JP2023096641A - 油圧制御回路 - Google Patents

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慶太 伊藤
Keita Ito
沁雨 劉
Qinyu Liu
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Abstract

Figure 2023096641000001
【課題】オイルの供給対象に過度な圧力が付与されることを効率的に抑制できる油圧制御回路を提供する。
【解決手段】オイルポンプ2とオイルポンプで加圧されるオイルの供給対象9とを繋ぐ油圧制御回路1において、油圧制御回路は、オイルポンプの吐出口2aから供給対象に繋がる第1油路10と、第1油路から分岐してオイルポンプの吸入口2bに繋がる第2油路20と、第2油路の経路中に設けられる流量制御弁50と、を備える。第1油路は、第2油路との分岐部10aより下流側に第1オリフィス19を有する。流量制御弁は、第1油路の第1オリフィスより下流側の圧力と、第2油路の圧力と、の差分に応じて開度が調整される。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧制御回路に関する。
従来から自動車には、自動変速機などに油圧を供給する圧力供給源として、エンジンなどの駆動装置により駆動される機械式オイルポンプが搭載されていた。特許文献1には、機械式オイルポンプに加えて、エンジン停止中に作動する電動オイルポンプが搭載される油圧制御装置が開示されている。
特開2016-65588号公報
圧力供給源として、吐出圧が安定し難い機械式オイルポンプなどを採用する場合、オイルの供給対象である被制御機器に過度な圧力が加わり、供給対象に負荷を与える虞がる。
本発明は上記事情に鑑みて、オイルの供給対象に過度な圧力が付与されることを効率的に抑制できる油圧制御回路を提供することを一つの目的とする。
本発明の油圧制御回路における一つの態様は、オイルポンプと前記オイルポンプで加圧されるオイルの供給対象とを繋ぐ油圧制御回路である。前記油圧制御回路は、前記オイルポンプの吐出口から前記供給対象に繋がる第1油路と、前記第1油路から分岐して前記オイルポンプの吸入口に繋がる第2油路と、前記第2油路の経路中に設けられる流量制御弁と、を備える。前記第1油路は、前記第2油路との分岐部より下流側に第1オリフィスを有する。前記流量制御弁は、前記第1油路の前記第1オリフィスより下流側の圧力と、前記第2油路の圧力と、の差分に応じて開度が調整される。
本発明の上記態様によれば、オイルの供給対象に過度な圧力が付与されることを効率的に抑制できる油圧制御回路を提供することができる。
図1は、一実施形態における油圧制御回路の構成を模式的に示す図である。 図2は、一実施形態の流量制御弁の閉状態の断面積模式図である。 図3は、一実施形態の流量制御弁の開状態の断面積模式図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態における油圧制御回路1の構成を模式的に示す図である。
油圧制御回路1は、オイルポンプ2とオイルポンプ2で加圧されるオイルの供給対象9とを繋ぐ回路である。油圧制御回路1によって油圧を供給される供給対象9としては、クラッチ装置、自動変速機などが例示される。
油圧制御回路1、オイルポンプ2、および供給対象9は、例えば、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載される。なお、油圧制御回路1は、内燃機関などのモータ以外の動力源を有する車両に搭載されていてもよい。
本実施形態のオイルポンプ2は、機械式ポンプである。オイルポンプ2は、例えば内接型ギアポンプなどのギアポンプである。オイルポンプ2は、例えば、車両駆動用のモータ(図示略)によって駆動されることによりオイルを吐出する。この場合、モータの動力伝達ギヤの回転シャフトの回転運動が、オイルポンプ2のポンプロータに接続され、オイルポンプ2を駆動する。なお、オイルポンプ2は、例えばハイブリッド車両に搭載される内燃機関に接続されて駆動するものであってもよい。
オイルポンプ2は、吸入口2bと吐出口2aとを有する。オイルポンプ2は、吸入口2bにおいてストレーナ3からオイルを吸引し、吐出口2aにおいて供給対象9に油圧を供給する。
油圧制御回路1は、第1油路10と、第1分岐油路11と、第2油路20と、第2分岐油路21と、第3油路30と、第3分岐油路31と、吸入油路40と、流量制御弁50と、ライン圧調圧弁60と、ストレーナ3と、を備える。
(第1油路)
第1油路10は、オイルポンプ2の吐出口2aから供給対象9に繋がる。以下の説明において、第1油路10の上流側とは第1油路10においてオイルポンプ2側を意味し、第1油路10の下流側とは第1油路10において供給対象9側を意味する。
第1油路10からは、第2油路20と第3油路30と第1分岐油路11とが分岐する。第1油路10の経路中であって、第2油路20との分岐部を第1分岐部(分岐部)10aと呼び、第3油路30との分岐部を第2分岐部10bと呼び、第1分岐油路11との分岐部を第3分岐部10cと呼ぶ。第1分岐部10a、第2分岐部10b、および第3分岐部10cは、第1油路10の上流側から下流側に向かってこの順で配置される。
第1油路10は、第1オリフィス19を有する。第1オリフィス19は、第1油路10の断面積が小さくなる部分である。第1油路10中を流れるオイルの圧力は、第1オリフィス19を通過ことで低下する。したがって、第1油路10の経路中において、第1オリフィス19の上流側のオイルの圧力は、下流側のオイルの圧力よりも高くなる。第1油路10の経路中において、第1オリフィスの上流側には、第1分岐部10aが配置され、第1オリフィス19の下流側には第2分岐部10b、および第3分岐部10cが配置される。すなわち、第1オリフィス19は、第1分岐部10aより下流側、かつ第2分岐部10b、および第3分岐部10cより上流側に位置する。
第1油路10の経路中には、第1フィルタ71が配置される。第1フィルタ71は、第1油路10を流れるオイルろ過し、オイルに含まれる微細なゴミを取り除く。第1フィルタ71は、第1分岐部10a、第1オリフィス19、および第2分岐部10bの下流側、かつ第3分岐部10cより上流側に位置する。第1油路10を流れるオイルは、第1フィルタ71において圧力損失を生じる。しかしながら、第1フィルタ71における圧力損失は、管路による圧力損失と同様に十分に小さいと見做すことができるため、ここでは無視して説明する。
(第1分岐油路)
第1分岐油路11は、第1オリフィス19の下流側で第1油路10から分岐する。このため、第1分岐油路11内のオイルの圧力は、第1油路10の経路中であって、第1オリフィス19の下流側のオイルの圧力と概ね一致する。また、第1分岐油路11は、流量制御弁50の第3ポート50cに繋がる。
(第2油路)
第2油路20は、第1オリフィス19の上流側で第1油路10から分岐する。第2油路20の経路中には、流量制御弁50が配置される。第2油路20は、流量制御弁50に対し上流側の領域である上流領域25と、流量制御弁50に対し下流側の領域である下流領域26と、を有する。
第2油路20の上流領域25は、第1油路10の第1分岐部10aから流量制御弁50に延びる。上流領域25は、流量制御弁50の第1ポート50aに繋がる。上流領域25内のオイルの圧力は、第1油路10の経路中であって、第1オリフィス19の上流側のオイルの圧力と概ね一致する。
第2油路20の上流領域25からは、第2分岐油路21が分岐する。第2油路20の経路中であって、第2分岐油路21との分岐部を第4分岐部20aと呼ぶ。また、第2油路20の上流領域25の経路中であって第4分岐部20aより上流側には、第2フィルタ72が配置される。第2フィルタ72は、第2油路20を流れるオイルろ過する。第2フィルタ72における圧力損失は、十分に小さくここでは無視できる。
第2油路20の下流領域26は、流量制御弁50から吸入油路40に延びる。下流領域26は、流量制御弁50の第2ポート50bに繋がる。また、下流領域26は、吸入油路40を介してオイルポンプ2の吸入口2bに繋がる。したがって、第2油路20は、第1油路10から分岐してオイルポンプ2の吸入口2bに繋がる油路である。
(第2分岐油路)
第2分岐油路21は、第2油路20の上流領域25に設けられる第4分岐部20aにおいて第2油路20から分岐する。すなわち、第2分岐油路21は、流量制御弁50の上流側で第2油路20から分岐する。第2分岐油路21は、流量制御弁50の第4ポート50dに接続される。
第2分岐油路21は、第2オリフィス29を有する。第2オリフィス29は、第2分岐油路21の断面積が小さくなる部分である。第2分岐油路21中をオイルが流動する場合、オイルの圧力は、第2オリフィス29を通過ことで低下する。第2オリフィス29は、第2分岐油路21中のオイルの圧力損失を高めて、第2分岐油路21内のオイルの流動を緩やかにする。
(第3油路)
第3油路30は、第1オリフィス19の下流側で第1油路10から分岐する。第3油路30の経路中には、ライン圧調圧弁60が配置される。第3油路30は、ライン圧調圧弁60に対し上流側の領域である上流領域35と、ライン圧調圧弁60に対し下流側の領域である下流領域36と、を有する。
第3油路30の上流領域35は、第1油路10の第2分岐部10bからライン圧調圧弁60に延びる。上流領域35は、ライン圧調圧弁60の第1ポート60aに繋がる。上流領域35内のオイルの圧力は、第1油路10の経路中であって、第1オリフィス19の下流側のオイルの圧力と概ね一致する。
第3油路30の上流領域35からは、第3分岐油路31が分岐する。第3油路30の経路中であって、第3分岐油路31との分岐部を第5分岐部30aと呼ぶ。
第3油路30の下流領域36は、ライン圧調圧弁60から吸入油路40に延びる。下流領域36は、ライン圧調圧弁60の第2ポート60bに繋がる。また、下流領域36は、吸入油路40を介してオイルポンプ2の吸入口2bに繋がる。したがって、第3油路30は、第1油路10から分岐してオイルポンプ2の吸入口2bに繋がる油路である。
(第3分岐油路)
第3分岐油路31は、第3油路30の上流領域35に設けられる第5分岐部30aにおいて第3油路30から分岐する。すなわち、第3分岐油路31は、ライン圧調圧弁60の上流側で第3油路30から分岐する。第3分岐油路31は、ライン圧調圧弁60の第3ポート60cに接続される。
(ライン圧調整弁)
ライン圧調圧弁60は、第3油路30の経路中に設けられる。ライン圧調圧弁60は、第1ポート60aと第2ポート60bと第3ポート60cとを有する。第1ポート60aは、第3油路30の上流領域35に接続される。第2ポート60bは、第3油路30の下流領域36に接続される。第3ポート60cは、第3分岐油路31に接続される。ライン圧調圧弁60の内部には、ソレノイドが配置される。ライン圧調圧弁60は、第3分岐油路31の圧力とソレノイドとによって駆動される。
ライン圧調圧弁60は、第3油路30の上流領域35と下流領域36との間で開度を調整する。これにより、ライン圧調圧弁60は、第3油路30を流れるオイルの流量を調整し、第1油路10の圧力を調整する。すなわち、ライン圧調圧弁60は、第1油路10の圧力が高まり過ぎる場合に、一部のオイルを、第3油路30を介してオイルポンプ2の吸入口2bに戻す。
(吸入油路)
吸入油路40は、図示略のオイルパンに貯留されるオイルをろ過するストレーナ3とオイルポンプ2の吸入口2bとを繋ぐ。吸入油路40には、第2油路20の下流側端部20b、および第3油路30の下流側端部30bが接続される。このため、オイルポンプ2の吸入口2bには、ストレーナ3を通過するオイルと、第2油路20を通過するオイルと、第3油路30を通過するオイルとが、合流して吸入される。
(流量制御弁)
流量制御弁50は、第2油路20の経路中に設けられる。流量制御弁50は、開度を変化させることで第2油路20を通過するオイルの流量を調整する。また、流量制御弁50には、第1分岐油路11および第2分岐油路21が接続される。第1分岐油路11および第2分岐油路21のオイルは、流量制御弁50の開度調整に利用される。
なお、以下の説明において、流量制御弁50が閉塞し、第2油路20を上流領域25と下流領域26との間で遮断する状態を閉状態と呼ぶ。また、流量制御弁50が第2油路20を上流領域25と下流領域26とを連通させる状態を開状態と呼ぶ。
図2は、閉状態の流量制御弁50の断面積模式図である。図3は、開状態の流量制御弁50の断面模式図である。
流量制御弁50は、中心軸線Jに沿って延びる。流量制御弁50は、中心軸線Jを中心とする筒状のハウジング部51と、ハウジング部51の内部に配置されるスプール軸55と、ハウジング部51の内部であってスプール軸55の軸方向一方側(図中左側)に配置されるスプリング59と、を有する。
ハウジング部51は、筒本体52と蓋部53とを有する。筒本体52は、軸方向他方側(図中右側)に開口する有底筒状である。筒本体52は、軸方向他方側(図中右側)を向く底面52aを有する。筒本体52の開口は、蓋部53によって覆われる。
ハウジング部51の内部には、中心軸線Jを中心とする円柱状の内部空間Sが設けられる。スプール軸55およびスプリング59は、ハウジング部51の内部空間Sに配置される。内部空間Sは、スプール軸55によって、第1圧力室51aと、スプール室51cと、第2圧力室51bと、に区画される。すなわち、ハウジング部51の内部には、第1圧力室51a、スプール室51c、および第2圧力室51bが設けられる。第1圧力室51a、スプール室51c、および第2圧力室51bは、軸方向一方側から軸方向他方側に向かってこの順で並ぶ。
また、ハウジング部51には、内部空間Sから径方向に延びる複数のポート(第1ポート50a、第2ポート50b、第3ポート50c、および第4ポート50d)が設けられる。すなわち、流量制御弁50は、第1ポート50a、第2ポート50b、第3ポート50c、および第4ポート50dを有する。複数のポート50a、50b、50c、50dは、ハウジング部51の外周から内部空間Sに向かって設けられる貫通孔である。第3ポート50c、第1ポート50a、第2ポート50b、および第4ポート50dは、軸方向一方側から軸方向他方側に向かってこの順で並ぶ。
第1ポート50a、および第2ポート50bは、スプール室51cに繋がる。また、第1ポート50aには、第2油路20の上流領域25が接続される。一方で、第2ポート50bには、第2油路20の下流領域26が接続される。すなわち、スプール室51cには、第2油路の流入口(すなわち、上流領域25)および流出口(すなわち、下流領域26)が接続される。
第3ポート50cは、第1圧力室51aに繋がる。また、第3ポート50cには、第1分岐油路11が接続される。すなわち、第1圧力室51aには、第1分岐油路11が接続される。
第4ポート50dは、第2圧力室51bに繋がる。また、第4ポート50dには、第2分岐油路21が接続される。すなわち、第2圧力室51bには、第2分岐油路21が接続される。
スプール軸55は、第1ランド(ランド)55aと、第2ランド(ランド)55bと、連結軸部55cと、スプリングガイド55dと、を有する。
第1ランド55a、および第2ランド55bは、ハウジング部51の内部空間Sを区間する。すなわち、複数のランド55a、55bは、ハウジング部51の内部空間Sを第1圧力室51a、スプール室51c、および第2圧力室51bに区画する。それぞれのランド55a、55bは、内部空間Sにおいて自身の軸方向一方側の領域から軸方向他方側の領域へのオイルの移動を抑制する。
第1ランド55aは、第2ランド55bの軸方向一方側(図中左側)に配置される。第1ランド55aの軸方向寸法は、第2ランド55bの軸方向寸法より大きい。第1ランド55aには、凹溝55gが設けられる。凹溝55gは、第1ランド55aの軸方向他方側(図中右側)の端面から軸方向の中程まで延びる。
連結軸部55cは、第1ランド55aと第2ランド55bとの間に位置しこれらを連結する。連結軸部55cは、中心軸線Jを中心として軸方向に延びる。連結軸部55cの外径は、第1ランド55aおよび第2ランド55bの外径と比較して十分に小さい。
スプリングガイド55dは、第1ランド55aの軸方向一方側(図中左側)の端面に接続される。スプリングガイド55dは、中心軸線Jを中心として軸方向に延びる。スプリングガイド55dの外径は、第1ランド55aおよび第2ランド55bの外径と比較して十分に小さい。スプリングガイド55dの外周には、スプリング59が配置される。スプリングガイド55dは、スプリング59の圧縮動作をガイドする。
スプリング59は、中心軸線Jを中心とするコイルバネである。スプリング59は、圧縮した状態で第1圧力室51aに配置される。スプリング59は、ハウジング部51の筒本体52の底面52aと、第1ランド55aの軸方向一方側(図中左側)を向く面と、に接触する。スプリング59は、スプール軸55を第2圧力室51b側(図中右側)に押す。
流量制御弁50は、スプール軸55が軸方向に沿って移動することで閉状態(図2)と開状態(図3)との間を遷移する。図2に示す閉状態の流量制御弁50では、スプール軸55はハウジング部51の内部空間Sにおいて、軸方向他方側(図中右側)に偏って配置される。閉状態の流量制御弁50において、スプール軸55の軸方向他方側(図中右側)の端面は、蓋部53に接触する。
閉状態は、第1圧力室51a内のオイルの圧力とスプリング59のバネ力の総和が、第2圧力室51b内のオイルの圧力より大きくなる場合に、スプール軸55が軸方向他方側(図中右側)に移動することで現れる状態である。
閉状態の流量制御弁50において、スプール軸55の第1ランド55aの外周面は、第1ポート50aの開口を覆う。このため、閉状態の流量制御弁50において、第1ポート50aからスプール室51cへのオイルの流入が抑止される。結果的に、閉状態の流量制御弁50は、第2油路20を閉塞する。
流量制御弁50は、スプール軸55が軸方向一方側(図中左側)に移動することで、図2の閉状態から図3の開状態に遷移する。スプール軸55が軸方向一方側に移動するに従い、第1ランド55aに設けられる凹溝55gが、徐々に第1ポート50aの開口に重なる。これにより、第1ポート50aとスプール室51cとが連通され、オイルが第1ポート50aからスプール室51cに流入し、さらにスプール室51c内のオイルは第2ポート50bから流出する。
第1ランド55aの凹溝55gと第1ポート50aとが重なる面積は、スプール軸55が軸方向一方側(図中左側)に移動するに従い徐々に大きくなる。すなわち、スプール軸55は、軸方向の移動によって流入口の開口面積を変化させる。流量調整弁50は、スプール軸55の軸方向の位置によって第2油路20の開度を変化させ、第2油路20を流れるオイルの流量を調整できる。
図3に示す開状態は、第2圧力室51b内のオイルの圧力が、第1圧力室51a内のオイルの圧力とスプリング59のバネ力の総和より大きくなる場合に、スプール軸55が軸方向一方側(図中左側)に移動することで現れる状態である。
本実施形態において、第1圧力室51aには、第1分岐油路11が接続される。第1分岐油路11は、第1油路10において第1オリフィス19の下流側から分岐する。このため、第1圧力室51aには、第1油路10の第1オリフィス19より下流側の圧力が供給される。また、本実施形態において、第2圧力室51bには、第2分岐油路21が接続される。第2分岐油路21は、第2油路20から分岐する。このため、第2圧力室51bには、第2油路20内のオイルの圧力が供給される。
したがって、本実施形態の流量制御弁50は、第1油路10の第1オリフィス19より下流側の圧力と、第2油路20の圧力と、の差分に応じて開度が調整される。また、第2油路20は、第1油路10の第1オリフィス19より上流側から分岐する。このため、流量制御弁50は、第1油路10において、第1オリフィス19を通過する前後のオイルの圧力差が大きい場合に開度を大きくし、圧力差が小さい場合に開度を小さくする。
オリフィス前後のオイルの圧力差は、オリフィスが設けられる油路の流量に依存する。すなわち、油路の流量が大きい場合に大きくなり圧力差も大きくなり、油路の流量が小さい場合に大きくなり圧力差も小さくなる。
本実施形態の流量制御弁50によれば、オイルポンプ2の吐出口2aから吐出されるオイルの流量が大きくなった場合に、開度を大きくして第2油路20を通過するオイルの流量を高めることができる。これにより、オイルポンプ2の吐出量が過大となった場合に、第1油路10を流れるオイルの一部を、第2油路20を介してオイルポンプ2の吸入口2bに戻すことができる。これにより、供給対象9に過剰な圧力でオイルが供給されることを抑制することができる。
本実施形態によれば、オイルポンプ2の吐出圧を適切に分圧でき、供給対象9に過剰な負荷が付与されることを抑制できる。また、本実施形態によれば、過剰なオイルをオイルポンプ2に戻す第2油路20を、供給対象9の上流側に独立して設けることができる。このため、供給対象9に過剰なオイルの影響を与えることを抑制することができ、供給対象9の動作を安定させることができる。
本実施形態の流量制御弁50によれば、第1油路10と第2油路20との圧力差を利用して自動的に開度が調整される。このため、ソレノイドを用いた制御を行うバルブと比較して、開度の電気的な制御を行う必要がなく油圧制御回路1の構成を簡素化できる。
本実施形態の油圧制御回路1によれば、第1油路10の第1フィルタ71を流量調整弁50より上流側に配置することで、第1フィルタ71に過剰な圧力が付与されることをよく抑制でき、第1フィルタ71を小型化することが可能となる。
本実施形態の流量制御弁50においてスプール軸55は、第1圧力室51aと第2圧力室51bとの圧力差で動作する。第1圧力室51aには第1分岐油路11が接続され、第2圧力室51bには第2分岐油路21が接続される。したがって、本実施形態の流量制御弁50は、第1分岐油路11と第2分岐油路21との圧力差によって開度を調整する。
本実施形態によれば、第1油路10および第2油路20からそれぞれ分岐する第1分岐油路11および第2分岐油路21を設けて流量制御弁50の開度調整に利用する。このため、開度調整に利用する第1分岐油路11および第2分岐油路21内のオイルの流動は、限定的なものとなり、流量制御弁50の動作を安定させることができる。
本実施形態によれば、第2分岐油路21は、第2オリフィス29を有する。第2オリフィス29は、第2分岐油路21内のオイルの流動を制限し、第2分岐油路21内のオイルの流速を遅くする。このため、オイルポンプ2の吐出圧が急激に大きくなっても、第2圧力室51bの圧力が急激に上昇することを抑制することができ、スプール軸55の不安定な動作を抑制できる。
本実施形態の流量制御弁50は、スプール軸55のスライド移動によって、オイルの流入口である第1ポート50aの開口を第1ランド55aによって覆い、開度を調整する。しかしながら、流量制御弁50は、流出口である第2ポート50bの開度を調整するものであってもよい。また、開度調整に利用するランドは、第2ランド55bであってもよい。すなわち、流量制御弁50は、スプール軸55の軸方向に沿うスライド移動に伴い、複数のランド55a、55bのうち何れかが、流入口および流出口のうち少なくとも一方の開度を変化させるものであればよい。なお、ランド55a、55bは、流量制御弁50の内部における流入口および流出口の開口面積を変化させて、流入口および流出口の開度を調整する。
図1に示す油圧制御回路1には、第1油路10のオイルをオイルポンプ2の吸入口2bに戻す油路として、第2油路20のみならず第3油路30を有する。このため、オイルポンプ2の吐出されるオイルを、第2油路20と第3油路30とで適切に分けて流すことができ、供給対象9に過剰な負荷が付与されることをより効率的に抑制できる。
本実施形態の第2油路20および第3油路30の下流側端部20b、30bは、ストレーナ3とオイルポンプ2とを繋ぐ吸入口2bに接続される。したがって、第2油路20および第3油路30を介して、オイルポンプ2に戻されるオイルは、ストレーナ3を通過しない。第2油路20および第3油路30を流れるオイルは、既にストレーナ3を介してオイルポンプ2に吸い込まれたオイルであるため再びストレーナ3を通過させる必要がない。本実施形態によれば、第2油路20および第3油路30がストレーナ3を通過しないことで、ストレーナ3を通過させる場合と比較して圧力損失を低減し、効率的なオイルの循環を実現できる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…油圧制御回路、2…オイルポンプ、2a…吐出口、2b…吸入口、3…ストレーナ、9…供給対象、10…第1油路、10a…第1分岐部(分岐部)、11…第1分岐油路、19…第1オリフィス、20…第2油路、20b,30b…下流側端部、21…第2分岐油路、29…第2オリフィス、30…第3油路、40…吸入油路、50…流量制御弁、51…ハウジング部、51a…第1圧力室、51b…第2圧力室、51c…スプール室、55…スプール軸、55a…第1ランド(ランド)、55b…第2ランド(ランド)、59…スプリング、60…ライン圧調圧弁、S…内部空間

Claims (7)

  1. オイルポンプと前記オイルポンプで加圧されるオイルの供給対象とを繋ぐ油圧制御回路であって、
    前記オイルポンプの吐出口から前記供給対象に繋がる第1油路と、
    前記第1油路から分岐して前記オイルポンプの吸入口に繋がる第2油路と、
    前記第2油路の経路中に設けられる流量制御弁と、を備え、
    前記第1油路は、前記第2油路との分岐部より下流側に第1オリフィスを有し、
    前記流量制御弁は、前記第1油路の前記第1オリフィスより下流側の圧力と、前記第2油路の圧力と、の差分に応じて開度が調整される、
    油圧制御回路。
  2. 前記第1オリフィスの下流側で前記第1油路から分岐する第1分岐油路と、
    前記流量制御弁の上流側で前記第2油路から分岐する第2分岐油路と、を備え、
    前記流量制御弁は、前記第1分岐油路と前記第2分岐油路との圧力差によって開度を調整する、
    請求項1に記載の油圧制御回路。
  3. 前記流量制御弁は、
    筒状のハウジング部と、
    前記ハウジング部の内部に配置されるスプール軸と、を有し、
    前記スプール軸は、前記ハウジング部の内部空間を第1圧力室、スプール室、および第2圧力室に区画する複数のランドを有し、
    前記スプール室には、前記第2油路の流入口および流出口が接続され、
    前記第1圧力室には、前記第1分岐油路が接続され、
    前記第2圧力室には、前記第2分岐油路が接続され、
    前記スプール軸の軸方向に沿うスライド移動に伴い、複数の前記ランドのうち何れかが、前記流入口および前記流出口のうち少なくとも一方の開度を変化させる、
    請求項2に記載の油圧制御回路。
  4. 前記流量制御弁は、前記第1圧力室に配置され、前記スプール軸を前記第2圧力室側に押すスプリングを有する、
    請求項3に記載の油圧制御回路。
  5. 前記第2分岐油路は、第2オリフィスを有する、
    請求項2~4の何れか一項に記載の油圧制御回路。
  6. 前記第1オリフィスの下流側で前記第1油路から分岐して前記オイルポンプの吸入口に繋がる第3油路と、
    前記第3油路の経路中に設けられるライン圧調圧弁と、を備える、
    請求項1~5の何れか一項に記載の油圧制御回路。
  7. 前記オイルをろ過するストレーナと、
    前記ストレーナと前記オイルポンプの吸入口とを繋ぐ吸入油路と、を備え、
    前記吸入油路には、前記第2油路の下流側端部、および前記第3油路の下流側端部が接続される、
    請求項6に記載の油圧制御回路。
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