JP2023088116A - 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】商業印刷機のような画質が重要視される画像形成装置では、予測したγLUTでは精度が十分ではないため、例えば使用頻度が低い誤差拡散を使用するユーザが存在する場合には、画質に満足できない画質で印刷される可能性がある。【解決手段】補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成し、またディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する。そして、補正対象のディザ種以外の第1ディザ種に対しては、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件に基づいて前記第1ディザ種の階調補正条件を生成する。【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成装置とその制御方法、及びプログラムに関する。
画像形成装置は、画像信号が示す画像の濃度階調性と、記録媒体に形成する画像の濃度階調性とを一致させるために、γルックアップテーブル(γLUT)等を用いてガンマ特性を補正することで画像の濃度を補正している。
従来、画像形成装置が形成する画像の濃度が、使用環境の変化や経時変化によって変動してしまうという課題がある。そこで、画像形成装置に搭載された濃度を読み取るセンサによって、画像形成装置自身が形成する調整用の階調パターンを読み取り、読み取った画像の濃度を用いて画像濃度を補正する自動階調補正という技術が知られている。このとき、複数の中間調処理(ディザ処理)を備える画像形成装置は、ディザ処理ごとに適切な階調補正条件を定期的に作成して画像の濃度を所望の濃度に近づける必要がある。特許文献1には、機内にインラインセンサなどを搭載した画像形成装置において、それぞれのディザ処理を行った階調パターンを形成してインラインセンサで読み取ることで、複数のディザの階調補正を一括で行う技術が記載されている。
また特許文献2には、1つのディザ処理を用いて階調パターンを形成し、そのパターンの濃度を読み取ることで他のディザ処理の濃度変動を予測し、複数のディザ処理のそれぞれについてγLUTを作成する技術が記載されている。
一般的に、コピー機能などの複写動作では、モアレの起きにくい誤差拡散のディザ処理を行い、PDLプリントなどの印刷では、文字や細線の再現性を考慮してスクリーン系のディザ処理を行うことが知られている。そのため、例えば複写機能がない画像形成装置では、誤差拡散はほとんど使用されることはない。このように、使用頻度が低い誤差拡散のディザ処理を用いて階調補正を行うことはトナー量や紙や処理時間がもったいないという課題がある。
また使用頻度の低いディザ処理は、階調補正画像による補正を行わず、特許文献2のように、使用頻度が低いディザ処理では他のディザ処理から予測したγLUTを作成することでトナー消費量や紙を削減することが考えられる。しかし、商業印刷機のような画質が重要視される画像形成装置では、予測したγLUTでは精度が十分ではないため、誤差拡散を使用するユーザが存在する場合には、画質に満足できない画質で印刷される可能性がある。このようにユーザによってどのディザ処理を用いるかは各々であるため一概に決めることができないという課題もある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、補正対象でないディザ種の階調補正を削減することで、その階調補正に使用する記録材や処理時間を削減するとともに、補正対象でないディザ種も補正できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成する第1作成手段と、
ディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する第2作成手段と、
前記補正対象のディザ種以外の第1ディザ種に対しては、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件に基づいて前記第1ディザ種の階調補正条件を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成する第1作成手段と、
ディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する第2作成手段と、
前記補正対象のディザ種以外の第1ディザ種に対しては、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件に基づいて前記第1ディザ種の階調補正条件を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、補正対象でないディザ種の階調補正を削減することで、その階調補正に使用する記録材や処理時間を削減するとともに、補正対象でないディザ種も補正できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を説明するブロック図。
実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構造の概略を示す断面図。
実施形態における階調補正テーブルを作成する方法を説明する図。
実施形態に係る画像形成装置で実行される階調補正処理を説明するフローチャート。
図4のS402の階調チャートの印刷処理を説明するフローチャート。
図4のS404の第一γLUTの作成処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る画像形成装置において、補正対象のディザ種を選択する際に操作部に表示される画面の一例を示す図。
本発明の実施形態2に係る画像形成装置における処理を説明するシーケンス図。
実施形態2に係る画像形成装置において、図8のS803で実行される補正対象として選択されたディザ種の階調補正処理を説明するフローチャート。
実施形態2に係る画像形成装置において、階調補正時にγLUTの作成を行っていないディザ種のγLUTの作成処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の構成を説明するブロック図である。
制御部110は、プリンタ140と接続されており、プリンタ140による画像情報の出力を制御する。また一方で制御部110はLANに接続され、これを経由して印刷ジョブの受信などを行う。CPU111は、画像形成装置100の動作を制御しており、RAM112に展開されたプログラムに基づいて動作する。ROM113はブートROMであり、システムのブートプログラムを格納している。記憶部114は、システムソフトウェア、画像データ、画像形成装置100の動作を制御するためのプログラム等を格納している。記憶部114に格納されたプログラムがRAM112に展開され、CPU111は、この展開されたプログラムを実行して画像形成装置100の動作を制御する。ネットワークI/F115はLANに接続され、ネットワーク(LAN)経由で各種情報の入出力を司る。デバイスI/F116は画像入出力デバイスであるプリンタ140と制御部110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。操作部I/F117は、操作部150と制御部110とを接続するインタフェースであり、操作部150に表示するための画像データを操作部150に出力する。また操作部I/F117は、操作部150からユーザが入力した情報をCPU111に伝達する。
画像処理部118は、RIP(Raster Image Processor)部181、色処理部182、階調補正部183、ディザ処理部184を有している。RIP部181は、LAN経由で受信した印刷データに対して、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開する。色処理部182は、RGBのビットマップ画像の色変換を実行してYMCKのビットマップ画像を生成する。階調補正部183はYMCKの各画像の階調補正を実行し、階調補正テーブル(ガンマルックアップテーブル(γLUT)など)の画像形成条件を決定する。ディザ処理部184は、階調補正された画像データに対して、ディザマトリクス法や誤差拡散法などの予め指定された擬似中間調処理を適用する。ディザ処理部184から出力された画像データは、デバイスI/F116を通じてプリンタ140に転送されプリンタ140で像形成(印刷)される。また画像処理部118は、その他の様々な画像処理を行うが、ここでは実施形態には関係のない処理のため説明は割愛する。画像メモリ119は、画像処理部118によって処理される画像データを一時的に保持するためのメモリである。
次に実施形態に係る画像形成装置100の構造及び動作について説明する。
図2は、実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構造の概略を示す断面図である。
画像形成装置100は筐体201を備え、筐体201にはエンジン部を構成するための各機構と、各機構による各印刷プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御部、及びプリンタコントローラを収納する制御ボード収納部等が内蔵されている。エンジン部を構成するための各機構としては、レーザ光の走査による感光ドラム205上への静電潜像の形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体252に多重転写し、多重転写されたカラー画像をシートPへ更に転写するための光学処理機構がある。またシートPに転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、シートPの給紙処理機構、シートPの搬送処理機構が設けられている。
光学処理機構は、レーザスキャナ部207において、プリンタコントローラ(不図示)から供給された画像データに応じて不図示の半導体レーザから発射されるレーザ光をオン、オフに駆動するレーザドライバを有している。レーザドライバにより駆動される半導体レーザから発射されたレーザ光は、回転多面鏡208により走査方向に振られる。ここで主走査方向に振られたレーザ光は、反射ポリゴンミラー209を介して感光ドラム205に導かれ、感光ドラム205上を主走査方向に走査して露光する。こうして、一次帯電器211により帯電され、レーザ光による走査露光によって感光ドラム205上に、画像データに応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は、後述する現像器212により供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。そして、感光ドラム205上で顕像されたトナー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加された中間転写体252上に転写(一次転写)される。
このときカラー画像の形成時には、Y(イエロー)ステーション220、M(マゼンタ)ステーション221、C(シアン)ステーション222、K(ブラック)ステーション223からそれぞれの色を中間転写体252上に順次形成して、フルカラー可視像を中間転写体252上に形成する。また濃度制御時に、中間転写体252上のパッチの濃度を測定する濃度センサ230も配置されている。濃度制御が行われる際には、この濃度センサ230により、それぞれのパッチの濃度検出を行う。
次に、転写材(シート)の収納庫210から給送したシートPを搬送し、転写ローラ251にてシートPを中間転写体252に圧接すると同時に、転写ローラ251にトナーと逆特性のバイアスを印加する。これにより、中間転写体252上に形成された可視像は、給紙処理機構によってシートPの搬送方向(副走査方向)に同期して搬送されるシートPに転写される(二次転写)。
こうして二次転写を終えたシートPが定着器260を通過することによって、シートP上に転写されたトナーが加熱溶融し、シートPに画像として定着される。両面プリントの場合は、シートPは反転部270を通過してスイッチバック反転され、再び転写ローラ251に導入されることでシートPへ裏面画像が転写される。その後、シートPが前述と同様に定着器260を通過することによって、シートPの裏面画像のトナー像が加熱定着され、排紙部280へ排紙されることでプリントプロセスが完了する。
更に定着器260の後段には、シートP上のパッチ画像を検知するカラーセンサ240が配置されている。カラーセンサ240に対しては、操作部150からの指示により色検出動作指示が出され、プリンタコントローラ(不図示)は、カラーセンサ240による検出結果をもとに、濃度調整、階調調整、多次色調整等を実行する。従って、プリンタコントローラ(不図示)は、測色結果に応じてプリンタ140における画像形成条件を変更する画像形成条件の変更手段としても機能する。
次に階調補正テーブルの作成方法について説明する。
ここでは、階調補正テーブルを第一γLUTと第二γLUTとで構成するものと仮定し、各ディザ種についてそれぞれγLUTがあると仮定し、以降は任意のディザについてのγLUTの作成方法について説明する。第一γLUTは、比較的に長期的な濃度変動を補正するためのテーブルであり、画像形成装置100への電源投入直後や大きく環境条件が変化したときなどに作成又は更新される。第二γLUTは、比較的に短期的な濃度変動を補正するためのテーブルであり、1枚の画像を形成するたびに作成される。
第一γLUTは、例えば、10個のパターンを形成し(以降、階調チャート)、その測定結果を用いて作成される。一方、第二γLUTは、紙間に形成される、例えば、4個のパターン(以降、階調パッチと呼ぶ)の濃度を測定して作成される。紙間とは、中間転写体252上において先行するトナー画像と後続のトナー画像との間のことである。つまり、シートPに転写されない区間を利用して階調パッチが形成される。尚、単位時間あたりに形成される画像の枚数(スループット)を向上させるためには、紙間を狭くする必要があるため、紙間に形成可能な階調パッチの数も少なくなる。但し、紙間に階調パッチを形成することで、高頻度で測定データが得られるため、少ない数の階調パッチであっても、短期間での濃度変動を補正できるようになる。
図3は、実施形態における階調補正テーブルを作成する方法を説明する図である。
図3(a)に示すように、入力信号INに対する出力結果がターゲット濃度特性TGTに一致するように、入出力の関係を補正するテーブルが第一γLUT1である。尚、第一γLUT1が作成された直後は、第二γLUT2は入出力の関係を補正しない単位行列のようなテーブルへとリセットされる。
図3(b)は、第二γLUTを作成するために紙間に形成された階調パッチの測定濃度(点線上の丸)を示している。図3(b)からわかるように、階調パッチの測定濃度はターゲット濃度特性TGTからずれているため、第二γLUT2で補正する必要がある。
そこで図3(c)に示すように画像処理部118は、測定データ(丸で示す)とターゲット濃度特性TGTとの差分ΔDを求め、その差分ΔDを補正するように第二γLUT2を作成している。画像処理部118は、第一γLUTと第二γLUTを合成し、合成γLUTを階調補正部183に記憶し、次の画像形成に備える。
以上説明したようにして、あるディザ処理に対する合成γLUTが作成される。
図4は、実施形態に係る画像形成装置100で実行される階調補正処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートに係る制御部110のプログラムはROM113に記憶されており、RAM112に展開されCPU111によって実行されることで、このフローチャートで示す処理が実行される。
S401でCPU111は、階調補正の開始時に設定されている補正対象のディザ種を取得する。どのディザ種が補正対象かは、例えば、図7に示す補正対象のディザ種を選択する画面によってユーザに選択される。図7については後述するが、図7では、誤差拡散ボタン701が補正対象外として選択されている。
次にS402に進みCPU111は、補正対象のディザ処理の階調チャートを印刷する。この処理の詳細は図5のフローチャートを参照して後述する。
S403でCPU111は、印刷した階調チャートの読み込みを行う。具体的には、定着器260を通過した階調チャートの輝度値をカラーセンサ240で取得して、その値をCPU111が取得する。こうしてCPU111が取得した輝度値は、輝度-濃度変換を行うことで、印刷時の階調チャートの濃度値として取得される。次にS404に進みCPU111は、第一γLUTの作成を行う。この処理の詳細は図6のフローチャートを参照して後述する。
次にS405に進みCPU111は階調パッチの印刷を行う。この階調パッチを印刷するとき、それぞれのディザ処理で用いるγLUTを用いてディザ処理部184にてディザ処理を行い、ディザ処理されたパッチ画像データをプリンタ140に転送することで印刷する。そしてS406に進みCPU111は、印刷した階調パッチの読み込みを行う。ここではS403と同様に、定着器260を通過した階調パッチの輝度値をカラーセンサ240で取得して、その値をCPU111が取得する。こうしてCPU111が取得した輝度値は、輝度-濃度変換を行うことで印刷時の階調パッチの濃度値として取得される。
そしてS407に進みCPU111は、第二γLUTの作成を行う。CPU111はROM113もしくはRAM112もしくは記憶部114に記憶されているターゲット濃度特性TGTと、S406で取得した階調パッチの濃度値との差分ΔDを求め、その差分ΔDを補正するように第二γLUTを作成して記憶部114に記憶する。そしてS408に進みCPU111は、第一γLUTと第二γLUTとを合成して合成γLUTを作成して記憶部114に記憶する。
図5は、図4のS402における階調チャートの印刷処理を説明するフローチャートである。
S501でCPU111は、階調補正の開始時に設定されている補正対象のディザ種を取得し、印刷する階調チャートが、補正対象のディザ種の階調チャートかどうかを判定する。補正対象のディザ種かどうかは図4のフローチャートのS401で説明したように、補正対象のディザ種を選択する画面によってユーザに選択されている。補正対象のディザ種の階調チャートの場合はS502に進み、補正対象のディザ種の階調チャートではない場合は、階調チャートの印刷を行うことなく、この処理を終了する。
S502でCPU111は、階調チャートの画像データに対して記憶部114に記憶された、階調補正条件を規定するγLUTを用いて濃度補正処理を行う。次にS503に進みCPU111は、その階調チャートの画像データに対してディザ処理を行う。そしてS504に進みCPU111は、ディザ処理を行ったチャート画像データをプリンタコントローラ(不図示)に転送して階調チャートの印刷を行う。
図6は、図4のS404における第一γLUTの作成処理を説明するフローチャートである。
S601でCPU111は、印刷する階調チャートが補正対象のディザ種の階調チャートかどうかを判定する。補正対象のディザ種(例えば低線数スクリーン)の階調チャートの場合はS602に進み、補正対象のディザ種の階調チャートでない場合はS603に進む。S602でCPU111は、補正対象である、第一γLUTを作成してこの処理を終了する。S602では、S403で取得した、印刷した階調チャートの濃度値がターゲット濃度特性TGTに一致するようなテーブルを作成し、例えば低線数スクリーン用の第一γLUTとして記憶部114に記憶する。
一方、S603でCPU111は、補正対象のディザ種(例えば低線数スクリーン)のγLUTを、補正対象ではないディザ種(例えば、誤差拡散)のγLUTにコピーし、それを補正対象ではないディザ種(例えば、誤差拡散)のγLUTとして記憶部114に記憶して、この処理を終了する。
図7は、実施形態に係る画像形成装置100において、補正対象のディザ種を選択する際に操作部110に表示される画面の一例を示す図である。
この画面には、画像形成装置100の内部で保持しているディザ種が表示されており、図7の例では、複写機能がない画像形成装置ではほとんど使用されない誤差拡散701が補正対象外として選択され、残りのコピー用スクリーン、低線数スクリーン及び高線数スクリーンは、補正対象のディザ種として選択されている。
図7の例では補正対象のディザを選択する画面を示したが、画像形成装置100が有する機能として、補正するディザ処理を選択させても良い。例えば、補正対象としてコピー機能、プリンタ機能と表示しても良く、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
以上の手順により、使用頻度が低いディザ種の階調チャートを印刷する補正は行わず、使用頻度が低いディザ種のγLUTに、階調チャートを印刷する他のディザ種のγLUTをコピーする。これにより、階調チャートを印刷するためのトナーや用紙、及び処理時間を削減することができる。
また、どのディザ種を補正対象するかを選択する画面を表示することで、通常は補正を行っていない使用頻度が低いディザ種を補正対象することができる。尚、実施形態1では、階調補正について適用する場合を説明したが、種類の異なる画像パターンを読み取って補正を行う他の機能について同様に適用可能である。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、S402で、補正対象ではないディザ種に対して階調チャートによる補正は行わないが、S405で、階調パッチによる補正は行う例で説明した。これに対して実施形態2では、あるディザ種が補正対象ではない場合は、階調チャート及び紙間の階調パッチによる補正も行わない実施形態について説明する。尚、実施形態2に係る画像形成装置100のハードウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
上述の実施形態1では、S402で、補正対象ではないディザ種に対して階調チャートによる補正は行わないが、S405で、階調パッチによる補正は行う例で説明した。これに対して実施形態2では、あるディザ種が補正対象ではない場合は、階調チャート及び紙間の階調パッチによる補正も行わない実施形態について説明する。尚、実施形態2に係る画像形成装置100のハードウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図8は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置における処理を説明するシーケンス図である。実施形態2では、ユーザAとユーザBと画像形成装置100の間で主だったやり取りが行われる。
まずS801にてユーザBが、画像形成装置100に補正対象のディザ種を設定する。この設定については、前述の実施形態1のS401と同様であるため、その説明は割愛する。
次にS802でユーザBが、画像形成装置100に階調補正の指示を行う。これによりS803で画像形成装置100のCPU111は、階調補正の指示が投入されたことを検知すると合成γLUTを作成して記憶部114に記憶する。この処理の詳細は、図9のフローチャートを参照して後述する。実施形態2では、このようにして補正対象のディザ種についての合成γLUTを作成し階調補正処理が行われる。
次にS804にてユーザAが、画像形成装置100に対して、S803までの処理では階調補正処理を行わなかった、ユーザBが指定した補正対象のディザ種以外のディザ種を指定した印刷ジョブの指示を行う。これによりS805で画像形成装置100のCPU111は、S804で指定されたディザ種(補正対象のディザ種以外)を用いたγLUTの作成を行う。このγLUTの作成処理の詳細は図10を参照して後述する。そしてS806で画像形成装置100のCPU111は、画像データに対してS805で作成したγLUTを用いて濃度変換を行い、ディザ処理部184により、ユーザAから指定されたディザ種でディザ処理を行った画像データをプリンタ140に転送して画像形成を行う。
実施形態2では、ユーザBが補正対象のディザ種を指定して階調補正処理を行い、ユーザAが、その補正対象外のディザ種による印刷指示をしているが、階調補正処理と印刷指示を行うユーザは同一でも複数でも良く、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
図9は、実施形態2に係る画像形成装置100において、図8のS803で実行される補正対象として選択されたディザ種の階調補正処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートに係る制御部110のプログラムは、ROM113に記憶されており、RAM112に展開されCPU111によって実行される。
S901でCPU111は、ディザ種が補正対象か否かを示す情報を取得する。補正対象か否かの設定についてはS401の説明と同等であるため、その説明を割愛する。次にS902でCPU111は、階調補正を行うディザ種が補正対象か否かを判定する。補正対象ではない場合は、階調チャート及び階調パッチを印刷することなく、この処理を終了する。補正対象のディザ種の場合はS903へ進む。S903でCPU111は、階調チャートの印刷を行う。S903では、階調チャートの画像データに対してディザ処理を行い、プリンタ140に処理済の画像データを転送することで階調チャートの印刷を行う。そしてS904でCPU111は、階調チャートの読み込みを行う。このとき、S903で印刷した階調チャートの輝度値をカラーセンサ240で取得し、その輝度値をCPU111が取得する。CPU111が取得した輝度値は、輝度-濃度変換を行うことで印刷時の階調チャートの濃度値を取得する。
次にS905でCPU111は、第一γLUTの作成を行う。ここでは、S904で取得した階調チャートの濃度値に基づいて、記憶部114に記憶されているターゲット特性TGTに一致するようなテーブルを作成して第一γLUTとして記憶部114に記憶する。
次にS906でCPU111は、階調パッチの印刷を行う。ここでは、第一γLUTを用いて濃度変換を行い、ディザ処理部184にてディザ処理を行い、プリンタ140にディザ処理された画像データを転送することで階調パッチの印刷を行う。そしてS907でCPU111は、印刷された階調パッチの読み込みを行う。ここでもS904と同等に、カラーセンサ240で取得した輝度値を輝度-濃度変換して階調パッチの濃度値を取得する。
次にS908に進みCPU111は、第二γLUTの作成を行う。ここでは、CPU111はROM113もしくはRAM112もしくは記憶部114に保存されているターゲット濃度特性TGTと、S406で取得した階調パッチの濃度値との差分ΔDを求める。そして、その差分ΔDを補正するように第二γLUTを作成して記憶部114に保存する。そしてS909に進みCPU111は、第一γLUTと第二γLUTとを合成して合成γLUTを作成し記憶部114に保存して、この処理を終了する。
図10は、実施形態2に係る画像形成装置100において、階調補正時にγLUTの作成を行っていないディザ種のγLUTの作成処理(S805)を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートに係る制御部110のプログラムは、ROM113に記憶されており、RAM112に展開されCPU111によって実行される。
S1001でCPU111は、印刷指示を受けたディザ種を取得する。次にS1002に進みCPU111は、階調チャートのチャート画像データに対して記憶部114に記憶されたγLUTを用いて濃度補正処理を行う。次にS1003に進みCPU111は、S1001で取得したディザ種を用いて階調パッチの画像データのディザ処理を行う。このときディザ処理を行う画像データは、記憶部114に記憶されているγLUTの初期値(以降、初期γLUT)を用いて濃度変換が行われているものとする。次にS1004に進みCPU111は、S1002で作成した画像データをプリンタ140へ転送して階調パッチを形成(印刷)する。次にS1005に進みCPU111は、カラーセンサ240で取得した階調パッチの輝度値を輝度-濃度変換して階調パッチの濃度値を取得する。そしてS1006でCPU111は、記憶部114に保存されているターゲット濃度特性TGTと、S1005で取得した階調パッチの濃度値との差分ΔDを求め、その差分ΔDを補正するように第二γLUTを作成し、第二γLUTと初期γLUTから合成γLUTを作成する。
以上説明したように実施形態2によれば、階調補正時に補正を行わなかったディザ種が印刷指示で指定された際も、印刷開始前に、指定されたディザ種による階調補正を行うことで濃度の補正を行うことができる。更に、階調補正時のトナー量や紙や処理時間の削減に寄与することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…画像形成装置、111…CPU、112…RAM、113…ROM、114…記憶部、118…画像処理部、183…階調補正部、184…ディザ処理部、230…濃度センサ、240…カラーセンサ
Claims (11)
- 補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成する第1作成手段と、
ディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する第2作成手段と、
前記補正対象のディザ種以外の第1ディザ種に対しては、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件に基づいて前記第1ディザ種の階調補正条件を生成する生成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記生成手段は、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件をコピーすることにより、前記第1ディザ種の階調補正条件を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成する第1作成手段と、
ディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する第2作成手段と、
前記補正対象のディザ種以外の第1ディザ種の印刷ジョブが指示された場合は、前記第1作成手段及び前記第2作成手段による処理を行うことなく、前記印刷ジョブを実行する前に前記第1ディザ種によるディザ処理を実行して階調パッチを形成して前記第1ディザ種の階調補正条件を作成する第3作成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記補正対象のディザ種或いは前記第1ディザ種は、ユーザにより指定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1ディザ種は、使用頻度が低いディザ種であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1ディザ種は、複写機能がない画像形成装置では、使用頻度が低い誤差拡散であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記第1作成手段は、
階調補正条件を用いて画像データを補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像データに対してディザ処理を施すディザ処理手段と、
前記ディザ処理手段でディザ処理が施された画像データに基づいてチャート画像を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記チャート画像を測定する測定手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1階調補正条件は、印刷したチャート画像を測定して得られた輝度値を変換して得られた濃度値がターゲット濃度特性に一致するように補正するものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2階調補正条件は、紙間で印刷された階調パッチを測定して得られた輝度値を変換して得られた濃度値と、ターゲット濃度特性との差分を補正するものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の制御方法であって、
補正対象のディザ種に対して、当該ディザ種のディザ処理がなされたチャート画像データに基づいてチャート画像を印刷し、当該チャート画像の測定結果に基づいて、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件を作成する第1作成工程と、
ディザ処理されたパッチ画像データに基づいて階調パッチを印刷し、当該階調パッチの測定結果に基づいて、前記ディザ処理の第2階調補正条件を作成する第2作成工程と、
前記補正対象のディザ種以外の第1ディザ種に対しては、前記補正対象のディザ種の第1階調補正条件に基づいて前記第1ディザ種の階調補正条件を生成する生成工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021202776A JP2023088116A (ja) | 2021-12-14 | 2021-12-14 | 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2021202776A Pending JP2023088116A (ja) | 2021-12-14 | 2021-12-14 | 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム |
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2021
- 2021-12-14 JP JP2021202776A patent/JP2023088116A/ja active Pending
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