JP2023070970A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、筆記体に部品を装着する必要なく筆記体のガタ防止が可能な筆記具を提供する。【解決手段】 軸筒に備えた操作部とノックスプリングにより筆記体が軸線方向に進退動可能な筆記具において、軸筒先端側に、軸線方向に形成されたスリットを有する保持部材を設け、筆記体先端の筆記部が軸筒先端から突出した状態において、ノックスプリングの押圧によってスリット形成部の周囲が縮径して、保持部材が筆記体先端の筆記部を保持する筆記具。【選択図】図1

Description

本発明はノック式ボールペンやシャープペンシル等の筆記体が軸筒先端から出没可能な筆記具に関する。
ノック式筆記具においては、摺動性を確保するため、筆記部と軸筒との間にわずかながら隙間が形成されている。隙間によって筆記時に筆記体がガタついた場合、快適な筆記を阻害する。
このようなガタ防止技術に関して、特許文献1は、単色ボールペンの筆記部(ボールペンチップ)のガタを抑制するため、リフィル(筆記体)側にガタ防止部材(チャック部材)を一体に配設した筆記具を提案している。
特開2013-216015号公報
しかしながら、前記従来の技術では、リフィル等の筆記体側にガタ防止部材を装着する必要がり、利便性に欠けていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、筆記体に部品を装着する必要なく筆記体のガタ防止が可能な筆記具を提供しようとするものである。
本発明は、軸筒に備えた操作部とノックスプリングにより筆記体が軸線方向に進退動可能な筆記具において、軸筒先端側に、軸線方向に形成されたスリットを有する保持部材を設け、筆記体先端の筆記部が軸筒先端から突出した状態において、ノックスプリングの押圧によってスリット形成部の周囲が縮径して、保持部材が筆記体先端の筆記部を保持することを特徴とする筆記具である。
本発明において、ノックスプリングには、外径部より小径な小径部を形成したことが好適である。
本発明において、軸筒の先端部の内面に傾斜面を形成し、保持部材の先端部の外周に傾斜部を形成し、ノックスプリングによる保持部材の前進に伴い、傾斜部と先端部内面の傾斜面との接触により、保持部材の内面が筆記部外面に係止することが好適である。
本発明において、ノックスプリングは、軸線方向の中央部に小径部を備え、小径部が保持部材の後端部を前方に向けて押圧することによって、保持部材が前進することが好適である。
本発明において、保持部材は、粘弾性材料からなり、先端側の外周に軸線方向に形成されたスリットを有することが好適である。
本発明において、ノックスプリングは、外径部の内側に小径部を備えた二重構造であり、ノックスプリングの小径部が保持部材の後端部を押圧することによって、保持部材が変形して筆記体先端の筆記部に係止することが好適である。
本発明において、軸筒先端部の内面部に後方に突出した保持部材を軸筒に一体に構成し、ノックスプリングの小径部により保持部材が内径方向に変形して筆記体先端の筆記部を保持可能にしたことが好適である。
本発明の筆記具によれば、筆記体先端の筆記部が軸筒先端から突出した状態において、ノックスプリングの押圧によってスリット形成部の周囲が縮径して、保持部材が筆記体先端の筆記部を保持するので、筆記体に部品を装着する必要なく筆記体のガタ防止が可能になるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1実施形態に係る筆記具の非ノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が(a)から90°軸回転させた側面図、(c)が(a)のC-C線に沿う縦断面図、(d)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具のノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が(a)から90°軸回転させた側面図、(c)が(a)のC-C線に沿う縦断面図、(d)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具の保持部材の部品図であって、(a)が前方からの斜視図、(b)が前方視図、(c)が一側面からの視図、(d)が(c)から90°軸回転させた側面図、(e)が(c)のE-E線縦断面図、(f)が他側面からの視図、(g)が後方からの斜視図、(h)が後方視図である。 同筆記具のノックスプリングの部品図であって、(a)が側面図、(b)が前方からの斜視図である。 同筆記具の口先部(先軸)の部品図であって、(a)が前方からの斜視図、(b)が前方視図、(c)が側面図、(d)が(c)のD-D線縦断面図、(e)が後方からの斜視図、(f)が後方視図である。 本発明の第2実施形態に係る筆記具の非ノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が(a)から90°軸回転させた側面図、(c)が(a)のC-C線に沿う縦断面図、(d)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具のノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が(a)から90°軸回転させた側面図、(c)が(a)のC-C線に沿う縦断面図、(d)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具の保持部材の部品図であって、(a)が前方からの斜視図、(b)が前方視図、(c)が一側面からの視図、(d)が(c)から90°軸回転させた側面図、(e)が(c)のE-E線縦断面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後方視図である。 同筆記具のノックスプリングの部品図であって、(a)が側面図、(b)が前方からの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る筆記具の非ノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が縦断面図、(c)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具のノック状態の説明図であって、(a)が正面図、(b)が縦断面図、(c)が先端部の拡大断面図である。 同筆記具の先軸の部品図であって、(a)が正面図、(b)が後方視図、(c)が(a)から90°軸回転させた側面図、(d)が前方視図、(e)が(a)のE-E線縦断面図、(f)が先端部分の断面図、(g)が先端部分の断面斜視図である。 同筆記具のノックスプリングの部品図であって、(a)が前方からの斜視図、(b)が側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る筆記具について、図1~図5を用いて説明する。図1は非ノック状態、図c2はノック状態の筆記具を示す。図3は保持部材、図4はノックスプリング、図5は口先部(先軸)の各部品図である。
図1~図2に示すように、筆記具は、軸筒10に備えた操作部12とノックスプリング14により筆記体16が軸線方向に進退動可能な筆記具に関するものである。
筆記具は、軸筒10先端側に、軸線方向に形成された複数の溝、所謂スリット18a…を有する保持部材18を設け、筆記体16先端の筆記部20が軸筒10先端の口先部(先軸)22の開口22aから突出した状態において、ノックスプリング14の押圧によってスリット形成部である前部18fの周囲が縮径して、保持部材が筆記体16先端の筆記部20の外面に係止して保持するものである。
又、軸筒10の先端側の口先部22内面に傾斜面22bを形成し、保持部材18の先端部の外周に傾斜部18dを形成し、ノック状態時には、ノックスプリング14による保持部材18の前進に伴い、傾斜部18dと先端部の口先部22内面の傾斜面22bとの接触により、保持部材18の内面18bが筆記部20外面に係止する構造となっている。
又、ノックスプリング14は、軸線方向の中央部に小径部14bを備え、図2に示すように、ノック状態時には、小径部14bが保持部材18の後端部を前方に向けて押圧することによって、保持部材18が前進する構造となっている。
各部を詳細に説明する。
〔軸筒10〕
軸筒10は、図1に示すように、全体が概略筒状であり、前端部に口先部(「先軸)とも称する)22に固定される。軸筒10の前端側外周に形成された雄ネジのネジ部10aに、口先部22の後端側内周の雌ネジのネジ部22cが螺合することによって、軸筒10前端側に口先部22が固定されている。軸筒10のネジ部10aより後方部分の外周面には、それを覆うように、エラストマー等の弾性樹脂部材からなるすべり止めのグリップカバー24が外嵌される。 軸筒10や後軸26は硬質な樹脂製である。
〔後軸26〕
軸筒10の後部には、後軸26の概略筒状の本体26bが後方から装着されている。本体26b前部の外周面の凹凸が軸筒10内周面の凹凸に係合して軸筒10が後軸26に固定されている。後軸26後部の外周には、ポケット等に掛け止め用のクリップ26aが軸筒10後部外周に接するように本体26bに一体成形されている。
後軸26の後端開口から操作部12が後方に突出して配置されている。後軸26の後部内には、操作部12は、後軸26に対する係合部12aと、係合部12aを覆うカバー部12bと、カバー部12bを後方に付勢するスプリング等からなるノック機構である。ノック機構は周知のカーンノック式の他種々のノック機構を用いることができる。
〔筆記体16〕
軸筒10内に進退動可能に装着された筆記体16は、先端の筆記部20に後部のインクチューブ28が継手30によって結合されたものである。
筆記体16は、筆記部20、インクチューブ(インク収容部)28及び継手30が一体的なリフィル(リフィール)であり、インクチューブ28がインク切れしたら新しいリフィルに交換可能である。
筆記部20は、筒体20aの先端に筆記ボール20bが嵌められたボールペンチップであって、筒体20aの内部には、筆記ボール押圧用のスプリング20cが装着されている。筆記部20の各部は、金属製又は樹脂製から形成できる。
インクチューブ28は、インクを収容し、その後端部が操作部12の前端に当接している。
継手30は、前部30aが単筒状であってそこに筆記部20が内装されて固定されると共に、後部30bが二重筒状であって二重筒状の間にインクチューブ28が装着されて固定される。後部30bは、前部30aよりも段部30b’から拡径している。図1、図2に示すように、段部30b’には、ノックスプリング14の後端が当接し、ノックスプリング14によって筆記体16が後方に向けて付勢されている。
〔保持部材18〕
保持部材18は、図3に示すように、前部18fと環状の突起18cを境に拡径した後部18rとを有し、全体が概略筒状体のものである。前部18fは、先端側から中央部の突起18c付近まで、軸線方向に切り込んだ3箇所(複数の例)のスリット18a…を有するスリット形成部となる。
前部18fの先端の外周には、面取りされたような傾斜部18dが形成される。前部18gの先端は傾斜部18dに対応する部分が内側に突出しており、前部18fが縮径した際に突出箇所の内面18bが筆記部20外面に係止する部分となる(図2参照)。
〔ノックスプリング14〕
ノックスプリング14は、図1、図2、図4に示すように、外径部14aより小径な小径部14bを形成したものである。ノックスプリング14は、軸線方向に前部及び後部が大径の外径部14aであり、それらに挟まれた中央部が外径部14aの巻径よりも小径の巻径となっている小径部14bを構成する。ノックスプリング14は、同一径の金属等の弾性線材が巻かれて形成されたものであり、外径部14aは、小径部14bに比較して軸方向に巻長さが長く、かつ巻密度が粗である。
〔口先部22〕
口先部22は、軸筒10の先端側に固定されて軸筒10と一体化して先端部をなす。
図5に詳細に示すように、口先部22は、中空の概略筒状であって、外周面は、前部22fが後部22rよりも先細りの弾頭形状を呈する。
内周面は、先端の開口22aから後部の内面のネジ部22cにかけて段階的に拡径している。
口先部22において、その先端の開口22aは断面円形であり、開口22aから軸線方向後方に同様の断面円形の空洞が形成されている。開口から空洞の形成された部分を開口部22a’と称する。開口部22a’は空洞内に筆記部20を通過させる開口22aから筆記部20の先端部を出没させるものであり(図2参照)、
又、口先部22の内部において、図5に示すように、開口部22a’の後端が段状に拡径して後方拡がりのテーパ状に傾斜面22bが形成される。傾斜面22bからネジ部22cの間には、断面円形の複数の空洞が形成され、保持部材18が内装されて摺動する保持部材摺動部22d、ノックスプリング14の内装されるスプリング収容部22eが形成される(図1、図2、図5参照)。
保持部材摺動部22dとスプリング収容部22eは、主に口先部22の前部22fの内部に段差22e’を境に形成される。保持部材摺動部22d内部は、前部よりも後部が段差22d’を介して拡径して形成されており、段差22d’の前部は後部よりも短く形成される。スプリング収容部22eは、段差22e’を介して保持部材摺動部22よりも拡径している。段差22e’の内周部には、非ノック状態で(図1参照)保持部材18の外周部の突起18cが係合する保持部材18の抜け止めをする環状のリブ22gが内向きに突出形成される。
スプリング収容部22eは、図1、図2に示すように、段差22e’の後面側にノックスプリング14の前端を当接させる機能を有する。
〔第1実施形態の筆記具の作用〕
筆記具においては、ノックスプリング14が軸筒10の前端部及び口先部22内に位置している。
操作部12をノック操作しない状態では、図1に示すように、ノックスプリング14の前端が口先部22内においてスプリング収容部22eの段差22e’(後面側)に当接し、一方、ノックスプリング14の後端が筆記体16の継手30の段部30b’の前端面に当接している。この状態でノックスプリング14は、その弾性力によって段部30b’から継手30を介して筆記体16を後方に向けて押圧する。
したがって、非ノック状態の筆記具は、筆記体16が後方に位置し、筆記部20が口先部22の先端開口22aから突出せず、没入している状態に維持している。
一方、操作部12を前方に向けてノック操作すると、図2に示すように、筆記体16先端の筆記部20が軸筒10先端の口先部(先軸)22の開口22aから突出する。
この際、ノックスプリング14は、軸線方向の中央部に小径部14bを備えているので、小径部14bが保持部材18の後端部を前方に向けて押圧することによって、保持部材18が前進する。このノックスプリング14による保持部材18の前進に伴い、保持部材18の傾斜部18dと軸筒10先端部の口先部22内面の傾斜面22bとの接触により、スリット形成部である前部18fの周囲が縮径して、保持部材18の内面18bが筆記体16先端の筆記部20の外面に係止して筆記部20のガタつかないように保持する。つまり、ノック時には、ノックスプリング14の中央部の小径部14bの密着バネによって保持部材18を口先部22内に圧入し筆記部20を係止する構造になっている。
したがって、ノック時には、筆記部20を保持部材18で把持して筆記体16の振動抑制ができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る筆記具について、図6~図9を用いて説明する。図6は非ノック状態、図7はノック状態の筆記具を示す。図8は保持部材、図9はノックスプリングの各部品図である。図1~図5と同様部分に同一符号を付する。
図6~図7に示すように、筆記具は、軸筒10に備えた操作部12とノックスプリング42により筆記体16が軸線方向に進退動可能な筆記具に関するものである。
軸筒10先端側に、シリコーンゴム等の粘弾性材料からなり、先端側の外周に複数のスリット40a…が形成された保持部材40を設けたものである。
筆記体16先端の筆記部20が軸筒10先端から突出した状態において、ノックスプリング42の押圧によってスリット形成部である前部40fの周囲が縮径して、保持部材40が筆記体16先端の筆記部20を保持する。
保持部材40は、図8に示すように前部40fの先端側の外周部に複数のスリット40a…が軸線方向に形成され、内周部に複数の凹凸からなる溝部40cが軸線方向に沿って形成される。
後部40rの外周部後端には、フランジ40dが拡径して形成され、内周部は前部40fの内周部に比較して段差部40eから拡径して断面円形に平坦に形成される。前部40fの先端の外周には、面取りされたような傾斜部40gが形成される。
ノックスプリング42は、図6、図7、図9に示すように、径方向の外側に外径部42aを位置させ外径部42aより小径な小径部42bを内側に位置させて二重構造に形成したものである。ノックスプリング42は、軸線方向に外側に外径部42aを、内側に小径部42bを構成し、各後端42a’、42b’で連続して折り返したような構成になっている。ノックスプリング14は、同一径の金属等の弾性線材が巻かれて連続的に形成されたものであり、外径部42aは、小径部42bに比較して軸方向に巻長さが長く構成されている。
非ノック状態の筆記具は、図6に示すように、ノックスプリング42の外径部42aの段発力で筆記体16が後方に位置し、筆記部20が口先部22の先端開口22aから突出せず、没入している状態に維持している。
一方、操作部12を前方に向けてノック操作すると、図7に示すように、筆記体16先端の筆記部20が軸筒10先端の口先部(先軸)22の開口22aから突出する。
この際、ノックスプリング42は、小径部42bが保持部材40の後端部を前方に向けて押圧することによって、保持部材40が前進する。このノックスプリング42による保持部材40の前進に伴い、保持部材40の傾斜部40gと軸筒10先端部の口先部22内面の傾斜面22bとの接触により、前部40fのスリット形成部の周囲が弾性変形して縮径して、前部40fの内周面が筆記体16先端の筆記部20の外面に緊密に係止し、筆記部20のガタつかないように保持する。前部40fの内周面は、溝部40cによって容易に縮径して筆記部20を緊密に把持することができる。
なお、ノックスプリング42は、図6に示すように、非ノック時には、保持部材40から離隔しており、ノックオン時のみに小径部42bが保持部材40を押圧して口先部22の傾斜面22bに圧入して、保持部材40を小径に変形するため筆記部20の外面に緊密に把持してホールドできる。筆記時の筆記部20のガタ付きを効果的に防止できる。保持部材40の粘弾性率を設定することによって、筆記感の柔らかさを容易に設定することができる。
[第3実施形態]
次に第3実施形態に係る記具について、図10~図13を用いて説明する。図10は非ノック状態、図11はノック状態の筆記具を示す。図12は口先部、図13はノックスプリングの各部品図である。図1~図5と同様部分に同一符号を付する。
筆記具は、図10~図11に示すように、軸筒10先端部の口先部(先軸)44の内面部に後方に突出した保持部材46を一体に構成し、ノックスプリング48の小径部48bにより保持部材46が内径方向に変形して筆記体16先端の筆記部20を保持可能にしたものである。なお筆記部20内にはスプリングは省略しているが、スプリングは配置してもしなくてもよい。
口先部(先軸)44は図10~図12に示すように、筆記具全体の半ばまで形成されており軸筒10の先端部に嵌合して固定している。口先部44の内面部に後方に向けて突出して形成された保持部材46は、複数の板部が後方に向けて突出して、板部間にスリット46a…が形成されたスリット形成部46bとなる。保持部材46の後端側外周面に傾斜部46cが形成されている。
ノックスプリング48は、図13に示すように、軸線方向に前部及び後部が大径の外径部48aであり、それらに挟まれた中央部が小径部48bを構成する。外径部48aの後部48a2が前部48a1より長くかつ密に巻かれて形成されている。小径部48bは後部48b2よりもさらに密に巻かれている。
筆記具においては、非操作状態では、図10に示すように、ノックスプリング48によって筆記体16が後方に押圧され筆記部20が没入した状態に維持している。
一方、操作部12を前方に向けてノック操作すると、図11に示すように、筆記体16先端の筆記部20が軸筒10先端の口先部(先軸)22の開口22aから突出する。
この際、ノックスプリング48は、軸線方向の中央付近に小径部48bを備えているので、小径部48bが保持部材46の後端部を前方に向けて押圧し、傾斜部46cに当接してスリット46aが狭まってスリット形成部46bが変形して縮径する。保持部材46が筆記体16先端の筆記部20の外面に係止して筆記部20のガタつかないように保持することができる。
なお、上述の各実施形態は本発明の各具体例であるが、本発明の範囲内で種々に変形実施できる。各部の材質や硬度を適宜の選択できる。
本発明の筆記具は、ボールペンやシャープペンシルなどのノック式の筆記具に利用することができる。
10 軸筒
12 操作部
14 ノックスプリング(第1実施形態)
14a 外径部
14b 小径部
16 筆記体
18 保持部材(第1実施形態)
18a スリット
18b 内面
18d 傾斜部
18f 前部
18r 後部
22 口先部
22a 開口
22a’ 開口部
22b 傾斜面
22c ネジ部
22d 保持部材摺動部
22e スプリング収容部
22f 前部
22g リブ
22r 後部
40 保持部材(第2実施形態)
40a スリット
40c 溝部
40d フランジ
40g 傾斜部
40e 段差部
40f 前部
40r 後部
42 ノックスプリング(第2実施形態)
42a 外径部
42b 小径部
44 口先部(第3実施形態)
44a 開口
46 保持部材(第3実施形態)
46a スリット
46b スリット形成部
46c 傾斜部
48 ノックスプリング(第3実施形態)
48a 外径部
48a1 前部
48a2 後部
48b 小径部

Claims (5)

  1. 軸筒に備えた操作部とノックスプリングにより筆記体が軸線方向に進退動可能な筆記具において、
    軸筒先端側に、軸線方向に形成されたスリットを有する保持部材を設け、
    筆記体先端の筆記部が軸筒先端から突出した状態において、ノックスプリングの押圧によってスリット形成部の周囲が縮径して、保持部材が筆記体先端の筆記部を保持することを特徴とする筆記具。
  2. ノックスプリングには、外径部より小径な小径部を形成したこと特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 軸筒の先端部の内面に傾斜面を形成し、保持部材の先端部の外周に傾斜部を形成し、
    ノックスプリングによる保持部材の前進に伴い、傾斜部と先端部内面の傾斜面との接触により、保持部材の内面が筆記部外面に係止することを特徴とする請求項2に記載の筆記具。
  4. 保持部材は、粘弾性材料からなり、先端側の外周に軸線方向に形成されたスリットを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具。
  5. 軸筒先端部の内面部に後方に突出した保持部材を軸筒に一体に構成し、ノックスプリングの小径部により保持部材が内径方向に変形して筆記体先端の筆記部を保持可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の筆記具。
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