JP2023063337A - 潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェア - Google Patents

潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェア Download PDF

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Abstract

【課題】一般的なツールで認証が可能であり、原本と複写物との区別が容易に可能であり、原本から複写されたことを証明することが可能な潜像印刷物を提供する。【解決手段】印刷領域に、第1潜像、第2潜像、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つが形成され、印刷領域は画線が少なくとも一つ形成されたユニットが複数配置されて成り、第1潜像の潜像部は第1の画線を、第1潜像の背景部は第2の画線を有し、第1の画線と第2の画線は、全てのユニットにおいて面積率が略等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なり、第2潜像の潜像部は、赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキ、第2潜像の背景部は、赤外線吸収色素を含まないインキ又は赤外線吸収色素を含むインキで作成した画線を有し、複写チェック機能を有する可視画像は複写すると消失する大きさの画線を有する。【選択図】図29

Description

本発明は、銀行券、旅券、有価証券、証明書、重要書類等の偽造や変造の防止が求められるセキュリティ印刷物の分野における潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアに関するものである。
銀行券、証券、有価証券、証明書、重要書類等のセキュリティ性を有する印刷物では、偽造や変造を防ぐことが重要である。これらの偽造防止策の一つに、網点や画線の配置、多層構造、特殊材料等によって印刷模様に所定の加工や処理を施すことで、文字や図形等を目視では認識できないように潜像化させた印刷物(以下「潜像印刷物」という。)がある。
従来の潜像印刷物には、例えば特許文献1に記載された潜像印刷物のように、角度が異なる画線を組み合わせて潜像模様を形成したものがあった。この潜像印刷物によれば、プリンタの性能や印刷品質に左右されることなく、安定して潜像模様を含んだ印刷物を作成することができる。
特許文献2に記載された潜像印刷物では、特許文献1に記載されたものと同様に角度が異なる画線を組み合わせて潜像模様を形成しているが、異なる色成分模様を用いることで、顔写真等の潜像模様をカラーで実現している。
特許文献3に記載された潜像印刷物では、赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキを用いて形成したIRビューアで視認可能な潜像と、赤外線吸収色素を含まないシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキを用いて形成したカラーの可視画像とを備えている。この潜像は、一般に普及している家庭用のカラープリンタでも印刷出力することができるものである。
特許文献4に記載された潜像印刷物は可視画像と潜像とを有し、原本を複写機で複写すると可視画像が視認不可能となることで、原本と複写物とを区別することができるものである。さらに、複写物には潜像が複写されることから、この複写物は原本から印刷されたものであることが判るものである。
特許第6976527号公報 特願2022-109399号 特願2022-159428号 特願2022-203847号
プリンタで印刷出力された印刷物には、特許文献3に記載されたような赤外線吸収色素を含むインキで潜像模様を形成したものがあるが、潜像模様を視認するためには赤外線照射機能を有するIRビューアが必要である。
ところが、IRビューアは一般的ではないため、ユーザーが潜像模様の有無を認証することは容易ではない。
特許文献1、2に記載されたような潜像印刷物で形成された潜像模様は、赤外線照射が不要な一般的に普及しているツールを使用して認証が可能である。しかしながら、埋め込める潜像模様が1種類だけであることに加えて、複写物でも潜像模様が複写される。このため、このような潜像模様に基づいて原本と複写物とを区別することが困難であった。
本発明は、上記課題の解決を目的とするものであり、IRビューア等の一般的でないツールを用いなくとも真偽判別が可能であり、原本と複写物との区別が容易、かつ、確実に可能であり、さらに原本から複写されたものであることを証明することが可能な潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアを提供することを目的とする。
本発明の潜像印刷物は、基材の少なくとも一部に印刷領域を有する潜像印刷物であって、印刷領域に、第1潜像と、第2潜像と、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つが形成されており、印刷領域は、画線が少なくとも一つ形成されたユニットが複数配置されて成り、第1潜像の潜像部は第1の画線を有し、第1潜像の背景部は第2の画線を有し、第1の画線と第2の画線は、全てのユニットにおいて面積率が略等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なり、第2潜像の潜像部は、第1の画線及び第2の画線のうちの一部から成り、赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキで作成した画線を有し、第2潜像の背景部は、第1の画線及び第2の画線のうちの他の一部から成り、赤外線吸収色素を含まないインキ又は赤外線吸収色素を含むインキで作成した画線を有し、複写チェック機能を有する可視画像は、第1潜像を形成する画線及び第2潜像を形成する画線と重複しないように、かつ、複写されると消失する大きさ及び相互間の距離が設定された画線を有することを特徴とする。
印刷領域に、少なくとも第1潜像と第2潜像とが形成されている場合、第2潜像は、第1の画線と第2の画線を、赤外線吸収色素を含むインキで作成して第2潜像の潜像部の画線又は第2潜像の背景部の画線とし、第1の画線と第2の画線を、赤外線吸収色素を含まないインキで作成して第2潜像の背景部の画線又は第2潜像の潜像部の画線としてもよい。
印刷領域に、少なくとも第2潜像と複写チェック機能を有する可視画像が形成されている場合、可視画像の画線は赤外線吸収色素を含まないインキで作成され、印刷領域に、第2潜像が形成されていない場合は、可視画像の画線は赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキで作成されてもよい。
印刷領域に、少なくとも第1潜像と第2潜像とが形成されており、複写チェック機能を有していない可視画像を含む場合は、可視画像の画線は赤外線吸収色素を含まないインキで作成され、この画線の大きさと画線間の距離は任意であってもよい。
赤外線吸収色素を含まないインキには、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の少なくとも一つのインキが含まれてもよい。
第1潜像は、第1の画線又は第2の画線のいずれか一方を含むユニットを単位として形成され、第1の画線と第2の画線とは、ユニットの境界に接している場合は隣接するもの同士で連続的に形成されることがあり、ユニットの境界に接していない場合は断続的に形成されてもよい。
ユニットは、縦横のそれぞれの寸法が0.2mmから1.0mmの範囲内であってもよい。
第1潜像、第2潜像は、近見視力で観察した場合に、一様の濃度として視認され、第1潜像は、角度に基づいて、第1の画線と第2の画線とを抽出すると視認され、第2潜像は、赤外線を照射するIRビューアで観察すると視認され、可視画像は、複写されると消失するものであってもよい。
複写チェック機能を有する可視画像は、最大内接円の直径が50μm以下となる画線を有し、画線の間の距離が50μm以上であってもよい。
本発明の潜像印刷物用データの作成方法は、潜像印刷物は、第1潜像と、第2潜像と、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つを備え、画線が少なくとも一つ形成されたユニットが複数配置されて成り、第1潜像を備える場合、第1の画線で第1潜像の潜像部を構成し、第2の画線で第1潜像の背景部を構成し、第1の画線と第2の画線は、全てのユニットにおいて面積率が等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なるように第1潜像のデータを作成するステップと、第2潜像を備える場合、第1の画線及び第2の画線のうちの一部から成り、かつ、赤外線吸収色素を含むインキを用いた画線で第2潜像の潜像部又は第2潜像の背景部を構成し、第1の画線及び第2の画線のうちの他の一部から成り、かつ、赤外線吸収色素を含まないインキを用いた画線で第2潜像の背景部又は第2潜像の潜像部を構成して第2潜像のデータを作成するステップと、複写チェック機能を有する可視画像を備える場合、第1の潜像を形成する画線及び第2の潜像を形成する画線と重複しないように、かつ、複写されると消失する大きさ及び相互間の距離が設定された画線で可視画像を構成して可視画像のデータを作成するステップと、を備えることを特徴とする。
少なくとも第1潜像を備える場合、第1潜像のデータを作成するステップは、第1潜像の基画像を用意するステップと、第1潜像の基画像を用いて、第1の画線で第1潜像の潜像部を構成し、第1の画線と角度が異なる第2の画線で第1潜像の背景部を構成するステップとを有するものであってもよい。
少なくとも第1潜像と第2潜像とを備える場合、第2潜像のデータを作成するステップは、第2潜像の基画像を用意するステップと、第2潜像の基画像を用いて、第1の画線と第2の画線を、赤外線吸収色素を含むインキで作成して第2潜像の潜像部又は背景部を構成し、第1の画線と第2の画線を、赤外線吸収色素を含まないインキで作成して第2潜像の背景部又は潜像部を構成するステップとを有するものであってもよい。
少なくとも第2潜像と複写チェック機能を有する可視画像とを備える場合、可視画像のデータを作成するステップは、可視画像の基画像を用意するステップと、可視画像の基画像を用いて、赤外線吸収色素を含まないインキで画線を作成して可視画像を構成するステップとを有し、第2潜像を備えず、複写チェック機能を有する可視画像を備える場合、可視画像のデータを作成するステップは、可視画像の基画像を用意するステップと、可視画像の基画像を用いて、赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキで画線を作成して可視画像を構成するステップと、を有するものであってもよい。
少なくとも第1潜像と第2潜像とを備え、複写チェック機能を有していない可視画像を備える場合、この可視画像のデータを作成するステップは、可視画像の基画像を用意するステップと、可視画像の基画像を用いて、赤外線吸収色素を含まないインキで画線を作成して可視画像を構成するステップとを有し、可視画像の画線の大きさと画線間の距離は任意であってもよい。
本発明の潜像印刷物用データの作成用ソフトウェアは、上記いずれかの潜像印刷物用データの作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の潜像印刷物、潜像印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェアによれば、IRビューア等の一般的でないツールを用いなくとも真偽判別が可能であり、原本と複写物との区別が容易、かつ、確実に可能であり、さらに原本から複写されたものであることを証明することが可能である。
本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第1潜像を構成するための画線を含むユニットを示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第1潜像の潜像部の画線を示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第1潜像の背景部の画線を示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第1潜像の潜像部の画線と背景部の画線とを合成した状態を示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第2潜像の潜像部の画線を示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第2潜像の背景部の画線を示す説明図。 本発明の一実施の形態による潜像印刷物において、第2潜像の潜像部の画線と背景部の画線とを合成した状態を示す説明図。 同潜像印刷物において、可視画像の画線を示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像、第2潜像及び可視画像を合成した画線を示す説明図。 同潜像印刷物を複写すると可視画像が消失することを示す説明図。 同潜像印刷物を複写すると、IRビューアで観察した場合に第2潜像が視認されないことを示す説明図。 同潜像印刷物を複写すると、第1潜像を検出する認証アプリケーションがインストールされたスマートフォンで観察した場合に第1潜像が視認されることを示す説明図。 同潜像印刷物において、ユニットを単位として構成された第1潜像の潜像部の画線と、背景部の画線とを示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像の潜像部の画線と背景部の画線、第2潜像の潜像部の画線と背景部の画線との関係を示す説明図。 図14に示された第1潜像及び第2潜像を備える潜像印刷物に、さらに複写チェック機能を有する可視画像の画線を加えた状態を示す説明図。 図15に示された画像データを用いて印刷した原本の潜像印刷物の画線構成を示す説明図。 図16に示された画線構成を備える原本の潜像印刷物を白黒の複写機で複写した場合の画線構成を示す説明図。 サーバから画像データがカラープリンタに送信されて印刷出力された原本の外観と、白黒の複写機で複写した場合の外観とを示す説明図。 図18において得られた原本と複写物に対して、それぞれIRビューアで観察した場合に、複写物では第2潜像が視認されないことを示す説明図。 図18において得られた原本と複写物に対して、それぞれ第1潜像を検出する認証アプリがインストールされたスマートフォンで観察した場合に、複写物においても第1潜像が視認されることを示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像に適用されるユニットの画線の例を示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像の画線のユニットの形状の例を示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像の画線のユニットをマトリクス状に配列した例を示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像の画線のユニットをレンガ状に配列した例を示す説明図。 同潜像印刷物において、第1潜像の画線のユニットを縦方向に互い違いに配列した例を示す説明図。 画線aに内接する最大内接円Tの直径Rの関係を示す図。 同潜像印刷物用データの作成に用いる作成装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態1、2、3、4による潜像印刷物用データを作成するための方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態1による潜像印刷物用データを作成するための方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態2による潜像印刷物用データを作成するための方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態3による潜像印刷物用データを作成するための方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態4による潜像印刷物用データを作成するための方法を示すフローチャート。 同潜像印刷物において、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の関係を示す説明図。 同潜像印刷物において、第2潜像及び複写チェック機能を有する可視画像を備える場合の第2潜像の画線構成を示す説明図。 同潜像印刷物において、第2潜像及び複写チェック機能を有する可視画像を備える場合の第2潜像及び可視画像の画線構成を示す説明図。
以下に、本発明の一実施の形態による潜像印刷物について説明する。
本発明の実施の形態による潜像印刷物は、基材の少なくとも一部に印刷領域を有し、この印刷領域に第1潜像、第2潜像、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つが形成されている。
ここで、基材としては印刷に供されるものであれば特に限定されず、例えば、紙、プラスチックフィルム、木材、布、金属、ガラス、セラミックス、又はこれらの複合体等が挙げられる。特に、紙、プラスチックフィルム、これらの複合体等の、複写機を用いて複写が可能で複写物を製造しうるものが好ましい。
図1に、第1潜像における画線の基本的な構成を示す。第1潜像を構成する複数のユニットが所定間隔で規則的に配置されている。図1(a)に示された第1のユニット101は画線111を有し、図1(b)に示された第2のユニット102は、画線111と異なる角度を有する画線112を有する。
第1のユニット101、第2のユニット102は同一の形状と大きさを有し、縦横の寸法uは、例えば0.2mmから1.0mmまでの範囲内にある。縦横の寸法uが1.0mmを超えると視認されやすくなり潜像の秘匿性が低くなり、0.2mmより小さいとプリンタ等による画線の形成が困難となる。
第1のユニット101、第2のユニット102にそれぞれ設けられた画線111、112は、ユニット内における面積率が全て等しい。図1においては、図1(a)と図1(b)とは、二つともユニット101、102の一端から対角線の一端までの斜めの潜像画線111、112が配置されているため、長さ及び画線幅(V)はいずれも等しいことから、面積率は等しい。本発明において「ユニット内の面積率が等しい」とは、一つのユニットに配置された潜像画線が、ユニットにおいて占める面積の割合が等しいということである。ユニット内の面積率が等しい他の形態については後述する。
画線111、112の幅Vは、例えば0.04mmから0.2mmまでの範囲内が好ましい。画線111、112の幅Vが0.2mmより太い場合、潜像が視認されやすくなる。画線111、112の幅Vが0.04mmより細いと、画線111、112を読み取って潜像を再現することが困難となる。
また、同実施の形態による潜像印刷物は、秘匿性の高い潜像の形成を意図するものである。このため、人の近見視力において、画線が1つ1つの画線として認識されないことが好ましい。例えば、各々のユニットが小さければ、近見視力では画線が認識されずに一様の濃度として観察されるが、各々のユニットが大きいと、画線として観察されることとなる。潜像印刷物の観察条件にもよるが、ユニットの縦横の寸法uが1.0mmを超えると、近見視力では画線として認識されやすい傾向にある。このことから、寸法uは、1.0mm以下であることが好ましい。
以下に示す第1潜像は、画線111、112の角度の相違に基づいて潜像部11と背景部12とが形成され、角度の相違により潜像部11と背景部12とが区別されて視認が可能なものである。
図2(a)に、第1のユニット101に形成された画線111を、第1潜像「JPN」の潜像部11に用いて構成した場合を示し、図2(b)に、潜像部11を拡大して画線111を示す。
図3(a)に、第2のユニット102に形成された画線112を、第1潜像「JPN」の背景部12に用いて構成した場合を示し、図3(b)に、背景部12を拡大して画線112を示す。
図4(a)に、潜像部11と背景部12とを合成した第1潜像13を示し、図4(b)に、第1潜像13を拡大して画線111及び112を示す。
第2潜像は、第1潜像を構成する画線111、112に対し、潜像部21は赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキで印刷し、背景部22は赤外線吸収色素を含まないインキ、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)で印刷する。このように構成された第2潜像をIRビューアで観察すると、赤外線吸収色素を含むインキで印刷された潜像部21と、赤外線吸収色素を含まないインキで印刷された背景部22とが区別されて視認が可能となる。なお、本発明におけるインキとは、インク、トナー等の色材すべてを含むものとする。
図5(a)に、第1のユニット101に形成された画線111及び第2のユニット102の少なくとも一方に形成された画線112に対し、赤外線吸収色素を含むインキで印刷した第1潜像「A」の潜像部21を示し、図5(b)に、潜像部21を拡大して画線121を示す。
図6(a)に、第1のユニット101に形成された画線111及び第2のユニット102の少なくとも一方に形成された画線112に対し、赤外線吸収色素を含まないインキで印刷した第1潜像「A」の背景部22を示し、図6(b)に、背景部22を拡大して画線122を示す。
図7(a)に、潜像部21と背景部22とを合成した第2潜像23を示し、図7(b)に、第2潜像23を拡大して画線121及び122を示す。
複写チェック機能を有する可視画像は、複写された場合に印刷されない機能を有し、複写されると画線が消失するように設定された大きさの画線であって、画線間の距離が複写されると消失するように設定された画線を有する。具体的には、可視画像は最大内接円の直径が例えば50μm以下となる画線で構成され、かつ、画線の間の距離が例えば50μm以上である。最大内接円については後述する。
図8(a)に、可視画像31を示し、図8(b)に、可視画像31を拡大して画線131を示す。
可視画像31は、赤外線吸収色素を含むインキ、あるいは赤外線吸収色素を含まないインキで印刷される。
第2潜像を形成しない場合は、IRビューアで観察することがないので、赤外線吸収色素を含むインキ、あるいは赤外線吸収色素を含まないインキのいずれを用いて可視画像31を印刷してもよい。
第2潜像を形成する場合は、第2潜像をIRビューアで観察した場合に影響を与えないように、図8(b)に示されたように可視画像31は赤外線吸収色素を含まないインキで印刷する必要がある。
図9(a)に、第1潜像13、第2潜像23、可視画像31を全て形成した場合の潜像印刷物41を示し、図9(b)に、潜像印刷物41に含まれる画線、すなわち、第1潜像13の画線111、112と、この画線111、112に対して施された第2潜像の画線121、122及び可視画像31の画線131を示す。
図10(a)に、第1潜像13、第2潜像23、可視画像31を全て形成した原本の潜像印刷物41を示し、図10(b)に、潜像印刷物41を複写した複写物42を示す。
複写物42には、可視画像31が印刷されていない。また、第1潜像13は印刷されている。しかし第2潜像23は、原本の潜像印刷物41では潜像部21の画線121は赤外線吸収色素を含むインキで形成されており、背景部22の画線122は赤外線吸収色素を含まないインキで形成されているが、複写物42では潜像部21の画線121のみならず背景部22の画線122も赤外線吸収色素を含むインキで印刷され、潜像部21と背景部22とが区別できない状態にある。
よって、図11に示されたように、原本の潜像印刷物41をIRビューア201で観察すると、第2潜像23の潜像部21の文字「A」が視認される。しかしながら、複写物42では第2潜像23の文字「A」は視認されない。これにより、この印刷物は複写されたものであることが判る。
図12に示されたように、原本の潜像印刷物41を、第1潜像13を視認する認証アプリケーションソフトがインストールされたスマートフォン202を用いて認証すると、第1潜像13の潜像部11の文字「JPN」が視認される。また複写物42を、スマートフォン202を用いて認証した場合も、同様に第1潜像13の潜像部11の文字「JPN」が視認される。
次に、第1潜像13の潜像部11の画線111と、背景部12の画線112を、出力解像度が600dpiのプリンタで印刷出力する場合について説明する。プリンタの描画性能を考慮して縦横ともに5画素以上で構成するのが好ましく、ここでは9画素で構成している。この場合、9画素の縦横の寸法は、381μmとなる。
図13(a)、(b)に、第1潜像13が形成されている場合の画線構成を示す。
図13(a)に第1潜像13の潜像部11の画線111を示し、図13(b)に第1潜像13の背景部12の画線112を示す。
図14(a)~(d)に、第1潜像13及び第2潜像23が形成されている場合の画線構成を示す。
図14(a)に第1潜像13の潜像部11の画線111を示し、またこの画線111が同時に第2潜像23の潜像部21の画線121である場合を示す。
図14(b)に第1潜像13の背景部12の画線112を示し、またこの画線112が同時に第2潜像23の潜像部21の画線121である場合を示す。この場合、画線111、121と画線112、121とは、赤外線吸収色素を含むインキで印刷される。
図14(c)に第1潜像13の潜像部11の画線111を示し、またこの画線111が同時に第2潜像23の背景部22の画線122である場合を示す。
図14(d)に第1潜像13の背景部12の画線112を示し、またこの画線112が同時に第2潜像23の背景部22の画線122である場合を示す。この場合、画線111、122と画線112、122とは、赤外線吸収色素を含まないインキで印刷される。
図15(a)~(d)に、第1潜像13、第2潜像23及び可視画像31が形成されている場合の画線構成を示す。
図15(a)に第1潜像13の潜像部11の画線111を示し、またこの画線111が同時に第2潜像23の潜像部21の画線121である場合を示し、さらに可視画像31の画線131を示す。
図15(b)に第1潜像13の背景部12の画線112を示し、またこの画線112が同時に第2潜像23の潜像部21の画線121である場合を示し、さらに可視画像31の画線131を示す。この場合、画線111、121及び画線112、121とは、赤外線吸収色素を含むインキで印刷される。可視画像31の画線131は赤外線吸収色素を含まないインキで印刷される。
図15(c)に第1潜像13の潜像部11の画線111を示し、またこの画線111が同時に第2潜像23の背景部22の画線122である場合を示し、さらに可視画像31の画線131を示す。
図15(d)に第1潜像13の背景部12の画線112を示し、またこの画線112が同時に第2潜像23の背景部22の画線122である場合を示し、さらに可視画像31の画線131を示す。この場合、画線111、121、画線112、121、可視画像31の画線131は、いずれも赤外線吸収色素を含まないインキで印刷される。
このように、図15(a)~(d)に示された画線構成は、図14(a)~(d)に示された第1潜像13及び第2潜像23のそれぞれの画線に、可視画像31の画線131を加えたものに相当する。
図15(a)~(d)に示された第1潜像13、第2潜像23及び可視画像31が形成されている場合の画線構成を有する画像データを用いて印刷した場合の潜像印刷物41の画線構成を図16(a)~(d)に示す。この図16(a)~(d)に示された画線は、図15(a)~(d)に示された画線からユニットの境界線を削除したものに相当する。
このような図16(a)~(d)に示された画線構成を有する潜像印刷物41を複写した場合の画線構成を図17(a)~(d)に示す。第1潜像13の画線111、112、第2潜像23の画線121、122は、全て印刷されるが全て赤外線吸収色素を含むインキで印刷される。そして、可視画像31の画線131は印刷されない。
このため、第1潜像13は認証可能であるが、第2潜像23は認証が不可能であり、また可視画像31は消失する。
図18(a)に、サーバ211から画像データが、例えば、カラープリンタ212に送信されて印刷出力された原本の潜像印刷物41を示す。この潜像印刷物41には、第1潜像13、第2潜像23、可視画像31が形成されている。図18(b)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112、第2潜像23の潜像部21の画線121、可視画像31の画線131を示し、図18(c)に、第1潜像13の潜像部11の画線111、第2潜像23の背景部22の画線122、可視画像31の画線131を示す。
図18(d)に、原本の潜像印刷物41を白黒の複写機213で複写した複写物42を示す。図18(e)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112、第2潜像23の潜像部21の画線121を示し、図18(f)に、第1潜像13の潜像部11の画線111、第2潜像23の背景部22の画線122を示す。この複写物42では、可視画像31の画線131が消失している。
図19(a)に、原本の潜像印刷物41をIRビューア201で観察した状態を示す。潜像印刷物41に含まれる第2潜像23が視認される。図19(b)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112、第2潜像23の潜像部21の画線121を示し可視画像31の画線131が消失したことを示し、図19(c)に、第1潜像13の潜像部11の画線111、第2潜像23の背景部22の画線122、可視画像31の画線131が全て消失したことを示す。
図19(d)に示された複写物42では、IRビューア201で観察しても第2潜像23は視認されない。図19(e)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112、第2潜像23の潜像部21の画線121を示し可視画像31の画線131が消失したことを示し、図19(f)に、第1潜像13の潜像部11の画線111、第2潜像23の背景部22の画線122を示し、可視画像31の画線131が全て消失したことを示す。このように、第2潜像23の潜像部21と背景部22の区別がつかなくなり第2潜像23を視認することができなくなる。
図20(a)に、原本の潜像印刷物41を、第1潜像13を認証するための認証アプリケーションソフトウェアがインストールされたスマートフォン202を用いて観察すると、第1潜像13が視認される。図20(b)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112により背景部12としての「白」が表示され、第2潜像23の潜像部21の画線121、可視画像31の画線131が消失したことを示し、図20(c)に、第1潜像13の潜像部11の画線111により潜像部11としての「黒」が表示され、第2潜像23の背景部22の画線122、可視画像31の画線131が消失したことを示す。
図20(d)に示された複写物42においても、スマートフォン202を用いて観察すると、第1潜像13が視認される。
図20(e)に、画線構成として、第1潜像13の背景部12の画線112により背景部12としての「白」が表示され、第2潜像23の潜像部21の画線121、可視画像31の画線131が消失したことを示し、図20(f)に、第1潜像13の潜像部11の画線111により潜像部11としての「黒」が表示され、第2潜像23の背景部22の画線122、可視画像31の画線131が消失したことを示す。
次に、画線の形成例について説明する。図21(a)に示された第1のユニット101の例では、画線111の両端部分が第1のユニット101内の端まで形成されている。この場合は、隣接する画線同士が連続的に形成される。
図21(b)に示された第1のユニット101の例では、画線111が第1のユニット101内の一方の端の途中から他方の端の途中まで配置されており、端までは形成されていない。この場合は、隣接する画線同士は連続的でなく断続的に形成される。このように、ユニット内において画線がユニットの端まで形成されていてもよく形成されていなくともよい。
図21を例にとれば、図21(a)画線(111a)は、図21(b)の画線(111b)の長さよりも長いが、画線幅が細く(V1<V2)なっているため、ユニット内に占める面積率は等しくなっている。以上のように、各潜像画線の長さ及び画線幅を調整することにより、全てのユニットにおける潜像画線の面積率を等しく形成することができる。
さらには、図21(a)の形態と(b)の形態を混在して形成してもよく、全てのユニットにおいて面積率が等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なる形態であればよい。
上記実施の形態では、第1潜像13で用いられているユニットの形状が正方形である場合を例にとり説明している。
しかしながら、本発明におけるユニットの形状は、図22(a)、(b)に示された第1のユニット103、第2のユニット104のような縦の寸法uと横の寸法wとが異なる長方形であってもよく、あるいは図22(c)、(d)に示された第1のユニット105、第2のユニット106のような六角形であってもよい。また、ユニット内の画線の端部は、上述したようにユニットの端まで形成されていてもよく形成されていなくともよい。
図23、図24、図25のそれぞれに、第1潜像13における各々のユニットの配列の例を示す。
図23(a)に示すように、複数の第1のユニット101、第2のユニット102をマトリクス状に隙間なく配置してもよい。図23(b)に、マトリクス状に配置された第1のユニット101、第2のユニット102に画線111、112を形成した状態を示す。
また、図24(a)に示すように、複数の第1のユニット101、第2のユニット102を水平方向にレンガ状に隙間なく配置してもよい。この場合は、水平方向の配列に対して垂直方向の位相がずれた状態にある。図24(b)に、レンガ状に配置された第1のユニット101、第2のユニット102に画線111、112を形成した状態を示す。
さらに、図25(a)に示すように、複数の第1のユニット101、第2のユニット102を垂直方向に互い違いに隙間なく配置してもよい。この場合は、垂直方向の配列に対して水平方向の位相がずれた状態にある。図25(b)に、第1のユニット101、第2のユニット102に画線111、112を形成した状態を示す。
図26を用いて、可視画像における最大内接円について説明する。前述したとおり、可視画像は最大内接円の直径は、例えば50μm以下となる画線で構成され、かつ、画線の間の距離が例えば50μm以上である。最大内接円とは、複写機の性能等によるが、例えば、画線aに内接する最大内接円Tの直径Rが50μm未満であると、通常の複写処理においては、複写機は画線aを認識することができないため、複写機により画線aが再現されることがない。一例として、画線aにおける最大内接円Tの直径Rの関係を図26に示す。図26(a)に示すように、画線aが円系の場合は、画線aの幅と最大内接円Tの直径Rは同一となる。また、図26(b)に示す画線aがひし形、図26(c)に示す画線aが正方形、図26(d)に示す画線aが楕円系の場合における最大内接円Tの直径Rは、各図に示すとおりである。
また、本実施の形態においては、第1潜像、第2潜像及び可視画像について画線で形成する形態で説明したが、網点及び画素等、本発明における画線を形成可能な最小単位であれば特に限定しない。
本発明の一実施の形態による潜像印刷物用データの作成装置について説明する。
図27に示されたように、本実施の形態による潜像印刷物用データの作成装置は、入力手段M1、編集手段M2、表示手段M3、出力手段M4、通信インターフェースM5、データベースM6、記憶手段M7を備えている。
通信インターフェースM5は、図示されていないネットワークに接続されたコンピュータ端末と、当該潜像印刷物用データの作成装置とを接続する。
データベースM6は、第1潜像13、第2潜像23、可視画像31のそれぞれの基画像に相当する基画像データを予め格納する。
入力手段M1は、第1画像入力手段M1a、第2画像入力手段M1b、第3画像入力手段M1cを備えている。
第1画像入力手段M1aは、通信インターフェースM5を介して第1潜像13の所望の画像データを入力し、あるいはデータベースM6に予め格納されていた画像データを入力することにより、第1潜像13の基画像を取得する。
第2画像入力手段M1bは、第1画像入力手段M1aと同様に通信インターフェースM5を介して所望の画像データを入力し、あるいはデータベースM6に予め格納されていた画像データを入力することにより、第2潜像23の基画像を取得する。
第3画像入力手段M1cは、第1画像入力手段M1a、第2画像入力手段M1bと同様に通信インターフェースM5を介して所望の画像データを入力し、あるいはデータベースM6に予め格納されていた画像データを入力することにより、可視画像31の基画像を取得する。
編集手段M2は、出力レベル調整手段M2a、演算手段M2b、画像出力手段M2cを備えている。
出力レベル調整手段M2aは、入力手段M1が取得した第1潜像13、第2潜像23、可視画像31の基画像に相当する画像データに対して出力レベルの調整を行う。
演算手段M2bは、出力レベルが調整された第1画像を用いて、第1潜像13の潜像部11を、画線111を有するユニットに置換し、第1潜像13の背景部12を、画線112を有するユニットに置換して第1潜像13の画像データを生成する。また演算手段M2bは、出力レベルが調整された第2画像を用いて、第2潜像23の潜像部21を、画線121を有するユニットに置換し、第2潜像23の背景部22を、画線122を有するユニットに置換して第2潜像23の画像データを生成する。
さらに演算手段M2bは、出力レベルが調整された第3画像を用いて、可視画像31を、画線131を用いて画像データを生成し、得られた第1潜像13の画像データ、第2潜像23の画像データ、可視画像31の画像データを合成して潜像印刷物の画像データを生成する。
画像出力手段M2cは、生成した潜像印刷物の画像データを出力する。
表示手段M3は、入力手段M1が入力した画像、編集手段M2が編集処理を行った画像をモニタとして表示する。
出力手段M4は、カラーレーザプリンタ等の生産用プリンタ、カラーインクジェットプリンタ等の一般家庭用のプリンタを含む印刷機であって、編集手段M2から画像データを与えられて印刷出力する。
記憶手段M7は、入力手段M1、通信インターフェースM5、データベースM6によって入力された画像データを格納し、編集手段M2の処理に必要なデータ、処理されたデータ等を記憶する。
図28に、本発明の実施の形態による潜像印刷物用データの作成方法の手順を示す。当該潜像印刷物用データの作成方法は、後述する実施の形態1から4までによる潜像印刷物用データの作成方法を含むものに相当する。
ステップS11として、第1潜像13を形成する場合、第1画像入力手段M1aが上述したように第1潜像13の基画像を取得し第1画像を指定し、第1画像の画像データを生成する。必要に応じてステップS12として、第1画像の画像データに出力レベルの調整を行う。
ステップS21として、第2潜像23を形成する場合、第2画像入力手段M1bが上述したように第2潜像23の基画像を取得し第2画像を指定し、第2画像の画像データを生成する。第2潜像23の潜像部21「黒」は、画線121を含むユニットに置換され、第2潜像23の背景部22「白」は、画線122に置換される。必要に応じてステップS22として、第2画像の画像データに出力レベルの調整を行う。
ステップS31として、可視画像31を形成する場合、第3画像入力手段M1cが上述したように可視画像31の基画像を取得し第3画像を指定し、第3画像の画像データを生成する。可視画像31の画像部は画線131に置換され、可視画像31の背景部は画線が存在しない。必要に応じてステップS32として、第3画像の画像データに出力レベルの調整を行う。
ステップS41として、第1潜像13、第2潜像23、可視画像31の少なくとも2つを含む潜像印刷物の画像データを、後述するように第1画像、第2画像、第3画像の画像データを用いて生成する。
ステップS51として、生成した潜像印刷物の画像データを出力する。
図29に、本発明の実施の形態に含まれる実施の形態1による潜像印刷物用データの作成方法の手順を示す。この実施の形態1による潜像印刷物は、第1潜像13、第2潜像23、複写チェック機能を有する可視画像31を備えている。
上記ステップS11として、第1潜像13の基画像「JPN」の基画像データを用意し、上記ステップS12として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上記作成装置に基画像データを入力して第1画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41aにおいて、第1画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第1潜像13の潜像部11に、「\」で示された画線111を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第1潜像13の背景部12に、「/」で示された画線112を含むユニットを適用し、第1潜像13の画像データを生成する。
上記ステップS21として、第2潜像23の基画像「A」の基画像データを用意し、上記ステップS22として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上述した作成装置に基画像データを入力して第2画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41bにおいて、第2画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第2潜像23の潜像部21に、赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキで印刷する画線121を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第2潜像23の背景部22に、赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷する画線122を含むユニットを適用し、第2潜像23の画像データを生成する。
なお、ここではユニット単位で赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキ及び赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷される領域を区別したが、ユニット中で領域を区別することも可能である。
上記ステップS31として、可視画像31の基画像「太陽」の基画像データを用意し、上記ステップS32として上記作成装置に基画像データを入力して第3画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41cにおいて、第3画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分に、赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷する画線131を含むユニットを適用し、基画像データにおける図中「白」で示された部分には処理を行わず、可視画像31の画像データを生成する。
得られた第1潜像13の画像データ、第2潜像23の画像データ、可視画像31の画像データを合成して潜像印刷物の画像データを作成する。
図30に、本発明の実施の形態に含まれる実施の形態2による潜像印刷物用データの作成方法の手順を示す。この実施の形態2による潜像印刷物は、第1潜像13、第2潜像23、コピーチェック機能を有しない可視画像31を備えている。
上記ステップS11として、第1潜像13の基画像「JPN」の基画像データを用意し、上記ステップS12として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上記作成装置に基画像データを入力して第1画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41aにおいて、第1画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第1潜像13の潜像部11に、「\」で示された画線111を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第1潜像13の背景部12に、「/」で示された画線112を含むユニットを適用し、第1潜像13の画像データを生成する。
上記ステップS21として、第2潜像23の基画像「A」の基画像データを用意し、上記ステップS22として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上述した作成装置に基画像データを入力して第2画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41bにおいて、第2画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第2潜像23の潜像部21に、赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキで印刷する画線121を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第2潜像23の背景部22に、赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷する画線122を含むユニットを適用し、第2潜像23の画像データを生成する。
上記ステップS31として、可視画像31の基画像「鳳凰の図形」の基画像データを用意し、上記ステップS32として上記作成装置に基画像データを入力して第3画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41cにおいて、第3画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分に、赤外線吸収色素を含まないレッドシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷し、かつ、画線の大きさや間隔に制約のない画線131を適用し、基画像データにおける図中「白」で示された部分には処理を行わず、可視画像31の画像データを生成する。
得られた第1潜像13の画像データ、第2潜像23の画像データ、可視画像31の画像データを合成して潜像印刷物の画像データを作成する。
図31に、本発明の実施の形態に含まれる実施の形態3による潜像印刷物用データの作成方法の手順を示す。この実施の形態3による潜像印刷物は、第1潜像13、コピーチェック機能を有する可視画像31を備えている。
上記ステップS11として、第1潜像13の基画像「JPN」の基画像データを用意し、上記ステップS12として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上記作成装置に基画像データを入力して第1画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41aにおいて、第1画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第1潜像13の潜像部11に、「\」で示された画線111を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第1潜像13の背景部12に、「/」で示された画線112を含むユニットを適用し、第1潜像13の画像データを生成する。
上記ステップS31として、可視画像31の基画像「鳳凰の図形」の基画像データを用意し、上記ステップS32として上記作成装置に基画像データを入力して第3画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41cにおいて、第3画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分に、赤外線吸収色素を含むブラック(K)、あるいは赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷し、かつ、画線の大きさや間隔に複写チェック機能を有するための制約がある画線131を適用し、基画像データにおける図中「白」で示された部分には処理を行わず、可視画像31の画像データを生成する。
得られた第1潜像13の画像データ、可視画像31の画像データを合成して潜像印刷物の画像データを作成する。
図32に、本発明の実施の形態に含まれる実施の形態4による潜像印刷物用データの作成方法の手順を示す。この実施の形態4による潜像印刷物は、第2潜像23、複写チェック機能を有する可視画像31を備えている。本実施の形態4のように第1潜像13を備えない場合は、第2潜像23の画線121、122、可視画像31の画線131はユニットの制約は無く、ユニットを単位とするものであってもよく、あるいはユニットを単位としないものであってもよい。
上記ステップS21として、第2潜像23の基画像「A」の基画像データを用意し、上記ステップS22として必要に応じて出力レベルの調整を行い、上記ステップS41として上述した作成装置に基画像データを入力して第2画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41bにおいて、第2画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分である第2潜像23の潜像部21に、赤外線吸収色素を含むブラック(K)のインキで印刷する画線121を含むユニットを適用する。基画像データにおける図中「白」で示された部分である第2潜像23の背景部22に、赤外線吸収色素を含まないレッドシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷する画線122を含むユニットを適用し、第2潜像23の画像データを生成する。
上記ステップS31として、可視画像31の基画像「鳳凰の図形」の基画像データを用意し、上記ステップS32として上記作成装置に基画像データを入力して第3画像データを取得する。
上記ステップS41に含まれるステップS41cにおいて、第3画像データに対し、基画像データにおける図中「黒」で示された部分に、赤外線吸収色素を含まないシアン(C)マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインキ、あるいはそれらを混色させたインキで印刷し、かつ、画線の大きさや間隔に制約のない画線131を適用し、基画像データにおける図中「白」で示された部分には処理を行わず、可視画像31の画像データを生成する。
得られた第2潜像23の画像データ、可視画像31の画像データを合成して潜像印刷物の画像データを作成する。
上述のような本発明の方法はコンピュータにより実行されるソフトウェアで具現化され、コンピュータで読出し可能な形態で記録媒体(CD-ROM、RAM 、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスクなど)に保存され得る。このような過程は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるため、これ以上の説明は省略する。
従来の潜像印刷物は、上述したように1種類の潜像しか有していなかったが、本発明の上記実施の形態によれば、第1潜像、第2潜像、複写チェック機能を有する可視画像という3つのうち少なくとも2つを備えている。
特に、第1潜像と第2潜像とを有する場合は、第1潜像と第2潜像との間で画線を共有する状態で、角度により潜像部と背景部とを区別する第1潜像と、インクの赤外線吸収色素の有無により潜像部と背景部とを区別する第2潜像という2種類の潜像を備えることができる。第1潜像、第2潜像は、共に印刷物ごとに内容を変える可変情報としても形成することができる。よって、パスポートや身分証明書の顔画像のような個人情報等の可変情報の埋め込みに利用することができる。さらに、例えば、顔画像情報と名前情報等のように、第1潜像と第2潜像との間に関連性を持たせることで、より偽造、変造に対して高い抵抗力を有する強固な偽造防止効果を得ることができる。
第1潜像を備える場合は、IRビューアという一般的でないツールを用いることなく、第1潜像を認証するアプリケーションソフトウェアをインストールされたスマートフォン等の一般に普及している多機能端末を用いて、ユーザーが容易に認証することができる。
第2潜像を備える場合は、IRビューアを用いて第2潜像を確認することができる。
複写チェック機能を有する可視画像を備える場合は、当該印刷物が原本であるか複写物であるかを、可視画像の有無によりツールを用いることなく容易に判別することができる。
ここで、第1潜像は複写物においても潜像効果を有するが、第2潜像、複写チェック機能を有する可視画像は、複写物では再現されない。第2潜像、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも1つを備えることで、原本と複写物との判別を容易、かつ、確実に行うことができる。
第1潜像と、第2潜像又は複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも有する場合は、第2潜像又は複写チェック機能を有する可視画像によって当該印刷物が原本か複写物であるかを判別できると共に、第1潜像によって、この複写物は原本から複写されたものであることを判別することができる。
本発明の潜像印刷物は、画線の構成によって偽造防止効果をもたらすことが可能であることから、コストパフォーマンスに優れ、製版及び印刷方法も何ら限定されないため、印刷方式に自由度があるという効果を奏する。
特に、本発明の潜像印刷物の印刷出力は、プリンタが通常有する色のインクを用いて印刷することのみで対応可能であり、キャリブレーション等の調整作業を含めたテスト印刷が不要であることからプリンタの調整作業を不要とし、印刷条件が変化した場合にも潜像の秘匿が確保される。
本発明の用途として、本発明の上記実施の形態による潜像印刷物は、真正品であることの認証をしつつ、原本と複写物とを容易、かつ、確実に区別することができ、また複写物は原本から確実に複写されたことを証明することが求められる印刷物に適用することが可能である。
免許証、旅券等の顔写真を含む各種証明書において、第1潜像として顔写真を埋め込み、第2潜像として、顔写真に紐付けされた生年月日等の個人情報を埋め込むといった適用が可能である。
本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態は一例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の技術的範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、第2潜像の潜像部を、赤外線吸収色素を含むインキで作成した画線で構成し、第2潜像の背景部を、赤外線吸収色素を含まないインキで作成した画線で構成している。しかしこの形態には限定されず、例えば、第2潜像の潜像部を、赤外線吸収色素を含まないインキで作成した画線で構成し、第2潜像の背景部を、赤外線吸収色素を含むインキで作成した画線で構成してもよい。すなわち、第2潜像の潜像部と背景部とを赤外線吸収色素を含むインキ又は含まないインキを用いて区別したものであればよい。また、上記実施の形態では、可視画像の画像部を画線で構成しているが、これに限定されず、可視画像の背景部を画線で構成して画像部を白抜きで表現してもよい。
また、第2潜像の潜像部と背景部とを蛍光発光顔料を含むインキ又は含まないインキを用いて区別してもよい。
ここで、図33において、赤外線吸収色素を含まないインキとして用いられる、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)と、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)との関係を示す。
ブルー(B)は、シアン(C)とマゼンタ(M)の2色を混色させたものに相当する。
グリーン(G)は、シアン(C)とイエロー(Y)の2色を混色させたものに相当する。
レッド(R)は、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の2色を混色させたものに相当する。
なお、上記実施の形態では、赤外線吸収色素を含まないインキには、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)が全て含まれ、あるいはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の全てが含まれている。しかしながらこの形態には限定されず、例えば赤外線吸収色素を含まないインキにはシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の少なくとも一つが含まれ、あるいはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の少なくとも一つが含まれていればよい。
上記実施形態において、第1潜像13を含まず第2潜像23及び可視画像31を含む場合であるが、ユニットを単位とする構成としてもよく、あるいはユニットを単位とする構成としなくともよい。
図34(a)及び(b)、図35(a)及び(b)に、第2潜像23と可視画像31とをユニットを単位として構成しない場合の画線構成の一例を示す。
図34(a)に、第2潜像23の潜像部21の画線121を示し、図34(b)に、第2潜像23の背景部22の画線122を示す。画線121は、上述したように赤外線吸収色素を含むインキで印刷され、画線122は、赤外線吸収色素を含まないインキで印刷されている。
図35(a)に、第2潜像23の潜像部21の画線121と、可視画像31の画線131を示し、図35(b)に、第2潜像23の背景部22の画線122と、可視画像31の画線131を示す。可視画像31の画線131は、上述したように赤外線吸収色素を含まないインキで印刷されている。
このように、第1潜像13を含まず第2潜像23及び可視画像31を含む場合は、ユニットを単位とする構成としなくともよい。
11 第1潜像の潜像部
12 第1潜像の背景部
13 潜像部と背景部とを合成した第1潜像
21 第2潜像の潜像部
22 第2潜像の背景部
23 潜像部と背景部とを合成した第2潜像
31 可視画像
41 原本の潜像印刷物
42 原本の潜像印刷物を複写した複写物
101 第1のユニット
102 第2のユニット
111、112 第1潜像の画線
121、121 第2潜像の画線
131 可視画像の画線
201 IRビューア
202 スマートフォン
211 サーバ
212 カラープリンタ
213 白黒の複写機

Claims (4)

  1. 基材の少なくとも一部に印刷領域を有する潜像印刷物であって、
    前記印刷領域に、第1潜像と、第2潜像と、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つが形成されており、前記印刷領域は、画線が少なくとも一つ形成されたユニットが複数配置されて成り、
    前記第1潜像の潜像部は第1の画線を有し、前記第1潜像の背景部は第2の画線を有し、前記第1の画線と前記第2の画線は、全てのユニットにおいて面積率が略等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なり、
    前記第2潜像の潜像部は、前記第1の画線及び前記第2の画線のうちの一部から成り、赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキで作成した画線を有し、前記第2潜像の背景部は、前記第1の画線及び前記第2の画線のうちの他の一部から成り、赤外線吸収色素を含まないインキ又は赤外線吸収色素を含むインキで作成した画線を有し、
    前記複写チェック機能を有する可視画像は、前記第1潜像を形成する画線及び前記第2潜像を形成する画線と重複しないように、かつ、複写されると消失する大きさ及び相互間の距離が設定された画線を有することを特徴とする潜像印刷物。
  2. 前記印刷領域に、前記第2潜像と前記複写チェック機能を有する可視画像が形成されている場合、前記可視画像の画線は赤外線吸収色素を含まないインキで作成され、
    前記印刷領域に、前記第2潜像が形成されていない場合は、前記可視画像の画線は赤外線吸収色素を含むインキ又は赤外線吸収色素を含まないインキで作成されることを特徴とする請求項1に記載の潜像印刷物。
  3. 潜像印刷物用データの作成方法であって、
    前記潜像印刷物は、第1潜像と、第2潜像と、複写チェック機能を有する可視画像の少なくとも2つを備え、画線が少なくとも一つ形成されたユニットが複数配置されて成り、
    前記第1潜像を備える場合、第1の画線で前記第1潜像の潜像部を構成し、第2の画線で前記第1潜像の背景部を構成し、前記第1の画線と前記第2の画線は、全てのユニットにおいて面積率が等しく、かつ、配置される角度又は形状が相互に異なるように前記第1潜像のデータを作成するステップと、
    前記第2潜像を備える場合、前記第1の画線及び前記第2の画線のうちの一部から成り、かつ、赤外線吸収色素を含むインキを用いた画線で前記第2潜像の潜像部又は前記第2潜像の背景部を構成し、前記第1の画線及び前記第2の画線のうちの他の一部から成り、かつ、赤外線吸収色素を含まないインキを用いた画線で前記第2潜像の背景部又は前記第2潜像の潜像部を構成して前記第2潜像のデータを作成するステップと、
    前記複写チェック機能を有する可視画像を備える場合、前記第1の潜像を形成する画線及び前記第2の潜像を形成する画線と重複しないように、かつ、複写されると消失する大きさ及び相互間の距離が設定された画線で前記可視画像を構成して前記可視画像のデータを作成するステップと、
    を備えることを特徴とする潜像印刷物用データの作成方法。
  4. 請求項3に記載の潜像印刷物用データの作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする潜像印刷物用データの作成用ソフトウェア。
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