JP2023066894A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチング素子のサージ電圧を吸収するノイズ吸収コンデンサの放電時の電流ループを小さくすること。【解決手段】一次巻線206a、206b、二次巻線206c、補助巻線206dを有するトランス206と、出力端子203c、203dを有し交流電圧を整流するダイオードブリッジ203と、インダクタ204とダイオード205が接続された直列回路と、オン状態又はオフ状態に切り替えられるFET208と、一次巻線206aの他端と出力端子203dに接続された平滑コンデンサ207と、コンデンサ212とダイオード211とが一次巻線206aと一次巻線206bとの間に接続された直列回路と、ダイオード213と補助巻線206dとがFET208の他端とコンデンサ212とダイオード211との接続点との間に接続された直列回路とを備え、FET208がオンしたときにコンデンサ212を放電させる放電電流は補助巻線206dに流れる。【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置、及び電源装置を備える画像形成装置に関する。
一般的なスイッチング電源は、入力の初段に平滑コンデンサを有したコンデンサインプット形の整流回路を備えるため、入力電圧が平滑コンデンサの充電電圧を上回ったタイミングでしか、入力電流が流れないようになっている。この構成の場合、交流電源の交流電圧の周期に対して電流の流れる時間が短いため力率が低く、また高調波電流が高くなる傾向にあった。この課題を解決するために、入力フィルタに力率改善用のコイルを備える、又は、さらに力率を向上するために入力電流の波形がほぼ正弦波状となるような力率改善回路をスイッチング電源の前段に設ける等の対策を行っていた。力率改善回路を搭載したスイッチング電源はほぼ100%に近い力率を得ることができたが、力率改善回路自体が一つのコンバータとして機能するため、後段のスイッチング電源と合わせて2つのコンバータで回路を構成していることになる。そのため、力率が良くても効率が低く、コストやプリント基板の面積も大きくなる傾向にあった。これらの課題を解消するため、高力率と高効率とを一つのコンバータで兼ね備えたスイッチング電源が考案されている。例えば特許文献1には、入力電流の波形を正弦波状に近づける技術が開示されている。
特許第3994942号公報
上述した特許文献1のような回路構成の場合には、スイッチングノイズを吸収するために設けられたコンデンサを放電させる際に電流が流れる電流ルートに、入力インダクタが含まれている。そのため、ノイズ吸収用のコンデンサの放電電流が流れる電流ループが大きくなり、ノイズ放射の観点から見ると望ましくない状態になっている。更に、スイッチング電源が大電力を出力する電源であるほど、スイッチング時に発生するノイズ成分が高くなるため、電流ループが大きい回路構成は大電力化の妨げとなる。また、プリント基板の回路パターンにおいて、放電電流が流れる回路パターン上のルートが、メインスイッチングループの回路パターンに近接して配線されるため、メインスイッチングループの回路パターン幅を十分に確保できないという課題が生じる。そして、この課題を解決するため、プリント基板の面積が、回路パターン幅を十分に確保するために必要以上に大きくなってしまう傾向にある。また、放電電流が流れる電流ルートにあるインダクタが入力インダクタと結合しているため、スイッチングノイズが入力インダクタを介して、交流電圧を整流するダイオードブリッジ側に流出しやすい構成となっており、雑音端子電圧を大きくするおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、スイッチング素子のサージ電圧を吸収するノイズ吸収コンデンサの放電時の電流ループを小さくすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)直列に接続された第一の一次巻線及び第二の一次巻線と、二次巻線と、補助巻線とを有し、一次側と二次側とが絶縁されたトランスと、第一の出力端子及び第二の出力端子を有し、交流電圧を整流する整流回路と、インダクタと第一の整流素子とが直列に接続された第一の直列回路であって、前記第一の出力端子と前記第一の一次巻線の一端と前記第二の一次巻線の一端とが接続された第一の接続点との間に接続された前記第一の直列回路と、一端が前記第二の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続され、オン状態又はオフ状態に切り替えられるスイッチング素子と、一端が前記第一の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続された第一のコンデンサと、第二のコンデンサと第二の整流素子とが直列に接続された第二の直列回路であって、前記第一の一次巻線の他端と前記第二の一次巻線の他端との間に接続された前記第二の直列回路と、第三の整流素子と前記補助巻線とが直列に接続された第三の直列回路であって、前記スイッチング素子の前記他端と、前記第二のコンデンサと前記第二の整流素子とが接続された第二の接続点との間に接続された前記第三の直列回路と、を備え、前記スイッチング素子がオン状態になったときに前記第二のコンデンサに充電された電荷を放電する放電電流は、前記補助巻線に流れることを特徴とする電源装置。
(2)シートに画像形成を行う画像形成手段と、前記画像形成手段に電力を供給する前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、スイッチング素子のサージ電圧を吸収するノイズ吸収コンデンサの放電時の電流ループを小さくすることができる。
実施例1、2の画像形成装置の構成を説明する概略断面図 実施例1のスイッチング電源の回路図 実施例1の電流波形と電圧波形を示すグラフ 実施例1の回路動作を説明する図 実施例2のスイッチング電源の回路図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
実施例1では、本発明の電源装置を画像形成装置に適用した場合について、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタの概略構成を示す断面図である。レーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100という)は、静電潜像が形成される感光ドラム101、感光ドラム101を一様に帯電する帯電部102、感光ドラム101に形成された静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像部103を備えている。また、プリンタ100は、感光ドラム101にレーザ光を照射して、感光ドラム101の表面に静電潜像を形成する露光装置110を備えている。プリンタ100では、感光ドラム101に形成されたトナー像は、転写部105によって、カセット104からローラ111等により給送された記録材としてのシートPに転写される。トナー像が転写されたシートPは、定着器106に搬送され、トナー像は定着器106でシートPに定着され、トナー像が定着されたシートPはトレイ107に排出される。この感光ドラム101、帯電部102、現像部103、転写部105が画像形成部である。また、プリンタ100は、電源装置である低電圧電源装置108を備え、低電圧電源装置108はモータ等の駆動部や画像形成部による画像形成動作やシートの搬送動作を制御する制御部(不図示)へ電力を供給する。
[スイッチング電源の構成]
図2は、図1のプリンタ100が低電圧電源装置108として備えている、本実施例のスイッチング電源200の回路構成を示す回路図である。図2において、ACプラグ201をコンセントに接続すると、商用交流電源(不図示)から交流電圧がスイッチング電源200に入力される。入力された交流電圧は、フィルタ回路202を介して、ダイオードブリッジ203に入力される。整流回路であるダイオードブリッジ203は、入力側の端子203a、203bと、出力側の端子203c(第一の出力端子)、203d(第二の出力端子)を有する。ダイオードブリッジ203は、入力側の端子203a、203bから入力される交流電圧を全波整流し、出力側の端子203c、203dに出力する。一方、スイッチング電源200の電力が供給される外部負荷が略一定であり、出力電圧Voが安定している場合、平滑手段である平滑コンデンサ207に充電される充電電圧はほぼ一定電圧となる。なお、スイッチング電源200は力率改善回路を有しているため、平滑コンデンサ207がトランス206の一次巻線の下流側に構成されている。
図2において、ダイオードブリッジ203の出力側の端子203cは、インダクタ204の一端に接続されている。インダクタ204の他端は、ダイオード205(第一の整流素子)のアノード端子に接続され、ダイオード205のカソード端子は、トランス206の一次巻線206a(第一の一次巻線)及び一次巻線206b(第二の一次巻線)と接続されている。このように、インダクタ204及びダイオード205は直列に接続され、直列回路を構成している。
トランス206は、一次側のエネルギーを二次側に変換するための絶縁トランスであり、一次巻線206a、206b、二次巻線206c、補助巻線206dを有している。トランス206の一次巻線206aと一次巻線206bは並列に接続されている。一次巻線206aの一端は平滑コンデンサ207(第一のコンデンサ)の一端と接続され、一次巻線206aの他端は一次巻線206bの一端とダイオード205のカソード端子とに接続されている。一次巻線206bの他端は、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(以下、FETという)208のドレイン端子に接続されている。一方、FET208のソース端子は、平滑コンデンサ207の他端と、ダイオードブリッジ203の出力側の端子203dと、に接続されている。すなわち、トランス206の一次巻線206bには、FET208が直列に接続されている。また、FET208のゲート端子は制御IC(不図示)に接続され、FET208は、制御ICからゲート端子に入力される信号に応じて、オン状態、又はオフ状態に設定される。上述した接続構成により、平滑コンデンサ207は、トランス206の直列に接続された一次巻線206a及び一次巻線206bと並列に接続されている。
また、トランス206の二次巻線206cの一端は、ダイオード209のアノード端子に接続され、カソード端子は平滑コンデンサ210の一端に接続されている。平滑コンデンサ210は、一端はダイオード209のカソード端子に接続され、他端は、トランス206の二次巻線206cの他端に接続されている。平滑コンデンサ210の充電電圧は、スイッチング電源200の出力電圧Voとして、スイッチング電源200に接続された外部負荷に出力される。
FET208のゲート端子に制御IC(不図示)からゲート電圧が供給されてFET208が導通状態となると、平滑コンデンサ207の充電電圧は、トランス206の一次巻線206a及び一次巻線206bにより分圧される。この分圧された電圧よりもダイオードブリッジ203の出力電圧が高い状態にあると、入力電流がインダクタ204とダイオード205に流れる。
ここで、一次巻線206aの巻き数を一次巻線206bの巻き数よりも多くすることで、一次巻線206aと一次巻線206bとにより分圧される電圧値は低くなり、ダイオードブリッジ203の出力電圧がより低い電圧から入力電流が流れることになる。また、一次巻線206a、206bにより分圧される電圧値がほぼ一定電圧である中、ダイオードブリッジ203の出力電圧は正弦波状に時間的に変化するため、入力電流の波形もほぼ正弦波状に変化する。そのため、スイッチング電源200は、力率が高い電源特性を得ることができる。
[ダイオードブリッジの出力電圧とトランスの入力電流との関係]
図3は、トランス206の一次巻線206a、206bへの入力電流をIin、ダイオードブリッジ203の端子203cの出力電圧をVinとした場合の、入力電流Iinと出力電圧Vinの関係を説明する図である。図3(a)に示す波形図は、入力電流Iinの電流波形を示し、図3(b)に示す波形図は出力電圧Vinの電圧波形を示しており、横軸は時間tを示している。図3(b)において、分圧値は、平滑コンデンサ207の電圧を一次巻線206aと一次巻線206bの巻数比で分圧した、一次巻線206aと一次巻線206bとの接続点(第一の接続点)の電圧である。
図3に示すように、一次巻線206aと一次巻線206bとで平滑コンデンサ207の電圧が分圧され、その電圧をダイオードブリッジ203の出力電圧Vinが超えた時点(時刻t1(t3、t5・・・))で入力電流Iinが流れる。入力電流Iinは出力電圧Vinが分圧値以下となる時点(時刻t2(t4、t6・・・))まで流れる。逆説的には、出力電圧Vinが分圧値に達するまで(例えば時刻t2から時刻t3まで)入力電流Iinは流れない(Iin=0)構成となる。このため、分圧値が低ければ低いほど、入力電流Iinが流れ始めるタイミングが早くなり、また入力電流Iinが流れなくなるタイミングが遅くなって、力率を向上することが可能になる。その結果、図3に示す入力電流Iinの状態でも、スイッチング電源200は90%前後の力率を得ることは可能である。そのため、本実施例のスイッチング電源200の力率は、一般的なコンデンサインプット構成のスイッチング電源装置の力率である50~60%に対して、大きく改善されている。
図2の構成において、一次巻線206a、206bと二次巻線206cの巻き数比、入力電圧等の条件により、二次巻き線206c間に発生する電圧が変化し、その結果、出力電圧Voが変化する。スイッチング電源200の制御IC(不図示)は、二次側の出力電圧Voの電圧値を一次側に通知するフィードバック回路(不図示)からのフィードバック信号に基づいて、FET208のオン状態の時間であるオン幅やデューティを変化させる。このようにして、制御IC(不図示)は二次巻線206cに発生する電圧(電圧波形)を制御する。そして、二次巻線206cに発生した電圧を、ダイオード209と平滑コンデンサ210で整流・平滑することで、出力電圧Voを所定の電圧に安定させる。
[サージ電圧緩和回路の構成]
図2において、制御IC(不図示)からFET208のゲート端子に、入力電圧が0V(ボルト)のローレベル信号が入力され、FET208がターンオフするタイミングで、FET208のドレイン端子にサージ電圧が発生する。サージ電圧を緩和するための回路が、図中点線で囲まれたサージ電圧緩和回路214である。サージ電圧緩和回路214は、トランス206の補助巻線206dと整流素子である2つのダイオード212、213、そしてノイズ吸収用のコンデンサ211(第二のコンデンサ)で構成されている。
サージ電圧緩和回路214において、コンデンサ211の一端は、トランス206の一次巻線206bの他端、及びFET208のドレイン端子と接続され、コンデンサ211の他端はダイオード212(第二の整流素子)のアノード端子と接続されている。ダイオード212のカソード端子は、平滑コンデンサ207の一端、及びトランス206の一次巻線206aの一端と接続されている。また、ダイオード213のアノード端子はFET208のソース端子、平滑コンデンサ207の他端、及びダイオードブリッジ203の出力側の端子203dと接続されている。一方、ダイオード213(第三の整流素子)のカソード端子は、トランス206の補助巻線206dの一端と接続されている。トランス206の補助巻線206dの他端は、コンデンサ211とダイオード212のアノード端子とが接続された接続点(第二の接続点)と接続されている。なお、ダイオード212は、平滑コンデンサ207からサージ電圧緩和回路214への逆流を防止するためのダイオードであり、ダイオード213は、補助巻線206dを通してコンデンサ211の放電を防止するためのダイオードである。
[サージ電圧緩和回路の動作]
次に、サージ電圧緩和回路214の動作を図4に示す状態説明図に基づいて説明する。図4は、サージ電圧緩和回路214の動作を説明するために、図2のサージ電圧緩和回路214の周辺回路を抜き出した回路図である。図4(a)は、FET208のターンオフした直後(オン状態からオフ状態に切り替わった直後)の回路動作を説明する図である。一方、図4(b)は、FET208のターンオフ後に、FET208のドレイン端子-ソース端子間の電圧が平滑コンデンサ207の充電電圧を超えるときの回路動作を説明する図である。図中の401は、FET208のドレイン端子-ソース端子間容量を示しており、FET208の寄生容量であってもよく、外付けで構成したコンデンサ容量であってもよい。図4に示すその他の回路を構成する要素については、図2と同一の符号を付している。
(FET208のターンオフ直後の回路動作)
図4(a)は、制御IC(不図示)からゲート端子にローレベル信号が出力され、FET208がターンオフされた直後の回路動作を説明する図である。図4(a)において、FET208がターンオフされた直後、FET208のドレイン端子とソース端子との間が開放状態になる。そのため、トランス206の一次巻線206bを介して、FET208のドレイン端子-ソース端子間に流れていた電流は、ドレイン端子-ソース端子間容量401を充電する充電電流に切り替わる。このときの電流ルートは、図4(a)の太い矢印で示した電流ルートであり、一次巻線206bからFET208のドレイン端子-ソース端子間容量401を通り、ダイオードブリッジ203へと流れる。その結果、充電電流により、FET208のドレイン端子-ソース端子間電圧は徐々に上昇していく。
そして、FET208のドレイン端子-ソース端子間電圧が平滑コンデンサ207の充電電圧を超えると、一次巻線206bからFET208に流れる充電電流が分流して、ノイズ吸収用のコンデンサ211にも流れる。図4(b)に示すように、太い矢印で示す2つの電流ルートで電流が流れ、コンデンサ211は一次巻線206bからの入力電流により充電される。図4(b)に示すように、コンデンサ211に流れる電流は、ダイオード212、平滑コンデンサ207を介して、ダイオードブリッジ203へと流れる。
ダイオードブリッジ203の出力側の端子203cの入力電圧と平滑コンデンサ207の電圧条件によっては、平滑コンデンサ207からの電流が一次巻線206a、206bを通しても流れる。その際のFET208のドレイン電圧は、コンデンサ211の容量と一次巻線206a、206bのインダクタンスの共振動作により緩やかに上昇し、サージ電圧が抑制される方向に働く。また、コンデンサ211を介して、平滑コンデンサ207にサージエネルギが回生され、効率向上に繋がる。
(FET208のターンオン直後の回路動作)
一方、制御IC(不図示)からゲート端子にハイレベル信号が出力され、FET208がターンオンした直後に、コンデンサ211に残留した(充電された)電荷は、次の電流ルートで放電される。すなわち、コンデンサ211の電荷は、コンデンサ211、FET208、ダイオード213、トランス206の補助巻線206dのルートで放電される。このとき、放電電流は補助巻線206dのインダクタンスにより抑制された状態で流れ、サージ電圧の発生が抑えられる。なお、図2では、ダイオード213と補助巻線206dは、コンデンサ211からの放電電流が流れる方向に、ダイオード213、補助巻線206dの順に接続されているが、補助巻線206d、ダイオード213の順に接続されていても同じ回路動作となる。また、この放電電流が流れる電流ルートは、トランス206とFET208の近傍に設けられた部品で形成されている。そのため、放電電流が流れる電流ループの面積は最小限に抑えられ、FETのスイッチング動作により発生するノイズ放射も抑えやすくなり、スイッチング電源200を大電力化しやすい構成となる。
以上説明したように、サージ電圧緩和回路214は、FET208のオフ時に発生するサージ電圧を、2つのダイオード212、213、コンデンサ211、及びトランス206の補助巻線206dの4つの部品により抑制することができる。サージ電圧緩和回路214は、ノイズを吸収するコンデンサ211に充電された電荷を放電する電流を小さな電流ループで流すことができ、FET208のスイッチング時に発生するノイズ放射を抑えるとともに、大電力化しやすい回路構成とすることができる。また、本実施例では、ノイズを吸収するサージ電圧緩和回路214を構成する回路部品をトランス206近傍にまとめて配置することができる。そのため、スイッチング電源の回路基板の面積を大きくすることなく、サージ電圧緩和回路214を含まないメイン回路の回路パターン幅を太く構成することができる。更に、サージ電圧緩和回路214では、トランス206の補助巻線である補助巻線206dをサージ電圧緩和回路214の構成品として使用している。そのため、FET208のスイッチング時に発生するノイズをトランス206内で結合させることができ、ダイオードブリッジ203へノイズが伝搬してしまうことを抑制することもできる。
以上説明したように、本実施例によれば、スイッチング素子のサージ電圧を吸収するノイズ吸収コンデンサの放電時の電流ループを小さくすることができる。
実施例1では、トランスをスイッチングするFETのターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制するサージ電圧緩和回路について説明した。実施例2では、実施例1に対し、サージ電圧緩和回路で使用するトランスの補助巻線を、FETの駆動を制御する制御ICに電源電圧を供給する生成部である電源電圧生成回路において兼用するように構成した実施例について説明する。
[スイッチング電源の構成]
図5は、本実施例のスイッチング電源200の回路構成を示す回路図である。図5に示す回路図では、実施例1の図2に示すスイッチング電源200に、一点鎖線で囲まれた電源電圧生成回路503が追加されている。なお、図5では図2と同じ構成要素に対しては同一符号を付している。また、図5では、ダイオード213と補助巻線206dは、図2とは逆の位置に配置されているが、機能としては図2と同様である。
図5において、電源電圧生成回路503は、ダイオード501とコンデンサ502で構成されている。ダイオード501は、補助巻線206dに誘起された出力電圧を整流するためのダイオードであり、コンデンサ502はダイオード501で整流された電圧を平滑するためのコンデンサである。また、制御IC504は、スイッチング電源200の制御を司る制御手段である。制御IC504は、電源電圧生成回路503にて生成された直流電圧が駆動電圧として供給されることにより動作する。そして、制御IC504は、上述したように、二次側のフィードバック回路(不図示)からのフィードバック信号(不図示)等に基づいて、FET208のゲート端子に出力する制御信号のパルス幅やデューティを変化させ、出力電圧Voを一定の電圧に制御する。なお、抵抗505は、制御IC504からFET208のゲート端子に流れる電流を制限するゲート抵抗である。
[電源電圧生成回路]
次に、電源電圧生成回路503の動作について説明する。なお、以下では、実施例1と同じ回路動作については説明を省略し、図5の特徴的な回路動作に絞って説明する。
まず、FET208のターンオフ時に、トランス206のリーケージインダクタンスや寄生容量の影響によりFET208のドレイン電圧が上昇すると、上述したようにノイズ吸収用のコンデンサ211が充電され、電圧上昇速度が緩やかになる。このとき、補助巻線206dは、巻線の巻き始めが一次巻線206aとは逆になっているため、補助巻線206dのダイオード213、501のアノード端子側に正の電圧が発生する。次に、FET208のターンオン時には、上述したようにコンデンサ211の電荷が放電され、補助巻線206dのダイオード213、501のアノード端子側には負の電圧が発生する。このように、コンデンサ211は、FET208のオフ、オン状態にしたがって充放電を繰り返し、サージ電圧を抑えるように機能する。一方、補助巻線206dは、FET208のオフ、オン状態にしたがって、正の電圧と負の電圧を交互に発生させる。そして、電源電圧生成回路503は、この交互に発生する電圧を整流平滑し、平滑された電源電圧を制御IC504に供給している。
以上説明したように、本実施例では、電源電圧生成回路503で使用する補助巻線206dをサージ電圧緩和回路214でも兼用するように構成している。これにより、FET208のターンオフ時に発生するサージ電圧をコンデンサ211で緩和するとともに、補助巻線206dを2つの回路、すなわちサージ電圧緩和回路214と電源電圧生成回路503での兼用により、コストダウンを実現することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、スイッチング素子のサージ電圧を吸収するノイズ吸収コンデンサの放電時の電流ループを小さくすることができる。
203 ダイオードブリッジ
204 インダクタ
205 ダイオード
206 トランス
207 平滑コンデンサ
208 FET
211 ダイオード
212 コンデンサ
213 ダイオード
(1)第一の一次巻線及び第二の一次巻線と、二次巻線と、補助巻線とを有し、一次側と二次側とが絶縁されたトランスと、第一の出力端子及び第二の出力端子を有し、交流電圧を整流する整流回路と、インダクタと第一の整流素子とが直列に接続された第一の直列回路であって、前記第一の出力端子と前記第一の一次巻線の一端と前記第二の一次巻線の一端とが接続された第一の接続点との間に接続された前記第一の直列回路と、一端が前記第二の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続され、オン状態又はオフ状態に切り替えられるスイッチング素子と、一端が前記第一の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続された第一のコンデンサと、第二のコンデンサと第二の整流素子とが直列に接続された第二の直列回路であって、前記第一の一次巻線の他端と前記第二の一次巻線の他端との間に接続された前記第二の直列回路と、第三の整流素子と前記補助巻線とが直列に接続された第三の直列回路であって、前記スイッチング素子の前記他端と、前記第二のコンデンサと前記第二の整流素子とが接続された第二の接続点との間に接続された前記第三の直列回路と、を備え、前記スイッチング素子がオン状態になったときに前記第二のコンデンサに充電された電荷を放電する放電電流は、前記補助巻線に流れることを特徴とする電源装置。
トランス206は、一次側のエネルギーを二次側に変換するための絶縁トランスであり、一次巻線206a、206b、二次巻線206c、補助巻線206dを有している。トランス206の一次巻線206aと一次巻線206bは直列に接続されている。一次巻線206aの一端は平滑コンデンサ207(第一のコンデンサ)の一端と接続され、一次巻線206aの他端は一次巻線206bの一端とダイオード205のカソード端子とに接続されている。一次巻線206bの他端は、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(以下、FETという)208のドレイン端子に接続されている。一方、FET208のソース端子は、平滑コンデンサ207の他端と、ダイオードブリッジ203の出力側の端子203dと、に接続されている。すなわち、トランス206の一次巻線206bには、FET208が直列に接続されている。また、FET208のゲート端子は制御IC(不図示)に接続され、FET208は、制御ICからゲート端子に入力される信号に応じて、オン状態、又はオフ状態に設定される。上述した接続構成により、平滑コンデンサ207は、トランス206の直列に接続された一次巻線206a及び一次巻線206bと並列に接続されている。

Claims (12)

  1. 並列に接続された第一の一次巻線及び第二の一次巻線と、二次巻線と、補助巻線とを有し、一次側と二次側とが絶縁されたトランスと、
    第一の出力端子及び第二の出力端子を有し、交流電圧を整流する整流回路と、
    インダクタと第一の整流素子とが直列に接続された第一の直列回路であって、前記第一の出力端子と前記第一の一次巻線の一端と前記第二の一次巻線の一端とが接続された第一の接続点との間に接続された前記第一の直列回路と、
    一端が前記第二の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続され、オン状態又はオフ状態に切り替えられるスイッチング素子と、
    一端が前記第一の一次巻線の他端と接続され、他端が前記第二の出力端子に接続された第一のコンデンサと、
    第二のコンデンサと第二の整流素子とが直列に接続された第二の直列回路であって、前記第一の一次巻線の他端と前記第二の一次巻線の他端との間に接続された前記第二の直列回路と、
    第三の整流素子と前記補助巻線とが直列に接続された第三の直列回路であって、前記スイッチング素子の前記他端と、前記第二のコンデンサと前記第二の整流素子とが接続された第二の接続点との間に接続された前記第三の直列回路と、
    を備え、
    前記スイッチング素子がオン状態になったときに前記第二のコンデンサに充電された電荷を放電する放電電流は、前記補助巻線に流れることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第一の直列回路は、前記第一の出力端子の出力電圧が前記第一の接続点の電圧よりも高い場合に、電流が流れることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第一の接続点の電圧は、前記スイッチング素子がオン状態のときには、前記第一のコンデンサの充電電圧を前記第一の一次巻線の巻数と前記第二の一次巻線の巻数とにより分圧した電圧であることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第一の整流素子は、ダイオードであり、
    前記インダクタは、一端が前記第一の出力端子に接続され、他端が前記ダイオードのアノード端子に接続され、
    前記ダイオードのカソード端子は、前記第一の接続点に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第二の整流素子は、ダイオードであり、
    前記第二のコンデンサは、一端が前記第二の一次巻線の他端及び前記スイッチング素子の一端に接続され、他端が前記ダイオードのアノード端子に接続され、
    前記ダイオードのカソード端子は、前記第一の一次巻線の他端及び前記第一のコンデンサの一端と接続されていることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第三の整流素子は、ダイオードであり、
    前記ダイオードは、アノード端子が前記スイッチング素子の他端に接続され、カソード端子が前記補助巻線の一端と接続され、
    前記補助巻線の他端は、前記第二の接続点に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記第三の整流素子は、ダイオードであり、
    前記補助巻線は、一端が前記スイッチング素子の他端に接続され、他端が前記ダイオードのアノード端子と接続され、
    前記ダイオードのカソード端子は、前記第二の接続点に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  8. 前記スイッチング素子がターンオフした際には、前記第二の一次巻線に流れる電流は、前記第二の直列回路に流れ、前記第二のコンデンサが充電されることによりサージ電圧が抑制されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記スイッチング素子がターンオンした際には、前記第二のコンデンサからの電流が、前記スイッチング素子を介して前記第三の直列回路の前記補助巻線に流れることを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記スイッチング素子を制御する制御部を駆動する駆動電圧を生成する生成部を有し、
    前記生成部は、前記補助巻線に誘起される電圧から前記駆動電圧を生成することを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタであり、
    前記スイッチング素子の一端は、電界効果トランジスタのドレイン端子であり、
    前記スイッチング素子の他端は、電界効果トランジスタのソース端子であることを特徴とする請求項10に記載の電源装置。
  12. シートに画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段に電力を供給する請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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