JP2023042771A - 固体撮像素子、固体撮像素子の制御方法、および、電子装置 - Google Patents

固体撮像素子、固体撮像素子の制御方法、および、電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】間接ToF方式を用いる固体撮像素子において、画質を向上させる。【解決手段】固体撮像素子は、画素信号生成部と、第1のサンプルホールド回路と、第2のサンプルホールド回路とを具備する。画素信号生成部は、光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する。第1のサンプルホールド回路は、第1の画素信号を保持する。第2のサンプルホールド回路は、第2の画素信号を保持する。【選択図】図3

Description

本技術は、固体撮像素子に関する。詳しくは、距離を測定するための固体撮像素子、固体撮像素子の制御方法、および、電子装置に関する。
従来より、測距機能を持つ電子装置において、間接ToF(Time of Flight)方式と呼ばれる測距方式が用いられている。この間接ToF方式は、光源を駆動するクロック信号に同期して露光を行って複数の露光量を取得し、それらの露光量から、光の飛行時間を間接的に求める方式である。この間接ToF方式において、光電変換素子から浮遊拡散層への電荷転送前に、トランジスタのゲート容量に電荷を一時的に保持させる固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2020-13985号公報
上述の従来技術では、ゲート容量に電荷を保持させることにより、リードノイズの低減を図っている。しかしながら、上述の固体撮像素子では、露光蓄積中にゲート容量から信号が漏れることにより、PLS(Parasitic Light Sensitivity)特性が悪化するおそれがある。また、飽和電荷量がゲート容量により律速されるため、ダイナミックレンジが不足するおそれがある。これらのPLS特性の悪化や、ダイナミックレンジの不足により、距離画像の画質が低下してしまうという問題がある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、間接ToF方式を用いる固体撮像素子において、画質を向上させることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と上記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、上記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と上記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路とを具備する固体撮像素子、および、その制御方法である。これにより、フレームの画質が向上するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、第1の容量素子と、上記第1の容量素子に一端が接続された第2の容量素子と、上記第1および第2の容量素子の接続ノードと上記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、前段増幅トランジスタと、上記第2の容量素子の他端と所定の参照電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタとを備えてもよい。これにより、第2の容量素子に画素信号が保持されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路の一方は、上記第1および第2の画素信号を順に読み出すための読出し回路をさらに備え、上記第1および第2のサンプルホールド回路は、上記読出し回路を共有してもよい。これにより、回路規模が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、第1の容量素子と、上記第1の容量素子の一端と上記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、第2の容量素子と、上記第2の容量素子の一端と上記画素信号生成部との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタとを備えてもよい。これにより、読出し速度が向上するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、第1の容量素子と、上記第1の容量素子の一端と上記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、第2の容量素子と、上記第1の容量素子の一端と上記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタとを備えてもよい。これにより、参照電圧が不要になるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、一端が上記画素信号生成部に接続された第1の容量素子と、第2の容量素子と、上記第1の容量素子の他端と上記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、上記第2の容量素子の一端と所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタとを備えてもよい。これにより、参照電圧が不要になるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、上記画素信号生成部に一端が共通に接続された第1および第2の容量素子と、上記第1の容量素子の他端と所定ノードとの間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、上記第2の容量素子の他端と上記所定ノードとの間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと、上記所定ノードと所定の電源電圧の間の経路を開閉する第3のサンプリングトランジスタとを備えてもよい。これにより、ノイズが低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、所定数の画素を駆動する垂直走査回路をさらに具備し、上記画素信号生成部と上記第1および第2のサンプルホールド回路とは上記画素のそれぞれに配置され、上記垂直走査回路は、上記画素の全てを同時に露光するとともに上記第1および第2の画素信号を保持させ、行ごとに上記第1および第2の画素信号を出力させてもよい。これにより、グローバルシャッター方式で露光されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2の画素信号のそれぞれは、リセットレベルおよび信号レベルを含み、上記垂直走査回路は、露光前に上記リセットレベルを出力させてもよい。これにより、読出し速度が速くなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記垂直走査回路は、露光中に上記第1および第2の画素信号を出力させてもよい。これにより、非破壊で画素信号が読み出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、露光中に出力された上記第1および第2の画素信号に基づいて露光時間を制御する露光時間制御部をさらに具備してもよい。これにより、適切な露光時間が設定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2の画素信号に対してアナログデジタル変換処理を行うアナログデジタル変換器と、露光中に出力された上記第1および第2の画素信号に基づいて上記アナログデジタル変換器のアナログゲインを制御するゲイン制御部をさらに具備してもよい。これにより、適切なアナログゲインが設定されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素信号生成部の一部が第1のチップに配置され、上記画素信号生成部の残りと上記第1および第2のサンプルホールド回路とが第2のチップに配置されてもよい。これにより、光電変換素子やトランジスタの面積が大きくなるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素信号生成部と上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの一部とが第1のチップに配置され、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの残りが第2のチップに配置されてもよい。これにより、第2のチップの回路規模が削減されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素信号生成部と上記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソースフォロワ回路を備えてもよい。これにより、ソースフォロワ回路を介して信号が読み出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記画素信号生成部と上記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソース接地回路を備えてもよい。これにより、ソース接地回路を介して信号が読み出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、所定数の容量素子を備え、上記容量素子のそれぞれは、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタ、MOM(Metal-Oxide-Metal)キャパシタ、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)キャパシタ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)セルキャパシタ、CDTI(Capacitive Deep Trench Isolation)のいずれかであってもよい。これにより、MIMキャパシタなどに画素信号が保持されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と上記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、上記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、上記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路と、上記第1および第2の画素信号に基づいて距離情報を生成する測距演算部と
を具備する電子装置である。これにより、距離画像の画質が向上するという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態における測距モジュールの一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素信号生成部の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるソース接地の画素信号生成部の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるソース接地のサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態における非破壊読出しを行う場合のタイミングチャートの一例である。 本技術の第1の実施の形態における露光時間の調整方法を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態におけるアナログゲインの調整方法を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の通常モードの動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の変形例におけるパイプライン処理の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における左側のサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態における右側のサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態の第1の変形例におけるサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態の第2の変形例におけるサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第2の実施の形態の第3の変形例におけるサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態における固体撮像素子の断面図の一例である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における、第2の実施の形態に対応する左側のサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における、第2の実施の形態に対応する右側のサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における、第2の実施の形態の第1の変形例に対応するサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における、第2の実施の形態の第2の変形例に対応するサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における、第2の実施の形態の第3の変形例に対応するサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 本技術の第3の実施の形態の変形例における固体撮像素子の断面図の一例である。 本技術の第4の実施の形態におけるサンプルホールド回路の一構成例を示す回路図である。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(画素ごとにサンプルホールド回路を設けた例)
2.第2の実施の形態(画素ごとに回路構成の異なるサンプルホールド回路を設けた例)
3.第3の実施の形態(積層構造において、画素ごとにサンプルホールド回路を設けた例)
4.第4の実施の形態(画素ごとに、回路を共有する複数のサンプルホールド回路を設けた例)
5.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[測距モジュールの構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における測距モジュール100の一構成例を示すブロック図である。この測距モジュール100は、間接ToF方式により距離を測定するものであり、発光部110、発光制御部120、固体撮像素子200および測距演算部130を備える。なお、測距モジュール100は、特許請求の範囲に記載の電子装置の一例である。
発光部110は、周期的に明るさが変動する照射光を発して物体に照射するものである。この発光部110は、例えば、矩形波の発光制御信号CLKpに同期して照射光を発生する。また、例えば、発光部110として発光ダイオードが用いられ、照射光として近赤外光などが用いられる。なお、発光制御信号CLKpは、周期信号であれば、矩形波に限定されない。例えば、発光制御信号CLKpは、サイン波であってもよい。
発光制御部120は、発光部110を制御するものである。この発光制御部120は、発光制御信号CLKpを生成して発光部110および固体撮像素子200に供給する。この発光制御信号CLKpの周波数は、例えば、20メガヘルツ(MHz)である。なお、発光制御信号CLKpの周波数は、20メガヘルツ(MHz)に限定されず、5メガヘルツ(MHz)などであってもよい。
固体撮像素子200は、物体から反射した反射光を受光し、垂直同期信号VSYNCに同期して画像データを撮像するものである。例えば、60ヘルツ(Hz)の周期信号が垂直同期信号VSYNCとして用いられる。この固体撮像素子200は、撮像した画像データ(フレーム)を測距演算部130に供給する。なお、垂直同期信号VSYNCの周波数は、60ヘルツ(Hz)に限定されず、30ヘルツ(Hz)や120ヘルツ(Hz)であってもよい。
測距演算部130は、画像信号に基づいて物体までの距離を間接ToF方式で測定するものである。この測距演算部130は、画素回路ごとに距離を測定して、画素ごとに、物体まで距離を階調値で示す距離画像(デプスマップ)を生成する。この距離画像は、例えば、距離に応じた度合いのぼかし処理を行う画像処理や、距離に応じてフォーカスレンズの合焦点を求めるAF(Auto Focus)処理などに用いられる。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、垂直走査回路211、画素アレイ部220、および、水平走査回路212を備える。また、固体撮像素子200は、DAC(Digital to Analog Converter)231と、複数のADC(Analog to Digital Converter)232と、複数のスイッチとを備える。さらに、固体撮像素子200は、信号量予想回路251、適正ゲイン算出回路252、露光量算出回路253、出力レベル調整回路254、信号処理回路255およびフレームメモリ256を備える。これらの回路は、単一の半導体チップに設けられる。
画素アレイ部220には、二次元格子状に複数の画素300が配置される。以下、所定の方向に配列された画素300の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列された画素300の集合を「列」と称する。画素アレイ部220には、列ごとに、2本の垂直信号線が配線される。また、ADC232およびスイッチ233は、列ごとに2つずつ設けられる。
ここで、固体撮像素子200には、通常モードと非破壊読出しモードとのいずれかが設定されるものとする。
垂直走査回路211は、通常モードにおいて、露光量算出回路253により設定された露光期間に亘って全行を同時に露光させ、露光終了後に行を順に選択して画素信号を出力させるものである。また、非破壊読出しモードが設定された場合に、垂直走査回路211は、さらに、露光中の所定のタイミングで全行に画素信号を出力させる。すなわち、露光中に画素信号が読み出される。この読出しにより、画素内の露光蓄積した電荷量が初期化(言い換えれば、破壊)されることはない。この露光中の読出しを以下、「非破壊読出し」と称する。
画素300は、垂直走査回路211の制御に従って反射光を受光し、露光量に応じた画素信号を生成するものである。画素300のそれぞれは、一対のアナログの画素信号を生成し、対応する列の一対の垂直信号線に出力する。
ADC232は、対応する列の画素信号に対してAD(Analog to Digital)変換処理を行うものである。ADC232として、コンパレータ234およびカウンタ235からなるシングルスロープ型のADCが用いられる。コンパレータ234は、DAC231からのランプ信号と、対応する画素信号とを比較し、比較結果をカウンタ235に出力するものである。カウンタ235は、比較結果が反転するまでの期間内に計数値を計数し、その値を示すデジタル信号をスイッチ233に出力するものである。
以下、画素300が初期化された際の画素信号のレベルを「リセットレベル」とし、露光量に応じた画素信号のレベルを「信号レベル」とする。ADC232は、AD変換処理に加えて、リセットレベルと信号レベルとの差分を求めるCDS(Correlated Double Sampling)処理を行う。例えば、リセットレベルを変換する際にカウンタ235がダウンカウントを行い、信号レベルを変換する際にアップカウントを行う。この制御により、CDS処理が実行される。なお、カウンタ235がアップカウントおよびダウンカウントの一方のみを行い、後段の回路(信号処理回路255など)がCDS処理を行うこともできる。
DAC231は、ランプ信号を生成してADC232のそれぞれに供給するものである。このランプ信号の傾きが緩やかであるほど、ADC232のアナログゲインが大きくなる。ランプ信号の傾きは、ADC232のアナログゲインが、適正ゲイン算出回路252により設定された値になるように制御される。
スイッチ233は、水平走査回路212の制御に従って、デジタル信号を信号量予想回路251および出力レベル調整回路254に供給するものである。
水平走査回路212は、複数のスイッチ233を順に駆動し、デジタル信号を出力させるものである。
信号量予想回路251は、非破壊読出しモードが設定された際に、露光中に出力された信号レベルから、露光終了時の信号レベルを予想するものである。この信号量予想回路251は、予想した信号レベルを適正ゲイン算出回路252および露光量算出回路253に供給する。
適正ゲイン算出回路252は、露光中に出力された信号レベルに基づいて、適正なアナログゲインを算出するものである。この適正ゲイン算出回路252は、算出した値を新たなアナログゲインとして設定し、DAC231および出力レベル調整回路254に供給する。なお、適正ゲイン算出回路252は、特許請求の範囲に記載のアナログゲイン制御部の一例である。
露光量算出回路253は、露光中に出力された信号レベルに基づいて、適切な露光時間を算出するものである。例えば、露光終了までに信号レベルが飽和しないような時間が算出される。露光量算出回路253は、算出した時間を新たな露光時間として設定し、垂直走査回路211に供給する。なお、露光量算出回路253は、特許請求の範囲に記載の露光時間制御部の一例である。
出力レベル調整回路254は、適正ゲイン算出回路252により設定されたアナログゲインに基づいて、デジタル信号のレベルを調整するものである。この出力レベル調整回路254は、調整後のデジタル信号を信号処理回路255に供給する。
信号処理回路255は、デジタル信号に対して暗電流補正などの各種の信号処理を行うものである。この信号処理回路255は、処理後のデジタル信号を配列した画像データ(フレーム)をフレームメモリ256および測距演算部130に供給する。
フレームメモリ256は、フレームを一時的に保持するものである。
なお、固体撮像素子200は、適正なアナログゲインおよび露光時間の両方を算出しているが、これらの一方のみを算出することもできる。この場合、適正ゲイン算出回路252および露光量算出回路253の一方が不要となる。
また、固体撮像素子200は、非破壊読出しモードにおいて露光中に信号レベルを読み出しているが、露光中の読出しを行わない構成とすることもできる。この場合、信号量予想回路251、適正ゲイン算出回路252、露光量算出回路253、および、出力レベル調整回路254が不要となる。
[画素の構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における画素300の一構成例を示すブロック図である。この画素300は、画素信号生成部310と、サンプルホールド回路340および360とを備える。
画素信号生成部310は、転送先の浮遊拡散層の異なる画素信号S1およびS2を生成するものである。この画素信号生成部310は、画素信号S1をサンプルホールド回路340に供給し、画素信号S2をサンプルホールド回路360に供給する。
サンプルホールド回路340は、画素信号S1を保持するものである。このサンプルホールド回路340は、垂直走査回路211の制御に従って、保持した画素信号S1を垂直信号線306に出力する。サンプルホールド回路360は、画素信号S2を保持するものである。このサンプルホールド回路360は、垂直走査回路211の制御に従って、保持した画素信号S2を垂直信号線308に出力する。なお、サンプルホールド回路340および360は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のサンプルホールド回路の一例である。
[画素信号生成部の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における画素信号生成部310の一構成例を示す回路図である。この画素信号生成部310は、排出トランジスタ311と、光電変換素子312と、転送トランジスタ313および314と、前段リセットトランジスタ315および316と、変換効率制御トランジスタ317および318とを備える。また、画素信号生成部310は、浮遊拡散層319および320と、前段増幅トランジスタ321および322と、前段電流源トランジスタ323および324とを備える。画素信号生成部310内のトランジスタとして、例えば、nMOS(n-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられる。
排出トランジスタ311は、垂直走査回路211からの排出信号OFGに従って、光電変換素子312から電荷を排出するものである。光電変換素子312は、受光した反射光を電荷に変換するものである。
転送トランジスタ313は、垂直走査回路211からの転送信号TX1に従って、光電変換素子312から浮遊拡散層319へ電荷を転送するものである。転送トランジスタ314は、垂直走査回路211からの転送信号TX2に従って、光電変換素子312から浮遊拡散層320へ電荷を転送するものである。
前段リセットトランジスタ315は、垂直走査回路211からのリセット信号RXに従って、浮遊拡散層319を初期化するものである。前段リセットトランジスタ316は、垂直走査回路211からのリセット信号RXに従って、浮遊拡散層320を初期化するものである。
変換効率制御トランジスタ317および318は、垂直走査回路211からの排出信号FDGに従って、電荷を電圧に変換する変換効率を2段階で切り替えるものである。なお、変換効率の切り替えが不要である場合には、変換効率制御トランジスタ317および318を配置しない構成とすることもできる。浮遊拡散層319および320は、電荷を電圧に変換するものである。
前段増幅トランジスタ321は、浮遊拡散層319の電圧を増幅し、画素信号S1としてサンプルホールド回路340に供給するものである。前段増幅トランジスタ322は、浮遊拡散層320の電圧を増幅し、画素信号S2としてサンプルホールド回路360に供給するものである。これらの前段増幅トランジスタ321および322のドレインは電源電圧に接続され、ソースフォロワ回路として機能する。
前段電流源トランジスタ323および324は、制御信号PCに応じた電流を供給するものである。
上述の回路構成により、画素信号生成部310は、光電変換素子312から浮遊拡散層319に転送された電荷の量に応じた画素信号S1と、光電変換素子312から浮遊拡散層320に転送された電荷の量に応じた画素信号S2とを生成する。なお、浮遊拡散層319および320は、特許請求の範囲に記載の第1および第2の浮遊拡散層の一例である。
[サンプルホールド回路の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態におけるサンプルホールド回路340および360の一構成例を示す回路図である。サンプルホールド回路340は、容量素子341および342と、サンプリングトランジスタ351および352と、後段増幅トランジスタ354と、選択トランジスタ355と、後段電流源トランジスタ356とを備える。サンプルホールド回路340内のトランジスタとして、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
容量素子341および342として、例えば、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタが用いられる。なお、MIMキャパシタの他、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)キャパシタやDRAM(Dynamic Random Access Memory)セルキャパシタを用いることもできる。あるいは、CDTI(Capacitive Deep Trench Isolation)を用いることもできる。ここで、DRAMセルキャパシタは、DRAMのメモリセル内のキャパシタを示す。なお、容量素子341および342は、特許請求の範囲に記載の第1および第2の容量素子の一例である。
容量素子341は、容量素子342の一端と接地端子との間に挿入される。容量素子342の他端は、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続される。
サンプリングトランジスタ351は、垂直走査回路211からの制御信号SW1に従って、画素信号生成部310と、容量素子341および342の接続ノードとの間の経路を開閉するものである。サンプリングトランジスタ352は、垂直走査回路211からの制御信号SW2に従って、容量素子342の他端と、参照電圧Vrefとの間に経路を開閉するものである。なお、サンプリングトランジスタ351および352は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のサンプリングトランジスタの一例である。
後段増幅トランジスタ354、選択トランジスタ355および後段電流源トランジスタ356は、電源電圧と接地端子との間に直列に挿入される。後段増幅トランジスタ354のドレインは、電源電圧に接続され、ソースフォロワ回路として機能する。
選択トランジスタ355は、垂直走査回路211からの選択信号SELに従って、容量素子342に保持された画素信号S1を垂直信号線306に供給するものである。
また、サンプルホールド回路360は、容量素子361および362と、サンプリングトランジスタ371および372と、後段増幅トランジスタ374と、選択トランジスタ375と、後段電流源トランジスタ376とを備える。サンプルホールド回路360の回路構成は、サンプルホールド回路340と同様である。ただし、サンプルホールド回路360には、画素信号S2が入力され、保持された画素信号S2は、垂直信号線308に出力される。
図4および図5に例示したように、容量素子341や342に電圧を保持するため、PLS特性が良好になり、PLSの悪化に起因する測距誤差を低減することができる。また、ゲート容量を用いずに浮遊拡散層319および320に電荷を保持するため、飽和電荷量がゲート容量により律速されず、ダイナミックレンジを拡大しやすくなる。これらのPLS特性の向上や、ダイナミックレンジの拡大により、距離画像の画質が向上する。
なお、図4および図5では、画素内にソースフォロワ回路を配置していたが、ソースフォロワ回路の代わりにソース接地回路を配置することもできる。この場合、図6に例示するように、前段増幅トランジスタ321および322のソースが接地され、ソース接地回路として機能する。また、図7に例示するように、後段増幅トランジスタ354および374のソースが接地され、ソース接地回路として機能する。
[固体撮像素子の動作例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。同図では、非破壊読出しを行わない通常モードが設定されたものとする。
タイミングT1において、垂直走査回路211は、全行において、排出信号OFG、リセット信号RX、制御信号FDG、転送信号TX1および転送信号TX2をハイレベルからローレベルにする。この時点において、全行の制御信号PC、SW1およびSW2はハイレベルである。この制御により、リセットレベルおよび参照電圧Vrefにより容量素子342および362がチャージされる。タイミングT1の直後に全行の制御信号SW2はローレベルに制御され、リセットレベルがサンプルホールドされる。
タイミングT2から露光時間が経過するまでの期間に亘って、垂直走査回路211は、全行において、転送信号TX1およびTX2を周期的にオンオフする。例えば、露光時間内に、発光制御信号CLKpと周波数が同一で、位相差が0度の周期信号が転送信号TX1として供給される。また、露光時間内に、発光制御信号CLKpと周波数が同一で、位相差が180度の周期信号が転送信号TX2として供給される。これにより、全行(全画素)が露光され、露光時間の経過に応じて電荷が蓄積される。浮遊拡散層319および320のそれぞれに電荷が振り分けられ、それぞれの電荷量に応じて、画素信号S1およびS2のレベルが低下する。
露光終了直後のタイミングT3において、垂直走査回路211は、制御信号PCおよびSW1をローレベルにする。これにより、ソースフォロワ回路(後段増幅トランジスタ354および374)のゲートが(Vref-Vsig)の電位になる。ここで、Vsigは、後述のCDS処理により得られる正味の信号レベルを示す。また、(Vref-Vsig-Vth)の信号レベルが保持され、垂直信号線306および308から出力される。Vthは、後段増幅トランジスタ354および374の閾値電圧を示す。タイミングT3の直後に、排出信号OFGはハイレベルに制御される。
全画素を露光するグローバル動作の後に、行を順に読み出すローリング動作が行われる。このローリング動作において、所定の選択行の読出し期間をタイミングT4からT7までの期間とする。
タイミングT4からT7までの期間内に垂直走査回路211は、選択行において、選択信号SELおよび制御信号PCをハイレベルにする。また、タイミングT4からT5までの期間内に各列のADC232は、垂直信号線の(Vref-Vsig-Vth)を信号レベルとしてデジタル信号に変換する。これにより、信号レベルが読み出される。
そして、タイミングT5から所定期間に亘って垂直走査回路211は、リセット信号RXおよび制御信号FDGをハイレベルにする。タイミングT6において垂直走査回路211は、制御信号SW1およびSW2をハイレベルにし、その直後に制御信号SW2、SW1の順にローレベルにする。この制御の直後に各列のADC232は、垂直信号線の(Vref-Vth)をリセットレベルとしてデジタル信号に変換する。これにより、リセットレベルが読み出される。
ADC232は、リセットレベルと信号レベルとの差分を、正味の信号レベルVsigとして求めるCDS処理を行う。転送信号TX1に対応する信号レベルVsigをQ1とし、転送信号TX2に対応する信号レベルVsigをQ2とすると、画素ごとに、Q1およびQ2を含む画像データが測距演算部130に出力される。
測距演算部130は、画素ごとに、次の式により、画素ごとに距離dを求める。
d=(c×LPW/2)×{Q1/(Q1+Q2)}
上式において、cは光速であり、LPWは、照射光のパルス幅である。
上述したように、2つの転送信号により電荷を振り分ける方式は、2-Phase法と呼ばれる。なお、4つの転送信号により電荷を振り分ける4-Phase法を用いることもできる。4-Phase法を用いる場合、画素300において、排出トランジスタ311および光電変換素子312以外の浮遊拡散層やトランジスタが4系統となる。
また、サンプルホールド回路に電圧を保持する回路構成により、固体撮像素子200は、露光中に非破壊読出しを行うこともできる。
図9は、本技術の第1の実施の形態における非破壊読出しを行う場合のタイミングチャートの一例である。非破壊読出しモードが設定された場合に垂直走査回路211は、露光中に行を順に選択する。例えば、露光中のタイミングT2において所定の選択行に選択信号SELが供給される。そして、固体撮像素子200は、選択行のそれぞれのリセットレベルおよび信号レベルを読み出し、CDS処理を行う。これにより、信号量予想回路251は、露光終了時の信号レベルを予想することができる。この予想値に基づいて適正ゲイン算出回路252および露光量算出回路253は、適正なアナログゲインや露光時間を算出することができる。
図10は、本技術の第1の実施の形態における露光時間の調整方法を説明するための図である。同図におけるaは、通常モードの露光時間と信号量との関係の一例を示す図である。信号量は、信号レベルの低下量を示す。同図におけるbは、非破壊読出しモードの露光時間と信号量との関係の一例を示す図である。同図におけるaおよびbの縦軸は、信号量を示し、横軸は、露光時間を示す。
同図におけるaに例示するように、信号量がQ0以下の範囲では、露光時間に比例して信号量が増大する。信号量Q0となる露光時間をt0とする。t0以上の時間範囲では、信号量はQ0を超えず、飽和する。環境により受光量が変動するため、時間t0は、一定とは限らない。このため、例えば、通常モードにおいて、時間t0以上の時間範囲を露光時間として使用していた場合、露光時間と信号量とが比例しなくなり、測定値に誤差が生じるおそれがある。
このため、同図におけるbに例示するように、非破壊読出しモードにおいて信号量予想回路251は、露光途中の信号量から露光終了時の信号量を予測し、露光量算出回路253は、露光終了時に信号量が飽和しないように露光時間を調整する。これにより、信号量の飽和を抑制し、測距誤差を低減することができる。
図11は、本技術の第1の実施の形態におけるアナログゲインの調整方法を説明するための図である。同図におけるaは、通常モードの露光時間と信号量との関係の一例を示す図である。同図におけるbは、非破壊読出しモードの露光時間と信号量との関係の一例を示す図である。同図におけるaおよびbの縦軸は、信号量を示し、横軸は、露光時間を示す。また、細い線は、アナログゲインが初期値のときの特性を示し、太い線は、アナログゲインを調整した際の特性を示す。
同図におけるaに例示するように、アナログゲインが初期値の場合、露光時間が短いときに信号量が小さくなり、SN(Signal-Noise)比が低下するおそれがある。
このため、同図におけるbに例示するように、非破壊読出しモードにおいて信号量予想回路251は、露光終了時の信号量を予測し、適正ゲイン算出回路252は、その信号量が十分に大きくなるようにアナログゲインを大きくする。これにより、信号量を増大し、S/N比を向上させることができる。
アナログゲインを大きくした場合、単位時間当たりの信号量の増大量(言い換えれば、グラフの傾き)が大きくなるため、出力レベル調整回路254は、増大したアナログゲインの値と初期値との比に応じて、信号レベルを調整する。これにより、リニアリティを維持することができる。
図12は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の通常モードの動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、測距画像を生成するための所定のアプリケーションが実行されたときに開始される。
垂直走査回路211は、全行のFDをリセットする(ステップS901)。そして、サンプルホールド回路340および360は、全行のリセットレベルをサンプルホールドする(ステップS902)。全行の露光(ステップS903)の後に、全行のサンプルホールド回路340および360は、信号レベルをサンプルホールドする(ステップS904)。
固体撮像素子200は、所定の順序で行を選択し、その選択行の信号レベルを読み出す(ステップS905)。垂直走査回路211は、選択行のFDをリセットする(ステップS906)。そして、全行のサンプルホールド回路340および360は、リセットレベルをサンプルホールドする(ステップS907)。固体撮像素子200は、選択行のリセットレベルを読み出し(ステップS908)、選択行についてCDS処理を行う(ステップS909)。
固体撮像素子200は、選択行が最終行であるか否かを判断する(ステップS910)。最終行でない場合(ステップS910:No)、固体撮像素子200は、ステップS905以降を繰り返す。一方、最終行である場合(ステップS910:Yes)、固体撮像素子200は、撮像のための動作を終了する。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、画素ごとに、サンプルホールド回路340および360が画素信号S1およびS2を保持するため、PLS特性が向上し、距離画像のダイナミックレンジの拡大が容易になる。これにより、距離画像の信号品質を向上させることができる。
[変形例]
上述の第1の実施の形態では、固体撮像素子200が、露光終了後に信号レベルおよびリセットレベルを読み出していたが、この構成では、読出し速度を高速化することが困難である。この第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子200は、露光前にリセットレベルを読み出しておく点において第1の実施の形態と異なる。
図13は、本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子200の動作の一例を示すタイミングチャートである。露光開始前に固体撮像素子200は、排出信号OFG、リセット信号RX、制御信号FDG、転送信号TX1および転送信号TX2をハイレベルにする。これにより、浮遊拡散層319および320がリセットされる。露光開始前に固体撮像素子200は、行を順に選択して、選択行の(Vref-Vth)をリセットレベルとして読み出し、デジタル信号に変換してフレームメモリ256に保持しておく。
タイミングT1において、垂直走査回路211は、全行において、排出信号OFG、リセット信号RX、制御信号FDG、転送信号TX1および転送信号TX2をハイレベルからローレベルにする。
そして、タイミングT2から露光時間が経過するまでの期間に亘って、垂直走査回路211は、全行において、転送信号TX1およびTX2を周期的にオンオフする。
タイミングT3の直前に垂直走査回路211は、排出信号OFGをハイレベルにする。そして、タイミングT3において垂直走査回路211は、制御信号SW1およびSW2をハイレベルにし、その直後に制御信号SW2、SW1の順でローレベルにする。これにより、全行の信号レベルが保持される。
また、タイミングT3の直後のタイミングT4から所定期間に亘って垂直走査回路211は、ハイレベルのリセット信号RXおよび制御信号FDGを供給する。これにより、全行の浮遊拡散層319および320がリセットされる。
全画素を露光するグローバル動作の後に、行を順に読み出すローリング動作が行われる。このローリング動作において、所定の選択行の読出し期間をタイミングT5からT7までの期間とする。
タイミングT5からT7までの期間内に垂直走査回路211は、選択行において、選択信号SELおよび制御信号PCをハイレベルにする。また、タイミングT6以降などにおいて、各列のADC232は、選択行の垂直信号線の(Vref-Vsig-Vth)を信号レベルとしてデジタル信号に変換する。これにより、選択行の信号レベルが読み出される。
信号処理回路255は、フレームメモリ256から、選択行のリセットレベルを読み出し、選択行の信号レベルとリセットレベルとの差分を求めるCDS処理を行う。
上述したように、リセットレベルを事前に読み出してAD変換しておくことにより、露光終了後のリセットレベルの読出し、および、AD変換が不要になる。
図14は、本技術の第1の実施の形態の変形例における固体撮像素子200の動作の一例を示すフローチャートである。露光前に、垂直走査回路211は、行を選択し、選択行の浮遊拡散層319および320をリセットする(ステップS921)。選択行のサンプルホールド回路340および360は、リセットレベルをサンプルホールドする(ステップS922)。固体撮像素子200は、選択行のリセットレベルを読み出してデジタル信号に変換し(ステップS923)、それらのデジタル信号をフレームメモリ256に書き込む(ステップS924)。
固体撮像素子200は、選択行が最終行であるか否かを判断する(ステップS925)。最終行でない場合(ステップS925:No)、固体撮像素子200は、ステップS921以降を繰り返す。
一方、最終行である場合(ステップS925:Yes)、垂直走査回路211は、全行の浮遊拡散層319および320をリセットする(ステップS926)。全行のサンプルホールド回路340および360は、リセットレベルをサンプルホールドする(ステップS927)。全行の露光(ステップS928)の後に、全行のサンプルホールド回路340および360は、信号レベルをサンプルホールドする(ステップS929)。
固体撮像素子200は、所定の順序で行を選択し、その選択行の信号レベルを読み出す(ステップS930)。また、固体撮像素子200は、フレームメモリ256から、選択行のリセットレベルを読み出し(ステップS931)、選択行についてCDS処理を行う(ステップS932)。
固体撮像素子200は、選択行が最終行であるか否かを判断する(ステップS933)。最終行でない場合(ステップS933:No)、固体撮像素子200は、ステップS930以降を繰り返す。一方、最終行である場合(ステップS933:Yes)、固体撮像素子200は、撮像のための動作を終了する。
上述したように、第1の実施の形態の変形例の固体撮像素子200は、露光後に浮遊拡散層319および320をリセットしてリセットレベルを読み出す必要がない。このため、複数枚のフレームを撮像する際に、1枚目のフレームの読出し期間内に2枚目のフレームの露光を開始することができる。
図15は、本技術の第1の実施の形態の変形例におけるパイプライン処理の一例を示すタイミングチャートである。タイミングT10からT11までの期間内に、固体撮像素子200は、1枚目のフレームのリセットレベルを事前に読み出しておく。そして、固体撮像素子200は、タイミングT11からT12までの期間内に1枚目のフレームの全画素の露光を行う。
次に、タイミングT12からT14までの期間内に、固体撮像素子200は、行を順に選択して1枚目のフレームの信号レベルの読出しを行う。この期間内のタイミングT13において、固体撮像素子200は、2枚目のフレームの全画素の露光を開始し、タイミングT14で露光を終了する。
そして、タイミングT14以降に、固体撮像素子200は、行を順に選択して2枚目のフレームの信号レベルおよびリセットレベルの読出しを行う。2枚目のフレームの読出し終了後に3枚目のフレームの露光が開始される。以降は、第1の実施の形態と同様に露光と読出しとが順に実行される。
同図に例示したように、露光と読出しとをパイプライン処理することにより、それらをシーケンシャルに行う場合よりも読出し速度を高速化することができる。
このように、本技術の第1の実施の形態の変形例によれば、固体撮像素子200が、露光前にリセットレベルを読み出しておくため、露光後のリセットレベルの読出しが不要となる。これにより、複数枚のフレームを撮像する際に、露光と読出しとをパイプライン処理することができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、図5に例示した回路構成のサンプルホールド回路340および360を配置していたが、サンプルホールド回路340および360は、その回路構成に限定されない。この第2の実施の形態における固体撮像素子200は、サンプルホールド回路340および360の回路構成が第1の実施の形態と異なる。
図16は、本技術の第2の実施の形態における左側のサンプルホールド回路340の一構成例を示す回路図である。この第2の実施の形態のサンプルホールド回路340は、後段増幅トランジスタ357、選択トランジスタ358、および、後段電流源トランジスタ359をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
また、第2の実施の形態では、列ごとに、4本の垂直信号線が配線され、列ごとに4つのADC232(不図示)が配置される。
サンプルホールド回路340において、容量素子341の一端は、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ351は、その一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。容量素子341は、リセットレベルを保持する。
また、容量素子342の一端は、後段増幅トランジスタ357のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ352は、その一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。容量素子342は、信号レベルを保持する。
後段増幅トランジスタ357、選択トランジスタ358、および、後段電流源トランジスタ359は、電源電圧と接地端子との間に直列に挿入される。後段増幅トランジスタ357のドレインは、電源電圧に接続され、ソースフォロワ回路として機能する。
選択トランジスタ355は、容量素子341に保持されたリセットレベルを垂直信号線306に供給し、選択トランジスタ358は、容量素子342に保持された信号レベルを垂直信号線307に供給する。
図17は、本技術の第2の実施の形態における右側のサンプルホールド回路360の一構成例を示す回路図である。この第2の実施の形態のサンプルホールド回路360は、後段増幅トランジスタ377、選択トランジスタ378、および、後段電流源トランジスタ379をさらに備える点において第1の実施の形態と異なる。
サンプルホールド回路360において、容量素子361の一端は、後段増幅トランジスタ374のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ371は、その一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。容量素子361は、リセットレベルを保持する。
また、容量素子362の一端は、後段増幅トランジスタ377のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ372は、その一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。容量素子362は、信号レベルを保持する。
後段増幅トランジスタ377、選択トランジスタ378、および、後段電流源トランジスタ379は、電源電圧と接地端子との間に直列に挿入される。
選択トランジスタ375は、容量素子361に保持されたリセットレベルを垂直信号線309に供給し、選択トランジスタ378は、容量素子362に保持された信号レベルを垂直信号線308に供給する。
図16および図17に例示した回路の制御方法の詳細は、例えば、特開2002-344809号広報に記載されている。
リセットレベルおよび信号レベルを別々の容量素子に保持し、列ごとに4つのADCを配置することにより、リセットレベルと信号レベルとを同時に読み出すことができる。これにより、第1の実施の形態よりも読出し速度を向上させることができる。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、リセットレベルおよび信号レベルを別々の容量素子に保持させるため、読出し速度を向上させることができる。
[第1の変形例]
上述の第2の実施の形態では、図16および図17に例示した回路構成のサンプルホールド回路340および360を配置していたが、サンプルホールド回路340および360は、その回路構成に限定されない。この第2の実施の形態の第1の変形例における固体撮像素子200は、サンプルホールド回路340および360の回路構成が第2の実施の形態と異なる。
図18は、本技術の第2の実施の形態の第1の変形例におけるサンプルホールド回路340および360の一構成例を示す回路図である。第2の実施の形態の第1の変形例におけるサンプルホールド回路340には、後段増幅トランジスタ357、選択トランジスタ358、および、後段電流源トランジスタ359が配置されない。また、第2の実施の形態の第1の変形例におけるサンプルホールド回路360には、後段増幅トランジスタ377、選択トランジスタ378、および、後段電流源トランジスタ379が配置されない。
サンプルホールド回路340において、サンプリングトランジスタ351は、容量素子341の一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。また、容量素子342の一端は、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ352は、その容量素子342の一端と容量素子341の一端との間の経路を開閉する。
サンプルホールド回路360において、サンプリングトランジスタ371は、容量素子361の一端と画素信号生成部310との間の経路を開閉する。また、容量素子362の一端は、後段増幅トランジスタ374のゲートに接続され、サンプリングトランジスタ372は、その容量素子362の一端と容量素子361の一端との間の経路を開閉する。
同図に例示した回路の制御方法の詳細は、例えば、「Chen Xu, et al., A Stacked Global-Shutter CMOS Imager with SC-Type Hybrid-GS Pixel and Self-Knee Point Calibration Single-Frame HDR and On-Chip Binarization Algorithm for Smart Vision Applications, ISSCC2019」に記載されている。
同図に例示した回路によって容量素子341および342に画素信号を保持させることにより、第1の実施の形態と異なり、参照電圧Vrefの供給が不要となる。
このように、本技術の第2の実施の形態の第1の変形例によれば、同図の回路で容量素子341および342に画素信号を保持させるため、参照電圧Vrefの供給が不要となる。
[第2の変形例]
上述の第2の実施の形態では、図16および図17に例示した回路構成のサンプルホールド回路340および360を配置していたが、サンプルホールド回路340および360は、その回路構成に限定されない。この第2の実施の形態の第2の変形例における固体撮像素子200は、サンプルホールド回路340および360の回路構成が第2の実施の形態と異なる。
図19は、本技術の第2の実施の形態の第2の変形例におけるサンプルホールド回路340および360の一構成例を示す回路図である。第2の実施の形態の第2の変形例におけるサンプルホールド回路340には、後段増幅トランジスタ357、選択トランジスタ358、および、後段電流源トランジスタ359が配置されない。また、第2の実施の形態の第2の変形例におけるサンプルホールド回路360には、後段増幅トランジスタ377、選択トランジスタ378、および、後段電流源トランジスタ379が配置されない。
サンプルホールド回路340において、容量素子341の一端が画素信号生成部310に接続される。サンプリングトランジスタ351は、その容量素子341の他端と容量素子342の一端との間の経路を開閉する。容量素子342の一端は、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続される。サンプリングトランジスタ352は、容量素子342の一端と電源電圧の間の経路を開閉する。
サンプルホールド回路360において、容量素子361の一端が画素信号生成部310に接続される。サンプリングトランジスタ371は、その容量素子361の他端と容量素子362の一端との間の経路を開閉する。容量素子362の一端は、後段増幅トランジスタ374のゲートに接続される。サンプリングトランジスタ372は、容量素子362の一端と電源電圧の間の経路を開閉する。
同図に例示した回路の制御方法の詳細は、例えば、「Toru Kondo et al., A 3D stacked CMOS image sensor with 16Mpixel global-shutter mode using 4 million interconnections, 2015 Symposium on VLSI Circuits (VLSI Circuits)」や、特開2012-248952号広報に記載されている。
同図に例示した回路によって容量素子341および342に画素信号を保持させることにより、第1の実施の形態と異なり、参照電圧Vrefの供給が不要となる。
このように、本技術の第2の実施の形態の第2の変形例によれば、同図の回路で容量素子341および342に画素信号を保持させるため、参照電圧Vrefの供給が不要となる。
[第3の変形例]
上述の第2の実施の形態では、図16および図17に例示した回路構成のサンプルホールド回路340および360を配置していたが、サンプルホールド回路340および360は、その回路構成に限定されない。この第2の実施の形態の第3の変形例における固体撮像素子200は、サンプルホールド回路340および360の回路構成が第2の実施の形態と異なる。
図20は、本技術の第2の実施の形態の第3の変形例におけるサンプルホールド回路340および360の一構成例を示す回路図である。第2の実施の形態の第3の変形例におけるサンプルホールド回路340には、後段増幅トランジスタ357、選択トランジスタ358、および、後段電流源トランジスタ359が配置されない。また、第2の実施の形態の第3の変形例におけるサンプルホールド回路360には、後段増幅トランジスタ377、選択トランジスタ378、および、後段電流源トランジスタ379が配置されない。また、第2の実施の形態の第3の変形例のサンプルホールド回路340および360は、サンプリングトランジスタ353および373をさらに備える。これらのトランジスタとして、例えば、nMOSトランジスタが用いられる。
サンプルホールド回路340において、容量素子341および342の一端は、画素信号生成部310に共通に接続される。サンプリングトランジスタ351は、容量素子341の他端と、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続された後段ノードとの間の経路を開閉する。サンプリングトランジスタ352は、容量素子342の他端と、その後段ノードとの間の経路を開閉する。サンプリングトランジスタ353は、垂直走査回路211からの制御信号SW3に従って、その後段ノードと電源電圧との間の経路を開閉する。
サンプルホールド回路360において、容量素子361および362の一端は、画素信号生成部310に共通に接続される。サンプリングトランジスタ371は、容量素子361の他端と、後段増幅トランジスタ374のゲートに接続された後段ノードとの間の経路を開閉する。サンプリングトランジスタ372は、容量素子362の他端と、その後段ノードとの間の経路を開閉する。サンプリングトランジスタ373は、垂直走査回路211からの制御信号SW3に従って、その後段ノードと電源電圧との間の経路を開閉する。
なお、サンプリングトランジスタ353および373は、特許請求の範囲に記載の第3のサンプリングトランジスタの一例である。
露光終了の直前に、垂直走査回路211は、制御信号SW3を所定期間に亘ってハイレベルにする。その所定期間内に、垂直走査回路211は、パルス期間に亘って制御信号SW1のみをハイレベルにし、制御信号SW1およびSW2を一旦ローレベルにし、転送信号TX1などを供給しつつパルス期間に亘って制御信号SW2のみをハイレベルにする。
また、垂直走査回路211は、選択行の選択信号SELがハイレベルの期間内に、所定期間に亘って制御信号SW1のみをハイレベルにし、制御信号SW3のみを所定期間内にハイレベルにした後に、所定期間に亘って制御信号SW2のみをハイレベルにする。
上述の制御により、後段ノードを制御信号SW3によりリセットする際に、容量素子341および342が後段ノードから切り離されるため、そのリセットの際のkTCノイズを抑制することができる。
このように、本技術の第2の実施の形態の第3の変形例によれば、後段ノードをリセットする際に、容量素子341および342を切り離すため、kTCノイズを低減することができる。
<3.第3の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、単一の半導体チップに固体撮像素子200内の回路を配置していたが、この構成では、光電変換素子やトランジスタの面積を大きくすることが困難である。この第3の実施の形態の固体撮像素子200は、固体撮像素子200が積層構造である点において第1の実施の形態と異なる。
図21は、本技術の第3の実施の形態における画素300の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の固体撮像素子200は、積層された上チップ201および下チップ202を備える。これらのチップは、Cu-Cu接合、ビアやバンプにより接続される。なお、上チップ201および下チップ202は、特許請求の範囲に記載の第1および第2のチップの一例である。
画素信号生成部310内の素子のうち、前段電流源トランジスタ323および324以外の素子が、上チップ201に配置される。前段電流源トランジスタ323および324と、サンプルホールド回路340および360と、固体撮像素子200内の残りの回路(ADC232など)とが下チップ202に配置される。
同時に例示した積層構造により、各チップの光電変換素子やトランジスタの面積を第1の実施の形態よりも大きくすることができる。
図22は、本技術の第3の実施の形態における固体撮像素子200の断面図の一例である。サンプルホールド回路340および360が下チップ202に配置されるため、それらの回路内の容量素子341や342が、下チップ202に配置される。
同図において、画素300の上部には、マイクロレンズ502が配置される。また、画素300の周辺に、回路501や、外部接続のためのパッド503が配置される。回路501は、垂直走査回路211やADC232などを含む。
なお、第3の実施の形態に、第1の実施の形態の変形例を適用することができる。また、第3の実施の形態に、第2の実施の形態や、その第1、第2および第3の変形例を適用することもできる。
このように、本技術の第3の実施の形態によれば、上チップ201および下チップ202に分散して回路を配置したため、光電変換素子やトランジスタの面積を大きくすることができる。
[変形例]
上述の第3の実施の形態では、下チップ202に容量素子341や342を配置していたが、この構成では、下チップ202の回路規模を削減することが困難である。この第3の実施の形態の変形例における固体撮像素子200は、容量素子341等を上チップ201に配置した点において第3の実施の形態と異なる。
図23は、本技術の第3の実施の形態の変形例における画素300の一構成例を示す回路図である。この第3の実施の形態の変形例においては、画素信号生成部310と、サンプルホールド回路340および360内の後段電流源トランジスタ356および376以外の素子とが上チップ201に配置される。後段電流源トランジスタ356および376と、残りの回路とが下チップ202に配置される。
なお、第3の実施の形態の変形例に、第1の実施の形態の変形例を適用することができる。
また、図24および図25に例示するように、第3の実施の形態の変形例に、第2の実施の形態を適用することもできる。
図26に例示するように、第3の実施の形態の変形例に、第2の実施の形態の第1の変形例を適用することもできる。
図27に例示するように、第3の実施の形態の変形例に、第2の実施の形態の第2の変形例を適用することもできる。
図28に例示するように、第3の実施の形態の変形例に、第2の実施の形態の第3の変形例を適用することもできる。
図29は、本技術の第3の実施の形態における固体撮像素子200の断面図の一例である。容量素子341や342は、上チップ201に配置される。これにより、下チップ202の回路規模を削減することができる。
このように、本技術の第3の実施の形態の変形例によれば、容量素子341等を上チップ201に配置したため、下チップ202の回路規模を削減することができる。
<4.第4の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、画素ごとにサンプルホールド回路340および360を設け、列ごとに2本の垂直信号線を配線していたが、この構成では、配線や回路規模をさらに削減することが困難である。この第4の実施の形態における固体撮像素子200は、サンプルホールド回路340および360が、一部の回路を共有する点において第1の実施の形態と異なる。
図30は、本技術の第4の実施の形態におけるサンプルホールド回路340および360の一構成例を示す回路図である。第4の実施の形態のサンプルホールド回路360は、後段増幅トランジスタ374、選択トランジスタ375および後段電流源トランジスタ376が配置されない点において第1の実施の形態と異なる。
また、第4の実施の形態において、列ごとに1本の垂直信号線が配線され、列ごとに1つのADC232が配置される。
また、サンプルホールド回路340において、後段増幅トランジスタ354、選択トランジスタ355および後段電流源トランジスタ356を含む回路を読出し回路350とする。容量素子362の他端は、後段増幅トランジスタ354のゲートに接続される。この接続により、読出し回路350は、サンプルホールド回路340および360に共有される。読出し回路350の共有により、垂直信号線の配線数や、サンプルホールド回路360の回路規模を削減することができる。
垂直走査回路211は、読出しの際に、サンプルホールド回路340および360の一方を駆動して、信号レベルおよびリセットレベルを出力させ、次に他方を駆動して信号レベルおよびリセットレベルを出力させる。
なお、第4の実施の形態に、第1の実施の形態の変形例、第3の実施の形態や、その変形例を適用することができる。
このように、本技術の第4の実施の形態によれば、サンプルホールド回路340および360が読出し回路350を共有するため、共有しない場合と比較して、配線数や回路規模を削減することができる。
<5.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図31は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図31に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図31の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図32は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図32では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図32には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、車外情報検出ユニット12030に適用され得る。具体的には、図1の測距モジュール100は、車外情報検出ユニット12030に適用することができる。車外情報検出ユニット12030に本開示に係る技術を適用することにより、距離画像の画質を向上させ、システムの安全性を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、
前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路と
を具備する固体撮像素子。
(2)第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
第1の容量素子と、
前記第1の容量素子に一端が接続された第2の容量素子と、
前記第1および第2の容量素子の接続ノードと前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
前段増幅トランジスタと、
前記第2の容量素子の他端と所定の参照電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(3)前記第1および第2のサンプルホールド回路の一方は、前記第1および第2の画素信号を順に読み出すための読出し回路をさらに備え、
前記第1および第2のサンプルホールド回路は、前記読出し回路を共有する
前記(2)記載の固体撮像素子。
(4)前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
第1の容量素子と、
前記第1の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
第2の容量素子と、
前記第2の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(5)前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
第1の容量素子と、
前記第1の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
第2の容量素子と、
前記第1の容量素子の一端と前記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(6)前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
一端が前記画素信号生成部に接続された第1の容量素子と、
第2の容量素子と、
前記第1の容量素子の他端と前記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
前記第2の容量素子の一端と所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(7)前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
前記画素信号生成部に一端が共通に接続された第1および第2の容量素子と、
前記第1の容量素子の他端と所定ノードとの間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
前記第2の容量素子の他端と前記所定ノードとの間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと、
前記所定ノードと所定の電源電圧の間の経路を開閉する第3のサンプリングトランジスタと
を備える前記(1)記載の固体撮像素子。
(8)所定数の画素を駆動する垂直走査回路をさらに具備し、
前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とは前記画素のそれぞれに配置され、
前記垂直走査回路は、前記画素の全てを同時に露光するとともに前記第1および第2の画素信号を保持させ、行ごとに前記第1および第2の画素信号を出力させる
前記(1)から(7)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(9)前記第1および第2の画素信号のそれぞれは、リセットレベルおよび信号レベルを含み、
前記垂直走査回路は、露光前に前記リセットレベルを出力させる
前記(8)記載の固体撮像素子。
(10)前記垂直走査回路は、露光中に前記第1および第2の画素信号を出力させる
前記(8)または(9)に記載の固体撮像素子。
(11)露光中に出力された前記第1および第2の画素信号に基づいて露光時間を制御する露光時間制御部をさらに具備する前記(10)記載の固体撮像素子。
(12)前記第1および第2の画素信号に対してアナログデジタル変換処理を行うアナログデジタル変換器と、
露光中に出力された前記第1および第2の画素信号に基づいて前記アナログデジタル変換器のアナログゲインを制御するゲイン制御部をさらに具備する前記(10)または(11)に記載の固体撮像素子。
(13)前記画素信号生成部の一部が第1のチップに配置され、前記画素信号生成部の残りと前記第1および第2のサンプルホールド回路とが第2のチップに配置される
前記(1)から(12)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(14)前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの一部とが第1のチップに配置され、前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの残りが第2のチップに配置される
前記(1)から(12)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(15)前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソースフォロワ回路を備える前記(1)から(14)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(16)前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソース接地回路を備える前記(1)から(14)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(17)前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、所定数の容量素子を備え、
前記容量素子のそれぞれは、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタ、MOM(Metal-Oxide-Metal)キャパシタ、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)キャパシタ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)セルキャパシタ、CDTI(Capacitive Deep Trench Isolation)のいずれかである
前記(1)から(16)のいずれかに記載の固体撮像素子。
(18)光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成手順と、
第1のサンプルホールド回路が、前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド手順と、
第2のサンプルホールド回路が、前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド手順と
を具備する固体撮像素子の制御方法。
(19)光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、
前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路と、
前記第1および第2の画素信号に基づいて距離情報を生成する測距演算部と
を具備する電子装置。
100 測距モジュール
110 発光部
120 発光制御部
130 測距演算部
200 固体撮像素子
201 上チップ
202 下チップ
211 垂直走査回路
212 水平走査回路
220 画素アレイ部
231 DAC
232 ADC
233 スイッチ
234 コンパレータ
235 カウンタ
251 信号量予想回路
252 適応ゲイン算出回路
253 露光量算出回路
254 出力レベル調整回路
255 信号処理回路
256 フレームメモリ
300 画素
310 画素信号生成部
311 排出トランジスタ
312 光電変換素子
313、314 転送トランジスタ
315、316 前段リセットトランジスタ
317、318 変換効率制御トランジスタ
319、320 浮遊拡散層
321、322 前段増幅トランジスタ
323、324 前段電流源トランジスタ
340、360 サンプルホールド回路
341、342、361、362 容量素子
350 読出し回路
351、352、353、371、372、373 サンプリングトランジスタ
354、357、374、377 後段増幅トランジスタ
355、358、375、378 選択トランジスタ
356、359、376、379 後段電流源トランジスタ
501 回路
502 マイクロレンズ
503 パッド
12030 車外情報検出ユニット

Claims (19)

  1. 光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、
    前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
    前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路と
    を具備する固体撮像素子。
  2. 第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
    第1の容量素子と、
    前記第1の容量素子に一端が接続された第2の容量素子と、
    前記第1および第2の容量素子の接続ノードと前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
    前段増幅トランジスタと、
    前記第2の容量素子の他端と所定の参照電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記第1および第2のサンプルホールド回路の一方は、前記第1および第2の画素信号を順に読み出すための読出し回路をさらに備え、
    前記第1および第2のサンプルホールド回路は、前記読出し回路を共有する
    請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
    第1の容量素子と、
    前記第1の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
    第2の容量素子と、
    前記第2の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
    第1の容量素子と、
    前記第1の容量素子の一端と前記画素信号生成部との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
    第2の容量素子と、
    前記第1の容量素子の一端と前記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
    一端が前記画素信号生成部に接続された第1の容量素子と、
    第2の容量素子と、
    前記第1の容量素子の他端と前記第2の容量素子の一端との間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
    前記第2の容量素子の一端と所定の電源電圧との間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、
    前記画素信号生成部に一端が共通に接続された第1および第2の容量素子と、
    前記第1の容量素子の他端と所定ノードとの間の経路を開閉する第1のサンプリングトランジスタと、
    前記第2の容量素子の他端と前記所定ノードとの間の経路を開閉する第2のサンプリングトランジスタと、
    前記所定ノードと所定の電源電圧の間の経路を開閉する第3のサンプリングトランジスタと
    を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  8. 所定数の画素を駆動する垂直走査回路をさらに具備し、
    前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とは前記画素のそれぞれに配置され、
    前記垂直走査回路は、前記画素の全てを同時に露光するとともに前記第1および第2の画素信号を保持させ、行ごとに前記第1および第2の画素信号を出力させる
    請求項1記載の固体撮像素子。
  9. 前記第1および第2の画素信号のそれぞれは、リセットレベルおよび信号レベルを含み、
    前記垂直走査回路は、露光前に前記リセットレベルを出力させる
    請求項8記載の固体撮像素子。
  10. 前記垂直走査回路は、露光中に前記第1および第2の画素信号を出力させる
    請求項8記載の固体撮像素子。
  11. 露光中に出力された前記第1および第2の画素信号に基づいて露光時間を制御する露光時間制御部をさらに具備する請求項10記載の固体撮像素子。
  12. 前記第1および第2の画素信号に対してアナログデジタル変換処理を行うアナログデジタル変換器と、
    露光中に出力された前記第1および第2の画素信号に基づいて前記アナログデジタル変換器のアナログゲインを制御するゲイン制御部をさらに具備する請求項10記載の固体撮像素子。
  13. 前記画素信号生成部の一部が第1のチップに配置され、前記画素信号生成部の残りと前記第1および第2のサンプルホールド回路とが第2のチップに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  14. 前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの一部とが第1のチップに配置され、前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれの残りが第2のチップに配置される
    請求項1記載の固体撮像素子。
  15. 前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソースフォロワ回路を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  16. 前記画素信号生成部と前記第1および第2のサンプルホールド回路とのそれぞれは、ソース接地回路を備える請求項1記載の固体撮像素子。
  17. 前記第1および第2のサンプルホールド回路のそれぞれは、所定数の容量素子を備え、
    前記容量素子のそれぞれは、MIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタ、MOM(Metal-Oxide-Metal)キャパシタ、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)キャパシタ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)セルキャパシタ、CDTI(Capacitive Deep Trench Isolation)のいずれかである
    請求項1記載の固体撮像素子。
  18. 光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成手順と、
    第1のサンプルホールド回路が、前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド手順と、
    第2のサンプルホールド回路が、前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド手順と
    を具備する固体撮像素子の制御方法。
  19. 光電変換素子から第1の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第1の画素信号と前記光電変換素子から第2の浮遊拡散層に転送された電荷の量に応じた第2の画素信号とを生成する画素信号生成部と、
    前記第1の画素信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
    前記第2の画素信号を保持する第2のサンプルホールド回路と、
    前記第1および第2の画素信号に基づいて距離情報を生成する測距演算部と
    を具備する電子装置。
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