JP2023081275A - 電気部品収容ボックス - Google Patents

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Masato Takanokura
龍 妹尾
Ryu Senoo
慎二 山田
Shinji Yamada
博人 鳥山
Hiroto Toriyama
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Abstract

Figure 2023081275000001
【課題】車両側固定部材にハウジングを締結する際、ハウジングの回転を抑制可能な電気部品収容ボックスを提供する。
【解決手段】電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1)は、電気部品(ヒューズ2)と、前記電気部品を収容する、有底箱型の電気部品収容部(ヒューズ収容部51)と、前記電気部品収容部に延設された固定用壁部(4)と、を有するハウジング(5)と、前記固定用壁部の延在方向に沿って延び、前記固定用壁部に固定され、締結部材(ボルト6)によって車両側固定部材(9)に連結される、ブラケット(8)と、を備える。前記固定用壁部は、前記ブラケット側に突出する一対のボス(44)を有し、前記一対のボスは、
前記車両側固定部材に設けられた一対のボス挿入部(9b)に挿入される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気部品収容ボックスに関する。
ヒューズボックスとして、特許文献1に記載されたものが知られている。このヒューズボックスは、上面が開放されたボックス本体の底面から立設された一対の受台に、ヒューズ両端の端子がナット及びボルトによって締結されている。ボックス本体は、外部底面に、外方に張り出した車両連結部が設けられ、車両連結部に車両連結部材を挿通して、車両と固定される。
特許第3696648号公報
上記ヒューズボックスは、ボックス本体の成形時における金型の抜き方向により、車両連結方向、すなわち車両連結部材の挿通方向が、ヒューズの締結方向と同一の方向となる。このため、ヒューズボックスを車両に連結する際、車両への設置個所が制限される。
そこで、本発明者らは、電気部品を収容したハウジングを、ブラケットを介して車両側固定部材に締結する構成の電気部品収容ボックスを開発した。この電気部品収容ボックスは、車両との連結方向に制限されることなく、車両における電気部品収容ボックスの設置個所を自由に設定可能である。
しかしながら、上記電気部品収容ボックスは、車両側固定部材にハウジングを締結する際、締結部材に発生するトルクによりハウジングが回転し、ガタツキの原因となるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両側固定部材にハウジングを締結する際、ハウジングの回転を抑制可能な電気部品収容ボックスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気部品収容ボックスは、下記を特徴としている。
電気部品と、
前記電気部品を収容する、有底箱型の電気部品収容部と、前記電気部品収容部に延設された固定用壁部と、を有するハウジングと、
前記固定用壁部の延在方向に沿って延び、前記固定用壁部に固定され、締結部材によって車両側固定部材に連結される、ブラケットと、を備え、
前記固定用壁部は、前記ブラケット側に突出する一対のボスを有し、
前記一対のボスは、前記車両側固定部材に設けられた一対のボス挿入部に挿入される、
電気部品収容ボックス。
本発明によれば、車両側固定部材にハウジングを締結する際、ハウジングの回転を抑制可能な電気部品収容ボックスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の電気部品収容ボックスの第1実施形態を示すヒューズボックスの斜視図である。 図2は、図1に示したヒューズボックスを背面側から視た斜視図である。 図3は、図1に示したヒューズの斜視図である。 図4は、図1に示したハウジングの斜視図である。 図5は、図1に示したバスバーの斜視図である。 図6は、図1に示したブラケットの斜視図である。 図7は、図1に示した車両側固定部材の斜視図である。 図8は、参考例1のヒューズボックスを背面側から視た斜視図である。 図9は、本発明の電気部品収容ボックスの第2実施形態を示すヒューズボックスの斜視図である。 図10は、図9に示したヒューズボックスの組み付け途中の状態を示す背面図である。 図11は、図10におけるXI-XI断面図である。 図12は、図9に示したヒューズボックスの組み付け後の状態を示す背面図である。 図13は、図12におけるXIII-XIII断面図である。 図14は、参考例2のヒューズボックスの組み付け途中の状態を示す背面図である。 図15は、図14におけるXV-XV断面図である。 図16は、参考例2のヒューズボックスの組み付け後の状態を示す背面図である。 図17は、図16におけるXVII-XVII断面図である。 図18は、本発明の電気部品収容ボックスの第3実施形態を示すヒューズボックスを背面側から視た斜視図である。 図19は、図18に示したハウジングの斜視図である。 図20は、図18におけるブラケットの斜視図である。 図21は、図18に示したヒューズボックスの組み付け途中の状態を示す背面図である。 図22は、図18に示したヒューズボックスの組み付け後の状態を示す背面図である。 図23は、図22におけるXXIII-XXIII断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の電気部品収容ボックスの第1実施形態を示すヒューズボックス1の斜視図であり、図2は、図1に示したヒューズボックス1を背面側から視た斜視図である。図1及び図2は、ヒューズボックス1が車両側固定部材9に連結された状態を示す。図3~図6は、それぞれ、ヒューズボックス1を構成する部品を示す。図3は、ヒューズ2、及びヒューズ2を締結するためのボルトBの斜視図であり、図4は、ハウジング5の斜視図であり、図5は、一対のバスバー3の斜視図であり、図6は、ブラケット8の斜視図である。図7は、ヒューズボックス1を連結する対象である車両側固定部材9、及びヒューズボックス1を車両側固定部材9に締結するためのボルト6の斜視図である。図8は、参考例1のヒューズボックス101を背面側から視た斜視図である。図8において、図1等に示した部材と同一又は同等の部位又は部材には、同一又は類似の符号を付す。以下、説明の便宜上、図1に示すように、前後方向、左右方向、及び上下方向を定義する。前後方向、左右方向、及び上下方向は、互いに直交する。
ヒューズボックス1は、図1に示すように、電気部品の一例としてのヒューズ2と、一対のバスバー3と、ヒューズ2を収容するハウジング5と、ブラケット8とを備える。ヒューズボックス1において、図示しない電線の端末に接続される電線端子と、図3に示すヒューズ端子22とが、バスバー3を介して電気的に接続される。
ヒューズ2は、図3に示すように、左右方向に延びる円筒状のヒューズ本体部21と、
ヒューズ本体部21の両端から突出するヒューズ端子22とを有する。各ヒューズ端子22は、略正方形の板状を有し、中央に貫通孔22aが設けられる。この貫通孔22aに、
ボルトBが挿通されて、ヒューズ2はハウジング5に締結される。
ハウジング5は、図4に示すように、ヒューズ2を収容する、有底箱型のヒューズ収容部51と、ヒューズ収容部51に延設された固定用壁部4とを有し、合成樹脂等の絶縁樹脂で形成される。本開示において、有底箱型とは、少なくとも底面及び側面を有する形状であればよく、底面及び側面の形状は矩形状に限定されない。
ヒューズ収容部51は、電気部品収容部の一例である。ヒューズ収容部51は、上面が開放された略直方体状を有し、底部511の、前後方向及び左右方向における中央位置に、ヒューズ本体部21を収容するための凹部51aが設けられる。底部511における、
凹部51aの左右側には、ボルトBに螺合するナット52が埋め込まれる。
固定用壁部4は、略矩形板状の壁部本体41を有し、ヒューズ収容部51の後壁が、底部511から、ヒューズ2の収容方向である上下方向に沿って立設される。固定用壁部4は、ヒューズ収容部51に隣接して立設される。固定用壁部4は、壁部本体41上辺の中央に、U字状に切り欠かれた開口部7を有する。
壁部本体41は、図2に示すように、後面に、一対の係止片45と、一対のボス44とを有する。係止片45は、壁部本体41の後面から、後方に突出し、板状のブラケット8の左右端近傍に設けられた一対の係止孔8cのそれぞれに挿入され、係合する。係止片45と係止孔8cとの係合により、ブラケット8が壁部本体41に保持固定される。ボス44は、壁部本体41の後面から、後方、すなわちブラケット8側に突出する円筒状部材である。ボス44は、ブラケット8の挿通孔8bを介して、車両側固定部材9のボス挿入部9bに挿入される。一対の係止片45、及び一対のボス44は、それぞれ、ブラケット8が壁部本体41に保持された状態で締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。
バスバー3は、図5に示すように、左右対称に一対設けられる。バスバー3は、屈曲された導電性金属板であるバスバー本体31と、バスバー本体31に固定されたボルト32とを有する。バスバー本体31は、上下方向に延びる第1部分311と、前後方向及び左右方向に延びる第2部分312とを有する。
第1部分311には、前後方向に延び、電線端子TAが接続されるボルト32が設けられる。第1部分311及びボルト32は、電線Wに接続される電線接続部として機能する。第2部分312には、ボルトBが挿通される貫通孔33が設けられる。第2部分312における貫通孔33が設けられた部分は、ヒューズ端子22に接続する端子接続部として機能する。
ブラケット8は、図6に示すように、平板状であり、左右方向、及び固定用壁部4の延在方向である上下方向に延びるブラケット本体81を有する。ブラケット8は、固定用壁部4の後面側に固定される。ブラケット8は、例えば、金属板を打ち抜き加工することにより形成されるが、ハウジング5の固定用壁部4よりも剛性の高い樹脂で形成されてもよい。ブラケット8は、ブラケット本体81の上方における、左右方向の中央位置に、締結用孔8aを有する。締結用孔8aは、ブラケット8の厚さ方向、すなわち前後方向にボルト6が挿通され、ボルト6を車両側固定部材9に締結するための第1締結用孔として機能する。ブラケット8は、締結用孔8aの左右側に矩形状の係止孔8cをそれぞれ有し、締結用孔8aの下方における左右側に一対の挿通孔8bを有する。一対の挿通孔8bは、締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。挿通孔8bは、ハウジング5を車両側固定部材9に連結する際、ボス44がブラケット8への干渉を避けるような位置、形状及び大きさに形成される。
車両側固定部材9は、図7に示すように、平板状を有し、ボルト6が挿通される挿通孔9aが、上部における左右方向の中央位置に設けられ、一対のボス44が挿通される一対のボス挿入部9bが、挿通孔9aの下方に設けられる。一対のボス挿入部9bは、挿通孔9aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。ボス挿入部9bは、ボス44の形状及び大きさに応じた形状及び大きさに形成される。車両側固定部材9は、ヒューズボックス1の取付対象の一例である。
次に、ヒューズボックス1の組み付けについて説明する。
まず作業者は、ハウジング5に一対のバスバー3を載置する。各バスバー3は、第1部分311が固定用壁部4の前面に接し、第2部分312の貫通孔33が底部511のナット52上に位置するように、ハウジング5に載置される。次に作業者は、ヒューズ2をバスバー3上に配置する。ヒューズ2は、ヒューズ本体部21がハウジング5の凹部51aに収容され、各ヒューズ端子22の貫通孔22aがバスバー3の貫通孔33の位置に対応するように、配置される。この結果、ナット52、貫通孔33、及び貫通孔22aが、上下方向に並んで重なるように配置される。そして、ボルトBが、貫通孔33及び貫通孔22aに挿通され、ナット52と螺合することにより、ヒューズ2及びバスバー3がハウジング5に締結固定される。
作業者は、ハウジング5の固定用壁部4の後面に、ブラケット8を取り付ける。ブラケット8は、各係止片45が各係止孔8cの前方に位置し、かつ、ハウジング5から後方に突出する各ボス44が、各挿通孔8b内に位置するように配置される。この状態で、作業者がブラケット8の前面を壁部本体41の後面に当接させると、係止片45が係止孔8cの側壁に係合し、ブラケット8は、ハウジング5の固定用壁部4に固定され、ボス44が挿通孔8bを介してブラケット8の後方に突出する。
次に、以上のように組み付けられたヒューズボックス1の、車両側固定部材9への連結固定について説明する。
作業者は、ヒューズボックス1のブラケット8を車両側固定部材9に近接させる。ブラケット8は、ブラケット8の締結用孔8aが車両側固定部材9の挿通孔9aと前後に並び、かつ、一対のボス挿入部9bに一対のボス44が挿入されるように、配置される。そして作業者は、締結用孔8a及び挿通孔9aに、後側からボルト6を挿通し、壁部本体41の開口部7内に配置したナットに螺合させる。ボルト6がナットに螺合することにより、
固定用壁部4の後面に保持されたブラケット8を介して、ハウジング5が車両側固定部材9に締結固定される。尚、ボルト6は、逆方向、すなわち、ブラケット8及び車両側固定部材9の前側から挿入し、後側に配置したナットに螺合させてもよい。
ここで、ハウジング5の固定用壁部4に固定されたブラケット8を、ボルト6によって車両側固定部材9に連結する際、ボルト6に発生するトルクがブラケット8を回転させようとする。このため、図8に示す参考例1のヒューズボックス101のように、固定用壁部104がボス44を有さず、ブラケット108が挿通孔8bを有さず、車両側固定部材109がボス挿入部9bを有しない場合、このトルクによってハウジング5が回転される場合がある。ハウジング5が回転された状態で車両側固定部材109に連結されると、本来の取付位置からずれてしまい、連結後にガタツキが発生し得る。一方、第1実施形態のヒューズボックス1においては、このトルクを、車両側固定部材9の一対のボス挿入部9bに挿入された一対のボス44で受ける。よって、ハウジング5をボルト6によって車両側固定部材9に組み付ける際、ブラケット8に固定されたハウジング5の回転を抑制できる。したがって、車両側に連結したヒューズボックス1が、車両の振動などの影響を受けた場合であっても、ガタツキ発生を抑制できる。
続いて作業者は、バスバー3への電線端子の締結を行う。電線端子は、貫通孔を有する丸形端子であり、電線の一端部に取り付けられている。各電線端子は、この貫通孔にボルト32が挿通された状態で、バスバー3の第1部分311とナットとで挟まれて締結固定される。このように電線端子がバスバー3に締結されることで、電線の他端部に接続されている外部負荷とバスバー3とが電気的に接続される。
ヒューズボックス1をボルト6の締結によって車両側固定部材9に固定し、バスバー3のボルト32に電線端子を締結する際、バスバー3のボルト32に締結される電線端子の締結方向と、ボルト6の締結方向とがいずれも前後方向となり一致する。よって、作業者は、作業姿勢を変えることなくヒューズボックス1の取付及び電線端子の締結が可能であるため、作業性が向上する。
また、ヒューズボックス1において、ハウジング5の固定用壁部4は、開口部7に配置されたボルト6によって、ブラケット8を介して車両側固定部材9に締結される。よって、ヒューズ2の直上へのボルト6の突出を抑えることができるため、ヒューズボックス1を外すことなく、ヒューズ2の交換が可能となり、作業性が向上する。
以上説明したように、本実施形態のヒューズボックス1によれば、ヒューズ2を収容したハウジング5を、固定用壁部4に固定されたブラケット8を介して車両側固定部材9に締結する。この構成により、固定用壁部4の延在方向に応じた方向で、ハウジング5と車両側固定部材9とを連結できる。よって、車両側の要求に応じて固定用壁部4の延在方向を適宜設定することにより、車両との連結方向に制限されることなく、車両におけるヒューズボックス1の搭載位置を自由に設定できる。
ヒューズボックス1において、ハウジング5の固定用壁部4に固定されたブラケット8を、ボルト6によって車両側固定部材9に連結する際、ボルト6に発生するトルクがブラケット8を回転させようとする。ヒューズボックス1は、このトルクを、車両側固定部材9の一対のボス挿入部9bに挿入された一対のボス44で受ける。よって、ハウジング5をボルト6によって車両側に組み付ける際、ブラケット8に固定されたハウジング5の回転を抑制できる。したがって、車両側に連結したヒューズボックス1が、車両の振動などの影響を受けた場合であっても、ガタツキ発生を抑制できる。
ヒューズボックス1と異なる構造として、図8のヒューズボックス101において、ブラケット108と車両側固定部材109とを2箇所において締結部材で連結する構造が考えられるが、部品点数が増加してしまう。また、ヒューズボックス101において、ブラケット108に回転防止構造を設けようとすると、ブラケット108の構造又は形状が複雑化してしまい、製造性が悪くコストが上がるおそれがある。
これらの構造に対し、ヒューズボックス1では、ハウジング5の固定用壁部4に一対のボス44を有し、車両側固定部材9の各ボス挿入部9bに各ボス44を挿入することで、
ハウジング5の回転を防止している。したがって、部品点数を増加させることや、ブラケット8を複雑化させることがない。よって、ヒューズボックス1によれば、製造コストの増加を抑制しながら、ハウジング5の回転を防止し、ガタツキ発生を抑制できる。
また、ヒューズボックス1によれば、ブラケット8が挿通孔8bを有することにより、
ボス44を挿通孔8bに挿入して、ボス44とブラケット8との干渉を避けることができる。よって、ハウジング5を作業性よく車両に組み付けることができる。
また、ヒューズボックス1によれば、固定用壁部4がヒューズ2の収容方向である上下方向に沿って立設されるので、収容方向に沿ってブラケット8を取り付け、車両側固定部材9に締結できる。よって、ヒューズ2を収容するハウジング5の一部を、例えば前後方向に突出させて車両連結部を設け、車両連結部に締結部材を挿通して車両側に固定する構造の電気部品収容ボックスと比較して、車両連結部の張り出し量を抑えることができる。
よって、ヒューズボックスの小型化が可能となる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の電気部品収容ボックスの第2実施形態を示すヒューズボックス1Aの斜視図である。図10は、図9に示したヒューズボックス1Aの組み付け途中の状態を示す背面図であり、図11は、図10におけるXI-XI断面図である。図12は、図9に示したヒューズボックス1Aの組み付け後の状態を示す背面図であり、図13は、図12におけるXIII-XIII断面図である。図14~図17は、参考例2のヒューズボックス101Aを示す。図14は、参考例2のヒューズボックス101Aの組み付け途中の状態を示す背面図であり、図15は、図14におけるXV-XV断面図である。図16は、参考例2のヒューズボックス101Aの組み付け後の状態を示す背面図であり、図17は、図16におけるXVII-XVII断面図である。図9~図17において、図1等に示した部材と同一又は同等の部位又は部材には、同一又は類似の符号を付す。
図9~図13に示すヒューズボックス1Aは、第1実施形態のヒューズボックス1におけるハウジング5、固定用壁部4、及びブラケット8に代えて、ハウジング5A、固定用壁部4A、及びブラケット8Aを有する。ヒューズボックス1Aは、ハウジング5Aの固定用壁部4Aとブラケット8Aとの固定構造が、ヒューズボックス1におけるハウジング5の固定用壁部4とブラケット8との固定構造と異なる。以下、第1実施形態との相違点について、主に説明する。
固定用壁部4Aは、壁部本体41の後面に、一対のガイド溝42、一対のガイド溝43、一対のボス44と、一対の係止片46とを有する。ガイド溝42及びガイド溝43は、それぞれ、上下方向に延び、板状のブラケット8Aの左右側縁が挿入される。ガイド溝42は、壁部本体41と溝壁421とによって画成され、ガイド溝43は、壁部本体41と溝壁431とによって画成される。係止片46は、壁部本体41の後面から、後方に突出し、板状のブラケット8Aにおける幅狭部82の左右端近傍に設けられた一対の係止孔8cのそれぞれに挿入され、係合する。係止片46と係止孔8dとの係合により、ブラケット8Aが壁部本体41に保持固定される。
ボス44は、壁部本体41の後面から、後方、すなわちブラケット8A側に突出する円筒状部材である。ボス44は、ブラケット8Aの挿通孔8bを介して、車両側固定部材のボス挿入部(図7参照)に挿入される。一対の係止片46、及び一対のボス44は、それぞれ、ブラケット8Aが壁部本体41に保持された状態で締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。
ブラケット8Aは、図10等に示すように、平板状であり、左右方向、及び固定用壁部4Aの延在方向である上下方向に延びるブラケット本体81を有する。ブラケット8Aは、固定用壁部4Aの後面側に固定される。ブラケット8Aは、例えば、金属板を打ち抜き加工することにより形成されるが、ハウジング5Aの固定用壁部4Aよりも剛性の高い樹脂で形成されてもよい。ブラケット本体81は、略矩形状の幅狭部82と、幅狭部82よりも広い幅を有する幅広部83とを有し、幅方向、すなわち左右方向の両端が段差形状とされる。ブラケット8Bは、幅狭部82の上方における、左右方向の中央位置に、締結用孔8aを有する。締結用孔8aは、ブラケット8Aの厚さ方向、すなわち前後方向にボルト等の締結部材が挿通され、締結部材を車両側固定部材に締結するための第1締結用孔として機能する。
ブラケット8Aは、締結用孔8aの左右側に、上下方向に延びる長円形状の挿通孔8b1をそれぞれ有し、各挿通孔8b1の外側、すなわちブラケット8Aの側縁側に、矩形状の係止孔8dをそれぞれ有する。一対の挿通孔8b1及び一対の係止孔8dは、締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。ハウジング5Aをブラケット8Aに連結する際、各挿通孔8b1には、ボス44が挿入され、挿通孔8b1内を下方にスライドされる。一対の係止孔8dには、壁部本体41の係止片46が係合することで、ブラケット8Aが壁部本体41に保持固定される。
次に、ヒューズボックス1Aの組み付けについて説明する。
まず作業者は、第1実施形態のヒューズボックス1と同様に、ハウジング5Aに一対のバスバー3を載置し、ヒューズ2をバスバー3上に配置する。ヒューズ2は、ヒューズ本体部21がハウジング5Aの凹部に収容され、各ヒューズ端子22の貫通孔がバスバー3の貫通孔の位置に対応するように、配置される。そして、ボルトBが、バスバー3の貫通孔及びヒューズ端子22の貫通孔に順次挿通され、ハウジング5の底部に埋め込まれたナットと螺合することにより、ヒューズ2及びバスバー3がハウジング5Aに締結固定される。
作業者は、ハウジング5Aの固定用壁部4Aの後面に、ブラケット8Aを取り付ける。ブラケット8Aは、図10に示すように、ハウジング5Aから後方に突出する各ボス44が、各挿通孔8b1の上端縁に接触するように各挿通孔8b1に挿通され、かつ、ブラケット本体81の前面が固定用壁部4Aの後面に当接するように配置される。このとき、ブラケット8Aは、幅狭部82の左右の肩部821が一対の溝壁421下方に位置し、幅広部83の左右の肩部831が一対の溝壁431下方に位置するように、配置される。この状態で、作業者がブラケット8Aを上方にスライドさせると、ブラケット8Aは、各肩部821及び各肩部831が一対のガイド溝42のそれぞれ及び一対のガイド溝43のそれぞれにガイドされて上方に移動される。ブラケット8Aのスライドに伴い、ブラケット8Aの上縁が各係止片46を前方に押しながら乗り越え、図12に示すように、各係止片46がブラケット8Aの各係止孔8dに係合して、ブラケット8Aが固定用壁部4に固定される。図12に示す組み付け完了状態において、ガイド溝42は幅狭部82を挿入保持し、ガイド溝43は幅広部83を挿入保持し、肩部821は壁部本体41の上縁と面一となり、肩部831がガイド溝43内の上壁に当接している。また、組み付け完了状態において、ブラケット8Aは、肩部821、831がガイド溝42、43にそれぞれ挟持され、ボス44が挿通孔8b1を介してブラケット8の後方に突出している。
組み付けが完了したヒューズボックス1Aは、第1実施形態のヒューズボックス1と同様に、車両側固定部材に連結固定される。第2実施形態のヒューズボックス1Aにおいても、第1実施形態と同様に、ボス44が車両側固定部材のボス挿入部に挿入されることにより、ブラケット8Aに固定されたハウジング5Aの回転を抑制しながら車両側固定部材に締結固定される。
ブラケットをハウジングに固定する方法として、本発明者らは、当初、図14~図17に示す参考例2の構造を検討した。参考例2のヒューズボックス101Aは、ハウジングの壁部本体41に一対の溝壁1421が設けられて上下方向に延びる一対のガイド溝1420が構成される。ブラケット108Aを壁部本体41にスライドさせて取り付ける際、ブラケット108Aの左右側縁が一対のガイド溝1420にガイドされる。ヒューズボックス101Aにおいて、ブラケット108Aの左右側縁とガイド溝1420の底壁とのクリアランス、及び、ガイド溝1420の上下方向の長さであるガイド溝量L’(図17参照)は、ブラケット108Aをガタツキなく固定可能な程度に設定される。このため、スライドストローク量A’(図15参照)が長くなり、部品が大型化することとなる。また、参考例2のヒューズボックス101Aにおいては、ボス44との干渉を避けるため、ブラケット108Aの上縁から下方に延びる挿通孔108b1が設けられている。このため、ブラケット108Aの強度低下が懸念され、強度を維持するためにブラケット108Aの厚みを増加させようとすると、ヒューズボックス101Aの前後方向のサイズが大きくなる。
そこで、本発明者らは、ガイド溝1420を2つに分割した、第2実施形態のヒューズボックス1Aの構成とした。第2実施形態のヒューズボックス1Aによれば、ブラケット8Aの左右側縁の各箇所が、2つに分割されたガイド溝42、43にガイドされるので、1箇所当たりのガイド形状が短くなる。このため、ハウジング5Aの部品製造性が向上する。また、各ガイド溝42、43におけるスライドストローク量A(図11参照)を短くできるため、組み付け作業性が向上し、ブラケット8Aの小型化が可能となる。スライドストローク量Aがヒューズボックス101Aにおけるスライドストローク量A’よりも短くなるが、ガイド溝量L(図13参照)は、ヒューズボックス101Aにおけるガイド溝量L’(図17参照)と同程度の、ガタ止めに必要な長さを満足できる。また、溝壁421、431の位置は、ブラケット8Aの左右側縁における肩部821、831と、ガイド溝42、43の各底壁とのクリアランスが、ガタツキなく良好にブラケット8Aを固定可能な程度に設定されている。
第2実施形態のヒューズボックス1Aは、ガイド溝42の外側にガイド溝43が位置する段差構造を有するので、ブラケット8Aの組み付けを、ボス44を挿通孔8b1に前後方向に挿入した後、上下方向にスライドさせる、2段階方法とすることができる。よって、スライドストローク量Aを短くできるので、作業性を改善でき、かつ、ブラケット8Aの小型化が可能となるためコストを削減できる。さらに、組み付け方法を2段階とすることにより、挿通孔8b1の上縁を開放することなく、挿通孔8b1を閉じた長円形状とすることができる。したがって、参考例2のブラケット108Aのように一部が切り欠かれた場合と比較して、ブラケット8Aの強度を向上できる。
以上説明したように、第2実施形態のヒューズボックス1Aによれば、第1実施形態のヒューズボックス1と同様の効果に加え、ガイド溝42、43が段差構造を有することにより、ハウジング5Aの製造性が向上する。また、ヒューズボックス1Aによれば、ブラケット8Aをハウジング5Aに組み付ける際の作業性が改善し、ブラケット8Aの小型化によるコスト削減、及び挿通孔8b1を長円形状とすることによるブラケット8Aの強度向上が可能となる。
(第3実施形態)
図18は、本発明の電気部品収容ボックスの第3実施形態を示すヒューズボックス1Bの斜視図である。図19は、ハウジング5Bの斜視図であり、図20は、ブラケット8Bの斜視図である。図21は、ヒューズボックス1Bの組み付け途中の状態を示す背面図である。図22は、ヒューズボックス1Bの組み付け後の状態を示す背面図であり、図23は、図22におけるXXIII-XXIII断面図である。図18~図23において、図1等に示した部材と同一又は同等の部位又は部材には、同一又は類似の符号を付す。
図18~図23に示すヒューズボックス1Bは、第2実施形態のヒューズボックス1Aにおけるハウジング5A、固定用壁部4A、及びブラケット8Aに代えて、ハウジング5B、固定用壁部4B、及びブラケット8Bを有する。ヒューズボックス1Bは、ハウジング5Bの固定用壁部4Bとブラケット8Bとの固定構造が、ヒューズボックス4Aにおけるハウジング5Aの固定用壁部4Aとブラケット8Aとの固定構造と異なる。以下、第2実施形態との相違点について、主に説明する。
固定用壁部4Bは、壁部本体41Bの後面に、一対のガイド溝42、一対のガイド溝43、一対のボス44と、一対のロック溝47と、一対のロック突起48とを有する。ガイド溝42及びガイド溝43は、それぞれ、上下方向に延び、板状のブラケット8Bの左右側縁が挿入される。ガイド溝42は、壁部本体41と溝壁421とによって画成され、ガイド溝43は、壁部本体41と溝壁431とによって画成される。ロック溝47は、後述するブラケット8Bの係止アーム85を収容する。ロック突起48は、ロック溝47の下端部に設けられ、ブラケット8Bをハウジング5Bに組み付ける際、係止アーム85をロック溝47へ挿入完了した位置(挿入完了位置)で係止アーム85と係止される。係止アーム85の先端(下端)がロック突起48に係止されることにより、ブラケット8Bが壁部本体41Bに保持固定される。
ボス44は、壁部本体41の後面から、後方、すなわちブラケット8B側に突出する円筒状部材である。ボス44は、ブラケット8Bの挿通孔8bを介して、車両側固定部材のボス挿入部(図7参照)に挿入される。一対のロック溝47、一対のロック突起48、及び一対のボス44は、それぞれ、ブラケット8Bが壁部本体41に保持された状態で締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。
ブラケット8Bは、図20等に示すように、平板状であり、左右方向、及び固定用壁部4Bの延在方向である上下方向に延びるブラケット本体81と、ブラケット本体81の一部が切り起こされた一対の係止アーム85とを有する。ブラケット8Bは、固定用壁部4Bの後面側に固定される。ブラケット8Bは、例えば、金属板を打ち抜き加工することにより形成される。係止アーム85は、前方に向けて斜め下方に張り出した片持ち梁状の係止片であるアーム本体851と、アーム本体851の一部がV溝形状とされた薄肉部852とを有する。薄肉部852は、係止アーム85の上下方向における中央部に、左右方向に延びるように形成される。係止アーム85は、前後方向に弾性変形可能であり、薄肉部852が設けられたことにより、板厚が厚くても撓みやすい構造とされている。また、金属板を打ち抜き加工することで、ブラケット本体81とアーム本体851とを形成し、アーム本体851にパンチ等でV溝を加工することにより薄肉部852を形成できるので、ブラケット8Bは容易に製造可能である。薄肉部852は、係止アーム85を曲げたい箇所に対応するアーム本体851の上下方向位置に適宜設定される。
ブラケット本体81Bは、略矩形状の幅狭部82と、幅狭部82よりも広い幅を有する幅広部83とを有し、幅方向、すなわち左右方向の両端が段差形状とされる。ブラケット8Bは、幅狭部82の上方における、左右方向の中央位置に、締結用孔8aを有する。締結用孔8aは、ブラケット8Aの厚さ方向、すなわち前後方向にボルト等の締結部材が挿通され、締結部材を車両側固定部材に締結するための第1締結用孔として機能する。
ブラケット8Bは、締結用孔8aの左右側に、上下方向に延びる長円形状の挿通孔8b1をそれぞれ有し、各挿通孔8b1の外側、すなわちブラケット8Bの側縁側に、係止アーム85をそれぞれ有する。一対の挿通孔8b1及び一対の係止アーム85は、締結用孔8aを上下方向に通過する直線に対して、対称に配置される。ハウジング5Bをブラケット8Bに連結する際、各挿通孔8b1にはボス44が挿入され、挿通孔8b1内を下方にスライドされる。このとき、係止アーム85の下端部が、固定用壁部4Bのロック突起48下方のテーパ面に当接し、上方へのスライドに伴って後側に変位される。ブラケット8Bが所定の位置までスライドされると、係止アーム85の下端部は、固定用壁部4Bのロック突起48を乗り越え、弾性復元力によりロック溝47内に落ちて収容され、ロック突起48の上面に係止される。この結果、ブラケット8Bは、幅狭部82及び幅広部83がガイド溝42及びガイド溝43に収容された状態で、ブラケット8Bが壁部本体41Bに保持固定され、下方への脱落が防止される。
次に、ヒューズボックス1Bの組み付けについて説明する。
まず作業者は、第2実施形態のヒューズボックス1Aと同様に、ハウジング5Bに一対のバスバーを載置し、ヒューズをバスバー上に配置して、ヒューズ及びバスバーをハウジング5Bに締結固定する。
作業者は、ハウジング5Bの固定用壁部4Bの後面に、ブラケット8Bを取り付ける。ブラケット8Bは、図21に示すように、ハウジング5Bから後方に突出する各ボス44が、各挿通孔8b1の上端縁に接触するように各挿通孔8b1に挿通され、かつ、ブラケット本体81Bの前面が固定用壁部4Bの後面に当接するように配置される。このとき、係止アーム85の下端は、ロック突起48の下方に位置している。またこのとき、ブラケット8Bは、幅狭部82の左右の肩部821が一対の溝壁421下方に位置し、幅広部83の左右の肩部831が一対の溝壁431下方に位置するように、配置される。この状態で、作業者がブラケット8Bを上方にスライドさせると、ブラケット8Bは、各肩部821及び各肩部831が一対のガイド溝42のそれぞれ及び一対のガイド溝43のそれぞれにガイドされて上方に移動される。ブラケット8Bのスライドに伴い、各係止アーム85が後方に撓みながら各ロック突起48を乗り越え、図22及び図23に示すように、各係止アーム85の先端(下端)が各ロック溝47内に収容されて、係止が完了する。このように、ブラケット8Bが固定用壁部4Bに固定される。図22及び図23に示す組み付け完了状態において、ガイド溝42は幅狭部82を挿入保持し、ガイド溝43は幅広部83を挿入保持し、肩部821は壁部本体41の上縁と面一となり、肩部831がガイド溝43内の上壁に当接している。また、組み付け完了状態において、ブラケット8Bは、肩部821、831がガイド溝42、43にそれぞれ挟持され、ボス44が挿通孔8b1を介してブラケット8の後方に突出し、各係止アーム85が各ロック突起48によって抜け止めされている。
組み付けが完了したヒューズボックス1Bは、第2実施形態のヒューズボックス1Aと同様に、車両側固定部材に連結固定される。第3実施形態のヒューズボックス1Bにおいても、第2実施形態と同様に、ボス44が車両側固定部材のボス挿入部に挿入されることにより、ブラケット8Bに固定されたハウジング5Bの回転を抑制しながら車両側固定部材に締結固定される。
また、第3実施形態のヒューズボックス1Bは、第2実施形態のヒューズボックス1Aと同様に、ガイド溝42の外側にガイド溝43が位置する段差構造を有する。このため、ブラケット8Bの組み付けを、ボス44を挿通孔8b1に前後方向に挿入した後、上下方向にスライドさせる、2段階方法とすることができる。よって、スライドストローク量を短くできるので、作業性を改善でき、かつ、ブラケット8Bの小型化が可能となるためコストを削減できる。さらに、組み付け方法を2段階とすることにより、挿通孔8b1の上縁を開放することなく、挿通孔8b1を閉じた長円形状とすることができる。したがって、図14等に示した参考例2のブラケット108Aのように一部が切り欠かれた場合と比較して、ブラケット8Bの強度を向上できる。
さらに、第1及び第2実施形態のでは、ハウジング5、5Aに係止片45、46を設けていたのに対し、第3実施形態のヒューズボックス1Bによれば、ハウジング5Bではなく、ブラケット8Bに係止アーム85を設けている。この構成により、ハウジング5Bの形状が複雑化することを回避できるため、部品の製造性を向上できる。
以上説明したように、第3実施形態のヒューズボックス1Bによれば、第2実施形態のヒューズボックス1Aと同様の効果に加え、ハウジング5Bの形状が複雑化することを回避して、部品の製造性を向上できる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
前述した第1実施形態では、固定用壁部4が、ヒューズ収容部51の側壁が上方に延出されて形成されたが、固定用壁部は、ヒューズ収容部51に延設されればよく、例えば、ヒューズ収容部51の底壁が前後方向又は左右方向に延出されて形成されてもよい。同様に、第2実施形態の固定用壁部4A及び第3実施形態の固定用壁部4Bも、ヒューズ収容部に延設されればよい。
ここで、上述した本発明に係る電気部品収容ボックスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電気部品(ヒューズ2)と、
前記電気部品を収容する、有底箱型の電気部品収容部(ヒューズ収容部51)と、前記電気部品収容部に延設された固定用壁部(4、4A、4B)と、を有するハウジング(5、5A、5B)と、
前記固定用壁部の延在方向に沿って延び、前記固定用壁部に固定され、締結部材(ボルト6)によって車両側固定部材(9)に連結される、ブラケット(8、8A、8B)と、を備え、
前記固定用壁部は、前記ブラケット側に突出する一対のボス(44)を有し、
前記一対のボスは、前記車両側固定部材に設けられた一対のボス挿入部(9b)に挿入される、
電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1、1A、1B)。
上記[1]の構成の電気部品収容ボックスによれば、ハウジングの固定用壁部に固定されたブラケットを、締結部材によって車両側固定部材に連結する際、締結部材に発生するトルクがブラケットを回転させようとするが、このトルクを、車両側固定部材の一対のボス挿入部に挿入された一対のボスで受ける。よって、ハウジングを締結部材によって車両側に組み付ける際、ブラケットに固定されたハウジングの回転を抑制できる。したがって、車両側に連結した電気部品収容ボックスが、車両の振動などの影響を受けた場合であっても、ガタツキ発生を抑制できる。
[2] 前記ブラケット(8、8A、8B)は、前記一対のボスが挿入される一対の挿通孔(8b、8b1、8b2)を有し、
前記一対のボスは、前記車両側固定部材に設けられた前記一対のボス挿入部に、前記一対の挿通孔を介して挿入される、
上記[1]に記載の電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1、1A、1B)。
上記[2]の構成の電気部品収容ボックスによれば、ボスを挿通孔に挿入することで、ブラケットとの干渉を避けることができるため、ハウジングを作業性よく車両に組み付けることができる。
[3] 前記ブラケット(8A、8B)は、板状であり、幅狭部(82)と、前記幅狭部よりも広い幅を有する幅広部(83)と、を有するように幅方向両端が段差形状とされ、
前記固定用壁部は、前記幅狭部を挿入保持する一対の有底の第1ガイド溝(ガイド溝42)と、前記幅広部を挿入保持する一対の有底の第2ガイド溝(ガイド溝43)と、を有し、
前記一対の挿通孔(8b1)は、それぞれ、前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝への挿入方向に延びる、長円形状を有する、
上記[2]に記載の電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1A、1B)。
上記[3]の構成の電気部品収容ボックスによれば、ハウジングの固定用壁部は、開口部に配置された第1締結部材によって、ブラケットを介して車両側固定部材に締結される。よって、電気部品の直上への第1締結部材の突出を抑えることができるため、電気部品収容ボックスを外すことなく、電気部品の交換が可能となり、作業性が向上する。
[4] 前記ブラケット(8B)は、金属板であり、前記金属板の一部が切り起こされた係止片(係止アーム85)を有し、
前記固定用壁部(4B)は、前記ブラケット(8B)を挿入保持する一対の有底の第3ガイド溝(ガイド溝42、43)と、挿入完了位置で前記係止片に係止される被係止部(ロック突起48)と、を有し、
前記係止片は、薄肉部(852)を有する、
上記[2]に記載の電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1B)。
上記[4]の構成の電気部品収容ボックスによれば、ブラケットに係止片を設けることで、ブラケットとハウジングとの嵌合が可能となるため、ハウジングに係止片を設ける必要が無くなる。よって、ハウジングの形状が複雑化することを防止して、部品の製造性を向上できる。
[5] 前記ブラケット(8、8A、8B)は、前記ブラケットの厚さ方向に前記締結部材(ボルト6)が挿通され、前記締結部材を前記車両側固定部材に締結するための第1締結用孔(締結用孔8a)を有し、
前記ハウジングは、前記第1締結用孔、及び前記車両側固定部材に設けられた第2締結用孔(挿通孔9a)に挿通された前記締結部材により、前記車両側固定部材に締結される、
上記[1]から[4]のいずれかに記載の電気部品収容ボックス(ヒューズボックス1、1A、1B)。
上記[5]の構成の電気部品収容ボックスによれば、ハウジングを第1締結用孔及び第2締結用孔に挿通された締結部材によって車両側に組み付ける際、ブラケットに固定されたハウジングの回転を抑制できる。
1、1A、1B ヒューズボックス
2 ヒューズ
3 バスバー
4、4A、4B 固定用壁部
5、5A、5B ハウジング
6 ボルト(締結部材)
7 切欠き部(開口部)
8、8A、8B ブラケット
8a 締結用孔(第1締結用孔)
8b、8b1 挿通孔
9 車両側固定部材
9a 挿通孔(第2締結用孔)
9b ボス挿入部
31 バスバー本体
32 ボルト
42、43 ガイド溝(第1ガイド溝、第2ガイド溝、第3ガイド溝)
44 ボス
51 ヒューズ収容部
82 幅狭部
83 幅広部
85 係止アーム(係止片)
852 薄肉部

Claims (5)

  1. 電気部品と、
    前記電気部品を収容する、有底箱型の電気部品収容部と、前記電気部品収容部に延設された固定用壁部と、を有するハウジングと、
    前記固定用壁部の延在方向に沿って延び、前記固定用壁部に固定され、締結部材によって車両側固定部材に連結される、ブラケットと、を備え、
    前記固定用壁部は、前記ブラケット側に突出する一対のボスを有し、
    前記一対のボスは、前記車両側固定部材に設けられた一対のボス挿入部に挿入される、
    電気部品収容ボックス。
  2. 前記ブラケットは、前記一対のボスが挿入される一対の挿通孔を有し、
    前記一対のボスは、前記車両側固定部材に設けられた前記一対のボス挿入部に、前記一対の挿通孔を介して挿入される、
    請求項1に記載の電気部品収容ボックス。
  3. 前記ブラケットは、板状であり、幅狭部と、前記幅狭部よりも広い幅を有する幅広部と、を有するように幅方向両端が段差形状とされ、
    前記固定用壁部は、前記幅狭部を挿入保持する一対の有底の第1ガイド溝と、前記幅広部を挿入保持する一対の有底の第2ガイド溝と、を有し、
    前記一対の挿通孔は、それぞれ、前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝への挿入方向に延びる、長円形状を有する、
    請求項2に記載の電気部品収容ボックス。
  4. 前記ブラケットは、金属板であり、前記金属板の一部が切り起こされた係止片を有し、
    前記固定用壁部は、前記ブラケットを挿入保持する一対の有底の第3ガイド溝と、挿入完了位置で前記係止片に係止される被係止部と、を有し、
    前記係止片は、薄肉部を有する、
    請求項2に記載の電気部品収容ボックス。
  5. 前記ブラケットは、前記ブラケットの厚さ方向に前記締結部材が挿通され、前記締結部材を前記車両側固定部材に締結するための第1締結用孔を有し、
    前記ハウジングは、前記第1締結用孔、及び前記車両側固定部材に設けられた第2締結用孔に挿通された前記締結部材により、前記車両側固定部材に締結される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電気部品収容ボックス。
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