JP2023093863A - 風向調整装置及びエアベント - Google Patents

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Abstract

Figure 2023093863000001
【課題】空気の吹出口が薄く、かつ、風向きを調整するための構造を小さな空間で実現できる風向調整装置及びエアベントを提供する。
【解決手段】風向調整装置1は、流路における上流側に配置されると共に空気流入口3に支持される上流部31と、流路における下流側に配置されると共に空気吹出口4に連結される下流部60と、上流部31と下流部60との間で上流部31と下流部60とに連結されると共に流路形成部2に支持される中流部80と、中流部80に連結されて空気吹出口4に向けて伸びた操作部130とを有し、操作部130に連動して上下に向きが変化した中流部80に追随して、上流部31及び下流部60が上下に湾曲することで、風向きを上下に変化させる。
【選択図】図22

Description

本発明は、空調機の風向きを調整するための風向調整装置、及び、風向調整装置を有するエアベントに関するものである。
従来、自動車等のインストルメントパネルには、速度、燃料残量等が表示されるディスプレイや、空調用のエアベント等が設けられている。近年、ディスプレイは、計器類の測定結果だけでなく、先進運転支援システム(ADAS:Advanced driver-assistance systems)、インターネットを通じた情報等を表示するうえで、視認性の向上を目的として、従来よりも大型となっている。一方で、エアベント等は、ディスプレイの大型化に伴い、シンプルなデザインが好まれ、従来よりも薄型となっている。
例えば、下記特許文献1に記載された空調装置(以下「文献公知1発明」と記す)は、エアベントの吹出口を薄くしつつ、風向きを調整できるようにするために、次のような構造である。すなわち、風の流路が、上下一対の板状の部材である第1送風通路上板及び第1送風通路下板と、第1送風通路上板及び第1送風通路下板が連結された中空の連結通路と、この連結通路に連結された上下一対の板状の部材である第2送風通路上板及び第2送風通路下板とから構成され、各連結部分がヒンジとなっている。したがって、連結通路が上下に移動することで、第1送風通路上板、第1送風通路下板、第2送風通路上板及び第2送風通路下板は、ヒンジを介して回転し、傾斜の度合いも変化する。傾斜が下向きであれば、風も下向きとなり、傾斜が上向きであれば、風も上向きとなる。
特許第5799734号公報
しかし、上記した文献公知1発明は、吹出口を薄くすることはできるが、吹出口よりも上流である装置の内側では、連結通路が昇降でき、かつ、送風通路の各板が傾斜できる程度の大きな空間が必要である。
本発明は、この様な実情に鑑みて提案されたものである。本発明は、風の吹出口が薄く、かつ、風向きを調整するための構造を小さな空間で実現できる風向調整装置及びエアベントの提供を目的とする。また、広義には、本発明は、快適な環境を整備するべく、利便性を追求し、クライメート・コントロールの実現に資することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る風向調整装置は、空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整する風向調整装置であって、前記流路における上流側に配置されると共に前記空気流入口に支持される上流部と、前記流路における下流側に配置されると共に前記空気吹出口に連結される下流部と、前記上流部と前記下流部との間で前記上流部と前記下流部とに連結されると共に前記流路形成部に支持される中流部と、前記中流部に連結されて前記空気吹出口に向けて伸びた操作部と、を有し、前記操作部に連動して姿勢が変化した前記中流部に追随して、前記上流部及び前記下流部の片方又は両方が、上下に湾曲する、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、前記中流部が、回転することで上下に向きが変化する、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、前記上流部及び前記下流部の片方又は両方が、可撓性の軟質材で形成された、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、前記空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材を有し、前記操作部が、前記支持部材に連結された、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、風向きを左右に変化させるための横フィンが、前記中流部の内側に取り付けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、複数の前記横フィンを連動させる横フィンリンク部が、前記中流部の外側に配置されると共に前記横フィンに連結され、前記操作部が前記横フィンリンク部に連結された、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整する風向調整装置であって、前記流路における上流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、上流側の端部が前記空気流入口に支持されると共に流通方向である前後に移動自在である上流部と、前記流路における下流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、下流側の端部が前記空気吹出口に連結される下流部と、前記上流部と前記下流部との間で前記上流部と前記下流部とに連結されると共に前記流路形成部に支持されて向きが上下に変化する中流部と、前記空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材と、前記中流部に連結されると共に前記支持部材に連結され、前記空気吹出口に向けて伸びた操作部と、前記中流部の内側に取り付けられて風向きを左右に変化させるための複数の横フィンと、前記中流部の外側に配置されると共に前記中流部を貫通して前記横フィンに連結され、前記横フィンを連動させる横フィンリンク部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るエアベントは、流路形成部と、風向調整装置と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る風向調整装置は、空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整するものであって、流路における上流側に配置されると共に空気流入口に支持される上流部と、流路における下流側に配置されると共に空気吹出口に連結される下流部と、上流部と下流部との間で上流部と下流部とに連結されると共に流路形成部に支持される中流部と、中流部に連結されて空気吹出口に向けて伸びた操作部とを有し、操作部に連動して姿勢が変化した中流部に追随して、上流部及び下流部の片方又は両方が、上下に湾曲するものである。すなわち、操作部が操作されることで、中流部が傾倒し、又は揺動して、中流部の向きが上下に変化する。又は、中流部が昇降することで、中流部の位置が上下に変化する。又は、中流部が前後することで、中流部の位置が前後に変化する。このように姿勢が変化した中流部に追随して、上流部及び下流部の片方又は両方が、上下に湾曲する。上流部及び下流部の片方又は両方が湾曲するため、中流部の姿勢の変化が小振りであっても、空気吹出口に対する下流部の姿勢が変化する。したがって、空気吹出口を薄くしつつも、風向きを調整するための構造を小さな空間で実現できる。
本発明に係る風向調整装置は、中流部が、回転することで上下に向きが変化するものである。すなわち、中流部が昇降せずに、回転して傾倒して、中流部の向きが上下に変化するため、中流部の位置が上下に変化しない。中流部の位置が上下に変化せずに、上流部及び下流部の片方又は両方が、上下に湾曲するため、風向きを調整するための構造を、上下に小さな空間で実現できる。また、中流部の向きが変化することで、円滑な流路が形成され、風の流れが滑らかとなるため、風の指向性が優れている。
本発明に係る風向調整装置は、上流部及び下流部の片方又は両方が、可撓性の軟質材で形成されている。この構成により、上流部及び下流部の片方又は両方が、上下に湾曲する。したがって、風向きを調整するための構造を小さな空間で実現できる。また、流路が湾曲することで、円滑な流路が形成され、風の流れが滑らかとなるため、風の指向性が優れている。
本発明に係る風向調整装置は、空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材を有し、操作部が、支持部材に連結されたものである。この構成により、操作部が適切な姿勢で空気吹出口に配置される。また、操作部を取り付けるために、風向きを上下に変化させるための縦フィン等を敢えて設ける必要がなく、縦フィンが無い分、空気吹出口が薄い。
本発明に係る風向調整装置は、風向きを左右に変化させるための横フィンが、中流部の内側に取り付けられたものである。この構成により、横フィンが空気吹出口に存在しないため、空気吹出口が薄い。
本発明に係る風向調整装置は、複数の横フィンを連動させる横フィンリンク部が、中流部の外側に配置されると共に横フィンに連結され、操作部が横フィンリンク部に連結されたものである。この構成により、横フィンリンク部が流路に存在せず、横フィンリンク部が風の妨げとならないため、風量の損失を防ぐことができる。
本発明に係る風向調整装置は、空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整するものであって、流路における上流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、上流側の端部が空気流入口に支持されると共に流通方向である前後に移動自在である上流部と、流路における下流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、下流側の端部が空気吹出口に連結される下流部と、上流部と下流部との間で上流部と下流部とに連結されると共に流路形成部に支持されて向きが上下に変化する中流部と、空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材と、中流部に連結されると共に支持部材に連結され、空気吹出口に向けて伸びた操作部と、中流部の内側に取り付けられて風向きを左右に変化させるための複数の横フィンと、中流部の外側に配置されると共に中流部を貫通して横フィンに連結され、横フィンを連動させる横フィンリンク部とを有するものである。したがって、上記と同様の効果を奏する。
本発明に係るエアベントは、流路形成部と、風向調整装置とを有している。したがって、上記と同様の効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係るエアベントの外観斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係るエアベントの上面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るエアベントの前面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るエアベントの右側面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るエアベントの分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における一対の上流部の斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における一対の上流部のそれぞれに取り付けられる上流ガイド部の斜視図である。 図8は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における一対の上流部のそれぞれに取り付けられる上流リンク部の斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における上段の下流部の斜視図である。 図10は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における上段の下流部の上面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における下段の下流部の斜視図である。 図12は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における下段の下流部の下面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る風向調整装置における一対の下流部のそれぞれに取り付けられる下流ガイド部材の斜視図である。 図14は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の中流部の斜視図である。 図15は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の中流部の上面図である。 図16は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の中流部の下面図である。 図17は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の横フィンの斜視図である。 図18は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の横フィンリンク部の斜視図である。 図19は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の操作部の斜視図である。 図20は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の支持部材の斜視図である。 図21は、本発明の実施形態に係る風向調整装置の支持部材の前面図である。 図22は、図3のXXII-XXII断面であって、本発明の実施形態に係るエアベントの縦断面図である。 図23は、図22において風向きが上方に調整された状態が示された縦断面図である。 図24は、図22において風向きが下方に調整された状態が示された縦断面図である。 図25は、図3のXXV-XXV断面であって、本発明の実施形態に係るエアベントの横断面図である。 図26は、図3のXXVI-XXVI断面であって、本発明の実施形態に係るエアベントの横断面図である。 図27は、図25において風が遮れらた状態が示された横断面図である。 図28は、図26において風向が遮れらた状態が示された横断面図である。 図29は、図25において風向きが左方に調整された状態が示された横断面図である。 図30は、図26において風向きが左方に調整された状態が示された横断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係るエアベント及び風向調整装置を図面に基づいて説明する。図1ないし4には、風向調整装置30が取り付けられたエアベント1の外観が示されている。図5には、分解されたエアベント1が示されている。なお、以下では、エアベント1の厚み方向を上方及び下方(Up、Down)とし、エアベント1の横幅方向を右方及び左方(Right Side、Left Side)とし、エアベント1の奥行のうち、空気の流通方向Dにおける上流側を後方(Back)とし、下流側を前方(Front)とする(図1参照)。
図1ないし4に示されているとおり、エアベント1は、直方体の箱型である流路形成部2と、この流路形成部2内に設置されて風向きを調整する風向調整装置30とから構成されている。流路形成部2は、内側が中空であると共に、後端部である空気流入口3及び前端部である空気吹出口4が、それぞれ開口されたことで、内側に空気の流路が形成され、流路が前後に通じている。
流路形成部2は、長方形の空気流入口3が形成された流路形成本体部5と、長方形の空気吹出口4を構成する本体枠部材21と、装飾用枠部材20とから構成されている。図5に示されているとおり、流路形成本体部5は、流路上面部8、流路下面部9、流路左側面部10及び流路右側面部11から構成され、後端部に空気流入口3が形成され、前端部に本体部開口係合部15が形成されている。流路左側面部10及び流路右側面部11には、それぞれ、軸受け孔部12が形成されている(図4参照)。軸受け孔部12は、前後に長い長孔である。流路上面部8及び流路下面部9が段違いに形成されたことで、流路形成本体部5は、空気流入口3側よりも本体部開口係合部15側が上下に広く形成されている。流路形成本体部5のうち、空気流入口3側である本体後部6は、流路左側面部10及び流路右側面部11のそれぞれの内側に、流入側前後レール部13が形成されている。流入側前後レール部13は、前方から後方に向けて伸びた溝であり、上下一対の二段で構成されている。流路形成本体部5のうち、前側である本体前部7は、流路左側面部10及び流路右側面部11のそれぞれの内側に、吹出側前後レール部14が形成されている。吹出側前後レール部14は、前方から後方に向けて伸びた溝であり、軸受け孔部12に通じている。本体前部7は、本体部開口係合部15が形成され、この本体部開口係合部15の流路上面部8及び流路下面部9のそれぞれに、複数の孔が形成されている。
装飾用枠部材20は、長方形の枠である。本体枠部材21は、長方形の枠であって、枠上部22、枠下部23、枠左側部24及び枠右側部25から構成されている。枠上部22及び枠下部23には、それぞれ、インストルメントパネル(図示省略)に固定するための複数の被固定片26と、流路形成本体部5の本体部開口係合部15と連結する枠係合部27と、上下に貫通した線状の孔である枠孔部28が形成されている。被固定片26は、枠上部22及び枠下部23のそれぞれから、上下に突出している。枠係合部27には、枠上部22及び枠下部23の一部が切り欠かれたことで、複数の係止片が形成されている(図1及び2参照)。枠孔部28は、枠上部22及び枠下部23の左右方向における中央又はほぼ中央に形成され、左右に伸びている(図1及び2参照)。なお、枠孔部28は、溝である枠溝部であってもよい。枠左側部24及び枠右側部25のそれぞれの内側には、枠前後レール部29が形成されている。枠前後レール部29は、後方から前方に向けて伸びた溝であり、上下一対の二段で構成されている。
次に、風向調整装置30について説明する。風向調整装置30は、上下方向に風向きを調整する上下調整機能と、左右方向に風向きを調整する左右調整機能とを有している。
図5に示されているとおり、風向調整装置30は、流路形成部2内の流路における上流側に配置される上流部31と、流路における下流側に配置される下流部60と、上流部31と下流部60との間で上流部31と下流部60とに連結される中流部80と、流路形成部2の空気吹出口4に、上下方向に渡って支持される支持部材135と、中流部80に連結されると共に支持部材135に連結される操作部130と、風向きを左右に変化させるための複数の横フィン110と、この横フィン110に連結されて横フィン110を連動させる横フィンリンク部118とを有している。
ここで、上流部31及び下流部60を図面に基づいて詳説する。図6は、一対の上流部31が示され、図7及び8は、それぞれの上流部31に取り付けられる上流ガイド部材37及び上流リンク部50が示されている。図9ないし12は、一対の下流部60の外観が示され、図9及び10に示されているのは、一対のうちの上段の下流部60であり、図11及び12に示されているのは、一対のうちの下段の下流部60である。図13は、それぞれの下流部60に取り付けられる下流ガイド部材が示されている。図6、図9ないし12に示されているとおり、上流部31及び下流部60は、それぞれ、概ね板状であって、蛇腹状に形成され、上下一対で構成されている。上流部31及び下流部60の材料は、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の可撓性の軟質材である。
図6に示されているとおり、上流部31は、上段上流部32及び下段上流部33から構成され、上段上流部32及び下段上流部33は、同一の形状である。したがって、ここでは、上段上流部32について説明し、下段上流部33の説明を省略する。なお、両者において構成が共通する部位は、同一の名称及び符号をもって図示する。上段上流部32は、蛇腹状の上流蛇腹部34と、この上流蛇腹部34の前端部に連接された上流連結部35と、上流蛇腹部34の後端部に連接された上流被ガイド取付部36とを有している。上流蛇腹部34は、ほぼ長方形の薄板状であると共に、流路ではない一方の面に複数の凹凸が形成されている。したがって、上流蛇腹部34は、薄肉部分が撓むことで、上下に自在に湾曲する。上流連結部35には、複数の孔が形成されている。上流被ガイド取付部36は、上流蛇腹部34の後端部から後方に向けて斜め上方に伸びると共に上流蛇腹部34側である前方に折り返され、側方から視して、鉤状又はフック状に形成されている。上流被ガイド取付部36には、複数の孔が形成されている。上流被ガイド取付部36には、上流ガイド部材37が取り付けられる。
図7に示されているとおり、上流ガイド部材37は、上段上流ガイド部材40と下段上流ガイド部材41とがあるが、両者は同一の形状であるため、何れも上流ガイド部材37と称して説明する。上流ガイド部材37は、左右に長手であり、左右両端に、上流被レール支持突部42が形成されている。上流ガイド部材37は、前部に、上流リンク部50と連結する一対の上流ガイド連結部43と、上流部31の上流被ガイド取付部36の孔と係合する突起である複数の上流ガイド係合部44とが形成されている。上流ガイド部材37は、側方から視してほぼ三角形であり、上流被ガイド取付部36の内側に隙間なく収まる形状である。
図8に示されているとおり、上流リンク部50は、上段上流リンク部51と下段上流リンク部52とがあるが、両者は同一の形状であるため、何れも上流リンク部50と称して説明する。上流リンク部50は、左右に長手のリンク基部53と、このリンク基部53の両端の前部に形成されて中流部と連結する一対の上流リンク第一連結部54と、リンク基部53の両端の後部に形成されて上流ガイド部材37の上流ガイド連結部43に連結する上流リンク第二連結部55とを有している。上流リンク部50は、側方から視して、上流リンク第一連結部54から上流リンク第二連結部55に至って湾曲している。
図9ないし12に示されているとおり、下流部60は、上段下流部61及び下段下流部62から構成されている。なお、ここでは、両者において構成が共通する部位は、同一の名称及び符号をもって説明する。図9及び10に示されているとおり、上段下流部61は、蛇腹状の下流蛇腹部63と、この下流蛇腹部63の後端部に連接された下流連結部64と、下流蛇腹部63の前端部に連接された下流被ガイド取付部65とを有している。下流蛇腹部63は、ほぼ長方形の薄板状であると共に、流路ではない一方の面に複数の凹凸が形成されている。したがって、下流蛇腹部63は、薄肉部分が撓むことで、上下に自在に湾曲する。下流連結部64は、中央又はほぼ中央に、下流切欠部66が形成され、この下流切欠部66の左右両側に、複数の孔が形成されている。下流被ガイド取付部65は、側方から視して鉤状又はフック状に形成され、上面から視して複数の孔が形成されている。詳説すれば、下流被ガイド取付部65は、下流蛇腹部63の前端部から前方に伸びたガイド取付基部67と、このガイド取付基部67から後方に向けて斜め上方に伸びると共に下流蛇腹部63側である後方に折り返されてガイド取付基部67と対面したガイド取付片部68とを有している。ガイド取付基部67は、下流蛇腹部63との境界部分であって、中央又は中央からずれた位置に、下流通路孔部69が形成されている。ガイド取付片部68は、中央又はほぼ中央であって、下流通路孔部69と対峙した位置に、下流通路空隙部70が形成され、この下流通路空隙部70の左右両側に、複数の孔が形成されている。下流被ガイド取付部65には、下流ガイド部材71が取り付けられる。
図11及び12に示されているとおり、下段下流部62は、蛇腹状の下流蛇腹部63と、この下流蛇腹部63の後端部に連接された下流連結部64と、下流蛇腹部63の前端部に連接された下流被ガイド取付部65とを有している。下流蛇腹部63は、ほぼ長方形の薄板状であると共に、流路ではない一方の面に複数の凹凸が形成されている。したがって、下流蛇腹部63は、薄肉部分が撓むことで、上下に自在に湾曲する。下流連結部64には、複数の孔が形成されている。下流被ガイド取付部65は、側方から視して鉤状又はフック状に形成され、上面から視して複数の孔が形成されている。詳説すれば、下流被ガイド取付部65は、下流蛇腹部63の前端部から前方に伸びたガイド取付基部67と、このガイド取付基部67から、後方に向けて斜め下方(図11において上方)に伸びると共に下流蛇腹部63側である後方に折り返されてガイド取付基部67と対面したガイド取付片部68とを有している。ガイド取付基部67は、下流蛇腹部63との境界部分であって、中央又は中央からずれた位置に、下流通路孔部69が形成されている。ガイド取付片部68は、中央又はほぼ中央であって、下流通路孔部69と対峙した位置に、下流通路空隙部70が形成され、この下流通路空隙部70の左右両側に、複数の孔が形成されている。下流被ガイド取付部65には、下流ガイド部材71が取り付けられる。
図13に示されているとおり、下流ガイド部材71は、上段下流ガイド部材72と下段下流ガイド部材73とがあるが、両者は同一の形状であるため、何れも下流ガイド部材71と称して説明する。下流ガイド部材71は、左右に長手であり、左右両端に、下流被レール支持突部74が形成されている。下流ガイド部材71は、上部(又は下部)に、下流部60の下流被ガイド取付部65の孔と係合する突起である複数の下流ガイド係合部75が形成されている。下流ガイド部材71は、下流部60の下流被ガイド取付部65の内側に隙間なく収まる形状である。下流ガイド部材71の中央又はほぼ中央には、上下に貫通した孔であるガイド開口部76が形成されている。
次に、中流部80、横フィン110及び横フィンリンク部118を図面に基づいて詳説する。図14ないし16には、中流部80が示されている。図17には、横フィン110が示され、図18には、横フィンリンク部118が示されている。
図14に示されているとおり、中流部80は、直方体の箱型であり、中流上面部81、中流下面部82、中流左側面部83及び中流右側面部84から構成されている。中流部80は、内側が中空であり、中流部80の前端部が開放されて前端開口部85が形成され、後端部も開放されて後端開口部86が形成されている。前端開口部85には、操作部130と連結する操作部用中流連結部102が形成されている。操作部用中流連結部102は、鉤状又はフック状に形成され、前端開口部85の中央又はほぼ中央に配置され、中流上面部81の前端部及び中流下面部82の前端部に渡されている。
図14及び15に示されているとおり、中流部80の後端開口部86には、複数の部材が連結される中流後端連結部87が形成されている。中流後端連結部87のうち、中流上面部81には、上段上流部32と連結する中流上面被上流連結部88と、上段上流リンク部51と連結する中流上面被リンク連結部89と、横フィン110の軸と連結する複数の横フィン軸受溝部90とが形成されている。中流上面被上流連結部88は、上段上流部32の上流連結部35の孔と係合する複数の突起である。中流上面被リンク連結部89は、上流リンク部50の上流リンク第一連結部54と連結する左右一対の突起状の係止片である。横フィン軸受溝部90は、中流上面部81の後端開口部86から前方に伸びている。中流上面部81の内面には、横フィン110が取り付けられて位置決めされる複数の上面位置決め溝部91が形成されている。この上面位置決め溝部91は、横フィン軸受溝部90毎に形成されている。
中流部80の前端開口部85には、複数の部材が連結される中流前端連結部92が形成されている。中流前端連結部92のうち、中流上面部81には、上段下流部61と連結する中流上面被下流連結部93と、横フィンリンク部118を留めるための抜止係止部94とが形成されている。中流上面被下流連結部93は、上段下流部61の下流連結部64の孔と係合する複数の突起である。抜止係止部94は、アーチ状に形成された抜止部材95(図5参照)が係止れる左右一対の突起状の係止片である。
図14及び16に示されているとおり、中流後端連結部87のうち、中流下面部82には、下段上流部33と連結する中流下面被上流連結部96と、下段上流リンク部52と連結する中流下面被リンク連結部97と、横フィン110の軸と連結する複数の横フィン軸受孔部98とが形成されている。中流下面被上流連結部96は、下段上流部33の上流連結部35の孔と係合する複数の突起である。中流下面被リンク連結部97は、下段上流リンク部52の上流リンク第一連結部54と連結する左右一対の突起状の係止片である。中流下面部82の内面には、中流上面部81と同様に、複数の下面位置決め溝部99が形成されている。この下面位置決め溝部99は、横フィン軸受孔部98毎に形成されている。
上面位置決め溝部91と下面位置決め溝部99とは、中流上面部81及び中流下面部82において対峙し、中流上面部81の横フィン軸受溝部90と中流下面部82の横フィン軸受孔部98とが、対峙している。
中流前端連結部92のうち、中流下面部82には、下段下流部62と連結する中流下面被下流連結部100が形成されている。中流下面被下流連結部100は、下段下流部62の下流連結部64の孔と係合する複数の突起である。
中流左側面部83及び中流右側面部84には、それぞれ、中流軸部101が形成されている。中流軸部101は、中流左側面部83及び中流右側面部84の中央又はほぼ中央から、側方に向けて突出している。
図17に示されているとおり、横フィン110は、板状部材111と、この板状部材111の上端部及び下端部に形成された一対の被位置決め板部112と、上側の被位置決め板部112から上方に突出した上方横フィン軸部113と、下側の被位置決め板部112から下方に突出した下方横フィン軸部114とを有している。被位置決め板部112は、板状であって、板状部材111に対して直角に連接されている。被位置決め板部112は、中流部80の上面位置決め溝部91及び下面位置決め溝部99に倣って湾曲した縁を有している。上方横フィン軸部113は、主軸部115から側方に向けて偏心腕部116が突出し、この偏心腕部116の先端部から上方に向けて偏心軸部117が突出している。平面から視して、偏心腕部116が伸びる方向は、板状部材111が伸びる方向と異なり、偏心腕部116は、板状部材111を含む平面に対して角度が付けられている。主軸部115と下方横フィン軸部114とは、上下に同一軸上に揃えられ、偏心軸部117と下方横フィン軸部114とは、ずれている。
図18に示されているとおり、横フィンリンク部118は、左右に長手であり、複数の横フィン軸受リンク孔部119が形成されている。横フィン軸受リンク孔部119の数は、横フィン110の数と同じである。横フィンリンク部118の中央又はほぼ中央には、操作部130と連結される横フィン連結部120が形成されている。横フィン連結部120は、前方に向けて突出し、鉤状又はフック状に形成されている。横フィン連結部120には、連結補助部材121(図5参照)が引っ掛けられ、連結補助部材121を介して、操作部130が横フィン連結部120に連結される。連結補助部材121は、棒状の被連結軸部122の両端から、一対の被連結腕部123が伸びている(図5参照)。
次に、操作部130及び支持部材135を図面に基づいて説明する。図19には、操作部130が示されている。図20及び21には、支持部材135が示されている。
図19に示されているとおり、操作部130は、板状の把持部131と、この把持部131の後端部から後方に伸びた左右一対の操作腕部132と、この操作腕部132の中程に渡されて各操作腕部132に連接される棒状の支持部材用操作連結部133と、操作腕部132の後端部に渡されて各操作腕部132に連接された棒状の中流部用操作連結部134とを有している。支持部材用操作連結部133は、着脱可能である。
図20及び21に示されているとおり、支持部材135は、上下に長手の支持基部136と、この支持基部136の上下端部にそれぞれ連接された一対の支持ガイド部137と、支持基部136の中程に連接された操作部用連結部140と、上側の支持ガイド部137である上側支持ガイド部138から上方に伸びたリンク用連結部141とを有している。支持基部136は、前方に向けて僅かに弧状に湾曲している。上側支持ガイド部138及び下側支持ガイド部139は、支持基部136に対して直角に連接され、左方に伸びている。換言すれば、上側支持ガイド部138及び下側支持ガイド部139は平行であり、上側支持ガイド部138及び下側支持ガイド部139の中心は、支持基部136に対して左方にずれている。上側支持ガイド部138の上面の一部及び下側支持ガイド部139の下面の一部は、本体枠部材21の枠孔部28に収まるよう、線状に突出している。操作部用連結部140は、左右に長手の棒状であると共に、側方から視して、C字状に形成されている。リンク用連結部141は、左右に長手の棒状である。リンク用連結部141は、上側支持ガイド部138から、上方かつ後方に支持腕部142が伸び、この支持腕部142の先端に連接されている。
以上のとおり、エアベント1及び風向調整装置30が構成されている。
次に、エアベント1及び風向調整装置30の組み立て手順を図面に基づいて説明する。
<上流部、ガイド部材>
図5において、上流部31の上流被ガイド取付部36に、上流ガイド部材37が取り付けられる。その際、上流ガイド部材37は、上流被ガイド取付部36の内側に隙間なく収まり、上流ガイド部材37の上流ガイド係合部44が、上流被ガイド取付部36の孔に係合する(図6及び7参照)。
<下流部、ガイド部材>
図5において、上段下流部61の下流被ガイド取付部65に下流ガイド部材71が取り付けられる。その際、下流ガイド部材71は、下流被ガイド取付部65の内側に隙間なく収まり、下流ガイド部材71の下流ガイド係合部75が、下流被ガイド取付部65の孔に係合する(図9、10及び13参照)。下流ガイド部材71のガイド開口部76は、下流被ガイド取付部65の下流通路孔部69及び下流通路空隙部70に揃えられる。同様に、下段下流部62の下流被ガイド取付部65にも、下流ガイド部材71が取り付けられる(図11、12及び13参照)。下流ガイド部材71のガイド開口部76は、下流被ガイド取付部65の下流通路空隙部70及びに揃えられる。
<中流部、横フィン、横フィンリンク部>
図5において、中流部80に、横フィン110と横フィンリンク部118とが連結される。詳説すれば、横フィン110が、中流部80の後端開口部86から、中流部80の内側に取り付けられ、横フィン110の被位置決め板部112が、中流部80の上面位置決め溝部91及び下面位置決め溝部99に取り付けられ(図26参照)、横フィン110の上方横フィン軸部113が、中流部80の横フィン軸受溝部90に通され、横フィン110の下方横フィン軸部114が、中流部80の横フィン軸受孔部98に連結される(図14ないし17参照)。上方横フィン軸部113は、中流部80の中流上面部81の外側に配置される。上方横フィン軸部113が中流上面部81を貫通した状態で、上方横フィン軸部113の偏心軸部117が、横フィンリンク部118の横フィン軸受リンク孔部119に取り付けられる。
この状態で、図5において、横フィン連結部120には、連結補助部材121の被連結軸部122が引っ掛けられ、更に抜止部材95が取り付けられる。抜止部材95が、中流部80の抜止係止部94に係止されることによって、連結補助部材121が横フィン連結部120から脱落することが妨げられる。
<操作部、支持部材>
図5において、操作部130の支持部材用操作連結部133が取り外された状態で、支持部材用操作連結部133が、支持部材135の操作部用連結部140に連結される。この状態で、支持部材用操作連結部133が、操作部130の操作腕部132に取り付けられる。支持部材135に連結された状態の操作部130は、中流部80に連結され、かつ、支持部材135を介して横フィンリンク部118に連結される。詳説すれば、操作部130の中流部用操作連結部134が、中流部80の操作部用中流連結部102に連結され、支持部材135のリンク用連結部141が、連結補助部材121を介して、横フィンリンク部118の横フィン連結部120に連結される。具体的には、リンク用連結部141は、連結補助部材121の被連結腕部123に連結される。
<上流部、中流部>
図5において、上流ガイド部材37が取り付けられた状態の上流部31が、中流部80に連結され、上流ガイド部材37と中流部80とが、上流リンク部50を介して連結される。詳説すれば、上段上流部32の上流連結部35に形成された孔に、中流部80の中流上面被上流連結部88が係合する。上段上流リンク部51の上流リンク第一連結部54が、中流部80の中流上面被リンク連結部89に連結され、上段上流リンク部51の上流リンク第二連結部55が、上段上流ガイド部材40の上流ガイド連結部43に連結される。
同様に、下段上流部33の上流連結部35に形成された孔に、中流部80の中流下面被上流連結部96が係合する。下段上流リンク部52の上流リンク第一連結部54が、中流部80の中流下面被リンク連結部97に連結され、下段上流リンク部52の上流リンク第二連結部55が、下段上流ガイド部材41の上流ガイド連結部43に連結される。
<下流部、中流部>
図5において、下流ガイド部材71が取り付けられた状態の下流部60が、中流部80に連結される。更に、下流部60に支持部材135が通される。詳説すれば、上段下流部61の下流連結部64に形成された孔に、中流部80の中流上面被下流連結部93が係合する。その際、中流部80の抜止係止部94(及び抜止部材95)が、上段下流部61の下流切欠部66に収まる。更に、支持部材135の上側支持ガイド部138が、揃えられた上段下流部61の下流通路孔部69と下流通路空隙部70、及び、上段下流ガイド部材72のガイド開口部76に通される。
同様に、下段下流部62の下流連結部64に形成された孔に、中流部80の中流下面被下流連結部100が係合する。また、支持部材135の下側支持ガイド部139が、揃えられた下段下流部62の下流通路孔部69と下流通路空隙部70、及び、下段下流ガイド部材73のガイド開口部76に通される。
風向調整装置30は、上記のとおり構成され、流路形成部2内に設置されることで機能する。
<流路形成部、風向調整装置>
図5において、下流ガイド部材71が取り付けられた状態の下流部60が、下流ガイド部材71を介して、流路形成部2の本体枠部材21に連結され、本体枠部材21が、流路形成本体部5に取り付けられる。詳説すれば、下流ガイド部材71の下流被レール支持突部74が、本体枠部材21の枠前後レール部29に取り付けられる。すなわち、下流部60は、流路形成部2の空気吹出口4に連結される。その際、上段下流部61及び上段下流ガイド部材72に通された支持部材135の上側支持ガイド部138が、本体枠部材21の枠上部22の枠孔部28に支持され、下段下流部62及び下段下流ガイド部材73に通された支持部材135の下側支持ガイド部139が、本体枠部材21の枠下部23の枠孔部28に支持される(図22参照)。
上流ガイド部材37は、流路形成部2の流路形成本体部5に、本体部開口係合部15側から挿入され、流路形成本体部5の流入側前後レール部13に、上流ガイド部材37の上流被レール支持突部42が取り付けられる。すなわち、上流部31は、流路形成部2の空気流入口3に支持される。中流部80も、流路形成本体部5に、本体部開口係合部15側から挿入され、中流部80の中流軸部101が、流路形成本体部5の吹出側前後レール部14を通って軸受け孔部12に支持される。
本体枠部材21の枠係合部27が、流路形成本体部5の本体部開口係合部15の孔に係合する。最後に、装飾用枠部材20が、流路形成本体部5の前面に取り付けられる。操作部130は、流路形成部2内から、空気吹出口4に向けて伸びている(図1及び2参照)。上記のとおり、風向調整装置30が流路形成部2内に設置され、エアベント1が完成する。
次に、エアベント1及び風向調整装置30の作用を、効果と共に、図面に基づいて説明する。図22ないし30は、エアベント1の断面が示され、動作の過程が示されている。図22ないし24は、上下調整機能による動作が縦断面において示され、図22は、風向きが中央の状態(以下「中央状態」と記す)、図23は、風向きが上方に調整された状態(以下「上向状態」と記す)、図24は、風向きが下方に調整された状態(以下「下向状態」と記す)が示されている。図25ないし30は、左右調整機能による動作が横断面において示され、図25及び26は、風向きが正面の状態(以下「正面状態」と記す)、図27及び28は、風が遮られた状態(以下「遮風状態」と記す)、又は、風向きが右方に調整された状態(以下「右向状態」と記す)、図29及び30は、風向きが左方に調整された状態(以下「左向状態」と記す)が示されている。図25、27及び29は、横フィンリンク部118の姿勢が示され、図26、28及び30は、横フィン110の姿勢が示されている。
なお、上下調整機能及び左右調整機能は、組み合わせて用いられるため、各状態は任意に組み合わせられる。したがって、中央状態、上向状態及び下向状態のそれぞれにおいて、正面状態、遮風状態、右向状態又は左向状態となり得る。
図22ないし24に示されているとおり、風向調整装置30は、操作部130が上下に動かされることで、操作部130に連動して中流部80の姿勢が上下に変化し、中流部80に追随して上流部31及び下流部60が上下に湾曲する。中流部80が回転して中流部80の姿勢が変化し、上流部31及び下流部60が湾曲すると、流路が変形して風向きが上下に変化する。
詳説すれば、操作部130は、支持部材135に連結されているため、支持部材135の操作部用連結部140に連結された支持部材用操作連結部133を回転軸として上下に回転し、操作部130の姿勢は上下に傾けられる。操作部130に中流部80が連結されているため、操作部130の姿勢が変化すると、中流部80も姿勢が変化する。中流部80の中流軸部101が、流路形成部2の軸受け孔部12に支持されているため、中流部80は、中流軸部101を回転軸として上下に回転し、中流部80の姿勢は、上下に傾けられる。その際、軸受け孔部12が長孔であるため(図4参照)、中流軸部101が軸受け孔部12において、若干前後にスライドすることで、中流部80は、前後に移動可能である。
中流部80には、下流部60の後端部(下流連結部64)が連結され、下流部60の前端部(下流ガイド部材71)は、流路形成部2の空気吹出口4に連結されているため、中流部80の姿勢が変化すると、下流部60も変形する。下流部60は、可撓性の軟質材であり、下流部60の前端部を担う下流ガイド部材71の下流被レール支持突部74が、空気吹出口4において、本体枠部材21の枠前後レール部29に連結されて回転自在であり、下流部60の後端部である下流連結部64が、中流部80に追随して上下に引っ張られる。したがって、下流部60は、操作部130の動作に連動して、上下に湾曲する。下流部60の前端部である上流被ガイド取付部36が上向きであれば、風は上向きとなるし、上流被ガイド取付部36が下向きであれば、風も下向きとなる。
中流部80には、上流部31の前端部(上流連結部35)が連結され、上流部31の後端部(上流ガイド部材37)は、流路形成部2の空気流入口3に支持されているため、中流部80の姿勢が変化すると、上流部31も変形する。下流部60と同様に、上流部31は、可撓性の軟質材であり、上流部31の後端部を担う上流ガイド部材37の上流被レール支持突部42が、空気流入口3において、流路形成本体部5の流入側前後レール部13に支持されて前後に移動自在であり、上流部31の前端部である上流連結部35が、中流部80に追随して上下に引っ張られる。したがって、上流部31は、操作部130の動作に連動して、上下に湾曲する。
図22に示されているとおり、中央状態では、操作部130が、水平又はほぼ水平であり、正面かつ中央に向けられている。中流部80は傾いておらず、姿勢は、水平又はほぼ水平である。上流部31及び下流部60は、湾曲しておらず、姿勢は、平坦である。したがって、流路は、前後に真っ直ぐ又はほぼ真っすぐであり、風は、空気吹出口4から前方に向けて吹き出す。
図23に示されているとおり、中央状態から上向状態に変化する過程では、操作部130が、上方に傾けられたことにより、中流部80は、連動して下方に向けられると共に、前方に向けて引っ張られて前方に移動する。中流部80に追随して、上流部31が、上方に湾曲すると共に前方に引っ張られ、上流ガイド部材37が、流入側前後レール部13に沿って前方に移動する。同時に、下流部60は、下方に向けて湾曲し、空気吹出口4において、前端部が上向きとなる。したがって、流路は、S字状に湾曲し、風は空気吹出口4から斜め上方に向けて吹き出す。
図24に示されているとおり、中央状態から下向状態に変化する過程では、操作部130が、下方に傾けられたことにより、中流部80は、連動して上方に向けられると共に、前方に向けて引っ張られて前方に移動する。中流部80に追随して、上流部31が、下方に湾曲すると共に前方に引っ張られ、上流ガイド部材37が、流入側前後レール部13に沿って前方に移動する。同時に、下流部60は、上方に向けて湾曲し、空気吹出口4において、前端部が下向きとなる。したがって、流路は、S字状に湾曲し、風は空気吹出口4から斜め下方に向けて吹き出す。
上記のとおり、中流部80が昇降せずに、回転して傾倒して、中流部80の向きが上下に変化するため、中流部80の位置は上下に変化しない。中流部80の位置が上下に変化せずに、上流部31及び下流部60が上下に湾曲するため、風向きを調整するための構造を、上下に小さな空間で実現できる。また、中流部80の向きが変化することで、S字状の円滑な流路が形成され、風の流れが滑らかとなるため、風の指向性が優れている。
特に、上流部31及び下流部60は、可撓性の軟質材で形成されているため、中流部80に追随して自在に、かつ、円滑に湾曲し、風向きが調整される。
操作部130は、支持部材135に連結されているため、例えば、操作部130を取り付けるために縦フィン等を敢えて設ける必要がなく、縦フィンが無い分、空気吹出口4が薄い。
一方で、図25ないし30に示されているとおり、風向調整装置30は、操作部130が左右に動かされることで、操作部130に連動して横フィンリンク部118が左右にスライドし、横フィン110の姿勢が左右に向けられる。横フィン110が左右に向けられると、風向きが左右に変化する。
詳説すれば、操作部130は、支持部材135に連結されているため、操作部130が左右に動かされると、支持部材135は、枠孔部28に沿って、操作部130と共に左右に移動する。支持部材135に、連結補助部材121を介して横フィンリンク部118が連結されているため、操作部130の位置が変化すると、横フィンリンク部118が連動して左右にスライドする。横フィンリンク部118には、横フィン110が連結されているため、横フィン110は、横フィンリンク部118の動作に連動する。横フィン110は、被位置決め板部112の湾曲した縁が上面位置決め溝部91及び下面位置決め溝部99に沿うことで、回転する。横フィン110が右向きであれば、風は右向きとなるし、横フィン110が左向きであれば、風は左向きとなる。
図25及び26に示されているとおり、正面状態では、操作部130が、正面に向けられている。横フィン110の板状部材111の向きは、前後方向に向けられている。したがって、風は、空気吹出口4から前方に向けて吹き出す。
図27及び28に示されているとおり、遮風状態では、操作部130が、右方に向けられている。横フィンリンク部118は、右方にスライドして右寄りに配置されている。横フィン110の板状部材111の向きは、真横又はほぼ真横に向けられ、各板状部材111が接触して横一列に連なった状態である。したがって、風は、板状部材111によって遮られ、空気吹出口4から吹き出さない。なお、右向状態では、操作部130が、遮風状態よりも浅く右方に向けられるため、板状部材111は右方に傾けられるが、板状部材111同士は接触しない。したがって、風は、空気吹出口4から右方に向けて吹き出す。
図29及び30に示されているとおり、左向状態では、操作部130が、左方に向けられている。横フィンリンク部118は、左方にスライドして左寄りに配置されている。横フィン110の板状部材111の向きは、左方に傾けられている。したがって、風は、空気吹出口4から左方に向けて吹き出す。
上記のとおり、横フィン110によって、風向きを左右に調整することができる。特に、横フィン110は、中流部80の内側に取り付けられ、空気吹出口4に存在しないため、空気吹出口4が薄い。
横フィンリンク部118は、中流部80の中流上面部81の外側に配置され、流路に存在しないため、横フィンリンク部118が風の妨げとならず、風量の損失を防ぐことができる。
なお、本発明の他の実施形態は、上下調整機能のみを有し、左右調整機能を有していない。この実施形態は、横フィン及び横フィンリンク部を有していない。
他の実施形態では、中流部が揺動し、又は、昇降することで、中流部の姿勢が変化する。
他の実施形態は、上流部又は下流部の片方が湾曲する部材であり、片方は剛性を有する板状の部材である。この場合であっても、上流部及び下流部の何れかが湾曲するため、中流部の姿勢の変化が小振りであっても、空気吹出口に対する下流部の姿勢は変化する。したがって、空気吹出口を薄くしつつも、風向きを調整するための構造を小さな空間で実現できる。
他の実施形態では、横フィンリンク部が、中流部の内側に配置されている。
他の実施形態では、操作部が中流部に直接連結されている。この実施形態は、支持部材を有していない。
他の実施形態では、流路形成本体部の本体部開口係合部に係止片が形成され、本体枠部材の枠係合部に孔が形成されている。
他の実施形態では、上流ガイド係合部が孔であり、上流部の上流連結部に突起が形成されている。
他の実施形態では、下流ガイド係合部が孔であり、下流部の下流連結部に突起が形成されている。
他の実施形態では、中流上面被上流連結部が孔であり、下流部の下流連結部に突起が形成されている。
他の実施形態では、中流下面被上流連結部が孔であり、下流部の下流連結部に突起が形成されている。
他の実施形態では、上流部と上流ガイド部材とが一体であり、下流部と下流ガイド部材とが一体である。
他の実施形態では、上流部及び下流部が中流部に直に溶着されている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明の実施形態が取り付けられる乗り物は、例えば、列車、船舶、航空機等も含まれる。また、本発明の実施形態は、屋内外の空調設備にも採用される。
1 エアベント
2 流路形成部
3 空気流入口
4 空気吹出口
5 流路形成本体部
6 本体後部
7 本体前部
8 流路上面部
9 流路下面部
10 流路左側面部
11 流路右側面部
12 軸受け孔部
13 流入側前後レール部
14 吹出側前後レール部
15 本体部開口係合部
20 装飾用枠部材
21 本体枠部材
22 枠上部
23 枠下部
24 枠左側部
25 枠右側部
26 被固定片
27 枠係合部
28 枠孔部
29 枠前後レール部
30 風向調整装置
31 上流部
32 上段上流部
33 下段上流部
34 上流蛇腹部
35 上流連結部
36 上流被ガイド取付部
37 上流ガイド部材
40 上段上流ガイド部材
41 下段上流ガイド部材
42 上流被レール支持突部
43 上流ガイド連結部
44 上流ガイド係合部
50 上流リンク部
51 上段上流リンク部
52 下段上流リンク部
53 リンク基部
54 上流リンク第一連結部
55 上流リンク第二連結部
60 下流部
61 上段下流部
62 下段下流部
63 下流蛇腹部
64 下流連結部
65 下流被ガイド取付部
66 下流切欠部
67 ガイド取付基部
68 ガイド取付片部
69 下流通路孔部
70 下流通路空隙部
71 下流ガイド部材
72 上段下流ガイド部材
73 下段下流ガイド部材
74 下流被レール支持突部
75 下流ガイド係合部
76 ガイド開口部
80 中流部
81 中流上面部
82 中流下面部
83 中流左側面部
84 中流右側面部
85 前端開口部
86 後端開口部
87 中流後端連結部
88 中流上面被上流連結部
89 中流上面被リンク連結部
90 横フィン軸受溝部
91 上面位置決め溝部
92 中流前端連結部
93 中流上面被下流連結部
94 抜止係止部
95 抜止部材
96 中流下面被上流連結部
97 中流下面被リンク連結部
98 横フィン軸受孔部
99 下面位置決め溝部
100 中流下面被下流連結部
101 中流軸部
102 操作部用中流連結部
110 横フィン
111 板状部材
112 被位置決め板部
113 上方横フィン軸部
114 下方横フィン軸部
115 主軸部
116 偏心腕部
117 偏心軸部
118 横フィンリンク部
119 横フィン軸受リンク孔部
120 横フィン連結部
121 連結補助部材
122 被連結軸部
123 被連結腕部
130 操作部
131 把持部
132 操作腕部
133 支持部材用操作連結部
134 中流部用操作連結部
135 支持部材
136 支持基部
137 支持ガイド部
138 上側支持ガイド部
139 下側支持ガイド部
140 操作部用連結部
141 リンク用連結部
142 支持腕部
D 流通方向

Claims (8)

  1. 空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整する風向調整装置であって、
    前記流路における上流側に配置されると共に前記空気流入口に支持される上流部と、
    前記流路における下流側に配置されると共に前記空気吹出口に連結される下流部と、
    前記上流部と前記下流部との間で前記上流部と前記下流部とに連結されると共に前記流路形成部に支持される中流部と、
    前記中流部に連結されて前記空気吹出口に向けて伸びた操作部と、を有し、
    前記操作部に連動して姿勢が変化した前記中流部に追随して、前記上流部及び前記下流部の片方又は両方が、上下に湾曲する、
    ことを特徴とする風向調整装置。
  2. 前記中流部が、回転することで上下に向きが変化する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された風向調整装置。
  3. 前記上流部及び前記下流部の片方又は両方が、可撓性の軟質材で形成された、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された風向調整装置。
  4. 前記空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材を有し、
    前記操作部が、前記支持部材に連結された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載された風向調整装置。
  5. 風向きを左右に変化させるための横フィンが、前記中流部の内側に取り付けられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載された風向調整装置。
  6. 複数の前記横フィンを連動させる横フィンリンク部が、前記中流部の外側に配置されると共に前記横フィンに連結され、前記操作部が前記横フィンリンク部に連結された、
    ことを特徴とする請求項5に記載された風向調整装置。
  7. 空気流入口と空気吹出口とを有する流路形成部内の流路に配置されて風向きを調整する風向調整装置であって、
    前記流路における上流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、上流側の端部が前記空気流入口に支持されると共に流通方向である前後に移動自在である上流部と、
    前記流路における下流側に配置される上下一対の蛇腹板であり、下流側の端部が前記空気吹出口に連結される下流部と、
    前記上流部と前記下流部との間で前記上流部と前記下流部とに連結されると共に前記流路形成部に支持されて向きが上下に変化する中流部と、
    前記空気吹出口に、上下方向に渡って支持される支持部材と、
    前記中流部に連結されると共に前記支持部材に連結され、前記空気吹出口に向けて伸びた操作部と、
    前記中流部の内側に取り付けられて風向きを左右に変化させるための複数の横フィンと、
    前記中流部の外側に配置されると共に前記中流部を貫通して前記横フィンに連結され、前記横フィンを連動させる横フィンリンク部と、を有する、
    ことを特徴とする風向調整装置。
  8. 前記流路形成部と、
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載された風向調整装置と、を有する、
    ことを特徴とするエアベント。
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