JP2023043501A - 流量計校正システム、基板処理装置および流量計校正方法 - Google Patents

流量計校正システム、基板処理装置および流量計校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流量計の校正作業を省力化することができる技術を提供する。【解決手段】流量計校正システムは、基板に処理液を供給する処理液供給ラインと、処理液の流量値を検出する流量計と、流量計よりも下流側に設けられ処理液を排出する処理液排出ラインと、処理液排出ラインを制御する制御部と、を備える。処理液排出ラインは、処理液を貯留する秤量タンクと、秤量タンクの底部から下方に排出される処理液の流路を開閉するバルブと、を有する。制御部は、バルブにより処理液の流路を閉じて、秤量タンクに貯留される処理液の量に基づき、流量計の流量値を校正する。【選択図】図2

Description

本開示は、流量計校正システム、基板処理装置および流量計校正方法に関する。
特許文献1には、処理液を用いて基板を処理する基板処理装置(液処理装置)が開示されている。この基板処理装置は、処理液の供給経路に流量計を備え、流量計が検出する流量値を用いて、処理液の流量を制御している。
特開2008-98426号公報
本開示は、流量計の校正作業を省力化することができる技術を提供する。
本開示の一態様によれば、基板に処理液を供給する処理液供給ラインと、前記処理液供給ラインに設けられ、前記処理液の流量値を検出する流量計と、前記流量計よりも下流側に設けられ、前記処理液供給ラインを流通した前記処理液を排出する処理液排出ラインと、前記処理液排出ラインを制御する制御部と、を備え、前記処理液排出ラインは、前記処理液を貯留する秤量タンクと、前記秤量タンクの底部から下方に排出される前記処理液の流路を開閉するバルブと、を有し、前記制御部は、前記バルブにより前記処理液の流路を閉じて、前記秤量タンクに貯留される前記処理液の量に基づき、前記流量計の流量値を校正する、流量計校正システムが提供される。
一態様によれば、流量計の校正作業を省力化することができる。
一実施形態に係る流量計校正システムを有する基板処理装置の全体構成を示す概略説明図である。 流量計校正システムを構成する供給機構、排出機構および制御部を示す概略説明図である。 流量計校正方法を示すフローチャートである。 流量計校正方法の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 流量計校正方法における補正係数の算出を示す説明図であり、(a)は流量積分値の概念図、(b)は温度と単位時間あたりの揮発量の関係を示すグラフである。 変形例に係る流量計校正システムを構成する供給機構、排出機構および制御部を示す概略説明図である。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
一実施形態に係る基板処理装置1について、図1を参照しながら説明する。基板処理装置1は、処理液Lによって基板Wを処理(液処理)する液処理装置である。基板Wは、例えば、シリコンウエハまたは化合物半導体ウエハなどの半導体基板を対象とし得る。基板Wは、液処理時において円板状に形成されている。なお、基板Wは、ガラス基板であってもよく、また角板状などの別形状に形成されてもよい。
基板処理装置1は、実際に基板Wの液処理を行う液処理ユニット2と、この液処理ユニット2を制御する制御部9と、を備える。液処理ユニット2は、基板Wを処理する処理容器100と、処理液Lを供給する供給機構50と、処理液Lを排出する排出機構70と、を有する。また、処理容器100は、基板Wに供給した処理液を回収するカップ20と、カップ20内で基板Wを保持するチャック30と、チャック30を回転させる回転機構40と、を有する。
カップ20は、基板Wを収容するために水平方向に広い有底筒状を呈しており、基板Wに供給した処理液Lを回収する。
チャック30は、基板Wの形状に応じて円板状に形成される。チャック30は、基板Wを水平に保持する。チャック30は、当該チャック30の中心(回転中心)と基板Wの中心とが一致するように、基板Wを保持する。図1中のチャック30はメカニカルチャックであるが、チャック30は、真空チャックまたは静電チャックなどを適用してもよい。
回転機構40は、上端においてチャック30を支持する回転軸41と、回転軸41の下端に接続される回転駆動部42と、を有する。回転軸41は、チャック30の中心に一致する軸心を有し、鉛直方向に沿って直線状に延在している。回転駆動部42は、制御部9に接続されており、基板Wの液処理時に、回転軸41を介してチャック30に保持された基板Wを回転させる。
供給機構50は、カップ20に収容された基板Wに対して処理液Lを吐出する。なお、本実施形態に係る供給機構50は、一種類の処理液Lを基板Wに供給するが、供給機構50は、複数種類の処理液Lを予め定められた順番で基板Wに供給してもよい。例えば、基板処理装置1は、複数種類の処理液Lとして、薬液、リンス液、乾燥液を順に供給する構成をとることができる。これにより、基板Wは、先に薬液の液膜が表面に形成され、次いで薬液の液膜がリンス液の液膜に置換され、その後、リンス液の液膜が乾燥液の液膜に置換される。
薬液は、特に限定されないが、例えばDHF(希フッ酸)、SC-1(水酸化アンモニウムと過酸化水素とを含む水溶液)、SC-2(塩化水素と過酸化水素とを含む水溶液)などが挙げられる。薬液は、アルカリ性でもよいし、酸性でもよい。複数種類の薬液が順番に供給されてもよく、その場合、第1薬液の液膜の形成と、第2薬液の液膜の形成との間に、リンス液の液膜を形成するとよい。
リンス液は、基板Wの表面に供給されることで、表面の薬液を洗い流してリンス液の液膜を形成する。リンス液としては、例えばDIW(脱イオン水)などの純水が用いられる。
乾燥液は、基板Wの表面に供給され、リンス液を洗い流して乾燥液の液膜を形成する。乾燥液としては、リンス液よりも低い表面張力を有するものが用いられることが好ましく、これにより表面張力による凹凸パターンの倒壊を抑制できる。乾燥液としては、例えばIPA(イソプロピルアルコール)などの有機溶剤があげられる。
供給機構50は、チャック30の上方に配置され、チャック30に保持された基板Wの中心に対して上方から処理液Lを供給するノズル51を有する。処理液Lは、回転機構40により回転する基板Wの表面の中心に供給されて、遠心力によって基板Wの表面の径方向全体に広がり、表面全体に液膜を形成する。供給機構50は、複数種類の処理液Lを吐出する場合に、複数種類の処理液L毎にノズル51を用意して各ノズル51から吐出する構成でもよく、同一のノズル51によって各処理液Lを吐出する構成でもよい。
また、供給機構50は、カップ20の外部に設けられ、ノズル51が待機するノズルバス60と、ノズル51を移動させる移動機構61と、を備える。ノズルバス60は、上部が開放された凹状容器であり、ノズル51を収容するとともに、ノズル51から吐出される処理液Lを一時的に受ける受容空間60aを有する。ノズルバス60の受容空間60aの容積は、カップ20や後記の秤量タンク86(図2参照)の容積よりも小さい。
移動機構61は、基板Wに処理液Lを吐出する処理位置(例えば図1に実線で示す位置)と、ノズルバス60に対して処理液Lを吐出する待機位置(例えば図1に一点鎖線で示す位置)と、の間でノズル51を移動させる。移動機構61は、例えば、ノズル51を保持する旋回アーム62と、旋回アーム62を旋回させる旋回機構(不図示)とを有する。旋回機構は、旋回アーム62を昇降させる機構を兼ねてもよい。旋回アーム62は、水平に配置され、その長手方向一端部にてノズル51を保持し、その長手方向他端部から下方に延びる旋回軸を中心に旋回させられる。なお、移動機構61は、旋回アーム62と旋回機構との代わりに、ガイドレールと直動機構とを有する構成でもよい。ガイドレールは水平に配置され、直動機構がガイドレールに沿ってノズル51を移動させる。
図1および図2に示すように、供給機構50は、ノズル51に対して処理液Lを供給する処理液供給ライン52を有する。処理液供給ライン52は、流路を内側に有する配管が複数接続されることで、一連に連続した処理液Lの経路を形成している。処理液供給ライン52の流路の内径は、処理液Lのちぎれ(間欠的な流通)を防止するために、適度に小さな寸法(細径)に設定される。
処理液供給ライン52の上流端は、図示しない処理液供給源に接続されている。処理液供給ライン52の下流端は、ノズル51に接続されている。また、供給機構50は、処理液供給ライン52の上流(処理液供給源)側から下流(ノズル51)に向かって順に、流量計54、流量調整バルブ55、供給側バルブ56を有する。
供給機構50は、制御部9による流量調整バルブ55および供給側バルブ56の制御に基づき、処理液供給ライン52を介して、処理液供給源の処理液Lをノズル51に供給する。処理液供給源は、処理液Lを加圧した状態で送り出す機構(例えば、不活性ガスの供給に基づき処理液Lを圧送する機構)を備えているとよい。なお、処理液Lは、図示しないポンプにより圧送されてもよい。また、供給機構50は、処理液供給源よりも上流側もしくは処理液供給源自体に、DIWなどの純水で処理液Lを希釈する希釈構造を備えていてもよい。
流量計54は、処理液供給ライン52の流路を通過する処理液Lの流量を計測して、計測した流量値(測定結果)を制御部9に送信する。流量計54は、計測対象の処理液Lの種類に応じて適切なものを用いればよく、電磁式、超音波式などの流量計54を適用することができる。なお、図示例では流量調整バルブ55よりも上流側に流量計54を備えるが、流量計54は、供給側バルブ56と流量調整バルブ55の間に設けられてもよく、供給側バルブ56よりも下流側に設けられてもよい。
流量調整バルブ55は、処理液供給ライン52の処理液Lの流量を制御することで、ノズル51から基板Wに吐出する処理液Lの供給量を調整する。流量調整バルブ55は、特に限定されないが、電空レギュレータ(不図示)に接続された定圧弁を適用することが好ましい。この場合、制御部9は、流量計54の流量値とその目標値との偏差を算出し、算出した偏差に基づいて、目標値に応じた定圧弁の二次側圧力を達成するための操作圧力を求める。そして、制御部9は、電空レギュレータを制御して、求めた操作圧力をパイロットポートに供給することで、流量計54の流量値が目標値で一定となるように処理液Lの流量を調整する。制御部9は、例えば、75mL/min~300mL/minの範囲の流量で処理液Lを流すように制御する。
また、供給側バルブ56は、処理液供給ライン52の流路を開放することで処理液Lを流通可能とし、処理液供給ライン52の流路を閉塞することで処理液Lの流通を遮断する。すなわち、処理液供給ライン52は、供給側バルブ56の開放に基づきノズル51から処理液を吐出する。なお、供給側バルブ56と流量調整バルブ55とは、一体化されてもよい。
以上の供給機構50を有する基板処理装置1は、基板Wを液処理する際に、制御部9により流量計54が検出した流量値に応じて流量調整バルブ55を制御し、処理液Lの流量を調整する。この流量計54は、基板処理装置1の設置時やメンテナンス時に、実際の処理液Lを用いて校正が行われる。これにより、基板処理装置1は、処理液Lの流量を精度よく調整できる。流量計54の流量値の校正において、供給機構50は、処理液供給源から処理液供給ライン52を介してノズル51まで処理液Lを流通させる。このため、供給機構50は、流量計54の流量値を校正する流量計校正システム10の一部と言える。
図1に戻り、基板処理装置1の排出機構70は、ノズル51から吐出された後の処理液Lを、基板処理装置1から排出して廃棄または回収する。排出機構70は、カップ20に接続される処理容器側排出部71と、ノズルバス60に接続されるバス側排出部75と、を含む。
処理容器側排出部71は、カップ20の底部21の鉛直方向下方に突出する排液ポート72および排気ポート73を有する。排液ポート72は、カップ20の外部に設けられた処理液排出ライン77に接続され、基板Wから振り落された処理空間20a内の処理液Lをカップ20の外部に排出する。処理液排出ライン77は、流路を内側に有する配管が複数接続されることで、一連に連続した処理液Lの経路を構成している。一方、排気ポート73は、カップ20の外部に設けられた排気ライン74に接続され、処理空間20a内のガスをカップ20の外部に排出する。
バス側排出部75は、ノズルバス60の底部の鉛直方向下方に突出する排液ポート76を有する。排液ポート76も、処理液排出ライン77に接続されている。すなわち、処理液排出ライン77は、処理容器側排出部71の排液ポート76に接続される容器側排液ライン77Aと、バス側排出部75の排液ポート76に接続されるバス側排液ライン77Bと、を有する。容器側排液ライン77Aおよびバス側排液ライン77Bは、合流してもよい。
バス側排液ライン77Bは、ノズルバス60の設置位置より鉛直方向下方に設置される。そして、本実施形態に係るバス側排液ライン77Bは、図2に示すように、流量計54の流量値の校正において、ノズル51からノズルバス60に吐出された処理液Lの秤量を行う構造部を有している。すなわち、バス側排出部75は、流量計54の流量値を校正する流量計校正システム10の一部と言える。
バス側排液ライン77Bの流路の内径は、処理液Lのちぎれ(間欠的な流通)を防止するために、適度に小さな寸法(細径)に設定されることが好ましい。バス側排液ライン77Bの流路の内径は、例えば、5mm~20mmの範囲に設定されるとよい。
バス側排液ライン77Bは、ノズルバス60に接続されて処理液Lが流通する上流側から下流側に向かって順に、排液上流バルブ78と、秤量部80と、排液下流バルブ79と、を備える。
排液上流バルブ78は、バス側排液ライン77Bの上方位置(例えば、排液ポート76の下端)に設置される。排液上流バルブ78は、通常状態で流路を閉塞しており、ノズルバス60からバス側排液ライン77Bへの処理液Lの排出を遮断している。そして、排液上流バルブ78は、制御部9の開指令に基づき流路を開放することで、ノズルバス60からバス側排液ライン77Bに処理液Lを排出させる。また、排液上流バルブ78は、エアが流通し易い内径からなるオリフィスを内部に備えていることが好ましい。これにより、ノズルバス60からバス側排液ライン77Bに処理液Lを排出する際に、バス側排液ライン77B(秤量部80など)からノズルバス60にエアを排出することができ、処理液Lを下流側に安定して流すことできる。
秤量部80は、流量計54の校正時に、バス側排液ライン77Bを流通する処理液Lを秤量する部位である。秤量部80は、排液上流バルブ78と排液下流バルブ79の間で、バス側排液ライン77Bを2つの経路に分岐させている。具体的には、秤量部80は、分岐部81と、分岐部81から分岐した第1ライン82および第2ライン83と、第1ライン82と第2ライン83が合流した接続部84と、接続部84から延在する合流ライン85と、を含む。また、第1ライン82は、処理液Lを一時的に貯留可能な秤量タンク86を途中位置に有する。第2ライン83は、処理液Lの液面を検出する液位センサ87を途中位置に2つ備える。
分岐部81は、当該分岐部81よりも上流側(1次側)のバス側排液ライン77Bと、第1ライン82と、第2ライン83とを接続している。1次側のバス側排液ライン77Bの流路、第1ライン82の流路、第2ライン83の流路は、分岐部81内において相互に連通し合っている。
1次側のバス側排液ライン77Bは水平方向に延在しており、第1ライン82の上端および第2ライン83の上端は、略同じ高さ位置から分岐し、かつ鉛直方向に沿って同じ高さ位置に配置される。これにより、流量計校正システム10は、第1ライン82および第2ライン83に流入した処理液Lに対して気圧を揃えることが可能となり、第1ライン82と第2ライン83における処理液の液面のずれを抑制できる。
また、分岐部81の内部には、第1ライン82の接続空間に対して第2ライン83の接続空間が高くなる段差81aが形成されている。このため、1次側のバス側排液ライン77Bから分岐部81を経由して処理液Lが第2ライン83に向かうことが規制され、秤量タンク86を流通した処理液Lのみが下側から流入するようになる。分岐部81または第2ライン83の上部には、大気開放されていることで、気体を外部に排出可能なベント部(不図示)が設けられてもよい。
第1ライン82に設けられた秤量タンク86は、底部861および天井部862を閉塞した筒状(円筒状または角筒状)に形成され、貯留空間86aを内側に有する。秤量タンク86は、その軸心が鉛直方向に沿うように、基板処理装置1の適宜の構造に固定される。また、貯留空間86aを囲う秤量タンク86の内周面は、鉛直方向に沿って一定の内径(断面積)に設定されている。したがって、秤量タンク86は、鉛直方向に沿って貯留空間86aの容積が一定の割合で変化するように形成されている。
この秤量タンク86は、成形精度が高く、また温度変化に伴う変形を抑制できる、金属材料(例えば、ステンレス)または石英により形成されることが好ましい。これにより、秤量タンク86の加工誤差および環境誤差によって生じる測定誤差が可及的に小さくなる。あるいは、秤量タンク86は、樹脂材料により形成されてもよい。この場合、制御部9は、流量計54の流量値の校正時に、樹脂タンクが温度に応じて伸びた分の温度補正係数を積算して、貯留容積を補正すればよい。
また、秤量タンク86の天井部862には、貯留空間86aに処理液Lを流入させる第1ライン82の流入配管821が接続される一方で、秤量タンク86の底部861には貯留空間86aの処理液Lを流出させる第1ライン82の流出配管822が接続される。流入配管821および流出配管822は、秤量タンク86の軸心に配置されている。
流入配管821は、天井部862から貯留空間86aを通って底部861の近傍位置まで延在しており、その延出端(下端)に処理液Lを吐出する吐出口821aを有する。流入配管821の吐出口821aから貯留空間86aに吐出された処理液Lは、供給時における液はねを抑制することができる。また、底部861付近まで延在する流入配管821は、処理液Lの液面が揺れないようにする隔壁として機能する。
流出配管822は、秤量タンク86の貯留空間86aに連通するとともに、秤量タンク86の底部861から延在して接続部84に接続されている。接続部84は、第1ライン82、第2ライン83および合流ライン85を接続する3ポートコネクタを適用し得る。
一方、秤量部80の第2ライン83は、分岐部81から接続部84まで一連に延在し、秤量タンク86の内径よりも小さな内径かつ透明性を有するチューブにより構成されている。第2ライン83は、形状の変形を抑制可能な剛性を有していることが好ましい。例えば、第2ライン83は、石英により形成されるとよい。
第2ライン83は、秤量タンク86に対して水平方向に隣接するように基板処理装置1の適宜の構造に固定される。第2ライン83において少なくとも秤量タンク86と同じ高さ位置(以下、秤量領域83Xという)は、鉛直方向に沿って直線状に延在している。第2ライン83は、排液下流バルブ79の閉塞により処理液Lがせき止められることで、下方(下流)側から液位が増加していく。すなわち、流量計校正システム10は、流量計54の流量値の校正において、第1ライン82の秤量タンク86と第2ライン83の両方に、処理液Lを貯留していく。
第2ライン83において秤量領域83Xから接続部84までの範囲(以下、下流領域83Yという)は、可及的に小さい圧損を有する。例えば、秤量部80は、流出配管822の内径(流路断面積)および延在長さ、下流領域83Yの内径(流路断面積)および延在長さを調整することで、処理液Lの圧損を可及的に小さくすることが可能となる。処理液Lの圧損が小さいほど、第1ライン82の液面と、第2ライン83の液面とのずれが抑制される。
そして、第2ライン83は、秤量領域83Xの鉛直方向の異なる位置に2つの液位センサ87を有する。以下、2つの液位センサ87について、鉛直方向下方に位置するものを第1液位センサ871といい、第1液位センサ871よりも鉛直方向上方に位置するものを第2液位センサ872という。
第1液位センサ871は、秤量タンク86の底部861よりも上方に位置して、第2ライン83に溜まる処理液Lの液面を検出する。第2液位センサ872は、第1液位センサ871よりも上方に所定間隔離れ、かつ秤量タンク86の天井部862よりも下方に位置して、第2ライン83に溜まる処理液Lの液面を検出する。第1液位センサ871および第2液位センサ872は、例えば、処理液Lの有りと処理液Lの無しとを光学的に検知可能な光学センサを適用することができる。
なお、第1液位センサ871および第2液位センサ872は、光学センサに限定されず、種々のセンサを適用し得る。他の液位センサ87としては、例えば、超音波式センサ、マイクロ波式センサ、または処理液Lのバブリングと圧力をモニタリングする圧力式レベルセンサ、電極やフロートなどの検出子が処理液Lに接触する接液式のセンサなどがあげられる。
排液下流バルブ79は、バス側排液ライン77Bの合流ライン85において接続部84寄りに設置される。排液下流バルブ79は、通常状態で流路を開放しており、バス側排液ライン77Bの下流側に向かって処理液Lを排出させる。そして、排液下流バルブ79は、制御部9の閉指令に基づき流路を閉塞することで、バス側排液ライン77Bの下流側への処理液Lの排出を遮断する。流量計54を校正するために秤量タンク86に処理液Lを貯留する場合には、制御部9は、この排液下流バルブ79を閉塞することで、第1ライン82および第2ライン83の両方に処理液Lを貯留していく。
また、流量計校正システム10は、第2ライン83および秤量タンク86の温度を調整可能な温度調整機構88を備えていてもよい。温度調整機構88は、特に限定されず、例えば、処理液を加温するヒータや処理液を冷却する冷却器などを適宜組み合わせて構成することができる。温度調整機構88は、制御部9の制御下に温度が調整され、秤量タンク86内の処理液Lの温度を、基板Wの液処理時の温度と同じ温度とする。これにより、流量計54の流量値の校正において、処理液の温度誤差を可及的に低減することが可能となる。例えば、温度調整機構88としてヒータを適用する場合、秤量タンク86の外側に巻き付けられるリボンヒータを用いることができる。
また、流量計校正システム10は、流量計54の流量値の校正時に、排液ポート76にノズル51を直接接触させて接触部分をシールすることで、ノズルバス60の受容空間60aに処理液Lを溜めずにバス側排液ライン77Bに処理液Lを流す構成でもよい。これにより、ノズルバス60からバス側排液ライン77Bに向かう処理液Lのちぎれを防止することができる。
この場合、バス側排出部75は、秤量タンク86などに溜まっているエアをバス側排液ライン77Bから排出可能なベント構造65を備えていることが好ましい。例えば、ベント構造65は、第2ライン83の上端部(秤量領域83Xよりも上方)から分岐し、かつ排液下流バルブ79よりも下流側の合流ライン85(バス側排液ライン77Bの下流側)に接続されるベントライン65aを備える。また、ベントライン65aの途中位置には、当該ベントライン65aを開閉するベント用バルブ65bが設けられている。
流量計校正システム10は、秤量部80において秤量を行う場合に、排液下流バルブ79を閉塞するとともに、排液上流バルブ78およびベント用バルブ65bを開放する。これにより、第2ライン83や秤量タンク86に溜まっているエアを安定的に抜くことが可能となる。なお、ベント構造65は、ノズル51を排液ポート76に直接接触させない構成に設けられてもよいことは勿論である。
図1に戻り、制御部9は、基板処理装置1全体を制御するコントローラ本体91と、コントローラ本体91に接続されるユーザインタフェース94と、を有する。コントローラ本体91は、1以上のプロセッサ92、メモリ93、図示しない入出力インタフェースおよび電子回路を有するコンピュータを適用し得る。プロセッサ92は、CPU、ASIC、FPGA、複数のディスクリート半導体からなる回路などのうち1つまたは複数を組み合わせたものである。メモリ93は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(例えば、コンパクトディスク、DVD、ハードディスク、フラッシュメモリなど)を含み、基板処理装置1を動作させるプログラム、プロセス条件などのレシピを記憶している。
コントローラ本体91は、メモリ93に記憶されたプログラムをプロセッサ92に実行させることにより、基板Wを液処理する際に、回転機構40、供給機構50、移動機構61、排出機構70などの各構成の動作を制御する。また、コントローラ本体91は、プログラムの実行に基づき、流量計54の流量値を校正する流量計校正方法を実施する。すなわち、制御部9は、流量計校正システム10の一部と言える。
ユーザインタフェース94は、ユーザが基板処理装置1を管理するためにコマンドの入力操作などを行うキーボード、基板処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ、または表示および入力の両機能の有するタッチパネルなどを適用し得る。
本実施形態に係る基板処理装置1は、基本的には以上のように構成され、以下、その動作(流量計校正方法)について説明する。
流量計54の流量値の校正において、基板処理装置1の制御部9は、当該基板処理装置1の設置時またはメンテナンス時と、基板処理装置1を日常的に運用する際とで、異なる処理を実施する。以下、基板処理装置1の設置時またはメンテナンス時に行う処理を基準校正モードといい、基板処理装置1を日常的に運用する際に行う処理を健全性チェックモードという。
制御部9は、例えば、メモリ93内に設けられた流量計校正方法用のステータスレジスタ(不図示)を識別することで、基準校正モードおよび健全性チェックモードを選択する。ステータスレジスタは、基板処理装置1の初期設定やメンテナンスにおいて、ユーザインタフェース94を介した作業者(ユーザ)の実行操作により、基準校正モード用のフラグを立ち上げる。制御部9は、このフラグの立ち上がりを認識すると、適宜のタイミングで基準校正モードを開始する。また、ステータスレジスタは、基板処理装置1の通常運用中において起動を開始した後に自動的に、健全性チェックモード用のフラグを立ち上げる。制御部9は、このフラグの立ち上がりを認識すると、適宜のタイミングで健全性チェックモードを開始する。なお、健全性チェックモードも、ユーザの操作に基づき実行してよい。
図3に示すように、制御部9は、流量計54の校正方法を開始すると、まず基準校正モードを実施するか否か(基準校正モードまたは健全性チェックモードの実施)を判定する(ステップS1)。基準校正モードを実施する場合(ステップS1:YES)、制御部9は、ステップS2に進む。
ステップS2において、制御部9は、ノズルバス60にノズル51を待機した状態とし、処理液供給ライン52、ノズル51、ノズルバス60、バス側排液ライン77Bを介して処理液Lを秤量部80に導き、秤量部80に対する処理液Lの貯留を開始する。この際例えば、制御部9は、供給機構50の流量調整バルブ55を全開状態として、処理液供給ライン52の処理液をバス側排液ライン77Bに導く。
またこの際、制御部9は、図4の時点t1に示すように、先に排液上流バルブ78を閉状態から開状態に切り替えて、第1ライン82、第2ライン83および合流ライン85に処理液Lを通過させることで、秤量部80に残る残留物(気体、液体)を排出する。そして時点t1から所定時間経過した図4の時点t2において、排液下流バルブ79を開状態から閉状態に切り替える。これにより、排液下流バルブ79よりも上流側の合流ライン85に処理液Lが貯留され始め、さらに処理液Lが接続部84を超えると、第1ライン82の流出配管822および第2ライン83の下流領域83Yに処理液Lが貯留されていく。
その結果、秤量タンク86および第2ライン83の鉛直方向下方から処理液Lが徐々に貯留されるようになる。上記したように、秤量部80は、流出配管822と第2ライン83の下流領域83Yにおける処理液Lの圧損が可及的に小さくなっており、また処理液Lにかかる気圧が略同一となっている。そのため、秤量タンク86の処理液Lの液面と、第2ライン83の秤量領域83Xの液面とは、同じ高さで上昇していく。さらに、分岐部81の内部が段差81aとなっていることで、分岐部81からの第2ライン83への処理液Lの流入が回避され、液位センサ87の誤検知を防ぐことができる。
排液下流バルブ79の閉塞後、秤量タンク86および第2ライン83の秤量領域83Xに処理液Lが溜まっていくと、図4の時点t3において、第2ライン83の第1液位センサ871が処理液Lの液面を検出する。制御部9は、第1液位センサ871による処理液Lの液面検出を受信することに基づき、供給機構50の流量計54による流量値の計測を開始する(図3のステップS3も参照)。
その後、秤量タンク86および第2ライン83の秤量領域83Xに処理液Lが溜まり続けることで、処理液Lの液面が上昇していく。この過程でも、制御部9は流量計54による処理液Lの流量値の累積を継続する。図4の時点t4において、第2ライン83の第2液位センサ872が処理液Lの液面を検出する。制御部9は、第2液位センサ872による処理液Lの液面検出を受信することで、流量計54の流量値の計測を停止する(図3のステップS4も参照)。またこの際、制御部9は、供給側バルブ56および排液上流バルブ78を閉塞することで、秤量部80への処理液Lの流入を禁止する。なお、制御部9は、第2液位センサ872の液面検出後に、排液上流バルブ78を所定期間開放し続けることで秤量部80への処理液Lの貯留を継続し、所定期間後に排液上流バルブ78を閉塞してもよい。
そして、図3のステップS5において、制御部9は、時点t3~時点t4(秤量タンク86で設定された貯留容積となる期間)における流量計54の校正用流量積分値を算出し、さらに校正用積分値に基づき補正係数を算出する。すなわち、図5に示すように、第1液位センサ871による第1検出タイミングと第2液位センサ872による第2検出タイミングの積算期間にわたって累積した流量値は、秤量タンク86および第2ライン83で上昇した処理液Lの貯留容積(貯留量)に一致する。また、時点t3~時点t4における流量値の累積は、積算期間と流量計54の流量値とを積分した流量積分値にあたる。そして第1液位センサ871と第2液位センサ872間の秤量タンク86および第2ライン83(秤量領域83X)における処理液Lの貯留容積は、秤量タンク86の容積および第2ライン83の容積に応じて予め規定される。したがって、校正用流量積分値をAとし、貯留容積をBとした場合、以下の式(1)によって流量計54の流量値の補正係数Cを得ることができる。
C=B/A …(1)
なお本実施形態において、秤量部80の貯留容積Bは、秤量タンク86の容積と第2ライン83の容積とを加算して規定されたものである。ただし、第1液位センサ871と第2液位センサ872間の第2ライン83の容積が秤量タンク86の容積よりも充分に小さい場合には、秤量部80の貯留容積Bとして秤量タンク86の容積のみを用いてもよい。
また、処理液Lの種類によっては、秤量タンク86内において揮発が生じる場合がある。図5(a)中では、揮発量Dを点線で示している。制御部9は、揮発量Dと校正用流量積分値Aと貯留容積Bに基づいて補正係数Cを得ることが好ましい。例えば、以下の式(2)によって補正係数Cを得ることができる。
C=(B+D)/A …(2)
制御部9は、揮発量Dを求めるために、処理液Lの種類に応じた揮発量Dのマップ情報MIを予め保有する。例えば、揮発量Dのマップ情報MIは、処理液Lの温度と、単位時間あたりの揮発量との関係を示す表や関数であるとよい。図5(b)では、温度と単位時間あたりの揮発量の関係を示すグラフを例示している。
制御部9は、校正時の温度、および第1液位センサ871による第1検出タイミングから第2液位センサ872による第2検出タイミングまでの期間を計測する。そして、制御部9は、校正時の温度に基づき単位時間あたりの揮発量を、マップ情報MIから抽出し、抽出した単位時間あたりの揮発量と期間を積算することで、校正時に生じた揮発量を精度よく算出することができる。
図3に戻り、制御部9は、流量計54の補正係数Cを算出すると、当該補正係数Cをメモリ93に記憶して、基準校正モードを終了する。メモリ93に記憶された補正係数Cは、基板Wの液処理において流量計54が処理液Lの流量値を計測した際に使用される。つまり、制御部9は、受信した流量値に補正係数Cを積算して流量値を補正することで、処理液Lの正確な流量値を得る。そして、制御部9は、この流量値に基づき流量調整バルブ55を制御することで、基板Wに対する処理液Lの供給量を精度よく調整できる。
また、制御部9は、健全性チェックモードを実施する場合(図3のステップS1:NO)に、ステップS6に進む。ステップS6~S8は、上記のステップS2~S4の処理フローと同じ処理を行う。よって、具体的な説明は省略する。ステップS8により、秤量部80による秤量(第2液位センサ872による処理液Lの検出)が終了すると、ステップS9に進む。
ステップS9において、制御部9は、流量計54の再現性を算出する。流量計54の再現性とは、基準校正モードで得られた校正用流量積分値Aに対して、運用中に同じ評価を行った場合に同じ流量積分値を得られているかどうかを指標として算出するものである。例えば、流量計54の再現性をEとし、健全性チェックモードにおけるチェック用流量積分値をFとした場合に、再現性Eは、校正用流量積分値Aを利用して、以下の式(3)で算出することができる。
E=(F-A)/A×100[%] …(3)
そして、制御部9は、再現性Eを算出すると、この再現性Eが所定の許容差(例えば、±5%以内)に含まれるか否かを判定する(ステップS10)。再現性Eが許容差の範囲内である場合(ステップS10:YES)、制御部9は、流量計校正システム10が正常であると判定する。この結果、制御部9は、健全性チェックモードを終了し、基板処理装置1による基板Wの液処理に移行する。
一方、再現性Eが許容差の範囲を超えている場合(ステップS10:NO)、制御部9は、流量計校正システム10が異常であると判定する。この際、制御部9は、ユーザインタフェース94を介してユーザにアラートを報知する(ステップS11)。これにより、ユーザは、流量計校正システム10の異常に応じて適切な対処をとることができる。
なお、本実施形態に係る流量計校正システム10、基板処理装置1および流量計校正方法は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形例をとり得る。例えば、排液下流バルブ79は、流出配管822を介して秤量タンク86よりも下流側に設けられる構成に限定されず、秤量タンク86の底部861に設けられてもよい。この場合、第2ライン83は、底部861に連通して処理液を貯留する構成とすればよい。
また例えば、秤量部80は、液位センサ87に代えて、秤量タンク86の処理液Lの液面を、アナログで(リニアに)測定できる図示しないカメラやセンサを適用してもよい。一例として、流量計校正方法では、カメラの監視下に秤量タンク86の計測開始位置まで処理液Lを貯留した後、計測開始位置から所定の積算期間にわたって処理液Lを吐出させ、カメラにより処理液Lの液面の計測終了位置を測定する。そして、制御部9は、流量計54における積算期間の校正用流量積分値Aまたはチェック用流量積分値Fと、測定した上昇量(計測開始位置から計測終了位置までの量)とに基づき、流量計54の流量値の校正を行うことができる。
あるいは、秤量部80は、秤量タンク86に貯留される処理液Lの重量を測定して、この重量を流量計54の流量値の校正に使用してもよい。例えば、秤量部80は、水平バーに歪みゲージ89(重量計測部:図2の2点鎖線参照)を介して秤量タンク86を吊り下げる形態をとることで、秤量タンク86内の処理液Lの重量を簡単に計測することができる。計測した処理液Lの重量は、流量計54を通過した処理液Lの流量と比例関係にあるため、制御部9は、所定期間における重量変化に基づき流量計54の流量値を校正することができる。
例えば、流量計校正方法では、吐出前の秤量タンク86の重量を測定し、積算期間にわたって処理液Lを吐出した際の、流量計54の校正用流量積分値Aまたはチェック用流量積分値Fを算出するとともに、吐出終了後の秤量タンク86の重量を測定する。制御部9は、吐出前の秤量タンク86の重量と、吐出後の秤量タンク86の重量とに基づき、秤量タンク86に吐出した実際の処理液Lの重量を算出する。そして、制御部9は、校正用流量積分値Aと重量とに基づき、流量計54の流量値を校正することができ、またチェック用流量積分値Fと重量とに基づき、健全性をチェックすることができる。
さらに、基板処理装置1は、上記の流量計校正システム10による流量計校正方法とともに、別の流量計校正システムを組み合わせてもよい。例えば、別の流量計校正システム10としては、処理液供給ライン52およびバス側排液ライン77Bと同一の配管レイアウトを有するサンプリングユニット(不図示)を備えることがあげられる。制御部9は、このサンプリングユニットにて計測した流量積分値または貯留容積を組み合わせて、補正係数Cを算出することで、校正の精度を一層高めることができる。
また、流量計校正システム10は、カップ20内のチャック30にダミーウエハを収容し、流量計54を介してノズル51からダミーウエハに吐出された処理液Lの動きを赤外線センサにより検出して、流量値の校正に使用してもよい。すなわち、制御部9は、赤外線センサの検出結果に基づき、時間毎の処理液Lの動きから処理液Lの流量を演算することができる。
また、流量計校正システム10は、K型熱電対などの温度計をノズルバス60に設置して、処理液Lを一定量の供給した際の、温度計の温度変化を検出して、この検出結果を流量値の校正に使用してもよい。
また、流量計校正システム10は、光学的測定を行う液検出センサ(ファイバセンサ)を、処理液供給ライン52に複数設け、その検出結果を流量値の校正に使用してもよい。例えば、制御部9は、第1液検出センサの液検出タイミングと、第2液検出センサの液検出タイミングと、第1液検出センサおよび第2液検出センサの間隔および流路断面積に基づき、処理液供給ライン52を流通する処理液Lの流量を算出することができる。
また、流量計校正システム10は、処理液供給ライン52に複数の流量計54を設置して、一の流量計54の流量値を基準として、他の流量計54の流量値を補正してもよい。この場合、複数の流量計54は、同じ検出方式の流量計54を適用してもよく、異なる検出方式(例えば、電磁式に対して超音波式やコリオリ式)を組み合わせた構成でもよい。
図6に示す変形例に係る流量計校正システム10Aは、処理液供給ライン52の流量計54および流量調整バルブ55よりも下流側に、処理液Lを流通させる別ライン57を備え、この別ライン57に処理液排出ライン77を接続している。別ライン57は、基板処理装置1から処理液Lを排出する廃棄部に接続されてもよく、処理液供給源に接続されることで処理液Lを回収する構成でもよい。別ライン57は、この別ライン57の流路を開閉する別ライン側バルブ58を途中位置に備える。別ライン側バルブ58は、通常時に閉塞していることで、ノズル51に処理液Lを向かわせ、必要に応じて開放することで、処理液供給ライン52の処理液Lを流通させる。
処理液排出ライン77は、例えば、別ライン側バルブ58よりも上流側の別ライン57に接続され、別ライン57から処理液Lを流入することが可能である。すなわち、流量計54の校正時には、処理液供給ライン52の供給側バルブ56および別ライン57の別ライン側バルブ58を閉塞する一方で、排液上流バルブ78を開放することで秤量部80に処理液Lを導くことができる。したがって、変形例に係る流量計校正システム10Aでも、上記の実施形態と同じ流量計校正方法を行うことができ、流量計54の流量値を精度よく校正することが可能となる。なお、処理液排出ライン77は、別ライン57に接続されずに、流量計54よりも下流側の処理液供給ライン52に直接接続されていてもよい。また、この流量計校正システム10Aでも、図2に示したベント構造65を備えてよいことは勿論である。
以上の実施形態で説明した本開示の技術的思想および効果について以下に記載する。
本開示の第1の態様に係る流量計校正システム10、10Aは、基板Wに処理液Lを供給する処理液供給ライン52と、処理液供給ライン52に設けられ、処理液Lの流量値を検出する流量計54と、流量計54よりも下流側に設けられ、処理液供給ライン52を流通した処理液Lを排出する処理液排出ライン77と、処理液排出ライン77を制御する制御部9と、を備え、処理液排出ライン77は、処理液Lを貯留する秤量タンク86と、秤量タンク86の底部861から下方に排出される処理液Lの流路を開閉するバルブ(排液下流バルブ79)と、を有し、制御部9は、バルブにより処理液Lの流路を閉じて、秤量タンク86に貯留される処理液Lに基づき、流量計54の流量値を校正する。
上記によれば、流量計校正システム10、10Aは、処理液排出ライン77の秤量タンク86およびバルブ(排液下流バルブ79)により流量計54の流量値を校正することで、人手による校正作業をなくして、流量計54の校正作業を省力化することができる。特に、流量計校正システム10、10Aは、基板に近い位置の処理液Lを秤量タンク86に導入することで、よりプロセス処理条件に近い条件で秤量でき、流量計54の校正の精度を一層高めることができる。また、処理容器100の外に秤量タンク86を備えた流量計校正システム10、10Aは、処理容器100のサイズを大きくすることなく所望の容積の秤量タンク86を使用することができる。仮に特許文献1に開示されている基板処理装置のように、吐出ノズルが退避する容器(ノズルバス)において秤量を行う場合、容器のサイズが大きくなってしまい、チャンバサイズ(処理容器のサイズ)が大きくなってしまう。これに対して、流量計校正システム10、10Aは、ノズルバス60よりも下流側の処理液排出ライン77に秤量タンク86を有するため、秤量タンク86の容積を充分に確保でき、例えば、処理に用いられる処理液Lの総量を秤量することが可能となる。
また、処理液排出ライン77は、秤量タンク86を有する第1ライン82と、秤量タンク86に貯留される処理液の液面と同じ高さまで、秤量タンクから排出された処理液が流入する第2ライン83と、を有し、第2ライン83は、第2ライン83に流入した処理液Lの液面を検出する液位センサ87を有する。これにより、流量計校正システム10、10Aは、秤量タンク86により生じる測定誤差を低減して、秤量タンク86に貯留される処理液Lの液面を正確に検出することができる。
また、第1ライン82および第2ライン83は、秤量タンク86よりも鉛直方向上方において相互に連通している。これにより、流量計校正システム10、10Aは、秤量タンク86の処理液Lにかかる気圧と、第2ライン83の処理液Lにかかる気圧とを略同一にすることができ、液面のずれを抑制できる。
また、第1ライン82は、秤量タンク86内に処理液Lを流入させる流入配管821を備え、流入配管821は、秤量タンク86の底部861の近傍位置に、処理液を吐出する吐出口821aを有する。これにより、流量計校正システム10、10Aは、秤量タンク86に処理液Lを貯留する際に、処理液Lの液はねや液面の揺れを抑制することができる。
また、秤量タンク86の温度を調整する温度調整機構88を備える。これにより、流量計校正システム10、10Aは、基板Wに処理液Lを供給する際の処理液Lの温度と同じ条件で、処理液Lを流通した際の流量値を校正することができ、校正の精度をより高めることができる。例えば、処理液LとしてIPAを適用する場合、処理液Lは温度によって濃度や粘度が異なるため、処理液Lの温度に応じてより効果的に校正できる。
また、処理液供給ライン52の先端に設けられるノズル51を収容する容器(ノズルバス60)を有し、処理液排出ライン77は、容器に接続され、容器で受けた処理液Lを秤量タンク86、バルブ(排液下流バルブ79)の順に流通させる。これにより、流量計校正システム10は、バスよりも下流側の処理液排出ライン77において処理液Lの秤量を良好に行うことができる。
また、処理液排出ライン77は、処理液供給ライン52の先端に設けられるノズル51と流量計54と間で処理液供給ライン52から分岐しており、ノズル51による処理液Lの吐出を停止した状態で、処理液Lを秤量タンク86、バルブ(排液下流バルブ79)の順に流通させる。この場合でも、流量計校正システム10、10Aは、流量計54の下流の処理液供給ライン52から処理液排出ライン77に導入した処理液Lの秤量を良好に行うことができる。
また、制御部9は、流量計54の流量値の校正において、処理液Lを秤量タンク86に貯留し流量計54の計測を開始してから設定された貯留容積Bまで貯留される期間(積算期間)を計測するとともに、期間における流量計54の流量値を積分した校正用流量積分値Aを算出し、貯留容積Bと校正用流量積分値Aとに基づき、流量計54の流量値を補正する補正係数Cを得る。これにより、制御部9は、流量計54の流量値を適切に校正することができる。
また、制御部9は、秤量タンク86に貯留される処理液Lの揮発量Dを推定し、揮発量Dと貯留容積Bと校正用流量積分値Aとに基づき、流量計54の流量値を補正する補正係数Cを得る。このように処理液Lの揮発量を加味することで、制御部9は、流量計54の流量値の校正を一層精度よく行うことができる。
また、制御部9は、流量計54の流量値の校正の実施以降に、流量計54の正常または異常を確認する健全性チェックモードを行い、健全性チェックモードでは、処理液Lを秤量タンク86に貯留し流量計54の計測を開始してから設定された貯留容積Bまで貯留される期間(積算期間)を計測するとともに、期間における流量計54の流量値を積分したチェック用流量積分値Fを算出し、校正用流量積分値Aとチェック用流量積分値Fとに基づき、流量計54の正常または異常を判定する。これにより、制御部9は、液処理時に、流量が調整された処理液Lを、基板Wに安定して供給することが可能となり、また流量計54の異常を早期に把握することができる。
また、秤量タンク86の重量を計測する重量計測部(歪みゲージ89)を備え、制御部9は、秤量タンク86に処理液Lを貯留した際の重量変化に基づき、処理液Lの重量を算出し、当該処理液Lの重量を用いて流量計54が検出する処理液Lの流量値を校正する。この場合でも、流量計校正システム10、10Aは、流量計54の流量値を精度よく校正できる。
また、本開示の第2の態様は、基板Wを処理液Lで処理する基板処理装置1であって、基板Wに処理液Lを供給する処理液供給ライン52と、処理液供給ライン52に設けられ、処理液Lの流量値を検出する流量計54と、流量計54よりも下流側に設けられ、処理液供給ライン52を流通した処理液Lを排出する処理液排出ライン77と、処理液排出ライン77を制御する制御部9と、を備え、処理液排出ライン77は、処理液Lを貯留可能な秤量タンク86と、秤量タンク86の底部から下方に排出される処理液Lの流路を開閉するバルブ(排液下流バルブ79)と、バルブにより処理液Lの流路を閉じて、秤量タンクに貯留される処理液Lの量に基づき、流量計54の流量値を校正する制御部9と、を有する。これにより、基板処理装置1は、流量計54の校正作業を省力化することができる。
また、本開示の第3の態様は、基板Wに処理液Lを供給する処理液供給ライン52に設けられる流量計54の流量値を校正する流量計校正方法であって、流量計54よりも下流側に設けられ、処理液供給ライン52を流通した処理液を排出する処理液排出ライン77を備え、処理液排出ライン77は、処理液を貯留する秤量タンク86と、秤量タンク86の底部861から下方に排出される処理液の流路を開閉するバルブ(排液下流バルブ79)と、を有し、流量計校正方法では、処理液供給ライン52を流通した処理液Lを処理液排出ライン77に排出する工程と、バルブにより処理液Lの流路をとじて、秤量タンク86に処理液Lを貯留する工程と、秤量タンク86に貯留される処理液Lの量に基づき、流量計54の流量値を校正する工程と、を有する。このように第3の態様でも、流量計54の校正作業を省力化することができる。
また、処理液を貯留する工程では、処理液を前記秤量タンク86に貯留し流量計54の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間と、当該期間における流量計54の流量値を計測し、流量計54の流量値を校正する工程では、期間における流量計54の流量値を積分した校正用流量積分値Aを算出し、貯留容積Bと校正用流量積分値Aとに基づき、流量計54の流量値を補正する補正係数Cを得る。これにより、流量計校正方法は、流量計54の流量値を適切に校正することができる。
また、流量計54の流量値を校正する工程では、秤量タンク86に貯留される処理液Lの揮発量Dを推定し、揮発量Dと貯留容積Bと校正用流量積分値Aとに基づき、流量計54の流量値を補正する補正係数Cを得る。これにより、流量計校正方法は、流量計54の流量値の校正を一層精度よく行うことができる。
また、流量計54の流量値の校正の実施以降に、流量計54の正常または異常を確認する工程を有し、流量計54の正常または異常を確認する工程では、処理液Lを秤量タンク86に貯留し流量計54の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間を計測するとともに、期間における流量計54の流量値を積分したチェック用流量積分値Fを算出し、校正用流量積分値Aとチェック用流量積分値Fとに基づき、流量計54の正常または異常を判定する。これにより、流量計校正方法は、流量計54の異常を早期に把握することができる。
今回開示された実施形態に係る流量計校正システム10、10A、基板処理装置1および流量計校正方法は、すべての点において例示であって制限的なものではない。実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形および改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
1 基板処理装置
10、10A 流量計校正システム
52 処理液供給ライン
54 流量計
77 処理液排出ライン
79 排液下流バルブ
86 秤量タンク
9 制御部
L 処理液
W 基板

Claims (16)

  1. 基板に処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられ、前記処理液の流量値を検出する流量計と、
    前記流量計よりも下流側に設けられ、前記処理液供給ラインを流通した前記処理液を排出する処理液排出ラインと、
    前記処理液排出ラインを制御する制御部と、を備え、
    前記処理液排出ラインは、前記処理液を貯留する秤量タンクと、前記秤量タンクの底部から下方に排出される前記処理液の流路を開閉するバルブと、を有し、
    前記制御部は、前記バルブにより前記処理液の流路を閉じて、前記秤量タンクに貯留される前記処理液の量に基づき、前記流量計の流量値を校正する、
    流量計校正システム。
  2. 前記処理液排出ラインは、
    前記秤量タンクを有する第1ラインと、
    前記秤量タンクに貯留される前記処理液の液面と同じ高さまで、前記秤量タンクから排出された前記処理液が流入する第2ラインと、を有し、
    前記第2ラインは、前記第2ラインに流入した前記処理液の液面を検出する液位センサを有する、
    請求項1に記載の流量計校正システム。
  3. 前記第1ラインおよび前記第2ラインは、前記秤量タンクよりも鉛直方向上方において相互に連通している、
    請求項2に記載の流量計校正システム。
  4. 前記第1ラインは、前記秤量タンク内に前記処理液を流入させる流入配管を備え、
    前記流入配管は、前記秤量タンクの底部の近傍位置に、前記処理液を吐出する吐出口を有する、
    請求項2または3に記載の流量計校正システム。
  5. 前記秤量タンクの温度を調整する温度調整機構を備える、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流量計校正システム。
  6. 前記処理液供給ラインの先端に設けられるノズルを収容する容器を有し、
    前記処理液排出ラインは、前記容器に接続され、前記容器で受けた前記処理液を前記秤量タンク、前記バルブの順に流通させる、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流量計校正システム。
  7. 前記処理液排出ラインは、前記処理液供給ラインの先端に設けられるノズルと前記流量計の間で前記処理液供給ラインから分岐しており、
    前記ノズルによる前記処理液の吐出を停止した状態で、前記処理液を前記秤量タンク、前記バルブの順に流通させる、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の流量計校正システム。
  8. 前記制御部は、前記流量計の流量値の校正において、前記処理液を前記秤量タンクに貯留し前記流量計の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間を計測するとともに、前記期間における前記流量計の流量値を積分した校正用流量積分値を算出し、前記貯留容積と前記校正用流量積分値とに基づき、前記流量計の流量値を補正する補正係数を得る、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の流量計校正システム。
  9. 前記制御部は、前記秤量タンクに貯留される前記処理液の揮発量を推定し、前記揮発量と前記貯留容積と前記校正用流量積分値とに基づき、前記流量計の流量値を補正する補正係数を得る、
    請求項8に記載の流量計校正システム。
  10. 前記制御部は、前記流量計の流量値の校正の実施以降に、前記流量計の正常または異常を確認する健全性チェックモードを行い、
    前記健全性チェックモードでは、前記処理液を前記秤量タンクに貯留し前記流量計の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間を計測するとともに、前記期間における前記流量計の流量値を積分したチェック用流量積分値を算出し、前記校正用流量積分値と前記チェック用流量積分値とに基づき、前記流量計の正常または異常を判定する、
    請求項8または9に記載の流量計校正システム。
  11. 前記秤量タンクの重量を計測する重量計測部を備え、
    前記制御部は、前記秤量タンクに前記処理液を貯留した際の重量変化に基づき、前記処理液の重量を算出し、当該処理液の重量を用いて前記流量計が検出する前記処理液の流量値を校正する、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の流量計校正システム。
  12. 基板を処理液で処理する基板処理装置であって、
    前記基板に前記処理液を供給する処理液供給ラインと、
    前記処理液供給ラインに設けられ、前記処理液の流量値を検出する流量計と、
    前記流量計よりも下流側に設けられ、前記処理液供給ラインを流通した前記処理液を排出する処理液排出ラインと、
    前記処理液排出ラインを制御する制御部と、を備え、
    前記処理液排出ラインは、前記処理液を貯留する秤量タンクと、
    前記秤量タンクの底部から下方に排出される前記処理液の流路を開閉するバルブと、を有し、
    前記制御部は、前記バルブにより前記処理液の流路を閉じて、前記秤量タンクに貯留される前記処理液の量に基づき、前記流量計の流量値を校正する、
    基板処理装置。
  13. 基板に処理液を供給する処理液供給ラインに設けられる流量計の流量値を校正する流量計校正方法であって、
    前記流量計よりも下流側に設けられ、前記処理液供給ラインを流通した前記処理液を排出する処理液排出ラインを備え、
    前記処理液排出ラインは、前記処理液を貯留する秤量タンクと、前記秤量タンクの底部から下方に排出される前記処理液の流路を開閉するバルブと、を有し、
    前記流量計校正方法では、
    前記処理液供給ラインを流通した前記処理液を前記処理液排出ラインに排出する工程と、
    前記バルブにより前記処理液の流路を閉じて、前記秤量タンクに前記処理液を貯留する工程と、
    前記秤量タンクに貯留される前記処理液の量に基づき、前記流量計の流量値を校正する工程と、を有する、
    流量計校正方法。
  14. 前記処理液を貯留する工程では、前記処理液を前記秤量タンクに貯留し前記流量計の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間と、当該期間における前記流量計の流量値とを計測し、
    前記流量計の流量値を校正する工程では、前記期間における前記流量計の流量値を積分した校正用流量積分値を算出し、前記貯留容積と前記校正用流量積分値とに基づき、前記流量計の流量値を補正する補正係数を得る、
    請求項13に記載の流量計校正方法。
  15. 前記流量計の流量値を校正する工程では、前記秤量タンクに貯留される前記処理液の揮発量を推定し、前記揮発量と前記貯留容積と前記校正用流量積分値とに基づき、前記流量計の流量値を補正する補正係数を得る、
    請求項14に記載の流量計校正方法。
  16. 前記流量計の流量値の校正の実施以降に、前記流量計の正常または異常を確認する工程を有し、
    前記流量計の正常または異常を確認する工程では、前記処理液を前記秤量タンクに貯留し前記流量計の計測を開始してから設定された貯留容積まで貯留される期間を計測するとともに、前記期間における前記流量計の流量値を積分したチェック用流量積分値を算出し、前記校正用流量積分値と前記チェック用流量積分値とに基づき、前記流量計の正常または異常を判定する、
    請求項14または15に記載の流量計校正方法。
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