JP2023048576A - 電力供給設備 - Google Patents

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玲彦 叶田
Tamahiko Kanouda
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尊衛 嶋田
Takae Shimada
一正 井出
Kazumasa Ide
拓也 石川
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Abstract

【課題】電力供給設備内の各直流機器が、直流電力を安定供給する電力供給設備を提供する。【解決手段】交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置を含む電力供給設備であって、第1の変換装置は、直流電力線の電圧を第1の電圧に制御し、第2の変換装置は、第1の変換装置が直流電力線の電圧を第1の電圧に制御できず、直流電力線の電圧が第1の電圧より高く設定される第2の電圧を超過したとき、直流電力線の電圧を第2の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。【選択図】図1

Description

本発明は、再生可能エネルギー発電装置の発電電力を負荷に安定供給する電力供給設備に関する。
再生可能エネルギー発電装置の発電電力を負荷に安定供給する電力供給設備として、特許文献1が知られている。特許文献1は、「電力制御装置は、交流側と直流側との間に接続される双方向インバータを制御可能に構成される制御部を備え、制御部は、再生可能エネルギー発電装置の発電電力量及び負荷の消費電力量それぞれの、第1時刻から第2時刻までの間の複数の時刻における予測値を取得し、第2時刻における蓄電装置の目標充電量を仮定し、仮定した目標充電量に対して、第2時刻から第1時刻までさかのぼるように各時刻の予測値を適用して各時刻において目標充電量を更新することによって算出した、第1時刻における目標充電量に基づいて、双方向インバータに、充電動作又は放電動作を実行させる電力制御装置、電力制御方法、双方向インバータ、及び電力制御システム」のように構成されたものである。
特開2021-52488号公報
特許文献1によれば、再生可能エネルギー発電装置の発電電力量及び負荷の消費電力量それぞれの予測値から仮定した蓄電装置の目標充電量に基づいて、双方向インバータに、充電動作又は放電動作を実行させることで蓄電池を有効に利用できるが、天候の変動による発電電力の急変や、負荷の急変といった予測値と実際の電力が乖離した際に、直流接続部の電圧値が所定値あるいは所定範囲から逸脱し得るという課題がある。
直流接続部の電圧値が所定値あるいは所定範囲から逸脱し得、所定範囲からの電圧値の逸脱が生じると、直流電力線に接続される装置の故障が引き起こされる。
本発明はこの課題に鑑み、電力供給設備内の各直流機器が、直流電力を安定供給する電力供給設備を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、「交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置を含む電力供給設備であって、第1の変換装置は、直流電力線の電圧を第1の電圧に制御し、第2の変換装置は、第1の変換装置が直流電力線の電圧を第1の電圧に制御できず、直流電力線の電圧が第1の電圧より高く設定される第2の電圧を超過したとき、直流電力線の電圧を第2の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備」のようにしたものである。
また本発明においては、「交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置と、第1の変換装置、第2の変換装置、第3の変換装置に対して制御指令を与える電力供給設備制御部と、を含む電力供給設備であって、電力供給設備制御部は、第1の変換装置に制御指令として最大電力変換容量指令を送信し、第1の変換装置は、最大電力変換容量指令により指定された電力容量を限度として、直流電力線の電圧を第1の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備」のようにしたものである。
また本発明においては、「交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置を含む電力供給設備であって、第1の変換装置、第2の変換装置、第3の変換装置に対して制御指令を与える電力供給設備制御部と、第1の変換装置、第2の変換装置、第3の変換装置の夫々に設けられ、直流電力線の電圧を第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧に夫々制御する電圧調整部を備え、電圧調整部により直流電力線の電圧を第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧のいずれかに制御することを特徴とする電力供給設備」のようにしたものである。
本発明によれば、電力供給設備内の各直流機器が、外部指令を用いず直流電力線の電圧値を参照して能動的に制御を切り換え、直流電力を安定供給することが可能である。
本発明の実施例1に係る電力供給設備の構成例を示す図。 本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例1を示す図。 本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例2を示す図。 本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例3を示す図。 本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例4を示す図。 本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例5を示す図。 本発明の実施例1に係る電力供給設備の他の構成例を示す図。 本発明の実施例1に係る電力供給設備のさらに他の構成例を示す図。 本発明の実施例2に係る電力供給設備の構成例を示す図。 本発明の実施例2適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例を示す図。 本発明の実施例3に係る電力供給設備の構成例を示す図。 本発明の実施例3適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例を示す図。 本発明の実施例4に係る電力供給設備の構成例を示す図。 本発明の実施例5に係る電力供給設備の構成例を示す図。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
図1に、本発明の実施例1に係る電力供給設備の構成例を示す。電力供給設備1は太陽電池2と、第1のDC/DCコンバータ3と、蓄電装置4と、AC/DCインバータ5と、直流電力線6と、電力供給設備制御部7を備えている。太陽電池2は第1のDC/DCコンバータ3に接続される。直流電力線6は、第1のDC/DCコンバータ3の出力端と、蓄電装置4と、AC/DCインバータ5の直流出力端とを並列に接続する。AC/DCインバータ5の交流出力端は交流電源9に接続された配電線8に接続され、AC/DCインバータ5は双方向に電力変換が可能である。配電線8には交流負荷10が接続される。
蓄電装置4は、蓄電池41とDC/DCコンバータ42から構成される。DC/DCコンバータ42は双方向電力変換回路であり、DC/DCコンバータ42の制御により蓄電池41を充放電することができる。蓄電池41は、例えば、リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池等の2次電池である。蓄電装置4は定置設備でもよいし、蓄電池41が電気自動車等の電動移動体であり、DC/DCコンバータ42が定置充放電器である構成でもよい。
なお、図1の電力供給設備1において、太陽電池2は一般的には太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー電源であればよく、ここでは太陽光発電とした場合について示している。なお、風力発電である場合には、風力発電自体が交流出力するので、第1のDC/DCコンバータ3は交流/直流変換するインバータとして構成されることになる。係る構成上の相違はあるが、本発明は上記のいずれの再生可能エネルギー電源の場合であっても適用が可能である。
図1に例示したように、電力供給設備1は交流電力線8と直流電力線6の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置(AC/DCインバータ5)と、直流電力線6と蓄電池4の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置(DC/DCコンバータ42)と、直流電力線6と再生可能エネルギー電源2の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置(第1のDC/DCコンバータ3)により、構成される。
電力供給設備1の係る機器構成において、これを制御する制御機能として本発明では電力供給設備制御部7と、個別の変換装置3、42、5ごとに配置された電圧調整部5V、3V、4Vによる制御の2種類を備えている。電圧調整部5V、3V、4Vは、変換装置3、42、5が夫々有する制御回路(不図示)内にその機能を備えてよい。詳細は後述するが、電力供給設備制御部7は上記した3組の変換装置3、42、5に対して数秒、或は分単位での長周期制御を行うものであり、個別の変換装置3、42、5ごとに配置された電圧調整部5V、3V、4Vによる制御は短周期制御を行うものである。短周期制御は長周期制御より短い周期で実施される。
電力供給設備制御部7は、EMS(Energy Management System)として動作する。すなわち、交流電源9からの受電電力や、負荷10の消費電力、太陽電池2の発電電力、蓄電池41のSOC(State of Charge)等を計測(不図示)し、各機器の定格電力や、太陽電池2の予測発電電力、負荷10の予測消費電力、蓄電池41のSOC、寿命・劣化管理等の観点から電力供給設備1内の電力フローを決定する。
そして、蓄電装置4に対して充放電電力指令または充放電電流指令、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を制御指令として指令し、AC/DCインバータ5に対して変換電力上下限値を制御指令として指令する。指令は有線通信または無線通信にて一定の周期(例えば、1分間隔)で行われる。また電力供給設備制御部7は、第1のDC/DCコンバータ3と、蓄電装置4と、AC/DCインバータ5に対して動作の開始、停止を制御指令として指令する。
電力供給設備制御部7から、第1のDC/DCコンバータ3と、蓄電装置4と、AC/DCインバータ5に対して与えられる、これらの指令の発信は数十秒、或は分単位オーダーで行われる長周期のものである。
第1のDC/DCコンバータ3は接続されている太陽電池2が出力する発電電力を最大電力点追従(MPPT)制御し、直流電力線6へ出力する。また蓄電装置4は電力供給設備制御部7の指令に従い、充放電電力または充放電電流制御を実施する。
これに対し、もう一方の制御体系である個別の変換装置3、42、5ごとに配置された電圧調整部5V、3V、4Vによる制御では、直流電力線6の電圧VDを検知して、これをそれぞれの設定電圧値VD1、VD2またはVD4、VD3に制御する。AC/DCインバータ5の電圧調整部5Vには電圧値VD1が設定され、DC/DCコンバータ42の電圧調整部4Vには電圧値VD2およびVD4が設定され、第1のDC/DCコンバータ3の電圧調整部3Vには電圧値VD3が設定されている。
この時各電圧値の大小関係は、電圧値VD3>電圧値VD2>電圧値VD1とされており、通常は直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータ5の電圧調整部5Vによる制御により電圧値VD1に制御しているが、直流電力線6の電圧VDが上昇した時にはDC/DCコンバータ42の電圧調整部4Vによる制御により電圧値VD2に制御し、直流電力線6の電圧VDがさらに上昇した時には第1のDC/DCコンバータ3の電圧調整部3Vによる制御により電圧値VD3に制御する。電圧値VD4については後述する。
なお、結果的に電圧を目標値VDに制御できないことがあるが、電圧制御自体は継続実施されている。AC/DCインバータ5は常時VD1への制御を試みるが、変換電力上限に到達してしまい、結果としてP3+P4>P5となって電圧がVD1に制御されず上昇してしまうということが生じる。その際に蓄電装置がVD2への電圧制御を開始するが、AC/DCインバータ5は制御動作(VD1への制御)を継続している。このことは、蓄電装置4についても同様である。
上記した2種類の制御体系の適用により、3組の変換装置3、42、5は電力供給設備制御部7から設定された長周期での各種制限に関する制御指令の範囲内で、直流電力線6の電圧制御を3組の変換装置3、42、5が実施することになる。
この分担制御は、電力供給設備1の運転状況に応じて、具体的には以下のように実行される。まず、AC/DCインバータ5は、直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に制御する。電圧値VD1は例えば350Vである。AC/DCインバータ5は、直流電力線6の電圧VDが電圧値VD1に制御されるように、交流出力電力P5を制御する。このとき、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3と、蓄電装置4の放電電力P4の和が、AC/DCインバータ5の交流出力電力P5と等しい(P3+P4=P5)。第1の電圧VD1は、直流電圧線6に接続されているAC/DCインバータ5、第1のDC/DCコンバータ3、蓄電装置4のそれぞれの入力電圧範囲に共通する電圧範囲のうち、最大値、最小値を除く電圧の中から設定する。
直流電力線6の電圧VDが電圧値VD1より高い場合、AC/DCインバータ5は、配電線8側に交流電力を出力して、負荷10へ給電することで直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に低下させる。直流電力線6の電圧VDが電圧値VD1より低い場合、AC/DCインバータ5は、配電線8側から交流電源9の電力を受電して、蓄電装置4への電力供給を行うことで直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に上昇させる。
以上のように、AC/DCインバータ5は変換電力の制御により、直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に制御できる。本実施例では、直流側から交流側への電力変換を正、交流側から直流側への電力変換を負とする。
しかし、AC/DCインバータ5が変換できる電力は定格電力により制限される。また、電力供給設備制御部7が交流電源9への逆潮流電力、受電電力を管理しているとき、AC/DCインバータ5は電力供給設備制御部7から変換電力上下限値を指令される。このため、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力と電力供給設備制御部7から指令される変換電力上限値の最小値となり、AC/DCインバータ5の変換電力の下限は、AC/DCインバータ5の定格電力×(-1)と電力供給設備制御部7から指令される変換電力下限値の最大値となる。この変換電力の上下限値により、AC/DCインバータ5が直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に制御できない場合がある。
図2に、本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例1を示す。まずここでは電力供給設備1の各部電力として、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3と、蓄電装置4の放電電力P4と、AC/DCインバータ5の交流出力電力P5を、図2の上部に記載している。ただしここでは、AC/DCインバータ5の変換電力P5は交流側への出力を正、交流側からの入力(受電)を負とする。また、蓄電装置4の充放電電力P4は放電を正、充電を負とする。第1のDC/DCコンバータ3の出力P3は正とする。
また図2の下部には、直流電力線の電圧VDの時間変化と3組の夫々に設定された電圧値VD1、VD2、VD3との関係を示している。
図2上部の横軸に示した時刻表記によれば、電力供給設備制御部7の制御周期はTであり、時刻0において指令を与えた後は、時刻Tに再度指令を与えることを示している。これに対し、周期T内に表記される時刻T1からT6は電力供給設備1における3組の変換装置3、42、5での各種イベントの発生時刻であり、このことからも明らかなように、電力供給設備1の制御は長周期制御であり、個別の変換装置3、42、5ごとに配置された電圧調整部5V、3V、4Vによる制御は短周期制御であるといえる。
なお、図1に示した2系統による制御においては、長周期制御の電力供給設備制御部7は変換装置42、5に対して上下限の制限値を与えており、変換装置42、5は与えられた制限の範囲内で、運用されている。但し、再生可能エネルギー源については、発電量をそのまま出力することを優先させ、格別の制限を行わないのがよい。
図示の例では、時刻0において、電力供給設備制御部7の指令により、AC/DCインバータ5の変換電力の上限が50kW(時刻0では変換電力P5は40kw)に設定され、また蓄電装置4は充放電電力上限値が20kW、充放電電力下限値が-20kWに設定されている。ただし図示の例では、負荷10への給電のため蓄電装置4は20kWで放電している。また、時刻0において第1のDC/DCコンバータ3の出力は20kWとする。
このとき、第1のDC/DCコンバータ3の出力P3(20kW)と蓄電装置4の放電電力P4(20kW)の合計は40kWであり、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限未満であるため、AC/DCインバータ5は40kWだけ電力変換することで、直流電力線6の電圧VDを電圧値VD1に制御できる。
時刻0から時刻T1にかけて、日射の変動により第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が増加すると、AC/DCインバータ5は変換電力P5を増加させることで直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VD1に制御する。時刻T1になると、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が30kWになり、AC/DCインバータ5の変換電力P5は上限値50kWに到達する。
時刻T1以降、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が増加すると、AC/DCインバータ5は変換電力P5を50kWから増加させることができず、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1から上昇する。そして、時刻T2には第1の電圧VD1より高く第3の電圧VD3より低い電圧である第2の電圧VD2(例えば、370V)に到達する。
直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上のとき、この状態はDC/DCコンバータ42の電圧調整部4Vにより検知されて、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。電圧制御は例えば、直流電力線6の電圧VDを参照値としたフィードバック制御によって行われる。
このとき本実施例では、蓄電装置4は、第2の電圧VD2を目標値とした電圧制御を実行する。また、蓄電装置4は、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力下限値以上の放電電力または指令された充放電電流下限値以上の放電電流を順守する制御範囲内で電圧制御を実行する。本実施例では、充放電電力下限値として-20kWが指令されているものとする。なお、放電電力または放電電流の上限値は、指令された充放電電力上限値と0kWのうちの最小値、または指令された充放電電流上限値と0Aのうちの最小値である。
また、蓄電池41のSOCが電力供給設備制御部7から指令されたSOC上限値未満の時のみ電圧制御を実行する。この動作により直流電力線6に接続される機器への過電圧印加を防止する。時刻T2以降、蓄電装置4は、放電電力の減少、充電電力増加により第2の電圧を目標値とした電圧制御を実行する。
時刻T3になると、蓄電装置4の放電電力が-20kW(充電電力20kW)に到達する。時刻T3以降、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が増加しても、蓄電装置4は充電電力を増加させることができないため、直流電力線6の電圧VDは第2の電圧VD2からさらに上昇し、時刻T4になると、第2の電圧VD2より高く最高直流電圧より低い電圧である第3の電圧VD3(例えば、390V)に到達する。最高直流電圧は直流電圧線6に接続されているAC/DCインバータ5、第1のDC/DCコンバータ3、蓄電装置4のなかで、最も低い耐圧となる機器の入力電圧上限値である。
図2の下部に示すように以上の動作において、第2の電圧VD2と第3の電圧VD3の関係について、第3の電圧VD3が第2の電圧VD2より高いものと設定している。これは第1のDC/DCコンバータ3の制御切替が蓄電装置4の制御切替より後で行われることを意味する。この設定により、第1のDC/DCコンバータ3がMPPT制御から電圧制御に切り替え、結果として太陽光発電が抑制される手段を最終手段とし、可能な限り太陽電池2での発電を継続できる。
もし、この電圧の大小関係を入れ替え、第2の電圧VD2を第3の電圧VD3より高く、第3の電圧VD3を第1の電圧VD1より高く設定した場合、蓄電装置4が制御を切り替えて充電電力を増加させる前に太陽電池2での発電を抑制してしまい、太陽電池2の発電能力を無駄にしてしまうこととなる。
直流電力線6の電圧VDが第3の電圧VD3以上のとき、この状態は第1のDC/DCコンバータ3の電圧調整部3Vにより検知されて、第1のDC/DCコンバータ3はMPPT制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。このとき本実施例では、第1のDC/DCコンバータ3は、第3の電圧VD3を目標値とした電圧制御を実行する。直流電力線6の電圧VDが第3の電圧VD3以上のときは、太陽電池で発電した電力すべてを消費または充電できる負荷、蓄電池が存在しないため、太陽電池2の発電電力を抑制する必要がある。以上に述べた電圧制御への切替により、太陽電池2の発電を抑制し、直流電力線6に接続される機器への過電圧印加を防止する。
時刻T4以降、日射が減少し、太陽電池2の発電電力が減少すると、時刻T5で直流電力線6の電圧VDが第3の電圧VD3未満に低下する。このとき、第1のDC/DCコンバータ3は直流電力線6の電圧制御を終了し、MPPT制御を再開する。なお、蓄電装置4は継続して直流電力線6の電圧VDを第2の電圧に制御している状態である。
太陽電池2の発電電力がさらに減少すると、時刻T6で、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2未満に低下する。このとき、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、電力供給設備制御部7から指令されていた充放電電力制御を再開する。そして、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータの電圧制御により、時刻T7以降、第1の電圧VD1に制御される。
電力供給設備制御部7から新しい指令を受信する時刻Tにおいて、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1である。このとき、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限値の最小値に更新される。また、AC/DCインバータ5の変換電力の下限は、AC/DCインバータ5の定格電力×(-1)と電力供給設備制御部7から指令される変換電力下限値の最大値となる。蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令に従って動作する。また、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を更新する。図2における時刻T以降の電力は、AC/DCインバータ5の変換電力の上限が50kWに更新され、蓄電装置4が新しい充放電電力指令値10kWで放電した場合を示している。
図3に、本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例2を示す。時刻T5までは図2に示した制御事例1と同様であるため説明を割愛する。図3では、時刻Tにおいて、第1のDC/DCコンバータ3はMPPT制御を実行し、蓄電装置4は直流電力線6の電圧VDを第2の電圧に制御している。本実施例では、蓄電装置4は放電電力5kWで動作しているものとする。
直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上第3の電圧VD3未満のときに時刻Tを迎え、AC/DCインバータ5および蓄電装置4が電力供給設備制御部7から新しい指令を受信した場合、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、図2での説明と同様に、AC/DCインバータ5の定格電力と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限電力の最小値に更新される。図3では時刻Tにおいて、AC/DCインバータ5の変換電力の上限が50kWに更新されたとする。
蓄電装置4は、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を電力供給設備制御部7から受信した新しい値に更新する。また、蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令(本実施例において、指令値と呼ぶ)と、時刻Tにおける実際の充放電電力または充放電電流(本実施例において、実際の値と呼ぶ)とを、放電方向の電力、電流を正として比較する。そして、指令値が実際の値より小さい場合は、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、指令値に従って充放電電力制御を実施する。指令値が実際の値より大きい場合は、直流電力線6の電圧制御を継続する。ただし、時刻Tで受信した指令値は保持され、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、充放電電力制御を再開する際の電力供給設備制御部7から指令値として使用される。
図3において、蓄電装置4の時刻Tの直前における放電電力は5kWである。時刻Tで、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から放電-10kW(充電10kW)の充放電電力指令を受信すると、実際の値5kWに対して指令値が-10kWと小さいため、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、指令値-10kWに従って放電電力制御を実施する。このとき、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータの電圧制御により第1の電圧VD1に制御される。
図4に、本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例3を示す。時刻T4までは図2に示した制御事例1と同様であるため説明を割愛する。図4では、時刻Tにおいて、第1のDC/DCコンバータ3は直流電力線6の電圧VDを第3の電圧VD3に制御している。蓄電装置4は放電電力-20kW(充電電力20kW)で動作しているものとする。
直流電力線6の電圧VDが第3の電圧VD3以上のときに時刻Tを迎え、AC/DCインバータ5および蓄電装置4が電力供給設備制御部7から新しい指令を受信した場合、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、図2での説明と同様に、AC/DCインバータ5の定格電力と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限値の最小値に更新される。
蓄電装置4は、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を電力供給設備制御部7から受信した新しい指令に更新する。また、蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令を保持して直流電力線6の電圧制御を継続する。保持した指令値は、蓄電装置4が直流電力線6の電圧制御を終了し、充放電電力制御を再開する際に電力供給設備制御部7からの指令値として使用される。
時刻Tにおいて、AC/DCインバータ5の変換電力の上限が50kWに、蓄電装置4の充放電電力上下限値が上限20kW、下限-40kWに更新されたとする。また、蓄電装置4の充放電電力指令は-20kWとする。このとき、直流電力線6の電圧VDは第3の電圧VD3であるため、蓄電装置4は引き続き直流電力線6の電圧制御を実施する。時刻T以前は、充放電電力下限値が-20kWであったが、時刻Tで充放電電力下限値は-40kWに更新されたため、蓄電装置4の放電電力は減少する。この動作により、時刻T7で直流電力線6の電圧VDが第3の電圧VD3から第2の電圧VD2に低下すると、第1のDC/DCコンバータ3は直流電力線6の電圧制御を終了し、MPPT制御を再開する。そして、蓄電装置4は継続して直流電力線6の電圧VDを第2の電圧に制御する。
以上の動作の他に、各電圧値の大小関係を、電圧値VD3>電圧値VD1>電圧値VD2と設定し、通常は直流電力線6の電圧VDはDC/DCコンバータ42の電圧調整部4Vによる制御により電圧値VD2に制御しているが、直流電力線6の電圧VDが上昇した時にはAC/DCインバータ5の電圧調整部5Vによる制御により電圧値VD1に制御し、直流電力線6の電圧VDがさらに上昇した時には第1のDC/DCコンバータ3の電圧調整部3Vによる制御により電圧値VD3に制御するという制御動作も実施できる。この動作では、電力供給設備制御部7はAC/DCインバータ5に対して交流出力電力を指令し、AC/DCインバータ5は、直流電力線6の電圧VDが電圧値VD1未満の時は指令に従って交流電力線8に交流出力電力P5を出力する。ただし、DC/DCコンバータ42の電圧調整部4Vが直流電力線6の電圧VDを電圧値VD2に制御できず、電圧VDが上昇して電圧値VD1を超過すると、AC/DCインバータ5の電圧調整部5Vによる制御により電圧VDを電圧値VD1に制御する。この時、AC/DCインバータ5は、電力供給設備制御部7から指令される変換電力上下限値の範囲内で交流出力電力P5を決定する。この動作により、交流電力線8への出力電力P5を指令、制御した電力供給設備1を構成できる。
図5に、本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例4を示す。図2、図3、図4では、直流電力線の電圧VDが上昇した時の対応を示しているが、図5、図6では直流電力線の電圧VDが下降した時の対応を示している。
図5の例では、時刻0において、AC/DCインバータ5の変換電力の下限が-50kWに設定され、蓄電装置4は充放電電力上限値が60kW、充放電電力下限値が-60kWに設定される。また、電力供給設備制御部7の指令により蓄電装置4は-60kWで放電している。また、時刻0において第1のDC/DCコンバータ3の出力は20kWとする。このとき、第1のDC/DCコンバータ3の出力と蓄電装置4の放電電力の合計は-40kWであり、AC/DCインバータ5の変換電力の下限以上であるため、AC/DCインバータ5は-40kWだけ電力変換(40kWだけ配電線8から受電)することで、直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VD1に制御できる。
時刻0から時刻T1にかけて、日射の変動により第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が減少すると、AC/DCインバータ5は変換電力を減少させることで直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VDに制御する。時刻T1になると、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が10kWになり、AC/DCインバータ5の変換電力は下限値-50kWに到達する。
時刻T1以降、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が減少すると、AC/DCインバータ5は変換電力を-50kWから減少させることができず、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1から低下する。そして、時刻T2には第1の電圧VD1より低い電圧である第4の電圧VD4(例えば、340V)に到達する。第4の電圧VD4は電力供給設備1の最低直流電圧より高い値に設定される。最低直流電圧はAC/DCインバータ5の交流出力端の交流電圧最大値(例えば220√2V)より高い値(例えば320V)が設定される。直流電力線6の電圧VDが最低直流電圧以下になると、直流電力線6に接続されている機器(第1のDC/DCコンバータ3、蓄電装置4、AC/DCインバータ5)はすべて動作を停止する。
直流電力線6の電圧VDが第4の電圧VD4以下のとき、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。このとき本実施例では、蓄電装置4は、第4の電圧VD4を目標値として、充放電電力上限値未満の放電電力または充放電電流上限値未満の放電電流で電圧制御を実行する。また、蓄電池41のSOCが電力供給設備制御部7から指令されたSOC下限値以上の時のみ電圧制御を実行する。この動作により直流電力線6に接続される機器の稼働に必要な電圧を確保する。
時刻T2以降、蓄電装置4は、放電電力の増加により第4の電圧を目標値とした電圧制御を継続する。
時刻T3以降、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が増加すると、蓄電装置4は、放電電力の減少により第4の電圧VD4を目標値とした電圧制御を継続する。そして、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が増加すると、時刻T4で、直流電力線6の電圧VDが第4の電圧VD4以上となる。このとき、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、電力供給設備制御部7から指令されていた充放電電力制御を再開する。そして、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータの電圧制御により、時刻T5以降、第1の電圧VD1に制御される。
電力供給設備制御部7から新しい指令を受信する時刻Tにおいて、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1である。このとき、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限値の最小値に更新される。また、AC/DCインバータ5の変換電力の下限は、AC/DCインバータ5の定格電力×(-1)と電力供給設備制御部7から指令される変換電力下限値の最大値に更新される。
蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令に従って動作する。また、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を更新する。図5における時刻T以降の電力は、AC/DCインバータ5の変換電力の下限が-50kWに更新され、蓄電装置4が新しい充放電電力指令値-50kWで放電した場合を示している。
図6に、本発明適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例5を示す。時刻T3までは、図5に示した制御事例4と同様であるため説明を割愛する。図6では、時刻Tにおいて、第1のDC/DCコンバータ3はMPPT制御を実行し、蓄電装置4は直流電力線6の電圧VDを第4の電圧に制御している。本実施例では、蓄電装置4は放電電力-55kW(充電電力55kW)で動作しているものとする。
直流電力線6の電圧VDが第4の電圧VD4以上第1の電圧VD1未満のときに時刻Tを迎え、AC/DCインバータ5および蓄電装置4が電力供給設備制御部7から新しい指令を受信した場合、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、図5での説明と同様に、AC/DCインバータ5の定格電力と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限電力の最小値に更新される。また、AC/DCインバータ5の変換電力の下限は、AC/DCインバータ5の定格電力×(-1)と電力供給設備制御部7から指令される変換電力下限値の最大値に更新される。
蓄電装置4は、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を電力供給設備制御部7から受信した新しい値に更新する。また、蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令(本実施例において、指令値と呼ぶ)と、時刻Tにおける実際の充放電電力または充放電電流(本実施例において、実際の値と呼ぶ)とを、放電方向の電力、電流を正として比較する。そして、指令値が実際の値より大きい場合は、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、指令値に従って充放電電力制御を実施する。指令値が実際の値より小さい場合は、直流電力線6の電圧制御を継続する。ただし、時刻Tで受信した指令値は保持され、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、充放電電力制御を再開する際の電力供給設備制御部7から指令値として使用される。
図6において、蓄電装置4の時刻Tの直前における放電電力は-55kWである。時刻Tで、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から放電-40kWの充放電電力指令を受信すると、実際の値-55kWに対して指令値が-40kWと大きいため、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、指令値-40kWに従って放電電力制御を実施する。このとき、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータの電圧制御により第1の電圧VD1に制御される。
図7に、本発明の実施例1に係る電力供給設備の他の構成例を示す。図7では、直流電力線6に電動移動体接続部611が設置される。そして、電動移動体接続部611を介して電動移動体11が直流電力線6に接続される。電動移動体接続部611は、直流電力線6から分岐したケーブル・コネクタであり、電動移動体11と直流電力線6の電気接点である。電動移動体11は、例えば、電動自動車や、電動農機、ドローン等であり、必ずしも電力供給設備1に常時備えられるものではない。電動移動体11は蓄電池41とDC/DCコンバータ42を有し、直流給電により自身で充電電力を制御して蓄電池41を充電できる。また、DC/DCコンバータ42の制御により蓄電池41に蓄電した電力を直流放電することができる。
電力供給設備7は、電動移動体11に対して充放電電力指令または充放電電流指令、充放電電流上下限値、SOC上下限値を指令でき、図1に示した構成例および図2~6に示した電力供給設備の電力と直流電力線電圧の例と同様に動作することができる。
なお図7において、電動移動体11はDC/DCコンバータ42を有していない構造のものであってもよく、この場合には別途外部のDC/DCコンバータ42を介して接続するものであってもよい。
図8に、本発明の実施例1に係る電力供給設備のさらに他の構成例を示すが、これは電動移動体11がDC/DCコンバータ42を有していない場合の接続例である。図8では、直流電力線6にDC/DCコンバータ42の一端が接続され、DC/DCコンバータ42の他の一端には電動移動体接続部611が設置される。そして、DC/DCコンバータ42と電動移動体接続部611を介して電動移動体12が直流電力線6に接続される。電動移動体接続部611は、DC/DCコンバータ42の出力を電動移動体12に供給するためのケーブル・コネクタである。電動移動体12は、例えば、電動自動車や、電動農機、ドローン等であり、必ずしも電力供給設備1に常時備えられるものではない。電動移動体12は蓄電池41を有し、DC/DCコンバータ42の充放電電力制御により蓄電池41を充放電する。図8に示す構成でも、図7に示した構成と同様の動作が可能である。
図9に、本発明の実施例2に係る電力供給設備の構成例を示す。本実施例において、電力供給設備1は、実施例1で示した構成に加えて、受電電力計測部12を備える。以下では、実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例は逆潮流しないことを条件として交流電源9に連系している電力供給設備1および負荷10において適用される。逆潮流不可の連系では、受電点に逆潮流継電器が設置され、逆潮流が発生すると遮断器が開放される。太陽電池2の発電電力および蓄電装置4の放電電力で負荷10への給電を行う際、遮断器が開放されないよう、逆潮流の発生を防止しなければならない。
電力供給設備7によるAC/DCインバータ5への変換電力上限値の指令および蓄電装置4への充放電電力指令または充放電電流指令は一定周期(例えば1分)で行われるため、一定周期以上の時間を要する負荷10の消費電力が緩やかに減少した場合は、逆潮流を防止できる。しかし、一定周期未満の時間で負荷10の消費電力が急激に減少した場合は、電力供給設備7の指令値更新が間に合わず、逆潮流が発生して遮断器が開放される。逆潮流を防止するために、電力供給設備7の指令周期を短時間(例えば0.1秒)に設定すると、電力供給設備7の設備費用が増大する。
そこで、本実施例では受電電力計測部12は交流電源9の受電点91の電力を計測し、受電電力が所定値(例えば1kW)以下の間、AC/DCインバータ5に交流出力停止指令13を送信する。AC/DCインバータ5は交流出力停止指令13を受信すると、受信時刻から電力供給設備7の新しい変換電力上限値指令を受信するまでの間、変換電力の上限を0kWに設定する。電力供給設備7の新しい変換電力上限値指令を受信した時刻以降は、AC/DCインバータ5の変換電力の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力と電力供給設備制御部7から指令される変換電力上限値の最小値に設定される。
図10に、本発明の実施例2適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例を示す。本実施例では、実施例1と同様に、AC/DCインバータ5の変換電力P5は交流側への出力を正、交流側からの入力(受電)を負とする。また、蓄電装置4の充放電電力P4は放電を正、充電を負とする。第1のDC/DCコンバータ3の出力P3は正とする。
蓄電装置4、AC/DCインバータ5が電力供給設備制御部7から指令を受信した時刻を0とする。電力供給設備制御部7は一定周期Tで指令を送信する。したがって、蓄電装置4、AC/DCインバータ5が次に指令を受信するのは時刻Tである。
時刻0において、電力供給設備制御部7の指令により、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限が50kWに設定される。蓄電装置4は充放電電力上限値が30kW、充放電電力下限値が-30kWに設定され、負荷10への給電のため30kWで放電している。また、時刻0において第1のDC/DCコンバータ3の出力は簡単のため10kW一定とする。このとき、第1のDC/DCコンバータ3の出力P3と蓄電装置4の放電電力P4の合計は40kWであり、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限未満であるため、AC/DCインバータ5は40kWだけ電力変換することで、直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VD1に制御できる。
時刻T1でAC/DCインバータ5は交流出力停止指令13を受信すると、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限は0kWに更新される。したがって、AC/DCインバータ5は時刻T1までは変換電力は40kWであったが、時刻T1以降は0kWとなる。そして、直流電力線6の電圧VDは上昇し、時刻T2で直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2を超過する。
直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上のとき、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。このとき本実施例では、蓄電装置4は、第2の電圧VD2を目標値とした電圧制御を実行する。また、蓄電装置4は、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力下限値以上の放電電力または指令された充放電電流下限値以上の放電電流で電圧制御を実行する。本実施例では、充放電電力下限値として-30kWが指令されているものとする。
時刻Tになると、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力と、電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限値の最小値に更新される。本実施例では30kWに更新されたとする。
蓄電装置4は、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を電力供給設備制御部7から受信した新しい上下限値に更新する。
時刻Tにおいて、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上第3の電圧VD3未満であるため、蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令(本実施例において、指令値と呼ぶ)と、時刻Tにおける実際の充放電電力または充放電電流(本実施例において、実際の値と呼ぶ)とを、放電方向の電力、電流を正として比較する。
そして、指令値が実際の値より小さい場合は、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、指令値に従って充放電電力制御を実施する。指令値が実際の値より大きい場合は、直流電力線6の電圧制御を継続する。本実施例では、実際の値よりも大きな値である10kWを指令値として受信したとする。このとき、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を継続する。
時刻T以降において、AC/DCインバータ5は変換電力30kWを上限に直流電力線6の電圧VDの第1の電圧VD1への制御を開始する。一方、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を継続するため、AC/DCインバータ5の変換電力の増加にあわせて放電電力を増加させる。時刻T3で、蓄電装置4の充放電放電電力が時刻Tにおいて電力供給設備制御部7から指令された充放電電力10kWに到達すると、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、電力供給設備制御部7から指令された10kWで充放電電力制御を実施する。そして、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータの電圧制御により第1の電圧VD1に制御される。
なお本実施例において、蓄電装置4は、実施例1の図7で示した電動移動体接続部611および電動移動体11の構成に置換可能である。
図11に、本発明の実施例3に係る電力供給設備の構成例を示す。本実施例では、直流電力線6に蓄電装置4のほかに蓄電装置4Aが接続されている。蓄電装置4Aは、蓄電装置4と同様に蓄電池41AとDC/DCコンバータ42Aから構成され、DC/DCコンバータ42Aの制御により蓄電池4Aを充放電することができる。以下では、実施例1および実施例2と異なる部分について説明する。
本実施例において、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上または第4の電圧VD4未満になったとき、蓄電装置4と蓄電装置4Aがそれぞれ単独で直流電力線6の電圧制御を実施するとそれぞれの電圧制御が干渉し、直流電力線6の電圧VDが安定しない恐れがある。そのため、直流電力線6に蓄電装置が2個以上接続されている場合は、蓄電装置による直流電力線6の電圧制御は以下の2通りのいずれかにより実施される。
1つ目はドループ制御である。電力供給設備制御部7は蓄電装置4、蓄電装置4Aに充放電電力指令または充放電電流指令、充放電電力上下限値指令または充放電電流上下限値指令、SOC上下限値指令を送信する。また、蓄電装置4と蓄電装置4Aにはあらかじめドループゲインが設定される。そして、蓄電装置4と蓄電装置4Aは、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上または第4の電圧VD4以下のとき、ドループゲインにより直流電力線6の電圧VDを第2の電圧VD2または第4の電圧VD4に制御する。
なお、ドループゲインは電力供給設備制御部7から逐次送信されていても良い。すなわち、電力供給設備制御部7は蓄電装置4、蓄電装置4Aに充放電電力指令または充放電電流指令、充放電電力上下限値指令または充放電電流上下限値指令、SOC上下限値指令と、ドループゲインを送信する。そして、蓄電装置4と蓄電装置4Aは、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上または第4の電圧VD4以下のとき、電力供給設備制御部7から受信したドループゲインに従って、ドループ制御を実施し、直流電力線6の電圧VDを第2の電圧VD2または第4の電圧VD4に制御する。
ただし、ドループゲインに従って決定される充放電電力または充放電電流が、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力上下限値または充放電電流上下限値の範囲外の値を取るときは、蓄電装置4、蓄電装置4Aは指令された充放電電力上下限値または充放電電流上下限値で充放電を実施する。また、蓄電池41、蓄電池41AのSOCが指令されたSOC上限値に到達した場合は放電電力の下限値を0kWとし充電を行わず、指令されたSOC下限値に到達した場合は放電電力の上限値を0kWとし放電を行わない。
2つ目は蓄電装置に電圧制御切替優先度を設定する方法である。この方法では蓄電装置が電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する閾値である第2の電圧DV2および第4の電圧DV4を、直流電力線6に接続される蓄電装置ごとに設定する。
本実施例では、蓄電装置4は第2の電圧VD2および第4の電圧VD4で電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。また、蓄電装置4Aは第2の電圧VD2Aおよび第4の電圧VD4Aで電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。
第2の電圧VD2と第2の電圧VD2Aの大小関係と、第4の電圧VD4と第4の電圧VD4Aの大小関係はそれぞれ独立に決定され、電圧制御切替優先度はこの大小関係に表れる。ここで、第2の電圧VD2と第2の電圧VD2Aの最大値は第3の電圧未満に、第2の電圧VD2と第2の電圧VD2Aの最小値は第1の電圧より高く設定される。また、第4の電圧VD4と第4の電圧VD4Aの最大値は第1の電圧未満に、第4の電圧VD4と第4の電圧VD4Aの最小値は最低直流電圧より高く設定される。
第2の電圧VD2、第2の電圧VD2A、第4の電圧VD4、第4の電圧VD4Aは電力供給設備制御部7からの指令、蓄電装置4および蓄電装置4Aの有する電力供給設備制御部7以外からの入力、蓄電装置4および蓄電装置4A自身のいずれかにより決定される。本実施例では、電力供給設備制御部7からの指令により決定されるものとし、第1の電圧VD1<第2の電圧VD2<第2の電圧VD2A<第3の電圧VD3、第1の電圧VD1>第4の電圧VD4>第4の電圧VD4A>最低直流電圧とする。
図12に、本発明の実施例3適用時の各部電力と直流電力線の電圧VDの制御事例を示す。この図では、蓄電装置4、4A、AC/DCインバータ5が電力供給設備制御部7から指令を受信した時刻を0とする。電力供給設備制御部7は一定周期Tで指令を送信する。したがって、蓄電装置4、4A、AC/DCインバータ5が次に指令を受信するのは時刻Tである。
時刻0において、電力供給設備制御部7の指令により、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限が50kWに設定される。蓄電装置4および蓄電装置4Aは充放電電力上限値が10kW、充放電電力下限値が-20kWに設定され、負荷10への給電のため10kWで放電している。また、時刻0において第1のDC/DCコンバータ3の出力は20kWとする。このとき、第1のDC/DCコンバータ3の出力と蓄電装置4、蓄電装置4Aの放電電力の合計は40kWであり、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限未満であるため、AC/DCインバータ5は40kWだけ電力変換することで、直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VD1に制御できる。
時刻0から時刻T1にかけて、日射の変動により第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が増加すると、AC/DCインバータ5は変換電力P5を増加させることで直流電力線6の電圧VDを第1の電圧VD1に制御する。時刻T1になると、第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が30kWになり、AC/DCインバータ5の変換電力P5は上限値50kWに到達する。
時刻T1以降、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力が増加すると、AC/DCインバータ5は変換電力P5を50kWから増加させることができず、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1から上昇する。そして、時刻T2には第1の電圧VD1より高い電圧である第2の電圧VD2(例えば、365V)に到達する。
直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2以上のとき、蓄電装置4は電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。このとき本実施例では、蓄電装置4は、第2の電圧VD2を目標値とした電圧制御を実行する。また、蓄電装置4は、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力下限値以上の放電電力または指令された充放電電流下限値以上の放電電流で電圧制御を実行する。本実施例では、充放電電力下限値として-20kWが指令されている。
之に対し、この時蓄電装置4Aは、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を継続する。時刻T2以降、蓄電装置4は、放電電力の減少により第2の電圧VD2を目標値とした電圧制御を実行する。
時刻T3になると、蓄電装置4の放電電力が-20kWに到達する。時刻T3以降、さらに第1のDC/DCコンバータ3の出力電力P3が増加しても、蓄電装置4は充電電力を増加させることができないため、直流電力線6の電圧VDは第2の電圧VD2からさらに上昇し、時刻T4になると、第2の電圧VD2より高い電圧である第2の電圧VD2A(例えば、375V)に到達する。
直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2A以上のとき、蓄電装置4Aは電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線6の電圧制御を実行する。このとき本実施例では、蓄電装置4Aは、第2の電圧VD2Aを目標値とした電圧制御を実行する。また、蓄電装置4Aは、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力下限値以上の放電電力または指令された充放電電流下限値以上の放電電流で電圧制御を実行する。本実施例では、充放電電力下限値として-20kWが指令されている。
時刻T4以降、蓄電装置4Aは、放電電力の減少により第2の電圧VD2Aを目標値とした電圧制御を実行する。このとき日射が減少し太陽電池2の発電電力が減少すると、時刻T5で、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2A未満となる。このとき、蓄電装置4Aは直流電力線6の電圧制御を終了し、電力供給設備制御部7から指令されていた充放電電力制御を再開する。そして、直流電力線6の電圧VDは、蓄電装置4の電圧制御により第2の電圧VD2に制御される。
同様に、時刻T5以降、日射が減少し太陽電池2の発電電力が減少すると、時刻T6で、直流電力線6の電圧VDが第2の電圧VD2未満となる。このとき、蓄電装置4は直流電力線6の電圧制御を終了し、電力供給設備制御部7から指令されていた充放電電力制御を再開する。そして、直流電力線6の電圧VDはAC/DCインバータ5の電圧制御により第1の電圧VD1に制御される。
電力供給設備制御部7から新しい指令を受信する時刻Tにおいて、直流電力線6の電圧VDが第1の電圧VD1である。このとき、AC/DCインバータ5の変換電力P5の上限は、AC/DCインバータ5の定格電力P5と、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した変換電力上限値の最小値に更新される。また、AC/DCインバータ5の変換電力P5の下限は、AC/DCインバータ5の定格電力×(-1)と電力供給設備制御部7から指令される変換電力下限値の最大値となる。蓄電装置4は、時刻Tで電力供給設備制御部7から受信した充放電電力指令または充放電電流指令に従って動作する。また、充放電電力上下限値または充放電電流上下限値、SOC上下限値を更新する。
以上のように、複数の蓄電装置が直流電力線6に接続される構成において蓄電装置に電圧制御切替優先度を設定する場合、実施例1および実施例2における第2の電圧を蓄電装置ごとに第2の電圧VD2、第2の電圧VD2A、…と設定することにより、直流電力線6の電圧VDを制御できる。
また、蓄電装置が3個以上接続されている構成においては、ドループ制御を行う蓄電装置群と、ドループ制御を行わない各蓄電装置に電圧制御切替優先度を設定することもできる。
例えば、蓄電装置4、蓄電装置4A、蓄電装置4B、蓄電装置4Cが直流電力線6に接続されているとき、蓄電装置4、蓄電装置4Aはドループ制御を実行し、蓄電装置4B、蓄電装置4Cは実行しないものと設定できる。このとき、蓄電装置4、蓄電装置4Aのドループ制御を開始する電圧は第2の電圧VD2および第4の電圧VD4に設定され、蓄電装置4B、蓄電装置4Cが直流電力線6の電圧制御を開始する電圧は第2の電圧VD2Bおよび第4の電圧VD4B、第2の電圧VD2Cおよび第4の電圧VD4Cにそれぞれ設定される。
そして、第2の電圧VD2、第2の電圧VD2B、第2の電圧VD2Cの大小関係と、第4の電圧VD4、第4の電圧VD4B、第4の電圧VD4Cの大小関係はそれぞれ独立して任意に設定できる。ただし、第2の電圧VD2、第2の電圧VD2B、第2の電圧VD2Cの最大値は第3の電圧VD3未満であり、最小値は第1の電圧VD1より高く設定される。また、第4の電圧VD4、第4の電圧VD4B、第4の電圧VD4Cの最大値は第1の電圧VD1未満であり、第4の電圧VD4、第4の電圧VD4B、第4の電圧VD4Cの最小値は最低直流電圧より高く設定される。
なお本実施例において、蓄電装置4および蓄電装置4Aはそれぞれ、実施例1の図7で示した電動移動体接続部611および電動移動体11の構成に置換可能である。
図13に、本発明の実施例4に係る電力供給設備の構成例を示す。本実施例では、第1のDC/DCコンバータ3とAC/DCインバータ5とが接続される第1の直流電力線61に第2のDC/DCコンバータ60の一端(1次側とする)を接続する。そして、第2のDC/DCコンバータ60の他端(2次側とする)に第2の直流電力線62を接続する。
すなわち、第2のDC/DCコンバータ60は、実施例1における電力供給設備の構成例での直流電力線6を分割する。第2のDC/DCコンバータ60は双方向コンバータであり、太陽電池2の発電電力またはAC/DCインバータ5を介して受電した交流電源9の電力を蓄電装置4に充電でき、蓄電装置4の電力をAC/DCインバータ5を介して負荷10へ給電できる。
太陽電池2の構成によっては、第1のDC/DCコンバータ3の出力電圧が高く(例えば、1000V)なるため、実施例1~実施例3に記載の構成の場合、AC/DCインバータ5の電圧制御目標値である第1の電圧を高電圧に設定する(例えば、1000V)こととなり、結果として蓄電装置4の耐圧を高くする必要がある。しかし、第2のDC/DCコンバータ60を設置し、第1のDC/DCコンバータ3の出力電圧(1次側電圧)を降圧することで、蓄電装置4の高耐圧化を防止できる。
また、第2のDC/DCコンバータ60を絶縁型双方向コンバータとすることで、第1のDC/DCコンバータ3と、蓄電装置4との絶縁を取ることができる。これにより、例えば、第2の直流電力線62が劣化し導体部分が露出した箇所を人体が触れたとしても、電源である太陽電池2から人体までの電流経路が形成されないため、第1のDC/DCコンバータ3が非絶縁型(例えば昇圧チョッパ回路)であっても感電を防止できる。
本実施例において、第2のDC/DCコンバータ60は、動作時は常に1次側電圧と2次側電圧V2との比率を一定値Nにする制御を行う。すなわち(1次側電圧)=N×(2次側電圧)である。ここでは、N=20/7とする。また、第2のDC/DCコンバータ60の定格電力は、蓄電装置4の有するDC/DCコンバータ42の定格電力に等しい。
前述の第2のDC/DCコンバータ60による電圧比一定制御により、第2の直流電力線62の電圧が、実施例1で示した第1の電圧VD1(350V)、第2の電圧VD2(370V)、第3の電圧VD3(390V)、第4の電圧VD4(340V)のとき、第2のDC/DCコンバータ60の1次側電圧、すなわち第1の直流電力線61の電圧は、それぞれ第1の電圧VD1´(1000V)、第2の電圧VD2´(1057V)、第3の電圧VD3´(1114V)、第4の電圧VD4´(971V)となる。
本実施例において、蓄電装置4は実施例1と同様の動作を行う。すなわち、第2の直流電力線62の電圧値が、第1の電圧より高い電圧である第2の電圧以上のときと、第1の電圧より低い電圧である第4の電圧未満のとき、第2の直流電力線62の電圧制御を実施する。
AC/DCインバータ5の電圧制御目標値を第1の電圧VD1´に、第1のDC/DCコンバータ3がMPPT制御を終了して電圧制御を実施する閾値電圧を第3の電圧VD3´に設定する。AC/DCインバータ5が第1の直流電力線61の電圧を第1の電圧VD1´に制御できているとき、第2の直流電力線62の電圧は第1の電圧VD1となる。
実施例1で説明したように、AC/DCインバータ5は変換電力の上下限値により、第1の直流電力線61の電圧を第1の電圧VD1´に制御できず、第1の電圧VD1´から第2の電圧VD2´(1057V)に上昇または第4の電圧VD4´(971V)に下降する場合がある。このとき、第1の直流電力線61の電圧の上昇または下降に対応して、第2の直流電力線62の電圧も上昇または下降する。第1の直流電力線61の電圧が第2の電圧VD2´まで上昇したとすると、そのとき第2の直流電力線62の電圧は第2の電圧VD2に上昇し、蓄電装置4が第2の直流電力線62の電圧制御を開始する。蓄電装置4が電圧制御を実行しても、第2の直流電力線62の電圧が上昇し、第3の電圧VD3に到達したとすると、そのとき第1の直流電力線61の電圧は第3の電圧VD3´に上昇する。このとき、第1のDC/DCコンバータ3はMPPT制御を終了して第1の直流電力線61の電圧を制御する。
以上の通り、AC/DCインバータ5の電圧制御目標値を第1の電圧VD1´に、第1のDC/DCコンバータ3がMPPT制御を終了して電圧制御を実施する閾値電圧を第3の電圧VD3´に設定し、その他の制御、動作は実施例1に準じることで、本実施例における電力供給設備の構成例においても、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、実施例2および実施例3についても同様である。
図14に、本発明の実施例5における電力供給設備の構成例を示す。本実施例では、第2のDC/DCコンバータ60の1次側である第1の直流電力線61に第1のDC/DCコンバータ3、AC/DCインバータ5と蓄電装置4が接続されており、第2のDC/DCコンバータ60の2次側である第2の直流電力線62に蓄電装置4Aが接続されている。すなわち、第2のDC/DCコンバータ60の1次側、2次側のそれぞれに蓄電装置が接続されている。第2のDC/DCコンバータ60の定格電力は、蓄電装置4Aの有するDC/DCコンバータ422の定格電力に等しい。
第2のDC/DCコンバータ60は、実施例4と同様に電圧比一定制御(N=20/7)を実施する。すなわち、第2の直流電力線62の電圧が、実施例3で示した第1の電圧VD1(350V)、第2の電圧VD2(370V)、第3の電圧VD3(390V)、第4の電圧VD4(340V)、第2の電圧VD2(365V)、第2の電圧VD2A(375V)のとき、第1の直流電力線61の電圧は、それぞれ第1の電圧VD1´(1000V)、第2の電圧VD2´(1057V)、第3の電圧VD3´(1114V)、第4の電圧VD4´(971V)、第2の電圧VD2´(1043V)、第2の電圧VD2A´(1071V)となる。
AC/DCインバータ5の電圧制御目標値を第1の電圧VD1´に、第1のDC/DCコンバータ3がMPPT制御を終了して電圧制御を実施する閾値電圧を第3の電圧VD3´に設定する。また蓄電装置4が、電力供給設備制御部7から指令された充放電電力制御を中止し第1の直流電力線61の電圧制御を実行する閾値電圧を第2の電圧VD2´または第2の電圧VD2´、および第4の電圧VD4´に設定する。そして、その他の制御、動作は実施例3に準じることで、本実施例における電力供給設備の構成例においても、実施例3と同様の効果を得ることができる。
なお本実施例において、蓄電装置4および蓄電装置4Aはそれぞれ、実施例1の図7で示した電動移動体接続部611および電動移動体11の構成に置換可能である。
1…電力供給設備
2…太陽電池(再生可能エネルギー電源)
3…第1のDC/DCコンバータ
4、4A…蓄電装置
5…AC/DCインバータ
6…直流電力線
7…電力供給設備制御部
8…配電線
9…交流電源
10…負荷
12…受電電力系側部
13…交流出力停止指令
60…第2のDC/DCコンバータ
61…第1の直流電力線
62…第2の直流電力線

Claims (17)

  1. 交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、前記直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、前記直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置を含む電力供給設備であって、
    前記第1の変換装置は、前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御し、前記第2の変換装置は、前記第1の変換装置が前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御できず、前記直流電力線の電圧が前記第1の電圧より高く設定される第2の電圧を超過したとき、前記直流電力線の電圧を第2の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  2. 請求項1に記載の電力供給設備であって、
    前記第3の変換装置は、前記第2の変換装置が前記直流電力線の電圧を第2の電圧に制御できず、前記直流電力線の電圧が前記第2の電圧より高く設定される第3の電圧を超過したとき、前記直流電力線の電圧を第3の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  3. 請求項2に記載の電力供給設備であって、
    前記第3の変換装置は、前記直流電力線の電圧が前記第3の電圧以下のとき、前記再生可能エネルギー電源が出力する発電電力を最大電力点追従(MPPT)制御することを特徴とする電力供給設備。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力供給設備であって、
    前記第2の変換装置は、前記第1の変換装置が前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御できず、前記直流電力線の電圧が前記第1の電圧より低く設定される第4の電圧を下回ったとき、前記直流電力線の電圧を第4の電圧に制御を実施することを特徴とする電力供給設備。
  5. 交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、前記直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、前記直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置と、前記第1の変換装置、前記第2の変換装置、前記第3の変換装置に対して制御指令を与える電力供給設備制御部と、を含む電力供給設備であって、
    前記電力供給設備制御部は、前記第1の変換装置に前記制御指令として最大電力変換容量指令を送信し、前記第1の変換装置は、前記最大電力変換容量指令により指定された電力容量を限度として、前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  6. 請求項5に記載の電力供給設備であって、
    前記電力供給設備制御部は、前記第2の変換装置に前記制御指令として充放電電力指令または充放電電流指令を送信し、前記第2の変換装置は、前記第1の変換装置が前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御できず、前記直流電力線の電圧が第2の電圧を超過したときまたは前記第1の電圧より低い第4の電圧を下回ったとき、前記充放電電力指令または前記充放電電流指令を除外して、前記直流電力線の電圧を前記第2の電圧または前記第4の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  7. 請求項1に記載の電力供給設備であって、
    前記電力供給設備は、受電電力計測部を備え、前記受電電力計測部は、計測した受電電力が所定値を下回ったとき、出力停止指令を前記第1の変換装置に送信し、
    前記第1の変換装置は、前記出力停止指令を受信する前は前記直流電力線の電圧を第1の電圧に制御し、前記出力停止指令を受信した後は動作を停止し、
    前記第2の変換装置は、前記直流電力線の電圧が前記第2の電圧を超過したとき、前記直流電力線の電圧を前記第2の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  8. 請求項1に記載の電力供給設備であって、
    前記第1の変換装置と前記第3の変換装置が第1の直流電力線で第4の変換装置の一方端に接続され、前記第4の変換装置の他方端が第1の直流電力線を介して前記第2の変換装置に接続され、
    前記第4の変換装置は、前記第1の直流電力線の電圧の、第2の直流電力線の電圧に対する比率を一定値に制御し、
    前記第1の変換装置は、前記第1の直流電力線の電圧を前記第1の電圧に前記一定値を乗じた電圧値に制御し、
    前記第2の変換装置は、前記第1の変換装置が前記第1の直流電力線の電圧を前記第1の電圧に前記一定値を乗じた電圧値に制御できず、前記第2の直流電力線の電圧が前記第2の電圧を超過したとき、前記第2の直流電力線の電圧を前記第2の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  9. 請求項8に記載の電力供給設備であって、
    前記第3の変換装置は、前記第1の直流電力線の電圧が、第3の電圧に前記一定値を乗じた電圧値を超過したとき、前記直流電力線の電圧を前記第3の電圧に制御することを特徴とする電力供給設備。
  10. 請求項9に記載の電力供給設備であって、
    前記第3の変換装置は、前記第1の直流電力線の電圧が、前記第3の電圧に前記一定値を乗じた電圧値以下のとき、前記再生可能エネルギー電源が出力する発電電力を最大電力点追従(MPPT)制御することを特徴とする電力供給設備。
  11. 請求項8に記載の電力供給設備であって、
    前記第4の変換装置は、前記第2の直流電力線の電圧が前記第1の電圧よりも低い第4の電圧を下回ったとき、前記第2の直流電力線の電圧制御を実施することを特徴とする電力供給設備。
  12. 請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電力供給設備であって、
    蓄電池と、蓄電池の出力を電力変換する第2の変換装置で構成された蓄電装置が前記第1の直流電力線と前記第2の直流電力線に接続されており、
    前記第1の直流電力線に接続された前記蓄電装置は、前記第1の直流電力線の電圧が、前記第2の電圧に前記一定値を乗じた電圧値を超過したとき、前記第1の直流電力線の電圧制御を実施することを特徴とする電力供給設備。
  13. 請求項12に記載の電力供給設備であって、
    前記第1の直流電力線に接続された前記蓄電装置は、前記第1の直流電力線の電圧が、前記第1の電圧よりも低い第4の電圧に前記一定値を乗じた電圧値を下回ったとき、前記第1の直流電力線の電圧制御を実施することを特徴とする電力供給設備。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力供給設備であって、
    前記蓄電池は、電動移動体に搭載されることを特徴とする電力供給設備。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電力供給設備であって、
    蓄電池と、蓄電池の出力を電力変換する第2の変換装置で構成された蓄電装置が複数組前記直流電力線に接続されており、前記蓄電装置は指令された充放電電力制御を中止し、直流電力線の電圧制御を実行する閾値を、前記蓄電装置ごとに設定することを特徴とする電力供給設備。
  16. 交流電力線と直流電力線の間に配置されて電力変換を行う第1の変換装置と、前記直流電力線と蓄電池の間に配置されて電力変換を行う第2の変換装置と、前記直流電力線と再生可能エネルギー電源の間に配置されて電力変換を行う第3の変換装置を含む電力供給設備であって、
    前記第1の変換装置、前記第2の変換装置、前記第3の変換装置に対して制御指令を与える電力供給設備制御部と、前記第1の変換装置、前記第2の変換装置、前記第3の変換装置の夫々に設けられ、前記直流電力線の電圧を第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧に夫々制御する電圧調整部を備え、電圧調整部により前記直流電力線の電圧を第1の電圧、第2の電圧、第3の電圧のいずれかに制御することを特徴とする電力供給設備。
  17. 請求項16に記載の電力供給設備であって、
    前記電力供給設備制御部は長周期での制御を行い、前記電圧調整部は短周期での制御を行うことを特徴とする電力供給設備。
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