JP2023056344A - 先行車選定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の乗員の嗜好を考慮しつつ、追従走行による燃費又は電費の改善効果が高くなるように追従対象の先行車を選定する。【解決手段】先行車選定装置は、自車両20の周囲の周辺車両30に関する情報を取得する周辺情報取得部15と、周辺車両のそれぞれについて、周辺車両に関する情報に基づいて、自車両と周辺車両との相対速度と、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、周辺車両の車速安定度とを算出するパラメータ算出部16と、周辺車両の中から先行車を選択する先行車選択部17とを備える。先行車選択部は、相対速度と、空気抵抗低減度と、車速安定度と、先行車の選定に関して自車両の乗員によって予め設定された嗜好情報とに基づいて先行車を選択する。【選択図】図4

Description

本発明は先行車選定装置に関する。
車両の走行に必要な燃料又は電力の量を低減するためには、走行時の空気抵抗を低減することが有効である。従来、走行時の空気抵抗を低減する手法として、先行車への追従走行を行うことが知られている。追従走行では、先行車による風除け効果により、先行車の後方を走行する車両に作用する空気抵抗が低減される。
斯かる追従走行の一例として、複数の車両が隊列を組んで走行する隊列走行が知られている。特許文献1に記載の隊列走行システムでは、隊列走行における隊列の乱れを抑制すべく、直進性能に優れた車両が先頭車両になるように隊列走行における車両の順序が決定される。
特開2019-101677号公報
しかしながら、特許文献1に記載の隊列走行システムでは、隊列を形成する際に、車両の乗員の嗜好が一切考慮されていない。このため、先行車として車両の乗員の嗜好に反する車両が選択され、又は先行車への追従のために車両の乗員が望まない車両の挙動が生じるおそれがある。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、車両の乗員の嗜好を考慮しつつ、追従走行による燃費又は電費の改善効果が高くなるように追従対象の先行車を選定することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
上記課題を解決するために、本発明では、自車両の追従対象として適した先行車を選定する先行車選定装置であって、前記自車両の周囲の周辺車両に関する情報を取得する周辺情報取得部と、前記周辺車両のそれぞれについて、該周辺車両に関する情報に基づいて、前記自車両と該周辺車両との相対速度と、該周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、該周辺車両の車速安定度とを算出するパラメータ算出部と、前記周辺車両の中から前記先行車を選択する先行車選択部とを備え、前記先行車選択部は、前記相対速度と、前記空気抵抗低減度と、前記車速安定度と、前記先行車の選定に関して前記自車両の乗員によって予め設定された嗜好情報とに基づいて前記先行車を選択する、先行車選定装置が提供される。
本発明によれば、車両の乗員の嗜好を考慮しつつ、追従走行による燃費又は電費の改善効果が高くなるように追従対象の先行車を選定することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る先行車選定装置を含む車両制御システムの概略的な構成図である。 図2は、複数の車両が自動車専用道路を走行している場面の一例を示す図である。 図3は、ECUのプロセッサの機能ブロック図である。 図4は、第一実施形態における先行車選定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図5は、本発明の第二実施形態に係る先行車選定装置を含むクライアントサーバシステムの概略的な構成図である。 図6は、サーバの構成を概略的に示す図である。 図7は、第二実施形態における先行車選定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
以下、図1~図4を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る先行車選定装置を含む車両制御システム1の概略的な構成図である。車両制御システム1は、車両に搭載され、車両の各種制御を実行する。
図1に示されるように、車両制御システム1は、周辺情報検出装置2、GNSS受信機3、地図データベース4、ナビゲーション装置5、車両状態検出装置6、アクチュエータ7、HMI8、通信装置9及び電子制御ユニット((Electronic Control Unit(ECU))10を備える。周辺情報検出装置2、GNSS受信機3、地図データベース4、ナビゲーション装置5、車両状態検出装置6、アクチュエータ7、HMI8及び通信装置9は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワーク等を介してECU10に電気的に接続される。
周辺情報検出装置2は、車両(自車両)の周囲のデータ(画像、点群データ等)を取得し、車両の周辺情報(例えば、周辺車両、車線等)を検出する。例えば、周辺情報検出装置2は、ミリ波レーダ、カメラ(例えばステレオカメラ)、ライダ(LIDAR:Laser Imaging Detection And Ranging))、若しくは超音波センサ(ソナー)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。周辺情報検出装置2の出力、すなわち周辺情報検出装置2によって検出された車両の周辺情報はECU10に送信される。
GNSS受信機3は、複数(例えば3つ以上)の測位衛星から得られる測位情報に基づいて、車両の現在位置(例えば車両の緯度及び経度)を検出する。具体的には、GNSS受信機3は、複数の測位衛星を捕捉し、測位衛星から発信された電波を受信する。そして、GNSS受信機3は、電波の発信時刻と受信時刻との差に基づいて測位衛星までの距離を算出し、測位衛星までの距離及び測位衛星の位置(軌道情報)に基づいて車両の現在位置を検出する。GNSS受信機3の出力、すなわちGNSS受信機3によって検出された車両の現在位置はECU10に送信される。
地図データベース4は地図情報を記憶している。ECU10は地図データベース4から地図情報を取得する。なお、地図データベースが車両の外部(例えばサーバ等)に設けられ、ECU10は車両の外部から地図情報を取得してもよい。
ナビゲーション装置5は、GNSS受信機3によって検出された車両の現在位置、地図データベース4の地図情報、車両の乗員(例えばドライバ)による入力等に基づいて、目的地までの車両の走行ルートを設定する。ナビゲーション装置5によって設定された走行ルートはECU10に送信される。
車両状態検出装置6は車両の状態量を検出する。車両状態検出装置6は、例えば、車両の速度を検出する車速センサ、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ等を含む。車両状態検出装置6の出力、すなわち車両状態検出装置6によって検出された車両の状態量はECU10に送信される。
アクチュエータ7は車両を動作させる。例えば、アクチュエータ7は、車両の加速のための駆動装置(例えば内燃機関及び電動機)、車両の制動のためのブレーキアクチュエータ、車両の操舵のためのステアリングモータ等を含む。ECU10はアクチュエータ7を制御して車両の挙動を制御する。
本実施形態では、車両制御システム1は、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driving Assistant System)として機能し、アクチュエータ7を制御して所定の運転支援機能を作動させる。所定の運転支援機能は、例えば、先行車の有無に応じて車両の速度を自動的に制御するアダプティブクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)、車両が車線内に維持されるように車両の操舵を自動的に制御するレーンキーピングアシスト(LKA:Lane Keeping Assist)等を含む。
ヒューマンマシンインタフェース(HMI:Human Machine Interface)8は車両と車両の乗員(例えばドライバ)との間で情報の授受を行う。HMI8は、車両の乗員に情報を提供する出力部(例えば、ディスプレイ、スピーカ、振動ユニット等)と、車両の乗員によって情報が入力される入力部(例えば、タッチパネル、操作ボタン、操作スイッチ、マイクロフォン等)とを有する。ECU10の出力はHMI8を介して車両の乗員に通知され、車両の乗員からの入力はHMI8を介してECU10に送信される。HMI8は、入力装置、出力装置又は入出力装置の一例である。なお、車両の乗員の携帯端末(スマートフォン、タブレット端末等)が、有線又は無線によってECU10と通信可能に接続され、HMI8として機能してもよい。また、HMI8はナビゲーション装置5と一体であってもよい。
通信装置9は、車両の外部と通信可能であり、車両と車両の外部との通信を可能とする。例えば、通信装置9は、キャリア網又はインターネット網のような通信ネットワークを介して車両と車両の外部(例えばサーバ)との広域通信を可能とする広域通信機と、所定の周波数帯を用いて車両と周辺車両との車車間通信を可能とする車車間通信機と、所定の周波数帯を用いて車両と路側機との路車間通信を可能とする路車間通信機とを含む。
ECU10は車両の各種制御を実行する。図1に示されるように、ECU10は、通信インターフェース11、メモリ12及びプロセッサ13を備える。通信インターフェース11及びメモリ12は信号線を介してプロセッサ13に接続されている。なお、本実施形態では、一つのECU10が設けられているが、機能毎に複数のECUが設けられていてもよい。
通信インターフェース11は、ECU10を車内ネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。ECU10は通信インターフェース11を介して他の車載機器に接続される。通信インターフェース11はECU10の通信部の一例である。
メモリ12は、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。メモリ12は、プロセッサ13によって各種処理が実行されるときに使用されるプログラム、データ等を記憶する。
プロセッサ13は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。なお、プロセッサ13は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。
ところで、車両の走行に必要な燃料又は電力の量を低減するためには、走行時の空気抵抗を低減することが有効である。従来、走行時の空気抵抗を低減するための手法として、車両を先行車に追従させる追従走行を行うことが知られている。追従走行では、先行車による風除け効果により、先行車の後方を走行する車両に作用する空気抵抗が低減される。なお、複数の車両が隊列を組んで走行する隊列走行は追従走行の一例である。
図2は、複数の車両が自動車専用道路を走行している場面の一例を示す図である。図2の例では、自車両20の周囲において5台の周辺車両30が走行している。斯かる状況では、複数の車両(5台の周辺車両30)が自車両20の追従対象の候補となる。
自車両の追従対象は、燃費又は電費の改善効果の観点からだけでなく、車両の乗員の嗜好を考慮して選定されることが望ましい。そこで、本実施形態では、自車両に搭載されたECU10が、自車両の追従対象として適した先行車を選定する先行車選定装置として機能し、先行車の選定が以下のように行われる。
図3は、ECU10のプロセッサ13の機能ブロック図である。本実施形態では、プロセッサ13は、周辺情報取得部15、パラメータ算出部16及び先行車選択部17を有する。周辺情報取得部15、パラメータ算出部16及び先行車選択部17は、ECU10のメモリ12に記憶されたプログラムをECU10のプロセッサ13が実行することによって実現される機能モジュールである。なお、これら機能モジュールは、それぞれ、プロセッサ13に設けられた専用の演算回路によって実現されてもよい。
周辺情報取得部15は、自車両の周囲の周辺車両に関する情報を取得する。本実施形態では、周辺情報取得部15は、車車間通信を介して、自車両の周囲の周辺車両の各々から周辺車両に関する情報を取得する。
パラメータ算出部16は、周辺車両のそれぞれについて、先行車としての適性度を判断するための所定のパラメータを算出する。例えば、自車両と周辺車両との相対速度が小さい場合には、相対速度が大きい場合と比べて、周辺車両への追従が容易となる。また、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度が大きいほど、追従走行による燃費又は電費の改善効果が高くなる。さらに、周辺車両の車速安定度が高いほど、追従走行時の自車両の加減速による燃料及び電力の浪費を低減することができる。このため、本実施形態では、パラメータ算出部16は、周辺車両のそれぞれについて、周辺車両に関する情報に基づいて、自車両と周辺車両との相対速度と、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、周辺車両の車速安定度とを算出する。
先行車選択部17は、自車両の周囲の周辺車両の中から、自車両の追従対象として適した先行車を選択する。本実施形態では、先行車選択部17は、自車両と周辺車両との相対速度と、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、周辺車両の車速安定度と、先行車の選定に関して自車両の乗員によって予め設定された嗜好情報とに基づいて先行車を選択する。このことによって、自車両の乗員の嗜好を考慮しつつ、追従走行による燃費又は電費の改善効果が高くなるように追従対象の先行車を選定することができる。
例えば、先行車選択部17は、周辺車両のそれぞれについて、自車両と周辺車両との相対速度と、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、周辺車両の車速安定度とに基づいて評価値を算出し、先行車の選定に関して自車両の乗員によって予め設定された嗜好情報に基づいて評価値を補正する。周辺車両に対する評価値は追従対象としての適性度を表しており、先行車選択部17は、補正後の評価値が最も高い周辺車両を先行車として選択する。
以下、図4を参照して、上述した制御の処理フローについて詳細に説明する。図4は、第一実施形態における先行車選定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU10のプロセッサ13によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS101において、先行車選択部17は、追従走行の開始条件が成立しているか否かを判定する。追従走行の開始条件は、予め定められ、例えば自車両の乗員がHMI8を介してACCの作動を要求したときに成立する。なお、追従走行の開始条件は、自車両が所定値以上の速度で自動車専用道路を走行していること等であってもよい。ステップS101において追従走行の開始条件が成立していないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS101において追従走行の開始条件が成立していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS102に進む。ステップS102では、先行車選択部17は、車車間通信によって自車両と通信可能な周辺車両の数N、すなわち車車間通信の通信範囲に位置する周辺車両の数Nを特定し、N台の周辺車両のそれぞれに車両番号(1~N)を割り当てる。
次いで、ステップS103において、先行車選択部17は車両番号iに1を加算する。なお、自車両のイグニッションスイッチがオンにされたときの車両番号iの初期値はゼロである。
次いで、ステップS104において、周辺情報取得部15は、i番目の周辺車両と自車両との車車間通信を介して、i番目の周辺車両に関する情報を取得する。本実施形態では、周辺車両に関する情報として、周辺車両の位置、周辺車両の速度、周辺車両におけるACCの作動状態(オン又はオフ)、周辺車両の車幅及び車長等が取得される。
次いで、ステップS105において、パラメータ算出部16は、周辺車両に関する情報に基づいて、自車両と周辺車両との相対速度を算出する。具体的には、パラメータ算出部16は、車両状態検出装置6の車速センサによって検出された自車両の速度と周辺車両の速度との差として自車両と周辺車両との相対速度を算出する(相対速度=|自車両の速度-周辺車両の速度|)。なお、自車両の速度として、自車両の乗員(例えばドライバ)によって設定されたACCの設定車速が用いられてもよい。また、車車間通信を介して周辺車両におけるACCの設定車速が自車両に送信される場合、周辺車両の速度として、周辺車両におけるACCの設定車速が用いられてもよい。
次いで、ステップS106において、パラメータ算出部16は、周辺車両に関する情報に基づいて、周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度、すなわち自車両を周辺車両に追従させたときの空気抵抗低減度を算出する。追従走行による空気抵抗低減度が大きいほど、自車両が単独走行するときに自車両に作用する空気抵抗に比べて、自車両が周辺車両に追従するときに自車両に作用する空気抵抗が小さくなる。
例えば、パラメータ算出部16は、周辺車両の車幅及び車長に基づいて周辺車両の前方投影面積の推定値を算出し、この推定値に基づいて空気抵抗低減度を算出する。この場合、前方投影面積が大きいほど、空気抵抗低減度が大きくされる。
なお、車車間通信を介して周辺車両の車幅及び車高が自車両に送信され、車幅に車高を乗算することによって前方投影面積が算出され、又は車車間通信を介して周辺車両の前方投影面積が自車両に送信されてもよい。また、車車間通信を介して周辺車両の空気抵抗係数(Cd値)が自車両に送信され、パラメータ算出部16はCd値に基づいて空気抵抗低減度を算出してもよい。この場合、Cd値が大きいほど、空気抵抗低減度が大きくされる。
また、車両の後端部が丸みを帯びていない形状を有する車両では、後方の車両に作用する空気抵抗が低減されるエリアが広くなる傾向がある。したがって、旅客運送用のバス及び貨物運送用のトラックが同等の大きさを有する場合、バスよりもトラックの方が後方の車両への空気抵抗低減度が大きくなる。このため、車車間通信を介して周辺車両の用途種別情報(例えば、旅客運送事業用自動車、貨物運送事業用自動車等)が自車両に送信され、用途種別情報に基づいて空気抵抗低減度が補正されてもよい。また、車車間通信を介して周辺車両の用途種別情報及びサイズ種別情報(大型自動車、中型自動車、普通自動車等)が自車両に送信され、パラメータ算出部16は用途種別情報及びサイズ種別情報に基づいて空気抵抗低減度を算出してもよい。
次いで、ステップS107において、パラメータ算出部16は周辺車両に関する情報に基づいて周辺車両の車速安定度を算出する。例えば、パラメータ算出部16は周辺車両におけるACCの作動状態に基づいて周辺車両の車速安定度を算出する。この場合、ACCの作動状態がオンである場合には、ACCの作動状態がオフである場合に比べて、周辺車両の車速安定度が高くされる。なお、パラメータ算出部16は周辺車両の車速の履歴(例えば所定時間における車速の変化量)等に基づいて周辺車両の車速安定度を算出してもよい。
次いで、ステップS108において、先行車選択部17は、マップ又は計算式を用いて、パラメータ算出部16によって算出された相対速度、空気抵抗低減度及び車速安定度に基づいて、i番目の周辺車両についての評価値を算出する。このとき、相対速度が小さいほど評価値が高くされ、空気抵抗低減度が大きいほど評価値が高くされ、車速安定度が高いほど評価値が高くされる。
次いで、ステップ109において、先行車選択部17は、先行車の選定に関して自車両の乗員(例えばドライバ)によって予め設定された嗜好情報に基づいて評価値を補正する。嗜好情報はECU10のメモリ12等に記憶されている。
例えば、自車両の乗員は、嗜好情報として、バス又はトラックのような大型車両への追従を許容するか否か、追従走行のための自車両の車線変更を許容するか否か等をHMI8に入力する。この場合、大型車両への追従が許容されていない場合には、大型車両である周辺車両についての評価値が低くなるように評価値が補正される(例えば評価値がゼロにされる)。また、追従走行のための自車両の車線変更が許容されていない場合には、自車両とは異なる車線を走行する周辺車両についての評価値が低くなるように評価値が補正される(例えば評価値がゼロにされる)。
次いで、ステップS110において、先行車選択部17は、車両番号iがN以上であるか否かを判定する。車両番号iがN未満であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS103に戻り、別の周辺車両についての評価値を算出するためにステップS103~S109が再び実行される。
一方、ステップS110において車両番号iがN以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS111に進む。ステップS111では、先行車選択部17は、N台の周辺車両のうち、最も評価値が高い周辺車両を先行車として選択する。そして、先行車選択部17はHMI8を介して先行車を自車両の乗員(例えばドライバ)に通知する。例えば、図2に示されるように自車両20の周辺車両30がHMI8のディスプレイに表示される場合、先行車選択部17は、先行車として選択された周辺車両30を他の周辺車両30とは異なる表示態様(例えば、透明度、輝度、色(色相)、色の明度、色の彩度等)で表示する。
なお、視覚的な通知に加えて又は視覚的な通知の代わりに、先行車選択部17は、先行車として選択された周辺車両の後方に移動するための車線変更のタイミングを音声及び振動の少なくとも一方によって自車両の乗員に通知してもよい。例えば、振動によって右側の車線への車線変更が促される場合、先行車選択部17は、HMI8の振動ユニットを用いて、車線変更のタイミングで自車両のステアリングホイールの右半分を振動させる。
また、自車両が、車両の加速、操舵及び減速(制動)の全てが自動的に実行される自動運転車両である場合、先行車選択部17は、先行車として選択された周辺車両30に自車両が追従するように自車両のアクチュエータ7を制御してもよい。すなわち、先行車選択部17は先行車への追従走行を自動的に開始してもよい。
次いで、ステップS112において、先行車選択部17は車両番号iをゼロにリセットする。ステップS112の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、周辺情報取得部15は、車車間通信の代わり、周辺情報検出装置2の出力に基づいて、自車両の周囲の周辺車両に関する情報を取得してもよい。この場合、ステップS102において、先行車選択部17は、周辺情報検出装置2によって検出された周辺車両の数Nを特定し、N台の周辺車両のそれぞれに車両番号(1~N)を割り当てる。また、ステップS104において、周辺情報取得部15は、周辺情報検出装置2の出力に基づいて、i番目の周辺車両に関する情報を取得する。この場合、例えば、周辺車両に関する情報として、周辺車両の位置、周辺車両の速度、周辺車両の車幅及び車高等が取得される。
また、複数の周辺車両のそれぞれについて評価値を算出するための演算、すなわちステップS104~S109の処理は並列的に実施されてもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る車両制御システムの構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る車両制御システムの構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る先行車選定装置を含むクライアントサーバシステム100の概略的な構成図である。クライアントサーバシステム100はサーバ40及び複数の車両50を備える。サーバ40は通信ネットワーク60及び無線基地局70を介して複数の車両50の各々と通信可能である。複数の車両50には、先行車への追従走行を要求する自車両と自車両の周囲の周辺車両とが含まれる。
図6は、サーバ40の構成を概略的に示す図である。サーバ40は、通信インターフェース41、ストレージ装置42、メモリ43及びプロセッサ44を備える。通信インターフェース41、ストレージ装置42及びメモリ43は、信号線を介してプロセッサ44に接続されている。なお、サーバ40は、キーボード及びマウスのような入力装置、ディスプレイのような出力装置等を更に備えていてもよい。また、サーバ40は複数のコンピュータから構成されていてもよい。
通信インターフェース41は、サーバ40を通信ネットワーク60に接続するためのインターフェース回路を有する。サーバ40は通信ネットワーク60を介してサーバ40の外部(例えば複数の車両50)と通信する。通信インターフェース41はサーバ40の通信部の一例である。
ストレージ装置42は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SDD)又は光記録媒体及びそのアクセス装置を有する。ストレージ装置42は、各種データを記憶し、例えば、地図情報、複数の車両50の情報(識別情報、位置情報等)、プロセッサ44が各種処理を実行するためのコンピュータプログラム等を記憶する。ストレージ装置42はサーバ40の記憶部の一例である。
メモリ43は不揮発性の半導体メモリ(例えばRAM)を有する。メモリ43は、例えばプロセッサ44によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を一時的に記憶する。メモリ43はサーバ40の記憶部の別の一例である。
プロセッサ44は、一つ又は複数のCPU及びその周辺回路を有し、各種処理を実行する。なお、プロセッサ44は、論理演算ユニット、数値演算ユニット又はグラフィック処理ユニットのような他の演算回路を更に有していてもよい。
第二実施形態では、ECU10の代わりにサーバ40が先行車選定装置として機能し、サーバ40のプロセッサ44が、周辺情報取得部15、パラメータ算出部16及び先行車選択部17を有する。この場合、周辺情報取得部15、パラメータ算出部16及び先行車選択部17は、サーバ40のストレージ装置42に記憶されたプログラムをサーバ40のプロセッサ44が実行することによって実現される機能モジュールである。
図7は、第二実施形態における先行車選定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはサーバ40のプロセッサ44によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS201において、先行車選択部17は、複数の車両50のうちの一台の車両50から追従走行が要求されたか否かを判定する。例えば、車両50の乗員がHMI8を介してACCの作動を要求すると、追従走行の要求信号がその車両50からサーバ40に送信される。ステップS201において追従走行が要求されていないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。
一方、ステップS201において追従走行が要求されたと判定された場合、本制御ルーチンはステップS202に進む。この場合、先行車選択部17は、追従走行を要求した車両50を自車両として認識する。そして、ステップS202において、先行車選択部17は、自車両を含む複数の車両50の位置情報に基づいて、自車両の周囲(例えば自車両の前方及び後方の所定範囲)に位置する周辺車両の数Nを特定し、N台の周辺車両のそれぞれに車両番号(1~N)を割り当てる。
次いで、ステップS203において、先行車選択部17は車両番号iに1を加算する。なお、車両番号iの初期値はゼロである。
次いで、ステップS204において、周辺情報取得部15は、自車両とサーバ40との広域通信を介して自車両に関する情報を取得し、i番目の周辺車両とサーバ40との広域通信を介してi番目の周辺車両に関する情報を取得する。本実施形態では、自車両に関する情報として自車両の速度等が取得され、周辺車両に関する情報として、周辺車両の位置、周辺車両の速度、周辺車両におけるACCの作動状態(オン又はオフ)、周辺車両の車幅及び車長等が取得される。
次いで、ステップS205~S210が図4のステップS105~S110と同様に実行される。なお、ステップS209において用いられる自車両の乗員の嗜好情報は自車両の識別情報と共に予めサーバ40のストレージ装置42に記憶されている。
ステップS210において車両番号iがN以上であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS211に進む。ステップS211では、先行車選択部17は、N台の周辺車両のうち、最も評価値が高い周辺車両を先行車として選択する。そして、先行車選択部17は、先行車に関する情報(例えば先行車の位置情報等)を自車両に送信する。この結果、自車両のECU10は、自車両の乗員への先行車の通知、自車両を先行車に追従させるための制御等を行う。
次いで、ステップS212において、先行車選択部17は車両番号iをゼロにリセットする。ステップS212の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、複数の周辺車両のそれぞれについて評価値を算出するための演算、すなわちステップS204~S209の処理は並列的に実施されてもよい。また、追従走行を要求する自車両が、自車両の周囲の周辺車両に関する情報を取得し、自車両及び周辺車両に関する情報を広域通信を介してサーバ40に送信してもよい。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
10 電子制御ユニット(ECU)
13 プロセッサ
15 周辺情報取得部
16 パラメータ算出部
17 先行車選択部
20 自車両
30 周辺車両
40 サーバ
44 プロセッサ
50 車両

Claims (1)

  1. 自車両の追従対象として適した先行車を選定する先行車選定装置であって、
    前記自車両の周囲の周辺車両に関する情報を取得する周辺情報取得部と、
    前記周辺車両のそれぞれについて、該周辺車両に関する情報に基づいて、前記自車両と該周辺車両との相対速度と、該周辺車両への追従走行による空気抵抗低減度と、該周辺車両の車速安定度とを算出するパラメータ算出部と、
    前記周辺車両の中から前記先行車を選択する先行車選択部と
    を備え、
    前記先行車選択部は、前記相対速度と、前記空気抵抗低減度と、前記車速安定度と、前記先行車の選定に関して前記自車両の乗員によって予め設定された嗜好情報とに基づいて前記先行車を選択する、先行車選定装置。
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