される直流電力の電圧(コンデンサ22の充電電圧)を降圧し、それによって得られた直流電力を蓄電装置10に向けて出力したり、蓄電装置10から供給される直流電力の電圧(コンデンサ56の充電電圧)を昇圧し、それによって得られた直流電力をAC/DC変換回路21に向けて出力したりする。スイッチング素子51がオン状態である期間と、スイッチング素子52がオン状態である期間との割合(デューティー比)を調整することにより、電圧変換回路25から出力される直流電力の電圧値が変更される。
電圧センサ26は、コンデンサ56の充電電圧を検出する回路である。電圧センサ26は、検出電圧Vdet2を制御回路40に出力する。
リレー28は、電圧変換回路25とコネクタ30の端子31との間に設けられている。具体的には、リレー28の一端は、インダクタ55の他端及びコンデンサ56の一端に接続されている。リレー28の他端は、端子31に接続されている。リレー28は、制御回路40からの制御信号によって、リレー28の接続状態がオン状態とオフ状態との間で切り替えられる。リレー28は、コネクタ30に蓄電装置10が接続されていない状態においてオフ状態に設定されている。抵抗素子27は、リレー28と並列に接続されている。
制御回路40は、電力供給装置20を統括制御する回路である。制御回路40は、例えば、AC/DC変換回路21を制御することによりコンデンサ22を予備充電(プリチャージ)する。
次に、図2を参照しながら、制御回路40が行う予備充電方法を説明する。図2は、図1に示される制御回路が行う予備充電方法を示すフローチャートである。図2に示される一連の処理は、蓄電装置10がコネクタ30に接続されたことを契機として開始される。一例として、制御回路40は、端子33を介して蓄電装置10のBMS13との通信が確立したことによって、蓄電装置10がコネクタ30に接続されたことを検出する。なお、電池リレー12及びリレー28は、コネクタ30に蓄電装置10が接続されていない状態においてオフ状態に設定されているので、予備充電方法のフローが開始した時点ではオフ状態を維持している。
制御回路40は、まず、蓄電装置10の電池リレー12をオフ状態からオン状態に切り替える(ステップS1)。一例として、制御回路40は、電池リレー12をオン状態に設定するための指令をBMS13に送信する。そして、BMS13は、当該指令を受信したことに応じて、電池リレー12に制御信号を出力して電池リレー12をオフ状態からオン状態に切り替える。
続いて、制御回路40は、電池電圧Vbatを計算する(ステップS2)。ステップS2では、制御回路40は、検出電圧Vdet1、抵抗素子23の抵抗値R1、抵抗素子57の抵抗値R2、及び抵抗素子27の抵抗値R3を用いて、電池電圧Vbatを計算する。具体的には、制御回路40は、まず、式(1)に示されるように、抵抗値R1と抵抗値R2との合成抵抗値R12を計算する。
Figure 2023102919000002
検出電圧Vdet1は電池電圧Vbatを抵抗値R3と合成抵抗値R12とで抵抗分圧することにより生成された電圧とみなされ得るので、制御回路40は、式(2)に示されるように電池電圧Vbatを計算する。なお、抵抗値R1~R3は不図示のメモリに予め格納されているので、制御回路40はこれらの値をメモリから取得する。抵抗素子23,27,57以外の抵抗成分の抵抗値は小さいので、ここではこれらの抵抗成分の抵抗値は除外される。
Figure 2023102919000003
続いて、制御回路40は、電池電圧Vbatと所定電圧とを比較し、電池電圧Vbatが所定電圧よりも低い電圧であるか否かを判定する(ステップS3)。所定電圧は、電圧変換回路25によって目標電圧を電圧変換することで得られる電圧の上限値である。目標電圧は、AC/DC変換回路21の変換効率が最大となる電圧である。所定電圧は、目標電圧よりも小さい。所定電圧及び目標電圧は、計測等によって予め求められ、不図示のメモリに格納されている。
電池電圧Vbatが所定電圧よりも低い電圧である場合(ステップS3:YES)、制御回路40は、予備充電電圧を目標電圧に設定する(ステップS4)。一方、電池電圧Vbatが所定電圧以上である場合(ステップS3:NO)、制御回路40は、電池電圧Vbatと閾値とを比較し、電池電圧Vbatが閾値以下であるか否かを判定する(ステップS5)。閾値は、電圧変換回路25が供給可能な電圧の上限値である。閾値は、不図示のメモリに予め格納されている。電池電圧Vbatが閾値以下である場合(ステップS5:YES)、制御回路40は、予備充電電圧を充電可能電圧に設定する(ステップS6)。充電可能電圧は、電圧変換回路25によって蓄電装置10を充電するために必要となる電圧を出力可能な電圧である。充電可能電圧は、目標電圧よりも大きく、電池電圧Vbatよりも大きい。
続いて、制御回路40は、ステップS4又はステップS6において設定された予備充電電圧に基づいて、コンデンサ22の予備充電を実施する(ステップS7)。具体的に説明すると、制御回路40は、電圧センサ24から受け取った検出電圧Vdet1が予備充電電圧に達するまで、AC/DC変換回路21に予備充電を継続させ、検出電圧Vdet1が予備充電電圧に達すると、AC/DC変換回路21に予備充電を停止させる。
続いて、制御回路40は、コンデンサ22の予備充電が終了したことに応じて、リレー28をオフ状態からオン状態に切り替える(ステップS8)。制御回路40は、リレー28に制御信号を出力することによって、リレー28をオフ状態からオン状態に切り替える。続いて、制御回路40は、蓄電装置10の充電を開始する(ステップS9)。以上により、予備充電方法の一連の処理が終了する。
一方、電池電圧Vbatが閾値よりも大きい場合には、電力供給装置20は蓄電装置10を充電できない。したがって、ステップS5において、電池電圧Vbatが閾値よりも大きい場合(ステップS5:NO)、制御回路40は、蓄電装置10の充電を中止し(ステップS10)、予備充電方法の一連の処理が終了する。
上述のように、電池電圧Vbatが所定電圧よりも低い電圧である場合(ステップS3:YES)には、予備充電電圧は目標電圧に設定される(ステップS4)。電池電圧Vbatが所定電圧以上であり(ステップS3:NO)かつ閾値以下である場合(ステップS5:YES)には、予備充電電圧は充電可能電圧に設定される(ステップS6)。いずれの場合においても、コンデンサ22は、電池電圧Vbatよりも大きい電圧に予備充電される(ステップS7)。したがって、ステップS8においてリレー28がオン状態に切り替えられたとしても、蓄電装置10からの突入電流が抑制される。
以上説明した電力供給装置20においては、回路の構成上、蓄電装置10がコネクタ30に接続された際に、蓄電装置10から、抵抗素子27又はリレー28、インダクタ55、及びダイオード53を順に通ってコンデンサ22に電流が流れ得る。これに対し、リレー28は、コンデンサ22の充電が終了した後、オフ状態からオン状態に切り替えられるため、蓄電装置10がコネクタ30に接続された後、コンデンサ22が充電されるまでは、蓄電装置10から抵抗素子27を介して電流が流れ得る。したがって、突入電流を抑制することができる。そして、蓄電装置10がコネクタ30に接続されたことに応じて、制御回路40が、電圧センサ24によって検出された検出電圧Vdet1、抵抗素子23の抵抗値R1、抵抗素子57の抵抗値R2、及び抵抗素子27の抵抗値R3に基づいて、蓄電装置10の電池電圧Vbatを算出し、コンデンサ22の充電電圧が電池電圧Vbatよりも大きくなるように、コンデンサ22を予備充電する。これにより、コネクタ30に接続されている蓄電装置10の電池電圧Vbatよりもコンデンサ22の充電電圧を大きくすることができる。したがって、コンデンサ22の予備充電が終了したときには、コンデンサ22の充電電圧は、電池電圧Vbatよりも大きくなっているので、リレー28をオン状態に切り替えたとしても、蓄電装置10からの突入電流を抑制することが可能となる。
制御回路40は、電池電圧Vbatが所定電圧よりも低い電圧である場合、コンデンサ22の充電電圧が目標電圧となるように、コンデンサ22を充電する。この場合、AC/DC変換回路21の変換効率を最大化することができる。したがって、蓄電装置10からの突入電流を抑制しつつ、蓄電装置10の充電効率を向上させることが可能となる。
制御回路40は、電池電圧Vbatが所定電圧以上で、かつ、電池電圧Vbatが閾値以下である場合、コンデンサ22の充電電圧が、充電可能電圧となるように、コンデンサ22を充電する。この場合、蓄電装置10からの突入電流を抑制しつつ、蓄電装置10の充電を実施することが可能となる。
以上、本開示の一実施形態について詳細に説明されたが、本開示に係る電力供給装置は上記実施形態に限定されない。
蓄電装置10は、電池リレー12を含んでいなくてもよい。この場合、ステップS1は省略される。蓄電装置10は、BMS13を含んでいなくてもよい。
電圧変換回路25は、抵抗素子57を含んでいなくてもよい。この場合、制御回路40は、合成抵抗値R12を抵抗値R1に置き換えて、式(2)を用いて電池電圧Vbatを計算する。言い換えると、制御回路40は、検出電圧Vdet1、抵抗値R1、及び抵抗値R3に基づいて、電池電圧Vbatを計算する。
電力供給装置20によって充電可能な蓄電装置10だけが、コネクタ30に接続される場合には、図2に示される予備充電方法において、ステップS5は省略され得る。つまり、電池電圧Vbatが所定電圧以上である場合(ステップS3:NO)、制御回路40は、予備充電電圧を充電可能電圧に設定する(ステップS6)。この場合、制御回路40は、電池電圧Vbatが所定電圧以上である場合、コンデンサ22の充電電圧が、充電可能電圧となるように、コンデンサ22を充電する。
制御回路40は、コンデンサ22の充電電圧が電池電圧Vbatよりも大きくなるように、コンデンサ22を予備充電すればよい。例えば、図2に示される予備充電方法において、ステップS3~S6,S10に代えて、制御回路40は、予備充電電圧を電池電圧Vbat以上の電圧に設定するだけでもよい。この場合も、リレー28をオン状態に切り替えたとしても、蓄電装置10からの突入電流を抑制することが可能となる。
1…電力システム、10…蓄電装置、10a…正極端子、10b…負極端子、20…電力供給装置、21…AC/DC変換回路(交流直流変換回路)、22…コンデンサ(第1コンデンサ)、23…抵抗素子(第1抵抗素子)、24…電圧センサ、25…電圧変換回路、26…電圧センサ、27…抵抗素子(第2抵抗素子)、28…リレー、30…コネクタ、31…端子(第1端子)、32…端子(第2端子)、40…制御回路、51…スイッチング素子(第1スイッチング素子)、52…スイッチング素子(第2スイッチング素子)、53…ダイオード(第1ダイオード)、54…ダイオード(第2ダイオード)、55…インダクタ、56…コンデンサ(第2コンデンサ)、57…抵抗素子、Ln…負極配線、Lp…正極配線、Pc…接続点。

Claims (4)

  1. 交流電力を直流電力に変換する交流直流変換回路と、
    前記交流直流変換回路に接続され、前記直流電力が供給される正極配線及び負極配線と、
    前記正極配線と前記負極配線との間に設けられた第1コンデンサと、
    前記正極配線と前記負極配線との間に設けられた第1抵抗素子と、
    前記正極配線と前記負極配線との間の電圧を検出する電圧センサと、
    前記正極配線及び前記負極配線に接続された双方向の電圧変換回路と、
    蓄電装置を接続可能なコネクタであって、前記蓄電装置の正極端子が接続される第1端子及び前記蓄電装置の負極端子が接続される第2端子を有するコネクタと、
    前記電圧変換回路と前記第1端子との間に設けられたリレーと、
    前記リレーと並列に接続された第2抵抗素子と、
    前記交流直流変換回路を制御することにより前記第1コンデンサを充電する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記蓄電装置が前記コネクタに接続されたことに応じて、前記電圧センサによって検出された検出電圧、前記第1抵抗素子の抵抗値、及び前記第2抵抗素子の抵抗値に基づいて、前記蓄電装置の電圧である蓄電電圧を算出し、前記第1コンデンサの充電電圧が前記蓄電電圧よりも大きくなるように、前記第1コンデンサを充電し、前記第1コンデンサの充電が終了した後、前記リレーをオフ状態からオン状態に切り替える、電力供給装置。
  2. 前記電圧変換回路は、
    前記正極配線と前記負極配線との間に直列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子と並列に接続された第1ダイオードと、
    前記第2スイッチング素子と並列に接続された第2ダイオードと、
    一端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との接続点に接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端と前記負極配線との間に設けられた第2コンデンサと、
    を備え、
    前記第1ダイオードのカソードは、前記正極配線に接続され、
    前記第2ダイオードのアノードは、前記負極配線に接続される、請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記制御回路は、前記蓄電電圧が所定電圧よりも低い電圧である場合、前記充電電圧が目標電圧となるように、前記第1コンデンサを充電し、
    前記目標電圧は、前記交流直流変換回路の変換効率が最大となる電圧であり、
    前記所定電圧は、前記電圧変換回路によって前記目標電圧を電圧変換することで得られる電圧の上限値である、請求項1又は請求項2に記載の電力供給装置。
  4. 前記制御回路は、前記蓄電電圧が前記所定電圧以上である場合、前記充電電圧が、前記電圧変換回路によって前記蓄電装置を充電するために必要となる電圧を出力可能な電圧となるように、前記第1コンデンサを充電する、請求項3に記載の電力供給装置。
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