JP2023051787A - タイリング装置 - Google Patents

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圭剛 広瀬
Yoshitake Hirose
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Abstract

【課題】本発明は、高い精度で基板にモジュールをタイリングすることができるタイリング装置を提供することを目的とする。【解決手段】基板1を支持するステージ31と、基板1を臨む位置に、複数の素子が搭載されたモジュール2を搬送するヘッド32と、ヘッド32に保持されたモジュール2越しに基板1を臨み、基板1に設けられたアライメントマークMとモジュール2に設けられたアライメントマークmとを同一視野内において撮像する撮像部33と、アライメントマークMと撮像部33とを結ぶ光路上に設けられ、アライメントマークM、mに撮像部33の焦点が同時に合うように、撮像部33のアライメントマークMに対する焦点距離を調整する焦点距離調整部34と、を備え、ヘッド32は、撮像部33が撮像した画像に基づいて、基板1にモジュール2をタイリングする。【選択図】図4

Description

本発明は、タイリング装置に関する。
近年、数十~数百ミクロンメータオーダーの発光ダイオード(LED)素子を複数行複数列に搭載したモジュールの開発が進められている。このようなモジュールを、さらに複数行複数列に並べて、表示装置や照明装置を製造することが検討されている。
特開2021-9937号公報
上述のような、複数のLED素子を搭載したLEDモジュールを複数行複数列に敷き詰める(以下、タイリングするともいう。)ことにおいては、例えば、LEDモジュールに設けられたアライメントマークと、基板に設けられたアライメントマークとを、撮像し、この撮像画像に基づいて、両者を位置合わせすることが行われる。
このような位置合わせでは、撮像における位置の認識精度が重要になる。例えば、LEDモジュールを撮像するカメラと基板を撮像するカメラとの位置関係が誤差の要因となる。例えば、熱膨張や振動などによりカメラの位置関係や撮像画像における位置関係が変わってしまい、LEDモジュールと基板とを高精度に位置合わせすることが困難になることがある。
本発明は、高い精度で基板にモジュールをタイリングすることができるタイリング装置を提供することを目的とする。
本発明のタイリング装置は、基板を支持するステージと、前記基板を臨む位置に、複数の素子が搭載されたモジュールを搬送するヘッドと、前記ヘッドに保持された前記モジュール越しに前記基板を臨み、前記基板に設けられた第1のアライメントマークと前記モジュールに設けられた第2のアライメントマークとを同一視野内において撮像する撮像部と、前記第1のアライメントマークと前記撮像部とを結ぶ光路上に設けられ、前記第1のアライメントマークと前記第2のアライメントマークとに前記撮像部の焦点が同時に合うように、前記撮像部の前記第1のアライメントマークに対する焦点距離を調整する焦点距離調整部と、を備え、前記ヘッドは、前記撮像部が撮像した画像に基づいて、前記基板に前記モジュールをタイリングする。
本発明のタイリング装置は、高い精度で基板にモジュールをタイリングすることができる。
実施形態の基板を示す平面図である。 実施形態のモジュールを示す平面図(A)及び側面図(B)である。 実施形態の供給台及びタイリング装置を示す平面図である。 実施形態のタイリング装置を示す側面図である。 実施形態のピックアップ時の様子を示す模式図である。((A)位置合わせ前、(B)ピックアップ時、(C)ピックアップ後) 実施形態のタイリング手順を示す図である。 実施形態の制御装置を示すブロック図である。 実施形態のタイリング手順を示すフローチャートである。 実施形態の撮像部の撮像視野を示す図である。 実施形態のモジュールのタイリングすべき向きを説明する図である。 変形例の焦点距離調整部を示す側面図(A)、(B)及び(C)である。
本発明の実施の形態(以下、本実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。まず、基板及びモジュールについて説明し、次に、タイリング装置について説明する。なお、各図は、本実施形態を模式的に示したものである。
[基板]
図1に示すように、本実施形態の基板1は、表示装置の基板であり、その表面に後述のモジュール2がタイリングされる。基板1の表面には、所望の位置にモジュール2を位置合わせしてタイリングするために、アライメントマークMが設けられる。アライメントマークMは、モジュール2に設けられたアライメントマークmに対応する位置に設けられる。すなわち、アライメントマークM、mは、基板1にモジュール2をタイリングするための基準となる印である。本実施形態のアライメントマークMは、正方形のモジュール2の四隅に1つずつ設けられるアライメントマークmに対応して、1つのモジュール2に対して4つ設けられる(図1において、点線でモジュール2を示す)。すなわち、4つのアライメントマークMの組は、正方形の頂点に位置するように設けられる。この4つのアライメントマークMの組が、基板1の表面に複数行複数列に設けられることにより、基板1にモジュール2をタイリングすることができる。図1は、基板1に4つのモジュール2がタイリングされるようアライメントマークMが設けられていることを示している。また、基板1の表面は、図示しない薄い粘着層により覆われており、この粘着層を介して基板1とモジュール2とが接着される。なお、四隅、頂点とは、その近傍を含む。
[モジュール]
図2(A)及び図2(B)に示すように、本実施形態のタイリング対象であるモジュール2は、フレキシブル基板21と、フレキシブル基板21の表面に設けられたアライメントマークmと、フレキシブル基板21の表面に搭載された複数の発光素子22と、アライメントマークm及び発光素子22を封止する封止部材23と、を備える。モジュール2は、後述のタイリング装置3により、基板1の表面にタイリングされる。
フレキシブル基板21は、例えばポリイミドからなり、その表面には発光素子22が搭載される。図2(A)に示すように、本実施形態のフレキシブル基板21は、平面視で正方形であり、フレキシブル基板21の四隅には、基板1のアライメントマークMに対応して、基板1にモジュール2を位置合わせするためのアライメントマークmが設けられる。すなわち、4つのアライメントマークmの組は、正方形の頂点に位置するように設けられる。なお、アライメントマークM、mの組は、本実施形態では4組設けられるが、実際に位置合わせに用いられるのは、後述のように2組である。従って、アライメントマークM、mの組は、2組であっても良い。なお、四隅、頂点とは、その近傍を含む。
発光素子22は、LED素子であり、フレキシブル基板21の表面に複数搭載される。本実施形態の発光素子22は、特にマイクロメータオーダーのLED素子であり、その高さは例えば25μm程度である。
図2(B)に示すように、封止部材23は、透明な樹脂部材であり、フレキシブル基板21の表面に設けられたアライメントマークm及び発光素子22を封止する。封止部材23は、例えば、硬化する前の粘度が4000mPa・s程度の熱硬化性樹脂を用いることができる。封止部材23は、モジュール2の発光素子22が搭載されている側の面に供給された硬化性樹脂を硬化させることにより形成することができる。なお、封止部材23の厚みは、例えば50~300μmである。封止部材23は、上述のように透明な樹脂部材であるため、封止部材23越しにアライメントマークm及び発光素子22を視認することができる。
[タイリング装置]
[構成]
タイリング装置3は、図3及び図4に示すように、筐体C、供給台S、ステージ31、ヘッド32、移動機構320、撮像部33、焦点距離調整部34、制御装置8を有する。筐体Cは、その内部に、供給台S、ステージ31、ヘッド32、移動機構320、制御装置8を格納する。供給台Sは、移動可能に設けられ、モジュール2を支持し、モジュール2をタイリング装置3に供給する。ステージ31は、移動可能に設けられ、基板1を支持する。ヘッド32は、移動機構320と協働して、モジュール2を、供給台Sから基板1へ移送する。このとき、撮像部33によって、直接及び/又は焦点距離調整部34を介して、基板1のアライメントマークM、モジュール2のアライメントマークmが撮像され、その撮像結果に基づいて、移動機構320およびステージ31によって、モジュール2が基板1の載置位置に位置合わせされて載置され、タイリングされる。制御装置8は、各構成を制御する(図6参照)。なお、図3においては、焦点距離調整部34の図示を省略している。
図3において、供給台Sとステージ31とが並ぶ方向をX方向とし、ステージ31の盤面に平行な平面において、X方向に直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。Z方向は、図中、紙面を貫く方向である。本実施形態においては、Z方向が鉛直方向となるようにタイリング装置3が設置され、これにより、XY平面は水平面となる。この場合、Z方向は高さ方向であり、設置面側を下方、反対側を上方と呼ぶ。すなわち、下方とは重力の向きである。また、XY平面に平行な回転方向をθ方向とする。
供給台Sは、平坦な盤面を有し、当該盤面に1つまたは複数のモジュール2を支持する支持台である。本実施形態では、供給台Sは、図3に示すように、4つのモジュール2を支持する。供給台Sは、図示しない直動機構によりY方向に移動可能に設けられ、筐体Cの内外を往復する。これにより、供給台Sは、筐体Cの外部から筐体Cの内部へと、基板1にタイリングされるモジュール2を搬入することができる。また、後述するように、ヘッド32がモジュール2をピックアップできるよう、移動機構320と協働して、ピックアップすべきモジュール2がヘッド32に臨むように、モジュール2を移動させる。なお、図示しない直動機構は、例えばモータ、リニアガイド及びボールネジからなり、供給台Sの盤面は、このリニアガイドのスライダに支持されている。なお、ロボット等による搬入装置を別に設けて、タイリング装置3の外部から供給台Sにモジュール2を搬入するようにしてもよい。このとき、モジュール2を一つずつ搬入してもよいし、トレイを用いて複数のモジュール2を一括して搬入するようにしてもよい。
ステージ31は、平坦な盤面を有し、当該盤面に基板1を支持する支持台である。本実施形態のステージ31は、図3に示すように、1つの基板1を支持する。ステージ31は、図示しない直動機構によりY方向に移動可能に設けられ、筐体Cの内外を往復する。これにより、ステージ31は、筐体Cの外部から筐体Cの内部へと基板1を搬入し、また、筐体Cの内部から筐体Cの外部へとモジュール2がタイリングされた基板1を搬出することができる。さらに、後述するように、ヘッド32が、モジュール2を基板1の所定位置に載置して、タイリングできるよう、ヘッド32が基板1のモジュール2のタイリング予定位置を臨むように移動機構320とステージ31が協働して基板1を移動させる。なお、図示しない直動機構は、例えばモータ、リニアガイド及びボールネジからなり、ステージ31の盤面は、このリニアガイドのスライダに支持されている。なお、ロボット等による搬出装置を別に設けて、ステージ31からタイリング装置3の外部に基板1を搬出するようにしてもよい。
本実施形態において、ステージ31上に載置された基板1表面のアライメントマークMと、供給台S上に載置されたモジュール2の表面のアライメントマークmとが同じ高さになるように設定される。この設定は、モジュール2のフレキシブル基板21の厚さや基板1の厚さなどに応じて、供給台S、ステージ31の支持面の高さを、図示しない調整機構、例えば押し引きネジによる微動機構などで設定することができる。
ヘッド32は、供給台Sに支持されたモジュール2を吸着保持し、ステージ31に支持された基板1にタイリングするヘッドである。図4に示すように、ヘッド32は、直動機構321に昇降機構322を介して支持され、供給台Sからステージ31へとモジュール2を移載できるように、両者の間を移動可能に設けられる。直動機構321は、例えばモータ、リニアガイド及びボールネジからなり、供給台S及びステージ31の上方に架け渡され、供給台S及びステージ31の盤面を臨むように延設されている。リニアガイドは、レール321a、ガイド321b、スライダ321c、及びベース321dで構成されている。ベース321dに水平方向に移動が可能なようにレール321aが取り付けられる。レール321aを掴むようにしてガイド321bがあり、ガイド321bは、スライダ321cに取り付けられている。昇降機構322は、例えばモータ、リニアガイド及びボールネジからなり、直動機構321のスライダに支持され、供給台S及びステージ31に接離する方向に延設されている。リニアガイドは、ヘッド32の側面にスライダ322cが取り付けられ、スライダ322cには、ガイド322bが取り付けられている。また、直動機構321側のスライダ321cに垂直移動が可能なようにレール322aが取り付けられている。ヘッド32は、この昇降機構322のスライダに支持されている。この直動機構321および昇降機構322によって、移動機構320が構成される。なお、図4にはレール321aとガイド321bは、2個ずつ図示されているが、ベース321dやスライダ321cのサイズに合わせて数を増減してもよい。また322aとガイド322bも同様に数を増減してもよい。
ヘッド32の、供給台S、ステージ31を臨む側には、保持部32aが設けられている。保持部32aには、供給台S、ステージ31を臨む面に図示しない吸引孔が設けられ、この吸引孔に負圧を発生させることにより、モジュール2を吸着保持し、供給台Sからピックアップすることができる。また、保持部32aは、吸引孔に生じさせた負圧を解除することにより、モジュール2を解放し、基板1にタイリングすることができる。さらに、保持部32aは、図示しないθ方向回転機構により、ヘッド32に対してθ方向に回転可能に設けられており、保持したモジュール2をθ方向に回転させることができる。これにより、保持部32aは、基板1に対してモジュール2をタイリングする際にその向きを調整することができる。なお、このθ方向の回転機構も、移動機構320に含まれる。
ヘッド32には、図示しない接触センサが設けられている。保持部32aがモジュール2に接触したこと、あるいはモジュール2を保持した状態で基板1に接触したことは、この接触センサによって検出される。接触センサは、例えば渦電流センサなどのギャップセンサである。この接触センサが検出した接触情報に基づいて、ヘッド32は、モジュール2の吸着保持または解放を行うことができる。
本実施形態の保持部32aは、モジュール2の四隅に設けられたアライメントマークmのうち少なくとも2つが上方から視認可能となるように、モジュール2を吸着保持する。これは、保持部32aが、モジュール2の上面のうち、アライメントマークmを上方から視認するにあたって妨げにならない部分を吸着保持することによって実現される。さらに、本実施形態においては、保持部32aが吸着保持したモジュール2のアライメントマークmと撮像部33とを結ぶ光路上において、石英ガラスなどの透明部材からなる透明部32bが保持部32aの側面に設けられる。すなわち、撮像部33は、この透明部32b越しにアライメントマークmを撮像する。透明部32bの下面は、保持部32aの下面と同一の高さとなるように設けられ、これにより、モジュール2は、その上面(封止部材23面)を保持部32aと透明部32bとによって平らに全面支持され、ヘッド32は、基板1にモジュール2をタイリングする際に、基板1にモジュール2の上面全体を押し付けることができる。
撮像部33は、モジュール2のアライメントマークmと、基板1のアライメントマークMとを同一視野において撮像するレンズ等の一つの光学系と一つの撮像素子を有するカメラである。すなわち、撮像部33は、ヘッド32に保持されたモジュール2越しに基板1を臨み、基板1に設けられたアライメントマークMと、基板1の今回タイリングする箇所に臨むように位置付けられたモジュール2に設けられたアライメントマークmとを同一視野内において撮像できる位置に設けられる。また、撮像部33の焦点距離は、基板1に臨むモジュール2のアライメントマークmが位置付けられる予め定めた基準高さ位置に設定されている。
本実施形態の撮像部33は、ヘッド32の上方において、直動機構321に支持される。より詳細には、直動機構321に支持されるコの字型のフレーム33aの両端部に1つずつ、計2つ設けられる。フレーム33aは、コの字の平行な2辺を接続する1辺が直動機構321に支持され、ヘッド32がX方向に移動するのに連動してX方向に移動可能に設けられる。すなわち、撮像部33は、ヘッド32の保持部32aがモジュール2を保持し、基板1を臨む位置に搬送された状態において、アライメントマークm及びアライメントマークMの上方に位置するように設けられている。これにより、図8に示すように、各撮像部33が同時に、互いに対応するアライメントマークmとアライメントマークMとを同一視野内において撮像する。同一視野内において撮像するとは、この撮像視野内において複数の撮像対象を同時に(一度にまとめて)撮像することを指す。各撮像部33は、アライメントマークmとアライメントマークMとを撮像した画像を、後述の制御装置8に送信する。なお、各撮像部33は、基板1に臨むモジュール2のアライメントマークmが位置付けられる予め定めた基準高さ位置に焦点距離が一致する高さ位置に設置される。
焦点距離調整部34は、撮像部33のアライメントマークMに対する撮像部33の焦点距離を調整し、アライメントマークMに焦点を合わせる石英ガラスなどの透明部材である。すなわち、焦点距離調整部34は、基板1のアライメントマークMと撮像部33とを結ぶ光路上に設けられ、撮像部33の焦点距離を基板1まで伸ばす。この様に、焦点距離調整部34は、実際の焦点の位置を撮像部33から遠ざけるので、撮像部33からの距離が近いモジュール2のアライメントマークmに撮像部33の焦点が合う状態を基準に、アライメントマークMにも撮像部33の焦点が合う様にする部材である。例えば、アライメントマークMが設けられた基板1の上面から1mm上方にアライメントマークmが位置した状態が、アライメントマークmが位置付けられる予め定めた基準高さ位置とする。この状態で、アライメントマークM、mを同一視野内において撮像する時は、アライメントマークMと撮像部33とを結ぶ光路上に約0.3mmの厚みの焦点距離調整部34が用いられる。また、図8に示すように、焦点距離調整部34は、撮像部33の撮像視野の半分(図8における下側)に被るように設けられ、これにより、撮像視野の残りの半分(図8における上側)の焦点距離に比して、撮像部33の撮像視野の下半分の焦点距離を伸ばす。なお、本実施形態の撮像部33の撮像視野の上半分には、後述するように、ヘッド32が保持したモジュール2及びアライメントマークmが映し出される。このように、焦点距離調整部34によって、撮像部33の焦点距離は、予め定めたアライメントマークmとMの両方に同時に焦点が合うように固定して設定される。
焦点距離調整部34は、図示しない支持部材を介して直動機構321に支持され、ヘッド32及び撮像部33がX方向に移動するのに連動してX方向に移動可能に設けられる。これにより、図4の破線の矢印に示すように、撮像部33は、基板1の上方においてヘッド32により保持されたモジュール2のアライメントマークmに焦点を合わせた状態で、アライメントマークMにも焦点を合わせることができる。従って、撮像部33の撮像画像は、アライメントマークmとアライメントマークMとの両方に焦点が合ったものとなるため、後述の制御装置8における補正処理を高い精度で実現することができる。なお、実際には、焦点距離調整部34だけでなく、透明部32bも撮像部33の焦点距離を伸ばしている。そのため、焦点距離調整部34は、透明部32bの厚みよりも基板1と撮像部33とを結ぶ光路方向に厚い透明部材により構成される。
制御装置8は、タイリング装置3を制御する装置である。この制御装置8は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって構成される。すなわち、制御装置8は、供給台S、ステージ31、ヘッド32、撮像部33などの動作を制御することにより、タイリング装置3の動作を制御する。図6に示すように、制御装置8は、記憶部81と、撮像制御部82と、演算部83と、移動制御部84と、設定部85と、入出力制御部86と、を備える。
記憶部81は、HDDまたはSSD等の記憶媒体である。記憶部81には、システムの動作に必要なデータ、プログラムが予め記憶され、またシステムの動作に必要なデータを記憶する。撮像制御部82は、撮像部33の動作を制御する。つまり、撮像部33の起動、撮像、停止、画像送信、焦点合わせ等の撮像に関する制御を行う。演算部83は、撮像部33から受信した撮像画像に基づいて、アライメントマークM、mのずれ量を演算し、演算したずれ量を移動制御部84に送信する。
移動制御部84は、供給台S、ステージ31、移動機構320の移動を制御する。この制御は、記憶部81に予め記憶されているシステムの動作に必要なデータ、プログラム、撮像部33が撮像した撮像画像、演算部83の演算結果などに基づくものである。特に、本実施形態の移動制御部84は、演算部83が演算したアライメントマークM、mのずれ量に基づいて、ステージ31に支持された基板1にヘッド32に保持されたモジュール2を位置合わせする制御を行う。なお、移動制御部84による制御は、例えば後述の入力装置91から入力されるユーザの命令に基づくものであっても良い。
設定部85は、入力に従って情報を記憶部81に設定する処理部である。入出力制御部86は、制御対象となる各部との間での信号の変換や入出力を制御するインタフェースである。
制御装置8には、入力装置91、出力装置92が接続されている。入力装置91は、オペレータが、制御装置8を介してタイリング装置3を操作するためのスイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力手段である。オペレータは、入力装置91によって、記憶部81に設定される各種の情報を入力することができる。出力装置92は、装置の状態を確認するための情報を、オペレータが視認可能な状態とするディスプレイ、ランプ、メータ等の出力手段である。また、出力装置92は、入力装置91からの情報の入力画面を表示することができる。
[作用]
次に、本実施形態の動作例を、図4B、図5及び図7を参照して説明する。図4Bは、ピックアップ時の様子を示し、図5は、実施形態のタイリング手順を示す。図7は、タイリング装置3のタイリング手順を示すフローチャートである。図示はしないが、はじめに、モジュール2は供給台Sに支持されて筐体C内部に搬入され、基板1もステージ31に支持されて筐体C内部に搬入され、供給台Sとステージ31が隣接するように待機する(図3参照)。また、ヘッド32、撮像部33及び焦点距離調整部34は、供給台Sの上方において直動機構321に支持され、供給台Sに支持された今回ピックアップすべきモジュール2を臨んで待機している。
まず、図4B(A)に示すように、移動制御部84により、撮像部33とモジュール2が所定の位置関係となるように、供給台Sと移動機構320の移動を制御する。ここでの所定の位置関係とは、撮像部33が焦点距離調整部34を介して、供給台S上のモジュール2のアライメントマークmを撮像できる位置関係である。次に、撮像制御部82により、撮像部33は、供給台Sに支持された今回ピックアップすべきモジュール2のアライメントマークmを撮像し、この撮像画像を移動制御部84に送信する。供給台S上に載置されたモジュール2のアライメントマークmは、ステージ31上に載置された基板1のアライメントマークMと同じ高さとしているため、撮像部33で供給台S上のモジュール2のアライメントマークmを撮像する際には、焦点距離調整部34を介すことでピントが合った鮮明な画像を得ることができる。移動制御部84は、この撮像画像に基づいて、既知の画像処理によって撮像部33に対するアライメントマークmの位置を算出し、所定の位置関係となるように供給台Sと移動機構320の移動を制御する。つまり、供給台SをY方向に、ヘッド32をX方向にそれぞれ移動させ、図5(A)に示すように、モジュール2に対して所定の位置、すなわち、ピックアップする位置にヘッド32を位置合わせする(ステップS01)。
続いて、図4B(B)に示すように、ヘッド32をモジュール2に向けてZ方向に移動させ、モジュール2の上面にヘッド32の保持部32aを接触させる。さらに、ヘッド32の保持部32aに負圧を生じさせ、モジュール2を吸着保持する。図4B(C)に示すように、ヘッド32を、モジュール2を吸着保持した状態で基板1上に移動するのに支障の無い高さまで移動させることにより、供給台Sからモジュール2をピックアップする(ステップS02)。なお、ピックアップした時、モジュール2のアライメントマークmが、撮像部33で焦点距離調整部34を介さずに、ピントの合った撮像ができる高さの位置で保持される。
次に、図5(B)に示すように、記憶部81に記憶されている、今回モジュール2をタイリングする基板1上の位置に向けて、モジュール2を吸着保持したヘッド32をX方向に移動させ、基板1が支持されたステージ31をY方向に移動させる。これにより、モジュール2は、ステージ31に支持された基板1の上方に搬送される(ステップS03)。ここで、今回モジュール2をタイリングする基板1上の位置とは、図5を例にすると、基板1の右上の位置であり、その次は、基板1の左上、追って左下と移っていく。この移動において、移動制御部84は、モジュール2をタイリングする基板1上の位置に設けられているアライメントマークMとモジュール2に設けられているアライメントマークmを同一視野内で撮像するために、モジュール2をタイリングする基板1上の位置に設けられているアライメントマークMに対して、モジュール2に設けられているアライメントマークmがXY平面で所定量ずれた位置を算出し、その位置にアライメントマークmが位置付けられる様、モジュール2と基板1とを相対移動させる。このときの、所定量ずれた位置の所定量とは、基板1のアライメントマークMが焦点距離調整部34を介さずに撮像部33で撮像でき、モジュール2のアライメントマークmが焦点距離調整部34を介して撮像部33で撮像できる、撮像部33の同一視野内となるような視野範囲に基づいた量となる。
続いて、移動制御部84により、ヘッド32をアライメントマークM、mを同一視野内で撮像する高さに移動させる。この高さは、撮像部の焦点がアライメントマークmに合うと共に、焦点距離調整部34を介してアライメントマークMにも合う高さである。この高さは、予め記憶されていた焦点距離の設計値に基づくものとなっている。そして、撮像制御部82により、撮像部33は、モジュール2に設けられたアライメントマークmと、基板1に設けられたアライメントマークMとを同一視野に収めた撮像画像を撮像し、演算部83及び移動制御部84に送信する(ステップS04)。この時の撮像部33の撮像視野について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、撮像部33がモジュール2のアライメントマークmと基板1のアライメントマークMとを撮像している様子を示す。撮像部33は、アライメントマークmとアライメントマークMを同一視野内において撮像するために、両方のアライメントマークが写るように位置付けられる。図中、モジュール2の部分にはハッチングを施している。図8における円で示す領域が撮像視野である。その円内、すなわち同一の撮像視野内にアライメントマークM、mが示されている。この場合、図中上側にモジュール2の外形とアライメントマークmが映っており、撮像部33は図中上側の領域でアライメントマークmを撮像する。同時に、図中下側にアライメントマークMが映っており、撮像部33は図中下側の領域でアライメントマークMを撮像する。
ここで、撮像部33のアライメントマークMまでの光路上には、透明部材からなる焦点距離調整部34が存在している。つまり、図8中下側の領域に焦点距離調整部34が存在していることになる。この焦点距離調整部34により、撮像部33の焦点がアライメントマークMに合うようになっている。すなわち、撮像制御部82により、撮像部33の焦点は、モジュール2のアライメントマークmに合わせられているところ、この焦点距離調整部34により基板1のアライメントマークMにも合わせられている。これにより、撮像部33は、距離の異なる位置にあるアライメントマークM、mの両方に焦点を合わせて撮像することができる。
また、ステップS04においては、さらに、昇降機構322によりヘッド32を撮像部33に接離する方向(Z方向)に移動させ、撮像部33の焦点に合う様、モジュール2のアライメントマークmの高さ位置を調整しても良い。モジュール2は、その上面が保持部32aに保持されている。つまり、モジュール2のアライメントマークmと保持部32aとは封止部材23を介して保持されることになる。したがって、モジュール2の厚みにばらつきがある場合(上述した様に、モジュール2の封止部材23の厚みは、硬化性樹脂を延展させて形成されるため、ばらつきがある。)、モジュール2の焦点が合わなくなる虞がある。このとき、ヘッド32の高さ位置を上下させることで、撮像部33からのアライメントマークmまでの距離を、封止部材23の厚さのばらつきの分を吸収するように調整することができる。このような焦点合わせは、撮像部33によって、既知の方法で行うことができる。
前述のように、撮像部33のモジュール2のアライメントマークmに対する焦点が合う焦点距離の設計値に基づいて、ヘッド32の高さが位置付けられる。つまり、アライメントマークM、mの撮像時、モジュール2のアライメントマークmが基板1の上方に所定の間隔(高さ)で位置付けられる。この間隔は、モジュール2を基板1のタイリング位置に位置合わせする際に移動が可能な間隔となっている。この間隔はすなわち、モジュール2の基板1からの高さ(距離)であり、焦点距離調整部34が調整する距離に該当する。したがって、この間隔は、アライメントマークM、m撮像時には初期値としてZ方向の位置(モジュール2と基板1の間隔)となり一定である。このため、焦点距離調整部34の厚みは、この間隔によって決定されている。すなわち、焦点距離調整部34の厚みは固定となる。ところで、モジュール2の封止部材23とは違って、基板1の厚さはほとんどばらつきがなく、また設計値からのずれもほとんどない。したがって、撮像部33の基板1のアライメントマークMとの焦点距離調整部34を介した焦点は、モジュール2のアライメントマークmとの焦点距離を基準にして設けられたものであっても、大きくずれることがない。したがって、モジュール2の厚みにばらつきがあり、設計値ではモジュール2の焦点が合わない場合でも、基板1のアライメントマークMには焦点が合っているので、ヘッド32は、モジュール2の厚みに基づいて、モジュール2のアライメントマークmに焦点が合うようにモジュール2を上下させるように制御しても良い。これにより、個々のモジュール2の厚みのばらつきによるアライメントマークmの位置の変動に対応することが出来、より厳密にアライメントマークmに焦点を合わせることができる。
ステップS04の後、図8に示すような撮像画像に基づいて、演算部83は、アライメントマークM、mの、それぞれの位置を検出し、アライメントマークM、mの位置関係を演算する(ステップS05)。すなわち、アライメントマークM、m間の、ずれの方向とずれ量を演算する。本実施形態では、2つの撮像部33を有する。この2つの撮像部33により、図8に示すような撮像画像を2枚取得することができる。2カ所の撮像画像に基づいて基板1とモジュール2とのずれの方向とずれ量を演算する。図9(A)に示す事例は、基板1(モジュール2がタイリングされるべき向き)とヘッド32に保持されているモジュール2の向きと位置が合っていない場合を示している。点線で示す円は撮像視野を示している。撮像部33は二つあり、それぞれの視野範囲を示している。そして、二つの撮像部33によって、左右それぞれの視野範囲のアライメントマークM、mの撮像を行う。この左右それぞれのアライメントマークM、mの撮像画像から、左右それぞれのアライメントマークMとアライメントマークmとの位置関係(ずれの方向とずれ量)を演算する。また、左右のアライメントマークM同士の位置関係(ずれの方向とずれ量)、左右のアライメントマークm同士の位置関係(ずれの方向とずれ量)を演算し、その結果から、二つのアライメントマークMを結ぶ線と二つのアライメントマークmを結ぶ線とがなす角度を演算する。この角度は、基板1とモジュール2がなす角度である。これらの演算結果から、基板1とモジュール2の位置関係(ずれの方向とずれ量)を求める。つまり、2つの撮像部33の撮像画像に基づいて、アライメントマークM、mにおけるずれの方向とずれ量を演算することにより、XY方向およびθ方向のずれを補正し、図9(C)に示すように正確なタイリングを可能としている。
なお、図9(A)の事例は、理解を容易とするために極端な方向のずれを示しているが、モジュール2のピックアップ時にヘッド32に対して位置合わせしているので、例えば、図9(B)に示すような、アライメントマークMとアライメントマークmの位置関係が逆になるほどの方向のずれが生じることはほとんどない。仮に、ヘッド32の移動中にモジュール2がずれてしまい、アライメントマークMとアライメントマークmの位置関係が逆になってしまった場合には、2カ所のいずれかのアライメントマークMがモジュール2によって隠されてしまい、そもそも撮像ができない状態となる。このような場合はエラーとして処理の停止となる。また、ステップ03での説明のように、アライメントマークMとアライメントマークmを同一視野内で撮像するために、モジュール2をアライメントマークMに対してアライメントマークmがXY平面で所定量ずれた位置に位置付けている。したがって、アライメントマークMとアライメントマークmの位置関係が逆になるようなことは回避される。ただし、視野範囲からは外れてしまう可能性があり、この場合もいずれかのアライメントマークが撮像できず、この場合もエラーとして処理の停止となる。したがって、基板1とモジュール2の方向のずれは、上述の二つのアライメントマークMを結ぶ線と二つのアライメントマークmを結ぶ線がなす角度を演算することを行わず、左右それぞれのアライメントマークMとアライメントマークmとの位置関係(ずれの方向とずれ量)のずれ量の差分量から演算してもよい。つまり、左右それぞれのアライメントマークM、mの間隔からずれの方向(角度)を演算してもよい。この場合、演算処理を簡易とできる。
さらに、演算部83は、この演算結果を移動制御部84に送信し、移動制御部84は、図5(C)に示すように、この演算結果に基づいて、ステージ31をY方向に、ヘッド32をX方向に、保持部32aをθ方向に移動させ、平面視でアライメントマークM、mが重なるように、基板1にモジュール2を位置合わせする(ステップS06)。最後に、移動制御部84は、基板1に向けてヘッド32を移動(下降)させることにより、基板1にモジュール2をタイリングする(ステップS07)。その後、ヘッド32は、モジュール2の吸着保持を解除し、基板1から離れる方向に移動(上昇)した後、再びX方向に移動して、図5(D)に示すように、供給台Sの上方、具体的には次に吸着保持するモジュール2上方に移動する(ステップS08)。以上のステップS01~ステップS08を繰り返すことにより、基板1にモジュール2がタイリングされる。なお、供給台Sが空になった場合や基板1の全面にモジュール2がタイリングされた場合は、移動制御部84により、供給台Sやステージ31が筐体Cの外部へと移動し、新たなモジュール2や基板1を支持して筐体C内部に戻る。これにより、連続的にタイリングが行われる。
[効果]
(1)本実施形態のタイリング装置3は、基板1を支持するステージ31と、基板1を臨む位置に、複数の素子が搭載されたモジュール2を搬送するヘッド32と、ヘッド32に保持されたモジュール2越しに基板1を臨み、基板1に設けられたアライメントマークMとモジュール2に設けられたアライメントマークmとを同一視野内において撮像する撮像部33と、アライメントマークMと撮像部33とを結ぶ光路上に設けられ、アライメントマークM、mに撮像部33の焦点が同時に合うように、撮像部33のアライメントマークMに対する焦点距離を調整する焦点距離調整部34と、を備え、ヘッド32は、撮像部33が撮像した画像に基づいて、基板1にモジュール2をタイリングする。
これにより、撮像部からの距離の異なるアライメントマークM、mの両方に同時に焦点を合わせた撮像画像に基づいて、基板1にモジュール2をタイリングすることができるので、従来に比して高精度なタイリングを行うことができる。基板1にモジュール2をタイリングするために、モジュール2は基板1の上を移動する必要がある。このため、モジュール2が、基板1のモジュール2をタイリングする箇所に臨むように位置付けられる時、基板1とモジュール2との間には間隙が存在している。このため、基板1やモジュール2のアライメントマークを撮像する撮像部33の、撮像部33からモジュール2までの距離は、基板1までの距離よりも短くなる。すなわち、モジュール2に焦点を合わせた状態では、基板1に焦点が合わない。同様に、基板1に焦点を合わせた状態では、モジュール2に焦点が合わない。そこで、従来においては、基板1のアライメントマークMとモジュール2のアライメントマークmとを、それぞれに焦点の合ったカメラ(本実施形態の撮像部33に相当する)で別々に撮像し、それぞれの撮像画像から認識したそれぞれのアライメントマークの位置と、二つのカメラの位置関係から、基板1とモジュール2の位置関係を間接的に算出していた。しかし、この場合、熱膨張や撮像時に生じた振動などによりカメラの位置が変わってしまい、高精度な位置合わせを行うことが困難であった。さらに、基板1とモジュール2の向きを合わせて、位置合わせを行うために、基板1とモジュール2のアライメントマークの位置認識を2カ所で行うように、さらに二つのカメラ(撮像部33)を追加して用いて、基板1とモジュール2とのアライメントマークをそれぞれ別々に2カ所の撮像をして、タイリングの位置合わせを行う場合には、追加して用いる二つのカメラ間の位置関係の熱膨張や撮像時に生じた振動などに起因する誤差によって、高精度な位置合わせを行うことが困難であった。また、このように四つのカメラを用いるので、装置構成も複雑とならざるを得なかった。一方で、本実施形態の撮像部33は、基板1のアライメントマークMとモジュール2のアライメントマークmとを同一視野で撮像するので、撮像時に振動などが生じたとしてもアライメントマークM、mの相対的な位置関係は変わらない。また、前述のように四つのカメラを用いることに対して二つの撮像部33で済む。そのため、カメラ間の誤差も半分となり、高精度な位置合わせを行うことができ、装置構成を簡素化できる。
(2)アライメントマークMに撮像部33の焦点を合わせた状態において、ヘッド32は、ヘッド32に保持されたモジュール2の厚みに応じて撮像部33に接離する方向にモジュール2を移動させ、アライメントマークmに撮像部33の焦点を合わせる。これにより、より厳密にモジュール2のアライメントマークmに焦点を合わせることができる。また、基板1やモジュール2の厚みにばらつきがあったとしても、容易に焦点を合わせることができるので、高い精度で基板1にモジュール2をタイリングすることができる。
[変形例]
(1)上記実施形態において、焦点距離調整部34は、直動機構321に支持され、ヘッド32及び撮像部33と連動してX方向に移動するように設けられたが、これに限られない。例えば、図10(A)に示すように、ヘッド32の保持部32aの側面に、透明部32bと一体化して設けられてもよい。このようにすることで、撮像部33に対する、焦点距離調整部34の位置合わせを簡略することができる。特に、視野範囲内において、例えばその半分を焦点距離調整部34を介したものとするような位置調整を容易とすることができる。
(2)また、図10(B)に示すように、焦点距離調整部34は、撮像部33に設けられてもよい。このようにすることで、上記変形例と同様に、撮像部33に対する、焦点距離調整部34の位置合わせを容易とすることができる。
(3)さらに、図10(C)に示すように、焦点距離調整部34は、ヘッド32に直接設けられてもよい。なお、このとき、ヘッド32の上下に伴って34も上下するが、撮像部33がアライメントマークMを撮像する光路上に存在すれば、撮像部33の焦点はアライメントマークMに合うので、位置合わせすることができる。また、焦点距離調整部34の配置、形状は、焦点距離調整部34がアライメントマークmを撮像する光路上にかからないように考慮する必要がある。例えば、図10(C)に示す焦点距離調整部34は、アライメントマークmを撮像する光路上に孔(図中点線で示す)が設けられており、この孔を通して撮像部33はアライメントマークmを撮像することができるようになっている。したがって、アライメントマークmの撮像では、焦点距離調整部34を介することなく、焦点が合った状態で撮像することができる。
(4)上記実施形態において、撮像部33は、直動機構321に支持されるものとしたが、これに限られない。例えば、基板1の上方において、筐体Cに固定して設けられてもよい。このようにすることで、撮像部33の移動に伴う振動やタイリング装置3に発生する振動などの影響を避けることが出来、位置合わせの誤差を小さくすることができる。なお、この場合には、ステージ31をY方向だけでなくX方向に移動可能に構成することにより、筐体Cに設けられた撮像部33の直下に基板1のアライメントマークMを移動させることができる。
(5)上記実施形態において、撮像部33は、2つ設けられ、同時に撮像するものとしたが、ピックアップされて保持されているモジュール2とステージ31に支持されている基板1との相対角度ずれが許容できる範囲であるならば、基板1に対するモジュール2のθ合わせ(向きの合わせ)の必要がなく、このような場合には、撮像部33は一つでもよい。装置構成を簡素にできるほか、位置合わせのための画像処理や演算が簡素となるので、タイリングのタクトタイムを短くでき、生産性を高めることができる。また、ミラーやプリズムによる複数の箇所を観察可能とした光学系を、撮像部33の光学系あるいは撮像部33の外部の光学系に適用し、2組のアライメントマークM、mを一度に撮像することもできる。この場合でも、撮像部33は一つとすることができる。さらに、一つの撮像部33を移動させて、2組のアライメントマークM、mを撮像してもよい。この場合でも基板1とモジュール2の相対的な向きの情報を得ることができる。いずれにおいても、装置構成を簡素なものとでき、使用部材が減ることで、装置コストを低減できるとともに、故障の発生も抑えることができる。また、二つの撮像部33の間での校正作業も不要とでき、装置の製造やメンテナンスを容易とすることができる。
(6)上記実施形態では、ステージ31に載置された基板1表面のアライメントマークMと供給台Sに載置されたモジュール2の表面のアライメントマークmとを同じ高さに設定し、撮像部33で供給台Sに載置されたモジュール2の表面のアライメントマークmを撮像する際に、焦点距離調整部34を介してアライメントマークを撮像していた。しかし、供給台S上に載置されたモジュール2のアライメントマークmの高さを、ヘッド32にモジュール2が保持され、アライメントマークmとアライメントマークMとを同時に撮像する時の高さに設定した場合にも、ピックアップ位置を認識することができる。この場合に、撮像部33で撮像する際は、焦点距離調整部34を介さない視野領域にて、直接アライメントマークmを撮像することとなる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 基板
2 モジュール
21 フレキシブル基板
22 発光素子
23 封止部材
3 タイリング装置
31 ステージ
32 ヘッド
32a 保持部
32b 透明部
320 移動機構
321 直動機構
322 昇降機構
33 撮像部
34 焦点距離調整部
8 制御装置
81 記憶部
82 撮像制御部
83 演算部
84 移動制御部
85 設定部
86 入出力制御部
91 入力装置
92 出力装置
C 筐体
M、m アライメントマーク
S 供給台

Claims (7)

  1. 基板を支持するステージと、
    前記基板を臨む位置に、複数の素子が搭載されたモジュールを搬送するヘッドと、
    前記ヘッドに保持された前記モジュール越しに前記基板を臨み、前記基板に設けられた第1のアライメントマークと、前記モジュールに設けられた第2のアライメントマークとを同一視野内において撮像する撮像部と、
    前記第1のアライメントマークと前記撮像部とを結ぶ光路上に設けられ、前記第1のアライメントマークと前記第2のアライメントマークとに前記撮像部の焦点が同時に合うように、前記撮像部の前記第1のアライメントマークに対する焦点距離を調整する焦点距離調整部と、
    を備え、
    前記ヘッドは、前記撮像部が撮像した画像に基づいて、前記基板に前記モジュールをタイリングする、
    タイリング装置。
  2. 前記焦点距離調整部を介して前記第1のアライメントマークに前記撮像部の焦点を合わせた状態において、
    前記ヘッドは、前記ヘッドに保持された前記モジュールの厚みに応じて前記撮像部に接離する方向に前記モジュールを移動させ、前記第2のアライメントマークに前記撮像部の焦点を合わせる、
    請求項1に記載のタイリング装置。
  3. 前記焦点距離調整部は、直動機構に支持され、
    前記ヘッド及び前記撮像部と連動してX方向に移動するように設けられた、
    請求項1記載のタイリング装置。
  4. 前記焦点距離調整部は、前記ヘッドに設けられる、
    請求項1記載のタイリング装置。
  5. 前記焦点距離調整部は、前記ヘッドの保持部に設けられる、
    請求項1記載のタイリング装置。
  6. 前記焦点距離調整部は、前記撮像部に設けられる、
    請求項1記載のタイリング装置。
  7. 前記撮像部は、2つ設けられ、
    前記第1のアライメントマークと前記第2のアライメントマークは、2組設けられ、
    それぞれの前記撮像部が同時に、それぞれの前記第1のアライメントマークと前記第2のアライメントマークの組を同一視野内において撮像する、
    請求項1乃至6のいずれかに記載のタイリング装置。
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