JP2023088531A - バスバ構造体及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023088531000001
【課題】バスバ及びロアカバーの筐体への取り付け点変更に対する適応性に優れるバスバ構造体を提供する。
【解決手段】バスバ構造体2は、電気機器の筐体100の外面に沿って配置されるバスバ10と、バスバ10に沿ってバスバ10の筐体100の外面に対向する面を覆う、非導電性を有するロアカバー20と、とを備えている。ロアカバー20は、筐体100の外面の第1位置にロアカバー20を固定するための固定部材を挿通する孔であって、筐体100における第1方向に沿って長径を有する第1孔部33を備え、バスバ10は、筐体100の外面の第2位置でバスバ10を端子に電気的に接続するための接続部材を挿通する孔であって、第1方向と交差する第2方向に沿って長径を有する第2孔部13を備える。
【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、電気機器の筐体外面に沿って細長平板状のバスバを配置するバスバ構造体及びその使用方法に関する。
電気機器などの筐体外面に沿ってバスバを配置する構造が、特許文献1に開示されている。バスバとは、部品間の通電のための細長い平板状の金属板であり、大電力の伝送に適した導電体である。バスバが筐体外面に配置される場合、例えば、筐体との間の絶縁のために、樹脂など柔軟性のあるロアカバーを備える必要がある。
特開2021-97089号公報
電気機器によって筐体における端子の位置等は異なる。例えば、バスバは、筐体における端子の位置等に応じて形状変更の必要が生じることがあり、ロアカバーは、さらに、ロアカバーの筐体への取り付け点の変更によって形状変更の必要が生じることがある。
本明細書が開示する技術は、バスバ及びロアカバーの筐体への取り付け点変更に対する適応性に優れるバスバ構造体及びその使用方法を提供する。
本明細書が開示する技術は、バスバ構造体を提供する。バスバ構造体は、電気機器の筐体の外面に沿って配置されるバスバと、バスバに沿ってバスバの筐体の外面に対向する面を覆う、非導電性を有するロアカバーと、を備えている。ロアカバーは、筐体の外面の第1位置にロアカバーを固定するための固定部材を挿通する孔であって、筐体における第1方向に沿って長径を有する第1孔部を備える。また、バスバは、筐体の外面の第2位置でバスバを端子に電気的に接続するための接続部材を挿通する孔であって、第1方向と交差する第2方向に沿って長径を有する第2孔部を備える。
上記バスバ構造体によれば、筐体外面におけるロアカバー及びバスバの取り付け位置である第1位置及び第2位置が変動しても、互いに交差する方向に長径を有する長孔である第1孔部及び第2孔部によって、それらの変動量を許容して取り付けできる。このため、ロアカバー及びバスバの形状変更を伴うことなく、取り付け位置の変更に適応することができる。これにより、異なる種類の電気機器の筐体外面にバスバ構造体を取り付けることができる。
本明細書が開示する技術は、また、バスバ構造体を電気機器の筐体に対して使用する方法を提供する。この方法では上記バスバ構造体を準備する。バスバ構造体のロアカバーを第1孔部と固定部材とにより筐体の外面に取り付けし、その後、バスバ構造体のバスバを第2孔部と接続部材とにより端子に接続することとする。
この方法によれば、電気機器の種類によって筐体におけるロアカバー及びバスバの取り付け点が異なっていても、バスバ構造体の第1孔部及び第2孔部において、それぞれロアカバーを筐体に取り付けし、バスバを端子に接続することができる。ロアカバーの取り付け後にバスバを接続することで、バスバを端子に接続しやすくなり、バスバの筐体への取り付けを効率的に行うことができる。
バスバ構造体の分解図である。 アッセンブリされたバスバ構造体を筐体の側面に配置した状態で示す図である。 ロアカバーの長孔である取り付け孔部の近傍を示す図(a)とバスバの長孔である孔部の近傍を示す図(b)である。 パワーコントロールユニットの筐体の側面に対するバスバ構造体の取り付け状態を分解図で示す図である。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、第1方向は、高さ、奥行き及び幅を有する3次元形状を有する筐体の高さに沿う上下方向、奥行きに沿う前後方向及び幅に沿う左右方向のいずれかであり、第2方向は、第1方向に直交する方向であってもよい。第1方向及び第2方向がこうして直交することで、バスバ及びロアカバーの取り付け点の変更をこれらの第1孔部及び第2孔部で効率的に吸収できる。この実施形態において、筐体の外面は、筐体の側面であり、第1方向は、筐体の左右方向及び前後方向のいずれかであり、第2方向は、前記第1方向に直交する方向である態様であってもよい。こうすることで、筐体の側面におけるバスバ及びロアカバーの取り付け点の変動を効果的に吸収できる。さらに、この実施態様において、ロアカバーは、第1孔部をロアカバーの延在方向の中央部分に備え、第1孔部は第1孔部の短径方向で対向する内側面に前記取り付け部材の外周面を当接するように構成されており、バスバは、第2孔部をバスバの延在方向の一方の端部に備え、第2孔部は第2孔部の短径方向で対向する内側面に前記接続部材の外周面を当接するように構成されていてもよい。こうすることで、筐体の側面にバスバ構造体を精度良く取り付けすることができる。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、第1孔部は、第1孔部の短径方向で対向する内側面に固定部材の外周面を当接するように構成されており、第2孔部は、第2孔部の短径方向で対向する内側面に接続部材の外周面を当接するように構成されていてもよい。こうすることで、第1孔部と第2孔部とにより、ロアカバー及びバスバの位置決めが可能となり、バスバ構造体の取り付け精度を確保できる。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、第1孔部をロアカバーの延在方向の中央部分に備え、第2孔部を、バスバの延在方向の一方の端部に備えていてもよい。こうすることで、ロアカバーの取り付け作業性を向上させることができる。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、バスバは、バスバの延在方向の一方の端部と他方の端部との間の中央側を、筐体の外面から離間させるように、一方の端部と他方の端部から中央側に傾斜する傾斜部を有していてもよい。こうすることで、温度変化による線膨張差によるせん断荷重を緩和できる。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、バスバは、バスバの延在方向の一方の端部に第2孔部を備え、他方の端部に第3孔部を有し、ロアカバーは、バスバの第3孔部に向かって突出する凸部を有し、バスバとロアカバーとは、第3孔部内に凸部が挿入され係合されることによって相対移動が制限されていてもよい。こうすることで、バスバの他の端部で他の端子を接続する場合において、締結操作などによりバスバの回動が抑制され、バスバの他の部位への負荷が低減される。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバ構造体において、バスバに沿ってバスバの筐体の外面に対向する面の反対側の面を覆う、アッパカバーを備えていてもよい。アッパカバーを備えることで、絶縁性の向上のほかノイズ抑制も可能となる。
本明細書が開示する技術の一実施形態は、上記バスバスバ構造体において、筐体は電力変換装置の筐体であってもよい。電力変換装置は種々の態様があり、バスバ構造体で、取り付け点の変動を吸収できることは有利である。また、電力変換装置は、走行用モータへの供給電力を制御する装置であってもよい。
以下、図面を参照して本明細書に開示されるバスバ構造体2について説明する。図1には、バスバ構造体2の分解図を示し、図2には、バスバ構造体の配置図を示し、図3にバスバ構造体の部分拡大図を示し、図4にバスバ構造体の筐体への取り付け状態を示す。なお、以下では、車両における、車両の前後方向の前方をF、同後方をR、車両上下方向の上方をU、同下方をDと称する。また、車両幅方向は車両前後方向及び車両上下方向に対して垂直な方向である。
なお、本明細書において筐体は、特に限定するものではないが、電力変換装置や車両のパワーコントロールユニット(PCU)などの電気機器を収容する筐体が挙げられる。パワーコントロールユニットは、インバータやコンバ-タ等を有する電力変換装置の一例であり、例えば、車両の車輪に接続された走行用モータへの供給電力を制御する。
バスバ構造体2は、車両のPCUの筐体100の側面110に取り付けられる構造体である。バスバ構造体2は、車両幅方向で対向する側面の車両後方側のPCU側端子から車両前方側のワイヤハーネス端子を電気的に接続するバスバ10を取り付けるための構造体である。
図1に示すように、バスバ構造体2は、バスバ10、ロアカバー20及びアッパカバー40を備えており、これらが一体に組み付けられて一つの構造体を形成する。このバスバ構造体2は、図2に示すように、PCUの筐体100の側面に取り付けられる。なお、図2においては、説明のためにアッパカバー40を省略して記載している。
バスバ10は、金属(典型的には銅)で作られた細長平板の導電部材である。バスバ10は、筐体100の一つの側面110に沿って配置される。バスバ10は、側方からみて車両前方側を指向してまっすぐに延在するとともに車両後方側では斜め下方に屈曲する形態を備えている。バスバ10の車両後方側の端部12及び同前方側の端部12は、それぞれ、側面110又は側面110との間に介在されるロアカバー20に倣う略平坦な形状を備えている。同時に、バスバ10は、端部12及び端部14の間の中央部分が、側面110から離間するようなアーチ状に形成されている。バスバ10は、端部12の中央よりの近傍及び端部14の中央よりの近傍において、端部12、14から中央部分に向けて立ち上がる傾斜部12a、14aを備えている。傾斜部12a、14aの間の中央部分は、概ね平坦に形成されている。
バスバ10では、かかる傾斜部12a、14aを有することで、特に、バスバ10近傍における冷熱による材料の線膨張差によって発生するせん断荷重を緩和できる。バスバ10の端部12に孔部13を備えるとともに、端部14には、孔部15、16を備えている。これらの孔部13、15、16については後述する。
ロアカバー20は、樹脂などの絶縁性材料で形成されており、バスバ10の側面110側を絶縁する。ロアカバー20は、バスバ10の延在方向に沿って延びて、バスバ10の側面110側及びその上下を覆ってバスバ10を収容するような断面略凹状に形成されている。ロアカバー20の車両後側の端部22は、バスバ10の端部12を筐体100の側面110に対して露出されるように開口する外枠状に形成されている。また、ロアカバー20の車両前方側端部24には、バスバ10側を指向して突出するインサートボルト25が取り付けられている。インサートボルト25は、車両ワイヤハーネス400の端子410の孔部とバスバ10の端部14の孔部15とを挿通させて取り付けするためのボルトである。
ロアカバー20は、筐体100に対する取り付け基部30、32、34を備えている。取り付け基部30は、最も車両前方側にあり、ロアカバー20の車両下側の側面から車両下方に膨出している。取り付け基部32は、ロアカバー20の車両前後方向の略中央部にあり車両下側の側面から車両下方に膨出している。取り付け基部34は、さらに車両後方側にあり、ロアカバー20の車両上側の側面から車両上側に膨出している。これらの取り付け基部30、32、34は、それぞれ取り付け孔部31、33、35を備えている。各取り付け孔部31、33、35は、それぞれカラー31a、33a、35aが埋設されて形成されている。取り付け孔部31、33及び35については後述する。
アッパカバー40もバスバ10に沿った細長形状を有し、樹脂などの絶縁性材料で形成されている。アッパカバー40は、バスバ10を覆うようにロアカバー20に取り付けられる。ロアカバー20の縁には複数のツメ(図示せず。)が設けられており、それぞれのツメに対向するように、アッパカバー40の縁には複数の係止孔(図示せず。)が設けられている。アッパカバー40をロアカバー20に取り付けると、複数のツメのそれぞれが複数の係止孔のそれぞれに係止され、アッパカバー40がロアカバー20に対して固定される。
アッパカバー40の車両後方側の端部42及び車両前方側の端部44は、それぞれ端部42、44に近接する部位42a、44aが屈曲して端部42,44を開閉可能に形成されている。端部42、44を開閉すると、バスバ10の端部12、14が露出されるようになっている。このため、バスバ構造体2の一体性を維持しつつ、バスバ10の端部12、14とバスバ10とPCU側端子やワイヤハーネス400の端子410との接続作業ができる。
アッパカバー40の端部42、44には、それぞれ凸条部43、45を備えている。凸条部43、45は、内部が中空であり、筐体100から突出されるインサートボルト120及びロアカバー20から突出されるインサートボルト25を固定するナット300,310を収容可能になっている(図4参照)。
次に、バスバ10の各端部12、14に備える孔部13、15、16と、ロアカバー20の取り付け孔部31、33及び35について説明する。まず、ロアカバー20の取り付け孔部31、35について説明する。図1、図2及び図4に示すように、これらの取り付け孔部31、35は、それぞれカラー31a、35aを内側に有して、円形の孔部に形成されている。図4に良く示すように、取り付け孔部31,35には、筐体100の側面110側の所定位置に設けた雌ネジ部131、135に所定のボルト200、220を螺合可能に形成されている(図4参照)。
図3(a)に拡大して示すように、取り付け孔部33は、カラー33aを内部に備えて車両前後方向に長径を有する長孔の孔部に形成されている。図4に示すように、筐体100の側面110に形成した雌ネジ部133に、所定のボルト210を螺合可能に形成されている。ここで、取り付け孔部33は、本明細書における第1孔部の一例であり、雌ネジ部133の位置が、筐体における第1位置の一例であり、雌ネジ部133に螺合させるボルト210が、本明細書における固定部材の一例である。
長孔である取り付け孔部33の短径(車両上下方向の寸法)が、筐体100に取り付けするために用いるボルト210の軸体の外径と略一致し、用いるボルト210の軸体の外周が、取り付け孔部33の短径方向で対向する内側面に当接するサイズに形成されている。これにより、ロアカバー20及びバスバ構造体2の上下方向の位置決めが可能となっている。
また、取り付け孔部33が長孔であるため、ボルト210の締結時には、ボルト210の頭部の座面が十分な当接面積で取り付け孔部33のカラー33aを含む周縁に当接される。すなわち、取り付け孔部33の短径方向に沿う方向で当接面積が確保される。これにより、締結座面の座屈が回避される。
図1、図2及び図4に示すように、バスバ10の車両後方側の端部12に備える孔部13は、バスバ10をPCU側端子に接続するための孔部である。図4に示すように、孔部13は、筐体100内のPCUが備える端子に電気的に接続されたインサートボルト120を挿通させることができるようになっている。さらに、孔部13からアッパカバー40側にさらに突出するインサートボルト120に対してナット300を締結できるようになっている。
図3(b)に拡大して示すように、孔部13は、車両上下方向に長径を有する長孔の孔部に形成されている。孔部13の短径(車両前後方向の寸法)が、筐体100に取り付けするために用いるインサートボルト120の軸体の外径と略一致し、インサートボルト120の軸体の外周が、短径方向で対向する内側面に当接するサイズに形成されている。これにより、バスバ10及びバスバ構造体2の左右方向の位置決めが可能となっている。ここで、孔部13は、本明細書における第2孔部の一例であり、インサートボルト120の位置が、筐体における第2位置の一例であり、インサートボルト120が、本明細書における接続部材の一例である。
また、孔部13が長孔であるため、ナット300の締結時にはナット300の座面が十分な当接面積で孔部13の周縁に当接される。すなわち、孔部13の短径方向に沿う方向で当接面積が確保される。これにより、締結座面の座屈が回避される。
図1、図2及び図4に示すように、バスバ10の車両前方側の端部14に形成された孔部15は、ロアカバー20からバスバ10側に突出するインサートボルト25の軸体を挿入可能に形成されている。図4に詳細に示すように、孔部15からアッパカバー40側に突出するインサートボルト25にはワイヤハーネス400の端子410が挿通され、ナット310により締結されるようになっている。
また、端部14に形成された孔部16は、上下方向に方形状に形成されている。孔部16は、バスバ構造体2において、ロアカバー20の端部24に形成された、方形状断面を有する凸部26を係合することができるようになっている。凸部26と孔部16とが係合することで、バスバ10がロアカバー20に対して回り止めされることになる。
バスバ構造体2は、ロアカバー20に対して、インサートボルト25をバスバ10の孔部15に挿入突出させ、さらに、バスバ10の延在方向に複数配列された孔部を介してネジなどの固定手段で所定の位置に固定されている。さらに、アッパカバー40がバスバ10を覆うようにロアカバー20に係止されて一体化されたアッセンブリとして提供される。
次に、バスバ構造体2を、筐体100の側面にPCU側端子とワイヤハーネス側端子とを通電可能に配置する方法について、図2及び図4を参照して説明する。なお、筐体100は、車両前後方向、上下方向及び幅方向に筐体100の奥行き方向、高さ方向及び幅方向が一致するように配置されるものとする。
バスバ構造体2を、筐体100の車両前後方向に沿う側面110の所定位置に配置する。これにより、ロアカバー20の取り付け基部32の取り付け孔部33が雌ネジ部133に対して適切に配置される。さらに、取り付け孔部33を介して雌ネジ部133に対してボルト210を挿入することで、ボルト210の軸体の上下が、取り付け孔部33の短径方向で対向する内周面に当接する。これにより、バスバ構造体2の車両上下方向における位置決めが達成される。また、このとき、バスバ10の端部12に形成した孔部13には、PCU側端子に接合されてバスバ10に向けて突出するインサートボルト120が貫通される。孔部13は車両上下方向に長径であるが、その短径方向に対応する内周面にインサートボルト120が当接するため、バスバ構造体2の左右方向の位置決めが達成される。
このように、取り付け孔部33及び孔部13は、車両上下方向及び車両前後方向での位置決めに貢献できるため、それぞれ長孔を用いているのにもかかわらず、バスバ構造体2の筐体100に対する取り付け精度を確保することができる。また、それぞれ長孔であるため、この後の、ボルトやナットによる締結時において十分な当接面積を確保することができる。これにより、締結座面の座屈が効果的に抑制又は回避される。
この状態で、ボルト210を、取り付け孔部33を介して雌ネジ部133に螺合させて締結する。次いで、取り付け基部34及び取り付け基部30の順で、それぞれの取り付け孔部35、31を介して筐体100の雌ネジ部135、131に対してボルト220、210を螺合させて締結する。
さらに、アッパカバー40の端部42を開いて、ロアカバー20の端部22内に、バスバ10の端部12を露出させる。端部12に形成した孔部13に挿入され突出するインサートボルト120に、ナット300を螺合させて締結する。孔部13においてインサートボルト120及びナット300による締結を完了したら、アッパカバー40の端部42を閉じて、ナット300が凸条部43に収容される。
このように、取り付け孔部33を用いたロアカバー20の筐体100への取り付けを行い、その後、孔部13を介した筐体100の端子へのバスバ10の接続(取り付け)を行う。これにより、バスバ10をロアカバー20により安定して支持させた状態で、端子に対して取り付けすることができるため、作業効率よく、取り付け精度を確保しやすくなっている。また、特に、筐体100の側面110に対して取り付けする場合には、車両上下方向における位置決めを取り付け孔部33で行うことによりバスバ構造体2の取り付け精度を向上させるとともに、座屈を容易に回避できる。
次いで、アッパカバー40の端部44を開いて、バスバ10の端部14を露出させる。孔部15から突出されるインサートボルト25に対して、ワイヤハーネス400の端子410を係合し、ナット310をインサートボルト25に螺合させて締結する。アッパカバー40の端部44を閉じて、ナット310が凸条部45に収容される。
以上説明したバスバ構造体2によれば、ロアカバー20に長孔である取り付け孔部33を備え、バスバ10に長孔である孔部13を備えることにより、バスバ10やロアカバー20ひいてはアッパカバー40の形状変更を伴うことなく、筐体100に対するバスバの接続点及びロアカバーの固定点などの取り付け点変更へ適応できるバスバ構造体となっている。バスバ構造体2は、コストのほか、組み付け作業性や組み付け精度にも優れるバスバ構造体となっている。
上記実施形態においては、筐体100の車両前後方向に沿う側面110のバスバ構造体2とした。側面110にバスバ構造体2を配置する場合、重力による上下方向の位置ずれが懸念されるが、バスバ構造体2によれば、取り付け孔部33により上下方向の位置決めがされるため、そのような懸念は解消される。なお、バスバ構造体2の筐体100に対する取り付け面は、側面110に限定するものではなく、上面、他の側面、底面であってもよい。
上記実施形態においては、取り付け孔部33は、車両前後方向に沿う長径を有する長孔とし、孔部13は、車両上下方向に沿う長径を有する長孔としたが、これら長孔の長径がほぼ直交することで(ここでほぼ直交とは、例えば、70°~110°であり、また例えば、80°~100°であり、また例えば、85°~95°であり、また例えば、90°である。)、効率的に、バスバ10及びロアカバー20の取り付け点の変更を吸収することができる。取り付け孔部33及び孔部13は、車両前後方向及び車両上下方向などであるとき、もっとも効率的に作業できるとともに位置決めも容易となり、取り付け精度を確保しやすくなる。なお、取り付け孔部33の長径方向と、孔部13の長径方向とは交差していれば、取り付け位置の変動の吸収は可能である。
上記実施形態においては、取り付け孔部33をロアカバー20の車両前後方向の中央部分とし、孔部13をバスバ10の車両後方側の端部12とした。これにより、取り付け作業性も良好であり、バスバ構造体2の上下方向の位置決めひいては左右方向の位置決めも精度よく行うことができる。なお、筐体100の表面形状により、取り付け孔部33の位置を適宜変更してもよく、また、2以上の長孔の取り付け孔部を備えるようにしてもよい。
上記実施形態においては、バスバ10は、その両方の端部12、14の近傍であって、それぞれの中央寄りには、傾斜部12a、14aを備えたため、冷却及び加熱に伴う線膨張差によって発生するせん断荷重を緩和することができ、バスバ10の耐久性が向上されている。傾斜部12a、14aは必ず備えるものではなく、筐体100に収容される電気機器の使用環境等に応じて適宜設計変更される。
上記実施形態では、バスバ10の端部14に形成された孔部16とロアカバー20に形成された凸部26とが係合することにより、ワイヤハーネス400の端子410をインサートボルト25とナット310で締結固定するとき、バスバ10が、締結に伴って回動しないように制限されているため、作業性を向上させることができるとともに、バスバ10に回動負荷がかかるのを抑制できる。
以上の実施形態では、アッパカバー40は、絶縁性の観点から非導電性を有するものとしたが、これに限定するものではない。例えば、導電性を有するものとし、筐体100の側面110に接地させるなどすることで、ノイズ対策に貢献することもできる。
さらに、以上の実施形態では、バスバ10は、一方の端部14は、ワイヤハーネス400の端子410に接続するものとしたがこれに限定するものではない。例えば、筐体100の内部に準備される他の端子と電気的に接続されてもよい。また、こうした端子との接続形態は、当業者であれば、周知技術や技術常識に基づいて種々の形態を採ることができる。
また、以上の実施形態では、取り付け孔部33を介してロアカバー20を筐体100に固定するための固定部材を、ロアカバー20に対して外部から挿入して締結するボルト210としたが、これに限定するものではない。例えば、予め、筐体100の側面110から、ロアカバー20に向かって突出するインサートボルトなどであってもよい。
また、以上の実施形態では、孔部13を介してバスバ10を筐体100の端子に接続するための接続部材を、端子に接続されたインサートボルト120としたが、これに限定するものでもない。例えば、端子側に雌ネジ部を備え、当該雌ネジ部に対して孔部13を介してバスバ10の外方から挿入して締結するボルトであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 バスバ構造体、10 バスバ、12、14 バスバの端部、13、15、16 孔部、20 ロアカバー、22、24 ロアカバーの端部、25 インサートボルト、31、33、35 取り付け孔部、40 アッパカバー、42、44 アッパカバーの端部、100 筐体、110 筐体の側面、120 インサートボルト、200、210,220 ボルト、300、310 ナット、400 ワイヤハーネス、410 ワイヤハーネスの端子

Claims (12)

  1. バスバ構造体であって、
    電気機器の筐体の外面に沿って配置されるバスバと、
    前記バスバに沿って前記バスバの前記筐体の前記外面に対向する面を覆う、非導電性を有するロアカバーと、
    を備え、
    前記ロアカバーは、前記筐体の前記外面の第1位置にロアカバーを固定するための固定部材を挿通する孔であって、前記筐体における第1方向に沿って長径を有する第1孔部を備え、
    前記バスバは、前記筐体の前記外面の第2位置で前記バスバを端子に電気的に接続するための接続部材を挿通する孔であって、前記第1方向と交差する第2方向に沿って長径を有する第2孔部を備える、バスバ構造体。
  2. 前記第1方向は、高さ、奥行き及び幅を有する3次元形状を有する前記筐体の前記高さに沿う上下方向、前記奥行きに沿う前後方向及び前記幅に沿う左右方向のいずれかであり、
    前記第2方向は、前記第1方向に直交する方向である、
    請求項1に記載のバスバ構造体。
  3. 前記筐体の前記外面は、前記筐体の側面であり、
    前記第1方向は、前記筐体の前記左右方向及び前記前後方向のいずれかであり、前記第2方向は、前記第1方向に直交する方向である、
    請求項2に記載のバスバ構造体。
  4. 前記第1孔部は、前記1孔部の短径方向で対向する内側面に前記固定部材の外周面を当接するように構成されており、
    前記第2孔部は、前記第2孔部の短径方向で対向する内側面に前記接続部材の外周面を当接するように構成されている、請求項1~3のいずれかに記載のバスバ構造体。
  5. 前記第1孔部を前記ロアカバーの延在方向の中央部分に備え、前記第2孔部を、前記バスバの延在方向の一方の端部に備える、請求項1~4のいずれかに記載のバスバ構造体。
  6. 前記ロアカバーは、前記第1孔部を前記ロアカバーの延在方向の中央部分に備え、前記第1孔部は前記1孔部の短径方向で対向する内側面に前記取り付け部材の外周面を当接するように構成されており、
    前記バスバは、前記第2孔部を前記バスバの延在方向の一方の端部に備え、前記第2孔部は前記第2孔部の短径方向で対向する内側面に前記接続部材の外周面を当接するように構成されている、請求項3に記載のバスバ構造体。
  7. 前記バスバは、前記バスバの延在方向の一方の端部と他方の端部との間の中央側を、前記筐体の前記外面から離間させるように、前記一方の端部と前記他方の端部から前記中央側に傾斜する傾斜部を有する、請求項1~6のいずれかに記載のバスバ構造体。
  8. 前記バスバは、前記バスバの延在方向の一方の端部に前記第2孔部を備え、他方の端部に第3孔部を有し、
    前記ロアカバーは、前記バスバの前記第3孔部に向かって突出する凸部を有し、
    前記バスバと前記ロアカバーとは、第3孔部内に前記凸部が挿入され係合されることによって相対移動が制限されている、請求項1~7のいずれかに記載のバスバ構造体。
  9. さらに、前記バスバに沿って前記バスバの前記筐体の前記外面に対向する面の反対側の面を覆う、アッパカバーを備える、請求項1~7のいずれかに記載のバスバ構造体。
  10. 前記筐体は、電力変換装置の筐体である、請求項1~9のいずれかに記載のバスバ構造体。
  11. 前記電力変換装置は、走行用モータである、請求項9に記載のバスバ構造体。
  12. 電気機器の筐体に対してバスバ構造体を使用する方法であって、
    前記バスバ構造体は、前記電気機器の前記筐体の外面に沿って配置されるバスバと、前記バスバに沿って前記バスバの前記筐体の前記外面に対向する面を覆う、非導電性を有するロアカバーと、を備え、前記ロアカバーは、前記筐体の前記外面の第1位置に前記ロアカバーを固定するための固定部材を挿通する孔であって、前記筐体における第1方向に沿って長径を有する第1孔部を備え、前記バスバは、前記筐体の前記外面の第2位置で前記バスバを端子に電気的に接続するための接続部材を挿通する孔であって、前記第1方向と交差する第2方向に沿って長径を有する第2孔部を備える、バスバ構造体であり、
    前記バスバ構造体を準備し、
    前記バスバ構造体の前記ロアカバーを前記第1孔部と前記固定部材とにより前記筐体の前記外面に取り付けし、
    その後、前記バスバ構造体の前記バスバを前記第2孔部と前記接続部材とにより前記端子に接続する、
    方法。
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