JP2023094289A - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着感の低下を抑制可能な吸収性物品の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】吸収性物品の製造方法は、パルプを含む吸収コアと、吸収コアを包むコアラップシートとを有する吸収体を準備する吸収体準備工程と、吸収体に液体を散布する液体散布工程と、吸収体にMD方向に沿って一対の溝状部を形成する溝状部形成工程と、を含む。溝状部形成工程において、圧搾ローラと圧搾ローラに対向配置されたアンビルローラとの間を吸収体が通過することによって吸収体が圧搾されて、一対の溝状部が形成され、圧搾ローラとアンビルローラとのクリアランスは、0.40mm以下である。【選択図】図8

Description

本発明は、吸収性物品の製造方法に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品は、着用者が排出した尿や体液等の液体を吸収する吸収体を備えている。吸収性物品が着用者に装着された状態で吸収体が不規則に折れ曲がったり捩じれたりすると、着用者に対する触感や吸液性の低下を招き、吸収性物品の装着感が低下してしまう虞がある。そこで、特許文献1に記載された吸収性物品では、着用者に装着された状態で吸収体が着用者の肌面に沿って折り曲がるように当該吸収体の股下領域に溝状部が形成されている。
特許第6369507号公報
吸収体の股下領域に溝状部を設けた吸収性物品であっても着脱が繰り返されると、吸収体が着用者の肌面に沿って折り曲がった状態で維持できなくなる虞がある。吸収体が着用者の肌面に沿って折り曲がらないと、吸収性物品の装着感が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、装着感の低下を抑制可能な吸収性物品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、圧搾ローラとアンビルローラとの間を吸収体が通過することによって吸収体を圧搾して一対の溝状部を形成し、圧搾ローラとアンビルローラとのクリアランスを0.40mm以下とした。
詳細には、本発明は、長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品の製造方法であって、パルプを含む吸収コアと、前記吸収コアを包むコアラップシートとを有する吸収体を準備する吸収体準備工程と、前記吸収体に液体を散布する液体散布工程と、前記吸収体にMD方向に沿って一対の溝状部を形成する溝状部形成工程と、を含み、前記吸収コアは、肌面側に配置された上層吸収コアと、前記上層吸収コアの非肌面側に配置された下層吸収コアと、前記一対の溝状部と対応する位置を少なくとも含んで配置された高吸収性重合体を含むSAP層と、を有し、且つ、前記パルプの目付が333g/m以下であり、前記液体散布工程では、前記一対の溝状部の形成領域に目付で1.0g/m以上の液体を散布し、前記溝状部形成工程において、圧搾ローラと前記圧搾ローラに対向配置されたアンビルローラとの間を前記吸収体が通過することによって前記吸収体が圧搾されて、前記一対の溝状部が形成され、前記圧搾ローラと前記アンビルローラとのクリアランスは、0.40mm以下である。
上記吸収性物品の製造方法において、前記クリアランスは、0.30mm以下であってもよい。
上記吸収性物品の製造方法において、前記クリアランスは、0.25mm以下であってもよい。
上記吸収性物品の製造方法において、前記吸収コアは、前記パルプの目付が315g/m以下であってもよい。
本発明によれば、吸収性物品の装着感の低下を抑制可能である。
図1は、実施形態に係るおむつの斜視図である。 図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、非装着状態におけるおむつを、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図4は、実施形態に係るおむつを肌面側から見た平面図である。 図5は、装着状態におけるおむつを、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図6は、溝状部の位置における剥離強度(N)とコアラップシートの肌面側と上層吸収コアの剥がれが発生した時の繰り返し装着回数との関係を示す表である。 図7は、実施形態に係るおむつの製造方法の概要を示したフローチャートである。 図8は、実施形態に係るおむつの製造装置の一例を示した図である。 図9は、搬送速度と剥離強度の関係について説明する表である。 図10は、圧搾時の温度条件と剥離強度の関係について説明する表である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態>
本実施形態では、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃(図1及び図3に示す前身頃領域1F)と背部に対向して配置される後身頃(図1及び図3に示す後身頃領域1R)とを結ぶ方向を長手方向とする。おむつは、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する。また、これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部(図1及び図3に示す股下領域1B)が位置する。また、おむつが着用者に装着された状態(以下「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
図1は、本実施形態に係るおむつの斜視図である。おむつ1は、装着状態において着用者の陰部を覆う股下部に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非肌面側に設けられたフロントパッチ2F(「前側シート」の一例)へ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置さ
れた状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が股下領域1Bを含んで配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するために、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL,3BRとウェストギャザー3Rは、弾性部材の弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
また、おむつ1の股下領域1Bの幅方向寸法は、一般的な着用者の両脚部の付け根間の寸法よりもやや大きく設定されている。このため、股下領域1Bにおける吸収体を幅方向に折り曲げた状態でおむつ1を装着状態とすることができる。
図2は、おむつ1の分解斜視図である。図3は、非装着状態におけるおむつ1を、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。図4は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。
おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材であり、おむつ1の外装面を形成する。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する箇所に設けられる。カバーシート4は、後述するバックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、***物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が例示できる。カバーシート4は、単層構造に限らず、インナカバーシート及びアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
そして、おむつ1は、カバーシート4の肌面側において順に積層されるバックシート5、吸収体6、トップシート7を有する。バックシート5、吸収体6及びトップシート7は、略長方形の外観を有するシート状の部材である。バックシート5、吸収体6及びトップシート7は、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、***物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。バックシート5の材料としては、ポリエチレン(PE)等が例示できる。バックシート5は、装着状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から***された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。これらの材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が例示できる。トップシート7は親水性を有していてもよい。
バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート
7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触することになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる液不透過性のシートである。サイドシート8L,8Rには、カバーシート4と同様、着用者の大腿部が位置する箇所に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、サイドシート8L,8Rには弾性部材8EL,8ERが長手方向に沿って配置されている。よって、サイドシート8L,8Rは、おむつ1が装着状態の形態、すなわち、おむつ1が後述する図5に示す形態になると、弾性部材8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRとなる。このように、立体ギャザー3BL,3BRは、トップシート7から肌面側に向けて立体的に形成される。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための弾性部材9ERは、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。弾性部材9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、弾性部材9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、弾性部材9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。
吸収体6は、パルプを含む吸収コア6Bと、吸収コア6Bを包むコアラップシート6Aと、を備える。吸収コア6Bは、肌面側に配置された上層吸収コア6B1と、上層吸収コア6B1の非肌面側に配置された下層吸収コア6B2と、高吸収性重合体(Super Absorbent Polymer)を含むSAP層6B3と、を有する。上層吸収コア6B1は、前身頃領域1F及び後身頃領域1Rよりも股下領域1Bの幅方向寸法が小さく形成されたシート状の部材である。なお、幅方向寸法が略一定である略長方形の外観を有する上層吸収コア6B1が用いられてもよい。下層吸収コア6B2は、略長方形の外観を有するシート状の部材である。吸収コア6Bは、上層吸収コア6B1と下層吸収コア6B2とが積層された構造を有する。
上層吸収コア6B1及び下層吸収コア6B2には、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維が用いられている。SAP層6B3は、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP(高吸収性重合体)等の粒状の吸収性樹脂を含んで構成されている。吸収コア6Bは、上層吸収コア6B1及び下層吸収コア6B2で一旦吸収した尿等の液体をSAP層6B3で吸収、保持する。
本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
次に、股下領域1Bにおける吸収体6を着用者の肌に沿って折り曲げた状態でおむつ1
を装着状態とする折曲保持構造について説明する。折曲保持構造は、股下領域1Bにおける吸収体6を所定形状に折り曲げて保持するための構造である。一般的に、股下領域における吸収体の不規則な折れ曲がりや捩れによって吸収性物品の装着感は低下してしまう。このため、本実施形態に係るおむつ1は、股下領域1Bにおける吸収体6を所定形状に折り曲げて保持する折曲保持構造を備えることで装着感を向上させている。
本実施形態に係るおむつ1は、折曲保持構造として、おむつ1の長手方向に延在し吸収体6の股下領域1Bに形成された一対の溝状部6Hを備える。一対の溝状部6Hは、図4に示されるように、おむつ1の幅方向の中央において長手方向に延びる仮想の中心線Cを挟んで互いに平行に2本形成されている。溝状部6Hは、吸収体6を部分的にプレス(圧搾)することにより凹状に形成される。吸収体6は、溝状部6Hの形成領域が圧搾(圧密化)された状態となり、溝状部6Hの形成領域においてコアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1とが密着する。
本実施形態においては図4に示されるように、溝状部6Hは、幅方向における中心線Cを挟んで互いに平行であって二本で一対をなす直線状に形成されている。なお、溝状部6Hは、長手方向の一方から他方に向かうにつれて離間あるいは接近する形状であってもよいし、弧状や波型といった他の形状であってもよい。また、溝状部6Hは、三本以上形成されていてもよい。
また、おむつ1は、上記の所定形状を維持し易くするために、少なくとも股下領域1Bを含んで配置され、厚み方向において吸収体6と重なる位置で長手方向に延在し、伸長状態で貼り付けられた一対の弾性部材4CL,4CRを備える。図3及び図4に示されるように、本実施形態では、各3本の弾性部材4CL,4CRが伸張状態で互いに平行に貼り付けられている。なお、おむつ1は、設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数の弾性部材4CL,4CRを備えていればよい。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
弾性部材4CL,4CRは、溝状部6Hよりも幅方向外側に配置されている。本実施形態では、溝状部6Hと平行に弾性部材4CL,4CRが配置される。なお、おむつ1の長手方向において、弾性部材4CL,4CRの前身頃領域1F側の端部は溝状部6Hの前身頃領域1F側の端部と概ね一致している。また、おむつ1の長手方向において、弾性部材4CL,4CRの後身頃領域1R側の端部は溝状部6Hの前身頃領域1F側の端部よりも後方であって後身頃領域1Rの中程に配置されている。
弾性部材4CL,4CRは、吸収体6を長手方向に収縮させるために設けられる。具体的には、弾性部材4CL,4CRは、カバーシート4とバックシート5との間に配置され、カバーシート4及びバックシート5と伸張状態の弾性部材4CL,4CRの少なくとも股下領域1Bの範囲内である部分とがホットメルト接着剤によって互いに固定される。このため、弾性部材4CL,4CRの弾性力によって、カバーシート4、バックシート5及び吸収体6が長手方向に収縮される。なお、弾性部材4CL,4CRは、股下領域1Bを含んで配置されており、吸収体6を長手方向に収縮させることができればよく、バックシート5、吸収体6又はトップシート7のいずれかに伸長状態で貼り付けられていてもよい。
この弾性部材4CL,4CRによって、股下領域1Bには一対のサポートギャザー10L,10Rが形成される。サポートギャザー10L,10Rは、おむつ1の装着状態において、吸収体6を肌面側に持ち上げて支持する。
また、カバーシート4には、おむつ1と着用者の脚周りとの間に隙間が形成されるのを
防ぐ弾性部材4SL,4SRが弾性部材4CL,4CRの長手方向に沿って設けられている。弾性部材4SL,4SRは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数で適宜の位置に設けられる。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の装着状態における股下領域1Bの詳細ついて説明する。図5は、装着状態におけるおむつ1の股下領域1Bの長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。図5に示されるように、おむつ1の装着状態では、股下領域1Bが所定形状に折り曲がった状態となる。具体的には、股下領域1Bの幅方向断面がW字状の所定形状に折り曲げられる。このW字状を構成する二つV字部のうち、左側をV字部12Lとし、右側をV字部12Rとする。また、肌面側に折れる折れ目を山折りとし、非肌面側に折れる折れ目を谷折りとする。
装着状態では、溝状部6Hが折れ目となって股下領域1Bの谷折りを形成している。具体的に言えば、二本の溝状部6Hを折れ目として股下領域1Bを谷折りにすることで、二つの谷折りが形成される。そして、V字部12L,12Rのそれぞれの角部に対応する部位に溝状部6Hが位置する。このときの股下領域1Bでは、一対の溝状部6Hの幅方向中心が逆V字状の山折りにされ、当該幅方向中心が山折りの折れ目となる。このように所定形状に折り曲げられた股下領域1Bでは、V字部12L,12Rのそれぞれの幅方向外側に、弾性部材4CL,4CRで形成されるサポートギャザー10L,10Rが配置される。弾性部材4CL,4CRによって、吸収体6が長手方向に収縮され、サポートギャザー10L,10Rの形成領域において、股下領域1Bが肌面側に持ち上げられる。弾性部材4CL,4CRによって吸収体6が長手方向に収縮されることで、吸収体6が肌面側に持ち上げられ、溝状部6Hでの吸収体6の折り曲げを保持することができる。これにより、本実施形態に係るおむつ1は、装着状態において股下領域1Bが所定形状に折り曲げて保持され、触感や吸液性を確保して装着感を向上させることができる。
また、一対の溝状部6Hよりも幅方向外側にサポートギャザー10L,10Rが配置されるため、溝状部6Hでの谷折りの幅方向外側から吸収体6を肌面側へ持ち上げるように付勢させることができ、吸収体6の折り曲げを保持することができる。
ところで、本実施形態に係るおむつ1は、大人用(介護用)に好適である。通常、大人用のおむつは、トップシートの肌面側に尿取り用のパッド(以下、単に「パッド」と称する)が配置され、パッドと併用される。着用者が、尿等を排出した場合にはパッドのみが交換される。一方、おむつは、介護現場においては、着用者の入浴日に交換されることが多い。着用者である被介護者の入浴日は3日毎に設定されていることが多い。例えば、パッドが一日当たり平均で5回交換されることを想定すると、3日間連続で同じおむつが使用される場合には、当該おむつの使用時にパッドの交換が15回行われることになる。このため、本実施形態では、着脱が最低15回繰り返された場合でも装着感の低下を抑制することができるおむつについて検討した。
おむつ1は、溝状部6Hが吸収コア6Bのパルプで埋まってしまうことによって溝状部6Hが潰れてしまうと、W字状の所定形状への遷移が困難になる。溝状部6Hの形成領域においてコアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1とが剥がれない場合に、溝状部6Hが潰れてしまうのを防ぐことができる。このことから、おむつ1の着脱が繰り返されても、溝状部6Hの形成領域においてコアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1とが剥がれない場合に、図5に示すW字状の所定形状を維持することができ、装着感の低下を抑制できることが見出された。
そこで、本実施形態では、溝状部6Hの位置におけるコアラップシート6Aの肌面側と
上層吸収コア6B1の剥離強度(N)と、おむつ1を繰り返し装着した場合に、コアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1が剥がれた着脱回数との関係を検証した。この検証のために、以下の条件でおむつ1のサンプルを作製した。
吸収コア6Bの肌面側(上層吸収コア6B1の肌面側)におけるホットメルト接着剤の目付は、1.0g/m以上とした。
一対の溝状部6Hの長さは、160mm以上245mm以下とした。
一対の溝状部6Hの横幅は、2.0mm以上5.0mm未満とした。
一対の溝状部6Hの深さは、1.0mm以下とした。
一対の溝状部6H間の距離Lと、立体ギャザー3BL,3BRの高さHとの関係は式(1)を満たすものとした。
Figure 2023094289000002
ここで、立体ギャザー3BL,3BRの高さHは、立体ギャザー3BL,3BRの起立線から肌面側への立ち上がった立体ギャザー3BL,3BRの先端までの距離である。
吸収コア6Bは、パルプの坪量が333g/m以下、好ましくは、パルプの坪量が315g/m以下である。なお、本実施形態では、吸収コア6Bは、上層吸収コア6B1と下層吸収コア6B2との2層の吸収コアと、2層の吸収コアの間に配置されたSAP層63Bと、を有している。なお、吸収コア6Bは、2層構造に限られず、SAPを含有していれば一層構造であってもよい。
トップシート7及びカバーシート4は、坪量が8.0g/m以上40g/m以下であって、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートのいずれかの繊維で構成されている。
バックシート5は、坪量が10g/m以上40g/m以下であって、ポリオレフィンのフィルムで構成されている。
コアラップシート6Aは、坪量が8.0g/m以上40g/m以下であって、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートの繊維で構成された不織布、又は坪量が8.0g/m以上20g/m以下のティッシュで構成されている。なお、ティッシュは、セルロース繊維等を含んで構成されている。
SAP層6B3は、SAPの坪量が60g/m以上である。
また、本実施形態に係るおむつ1は、テープ型である。テープ型のおむつ1は、フロントパッチ2Fが前身頃領域1Fにおけるカバーシート4の非肌面側に配置されている。フロントパッチ2Fは、テープ2L,2Rの貼着が可能な面ファスナーとしての機能を発揮するものであり、テープ2L,2Rに設けられている微細なフックを引っ掛けるための微細なループを、プラスチックフィルムの表面に縦横に接着した微細な糸で形成したものである。フロントパッチ2Fのループは、例えば、微細な格子状のポリエステル繊維の糸を、ポリウレタン接着剤でプラスチックフィルムの表面に接着することにより形成される。また、フロントパッチ2Fのプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、塩化ビニル、その他各種素材のプラスチックフィルムが挙げられる。なお、フロントパッチ2Fは、通気孔を有して通気性を有していてもよい。また、フロントパッチ2Fには不織布が用いられていてもよい。
また、本実施形態に係るおむつ1は、上述の通り、吸収体6の肌面側に配置された液体透過性を有するトップシート7と、吸収体6の非肌面側に配置された液体非透過性を有するバックシート5と、バックシート5の非肌面側に配置されたカバーシート4と、を備える。吸収体6のSAP層6B3は、一対の溝状部6Hと対応する位置を少なくとも含んで
配置されている。ここで、一対の溝状部6Hと対応する位置とは、おむつ1厚み方向に見て溝状部6Hの形成領域と重なる位置である。本実施形態では、SAP層6B3は、一対の溝状部6Hと対応する位置であって、上層吸収コア6B1と下層吸収コア6B2の間に配置されている。なお、SAP層6B3は、一対の溝状部6Hと対応する位置であって、上層吸収コア6B1の肌面側に配置されていてもよい。
上記条件で作製したサンプルのおむつ1から、吸収体6、トップシート7及びバックシート5をおむつ1の長手方向における一対の溝状部6Hの中央からおむつ1の幅方向に80mmの長さ、当該長手方向に40mmの長さに切り出して試験片を準備した。そして、当該試験片の幅方向の端部において、トップシート7及びコアラップシート6Aの肌面側を含む第1試験片と、吸収コア6B、コアラップシート6Aの非肌面側、バックシート5及びカバーシート4を含む第2試験片と、に切り離し、第1試験片と第2試験片とで180度剥離試験を行った。なお、試験片は、180度剥離試験が可能な所定の大きさであればよい。
次に、ストログラフを用いた180度剥離試験について説明する。
ロードセルは100N用のものを用いる。
ストログラフのチャックの幅の初期値を40mmとし、試験速度を100mm/minとし、荷重レンジの倍率を20倍(5N)とし、チャック間の距離を20mmとし、上限停止処理の変位値を50mmに設定する。
次いで、ストログラフのチャックに試験片固定用のクリップを取り付ける。上側のチャックに取り付けたクリップで第2試験片を挟んで固定し、下側のチャックに取り付けたクリップで第1試験片を挟んで固定する。
上側のチャックを鉛直上方に移動させ、下側のチャックを鉛直下方に移動させることによって180度剥離試験を行う。
溝状部6Hの位置における剥離強度(N)をストログラフにより計測する。
図6は、溝状部6Hの位置における剥離強度(N)と、コアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1の剥がれが発生した時の繰り返し装着回数との関係を示す表である。剥がれが発生した装着回数が15回未満、剥がれが発生した装着回数が15以上30回未満、剥がれが発生した装着回数が30回以上となるサンプルのおむつを15個ずつ作製し、この関係について検証した。また、本検証では、おむつをダミー人形に繰り返し装着して行った。
本検証の結果、溝状部6Hの位置における剥離強度が0.35N以上である場合に、おむつ1は、着脱が15回繰り返されてもコアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1の剥がれが発生しないことが見出された。すなわち、溝状部6Hの位置における剥離強度が0.35N以上であるおむつ1は、着脱が15回繰り返されても、装着後にW字状の所定形状を維持することができる。
また、溝状部6Hの位置における剥離強度が0.90N以上である場合に、おむつ1は、着脱が30回繰り返されてもコアラップシート6Aの肌面側と上層吸収コア6B1の剥がれが発生しないことが見出された。すなわち、溝状部6Hの位置における剥離強度が0.90N以上であるおむつ1は、着脱が30回繰り返されても、装着後にW字状の所定形状を維持することができる。おむつ1が3日間連続で使用され、当該おむつの使用時にパッドの交換が15回行われることになることを想定した場合、15回の着脱中に装着のやり直しや溝状部6Hの形成領域に想定以上に負荷がかかる場合も起こり得る。そこで、おむつ1は、溝状部6H位置における剥離強度が0.90N以上であって、着脱が15回の2倍である30回繰り返えされたとしても、W字状の所定形状を維持できることがより好ましい。
本実施形態に係るおむつ1は、着脱が複数回繰り返されても、W字状の所定形状を維持することができるので、装着感の低下を抑制できる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の製造方法について説明する。図7は、本実施形態に係るおむつの製造方法の概要を示したフローチャートである。本実施形態に係るおむつの製造方法は、一対の溝状部6Hの形成方法に特徴を有しているので、以下では、溝状部6Hの形成方法について説明する。
本実施形態に係るおむつの製造方法では、まず、吸収コア6Bがコアラップシート6Aで包まれた吸収体6を準備する(ステップS101:本願でいう「吸収体準備工程」に相当)。下層吸収コア6B2上にSAPの粒子を散布することでSAP層6B3を形成し、下層吸収コア6B2上に上層吸収コア6B1を積層して吸収コア6Bを形成する。そして、吸収コア6Bをコアラップシート6Aで包むことによって、吸収体6が形成される。なお、上層吸収コア6B1及び下層吸収コア6B2は、フォーミングドラムを用いて所定形状に形成される。上層吸収コア6B1及び下層吸収コア6B2は、両者が重なる領域において、吸収コア6Bのパルプの目付が333g/m以下で形成される。
次に、吸収体6に液体を散布する(ステップS102:本願でいう「液体散布工程」に相当)。この工程では、一対の溝状部6Hの形成領域に目付で1.0g/m以上の水(例えば、水道水)が散布される。なお、散布される液体は、水に限られず、例えば、消臭剤などの薬液でもよく、SAPが吸収して吸収して膨潤する液体であればよい。
次に、吸収体6にMD方向に沿って一対の溝状部6Hを形成する(ステップS103:本願でいう「溝状部形成工程」に相当)。この工程では、一対の溝状部6Hの形成領域に対応して凸部が設けられた圧搾ローラと、圧搾ローラに対向配置されたアンビルローラとの間を吸収体6が通過することによって吸収体6が圧搾されて、一対の溝状部6Hが形成される。
次いで、溝状部6Hが形成された吸収体6の肌面側にトップシート7が積層され、吸収体6の非肌面側にバックシート5とカバーシート4が積層され、トップシート7の肌面側にサイドシート8L,8Rが接着されておむつ1が完成する、
次に、図8に基づいて、本実施形態に係るおむつの製造方法についてより詳細に説明する。図8は、おむつの製造装置の一例を示した図である。おむつ1の製造方法に用いる製造装置Mは、搬送ラインM1、液体散布装置M2、プレス装置M3を備える。搬送ラインM1は、図7に示すステップS101で準備した吸収体6を一定方向に搬送するコンベアである。搬送ラインM1による吸収体6の搬送速度(m/s)は、70m/s以上250m/s以下である。
液体散布装置M2は、吸収体6に液体を散布する(図7に示すステップS102)。液体散布装置M2は、一対の溝状部6Hの形成領域に目付で1.0g/m以上の水を散布するように、搬送ラインM1による吸収体6の搬送速度との関係で単位時間当たりの散布量(ml/s)が設定される。
また、搬送ラインM1の搬送経路における液体散布装置M2の下流側にはプレス装置M3が設けられている。プレス装置M3は、搬送ラインM1の上側に配置された圧搾ローラM31と、圧搾ローラM31と対向配置され、搬送ラインM1の下側に配置されたアンビルローラM32とを有する。圧搾ローラM31は、一対の溝状部6Hの形成領域に対応して凸部(不図示)が設けられており、圧搾ローラM31とアンビルローラM32の間を吸
収体6が通過することによって吸収体6が圧搾され、MD方向に沿って一対の溝状部6Hが形成される(図7に示すステップS103)。圧搾ローラM31とアンビルローラM32とのクリアランスは、0.40mm以下である。当該クリアランスは、好ましくは、0.30mm以下であり、より好ましくは、0.25mm以下である。なお、当該クリアランスが小さいほど上記の剥離強度を強くすることができる。なお、上層吸収コア6B1及び下層吸収コア6B2は、両者が重なる領域において、吸収コア6Bのパルプの目付が315g/m以下がより好ましい。
次に、搬送速度と剥離強度の関係について説明する。図9は、搬送速度(m/min)と剥離強度(N)の関係を示す表である。図9の表に示すように、吸収体6の搬送速度を90m/minから130m/minまで10m/min毎に変化させて形成された吸収体6を用いたおむつ1の上記剥離強度は、1.5N~1.8Nとなり、その数値にバラツキは生じなかった。したがって、おむつ1の搬送ラインM1の搬送速度を変更して、吸収体6が圧搾される時間を変化させても、剥離強度はほとんど変化しない。なお、得られる剥離強度は、いずれも0.35N以上である。
次に、吸収体6の溝状部形成工程(図7に示すステップS103)における圧搾時の温度条件と剥離強度の関係について説明する。図10は、圧搾時の温度(℃)と剥離強度(N)の関係を示す表である。なお、圧搾時の温度は、圧搾ローラM31とアンビルローラM32の表面温度である。図10の表に示すように、圧搾時の温度を40℃から100℃まで20℃毎に変化させて形成された吸収体6を用いたおむつ1の上記剥離強度は、1.6N~1.8Nとなり、その数値にバラツキは生じなかった。したがって、おむつ1の溝状部形成工程における圧搾時の温度を変更しても、剥離強度はほとんど変化しない。なお、得られる剥離強度は、いずれも0.35N以上である。
本実施形態に係るおむつの製造方法によれば、溝状部6Hの位置における剥離強度が0.35N以上のおむつを製造することができる。このため、本実施形態に係るおむつの製造方法によれば、着脱が15回繰り返されても、W字状の所定形状を維持することができるおむつを製造することができるので、おむつの装着感の低下を抑制できる。また、吸収コア6Bは、2層の吸収コアの間にSAP層が配置された構成であることが好ましい。SAP層のSAPと吸収コアのセルロース繊維とが貼り付くので、剥離強度を高めることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、テープ型の使い捨ておむつ1が例示されていたが、上記構成を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつを挙げることができる。
1・・おむつ
1B・・股下領域
1F・・前身頃領域
1R・・後身頃領域
2F・・フロントパッチ
2L,2R・・テープ
3BL,3BR・・立体ギャザー
3R・・ウェストギャザー
4・・カバーシート
4KL,4KR・・括れ
5・・バックシート
6・・吸収体
6A・・コアラップシート
6B・・吸収コア
6B1・・上層吸収コア
6B2・・下層吸収コア
6B3・・SAP層
6H・・溝状部
7・・トップシート
8L,8R・・サイドシート
4KL,4KR,8KL,8KR・・括れ
4CL,4CR,4SL,4SR,8EL,8ER,9ER・・弾性部材
10L,10R・・サポートギャザー
12L,12R・・V字部
M・・製造装置
M1・・搬送ライン
M2・・液体散布装置
M3・・プレス装置
M31・・圧搾ローラ
M32・・アンビルローラ

Claims (4)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品の製造方法であって、
    パルプを含む吸収コアと、前記吸収コアを包むコアラップシートとを有する吸収体を準備する吸収体準備工程と、
    前記吸収体に液体を散布する液体散布工程と、
    前記吸収体にMD方向に沿って一対の溝状部を形成する溝状部形成工程と、
    を含み、
    前記吸収コアは、肌面側に配置された上層吸収コアと、前記上層吸収コアの非肌面側に配置された下層吸収コアと、前記一対の溝状部と対応する位置を少なくとも含んで配置された高吸収性重合体を含むSAP層と、を有し、且つ、前記パルプの目付が333g/m以下であり、
    前記液体散布工程では、前記一対の溝状部の形成領域に目付で1.0g/m以上の液体を散布し、
    前記溝状部形成工程において、
    圧搾ローラと前記圧搾ローラに対向配置されたアンビルローラとの間を前記吸収体が通過することによって前記吸収体が圧搾されて、前記一対の溝状部が形成され、
    前記圧搾ローラと前記アンビルローラとのクリアランスは、0.40mm以下である、
    吸収性物品の製造方法。
  2. 前記クリアランスは、0.30mm以下である、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記クリアランスは、0.25mm以下である、
    請求項1または2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記吸収コアは、前記パルプの目付が315g/m以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
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