JP2023091281A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立する。【解決手段】本開示に係るパンツ型吸収性物品10は、パンツ型に形成される外装体20と、外装体20の股下領域23に配置される吸収性本体40と、を備え、外装体20は、肌側の内装不織布シート25と、非肌側の外装不織布シート24と、ウエスト開口部に設けられる第1弾性伸縮部材26aと、前側領域21及び後側領域22の第1弾性伸縮部材26aよりも下方の内装不織布シート25と外装不織布シート24との間に配置される前後の中間シート27aと、を有し、前後の中間シート27aは、内装不織布シート25及び外装不織布シート24よりも高い伸縮性を有し、外装体20の幅方向の中央部から幅方向の外側の上方へ向かって延設され、延設方向に沿って伸張した状態で内装不織布シート25及び外装不織布シート24の少なくとも一方に対して接合される。【選択図】図1

Description

本開示は、パンツ型吸収性物品に関する。
一般にパンツ型吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体、及び2枚のパンツ基材とその層間に備えた弾性材料で構成されている。
例えば、特許文献1に記載のパンツ型使い捨ておむつのウエスト開口部及び一対のレッグ開口部には、その周縁部全周に亘って実質的に連続したギャザーを形成する帯状の弾性部材が設けられ、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部との間の胴周囲部には、その全周に亘って実質的に連続したギャザーを形成する糸状の複数の弾性部材が設けられている。
また、特許文献2に記載の使い捨ておむつは、前後側胴開口伸縮域と、前後側胴回伸縮域とを有しており、前後側胴開口伸縮域及び前後側胴回伸縮域の少なくとも外面シートの内面には、胴回部の周回方向へ伸縮する複数本の弾性糸から成る弾性部材が所要倍率での伸長下に装着されている。
また、特許文献3に記載の使い捨てパンツ型おむつのウエスト開口部および一対のレッグ開口部には、その周縁部全周にわたって実質的に連続したギャザーを形成するゴム製のウエスト弾性部材及びレッグ弾性部材が配されており、また、着用時に着用者の胴回りに位置する胴周り部の腹側部に複数本のゴム製の胴回り弾性部材が配されて胴回りギャザーが形成されている。
また、特許文献4に記載のパンツ型使い捨ておむつの腹側外装体及び背側外装体は、肌側に位置する肌側シートと、非肌側に位置する非肌側シートと、それらの間に位置し、少なくともおむつの左右方向に伸縮性を備える伸縮性不織布とを有している。おむつの胴回り弾性部材が設けられた伸縮領域よりも下方には、着用時の圧力が、伸縮性不織布の設けられた領域よりも高い2つの高圧力領域が設けられている。2つの高圧力領域は、複数本の伸縮性フィルムが上下方向に間隔を空けて配置されて構成されている。伸縮性フィルムは、ウレタンやスチレンのようなエストラマー樹脂を溶融し、均一厚さのシート状とした伸縮性を有する弾性部材である。
特開平8-112309号公報 特開平09-038134号公報 特開平09-099006号公報 特開2019-181180号公報
しかしながら、糸状やフィルム状の弾性材料では、着用時の快適性を重視して低めの伸長率にすると、着用した状態での歩行中(特に排尿後)のずり落ちが問題となり、一方、ずり落ち防止を重視して高めの伸長率にすると、胴回りの締め付けが強くなって快適性が損なわれる可能性がある。
そこで、本開示は、着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立することが可能なパンツ型吸収性物品の提供を目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、外装体とは収縮率の異なるシートを、外装体の幅方向とは異なる角度に伸長させた状態で、外装体の胴回りに接合することにより、所望のパンツ型吸収性物品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、好ましい実施形態として、下記(1)~(4)のパンツ型吸収性物品を提供する。
(1)パンツ型に形成され、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側領域と、着用者の背部の後方に位置する後側領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを含む外装体と、前記外装体の前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、前記外装体は、着用者の肌側に位置する内装シートと、着用者の非肌側に位置する外装シートと、前記前側領域及び前記後側領域の上部のウエスト開口部に設けられて前記ウエスト開口部の周方向に伸縮可能な弾性伸縮部材と、前記前側領域及び前記後側領域の前記弾性伸縮部材よりも下方の前記内装シートと前記外装シートとの間に配置される前後の中間シートと、を有し、前記前後の中間シートは、前記内装シート及び前記外装シートよりも高い伸縮性を有し、前記外装体の幅方向の中央部から幅方向の外側の上方へ向かって延設され、延設方向に沿って伸張した状態で前記内装シート及び前記外装シートの少なくとも一方に対して接合されることを特徴とするパンツ型吸収性物品。
(2)前記中間シートは、シート状のポリウレタン連続多孔質体であることを特徴とする上記(1)のパンツ型吸収性物品。
(3)前記外装体の幅方向に対する前記外装体の幅方向の中央から幅方向の外側の上方への前記中間シートの傾斜角度は、5度以上45度以下であることを特徴とする上記(1)又は上記(2)のパンツ型吸収性物品。
(4)前記中間シートの無負荷状態である自然長の長さに対する前記延設方向に伸ばした状態の長さの割合である伸長率は、105%以上150%以下であることを特徴とする上記(1)から上記(3)のいずれかのパンツ型吸収性物品。
(5)前記中間シートは、前記延設方向に沿って延びるスリットを有することを特徴とする上記(1)から上記(4)のいずれかのパンツ型吸収性物品。
(6)前記中間シートは、骨格表面が親水性である2層と、該2層間に挟持される高吸水性ポリマーとを有することを特徴とする上記(1)から上記(5)のいずれかのパンツ型吸収性物品。
本開示によれば、着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立することができる。
本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品の前方からの外観斜視図である。 図1のパンツ型吸収性物品を展開した状態の肌側からの平面図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 中間シートの角度を説明する図2のIV部分の拡大図である。 中間シートの変形例を示し、図3に対応する矢視断面図である。 中間シートの変形例を示し、スリットを有する中間シートの説明図である。 図6のVII-VII矢視断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパンツ型吸収性物品10の前方からの外観斜視図である。図2は、図1のパンツ型吸収性物品10を展開した状態の肌側からの平面図である。図3は、図2のIII-III矢視断面図である。図4は、中間シート27aの傾斜角度θを説明する図2のIV部分の拡大図である。
なお、各図は、パンツ型吸収性物品10の構成部材の寸法の大小関係を規定するものではなく、各構成部材の寸法は、パンツ型吸収性物品10の用途、使用対象とする着用者の年齢等に応じてそれぞれ広い範囲から適宜選択できる。
本明細書において、着用状態とは、体液の吸収前、吸収時、及び吸収後を問わず、パンツ型吸収性物品10を身体に装着した状態をいう。また、体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。また、パンツ型吸収性物品10の前後方向とは、着用状態で着用者の腹側となる方向を「前側」とし、着用者の背側となる方向を「後側」とする方向を意味する。また、パンツ型吸収性物品10の上下方向とは、着用状態で着用者の頭側となる方向を「上側」とし、着用者の足側となる方向を「下側」とする方向を意味する。また、パンツ型吸収性物品10の左右方向とは、着用状態で着用者が前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の長手方向とは、パンツ型吸収性物品10を展開した状態(図2に示す状態)における長手方向(前後に沿った方向)を意味し、図2の矢印Xに沿った方向である。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の幅方向とは、パンツ型吸収性物品10を展開した状態における長手方向と直交する方向(左右に沿った方向)を意味し、図2の矢印Yに沿った方向である。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の厚み方向とは、各構成部材を積層する方向を意味する。また、パンツ型吸収性物品10の各構成部材の肌側とは、厚み方向のうちパンツ型吸収性物品10を着用したときの着用者の肌側の方向を意味し、非肌側とは、厚み方向のうち肌側とは反対の方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパンツ型吸収性物品10は、パンツ型吸収性物品10のパンツ状の外形形状を構成する外装体20と、外装体20の内側に設けられて着用者の股間部を前方、下方、及び後方から覆う吸収性本体40とを備える。外装体20は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側領域21と、着用者の背部の後方に位置する後側領域22と、着用者の股下に位置する股下領域23とを含む。吸収性本体40は、主として外装体20の股下領域23の内面側(肌側)に配置されるが、その一部(前後の端部)が外装体20の前側領域21又は後側領域22にまで延在してもよい。
吸収性本体40は、例えば、吸収性パッドであって、肌側の液透過性のトップシート41と、非肌側の液不透過性のバックシート42と、トップシート41及びバックシート42の間に配置される吸収体43とを含む。なお、各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品を提供することができるようにするために、吸収性本体40の長手方向の寸法は300mm以上600mm以下、幅方向の寸法は100mm以上300mm以下であることが好ましい。
トップシート41は、体液が吸収体43へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されていればよい。基材の一例としては、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の親水性の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートなどが挙げられる。また、トップシート41には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート41には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
トップシート41の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の点から、18g/m以上400g/m以下であることが好ましい。トップシート41の形状は、特に制限されるものではないが、体液を漏れがないように吸収体43へと誘導するため、吸収体43を覆う形状であればよい。
バックシート42は、吸収体43が保持している体液の非肌側への漏れがないように液不透過性を備えた基材を用いて形成されていればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布等の複数の同種及び/又は異種の不織布を積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート42の坪量は、強度及び加工性の観点から、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート42には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート42に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート42にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。例えば、樹脂とフィラーとを混練し、得られた混練物をフィルム状に成形し、得られたフィルムからフィラーを除去することにより、多孔性(通気性)樹脂フィルムを得ることができる。なお、バックシート42は、非通気性であってもよい。
吸収体43は、体液吸収材料を含み、好ましくは、基材と、基材に保持された体液吸収材料と、を含む。体液吸収材料としては、体液を吸収及び保持するものであれば特に限定されないが、例えば、フラッフパルプや高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer(SAP))等が挙げられる。吸収体43の基材は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン・アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物といった材料から形成されたものを挙げることができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩系が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウム系がより好ましい。
吸収体43は、基材とSAPとを含有するものが好ましく、その構成は、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、基材間にSAP粒子を固着したSAPシート等が挙げられる。また、SAP粒子の脱落防止や、吸収体43の形状安定化の観点から、吸収体43をキャリアシートに包むことが好ましい。また、SAPを繊維状に成形し、基材に混合して用いてもよい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。吸収体43がキャリアシートを複数備える場合には、キャリアシートの基材は同一でも異なってもよい。
吸収体43の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状、長方形の4角が丸まった角丸四角形状、長円状、一方向に長い楕円形状等が挙げられる。吸収体43は、2層以上を重ねて用いてもよい。
吸収性本体40は、体液の横漏れを防止するための一対の立体ギャザー(図示省略)を含んでもよい。立体ギャザーは、幅方向(図2の矢印Yに沿った方向)の外端がバックシート42の肌側の面に、幅方向の中間部がトップシート41の肌側の面にそれぞれ固定され、幅方向の内端が自由端となってトップシート41の肌側の面に延在してもよい。立体ギャザーをこのように構成することで、立体ギャザーの自由端付近に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。
図1及び図2に示すように、外装体20は、パンツ型吸収性物品10の外形形状を構成する部材であって、非肌側の外装不織布シート(外装シート)24と、外装不織布シート24の肌側に位置する内装不織布シート(内装シート)25と、外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に介在する複数の弾性伸縮部材26と、外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に介在する前後の中間シート27a,27bとを積層して形成される。なお、外装不織布シート24、内装不織布シート25、複数の弾性伸縮部材26、及び前後の中間シート27a,27bに加えて、吸収性本体40の周縁を覆う補助シートを、外装体20に設けてもよく、補助シートは、内装不織布シート25に積層されていてもよい。
外装不織布シート24は、着用時に着用者の非肌側に位置するシートである。内装不織布シート25は、着用者の肌側に位置するシートである。外装不織布シート24及び内装不織布シート25には、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはエアスルー不織布又はスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を用いることができる。これらの不織布を用いる場合、その坪量は、10g/m以上100g/m以下とすればよい。
外装体20は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側領域21と、着用者の背部の後方に位置する後側領域22と、着用者の股下に位置する股下領域23とを含む。なお、前側領域21及び後側領域22は、幅方向の両側にサイドシール部28を有する領域(後述する脚開口部30a,30bを形成しない領域)であり、股下領域23は、サイドシール部28を設けない領域(脚開口部30a,30bを形成する領域)である(図2参照)。
パンツ型吸収性物品10の展開時の外装体20の長手方向(図2の矢印Xに沿った方向)の寸法は600mm以上1000mm以下、幅方向(図2の矢印Yに沿った方向)の寸法は450mm以上900mm以下であることが好ましい。外装体20の展開時の寸法を上記の範囲とすることにより、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の各種サイズの成人用のパンツ型吸収性物品10を提供することができる。
図2に示すように、外装体20は、前側領域21及び後側領域22の幅方向の両側のサイドシール部28を接合する前の展開した状態では、左右対称の形状を有する。前側領域21及び後側領域22は、幅方向の両端部に長手方向に沿って延びるサイドシール部28をそれぞれ有し、長手方向に互いに離間した位置に配置される。股下領域23は、前側領域21と後側領域22との間に位置する領域である。股下領域23の内装不織布シート25には、吸収性本体40が接合されている。外装体20は、内装不織布シート25側が肌側となる状態で、前側領域21の左右のサイドシール部28と後側領域22の左右のサイドシール部28とを接合することによって、図1に示すように、前側領域21の左右の両端縁部と後側領域22の左右の両端縁部とが連続し、全体として着脱可能なパンツ型に構成される。なお、以下の説明では、外装体20についての方向は、パンツ型に構成されて着用者に着用された状態における方向を示す。
図1に示すように、外装体20は、前側領域21及び後側領域22の上部のウエスト開口部29と、股下領域23の左右両側の脚開口部30a,30bとを有する。ウエスト開口部29は、着用時に着用者の胴が内側に挿通する部分であって、前側領域21及び後側領域22の双方の上端縁部によって構成される。左右の脚開口部30a,30bは、着用者の左右の脚が内側に挿通する部分であって、股下領域23の左右の両端縁部によって構成される。
複数の弾性伸縮部材26は、ウエスト開口部29に設けられる複数の第1弾性伸縮部材(弾性伸縮部材)26aと、左右の脚開口部30a,30bに設けられる複数の第2弾性伸縮部材26bとを含む。各弾性伸縮部材26は、外装不織布シート24及び内装不織布シート25に対して接合されている。なお、内装不織布シート25と各弾性伸縮部材26とは、各弾性伸縮部材26にのみ介在するホットメルト接着剤を介して互いに接着されていることが好ましい。弾性伸縮部材26としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等の糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
複数の第1弾性伸縮部材26aは、ウエスト開口部29を着用者の腰にフィットさせるための伸縮部材であって、互いに上下に離間した位置に配置されてウエスト開口部29の周方向に延設され、ウエスト開口部29の周方向に伸縮可能である。本実施形態では、複数の第1弾性伸縮部材26aは、ウエスト開口部29の周方向の全域に亘って設けられる。複数の第1弾性伸縮部材26aは、伸張した状態で外装不織布シート24及び内装不織布シート25に対して接合される。
複数の第2弾性伸縮部材26bは、左右の脚開口部30a,30bを着用者の脚にフィットさせるための伸縮部材であって、左右の脚開口部30a,30bの周方向に延設され、左右の脚開口部30a,30bの周方向に伸縮可能である。本実施形態では、複数の第2弾性伸縮部材26bは、左右の脚開口部30a,30bの周方向の全域に亘って設けられる。複数の第2弾性伸縮部材26bは、伸張した状態で外装不織布シート24及び内装不織布シート25に対して接合される。
図1~図3に示すように、前後の中間シート27a,27bは、外装体20の胴回り(前側領域21及び後側領域22)を着用者の胴にフィットさせるとともに、パンツ型吸収性物品10のずり落ちを抑えることが可能なシート状の部材であって、通気性を有し、外装体20の前側領域21及び後側領域22の複数の第1弾性伸縮部材26aよりも下方の外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に配置される。前後の中間シート27a,27bは、外装不織布シート24及び内装不織布シート25よりも高い伸縮性を有する。前後の中間シート27a,27bは、左右対称的に形成され、外装体20の幅方向の中央部から幅方向両側の外側の上方へ向かって直線状に延設され、左右のサイドシール部28の近傍まで延びる。すなわち、前後の中間シート27a,27bは、前後方向から視た状態でV状に形成され、外装体20の前側領域21及び後側領域22の左右に亘って設けられる。前後の中間シート27a,27bは、外装体20の幅方向の中央部から幅方向両側の外側の上方へ向かう方向(以下、「延設方向」という。)に伸張した状態で、外装不織布シート24及び内装不織布シート25の少なくとも一方(本実施形態では、双方)に対して接合される。すなわち、前後の中間シート27a,27bの伸長方向は、外装体20の幅方向に対し、前後の中間シート27a,27bの幅方向の中央部から幅方向両側の外端部32まで連続して傾斜している。本実施形態では、前後の中間シート27a,27bの幅方向の中央部の下端31は、吸収性本体40の前端又は後端の近傍に配置される。前後の中間シート27a,27bの幅方向両側の外端部32の上端は、ウエスト開口部29に設けられる第1弾性伸縮部材26aの下方近傍に配置される。なお、前後の中間シート27a,27bは、V状に一体形成されてもよいし、或いは直線状に形成された2つのシートをV状に組合せることによって形成してもよい。また、図3には、外装体20の前側領域21の外装不織布シート24、内装不織布シート25、及び中間シート27aの断面を図示しているが、後側領域22の外装不織布シート24、内装不織布シート25、及び中間シート27bの断面も略同様の構成を有する。
図2及び図4に示すように、外装体20の幅方向に対する外装体20の幅方向の中央から幅方向の外側の上方への前後の中間シート27a,27bの傾斜角度θは、5度以上45度以下であることが好ましい。「外装体20の幅方向に対する・・・傾斜角度θ」とは、外装体20の幅方向(長手方向と直交する方向)に延びる仮想線L1(図4中に一点鎖線L1で示す)に対する傾斜角度θを意味する。また、外装体20の幅方向の中央から幅方向の外側の上方への前後の中間シート27a,27bの傾斜角度θは、前後の中間シート27a,27bの上下幅の中央を通る仮想線L2(図4中に二点鎖線L2で示す)の幅方向の中央部から幅方向両側の外側の上方への傾斜角度θを意味する。なお、図4には、前側の中間シート27aを図示しているが、後側の中間シート27bも略同様の構成を有する。
前後の中間シート27a,27bの伸長率は、105%以上150%以下であることが好ましい。なお、伸長率は、前後の中間シート27a,27bの無負荷状態である自然長の長さ(Len0)に対する上記延設方向に伸ばした状態の長さ(Len1)の割合(Len1÷Len0×100(%))をいう。例えば、前後の中間シート27a,27bの自然長の長さ(Len0)が150mmであり、上記延設方向に伸ばした状態の長さ(Len1)が180mmである場合、その伸長率は、120%(180mm÷150mm×100=120(%))である。
前後の中間シート27a,27bは、表面に開口し内部へ連続した立体網目状の空孔と、ポリウレタンの骨格とを有するシート状のポリウレタン連続多孔質体であることが好ましい。例えば、前後の中間シート27a,27bとしては、ポリウレタンフォームの単層シートが挙げられる。この場合、前後の中間シート27a,27bは、その坪量が、20g/m以上300g/m以下であり、かつ見掛け密度が、100kg/m以上200kg/m以下であることが好ましい。
前後の中間シート27a,27bは、単層シートに限定されるものではなく、複数のシートが積層された層状のシートであってもよい。図5は、中間シート27aの変形例を示し、図3に対応する矢視断面図である。なお、図5には、外装体20の前側領域21の外装不織布シート24、内装不織布シート25、及び中間シート27aの断面を図示しているが、後側領域22の外装不織布シート24、内装不織布シート25、及び中間シート27bの断面も略同様の構成であってもよい。
図5に示すように、前後の中間シート27a,27bは、骨格表面が親水性である2層51,52(2つの層。例えばポリウレタン連続多孔質体の2層)と、該2層51,52間に固定状態又は非固定状態で挟持される高吸水性ポリマー53(SAP)とを有する層状のシートであってもよい。層状の中間シート27a,27bの高吸水性ポリマー53としては、吸収体43で説明した高吸水性ポリマーと同様のものを使用することができる。この場合、高吸水性ポリマー53の坪量は、15g/m以上150g/m以下であることが好ましい。また、高吸水性ポリマー53は、その平均粒径が200μm以上600μm以下であり、かつVortex法による吸収速度が20秒以上60秒以下であることが好ましい。なお、高吸水性ポリマー53のVortex法による吸収速度は、以下のように測定することができる。まず、回転子(8mmφ×30mmのリング無し)を入れた100mLのビーカーに、0.9%生理食塩水を50±0.1g加え、マグネチックスターラーを使用して600rpmで撹拌し、渦を発生させる。次に、高吸水性ポリマー2.0±0.002gを精秤して攪拌渦中に投入し、高吸水性ポリマーの添加後から液面の渦が収束する時点までの時間(秒)を測定する。計測した数値が小さいほど吸収速度が速いことを表す。
図6は、中間シート27a,27bの変形例を示し、スリット33を有する中間シート27a,27bの説明図である。図7は、図6のVII-VII矢視断面図である。
前後の中間シート27a,27bは、その伸長方向(上記延設方向)に沿って延びる少なくとも1つのスリット33を有してもよい。スリット33は、前後の中間シート27a,27bのうち厚み方向に薄く形成される部分であって、溝状に形成される。スリット33は、中間シート27a,27bの厚み方向に薄く形成されてもよいが、中間シート27a,27bの一方の面から他方の面に向けて貫通して形成されていてもよい。スリット33は、前後の中間シート27a,27bに左右対称的に設けられる。前後の中間シート27a,27bの左右のスリット33の長さL3は、外装体20の幅方向の中央側から幅方向の外側への中間シート27a,27bの伸長方向の最大長L4の20%以上80%以下であることが好ましい。スリット33の幅L5(上記延設方向と交叉する方向の長さ)は、0.5mm以上20mm以下であることが好ましい。スリット33を複数設ける場合には、各スリット33間の間隔L6は、スリット33の幅L5よりも大きいことが好ましい。
パンツ型吸収性物品10の製造方法としては、特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、パンツ型吸収性物品10の製造方法は、吸収体43をトップシート41とバックシート42との間に挟持し、トップシート41とバックシート42を接合して吸収性本体40を製造する工程と、複数の弾性伸縮部材26(第1弾性伸縮部材26a及び第2弾性伸縮部材26b)を外装体20のウエスト開口部29及び左右の脚開口部30a,30bの外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に配置するとともに、前後の中間シート27a,27bを前側領域21及び後側領域22の外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に配置し、複数の弾性伸縮部材26及び前後の中間シート27a,27bを外装不織布シート24及び内装不織布シート25に接合する工程と、吸収性本体40を外装体20の股下領域23の内装不織布シート25に接合する工程と、外装体20の左右のサイドシール部28接合する工程と、を含む。これにより、パンツ型吸収性物品10を得ることができる。
上記のように構成されたパンツ型吸収性物品10では、前後の中間シート27a,27bは、外装不織布シート24及び内装不織布シート25よりも高い伸縮性を有し、上記延設方向に伸張した状態で外装不織布シート24及び内装不織布シート25の少なくとも一方に対して接合される。また、前後の中間シート27a,27bは、外装体20の幅方向の中央部から幅方向両側の外側の上方へ向かって直線状に延設されて左右のサイドシール部28の近傍まで延びる。このように、外装体20の外装不織布シート24及び内装不織布シート25とは伸長率が異なる中間シート27a,27bを、外装不織布シート24と内装不織布シート25との間に、外装体20の幅方向の中央から幅方向の外側の上方の着用者の腰部側へ向かって斜め上向きに配置し、かつ伸長した状態で外装不織布シート24及び内装不織布シート25に接合するので、着用時には吸収性本体40を着用者の股下に向かって無理なく保持することができる。
例えば、前後の中間シート27a,27bに代えて糸状の弾性部材を設けた場合には、身体への保持力が線状の領域から伝わるので、伸長率を低くすると、締め付けが弱くなって、着用した状態での歩行中(特に排尿後)のずり落ちが発生し易くなり、一方、伸長率を高くすると、線状の領域からの締め付けが強くなって快適性が低下する。また、前後の中間シート27a,27bに代えてフィルム状の弾性部材を設けた場合には、通気性が低下するので、快適性が低下し、また、締め付けが強くなり過ぎる傾向がある。本実施形態では、前後の中間シート27a,27bを設けるので、着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立することができる。
また、前後の中間シート27a,27bを、シート状のポリウレタン連続多孔質体にすることが好ましい。ポリウレタン連続多孔質体は、発泡体でクッション性が高く、柔らかな触感を得ることができるので、前後の中間シート27a,27bを、シート状のポリウレタン連続多孔質体にすることによって、ずり落ち及び快適性の低下の双方を効果的に解決することができる。
また、シート状のポリウレタン連続多孔質体は、細孔を多く含む構造であり、通気性を確保することができるので、前後の中間シート27a,27bを、シート状のポリウレタン連続多孔質体にすることによって、長時間の着用における快適性を向上させることができる。
また、前後の中間シート27a,27bにスリット33を設けることによって、フィット性及び通気性を更に向上させることができ、長時間の着用における快適性を向上させることができる。
また、前後の中間シート27a,27bを、骨格表面が親水性である2層51,52と、該2層51,52間に挟持される高吸水性ポリマー53とを有する層状のシートにすることによって、前後の中間シート27a,27bにも高い吸水性をもたせることができる。このため、例えば、長時間の着用中や、体勢(座った状態や寝た状態など)によって生じる吸収性本体40の前後端からの尿のしみ出しや漏れを、前後の中間シート27a,27bによって吸収することができるので、パンツ型吸収性物品10からの尿のしみ出しや尿漏れ効果的に防止することができる。
このように、本実施形態によれば、着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立することができる。
また、糸状の弾性部材を設ける場合とは異なり、パンツ型吸収性物品10の製造時に、前後の中間シート27a,27bを、外装体20の幅方向に対して傾斜した状態で容易に伸張することができるので、製造工程における煩雑化を抑えることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1及び比較例1~7のパンツ型吸収性物品を作製した。実施例1及び比較例1~7のパンツ型吸収性物品は、前後の中間シートの素材、形状、伸長率、及び上向き角度の少なくとも1つが異なるパンツ型吸収性物品である。
実施例1及び比較例1~7のパンツ型吸収性物品では、外装体の外装不織布シート及び内装不織布シートを、坪量が20g/mのスパンボンド不織布に統一した。また、製品長(長手方向の長さ)は、780mmに統一し、製品幅(幅方向の最大長)は、560mmに統一した。また、前後の中間シートの伸長方向(上記延設方向)の長さを、460mmに統一した。また、前後の中間シートの幅(伸長方向と交叉する方向の長さ)を、80mmに統一した。
(実施例1)
実施例1のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン連続多孔質体(坪量が80g/mのウレタンフォームシート)とし、前後の中間シートの形状をV字型とし、前後の中間シートの伸長率を120%とし、前後の中間シートの上向き角度を15度とした。
(比較例1)
比較例1のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン弾性糸(太さが620dtexの12本1組のスパンデックス糸)とし、前後の中間シートの形状を一字型(幅方向に直線状に延びる型)とし、前後の中間シートの伸長率を120%とした。なお、前後の中間シートの形状が一字型であるので、前後の中間シートの上向き角度は0度となる。
(比較例2)
比較例2のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン連続多孔質体(坪量が80g/mのウレタンフォームシート)とし、前後の中間シートの形状を一字型とし、前後の中間シートの伸長率を120%とした。なお、前後の中間シートの形状が一字型であるので、前後の中間シートの上向き角度は0度となる。
(比較例3)
比較例3のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン連続多孔質体(坪量が80g/mのウレタンフォームシート)とし、前後の中間シートの形状をV字型とし、前後の中間シートの伸長率を120%とし、前後の中間シートの上向き角度を50度とした。
(比較例4)
比較例4のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン連続多孔質体(坪量が80g/mのウレタンフォームシート)とし、前後の中間シートの形状をV字型とし、前後の中間シートの伸長率を160%とし、前後の中間シートの上向き角度を15度とした。
(比較例5)
比較例5のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン弾性フィルム(坪量が60g/mのウレタンフィルムシート)とし、前後の中間シートの形状をV字型とし、前後の中間シートの伸長率を120%とし、前後の中間シートの上向き角度を15度とした。
(比較例6)
比較例6のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン連続多孔質体(坪量が80g/mのウレタンフォームシート)とし、前後の中間シートの形状をS字連続型とし、前後の中間シートの伸長率を120%とした。なお、S字連続型とは、左右のS字型が幅方向の中央部で連続する方を意味し、表1中の「単位」の欄に示すように、幅方向の中央部で幅方向に沿って直線状に延びる中央直線部と、中央直線部の幅方向の両端から幅方向の外側の上方へ延びる左右の傾斜部と、左右の傾斜部の幅方向の両端から幅方向の外側へ幅方向に沿って直線状に延びる左右の外側直線部とを有する型である。
(比較例7)
比較例7のパンツ型吸収性物品では、前後の中間シートの素材をポリウレタン弾性糸(太さが620dtexの12本1組のスパンデックス糸)とし、前後の中間シートの形状をS字連続型とし、前後の中間シートの伸長率を240%とした。
そして、実施例1及び比較例1~7の間で、以下の2つの項目(ずり落ち及び着用感・快適性)についての評価を行った。
ずり落ちについての評価は、パンツ型吸収性物品を装着してから交換するまでの間のパンツ型吸収性物品のずり落ちに関する評価であって、20人のパネルによって官能評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎:「ずり落ちがあった」が、2人以下のとき
〇:「ずり落ちがあった」が、3人以上6人以下のとき
△:「ずり落ちがあった」が、7人以上9人以下のとき
×:「ずり落ちがあった」が、10人以上のとき
着用感・快適性についての評価は、パンツ型吸収性物品を装着してから交換するまでの間の着用感・快適性に関する評価であって、20人のパネルによって官能評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎:「着用感が良い」が、16人以上のとき
〇:「着用感が良い」が、11人以上15人以下のとき
△:「着用感が良い」が、6人以上10人以下のとき
×:「着用感が良い」が、5人以下のとき
得られた実施例1及び比較例1~7の結果を表1に示す。
Figure 2023091281000002
表1の結果から、実施例1では、パンツ型吸収性物品の着用時の快適性の確保とずり落ち防止とを両立できることが確認された。一方で、比較例1~7では、パンツ型吸収性物品の着用時の快適性の確保とずり落ち防止との両立が難しいことが確認された。
10:パンツ型吸収性物品
20:外装体
21:前側領域
22:後側領域
23:股下領域
24:外装不織布シート(外装シート)
25:内装不織布シート(内装シート)
26a:複数の第1弾性伸縮部材(弾性伸縮部材)
27a,27b:前後の中間シート
29:ウエスト開口部
33:スリット
40:吸収性本体
53:高吸水性ポリマー

Claims (6)

  1. パンツ型に形成され、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前側領域と、着用者の背部の後方に位置する後側領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを含む外装体と、
    前記外装体の前記股下領域に配置される吸収性本体と、を備え、
    前記外装体は、着用者の肌側に位置する内装シートと、着用者の非肌側に位置する外装シートと、前記前側領域及び前記後側領域の上部のウエスト開口部に設けられて前記ウエスト開口部の周方向に伸縮可能な弾性伸縮部材と、前記前側領域及び前記後側領域の前記弾性伸縮部材よりも下方の前記内装シートと前記外装シートとの間に配置される前後の中間シートと、を有し、
    前記前後の中間シートは、前記内装シート及び前記外装シートよりも高い伸縮性を有し、前記外装体の幅方向の中央部から幅方向の外側の上方へ向かって延設され、延設方向に沿って伸張した状態で前記内装シート及び前記外装シートの少なくとも一方に対して接合される
    ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
  2. 前記中間シートは、シート状のポリウレタン連続多孔質体である
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記外装体の幅方向に対する前記中間シートの幅方向の外側の上方への傾斜角度は、5度以上45度以下である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記中間シートの無負荷状態である自然長の長さに対する前記延設方向に伸ばした状態の長さの割合である伸長率は、105%以上150%以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記中間シートは、前記延設方向に沿って延びるスリットを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記中間シートは、骨格表面が親水性である2層と、該2層間に挟持される高吸水性ポリマーとを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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