JP2023078908A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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Kazuhiro Endo
修平 永田
Shuhei Nagata
健裕 秋澤
Takehiro Akisawa
考作 中村
Kosaku Nakamura
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Abstract

【課題】小径なロータリ圧縮機を提供する。【解決手段】本発明のロータリ圧縮機100は、外郭を形成する密閉容器1と、密閉容器1内に収納されるモータ要素2および圧縮要素3と、密閉容器1の底部の冷凍機油を貯留する貯留部4と、モータ要素2と圧縮要素3とが連結される回転軸5とを備え、圧縮要素3は、筒状のシリンダ31a,31bと、シリンダ31a,31b内に配置され回転軸5に設けられる偏心軸部51a、51bに回転自由に嵌合される環状のローラ32a,32bと、ローラ32a,32bの外周面に当接してシリンダ31a,31bの半径方向に往復運動するベーン36a,36bと、ベーン36a,36b後端部に設置されたばね37a,37bとを有し、ベーン36a,36b後端部は、往復運動する際に、密閉容器1の内周面1nより外方に突出する。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリ圧縮機に関する。
特許文献1、2には、ロータリ圧縮機に関して、ベーンばねの自由長を確保するため、ベーンばねを収納する円筒形状のばねガイドを円筒状の密閉容器の外方へ突出して設けることが記載されている。
実開昭50-28305号公報(第1図、第2図等) WO2020-179043A1号公報(図1、図2、図4等)
柳沢正、ローリングピストン形回転圧縮機の基礎的な運転特性に関する研究、大阪大学博士論文 (1983)
特許文献1、2において、ベーンばねを収納する円筒形状のばねガイドの内径は、ベーンの幅より小さいので、ベーンがばねガイドの円筒内に侵入することはない。したがって、ベーンは突出したばねガイドに接合された円筒状の密閉容器内周より外方に出ることはない。
ところで、ロータリ圧縮機は密閉容器の円筒部に、円筒形状のモータや回転軸、シリンダ等を収納している。そのため、密閉容器の内周面とシリンダ内周面の中心は一致している。また、ベーンはシリンダの半径方向に往復運動するが、ベーンがベーン溝に完全に収納されるためには、密閉容器内径とシリンダ内径とベーン長さとの関係は下式(1)、(1A)を満たさなければならない。
容器内径≧シリンダ内径+ベーン長さ×2 (1)
式(1)は、2で除算して、
容器内半径≧シリンダ内半径+ベーン長さ (1A)
と表せる。
すなわち、圧縮機の小型化を図るため密閉容器の小径化を行う場合、最小容器内径は以下に式で表される。
式(1)により、
最小容器内径=シリンダ内径+ベーン長さ×2 (2)
または、
式(1A)により、
最小容器内半径=シリンダ内半径+ベーン長さ (2A)
したがって、特許文献1及び特許文献2は、容器の小径化を図る場合、密閉容器の径を式(2)、式(2A)で表される値より小さくできないという課題があった。
前記課題を解決するため、本発明のロータリ圧縮機は、外郭を形成する密閉容器と、前記密閉容器内に収納されるモータ要素および圧縮要素と、前記密閉容器の底部に設けられ冷凍機油を貯留する貯留部と、前記モータ要素と前記圧縮要素とが連結される回転軸とを備え、前記圧縮要素は、筒状のシリンダと、前記シリンダ内に配置され前記回転軸に設けられる偏心部に回転自由に嵌合される環状のローラと、前記ローラの外周面に当接して前記シリンダの半径方向に往復運動するベーンと、前記ベーン後端部に設置されたばねとを有し、前記ベーン後端部は、往復運動する際に、前記密閉容器の内周面より外方に突出する。
本発明の実施形態1に係るロータリ圧縮機の縦断面図。 ロータリ圧縮機の圧縮要素の横断面図。 同一冷凍能力での押除量と圧縮機の性能を表すCOPとの関係を表す計算結果を示す図。 パラメータα、βとCOPとの関係を表す計算結果の図。 パラメータα、βと機械効率との関係を表す計算結果の図。 パラメータα、βと体積効率との関係を表す計算結果の図。 実施形態1のロータリ圧縮機(左図)と従来のベーン収納部が密閉容器から突出しないロータリ圧縮機(右図)との比較を示す図。 本発明の実施形態2に係るロータリ圧縮機の縦断面図。 本発明に係る実施形態3の密閉型ロータリ圧縮機を搭載した冷蔵庫の縦断面図。
以下、本発明を実施するための形態として、実施形態1、2、3について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<<実施形態1>>
図1に、本発明の実施形態1に係るロータリ圧縮機100の縦断面図を示し、図2に、ロータリ圧縮機100の圧縮要素3の横断面図を示す。
ロータリ圧縮機100は、横型の機械であり、密閉容器1に覆われている。
図1に示す密閉容器1内には、モータ要素2および圧縮要素3が収納されている。密閉容器1の底部は冷凍機油が貯溜されている貯留部4となっている。冷凍機油は、圧縮要素3を潤滑し、圧縮要素3の後記の第1シリンダ室C1(図2参照)と第2シリンダ室C2とをそれぞれシールする。
モータ要素2は、固定子21と回転子22とを有している。固定子21は回転磁界を作る。回転子22は回転磁界により回転する。
回転子22には回転軸5が嵌合され固定されている。回転軸5は、2つの偏心軸部51a、偏心軸部51bを圧縮要素3内に有している。
固定子21と回転子22とは中心軸が一致するように配置されている。
<圧縮要素3>
回転軸5の圧縮要素3内の二ヶ所の偏心軸部51a、51bには、それぞれ環状のローラ32a、32b(図2参照)が回転自由に嵌合されている。
図1に示すように、圧縮要素3には、筒状のシリンダ31aと仕切り板33と筒状のシリンダ31bとが設けられている。
回転軸5は、圧縮要素3において、一方側が主軸受34に支持され,他方側が副軸受35に支持されている。
圧縮要素3は、第1シリンダ室C1と第2シリンダ室C2とを具備している。
第1シリンダ室C1は、図1に示すように、筒状のシリンダ31a、環状のローラ32a、主軸受34、および仕切り板33で形成されている。
第2シリンダ室C2は、筒状のシリンダ31b、環状のローラ32b、仕切り板33、および副軸受35で形成されている。
図2に示すように、シリンダ31a内の第1シリンダ室C1を吸入室C1nと圧縮室C1oとに区切るために、板状のベーン36aが設置されている。ベーン36aは、環状のローラ32aの外周に常に当接して、ローラ32aを回転軸5の偏心軸部51aに押圧する。偏心軸部51aは回転運動するので、ベーン36aはシリンダ31aの半径方向に往復運動を繰り返す。
同様に、シリンダ31b内の第2シリンダ室C2を吸入室C2nと圧縮室C2oに区切るために、板状のベーン36bが設置されている。ベーン36bは、環状のローラ32bの外周に常に当接して、ローラ32bを回転軸5の偏心軸部51b(図1参照)に押圧する。偏心軸部51bは回転運動するので、ベーン36bはシリンダ31bの半径方向に往復運動を繰り返す。
図1に示すように、密閉容器1の軸方向の一方側には、吸入パイプ6と吐出パイプ7とが設置されている。
<圧縮要素3の動作>
吸入パイプ6は、圧縮するためのガス冷媒を、第1シリンダ室C1の吸入室C1n(図2参照)と第2シリンダ室C2の吸入室C2n(図2参照)とに吸入する。
吸入されたガス冷媒は、図2に示す第1シリンダ室C1の圧縮室C1oと第2シリンダ室C2の圧縮室C2oとで圧縮される。圧縮後、圧縮室C1o、C2oで圧縮されたガス冷媒は、密閉容器1内の空間11(図1参照)に一旦吐き出される。その後、圧縮されたガス冷媒は、吐出パイプ7を通って冷凍サイクル等に流出する。
図1に示す密閉容器内空間11は、圧縮室C1o、C2oで圧縮されたガス冷媒の吐出圧力(高圧)となっている。そのため、シリンダ31a、31bの第1・第2シリンダ室C1、C2内から見たベーン36a、36bの後端に常に中心側に向かう高圧がかかる。これにより、ベーン36a、36bの先端がそれぞれローラ32a、32bの各外周面から離れるのを防止している。
<ベーン36a、36bと圧縮ばね37a、37b>
図1に示すベーン36a、36bの後端部に設置された圧縮ばね37a、37bは、それぞれ運転開始初期の背圧が不十分なときに、ベーン36a、36bのローラ32a、32bからの離脱を防止する程度のばね力を有する。
密閉容器1底部に貯溜された冷凍機油には、圧縮室C1o、C2oから吐き出されたガス冷媒によって高圧がかかっている。そのため、図1、図2に示すベーン36a、36bとシリンダ31a、31b等の微小隙間から冷凍機油がそれぞれ第1・第2シリンダ室C1、C2内に流入し、各部のシールおよび偏心軸部51a、51の回転運動に係る機械要素の潤滑を行っている。
図2に示すシリンダ31a、31bのベーン収納部310a、310bは、ベーン36a、36bが往復運動する際にベーン溝310a1、310b1に完全に収納されるため、円筒形状のシリンダ31a、31bから外方に突出して形成されている。つまり、ベーン36a、36bの各後端部は、往復運動する際に、密閉容器1の円筒状の内周面1nより外方に突出する。これにより、シリンダ31a、31bの内径を大きく形成でき、COPを向上させることができる(詳細は後記)。
ベーン収納部310a、310bは円筒状の密閉容器1から外方に突出して形成されている。ベーン収納部310a、310bの突出した部分は密閉容器1の底部に設けられる凸部1cに収納されている。
図1において、一点鎖線A-Aは密閉容器1の円筒状の内周面1nの最底面の位置を示し、ベーン36a、36bの後端の往復運動時の最下点の位置はこの密閉容器1の内周の最底面の位置A-Aより、下側になる。すなわち、ベーン31a、31bは密閉容器1の円筒状の内周面1n(図2参照)より外方に突出する構成となっている。
この際、ベーン収納部310a、310bの突出した部分が、密閉容器1の底部の凸部1cに収納されることから、密閉容器1の最小容器内径は以下の式で表される。
最小容器内径<シリンダ内径+ベーン長さ×2 (3)
または、式(3)より、
最小容器内半径<シリンダ内半径+ベーン長さ (3A)
したがって、従来の特許文献1、2の式(2)、式(2A)と比較して、密閉容器1の最小容器内径を小さくでき,小型化に有利である。
以上はシリンダ31a、31bの内径が固定された場合の密閉容器1の内径の小径化による小型化ついて述べたが、以下では容器内径が固定された場合、シリンダ内径を大径化することにより性能が向上する理由について説明する。
<シリンダ31a、31bの内径の大径化による性能向上>
ロータリ圧縮機100のガス冷媒の押除量Vthは以下の式(4)で表される。
Figure 2023078908000002
なお、Rcはシリンダ半径、Rrはローラ外半径,hはシリンダ高さである。
ここで、2個の形状パラメータα(=Rr/Rc)とβ(=h/Rc)を導入し、押除量Vthを固定すると、シリンダ形状はこの2個のパラメータα、β、
つまり、 α=Rr(ローラ外半径)/Rc(シリンダ半径)、β=h(シリンダ高さ)/Rc(シリンダ半径)
により決まる。
シリンダ半径Rcを、式(4)を用いてVth,α,βで表すと、以下の式(5)となる。
Figure 2023078908000003
式(5)から、シリンダ形状は,αが大きいほどβが小さいほど,シリンダ径Dc(=2Rc)が大きく,シリンダ高さh(=βRc)が小さくなるため,扁平形状となる。
<ロータリ圧縮機100のCOP(冷凍能力/圧縮機入力)と押除量Vth>
発明者らは、非特許文献1に記載の計算モデルを参考にして、ロータリ圧縮機100の押除量Vth、パラメータα、βを変化させた時の性能予測を実施した。
図3に、同一冷凍能力での押除量と圧縮機の性能を表すCOP(Coefficient of Performance:冷凍能力/圧縮機入力)との関係を表す計算結果を示す。図3においては、同一冷凍能力を得るため、圧縮機ロータリ100の回転速度を変化させている。
図3より、押除量が大きいほどCOPが向上することが分る。この理由は、押除量が大きいほど回転軸5の回転速度を低くでき、摩擦等による機械損失が低減するためである。したがって、式(5)より、パラメータα、βが同じ場合、シリンダ半径Rcが大きいほど押除量Vthは大きくなる。そのため、シリンダ径Dc(=2Rc(シリンダ半径))が大きいほど性能向上を図ることができる。
<パラメータα、βとCOP>
次に、図3の押除量Vth_aの時のパラメータα、βとCOPとの関係を表す計算結果(COP、機械効率、体積効率)を図4A、図4B、図4Cに示す。
COPは機械効率と体積効率に比例する。
図4Bに示すように、機械効率は、αとβともに大きいほど、大きくなる。
図4Cに示すように、体積効率は、βが小さいほど大きく、αの影響は小さい。
これらの関係により、図4Aに示すように、COPはαが大きいほど、βが小さいほど大きい。すなわち、式(5)より、シリンダ半径Rcが大きいほど、大きくなり、性能向上を図ることができる。
なお、図4Aに示すように、αが大きいほど、βが小さいほどCOPが向上するのは主に以下の理由による。
α(=Rr:ローラ外半径/Rc:シリンダ半径)が大きいほど、ベーン36a、36bの往復運動の長さRc-Rr(=Rc(1-α))が小さくなる。そのため、ベーン溝310a1、310b1(図2参照)での摺動損失が低減し、機械効率が増加する。
β(=h:シリンダ高さ/Rc:シリンダ半径)が小さいほど、シリンダ高さh(=βRc)が小さくなる。そのため、図2に示すように、シリンダ31a、31b内周とローラ32a、32b外周との隙間を介した圧縮室C1o、C2oから吸入室C1n、C2nへの漏れが減少し、体積効率が増加するためである。
以上の説明の通り、密閉容器1の容器内径が固定された場合、シリンダ31a、31bの内径を大径化することにより性能向上を図ることができる。
<冷凍機油>
図1に示すように、密閉容器1の底部の凸部1cの内空間の貯留部4には冷凍機油が貯溜されている。シリンダ31bの背圧室311b(図2参照)の容積がベーン36bの往復運動により変化することにより、給油パイプ41(図1参照)を通して回転軸5の高さまで冷凍機油が吸い上げられ、圧縮要素3に給油される。
図5に、実施形態1のロータリ圧縮機100(図5の左図)と従来のベーン収納部が密閉容器から突出しないロータリ圧縮機200(図5の右図)との比較を示す。
従来のロータリ圧縮機200(図5の右図)のシリンダ31a、31bの寸法は、実施形態1(図5の左図)のロータリ圧縮機100のシリンダ31a、31bの寸法と同じである。
従来のロータリ圧縮機200(図5の右図)の外径D1は、シリンダ31a、31bのベーン収納部310a、310bを内蔵できる寸法となっている。
これに対して、実施形態1(図5の左図)のロータリ圧縮機100は、シリンダ31a、31bのベーン収納部310a、310bを内蔵するため、外径D2の密閉容器1の中心からD1/2の位置に凸部1Cの底部を設けている。
こうして、図5に示すように、実施形態1(図5左図)のロータリ圧縮機100は従来(図5右図)のロータリ圧縮機200と比べて、幅寸法が従来のD1からD2,縦寸法が従来のD1から(D1+D2)/2の大きさに小型化できる。
また、実施形態1のロータリ圧縮機100の冷凍機油の油面高さは従来のロータリ圧縮機200の冷凍機油と同じである。
従来のロータリ圧縮機200(図5右図)では、冷凍機油が外径の大きな密閉容器201の底部の貯留部4aに貯溜している。
これに対して、実施形態1(図5左図)のロータリ圧縮機100では、冷凍機油を容積の小さい凸部1cの内部空間である貯留部4に貯溜している。そのため、実施形態1によれば貯溜する冷凍機油の量を低減できる。
さらに、冷媒として、イソブタンやプロパンのような可燃性冷媒を使用する場合、冷凍機油の量を低減することにより、冷凍機油に溶解する可燃性冷媒の量も減らせる。そのため、実施形態1のロータリ圧縮機100を用いる冷蔵庫や空調装置の安全性向上に寄与することができる。
上記構成によれば、図5左図に示すように、密閉容器1の小径化を図れるロータリ圧縮機100を提供できる。
<<実施形態2>>
次に、本発明の実施形態2の構成および効果等について示す。その際に、実施形態2においては、実施形態1と異なる部分を説明し、実施形態1と重複する部分の説明を省略する。
図6に、本発明の実施形態2に係るロータリ圧縮機110の縦断面図を示す。
実施形態2のロータリ圧縮機110は、実施形態1のロータリ圧縮機100(図1参照)を冷凍機油が貯溜される密閉容器1の底部の貯留部4の凸部1c側が下方に位置するように傾斜させて配置したものである。
図6の一点鎖線C-Cは、回転軸5の中心線を表す。一点鎖線C-Cは密閉容器1の円筒部の中心線と一致する。図6の二点鎖線H-Hは、水平線を表す。図6の実線H1-H1は水平な台を表す。
ロータリ圧縮機110は、回転軸5の中心線C-Cが水平線H-Hに対して、凸部1cが下方に位置するように傾斜して配置する。そのため、高さの異なる台61aと台61bが、それぞれモータ要素2の端部の密閉容器1の底部(図6の密閉容器1の左下)と、圧縮要素3の端部の密閉容器1の底部(図6の密閉容器1の右下)に設けられている。
つまり、高さが高い台61aが、モータ要素2の端部の密閉容器1の底部(図6の密閉容器1の左下)に設置され、高さが低い台61bが、圧縮要素3の端部の密閉容器1の底部(図6の密閉容器1の右下)に設置されている。
これにより、主軸受34を潤滑した冷凍機油が主軸受34の回転子22側から密閉容器1内の空間11に流出した際、モータ要素2付近の密閉容器1の底部に滞留することなく、冷凍機油の自重により、密閉容器1内側の傾斜部に沿って凸部1cの内部空間である貯留部4に流入する。したがって、冷凍機油が凸部1cの内部空間の貯溜部4以外に滞留するのを防止でき、必要な冷凍機油の量を低減できる。実施形態1と比べて、本実施形態2の貯留部4はさらに冷凍機油が貯留される量を低減できる。
したがって、冷凍機油に溶解する可燃性冷媒の量も減らせるので、実施形態2のロータリ圧縮機110を用いる冷蔵庫や空気調和装置の安全性向上に寄与することができる。
<<実施形態3>>
図7に、本発明に係る実施形態3の密閉型ロータリ圧縮機(圧縮機)100(110)を搭載した冷蔵庫300の縦断面図を示す。
実施形態3では、本発明に係るロータリ圧縮機100(110)を搭載した機器の一例である冷蔵庫300について説明する。
冷蔵庫300は、外部空間に対して断熱する箱体の断熱箱体201を有している。冷蔵庫300は、貯蔵室の一例として冷蔵室204、上段冷凍室205、下段冷凍室206、野菜室207を有している。
冷蔵庫300の後下方側には、断熱箱体201と仕切部203で囲まれた機械室が設置されている。機械室には冷凍サイクル装置が設置されている。
冷凍サイクル装置には、前記の実施形態1、2で説明した密閉型ロータリ圧縮機100(110)が採用されている。
冷蔵庫300に、前記の実施形態1、2のロータリ圧縮機100(110)を採用することにより性能向上が図れる。
なお、図7では本発明に係るロータリ圧縮機100(110)を搭載する機器として冷蔵庫300を例にとり説明したが、本発明のロータリ圧縮機100(110)は冷蔵庫300に限られず、空気調和機や冷凍冷蔵ショーケース等の種々の冷凍サイクル装置に適用できる。
<<その他の実施形態>>
1.前記した実施形態1,2,3では、第1シリンダ室C1と第2シリンダ室C2との2つのシリンダ室を有するロータリ圧縮機100(110)を例に挙げて説明したが、本発明は、単一または2つ以上の複数のシリンダ室を有するロータリ圧縮機に適用できるのは勿論である。
2.本発明は、前記した実施形態、変形例の構成に限られることなく、添付の特許請求の範囲内で様々な変形形態、具体的形態が可能である。
1 密閉容器
1c 凸部(内部空間)
1n 内周面
2 モータ要素
3 圧縮要素
4,4a 貯留部
5 回転軸
11 密閉容器内空間
21 固定子
22 回転子
31a,31b シリンダ
32a,32b ローラ
36a,36b ベーン
37a,37b ベーンばね(ばね)
41 給油パイプ
51a、51b 偏心軸部
100,110 ロータリ圧縮機
300 冷蔵庫
H-H 水平線(水平)

Claims (4)

  1. 外郭を形成する密閉容器と、
    前記密閉容器内に収納されるモータ要素および圧縮要素と、
    前記密閉容器の底部に設けられ冷凍機油を貯留する貯留部と、
    前記モータ要素と前記圧縮要素とが連結される回転軸とを備え、
    前記圧縮要素は、筒状のシリンダと、前記シリンダ内に配置され前記回転軸に設けられる偏心軸部に回転自由に嵌合される環状のローラと、前記ローラの外周面に当接して前記シリンダの半径方向に往復運動するベーンと、前記ベーン後端部に設置されたばねとを有し、
    前記ベーン後端部は、往復運動する際に、前記密閉容器の内周面より外方に突出する
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 請求項1に記載のロータリ圧縮機において、
    前記ベーンを前記密閉容器の側面に設けた凸形状の内部空間に収納させるとともに、前記内部空間である貯留部に前記冷凍機油を貯溜させている
    ことを特徴とするロータリ圧縮機。
  3. 請求項2に記載のロータリ圧縮機において、
    前記回転軸を水平に対して、前記凸形状の内部空間が下方に位置するように傾斜して配置されている
    ことを特徴することを特徴とするロータリ圧縮機。
  4. 請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載のロータリ圧縮機を搭載した冷蔵庫。
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