JP2023077162A - コネクタ - Google Patents

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Yusuke Ito
知晃 安田
Tomoaki Yasuda
翔平 三井
Shohei Mitsui
航 山中
Wataru Yamanaka
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Abstract

Figure 2023077162000001
【課題】電線からの押圧力に起因するカバーの離脱を防止する。
【解決手段】小径シールド電線61に接続された小径シールド端子51と、被覆電線67に接続された非シールド端子66と、幅広端子収容部73及び幅狭端子収容部74を有するハウジング10とを備え、幅広端子収容部73は幅広保持部35と蓋部41とを備えて構成され、幅狭端子収容部74は幅狭保持部36と蓋部41とを備えて構成され、蓋部41は、幅広保持部35と幅狭保持部36の開口を覆う板状覆い部42と、板状覆い部42から幅広端子収容部73及び幅狭端子収容部74の内部へ突出し、小径シールド電線61又は被覆電線67からの押圧力によって弾性変形することが可能な弾性受圧部43とを備える。
【選択図】図9

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、溝状の隔壁側収容凹部を有する隔壁部材と、隔壁側収容凹部の開口を塞ぐカバーと、接続端子とを備えたコネクタが開示されている。接続端子を隔壁側収容凹部に収容した状態では、接続端子に接続された同軸ケーブルが、コネクタの後方外部へ導出されている。
特開2014-107139号公報
同軸ケーブルのうちコネクタの後方へ導出した部分に曲げ力が作用し、同軸ケーブルがカバーを押圧したときに、カバーが外れるという問題がある。
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線からの押圧力に起因するカバーの離脱を防止することを目的とする。
本開示のコネクタは、
電線の前端部に接続された端子金具と、
端子収容部を有するハウジングと、を備え、
前記端子収容部に前記端子金具と前記電線の前端部が収容された状態では、前記電線が前記ハウジングの後面から前記ハウジングの外部へ導出され、
前記端子収容部は、U形断面をなす保持部と、前記保持部とは別体の部材からなる蓋部とを備えて構成され、
前記蓋部は、
前記保持部の開口を覆う板状覆い部と、
前記板状覆い部から前記端子収容部の内部へ突出し、前記電線からの押圧力によって弾性変形することが可能な弾性受圧部とを備えている。
本開示によれば、電線からの押圧力に起因する応力の集中を抑制することができる。
図1は、実施例1のコネクタと相手側コネクタとを離脱した状態をあらわす斜視図である。 図2は、ハウジングの分解斜視図である。 図3は、大径シールド端子、小径シールド端子及び非シールド端子の斜視図である。 図4は、コネクタの側断面図である。 図5は、アッパ部材とアウタハウジングとの係止構造をあらわす背面視断面図である。 図6は、ロア部材とアウタハウジングとの係止構造をあらわす背面視断面図である。 図7は、カバーとアウタハウジングとの係止構造をあらわす背面視断面図である。 図8は、小径シールド電線からカバーに対して押圧力が作用していない状態をあらわす部分拡大背面視断面図である。 図9は、小径シールド電線からカバーに対して下向きの押圧力が作用した状態をあらわす部分拡大背面視断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)電線の前端部に接続された端子金具と、端子収容部を有するハウジングと、を備え、前記端子収容部に前記端子金具と前記電線の前端部が収容された状態では、前記電線が前記ハウジングの後面から前記ハウジングの外部へ導出され、前記端子収容部は、U形断面をなす保持部と、前記保持部とは別体の部材からなる蓋部とを備えて構成され、前記蓋部は、前記保持部の開口を覆う板状覆い部と、前記板状覆い部から前記端子収容部の内部へ突出し、前記電線からの押圧力によって弾性変形することが可能な弾性受圧部とを備えている。本開示の構成によれば、保持部内の電線が蓋部側へ変位すると、電線からの押圧力によって弾性受圧部が弾性変形するので、蓋部に生じる応力が板状覆い部と弾性受圧部とに分散される。蓋部の変形量が大きくなった場合、蓋部が保持部から離脱することが懸念される。この点に鑑み、蓋部に生じる応力を分散させることによって、蓋部の最大変形量を抑えたので、蓋部は保持部に取り付けた状態に保持される。本開示によれば、電線から蓋部に作用する押圧力に起因して、カバーが保持部から離脱することを防止できる。
(2)前記保持部が、前記板状覆い部と対向する基部と、前記基部の両側縁から前記板状覆い部側へ延出した一対の側壁部とを有し、前記弾性受圧部が前記側壁部に沿うように配置され、前記弾性受圧部が前記電線からの押圧力によって弾性変形したときに、前記弾性受圧部が前記側壁部に押圧されることが好ましい。この構成によれば、電線からの押圧力が弾性受圧部に作用すると、蓋部が基部から離隔する方向へ押されるが、弾性受圧部と側壁部との間に生じる摩擦抵抗によって、蓋部が基部から離隔する方向へ変位することを防止できる。
(3)(2)において、前記弾性受圧部における前記電線の接触領域が、板状覆い部と直交する方向に対して傾斜した傾斜面によって構成されていることが好ましい。この構成によれば、電線が板状覆い部と直交する方向へ変位して傾斜面を押圧したときに、電線から弾性受圧部に作用する押圧力の一部は、傾斜面の傾斜によって、側壁部に向かう方向の分力となる。電線の変位量が増すほど弾性受圧部の弾性変形量も大きくなるが、弾性受圧部の弾性変形量が一定程度まで増大すると、弾性受圧部が側壁部に当接するので、それ以上、弾性受圧部の弾性変形量は増大しない。よって、弾性受圧部に生じる応力を抑えることができる。
(4)(2)又は(3)において、前記弾性受圧部が前記側壁部に押圧されている状態では、前記電線が前記板状覆い部と非接触の状態に保持されることが好ましい。この構成によれば、電線からの押圧力が板状覆い部に直接作用しないので、板状覆い部に生じる応力が低減され、板状覆い部の弾性変形量が抑えられる。板状覆い部の変形が抑えられることによって、蓋部が外れ難くなる。
(5)前記ハウジングを後方から見た背面視において、前記弾性受圧部は、前記板状覆い部からの突出方向先端に向かって幅狭となるような楔形をなしていることが好ましい。この構成によれば、電線からの押圧力が作用したときに弾性受圧部に生じる応力のうち、電線との接点近傍において弾性受圧部の突出方向と直交する方向の分力は、突出方向先端側よりも、板状覆い部に繋がる突出方向基端側の方が小さい。したがって、弾性受圧部の突出方向基端部に繋がる板状覆い部に生じる分力も小さく抑えられ、板状覆い部の変形に起因して蓋部が外れることを防止できる。
(6)前記ハウジングを後方から見た背面視において、一対の前記弾性受圧部が、前記板状覆い部と直交する仮想対称軸に関して対称をなして設けられていることが好ましい。電線が、板状覆い部に接近する方向へ変位する過程で、電線の変位経路が一方の弾性受圧部側へ片寄ったり、電線が捻れたりすると、端子金具との接続部への負荷が増すことが懸念される。この対策として、一対の弾性受圧部を仮想対称軸に関して対称とし、電線が一方の弾性受圧部側へ接近したり電線が捻れたりしないようにした。これにより、端子金具と電線との接続部に負荷が生じることを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1を、図1~図9を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。本実施例1において、前後の方向については、図1~4におけるX軸の正方向を前方と定義する。左右の方向については、図1~3,5~9におけるY軸の正方向を右方と定義する。左右方向と幅方向を同義で用いる。上下の方向については、図1~9におけるZ軸の正方向を上方と定義する。上下方向と高さ方向を同義で用いる。
本実施例1のコネクタAは、シールド機能を有し、回路基板(図示省略)の下面に実装された相手側コネクタB(図1参照)に対して下から嵌合される。相手側コネクタBは、シールド機能を有し、相手側ハウジングHと、複数の相手側シールド端子Tとを有する。
コネクタAは、1つのハウジング10(図1及び図2参照)と、複数(本実施例1では6つ)のシールド端子50,51(図3参照)と、1つの非シールド端子66(図3参照)とを組み付けて構成されている。ハウジング10は、合成樹脂製のアウタハウジング11と、インナハウジング12とを組み付けて構成されている。図2に示すように、アウタハウジング11は、枠部13と、枠部13の前方に隣接して配置された複数の筒状嵌合部24とを有する単一部品である。枠部13は、板厚方向を上下方向に向けた水平な上壁部14と、上壁部14の左右両側縁から下方へ延出した一対の外壁部15とを有する。
図5に示すように、上壁部14における幅方向中央部は、厚さ方向を上下方向とする板状の第1基部16として機能する。上壁部14は、板厚方向を幅方向に向けて幅方向に並ぶ3つの第1側壁部17を有する。3つの第1側壁部17は、第1基部16の幅方向中央位置及び幅方向両端縁とから下方へ突出した形状である。幅方向両側に位置する一対の第1側壁部17は、外壁部15の内側面に連なっていて、一対の第1段差部18を構成する。第1基部16の一部と、左右に隣り合う2つの第1側壁部17とによって、1つの第1保持部19が構成されている。枠部13は、幅方向中央に位置する1つの第1側壁部17を共有して左右に並ぶ一対の第1保持部19を有する。
左右両外壁部15の内側面における高さ方向中央部には、第2段差部20が形成されている。図5に示すように、第2段差部20は、第1段差部18の下方に位置し、第1段差部18よりも外壁部15側に凹んでいる。左右両外壁部15には、夫々、第1ロック孔21(図2,図5参照)と、第2ロック孔22(図2,図6参照)と、第3ロック孔23(図2,図7参照)とが形成されている。
複数の筒状嵌合部24は、軸線を上下方向に向けた筒形状をなす。複数の筒状嵌合部24は、前後方向及び左右方向に整列して配置されている。図4に示すように、各筒状嵌合部24の内部空間の下端部は、枠部13の内部空間と連通している。複数の筒状嵌合部24は、相手側コネクタBの相手側ハウジングHに対して下から嵌合される。
インナハウジング12は、合成樹脂製であり、図2,4~7に示すように、アッパ部材25と、ロア部材30と、カバー40とを上下に積層して組み付けて構成されている。インナハウジング12は、アウタハウジング11に対し枠部13内に収容された状態で組み付けられている。
アッパ部材25は、板厚方向を上下方向に向けた板状をなす1つの第2基部26と、3つの第2側壁部27とを有する単一部品である。3つの第2側壁部27は、板厚方向を左右方向に向けて、左右方向に間隔を空けて配置されている。3つの第2側壁部27は、第2基部26の幅方向中央位置及び幅方向両端位置から下方へ突出している。第2基部26の一部と、左右に隣り合う2つの第2側壁部27とによって、1つの第2保持部28が構成されている。アッパ部材25は、1つの第2側壁部27を共有して左右に並ぶ一対の第2保持部28を有する。アッパ部材25の左右両外側面には、一対のアッパ側ロック突起29が形成されている。
ロア部材30は、1つの幅広基部31と、幅広基部31よりも幅の狭い1つの幅狭基部32と、3つの厚肉側壁部33と、1つの薄肉側壁部34とを有する単一部品である。幅広基部31と幅狭基部32は、板厚方向を上下方向に向けた板状をなす。幅広基部31は、幅方向において、ロア部材30の左端から、ロア部材30の幅方向中央よりも右方の位置に至る範囲に亘って形成されている。幅狭基部32は、幅広基部31の右端から、ロア部材30の右端に至る範囲に亘って形成されている。幅狭基部32は、幅広基部31よりも低い位置に配置されている。
3つの厚肉側壁部33と1つの薄肉側壁部34は、板厚方向を左右方向に向けた板状をなし、左右方向に間隔を空けて配置されている。薄肉抜き部側壁部34は、左端の厚肉側壁部33と左右方向中央の厚肉側壁部33との間に配置されている。3つの厚肉側壁部33は、幅広基部31の幅方向両端位置及び幅狭基部32の右端位置から下方へ突出している。薄肉側壁部34は、幅広基部31の幅方向中央位置から下方へ突出している。幅広基部31は、左端の厚肉側壁部33と左右方方向中央の厚肉側壁部33との間の領域に配置された部位である。幅狭基部32は、左右方方向中央の厚肉側壁部33と右端の厚肉側壁部33との間の領域に配置された部位である。
図5~9に示すように、幅広基部31の一部と、幅広基部31から突出する1つの厚肉側壁部33と薄肉側壁部34とによって、1つの幅広保持部35が構成されている。ロア部材30は、1つの薄肉側壁部34を共有して左右に並ぶ一対の幅広保持部35を有する。幅狭基部32と、幅広基部31の右端から突出する厚肉側壁部33と、幅狭基部32の右端から突出す厚肉側壁部33とによって、1つの幅狭保持部36が構成されている。右側の幅広保持部35と、幅狭保持部36は、右側の厚肉側壁部33を共有して左右に並ぶように配置されている。ロア部材30の左右両外側面には、一対のロア側ロック突起37が形成されている。
カバー40は、蓋部41と、左右一対のロック用係止壁46とを有する単一部品である。蓋部41は、1つの板状覆い部42と、板状覆い部42から上方へ突出した3対の弾性受圧部43とによって構成された部位である。板状覆い部42は、板厚方向を上下方向に向けた平板状をなす。幅方向における板状覆い部42の形成範囲は、カバー40の左端からカバー40の右端に至る全幅の領域に亘っている。一対のロック用係止壁46は、板状覆い部42の左右両側縁から上方へ板状に延出した形状である。両ロック用係止壁46の外側面には、カバー側ロック突起47が形成されている。
図2に示すように、弾性受圧部43は、前後方向に細長いリブ状をなし、カバー40の後端部に配置されている。弾性受圧部43の後端面とカバー40の後端面とは、面一状に連なっている。図8,9に示すように、ハウジング10を後方から見た背面視において、弾性受圧部43の形状は、直角三角形、即ち板状覆い部42からの突出方向先方に向かって次第に幅寸法が小さくなる楔形である。弾性受圧部43は、摩擦面44と受圧面45とを有する。摩擦面44は、垂直な平面、即ち板状覆い部42の板厚方向と平行な平面である。受圧面45は、垂直方向に対して傾斜した平面、即ち板状覆い部42の板厚方向に対して傾斜した方向へ延出した平坦な傾斜面である。弾性受圧部43は、受圧面45に対して下向き(受圧面45に対して斜め方向)の押圧力を受けると、摩擦面44側へ倒れるように弾性変形するようになっている。弾性受圧部43は、上方に向かって幅狭となる楔状をなすので、弾性受圧部43の弾性変形量は、弾性受圧部43の上端において最大であり、弾性受圧部43の下端側ほど弾性変形量が小さくなる。弾性受圧部43の下端部では、殆ど弾性変形しない。
幅広保持部35には、一対の弾性受圧部43が収容されている。幅狭保持部36にも、一対の弾性受圧部43が収容されている。対をなす2つの弾性受圧部43は、幅方向に間隔を空けた位置関係となるように配置されている。背面視において、1つの対を構成する弾性受圧部43は、板状覆い部42の板厚方向と平行な仮想対称軸V(図9参照)に関して左右対称な形状である。対をなす弾性受圧部43は、受圧面45同士を幅方向に対向させるように配置されている。3対の弾性受圧部43は、幅方向に並ぶように配置されている。
図3,4に示すように、複数のシールド端子50,51は、シールド端子50,51を側方から見た側面視において、L字形に屈曲した形状をなす。複数のシールド端子50,51は、3つの大径シールド端子50と3つの小径シールド端子51とを含む。シールド端子50,51は、L字形に屈曲した内導体52と、内導体52を収容する誘電体53と、誘電体53を包囲する外導体54とを有する。外導体54は、L字形をなす第1シェル55と、圧着部57を有する第2シェル56とを合体して構成されている。
大径シールド端子50は、同軸ケーブルからなる大径シールド電線60の前端部に対して導通可能に接続されている。小径シールド端子51は、同軸ケーブルからなる小径シールド電線61の前端部に対して導通可能に接続されている。大径シールド電線60と小径シールド電線61は、芯線62と、芯線62を包囲する絶縁被覆63と、絶縁被覆63を包囲するシールド層64と、シールド層64を包囲するシース65とを有する。芯線62には内導体52の後端部が固着されている。シールド層64には外導体54の圧着部57が導通可能に固着されている。
図3に示すように、非シールド端子66は、非シールド端子66を側方から見た側面視において、L字形に屈曲した形状をなす。非シールド端子66は、シールド機能を有しない被覆電線67の前端部に対して導通可能に接続されている。図8,9に示すように、被覆電線67は、芯線68と、芯線68を包囲する絶縁被覆69とを有する。
本実施例1のコネクタAの組付手順を説明する。まず、インナハウジング12が組み付けられていない状態のアウタハウジング11に対して、2つの大径シールド端子50を取り付ける。このとき、大径シールド端子50のうち上向きの前端部を筒状嵌合部24内に収容し、大径シールド端子50のうち第2シェル56が包囲されている部位を、第1保持部19内に収容する。
次に、アウタハウジング11の下方からアッパ部材25を枠部13内に組み付ける。アッパ部材25は、第2基部26の左右両端部を第1段差部18に当接させるとともに、アッパ側ロック突起29を第1ロック孔21に係止させることによって、組付け状態にロックされる。アッパ部材25をアウタハウジング11に組み付けると、第2基部26が第1保持部19の下面の開口を閉塞することによって、左右一対の第1端子収容部71(図4,6参照)が構成される。第1端子収容部71内には、大径シールド端子50と大径シールド電線60の前端部が収容される。大径シールド電線60は、ハウジング10の後面から後方外部へ導出される。
次に、1つの大径シールド端子50と1つの小径シールド端子51を、アウタハウジング11とアッパ部材25に取り付ける。このとき、各シールド端子50,51のうち上向きの前端部を筒状嵌合部24内に収容し、各シールド端子50,51のうち第2シェル56が包囲されている部位を、第2保持部28内に収容する。
次に、アウタハウジング11の下方からロア部材30を枠部13内に組み付ける。ロア部材30は、幅広基部31の左端部と幅狭基部32の右端部を第2段差部20に当接させるとともに、ロア側ロック突起37を第2ロック孔22に係止させることによって、組付け状態にロックされる。ロア部材30をアウタハウジング11に組み付けると、幅広基部31が第2保持部28の下面の開口を閉塞することによって、左右一対の第2端子収容部72(図4,6参照)が構成される。一方の第2端子収容部72内には、大径シールド端子50と大径シールド電線60の前端部が収容される。大径シールド電線60は、ハウジング10の後面から後方外部へ導出される。他方の第2端子収容部72内には、小径シールド端子51と小径シールド電線61の前端部が収容される。小径シールド電線61は、ハウジング10の後面から後方外部へ導出される。
次に、2つの小径シールド端子51と1つの非シールド端子66を、アウタハウジング11とロア部材30に取り付ける。このとき、小径シールド端子51及び非シールド端子66のうち上向きの前端部を筒状嵌合部24内に収容する。小径シールド端子51のうち第2シェル56が包囲されている部位を、幅広保持部35内に収容する。非シールド端子66を、幅狭保持部36内に収容する。
次に、アウタハウジング11に対して下方からカバー40を組み付け、カバー40の板状覆い部42によって枠部13の下面の開口を閉塞する。組み付けられたカバー40は、ロア部材30の下面に当接し、カバー側ロック突起47を第3ロック孔23に係止させることによって、アウタハウジング11に対して組付け状態にロックされる。カバー40をアウタハウジング11に取り付けると、コネクタAの組付けが完了する。
カバー40をアウタハウジング11に組み付けると、板状覆い部42が幅広保持部35の下面の開口を閉塞することによって、左右一対の幅広端子収容部73(図8,9参照)が構成される。幅広端子収容部73内には、小径シールド端子51と小径シールド電線61の前端部とが収容される。小径シールド電線61は、ハウジング10の後面から後方外部へ導出される。板状覆い部42が幅狭保持部36の下面の開口を閉塞することによって、幅狭端子収容部74(図8,9参照)が構成される。幅狭端子収容部74内には、非シールド端子66と被覆電線67の前端部とが収容される。被覆電線67は、ハウジング10の後面から後方外部へ導出される。
カバー40をアウタハウジング11に組み付けた状態では、2つの幅広保持部35内と1つの幅狭保持部36内に、夫々、一対の弾性受圧部43が収容される。2つの幅広保持部35内では、一方の弾性受圧部43が厚肉側壁部33に沿うように配置され、他方の弾性受圧部43が薄肉側壁部34に沿うように配置される。小径シールド電線61のうち幅広保持部35内に収容されている部位と、ハウジング10の外部後方へ導出されている部位とが、湾曲せずに一直線状をなしている状態では、図8に示すように、小径シールド電線61と弾性受圧部43は、互いに接触せずに、クリアランスを空けた位置関係となる。よって、弾性受圧部43は弾性変形しない。小径シールド電線61と板状覆い部42も、互いに接触せずに、クリアランスを空けた位置関係となる。弾性受圧部43が弾性変形しない自由状態においては、弾性受圧部43の摩擦面44が、厚肉側壁部33及び薄肉側壁部34に対して僅かなクリアランスを空けて幅方向に対向する位置関係を保つ。
幅狭保持部36内では、一対の弾性受圧部43が厚肉側壁部33に沿うように配置される。被覆電線67のうち幅狭保持部36内に収容されている部位と、ハウジング10の外部後方へ導出されている部位とが、湾曲せずに一直線状をなしている状態では、被覆電線67と弾性受圧部43とは、接触せず、クリアランスを空けた位置関係となる。よって、弾性受圧部43は弾性変形しない。被覆電線67と板状覆い部42も、互いに接触せずに、クリアランスを空けた位置関係となる。弾性受圧部43が弾性変形しない自由状態においては、弾性受圧部43の摩擦面44が、厚肉側壁部33に対して僅かなクリアランスを空けて幅方向に対向する位置関係を保つ。
図4に示すように、幅広端子収容部73から導出されている小径シールド電線61が、下方へ引っ張られて湾曲すると、図9に示すように、小径シールド電線61が左右両弾性受圧部43の受圧面45に接触する。この状態から更に小径シールド電線61が下方へ変位すると、小径シールド電線61からの下向きの押圧力がカバー40に作用する。ここで、受圧面45は押圧力の押圧方向に対して斜めの向きに設定されているから、小径シールド電線61からの下向きの押圧力の一部は、弾性受圧部43に対する左右方向の分力となる。この分力によって、弾性受圧部43が幅方向へ弾性変形する。弾性受圧部43が弾性変形した状態では、小径シールド電線61は板状覆い部42の上面に接触しない。よって、蓋部41に生じる応力は、板状覆い部42には集中せずに、弾性受圧部43に分散される。
弾性受圧部43が幅方向へ弾性変形すると、摩擦面44が厚肉側壁部33と薄肉側壁部34とに押圧されるので、摩擦面44と厚肉側壁部33との間、及び摩擦面44と薄肉側壁部34との間には摩擦抵抗が生じ得る。この摩擦抵抗は、小径シールド電線61から蓋部41に作用する下向きの押圧力に抗する力であるから、板状覆い部42が下方へ移動したり下方へ膨らむように弾性変形したりすることを抑制できる。摩擦面44が厚肉側壁部33と薄肉側壁部34に押圧された状態では、小径シールド電線61は板状覆い部42の上面に接触しない。
薄肉側壁部34は、厚肉側壁部33よりも左右方向の外力に対する剛性が低いため、弾性受圧部43から受ける幅方向の押圧力に対して逃げるように変形することが懸念される。しかし、薄肉側壁部34の左右両側には、薄肉側壁部34を挟むように一対の弾性受圧部43が存在する。左右両幅広保持部35から導出された2本の小径シールド電線61が、例えば他の電線60,67とともに束ねられている場合は、2本の小径シールド電線61が一体となって下方へ変位する。したがって、薄肉側壁部34は、一対の弾性受圧部43によって左右から挟むように押圧されるので、幅方向へ変形することはない。
また、幅狭端子収容部74から導出されている被覆電線67が下方へ引っ張られたときも、小径シールド電線61の場合と同様、被覆電線67からの下向きの押圧力がカバー40に作用する。被覆電線67からの下向きの押圧力の一部は、弾性受圧部43に対する左右方向の分力となるので、弾性受圧部43が幅方向へ弾性変形する。弾性受圧部43が弾性変形した状態では、被覆電線67は板状覆い部42の上面に接触しない。よって、蓋部41に生じる応力が分散される。弾性受圧部43が幅方向へ弾性変形すると、摩擦面44が厚肉側壁部33に押圧され、摩擦面44と厚肉側壁部33との間に摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗により、板状覆い部42が下方へ変位したり下方へ膨らむように弾性変形したりすることを抑制できる。摩擦面44が厚肉側壁部33に押圧された状態では、被覆電線67は板状覆い部42の上面に接触しない。
本実施例1のコネクタAは、小径シールド電線61の前端部に接続された小径シールド端子51と、被覆電線67の前端部に接続された非シールド端子66と、幅広端子収容部73及び幅狭端子収容部74を有するハウジング10とを備えている。幅広端子収容部73に小径シールド端子51と小径シールド電線61の前端部とが収容された状態では、小径シールド電線61がハウジング10の後面からハウジング10の外部へ導出される。幅狭端子収容部74に非シールド端子66と被覆電線67の前端部とが収容された状態では、被覆電線67がハウジング10の後面からハウジング10の外部へ導出される。
幅広端子収容部73は、U形断面をなす幅広保持部35と、幅広保持部35とは別体の部材からなる蓋部41とを備えて構成されている。蓋部41は、幅広保持部35に取り付けられている。幅狭端子収容部74は、U形断面をなす幅狭保持部36と、幅狭保持部36とは別体の部材からなる蓋部41とを備えて構成されている。蓋部41は、板状覆い部42と、弾性受圧部43とを備えている。蓋部41は、幅狭保持部36に取り付けられている。板状覆い部42は、幅広保持部35の下面の開口及び幅狭保持部36の下面の開口を覆う。弾性受圧部43は、板状覆い部42から幅広端子収容部73の内部又は幅狭端子収容部74の内部へ突出し、小径シールド電線61からの押圧力又は被覆電線67から押圧力によって弾性変形することが可能である。
上記構成によれば、幅広保持部35内の小径シールド電線61が蓋部41側へ変位すると、小径シールド電線61からの押圧力によって弾性受圧部43が弾性変形するので、蓋部41に生じる応力が板状覆い部42と弾性受圧部43とに分散される。幅狭保持部36内の被覆電線67が蓋部41側へ変位すると、被覆電線67からの押圧力によって弾性受圧部43が弾性変形するので、蓋部41に生じる応力が板状覆い部42と弾性受圧部43とに分散される。これにより、小径シールド電線61や被覆電線67からの押圧力に起因して、蓋部41に生じる応力が集中することを抑制できる。蓋部41に生じる応力が特定箇所に集中すると、その部分の弾性変形量が大きくなるため、蓋部41のカバー側ロック突起47がアウタハウジング11の第3ロック孔23から外れる虞がある。このとき、蓋部41には小径シールド電線61からの押圧力が付与されているため、蓋部41が幅広保持部35及び幅狭保持部36から離脱してしまうことが懸念される。この対策として、蓋部41に生じる応力を分散させ、蓋部41の最大変形量を抑えたので、蓋部41は幅広保持部35及び幅狭保持部36に取り付けた状態に保持される。したがって、本実施例1によれば、小径シールド電線61から蓋部41に作用する下向きの押圧力に起因して、カバー40がアウタハウジング11(幅広保持部35及び幅狭保持部36)から離脱することを防止できる。
幅広保持部35は、板状覆い部42と対向する幅広基部31と、幅広基部31の両側縁から板状覆い部42側へ延出した一対の側壁部(厚肉側壁部33及び薄肉側壁部34)とを有する。弾性受圧部43は厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34に沿うように配置されている。弾性受圧部43が小径シールド電線61からの押圧力によって弾性変形したときに、弾性受圧部43が厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34に押圧される。小径シールド電線61からの押圧力が弾性受圧部43に作用すると、蓋部41が幅広基部31から離隔する方向へ押されるが、弾性受圧部43と厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34との間に生じる摩擦抵抗によって、蓋部41が幅広基部31から離隔する方向へ変位することを防止できる。
幅狭保持部36は、板状覆い部42と対向する幅狭基部32と、幅狭基部32の両側縁から板状覆い部42側へ延出した一対の厚肉側壁部33とを有する。弾性受圧部43は厚肉側壁部33に沿うように配置されている。弾性受圧部43が被覆電線67からの押圧力によって弾性変形したときに、弾性受圧部43が厚肉側壁部33に押圧される。被覆電線67からの押圧力が弾性受圧部43に作用すると、蓋部41が幅狭基部32から離隔する方向へ押されるが、弾性受圧部43と厚肉側壁部33との間に生じる摩擦抵抗によって、蓋部41が幅狭基部32から離隔する方向へ変位することを防止できる。
弾性受圧部43における小径シールド電線61及び被覆電線67の接触領域である受圧面45は、板状覆い部42と直交する上下方向に対して傾斜した傾斜面によって構成されている。この構成によれば、小径シールド電線61又は被覆電線67が板状覆い部42と直交する下方へ変位して受圧面45を押圧したときに、小径シールド電線61又は被覆電線67から弾性受圧部43に作用する押圧力の一部は、受圧面45の傾斜によって、厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34に向かう幅方向の分力となる。小径シールド電線61又は被覆電線67が変位する過程において、弾性受圧部43を厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34に対して確実に押圧させることができる。また、小径シールド電線61の下方ヘの変位量が増すほど、弾性受圧部43の左右方向への弾性変形量も大きくなるが、弾性受圧部43の弾性変形量が一定程度まで増大すると、弾性受圧部43が厚肉側壁部33と薄肉側壁部34に当接するので、それ以上、弾性受圧部43の弾性変形量は増大しない。よって、弾性受圧部43に生じる応力を抑えることができる。
弾性受圧部43が厚肉側壁部33又は薄肉側壁部34に押圧されている状態では、小径シールド電線61又は被覆電線67が板状覆い部42と非接触の状態に保持される。この構成によれば、小径シールド電線61又は被覆電線67からの押圧力が板状覆い部42に直接作用しないので、板状覆い部42に生じる応力が低減され、板状覆い部42の弾性変形量が抑えられる。板状覆い部42の変形が抑えられることによって、蓋部41が幅広保持部35及び幅狭保持部36から外れ難くなる。
ハウジング10を後方から見た背面視において、一対の弾性受圧部43が、板状覆い部42と直交する仮想対称軸Vに関して対称をなして設けられている。小径シールド電線61が板状覆い部42に接近する方向へ変位する過程で、小径シールド電線61の変位経路が一方の弾性受圧部43側へ片寄ったり、小径シールド電線61が捻れたりすると、小径シールド電線61と小径シールド端子51の圧着部57との接続部への負荷が増すことが懸念される。被覆電線67が板状覆い部42に接近する方向へ変位する過程で、被覆電線67の変位経路が一方の弾性受圧部43側へ片寄ったり、被覆電線67が捻れたりした場合も、被覆電線67と非シールド端子66との接続部への負荷が増すことが懸念される。この対策として、一対の弾性受圧部43を、仮想対称軸Vに関して対称な形状及び対称な配置とし、小径シールド電線61や被覆電線67が一方の弾性受圧部43側へ接近したり捻れたりすることを防止した。これにより、小径シールド端子51と小径シールド電線61との接続部や、非シールド端子66と被覆電線67との接続部に負荷が生じることを抑制できる。
ハウジング10を後方から見た背面視において、弾性受圧部43は、板状覆い部42からの突出方向先端に向かって幅狭となるような楔形をなしている。この構成によれば、小径シールド電線61や被覆電線67からの押圧力が弾性受圧部43に作用したときに、弾性受圧部43に生じる応力は均一ではない。即ち、弾性受圧部43に生じる応力のうち弾性受圧部43の突出方向と直交する方向(左右方向)の分力は、小径シールド電線61や被覆電線67との接触部位よりも突出方向基端側(下端部側)における分力に比べると、接触部位よりも突出方向先端側(上端部側)における分力の方が小さい。したがって、弾性受圧部43の突出方向基端部に繋がる板状覆い部42に生じる応力も小さく抑えられ、板状覆い部42の変形に起因して蓋部41が幅広保持部35及び幅狭保持部36から外れることを防止できる。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
弾性受圧部の形状は、ハウジングを後方から見た背面視において、楔形以外の形状であってもよい。
弾性受圧部におけるシールド電線の接触領域は、平坦な傾斜面に限らず、曲面でもよい。
弾性受圧部は、板状覆い部の幅方向両端部から厚肉側壁部に沿って突出するものに限らず、板状覆い部の幅方向中央部からシールド電線に向かって突出するものでもよく、板状覆い部の幅方向両端部の間に差し渡されてシールド電線に向かって膨らむような弧状をなすものでもよい。
1つの幅広保持部内及び1つの幅狭保持部内に突出する一対の弾性受圧部は、背面視において非対称なものであってもよい。
1つの幅広保持部内又は1つの幅狭保持部内に突出する弾性受圧部の数は、1つだけでもよい。
実施例1では、弾性受圧部をカバーのみに形成したが、弾性受圧部をロア部材の第2基部に上向きに形成し、この弾性受圧部に対して、第2端子収容部(アッパ部材の第2保持部)に収容された大径シールド電線や小径シールド電線が接触するようにしてもよい。また、弾性受圧部を、アッパ部材の第1基部に上向きに形成し、この弾性受圧部に対して、第1端子収容部(アウタハウジングの第1保持部)に収容された大径シールド電線が接触するようにしてもよい。
10…ハウジング
11…アウタハウジング
12…インナハウジング
13…枠部
14…上壁部
15…外壁部
16…第1基部
17…第1側壁部
18…第1段差部
19…第1保持部
20…第2段差部
21…第1ロック孔
22…第2ロック孔
23…第3ロック孔
24…筒状嵌合部
25…アッパ部材
26…第2基部
27…第2側壁部
28…第2保持部
29…アッパ側ロック突起
30…ロア部材
31…幅広基部(基部)
32…幅狭基部(基部)
33…厚肉側壁部(側壁部)
34…薄肉側壁部(側壁部)
35…幅広保持部(保持部)
36…幅狭保持部(保持部)
37…ロア側ロック突起
40…カバー
41…蓋部
42…板状覆い部
43…弾性受圧部
44…摩擦面
45…受圧面(弾性受圧部における電線の接触領域)
46…ロック用係止壁
47…カバー側ロック突起
50…大径シールド端子
51…小径シールド端子(端子金具)
52…内導体
53…誘電体
54…外導体
55…第1シェル
56…第2シェル
57…圧着部
60…大径シールド電線
61…小径シールド電線(電線)
62…芯線
63…絶縁被覆
64…シールド層
65…シース
66…非シールド端子(端子金具)
67…被覆電線(電線)
68…芯線
69…絶縁被覆
71…第1端子収容部
72…第2端子収容部
73…幅広端子収容部(端子収容部)
74…幅狭端子収容部(端子収容部)
A…コネクタ
B…相手側コネクタ
H…相手側ハウジング
T…相手側シールド端子
V…仮想対称軸

Claims (6)

  1. 電線の前端部に接続された端子金具と、
    端子収容部を有するハウジングと、を備え、
    前記端子収容部に前記端子金具と前記電線の前端部が収容された状態では、前記電線が前記ハウジングの後面から前記ハウジングの外部へ導出され、
    前記端子収容部は、U形断面をなす保持部と、前記保持部とは別体の部材からなる蓋部とを備えて構成され、
    前記蓋部は、
    前記保持部の開口を覆う板状覆い部と、
    前記板状覆い部から前記端子収容部の内部へ突出し、前記電線からの押圧力によって弾性変形することが可能な弾性受圧部とを備えているコネクタ。
  2. 前記保持部が、前記板状覆い部と対向する基部と、前記基部の両側縁から前記板状覆い部側へ延出した一対の側壁部とを有し、
    前記弾性受圧部が前記側壁部に沿うように配置され、
    前記弾性受圧部が前記電線からの押圧力によって弾性変形したときに、前記弾性受圧部が前記側壁部に押圧される請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記弾性受圧部における前記電線との接触領域が、前記板状覆い部と直交する方向に対して傾斜した傾斜面によって構成されている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記弾性受圧部が前記側壁部に押圧されている状態では、前記電線が前記板状覆い部と非接触の状態に保持される請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングを後方から見た背面視において、前記弾性受圧部は、前記板状覆い部からの突出方向先端に向かって幅狭となるような楔形をなしている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングを後方から見た背面視において、一対の前記弾性受圧部が、前記板状覆い部と直交する仮想対称軸に関して対称をなして設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタ。
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