JP2023043867A - 軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法 - Google Patents

軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着面に残る気泡痕の抑制が可能な、熱硬化性樹脂を用いた軟磁性合金材料の積層体の製造方法を提供する。【解決手段】本発明は、第1の軟磁性合金薄帯に熱硬化性樹脂接着剤を塗布する第1の工程と、前記第1の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯を加熱する第2の工程と、第2の軟磁性合金薄帯と、前記第2の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯とを加熱状態で、前記熱硬化性樹脂接着剤を介して貼り合わせて積層体を得る第3の工程と、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させる第4の工程とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法に関する。
軟磁性合金材料のうち、非晶質合金(アモルファス合金)は、通常の結晶質合金に比べて、機械的特性、磁気特性、耐食性等において、優れた特性を示すことが知られている。特に、Fe基やCo基の非晶質合金は、結晶粒界が形成されないことから、保磁力の小さい軟磁性材料にできることが知られている。非晶質合金は、製法上、極薄な薄帯として製造されるため、非晶質合金薄帯を用いた製品の製造においては、非晶質合金薄帯を積層して、積層体とすることで、加工性やハンドリング性を高める技術の開発が進んでいる。
特許文献1には、アモルファス合金薄帯および/またはナノ結晶磁性合金薄帯を積層し、この積層物の層間を固定する技術として、エポキシ樹脂を塗布・積層し、150℃で1時間硬化させる技術が開示されている。また、特許文献2には、アモルファス金属薄帯同士がポリアミドイミド樹脂を介して熱圧着された積層体であって、前記熱圧着する温度が、前記ポリアミドイミド樹脂のガラス転移点の30℃以上90℃以下(具体的には300~360℃)であることを特徴とする積層体の技術が開示されている。
特開平7-278763号公報 特開2009-194724号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された技術では、熱硬化性接着剤(以下、熱硬化性樹脂とも言う。)を用いて積層物の層間を固定した軟磁性合金材料の積層体を製造する場合、接着面に気泡痕が残り、その結果、接着強度の低下や積層体の厚みのバラツキなどの品質低下の原因となる課題がある。
そこで本発明では、接着面に残る気泡痕の抑制が可能な、熱硬化性樹脂を用いた軟磁性合金材料の積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の軟磁性合金薄帯に熱硬化性樹脂接着剤を塗布する第1の工程と、前記第1の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯を加熱する第2の工程と、第2の軟磁性合金薄帯と、前記第2の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯とを加熱状態で、前記熱硬化性樹脂接着剤を介して貼り合わせて積層体を得る第3の工程と、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させる第4の工程とを有する軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法である。
また、本発明は、前記第1の工程の前に、コイル状に巻かれた、前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を、それぞれ巻き出す工程を有するとともに、前記第4の工程で得られた前記積層体を、コイル状に巻き取る工程を有することが好ましい。
また、本発明は、前記第3の工程では、前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を貼り合わせる際、加熱しながら前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯の貼り合わせ方向から、押し当て力を加えることが好ましい。
また、本発明は、前記第2の工程では、前記熱硬化性樹脂接着剤のガラス転移点をTg(℃)としたとき、前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を、Tg-150(℃)以上、Tg+20(℃)未満の温度範囲で、1秒以上15秒以下で保持することが好ましい。
また、本発明は、前記第4の工程では、前記熱硬化性樹脂接着剤のガラス転移点をTg(℃)としたとき、前記第3の工程で得られた前記積層体を、Tg-10(℃)以上、Tg+20(℃)未満の温度範囲で、25秒以上180秒以下で保持することが好ましい。
また、本発明は、前記軟磁性合金薄帯は、アモルファス合金薄帯又はナノ結晶合金薄帯であり、前記熱硬化性樹脂接着剤は、エポキシ樹脂であることが好ましい。
本発明によれば、接着面に残る気泡痕を抑制可能な、熱硬化性樹脂を用いた軟磁性合金材料の積層体の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態における軟磁性合金薄帯の積層体の模式図である。 本発明の一実施形態における軟磁性合金薄帯の積層体を接着(接合)する工程の模式図である。 本発明の一実施形態におけるフレキソ印刷装置の模式図である。 本発明の一実施形態におけるロールトウロール(RolltoRoll)を用いた場合の積層体製造工程の模式図である。 本発明に係る実施例で用いた軟磁性合金薄帯の積層体(試験片)の模式図である。 本発明に係る実施例に用いたピール強度の試験治具の模式図である。 本発明の一実施形態における、第2の工程から第4の工程を一定の温度管理がされた乾燥炉内で行う装置の概念図である。 本発明の一実施形態における、第2の工程から第4の工程を一定の温度管理がされた乾燥炉内で行う装置の乾燥炉内での軟磁性合金薄帯の温度変化を示すグラフである。 温度センサー15の構成を示す模式図である。
以下、本発明に係る積層体の製造方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
本発明の実施形態は、
第1の軟磁性合金薄帯に熱硬化性樹脂接着剤を塗布する第1の工程と、前記第1の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯を加熱する第2の工程と、第2の軟磁性合金薄帯と、前記第2の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯とを加熱状態で、前記熱硬化性樹脂接着剤を介して貼り合わせて積層体を得る第3の工程と、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させる第4の工程とを有する軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法である。本実施形態では、複数の軟磁性合金薄帯に熱硬化性樹脂接着剤を塗布した後、それらの軟磁性合金薄帯を貼り合わせる前に、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させずに加熱することによって、貼り合わせた後の接着面に残る気泡痕を抑制することを可能とする。
(第一の実施形態)
図1~図3を用いて、軟磁性合金薄帯の積層体11の製造方法に係る第一の実施形態を詳細に説明する。図1は、軟磁性合金薄帯の積層体11の断面模式図であり、図2は、軟磁性合金薄帯同士を接着(接合)する工程を示した図である。
本実施形態は、第1の軟磁性合金薄帯1aに熱硬化性樹脂接着剤(以下、熱硬化性樹脂2と示す)を塗布する第1の工程と、前記第1の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯を、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させずに加熱する第2の工程と、前記第2の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯1aと、前記第2の軟磁性合金薄帯1bと、を加熱しながら熱硬化性樹脂2を介して貼り合わせて積層体を得る第3の工程と、貼り合わされた第1および第2の軟磁性合金薄帯1a、1bに熱処理を行い、前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させる第4の工程と、を有する軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法である。
<第1の工程>
まず、第1の軟磁性合金薄帯1aに熱硬化性樹脂2を塗布する。
[軟磁性合金薄帯]
本実施形態に係る軟磁性合金薄帯としては、非晶質合金薄帯(アモルファス合金薄帯)、例えば、Metglas社製2605HB1M材などのFe系アモルファス合金薄帯を用いることができる。「2605HB1M」は、日立金属株式会社の登録商標である。
また、軟磁性合金薄帯として、非晶質合金薄帯に熱処理を加えるなどしてナノ結晶が晶出したナノ結晶合金薄帯を用いることもできる。例えば、飽和磁束密度が1.6T以上であるナノ結晶合金薄帯を用いることが好ましい。これらの軟磁性合金薄帯1aの厚みは、特に制限されないが、例えば、10~100μm、好ましくは10~30μmのものであると良い。
[熱硬化性樹脂]
接着(接合)目的で用いられる熱硬化性樹脂2としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂などがある。それぞれ、積層体11が晒される環境、使用用途に応じて選択することができる。特に、耐熱性が高く、かつガラス転移点(Tg)が比較的高い観点から、エポキシ樹脂が好ましい。また、溶剤に水を加えて使用する1液型と、液剤と硬化剤を所定比率で混合撹拌してから使用する2液型とがある。例えば、エポキシ樹脂の1液型の場合には、比較的安価で、かつ有機溶剤等の溶剤を使用しないので、作業環境や安全の管理も容易で、製造コストも低減できる。
熱硬化性樹脂2の粘度は、特に制限されないが、例えば、耐熱温度が高いエポキシ樹脂を選定すると、粘度が高くなる傾向がある。
[接着剤の塗布方法]
軟磁性合金薄帯1aの表面に、熱硬化性樹脂を塗布する方法としては、フレキソ印刷(方式)やコーター方式などがある。フレキソ印刷であれば、塗布膜厚を制御することが可能である。
なお、本実施形態でいう高粘度の範囲とは、具体的には、2.0Pa・s以上を意味する。
ここで、熱硬化性樹脂2の粘度が高いと、例えば、搬送中の軟磁性合金薄帯1a表面に塗布しても濡れ広がり難くでき、ロールトウロールでの連続生産方式などを用いて軟磁性合金薄帯の積層体を製造する場合に有効である。
図3を用いて、フレキソ印刷装置を用いた、フレキソ印刷による塗布について説明する。
フレキソ印刷は、被刷体3aに塗布したい液剤3bを、外周面に凹凸形状が施されたアニロックスロール3cの凹部に溜めて、凹部に溜まった液剤3bを転写ロール3dに転写し(図3中の矢印方向に回転)、転写ロール3dに転写した液剤3bを、さらに被刷体3aに転写させるものである。また、ドクターブレード3eとよばれる治具を用いて、アニロックスロール3c外周面の凹部に溜まる液剤3bが一定量になるよう掻き取ることで、塗膜厚を一定にできる仕組みを有している。
本実施形態では、被刷体3aを軟磁性合金薄帯1aもしくは軟磁性合金薄帯1b、液剤3bを熱硬化性樹脂2とできる。また、アニロックスロール3c、転写ロール3dは、樹脂製、金属製やセラミックス製であってもよい。
軟磁性合金薄帯1a、1b表面に塗布する際の塗膜厚さは、2~10μm程度であれば良い。積層方向の高さを制限される場合には、より多くの軟磁性合金薄帯1a、1bを積層するためにも、塗膜厚さは薄い方が好ましい。例えば、2~8μmがより好ましい。
[ガラス転移点]
ガラス転移点(Tg)は、非晶質固体においてガラス転移を起こす温度である。すなわち、ガラス転移点以上ではゴム状態となり、ガラス転移点未満ではガラス状態となる。一般的に、ガラス転移点(Tg)は、樹脂の種類によって異なるが、エポキシ樹脂であれば、150℃~180℃程度である。
<第2の工程>
第1の工程の後、第1の軟磁性合金薄帯1aを加熱する。第1の軟磁性合金薄帯1aを第3の工程で重ね合わせる前に加熱することにより、熱硬化性樹脂を加熱する際に揮発したガスが接着面内に残存することを防ぐことができるため、接着面に気泡痕が残ることを防止できる。加熱する条件としては、例えば、Tg-150(℃)以上、Tg+20(℃)未満の温度範囲で1秒以上15秒以下保持することが望ましい。
また、第1の軟磁性合金薄帯1aと、第2の軟磁性合金薄帯2aの両方を加熱することが好ましい。第1の軟磁性合金薄帯1aと、第2の軟磁性合金薄帯2aの両方を加熱することにより、第3の工程において第1の軟磁性合金薄帯1aと、第2の軟磁性合金薄帯2aと貼り合わせる際に、接着面に対して温度勾配の影響なく接着することができるからである。
[加熱方法]
軟磁性合金薄帯1a、1bを加熱する方法としては、誘導加熱を用いて、軟磁性合金薄帯1a、1b自体を昇温させる方法の他、ガスヒータや電気ヒータを用いて、雰囲気を昇温させ、その雰囲気下で軟磁性合金薄帯1a、1bを加熱したり、ホットプレート上に載置して加熱しても良い。
<第3の工程>
第2の工程の後、第1の軟磁性合金薄帯1aの一方の面と、第2の軟磁性合金薄帯1bの一方の面とを貼り合わせる。ここで、さらに、第1の軟磁性合金薄帯1aの一方の面と、第2の軟磁性合金薄帯1bの一方の面とを貼り合わせる際に加熱をしてもよいし、積極的に加熱はせずとも第2の工程の加熱による加熱状態を維持した状態でもよい
また、軟磁性合金薄帯1aと軟磁性合金薄帯1bとを貼り合わせる際、軟磁性合金薄帯1aおよび軟磁性合金薄帯1bに対して薄帯主面に垂直方向から加圧装置を用いて押し当てることが好ましい。加圧装置としては、例えば、ローラーがあり、積層体10の平面に対して垂直な上下方向(軟磁性合金薄帯の薄帯主面に垂直な方向、貼り合わせ方向)からローラーを押し当てることができる。押し当て力としては、例えば、1MPa以上100MPa以下、さらには、1MPa以上50MPa以下の力で押し当てることができる。
ここで、第1の軟磁性合金薄帯1aの一方の面と、第2の軟磁性合金薄帯1bの一方の面とを加熱しながら貼り合わせる場合、加熱した加圧装置、例えば、加熱したローラーを用いても良い。
また、第2の工程で加熱された第1の軟磁性合金薄帯1aと、第2の軟磁性合金薄帯1bの温度が、第3の工程で貼り合わせるまでの間に低下した場合、接着面の気泡痕が残る場合がある。そのため、例えば、図4に示すように第2の工程から第3の工程を同じ加熱炉内で行い、温度低下を防ぐことが望ましい。
[加熱方法]
軟磁性合金薄帯1a、1bの一方の面や、例えば、加圧装置のローラーを加熱する方法としては、誘導加熱を用いて、軟磁性合金薄帯やローラー自体を昇温させる方法の他、ガスヒータや電気ヒータを用いて、雰囲気を昇温させ、その雰囲気下で軟磁性合金薄帯やローラーを加熱しても良い。
<第4の工程>
第2の工程の後、第1および第2の軟磁性合金薄帯を、熱硬化性樹脂のガラス転移点に対して、低温側に10℃を超えない温度(Tg-10℃以上)で、180秒以下で保持する熱処理を行う。
[加熱・保持条件(熱処理条件)]
貼り合わせられた第1および第2の軟磁性合金薄帯は、さらに加熱、保持させて熱硬化性樹脂を硬化させることによって接着される。軟磁性合金薄帯1aと1bとを貼り合わせた積層体10を、接着(接合)剤に用いる熱硬化性樹脂2のガラス転移点(Tg)に対して、好適な温度範囲で加熱し、かつ極めて短時間保持する。
具体的な加熱温度と保持時間としては、(a)ガラス転移点をTgとしたとき、Tg-10(℃)以上、Tg+5(℃)以下の温度範囲では、60秒以上、180秒以下とでき、(b)ガラス転移点をTgとしたとき、Tg+5(℃)以上、Tg+20(℃)以下の温度範囲では、40秒以上180秒以下とでき、(c)ガラス転移点をTgとしたとき、Tg+20(℃)以上、Tg+40(℃)以下の温度範囲では、25秒以上180秒以下とでき、(d)ガラス転移点をTgとしたとき、Tg-50(℃)以上、Tg+20(℃)以下の温度範囲では、25秒以上180秒以下とでき、(e)ガラス転移点(Tg)よりも40℃(Tg+40℃)以上高いときにはガラス転移点をTgとしたとき、Tg+40(℃)以上では、15秒以上180秒以下とできる。加熱温度が高くなると、極めて短時間の制御が必要になり、時間制御が煩雑になるため、ガラス転移点(Tg)が60℃(Tg+60℃)を超えないことが好ましく、50℃(Tg+50℃)以下がより好ましい。
なお、ここでいう保持には、一定の加熱温度を維持する場合だけでなく、対象とする温度領域において、連続的または段階的に温度が変化する場合も含む。
このような加熱・保持条件にて、軟磁性合金薄帯の積層体10を加熱・保持することで、接着面に生じる気泡痕を低減した軟磁性合金薄帯の積層体11を製造することができる。これは、上述した条件で加熱・保持を行うと熱硬化性樹脂を加熱する際に発生する余分なガスが予め揮発するためである。
[加熱方法]
積層体10を加熱する方法としては、誘導加熱を用いて、積層体10自体を昇温させる方法の他、ガスヒータや電気ヒータを用いて、雰囲気を昇温させ、その雰囲気下で積層体10を加熱したり、ホットプレート上に載置して加熱しても良い。
ここで、本発明に係る実施形態において、積層する軟磁性合金薄帯の枚数を、2枚に限る必要はない。例えば、新たに軟磁性合金薄帯1cを用意し、軟磁性合金薄帯1a、1bおよび1cの順に積層する場合、軟磁性合金薄帯1aの一方の面と軟磁性合金薄帯1cの一方の面、もしくは、軟磁性合金薄帯1aの一方の面と軟磁性合金薄帯1bの一方の面、または、軟磁性合金薄帯1bの両方の面に熱硬化性樹脂2を塗布すればよい。すなわち、各軟磁性合金薄帯の間に熱硬化性樹脂が存在する状態にして積層すればよい。この場合、熱硬化性樹脂を塗布した軟磁性合金薄帯が、第1の軟磁性合金薄帯であり、熱硬化性樹脂を塗布しない軟磁性合金薄帯が、第2の軟磁性合金薄帯となる。
(第二の実施形態)
<連続生産方式による積層体の製造方法>
軟磁性合金薄帯の積層体11の製造方法に係る第二の実施形態を、図4を用いて詳細に説明する。本実施形態は、ロールトウロール(RolltoRoll)のような連続生産方式を適用した場合に相当する。
図4は、3枚の軟磁性合金薄帯1a,1b,1cの積層に関して、ロールトウロールのような連続生産方式を適用したときの積層体11の製造工程を示している。なお、図4中の矢印は、コイル体の回転方向と、コイル状に巻き取る際の回転方向とを示している。
図4に示すように、例えば、コイル体にまかれた、軟磁性合金薄帯1aと、軟磁性合金薄帯1bと、軟磁性合金薄帯1cとをそれぞれ巻き出し(図4の巻出し工程)、フレキソ印刷装置3により、軟磁性合金薄帯1aの一方の面と軟磁性合金薄帯1bの一方の面に、熱硬化性樹脂2を塗布する(第1の工程。図4の塗布工程)。ここで、熱硬化性樹脂2を塗布した、軟磁性合金薄帯1aと軟磁性合金薄帯1bが、第1の軟磁性合金薄帯となり、軟磁性合金薄帯1cが、第2の軟磁性合金薄帯となる。次に、軟磁性合金薄帯1aと1bと1cとを加熱装置5aで加熱しつつ貼り合わせ(第2の工程。図4の予備加熱工程)、その後、進む方向に対して垂直な上下方向(軟磁性合金薄帯の薄帯主面に垂直な方向、貼り合わせ方向)、すなわち、巻き出し巻き取り方向に対して垂直な上下方向から、加圧装置4a(例えば、所定の温度に加熱装置5bで加熱されたローラー)を押し当てることで積層体10を得る(第3の工程。図4の貼り合わせ工程)。そして、その積層体10を、所定温度に昇温した領域を有する加熱装置5c内で熱処理し(第4の工程。図4の加熱・保持(熱処理)工程)、熱処理後に得た積層体11をコイル状に巻き取る工程(図4の巻取り工程)によって、製造することができる。
ここで、ロールトウロールによるコイル状に巻き取る工程(図4の巻取り工程)によって得られる軟磁性合金薄帯の積層体は、一定の剥離強度もしくは保持力を備えるが、更に、巻取後に恒温槽などで追加加熱を行うこと(積層体の巻取後の追加加熱工程)により接着剤の硬化進行が促進され、加熱不足の補助効果や接着強度の増強が期待できる。また、ロールトウロールの加熱工程を短縮して、巻取後の追加加熱で時間をかけて完全硬化させることにより、加熱設備の簡易化、低コスト化、プロセスの高速化が期待できる。加熱条件は40℃~130℃で1時間以上が好ましい。
また、本実施形態では、第2の工程から第4の工程を、一定の温度管理がされた乾燥炉内で行うことが好ましい。複数の工程を、一定の温度管理がされた乾燥炉内で進めることで、軟磁性合金薄帯を外気に晒さずに処理を行うことができ、外気温による接着剤への影響を受けずに工程を進めることが可能となる。ここで、乾燥炉は一つに限定されることはなく、一定の温度管理ができれば、複数の乾燥炉が連続に連なって構成されていても構わない。
図7に、第2の工程から第4の工程を、一定の温度管理がされた乾燥炉で行う装置の概念図を示す。本装置は、例えば、乾燥炉として、4つの乾燥炉9a,9b,9c,9dを並べて、3枚の軟磁性合金薄帯1a,1b,1cを貼り合わせるための装置である。なお、図7中の矢印は、コイル体の回転方向と、コイル状に巻き取る際の回転方向とを示している。
図4と同じように、例えば、コイル体にまかれた、軟磁性合金薄帯1aと、軟磁性合金薄帯1bと、軟磁性合金薄帯1cとをそれぞれ巻き出し(図4の巻出し工程)、フレキソ印刷装置3により、軟磁性合金薄帯1aの一方の面と軟磁性合金薄帯1bの一方の面に、熱硬化性樹脂2を塗布する(第1の工程。図4の塗布工程)。ここで、熱硬化性樹脂2を塗布した、軟磁性合金薄帯1aと軟磁性合金薄帯1bが、第1の軟磁性合金薄帯となり、軟磁性合金薄帯1cが、第2の軟磁性合金薄帯となる。次に、軟磁性合金薄帯1aと1bと1cとが乾燥炉9aに入って加熱しながら進み(第2の工程。図4の予備加熱工程)、進む方向に対して垂直な上下方向(軟磁性合金薄帯の薄帯主面に垂直な方向、貼り合わせ方向)、すなわち、巻き出し巻き取り方向に対して垂直な上下方向から、乾燥炉9aで加熱されたローラー4bを押し当てることで積層体11を得る(第3の工程。図4の貼り合わせ工程)。その後、その積層体11が、所定温度に昇温した領域を有する乾燥炉9a,9b,9c,9d内で熱処理され(第4の工程。図4の加熱・保持(熱処理)工程)、熱処理後に得た積層体11をコイル状に巻き取る(図4の巻取り工程)。
(ピール強度評価用積層体)
図5に、ピール強度試験に用いる積層体12(ピール強度評価用積層体)の模式図を示す。
図5に示すように、積層体12は、軟磁性合金薄帯1aの一方の面の一部と、軟磁性合金薄帯1bの一方の面の一部とを貼り合わせた積層体である。すなわち、積層体の長手方向の一端側が、貼り合わされていない(接着されていない)積層体である。
(ピール強度測定方法)
積層体12のピール強度とは、積層された軟磁性合金薄帯1aと軟磁性合金薄帯1bとを剥離するのに必要な力、すなわち、剥離強度もしくは保持力である。
ピール強度の測定方法としては、例えば、90°もしくは180°剥離試験法(JISZ023:2009)がある。
そのうち、180°剥離試験法の具体例として、図6に示すようなピール強度測定装置6を用いて、ピール強度を測定することができる。
まず、積層体12を構成する軟磁性合金薄帯の他方の面(熱硬化性樹脂が塗布されていない面)、例えば、軟磁性合金薄帯1aの他方の面と、金属ベース6dと、両面テープ6eで固定する。次に、積層体12の貼り合わせていない一端側をクリップ6aで把持し、そのグリップ4aを、リニアガイド6cを介して固定したフォースゲージ6bで引っ張り、その際の荷重を測定することにより、積層体12のピール強度を測定することができる。
以上、本実施形態に係る軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法であれば、接着剤として使用する熱硬化性樹脂を加熱硬化させる際に、熱硬化性樹脂から揮発したガスによって接着面に生じる気泡痕を除去することが可能となり、加工性やハンドリング性に優れ、生産性の高い製造方法が実現される。特に、ロールトウロールのような連続生産方式を用いた製造方法により、よりいっそう高い生産性をもって軟磁性合金薄帯の積層体を製造できる。また、積層体10の熱処理時間を短縮できるため、省エネルギーで製造可能となり、加熱帯(炉長)の短尺化も期待できる。
以下、第二の実施形態に基づく実施例について詳細に述べる。
まず最初に、第二の実施形態の製造方法を用いたロールトゥロール装置で長尺の積層体を作製し、その後150mmに切り出して評価用の積層体を製作して実施例1とした。
軟磁性合金薄帯には、平均厚さ25μm、幅30mmのMetglas社製Fe系アモルファス合金薄帯HB1M材を用いた。接着剤となる熱硬化性樹脂には、1液型のエポキシ樹脂である、ソマール社製E-530(粘度2.26Pa・s/25℃、ガラス転移点(Tg):180℃)を用いた。
フレキソ式の印刷装置としては、RK PrintCoat Instruments社製のイージープルーフ(Esiproof)を使用した。
まず、巻き出されたアモルファス合金薄帯に対して、ロールトゥロール装置に組み込まれたフレキソ式の印刷装置の塗布ロールを垂直に押しつけ、エポキシ樹脂をアモルファス合金薄帯の片平面に幅30mmで転写塗布した(第1の工程)。
次に、ロールトゥロール装置に組み込まれた170℃に加熱した金属プレートに対して、エポキシ樹脂が転写塗布されたアモルファス合金薄帯を通過させて約1秒間加熱(第2の工程)したあとに、別のアモルファス合金薄帯を重ねる。このとき、アモルファス合金薄帯の面(熱硬化性樹脂を塗布した面の反対側の面)は、ロールトゥロール装置に組み込まれた加圧装置4a(金属製のローラー)で上下から押し当てて圧着しながら貼り合わせた(第3の工程)。
貼り合わせて得た積層体は、乾燥炉において180℃で60秒間加熱・保持した(第4の工程)後に巻き取られた。巻き取られた長尺の積層体から150mmの長さに切り出し、その後、貼り合わされたアモルファス合金薄帯のうち一方の薄帯を、積層体の端部から長手方向に30mm程度剥がして積層体(実施例1)を作製した。更に、貼り合わせる前に加熱をせず、その他の条件は、実施例1と同様にして作製した積層体を比較例とした。
積層体のピール強度評価には、図5に示したピール強度測定装置を用いて、積層体の一方の薄帯を剥離させていき、最大荷重をピール強度(gf/mm)として評価した。
(実験結果)
実施例1と比較例を、夫々10セットずつ作成してピール強度を測定した。貼り合わせ前に加熱をしなかった場合の剥離強度の平均値は5.6gf/mmであったのに対し、貼り合わせ前に加熱をした場合の剥離強度の平均値は7.0gf/mmとなり、剥離強度が約20%増加することを確認した。
表1に、評価用積層体(実施例1)の厚み測定結果を示す。また、比較のため貼り合わせる前に加熱せずに作製した比較例の厚み測定結果も示す。それぞれの条件で、ピール強度評価用の積層体を9セットずつ作製して厚みを測定した。
表1に示すように、貼り合わせ前に加熱をしなかった場合の厚みのバラツキ3σは62.2mmであったのに対し、貼り合わせ前に加熱をした場合の厚みバラツキ3σは5.5mmとなり、評価用積層体の厚みが劇的に改善されることを確認した。
これらピール強度と厚みに関する実験結果の要因としては、貼り合わせ前に加熱することによりエポキシ樹脂から発生したガスが揮発したため、接着面に残る気泡痕が低減して、接着面積が増えて接着強度が向上したこと、及び接着面内の接着剤の厚みのバラツキが抑えられたと考えられる。
Figure 2023043867000002
次に、第二の実施形態における、第2の工程から第4の工程を一定の温度管理がされた乾燥炉内で進める製造方法を用いて長尺の積層体を製作し、製作した長尺の積層体から評価用の積層体を切り出して実施例2とした。
まず初めに、実施例2の製作に使用した、第2の工程から第4の工程を一定の温度管理がされた乾燥炉内で進める装置について述べる。ここで、一定の温度管理がされた乾燥炉として、4つの乾燥炉(以下、ユニットと示す。)を、ユニット1からユニット4として連続してならべた乾燥炉を準備した。ユニットは、ヒメジ理化株式会社製の型式K248M930の乾燥炉を使用し、その大きさは、ユニット一つ当たり長さ約1250mm、高さ約600mm、幅約1000m、であった。ユニットの加熱方式は、ヒーターとブロワーによる熱風乾燥方式で、熱風は炉内で循環し、炉内温度(炉温)を最高280℃まで制御することができた。更に、ユニット1には、乾燥炉内に搬送された軟磁性合金薄帯を上下から押し当てて圧着しながら貼り合わせるローラー4が設置されていた。
ここで、本装置で使用したローラー4bは、直径76.3mm、長さ300mm、厚さ7.0mmの円筒形状をしたSUS304シームレス管に、シリコンゴムをライニング加工したゴム製のローラーであった。
本装置で、軟磁性合金薄帯を速度3m/minで搬送させた際の軟磁性合金薄帯の温度変化を図8に示す。本データは、熱電対7を付けた軟磁性合金薄帯を温度センサー15として、装置内に搬送して測定した結果である。
温度センサー15の構成について図9を用いて説明する。軟磁性合金薄帯として、幅70mmのMetglas社製Fe系アモルファス合金薄帯HB1M材を準備し、図9に示すように、長さ100mmのアモルファス合金薄帯16aとアモルファス合金薄帯16bの間に熱電対7を挟み、カプトンテープ8でアモルファス合金薄帯16a,16dを固定した。ここで、熱電対は、株式会社スリーハイ社製の型番TH-8162-20を使用した。
図8の温度変化を見ると、炉入口から温度が約30℃から上昇し始めて、ローラーが設置されている箇所を過ぎた後、約130℃から最大183℃まで上がり、その後、130℃まで下がって炉出口より排出されていることが分かる。
本装置を用いて、2枚の軟磁性合金薄帯を積層して貼り合わせ、評価用の積層体を製作した。軟磁性合金薄帯として、幅70mmのMetglas社製Fe系アモルファス合金薄帯HB1M材を、そして、接着剤となる熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂(ソマール社製E-530)を準備し、本装置内にアモルファス合金薄帯を搬送する前に、巻き出されたアモルファス合金薄帯に対して、フレキソ式の印刷装置の塗布ロールを垂直に押しつけ、エポキシ樹脂をアモルファス合金薄帯の片平面に幅30mmで転写塗布した(第1の工程)。
その後、エポキシ樹脂が塗布されたアモルファス合金薄帯と、巻き出された別のアモルファス合金薄帯とを一緒に本装置内に搬送し、図7の温度変化にあるように、30℃から130℃、15秒間の熱処理がされた後(第2の工程)、ゴム製のローラーを上下から押し当てて圧着しながら2枚のアモルファス合金薄帯を貼り合わせた(第3の工程)。貼り合わされたアモルファス合金薄帯は、図7にあるように130℃から最大183℃の熱処理が80秒間に渡って施されて(第4の工程)、長尺の積層体となって炉外に搬送されて巻き取られた。巻き取られた長尺の積層体から150mmの長さに切り出し、その後、貼り合わされたアモルファス合金薄帯のうち一方の薄帯を、積層体の端部から長手方向に30mm程度剥がして実施例2とした。
実施例2について、実施例1と同じように、図5に示したピール強度測定装置を用いて、ピール強度(gf/mm)を測定したところ、ピール強度は7.1gf/mmとなり、実施例1と同程度の結果となった。
1a:軟磁性合金薄帯
1b:軟磁性合金薄帯
1c:軟磁性合金薄帯
2 :熱硬化性樹脂
3 :フレキソ印刷装置
3a:被刷体
3b:液剤(熱硬化性樹脂)
3c:アニロックスロール
3d:転写ロール
3e:ドクターブレード
4a: 加圧装置
4b:ローラー
5a、5b、5c : 加熱装置
6 :ピール強度測定装置
6a:クリップ
6b:フォースゲージ
6c:リニアガイド
6d:金属ベース
6e:両面テープ
7:熱電対
8:カプトンテープ
9a:乾燥炉(ユニット1)
9b:乾燥炉(ユニット2)
9c:乾燥炉(ユニット3)
9d:乾燥炉(ユニット4)
10:積層体
11:積層体
12:積層体
13:送りローラー
14:ガイドローラー
15:温度センサー
16a:アモルファス合金薄帯
16b:アモルファス合金薄帯

Claims (6)

  1. 第1の軟磁性合金薄帯に熱硬化性樹脂接着剤を塗布する第1の工程と、
    前記第1の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯を加熱する第2の工程と、
    第2の軟磁性合金薄帯と、前記第2の工程を経た前記第1の軟磁性合金薄帯とを加熱状態で、前記熱硬化性樹脂接着剤を介して貼り合わせて積層体を得る第3の工程と、
    前記熱硬化性樹脂接着剤を硬化させる第4の工程と
    を有する軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。
  2. 前記第1の工程の前に、
    コイル状に巻かれた、前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を、それぞれ巻き出す工程を有するとともに、
    前記第4の工程で得られた前記積層体を、コイル状に巻き取る工程を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。
  3. 前記第3の工程では、
    前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を貼り合わせる際、加熱しながら前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯の貼り合わせ方向から、押し当て力を加えること
    を特徴とする請求項1に記載の軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。
  4. 前記第2の工程では、前記熱硬化性樹脂接着剤のガラス転移点をTg(℃)としたとき、
    前記第1の軟磁性合金薄帯および前記第2の軟磁性合金薄帯を、Tg-150(℃)以上、Tg+20(℃)未満の温度範囲で、1秒以上15秒以下で保持すること
    を特徴とする請求項1に記載の軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。
  5. 前記第4の工程では、
    前記熱硬化性樹脂接着剤のガラス転移点をTg(℃)としたとき、
    前記第3の工程で得られた前記積層体を、
    Tg-50(℃)以上、Tg+20(℃)未満の温度範囲で、25秒以上180秒以下で保持すること
    を特徴とする請求項1に記載の軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。
  6. 前記軟磁性合金薄帯は、アモルファス合金薄帯又はナノ結晶合金薄帯であり、
    前記熱硬化性樹脂接着剤は、エポキシ樹脂であること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法。


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