JP2023054689A - 触媒劣化診断装置 - Google Patents

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Shinya Kaneko
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一哉 高岡
Kazuya Takaoka
和正 加藤
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Abstract

【課題】エミッション悪化を抑制しつつ、触媒の異常検知を行うことができる触媒劣化診断装置を提供すること。【解決手段】内燃機関の排気通路に配置された触媒の劣化を診断する触媒劣化診断装置であって、内燃機関におけるフューエルカットの終了後から空燃比をリッチに制御し、触媒からの放出酸素量を計測する計測手段と、フューエルカットの終了時から空燃比をリッチに制御するフューエルカット直後リッチ制御手段と、排気通路における触媒の前後のそれぞれに設けられ、空燃比を測定するための触媒前センサ及び触媒後センサと、を備え、触媒前センサがリッチと判定されてから、計測手段により計測された放出酸素量が、触媒後センサがリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、触媒後センサによってリッチと判定された場合に、触媒に異常が生じていると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、触媒劣化診断装置に関する。
特許文献1には、触媒の上流と下流側とにOセンサをそれぞれ配置したエンジンであって、燃料カットリカバリー後に下流側Oセンサで検出する空燃比がリーンからリッチに反転するまでの時間Tと、この間の吸入空気量の積分値に基づいて設定した触媒劣化判定用基準時間T0とを比較し、T<T0の場合に、触媒が劣化していると判断する技術が開示されている。
特開平05-195759号公報
特許文献1に開示された技術は、触媒の下流に配設された下流側Oセンサがリーンからリッチになる時間が、劣化判定時間よりも短いか否かによって、触媒の浄化機能が正常か異常かを判定するという技術であるが、下流に触媒がないシステムにおいてはリッチ破綻してから空燃比を制御することになるため、エミッションを悪化させるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、エミッション悪化を抑制しつつ、触媒の異常検知を行うことができる触媒劣化診断装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る触媒劣化診断装置は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の劣化を診断する触媒劣化診断装置であって、前記内燃機関におけるフューエルカットの終了後から空燃比をリッチに制御し、前記触媒からの放出酸素量を計測する計測手段と、前記フューエルカットの終了時から空燃比をリッチに制御するフューエルカット直後リッチ制御手段と、前記排気通路における前記触媒の前後のそれぞれに設けられ、空燃比を測定するための触媒前センサ及び触媒後センサと、を備え、前記触媒前センサがリッチと判定されてから、前記計測手段により計測された放出酸素量が、前記触媒後センサがリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、前記触媒後センサによってリッチと判定された場合に、前記触媒に異常が生じていると判定することを特徴とするものである。
これにより、本発明に係る触媒劣化診断装置においては、触媒が正常の場合には、触媒をリッチ破綻させずに正常判定を完了することができ、エミッション排出が増加することを抑制することができる。よって、本発明に係る触媒劣化診断装置は、エミッション悪化を抑制しつつ、触媒の異常検知を行うことができる。
また、上記において、前記フューエルカットから自然復帰した場合、且つ、前記内燃機関がアイドル状態で運転されている場合に、前記触媒の劣化を診断するようにしてもよい。
これにより、確実に低吸入空気量での検出となり、誤正常判定リスクを低下させることができる。
また、上記において、前記内燃機関への吸入空気量が所定量以下の場合に、前記触媒の劣化を診断するようにしてもよい。
これにより、低吸入空気量での検出となり、検出精度を高めることができるため、誤正常判定リスクを低下させることができる。
また、上記において、前記所定量は、前記内燃機関がアイドル状態で運転される場合における前記吸入空気量以上であるようにしてもよい。
これにより、前記アイドル状態ではなくても低吸入空気量での検出となるため、検出精度を高めることができる。
本発明に係る触媒劣化診断装置は、エミッション悪化を抑制しつつ、触媒の異常検知を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジンの排気系を示した概略図である。 図2は、実施形態1においてECUが実施するフューエルカット後リッチ制御の第1例を示したフローチャートである。 図3は、実施形態1においてECUが実施するフューエルカット後リッチ制御の第2例を示したフローチャートである。 図4は、実施形態2に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジンの排気系を示した概略図である。 図5は、実施形態2におけるフューエルカット後リッチ制御のタイミングチャートの第1例を示した図である。 図6は、実施形態2においてECUが実施するフューエルカット後リッチ制御の第1例を示したフローチャートである。 図7は、実施形態2におけるフューエルカット後リッチ制御のタイミングチャートの第2例を示した図である。 図8は、実施形態2においてECUが実施するフューエルカット後リッチ制御の第2例を示したフローチャートである。 図9は、実施形態2におけるフューエルカット後リッチ制御のタイミングチャートの第3例を示した図である。 図10は、実施形態3に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジンの排気系を示した概略図である。 図11は、実施形態3におけるフューエルカット後リッチ制御のタイミングチャートの例を示した図である。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る触媒劣化診断装置の実施形態1について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態1に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジン1の排気系を示した概略図である。
図1に示すように、内燃機関であるエンジン1には、排気通路2が取り付けられている。排気通路2には、エンジン1で生じる排気ガスが流入し、そのまま外部に排出される。排気通路2には、第1排気浄化触媒11が取り付けられている。
エンジン1には、シリンダが設けられており、シリンダ内には、吸気通路から空気が供給されるとともにインジェクタから燃料が供給される。シリンダ内では、供給された燃料と空気が混合して混合気となる。この混合気に点火プラグで点火して混合気を燃焼させて駆動力を発生させる。混合気を燃焼させると排気ガスが発生し、この排気ガスは排気通路2を通ってから外部に排出される。吸気通路には、吸入空気量Gaを検出するためのエアフローメーターが取り付けられている。
排気通路2に設けられた第1排気浄化触媒11には、三元触媒が用いられている。三元触媒は、セリア(CeO)等を成分とした酸素吸蔵作用を有するものであり、排気ガス中の酸素を吸蔵・放出する性質を有している。三元触媒の酸素吸蔵放出機能は、混合気の空燃比がリーンになると排気ガス中に存在する過剰酸素を吸着保持し、空燃比がリッチになると吸着保持した酸素を放出する。混合気がリーンになったときには過剰な酸素が三元触媒に吸着保持されるために窒素酸化物NOxが還元されることになる。一方、混合気がリッチになったときには三元触媒に吸着された酸素が放出されることで一酸化炭素COや炭化水素HCが酸化される。
このとき、三元触媒がその酸素吸蔵能力の限界まで酸素を吸蔵していれば、入ガスの排気空燃比がリーンとなったときに酸素を吸蔵することができなくなり、排気ガス中の窒素酸化物NOxを十分に浄化できなくなる。一方、三元触媒が酸素を放出しきって酸素をまったく吸蔵していなければ、入ガスの排気空燃比がリッチとなったときに酸素を放出することができないので、排気ガス中の一酸化炭素COや炭化水素HCを十分に浄化できなくなる。このため、通常は入ガスの排気空燃比がリーンとなってもリッチとなっても対応できるように触媒の酸素吸蔵量を制御している。
さらに、排気通路2における第1排気浄化触媒11の上流側と下流側とには、それぞれ空燃比を測定するための触媒前センサである第1空燃比センサ21と触媒後センサである第2空燃比センサ22とが設けられている。第1空燃比センサ21では、第1排気浄化触媒11に流入する排気ガスの空燃比を検出している。第2空燃比センサ22では、第1排気浄化触媒11から流出する排気ガスの空燃比を検出している。この第1空燃比センサ21及び第2空燃比センサ22は、排気ガスの空燃比をリニアに検出する、いわゆるリニア空燃比センサである。
なお、第1空燃比センサ21及び第2空燃比センサ22に代えて、排気通路2における第1排気浄化触媒11の上流側と下流側に、それぞれ酸素センサを設けても良い。酸素センサは、理論空燃比の前後でその出力(出力電圧)をオン-オフ的に急変させるものである。酸素センサとしては、ジリコニア素子を用いたものが一般的である。空燃比センサと酸素センサとは、その検出がリニアであるかオン-オフ的であるかの相違はあるが、いずれもそれぞれの取り付け位置における排気ガス中の酸素濃度から排気ガスの空燃比を検出している。
エンジン1には電子制御ユニット(以下、ECUと称す)100が設けられている。ECU100は、CPU、ROM、RAM、入出力ポート、及び、記憶装置などによって構成されている。ECU100には、エアフローメーター、第1空燃比センサ21、第2空燃比センサ22のほか、エンジン1のクランク角を検出するためのクランク角センサ、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサなどが、A/D変換器などを介して電気的に接続されている。ECU100は、各種センサの検出値などに基づき、所望の出力が得られるように、インジェクタ、点火プラグ、スロットルバルブなどを制御し、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、スロットル開度等を制御する。
スロットルバルブにはスロットル開度センサが設けられ、スロットル開度センサからの信号がECU100に送られる。ECU100は、通常、アクセル開度に応じて定まる開度に、スロットルバルブの開度をフィードバック制御する。また、ECU100は、エアフローメーターからの信号に基づき、単位時間当たりの吸入空気の量すなわち吸入空気量Gaを検出する。そしてECU100は、検出したアクセル開度、スロットル開度、及び、吸入空気量Gaの少なくとも一つに基づき、エンジン1の負荷を検出する。
ECU100は、クランク角センサからのクランクパルス信号に基づき、クランク角自体を検出すると共にエンジン1の回転数を検出する。ここで「回転数」とは単位時間当たりの回転数のことをいい、回転速度と同義である。本実施形態では1分間当たりの回転数rpmのことをいう。
実施形態1に係る触媒劣化診断装置は、第1空燃比センサ21、第2空燃比センサ22、及び、ECU100などを備えている。ECU100は、例えば、エンジン1におけるフューエルカットの終了後から空燃比をリッチに制御し、第1排気浄化触媒11からの放出酸素量を計測する計測手段と、フューエルカットの終了時から空燃比をリッチに制御するフューエルカット直後リッチ制御手段として機能する。そして、ECU100は、第1空燃比センサ21がリッチと判定されてから、ECU100により計測(算出)された放出酸素量が、第2空燃比センサ22がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、第2空燃比センサ22によってリッチと判定された場合に、第1排気浄化触媒11に異常が生じている(第1排気浄化触媒11が劣化している)と判定する。また、ECU100は、アクセル操作がなくアクセル開度がゼロとなっている場合に、エンジン1がアイドル状態で運転されていると判断するアイドル運転判断手段としても機能する。
また、実施形態1に係る触媒劣化診断装置では、ECU100によって、フューエルカットの終了直後にフューエルカット後リッチ制御が行われる。このフューエルカット後リッチ制御を行う理由は、例えば、第1排気浄化触媒11の性能を復活させるためである。すなわち、第1排気浄化触媒11は酸素吸蔵能を有し、第1排気浄化触媒11内の雰囲気ガスがストイキよりリーンのとき過剰酸素を吸蔵し、NOxを還元浄化し、触媒内の雰囲気ガスがストイキよりリッチのとき吸蔵酸素を放出し、HCおよびCOを酸化して浄化するという特性を有する。
フューエルカットの実施中には第1排気浄化触媒11に酸素が吸蔵され続ける。このとき第1排気浄化触媒11が吸蔵能一杯まで酸素を吸蔵してしまうと、フューエルカットからの復帰後にそれ以上酸素を吸蔵できなくなり、NOxを浄化できなくなるおそれがある。そこで、フューエルカット後リッチ制御を行って燃料噴射量をストイキ相当量よりも増量し、排気空燃比をストイキよりもリッチ化し、吸蔵酸素を強制的に放出させ、第1排気浄化触媒11の性能を回復させるのである。
また、ECU100は、フューエルカット後リッチ制御でのリッチ燃焼の実行中に、理論空燃比から第1空燃比センサ21の空燃比の検出値を引いた差を求めるとともに、その差に排気流量を乗算した積をリッチ投入量の値として演算している。リッチ投入量は、第1排気浄化触媒11への未燃燃料成分の流入量に対応した値となる。リッチ燃焼中の第2空燃比センサ22の空燃比検出値が理論空燃比近傍の値となっていれば、第1排気浄化触媒11に流入した未燃燃料成分の殆どを酸化可能な量の酸素が第1排気浄化触媒11から放出されていることになる。よって、このときのリッチ投入量は、第1排気浄化触媒11の単位時間当たりの酸素放出量に対応した値となる。なお、リッチ投入量は、例えば、量論混合比に対する酸素不足分などで定義することもできる。
また、本実施形態においては、フューエルカットから復帰して触媒浄化能を発現させるためのフューエルカット後リッチ制御を実施する際、第1空燃比センサ21がリッチになってから第1空燃比センサ21の出力(検出値)に基づいてリッチ投入量を算出する。例えば、(1)リッチ投入量を積算したリッチ投入積算量(触媒酸素吐出し量)が所定量(第1排気浄化触媒11が正常の場合はリッチ破綻せず、異常の場合にはリッチ破綻するリッチ投入積算量)に達するか、(2)第2空燃比センサ22がリッチ判定するか、のいずれかの条件が満たされるまでリッチ運転を継続させる。そして、前記(1)の条件を満たすことによってリッチ運転が停止した場合は正常判定をし、前記(2)の条件を満たすことによってリッチ運転が停止した場合は異常判定をする。これにより、第1排気浄化触媒11が正常の場合には、第1排気浄化触媒11をリッチ破綻させずに正常判定を完了することができ、エミッション排出が増加することを抑制することができる。
図2は、実施形態1においてECU100が実施するフューエルカット後リッチ制御の第1例を示したフローチャートである。
まず、ECU100は、ステップS1において、フューエルカットを実施する。次に、ECU100は、ステップS2において、フューエルカット復帰要求を取得する。次に、ECU100は、ステップS3において、異常検出要求が有るか否かを判断する。ECU100は、異常検出要求があると判断した場合(ステップS3にてYes)、ステップS4において、第1空燃比センサ21が大気相当の出力であるか否かを判断する。なお、第1空燃比センサ21が大気相当の出力であるか否かの判断は、例えば、第1空燃比センサ21の出力電流値が大気相当になっていることによって判定するが、その際に用いる手段としては、特に限定されるものではない。例えば、第1空燃比センサ21の出力電流値を直接モニターしても良いし、フューエルカットの継続時間で大気相当になる時間を担保しても良い。
ECU100は、第1空燃比センサ21が大気相当の出力であると判断した場合(ステップS4にてYes)、ステップS5において、フューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止しない)。次に、ECU100は、ステップS6において、第1空燃比センサ21がリッチであるか否かを判断する。ECU100は、第1空燃比センサ21がリッチであると判断した場合(ステップS6にてYes)、ステップS7において、第1空燃比センサ21の出力に基づいてリッチ投入量を算出し積算する。次に、ECU100は、ステップS8において、リッチ投入積算量が、第2空燃比センサ22がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい所定値(第2放出酸素値)以下であるか否かを判断する。ECU100は、リッチ投入積算量が所定値以下であると判断した場合(ステップS8にてYes)、ステップS9において、第2空燃比センサ22がリッチであるか否かを判断する。第2空燃比センサ22がリッチであると判断した場合(ステップS9にてYes)、ステップS10において、第1排気浄化触媒11を異常判定とする。次に、ECU100は、ステップS11において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS8において、リッチ投入積載量が所定値以下ではないと判断した場合(ステップS8にてNo)、ECU100は、ステップS12において、第1排気浄化触媒11を正常判定とする。次に、ECU100は、ステップS11において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS6において、第1空燃比センサ21がリッチではないと判断した場合(ステップS6にてNo)、または、ステップS9において、第2空燃比センサ22がリッチではないと判断した場合(ステップS9にてNo)、ECU100は、ステップS3に移行する。
また、ステップS3において、異常検出要求が無いと判断した場合(ステップS3にてNo)、または、ステップS4において、第1空燃比センサ21が大気相当の出力ではないと判断した場合(ステップS4にてNo)、ECU100は、ステップS13において、通常のフューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止)。次に、ECU100は、ステップS11において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、実施形態1に係る触媒劣化判定装置においては、フューエルカットを実施した後、フューエルカットから強制復帰ではなく、フューエルカットから自然復帰した場合のみ、且つ、アクセル操作がなくアイドル運転が継続している場合のみ、図2に示したフローチャートのステップS3以降の処理と同様の処理を行う制御を実施するようにしてもよい。これにより、確実に低吸入空気量での検出となり、異常触媒及び応答遅れセンサの場合にも、積算リッチ投入量の余計な増加を抑制でき、誤正常判定リスクを低下させることができる。なお、上記のフューエルカットから強制復帰とは、フューエルカット時、運転手のアクセル操作によってフューエルカットが停止することである。また、上記のフューエルカットから自然復帰とは、フューエルカット時、エンジン回転低下などによって、運転手のアクセル操作なくフューエルカットが停止することである。
図3は、実施形態1においてECU100が実施するフューエルカット後リッチ制御の第2例を示したフローチャートである。
まず、ECU100は、ステップS21において、フューエルカットを実施する。次に、ECU100は、ステップS22において、フューエルカット復帰要求を取得する。次に、ECU100は、ステップS23において、フューエルカットから自然復帰であるか否かを判断する。ECU100は、フューエルカットから自然復帰であると判断した場合(ステップS23にてYes)、ステップS24において、アイドル運転であるか否かを判断する。ECU100は、アイドル運転であると判断した場合(ステップS24にてYes)、ステップS25において、異常検出要求が有るか否かを判断する。ECU100は、異常検出要求があると判断した場合(ステップS25にてYes)、ステップS26において、第1空燃比センサ21が大気相当の出力であるか否かを判断する。ECU100は、第1空燃比センサ21が大気相当の出力であると判断した場合(ステップS26にてYes)、ステップS27において、フューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止しない)。次に、ECU100は、ステップS28において、第1空燃比センサ21がリッチであるか否かを判断する。ECU100は、第1空燃比センサ21がリッチであると判断した場合(ステップS28にてYes)、ステップS29において、第1空燃比センサ21の出力に基づいてリッチ投入量を算出し積算する。次に、ECU100は、ステップS30において、リッチ投入積算量が、第2空燃比センサ22がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい所定値(第2放出酸素値)以下であるか否かを判断する。ECU100は、リッチ投入積算量が所定値以下であると判断した場合(ステップS30にてYes)、ステップS31において、第2空燃比センサ22がリッチであるか否かを判断する。第2空燃比センサ22がリッチであると判断した場合(ステップS31にてYes)、ステップS32において、第1排気浄化触媒11を異常判定とする。次に、ECU100は、ステップS33において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS30において、リッチ投入積載量が所定値以下ではないと判断した場合(ステップS30にてNo)、ECU100は、ステップS34において、第1排気浄化触媒11を正常判定とする。次に、ECU100は、ステップS33において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS28において、第1空燃比センサ21がリッチではないと判断した場合(ステップS28にてNo)、または、ステップS31において、第2空燃比センサ22がリッチではないと判断した場合(ステップS31にてNo)、ECU100は、ステップS24に移行する。
また、ステップS23において、フューエルカットから自然復帰ではない(フューエルカットから強制復帰)と判断した場合(ステップS23にてNo)、ステップS24において、アイドル運転ではないと判断した場合(ステップS24にてNo)、ステップS25において、異常検出要求が無いと判断した場合(ステップS25にてNo)、または、ステップS26において、第1空燃比センサ21が大気相当の出力ではないと判断した場合(ステップS26にてNo)、ECU100は、ステップS35において、通常のフューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止)。次に、ECU100は、ステップS33において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る触媒劣化診断装置の実施形態2について説明する。なお、本実施形態において実施形態1に係る触媒劣化診断装置と同様の構成などについては、その説明を適宜省略する。
図4は、実施形態2に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジン1の排気系を示した概略図である。
図4に示すように、実施形態2においては、排気通路2に、第1排気浄化触媒11及び第2排気浄化触媒12が上流側からこの順で取り付けられている。第1排気浄化触媒11及び第2排気浄化触媒12には、三元触媒が用いられている。
排気通路2における第1排気浄化触媒11の上流側には、第1空燃比センサ21が設けられている。排気通路2における第1排気浄化触媒11と第2排気浄化触媒12との間には、第2空燃比センサ22が設けられている。排気通路2における第2排気浄化触媒12の下流側には、第3空燃比センサ23が設けられている。なお、第1空燃比センサ21は、第1排気浄化触媒11に対する触媒前センサである。第2空燃比センサ22は、第1排気浄化触媒11に対する触媒後センサであって、第2排気浄化触媒12に対する触媒前センサである。第3空燃比センサ23は、第2排気浄化触媒12に対する触媒後センサである。第1空燃比センサ21では、第1排気浄化触媒11に流入する排気ガスの空燃比を検出している。第2空燃比センサ22では、第1排気浄化触媒11から流出する排気ガスであって、第2排気浄化触媒12に流入する排気ガスの空燃比を検出している。第3空燃比センサ23では、第2排気浄化触媒12から流出する排気ガスの空燃比を検出している。第1空燃比センサ21、第2空燃比センサ22、及び、第3空燃比センサ23は、排気ガスの空燃比をリニアに検出する、いわゆるリニア空燃比センサである。なお、第1空燃比センサ21、第2空燃比センサ22、及び、第3空燃比センサ23に代えて、それぞれ酸素センサを設けても良い。
実施形態2に係る触媒劣化診断装置は、エンジン1の排気通路2に配置された第2排気浄化触媒12の劣化を診断する。ECU100は、例えば、エンジン1におけるフューエルカットの終了後から空燃比をリッチに制御し、第2排気浄化触媒12からの放出酸素量を計測する計測手段と、フューエルカットの終了時から空燃比をリッチに制御するフューエルカット直後リッチ制御手段として機能する。そして、ECU100は、第2空燃比センサ22がリッチと判定されてから、ECU100により計測(算出)された放出酸素量が、第3空燃比センサ23がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、第3空燃比センサ23によってリッチと判定された場合に、第2排気浄化触媒12に異常が生じている(第2排気浄化触媒12が劣化している)と判定する。
また、実施形態2に係る触媒劣化診断装置では、ECU100によって、フューエルカットの終了直後に、フューエルカット後リッチ制御が行われる。
また、ECU100は、フューエルカット後リッチ制御でのリッチ燃焼の実行中に、理論空燃比から第2空燃比センサ22の空燃比の検出値を引いた差を求めるとともに、その差に排気流量を乗算した積をリッチ投入量の値として演算している。リッチ投入量は、第2排気浄化触媒12への未燃燃料成分の流入量に対応した値となる。リッチ燃焼中の第3空燃比センサ23の空燃比検出値が理論空燃比近傍の値となっていれば、第2排気浄化触媒12に流入した未燃燃料成分の殆どを酸化可能な量の酸素が第2排気浄化触媒12から放出されていることになる。よって、このときのリッチ投入量は、第2排気浄化触媒12の単位時間当たりの酸素放出量に対応した値となる。
また、実施形態2に係る触媒劣化診断装置においては、フューエルカット後リッチを実施する際、第2空燃比センサ22がリッチになってから第2空燃比センサ22のセンサ値を基にしてリッチ投入量を算出する。例えば、図5のタイミングチャートに示したように、(3)リッチ投入量を積算したリッチ投入積算量(触媒酸素吐出し量)が所定量(第2排気浄化触媒12が正常の場合はリッチ破綻せず、異常の場合にはリッチ破綻するリッチ投入積算量)に達するか、(4)第3空燃比センサ23がリッチ判定するか、のいずれかの条件が満たされるまでリッチ運転を継続させる。なお、図5のタイミングチャートにおいて、第1空燃比センサ、第2空燃比センサ、及び、第3空燃比センサについて示した「14.6」は理論空燃比を示しており、理論空燃比14.6よりも小さい側(図5中の理論空燃比14.6の線よりも下側)がリッチであり、理論空燃比14.6よりも大きい側図5中の理論空燃比14.6の線よりも上側)がリーンである。
そして、前記(3)の条件を満たすことによってリッチ運転が停止した場合は正常判定をし、前記(4)の条件を満たすことによってリッチ運転が停止した場合は異常判定をする。これにより、第2排気浄化触媒12が正常の場合には、第2排気浄化触媒12をリッチ破綻させずに正常判定を完了することができ、エミッション排出が増加することを抑制することができる。なお、図5のタイミングチャートに示したように、例えば、通常のフューエルカット後リッチ制御の終了後もリッチ継続(リッチディレー)する場合は、フューエルカット後リッチ制御のときの空燃比リッチ度合で継続しても良いし、ストイキよりもリッチであればリッチ深さは変更可能である。
図6は、実施形態2においてECU100が実施するフューエルカット後リッチ制御の第1例を示したフローチャートである。
図6に示すように、まず、ECU100は、ステップS41において、フューエルカットを実施する。次に、ECU100は、ステップS42において、フューエルカット復帰要求を取得する。次に、ECU100は、ステップS43において、異常検出要求が有るか否かを判断する。ECU100は、異常検出要求があると判断した場合(ステップS43にてYes)、ステップS44において、第2空燃比センサ22が大気相当の出力であるか否かを判断する。ECU100は、第2空燃比センサ22が大気相当の出力であると判断した場合(ステップS44にてYes)、ステップS45において、フューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止しない)。次に、ECU100は、ステップS46において、第2空燃比センサ22がリッチであるか否かを判断する。ECU100は、第2空燃比センサ22がリッチであると判断した場合(ステップS46にてYes)、ステップS47において、第2空燃比センサ22の出力に基づいてリッチ投入量を算出し積算する。次に、ECU100は、ステップS48において、リッチ投入積算量が、第3空燃比センサ23がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい所定値(第2放出酸素値)以下であるか否かを判断する。ECU100は、リッチ投入積算量が所定値以下であると判断した場合(ステップS48にてYes)、ステップS49において、第3空燃比センサ23がリッチであるか否かを判断する。第3空燃比センサ23がリッチであると判断した場合(ステップS49にてYes)、ステップS50において、第2排気浄化触媒12を異常判定とする。次に、ECU100は、ステップS51において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS48において、リッチ投入積載量が所定値以下ではないと判断した場合(ステップS48にてNo)、ECU100は、ステップS52において、第2排気浄化触媒12を正常判定とする。次に、ECU100は、ステップS51において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS46において、第2空燃比センサ22がリッチではないと判断した場合(ステップS46にてNo)、または、ステップS49において、第3空燃比センサ23がリッチではないと判断した場合(ステップS49にてNo)、ECU100は、ステップS43に移行する。
また、ステップS43において、異常検出要求が無いと判断した場合(ステップS43にてNo)、または、ステップS44において、第2空燃比センサ22が大気相当の出力ではないと判断した場合(ステップS44にてNo)、ECU100は、ステップS53において、通常のフューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止)。次に、ECU100は、ステップS51において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、実施形態2に係る触媒劣化診断装置においては、図7のタイミングチャートに示したように、フューエルカットを実施した後、フューエルカットから強制復帰ではなく、フューエルカットから自然復帰した場合のみ、且つ、アクセル操作がなくアイドル運転が継続している場合のみ、図6に示したフローチャートのステップS3以降の処理と同様の処理を行う制御を実施するようにしてもよい。これにより、確実に低吸入空気量での検出となり、検出精度を高めることができるため、異常触媒及び応答遅れセンサの場合にも、積算リッチ投入量の余計な増加を抑制でき、誤正常判定リスクを低下させることができる。
図8は、実施形態2においてECU100が実施するフューエルカット後リッチ制御の第2例を示したフローチャートである。
図8に示すように、まず、ECU100は、ステップS61において、フューエルカットを実施する。次に、ECU100は、ステップS62において、フューエルカット復帰要求を取得する。次に、ECU100は、ステップS63において、フューエルカットから自然復帰であるか否かを判断する。ECU100は、フューエルカットから自然復帰であると判断した場合(ステップS63にてYes)、ステップS64において、アイドル運転であるか否かを判断する。ECU100は、アイドル運転であると判断した場合(ステップS64にてYes)、ステップS65において、異常検出要求が有るか否かを判断する。ECU100は、異常検出要求があると判断した場合(ステップS65にてYes)、ステップS66において、第2空燃比センサ22が大気相当の出力であるか否かを判断する。ECU100は、第2空燃比センサ22が大気相当の出力であると判断した場合(ステップS66にてYes)、ステップS67において、フューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止しない)。次に、ECU100は、ステップS68において、第2空燃比センサ22がリッチであるか否かを判断する。ECU100は、第2空燃比センサ22がリッチであると判断した場合(ステップS68にてYes)、ステップS69において、第2空燃比センサ22の出力に基づいてリッチ投入量を算出し積算する。次に、ECU100は、ステップS70において、リッチ投入積算量が、第3空燃比センサ23がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい所定値(第2放出酸素値)以下であるか否かを判断する。ECU100は、リッチ投入積算量が所定値以下であると判断した場合(ステップS70にてYes)、ステップS71において、第3空燃比センサ23がリッチであるか否かを判断する。第3空燃比センサ23がリッチであると判断した場合(ステップS71にてYes)、ステップS72において、第2排気浄化触媒12を異常判定とする。次に、ECU100は、ステップS73において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS70において、リッチ投入積載量が所定値以下ではないと判断した場合(ステップS70にてNo)、ECU100は、ステップS74において、第2排気浄化触媒12を正常判定とする。次に、ECU100は、ステップS73において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、ステップS68において、第2空燃比センサ22がリッチではないと判断した場合(ステップS68にてNo)、または、ステップS71において、第3空燃比センサ23がリッチではないと判断した場合(ステップS71にてNo)、ECU100は、ステップS64に移行する。
また、ステップS63において、フューエルカットから自然復帰ではない(フューエルカットから強制復帰)と判断した場合(ステップS63にてNo)、ステップS64において、アイドル運転ではないと判断した場合(ステップS64にてNo)、ステップS65において、異常検出要求が無いと判断した場合(ステップS65にてNo)、または、ステップS66において、第2空燃比センサ22が大気相当の出力ではないと判断した場合(ステップS66にてNo)、ECU100は、ステップS75において、通常のフューエルカット後リッチ制御を実施する(通常の終了条件で停止)。次に、ECU100は、ステップS73において、フューエルカット後リッチ制御を停止する。そして、ECU100は、一連の本制御を終了する。
また、実施形態2に係る触媒劣化診断装置においては、図9のタイミングチャートに示したように、フューエルカット自然復帰からのアイドル運転の継続に限らず、フューエルカット強制復帰、あるいはアクセル操作により途中でアイドル運転ではなくなった場合であって、エンジン1への吸入空気量Gaが所定量(吸入空気量上限値)以下の場合に、触媒の劣化を診断するようにしてもよい。この場合でも、吸入空気量Gaの条件に上限を設けることによって、低吸入空気量での検出となり、検出精度を高めることができるため、第2排気浄化触媒12の誤正常判定リスクを低下させることができる。また、この際、前記所定量が、アイドル運転における吸入空気量Ga(アイドル運転相当吸入空気量)以上であっても、低吸入空気量での検出となるため、検出精度を高めることができる。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る触媒劣化診断装置の実施形態3について説明する。なお、本実施形態において実施形態1及び2に係る触媒劣化診断装置と同様の構成などについては、その説明を適宜省略する。
図10は、実施形態3に係る触媒劣化診断装置による触媒劣化の診断が行われるエンジン1の排気系を示した概略図である。
図10に示すように、実施形態3においては、排気通路2に、第1排気浄化触媒11及び第2排気浄化触媒12が上流側からこの順で取り付けられている。第1排気浄化触媒11及び第2排気浄化触媒12には、三元触媒が用いられている。
排気通路2における第1排気浄化触媒11の上流側には、第1空燃比センサ21が設けられている。排気通路2における第1排気浄化触媒11と第2排気浄化触媒12との間には、第2空燃比センサ22が設けられている。排気通路2における第2排気浄化触媒12の下流側には、第3空燃比センサ23が設けられている。なお、第1空燃比センサ21、第2空燃比センサ22、及び、第3空燃比センサ23に代えて、それぞれ酸素センサを設けても良い。
実施形態3に係る触媒劣化診断装置は、エンジン1の排気通路2に配置された第2排気浄化触媒12の劣化を診断する。実施形態3に係る触媒劣化診断装置においてECU100は、例えば、第2空燃比センサ22がリッチと判定されてから、ECU100により算出された放出酸素量が、第3空燃比センサ23がリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、第3空燃比センサ23によってリッチと判定された場合に、第2排気浄化触媒12に異常が生じている(第2排気浄化触媒12が劣化している)と判定する。
また、実施形態3に係る触媒劣化診断装置では、フューエルカットの代わりに排気通路2への二次空気導入による触媒酸素飽和状態を作ることによって、第2排気浄化触媒12の劣化診断の制御を実施する。これにより、図11のタイミングチャートに示したように、フューエルカットのタイミングに限定されず、車両の通常走行時にも第2排気浄化触媒12の劣化診断の制御を実施することが可能となる。なお、二次空気は、劣化診断を実施する触媒(第2排気浄化触媒12)を酸素飽和状態にすることができれば、排気通路2のどこに導入してもよい。例えば、図10では、第2排気浄化触媒12の劣化診断を実施するにあたって、排気通路2における第1排気浄化触媒11と第2排気浄化触媒12との間に二次空気を導入しているが、排気通路2における第1排気浄化触媒11の上流側に二次空気を導入してもよい。
1 エンジン
2 排気通路
11 第1排気浄化触媒
12 第2排気浄化触媒
21 第1空燃比センサ
22 第2空燃比センサ
23 第3空燃比センサ
100 ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に配置された触媒の劣化を診断する触媒劣化診断装置であって、
    前記内燃機関におけるフューエルカットの終了後から空燃比をリッチに制御し、前記触媒からの放出酸素量を計測する計測手段と、
    前記フューエルカットの終了時から空燃比をリッチに制御するフューエルカット直後リッチ制御手段と、
    前記排気通路における前記触媒の前後のそれぞれに設けられ、空燃比を測定するための触媒前センサ及び触媒後センサと、
    を備え、
    前記触媒前センサがリッチと判定されてから、前記計測手段により計測された放出酸素量が、前記触媒後センサがリッチと判定される第1放出酸素値よりも小さい第2放出酸素値以下であって、且つ、前記触媒後センサによってリッチと判定された場合に、前記触媒に異常が生じていると判定することを特徴とする触媒劣化診断装置。
  2. 前記フューエルカットから自然復帰した場合、且つ、前記内燃機関がアイドル状態で運転されている場合に、前記触媒の劣化を診断することを特徴とする請求項1に記載の触媒劣化診断装置。
  3. 前記内燃機関への吸入空気量が所定量以下の場合に、前記触媒の劣化を診断することを特徴とする請求項1に記載の触媒劣化診断装置。
  4. 前記所定量は、前記内燃機関がアイドル状態で運転される場合における前記吸入空気量以上であることを特徴とする請求項3に記載の触媒劣化診断装置。
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