JP2023044009A - 制御装置、交換レンズ、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、交換レンズ、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023044009000001
【課題】シフト振れ及び角度振れによる像振れを適切に補正可能な制御装置を提供すること。
【解決部】制御装置は、第1振れによる像振れをカメラとレンズの一方の第1装置と他方の第2装置で検出可能であると共に、第2振れによる像振れを第1装置のみで検出可能なシステムに設けられ、第1装置の第1補正部による補正の補正可能量に関する情報を取得する取得部と、光学情報に基づいて第1補正部のみで第2振れによる像振れを補正するか否かを判定する判定部と、第1補正部のみで第2振れによる像振れを補正すると判定された場合、第1補正部の駆動に関する情報を第1及び第2振れによる像振れに対する駆動量を別々に算出する情報に設定し、第1補正部のみで第2振れによる像振れを補正しないと判定された場合、第1補正部の駆動に関する情報を第1及び第2振れによる像振れに対する駆動量を併せて算出する情報に設定する設定部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、交換レンズ、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラムに関する。
従来、光学的に像振れを低減するために、交換レンズに設けられた補正レンズ及びカメラ本体に設けられた撮像素子を光軸に対して移動させるカメラシステムが知られている。特許文献1には、撮像素子の移動による補正量と補正レンズの移動による補正量との比率を変更する構成が開示されている。
特開2009-265182号公報
像振れの原因として、回転運動に基づく角度振れ以外に、光軸に対して平行又は垂直な方向に加わる、所謂シフト振れがある。特許文献1の構成において、シフト振れによる像振れを補正するためには、カメラ本体と交換レンズにシフト振れによる像振れを検出する仕組みを設けたり、シフト振れによる像振れを補正するための情報を頻繁にやり取りしたりする必要がある。カメラ本体と交換レンズにシフト振れによる像振れを検出する仕組みを設けると、部品点数が増加してしまう。また、シフト振れによる像振れを補正するための情報を頻繁にやり取りすると、処理が煩雑になってしまう。また、補正レンズと撮像素子の一方でシフト振れによる像振れを補正し、両方で角度振れによる像振れを補正する場合にシフト振れによる像振れ量が大きいと、シフト振れによる像振れを補正する側が角度振れによる像振れを補正できなくなる可能性がある。
本発明は、シフト振れ及び角度振れによる像振れを適切に補正可能な制御装置、交換レンズ、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、カメラ本体とカメラ本体に通信可能に装着される交換レンズの一方である第1装置に設けられた第1振れ補正手段と、他方である第2装置に設けられた第2振れ補正手段とを備え、第1の振れによる像振れを第1装置と第2装置の双方で検出可能であると共に、第2の振れによる像振れを第1装置のみで検出可能であるカメラシステムに設けられた制御装置であって、第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量に関する情報を取得する取得部と、交換レンズの光学情報に基づいて、第1振れ補正手段のみを用いて第2の振れによる像振れを補正するかどうかを判定する判定部と、判定部が第1振れ補正手段のみを用いて第2の振れによる像振れを補正すると判定した場合、第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、第1の振れによる像振れに対する駆動量と第2の振れによる像振れに対する駆動量とを別々に算出するための情報に設定し、判定部が第1振れ補正手段のみを用いて第2の振れによる像振れを補正しないと判定した場合、第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、第1の振れによる像振れに対する駆動量と第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定する設定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、シフト振れ及び角度振れによる像振れを適切に補正可能な制御装置、交換レンズ、撮像装置、カメラシステム、制御方法、及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。 像振れ補正部のブロック図である。 被写体が撮像光学系を通じて像面に結像する際の光路図である。 像振れ補正時の振れ補正手段の駆動量の設定を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るカメラシステムのブロック図である。カメラシステムは、カメラ本体(撮像装置)100、及びカメラ本体100に通信可能に装着される交換レンズ101を有する。カメラ本体100と交換レンズ101の一方は第1装置、他方は第2装置として構成される。
カメラ本体100は、カメラMPU102、操作部103、撮像素子104、カメラ側接点端子105、カメラ側ジャイロセンサ106、撮像素子アクチュエータ107、撮像素子位置センサ108、加速度センサ109、及び背面ディスプレイ116を備える。
カメラMPU102は、カメラ本体100及び交換レンズ101の制御全体を司るコントローラであり、操作部103からの入力に応じて、自動露出(AE)、自動焦点調節(AF)、及び撮像等の様々な動作を制御する。また、カメラMPU102は、カメラ側接点端子105及び交換レンズ101に設けられたレンズ側接点端子112を通じて交換レンズ101に設けられたレンズMPU110との間で各種命令や情報を通信する。カメラ側接点端子105及びレンズ側接点端子112には、カメラ本体100から交換レンズ101に対して電源を供給するための電源端子も含まれている。
操作部103は、各種撮像モードの設定を行うモードダイヤルや、撮像準備動作や撮像の開始を指示するためのレリーズボタン等を備える。レリーズボタンの半押し操作によって第1スイッチ(SW1)がオンになり、全押し操作により第2スイッチ(SW2)がオンになる。SW1のオンに応じて撮像準備動作としてのAE及びAFが行われ、SW2のオンに応じてAE設定の確定及びAFの停止等が行われると共に、撮像(露光)の開始が指示される(SW2-1のオン)。該指示から所定時間後に実際の露光が開始される(SW2-2のオン)。SW2-1及びSW2-2は、設定された露光時間が経過し、撮像が終了したタイミングでオフされる。SW1、SW2-1、及びSW2-2のオフ/オンは、通信によりカメラMPU102からレンズMPU110に通知される。
撮像素子104は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成され、後述する撮像光学系により形成される被写体像を光電変換して撮像信号を生成する。カメラMPU102は、撮像素子104からの撮像信号を用いて映像信号を生成する。
カメラ側ジャイロセンサ106は、手振れ等によるカメラ本体100に加わる角度振れ(カメラ振れ。第1の振れ)を検出して角速度信号としてのカメラ振れ検出信号を出力する。カメラMPU102は、カメラ振れ検出信号と後述するIIS補正比率とに基づいて撮像素子アクチュエータ107を駆動することで、撮像素子104を後述する撮像光学系の光軸に直交する方向の成分を含む方向へ移動させる。これにより、カメラ振れによる像振れを低減(補正)することができる。この際、カメラMPU102は、撮像素子位置センサ108により検出される撮像素子104の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくように撮像素子アクチュエータ107のフィードバック制御を行う。上記構成により、撮像素子104の移動による像振れ補正(以下、IISという)が行われる。
加速度センサ109は、カメラ側ジャイロセンサ106の出力と合わせて回転振れが生じている中心位置から加速度センサ109までの距離を計測する。該距離を元にカメラ本体100に加わるシフト振れ(第2の振れ)による像振れが検出される。IISは、カメラ側上下方向(ピッチ方向)のカメラ振れ及び左右方向(ヨー方向)のカメラ振れによる像振れに対して行われると共に、シフト振れによる像振れに対して行われる。
背面ディスプレイ116は、カメラMPU102が撮像素子104からの撮像信号を用いて生成した映像信号に対応する映像を表示する。撮像前においては、ユーザは表示される映像をファインダ映像(ライブビュー映像)として観察することができる。また、撮像後においては、背面ディスプレイ116に撮像により生成された記録用の静止画又は動画を表示することができる。本実施形態における「撮像」とは、記録用撮像を意味する。
交換レンズ101は、像振れ補正レンズ114を含む撮像光学系、レンズMPU110、レンズ側ジャイロセンサ111、レンズ側接点端子112、レンズアクチュエータ113、及びレンズ位置センサ115を備える。
レンズ側ジャイロセンサ111は、交換レンズ101に加わる角度振れ(レンズ振れ。第1の振れ)を検出して角速度信号としてのレンズ振れ検出信号を出力する。レンズMPU110は、レンズ振れ検出信号と後述するOIS補正比率とに基づいてレンズアクチュエータ113を駆動することで、像振れ補正レンズ114を撮像光学系の光軸に直交する方向の成分を含む方向へ移動させる。これにより、レンズ振れによる像振れを低減(補正)することができる。この際、レンズMPU110は、レンズ位置センサ115により検出される像振れ補正レンズ114の位置(移動中心である光軸上の位置からの移動量)が目標位置に近づくようにレンズアクチュエータ113のフィードバック制御を行う。上記構成により、像振れ補正レンズ114の移動による像振れ補正(以下、OISという)が行われる。
また、レンズMPU110は、本実施形態では、図1(b)に示されるように、取得部110a、判定部110b、及び設定部110cを備える。
以下、図2を参照して、カメラシステムの像振れ補正部の構成を説明する。図2は、像振れ補正部のブロック図である。像振れ補正部は、カメラMPU102の一部である像振れ補正部201、及びレンズMPU110の一部である像振れ補正部301を備える。
像振れ補正部201は、オフセット除去部202、角度変換部203、レンズ通信送信部204、レンズ通信受信部205、協調駆動制御部206、撮像素子駆動制御部207、回転半径算出部208、及びシフト振れ補正量算出部209を備える。オフセット除去部202は、カメラ側ジャイロセンサ106により検出された角速度信号から、オフセット成分を除去する。角度変換部203は、オフセット除去部202から出力された角速度信号を角度信号に変換する。レンズ通信送信部204は、像振れ補正に関する情報を像振れ補正部301のカメラ通信受信部305に送信する。レンズ通信受信部205は、像振れ補正部301のカメラ通信送信部304から送信された像振れ補正に関する情報を受信する。協調駆動制御部206は、カメラMPU102の内部情報及びレンズ通信受信部205が受信した像振れ補正に関する情報に基づいて、IISで補正する像振れ量を決定する。撮像素子駆動制御部207は、角度変換部203から出力された角度信号と協調駆動制御部206から出力された像振れ量とを用いて、撮像素子104の駆動制御信号を生成する。回転半径算出部208は、加速度センサ109から出力された信号、オフセット除去部202から出力された角速度信号、及びレンズ通信受信部205が受信したレンズ内部情報を用いて、カメラ本体100に加わる振れの回転半径を算出する。シフト振れ補正量算出部209は、回転振れが生じている中心位置から加速度センサ109までの距離、加速度センサ109から撮像面までの距離、及びレンズ通信受信部205が受信した像振れ補正に関する情報を用いてシフト振れ補正量を算出する。なお、加速度センサ109から撮像面までの距離はカメラ内部情報であり、シフト振れ補正量算出部209が用いる像振れ補正に関する情報は前側主点位置に関する情報である。
像振れ補正部301は、オフセット除去部302、角度変換部303、カメラ通信送信部304、カメラ通信受信部305、協調駆動制御部306、及び像振れ補正レンズ駆動制御部307を備える。オフセット除去部302は、レンズ側ジャイロセンサ111により検出された角速度信号から、オフセット成分を除去する。角度変換部303は、オフセット除去部302から出力された角速度信号を角度信号に変換する。カメラ通信送信部304は、像振れ補正に関する情報を像振れ補正部201のレンズ通信受信部205に送信する。カメラ通信受信部305は、像振れ補正部201のレンズ通信送信部204から送信された像振れ補正に関する情報を受信する。協調駆動制御部306は、レンズMPU110の内部情報及びカメラ通信受信部305が受信した像振れ補正に関する情報に基づいて、IISとOISの協調駆動制御を行う。その際、協調駆動制御部306は、各振れ補正手段で補正する像振れ量を決定するための補正比率演算を行う。また、協調駆動制御部306は、レンズMPU110の内部情報及びカメラ通信受信部305が受信した像振れに関する情報を用いて、補正比率、IISに必要な敏感度に関するレンズ内部情報、及び像振れ補正の分割方法を切り替える判断を行う。像振れ補正レンズ駆動制御部307は、角度変換部303から出力された角度信号を用いて、像振れ補正レンズ114の駆動制御信号を生成する。
以下、図3を参照して、カメラ本体100の振れ量と回転中心及び像面での影響について説明する。図3は、被写体が撮像光学系を通じて像面に結像する際の光路図である。
図3(a)は、カメラ本体100に振れが生じていない状態を示している。
図3(b)は、図3(a)の状態から撮像光学系の前側主点位置を中心としてカメラ本体100が角度θだけ回転した場合、すなわち角度θの角度振れが発生した場合の光路図を示している。角度θは、カメラ側ジャイロセンサ106又はレンズ側ジャイロセンサ111によって検出可能である。このとき、撮像面での結像位置の変位量(像振れ量)Δx’は、撮像光学系の後側主点位置から撮像面までの距離をs’とするとき、以下の式で表される。
Figure 2023044009000002
本実施形態では、上記式を用いることで、カメラ本体100及び交換レンズ101の双方で角度振れによる像振れ量を検出可能である。
撮像素子駆動制御部207や像振れ補正レンズ駆動制御部307は、撮像面において像がs’θだけ移動する目標駆動量Kθを用いて撮像素子104や像振れ補正レンズ114を駆動することで角度振れによる像振れを補正可能である。角度振れによる像振れをIISで補正する場合、撮像素子104の駆動量はs’θであるが、OISで補正する場合、像振れ補正レンズ114の移動可能量と像面移動量との関係を示す敏感度により、実際の像振れ補正レンズ114の駆動量を調整する必要がある。すなわち、係数Kは、IISとOISでは実際には異なるが、同じ像振れ量を補正するためのものとなる。また、図2で説明したように、IISとOISの協調駆動制御を行う場合、カメラ本体100及び交換レンズ101で検出可能な変位量Δx’を分割して補正するように、補正比率を掛けて分割補正を行う。
図3(c)は、図3(a)の状態から任意の回転中心位置を中心としてカメラ本体100が角度θだけ回転した場合の光路図を示している。この場合、カメラ本体100が撮像光学系の前側主点位置を中心に角度θだけ回転し、更に変位量Δxだけシフト移動した場合と同義である。すなわち、角度θの角度振れと変位量Δxのシフト振れが発生した状態である。このとき、撮像面での結像位置は、角度振れによってΔx’だけ変位し、シフト振れによってΔx’だけ変位するため、以下の式で表される。
Figure 2023044009000003
なお、βは撮像光学系の撮影倍率、lは撮像光学系の前側主点位置からカメラ本体100の回転中心位置までの距離である。距離lは、ジャイロセンサのみでは検出不可能であり、加速度センサ109等からの情報を用いることで算出可能である。本実施形態では、加速度センサ109が搭載されているカメラ本体100において、撮像素子104を駆動することでシフト振れによる像振れを補正する。すなわち、IISとOISの協調駆動制御を行う場合、角度振れによる変位量Δx’はIISとOISで分割補正を行い、シフト振れによる変位量Δx’はIISのみで補正することとなる。
図3(d)は、図3(c)における任意の回転中心位置を撮像面と光軸の交点に固定した場合の光路図を示している。このとき、距離lは、撮像光学系の前側主点位置から撮像面までの既知の距離である。したがって、撮像面での結像位置の変位量Δx’は、以下の角度θの関数で表される。
Figure 2023044009000004
撮像素子駆動制御部207や像振れ補正レンズ駆動制御部307は、撮像面において像がs’+lβだけ移動する目標駆動量Kθを用いて撮像素子104や像振れ補正レンズ114を駆動することで角度振れ及びシフト振れによる像振れを補正可能である。係数Kは、距離lが既知の距離であるため、加速度センサ109が搭載されていない交換レンズ101においても導出可能である。また、係数Kは、IISとOISでは実際には異なるが、同じ像振れ量を補正するためのものとなる。
一般に、手持ち撮影において、撮影者はカメラ本体100を保持して撮影を行うため、カメラ本体100の回転中心位置から撮像面までの距離は10~30cm等の比較的短めになることが想定される。一方、距離lは、前側主点位置からカメラ本体100の回転中心位置までの距離である。望遠レンズ等のレンズでは前側主点位置が撮像面から1m以上離れることもあるため、距離lが支配的になる場合がある。言い換えると、上記条件では撮影倍率βが比較的小さくても、シフト振れによる変位量Δx’が大きくなる。厳密に角度振れによる変位量Δx’とシフト振れによる変位量Δx’とを切り分けて補正する場合、IISにおける補正可能量が小さいと、IISの補正可能量を先に使い切ってしまい、OISの補正可能量を適切に使い切れない場合がある。この場合、シフト振れによる変位量Δx’が大きかったり、距離lが固定とみなしても差し支えなかったりする条件下では、係数Kを用いて角度振れによる変位量Δx’とシフト振れによる変位量Δx’を併せて分割補正したほうがよい。これにより、良好な撮影結果を得られる。
以下、図4を参照して、レンズMPU110により実行される像振れ補正時の振れ補正手段の駆動量の設定について説明する。図4は、像振れ補正時の振れ補正手段の駆動量の設定を示すフローチャートである。本フローは、カメラ本体100の電源投入後、交換レンズ101に電源が供給され、カメラ本体100と交換レンズ101とが通信を開始すると、任意のタイミングで開始される。
ステップS401では、レンズMPU110(取得部110a)は、カメラMPU102からIISの補正可能量に関する情報を受信する。
ステップS402では、レンズMPU110(判定部110b)は、交換レンズ101の光学情報に基づいて、シフト振れによる像振れを見込み補正する(撮像素子104のみを用いてシフト振れによる像振れを補正する)かどうかを判定する。具体的には、レンズMPU110はまず、メモリ内の情報からOISの補正可能角、倍率、及び前側主点位置の情報を参照し、シフト振れによる像振れ量を算出する。例えば、OISの補正可能角の半分量の回転が前側主点位置を中心に発生した場合、レンズMPU110はシフト振れによる像振れ量を算出する。次に、レンズMPU110は、シフト振れによる像振れ量がIISの補正可能量より小さいかどうか、及び前側主点位置から撮像面までの距離が所定値より長いかどうかの少なくとも一方に基づいて、シフト振れによる像振れを見込み補正するかどうかを判定する。シフト振れによる像振れ量がIISの補正可能量よりも大きい場合、角度振れとシフト振れによる像振れを分けて補正することで、OISの補正可能量が余っているにも関わらず、IISの補正可能量が足りなくなり、像振れを補正しきれないことが起こりうる。前側主点位置から撮像面までの距離が所定値より長い場合も同様である。シフト振れによる像振れを見込み補正する(撮像素子104のみを用いてシフト振れによる像振れを補正しない)と判定された場合、ステップS403に進む。そうでない(撮像素子104のみを用いてシフト振れによる像振れを補正する)と判定された場合、ステップS406に進む。
ステップS403では、レンズMPU110(設定部110c)は、カメラ本体100に対してシフト振れによる像振れの補正を禁止する通知を行う。本ステップの処理以降、図3(d)で説明した防振を行うことで、角度振れとシフト振れによる像振れを併せて補正する敏感度で補正駆動が行われる。
ステップS404では、レンズMPU110(設定部110c)は、OIS駆動用の係数(像振れ補正レンズ114の駆動に関する情報)を係数K基準に設定する。具体的には、レンズMPU110は、像振れ補正レンズ114の駆動に関する情報を、角度振れによる像振れに対する駆動量とシフト振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定する。
ステップS405では、レンズMPU110(設定部110c)は、カメラ本体100に対して、カメラ本体100がIIS駆動用の係数(撮像素子104の駆動に関する情報)を係数K基準に設定するための情報を送信する。具体的には、レンズMPU110は、撮像素子104の駆動に関する情報を、角度振れによる像振れに対する駆動量とシフト振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定する。これにより、カメラ本体100と交換レンズ101で角度振れとシフト振れによる像振れを併せて分割補正することができるため、両方の補正可能量を有効に使い切ることができる。
ステップS406では、レンズMPU110(設定部110c)は、OIS駆動用の係数(像振れ補正レンズ114の駆動に関する情報)を係数K基準に設定する。具体的には、レンズMPU110は、像振れ補正レンズ114の駆動に関する情報を、角度振れによる像振れに対する駆動量を算出するための情報に設定する。
ステップS407では、レンズMPU110(設定部110c)は、カメラ本体100に対して、カメラ本体100がIIS駆動用の係数(撮像素子104の駆動に関する情報)を係数K基準に設定するための情報を送信する。具体的には、レンズMPU110は、撮像素子104の駆動に関する情報を、角度振れによる像振れに対する駆動量とシフト振れによる像振れに対する駆動量とを別々に算出するための情報に設定する。これにより、角度振れとシフト振れによる像振れを分離し、角度振れによる像振れをIISとOISで分割補正し、シフト振れによる像振れをカメラ本体100で算出して補正することができる。
以上説明したように本実施形態の構成によれば、シフト振れによる像振れを見込みで補正できる場合、角度振れとシフト振れによる像振れを見込みで補正し、カメラ本体100と交換レンズ101で振れ補正に用いる補正係数を合わせることができる。これにより、角度振れとシフト振れによる像振れを併せてOISとIISで分割補正することで、それぞれの補正可能量を有効に使うことができる。
なお、本実施形態では、交換レンズ101がシフト振れによる像振れを補正する場合について説明したが、交換レンズ101とカメラ本体100の役割を入れ替えてもよい。この場合、カメラMPU102は、取得部、判定部、及び設定部を備える。また、交換レンズ101が加速度センサを用いて回転半径を算出し、シフト振れ補正量を求めればよい。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 カメラ本体
101 交換レンズ
102 カメラMPU(制御装置)
104 撮像素子(第1振れ補正手段又は第2振れ補正手段)
110 レンズMPU(制御装置)
114 像振れ補正レンズ(第2振れ補正手段又は第1振れ補正手段)

Claims (14)

  1. カメラ本体と前記カメラ本体に通信可能に装着される交換レンズの一方である第1装置に設けられた第1振れ補正手段と、他方である第2装置に設けられた第2振れ補正手段とを備え、第1の振れによる像振れを前記第1装置と前記第2装置の双方で検出可能であると共に、第2の振れによる像振れを前記第1装置のみで検出可能であるカメラシステムに設けられた制御装置であって、
    前記第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量に関する情報を取得する取得部と、
    前記交換レンズの光学情報に基づいて、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正するかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定した場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2の振れによる像振れに対する駆動量とを別々に算出するための情報に設定し、前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定した場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定する設定部とを有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記設定部は、
    前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定した場合、前記第2振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量を算出するための情報に設定し、
    前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定した場合、前記第2振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記設定部は、前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定した場合、前記第1の装置に対して前記第2振れによる像振れの補正を禁止させる通知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記光学情報は、前記第2振れ補正手段を用いた補正の補正可能量に関する情報、前記交換レンズに設けられた撮像光学系の倍率、及び前記撮像光学系の前側主点位置に関する情報の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 前記第1の振れによる像振れに対する駆動量を算出するための情報は、前記交換レンズに設けられた撮像光学系の後側主点位置から前記カメラ本体に設けられた撮像素子の撮像面までの距離を含み、
    前記第2の振れによる像振れに対する駆動量を算出するための情報は、前記撮像光学系の倍率、及び前記撮像光学系の前側主点位置から前記カメラ本体の回転中心位置までの距離を含み、
    前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報は、前記後側主点位置から前記撮像面までの距離、前記撮像光学系の倍率、及び前記前側主点位置から前記カメラ本体の回転中心位置までの距離を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
  6. 前記判定部は、前記第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量が前記第2の振れによる像振れ量よりも大きい場合、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定し、前記第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量が前記第2の振れによる像振れ量よりも小さい場合、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置。
  7. 前記判定部は、前記交換レンズに設けられた撮像光学系の前側主点位置から前記カメラ本体に設けられた撮像素子の撮像面までの距離が所定値よりも短い場合、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定し、前記前側主点位置から前記撮像面までの距離が前記所定値よりも長い場合、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の制御装置。
  8. 前記第1の振れは、ジャイロセンサにより検出される情報に基づく角度振れであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御装置。
  9. 前記第1の振れは、加速度センサにより検出される情報に基づくシフト振れであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御装置。
  10. 撮像光学系と、
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置とを有することを特徴とする交換レンズ。
  11. 撮像素子と、
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  12. カメラ本体と前記カメラ本体に通信可能に装着される交換レンズの一方である第1装置に設けられた第1振れ補正手段と、他方である第2装置に設けられた第2振れ補正手段とを備え、第1の振れによる像振れを前記第1装置と前記第2装置の双方で検出可能であると共に、第2の振れによる像振れを前記第1装置のみで検出可能であるカメラシステムであって、
    前記第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量に関する情報を取得する取得部と、
    前記交換レンズの光学情報に基づいて、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正するかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定した場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2の振れによる像振れに対する駆動量とを別々に算出するための情報に設定し、前記判定部が前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定した場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定する設定部とを有することを特徴とするカメラシステム。
  13. カメラ本体と前記カメラ本体に通信可能に装着される交換レンズの一方である第1装置に設けられた第1振れ補正手段と、他方である第2装置に設けられた第2振れ補正手段とを備え、第1の振れによる像振れを前記第1装置と前記第2装置の双方で検出可能であると共に、第2の振れによる像振れを前記第1装置のみで検出可能であるカメラシステムの制御方法であって、
    前記第1振れ補正手段を用いた補正の補正可能量に関する情報を取得するステップと、
    前記交換レンズの光学情報に基づいて、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正するかどうかを判定するステップと、
    前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正すると判定された場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2の振れによる像振れに対する駆動量とを別々に算出するための情報に設定し、前記第1振れ補正手段のみを用いて前記第2の振れによる像振れを補正しないと判定された場合、前記第1振れ補正手段の駆動に関する情報を、前記第1の振れによる像振れに対する駆動量と前記第2振れによる像振れに対する駆動量とを併せて算出するための情報に設定するステップとを有することを特徴とする制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法をカメラ本体又は交換レンズのコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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