JP2023094347A - 毛髪用柔軟性促進剤及び毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料 - Google Patents

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佐衣子 田原
Saeko Tawara
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Abstract

【課題】毛髪の柔らかさ、なめらかさを向上させる毛髪用柔軟性促進剤及び毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料を提供する。【解決手段】下記(A)成分を有効成分とする毛髪用柔軟性促進剤により上記課題を解決する。さらに、前記毛髪用柔軟性促進剤に下記(B)又は(C)成分を含有する毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料により上記課題を解決する。(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2(B)ヒドロキシエチルセルロース(C)水添ポリイソブテン【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料に関する。
日々の毛髪ケアにおいて、シャンプー後の毛髪の感触を向上させるためにリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪化粧料が広く使用されている。
これらの毛髪化粧料は、使用者が望む髪の感触に合わせて様々であり、硬く指通りが悪い毛髪を柔軟にして指通りをよくする製剤や、パサついてまとまらない毛髪にしっとり感を付与しまとまりをよくする製剤などが提案されてきた。
また、毛髪のしっとり感やまとまりを向上させるために特定のシリコーンとカチオン界面活性剤を含有した毛髪化粧料の提案もなされている(引用文献1)。しかしながら、これらの提案は毛髪のしっとり感、まとまり、なめらかさの点では満足できる一方で、重い仕上がりになってしまうため、毛髪の指通りの良さや柔らかさが失われてしまう。
特開2004-231607号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2を用いることで毛髪の柔らかさ、なめらかさが向上することを見出し、さらには、25℃で液状の炭化水素油、ノニオン性セルロース誘導体油剤を組み合わせることにより、毛髪の柔らかさ、なめらかさを向上させ、乾燥後、毛髪のまとまり、指通りが良く、しっとりとさせることができる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
第一の発明は、下記(A)成分を有効成分とする毛髪用柔軟性促進剤である。
(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
第二の発明は、前記毛髪用柔軟性促進剤と、下記(B)又は(C)成分を含有する毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料である。
(B)ヒドロキシエチルセルロース
(C)水添ポリイソブテン
第三の発明は、下記(A)~(C)成分を含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
(B)ヒドロキシエチルセルロース
(C)水添ポリイソブテン
第四の発明は、下記(A)成分を含有する毛髪化粧料で毛髪を処理する毛髪の柔軟性促進方法である。
(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
本発明によれば、毛髪の柔らかさ、なめらかさを向上させる毛髪用柔軟性促進剤を提供することができる。さらには、乾燥後の毛髪の柔らかさ、なめらかさの向上に加え、乾燥後、毛髪のまとまりも向上させることができる毛髪化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において「毛髪の柔軟性」のある状態とは、毛髪を折り曲げるよう力を加えた時に抵抗なく曲がり、力を加えるのをやめた時には元の状態に戻る状態のことである。
<毛髪用柔軟性促進剤>
本発明の毛髪用柔軟性促進剤は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、リーブオントリートメント等に配合することができ、(A)成分を用いることが重要である。
<(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2>
本発明の毛髪用柔軟性促進剤で用いられる(A)成分は、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2である。ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2は、カプリル酸、カプリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびヒドロキシステアリン酸の混合ジグリセリルと、アジピン酸のジエステルである。一般的に(A)成分は、抱水性エモリエント作用、光沢付与、顔料分散目的で、リップ化粧品、メイクアップ化粧品、スキンケア化粧品、クレンジング製品などに汎用されている。
本発明では、(A)成分を毛髪化粧料に用いた場合、抱水性エモリエント作用によるしっとり感向上の効果だけではなく、毛髪に柔軟性、更にはなめらかさを付与することを見出した。これは、(A)成分が毛髪内部の隙間を埋めることで毛髪の弾力を高めるという効果によるものと推測される。
(A)成分の配合量は、毛髪化粧料に対して0.1質量%以上が好ましく、さらに好ましくは5.0質量%以下である。この範囲内であれば、乾燥後の毛髪の柔らかさが特に良好となる。
<毛髪化粧料>
本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、リーブオントリートメント等に用いることが出来る。また、本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができ、その剤型は特に限定されない。具体的には、例えば、クリーム状、乳液状等の適宜な剤型にして用いることができる。また、エアゾール、ノンエアゾール等とすることもでき、ノンエアゾールの場合、更にスクイズフォーマー式およびポンプフォーマー式等の種々の形態をとることができる。
本発明の毛髪化粧料は、
(A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
(B)ヒドロキシエチルセルロース
(C)水添ポリイソブテン
を含むことを特徴とする。以下、本発明の毛髪化粧料における各成分について詳細に説明
する。
<(B)ヒドロキシエチルセルロース>
本発明の毛髪化粧料で用いられる(B)成分は、ヒドロキシエチルセルロースである。ヒドロキシエチルセルロースは、組成物の保護コロイド性、保水性を高め、被膜形成能に優れた成分であり、乾燥後の毛髪のなめらかさやまとまりの良さに寄与する成分として用いられる。
(B)成分の配合量は、本発明の効果を発揮し得る限りにおいては特に限定されるものではないが、毛髪化粧料に対して0.01~2.0質量%であることが好ましい。配合量が0.01質量%以上であれば毛髪のなめらかさが特に良好となり、2.0質量%以下であれば毛髪の指通りにネガのない仕上がりとなる。
<(C)水添ポリイソブテン>
本発明の毛髪化粧料で用いられる(C)成分は、 水添ポリイソブテンである。水添ポリイソブテンは、分岐状の飽和の炭化水素であり、イソブテンを重合、又はイソブテンとn-ブテンを共重合させた後、水素添加したものであり、下記一般式(1)で表される。
Figure 2023094347000001
(式中、nは、2~10の整数を表す。)で示される構造を有するものである。
これらの具体的な例をあげると、パールリームEX、パールリーム6(日油社製)、Luvitol Lite(BASF社製)等が例示される。(C)成分は、毛髪内の隙間を埋めるように浸透することでパサつきによる髪の広がりを抑える機能があるため、乾燥後の毛髪のまとまりに寄与する成分として用いられる。
(C)成分の配合量は、本発明の効果を発揮し得る限りにおいては特に限定されるものではないが、毛髪化粧料に対して0.1~2.0質量%であることが好ましい。この範囲の配合量であれば、しっとり感が特に良好となる。
したがって、本発明の毛髪化粧料は、上記(A)、(B)および(C)成分を組み合わせることにより、乾燥後の毛髪の柔らかさ、なめらかさに加え、毛髪のまとまりを向上させる効果が発揮される。
<その他の成分>
本発明の毛髪化粧料は上記の成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪化粧料に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
そのような成分としては、例えば、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド等のカチオン性界面活性剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸;高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン類;カチオン化セルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)等の高分子化合物;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;乳酸、クエン酸等の有機酸;DPG、プロピレングリコール等のポリオール;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤、水等が挙げられる。
次に本発明の毛髪化粧料について実施例および比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。まず、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
(使用後の毛髪の仕上がり感試験法)
本発明の実施例および比較例に係る毛髪化粧料3gを10gの毛束に塗布後、10秒間40℃の水で洗い流し、濡れた状態の毛束にコーミングを20回行い、タオルドライを5秒間行った後、ドライヤーで完全に乾いたと感じるまで毛束を乾燥させた。
20名の訓練された専門パネルが乾燥後の毛髪の柔らかさ(毛髪が抵抗なく曲がる)、なめらかさ(撫でた際に摩擦なく滑る)、まとまり、指通り(毛髪に指を通した際の引っかかりがない)、しっとり感(毛髪が水分で満たされていると感じる)について、下記評価基準に従って評価し、20人のスコアの合計の平均値を算出した。
<乾燥後の毛髪の柔らかさ 評価基準>
5点:非常に柔らかい
4点:かなり柔らかい
3点:少し柔らかい
2点:少し硬い
1点:かなり硬い
<乾燥後の毛髪のなめらかさ 評価基準>
5点:非常になめらか
4点:かなりなめらか
3点:少しなめらか
2点:少しごわつく
1点:かなりごわつく
<乾燥後の毛髪のまとまり 評価基準>
5点:非常にまとまる
4点:かなりまとまる
3点:少しまとまる
2点:少し広がる
1点:かなり広がる
<乾燥後の毛髪の指通り 評価基準>
5点:非常に指通りが良い
4点:かなり指通りが良い
3点:少し指通りが良い
2点:少し指通りが悪い
1点:かなり指通りが悪い
<乾燥後の毛髪のしっとり感 評価基準>
5点:非常にしっとりする
4点:かなりしっとりする
3点:少ししっとりする
2点:少しパサつく
1点:かなりパサつく
Figure 2023094347000002
Figure 2023094347000003
Figure 2023094347000004
表1~3より明らかなように、本発明による毛髪化粧料は、比較例の毛髪化粧料に比べて、優れた性能を示した。
市販品を用いて、本発明の毛髪用柔軟性促進剤を添加して効果を確認した。市販品X(クラシエホームプロダクツ株式会社製コンディショナー)を試験例1、市販品Xに(A)成分を添加したものを試験例2として、各試験を行った(表4)。その結果、(A)成分を添加した試験例2は、乾燥後の毛髪のやわらかさ及び毛髪のなめらかさが向上した。
Figure 2023094347000005
以下、本発明の毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、乾燥時の指通り、なめらかさ、まとまり、各項目を評価したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
Figure 2023094347000006


Figure 2023094347000007





Claims (4)

  1. 下記(A)成分を有効成分とする毛髪用柔軟性促進剤。
    (A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
  2. 前記毛髪用柔軟性促進剤と、下記(B)又は(C)成分を含有する毛髪の柔軟性を促進するための毛髪化粧料。
    (B)ヒドロキシエチルセルロース
    (C)水添ポリイソブテン
  3. 下記(A)~(C)成分を含有する毛髪化粧料。
    (A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
    (B)ヒドロキシエチルセルロース
    (C)水添ポリイソブテン
  4. 下記(A)成分を含有する毛髪化粧料で毛髪を処理する毛髪の柔軟性促進方法。
    (A)ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2

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