JP2023057493A - 蓋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにとって洗浄が容易な飲料容器の蓋体を提供する。【解決手段】蓋体は、蓋本体と、シーソー部材と、操作部材と、弁体とを備える。蓋本体は、注ぎ口を規定する注ぎ口周縁部と内側面とを有する。シーソー部材は、第1端部及び第2端部ならびに支点部を有し、支点部を支点に揺動可能である。操作部材は、シーソー部材と回転可能に連結され、レバー部と、蓋本体に接触する接触部とを有する。弁体は、シーソー部材の揺動に伴って閉位置と開位置との間を移動する。操作部材は、レバー部を介して連結部を回転させると、接触部が蓋本体と接触しながら傾き、シーソー部材の第2端部を引き下げる。これにより、シーソー部材が揺動し、弁体を閉位置から開位置まで移動させる。蓋本体において、接触部が接触する被接触部分は、概ね平坦な面として形成される。【選択図】図3B

Description

本発明は、蓋体、特に飲料を保存しておくため使用される飲料容器に使用される蓋体に関する。
特許文献1は、飲料を保存しておくための容器を開示する。この容器は、容器本体1と、容器本体に着脱可能に取り付けられる蓋部材2とを備える。蓋部材2は、容器本体内の液体を注出するための通液孔を有する蓋本体3と、蓋本体3に回動可能に取り付けられ、通液孔を開閉するための栓部を有する注出用蓋4と、蓋本体3に回動可能に連結され、注出用蓋4の動きを操作するための操作部材5とを備える。操作部材5は、蓋本体3との連結部分を中心として回動する。これにより、栓部により通液孔が閉じられた状態で注出用蓋4をロックしたり、ロックを解除したりすることができる。
特開2020-045129号公報
この種の容器において、通常、注出用蓋4や操作部材5等は、一般のユーザが自力で蓋本体3から取り外し、再び蓋本体3に装着することが可能である。このため、この種の容器のユーザの中には、自力で取り外し可能なパーツを全て蓋本体3から取り外し、蓋本体3及び取り外したパーツを個別に洗浄したいと要望するものが少なくない。
特許文献1で開示されている容器の蓋本体3は、一対の側壁32a及び32bを有し、これらの側壁の間に、操作部材5を連結するための第2支持部35や、操作部材5が回動する際に接触する被摺動部36が設けられる。このため、蓋本体3は、特に側壁32a及び32bの間において起伏の多い、複雑な形状となっている。このため、蓋本体3に汚れが気になる箇所を発見したとしても、スポンジ等の洗浄道具によりそこへアクセスすることが困難になっており、蓋本体3の清浄を保ちたいユーザのニーズを満たしているとは言えなかった。
本開示は、ユーザにとって洗浄が容易な蓋体を提供することを目的とする。
第1観点に係る蓋体は、開口を有する飲料容器本体に装着される蓋体であって、蓋本体と、シーソー部材と、操作部材と、弁体とを備える。蓋本体は、前記開口を覆うように前記飲料容器本体に着脱可能に固定され、前記飲料容器本体の内部に面する内側面と、前記飲料容器本体内の飲料を注ぎ出すための注ぎ口を規定する注ぎ口周縁部とを有する。シーソー部材は、第1端部及び第2端部、ならびに前記第1端部及び前記第2端部の間に配置され、前記蓋本体に支持される支点部を有し、前記支点部を支点に揺動可能である。操作部材は、前記シーソー部材の前記第2端部と回転可能に連結される連結部と、前記連結部に固定されたレバー部と、前記連結部に固定され、前記蓋本体に接触する接触部とを有する。弁体は、前記シーソー部材の前記第1端部側に結合され、前記シーソー部材が前記支点部を支点として揺動すると、前記注ぎ口を閉じる閉位置と、前記注ぎ口を介して前記飲料容器本体の内外を連通させる開位置との間を移動可能に配置される。前記操作部材は、前記レバー部を介して前記連結部を回転させると、前記連結部の回転に伴って前記接触部が前記蓋本体と接触しながら傾き、前記シーソー部材の前記第2端部を引き下げる。これにより、前記シーソー部材は、前記支点部を支点として揺動し、前記弁体を前記閉位置から前記開位置まで移動させる。前記蓋本体において、前記接触部が接触する被接触部分は、概ね平坦な面として形成される。
上記観点に係る蓋体によれば、蓋本体の被接触部分が概ね平坦な面として形成される。これにより、被接触部分が起伏が多い形状である場合と比較して、汚れが溜まりにくく、洗浄も容易になる。
第2観点に係る蓋体は、第1観点に係る蓋体であって、前記蓋本体は、前記概ね平坦な面の第1端部側に形成される第1規制部と、前記概ね平坦な面の第2端部側に形成される第2規制部とをさらに有する。前記操作部材の前記接触部は、前記第1規制部と第2規制部との間で前記蓋本体と接触しながら傾き、前記シーソー部材の前記第2端部を引き下げる。
第3観点に係る蓋体は、第2観点に係る蓋体であって、前記操作部材の前記接触部は、前記第1規制部よりも前記第1端部側にあるときに前記第1規制部により動きを規制され、これにより、前記弁体が前記閉位置にロックされる。
第4観点に係る蓋体は、第1観点から第3観点のいずれかに係る蓋体であって、前記注ぎ口よりも小さいサイズを有する通気口を規定する通気口周縁部をさらに備える。
第5観点に係る蓋体は、第4観点に係る蓋体であって、栓体をさらに備える。栓体は、前記シーソー部材の前記第1端部側に結合され、前記シーソー部材が前記支点部を支点として揺動すると、前記弁体とともに前記閉位置と前記開位置との間を移動する。前記栓体は、前記閉位置において前記通気口を閉じ、前記開位置において前記通気口を介して前記飲料容器本体の内外を連通させる。
第6観点に係る蓋体は、第4観点または第5観点に係る蓋体であって、第1シール部と、第2シール部と、第3シール部とをさらに備える。第1シール部は、前記蓋本体の前記内側面と分離不能に一体的に構成され、前記飲料容器本体の開口を規定する周縁部に密着して前記飲料容器本体の前記周縁部と前記蓋本体との間の隙間を密閉するように構成される。第2シール部は、前記第1シール部と同一の材料で前記第1シール部と一体的に形成されるとともに、前記注ぎ口周縁部と分離不能に一体的に形成される。第3シール部は、前記第1シール部及び前記第2シール部と同一の材料で前記第1シール部及び前記第2シール部と一体的に形成されるとともに、前記通気口周縁部を形成する。
第7観点に係る蓋体は、第1観点から第6観点のいずれかに係る蓋体であって、前記飲料を注ぐ時にユーザが手で握ることができるハンドル部をさらに備える。前記ハンドル部は、前記ハンドル部を握った手の指で前記レバー部にアクセスできる位置に配置される。
第8観点に係る飲料容器は、第1観点から第7観点のいずれかに係る蓋体と、飲料容器本体とを備える。
以上の観点によれば、ユーザにとって洗浄が容易な蓋体が提供される。
一実施形態に係る飲料容器の側面図。 一実施形態に係る飲料容器本体の平面図。 一実施形態に係る飲料容器本体の側面図。 一実施形態に係る飲料容器本体の底面図。 閉状態における蓋体の側方断面図。 開状態における蓋体の側方断面図。 蓋本体の平面図。 蓋本体の側方断面図。 図4Bの拡大図。 一実施形態に係る上面部周辺の底面図。 一実施形態に係る上面部周辺の側方断面図。 一実施形態に係るシーソー部材の側面図。 一実施形態に係るシーソー部材の底面図。 突出部の断面図。 一実施形態に係る操作部材の側面図。 一実施形態に係る操作部材の平面図。 閉状態における操作部材周辺の拡大図。 開状態における操作部材周辺の拡大図。
以下、図面を参照しつつ、本開示の一実施形態に係る蓋体及びこれを備える飲料容器について説明する。
<1.飲料容器の概要>
図1は、本実施形態に係る飲料容器1の全体の側面図である。飲料容器1は、ウォーターピッチャーや冷水筒等とよばれる飲料容器であり、茶や水等の飲料を保存しておくために使用される。飲料容器1は、上部が開口し、飲料を収容するための飲料容器本体2と、飲料容器本体の開口を覆うように飲料容器本体に着脱可能に取り付けられる蓋体3とを備える。
なお、図1に示すように飲料容器1の上下方向及び前後方向を定義し、図1の紙面の奥から手前に向かう方向を左、手前から奥へと向かう方向を右と定義する。以下、これを基準として他の図面の説明も行うこととする。しかしながら、後述するように、本実施形態に係る飲料容器1の使用時の向きは、図1の方向に限定されない。以下、飲料容器本体2及び蓋体3の各部について説明する。
<2.飲料容器本体>
図2A~Cは、それぞれ飲料容器本体2の平面図、側面図及び底面図である。飲料容器本体2は、実質的に矩形状の底面部20と、底面部20の各辺から上方へと立ち上がる側壁部21a~21dと、円筒部22とを有する。側壁部21a及び12cは概ね平坦であり、側壁部21b及び21dは若干外側に向けて張り出している。後述するように、飲料容器1は、蓋体3のロック機能により、側壁部21a~21dのいずれかが下に向き、底面部20が側方に向くような横置きの姿勢で冷蔵庫に収納することができる。側壁部21a~21dは、上端において円筒部22に連続する。
円筒部22は、蓋体3を着脱するための部位であるとともに、飲料容器本体2の開口S1を規定する周縁部でもある。ユーザは、開口S1を介して飲料容器本体2の内部に飲料を収容したり、飲料容器本体2の内部を洗浄することができる。円筒部22の外面には被取付部220が形成されており、被取付部220に後述する蓋体3の取付部300が取り付けられることにより、飲料容器本体2に蓋体3が装着される。本実施形態では、被取付部220及び取付部300はネジ溝であり、飲料容器本体2と蓋体3とは、ネジ式により着脱することができる。
飲料容器本体2の各部の材質は特に限定されず、例えば、硬質の樹脂で一体的に形成することができる。硬質の樹脂の例としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、AS樹脂、飽和ポリエステル、PET樹脂等が挙げられる。好ましくは、飲料容器本体2は、内部を視認可能なように透明に形成される。
<3.蓋体>
図3A及び図3Bは本実施形態に係る蓋体3の内部の構造を示す断面図である。図3Aは蓋体3の閉状態を表し、図3Bは蓋体3の開状態を表す。閉状態とは、後述する弁体36により注ぎ口S2が閉じられるとともに、栓体38により通気口S3が閉じられ、飲料容器本体2の内外が連通していない状態である。開状態とは、注ぎ口S2及び通気口S3が開放され、注ぎ口S2及び通気口S3を介して飲料容器本体2の内外が連通した状態である。蓋体3は、後述するように、蓋本体30、シーソー部材35、弁体36、操作部材37、栓体38及びシール部4を備える。蓋本体30、シーソー部材35、弁体36、操作部材37及び栓体38は、飲料容器本体2と同様、硬質の樹脂で形成され、シール部4は、これとは異素材のエラストマーやシリコーンで形成される。以下、蓋体3の各部について説明する。
[円筒部]
図4Aは、蓋体3が有する蓋本体30の平面図であり、図4Bは、蓋本体30の内部の構造を示す断面図である。蓋本体30は、円筒状の円筒部31と、円筒部31から連続するハンドル部32と、上面部33とを有する。円筒部31は、飲料容器本体2の被取付部220に取り付けられる部位であり、内側面に取付部300が形成される。取付部300は、本実施形態ではネジ溝であり、円筒部31の内側に飲料容器本体2の円筒部22を挿し込み、互いを回転させることにより、被取付部220と取付部300とが連結され、飲料容器本体2に蓋体3が固定される。
[ハンドル部]
ハンドル部32は、円筒部31の後方に形成される部位であり、ユーザが飲料容器1を持ち運んだり、使用するときに手で握ることができる取っ手を形成する。ハンドル部32は、円筒部31から下方に延び、下方で再び折り返して円筒部31に戻るループを形成する。ループは、例えば大人が片手で握り込むことができる大きさとすることができる。ハンドル部32は、これを握った手の指で、後述する操作部材37のレバー部372にアクセスすることができる位置に配置される。
[上面部]
上面部33は、蓋本体30の第1上面330及び第2上面335と、第1上面330の裏側であって、飲料容器本体2の内部に面する内側面331(図6A参照)とを形成する。第1上面330及び内側面331は、円筒部31の上端部から連続する平面視円形の面である。上面部33は、後述する第1シール部40、第2シール部41及び第3シール部42と一体的に形成され、第1上面330には第2シール41部の上面410及び第3シール部42の上面420が表れ(図4A参照)、内側面331には第1シール部40、第2シール部41の下面411及び第3シール部42の下面421が表れる(図6A参照)。
上面部33は、第1上面330から上方に立ち上がり、前後方向に延びる側壁部331a及び331bを有する。側壁部331a及び331bは、互いに同じ形状を有する板状の部位であり、左右方向に一定の距離で離れて配置される。側壁部331a及び331bの間には、後述するシーソー部材35(図7参照)及び操作部材37(図8参照)が配置される。
側壁部331a及び331bは、前端において平面視U字状の傾斜部332に連続する。傾斜部332は、第1上面330の前端から、上方に向かって広がるように傾斜する漏斗状の壁であり、傾斜部332の上端は、側面視において第1上面330の前端を超えて前方に突出している。傾斜部332の内側面は、近傍に形成される注ぎ口S2を介して注ぎ出される飲料の流路を規定する。ユーザがハンドル部32を持ち、飲料容器1全体を傾けると、飲料が注ぎ口S2を介して傾斜部332と側壁部331a及び331bとで囲まれる領域に流れ出し、傾斜部332の内側面を伝って傾斜部332の上端に達する。これにより、飲料がコップ等に向けて、スムーズに注ぎ出される。
上面部33は、傾斜部332が立ち上がる下端の付近であるとともに、側壁部331a及び331bの間に形成される注ぎ口周縁部333をさらに有する(図4A参照)。注ぎ口周縁部333は、第1上面330の円の中心を基準として、前方に偏心した位置に形成される。注ぎ口周縁部333は、上面部33を上下方向に貫通する貫通孔を規定する。後述するように、この貫通孔は、注ぎ口S2及び通気口S3として機能する。注ぎ口周縁部333は、これと一体的に形成される、後述する第2シール部41とともに、飲料を飲料容器本体2から注ぎ出すための注ぎ口S2を規定する。また、注ぎ口周縁部333は、これと一体的に形成される、後述する第3シール部42とともに、飲料容器1の空気の通路となる通気口S3を規定する。
側壁部331a及び331bは、注ぎ口周縁部333の後方において第1上面330から上方に離れ、さらに後方に延びた後、再び第1上面330の後端と連続する。上面部33は、側壁部331a及び331bが第1上面330から離れる部分において、側壁部331a及び331bの下端に連続して形成される底面部331cをさらに有する。底面部331cは、第1上面330と平行に延びる平坦な面と、この平坦な面の前端及び後端に連続し、第1上面330から概ね垂直に立ち上がる面とを形成する。
上面部33は、底面部331cの後端付近に形成され、底面部331cの上面から上方に突出する、左右一対の支持部3310a及び3310bをさらに有する。本実施形態の支持部3310a及び3310bは、左右の側壁部331a及び331bと一体的に形成され、上端部が角のない曲面に構成される。支持部3310a及び3310bは、後述するシーソー部材の支点部を、揺動可能に支持する。
底面部331cの下面と、第1上面330とで囲まれてできる空間S4は、ユーザの指が入る程度のサイズを有する。これにより、ユーザは底面部331cに指を掛けて、飲料容器1を持ち運んだり、引き寄せたりすることもできる。
上面部33は、ハンドル部32の上方に配置される後端部334をさらに有する。後端部334は、左右両端において側壁部331a及び331bに連続し、第1上面330の後端から、概ねハンドル部32の後端まで延びる部位である。後端部334の上面は、蓋本体30の第2上面335を形成する。第2上面335は、第1上面330と同じ、または実質的に同じ高さに形成される、概ね平坦な面である。第2上面335上には、第1規制部3340及び第2規制部3341が形成される。
図5は、図4Bの一点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。第1規制部3340と第2規制部3341とは、前後方向に一定の間隔を開けて配置される。第1規制部3340及び第2規制部3341は、本実施形態では第2上面335上の左右方向の中央付近に配置され、上方に突出する突起である。第1規制部3340及び第2規制部3341、ならびに第2上面335上は、後述する操作部材37の接触部370が接触しながら移動する、被接触部を構成する。
図5に示すように、第1規制部3340は、側面視において、前方に向く第1傾斜面3340aと、後方に向く第2傾斜面3340bとを有する山形に形成される。第1傾斜面3340aの傾斜は、比較的急になっており、第2傾斜面3340bの傾斜は、比較的なだらかである。また、第1規制部3340の頂部は丸みを帯びて形成されており、ユーザの手が触れても痛みを感じないようになっている。第1規制部3340は、接触部370が第1傾斜面3340a側(前側)にあるときに操作部材37の傾き及び回転運動を規制し、これにより、後述するように蓋体3の閉状態をロックする。しかし、第1規制部3340は、より強い力が操作部材37に加わると、接触部370が前方から後方へ乗り越えられる程度の突出高さを有する。
第2規制部3341は、側面視において、前方に向く第1傾斜面3341aと、後方に向く第2傾斜面3341bとを有する山形に形成され、第2上面335を基準とする高さは、第1規制部3340よりも高くなっている。第1傾斜面3341a及び第2傾斜面3341bの傾斜は、第1規制部3340の第1傾斜面3340aよりも急である。また、第2規制部3341の頂部も丸みを帯びて形成されており、ユーザの手が触れても痛みを感じないようになっている。第2規制部3341は、後述する操作部材37の接触部370の傾き及び回転運動を規制する部位であり、第1規制部3340とは異なり、接触部370は、第2規制部3341を乗り越えて後方に移動することはできない。
円筒部31、ハンドル部32及び上面部33は、飲料容器本体2と同様に、硬質の樹脂で形成することができる。硬質の樹脂については、飲料容器本体2について例示したとおりである。
図6A及び6Bは、上面部33を中心とする蓋本体30の底面図及び断面図である。図6Bでは、シール部4が斜線で表されている。内側面331は、第1上面330の反対側の面であり、蓋体3が飲料容器本体2に取り付けられた状態において、飲料容器本体2の内部に面する。内側面331の前方には、下方に突出するリブ3310が形成される。リブ3310は、大きな円弧の中心に、小さな円弧とが合体したような形状を有し、後述する第2シール部41及び第3シール部42が、これに沿って分離不能に一体成形されている。
[シール部]
シール部4は、例えば二色成形により、蓋本体30、より具体的には上面部33と一体的に形成される。シール部4は、蓋本体30の内側面331の周縁部と一体的に形成される第1シール部40と、第1シール部40と連続し、これと同じ素材で一体的に形成される第2シール41と、第3シール部42とを有する。蓋本体30が硬質の樹脂製であるのに対し、シール部4は、エラストマー製やシリコーン製であり、その弾力により隙間をシールすることができる。なお、「エラストマー」とは、ゴム弾性を有する高分子化合物の総称である。
図6A及び6Bに示すように、第1シール部40は、飲料容器本体2の円筒部22の径と実質的に同じ径を有する環状に構成される。第1シール部40は、蓋体3が飲料容器本体2に取り付けられた状態において、円筒部22に密着し、蓋本体30と飲料容器本体2との隙間を密閉するように構成される。これにより、飲料容器本体2内の飲料が蓋本体30と飲料容器本体2との隙間を介して漏れ出すことが防止される。
第2シール部41は、第1シール部40の環から径方向内側に連続して形成されるとともに、上面部33の注ぎ口周縁部333と一体的に形成される、環状の部分である。第2シール部41は、第1シール部40の環の中心に対して偏心した位置に形成される。第2シール部41の上面410の外周4100は、これに限定されないが、好ましくは第1上面330と同じ高さまたは実質的に同じ高さである(図4A、4B参照)。これにより、上面410と第1上面330との段差が形成されないか、ほとんど形成されないので、この段差部分に汚れが溜まることがなく、洗浄作業も容易になる。また、上面410は、後述する弁体36の弁座を構成しており、弁体36が閉位置にあるときに、弁体36の下端部360に密着して、注ぎ口S2を密閉する。上面410は、弁体36との密着性を高めるべく、外周4100から内周4101にかけて下方に傾斜するテーパー面を含んでもよい。第2シール部41の下面411も、これに限定されないが、好ましくはリブ3310と同じ高さまたは実質的に同じ高さであり、内側面331側からの洗浄も容易である。
第3シール部42は、上面部33の注ぎ口周縁部333と一体的に形成される環状の部分であり、通気口S3を規定する。第3シール部42の内径は、第2シール部41の内径よりも小さく、これにより、第3シール部42により規定される通気口S3のサイズは、第2シール部41により規定される注ぎ口S2のサイズよりも小さくなる。本実施形態では、第3シール部42は、第2シール部41の環の外側に連続して配置される。第3シール部42の上面420の外周4200は、これに限定されないが、好ましくは第1上面330と同じ高さまたは実質的に同じ高さである。これにより、上面420と第1上面330との段差が形成されないか、ほとんど形成されないので、この段差部分に汚れが溜まることがなく、洗浄作業も容易になる。また、第3シール部42の下面421も、これに限定されないが、好ましくはリブ3310と同じ高さまたは実質的に同じ高さであり、内側面331側からの洗浄も容易である。
通気口S3は、弁体36が開位置にあるときに、栓体38により開放され、飲料容器本体2の内外を連通させることにより、注ぎ口S2から飲料を注ぎ出すときの空気の通路として機能する。通気口S3が形成されない場合、注ぎ口S2から飲料を注ぎ出すときに、空気が飲料容器本体2内に入りにくいことにより、注ぎ口S2が詰まり気味となり、飲料容器本体2内から飲料がスムーズに注ぎ出されないことがある。しかし、本実施形態の蓋体3では、通気口S3が形成されることにより、注ぎ口S2から飲料をスムーズに注ぎ出すことができる。このため、通気口S3を規定する第3シール部42は、第2シール部41と比較して、より傾斜部332から遠く、よりハンドル部32に近い位置に形成される。第3シール部42の上面420は、後述する弁体36が閉位置にあるときに、栓体38の下端部380に密着する。これにより、通気口S3から飲料容器本体2内部の飲料が漏れ出さないよう、通気口S3が密閉される。上面420は、栓体38との密着性を高めるべく、外周4200から内周4201にかけて下方に傾斜するテーパー面を含んでもよい。なお、本実施形態では内周4201は、第2シール部41の内周4101と比較して、より下方に位置する。つまり、第3シール部42は、第2シール部41と比較して、より深いテーパー面を形成する。
[シーソー部材]
シーソー部材35は、上面部33の側壁部331a及び331bの間に配置され、前後方向に延びる略板状の部材である。図7Aはシーソー部材35の側面図であり、図7Bはシーソー部材35の底面図であり、図7Cは後端部351付近の部分断面図である。シーソー部材35の前端部(第1端部)350は、傾斜部332の外形に沿った形状を有し、蓋体3の閉状態において、埃等が入らないように傾斜部332の内側の空間を覆う。
シーソー部材35の後端部(第2端部)351は、上面部33の後端部334の上方まで延び、被連結部において、後述する操作部材37と回転可能に連結される(図3、図9参照)。これにより、シーソー部材35の後端部351は、操作部材37が操作されるに伴って揺動する。被連結部は、本実施形態では、左右一対の被連結部3510a及び3510bとして構成される。被連結部3510a及び3510bは、それぞれ後端部351の下面から下方に突出する板状の部位であり、下から上に向かって切れ込んだスリット3511a及び3511bが形成される。スリット3511a及び3511bは、それぞれ後述する操作部材37の連結部371a及び371bを弾性変形によって受け入れるように構成される。
シーソー部材35は、被連結部3510a及び3510bの付近であって、左右方向の中心に形成される突出部353をさらに有する。図7Cに突出部353の部分断面図を示す。図7Cに示すように、突出部353は、シーソー部材35の底面から下方に突出する、側面視山形の突起である。突出部353は、蓋体3の閉状態において、後述する操作部材37の延端部373と接触する部位である。
シーソー部材35は、揺動の支点となる支点部をさらに有する。本実施形態では、支点部は、シーソー部材35の後端部351寄りの位置に、シーソー部材35の底面から左右側面にかけて形成される左右一対の凹部352a及び352bである。凹部352a及び352bを規定する面は、上面部33の支持部3310a及び3310bの上端部の外形と対応する形状に形成されており、凹部352aには支持部3310aが、凹部352bには支持部3310bが、それぞれ嵌まり込む。これにより、シーソー部材35は、上面部33の支持部3310a及び3310bに揺動可能に支持される。
[弁体]
弁体36は、上下方向に延びる略円筒状の部位であり、上端がシーソー部材35に結合されている。本実施形態では、弁体36は、シーソー部材35の前端部350と凹部352a及び352bとの間に、シーソー部材35と一体的に形成される。これにより、弁体36は、シーソー部材35の揺動に伴い、注ぎ口S2を閉じる閉位置と、注ぎ口S2を介して飲料容器本体2の内外を連通させる開位置との間を移動する。より具体的には、閉位置とは弁体36の下端部360が第2シール部41の上面410に密着し、注ぎ口S2を密閉する位置であり、これにより蓋体3が閉状態となる。また、開位置とは弁体36の下端部360が第2シール部41の上面410から離れ、注ぎ口S2を開く位置であり、これにより蓋体3が開状態となる。なお、下端部360は弁体36の他の部分よりも薄肉に形成されることにより外径が小さくなっており、これにより第2シール部41の上面410との密着性を高めている。
[栓体]
栓体38は、弁体36と同様、上下方向に延びる略円筒状の部位であり、上端がシーソー部材35に結合されている。本実施形態では、栓体38は、弁体36と凹部352a及び352bとの間に、シーソー部材35と一体的に形成される。これにより、栓体38は、シーソー部材35の揺動に伴って揺動する。栓体38の下端部380は、弁体36の閉位置において第3シール部42の上面420と密着し、通気口S3を密閉する。本実施形態の栓体38は、弁体36と比較して、(蓋体3の閉状態において)より下方に突出するように形成される。これにより、栓体38の下端部380は、弁体36の閉位置において、より深い位置で第3シール部42の上面420と密着する。なお、下端部380は栓体38の他の部分よりも薄肉に形成されることにより外径が小さくなっており、これにより第3シール部42の上面420との密着性を高めている。
[操作部材]
操作部材37は、ユーザがハンドル部32を持った手の指で蓋体3の開閉を操作するための部位であり、ハンドル部32の上方であって、上面部33の側壁部331a及び331bの間に配置される。図8Aは、操作部材37の側面図であり、図8Bは、操作部材37の平面図である。操作部材37は、接触部370、連結部371a及び371b、レバー部372ならびに延端部373を有し、これらは基部374からそれぞれ連続する。以下、各部について説明する。
[基部]
基部374は、側面視略U字形を有する操作部材37の中心部分である。基部374は、後方に向く第1面3740と、前方に向く第2面3741とを有する。第1面3740及び第2面3741は、上方に開放した空間S6を規定する。空間S6は、弁体36が開位置にあるときにシーソー部材35の後端部351が進入する空間である(図9B参照)。第2面3741は、シーソー部材35の後端部351の曲面に沿った形状を有する曲面であり、弁体36が開位置にあるときの後端部351の上面と重なり合うように構成される。これにより、第2面3741は、後述するレバー部372の操作に連動し、後端部351の上面に接触しながら、後端部351の上面を滑らかに移動する。
[レバー部]
レバー部372は、基部374の後方に連続して形成される部位であり、ユーザが蓋体3の開閉操作をするための部位である。レバー部372は、第1面3720と、第2面3721と、これらの面に挟まれた頂面3722とを有する。第1面3720は、下方に向く面であり、第2面3721は、上方に向く面である。頂面3722は、外側に凸となる滑らかな曲面である。頂面3722は、第1面3720及び第2面3721の少なくとも一部とともに、上面部33の側壁部331a及び331bの後方から突出する(図3参照)。頂面3722及び第1面3720は、弁体36を開位置に移動させるため、ユーザがこれを押し上げる力を加えるための部位である。また、頂面3722及び第2面3721は、弁体36を閉位置に移動させるため、ユーザがこれを押し下げる力を加えるための部位である。
[接触部]
接触部370は、基部374の下部に形成される部位であり、レバー部372の操作に伴って、蓋本体30の第2上面335と接触しながら、第2上面335上を移動する。接触部370は、下方に凸となる滑らかな曲面3700と、曲面3700の後方に連続し、上方に引っ込んだ凹面3701とを有する。曲面3700は、弁体36が閉位置にあるとき、上面部33の第1規制部3340の前方に位置するとともに、第2上面335に接する。このとき、凹面3701は第1規制部3340を収容し、第1傾斜面3340a及び第2傾斜面3340bに重なるように位置する(図9A参照)。第1傾斜面3340aは、曲面3700がその前方に位置するとき、曲面3700の後方への移動に対する抵抗となる。また、第2傾斜面3340bは、凹面3701の前方への移動に対する抵抗となる。これにより、蓋体3の閉状態がロックされ、飲料容器1を横置きしたとしても注ぎ口S2及び通気口S3から飲料容器本体2内の飲料が外に漏れ出すことが防止される。
上述した通り、第1規制部3340は、曲面3700の移動を完全に妨げるほどの高さは有していない。このため、ある程度以上の力がレバー部372に加わると、曲面3700は、第1規制部3340の第1傾斜面3340aに接触するとともに傾きながらこれを乗り越え、第2傾斜面3340bに接触し始める。すなわち、蓋体3の閉状態のロックが解除された状態となる。
曲面3700は、第2傾斜面3340bに接触するとともに、さらに傾きながら後方に移動した後、第2上面335上を、第2規制部3341まで移動することができる(図9B参照)。これにより、蓋体3が開状態となる。第2規制部3341は、第1規制部3340よりも高く突出しており、レバー部372に相当の強い力が加えられたとしても、曲面3700はこれを乗り越えることはない。曲面3700は、後方に最大限移動すると、第2規制部3341の第1傾斜面3341aと第2上面335とが連続してできる曲面部分に嵌まり込んだ状態となり、外力が加わらなくてもその状態を維持することが可能になる。これにより、蓋体3の開状態がロックされた状態となる。
[連結部]
連結部371a及び371bは、基部374から左右に延びる一対の円柱状の部位である。連結部371a及び371bは、それぞれシーソー部材35の被連結部3510a及び3510bのスリット3511a及び3511bに、スリット3511a及び3511b内で回転することができるように嵌め込まれる。これにより、シーソー部材35と操作部材37とが連結され、これらが連結状態のまま相対的な回転が可能となる。すなわち、連結部371a及び371bは、シーソー部材35に対する操作部材37の回転の軸として機能する。
[延端部]
延端部373は、基部374の左右方向の中央から前上方に延びる部位である。延端部373の先端部3730は、滑らかな曲面を含む。先端部3730は、弁体36が閉位置にあるとき、シーソー部材35の突出部353の前側の傾斜面に接触する。このとき、操作部材37は、シーソー部材35の突出部353と上面部33の後端部334との間のつっかえとして働き、シーソー部材35が水平状態を維持するように支持する(図9A参照)。また、突出部353は、延端部373の後方への回転を規制し、蓋体3の閉状態のロックを補助する。
<4.蓋体の動作>
次に、蓋体3の動作について説明する。既に述べたように、図3Aは蓋体3の閉状態を示し、図3Bは蓋体3の開状態を示す。また、図9Aは蓋体3の閉状態がロックされた状態における、操作部材37付近の拡大図であり、図9Bは蓋体3の開状態がロックされた状態における、操作部材37付近の拡大図である。以下、図3及び図9を参照しつつ、蓋体3の動作について説明する。
蓋体3が閉状態であるとき、操作部材37は連結部371a及び371bと、接触部370とが概ね上下方向に並ぶような姿勢でシーソー部材35を支持する。このとき、操作部材37はシーソー部材35の突出部353と、上面部33の第1規制部3340とにより、連結部371a及び371bを回転軸とする回転を規制されている(図9A)。これにより、蓋体3の閉状態はロックされ、飲料容器1を横置きの姿勢にしたとしても、飲料容器本体2内の飲料によりシーソー部材35が揺動し、弁体36が閉位置から開位置へと移動することがない。つまり、第2シール部41と弁体36との密着及び第3シール部42と栓体38との密着が保たれ、注ぎ口S2及び通気口S3を介して飲料が外部に漏れ出すことがない。
ユーザが一定以上の力でレバー部372を押し上げると、操作部材37の曲面3700が第1規制部3340を後方に乗り越え、操作部材37が連結部371a及び371bを中心として傾くように図9の反時計回りの回転を開始する。これと並行して、操作部材37の延端部373が、シーソー部材35の突出部353から離れる。すなわち、蓋体3の閉状態のロックが解除される。ユーザは、曲面3700が第1規制部3340を乗り越える、あるいは凹面3701が第1規制部3340の第1傾斜面3341a及び第2傾斜面3341bからずれるときに、レバー部372を介して伝わる手応えの変化により、蓋体3の閉状態のロック解除を体感することができる。
操作部材37が傾くと、連結部371a及び371bが下方に移動し、これにより、シーソー部材35の後端部351が下方に引き下げられ、シーソー部材35の揺動が開始する。同時に、後端部351の上面と操作部材37の第2面3741との接触部分が徐々に増加し、後端部351が操作部材37の空間S6内に進入していく。操作部材37の第2面3741は、後端部351の上面を上方から抑え、シーソー部材35の揺動を補助する。
シーソー部材35は、上面部33の支持部3310a及び3310bに支持されたまま、凹部352a及び352bを支点として揺動する。これに伴い、前端部350が持ち上がるとともに、弁体36が第2シール部41の上面410から離れ、開位置に移動する。また、栓体38が第3シール部42の上面420から離れる。これにより、注ぎ口S2及び通気口S3を介して、飲料容器本体2の内外が連通する。
操作部材37は、シーソー部材35に対して回転するとともに、接触部370が蓋本体30の第2上面335上を後方に移動する。これにより、曲面3700の向きが、下方から後方へと変化するとともに、連結部371a及び371bの絶対的な位置が変化する。
曲面3700が第2規制部3341の第1傾斜面3341aと第2上面335とが連続してできる曲面部分に到達し、ここへ嵌まり込むと、シーソー部材35の後端部351が操作部材37の第2面3741によって抑えられる。これにより、被連結部3510a及び3510bを中心として、シーソー部材35を回転させるモーメントが釣り合い、弁体36が最も上面410から離れた状態が維持される。すなわち、蓋体3の開状態がロックされる(図9B)。
その後、レバー部372が押し下げられると、蓋体3の開状態のロックが解除され、操作部材37の曲面3700が蓋本体30の第2上面335上を、前方に移動し始める。これにより、操作部材37が元の姿勢に戻っていくとともに、連結部371a及び371bが元の位置に戻っていく。また、シーソー部材35が反対方向に揺動し、後端部351が上方に引き上げられ、前端部350が弁体36及び栓体38とともに下方に引き下げられる。一方、操作部材37の曲面3700が第1規制部3340の第2傾斜面3340bを昇り始め、ユーザにはレバー部372を介して抵抗が伝わる。さらに、曲面3700が第1規制部3340の第1傾斜面3340aを下り始め、ユーザに伝わる抵抗が急激に減少する。続いて、シーソー部材35、弁体36、操作部材37及び栓体38が元の位置・姿勢に戻り、蓋体3は、再び閉状態となる。ユーザは、上述したような手応えの変化により、蓋体3の閉状態のロックを体感することができる。
<5.特徴>
ユーザは、蓋体3の取付部300と飲料容器本体2の被取付部220とのネジ止めを解除することにより、蓋体3を容易に飲料容器本体2から取り外すことができる。そして、比較的大きな開口S1を介して飲料容器本体2を洗浄することができる。また、蓋体3も洗浄することができる。蓋体3は、例えば蓋本体30、シーソー部材35及び操作部材37とに分離され、個別に洗浄されてもよい。蓋本体30の後端部334は、例えば下方に窪んだ部分が形成されず、第1規制部3340及び第2規制部3341が概ね平坦な面から突出する比較的簡易な形状であるので、ユーザは後端部334を容易に洗浄することができる。また、エラストマー製のシール部4と蓋本体30とが分離不能に一体的に形成され、汚れが入り込む隙間が形成されにくく、洗浄も容易である。
シール部4によれば、第1シール部40が開口S1をシールする第1パッキンとして機能し、第2シール部41が注ぎ口S2をシールする第2パッキンとして機能し、第3シール部42が通気口S3をシールする第3パッキンとして機能する。シール部4は、第1~第3シール部40~42が一体的に形成されており、さらにこれが蓋本体30と分離不能であるため、ユーザは第1~第3パッキンをそれぞれ取り外し、これらを個別に洗浄し、再び蓋本体30に装着する作業をする必要がない。よって、洗浄作業がさらに容易になる。
<6.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
(1)上面部33(蓋本体30)は、注ぎ口周縁部333の他、これとは独立した通気口周縁部を有してもよい。また、通気口S3、第3シール部42、及び栓体38は、省略されてもよい。
(2)シーソー部材35と操作部材37との連結機構は、上記実施形態に限られない。例えば、被連結部3510a及び3510bが円柱状に形成され、連結部371a及び371bに被連結部3510a及び3510bを受け入れるスリットが形成されてもよい。また、連結部及び被連結部の数は、1であってもよく、3以上であってもよい。
(3)第1規制部3340及び第2規制部3341の形状は、上記実施形態に限られない。また、第1規制部3340及び第2規制部3341の数は、1であってもよく、3以上であってもよい。
(4)支持部3310a及び3310bの形状、及び凹部352a及び352bの形状は、上記実施形態に限られない。また、支持部3310a及び3310b、ならびに支点部の数は、1であってもよく、3以上であってもよい。
(5)突出部353の形状は、上記実施形態に限られない。また、突出部353の数は、2以上であってもよい。
(6)シール部4は、第1シール部40、第2シール部41、及び第3シール部42が連続して一体的に形成されていなくてもよく、これらのうち少なくとも1つが他とは独立して、蓋本体30と分離不能に一体的に形成されていてもよい。また、第2シール部41は弁体36と分離不能に一体的に形成されてもよく、第3シール部42は栓体38と分離不能に一体的に形成されてもよい。さらに、第1シール部40、第2シール部41、及び第3シール部42は、それぞれ蓋本体30から取り外しが可能な第1パッキン、第2パッキン及び第3パッキンとして構成されてもよい。第2パッキン及び第3パッキンは、蓋本体30側に取り付けられてもよく、弁体36及び栓体38側に取り付けられてもよい。しかしながら、洗浄をより容易とする観点では、上記実施形態のような構成が好ましい。
(7)第2シール部41の上面410及び第3シール部42の上面420の少なくとも一方は、テーパー面を含まず、全体的に平坦な面に構成されてもよい。
1 飲料容器
2 飲料容器本体
3 蓋体
4 シール部
30 蓋本体
32 ハンドル部
35 シーソー部材
36 弁体
S2 注ぎ口
S3 通気口

Claims (8)

  1. 開口を有する飲料容器本体に装着される蓋体であって、
    前記開口を覆うように前記飲料容器本体に着脱可能に固定され、前記飲料容器本体の内部に面する内側面と、前記飲料容器本体内の飲料を注ぎ出すための注ぎ口を規定する注ぎ口周縁部とを有する蓋本体と、
    第1端部及び第2端部、ならびに前記第1端部及び前記第2端部の間に配置され、前記蓋本体に支持される支点部を有し、前記支点部を支点に揺動可能なシーソー部材と、
    前記シーソー部材の前記第2端部と回転可能に連結される連結部と、前記連結部に固定されたレバー部と、前記連結部に固定され、前記蓋本体に接触する接触部とを有する操作部材と、
    前記シーソー部材の前記第1端部側に結合され、前記シーソー部材が前記支点部を支点として揺動すると、前記注ぎ口を閉じる閉位置と、前記注ぎ口を介して前記飲料容器本体の内外を連通させる開位置との間を移動可能に配置される弁体と、
    を備え、
    前記操作部材は、前記レバー部を介して前記連結部を回転させると、前記連結部の回転に伴って前記接触部が前記蓋本体と接触しながら傾き、前記シーソー部材の前記第2端部を引き下げ、これにより、前記シーソー部材は、前記支点部を支点として揺動し、前記弁体を前記閉位置から前記開位置まで移動させ、
    前記蓋本体において、前記接触部が接触する被接触部分は、概ね平坦な面として形成される、
    蓋体。
  2. 前記蓋本体は、前記概ね平坦な面の第1端部側に形成される第1規制部と、前記概ね平坦な面の第2端部側に形成される第2規制部とをさらに有し、
    前記操作部材の前記接触部は、前記第1規制部と第2規制部との間で前記蓋本体と接触しながら傾き、前記シーソー部材の前記第2端部を引き下げる、
    請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記操作部材の前記接触部は、前記第1規制部よりも前記第1端部側にあるときに前記第1規制部により動きを規制され、これにより、前記弁体が前記閉位置にロックされる、
    請求項2に記載の蓋体。
  4. 前記注ぎ口よりも小さいサイズを有する通気口を規定する通気口周縁部
    をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の蓋体。
  5. 前記シーソー部材の前記第1端部側に結合され、前記シーソー部材が前記支点部を支点として揺動すると、前記弁体とともに前記閉位置と前記開位置との間を移動する栓体
    をさらに備え、
    前記栓体は、前記閉位置において前記通気口を閉じ、前記開位置において前記通気口を介して前記飲料容器本体の内外を連通させる、
    請求項4に記載の蓋体。
  6. 前記蓋本体の前記内側面と分離不能に一体的に構成され、前記飲料容器本体の開口を規定する周縁部に密着して前記飲料容器本体の前記周縁部と前記蓋本体との間の隙間を密閉するように構成される第1シール部と、
    前記第1シール部と同一の材料で前記第1シール部と一体的に形成されるとともに、前記注ぎ口周縁部と分離不能に一体的に形成される第2シール部と、
    前記第1シール部及び前記第2シール部と同一の材料で前記第1シール部及び前記第2シール部と一体的に形成されるとともに、前記通気口周縁部を形成する第3シール部と、
    をさらに備える、
    請求項4または5に記載の蓋体。
  7. 前記飲料を注ぐ時にユーザが手で握ることができるハンドル部
    をさらに備え、
    前記ハンドル部は、前記ハンドル部を握った手の指で前記レバー部にアクセスできる位置に配置される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の蓋体。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の蓋体と、
    飲料容器本体と、
    を備える、
    飲料容器。
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